伝統的な名作オペラを上演する一方、現代作曲家による新作オペラを世に送り出すという革新的な試みによって、新たなオペラの未来を創造する。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)の価値と輝きの理由はこの2点において圧倒的な実績を上げ続けていることによるだろう。その試みは今シーズンも例外ではない。ヴェルディの『椿姫』やワーグナーの『ローエングリン』に、R.シュトラウスの『椿姫』、そしてモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』『魔笛』といったオペラ史上に輝く超人気作品と共にプログラミングされているのが、世界初演となるケヴィン・ブッツの『めぐりあう時間たち』と現役バリバリのジャズ界のスター、テレンス・ブランチャードの『チャンピオン』なのだから興味深い。その『チャンピオン』のMETライブビューイング上演が目前だ。昨シーズン大きな話題を呼んだ『ファイアー・シャット・アップ・イン・マイ・ボーンズ』において、オペラ作曲家としての実力を証明したテレンス・ブランチャードの、オペラ第1作となる今作『チャンピオン』のテーマは何とボクシング。その内容は、対戦相手にゲイであることをからかわれ、試合で相手を殺してしまった実在の黒人ボクサーの苦悩と葛藤が描かれているというから斬新だ。ブランチャードならではのジャズとオペラの奇跡的な融合に期待したい。METライブビューイング2022-2023テレンス・ブランチャード『チャンピオン』6月16日(金)から22日(木)*東劇のみ6月29日(木)まで上映
2023年06月05日新国立劇場の《サロメ》(R.シュトラウス)が5月27日(土)に幕を開ける。舞台リハーサルを取材した。劇場の開場2シーズン目の2000年に新制作上演された故アウグスト・エファーディング演出の舞台は、再演を繰り返している人気レパートリーで、これが7度目の上演。劇場を代表するプロダクションのひとつだ。ヘロデの宮殿はタマネギ・ドームの巨大テント。ヨハナーンが幽閉されている井戸も巨大で、ロープで引き上げて開閉する蓋がついている。舞台装置はほぼこの2つだがインパクト大。圧倒的な主役であるサロメ役は、新国立劇場初登場のブルガリアのソプラノ、アレックス・ペンダ。ドラマティックで強靭な声を持つ16歳の王女というキャラクターが要求される難役だ。強いけれどもしなやかさも併せ持ったペンダの声は、小柄な体躯とあいまって、16歳とはいかないまでも、サロメの若さを感じることができた。しかしそれ以上に共感できたのは、リアルタイムで進む1幕100分のドラマの中で、少女が狂気の魔女に刻々と変貌していく様子を、説得力のある表現で演じていたこと。官能的な「7つのヴェールの踊り」のあと、ヨハナーンの首を所望する無表情な歌と演技にはぞっとした。一方の主役とも言えるヨハナーン役はこちらも新国立劇場初登場のトマス・トマソン。話題を呼んだ昨秋の東京交響楽団の演奏会形式の《サロメ》でも同役を好演していたが、やはり舞台上演の面白さは格別。井戸から声だけが聴こえていた彼が姿を現して歌う時の威厳や精悍さには、サロメならずとも魅了されるはず。アメリカのスター歌手ジェニファー・ラーモアがサロメの母ヘロディアスを歌っているのにも注目だ。いかにも憎々しい悪女ぶりを見せつける。なお、このプロダクションではヨハナーンの生首の造形がとてもリアルで怖いのだが、今回は客席からはあまり見えないような演技プランに変わっていたのでちょっと安心。演奏はシュトラウスなどドイツ・オペラを得意とするコンスタンティン・トリンクス指揮の東京フィルハーモニー。4管超の巨大オーケストラを3管編成に縮小した版での上演。音楽が濃厚なので、一度聴くとなかなか抜けない。帰り道、作品に登場するいくつもの動機が、頭の中にヘビロテで渦巻き続けた。新国立劇場の《サロメ》は6月4日(日)まで全4公演。新国立劇場オペラパレスで。文:宮本明新国立劇場オペラ「サロメ」のチケット情報はこちら■新国立劇場オペラ「サロメ」※東京公演後、札幌にて上演2023年5月27日(土) ~ 6月4日(日)新国立劇場オペラパレス (東京)管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団2023年6月11日(日)・13日(火)札幌文化芸術劇場hitaru (北海道)管弦楽:札幌交響楽団
2023年05月26日オペラ(OPERA)の2023年秋コスメ「オペラ シアーマットリップスティック」が、2023年8月4日(金)に発売される。7年ぶりの新作リップ「シアーマットリップスティック」オペラから、2016年発売のロングセラー商品「リップティント」以来7年ぶりとなる新作リップ「シアーマットリップスティック」が誕生。抜け感を演出するシアーな色付きと軽やかな使い心地にこだわり、マット質感を表現した“パウダーレスマットリップ”だ。最大の特徴となるのは、マットの粉体を配合しないオペラ独自の“パウダーレス処方”。唇の縦ジワや乾燥の原因となっていたパウダーではなく、植物性スクワランオイル(※1)や密着ワックスを配合し、微細化することで、うるおいと透け感のあるリップを演出。あえてマットにしすぎない、“新感覚のマットリップ”を完成させた。またリップにひと塗りするだけで、なめらかに伸び“ピタッと”密着。つけたての発色が落ちにくく、美しい仕上がりを長時間キープしてくれるのもうれしい。カラーラインナップカラーは、洗練されたモードな印象で目を惹く全5色を展開する。中でも、深みのあるオレンジ「03 キャメル」と、ピンクの甘さを添えたディープレッド「05 フィグ」は秋メイクにおすすめ。落ち着いた色味ながらも、印象的な口元を叶えてくれる。<カラー展開>01 ブリックレッド:ブラウンニュアンスがほんのりモードな抜け感レンガ色。王道の魅力に、洒落感をひとさじ加えた、都会的な美人カラー。02 モーヴ ピンク:大人の甘さを感じる、ほんのりくすんだ青みピンク。可愛さと共に知的な印象をもたらす、現代的な色。03 キャメル:イエローが効いた、深みのある洒落感キャメルオレンジ。力の抜けた程よいモード感をまとえるニュアンスカラー。04 ブラウン:ピンクニュアンスを溶かしこんだ、やわらかに色づく、洗練ブラウン。深みと赤みのバランスがとれた、クールに色っぽいカラー。05 フィグ:イチジクの甘さを感じる、ピンクニュアンスの深みレッド。ひと塗りで気分を上げてくれる、赤のもたらす高揚感をもつ色。【詳細】オペラ 2023年秋コスメ「オペラ シアーマットリップスティック」全5色 各1,980円発売日:2023年8月4日(金)展開店舗:PLAZA・MINiPLA・イミュ公式オンラインストア※1 保湿【問い合わせ】イミュカスタマーセンターTEL:0120-371367
2023年05月25日文明開花シリーズなど、器楽公演を中心に活動してきたプロムジカ使節団が、ついに声楽シリーズに取り組みます!旗揚げ公演は、モノディ様式を確立した人物としても名高いジューリオ・カッチーニの歌曲集 “Le nuove musiche”《新音楽》です。まさに現代歌曲の源流とも呼べるこの作品集に、プロムジカ使節団の声楽メンバーが挑みます。是非、演奏会に足をお運びください。チラシ(1)チラシ(2)■次世代を担う古楽団体を目指してプロムジカ使節団 <Promusica Baroque Academy>は、チェンバロ・通奏低音奏者の圓谷俊貴により2020年12月に創設された古楽団体です。コンサートミストレス:池田梨枝子、首席チェロ奏者:山本徹、首席オーボエ奏者:荒井豪をはじめ、国内外で活躍する若手実力派による器楽を中心とした公演を重ね、意欲的な取り組みとプロフェッショナルな演奏で高い注目を集めています。そのプロムジカ使節団が、新しいシリーズとして声楽シリーズ Musica Victoriaを旗揚げします。当楽団声楽インスペクターの小林恵(ソプラノ)を軸とする声楽アンサンブルの成熟にご期待ください。主催公演 ヘンデル≪メサイア≫■作曲家の目指した響きに迫るプロムジカ使節団の最も重要なコンセプトは、作品が作られた当時に使われていた楽器(オリジナル楽器)を用いて演奏することです。オリジナル楽器の奏法の研究は考古学にも共通する「推測の域を出ない」ものですが、作曲家の真理に迫る重要な作業であり、奏者の楽しみでもあります。声楽においても、古楽の分野ではよりクリアな響きが求められます。ヴィブラートの用い方ひとつでも、表現の一部としてそれを効果的に使うためには繊細なコントロールが必要となります。そうした緻密なアプローチこそが、300年以上前の作曲家や楽曲を身近に感じることができる唯一の共通言語なのです。アンサンブルのリハーサルでは、自由闊達な意見交換をする気風を大切にしています。演奏を通じ、作品に対するプロムジカ使節団なりの「考え」をお聴きくださる皆様にお届けできたらという想いを胸に、音楽と向き合っています。オリジナル楽器(上段左から)チェンバロ、バロックオーボエ (下段左から)バロックヴァイオリン、ポジティフオルガン■アカデミーとしての役割、多角的な活動もPromusica Baroque Academyという英名称の通り、古楽の奏法や音楽史の研究機関、教育機関としても機能し、古楽愛好家のみならず専門家にも強い訴求力を持った団体となるべく活動しています。昨年度は菅沼起一、桑形亜樹子両氏によるレクチャーを企画し、盛況裡に終えることができました。自社プロムジカ・コンティヌオ株式会社(所在地:豊島区南池袋 代表取締役:圓谷俊貴)による映像制作とのタイアップも当団体の特筆すべき点であり、圓谷を筆頭に音楽を熟知したチームによる撮影と編集を行い、臨場感あふれる高品質の映像を提供しています。広く世界に当楽団の活動を知ってもらうべく、今後も動画コンテンツを充実させていきます。主催公演《ハインリヒ・シュッツ》集合写真■今後の展望中長期的には、東京を中心に地方やアジア圏へも活動を展開し、古楽の普及と文化の発展に貢献していけたらと考えています。また、海外で活躍する人材(日本人を含む)を招聘することで、今までヨーロッパでしか聴けないと思われていた企画や内容の演奏会を日本でも継続的に実現することを目指しています。日本の西洋文化成熟のネクストステージとして、ヨーロッパツアーなど西洋への逆輸入を実現させるという大望も抱いています。映像作品、CDの制作活動を軸に、日本発の世界で認められる新しい楽団となるべく、これからも奔走していきます。■古楽をもっと身近にプロムジカ使節団では主催事業だけでなく、合唱団や独唱との共演、器楽のみの演奏依頼などにも対応いたします。横浜合唱協会、Collegium vocale purafonte等、これまでに共演した合唱団からも全幅の信頼をいただいています。中心メンバーによる室内楽・ソロ、弦楽四重奏などの演奏依頼も是非ご相談ください。合唱団Collegium vocale purafonte《ロ短調ミサ》公演■一企業としてSDGsへの取り組み演奏団体であると同時に、社会に貢献していくことも重要な役割であると捉えています。オリジナル楽器と現代の楽器との違いについて実演を交えながらわかりやすく解説するなど、レクチャーコンサートやワークショップを開催することで、文化の発展に大きく寄与できると考えています。また、音楽療法の効果はメンバーの多くが身をもって体験しています。高齢者施設での演奏では、職員の方のお名前を忘れてしまう利用者様が、一年ぶりに訪問した演奏者の名前を覚えてくださっていたこともありました。高齢者施設との積極的な連携により、利用者の方々の心に彩りを添え、充実した生活をサポートする一端を担っていけたらと願っています。同時に、教育機関へのアウトリーチ等にも精力を注いでまいります。