ギャレス・エドワーズ監督作『ザ・クリエイター/創造者』より共同撮影監督オレン・ソファーのインタビュー映像が解禁された。本作は、実際に起こりうる人類とAIの戦いを描いたSF超大作。2月7日(水)にブルーレイ+DVDセット、4K UHDが発売されることを記念し、ボーナス・コンテンツから解禁されたのは、映像美を極めるための“究極のバランス”について、共同撮影監督が語るインタビュー映像。共同撮影監督のオレン・ソファーが、人工物や演出されたものをいかに自然に見せたのか、撮影上の手法について語っている。ソファー曰く、「ビジュアル面でのもっとも重要な指標は、どうやって人工的な物や演出されたものをナチュラルに見せるか」とのこと。ギャレス・エドワーズ監督やキャストたちとともに、常にそのバランスを探りながら映像を作り上げたと言う。「例えば、撮影対象が人工的過ぎたり、(光を)照らされすぎたりして”完璧”になればなるほど、作品が嘘っぽくなってしまいます。一方で、逆に荒削りになってしまうと映画的な美しさが失われてしまいます」と語る通り、監督、スタッフ、キャストが究極のバランスを模索しながら撮影することで、ナチュラルながらも美しい映像が完成した。また映像では、争いが始まる前のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)とマヤ(ジェンマ・チャン)の回想シーンも描かれている。ジョシュアにとっては幸せだった思い出のワンシーンを、ナチュラルな演出でリアルに見せながらも、2人の一挙手一投足から目が離せなくなるような静かで深いシーンだ。暗い背景の中にまるで希望の光のようにマヤが明るく映し出される撮影方法は、ジョシュアにとってのマヤの存在の大きさを感じさせながらも、この後2人を襲う悲劇を暗示するかのようにも見え、スタッフやキャストらの究極のこだわりを体感できる美しいシーンとなっている。『ザ・クリエイター/創造者』ブルーレイ+DVDセット、4K UHDは2月7日(水)より発売。4K UHD『ザ・クリエイター/創造者』デジタル配信中(購入/レンタル)2月7日(水)ブルーレイ+DVDセット、4K UHD 発売© 2024 20th Century Studios.発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・クリエイター/創造者 10月20日(金)全国劇場にて公開© 2023 20th Century Studios
2024年02月04日ギャレス・エドワーズ監督最新作『ザ・クリエイター/創造者』が1月10日(水)よりディズニープラス「スター」にて見放題配信されることが決定した。本作は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『GODZILLA ゴジラ』を手掛け、世界中で高い評価を得たギャレス・エドワーズ監督の最新作。『TENET テネット』でも主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントン、『インセプション』などハリウッド大作への出演が続く渡辺謙が豪華共演を果たした感動のSFアクション超大作だ。元特殊部隊の主人公ジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)と、超進化型AIの少女・アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)の逃避行と、AIと人間の攻防を描くストーリーは、公開当時大きな話題となった。2023年に行われた劇場公開のプロモーションでは、ギャレス・エドワーズ監督が来日。事あるごとに日本への愛を口にするほどの大の親日家で、その思いは本作にも多大な影響を与えている。実際に日本でも渋谷・新宿などで撮影が行われたといい、「撮影の最後に行ったのが日本」だと明かしている。来日の最終日には「この映画は、1999年に日本の『子連れ狼』を観た事から始まり、そして今日がこの映画製作の4年間の旅の締めくくりとなる最後のプロモーション。この旅を日本で終えることができてとてもうれしい。日本は心から大好きだし、この作品は日本へのラブレターです。日本の皆さんにとても感謝しています」と、日本がいかに特別な地であるかを熱く語っている。