●広範囲を捉えつつ、遠近を強調できる面白さオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」は、マイクロフォーサーズ用の超広角ズームだ。同社製レンズの中でもハイグレードに位置する「M.ZUIKO DIGITAL PRO」シリーズの最新作であり、光学性能はもちろん、外装や操作性にもこだわったワンランク上の製品に仕上がっている。その実写レビューをお伝えしよう。○広範囲を捉えつつ、遠近を強調できる面白さ本レンズのいちばんの見どころは、7-14mm (35mm換算で14-28mm相当)という短い焦点距離を備えること。ワイド端の画角は114度にもなり、奥行きや広がりを感じさせる力強い構図や、近景から遠景までの広範囲にピントを合わせたパンフォーカスの表現に有利になる。1枚目の写真は、焦点距離を7mmにセットし、ローアングルから東京都庁舎を捉えたもの。高層建築と草花という2つの要素は、言うまでもなく実際には大きさがまったく異なり、位置も離れている。だが、超広角を使って接近することで、近景の草花が大きく写り、まるで都庁舎が花畑の中にあるような画面構成にできた。このように被写体の遠近感を強調し、近景をより大きく、遠景をより小さく表現できることは超広角ならではの面白さだ。さらに、視界の全体をすっぽりと画面に収められることも特長といえる。次の写真ではワイドな画角を生かして、画面にたくさんの要素を写し込み、高密度で迫力のある表現を狙った。次は、14mm側までズームアップして写したもの。7mm側とは違って遠近の強調は控えめとなり、比較的自然な雰囲気になる。ズームによって画角にどのくらいの変化が生じるかは、次の2枚で確認してほしい。カメラポジションを固定した状態で、ズームの7mm側と14mm側で撮影した。超広角の焦点距離をカバーしつつ、ズーム全域で開放値F2.8の明るさを持つこともポイントだ。薄暗いシーンでも感度をあまり高めることなく、高画質を維持しながらブレのミスを低減できる。次のカットでは、F2.8の明るさを生かして、室内を手持ちで撮影した。●高品位な外観デザインと良好な光学性能○高品位な外観デザインと良好な光学性能「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」の外装は、金属を多用した高品位な作りとなっている。防塵・防滴と耐低温性能を備え、悪条件下でも安心して使用できる点もありがたい。サイズは最大径78.9mm、全長105.8mm。重量は534g。マイクロフォーサーズレンズの中ではやや大柄の部類だが、大口径の超広角ズームとしては小型軽量といっていい。カラーリングは、黒を基調にして先端付近の外周に青と銀のリングを配置。レンズ前部はガラスが丸く突き出ていて、それをガードするように、先端部には固定式の花型フードが装備されている。レンズの鏡胴部には幅の広いフォーカスリングとズームリングがあり、どちらも操作感は滑らかだ。AFはリニアモーター駆動によってスピーディに作動する。AF駆動音は静かで気にならないレベルだ。画像中央部の写りは、ズーム全域でシャープな描写となる。周辺部は絞り開放値ではわずかに甘さが見られるが、気になるほどではない。1段絞ることで四隅までくっきりとした写りになる。また、超広角ズームで生じがちな歪曲収差が目立たないよう補正されている点にも好印象を受ける。次の2枚は、ズームの7mm側を使って、水平アングルで撮影したもの。前ページでは遠近の強調効果を生かし、多くのカットをカメラを傾けて撮影したが、このようにカメラアングルを水平にすれば、垂直線をまっすぐにそろえることが可能だ。最短撮影距離は20cmで、最大撮影倍率は0.12倍 (35mm判換算で0.24倍相当)。超広角ズームレンズとしては比較的近寄れるほうであり、ちょっとした接写も行える。今回の試用では、超広角ならではの作画の面白さと、ハイレベルな光学性能を堪能することができた。写りのよさに加え、高品位な外観デザインと滑らかで心地よい操作感も気に入った。弱点を挙げるとすれば、レンズ前面のガラスが突き出ているため、フィルターを装着できない点だろう。ただ本製品に限らず、ワイド側14mm相当の超広角ズームの場合、フィルター非対応は一般的である。なお、今回の「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」は、2013年発売の標準ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」と、2014年発売の望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」に続く、同社製マイクロフォーサーズレンズでは、全域F2.8ズームの第3弾となる製品だ。この3本をそろえることで、14mm相当の超広角から300mm相当までの望遠を開放値F2.8の明るさで撮影可能になる。マイクロフォーサーズユーザーの中でも、明るさと写りを重視する人にとっては、ぜひとも入手したい憧れの3モデルといっていい。この3本さえあれば、何でも高画質で撮れる、そんな気分にさせてくれるレンズである。
2015年07月24日オリンパスは、特別モデル「OM-D E-M5 Mark II Limited Edition Kit」や超広角ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」、魚眼レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」を6月26日に発売する。オリンパスは5月12日に発表した「OM-D E-M5 Mark II Limited Edition Kit」や、「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」などの新製品について、いずれも6月26日に発売することを決定した。そのほか、レンズキャップ「LC-79」「LC-62E」、ズームギア「PPZR-EP06(7-14mm F2.8 PRO用)」、防水レンズポート「PRO-EP02」、フォーカスギア「PPZR-EP05(8mmFE用)」、遮光リング「POSR-EP10(8mmFE用)」、リアキャップ「PRPC-EP02」、フロントカバー「PBC-EP02」などのアクセサリも同時に発売する。OM-D E-M5 Mark II Limited Edition Kitは、チタニウムのボディカラーを採用したミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M5 Mark II」と交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」、プレミアム本革ストラップ、オーナーズカード、プレミアム本革カードケースがセットになった限定キット。推定市場価格は税別170,000円前後。M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROは、35mm判換算で14mm~28mm相当の画角をカバーする超広角ズームレンズ。ズーム全域で絞り開放値F2.8という明るさを持つ。希望小売価格は税別170,000円。M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROは、対角線画角180°の魚眼レンズとして世界初(オリンパス調べ)となる開放F1.8の明るさを実現したプロ向けレンズ。35mm判換算で16mmの画角に相当する。希望小売価格は税別135,000円。