■プロムジカ使節団 <Promusica Baroque Academy>声楽シリーズ Musica Victoria 旗揚げ公演Giulio Caccini / ジューリオ・カッチーニ“Le nuove musiche”《新音楽》(アマリッリ、甘美なため息 ほか)2023年6月16日(金) 19時開演としま区民センター6F 小ホール出演者ソプラノ :小林恵、吉田美咲子、中野亜維里メゾ・ソプラノ :十合翔子、横瀬まりの、小巻風香、曽禰愛子テノール :荏原孝弥、前川健生、金沢青児バリトン :田中雅史、菅谷公博ポジティフオルガン/チェンバロ:圓谷俊貴チケット一般:3,500円(税込)学生:2,000円(税込)■お問い合わせTEL : 03-6887-1034MAIL: info@promsinc.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月26日パリ・オペラ座バレエ団によるガラ公演「ルドルフ・ヌレエフ没後30年記念<オペラ座ガラ>ーヌレエフに捧ぐー」が、東京文化会館で、2023年7月26日(水)から7月30日(日)まで上演される。世界を席巻したスーパースター、ルドルフ・ヌレエフとは?ルドルフ・ヌレエフとは、1961年にソビエトから劇的な亡命を果たし、世界を席巻したバレエダンサー。亡命後は英国ロイヤル・バレエ団をはじめ、世界中のバレエ団に客演し、多くの振付家の作品を踊った。1983年にパリ・オペラ座バレエ団の芸術監督に就任すると、『ドン・キホーテ』や『眠れる森の美女』、『白鳥の湖』などの古典作品の舞台化だけでなく、『ロミオとジュリエット』や『シンデレラ』などを創作し、パリ・オペラ座バレエ団のレパートリーを充実させることに貢献した。ヌレエフが伝えたレパートリーを上演そんなヌレエフによる影響と教えを受けた世代は“ヌレエフ世代”と呼ばれ、パリ・オペラ座の黄金世代を築くこととなった。今回上演される「ルドルフ・ヌレエフ没後30年記念<オペラ座ガラ>ーヌレエフに捧ぐー」では、“ヌレエフ世代”のひとりフロランス・クレールの指導のもと、現代のパリ・オペラ座バレエ団で活躍するエトワールをはじめとする精鋭たちにより、ヌレエフゆかりのレパートリーが披露される。たとえば、『眠れる森の美女』第1幕より「花のワルツ」や、第3幕のオーロラ姫とデジレ王子らによるグラン・パ・ド・ドゥ、『白鳥の湖』第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ(黒鳥)、『ライモンダ』や『くるみ割り人形』などを鑑賞することができる。精鋭エトワールたちが出演出演するのは、2023年3月に日本人初となるパリ・オペラ座バレエ団のエトワールに任命されたオニール八菜や、エトワール歴14年目となるオペラ座の中心的存在のマチアス・エイマン、2021年に無観客・ライブ配信された『ラ・バヤデール』のブロンズ役でエトワールに昇進したポール・マルク、東洋人初のエトワール任命後初めて日本の舞台に上がるパク・セウンなど。黄金時代を彷彿とさせるスターたちによる演技に注目だ。【詳細】パリ・オペラ座バレエ団「ルドルフ・ヌレエフ没後30年記念<オペラ座ガラ>ーヌレエフに捧ぐー」期間:2023年7月26日(水)~7月30日(日)開催日時:・Aプロ7月26日(水)19:007月27日(木)19:00・Bプロ7月29日(土)13:307月29日(土)18:007月30日(日)14:00会場:東京文化会館住所:東京都台東区上野公園5-45<チケット情報>NBS WEBチケット先行発売:3月30日(木)21:00~4月12日(水)18:00一般発売:4月14日(金)10:00~入場料:S 18,000円、A 16,000円、B 14,000円、C 10,000円、D 7,000円、E 5,000円・2演目セット券[S、A、B席]2演目を同時に同一1枚数購入で、1セットにつき1,000円割引、公演日および各席種の組み合わせは自由。WEB・電話のみで発売。・ペア割引[S、A、B席]2枚で1,000円割引。WEB・電話のみで発売。・親子割引[S、A、B席]子ども(小学生~高校生)半額。WEB・電話のみで4月25日(火)10:00から発売。大人1名につき子ども2名まで。座席選択不可。・U25シート 3,000円※NBS WEBチケットのみで、6月22日(木)から引換券を発売。公演当日小学生~25歳までが対象。座席指定不可。座席指定券は公演当日に引換。公演当日、年齢が確認できる身分証を提示すること。【問い合わせ先】NBS チケットセンターTEL:03-3791-8888(平日 10:00~16:00、土日祝休み)
2023年04月15日新国立劇場25周年記念公演ヴェルディ《アイーダ》が4月5日(水)高らかに幕を開けた。新国立劇場オペラ「アイーダ」の公演情報はこちら25年前、大巨匠フランコ・ゼッフィレッリが新国立劇場のオープニング・シリーズために制作した絢爛豪華なプロダクション。以来5年ごとに上演を繰り返している、劇場の目玉レパートリーで、これで6度目の上演だ。この数年間に新国立劇場を訪れた人なら、エントランスに展示されている《アイーダ》舞台装置が絶好の撮影スポットだったのをご存知のはず。あれがそのまま舞台で使われているわけだ(なので現在エントランスのほうには「展示入れ替え中」の貼り紙が)。ゼッフィレッリ演出はやはり圧巻。象徴は言わずもがな、第2幕「凱旋の場」の大スペクタクル。舞台上に総勢300人が密に並ぶさまはコロナ拡大中には見られなかった光景だ。大合唱の声の圧に押されながら、オペラ完全復活をひしひしと感じるのはうれしい。おなじみの本物の馬も!すでに“伝説”となっているこの舞台。2019年に他界したゼッフィレッリと新国立劇場が残した、世界のオペラ界に誇れる偉業だと思う。壮麗な舞台に目を奪われずにはいられないが、音楽だけとってもヴェルディ円熟の極みにある傑作。前奏曲が鳴り始めた瞬間から、シンフォニックで有機的な音楽の線が次々に紡がれて緊張感が途切れることなく、4時間弱(休憩含む)の上演時間があっというまに感じる。キャストも充実。アイーダ役のセレーナ・ファルノッキア(ソプラノ)は、リリックで細身の声がこの役では新鮮。第2幕のアリア〈私のふるさとよ〉の、コントロールされた繊細なピアニッシモの高音(C)がじつに印象的に響いた。豊かでふくよかな声と表現に引き込まれたのが、アムネリス役のアイリーン・ロバーツ(メゾ・ソプラノ)。感情の振り幅の大きいこの恋敵あってこそのアイーダ。両者の理想的な対照だった。そしてラダメス役のロベルト・アロニカ。新国立劇場芸術監督の大野和士が「今イタリアで3本の指に入る美声」と賞するテノールは、圧倒的な声量、輝かしい高音。のみならず、中域までつややかな響きを失わない。一本気な勇将の情熱と絶望を見事に歌った。1998年初演時のオリジナル・キャストで、ほぼ全回ランフィス役を歌っている妻屋秀和(バス)ら日本人歌手陣も贅沢な適材適所だ。深い感動を、じつに率直に得られる名プロダクション。それは何度見ても変わらない。残席僅少。今すぐチェック!(宮本明)■ぴあスペシャルデー(ぴあ貸切公演)対象公演日:4/13(木) 14:00開演新国立劇場オペラパレス (東京都)
2023年04月06日リヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ『サロメ』が、5月27日(土)から新国立劇場オペラパレスで開幕する。本作は、オスカー・ワイルドの耽美的で退廃的な戯曲を、リヒャルト・シュトラウスが極彩色の音楽でオペラ化した傑作。その衝撃的な内容は初演されるや大反響を呼び、シュトラウスのオペラ出世作となった。約100分の上演時間に豊麗で甘美な旋律と大胆な不協和音が凝縮されており、緊張感あふれる濃密なドラマが描かれる。新国立劇場の『サロメ』は故アウグスト・エファーディングの演出で、2000年の初演以来、再演を繰り返し、今回が7回目の上演となる人気レパートリーだ。注目のサロメには、バロックからヴェルディ、ヴェリズモ・オペラで活躍するアレックス・ペンダ(アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ)。ヨハナーンはワーグナーやロシア作品をレパートリーに著名劇場で大活躍するトマス・トマソン、サロメの義父ヘロデはヘルデンテノールのベテラン、イアン・ストーレイ。へロディアスは新国立劇場『イェヌーファ』コステルニチカで大評判となったジェニファー・ラーモアと、世界の実力派が揃う。また、サロメに恋するナラボートを演じる鈴木准、ヘロディアスの小姓役の加納悦子ら、国内からもオペラファンを魅了する実力派が出演。リヒャルト・シュトラウスを得意とするコンスタンティン・トリンクスが指揮を務める。新国立劇場 2022/2023 シーズンオペラリヒャルト・シュトラウス『サロメ』全1幕(ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付)5月27日(土) 14:005月30日(火) 14:006月 1日(木) 19:006月 4日(日) 14:00新国立劇場 オペラパレス※予定上演時間 1時間40分(休憩なし)【指揮】コンスタンティン・トリンクス【演出】アウグスト・エファーディング【美術・衣裳】ヨルク・ツィンマーマン【サロメ】アレックス・ペンダ【ヘロデ】イアン・ストーレイ【ヘロディアス】ジェニファー・ラーモア【ヨハナーン】トマス・トマソン【ナラボート】鈴木 准【ヘロディアスの小姓】加納悦子【5人のユダヤ人1】与儀 巧【5人のユダヤ人2】青地英幸【5人のユダヤ人3】加茂下 稔【5人のユダヤ人4】糸賀修平【5人のユダヤ人5】畠山 茂【2人のナザレ人1】北川辰彦【2人のナザレ人2】秋谷直之【2人の兵士1】金子慧一【2人の兵士2】大塚博章【カッパドキア人】大久保光哉【奴隷】花房英里子【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団■チケット情報
2023年03月25日ルイ・ヴィトンは四川オペラ(川劇)にインスピレーションを得た新作ハイウォッチ「タンブール オペラ オートマタ」を発表しました。©Ulysse Frechelinルイ・ヴィトンは、「タンブール オペラ オートマタ」のデビューと共に、オートマタムーブメントを搭載したハイウォッチメイキングのエクスクルーシブな世界への旅を続けます。四川オペラ(川劇)の「変面」への敬意を表し、匠の技による精緻を極めた装飾が施されたこの特別なウォッチは、手元の操作によって命が吹き込まれ、瞬時に表情が変わる伝統的な面を表現しています。これはまさに、ルイ・ヴィトンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が構想から開発、組立まですべてを手掛けた名作ムーブメントが生み出す芸術的パフォーマンスです。©Regis Goley2021年、「タンブール カルペ・ディエム」がジュネーブ時計グランプリ(GPHG)で見事に「オーダシティ賞」を受賞した後、ルイ・ヴィトンは、ヨーロッパ、そして表情豊かなヴァニタスの世界を離れ、「変面」の発祥地、中国において、新たな旅をスタートさせました。「タンブール オペラ オートマタ」では、四川オペラの最大の特徴であるこの「変面芸」がその大きなインスピレーション源となっています。プッシュボタンを押すことによって表情を変える「タンブール カルペ・ディエム」と同じように、「タンブール オペラ オートマタ」にもまた、驚異的な熟練の技を要する揺るぎない規律が体現されています。四川オペラでは、変面師は瞬く間に20種類もの面を次々と付け替え、さまざまな表情を見せていきます。絹のように薄い生地に描かれた顔を、素早い手の動きや優雅な扇の動きで出現させたり消したりする技法は秘伝とされ、21世紀になった今、古くから伝わる変面の技術を受け継ぐ変面師は数えるほどしか残っていません。©Ulysse Frechelinルイ・ヴィトンでは、この神秘的な表情の交錯をウォッチケースで表現するために、現代の最も優れた職人たちの協力を仰ぎました。メゾンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のマスターウォッチメーカーである、ミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニがこの並外れた時計のムーブメントを製作し、エナメル師のアニタ・ポルシェと彫金師のディック・スティーンマンが、このウォッチを素晴らしいデザインで飾りました。