アカデミー賞に新たな部門が新設されることになった。キャスティング・ディレクター部門で、来年の授賞式からスタートする。アカデミー賞に新たな部門が加えられるのは、2001年に長編アニメーション部門ができて以来のこと。映画において重要な役割を果たすキャスティング・ディレクターにオスカーを創設することは長い間話し合われてきたが、キャスティングの決定には監督も大きくかかわっているとして、一部の監督が抵抗を示していた。スタント・コーディネーターやスタントマンも自分たちの部門の設立をずっと望んできており、今後どうなるかが注目される。文=猿渡由紀
2024年02月09日今年爆発的大ヒット作となった、ディズニープラスオリジナル韓国ドラマ『ムービング』。今回、監督を務めたパク・インジェさんの特別インタビューを敢行!キャスティング秘話から最新技術とチームの努力が結晶した撮影の舞台裏まで、世界中を熱くさせた本作の魅力に迫ります。自分も親になり、子への特別な愛情の物語に惹かれました。――『ムービング』は2023年8月にディズニープラスで配信が開始され、世界で最も視聴された韓国オリジナル作品となりました。韓国では数々の賞を受賞。この快挙をどう感じていますか?こうした評価をいただくのは、やはり嬉しいことです。『ムービング』は家族の物語であり、そして特殊能力者たちを描いた作品ですが、このようなテーマはこれまで韓国の動画配信サービスではあまり取り上げられてきませんでした。そのユニークな要素を評価していただけたのではないかと思います。――この作品の監督を務める決め手となったポイントを教えてください。理由は2つあります。私は、以前は映画の仕事がメインでしたが、動画配信サービスのドラマも作るようになって決めたことがあるんです。それは自分が経験したことのない新たなジャンルに挑戦すること。『ムービング』は、特殊能力の話というのが新しい要素です。また、私は『ムービング』の前にNetflixで『キングダム』という作品を手がけましたが、それより本格的な恋愛要素が入っているところにも興味を覚えました。――もう一つは何でしょう?シナリオをいただいた時は、ちょうど自分に子どもが生まれたばかりの頃だったんです。父親になり、それまで経験することのなかった感情が芽生え、台本に共感するところが多かった。とくに19話で、ボンソクの母親のミヒョンが「子どもを守るためなら、親は怪物にもなるのよ」という台詞に親の心情がよく表れていると思います。もちろん怪物というのは極端ではありますが、子どもに対する愛情は特別なもの。そこに惹かれて、この作品を作ってみたいと思ったんです。――キャストのみなさんがハマり役だったのも、この作品の魅力を一層引き出せた要因かと思います。キャスティングはどのようにされたのでしょう?高校生のボンソク役とヒス役は、韓国にいる20代前半の俳優をほぼ全員といっていいほど調べ尽くした結果、イ・ジョンハさんとコ・ユンジョンさんにお願いすることになりました。私は、役を表現するうえで最も肝心なのは、俳優への演技指導より、そもそもの俳優本人の佇まいや話し方などが、どれだけ役のイメージに近いかだと思っているんです。その点、ヒス役のユンジョンさんは、原作漫画とのシンクロ率が非常に高かった。――ボンソク役のイ・ジョンハさんはいかがですか?ジョンハさんはすらっとしたイケメンで、漫画のボンソクはぽっちゃりしたキャラクターです。日本でもそうだと思いますが、韓国の俳優も個性派といわれる方々以外は、だいたい高身長でイケメンです。そのため外見以外の要素で一番近い人を探そうと頑張りました。ジョンハさんとはよく相談して、撮影前の約6か月間にたくさん食べて太ってもらったんです。もちろん健康診断と並行しながら。飛行能力を持つ特殊能力者役のジョンハさんは空を飛ぶワイヤーアクションもあったので、脂肪だけでなく筋肉もつけてもらいました。――親役の俳優陣は、リュ・スンリョンさん、ハン・ヒョジュさん、チョ・インソンさんなど主役級の顔ぶれです。現場で印象に残っていることはありますか?作品自体がとてもハートフルということもあり、ピリピリした緊張感が漂うような雰囲気はありませんでした。親子役のスンリョンさんとユンジョンさん、ヒョジュさんとジョンハさんは、本当の家族のような仲の良さだったんです。作品を撮り終えた今でもお互いに応援し合っていて、例えば先日は、ヒョジュさんが出演した新作ドラマの試写会にみんなで参加していましたよ。――とくにリュ・スンリョンさんは、ご本人のインスタグラムにキャストの方との楽しそうなオフショットをたくさん上げていて、ファンが大喜びでした。スンリョンさんは、あの年齢では最もインスタグラムが得意な俳優なんじゃないかと思います(笑)。私とタッグを組むのはこれが2作目だったので、よりリラックス感があったのかもしれません。14話の水路で戦う大変なシーンも、スンリョンさんが年長者として父親のようにスタッフを高揚してくれたおかげで、やりきることができたと思います。――今作は迫力の映像も見どころです。とくに苦労したシーンはありますか?7話の最後に、ボンソクが家の向かいの土手の上空を飛ぶシーンです。あのシーンは、ジョンハさんをワイヤーで吊るして、それを30~40人ぐらいで引っ張るという大がかりな撮影で。しかも夜の時間帯に。あまりのキツさにドローンの撮影チームが、連絡もなしに逃げてしまったほど(笑)。そこをクリアしたあとは、生身の俳優がこなせないシーンをデジタルキャラクターで再現する作業。ジョンハさんの体を3Dスキャンして、CGで背景を作り込みました。その作業だけで半年かかったんです。苦労したぶん、思い入れの強いシーンになりました。――ミヒョンの「怪物」しかり、心に刺さる台詞もたくさんあった今作ですが、監督自身が好きな台詞はありますか?2話に、ボンソクが子どもの頃、自分が空を飛べることを友だちに自慢したくて見せてしまったばかりに、友だちがマネをしてケガするというエピソードがあるんです。その時のミヒョンの「本当に大事なのは共感力よ」「気持ちを傷つけるなんて英雄じゃない」という台詞。特別な能力を持っていることではなく、人の気持ちを理解できる人こそが英雄である。『ムービング』のテーマを象徴するようなこの台詞が、私は好きです。――確かに本作は共感力や優しさに溢れる物語で、だからこそこれほど熱く支持されたのではないでしょうか。『ムービング』が配信されたのは、コロナ禍の規制が緩和されたあとです。人と自由に会えない状況が続いたなかで、相手の痛みに共感するという感情が、以前よりも醸成されていたのではないかと思います。また、韓国では家族への思いが強くなった人もいれば、反対に個人主義が加速するという両極端な変化も見られます。そんななか、家族愛という懐かしい感情を『ムービング』がちょうどよく刺激したのかもしれませんね。――ぜひともシーズン2を期待したいです!実際どうなのでしょう…?私は、やりたい気持ちでいますよ。でも、まずは俳優のスケジュール次第です。とくに若手俳優は、これから兵役に就かなければいけないので。そこがうまく合えば、実現するのではないでしょうか。『ムービング』原作は、韓国で人気のウェブトゥーン『Moving‐ムービング‐』。高校生のボンソクは、空を飛べる力を隠しながら生活していたが、転校生の美少女ヒスと心を通わせ、秘密を共有するように。そんななか、親世代の特殊能力者の命を狙う謎の人物が現れ…。迫力あるバトルシーンはもとより、深い親子愛に落涙したり、高校生のピュアな恋にキュンとしたり、コミカルなシーンで笑ったり。とにかく感情を動かされる物語。緻密に張り巡らされた伏線など、夢中になること必至。『ムービング』ディズニープラス スターにて全話独占配信中©2023 Disney and its related entitiesパク・インジェ映画監督。代表作は『裏切りの陰謀』(2011年)、『ザ・メイヤー 特別市民』(2017年)。Netflixオリジナルシリーズ『キングダム』シーズン2(2020年)を機に、動画配信サービスのドラマ監督も務めるように。『ムービング』の主要キャストであるリュ・スンリョンさんとタッグを組むのは、『キングダム』(シーズン2)に続いて2作目。※『anan』2023年12月27日号より。インタビュー、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年12月22日重岡大毅主演『ある閉ざされた雪の山荘で』よりキャスティングについて語った飯塚健監督のコメントが到着した。東野圭吾が1992年に発表した「ある閉ざされた雪の山荘で」を実写映画化した本作。“大雪で外部との接触が断たれた山荘”で新作舞台の主役の座をかけたオーディションの最終選考が行われ、参加者たちそれぞれの個性と過去が、物語が進む中で次第に明らかになっていくサスペンス・エンターテインメントだ。登場するのは、8人のオーディション参加者たち。本音で語り合う瞬間、相手の思惑を探り合う駆け引き、オーディションの演技が混ざり合う複雑な会話劇を成立させるため、キャスティングは慎重に行われた。オーディションで唯一、劇団員ではないメンバー、久我和幸を演じたのは「WEST.」の重岡大毅。『溺れるナイフ』『禁じられた遊び』など映画出演作も多いが、本作が映画単独初主演になる。以前から重岡さんの演技に注目していたという飯塚監督は、「重岡くんはアイドルではあるんですが、それをあまり感じさせない演技をする人という印象がありました。軽妙で飄々とやっているようで思慮深いですし、周囲への視野角も広い。グループに属する人だから当然のことなのかもしれないですが。相手を受ける演技に長けた人でもあると思います」とキャスティング理由を明かした。劇団のトップ俳優、本多雄一を演じるのは、数多くの作品で活躍する演技派、間宮祥太朗だ。監督は「本多は最も複雑な役です。当然演じる上で思考量も一番多いはずで。実際、それに真正面から取り組んでくれていたと思います」と絶大な信頼を寄せた。そして、公演直前に役を奪われた女優、中西貴子を演じる中条あやみについては「不思議な俳優さんです。