2015年06月17日オリンパスは6月3日、ロボット技術を用いた治療支援機器の試作機を開発したと発表した。同社が開発したのは「消化器内視鏡治療支援システム」と「電動多自由度腹腔鏡」の2種類。まず、「消化器内視鏡治療支援システム」は自在に操作できる複数の関節を先端に持つ2本の多関節処置具を消化器内視鏡に組み合わせたもの。大腸などの消化管から病変部を切り取る内視鏡的粘膜下層剥離術への適用が期待されるという。一方の「電動多自由度腹腔鏡」は、医師が見たい部位を視野内に捉え続ける機能を搭載した腹腔鏡。先端部分に設けた湾曲構造を電動制御することで、対象部位を捉え続けることができる。同機能により、術者が見たい場所を頻繁に調節する手間を省き、手術の効率化を図ることができるとしている。なお、今回完成した2つの試作機は、いずれも研究開発段階の非臨床用で、販売などすることは出来ない。オリンパスは今後、製品化を目指し開発を進めていくとしている。
2015年06月03日オリンパスは5月21日、「OLYMPUS OM-D E-M1&フォーサーズレンズ プレミアムキャンペーン」を開始した。対象製品を購入のうえ、ユーザー登録をした応募者に、もれなくバッテリーホルダーなどをプレゼントする。期間は8月21日まで。同社のミラーレスカメラ「OM-D」シリーズにおけるフラッグシップ機「OLYMPUS OM-D E-M1」、およびフォーサーズレンズ「ZUIKO DIGITAL LENS」を購入し、ユーザー登録をした後に応募した人が対象。OLYMPUS OM-D E-M1の購入者には専用のパワーバッテリーホルダー「HLD-7」、ZUIKO DIGITAL LENSの購入者にはフォーサーズ規格のレンズ群をマイクロフォーサーズ規格のボディに装着するのに使うマウントアダプター「MMF-3」をプレゼントする。対象製品は以下のとおり。■OLYMPUS OM-D E-M1シルバーボディ BCL-1580セットブラックボディ BCL-1580セットブラックボディ 12-40mmF2.8レンズキットブラックボディ 12-50mm EZレンズキット■ZUIKO DIGITAL LENSZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWDZUIKO DIGITAL ED 35-100mm F2.0ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 MacroZUIKO DIGITAL ED 150mm F2.0
2015年05月21日オリンパスは5月12日、ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M1」の新ファームウェア ver.3.1の概要を発表した。提供開始は6月の予定で、水中写真や星景写真の撮影に有用な機能を追加する。OM-D E-M1のファームウェア Ver.3.1における新機能は次の通り。水中撮影に特化したピクチャーモード「水中」を追加星景撮影を行いやすくする機能「LVブースト2」を追加新たなピクチャーモード「水中」では、水中でも絞りやシャッタースピードを操作した本格的な撮影を可能とする。また、水中写真向きの鮮やかな色彩とブルーを再現する。「LVブースト2」では、暗視性能を改善し、星空の下でもライブビュー画面で暗い被写体を確認できるようにする。同時に「OM-D E-M5 Mark II」向けにも、ピクチャーモード「水中」を追加した新ファームウェア ver1.2を提供する。OM-D E-M5 Mark IIは「LVブースト2」をすでに搭載済みだ。
2015年05月12日オリンパスは5月12日、マイクロフォーサーズ規格の超広角ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」を発表した。発売は6月下旬の予定で、希望小売価格は税別170,000円。「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」は、35mm判換算で14mm~28mm相当の画角をカバーする超広角ズームレンズ。ズーム全域で絞り開放値F2.8という明るさを持つ。最短撮影距離は20cm(レンズ先端から約7.5cm)で、最大撮影倍率は0.12倍(35mm判換算0.24倍)。高性能レンズシリーズ「M.ZUIKO PRO」に属する製品であり、防塵防滴設計を採用している。「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」の登場により、「M.ZUIKO PRO」レンズシリーズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」と合わせた3本がそろい、35mm判換算で超広角14mmから望遠300mmまでをF2.8通しでカバーするラインナップが整った。「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」のレンズ構成は11群14枚(EDAレンズ2枚、DSAレンズ1枚、非球面レンズ1枚、スーパーEDレンズ3枚、EDレンズ1枚、HRレンズ2枚)。絞り羽根は7枚で円形絞り。サイズはφ78.9x105.8mm、重量は534g。