©Piotr Stoklosaミシェル・ナバスはこう説明しています。「『タンブール オペラ オートマタ』には、『変面』の印象的な美学と表現力豊かな動きを反映させたいと考えました。この非常に困難な伝統芸能は、代々門外不出の秘技とされています。これは、オートマタのメカニズムが、伝統的な時計製造技術の完璧な理解を要することに通ずるものがあります」。©Regis Goley元来ジャックマールとは、時を告げるために教会の鐘楼に設置されたオートマタ(機械式からくり人形)を指します。その後、各ウォッチメーカーがジャックマールを小型化してタイムピースに搭載する際に、その機能は主として装飾的なものとなりました。つまり、ジャックマールはダイアルにちょっとした遊び心をプラスするためのデザインとしての役割を果たすだけで、時刻は引き続き従来の針で表示されるようになったのです。©Piotr Stoklosa©Piotr Stoklosa前代未聞の表現2021年にヴァニタスに捧げる「タンブール カルペ・ディエム」のクリエーションと共にヨーロッパではじまったルイ・ヴィトンの大胆な旅。今、「タンブール オペラ オートマタ」と共にアジアで新たな章が幕を開けます。今回、四川オペラをテーマとして選択したことで、「ラ・ファブリク・デュ・タン・ルイ・ヴィトン」は、現代のウォッチメイキングにおけるその卓越した技術を、さらに上のレベルへと引き上げることになりました。実際、いくつかの特許の対象となっているこのタイムピースは、開発に2年を超える歳月を要しました。「タンブール カルペ・ディエム」と同じく、時刻はオートマタを作動させることでのみ――ジャンピングアワーとレトログラードミニッツ機構によって――ダイアル上に表示されます。合計426個の部品で構成されるこのキャリバーLV525は、実に100時間のパワーリザーブを有しています。©Regis Goleyオートマタ機構は、5つのアニメーションが、ジャンピングアワーとレトログラードミニッツを備えた類い稀なキャリバーによって駆動されることで、ユニークで忘れ得ぬ16秒間のウォッチメイキングスペクタクルを繰り広げます。プッシュボタンを押すと、精巧な彫刻が施されたピンクゴールドのドラゴンの頭が立ち上がり、クロワゾネエナメルの変面の額に刻まれたジャンピングアワーが姿を現し、一方ドラゴンの尾がレトログラードミニッツを表示。面の表情の変化は実にドラマティック――面が眉をひそめ、左目の瞼が下がり、右目にはモノグラム・スターフラワーが現れます。顎の動きで喜怒哀楽を表しながら、変面がさまざまな感情を表現していきます。ダイアルの美しさと、このミニチュアシアターの躍動感あるリズムは、見る者を魅了します。©Regis Goley卓越したクラフツマンシップルイ・ヴィトンでは、この「タンブール オペラ オートマタ」を21世紀に根付かせるため、キャンバスのパターンやモノグラム・フラワーをダイアルにエナメル加工で施すなど、中国の伝統的なシンボルとメゾンを象徴するデザインエレメントの融合を図りました。古代中国の皇帝に纏わる神話上の生き物であるインペリアルドラゴン(皇龍)は、力強さ、権力、そして高貴さを表し、至高の存在として君臨する存在です。そのすぐ傍に配された扇は、知恵と権威の証です。雲は幸運の象徴であり、ひょうたんは悪霊から人々を守ると信じられています。さらに、時刻表示においては、アジアで不吉な数とされている「4」に代えて4つの花弁を持つモノグラム・フラワーをあしらうことで、究極に洗練されたデザインを実現しました。ホワイトゴールドの細い金線で区切った白、赤、黒のクロワゾネエナメルで仕上げられたこの面は、エナメル細工の名匠アニタ・ポルシェの手による完璧な仕上がりに。扇には、金属の表面を削ってできた窪みに顔料を流し込んで焼成するシャンルベエナメル技法により、驚くべき深みが生れています。ダイアルとリューズのエナメル加工は、完成までに実に7日間を要しました。©Piotr Stoklosa貴金属に刻まれたディテールは、著名なスイス人彫金師ディック・スティーンマンが約2週間かけて完成させたもの。これにより、「タンブール オペラ オートマタ」に比類なきレベルのレリーフ効果が生れています。ピンクゴールドのドラゴンは、細かいディテール──ルビーの鋭い目、エングレービングとサンドブラストによる鱗などにいたるまで、その特徴が表情豊かに表現されています。それゆえに、変面師の面からドラゴンが文字通り飛び出し、口を開けて時刻を表示しているように見えるのです。ドラゴンの頭を模したオートマタのプッシュボタン、巻き上げリューズ、シャンルベエナメルの扇、いずれの装飾も、すべて手作業で作られています。最後に、洗練と技術を極限まで高めるために、ルイ・ヴィトンは、ムーブメントの裏側に変面の形状を再現し、ショットブラスト仕上げと完璧なミラーポリッシュを対比させ、わずかな欠点もなく仕上げました。ルイ・ヴィトンは、「タンブール オペラ オートマタ」を通して、オートマティックウォッチの技術的複雑性を、大胆で力強く、現代的な美学で体現しています。©LOUIS VUITTON「タンブール オペラ オートマタ」価格:問い合わせムーブメント■LV 525 キャリバー:「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で開発され、組立てられた手巻き機械式ムーブメント■5つの仕掛けを持つオートマタ機構、ジャンピングアワー、レトログラードミニッツ、パワーリザーブインディケーター■部品数:426■パワーリザーブ:100時間■振動数:21.600回/時■石数:50ケース■18Kピンクゴールド製のケースとラグ■18Kピンクゴールド製の手彫りのリューズとプッシュボタン■プッシュボタンにはルビー2個、リューズにはルビー1個をセット■ケース径:46.8 mm■厚さ:14.4 mm■ドーム型の反射防止加工サファイアクリスタル■防水:30 mダイアル■アニタ・ポルシェによるエナメル加工とミニチュアペインティング(ダイアル、面、扇)■ディック・スティーンマンによるハンドエングレービング(ドラゴン、ひょうたん)■曲面ガラス製のひょうたん■ダイアルにカボションカットルビーをセットストラップ■ブラックアリゲーターストラップバックル■18Kピンクゴールド製のダブルフォールディングバックルカボションカットのルビー6個(~0.06カラット)【ルイ・ヴィトンについて】1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらもエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
2023年03月24日秋に始まる新国立劇場2023/2024シーズンのオペラ演目が発表され、芸術監督の大野和士が会見に臨んだ(3月7日・新国立劇場オペラパレス・ホワイエ)。全9演目のラインアップ。新制作は以下の2演目。●プッチーニ《修道女アンジェリカ》&ラヴェル《子どもと魔法》(10月)沼尻竜典指揮/粟國淳演出大野芸術監督がレパートリー拡充の一環として掲げる、1幕オペラ2本構成の「ダブルビル」。「プッチーニの書いた最も聖なる音楽」(大野)である《修道女アンジェリカ》の主人公は、未婚の母ゆえにわが子と引き離された修道女。《子どもと魔法》はママの言いつけを守らない聞かん坊が主役。共通するテーマは「母と子の愛の強さ」と大野。●ヴェルディ《シモン・ボッカネグラ》(11月)大野和士指揮/ピエール・オーディ演出待ちに待った新国初上演。大野が何度も電話して口説き落としたというエクサン・プロヴァンス音楽祭総監督オーディの演出。気鋭の現代彫刻家アニッシュ・カプーアとのコラボに期待。バスやバリトンが活躍する低重心の作品に、ロベルト・フロンターリ(シモン=バリトン)、リッカルド・ザネッラート(フィエスコ=バス)を得て万全の布陣。再演も充実。以下、大野の語った注目ポイントを日程順に。《こうもり》でアルフレードを歌う伊藤達人(特にそのウィーン訛りの台詞)。《エウゲニ・オネーギン》の指揮者ヴァレンティン・ウリューピンは元クラリネット奏者で新国初登場。《ドン・パスクワーレ》では、主役の世界的バス、ミケーレ・ペルトゥージらに並び日本の上江隼人(マラテスタ)も。《トリスタンとイゾルデ》は評判を呼んだデイヴィッド・マクヴィカー演出の13年ぶりの上演。「3番目の新制作と考えてよい」と大野。トルステン・ケール(トリスタン)、エヴァ=マリア・ヴェストブルック(イゾルデ)、エギルス・シリンス(クルヴェナール)、藤村実穂子(ブランゲーネ)らキャストも最高。《椿姫》には昨年急遽の出演ながら絶賛を博した中村恵理(ヴィオレッタ)が再登場。《コジ・ファン・トゥッテ》では女声3人、セレーナ・ガンベローニ(フィオルディリージ)、ダニエラ・ピーニ(ドラベッラ)、九嶋香奈枝(デスピーナ)のキャラクターの違いに注目。シーズン最後に《トスカ》をイタリア・オペラの巨匠マウリツィオ・ベニーニが振る。なお、チケット料金の値上げは残念な知らせ。演目によって異なるが、多くの演目でS席が29,700円、下限のD席が7,700円となる。(取材・文:宮本明)
2023年03月08日ヴェルディのオペラの中でも1位、2位の人気を争う傑作『リゴレット』が新国立劇場で上演される。本作は、富と権力にものを言わせ女から女へと遊び歩くマントヴァ公爵、公爵に媚びを売る一方で娘を真摯に愛する父でもある道化師リゴレット、その娘で純粋一途なジルダを軸に、愛、呪い、復讐の悲劇が描かれる。オペラファンでなくてもつい口をついて出てしまう有名曲「女心の歌」をはじめ、「慕わしき人の名は」「悪魔め、鬼め!」など数々の名アリアも満載で、ヴェルディならではの力強く情熱的な音楽が、清らかな純愛と娘を弄ばれた父の悲劇を劇的に描き、観る者の心を揺さぶる。オペラ界で最も重要なバリトン歌手、ロベルト・フロンターリがリゴレット役を演じ、2019年に『ドン・パスクワーレ』でノリーナを演じた新世代のコロラトゥーラ・ソプラノ、ハスミック・トロシャンがジルダを、ヨーロッパの主要劇場を席巻するライジングスター、イヴァン・アヨン・リヴァスがマントヴァ公爵を演じる。また、殺し屋スパラフチーレを妻屋秀和が、リゴレットを呪うモンテローネ伯爵を須藤慎吾が演じるほか、森山京子、清水華澄ら日本屈指の歌手たちも集結。イタリア・オペラ界の重鎮マウリツィオ・ベニーニが、1998年の『セビリアの理髪師』以来、25年ぶりに新国立劇場で指揮を務める。エミリオ・サージ演出のプロダクションはビルバオ・オペラとリスボン・サン・カルロス歌劇場の共同制作で初演後、バレンシアのソフィア王妃芸術宮殿でも上演され、現代的な視点で作品の演劇性と登場人物の孤独とにクローズアップし、大成功を収めており、日本でも好評を集めることになりそうだ。新国立劇場 2022/2023 シーズンオペラジュゼッペ・ヴェルディリゴレット全3幕(イタリア語上演/日本語及び英語字幕付)5月18日(木) 19:005月21日(日) 14:005月25日(木) 14:005月28日(日) 14:005月31日(水) 14:006月 3日(土) 14:00新国立劇場 オペラパレス■チケット情報
2023年03月01日「フォギーベージュ」が待望の復刻発売「オペラ」の人気リップ「リップティント N」より、2022年春に発売され人気を博した完売カラー「111フォギーベージュ」(税込1,650円)が復刻発売。2023年2月8日より、公式オンラインストア限定で発売されました。2月28日正午12:00まで、同商品を含むオペラ製品が送料無料となるキャンペーンを実施中です。ほのかな温度感を帯びた絶妙ベージュカラー「リップティント N 111フォギーベージュ」は、クールに色っぽいムードをまとわせる、洗練されたヌードベージュカラー。唇の水分と反応して血色感を引き出す”ティント処方”により、まるで唇そのものが色づいたような、抜け感のある発色をキープします。リップのベースとなるのは、地球に優しい保湿成分の植物性スクワラン。うるおいたっぷりのスティックが唇にスルスルとなじみ、ストレスフリーの塗り心地を叶えます。リップスティック感覚でサッと使えるのに、色ムラのない美しい仕上がりに。色落ちしにくいため、マスクを外したときの色移りも気になりにくいのが嬉しいポイントです。(画像はプレスリリースより)【参考】※イミュ公式オンラインストア