自覚があるのか無自覚なのかわからないですが、中条さんの芝居には“ゆらぎ”があって、カメラを向けるとスクリーンがちゃんと埋まってゆく感覚がありました」と現場での印象を語る。さらに本作には岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵ら個性の異なる若手キャストが顔を揃えた。岡山さんと10年の付き合いがあるという監督は「(岡山さん演じる)田所は“要”と呼ぶべき役なので、絶対に彼に託したいとプロデューサーに提案させていただきました。信頼しかない俳優ですから。また、そんな天音と共演も多い戸塚とは二度目の仕事だったのですが、同じように提案させていただいて。カメラと役柄に対する距離感が正確なのでありがたかったです。日々、撮影行為を積み上げるという視点で、監督としてはそんな二人を“軸”として見ていました」とキャスティングの裏話を明かしている。また、世間知らずなお嬢様女優・由梨江を演じた西野さん、役のためならば超勝気な女優・温子役の堀田さん、圧倒的天才女優・雅美役の森川さんについて「西野さんは本読みの時点で、作品に張り巡らされた多重構造を、シーンごとに丁寧に把握しようとしてくれました。準備段階では手探りでしたが、事前に認識を揃えた事で、現場に入るとピタッとアジャストしてくる。加えて、カメラを通して観た時に演技が最も映える人でもあったので、すごく映画に向いている俳優だと思いますね」とコメント。「堀田とも戸塚同様、『虹色デイズ』以来の仕事だったのですが、やはりこの役は彼女にお願いしたいと提案させていただきました。恐らくこれまでのイメージにあまりない、荒っぽいセリフまわしもあったりするんですが、それもあえてお願いしていたり。嬉しい再会でした」。「森川さんは久我が最初に彼女を目撃するオーディションシーンがクランクインだったんですが、現場で30分ぐらいですかね、スタッフがセット準備をしてくれている間に色々と話しつつ、公式ではないリハを二人でやり始めて。すると自然と相手役や周囲の役者が参加してくれて、イメージの擦り合わせがすっとできた感じです」と語っている。数々の映画、ドラマ、CMで活躍する、注目の俳優8人が集結した演技合戦も本作の大きな見どころの一つとなっているようだ。『ある閉ざされた雪の山荘で』は2024年1月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ある閉ざされた雪の山荘で 2024年1月12日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024映画『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会 ©東野圭吾/講談社
2023年12月02日ケリー・ライカート監督作『ファースト・カウ』より新たに場面写真が解禁。さらに監督がキャスティングについて語ったコメントも到着した。西部開拓時代のオレゴン州を舞台に、料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーが、ドーナツ作りを通して少しずつ友情を育んでいく姿を描く本作。この度解禁されたのは、未開の地で繰り広げられる、2人の男たちの旅路を映し出した場面写真11点。本作の物語の核となるのは、料理人のクッキー(ジョン・マガロ)と中国人移民のキング・ルー(オリオン・リー)の友情だ。森の中で毛皮猟師の一団と一緒に逃げ回るクッキーが、とある事情で追われる身となったキング・ルーと出会い、彼をかくまうところから物語は始まる。広大な自然の中で偶然引き合わされ、のちに熱い友情を築きあげていくこととなる2人だが、彼らをキャスティングした経緯をライカート監督は、「ジョン・マガロのことは『キャロル』(15)でよく知っていて、初めて彼とスカイプしたとき、彼自身にクッキーの要素が多いと思いました。彼が引き受けてくれるか、はっきりしなかったので、決まったときはものすごく嬉しかったです」とふり返る。そして、『キング・ルー役は、キャスティング・ディレクターのゲイル・ケラーが必死に探してくれ、私たちは何百人もの役者をみました。オリオンには3、4回朗読をやってもらったのですが、どれもかなり面白かった記憶があります」と明かしてくれた。さらに、2人の行方を大きく左右する長官を、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)や『ネバーランド』(04)など、名作に多数出演するイギリスを代表するトビー・ジョーンズが演じ、物語に彩りを添える。奇跡のように美しい瞬間が映し出される場面写真では、クッキーとキング・ルーが温かい光に包まれながらたたずむ様子や、オレゴンの地に初めて牛が降り立つ場面、緑が生い茂る大自然の中で2人が出会うシーンや、トビー・ジョーンズ演じる長官の姿も見られる。本作の魅力の一つでもある、まさにアメリカの原風景といえる、広大な未開拓の地の美しい自然の景色が垣間見える場面写真となっている。『ファースト・カウ』は12月22日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年11月08日絶賛公開中の『アナログ』よりプロデューサーのコメントが到着。二宮和也、波瑠のキャスティングのほか、ビートたけしによる原作小説を映画化した製作背景について語っている。手作りの模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟(二宮和也)が、携帯を持たない謎めいた女性・みゆき(波瑠)と恋に落ち、連絡先を交換せずに週に一度の約束だけで仲を深めていく本作。自然体な演技を見せる二宮さんと波瑠さんは、穏やかに育まれる悟とみゆきの恋模様を描くのにぴったりのキャスティングとなっている。本作のプロデューサーである井手陽子は、二宮さんをキャスティングした理由について「タカハタ秀太監督が原作を読まれた際にすぐ、(悟は)二宮さんをイメージされました。プロデューサー陣も全く異論なく、すぐにオファーさせて頂きました。二宮さんは、国民的スターでありながら、特殊なキャラクターにも、どこにでもいる普通の人にもなれる。どんなに難しい役でも、必ず映画の世界観に溶け込み、その存在にリアリティを持たせてしまう。見るものに全く違和感を与えないんです。物語の中にいるはずの人物が、いつのまにか現実の世界と地続きに存在しているように思えてしまう。観客はいつのまにか作品に引き込まれてしまいます。本当に素晴らしい俳優だと思います」と明かした。また波瑠さんについては「みゆきは、素性がわからない女性という設定なので、前半ではキャラクターの背景などを細かくは描けません。それでいて、悟が一目惚れも同然で恋に落ちなければいけないし、過去にヴァイオリンをやっていたクラシックが好きな上品さも欲しい。どこか浮世離れしたところもあり、本当に難しい役どころだと思います。脚本を開発しているときは、このキャラクターが成立するのか、少し不安な部分もありました。波瑠さんは、品の良さがあり、とても柔らかく人を包み込む雰囲気がありながら、芯に強いものがあり、それがみゆきにぴったりだと思いました。実際に、撮影初日に波瑠さんのお芝居を見て、『あ、みゆきだ』とスタッフは誰もが思ったと思います。説得力がありました」と波瑠さんが纏う空気感がみゆきという難役を成立させるのに一役買ったと話す。そして2017年に刊行された原作を6年の時を経て映画化した理由について「携帯やインターネットなど、現代では当たり前にあるツールにより、いつでも誰とでも繋がれるようになったのが現代です。コロナの時代を経て、デジタル化は一気に加速しました。『アナログ』は、ある事情から携帯を持たない女性との恋を描く物語です。現代的なツールを取り除いたとき、恋愛はどうなるのか、そこから何が見え、何が残るのか。そこには、時代が変わっても、決して変わることのない“愛”の原点が見えてくるのではないかと思います。コロナによって、物理的に人に会えないことを経験した今だからこそ、直接誰かに会えることの喜びや、人と一緒に過ごす時間の尊さ、普遍的な情愛を、あらためて感じて頂けたらと思いました」と映画に込めた思いを明かしている。『アナログ』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アナログ 2023年10月6日より全国にて公開©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
2023年10月13日よしながふみの人気コミックをドラマ化するドラマ10「大奥」【医療編】が10月3日からスタート。鈴木杏演じる平賀源内に「キャスティングした人マジ神」など絶賛が相次ぐとともに、青沼役の村雨辰剛にも「とても魅力的」といった賞賛の声が上がっている。“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」が日本中に広がり、対処法も治療法も発見されないまま男子の人口が女子の1/4まで激減。男子が希少な存在となり、代わって女子が労働力の担い手となって、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになり、3代将軍家光以降、将軍職が女子に引き継がれ、大奥も美男3千人などと称される男の世界となる…という“男女逆転江戸パラレルワールド”を描く本作。この秋からスタートした2ndシーズンでは、8代将軍・徳川吉宗の死よりおよそ20年後。彼女の遺志を引き継いだ若き医師たちが、理不尽な権力・悪にも抗いながら謎の疫病“赤面疱瘡”撲滅の道を地道に切り拓いていく様を映像化していく。キャストは弟が赤面疱瘡で亡くなったことをきっかけに、武家の跡を継がずに男装し本草学者となった平賀源内に鈴木さん。オランダ人と丸山遊女の間に生まれた蘭方医で、蘭語や蘭学に精通していることから御右筆として大奥入りする青沼に村雨辰剛。8代将軍・吉宗の遺志を継ぎ、大奥に蘭方医を集めて赤面疱瘡の撲滅へ動き出す田沼意次に松下奈緒。吉宗の三女・宗尹の子で一橋家当主(吉宗の孫)の一橋治済に仲間由紀恵。