主人公アルフィーと同じく後頭部から耳にかけて機械となっているAIシミュラント(模造人間)・ハルン役を好演するのは、世界に誇る日本の名優・渡辺謙。アルフィーとハルンの間で描かれるヒューマンドラマは、多くの感動を呼んだ。また渡辺さんは今回、自身が演じたハルンそっくりのビジュアルをしたスタチュー、通称“謙ドロイド”と対面。鋭い眼差しや肌質までもがまさに人間そのもので、ハルンと瓜二つに見えるこのスタチューは、映画のプロモーション期間中、全米俳優組合ストライキにより稼働が叶わなかった渡辺さんに代わり、来日した監督らとのイベント登壇や全国行脚を行った。恩人ともいえるその“謙ドロイド”について渡辺さんは、「普通は顔のマスクをとって、そこから形を作りますが、“謙ドロイド”は本当に単純にCGで、3Dモデリングの型から作り上げられました。何回か作り直しをしてもらいましたが、かなり完成度が高いと思います」とコメント。念願の2ショットとなった。さらに渡辺さんは、本作について「SFアクション映画と思われがちなんですけれども、すごく多くのメタファーを含んだ作品だと思います。そこには、近未来のAIの問題はもちろん、人間社会が持っていた歴史的なメタファーや、アジア対西洋みたいなことも含まれている。各世代の考え方によって、この映画の捉え方が深く関わっていくんじゃないかなと思います」と想いの丈を明かす。そして「とにかくリアルなんですよ。タイでも撮影をしたのですが、風景やそこにある空気感など、実際に僕たちが体感したものがそのまま画に出ていると思います。そこに非常に大きなVFXの力が加わって、近未来の世界観の映像美が仕上がっているので、そのあたりを堪能いただければ」と注目ポイントを語っている。『ザ・クリエイター/創造者』は1月10日(水)よりディズニープラス「スター」にて見放題独占配信開始。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・クリエイター/創造者 10月20日(金)全国劇場にて公開© 2023 20th Century Studios
2024年01月09日12月5日(火)よりデジタル配信(購入)が開始されたギャレス・エドワーズ監督作『ザ・クリエイター/創造者』のブルーレイ+DVDセット、4K UHDが2024年2月7日(水)に発売されることが決定。冒頭9分の無料プレビュー映像も公開された。本作は、ジョン・デヴィッド・ワシントンと渡辺謙が初共演し、人類とAIの攻防を描いたSF超大作。また、天才的な表現力と演技力が絶賛された超進化型AIの少女アルフィーを演じたマデリン・ユナ・ヴォイルズ、さらに、彼女の日本版声優を務めた十三代目市川團十郎の長女であり舞踊家・女優としても各方面で活躍中の堀越麗禾は、映画初挑戦とは思えないほどの高い演技力を魅せ大きな話題となった。ブルーレイのボーナス・コンテンツには、撮影から完成までを追ったメイキング映像を収録。監督やスタッフのインタビューも交え、細部までこだわり抜いて創り上げられた深い作品の世界を、本編と併せて存分に楽しめる。またこの度、デジタル配信開始(購入)に併せ、冒頭から9分超の無料プレビューが解禁。物語の始まりとなる重要シーンが描かれている。『ザ・クリエイター/創造者』はデジタル配信中(購入)、ブルーレイ+DVDセット&4K UHDは2024年2月7日(水)より発売。2024年1月24日(水)よりデジタル配信開始(レンタル)。4K UHD『ザ・クリエイター/創造者』デジタル配信中(購入)2024年1月24日(水)デジタル配信開始(レンタル)2024年2月7日(水)ブルーレイ+DVDセット、4K UHD発売© 2023 20th Century Studios.発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・クリエイター/創造者 10月20日(金)全国劇場にて公開© 2023 20th Century Studios