2023年02月23日兵庫県立芸術文化センターは7月14日(金)から、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2023『ドン・ジョヴァンニ』を上演する。同プロデュースオペラがモーツァルトを採り上げるのは2017年の『フィガロの結婚』以来6年ぶり。2014年の『コジ・ファン・トゥッテ』と併せ、モーツァルトオペラの最高峰を形作るいわゆる「ダ・ポンテ三部作」がすべて上演されることになる。世界の第一線で活躍する歌手、そして日本を代表する歌手たちが結集するダブルキャストで全8公演が行われる。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2023 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」チケット情報『ドン・ジョヴァンニ』はスペインの伝説に現れる色事師。放蕩の限りを尽くし、数々の女性を誘惑し、最後は地獄へ落ちる。モーツァルトと脚本家のダ・ポンテはこの物語をもとに喜劇でありながら悲劇の要素も内包し、恋愛心理の機微にも触れる魅力的なオペラを書き上げた。主人公が地獄へ落ちるクライマックスの怪奇な迫力などは、モーツァルトにしか書けなかった場面と言えるだろう。演出は同プロデュースオペラで『コジ・ファン・トゥッテ』『フィガロの結婚』を手掛けた元メトロポリタン歌劇場首席演出家のデヴィッド・ニース、また装置・衣裳をロバート・パージオラが担当。壮麗な美術や20世紀半ばをイメージしたという衣裳デザインの中、正統的で重厚なステージを創り上げる。2月15日には製作発表記者会見が行われ、佐渡裕とタイトルロールを歌うバリトンの大西宇宙、ドンナ・アンナを歌うソプラノの高野百合絵が登壇した。物語の中心となるドン・ジョヴァンニと3人の女性、ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィーラ、ツェルリーナのとの関わりについて記者から問われた大西は「それぞれがこのオペラの中で現在と過去と未来を表しているようにも思える存在。最後に幸せになるのが誰かを考えてみると、この作品が書かれた時代が見えてくる気がする」と主役ならではの洞察を、また高野はドンナ・アンナの目線から「彼女自身、なぜ自分がドン・ジョヴァンニに惹かれているのか、父の仇でもある彼を憎んでいるのか惹かれているのか最後までわからなかったのではないか」と語り、主人公のミステリアスな魅力に迫った。こうした中、指揮を務める佐渡裕は「『ドン・ジョヴァンニ』はモーツァルトの二面性ともいうべき多彩な表情に溢れた作品。愛を語る甘美な旋律があるかと思えば非常にドラマチックな響きも現れるなど、美しいもの、恐ろしいものほかさまざまな要素が何重にも重なり合って構築されているオペラです。その音楽を劇場空間いっぱいに響かせて皆さまにお届けできることを楽しみにしています」と語り、公演への自信をうかがわせた。チケットは2月26日(日)発売。文:逢坂聖也
2023年02月21日モーツァルトのオペラをヨーロッパの楽士たちの演奏に乗せて能、狂言、文楽の達人たちが演じる。そんな斬新な面白さで人気を博す『狂言風オペラ フィガロの結婚・管楽八重奏版』が3月10日(金)、大阪・大槻能楽堂と、3月12日(日)、東京・観世能楽堂で上演される。それぞれ昼夜の2公演。大阪は4年ぶり、東京は5年ぶりとなる待望の公演だ。狂言風オペラ「フィガロの結婚」チケット情報2002年より狂言を中心に演じられてきたこのシリーズに、能と文楽が合流したのが2018年のこと。芸術総監督に人間国宝の大槻文藏を迎え脚本・演出を笛方藤田流の故・藤田六郎兵衛が手掛けた舞台は、西洋と日本の芸能が出会うものとして高く評価された。が、折からのコロナ禍により、管楽合奏を担当するスイスの演奏団体クラングアートアンサンブルの来日が不可能に。『狂言風オペラ』は翌2019年、大槻能楽堂での再演を最後にしばしの沈黙を余儀なくされることとなる。(画像は2019年公演より)公演を望む声は多く「日本の演奏家を起用しては?」「録音では代替できないか?」といった提案も寄せられたという。しかし出演者一同は「洋の東西の芸能が同じ時間、空間を共有してこその『狂言風オペラ』」という見識に立ち、妥協することなく時期を待った。こうした中、2022年には『狂言風オペラ特別公演』も行われている。シューベルトの歌曲「魔王」をハイライトに、やや趣を異にした『特別公演』ではあったが、クラングアートアンサンブルからはメッセージが寄せられ、また能楽から大槻文藏、文楽から太夫、豊竹呂太夫、人形の桐竹勘十郎が舞台に上っての座談会では各人による『狂言風オペラ』継続への思いが語られた。それらは実に興味深く『狂言風オペラ』本編への期待をつなぐものとなった。こうした流れを経て行われる今回の公演である。ひさびさに来日するクラングアートアンサンブルも含め、それは出演者にとって一層の熱の入ったものとなることだろう。若い女中のスザンナに手を出そうとする伯爵にフィガロや伯爵夫人らが協力して一泡吹かせるという物語が、京の都を舞台に伯爵を中将在原平平(ありわらのひらひら)、伯爵夫人を北の方、橘の上に姿を変えて描かれる。豊竹呂太夫の語りと鶴澤友之助の三味線に乗せて桐竹勘十郎操る人形が身勝手な中将を演じれば、観世流シテ方、赤松禎友が女面、女装束で憂愁の橘の上を舞うといった具合。名人たちの至芸が繰り広げられる中、すべてをユーモラスな笑いにつなげてゆく野村又三郎ら狂言方の動きが圧巻だ。和洋の芸能を結集し、美しさと軽やかな笑いへ誘う「狂言風オペラ フィガロの結婚・管楽八重奏版」。その唯一無二の世界を堪能してほしい。チケットは発売中。文:逢坂聖也
2023年02月17日あの人気カラーが限定復刻イミュ株式会社は2023年2月8日、オペラ「リップティント N」の完売カラー「111フォギーベージュ」(税込1,650円)を、イミュ公式オンラインストア限定で復刻発売した。ムラ無く伸びてストレスフリー!唇そのものが色づいたような、抜け感のある発色で人気のリップアイテム「オペラリップティント N」。「サトウキビ由来スクワランオイル」を高配合することで、唇の上でとろけるように伸びてヴェールを形成。メイク初心者でもひと塗りでヨレ・ムレ知らずの美しい仕上がりを叶える。また水分に反応して色づく「ティント処方」で唇が自然に染まり、自然なツヤと発色が長時間持続。マスクに色移りしにくいのも嬉しい。帰ってきた大人気完売カラー再販を熱望するユーザーの声に応え、今回オンライン限定で復刻発売した「111フォギーベージュ」は、2022年春に発売され大好評のうちに完売したカラー。ほのかな温かみを帯びたベージュで、唇を洗練されたムードでまとう。ヌードカラーなので、シーンを選ばず使いやすい。公式オンラインストアでは2月28日正午12:00まで、リップ・カラーアイメイクなどのオペラ製品が送料無料となるキャンペーンを実施している。(画像はプレスリリースより)【参考】※イミュ公式オンラインストア
2023年02月16日20世紀のオペラ界を牽引し、今年10月のベルリン国立歌劇場でダニエル・バレンボイム指揮、パトリス・シェロー演出のオペラを最後に引退することを発表したワルトラウト・マイヤー。最後の来日公演が3月14日(火)、東京六本木のサントリーホールにて開催される。その魅力を、ぴあアプリ「水先案内人」としてお馴染みのフリーアナウンサー、朝岡聡さんに綴っていただきました。オペラを語る時には、必ず国や年代を代表する名歌手が現れて時代を彩り、人々を魅了してきた。マリア・カラス然り、パヴァロッティもその一人。その意味でワルトラウト・マイヤーは、まさに21世紀後半から21世紀にかけてのドイツ・オペラで燦然と輝くスターであった。現役引退を決めた彼女は、いま世界各地で「さよならコンサート」を進行中だが、いよいよ3月に『どうしても行きたかった』と言う日本でファンに別れを告げる。ドイツの気鋭バリトンS・ハッセルホルンとの共演でシューベルト、シューマン、ブラームス、R・シュトラウス、マーラーの歌曲20曲以上で練り上げたプログラムを披露してくれる!『私が本当に好きな曲だけを厳選しました』と言い切る、自信と覚悟を感じさせる構成だ。もし、オペラに比べたら歌曲は少し地味? と思う方がいらっしゃったら、僕は声を大にして申し上げたい。「マイヤーのライブの舞台をごらんなさい!」と。そこには超一流のオペラ歌手だけが持つ豊穣なる魅力が溢れ出てくるのです。それは単なる声楽家と言うより「語り部」「俳優」としての至芸なのだ。マイヤーが言葉の意味や内容の核心を丁寧にすくい上げて、それらを同時に楽譜からも深く読み込んで歌う時、声だけでなく表情や全身を駆使した豊かな動きを見せてくれる。彼女が物語としての歌詞を実に情感豊かに味わい深く伝える姿は、まさに名優による一人芝居のような趣き。これは録音では分からない彼女のライブならではの醍醐味だろう。歌曲が描く情景や人間心理を鮮やかに浮かび上がらせるので、聴く者にとってはこれほど臨場感に満ちた歌曲体験もない。例えば今回予定されるプログラムの中には、17歳のシューベルトが書いたゲーテの詩による「糸を紡ぐグレートヒェン」がある。糸車を廻しながら思い焦がれる相手への高ぶりと失意を独白する若い女性の心が歌われる。これをマイヤーが歌手人生の集大成のひとつとして披露してくれるのだ。この歌だけでもライブで体感したら、どんな世界が現れるのかとワクワクしてしまう。文学と音楽と演劇がひとつになったのが総合芸術オペラなのだが、ワルトラウト・マイヤーほどの歌手になれば歌曲も至高の「一人オペラ」になる。必ずそれを実感できるはず。長年のファンはもちろん、歌曲は敬遠してきたクラシック好きにとっても絶対逃せぬ機会。「伝説の歌手」をライブで味わえるのは、もうこれが最後なのだから。文:朝岡聡「ワルトラウト・マイヤー さよならコンサート」2023年3月14日(火)会場:東京・サントリーホール【出演】ワルトラウト・マイヤー(メゾ・ソプラノ)サミュエル・ハッセルホルン(バリトン)ヨーゼフ・ブラインル(ピアノ)【プログラム】A:マイヤーB:ハッセルホルンC:マイヤー&ハッセルホルン■フランツ・シューベルト憩いなき愛 op.5 No.1, D138(B)小人 op.22 No.1, D771(B)糸を紡ぐグレートヒェン op.2, D118(A)万霊節のための連禱 D343(B)若い尼僧 op.43 No.1, D828(A)■ヨハネス・ブラームス「4つの歌」 op.43第1曲:永遠の愛について(B)「5つの詩」 op.19第5曲:エオルスの竪琴に寄せて(A)■ロベルト・シューマン「ロマンスとバラード集」第4集 op.64第3曲「悲劇」よりI わたしと一緒に逃げて(B)II 春の夜に霜が降りて(B)ペルシャザール op.57(B)■リヒャルト・シュトラウス夜 op.10-3(A)「4つの歌曲」 op.10-1第4曲:明日の朝(A)「最後の花びら」より8つの歌 op.10 第1曲:献呈(A)■グスタフ・マーラー「若き日の歌」より第3集:第1曲:シュトラスブルクの砦で(B)第3集:第5曲:うぬぼれ(B)「子供の魔法の角笛」よりラインの伝説(A)塔の中の囚人の歌 Cこの世の営み(A)美しいトランペットが鳴り響く所(B)番兵の夜の歌(C)死んだ鼓手(B)魚に説教するパドヴァの聖アントニウス(A)原光(A)※演奏順不同※上記のプログラム、出演者は2022年9月12日現在の予定です。■公式サイト:ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント「ワルトラウト・マイヤー さよならコンサート」招待券を2組4名様にプレゼント!※よくばり❣ぴあニスト限定で3月3日(金) 9:59まで応募受付中!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!