また胤篤・天璋院役で福士蒼汰が引き続き出演。瀧山役には古川雄大といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。3日放送の【医療編】11話では、田沼の内命を受け長崎・出島にやってきた源内が蘭方医・吾作(村雨さん)と出会い、大奥で蘭学を教えて欲しいと誘う。当初は拒んでいた吾作だが、源内の申し出を受け入れ江戸へ。大奥入りを果たした吾作は名を青沼と改め、黒木の補佐のもと蘭学の講義を始めることになるのだが、黒木は医者と蘭学を嫌悪していた…というストーリーが展開。冒頭で【幕末編】に登場する天璋院と瀧山のやり取りが映し出されると、視聴者からは「え、古川雄大氏 冒頭から出てたの…録画しておいて良かった」「ホント完全に不意打ち!!幕末編からの登場と思ってた」など、この“サプライズ”に驚きの声が上がる。源内を演じる鈴木さんには「鈴木杏源内の倍速で生きてる感じが期待通りで楽しい」「鈴木杏さんの平賀源内がイメージにぴったりで良かった」「漫画版の源内の奔放さと豪放磊落(ごうほうらいらく)具合が、実によく表現されてて良い!」「鈴木杏ちゃんの平賀源内あまりにも良すぎる…」「ちゃきちゃき江戸っ子、元気で可愛い。キャスティングした人マジ神」「大奥は本当にキャスティングが神」と絶賛する投稿多数。また青沼を演じる村雨さんにも「難しい台詞や方言がありながら引き込む演技をした村雨さん素晴らしい」「あまりにも時代劇似合い過ぎてて数年前の筋肉体操からのギャップ凄すぎる」といった反応が寄せられている。医療編12話あらすじ青沼の蘭学講義はにぎわいを見せるようになる。そんなある日、意次が源内を連れ立って講義部屋を訪れ、その真の目的は「赤面疱瘡の解明」と伝える。蘭学の習得にいっそう励む講義部屋の男たちであったが、ある偶然からその糸口を発見することに。その裏で治済は田安定信(安達祐実)に近づく…。ドラマ10「大奥」は毎週火曜22時~NHK総合ほかで放送中。(笠緒)
2023年10月04日近年、白熱するオフショアツナ(マグロ)ゲーム。その最前線を走るフィッシングロッドメーカー、ゼナックがこの春ボートキャスティングロッドのフラッグシップモデルである『トビゾー』シリーズからニューモデルをリリースする。『Tobizo TC84-100G for Tuna Game』初回受注は抽選販売。4月5日(火)10:00 〜 4月7日(木)15:00までオフィシャルサイト ロッド詳細 : ゼナックのコンセプトムービー『The Way』の遠州灘のキハダマグロ編でも、ゼナック・フィールドスタッフの木下 真 は言う。「マグロは短時間で取り込める魚ではない。人間の力だけでは勝負できない大型魚もいる。だからこそ他の釣りジャンル以上にロッドの性能が釣果を大きく左右するゲームだ。『Tobizo TC84-100G 』は、近海で狙えるアベレージ30kgから50kgクラスまでなら楽に戦えるロッドに仕上がっている。強靭なバットパワーで大型マグロにも余裕のあるファイトができ、ロッドの強いトルクがじっくりとターゲットをリフトアップしてくれる。テスト時の実績として80㎏クラスのマグロも難なく釣り上がっている。世界中のマグロゲームを知り尽くしたゼナックならではの渾身の一本。しなやかでパワーとトルクを持たせたロッドだからこそ女性でも扱いやすいロッドに仕上がっている。つまり、アングラーはロッドのサポートにより体力を温存しながら魚と勝負ができる。また、マグロゲームでロッドに求められるもう一つの重要な性能は飛距離だ。突然に起こるナブラのチャンスを逃さないロングキャストとアキュラシーの高さが重要。「あと数メートル届けば」と多くのアングラーが悔しい経験しているはず。『トビゾー』なら狙ったポイントへ確実にキャストしイメージ通りのコースをルアーでトレースできる。ルアーウエイトも60gから150gと広いレンジを可能にしたのも『ゼナック・スーパーブランク』だからこそ。ウエイトのあるルアーでもロッドが楽に飛ばしてくれるため、一日中のキャストゲームであっても、非力なアングラーにとっても、キャスト回数と飛距離を稼げるのでヒットの確率を大きく上げてくれる。さらに、ゼナック独自のグリップを採用。ファイト時に握り込むフロントグリップの形状をヘキサゴン(変則6角形)にしこれにより、より少ない握力でグリップしやすくなりファイト時はもちろん、ルアーのリーリング時に発生しやすいロッドの横揺れも大幅に解消。まさにすべてがマグロと対峙する本質の部分だけで設計された専用ロッド。The Way - Fishing style of ZENAQ 木下 真 × 遠州灘ゼナック・フィールドスタッフ 木下氏による夏の遠州灘キハダキャスティング釣行動画■ 会社概要兵庫県丹波市にある釣り竿メーカー『フィールドからの答えを製品に反映させる』をコンセプトに経験値の高いフィールドスタッフのリアルな意見を取り入れ、ハンドメイド・イン・ジャパンにこだわって釣り竿を製作している。創業60年を迎えた今でも、その思いは変わることなく時代に応じてアップデートし続けている。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月05日広告代理業を行う株式会社ヒンクス(所在地:東京都中央区日本橋堀留町、代表取締役:佐伯 初穂)は、広告代理に伴うモデルキャスティングサービスをさらにバージョンアップし、料金見直しの上リニューアルいたしました。株式会社ヒンクスHP■モデルキャスティングサービス【詳細】モデルキャスティング総合 : 外国人モデルキャスティング: ■リニューアルポイント*料金体系の改定*コネクション&提携先、取引先エージェンシー、プロダクションの拡大*契約形態、料金の明瞭化*スピード対応モデルキャスティング事例1モデルキャスティング事例3■会社概要商号 : 株式会社ヒンクス代表者 : 代表取締役 佐伯 初穂所在地 : 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町2-5-12 コクヨーレ日本橋303設立 : 2014年10月事業内容: 広告代理業URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社ヒンクス 問い合わせ窓口TEL : 03-6260-8253お問い合せメール: info@hinkes.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月18日ハリウッドで長年活躍したキャスティングの先駆者マリオン・ドハティを中心に、映画業界の最も重要な仕事の1つでありながら、最も知られていない仕事=キャスティングに迫るドキュメンタリー映画『キャスティング・ディレクターハリウッドの顔を変えた女性』。この度、豪華俳優や監督たちが登場する日本版予告編が解禁となった。絶妙なセンスと直感的な先見の明を頼りに、白人男性至上主義が根強く、役者を単純にタイプ分けしていた古いスタジオの配役方法から、ユニークで多彩なアンサンブルキャストへ移行する道筋をつけ、革新的なアメリカン・ニューシネマの到来を告げたマリオン。本作では、驚きと笑いに溢れたエピソードの数々、そして切なくも感動的なラストまで…その人生を通して映画史に新たな光を当てる。「映画は9割以上がキャスティングで決まる」と語るマーティン・スコセッシ監督から始まる本映像。そのほかにもスターたちが自ら語るキャリアを変えた“あの役”、そして時代が鮮明に蘇る貴重な証言が満載で、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ロバート・レッドフォード、グレン・クローズ、ベット・ミドラーらが次々と登場。そして、現在活躍する後進のキャスティング・ディレクターたちが語るが、「いまでも助手や秘書と勘違いされる」という実状も明かされている。あの有名監督や俳優からも!マリオンへのショートメッセージ(※映画内で使われているものを含む)アル・パチーノ俳優を続ける中で好きになった言葉の一つが“励まし”だが、マリオン・ドハティは“励まし”そのもののような人だった。そんな人を私は彼女以外には知らない。ダニー・グローヴァー自分自身ですら気づいていない何かを見つけてくれる、彼女のような人の前で私は自然と謙虚でいられた。グレン・クローズマリオン・ドハティのようなキャスティング・ディレクターの仕事はとても特別で、いつも映画の質にそのまま繋がっていた。ロバート・レッドフォード彼女は明らかに映画界の水準を引き上げた。私自身も、いろいろな役に挑戦できたのは彼女のお陰だった。ノーマン・リアマリオンのような人と仕事をするとき、私たちはキャスティングが高度な技術だと実感した。マーティン・スコセッシ映画監督の仕事の9割は、キャスティングの質で決まってしまう。クリント・イーストウッド彼女は唯一無二、のとても特別な人だった。リン・スタルマスター「マリオン・ドハティはアカデミー協会の功労賞を受賞すべき」と主張した多くの俳優や監督たちに、私は100%同感だった。なお、1991年、彼女をよく知る映画人たちがアカデミー協会栄誉賞授与のキャンペーンを起こした経緯も本作には描かれている。『キャスティング・ディレクターハリウッドの顔を変えた女性』は4月2日(土)よりシアター・イメージフォーラム ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャスティング・ディレクターハリウッドの顔を変えた女性 2022年4月2日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開© Casting By 2012