2015年05月12日オリンパスは5月12日、マイクロフォーサーズ規格に準拠した魚眼レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」を発表した。発売は6月下旬で、希望小売価格は税別135,000円だ。M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROは、対角線画角180°の魚眼レンズとして世界初(オリンパス調べ)となる開放F1.8の明るさを実現したプロ向けレンズ。35mm判換算で16mmの画角に相当する。2015年2月に開発発表されたものが、このたび正式にリリースされた。開放絞り値がF1.8と明るく、手持ちで夜景や星空を撮影できるとしている。開放絞り時でも中心から周辺までシャープな描写を提供し、画面周辺での光量落ちも抑えた。レンズ構成は、非球面レンズ1枚とスーパーEDレンズ3枚、EDレンズ2枚、スーパーHRレンズ1枚、HRレンズ2枚からなる15群17枚。前玉にHRレンズを用いてレンズ径を抑え、大口径レンズながらも最大径φ62mm、315gの軽量コンパクトなボディを実現した。色収差やコマ収差も抑制。星空の星など点を点で写すスポット性能にも優れるとしている。6カ所のシーリングによる防塵防滴性能を持ち、マイナス10℃の耐低温性能も備える。最短撮影距離は12cmで、レンズ先端約2.5cmまで被写体に近づいて撮影可能だ。主な仕様は、焦点距離が8mm(35mm判換算で16mmの画角に相当)、開放絞りがF1.8、最小絞りがF22。絞り羽枚数は7枚(円形絞り)、画角は180°、最短撮影距離は0.12m、最大撮影倍率は0.20倍(35mm判換算で0.40倍)。本体サイズは最大径が62mm、全長が80mm、重量は315g。フロントキャップ「LC-62E」、リアキャップ「LR-2」、レンズケース「LSC-0811」が付属する。また、オリンパスは別売のオプションとして、防水レンズポート「PRO-EP02」、フォーカスギア「PPZR-EP10」、遮光リング「POSR-EP10」、リアキャップ「PRPC-EP02」、フロントカバー「PBC-EP02」も6月下旬に発売する。
2015年05月12日オリンパスは5月12日、「OM-D E-M5 Mark II Limited Edition Kit」を発表した。ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M5 Mark II」にチタニウムのボディカラーを採用した特別モデルだ。6月下旬に7,000セット限定で発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別170,000円前後だ。OM-D E-M5 Mark II Limited Edition Kitは、特別モデルの「OM-D E-M5 Mark II」と交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」、プレミアム本革ストラップ、オーナーズカード、プレミアム本革カードケースがセットになった限定キット。2015年2月の「CP+2015」で参考展示されていたチタンカラーのモデルが実際に発売されることになった形だ。セットのOM-D E-M5 Mark IIには、1994年に発売されたフィルムカメラ「OM-3Ti」をイメージしたチタニウムカラーを施している。付属するオーナーズカードには、限定キットであることを証明する通し番号と、OMシリーズの開発者である米谷美久氏のメッセージを記載。本革ストラップは、チタニウムカラーに合うよう、細やかに色合いを調合したものを採用している。
2015年05月12日オリンパスは5月9日、東京・西新宿に「オリンパスプラザ東京」を移転・オープンした。オリンパスプラザ東京はショールーム、サービスステーション、ギャラリーの機能を統合した施設。1997年の開設から2015年4月まで、神田小川町で営業していた。同日行われたオープニングセレモニーでは、オリンパスの代表取締役社長執行役員 笹宏行氏、常務執行役員 小川治男氏 (科学・映像事業統括役員)、執行役員 半田正道氏 (映像事業ユニット長)、そして日本写真家協会 代表理事 会長 田沼武能氏、日本広告写真家協会 業務執行理事 副会長 鈴木英雄氏がテープカットを行った。オリンパスの代表取締役社長執行役員 笹宏行氏は開設にあたってのスピーチに立ち、写真機能の付いた電話機が普及し、苦慮しているが、本物の写真機は「撮れるものが違う、機能が違う、その良さを知ってもらうことが大事」とし、新宿というロケーションを生かして、カメラの楽しみを多くの人に広げていくことがオリンパスプラザ東京の役割であると述べた。オリンパスプラザ東京の所在地は東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル。11~19時までオープン。定休日は木曜で土曜日曜も営業する。
2015年05月09日オリンパスは、東京のショールーム、サービスステーション、ギャラリーの拠点「オリンパスプラザ東京」を従来の神田小川町から新宿に移転する。5月9日のオープンを前に報道関係者向けに内覧会が開催された。オリンパスプラザ東京は1997年に神田小川町に開設され、同社のカメラ製品を展示するショールーム、修理対応などのサービスステーション、作品を展示するギャラリーを提供してきたが、今回、西新宿にあるエステック情報ビルの地下1階に移転。ショールームとギャラリーを従来よりも一体感を高めて設置した。同ビルの17階には、サービスステーションが移転し、さらにセミナールームが常設された。プロサロンも同じ階にあり、サポートなどの機能が集約された。新宿には写真などの作品を展示するギャラリーが16カ所あり、新宿駅周辺にはカメラ量販店も複数店舗を構えるほか、オリンパスプラザのある西口だけでも、キヤノン、ニコン、エプソン、リコーといった写真機器メーカーのサポート・サービス拠点が設置されている。オリンパスプラザ東京 プラザ長の隠岐浩史氏は、オリンパス本社も新宿にあることから、新宿を写真文化の聖地にしたいと意気込んで今回の移転を決めたと話す。オープン初日の5月9日は、カメラマンの山岸伸氏とカメラ誌アサヒカメラの佐々木広人編集長、さらに続いて写真家・清水哲朗氏のトークショーを開催。10日にも写真家・海野和男氏、PENシリーズのスライドショーに音楽を提供したDJ DAISHI DANCE・VJ WADAKENの両氏によるトークショーを行う。その後もセミナーやトークショー、勉強会などを随時開催。ギャラリー巡りの一環などに加えてもらうことで新たな人の流れを作りたい考えだ。オリンパスプラザ東京の所在地は東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル。総床面積は729.03平方メートルで、11~19時までオープン。定休日は木曜日で日曜も営業する。また同社は、5月23日に金沢市でカメラのメンテナンスと故障チェック、プロカメラマンによるトークショーを開催する「出張!無料カメラクリーニングサービス」を開催。大阪、福岡のオリンパスプラザでは「予約制・無料カメラクリーニングサービス」を実施し、今後もサポートの強化を図っていく考えだ。