2023年02月16日新国立劇場のワーグナー《タンホイザー》が1月28日(土)に幕を開けた。ハンス=ペーター・レーマン演出のプロダクションは、2007年に新制作され、今回が4度目の上演となる。氷のような透明な柱が移動して官能世界と現世を行き来する舞台(美術・衣裳:オラフ・ツォンベック)。いきなりのバレエ・シーン(東京シティ・バレエ団)がある版での上演で、美しく幻想的だ。充実の歌手陣。現代を代表するヘルデンテノール、ステファン・グールドの題名役がもちろん貫禄の出来栄えなのだけれど、それ以上にエリーザベト役のサビーナ・ツヴィラクに惹かれた。スロヴェニアのソプラノで新国立劇場初登場。第2幕から登場し、〈殿堂のアリア〉を歌い出してすぐ、声の表情の多彩さに聞き耳を立てた。役柄さながらどんどん聖性を増していき、第3幕の〈エリーザベトの祈り〉は神々しいほど。特に弱声の巧みさ・美しさは絶品で、あの深い祈りがあってこそ、直後のヴォルフラム(デイヴィッド・スタウト)の〈夕星の歌〉も引き立つというもの。ヴェーヌス役のリトアニアの若手メゾ・ソプラノ、エグレ・シドラウスカイテは初来日。余裕のある広い声域と濃厚な表現で存在感を示す。日本人キャストも頼もしい。日本が誇るバス妻屋秀和の領主ヘルマンはじめ、鈴木准(ヴァルター)、青山貴(ビーテロルフ)ら「歌びと」たちが、ソロでもアンサンブルでも際立った歌唱。短い出番ながら牧童役・前川依子の透明なソプラノも一服の清涼剤のようなインパクトを残している。合唱シーンも圧巻だった。いつもどおりの高水準の新国立劇場合唱団(合唱指揮:三澤洋史)。コロナ禍のオペラ上演はどこも、感染対策のため、人数を減らしたり、舞台裏で歌ったり、合唱シーンに工夫を強いられてきた。舞台いっぱいに広がった合唱の声の“圧”を浴びるのは久しぶりだ。しかも〈大行進曲〉や〈巡礼の合唱〉など、オペラ屈指の名合唱曲のある《タンホイザー》ならなおさら。やっぱりこうでなければ。オペラが戻ってきた!と感慨を深くした。指揮のアレホ・ペレスは新国立劇場初登場だが、二期会や読売日本交響楽団など日本でもすでに定評。正攻法のどっしりとしたワーグナーで、しかも緩むところがない。ピットの東京交響楽団も豊かなサウンドで応えていた。新国立劇場《タンホイザー》は2月11日(土・祝)まで全5公演。上演時間は約4時間(休憩2回含む)。(宮本明)
2023年01月31日オペラやバレエなどの舞台芸術に興味はあるけれど、敷居が高くてなかなか手が出ないとお思いの方におすすめのイベントが開催される。会場となる「東京ソラマチ5F スペース634」には、“日本の舞台芸術の殿堂”新国立劇場で上演されたオペラとバレエの舞台美術模型および実際に舞台で使用された衣装などが展示されるというから楽しみだ。これを体験すれば、実際の舞台が観たくなること間違いなし。ゴージャスな世界に足を踏み入れるきっかけとなりそうだ。さらには、1日3回(13:30、14:30、16:00)、新国立劇場オペラ研修所修了生による約30分の無料ミニコンサートも予定され、オペラアリアの名曲から日本の歌などが披露されるのも嬉しい限り。舞台芸術の世界がより身近に感じられるに違いない。もちろん普段オペラやバレエに親しんでいる方にも楽しめること請け合い。舞台芸術へのより深い理解と親近感が湧くはずだ。舞台美術展で巡るオペラ・バレエの世界20232月4日(土)、5日(日)11:00~17:00東京スカイツリータウン東京ソラマチ5Fスペース634・ミニ・コンサート開催日時4日(土)、5日(日)13:00/14:30/16:00(各回30分程度)・ミニ・コンサート出演予定斉藤真歩(ソプラノ)/藤井麻美(メゾソプラノ)/鳥尾匠海(テノール)/仲田尋一(バリトン)箭内明日香(ピアノ)入場料舞台美術展、ミニ・コンサートともに無料
2023年01月27日NPO法人東京オペラ協会主催現代歌舞伎版ホームコメディオペラ『フィガロの結婚~許しましょう、あやまちは誰にもあること~』が2023年1月28日(土)に国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟小ホール(東京都渋谷区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ ★カンフェティでのチケット予約方法★モーツァルトの音楽はそのままに、歌舞伎風のセリフやポーズを取り入れたホームコメディオペラ。「天才フィガロ」や「ああ愛しのスザンナ」など、登場人物には全員ニックネームが付いています。政治風刺の入ったストーリーを、過ちを許し合おうというテーマに置き換えた大人から子供まで楽しめるオペラ。東京オペラ協会ならではの親しみやすいフィガロの結婚をお届けします。公演概要NPO法人東京オペラ協会現代歌舞伎版ホームコメディオペラ『フィガロの結婚~許しましょう、あやまちは誰にもあること~』公演日:2023年1月28日(土)14:00~/18:00~会場:国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟小ホール(東京都渋谷区代々木神園町3-1)あらすじ天才フィガロといとしのスザンナは今日が結婚式。二人とも幸せそうですが、偉大なお殿様がああ愛しのスザンナを我が物にしようとしているとしり、天才フィガロは激怒。偉大なお殿様の策略を阻止しようと、お優しい奥様やプレイケルビーノも巻き込んで知恵比べをはじめます。2人は無事に結婚式を挙げることは出来るのか?東京オペラ協会キッズ4人組と共に、その結末を見届けましょう!■出演者【キャスト(昼/夜)】偉大なお殿様:小田桐貴樹 / 石多エドワードお優しい奥様:平野真理子 / 石多加代子いとしのスザンナ:吉里瞳子 / 名越桃子天才フィガロ:大島興明 / 遊達人プレイケルビーノ:高津有里 / 岩崎園子威張りバルトロ:熊田享徳 / 吉永研二マルマルチェリーナ:菅原真美子 / 山口陽子バジリオ気取り:須藤章太 / 枝川一也どどもりクルツィオ:廣田修 / 須藤章太アントニオビール:吉永研二 / 熊田享徳バルバリーナッコ:川合佐知 / 谷野のどか花娘S:田中夢乃 / 佐々木利奈花娘A:阿砂多浜良 / 仲濱美海【合唱】田村多佳子 / 平沼多枝子 / 鹿嶋万季 / 會美有菜 / 大河内桃子 / 荒川ひかり / 吉井美幸 / 家光ちなつ / 枝川慧子【東京オペラ協会キッズ4人組】土川遼真 / 高梨元秀 / 田中暖真 / 石多柚葉【脚本・演出】石多エドワード【指揮】柴田慎平【東京オペラ協会オーケストラ】<1stヴァイオリン>小笠原清隆(コンマス) / 奥島希子 / 田代文子 / 田中佑佳<2ndヴァイオリン>青木若菜 / 小形計治 / 照井沙希 / 中條萌乃<ヴィオラ>大下史子 / 山口和彦<チェロ>遠藤寛之 / 齋藤大介<コントラバス>井上玲子 / 内田吐夢<フルート>広瀬木綿子 / 吉澤卓<オーボエ>福西浩之 / 柳田純子<クラリネット>酒井陽向 / 高橋勝利<ファゴット>佐藤寛治 / 山崎陽佳<ホルン>新村智子 / 橋場友彦<トランペット>及川文香 / 山本洋之<エレクトーン>野崎真琴【舞台監督】遊達人【照明】有限会社ライトシップ■チケット料金指定席:4,000円自由席:3,000円(税込)※未就学児で膝上で観劇する場合は無料。他のお客様のご迷惑にならないようご配慮ください。■団体概要NPO法人東京オペラ協会音楽界のためのオペラ活動というよりも、一般市民とともに楽しめるオペラを目指し、1976年に発足。その後、オペラを通じた国際交流や誰でも参加できるユニバーサルデザインオペラを柱として、40年以上活動を行っている。代表作としてオペラ「忘れられた少年」「蓬莱の国-徐福伝説」「高山右近」「天空の町~別子銅山と伊庭貞剛~」などがあげられる。東京オペラ協会は歌い続けます。いつも、どこでも、どんな時も! 楽しく、愉快に、心優しい歌を! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月18日「2023年こそはオペラに親しみたい!」とお考えの方にピッタリの公演が開催される。ミューザ川崎の人気企画「モーツァルト・マチネ」の、“川崎市・ザルツブルク市友好都市提携30周年記念”企画と題された公演が、モーツァルトの傑作オペラ『魔笛』となればこれは嬉しい。おとぎ話のような楽しさ満載の物語にモーツァルトならではの美しい音楽がふんだんに散りばめられたこの作品は、大人から子供まで楽しめるオペラ史上屈指の名作だ。「オペラは観たいけれど長いからなあ」と敬遠されていた方でも大丈夫。今回の公演は、作品のエッセンスのみを上演するハイライト版なので、上演時間は休憩なしの1時間10分程度と極めてコンパクト。さてさて、この時間の中でどのような物語が展開されるのか乞うご期待。川瀬賢太郎の指揮のもと、日本を代表する歌手たちが集結したこの公演は、オペラ入門にピッタリ!モーツァルト・マチネ~川崎市・ザルツブルク市友好都市提携30周年記念2023年1月21日(土) 11時開演ミューザ川崎シンフォニーホール指揮:川瀬賢太郎共演モーツァルト・シンガーズ・ジャパン(MSJ)演出/ナレーション:宮本益光タミーノ:澤原行正パミーナ:嘉目真木子夜の女王:針生美智子パパゲーノ:近藤 圭パパゲーナ:鵜木絵里管弦楽:東京交響楽団■チケット情報
2022年12月27日ビジネス書『田中角栄 心をつかむ3分間スピーチ』をオペラ化主演は浪曲師:玉川太福、語りに俳優:木村多江株式会社カンパニーイースト(代表:堀越 信ニ)主催、『オペラTHE SPEECH 東京公演』が2023年3月25日(土)にTHEATRE1010(東京都足立区千住 3-92 千住ミルディスⅠ番館 11F )(北千住マルイ 11階)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月11日(水)10:00より発売開始です。カンフェティにて1月11日(水)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ あの伝説のスピーチから50年。昭和のレジェンド、田中角栄が舞台になった!2023年3月25日 東京・シアター1010(センジュ)にて開催決定コンサートホールや舞台を中心に活躍する個性豊かな音楽家とその音楽を発信し、数々のライブやオペラを制作している音楽事務所、株式会社カンパニーイースト(本社:東京都渋谷区 代表取締役:堀越信二)が主宰する、ハイブリッドな音劇団「劇団★ポラリス」は、本年10月に下北沢の小劇場ザ・スズナリにて、入場料無料の投げ銭方式で、オペラ『THE SPEECH(ザ・スピーチ)』を実験的に上演し、大きな話題となりました。そして来年、2023年3月25日に、東京・北千住のシアター1010(センジュ)にて本作の本公演がついに決定しました。劇団★ポラリスは、「西洋の音楽と日本の伝統芸能を融合し、和製オペラ(音楽劇)で日本人固有の義理人情の世界を表現する」をコンセプトに結成された音劇団で、クラシック音楽の演奏家を中心に、第一線で活躍するオペラ歌手、ミュージカル俳優を中心とした音楽大学出身のメンバーで構成されています。また、本作オペラ『ザ・スピーチ』は当劇団の記念すべき第1回作品であり、今から50年前の日本の総理大臣だった田中角栄のスピーチを扱うビジネス書『田中角栄 心をつかむ3分間スピーチ』(著者:小林吉弥/出版:ビジネス社)を舞台(オペラ)化したものです。昭和のレジェンド、田中角栄の演説は、唯一無二な芸術的スピーチとして、今でも世代を超えて語り継がれています。本作は、そんな田中角栄が日本三大話芸の1つである浪曲(浪花節)の名人だったという事実を背景に、彼の生い立ち、数々の人心掌握術、そしてそのスピーチの極意に迫ります。