2022年03月12日ケネス・ブラナーの自伝的作品『ベルファスト』より、監督を務めるブラナーが作品への想いとキャスティングへのこだわりを明かしたインタビュー映像が解禁となった。本作は、北アイルランド・ベルファスト出身のブラナー自身が監督・製作・脚本を努め上げた自伝的作品。第94回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、助演女優賞、助演男優賞、脚本賞、主題歌賞、音響賞の7部門でノミネートされており、いまオスカーに一番近い作品の一つとして注目を集めている。この度解禁されたブラナー監督のインタビュー映像では、いまこの時代に、故郷であるベルファストを舞台に自伝的作品を作り上げた想いや、こだわりのキャスティング秘話、そして、自分自身を投影させた役柄を託した子役ジュード・ヒルへの絶大な信頼といった撮影エピソードを明かしている。「ベルファストは物語に事欠かない街だ。特に1960年代の後半のベルファストは街の歴史上最も過酷な激動の日々だった」と語り始めるブラナー。「あの日々はずっと僕の頭にあって"僕らが故郷で過ごしたあの時代の物語をいつか脚本にしようと思っていた」と長年、自身の幼少期の思い出を映画にしようしていたことを明かした。そんな中、コロナ渦というパンデミックが起こり、過激さは違えども、世界中の人が一瞬で世界が変わっていく様を目の当たりにしていると感じ、最初のロックダウンが始まった2020年頃に脚本を書き始めたという。故郷と自身の幼少期の想いを込めた本作を手掛けるにあたり、アイルランド出身のキャスティングにこだわったと語るブラナー。「あの国と縁が深いキャストだ。ジェイミー・ドーナンはベルファストの出身でホーリーウッドという街に住んでいた。祖父役のキアラン・ハインズは僕の実家からたった1キロ半の場所に住んでいたんだ」と驚きの事実も。カトリーナ・バルフやジュディ・デンチもアイルランドの血が流れている。「この映画では出演した俳優たちがとても前向きなエネルギーを加えてくれたと思う。彼らは“家族”だったね」との言葉からは役者陣へ絶大な信頼を寄せていたことが分かる。特に、自身を投影させた少年バディを演じたジュード・ヒルに対しては「すばらしい仕事をしてくれた。僕らがジュードを見つけ出した瞬間、彼の才能はまさに開花したんだ」と絶賛。ブラナーは、「この作品を観て、頑張る彼らの姿に力をもらってほしい」とも語っており、本作の、過酷な時代の変化に苦悩しながらも未来へと突き進んでいく家族の物語に、多くの人が感動とエネルギーをもらえることだろう。笑顔とユーモアを持ってたくましく生き抜く人々の力強さを描いた本作。ブラナーの熱い思いをうかがい知ることのできるインタビュー映像となっている。『ベルファスト』は3月25日(金)よりTOHO シネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルファスト 2022年3月25日よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2022年02月24日映画業界で最も重要な仕事の1つでありながら、最も知られていない仕事=キャスティング(配役)に焦点を当てたドキュメンタリー映画『キャスティング・ディレクターハリウッドの顔を変えた女性』が4月2日(土)より公開が決定した。本作は、キャスティングに対する概念を一新させ、ハリウッドで長年活躍したキャスティングの先駆者マリオン・ドハティ(1923-2011)を中心に、キャスティングという仕事に迫るドキュメンタリー。絶妙なセンスと直感的な先見の明を頼りに、白人男性至上主義の根強いスタジオシステム方式から、ユニークで多様なアンサンブルキャストへ移行する道筋をつけ、革新的なアメリカン・ニューシネマの到来を告げたマリオン。彼女がいなかったら、あの有名な俳優も世に出ていなかったかもしれない…。マリオン・ドハティまた、本作はキャスティングへの再評価と、現在アカデミー賞が取り組む変革(2025年開催の第96回以降は作品賞候補に“インクルージョン(包摂性)”の評価も条件に入る等)にも重要な役割を果たしたと高く評価されている。2019年に英国アカデミー賞(BAFTA)がキャスティング部門を新設したことも話題となっており、今回が日本初公開となる。マリオンのほか、マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、ウディ・アレン、クリント・イーストウッド、ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン、アル・パチーノ、メル・ギブソン、ジョン・トラボルタ、グレン・クローズら錚々たる顔ぶれが登場する。『キャスティング・ディレクターハリウッドの顔を変えた女性』は4月2日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャスティング・ディレクターハリウッドの顔を変えた女性 2022年4月2日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開© Casting By 2012
2022年02月10日英国アカデミー賞(BAFTA)が、「キャスティング部門」の新設を発表した。映画とテレビの授賞式のどちらにも適応されるという。BAFTAの会長ピッパ・ハリスは「キャスティングというのは、映画業界において不可欠な仕事。スクリーン上で多様性と包括性を促進させることにも、重要な役割を果たしています」とキャスティング部門設立の理由を語っている。実写版『キャッツ』や『マレフィセント』のキャスティングディレクターのルーシー・ビーヴァンは、「キャスティングという仕事が、英国アカデミー賞に認められたことは大変光栄です。才能を持ち、賞にふさわしいキャスティングのプロたちが受賞する姿を見るのが楽しみです」と喜びの声を寄せている。ここ数年、Netflix、Amazon、Huluなどの動画配信サービスのオリジナル作品が賞レースに参加し、受賞まで果たしていることに危惧を抱く映画人も少なくない。昨年のBAFTAでは、Netflix作品の『ROMA/ローマ』が作品賞など数々の賞を受賞したことに非難の声も上がったが、「みなさんの意見を聞いた」うえで、今年も動画配信サービスの作品の参加を昨年と同様認めるという。イギリスにおいて10館以上の映画館で7日以上上映すれば審査対象になるというルールの変更はない。2020年の英国アカデミー賞は2月2日(現地時間)に開催される。(Hiromi Kaku)■関連作品:ROMA/ローマ 2018年12月14日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング開始
2019年08月08日余命半年の元生徒と、“赤鬼先生”と呼ばれていた熱血教師の物語を描く映画『泣くな赤鬼』。この度、柳楽優弥と川栄李奈のキャスティングについて、兼重淳監督が明かすコメントが到着した。本作は、教師と生徒の関係を描き続けてきた作家・重松清が、“特に教師濃度の高い作品集”と語る、短編集「せんせい。」所収の「泣くな赤鬼」の映画化。柳楽さんが演じているのは、陽に焼けた赤い顔と、鬼の熱血指導から“赤鬼先生”と呼ばれていた小渕隆(堤真一)の教え子・斎藤(ゴルゴ)。川栄さんは彼の妻・雪乃を演じている。柳楽さんと兼重監督は、監督が是枝裕和監督の助監督をしていたときからの付き合いで、兼重監督は「原作を読んで、ゴルゴ役には柳楽さんしか浮かばなかった」と言い、川栄さんについても「子供を抱いている川栄さんを見たかった」と起用理由を明かしている。柳楽さん演じるゴルゴは、野球の素質を持ちながらも、挫折して高校を中退。立派に成長したが、現在病に侵され、命の期限が迫っているという役どころ。人生初の野球に挑んだ柳楽さんだったが、撮影前に野球部の練習に参加した際には「特別扱いしないでください」と全力投球したり、病に侵されていく様を演じるため、撮影期間中に1週間ほど休みを取り、5kg体重を落として撮影に臨んだり。「本当に素晴らしい方だなと感じました」とそんな役作りを行う柳楽さんに対し、兼重監督は賛辞を贈っている。さらに、主演の堤真一も「柳楽くんは芝居に入るとスイッチが入るタイプで、普段と人柄とかわる。本当に彼の演技には大泣きさせられました」と絶賛している。一方で出演者たちからは“監督からの演出は最小限”だったそうで、特に川栄さんには監督自身「申し訳なく思っている」というほど演出をしなかった。しかし、「最低限のことを伝えただけで、あんな風に演じてくれるとは思っていなかった。理屈ではなくて生理的に受け止めて役が憑依してしまう、天才と言っていい役者さんだと思います」と大絶賛した。柳楽さんと川栄さんは、監督にとってまさに理想のキャスティング。教師と元生徒との物語だけでなく、周りを固める魅力的な登場人物たちにもぜひ注目して観て欲しい。『泣くな赤鬼』は6月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:泣くな赤鬼 2019年6月14日より全国にて公開© 2019「泣くな赤鬼」製作委員会