2023年12月05日公開中の映画『ザ・クリエイター/創造者』の特別映像が公開された。本作は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『GODZILLA ゴジラ』などで知られるギャレス・エドワーズ監督の最新作。舞台となるのは、近未来の世界“ニューアジア”。元特殊部隊の主人公ジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ暗殺に向かうが、そこにいたのは、純粋無垢な超進化型AIの少女・アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)だった。ある事情からジョシュアはアルフィーを殺すのではなく“守る”と決意。熾烈な戦いの中で、AIと人間の壮大な“愛”の物語が描かれる。このたび公開されたのは、ギャレス・エドワーズ監督が本作の音楽について語る特別映像。劇中の印象的なシーンと共に、ハンス・ジマーが手がけた壮大かつドラマチックな楽曲が鳴り響く。ハンス・ジマーは『ライオン・キング』(2019)や『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)でアカデミー賞を2度獲得。『ダークナイト』『パイレーツ・オブ・カリビアン』など、観客に強烈な印象を残す数々の楽曲を手がけてきた映画音楽の巨匠だ。「音楽を絶対頼みたいと思ったのが、ハンス・ジマーだ」と語るエドワーズ監督は「天才的な創造の瞬間の連続だった」「ハンスの音楽には魂を揺さぶられる」と彼の手腕を絶賛。中でもジョシュアとアルフィーのシーンの音楽を気に入っているようで、次第に絆を深めていくふたりの物語をよりドラマチックに盛り立てていると明かしている。また、別のインタビューでも、エドワーズ監督は「彼と一緒に仕事ができたことは、私にとってまさに夢の現実でした。彼らが創作する音楽はこの映画の感情の中心であり、また彼らがこれまで作ってきたどの音楽ともまるで違うものになっています」と語っている。映画『ザ・クリエイター/創造者』特別映像<作品情報>映画『ザ・クリエイター/創造者』公開中公式サイト: 20th Century Studios
2023年10月27日『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズ監督のオリジナル脚本によるアクション超大作『ザ・クリエイター/創造者』が10月20日(金)に公開となった。人類とAIの壮大な戦争を描いた物語の主な舞台となるのが、近未来の日本を含む“ニューアジア”と呼ばれる地域であり、実際に撮影はアジア各国で行なわれ、スクリーンには進化した未来の都市と自然の風景が融合した独特の世界が映し出される。(C) 2023 20th Century Studios『GODZILLA ゴジラ』を手掛け、大の親日家としても知られるギャレス・エドワーズ監督だけあって、本作にも随所に日本のカルチャーを反映した描写が散りばめられており、東南アジア各国に加え渋谷、新宿でも撮影が行なわれた。この東京ロケを取り仕切り、サポートしたのが、田中ハリー久也氏がファウンダー兼CEOを務める「STUDIO MUSO」である。海外の都市と比べて、格段に「難しい」と言われがちな東京での撮影だが今回、どのようにして実現したのか? そして、単なる撮影許可の取得にとどまらない「STUDIO MUSO」のプロダクション・サービスの内容とは――?弁護士資格を持ち、2020年に「STUDIO MUSO」を設立する以前は、ウォルト・ディズニー・ジャパンでディズニー映画配給事業の日本代表も務めてきた田中さんに、たっぷりと話を聞いた。『ザ・クリエイター/創造者』に関わることになった経緯とその業務内容――どのような経緯で『ザ・クリエイター/創造者』の東京ロケに田中さんが関わることになったのでしょうか?まず、弊社の成り立ちをご説明させていただくとわかりやすいかと思います。「STUDIO MUSO」は4人のパートナーで2020年に設立されました。設立の理由のひとつが、外国から日本に撮影に来る方々に向けて、プロダクション・サービスを提供するということで、日本の景色や文化を世界規模の映画やドラマ、CMで撮影していただき、世界に発信していきたいということ。そしてもうひとつが、日本の漫画、小説あるいは、日本オリジナルのストーリーを企画として成立させて、ハリウッドやヨーロッパ、アジアなど世界規模の作品に仕上げて、映像作品として日本の文化を世界に発信していくということ。この二本柱を大きな目的としています。