出演はオペラやミュージカルを主戦場とする歌手や役者や演奏家で構成された劇団★ポラリスの面々のほか、客演主演には、田中角栄が愛した浪曲「天保水滸伝」をお家芸とする浪曲師:玉川太福。物語を進行する語りには俳優:木村多江。さらに本公演では、数十人の男声合唱(慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団)が舞台を縦横無尽に駆け巡ります。公演概要『オペラTHE SPEECH 東京公演』公演日:2023年3月25日(土)会場:THEATRE1010(東京都足立区千住 3-92 千住ミルディスⅠ番館 11F )(北千住マルイ 11階)■出演者主演:玉川 太福語り:木村 多江(声の出演)歌組:柿迫 秀内田 智一水島 正樹鈴木 たかゆき吉武 大地音組:西尾 周祐 (ピアノ)田代 誠 (英哲風雲の会)服部 佐知子 (ヴァイオリン)渡邊 ゆかり (チェロ)玉川 鈴 (三味線)合唱:慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団■スタッフ主催:カンパニーイースト 協力:ビジネス社 企画脚本:堀越信二 演出:吉田知明 音楽:新倉一梓原作:小林吉弥「田中角栄 心をつかむ3分間スピーチ」(ビジネス社)企画脚本:堀越 信二演出:吉田 知明音楽:新倉 一梓プロデューサー:吉武 大地方言指導:長岡民話の会■公演スケジュール昼の部 開場12:30 / 開演13:00夜の部 開場16:30 / 開演17:00オンライン配信はありません。■チケット料金全席指定:5,000円(税込)■ゲネプロ(公開リハーサル)2023年3月24日(金)開場 17:30/開演 18:30【ゲネプロチケット】5,000円(税込)全席自由席【ゲネプロ学生チケット】1,000円(税込)全席自由席※中学生以上 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月15日2023年2~3月に上演される全国共同制作オペラ《道化師》《田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)》の制作会見が都内で開かれ、演出の上田久美子と出演者らが抱負を語った。2022年に宝塚歌劇団を電撃退団した上田が初めて手がけるオペラ。「上流階級や神話の世界を描くことが多かったオペラの世界で、人間の真実を描いて驚かせようという意気込みを持って、あえて貧困層や農村の人々を主役にしたのが(19世紀末から20世紀初頭の)ヴェリズモ・オペラ。その意図をどうやれば現代の日本のお客様に提供できるだろう。当時のイタリアも今の日本も、貧富の差、階級差は大きな問題。とはいえ日本の町を歩いていても、あまりそのようには見えない。かなり不可視なもの。普段オペラの世界ではなかなか見ることのない、その現代社会の現実を、オペラの中に重ねて見せることができないかと考えました」(上田)舞台を現代の日本(関西)に設定。すべての役を歌手とダンサーが対になって演じるのが最大のポイントだ。文楽に着想を得たという。つまり歌手たちが人形浄瑠璃の語り(太夫)、ダンサーが人形という関係だ。「歌手たちが役の心情を歌い、ダンサーたちが日本人の日常的な格好で表現する。そうすることで普遍的な人間の感情が重なり、昔も今も同じような社会の問題を抱え続けているということが見えてくる。当時のイタリアと現代の日本が重ね合わさった、重ね絵のようなものを作りたいと思っています」(上田)人形であるダンサーたちには、加美男(カニオ)、寧々(ネッダ)、護男(トゥリッドゥ)、聖子(サントゥッツァ)といった、いわば「分身」の役名が与えられる。分身は演技だけはない。通常の字幕とは別に、「人形」たちの心情を表す関西弁の字幕も投映される。出演者の一人で、上田作品をよく知る宝塚出身の蘭乃はなはこう表現した。「上田さんの作品にはいつも、私たちが普段見たくなくてフタをしていることを、無理矢理フタをこじ開けて突きつけてくるようなヒリヒリ感がある」ヒリヒリする新しいオペラ。楽しみだ。とはいえ、「オペラの醍醐味は音楽」と言い切る上田。すべては、初めてオペラを観る聴衆でも楽しめるようにと、情報を補うための工夫だ。音楽より演出を優先させるようなことはきっとない。安心。全国共同制作オペラは2023年2月3日(金)・5日(日)東京芸術劇場、3月3日(金)・5日(日)愛知県芸術劇場で。(宮本明)
2022年12月08日イタリアオペラを主軸とした公演を行う日本で最も歴史が長い「藤原歌劇団」と、イタリアで伝統と格式を誇る「ヴァッレ・ディトリア音楽祭」が提携し、次世代のオペラ界を担う若手を育て新たな創造を目指す「ベルカントオペラフェスティバル インジャパン」が今年も開催されます。URL: Otelloバナー画像毎年オペラの本場ヨーロッパで活躍する歌手を迎え、日本の若手歌手と一緒に高水準のオペラ公演、コンサートを創り上げている本フェスティバル。今年は1月7日-1月22日までに6つの企画がテアトロ・ジーリオ・ショウワを中心に4会場で繰り広げられる。その中でも今年注目すべき公演が、ジョン・オズボーンが主役を務めるG.ロッシーニ作曲 オペラ「オテッロ」だ。国際的にもオテッロ役を歌いこなせるテノールが少なく、上演すること自体が困難とも言われるG.ロッシーニ作曲の「オテッロ」、実力派のキャストが揃わなければ実現が難しい貴重な公演であるが、今年はその難題を見事に打ち破るテノール歌手ジョン・オズボーンをはじめとする、素晴らしいアーティストを迎え実現されることとなった。オテッロ役のジョン・オズボーンは世界の劇場で絶賛されてきたテノール歌手であり、力強く輝かしい超絶技巧で迫り来るオテッロの心理描写は圧巻である。デズデーモナ役を演じるレオノール・ボニッジャは、第1回ベルカントフェスティバル インジャパンで日本初演、S.メルカダンテ作曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」の公演を大成功に導き、オペラ「リゴレット」ジルダ、「ルチア」タイトルロール他、世界中の劇場で喝采を受け続けている。優しく包み込むその歌声は、日本の聴衆を魅了することだろう。また、欧米での活躍が目覚ましい、指揮者イバン・ロペス=レイノーソ、そして演出家ルイス・エルネスト・ドーニャスは初来日となる。新進気鋭のミケーレ・アンジェリーニ、アントーニオ・マンドゥリッロ、トーニ・ネジチュも同じく初来日となり、国際的にも最高水準のキャストを揃えて、G.ロッシーニの「オテッロ」が上演される。そのほかにも、芸術監督であるカルメン・サントーロによるマスタークラスを開講し、本場さながらのレッスンを受け、若手歌手とコレペティトゥアがその成果を発揮する「ベルカントコンサート」、G.ドニゼッティ作曲 オペラ「パリのジャンニ」が上演される。また、招聘歌手と藤原歌劇団歌手が珠玉のアリアと重唱をお届けする「BOFスペシャル・ガラ・コンサート」。ヴァッレ・ディトリア音楽祭芸術監督らが、G.ロッシーニとオペラ・セリアについて語る「シンポジウム」。世界的カウンターテナーと日本最高峰のベルカントソプラノが贈る荘厳な「バロックコンサート」が上演される。【ベルカントオペラフェスティバル インジャパン 2022 ラインナップ】G.ロッシーニ作曲「オテッロ」オペラ全3幕<字幕付き原語(イタリア語)上演>■日程2023年1月20日(金)/1月22日(日)14:00開演/開場13:00*13:15から会場内にて作品解説をいたします。■会場テアトロ・ジーリオ・ショウワ■チケット料金SS席 14,000円、S席 12,000円、A席 10,000円、B席 8,000円、C席 5,000円/C席 3,000円※車椅子席につきましては、日本オペラ振興会チケットセンターのみで取り扱い。※未就学のお子様の入場はご遠慮ください。※ヤング・フレッシュマンチケット:SS-A席は半額(25歳以下/枚数限定)※障がい者割引:SS-A席は20%割引(要お問合せ/枚数限定)■出演[指揮]イバン・ロペス=レイノーソ[演出]ルイス・エルネスト・ドーニャス[オテッロ]ジョン・オズボーン[デズデーモナ]レオノール・ボニッジャ[ロドリーゴ]ミケーレ・アンジェリーニ[ヤーゴ]アントーニオ・マンドゥリッロ[エルミーロ]トーニ・ネジチュ[エミーリア]藤井 泰子[ドージェ,ゴンドラ乗り]渡辺 康[ルーチョ]西山 広大[合唱]藤原歌劇団合唱部[管弦楽]ザ・オペラ・バンド[美術]キアーラ・ラ・フェルリータ[衣裳]エリーザ・コベッロ[照明]カミッラ・ピッチョーニOtello フライヤー◯BOFスペシャル・ガラ・コンサート■日程2023年1月16日(月)18:30開演■会場ユリホール(昭和音楽大学南校舎5F)■チケット料金自由席 3,800円(税込)、学生券 2,500円(税込)■出演[ソプラノ]レオノール・ボニッジャ、ユーヌエット・ラグーナ、伊藤 晴、光岡 暁恵[メッゾ・ソプラノ]松浦 麗[カウンターテナー]レイ・シェネー[テノール]ミケーレ・アンジェリーニ、アントーニオ・マンドゥリッロ[バリトン]岡 昭宏[バス・バリトン]小野寺 光[バス]トーニ・ネジチュ[ピアノ]浅野 菜生子、林 直樹■曲目V.ベッリーニ作曲:オペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」より“おお、幾たびか”I Capuleti e i Montecchi -Oh quante volte, oh quanteG.ドニゼッティ作曲:オペラ「連隊の娘」より“友よ、なんとめでたい日!”La fille du regiment -Ah! mes amis, quel jour de fete! 他◯バロックコンサート■日程2023年1月21日(土)18:30開演■会場イイノホール■チケット料金自由席 5,000円(税込)、学生券 2,500円(税込)■出演【レイ・シェネー(カウンターテナー)】メトロポリタン歌劇場に何度も出演し、世界で大注目のカウンターテナー。膨大な範囲のレパートリーを持ち、高い音もパッセージも華麗に歌い上げる。【光岡 暁恵(ソプラノ)】藤原歌劇団が誇るプリマドンナが歌うバロック音楽の世界。ベルカントとはまた違うひとときお届けする。■曲目G.F.ヘンデル作曲:オペラ「セルセ」より“樹木の陰で”Serse - Ombra mai fuN. ポルポラ作曲:オペラ「ポリフェーモ」より“偉大なるジュピター”Polifemo - Alto GioveN. ポルポラ作曲:オペラ「ミトリダーテ」より二重唱“私はこの喜びを感じる”Mitridate - duetto La gioia ch'io sento 他 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月02日株式会社AMUS(所在地:東京都中央区、代表取締役:藤野 昌弘)は、オペラ歌手や声楽を学ぶ全ての方を対象としたオペラ歌手、声楽家のための伴奏音源サービス「伴奏.net」の提供を2022年12月1日(木)に開始します。ピアノのキーボード「伴奏.net」URL: ■提供背景2019年の暮れから蔓延しはじめた新型コロナウイルス感染症の影響により、声楽家や学生などが伴奏ピアニストと対面でお稽古や合わせをすることが難しくなったことがきっかけとなり、当社はインターネットで伴奏音源を配信するという非対面型のサービスを考案いたしました。それが『伴奏.net』です。■サービスの特徴『伴奏.net』は、オペラ歌手や声楽を学ぶ全ての方たち向けのインターネット配信伴奏音源サービスで、声楽家及び諸先生の強い要望によって開発いたしました。ピアニスト不在でも声楽家やアマチュアが伴奏付きで歌える『伴奏.net』は、月額990円で伴奏音源を制限なく使用できるサブスクリプションで提供します。