2019年06月09日●漫画原作の魅力はキャッチーなキャラクター第57回小学館漫画賞一般向け部門を受賞し、「このマンガがすごい! 2009オンナ編」第1位に輝いた小玉ユキの漫画『坂道のアポロン』が実写映画化され、3月10日より公開される。長崎・佐世保を舞台に、孤独な青年・薫(知念侑李)が札付きの不良と恐れられるクラスメイト・千太郎(中川大志)と、心優しいクラスメイト・律子(小松菜奈)と出会い、ジャズを介して心を通じあわせていく。アニメ化されたときには、演奏シーンのリアルさが「名場面」として話題を読んだ同作。実写映画化にあたっては、三木孝浩監督自らキャスティングに関わっているという。今回のキャスティングのポイントや脇を固める俳優陣の魅力について、三木監督に話を聞いた。○男性ファンが多い作品――原作やアニメが人気の『坂道のアポロン』ですが、私の周りにも男性でこの作品が好きな人がいて、幅広い世代に支持されているのかなと思いました。男性ファンがすごく多い作品ですよね。選曲も良くて、「Moanin」や「My Favorite Things」は、初心者でも聞きなじみのある曲ですし、全然ジャズを知らない薫が段々ジャズを演奏する喜びに気付いていくという展開なので、薫目線で入っていけるのだと思います。僕もこの作品に関わるまではそんなにジャズに詳しくなくて、作品に関わりながら「あ、ジャズってこういうところが楽しいんだ」と気づいていけたので、映画にする上でも入りやすさはすごく大事にしました。――今、漫画原作の映画がすごくたくさんあるという状況ですが、その魅力はどういうところにあると思いますか?やっぱり、良い作品が本当に多いという、日本の漫画文化の深さがあるのだと思います。もちろん小説原作でもたくさんありますが、漫画原作の面白さは、キャラクターにあるのではないでしょうか。ストーリーの起伏だけでなく、それぞれのキャラクターに魅力がある作品がすごく多いなと思います。今回も、客観的に見ると千太郎はすごくキャッチ―なキャラクターだと思うんですよね。その魅力に薫が引っ張られていくのですが、漫画ならではの面白さが出ている強烈なキャラクターなのではないかと思います。――今までの中川さんのイメージとも、また少し違うキャラクターのように思いました。そうですね。映画化の企画をもらったときに、誰よりもまず「千太郎、誰がやるの? 今の日本映画界にいる?」という話になりましたから(笑)。ハーフ顔に見えて、ガタイが良くて、ドラムができて……もう、キャスティングする側からしたらゾッとするようなキャラクターですけど、だからこそ、トライしがいがある。ヴィジュアルもドラムの演奏も含めて、大志君がキャラクターを体現してくれて嬉しかったです。●薫と千太郎はセットで考えていた○運命的な2人にオファー――キャスティングには1から関わっていらしたんですか?もちろん、まっさらな状態から関わっています。多分キャスティングだけで半年か1年以上かかりましたし、「いいキャストが見つかるまで、これは進められないね」と言っていました。定期的にプロデューサーと集まってキャストを探していたのですが、何かのタイミングで、フッと「知念君と大志君の身長差は面白いな」という話になったんです。そこから大志君がドラムをかじったことがあると聞いて、「おっ!」と思って、プロフィール写真を茶髪にしたり短髪にしたり落書きして、「千太郎、いけるんじゃないの!?」という話になってから、グッと現実味を帯びて来ました。――薫と千太郎はセットで探されていたんですか?完全にセットでしたね。組み合わせを考えているうちに、知念くんと大志くんのコンビにすごくピンときたんですが、2人が、実は共演経験もあって仲が良いということは、全然知らなかったので、すごく運命的だと思いました。――小松さんについてはいかがですか?律子のキャストは、まず「薫と千太郎を決めてから」という思いはありました。すごく難しいポジションなんですよね。薫と千太郎の2人はキャラクター作りの拠り所があるのですが、律子は受け身の立場。2人を見てどういう表情になるのか、というのが芝居のベースになります。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を監督したとき、菜奈ちゃんの演技のすばらしさを感じていましたが、本当に何かを感じて出る表情のリアリティが素晴らしい女優さんだと、改めて思いました。お客さんは律子というフィルターを通すことで、2人のことをより深く理解していくので、すごく重要な役どころです。菜奈ちゃんが素敵なのは、技術で泣いたりするんじゃなくて、現場で内から湧き出た感情を大事にするところ。その表情の嘘のなさに、ますます信頼できる女優さんになったと感じました。――ほかにも豪華キャストが集まっているのがすごいですよね。ディーン・フジオカさん(桂木淳一役)も、真野恵里菜ちゃん(深堀百合香役)も、中村梅雀さん(律子の父・迎勉役)もすばらしかったです。梅雀さん、本当にその世界では名の知れたベーシストですし。もともとご本人はエレキが得意ですが、今回を機に「ぜひウッドベースもやりたい」とおっしゃっていて、実際にめちゃくちゃうまくて。何よりやはり、「プレイするのが楽しい」という表情が1番出ていましたね。あの梅雀さんの表情で、恐る恐る入ってくる薫が「ジャズって、楽しい」と思えるような、優しく迎え入れてくれる感じに助けられました。もちろんディーンさんもアーティストなので、ピアノもギターもできるんですよ。でもトランペットはやったことがなかったので、「これを機にぜひ覚えたい」と特訓してくださって。音楽に対するモチベーションがものすごく高いメンバーに集まってもらえたことが嬉しかったです。■三木孝浩1974年生まれ、徳島県出身。これまでに、いきものがかり、FUNKY MONKEY BABYS、YUI、ORANGE RANGE等、数多くのPVやライブ映像、TVCM,ショートムービーなどを手掛け、MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2005 最優秀ビデオ賞、カンヌ国際広告祭2009メディア部門金賞などを受賞。2010年に『ソラニン』で長編映画監督デビュー。以降、『僕等がいた』(前篇・後篇/12)、『陽だまりの彼女』(13)、『ホットロード』(14)、『アオハライド』(14)、『くちびるに歌を』(15)、『青空エール』(16)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)、『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17)などがある。(C)2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会 (C)2008 小玉ユキ/小学館
2018年03月09日●いつかは日本で実写映画化してみたかった全世界でシリーズ累計発行部数7,000万部を突破した、荒川弘の人気漫画『鋼の錬金術師』。満を持して実写化となり、世界190カ国以上での公開も予定されている。物語を引っ張るのは、主人公のエドを演じる、Hey! Say! JUMPの山田涼介。マイナビニュースでは、特集「映画『鋼の練金術師』エドの精神」を行い、エドというキャラクター、エドを演じる山田涼介の魅力、そしてハガレンの世界観についてインタビューを行ってきた。今回は、メガホンを取った曽利文彦監督にインタビュー。連載当初から原作を愛していたという曽利監督が自ら企画を立ち上げた背景と、キャスティングについて話を聞いた。○『ピンポン』以来の企画立ち上げ――今回、映画の立ち上げにはどう関わってらっしゃったんですか?原作自体は連載当初からの大ファンです。その後アニメ化もされて海外でも大人気だったので、ハリウッドで映画化される可能性は高いと思っていました。それはそれで悔しい思いもあり、いつかはこういった作品を日本で実写映画化してみたいと、ずっと思っていたんです。その後日本の映像技術も発達してきたので、5年前くらいから企画としてリアリティを増してきたように思います。その頃から本格的に動き出そうということになって、原作元へアプローチを開始。3年ほど前にGOをいただきました。その後も、日本の映像技術は日々進化していて、スタートした頃と今を比べてもすでにかなり進んでいるので、我々がどこまでいけるのかを読むのが大変でした。自分自身で企画から立ち上げたのは『ピンポン』(02年)以来だったので、気合いの入り方は半端なものではありませんでした。――原作を読んだ時に感じた魅力や、曽利監督が好きな部分はどういう点だったのでしょうか?最初に衝撃だったのは、幼い兄弟が母親を失い、母親恋しさのために禁忌を犯して人体錬成を試みたときの天罰の下り方が、年齢に関係なく容赦ないところでした。少年が読む物語ではあっても、自然の摂理やその本当の厳しさを包み隠すことなく表現されている。でも最終的には、主人公たちがその天罰を力強くはね返していくところが最大の魅力だと思います。ものすごく魅了されましたし、そこを芯に物語を作っていきたいと思いました。●山田涼介の女子力を心配していた?○役者は勇気を持って映画にチャレンジしてくれた――キャスティングにあたっては、曽利監督からアイディアを出されたんですか?自分で立ち上げた企画だったので、全部自らお願いに行きました。自分で一人ひとり口説いて回りました。最終的にはイメージに合う素晴らしい役者さんに集まっていただけたなと思います。キャラクターの外見に似ているというよりは、演者さんとしての全体のイメージが近い人たちにお願いしにいった、という感覚が近いですね。外見は、メイクや衣装で原作のイメージに近づけることはできても、キャラクターの持つ印象そのものが演じられる役者さんがベストだと思います。――お話を持って行った時の反応はいかがでしたか? 人気作ですし、驚かれた方もいたのではないかなと。主演の山田(涼介)君や本田(翼)さんは、ご自身が原作の大ファンなだけに、迷いやプレッシャーはあったと思います。それでも勇気を持ってこの映画にチャレンジしてくれました。――作品を拝見すると、やはり山田さんのドラマティックさがすごくて、物語を引っ張っているように思いました。山田さんを主役にというのは最初からあったんですか?山田くんのいろんな作品を観ていたので、山田涼介という役者がすごく才能豊かな人だというのはわかっていましたし、さらに言うと山田くんしかいないと思っていました。西洋風の舞台ですが、彼はそういう背景がよく似合いますよね。日本人で、ヨーロッパの街に立って映画的に絵になる人ってそうそういないと思うので、ピッタリだと思います。――事前に山田さんに抱いていたイメージが、撮影に入ってから変わられたという点はありましたか?アイドルグループのエースですから、もしかするとエドとギャップのある、女子力の高い人かもしれないと思っていたんです。初めてお会いしてみて、もの凄く男らしい力強いイメージでとても安心しました。演技力に対する信頼はありましたが、エドというキャラクターとのギャップを演技力で埋めないといけないのか、それとも山田くんにエドに通じるような男らしさが十分にあって、さらに上乗せしていけるのかはわからなかったので。でも上乗せできる役者さんだったので理想的でした。