2015年05月08日オリンパスは4月21日、アウトドア撮影向きのコンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough」を発表した。F2.0の明るいレンズを搭載。マクロ撮影機能を強化した。発売は5月22日で、価格はオープン。推定市場価格は税別47,000円前後。「TG-4 Tough」は2014年6月に発売された「TG-3 Tough」の後継機。絞り開放値F2.0(広角端)の明るいレンズ、水深15mまでの防水性能(IPX8相当)、IP6X相当の防塵性能、2.1mの高さからの落下に耐える耐落下衝撃性能、マイナス10度までの耐低温性能、100kgfの耐荷重性能をTG-3 Toughから継承している。TG-4 Toughでは新たに、撮影画像のRAWデータ記録や十字キーの操作でフォーカス位置を動かせる「AFターゲット選択」といった上級者向けの機能を搭載。ライブコンポジット、水中HDR機能なども追加した。マクロ撮影機能においては、TG-3 Toughから搭載した「バリアブルマクロシステム」を強化。レンズ先端から10mmの距離まで被写体に近づける「顕微鏡モード」では、撮影可能範囲を10~300mmに広げた(従来は10~100mm)。高倍率撮影時でも合焦エリアを広げられる「深度合成モード」、ピント位置をずらしながら撮影する「フォーカスブラケットモード」も使用できる。レンズは焦点距離25~100mm (35mm判換算)の光学4倍ズーム。撮像素子は有効1,600万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)。画像処理エンジンは「OM-D E-M1」と同じ「TruePic VII」を搭載している。その他の主な仕様は、レンズの開放F値がF2.0~F4.9、手振れ補正機能はCMOS式、背面の液晶モニターは3型・約46万ドット、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードと内蔵メモリ(約55MB)、サイズはW111.5×D31.2×H65.9mm、重量は247g(電池、メモリーカードを含む)。Wi-FiやGPSも備えている。
2015年04月21日オリンパスは4月21日、アウトドア撮影向きのコンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS TG-860 Tough」を発表した。防水、防塵、耐衝撃、耐低音、耐荷重のタフ性能を特徴としている。発売は5月22日で、価格はオープン。推定市場価格は税別35,000円前後。STYLUS TG-860 Toughは水深15mの防水や防塵設計をはじめ、耐落下衝撃 2.1m、耐低温 -10度、耐荷重 100kgfのタフ性能を有する。180度チルト液晶のほか、今回新たにボディ前面にフェイスボタンを新搭載。フリーアングル撮影や自分撮りに活用できる。レンズは焦点距離21~105mm (35mm判換算)の光学5倍ズーム。新たに搭載した「スポーツカムモード」では動画撮影時に、画角が90度の超広角となるほか、最高240fpsのハイスピードムービーやタイムラプスムービー、スポーツバーストによる高速連写といった機能を利用できる。また、Wi-FiとGPSも搭載した。主な仕様は、撮像素子が1,600万画素の1/2.3型CMOSセンサー、レンズの開放F値がF3.5~F5.7、手振れ補正機能はレンズシフト式となっている。背面の液晶モニターは3型・約46万ドット。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードと内蔵メモリ(約37MB)。サイズはW112.9×D27.6×H64.1mm、重量は224g(電池、メモリーカードを含む)。スポーツホルダー「CSCH-123」(希望小売価格:税別4,700円)、防水プロテクター「PT-057」(同29,000円)、シリコンジャケット「CSCH-124」(3,200円)といった純正アクセサリーも同時に発売する。
2015年04月21日オリンパスと理化学研究所(理研)は4月15日、画像取得時間を短縮し、生きた細胞内の微細構造の観察を可能にする、超解像蛍光顕微鏡法の新技術を開発したと発表した。光学顕微鏡よりも細かな構造の観察を可能とする超解像蛍光顕微鏡技術だが、これまでの手法では撮像に時間がかかるため、生きたままの細胞を観察するライブセルイメージングには不向きという課題があった。今回開発された技術は、超解像蛍光顕微鏡法の1つである「構造化照明法」の研究を進めた結果、同法と共焦点顕微鏡の結像に理論的類似性があることを発見し、オリンパスのディスク走査型顕微鏡ユニット(DSU)の回転円盤の縞模様などを工夫することで、構造化照明法と同等の超解像を得ることを可能にしたというもの。また、カメラと照明光源を高速撮影に適したものとすることで、最高1/100秒のシャッター速度(時間分解能)で、生きた細胞内の微細構造を100nmの空間分解能で観察できることも確認したという。今回の技術についてオリンパスでは、従来のスピニングディスク共焦点顕微鏡の応用であるため、これまでの超解像蛍光顕微鏡に比べて装置導入が容易にできることが期待され、これによりこれまでは困難であった、生きた細胞内で活発に動き回る細胞内小器官の挙動を捉えることができるようになり、生命現象の理解の発展につながることが期待できるとコメントしている。なお同技術の詳細は、米国細胞生物学会の学会誌「Molecular Biology of the Cell」(5月1日号)に掲載されるのに先立ち、速報版が2月25日付でオンラインで公開された。
2015年04月15日オリンパスは大腸がんなどの検査・治療に使用される消化器内視鏡「PCF-H290DL/I」を4月9日より国内で販売開始すると発表した。同製品は細径でハイビジョン対応の大腸ビデオスコープシリーズとして初めて、大腸内のスコープ形状と位置を3次元的な画像でリアルタイムに抽出する「ScoopGuide」機能に対応した。また、腸壁にスコープが当たると自然に曲がる「受動湾曲」機能や、大腸の形状や長さによって操作者の手元側の力をより効率的に伝えるための「高伝達挿入部」、手元で挿入部の硬度を変えられる「硬度可変」機能を搭載したことにより、検査効率の向上と患者の苦痛の軽減を図っている。