4人のパートナーのひとりに、15年以上前からバンコク在住のニコラス・サイモンという者がいるのですが、先ほど申し上げたプロダクション・サービスに関しては、まさに彼がバンコクをベースに東南アジア各国で10年以上営んできた事業でもあります。彼は以前からこのプロダクション・サービス事業での日本への進出を考えていて、言語や慣習、コストなど様々な問題がある中で、たまたま私と知り合いまして、日本でのサービスを広げるチャンスだということで、彼を「STUDIO MUSO」に迎え入れる形で、この事業を始めました。その最初の大型案件となったのが、この『ザ・クリエイター/創造者』のお話でした。もともと、この作品はギャレス・エドワーズ監督の意向もあって、東南アジアでの大規模な撮影が行なわれることになっていました。ニコラスがタイで経営しているのが「Indochina Productions」という会社で『アベンジャーズ』シリーズやNETFLIXの「タイラー・レイク -命の奪還-」、『MEG ザ・モンスターズ2』や『キングコング:髑髏島の巨神』など、ハリウッドのスタジオが東南アジアで撮影する際のプロダクション・サービスを行なってきた会社なのですが、今回の企画でもニコラスに声がかかったのです。映画を海外で撮影する際、脚本が全て出来上がる前の段階から、ロケーションハンティングという名目で、撮影の候補地となる色々な国にあたります。「こんなシーンを撮りたいけど、この国で撮れますか?」とか「この国ではどんな画が撮れますか?」ということもそうですし、「インセンティブ(※助成金の支給、免税などの優遇処置)はありますか?」など財政面や人的・物的な面も考慮して、候補となる国にあたっていくわけです。ニコラスから東南アジアの数か国に加えて「日本でもどうか?」と提案があり、ご存知の通り監督のギャレスも日本は大好きなので「ぜひやりたい」ということで、メインの撮影は東南アジアですが、最後の撮影地を東京にすることを決めて、企画が進んでいきました。以上のような経緯で我々が日本での撮影のプロダクション・サービスを請け負うことになりました。(C) 2023 20th Century Studios――東京での撮影が行なわれるにあたって、具体的に「STUDIO MUSO」が担った業務を教えてください。東京で何を撮るか? ということは、当初はギャレスの中でハッキリとは決まっておらず、「とりあえず、撮れるものをいろいろ撮ってみよう」という感じでした。撮影の何か月も前から、メールベースで「こんな場所があるのだけどどうか?」、「こういう画を撮りたいんだけど候補地はあるか?」といったやりとりを、ニコラスを挟んでプロデューサーや制作陣と議論を重ねていきました。撮影のスケジュールもなかなか決まらなかったのですが、撮影の1~2か月ほど前になってようやく「そろそろ東南アジアでの撮影も終わりが見えてきたので、東京に向かえそうだ」という連絡がありました。撮影に際しては、作品の中での一貫性を保つために、東南アジアでの撮影に参加していたニコラスの「Indochina Productions」のクルーを日本に連れて行きたいというリクエストもありました。それに伴って、機材も日本に持ち込まないといけないので、関税の手続きもありましたし、持ち込みではなく、東京でどんな機材を調達できるのかということもこちらで調べました。ホテルに関しても、宿泊のための部屋だけでなく、打ち合わせのためプロダクションルーム、機材部屋も確保しなくてはなりませんが、他の宿泊客への配慮もありますし、それが可能なホテルも決して多くはありません。不幸中の幸いだったのが、2020年に開業した都内の某ホテルが、コロナ禍もあって、当時はあまり宿泊客も多くなかったということもあり、こちらの要望を受け入れてくださいました。今だったら、おそらく難しいだろうと思います。2フロアを貸し切りにして、キャストや関係者の出入りのための専用のエレベーターを確保していただくなど、非常に助かりました。加えて、人の手配もあります。ロケーションの候補地を探し出し、そこでの撮影に必要な許認可を取ってくれる専門家のスタッフを引き入れ、プロデューサーのジム・スペンサーやギャレスと打ち合わせを重ね「到着して数日は、ロケハンでこの場所とここに行ってみましょう」といった細かいスケジュールを詰めていきます。もちろん、移動のための手段も手配しなくてはならず、ワゴンは何台必要なのか? 