○作品のソウルは日本人――先ほど、「ハリウッドで映画化される可能性もあったかもしれないけど、日本でやりたかった」というお話でしたが、日本人で『ハガレン』をやるというのは大きな決断だったのかなと思います。ハードルは高いですよね。ヨーロッパ風の舞台で、西洋風のキャラクターが中心なのに日本人が演じる違和感をどう克服していくのか。でも原作も、ルックは西洋人として描かれていますが、ハートの部分は日本人に近いものだと思っています。例えばハリウッドで映画化した時に、ルックは合わせられるし、ものすごく派手な大作になるかもしれないですが、多分芯の部分、ソウルの部分を合せるのは相当困難だと思います。だから、日本人だけでの表現は難しい部分もありますが、正確に物語を描くという意味においては可能性はあると思いました。完成してみて思うことは、けっして日本人でファンタジー作品が撮れない訳ではないということです。――原作者の荒川先生の反応はいかがでしたか?先生が試写を観て出ていらっしゃった時に満面の笑顔で「楽しかった!」と言ってくださったんです。そのお顔を見て、本当に腰が抜けそうなくらい安堵しました。荒川先生は撮影中に1度だけ激励にいらしていただいたのですが、キャストもスタッフもみんな大ファンですから、もう現場が湧き返ってそわそわしていました(笑)。印象的だったのは、先生とアシスタントさんが揃って美術セットに高い関心を示されていたことですね。そのシズル感や汚し具合を見て「これ、いい塗りですね」とじっくりご覧になっている姿に美術スタッフも大満足していました。※曽利監督インタビュー、次回(12月15日公開予定)はVFXの秘密について伺っていきます。■曽利文彦監督大阪府出身。1997年、USC(南カリフォルニア大学大学院)映画学科在学中、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』に、CGアニメーターとして参加し、帰国後にVFXスーパーバイザーとして、『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』(00)など数々の映画やTVドラマを手掛ける。2002年に『ピンポン』で映画監督デビューを果たす。主な監督作に『ICHI』(08)、『あしたのジョー』(11)などがある。
2017年12月13日本日9月30日は、映画『ジャスティス・リーグ』で新人ヒーロー・フラッシュ役を務めるエズラ・ミラーの25回目の誕生日!これを記念して、キャスティングの秘話をサンディエゴ・コミコンにて語る特別映像が到着した。本作で、超人最強チーム“ジャスティス・リーグ”の最年少にして、新人ヒーローのフラッシュ役に抜擢されたエズラ。本日の誕生日を記念して、この役のオファーを受けたときの様子を、“ハガレン”のコスプレのままハイテンションで明かす動画がシネマカフェにて公開となった。フラッシュ役のオファーを受けたとき、南米コスタリカの小さな町にいたというエズラ。「美味しいシーフードを食べていたんだ」と語る。そこに1本の電話がかかってきたようで、「超興奮したエージェントから電話がかかってきて、『(ザック・スナイダー)監督が君と話したいって言っている!!』と言ってきたんだよ」と激白。「僕は監督に、『君の大ファンだ。凄くクレイジーなアイディアを思いついたんだけど…君にフラッシュを演じて欲しいんだ!』と言われたんだ!僕はそれを聞いたときに体中に衝撃が走ったんだ!!」と嬉々とした表情で語り、オファー時の歓喜の瞬間を明かしてくれた。エズラが本作で演じるフラッシュは、ジャスティス・リーグの最年少。目にもとまらぬスピードを持つが、ヒーローとしての経験は浅く、敵と戦ったことがない。初々しさとちょっと頼りない新人らしい雰囲気が、マーベルでいうならスパイダーマンを彷彿とさせる、DCの中でも特に人気の高いヒーローだ。そんなフラッシュの魅力は何といっても、その無邪気さ。伝説のヒーロー・バットマンに対しても、「いったい、あなたの能力は何?」と恐れ多くも尋ねてみたり、敵との戦いの最中に「僕は皆と違って戦ったことがない!逃げ足が速いだけなんだ!」と超弱気な発言をしてみたりと、ヒーローらしからぬ姿が話題を呼んでいる。果たして、フラッシュはその世界最速の能力を使って、どのように地球の平和を守るのか?いずれはバットマンからも一目おかれるヒーローに成長できるのか?ジャスティス・リーグの“マスコット的キャラクター”フラッシュに、大きな注目が集まっている。『ジャスティス・リーグ』は11月23日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジャスティス・リーグ (原題) 2009年、全国にて公開
2017年09月30日●作品を見ればわかるキャストたちの溢れる魅力世界累計3,000万部の発行部数を誇る人気コミック『東京喰種 トーキョーグール』が、7月29日より公開された。人気漫画の実写化が相次ぐ中「リアルを追求したかった」と語るプロデューサーは、キャスティングにおいてもキャラクターと似通った部分を持つ人を重要視していったという。人間を食べなければ生きていけない”喰種”が、東京という街に存在している世界観をリアルに表すために、どのような努力があったのか。原作者指名の窪田正孝、製作陣満場一致の大泉洋、”キャラクターそのもの”という鈴木伸之、太陽のような小笠原海(超特急)と、個性豊かなメンバーが揃ったキャスティングについて、松竹の永江プロデューサーに話を聞いた。○憑依型の窪田正孝――主演の窪田さんは、石田スイ先生からのご指名ということでしたが、それは企画を進める前からの指名だったんですか?窪田さんの名前が出たのは、映画化が正式に決まってからでしたね。最初にカネキを誰にするかというお話をしていた時に、初めて先生が「窪田さんを意識してた」ということを知って、ぜひ窪田さんに話してみましょう、と行ったら快諾いただきました。――実際に窪田さんの印象はいかがでしたか。カネキにしか、見えないですよね。自分を生かしてお芝居をする方もいると思うんですが、窪田さんの場合はなりきってしまう。リアルなんですよね。型にはまった芝居ではなく、生っぽく、役にシンクロしていくというか。――撮影の合間に何か話されたりもしたんですか?ずっと『東京喰種 トーキョーグール』の話をしてました。窪田さん、原作がとても好きなんです。他にも小笠原海さんや桜田ひよりさん、佐々木希さんなど、原作が好きで”喰種愛”が溢れて止まらない人がいっぱいいて。ずっと「次どうなるんだろう?」とか「好きなキャラは?」とか「あれって伏線だよね」とか、小学生の時に毎週ジャンプについて語り合うように、原作の話をしていました(笑)。でも『東京喰種 トーキョーグール』の時の窪田さんは、撮影の合間もあくまでカネキというという雰囲気で、物静かだったように思います。その後久しぶりにお会いしたものすごくテンションが高くて驚きました(笑)●満場一致の大泉洋、キャラそのものの鈴木伸之○一見まっすぐ、でも繊細さを持つ――ライバルとして光っていたのが、鈴木伸之さんの亜門だったと思いますが、どのような印象でしたか?亜門は、一見すると熱血キャラクターに捉えられがちなんですが、実は繊細な部分を持っている。原作が進むにつれて、背負ってる過去が垣間見えてくるんですよね。彼自身も揺れ動いていくし、カネキによってさらに揺れ動くという役どころ。鈴木さんは、お会いした時にそのビジュアルに亜門だと思いましたが、その先にある彼の繊細さも含めて亜門でした。僕の中では、鈴木伸之と亜門鋼太朗ってほぼ同じなんです(笑)。鈴木さんはすごく真面目で熱血で、まっすぐな思いの中に一瞬見せる繊細さ、ふとした仕草や目線の一つ一つに亜門が重なります。演技だけでなく、話していてもすごく感じます。鈴木さんは、本当に真っ直ぐすぎて、驚かされることもあるんですけど、実はすごく繊細な部分も感じるんですよね。ドラマ『あなたのことはそれほど』の有島役を見てても思ったんですが、有島は一見ものすごく”愚直”じゃないですか。でも見ていると、何か抱えているものがあるんじゃないかと思ってしまうんです。鈴木さんは、深みを持っている役者さんなんだと思います。――ニシキやヒデといったキャラクターは、原作でもどんどん重要になっていくキャラクターですが、そこは意識してキャスティングされたんですか?キーパーソンというのは、意識していました。小笠原海さんも、そのまんまヒデだなと思います。小笠原海という一人の俳優として見たときに、彼からにじみ出る周りを明るくする陽のオーラがすごい。超特急としての活動の中でも感じますが、『東京喰種 トーキョーグール』の中でもヒデは陽みたいな存在だと思います。ヒデがいるからこそ、カネキが人間の心を保っていられるという存在に、とても合っていると思います。それでいてヒデも、やっぱりどこか秘めた思いを抱えているというのが、小笠原さんと似ているんじゃないかと思っていて。集まってくださった皆さん、役と通ずるものを持ってらっしゃる方が多いと思います。○コスプレにはしたくない、――キャスティングの中で、印象深かった方はいますか?満場一致だったのは、大泉洋さんです(笑)。みんな大泉洋さんの真戸が見てみたかったんですよね。ご本人もおっしゃっていらしたんですが、ここまで非道な役は今回が初めてということで、絶対怖くなると思ったんです。普段明るくて優しい大泉さんが怖い役をやったら、相当怖くなるんじゃないかなという思いはありました。ただ、1番難しかったのも大泉さんでした。「どう考えてもこんな人はなかなかいないだろう」というビジュアルだったので、大泉さんと何回も話し合って進めていきました。コスプレっぽくしたくなかったんです。全体的にも、純粋に彼らが現実世界に飛び出してきたらこうなる、というビジュアルを追求したくて、じゃあそれに合う人って誰なんだろう? という観点でキャスティングを進めました。――先ほども皆さん、キャラクターと似たところがあるんじゃないか、というお話でしたよね。どうしても、キャラクターに合わない人を無理やり当てはめると、コスプレ感が出てしまうと思うんです。漫画という世界を、現実世界に落とし込みたかった。単なる真似ではなく、リアルに再現するとしたら、元からイメージが近い人の方が実現できるんじゃないかなと思いました。もちろん、どんな原作でもリアルにやればいいわけじゃないと思います。『東京喰種 トーキョーグール』に関しては、”どこまでリアルにできるか”を追求しました。先日SNSで「試写を見終わった後に、本当に喰種がいるんじゃないかと思った」というお客様の感想を見て、とても嬉しくて。劇場から出た時に「もしかしたら喰種がいるかもしれない」「あの人も、もしかしたら」と思ってもらえたら嬉しいですね。(C)2017「東京喰種」製作委員会(C)石田スイ/集英社