『伴奏.net』の音源は、オペラや声楽伴奏を熟知したプロのピアニストによって演奏されています。ご自宅での練習、レッスン、コンサート、オーディション等、『伴奏.net』があれば、ピアニストが居なくてもいつでもどこでもご自身のパフォーマンスを最大限に発揮できます。■サービス概要サービス名: 伴奏.net提供開始日: 2022年12月1日(木)料金 : 990円(税込)/月URL : ■会社概要株式会社AMUSは、代表者やスタッフの20年来のイタリアとのネットワークを活かし2017年に設立された会社です。長年培い築き上げてきたノウハウを基にイタリアに音楽留学する方たちをコンシェルジュ的にサポートしております。設立初年度にしてイタリアの名門校ミラノ国立ヴェルディ音楽院声楽科に留学生を合格させるなど、業界からも高く注目されています。また、留学後のマネージメントなど若手音楽家の支援も行なっています。そのほか、海外アーティストを招聘したマスタークラス開催やコンサートの企画・運営をしております。会社名 : 株式会社AMUS(アミュス)所在地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11代表取締役: 藤野 昌弘Tel : 03-6691-0012Fax : 03-6869-6521URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】Tel : 03-6691-0012Email: info@amus-ag.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月01日350年以上も前から、華やかなバレエやオペラが上演されてきたパリのオペラ座。舞台、音楽、美術などが一体となった「総合芸術」の殿堂には、どんな魅力があるのでしょう?アーティゾン美術館で開催中の展覧会、『パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂』の内覧会を取材してきましたので、レポートします!パリ・オペラ座の魅力を体感!【女子的アートナビ】vol. 270『パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂』では、17世紀から現代まで続いているパリ・オペラ座の魅力を、絵画や彫刻、自筆譜などの資料により「総合芸術」的な観点で紹介。フランス国立図書館やオルセー美術館など国内外から多彩な作品約250点が集められ、マネやドガ、ルノワール、シャガールなど巨匠たちの見ごたえある絵画も展示されています。本展を担当されたアーティゾン美術館学芸員の賀川恭子さんは、「オペラ座とは、絵画・音楽・彫刻・バレエなどさまざまな芸術が一堂に会した場所。それを総合的にお見せするのが今回の展覧会」と解説。パリ・オペラ座と諸芸術とのつながりをテーマに極上のアートを楽しめる、大変贅沢な展覧会です。バレエは国王が踊っていた…!『パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂』展示風景では、展示の様子を見ていきます。序盤から、華やかな絵画や彫刻が並び、とてもゴージャスな雰囲気。さすが、パリ・オペラ座の展覧会。心が躍ります!展示構成も、オペラのように序曲からはじまり、第Ⅰ幕、第Ⅱ幕から第Ⅳ幕へと続き、最後はエピローグで終了。いつもの展覧会とは違う趣向が凝らされています。パリ・オペラ座は、1669年に太陽王ルイ14世が創立したアカデミーが起源。もともとオペラ自体はイタリアで誕生したもので、ルイ14世の宰相がローマで見たオペラに感銘を受け、フランスに持ち込みました。第Ⅰ幕の展示室では、ルイ14世が踊っている場面を描いた作品などを展示。バレエは女性が踊るイメージですが、もともとは宮廷で男性が踊っていたもの。宮廷バレエでは国王自身も舞台に出演していました。公式図録に記載されている舞踊史研究家・芳賀直子さんの解説によると、当時は、「踊りがうまいことがそのまま権力につながった」とのこと。ルイ14世の「太陽王」という呼称も、バレエの役名にちなんだものだそうです。この展示室では、ほかに、ブーシェやヴァトーなどロココ芸術の作家による作品も展示。オペラ座の舞台から影響を受けた華やかな絵画を楽しめます。マネ・ドガ・ルノワールに興奮!『パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂』展示風景絵画好きの人におすすめしたいのは、第III幕の展示室。ハムレットを演じている歌手を描いたマネの大きな作品2点をはじめ、バレエダンサーを描いたドガ作品やルノワールの絵画など、見ごたえある作品を堪能できます。『パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂』展示風景特におもしろいのは、ヴァーグナーのコーナー。印象派の巨匠ルノワールが描いたヴァーグナーの肖像画や、オペラ『タンホイザー』の場面を描いた絵画などを見ることができます。前出の賀川さんによると、ルノワールは大のヴァーグナーファンだったとのこと。イタリア滞在中のヴァーグナーに会い、緊張しながら彼の肖像画を描いたものの、大作曲家の反応はイマイチだったようです。実際、ルノワールが描いたヴァーグナーの顔は、ふつうの気難しそうなおじさんの雰囲気。音楽室に飾ってあった威厳のある堂々とした姿とはだいぶ違います。意外と、素顔に近かったのかもしれません。マーク・ジェイコブスの衣裳デザインも!『パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂』展示風景第IV幕では、20世紀と21世紀の芸術家たちによる舞台デザインや衣装デザインなどを展示。マーク・ジェイコブスやカール・ラガーフェルトなど現代の有名デザイナーによる衣裳デザイン画も見ることができます。また、現在のパリ・オペラ座ガルニエ宮に飾られているシャガールの天井画の最終習作も展示。実際にオペラ座で実物をご覧になった人もいると思いますが、現地では高い場所に飾られているので、細かいところなどはよく見えません。『白鳥の湖』や『カルメン』、『魔笛』など有名な舞台作品が随所に散りばめられたこの絵画、近くでじっくりと見られるのはうれしいですね。本展は、オペラやバレエファンはもちろん、音楽好き、ファッション好き、パリが好きな人など幅広い人が楽しめる展覧会です。ぜひ、華やかな世界を体感してみてください。Information会期:~2023年2月5日(日)休館日:月曜日(1月9日は開館)、12月28日ー1月3日、1月10日会場:アーティゾン美術館開館時間:10:00 ー 18:00(毎週金曜日は20:00まで)*入館は閉館の30分前まで※最新情報などの詳細は展覧会公式HPをご覧ください観覧料:ウェブ予約チケット(税込)¥1,800円、当日チケット(窓口販売)¥2,000円、学生無料(要ウェブ予約)※当日チケット(窓口販売)はウェブ予約枠に空きがある場合に販売※中学生以下の方はウェブ予約不要※この料金で同時開催の展覧会をすべてご覧頂けます。※開催情報は予告なく変更となることがあります。同時開催:石橋財団コレクション選特集コーナー展示Art in Box ーマルセル・デュシャンの《トランクの箱》とその後
2022年11月27日東京二期会オペラ劇場 オペレッタ『天国と地獄』がいよいよ11月23日(水・祝)から日生劇場にて上演される。東京二期会オ『天国と地獄』は、ギリシャ神話をオッフェンバックがパロディ化した作品だ。もともとは、吟遊詩人オルフェウス(オルフェ)が、毒蛇にかまれて死んだ妻エウリュディケ(ユリディス)を取り戻すために冥府の王のもとに向かい、2人はあともう少しで現世に戻れるというところで、ある過ちから永遠の別れを迎える…という悲話だが、オッフェンバックはパロディや風刺の要素を多分に取り入れ、どこを取っても愉快なメロディに満ちた喜歌劇に作り変えた。オッフェンバックの最高傑作という声もある、人気の高いオペレッタだ。今回の上演は、2019年に好評を博したプロダクションの再演となる。演出は2004、2010、2016年に読売演劇賞最優秀演出家賞を受賞し日本の演劇界の第一線で活躍を続ける鵜山仁。これまでにも東京二期会で『ラ・ボエーム』『ナクソス島のアリアドネ』の演出を手掛けており、『天国と地獄』ではとりわけフランス文学に造詣が深い鵜山が自ら日本語台本を書き下ろしている。指揮は原田慶太楼。2014年『チャールダーシュの女王』三ツ橋敬子、2020年『メリー・ウィドー』沖澤のどか、2021年『こうもり』川瀬賢太郎と、これまでにも日生劇場での東京二期会のオペレッタ公演で、日本の若手指揮者が登場してきたが、原田は本公演が二期会デビューとなる。2020年アメリカジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督、2021年4月東京交響楽団の正指揮者に就任、NHK交響楽団との共演を果たすなど今もっとも勢いに乗るフレッシュな才能の一人の指揮に期待が高まる。また、市川浩平、下村将太、湯浅桃子、冨平安希子らをはじめ、若手からベテラン、実力派など多彩な歌手との共演にも注目したい。『天国と地獄』の代名詞ともいえるのが、フィナーレ近くで演奏されるギャロップ風の曲だ。昔からフレンチカンカンや無声映画にも使われており、誰の耳にもお馴染みのメロディだろう。日本では、運動会でのBGMや1960年代から長く放映されたCMでも親しまれている。オペレッタは、ほぼ全編が歌でつづられるオペラと違い、セリフが多用され、コミカルな演劇的要素も大きく、「ミュージカルの元祖」とも言われている。親しみやすく愉快なメロディに溢れたこの作品は、オペラ初心者の方やミュージカル派にとっても「オペラの入口」として楽しめるに違いない。■東京二期会オペラ劇場「天国と地獄」日程:2022年11月23日(水・祝) ~ 27日(日)会場:日生劇場 (東京都)
2022年11月21日11月15日(火)に初日を迎える新国立劇場のムソルグスキー《ボリス・ゴドゥノフ》新制作初演。6日(日)、劇場で「オペラトーク」が開催された。公演の指揮者でもある新国立劇場オペラ芸術監督・大野和士の司会進行。パネリストとしてロシア文学者の亀山郁夫と、元外交官で作家の佐藤優が登壇した。亀山郁夫(ロシア文学者)冒頭、まず亀山が「今このオペラが上演されることにショックを受けた。日本でしか体験できない世界的事件」と言えば、佐藤も「とても勇気が必要なこと。みんなが少しずつ勇気を出し合うことで、政治的・軍事的な戦いの中でも、われわれ人間の共通の言葉を見つけることができる。上演にはとても意味がある」と述べた。芸術の現代性、社会性が、これまで以上に大きな意味を背負っている時代であることを、あらためてひしひしと感じる。佐藤優(作家)16世紀末の実在のロシア君主ボリスを題材にした作品。大野はまず、その時代の背景である「大動乱時代」が、現代のロシアでどのように捉えられているのかを尋ねた。「ロシアがモンゴルの支配から自立する長い戦いの時代の末期。そうしたテーマが、現代の大きく混乱する世界とどう重なっているかを読み取ることが大事」(亀山)「ロシアには、現在の戦争の帰趨によっては再び動乱時代が来るのではないかという恐怖がある。いま欧米はすでに大混乱だし、日本も動乱の直前で、この作品のテーマは現代的」(佐藤)ただしボリスの人物像は、史実と原作者プーシキンの戯曲、そしてムソルグスキーのオペラ台本とで、かなり異なるという。「ムソルグスキーのボリスは非常に人間くさい」と亀山。これを受けて大野も、人間の内面のドラマを巧みに描くムソルグスキーの作曲技法について、主人公の登場シーンをヴェルディ《オテロ》と比較して、歌やセリフも交えた迫真の演技で説明した。大野和士(指揮、新国立劇場オペラ芸術監督)話題はさらに、オペラのキーパーソンの一人である「聖愚者」の存在や、物語の核ともいえる、グリゴリー(偽ドミトリー)が亡き皇子の名を「僭称(名を騙ること)」する意味などに及び、公演に向けて気分は高まった。イベントの模様は新国立劇場YouTubeチャンネルで公開中なので、実際のトークをぜひ確認してほしい。実に興味深い内容だ。ボリス役を演じるギド・イェンティンス(バス)ら歌手たちの実演も。オペラトークではボリス・ゴドゥノフ役のギド・イェンティンスら歌手による歌唱も新国立劇場の《ボリス・ゴドゥノフ》は11月15日(火)~26日(土)に全5公演。東京・初台の新国立劇場オペラパレスで。取材・文:宮本明写真:新国立劇場提供新国立劇場オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』チケット情報: オペラトーク全編はこちらオペラ『ボリス・ゴドゥノフ』オペラトーク
