ヴィム・ヴェンダース製作総指揮による音楽ドキュメンタリー映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』が、2018年7月23日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国の劇場にて順次公開される。名匠ヴィム・ヴェンダースによる音楽ドキュメンタリー続編『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』は、ギタリストのライ・クーダーとキューバのミュージシャン達で結成されたバンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の世界ツアーに密着したドキュメンタリー映画。1999年に全米で公開され、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされたヴィム・ヴェンダース監督の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の続編となる。前作は日本でもミニシアターの枠を超えるヒットを記録。その影響は、サルサダンスのブームやキューバレストランの流行、キューバへの直行便の就航などの社会現象にまで広がった。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」とはヴェンダースが追った「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」とは、結成当時92歳のギタリストからかつて第一線で活躍していたキューバのベテラン歌手まで、打楽器や管楽器のメンバーも含む大所帯のバンド。ヴィム・ヴェンダース監督映画『パリ・テキサス』のサウンドトラックを手がけたことでも知られるスライドギターの名手、ライ・クーダーが、キューバを旅した際にセッションした地元のベテラン老ミュージシャンたちと結成した。1997年に、クーダーのプロデュースにより発売した同名のアルバムは、ワールド・ミュージックのジャンルとしては異例となる400万枚の売り上げを記録し、後にグラミー賞も獲得している。ステージでの活動に終止符、バンド最後の“アディオス”世界ツアーを収録その続編で、ヴィム・ヴェンダースが製作総指揮を務める本作は、前作から18年、グループによるステージでの活動に終止符を打つと決めた現メンバーによる“アディオス”(さよなら)世界ツアーを収めたドキュメンタリー。文字通り“最後のステージ”を意識した「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の現メンバーを追ったカメラは、彼らのプロとしてのキャリアの浮き沈みから、これまでのパーソナルな旅路、そしてメンバーの死にまでも肉薄している。詳細映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』公開日:2018年7月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他 全国順次公開製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース 他監督:ルーシー・ウォーカー出演:オマーラ・ポルトゥオンド(ヴォーカル)、マヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバール(トランペット)、バルバリート・トーレス(ラウー)、エリアデス・オチョア(ギター、ヴォーカル)、イブライム・フェレール(ヴォーカル)原題:Buena Vista Social Club: Adios
2018年04月30日3月20日(火)東京・EX THEATER ROPPONGIにて奇跡の来日公演を控える、キューバ音楽のレジェンド、オマーラ・ポルトゥオンド。最近行われたキューバでのふたつのライブ(テアトロ・ナショナルとオテル・ナシォナル)の模様をキューバ在住のライター/写真家の板垣真理子が伝える。【チケット情報はこちら】なんといっても。20年前「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(BVSC)」と衝撃的な遭遇をしたのは、彼女、オマーラ・ポルトゥオンドさんの声でだった。ハンチングを被った切ない歌声のイブライム・フェレールさんと「シレンシオ」を歌うスタジオでの姿。向かい合って立つふたりのマイクの周囲をカメラがゆっくりと廻る。「なにしろ10数年ぶりの出会いだったから、溢れる想いがとめどなかったの」そう語った彼女。そう。「溢れる想い」そのひと言がBVSCとキューバの歌すべてにあるとてつもなく魅力的な要素のひとつだ。あの声に「おとされた」私がBVSCの全員と幸せな出会いを果たしてからもう18年。当時からすでに高齢だったメンバーの大半がこの世を去ってしまった今も、元気で現役で歌い続ける声に、ごく最近のハバナでふたたび幸せな遭遇をした。その姿に圧倒されつつも、深く感動する。ひとつは恒例になったキューバ・ジャズ・フェスのひとこま、テアトロ・ナシォナル。現存するBVSCのオリジナル・メンバー4人全員がステージに上がった日。オマーラさんが登場すると、会場はひと際、熱した。そこにある空気が一瞬で2、3度あがったような気分。広い会場に響き渡る声。「えっ、本当にあの高齢のオマーラさんがこれほどの声で?」と思った瞬間、ふとピアニストと語り始める。「ほら、今ここにいる私が、こうしてピアノと語っているのよ」。そう言いたげにさえ見える。演出力の素晴らしさ。15歳でデビュ―してから果たしてきた星の数ほどのステージ。培ったすべてが今のこの彼女にある。あとひとつは、ハバナの誇るオテル(ホテル)・ナシォナル。この日のステージのすべてを彼女はひとりで歌いきった。温かく、時に切なく歌い上げる声。はたまたコミカルな踊りも。その姿に私は「剽軽な魔女」という言葉を重ねた。まったく魔女でなければこんなことはできっこない。今年米寿の88歳。この来日ステージは、けっして見逃せない。Vamos !取材・文:板垣真理子