2015年04月08日オリンパスイメージングは3月16日、マイクロフォーサーズ規格のレンズ交換式小型カメラ「OLYMPUS AIR A01」の発売日を決定した。3月25日に発売する。AIR A01は2月5日に発表された製品で、当初は3月6日の発売予定だった。しかし、3月3日にはアプリの準備が遅れているために発売日を延期。このたび改めて3月25日に発売日を決定した。AIR A01は、レンズの鏡胴のような本体にマイクロフォーサーズ規格のレンズを装着し、スマートフォンから操作して撮影するデジタルカメラだ。Wi-FiもしくはBluetoothでスマートフォンと接続。スマートフォン用アプリは、1回の撮影で6パターンの写真を自動的に提案する「OA.Genius」や、14種類のアートフィルターと9種類のアートエフェクトを適用できる「OA.ArtFilter」、マニュアル撮影やリモート撮影を行える「OA.ModeDial」など8種類が用意される。同社オンラインショップ限定で販売し、価格はボディ単体が33,800円、14-42mm EZ レンズキットが49,800円となっている(いずれも税別)。
2015年03月16日オリンパスイメージングは3月12日、光学24倍ズームレンズと光学式5軸手ぶれ補正機能を搭載した高級コンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS SH-2」を発表した。発売は4月10日で、価格はオープン。店頭予想価格は税別37,000円前後。OLYMPUS STYLUS SH-2は、広角25mmから望遠600mm相当(35mm判換算)をカバーする光学24倍ズームレンズを搭載。光学式5軸手ぶれ補正機能と「夜景キャプチャーモード」によって、さまざまな夜景シーンを美しく撮影できる。夜景キャプチャーモードでは、「夜景&人物」「夜景」「打ち上げ花火」「手持ち夜景」「ライブコンポジット」の5種類のモードを用意している。また、動画撮影時の5軸手ぶれ補正は光学式と電子式を併用した、より強力なハイブリッド式となり、歩行中や乗り物からでも安定した撮影を行えるという。本体のデザインは、同社のミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS PEN」と同様の上質感を追求した仕上がり。ボディ前面と背面にグリップを設けてホールド性を高めている。ボディーカラーはシルバーとブラックの2色展開だ。主な仕様は、撮像素子が有効1,600万画素の1/2.3型CMOSセンサー、レンズが焦点距離25~600mm(35mm判換算)、開放F値がF3.0~F6.9、対応感度がISO125~ISO6400。画像処理エンジンはOM-D E-M1と同じ「TruePic VII」を搭載する。背面の液晶モニターは3型・約46万ドット。記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードのほか、37MBのメモリを内蔵。Wi-Fiにも対応している。バッテリーは専用リチウムイオン充電池。サイズはW108.8×D42.4×H63.2mm、重量は271g(電池、メモリーカードを含む)。
2015年03月12日オリンパスイメージングは3月3日、マイクロフォーサーズ規格のレンズ交換式小型カメラ「OLYMPUS AIR A01」の発売を延期すると発表した。AIR A01とあわせて使用するスマートフォン用アプリの準備が遅れているため。AIR A01は2月5日に発表された製品で、当初は3月6日の発売が予定されていた。オリンパスイメージングは延期の理由を、スマートフォン用アプリの準備が遅れているためだとしている。新たな発売時期は明らかになっておらず、確定次第改めて発表する。AIR A01は、レンズの鏡胴のような本体にマイクロフォーサーズ規格のレンズを装着し、スマートフォンから操作して撮影するデジタルカメラだ。Wi-FiもしくはBluetoothでスマートフォンと接続。スマートフォン用アプリは、1回の撮影で6パターンの写真を自動的に提案する「OA.Genius」や、14種類のアートフィルターと9種類のアートエフェクトを適用できる「OA.ArtFilter」、マニュアル撮影やリモート撮影を行える「OA.ModeDial」など8種類が用意される。同社オンラインショップ限定で販売し、価格はボディ単体が33,800円、14-42mm EZ レンズキットが49,800円となっている(いずれも税別)。
2015年03月03日オリンパスは3月2日、工業用顕微鏡「デジタルマイクロスコープ DSXシリーズ」を3年ぶりにモデルチェンジし、「DSX510」スタンダードモデル「DSX510i」倒立モデル、「DSX110」フリーアングルマクロモデルを同日より発売すると発表した。同シリーズはサンプルをステージに置いた後の観察・測定からレポート作成まで、高度な専門知識や複雑な操作を必要しないことを特徴とする。今回の新モデルでは、複数枚の撮影画像を自動合成することで大きな画像で観察画像を記録することができる「自動貼り合わせ機能」が進化。最大1000枚の画像を貼り合わせることができるようになり、より大きな画像を作ることができるようになった。また、サンプルの形状に合わせ高さのピント位置をずらしながら撮影した複数枚の画像を自動合成する「拡張焦点機能」と「3D撮影機能」では、アルゴリズムの改善により撮影スピードが向上し、より快適な観察が可能となった。さらに「DSX510」では従来の平面方向の精度保証に加え、高さ方向の精度が保証されたほか、3機種ともに「粗さ測定機能」が追加された。
2015年03月02日オリンパスイメージングは2月24日、ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M1」の新ファームウェア Ver.3.0の提供を開始した。9コマ/秒の連写を可能とするなど、動体撮影性能を向上させている。OM-D E-M1のファームウェア Ver.3.0における新機能は次の通り。連写HモードでC-AF連写中のAF追従に対応連写Hモードで最大9コマ/秒が可能に (従来は連写Lモードで6.5コマ/秒)OI.Share Ver.2.5 に対応し、ムービー撮影時のライブビュー表示が可能になお、オリンパスイメージング 代表取締役社長 小川治男氏はCP+2015における講演で今回のバージョンアップについて触れ、「フラッグシップに位置付けているOM-D E-M1では、常に最高の技術をユーザーに提供していくため、これからもファームアップを繰り返していきたい」との考えを表明している。