運転手は丸1日の拘束になるのか? クルーの待機場所の確認などといった細かいロジスティックスに関しても事前に確認し、決めていきます。現場でギャレス・エドワーズ監督と会話する田中氏――「都内でのロケ撮影の許可を取る」というのがお仕事の主要な部分かと思っていましたが、それはごく一部に過ぎないんですね。その通りです。少し話がそれますが、ロケーション以外の仕事で言うと、例えばギャレスは「イチゴミルクが好き」ということだったので、事前にイチゴミルクを箱買いしていました。でも、来日してみると「もうイチゴミルクは飽きた」ということで、大量に余ってしまいましたが…(苦笑)。食べ物のアレルギーはもちろん、こうした個々の好みも含めて事前に確認し、パッケージで全てを準備して、制作費の中から費用をいただくというのが我々の仕事です。案件としては、CMの撮影が一番多いです。我々以外にも同じような「プロダクション・サービス」を提供する会社はありますし、海外の制作スタジオから連絡があった場合、bidding(入札)を行ない、「これくらいの予算でこんなことができます」ということを提示し、受注します。どうしたら海外の撮影隊に満足してもらえるか?「変化に対応し、それをしっかりと説明していくこと」――ちなみにロケーションに関しては今回、新宿や渋谷で撮影が行なわれたとのことですが、海外の都市と比べて、東京でロケ撮影するのは難しいという話をよく聞きます。どのように撮影が可能になったのでしょうか?海外の都市と比べて、許認可が下りることが少ないということが「難しい」と言われる理由なのでしょうけど、決してできないわけではないのです。例えば、渋谷のスクランブル交差点ですと、「深夜○時以降、○人までのクルーによる撮影であればOK」などとルールが決まっているので、取ろうと思えば許可を取ることはできます。ただ、朝から晩までの何百人ものクルーが参加しての大規模な撮影となると無理です。また、Tik Tokerがひとりでカメラを持って歩きながら撮影している場合も、実質的に規制されることはないですよね。実際に交通の妨げになるか否かといったことが関わってくるので、公共の場での撮影の可否というのは、グレーゾーンの部分が大きくて、それが「(日本での撮影の許認可は)わかりにくい」と言われる理由のひとつでもあると思います。じっくりと突き詰めていけば、撮りたい場所に近しい場所で、撮りたい画をカメラに収めることは可能ではあるんですけど、「手続きが煩雑で時間がかかる」「書面での契約を結ぶのが難しい」といったこともあり、なかなか日本での撮影が増えないという現実があると思います。こうした部分を踏まえて、「この場所での撮影は可能だけど、きちんとしたバックアップが必要だ」ということや「急に場所を変えたくなっても、替わりの場所をすぐに見つけることは難しい」という条件を事前に制作陣にわかりやすく説明し、彼らの期待値をコントロールするというところが、職人芸といいますか、我々の腕の見せ所でもあります。「あれもダメ」、「これも無理」とばかり言ってたら、彼らも嫌になってしまうので「これは無理だけど、こういうやり方ならできるのでは?」、「ここならどうだろう?」という様に、可能なことを提示して、彼らの気持ちを盛り上げ、気持ちよく撮影を進めてもらえるようにするスキルが実は何よりも大事です。逆に言うと、そこをしっかりとできれば、結果的に撮影場所が1か所しか押さえられなかったとしても、彼らは満足して帰って「日本は素晴らしかった」という声を広げてくれるわけです。日本人はどうしても真面目というか「できること」と「できないこと」をハッキリと言って「以上!」となってしまいがちですが、そうではなく、民間の外交官になったつもりで、どうしたら海外の撮影隊に楽しんでもらえるか? どうしたら満足して撮影してもらえるかを先回りして考えながら随時、変化に対応し、それをしっかりと彼らに説明していくことに尽きるのではないかと思います。(C) 2023 20th Century Studios――現段階のルールやリソースで決して「無理」というわけではないんですね。ルールはありますが、やり方次第で可能です。先ほども言いましたが、日本でもこういうビジネスをされてきた方は多くいらっしゃいます。ただ、個人や小さな規模の会社でやっている方が多いので、どうしても今回のようなハリウッドの大作であったり、大型の案件にすぐには対応できなかったりします。