2017年07月30日●起用俳優の出演作を観ない理由映画『無限の住人』(公開中)の主演に木村拓哉を起用した三池崇史監督は、2月に行われた完成報告会見で、木村の起用についてこう言い放った。「キャスティングは運命」であると。三池監督にとっての木村は「直感」で、「それがありき」の話だったという。運命的なものを結びつけていくのが自分の仕事。そう語る監督にすごくロマンを感じたものの、ふと疑問が湧いた。集客にも影響する配役は、何よりも慎重に進められるはずの人事。協議を重ねて決まっていくものではないのか。「僕が思ったとか、誰かが決めたということではなくて、沙村(広明)先生が19年間描かれたことと"木村拓哉"という生き方をしてきた人間が引き合って、そこにわれわれが巻き込まれた」と三池監督。果たしてこれらの真意とは。これまで手掛けた作品の俳優を振り返りながら、「三池崇史のキャスティング論」を語り尽くしてもらった。○噂話と世間話を信じる――会見での「キャスティングは運命である」という言葉が印象的でした。以前から思っていたことだったんですか?そうですね。そもそも評判というのは「情報」でしかないんですが、現場で世間話している中でも自然と耳に届くこともあります。それらがすべて正解かどうかは別なんですが、今の若いヤツらにどんな役者がいるかという新人発掘のチャンスになります。役者を見極めるのは、すごく大変なこと。だから、できるだけ無関心でいるようにしています。すると、プロデューサーから「彼いいですよ」と言われたり、役者からも「あいつ、すごいんですよ」と聞こえてくる。後日、作品の打ち合わせで、誰かがポロッとその名前を言うと、フワッと引っ掛かるんです。噂話がきっかけとなって、作品へとつながります。そこで出演作を観てジャッジするんじゃなくて、名前を出した人の立場からの「面白い」を信じることが大事。だいたいこういう流れで、「彼でいきましょう」となります。――それでも作品を観て確認しておかないと不安になることはないんですか。いえ。今までそうやって、「確認」のために作品を観たことは1度もありません。「こういうキャストがいるから観てほしい」とたくさん作品をいただくんですけど。類似作品の参考にすることもない。プロデューサーや出資サイドからすると研究しておきたいんでしょうけど、僕は1本も観たことない。○自分の作品を見返すのは引退後――日頃から舞台などで情報を仕入れている監督もいると思いますが、それとは真逆なんですね。エンターテイメントは、「客」として接しないと。われわれは、楽しむためにやっているわけで。今は映画をほとんど観ません。高校生の時に一番観ていたかな。助監督になってからは映画なんか観に行く時間ないですから。それに心の余裕もない。テレビドラマもやったことがありますが、自分の作った作品をテレビで観たこともないです。一度も。録画して観ようという熱さもない。DVDなどで観返したこともない。そういう欲求はもう少し後で来るんだろうなという気がしています。映画を撮らなくなって、孫がある程度大きくなった時に、「どうよ?」みたいな(笑)。客として楽しみなのは、だいぶ先になりますが『パシフィック・リム2』ぐらいですかね。初日のオールナイトで、ビールをしこたま買って観るんです(笑)。●山田孝之と綾野剛の起用秘話――観客として楽しむんですね。そうですね。自分の作品でいえば、映画を作って監督として現場を楽しむ。苦行になっちゃうのはイヤなんですよね。真剣にはなるんですけど、どこか余裕がないと。何か失敗しても、「努力してこなくてこれだけやれたからよかったじゃん」みたいな逃げ場というか。なんか、どこか「気楽さ」を残しておきたいんですよね。○『クローズZERO』を断りに来た山田孝之――小栗旬さん、藤原竜也さん、山田孝之さん、綾野剛さんなど、監督が抜てきしてきた俳優は、その後出演作が増え続けています。彼らも運命的に巡り会ったんですか?そうですね。山田孝之と最初に会ったのは、彼が断りに来た時ですからね。『クローズZERO』という作品だったんですが、それまで不良役をやったことがなかった。だって、『電車男』ですよ(笑)? 引きこもりだったり、シャイだったり。そんな役が多かった。本人としてはそれでいいと思ってないんですけど、立ち回りの経験もなかったせいか、「俺には無理です」と断りに来ました。マネージャーを通してだと申し訳ないと思ったらしいです。ただ、その目が完全にイッちゃってたんで、「その目なら全然大丈夫だよ」と伝えました。何にも心配ない。不良にだっていろんな不良がいますからね。引きこもりだっている。アクションの練習を小栗旬とはじめると、最初は猫パンチしか打てないんですよ。それはそうですよね。そんなことやったことないわけですから。ところが、インするまでの1カ月、そしてインしてからの1カ月で急速に覚醒するんです。バッスンバッスンの殴り合いができるようになる。普通のアクションの人間より、ずっとうまくなる。芝居としてもつかみ、肉体にも基礎的な筋肉がしっかりつく。その後の山田孝之の役の幅はどんどん広がって。もう、ひっちゃかめっちゃか。すごく面白い俳優です。○「人間であれば、みんな役者」――そういう運命的な巡り会いで、「あれ? ちょっと違うな」という違和感みたいなものを感じたことはないんですか?あまり、ないですね。「こいつ偽物」「使いものにならない」ということは今まで一度もない。綾野剛なんて、今のようにメジャー映画にバンバン出る前だったんじゃないかな。彼とは『クローズZERO II』でした。キャスティング担当が個人的に事務所の社長から勧められて気に入っていたそうなんです。なんとか映画に出させたかったんでしょうね。出資している会社のプロデューサーには「監督がどうしても使いたいと言っていた」と伝え、僕にはその逆を。両方に嘘をついて、「プロデューサーがそう言うんだったらいいんじゃない?」「監督がそう言うんだったらいいんじゃない?」と言わせた(笑)。実際に使ってみるとすごく面白い役者だった。あの時に騙されてなかったら、彼とは出会ってなかったでしょうね。自分の感覚や思いだけに頼るんじゃなくて、時には騙されてみてもいいんじゃないですか? 俳優としての才能を見極めるのは確かにものすごくデリケートなことなのかもしれませんが、世の中のどんな人間だって何かを演じているんです。みんな素の自分をそのまま出さずに、人から見られることを考えて「自分のあるべき姿」みたいなものを演じている。無防備にそのままの自分をさらけ出している人間なんて、一人もいないわけですよ。ファッションにしても好みはあるだろうけど、「こんな風に見てもらいたい」という演技の1つ。髪型にしても何にしても。人間であれば、みんな役者なんですよね。
2017年05月16日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、前編・後編が公開中だ。前回は神木隆之介と有村架純というキーパーソンについて語ってもらったが、今回伺ったのは全体のキャスティング。どの作品であっても「誰が役を演じるか」は大きな話題を呼ぶが、同作は発表されるやいなや"神キャスティング"と呼ばれた。実際のキャスティング現場では、一体どんな力学が働いているのだろうか。○キャスティングの複合アングル――そもそも、今回のキャスティングはどのように決まっていったのでしょうか?当然私だけが決めるわけではなく、現場を仕切るプロデューサーからはスケジュールやその現場にきっちりハマる人がいいという要求もあって、僕は単なる映画ファンなので夢のようなキャストを思い描くわけです(笑)。そこをうまくすり合わせた上で、監督の意見が軸となってくる。監督がこの物語の血流をどのように作り、どう撮るかを重点に、現実的で物理的なスケジュール、金、夢、と様々な要素が合わさって結実していくわけですから、5つくらいのアングルでキャスティングを行うわけですね。――今回のキャスティングが原作イメージに合いながらも、予想を上回っていったのは、何が良かったと思いますか?時間をものすごく贅沢に使ったことでしょうか。2012年に神木さんが決まって、撮影まで4年、公開まで5年かかってるわけですが、それまで何をしていたかというと、脚本に3年くらいかけているんです。脚本を入念に作る過程の中で、「このキャラはこの人がいいよね」というのが、ポツリポツリと出て来ました。脚本を熟考する中で、キャストイメージも練りに練る。そうなると、最初は「これだ」と思っていた方でも、3年後に印象が変わっているということも起こります(笑)。神木さんは最初から揺るがなかったんですが、他の共演する俳優さんって、ある程度脚本ができてからお願いしに行くものなんですよ。脚本を外部の人に読んでもらえるところまでくれば、キャスティングに入れる。そこまで来た段階ですぐに決まったのが、島田開八段役の佐々木蔵之介さんでしたね。ファンの中でも「島田八段は佐々木蔵之介がイメージだ」と噂されていましたが、羽海野チカ先生に聞くと、面白いんですよ。もともと、島田八段の造形は「佐々木蔵之介さんの頭蓋骨を参考にしました」とおっしゃっていて(笑)。前編のクライマックスはある意味島田が主役になるところもありますし、ぴったりだったと思います。――ちなみに、谷島さんが「このキャスティングは良かった!」と思う人はどなたでしたか。メインどころは角が立つので外すと(笑)、山崎順慶役の奥野瑛太さん。原作では結構な役ですし、彼を誰にするかはいろんな人に会ってみて考えたんですよね。奥野さんは、『SR サイタマノラッパー』(MIGHTY役)でしょう! 