2015年02月24日オリンパスイメージングは、2月上旬発売を予定していた新製品の同社ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M5 Mark II」、交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」の発売日を2月20日に決定した。価格はオープンで、推定市場価格はボディ単体が110,000円前後、14-150mm II レンズキットが160,000円前後、12-50mm EZ レンズキットが130,000円前後。「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II」の希望小売価格は81,000円(税別)。3月31日までの期間中に、OM-D E-M5 Mark IIを予約・購入した人が対象となるキャンペーンも発表している。期間中に購入した応募者全員に、30mm幅のショルダーストラップ「CSS-P118」、焦点距離30mm相当(35mm判換算時)のボディーキャップレンズ「BCL-1580」、モンベルギフトカード5,000円分のうち、いずれかをプレゼントする。対象製品はOM-D E-M5 Mark IIのボディ単体、「14-150mm II レンズキット」、「12-50mm EZ レンズキット」の全カラーで、申込締め切りは4月7日。「OM-D E-M5 Mark II」はマイクロフォーサーズ規格に準拠したミラーレス一眼カメラ。2012年3月発表の従来モデル「OM-D E-M5」から、5軸VCM手ぶれ補正機能をさらに改良し、シャッタースピード5段分の補正性能まで強化した。主な仕様は、マウントがマイクロフォーサーズ、撮像素子が4/3型(17.3×13mm)・有効1,605万画素のLive MOSセンサー、対応感度がLOW(ISO100相当)~ISO25600、シャッター速度が1/8,000~60秒。本体サイズはW123.7×D44.5×H85mm、重量は本体のみで約417g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約469g。「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」は、2010年に発売された「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6」の後継モデル。35mm判換算時において焦点距離28-300mmをカバーする高倍率10.7倍ズームレンズでありながら、レンズ最大径は約64mmでスリムさをキープしている。主な仕様は、焦点距離が14-150mm(35mm判換算で28-300mmの画角に相当)、開放絞りがF4.0-5.6、最小絞りがF22。絞り羽枚数は7枚(円形絞り)、フィルター径は58mm、本体サイズは最大径が63.5mm、全長が83mm、重量は約285g。
2015年02月13日オリンパスイメージングは2月5日、同社のミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M5 MarkII」の購入者を対象としたプレゼントキャンペーンを開始した。3月31日までの期間中に、OM-D E-M5 MarkIIを予約・購入した人が対象となるキャンペーン。期間中に購入した応募者全員に、30mm幅のショルダーストラップ「CSS-P118」、焦点距離30mm相当(35mm判換算時)のボディーキャップレンズ「BCL-1580」、モンベルギフトカード5,000円分の3景品のうち、いずれかをプレゼントする。対象製品はOM-D E-M5 MarkIIのボディ単体、「14-150mm II レンズキット」、「12-50mm EZ レンズキット」の全カラーで、申込締め切りは4月7日まで。また、OM-D E-M5 MarkIIとあわせて「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を購入した人には10,000円を郵便為替証書にてキャッシュバックする。OM-D E-M5 MarkIIはマイクロフォーサーズ規格に準拠したミラーレス一眼カメラ。2012年3月発表の従来モデル「OM-D E-M5」から、5軸VCM手ぶれ補正機能に磨きをかけ、シャッタースピード5段分の補正性能にまで強化した。発売は2月下旬。価格はオープンで、推定市場価格はボディ単体が110,000円前後、14-150mm II レンズキットが160,000円前後、12-50mm EZ レンズキットが130,000円前後だ(いずれも税別)。
2015年02月09日オリンパスイメージングは2月5日、スマートフォンと組み合わせて使用するマイクロフォーサーズ規格のレンズ交換式小型カメラ「OLYMPUS AIR A01」の購入者を対象としたプレゼントキャンペーンを開始した。3月31日までの期間中に、OLYMPUS AIR A01を予約・購入した人が対象となるキャンペーン。期間中に購入した先着1,000名に「MOLESKINE カスタムエディション・ハードカバーノートブック」をプレゼントする。対象製品は「OLYMPUS AIR A01 ボディー」と「OLYMPUS AIR A01 14-42mm EZレンズキット」の全カラー。なお、景品がなくなり次第終了する。OLYMPUS AIR A01は、レンズの鏡胴のような本体にマイクロフォーサーズ規格のレンズを装着し、スマートフォンから操作して撮影するカメラだ。同社のオンラインショップ限定で3月6日に発売する。価格はオープンで、推定市場価格はボディ単体が33,800円、14-42mm EZ レンズキットが49,800円(いずれも税別)。
2015年02月09日●レンズを交換できるマイクロフォーサーズ準拠のレンズ型カメラオリンパスは5日、円筒形のレンズ交換式デジタルカメラ「OLYMPUS AIR A01」を発表した。マイクロフォーサーズ準拠のセンサーとマウントを備えたデジカメでありながら、モニタを搭載せず、無線LANでスマートフォンやタブレットと接続して撮影を行うカメラとなっている。発売は3月6日で、同社直販サイトでの価格はボディ単体が36,504円。「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」とのセットが53,784円。OLYMPUS AIRは、有効画素数1,605万画素の4/3型LiveMOSセンサーを搭載する。マイクロフォーサーズマウントを採用しており、ボディはほぼマウント径と同じ直径の円筒形デザインだ。無線LANとBluetooth 4.0(Bluetooth Smart)に対応しており、スマートフォンやタブレットと接続して操作を行う。本体にはシャッターボタンや電源ボタン、無線スイッチを備えるだけで、単独での撮影もできるが、スマートフォンと接続することで各種設定やマニュアル撮影などが行えるようになる。●開発者がアプリやアクセサリを自由に作れる"オープンプラットフォームカメラ"グローバルのデジカメ市場は縮小傾向にあるが、その一方でスマートフォンが急増。