そういう体制や組織づくりの部分がまだまだ日本では足りていないのかなと思います。ロケーションだけのことで言えば、各地にフィルム・コミッションも増えていますが、それは撮影受け入れのごく一部に過ぎないわけで、全てを含めてサービスを提供できる体制を整えていく必要があります。そこは「STUDIO MUSO」でも進めているところです。――都市や自治体の側にとっての撮影を受け入れることによるメリットはどういう部分にあると思いますか?それを「よし」と思うか否かは価値観の問題になるのですが、私がディズニーに在職していた時、マーベルのケヴィン・ファイギ社長に対して、ずっと「『アベンジャーズ』の続編は東京で撮ろう」という提案をし続けていました。例えば、渋谷で『アベンジャーズ』を撮影するとなったら、いろんな人の協力が必要で、警察の認可だけでなく、渋谷区の行政も巻き込んでやっていかないとできないわけです。いま、まさに渋谷ハロウィンが大きな問題となっていて「ハロウィン当日は渋谷に来ないでください」と呼びかけていますけど、これをむしろポジティブな方向に舵を切って、渋谷区や警察の全面的なサポートを取り付けて、十全な根回しをした上で、渋谷での大規模な撮影をするのは決して不可能ではないと考えていました。それができれば、街のブランド価値の向上が見込めるし、海外の人たちが「あの映画で見たあの街に行ってみたい」となる――いわば無料の広告のような機能を果たすことになります。ニューヨークやロンドンはまさにそれを狙って、昼間から街の一部を封鎖して、撮影に協力しているわけです。もちろん、反対する声も一部にはあるでしょうが、街のブランドイメージが良くなれば、そこで様々な形でのビジネスも生まれるし、それが住んでいる人たちにも還元されます。(C) 2023 20th Century Studios――今回の『ザ・クリエイター/創造者』の一連のお仕事の中で、一番大変だったことや苦労されたのはどんなことですか?期待された答えじゃないかもしれませんが、常に全部が大変です(苦笑)。ひとつとして、スケジュール通りに進むということがないんですね。「誰かが来ない」とか「荷物が届かない」とか、何かしらのトラブルが常に発生するし、それはその人だけの問題ではなく、全体のスケジュールに影響し、外部の方々にご迷惑をおかけすることになるので、現場のスタッフはほぼ朝から晩まで何かしらの対応に追われることになります。こうしたトラブルの対処はもちろん大変ではあるのですが、やはり本当の問題は“コミュニケーション”に尽きると思います。日本の側の現実と海外の撮影隊が抱いている期待値に大きなギャップがあるので、その差を埋めるためのコミュニケーションが必要なのです。法律業界からエンタメ業界へ「より自由に、しがらみにとらわれずに」――ここから、田中さんご自身のキャリアについてもお話を伺っていきます。日本、ニューヨーク州での弁護士の資格を持ち、アメリカ、ヨーロッパの法律事務所でもお仕事もされていた田中さんですが、2002年より17年間にわたってウォルト・ディズニー・ジャパンに勤務され、ディズニー映画配給事業の日本代表も務められました。そもそも、なぜエンタメ業界で働こうと思ったのでしょうか?もともと、エンタメは好きでドラマや映画はよく見ていましたが、それもオタクというほどではなく、エンタメ業界で働こうとも思っていませんでした。ひとつのきっかけとなったのが、弁護士という頭も使うし責任も重い仕事をする中で、唯一、自分の中で楽しめたのがエンタメ系の仕事だったということです。エンタメ系の仕事といっても、様々な契約に際して、決まった雛型の書面に著名人の名前を入れる程度のことなので、とてもミーハーなんですけど(笑)、それだけのことにワクワクドキドキしていました。そこで気づいたのが、同じような大変な仕事をするにしても、楽しい時とそうでない時がある。それならば、自分の持っている法律という専門性を用いてエンタメの仕事ができたら面白そうだなと思って、そっちの方向に進むことを決めました。――その後、ディズニーという大手映画会社で数々のヒット作にも携わってきた田中さんが、独立してご自身で新しい事業に挑戦しようと思ったのはなぜですか?ディズニーで働いていた時から「いつかは自分でやらなきゃいけない」という思いは抱いていました。人と関わりながら集団で仕事をして、喜びも悲しみも分かち合うという仕事の仕方は好きですし、だからこそ大きな組織での集団でのキャリアを選んできました。