2018年03月13日日本・キューバ合作の音楽ドキュメンタリー映画『Cu-Bop across the border』が東京・シネマート新宿にて3月18日(日)より公開。さらに3月20日(火)には東京・EX THEATER ROPPONGI(東京)にて、映画公開を記念したコンサートの開催が決定した。【チケット情報はこちら】2015年に公開されると、連日ソールドアウト、その後も追加上映が何度も組まれ、異例の半年間に渡るロングランヒット作となった『Cu-Bop Cuba New York Music Documentary』。困難に直面しながらも、それをものともせずに、自分の音楽を演奏し続けるセサル・ロペス、アクセル・トスカなどキューバのミュージシャンたちを記録したドキュメンタリー映画だ。この度上映される『Cu-Bop across the border』は入念な再撮影と再編集を施し、より多くの映画ファン、音楽ファンに訴える作品として作り直された作品。昨年11月にYEBISU GARDEN CINEMAにてワールドプレミアイベントが開催。主演のひとり、ピアニストのアクセル・トスカがモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパンに出演するなど、話題に事欠かなかった本作。シネマート新宿での上映日には全日、監督の高橋慎一によるサイン会が実施。さらに3月10日(土)・11日(日)には高橋監督とゲスト(後日発表)によるトークショー付き先行上映も行われる。また、3月20日(火)に行われる映画公開記念コンサートには、作中で驚異的な演奏を繰り広げているピアニスト、ロランド・ルナが出演。そのほか、2016年の“さよなら日本ツアー”で感動を巻き起こした伝説的バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」でもおなじみの87歳のレジェンド、オマーラ・ポルトゥオンドが精鋭バンドメンバーを率いてスペシャルライブを繰り広げる。先行上映イベントのチケットは1月27日(土)、映画公開記念コンサートのチケットは1月31日(水)発売。劇中のコンサートを収録したサントラCDと新たに制作・編集した未公開の中編映画『Cu-Bop番外編』DVDが付属した公式パンフレットは発売中。
2018年01月24日キューバのバンド、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブが3月18日(金)に東京・チームスマイル・豊洲PIT(ピット)でワールドツアー「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ “Adios Tour ~Farewell Party~”」の追加公演を開催する事が決定した。【チケット情報はこちら】同ツアーをもって活動終了を発表しているブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ。先に開催が発表されていた3月15日(火)東京・武蔵野市民文化会館大ホール公演はすでにチケットがソールドアウト。追加公演は、3月15日(火)公演より、カーニバル要素を強めにしたセットリストで行われる。キューバの歌姫、オマーラ・ポルトゥオンドをはじめ、14人体制のビッグバンドで構成されるステージとなる予定だ。キューバンカルチャーを深く愛する村上龍も「オマーラは、デビューのころから、ワールドクラスの歌声を持つキューバを代表する歌手だと評価されてきた。非常に長い間、その地位を維持し、そして『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のブレイク後は「伝説」となった。彼女の歌声は、強く美しいが、威圧感はない。ただひたすら聴衆を優しく包み込む」とコメントし、絶賛している。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブはキューバの老ミュージシャンたちによって結成。1997年、アメリカのギタリスト、ライ・クーダーがプロデュースを手掛けたアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』をリリース。1999年には映画監督のヴィム・ヴェンダースが彼らの来歴や演奏、キューバの日常を捉えたドキュメンタリー映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』が公開され、日本でもヒットを記録した。チケットの一般発売は2月14日(日)より。なお、一般発売に先がけて、チケットぴあでは2月11日(木)まで先行を実施。■ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ “Adios Tour ~Farewell Party~”」日程:3月18日(金)開場18:00 / 開演19:00会場:チームスマイル・豊洲PIT(ピット)(東京都)料金:9,000円(税込・オールスタンディングワンドリンク別)※未就学児童入場不可
2016年02月05日