スマートフォンのカメラ機能で写真や動画を撮影する人も増え、その意味で「撮影できるデバイス」は12億台を超えるほどに成長している。一般的にカメラメーカーは、スマートフォンユーザーがステップアップでコンデジやミラーレス、一眼レフへ移行することを狙っているが、今回のOLYMPUS AIRはスマホカメラでクリエイティブな撮影をする人をターゲットとする。例えばInstagramなどのアプリを使い、一眼レフのような写真を撮ったり、フィルターを活用してクリエイティブな写真を撮りたいといった人は多い。さらに、週に2~3回以上スマホカメラで撮影をするような人は国内で220万人いると見ており、こうしたユーザーにOLYMPUS AIRをアピールしていく。OLYMPUS AIRは、同社のOM-DやPENといったミラーレスカメラと同等のセンサーや画像処理エンジンを搭載している。レンズも同じなので、基本的に画質は同等だ。スマートフォンのカメラ機能に比べて、夜景などを低ノイズかつ高い解像度で撮影できるなど、「一眼画質」を実現しながらアプリで拡張できるという点を、OLYMPUS AIRの売りとしている。アプリについては、当初は3種類のベーシックアプリ、5種類のクリエイティブアプリを用意。ベーシックアプリは、ビューワーアプリや、一般的なカメラのようなP/A/S/Mなどのマニュアル操作が可能な撮影アプリだ(注 : Pはプログラムオート、Aは絞り優先AE、Sはシャッタースピード優先AE、Mはマニュアル露出)。クリエイティブアプリは、1回の撮影で6枚のクリエイティブフォトを撮影する「OA.Genius」、14種類のアートフィルターを適用できる「OA.ArtFilter」など。これまで同社のカメラに搭載されていたような、クリエイティブ撮影機能をアプリから操作できるようにした。対応OSはiOSとAndroid。それぞれのOSに対応するSDKも無償で公開し、開発者にアプリ開発を促していきたい考え。Windows対応のアプリの開発もできるように検討していくとのことだ。カメラの操作を行うAPIなども公開されるため、例えば既存のカメラアプリからOLYMPUS AIRに接続するといったことも可能だという。開発者がアプリを自由に開発できるだけでなく、アクセサリなども自由に開発できるように、3Dデータも公開。これを組み合わせることで、開発者がケースをはじめとした各種ハードウェアを制作し、それに合わせたアプリを開発する、といったことができるようになっている。オリンパスではこれを「オープンプラットフォームカメラ(OPC)」として、OLYMPUS AIRを中心としたエコシステムの構築を目指す。すでに、プロトタイプのカメラを提供してハッカソンイベントを開催するなど、プラットフォームを盛り上げるための取り組みを始めており、製品版の提供で、さらに活性化させたい考えだ。
2015年02月06日オリンパスイメージングは2月5日、マイクロフォーサーズ規格に準拠した高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」を発表した。発売は2月下旬で、希望小売価格は税別81,000円となっている。M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIは、2010年に発売された「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6」の後継モデル。35mm判換算時において焦点距離28-300mmをカバーする高倍率10.7倍ズームレンズでありながら、レンズ最大径は約64mmでスリムさをキープしている。ゴーストやフレアの発生を低減する「ZERO(Zuiko Extra-low Reflection Optical)」コーティングを新たに施したほか、防塵・防滴仕様となった。同日に発表された防塵・防滴ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M5 MarkII」のキットレンズにもなっている。レンズ構成は11群15枚となっており、DSAレンズ1枚、EDAレンズ1枚、EDレンズ1枚、HRレンズ1枚、E-HRレンズ2枚を採用。ズーム全域で最短撮影距離50cm(レンズの先端から約33cm)を実現した。主な仕様は、焦点距離が14-150mm(35mm判換算で28-300mmの画角に相当)、開放絞りがF4.0-5.6、最小絞りがF22。絞り羽枚数は7枚(円形絞り)、画角は75度から8.2度、最短撮影距離は0.5m、最大撮影倍率は0.22倍(35mm判換算で0.44倍)。フィルター径は58mm、本体サイズは最大径が63.5mm、全長が83mm、重量は285g。レンズフード「LH-61C」、レンズキャップ「LC-58F」、レンズリアキャップ「LR-2」が付属する。
2015年02月05日オリンパスイメージングは2月5日、マイクロフォーサーズ規格に準拠した魚眼レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」の開発を進めていると発表した。2015年夏の発売を目指しており、希望小売価格は未定だ。M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROは、防塵・防滴性能を持つフィッシュアイレンズとして世界初(オリンパスイメージング調べ)となる開放F1.8の明るさを実現したプロ向けレンズ。焦点距離は35mm判換算で16mmの画角に相当する。詳細な仕様は明らかになっていない。専用の防水レンズポートも開発を進めており、水中や夜空などのネイチャー撮影で活用できるとする。
2015年02月05日オリンパスイメージングは2月5日、スマートフォンと組み合わせて写真表現の可能性を広げる、マイクロフォーサーズ規格のレンズ交換式小型カメラ「OLYMPUS AIR A01」を発表した。同社オンラインショップ限定で3月6日に発売する。価格は、ボディ単体が33,800円、14-42mm EZ レンズキットが49,800円(ともに税別)。「AIR A01」はレンズの鏡胴のような本体にマイクロフォーサーズ規格のレンズを装着し、スマートフォンから操作して撮影するカメラだ。本体のサイズはW56.9×D43.6×H57.1mm、重量は147g(バッテリーとmicroSDカード含む)。有効1,605万画素の4/3型LiveMOSセンサーを搭載している。AIR A01とスマートフォンは、Wi-FiもしくはBluetoothで接続する。AIR A01と連携するために同社が用意するスマートフォンアプリは8種類。1回の撮影で6パターンの写真を自動的に提案する「OA.Genius」、14種類のアートフィルターと9種類のアートエフェクトを適用できる「OA.ArtFilter」、色調や彩度、明るさを編集する「OA.ColorCreator」、1つのシーンを複数の視点から撮影してフォトストーリーを作成する「OA.PhotoStory」、デジタル一眼のようなマニュアル撮影やリモート撮影を可能とする「OA.ModeDial」などを提供する。さらに、同社は「OPC Hack & Make Project」を運営しており、AIR A01のアプリ開発キット(SDK)や3DデータなどをWebサイト上に一般公開。OPCはOpen Platform Cameraの略で、開発者やクリエーターが新しいアプリやオプションパーツを作成しやすい環境を整えている。