実際、ディズニー時代に色々な人とご一緒して、一生のお付き合いができるような人たちに出会えてよかったと思っています。ただ、大きな会社で17年間もやっていると、会社のために仕事をすることが第一義であることだと分かりつつ、自分独自の経営判断、価値観と会社の経営方針が必ずしも一致しないことも多々出てきます。どちらが正しい、という訳ではないですが、残り50年の人生、大会社の価値観に迷惑をかけずに、自分のやりたい、やるべき事業を手掛けていきたい、という想いが強くなりました。弁護士の仲間の多くが、自分で独立して事務所を構えたり、経営者としてやっていたりということも大きかったですね。『ザ・クリエイター/創造者』では日本でのプロダクションサービスに加え、映画にも出演。写真は撮影現場でのもの。――最初に説明していただいた「STUDIO MUSO」の事業の2つ目の柱となる「日本の漫画などのオリジナルのストーリーを企画として成立させ、世界規模の作品に仕上げて世界に発信していく」というビジネスは、ディズニーでされてきた仕事やプロダクション・サービスとも異なり、完全にクリエイティブの部分を担う仕事になります。「一から企画して作品を作りたい」という思いは以前からお持ちだったんでしょうか?ディズニーで働き始める際、もう一社、オファーをいただいて迷った会社がありまして、それはギャガ(※当時はギャガ・コミュニケーションズ)さんでした。当時は創業者の藤村哲哉さんが社長を務めていて、その時のオファーは法務ではなく、プロデューサーのポジションでした。当時、ナムコの「鉄拳」やカプコンの「鬼武者」といったゲームを実写映画化できないかという企画があり、単に権利を取得するだけでなく、ギャガも共同プロデューサーとしてガッチリ入って作品を作ろうということで、藤村さんが奮闘していました。そこに私のようなdeal-making(取引の成立)の知見があり、現地と話ができる人間が入ることで、企画を進めていこうというお話をいただいたんですね。最終的に、ディズニーに入社することにはなりましたが、いまでも自分にとって、藤村さんはこの業界に入ったきっかけでもあり、メンターとして尊敬している方です。その経験があったので「そうか、自分は法律のキャリアしか積んでこなかったけど、映画のプロデューサーもできるんだ!」という思い――良くも悪くも勘違いがありました(笑)。実際、ディズニーでも法務の人間として入社しながら、勝手に日本の原作の映像化をアメリカの本社の映画部に提案したりしていました。『シュガー・ラッシュ』という映画がありましたが、その元となる企画があって、そのために日本中のゲームメーカーにキャラクターの使用許諾を取りに行ったりしていました。全然、本来の私の仕事ではなかったんですけど(笑)、ゲーム部門のスタッフと一緒にナムコさんやタイトーさんのところに赴き「やりたいです」と交渉していました。――『シュガー・ラッシュ』に別々の会社のゲームキャラクターがあれだけ出ていることはかなりの驚きでしたが、そこに田中さんが関わっていらしたんですね!大変でした(笑)。あとは「Dlife」(※BSディズニーのチャンネル。2012年放送開始、2020年終了)が始まる前、ちょうど日本の映画で『ROOKIES -卒業-』が盛り上がっていた頃には「ディズニーでも邦画を作りましょう」と提案して企画が通って、予算もつけてもらい、脚本開発をしていたこともありました。結局、「Dlife」ができたことで企画がストップし、私は関係各所に「すみません」と謝罪して回るハメになったのですが(苦笑)。ただ、その時の人脈はいまも活きていて、色々な企画を実現させようと進めています。――今後、実現したい企画や夢はありますか?まだ何ひとつ、成し遂げていない状況で、そんなことを聞いていただけるというのがお恥ずかしいのですが、企画自体は進んでいるものがいくつかあるので、まずはしっかりと形にして、世に出したいと思います。いまの日本では、そういう企画を立てる人間はTV局や大手の映画会社のプロデューサーが多いですが、インディペンデントの会社でも、大きな企画を実現できるということを示して、より自由に、しがらみにとらわれずに日本の面白い作品を世界に発信できるような道筋が見えてくるといいなと思っています。