普通とはちょっと違う個性、やっぱり面白いですよね。これから役の幅がもっと広がると思いますよ。安井学役の甲本雅裕さんもすごかった。思いっきり零の感情をかき乱して、露骨に揺らすじゃないですか。だからと言って嫌な役じゃなくて、一人の人間が終わる瞬間の怖さ、怯えをすごく表している。技術のある方で、「バイプレイヤー」とはこういう人のことを言うんでしょうね。あとは原作ファンにはお馴染みのスミス(三角龍雪役/中村倫也)と松本(松本一砂役/尾上寛之)。原作では主役クラスのイイ役ですよね。この2人も実際に会って決めさせてもらったんですよ。2人とも本当に、なんて言うかなぁ、チャーミング!■谷島正之1967年生まれ、東京都出身。『西の魔女が死んだ』(08)、『戦慄迷宮3D』(09)、『ラビット・ホラー3D』(11)、ヴェネチア映画祭コンペティション出品作『鉄男 THE BULLET MAN』(10)、『くるみ割り人形』(14)、『リアル鬼ごっこ』(15)など、清水崇、塚本晋也、園子温、増田セバスチャン、白石和彌らと話題作を製作。共同製作として蜷川実花監督の『さくらん』(07)と『ヘルタースケルター』(12)がある。著書に『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』(ボーンデジタル)がある。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月26日映画やドラマの作品の成功を大きく左右するのがキャスティングの力。俳優と作品との出会いが傑作を生むこともあれば、当たり役との出会いによって、俳優がスターに成長することも。映画の現場で、そんな“出会い”のきっかけ作りをしているのが、キャスティングディレクターの杉野剛さん。「映画の配役の最終的な決定権は監督にありますから、僕の役割は、監督の好みや作品のテイストを理解して、オーダーに的確に応えていくこと。ただ、それだけでは新味に欠けたりもしますから、監督が想像する以上の人材、キャスティングのアイデアを提案するのも、自分の仕事だと思っています」例えば三池崇史監督の映画『極道大戦争』で、最強伝説を持つヤクザの組長役にリリー・フランキーさんをと提案したのも杉野さん。「ご本人も、イメージから懸け離れた役でのオファーに驚かれたくらい。ただ、三池監督は意外性のあるキャスティングを面白がってくださるタイプの方だし、作品自体もヤクザだけどヴァンパイアという荒唐無稽な物語でしたから、そういう冒険的な提案も積極的にさせていただいたんですよ」メインキャストにとどまらず、出番はごくわずかだけれどキラリと光る脇役を発掘するのも杉野さんの役割。そのため、日夜、膨大な数の俳優や芸能事務所のスタッフと積極的に会う機会を持つほか、こまめに舞台や映画をチェックし、情報のストックに努めている。「市川由衣さんが大胆なラブシーンを演じた『海を感じる時』という映画がありますよね。あれは、以前から大人の女優として脱皮を図りたいという話を事務所さんから伺っていたことが、オファーのきっかけになりました。従来のイメージに固執せず、あらゆる作品のどんな役も面白がって取り組んでくださる俳優さんには、作り手側も、こんな役もやらせてみたいと想像力を刺激されるんです」杉野さんの考える、いい作品との出会いを引き寄せる俳優とは、「積極的に行動する人」。「たくさんのオーディションを受けるのもそうですし、好きな監督がいれば、その監督の目に留まるようなアピールをすることも大切。要は、見える形でやる気を伝えることが大事なんです」◇すぎの・つよしシネバザール・キャスティング分室所属。映画『乱』より黒澤明監督に師事し、助監督として活動。その後、キャスティングに転向。『硫黄島からの手紙』『ノルウェイの森』など数々の作品に携わり、監督や芸能事務所からの信頼も厚い。4/1公開の『あやしい彼女』、来年公開の『無限の住人』などにも参加している。※『anan』2016年3月23日号より。写真・菅原景子取材、文・望月リサ
2016年03月20日12月14日、東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルである東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾートにて、「クリスマス・キャスティングフェア」と題した東京ディズニーリゾートのキャスト採用面接会が開催。年明けの1月以降に東京ディズニーリゾートの各所にてデビューする約1,400人を募集する大規模な面接会に、シネマカフェが潜入した!会場では、現在東京ディズニーリゾートで開催中のスペシャルイベント「ディズニー・クリスマス」にちなみ、受付や面接会場などのいたるところに、クリスマスのデコレーションを実装。ミッキーマウスやミニーマウスをはじめ、オラフなどの人気キャラクターのぬいぐるみに囲まれ、およそ面接とは思えない楽しい雰囲気のなか、受付や写真撮影、資料説明、採寸などが進行した。12月14日、15日と2日間に渡って開催した今回のキャスティングフェアでは、約3,000人強の未来のキャスト候補生が来場したという。面接会場となっている大宴会場にはテーブルとイスが115卓ほど用意され、次々と面接がスタート。会場内にはクリスマスのスペシャルグッズが置かれ、東京ディズニーリゾートのオフィシャル映像などが流れ、過度な緊張感のないなごやかなムードに。今回は1,400人ほど採用して、早い人は2016年の1月上旬には夢のキャストとしてデビューするという。また、2016年2月23日(火)・24日(水)の2日間、今度は会場をディズニーアンバサダーホテルに移して、「アニバーサリーキャスティングフェア」を開催。4月15日(金)から始まる東京ディズニーシー開園15周年のアニバーサリーイベント「東京ディズニーシー15周年“ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ”」を開催する特別な年を盛り上げてくれるアニバーサリーキャスト、約1,400名を大募集する。メモリアルイヤーに面接会へ参加してみては。※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。※紹介したイベント、メニューなど、すべての情報は予告なく変更になる場合があります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2015年12月22日東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドは7月29日(水)、30日(木)の2日間、アルバイト採用面接会「真夏のキャスティングフェスティバル」を、同リゾート内の東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾートを会場に実施した。今回も現役キャストがパフォーマンスを披露するなど、ディズニーらしい楽しい演出が満載の面接会になった。現在、東京ディズニーシーで開催中の夏のスペシャルイベント「ディズニー・サマーフェスティバル」をイメージした面接会場は、南国ムード漂うデコレーションを施したトロピカルなデコレーションで“未来のキャスト”を出迎えた。ミッキーマウスやミニーマウス、東京ディズニーシーということでダッフィー&シェリーメイ、そしてジェラトーニのぬいぐるみも出迎え、両日合計で、同リゾート全体で働くキャスト約1,400名を募集した。今回の注目ポイントは、自分にぴったりの職種を探す“フルーツ診断”と、その正解を発表する現役キャストによるステージ・パフォーマンス!採用担当者との面接の前に、自分の“強みと魅力”を見つける“フルーツ診断”を書類上で行い、その診断の結果、自分がどの職種に向いているか、現役キャストのステージ・パフォーマンスで確認をするというもの。会場内に設置した簡易ステージには、東京ディズニーリゾートの現役キャストが続々と登場して、キャストの仕事をわかりやすく実演して説明。毎回イベント性が高い内容が人気のキャスト面接会だが、まるでパークにいるような楽しい感覚で進行していた。また、個別のブースではキャストが直接、仕事のやりがいや楽しみを説明したほか、職場の雰囲気や上司のメッセージを紹介するパネルも展示。パネルにはパークで働く“未来の上司”たちの生の声が載っていて、足を止めてじっくりと確認する人が少なくなかった。■「真夏のキャスティングフェスティバル」概要日程:2015年7月29日(水)、7月30日(木)開催時間:11:00~20:00場所:東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾート(東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテル)採用人数:約1,400名(予定)応募資格:16歳以上の方募集職種:フードサービスキャスト(飲食施設での接客)、カリナリーキャスト(調理業務・洗い場作業)、アトラクションキャスト(アトラクションでの案内・誘導)、マーチャンダイズキャスト(商品販売)など備考:履歴書不要、服装自由※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2015年07月31日サイバーエージェントの連結子会社となるCyberCasting&PR(CCPR)は3月9日、国内最大級の動画キャスティングネットワーク構築に向け、専門部署「AmeTuber推進室」を設立したと発表した。これにより、芸能人・有名人や読者モデル、一般人、専門家、YouTuberといった、動画キャスティングにおいて需要のある人々とのリレーションを活かし、国内最大級の動画キャスティングネットワークの構築に向けた取り組みを強化する。また、「アメーバブログ」にてオフィシャルブログを運営する芸能人や著名人などオフィシャルブロガーと連動し、メイク動画や料理動画などの企画・制作も開始。そのための動画制作機能も社内に整備する。
2015年03月10日