2015年02月05日オリンパスイメージングは2月5日、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII」を発表した。発売は2月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は、ボディ単体が110,000円前後、14-150mm II レンズキットが160,000円前後、12-50mm EZ レンズキットが130,000円前後。本体カラーはブラックとシルバーの2種類を用意する。名機「OLYMPUS OM」シリーズの系譜にあたるミラーレス一眼カメラとして人気を博してきた「OM-D E-M5」(2012年3月発売)の後継機「OM-D E-M5 MarkII」が登場した。5軸VCM手ぶれ補正機能に磨きをかけ、シャッタースピード5段分の補正性能にまで強化。シネマ品質の動画を手持ちで撮影できる「OM-D MOVIE」を特長とする。小型軽量かつ防塵防滴のボディコンセプトは健在で、OM-D E-M5 MarkIIでは新たにマイナス10度の環境でも使用できる耐低温性能も備えた。前作E-M5で課題となっていた操作ボタンのクリック感やグリップの厚みを改善するなど、操作性の向上も図っている。そのほか、バリアングル液晶(3型)やWi-Fi機能の搭載、同梱されるフラッシュがバウンス可能な「FL-LM3」となったことも前作からの進化点だ。EVF(電子ビューファインダー)は上位機「E-M1」と同じ236万ドット、倍率1.48倍のものを採用。撮影タイムラグに関しては前作E-M5から45%短縮し、世界最短を実現。連写性能も最大10コマ/秒、RAW撮影時で5コマ/秒に向上した。また、1/8000秒の高速メカニカルシャッターも使用可能となった。新機能の「40Mハイレゾショット」では、有効1,605万画素のCMOSセンサーを0.5ピクセル単位で高速に動かしながら撮影し、4,000万画素相当の高解像度写真を合成する。OM-D E-M5 MarkIIの主な仕様は、マウントがマイクロフォーサーズ、撮像素子が4/3型(17.3×13mm)・有効1,605万画素のLive MOSセンサー、対応感度がLOW(ISO100相当)~ISO25600、シャッター速度が1/8,000~60秒。本体サイズはW123.7×D44.5×H85mm、重量は本体のみで約417g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約469gとなっている。
2015年02月05日オリンパスイメージングは1月8日、同社直営のオンラインショップにて「2015年新春福袋」の販売を開始した。「PEN 16万円トリプルレンズ福袋」から「スリムコンパクト 1万円福袋」まで18種類のセットを用意している。2015年新春福袋のラインナップは、「PEN 16万円トリプルレンズ福袋」「OM-D 15万円大口径レンズ福袋」「OM-D 8万円超望遠福袋」「PEN 5万円スリムズーム福袋」「PEN 3万円小型一眼福袋」「PEN 2万円セカンド一眼福袋」「レンズ 10万円福袋」「レンズ 7万円福袋」「スリムコンパクト 1万円福袋」。大半のセットでカラーバリエーションを選択できる。オリンパス オンラインショップの販売ページで、各福袋のイラストにマウスカーソルを合わせると、中身のヒントがわかるかもしれない。2015年新春福袋の販売期間は1月20日まで。各セットとも台数限定となっており、予定数に達し次第、販売を終了する。
2015年01月08日オリンパスイメージングは16日、コンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS 1」向けの最新となるファームウェア Ver.2.0を発表した。最新モデル「OLYMPUS STYLUS 1s」と同等の機能にアップグレードするためのものだ。2015年1月15日11時から無料で提供する。今回の新ファームウェアは、2013年11月29日に発売された「STYLUS 1」が対象となっている。2014年11月14日に発売された最新モデルの「STYLUS 1s」で実装された機能を「STYLUS 1」でも使えるようにするためのものだ。Ver.2.0で追加される機能は以下の通り。AFターゲットのサイズを小さくして狙った部分にピンポイントでフォーカスしやすい「スモールAFターゲット」「倍率」「焦点距離」「35mm換算」のいずれかから、焦点距離表示を選択可能特定の焦点距離にスピーディーにセットできる「ステップズーム」マニュアルフォーカス時に合焦位置付近の輪郭を強調表示する「ピーキング」インターバル撮影、タイムラプス動画の撮影ワイドコンバージョンレンズ「WCON-08X」への対応アップグレードは、「オリンパスデジタルカメラアップデーター」がインストールされているパソコンとカメラ本体をUSB接続することで行える。詳細はWebページを参照のこと。
2014年12月16日オリンパスは12日、テレビCMと連動したフォトコンテスト「私(ぼく)の写真は、私(ぼく)の今だ。」の受賞作品を発表した。特別審査員を務めた宮崎あおいさん、本田圭佑さんが選んだものを含む受賞作品をWebサイト、および新しいテレビCMにて公開する。10月10日から11月30日までの期間中に実施された同フォトコンテストにおいて、最優秀作品賞を受賞したのは「高く舞い上がれ」(武藤 崇記さん)だ。同フォトコンテストはテレビCMと連動して実施されたもので、CMには女優・宮崎あおいさんとプロサッカー選手・本田圭佑さんが出演。2人はフォトコンテストの特別審査員も務め、「宮崎あおい賞」は「入園式」(Masa.404さん)、「本田圭佑賞」は「また、ここで・・・」(實藤 千尋さん)となった。上記の受賞作品は、オリンパスのWebサイトで公開されている。また、受賞作品を使用した新しいテレビCMは、12月26日19時スタートのテレビ朝日系列「MUSIC STATION SUPER LIVE 2014」の番組枠で放映される。
2014年12月12日