2022年11月10日フランスを代表する歌劇場、パリ・オペラ座。そのオペラ座の17世紀から現在にいたる歴史をたどる興味深い展覧会が、東京・八重洲のアーティゾン美術館で、11月5日(土)から2023年2月5日(日)まで開催される。美術ファンには、印象派の画家ドガによるバレエをテーマとした作品の舞台としても馴染み深いパリ・オペラ座が最初に誕生したのは、1669年、太陽王ルイ14世の時代。以後、台本作家や作曲家、美術家、舞台美術家、演奏家、歌手、ダンサー、振付師ら、様々な芸術分野の担い手が協力して舞台をつくりあげてきた。そして現在のパリには、ふたつのオペラ座が存在する。19世紀後半のパリの近代化の一環として建設が始まり、1875年に完成した絢爛豪華なガルニエ宮と、1989年に完成した近代的なバスティーユ歌劇場である。17世紀から21世紀へといたるオペラ座の歴史をたどる同展は、多くの芸術分野が関わった「総合芸術」という視点から、オペラ座の魅力を紐解くもの。フランス国立図書館の音楽部門から、オペラ座での上演作品を中心としたオペラとバレエ関係の資料が約200点来日するほか、オルセー美術館が所蔵するドガの傑作《バレエの授業》をはじめ、国内外の美術館からオペラ座に関わる作品が結集する。注目作のひとつは、19世紀後半のパリの近代生活を描き出した巨匠エドゥアール・マネが、パリ・オペラ座を描いた作品だ。アーティゾン美術館は、その1点《オペラ座の仮装舞踏会》を所蔵しているが、今回は同題材の作品がワシントンのナショナル・ギャラリーから来日する。タッチの違う2作品を並べて見比べる楽しみもある。今回、特に多くの作品や資料が紹介されるのは、豪華なグランド・オペラやロマン主義の影響を受けたロマンティック・バレエが人気を集めた19世紀と、革新的なロシア・バレエ団「バレエ・リュス」が多くの前衛芸術家たちとコラボレーションした20世紀初頭だという。舞台美術や衣装などのデザインにも注目しつつ、その華やかな世界を堪能したい。パリ・オペラ座ガルニエ宮内観© Jean-Pierre Delagarde / Opéra national de Parisフランソワ=ガブリエル・レポール《悪魔のロベール、第5幕第3場の三重唱》1835年、フランス国立図書館 ©Bibliothèque nationale de Franceエドガー・ドガ《バレエの授業》1873-76年、オルセー美術館Photo © RMN-Grand Palais (musée d’Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMFレオン・サモイロヴィッチ・バクスト《『シェエラザード』でのイダ・ルビンシュタインの髪飾り》1910年頃、フランス国立図書館©Bibliothèque nationale de Franceエドゥアール・マネ《オペラ座の仮面舞踏会》1873年、ワシントン、ナショナル・ギャラリーアルフレッド・エドワード・シャロン《『パ・ド・カトル』を踊るカルロッタ・グリジ、マリー・タリオーニ、ルシル・グラーン、ファニー・チェリート》1845年、兵庫県立芸術文化センター薄井憲二バレエ・コレクション【開催概要】『パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂』会期:2022年11月5日(土)〜2023年2月5日(日)会場:アーティゾン美術館6・5階展示室時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(1月9日は開館)、12月28日(水)~1月3日(火)、1月10日(火)料金:日時指定予約制ウェブ予約チケット1,800円/当日チケット(窓口販売)2,000円※学生無料(要ウェブ予約)スペシャルサイト: 同時開催:石橋財団コレクション選特集コーナー展示Art in Box ーマルセル・デュシャンの《トランクの箱》とその後(4階展示室)
2022年11月04日伝統的なオペラと演劇的なドラマを融合させたオペラ「オペラチックナイト」企画第9弾百合の会主催、『オペラチックナイトVol.9 オペラ「椿姫」』が2022年12月24日 (土) ~2022年12月25日 (日)にシアターX(シアターカイ)(東京都墨田区両国 2-10-14両国シティコア内)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 -男性の犠牲となった、健気で純粋な"娘"の物語-新進気鋭の演出家 田丸一宏 が手がけるヴェルディ作曲歌劇【椿姫】。二度にわたる延期を乗り越え、満を持してこのクリスマスに公開の運びとなった。プロデュース公演か提携公演しか行わない類稀な劇場 シアターχ(カイ) は死ぬ気でお芝居をする芸術家と、本気でお芝居を観たい観客の絶好の空間である。クルチザンヌ{ヴィオレッタ} には繊細な人物描写に定評がある 荒牧小百合、彼女に一目惚れする情熱的な青年貴族 {アルフレード} には全国で活躍中の演技派テノール 吉田連、厳格な父親 {ジェルモン} にはオペラの舞台になくてはならない美声の逸材 藪内俊弥。脇を固める歌い手たちもトップ歌手揃いの"贅沢"なキャスティング。公演概要百合の会『オペラチックナイトVol.9 オペラ「椿姫」』公演期間:2022年12月24日 (土) ~2022年12月25日 (日)会場:シアターX(シアターカイ)(東京都墨田区両国 2-10-14両国シティコア内)■出演者ヴィオレッタ:荒牧小百合アルフレード:吉田連ジェルモン:藪内俊弥フローラ:佐間野朋美ガストン:下村将太バローネ:押見春喜マルケーゼ:星田裕治ドットーレ:狩野賢一アンニーナ:相田麻純合唱:CoroGiglioピアノ:山口佳代ヴァイオリン:西田史朗チェロ:羽川真介指揮: 小澤和也■スタッフ演出: 田丸一宏衣裳:萩野緑ヘアメイク:平塚淳子照明:関嘉明字幕:越前皓也■公演スケジュール12月24日(土) 18:0012月25日(日) 14:00※開場は開演の30分前■チケット料金一般:6,000円学生:3,500円※学生券は1公演10人までの限定(全席自由・税込)主催:百合の会後援:NPO法人日本声楽家協会、日本声楽アカデミー、聖徳大学SOA音楽研究センター 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月25日アドリブ公演事務局主催、『銀座オペラ・ガラコンサート』が2022年11月28日 (月)にヤマハホール(東京都中央区銀座7-9-14ヤマハ銀座ビル7階)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 銀座オペラガラコンサート2022開催決定!銀座の真ん中で数々のオペラ公演を開催してきた銀座オペラ。2022年はガラコンサートでお送りします。ソプラノは銀座オペラの華、小川里美、テノールには国内外でプリモテノールとして活躍し続ける樋口達哉氏、深い音楽性と美しい声で観客を魅了するジョンハオ、そして銀座オペラになくてはならない孤高のエレクトーン奏者清水のりこが華やかな音楽の一夜をお送りします。イタリアオペラ、フランスオペラなど多岐にわたるレパートリーをお楽しみください。公演概要『銀座オペラガラコンサート』公演日時:2022年11月28日 (月)18:30開場/19:00開演会場:ヤマハホール(東京都中央区銀座7-9-14ヤマハ銀座ビル7階)■出演者小川里美(ソプラノ)樋口達哉〈テノール〉ジョンハオ(バスバリトン)清水のりこ(エレクトーン奏者)■スタッフアドリブ公演事務局■チケット料金全席指定:5,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月08日10月2日(日)、新国立劇場のオペラ2022/23シーズンがヘンデル《ジュリオ・チェーザレ》新制作で幕を開けた。2011年にパリ・オペラ座で初演されたロラン・ペリー演出のプロダクション。古楽界の巨匠リナルド・アレッサンドリーニの指揮。見どころも聴きどころも満載だ。チェーザレ(カエサル、シーザー)やクレオパトラら歴史の有名人が登場する物語は、ヘンデルのオペラの中でも人気が高い。ペリーは現代のエジプト博物館の収蔵庫を舞台に、不思議な時空の歪みを作り出した。冒頭いきなり、棚の上の胸像たちが口をパクパクさせて合唱すると、搬入されてきたローマ時代のカエサル像のすぐ横で〝本物〟のチェーザレが歌い始める。紀元前の物語がここで起こっているのだ。映画で言えば『戦国自衛隊』を逆パターン(過去から現代へ)にして『ナイト ミュージアム』とミックスしたような設定。喜劇的な要素も多い台本とあって、演出は遊び心たっぷり。博物館の収蔵品にヘンデルの肖像画が混ざっていたり、クレオパトラと弟トローメオ(プトレマイオス14世)が運動会よろしく騎馬戦で戦ったり。随所でくすりと笑わせる。クレオパトラの腹心ニレーノの〝エジプト・ポーズ〟も、一度ツボにはまるとクセになる。アレッサンドリーニの、切れよく、鮮やかに変化する音楽で、4時間半の長丁場も短く感じる。パリでのこのプロダクション初演は古楽オーケストラによる演奏だったが、今回は東京フィル。モダン・ピッチで弦はノンヴィブラート。チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、テオルボの通奏低音チームが加わって「バロック感」をぐっと引き寄せる。26曲もあるアリアはすべてダ・カーポ・アリア(他にアリオーソが3曲)。ABAと繰り返す時の自由な装飾や変奏が聴きどころだ。歌手たちはそれを嬉々として巧みに歌い、「なるほど、そう来るか!」と、いろんな引き出しで楽しませる。アレッサンドリーニの存在も頼もしかったに違いない。歌手陣の水準はきわめて高い。カストラートのために書かれた役を女声とカウンターテナーに置き換えた、オリジナルに忠実な声部構成。題名役のマリアンネ・ベアーテ・キーランドは将軍らしい凛々しいメゾソプラノ。妖艶なクレオパトラは「バロック大好き」という森谷真里。クレオパトラの心の変化を巧みに描いていく。終幕の二人の、ヴィブラートをコントロールしてずっとハモリっぱなしの二重唱にも舌を巻いた。金子美香のセストも秀逸。バイロイトでワーグナーを歌い、アレッサンドリーニでヘンデルを歌う。彼女だけでなく、古楽とモダンそれぞれの様式を軽やかに行き来できる歌手たちが揃った。コロナが感染拡大し始めた2020年4月に一度断念した公演。舞台からは念願の上演への熱も伝わってくる気がした。新国立劇場の《ジュリオ・チェーザレ》は、このあと10月5日(水)、8日(土)、10日(月祝)の残り3公演。(宮本明)
2022年10月05日