――最後に、これから映画業界で働くことを志している人たちに向けてアドバイスやメッセージをお願いします。まずは、映画というフォーマットにこだわるのかどうかをよく考えてほしいなと思います。個人的に映画への憧れ、「映画にこだわりたい」という思いもありますし、私が大変お世話になった東映の故・岡田裕介会長も映画一筋の方でした。ただ、この十数年で、アメリカのプロデューサーや俳優も含めて、映画とTVの垣根というのがかなり取り払われたのも事実です。日本でも同じで、映画というのはひとつの媒体に過ぎないと考えて、いろんなものに興味を持って、まずは「良いものを世に出す」ということを地道に頑張れば、例えばショートムービーであったとしても、いずれ長編を監督できるかもしれないし、実績を積み重ねることで“次”に必ずつながっていくと思います。あまりこだわり過ぎず、まずはいま、何を作っていけるのか? ということを考えてみると、意外とできることはたくさんありますし、楽しい業界だと思います。(C) 2023 20th Century Studios『ザ・クリエイター/創造者』は公開中。(黒豆直樹)■関連作品:ザ・クリエイター/創造者 10月20日(金)全国劇場にて公開© 2023 20th Century Studios
2023年10月20日本日10月20日(金) に公開初日を迎えた映画『ザ・クリエイター/創造者』の特別映像が公開された。『ザ・クリエイター/創造者』は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズ監督最新作にして、『TENET テネット』でも主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントン、『インセプション』などハリウッド大作への出演が続く渡辺謙が共演を果たす、SFアクション超大作。このたび公開されたのは、本作の最大のテーマとなる“AIと人類の描く近未来”が、現代においていかにタイムリーなのかを象徴するような特別映像。「AIはもはや日常の一部です」という、今の世の中を表現するようなニューステイストの一幕から始まり、人類に大きな恩恵を与えている最新AIが次々と写し出され、明るいニュースが続くかと思いきや、次第に「人類は存在し続けると信じたいですが、スタンフォード大学の研究によると……」と怪しげな空気感に変わっていく――。日々進化し続け、近い将来、人間にとって代わる存在とも言われているAI。便利なだけではなく、人間の存亡を脅かす存在にもなりかねないところまで進化して来ているAIについて、ギャレス監督は、「AIは決してなくならない」と人間の未来を左右する鍵を握っているのだと説明する。そしてまた、「パンドラの箱は開かれ、人類転換期にいる」と、今まさに人間がAIとの付き合い方を考えるべき時期に来ているとも話している。映画『ザ・クリエイター/創造者』特別映像<作品情報>映画『ザ・クリエイター/創造者』公開中公式サイト: 20th Century Studios
2023年10月20日『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズ監督が、ジョン・デヴィッド・ワシントン、渡辺謙らをキャストに迎えたSF超大作『ザ・クリエイター/創造者』が明日から公開になる。本作は、超進化型AI(人工知能)と人類が争っている近未来を舞台に、元特殊部隊員の主人公ジョシュアと、最新AIを搭載した少女アルフィーが共に行動し、世界を揺るがす衝撃の真実に立ち向かう物語を描いている。本作の日本語吹替版では堀越麗禾が物語の鍵を握るアルフィーの声を演じている。彼女は、これまでの活動と同様、スクリーンの演技を何度も何度も観察して、アルフィーの感情を探っていったという。アルフィーは、主人公ジョシュアの“暗殺対象”として登場する。しかし、彼はある理由からアルフィーを殺すのではなく守り抜くと決め、ふたりの逃避行が始まる。アルフィーを演じたのは、オーディションで抜擢された新鋭マデリン・ユナ・ヴォイルズ。堀越麗禾は作品を観て、彼女の演技に圧倒されたと振り返る。「映画を観て、アルフィーを演じているマデリンさんの演技、セリフ、表情のすべてが心に刺さりました。本当にすごいお芝居だったので、この演技の声を私が演じさせていただくのか、と驚きでした。マデリンさんの演技はとにかく素晴らしかったですし、演技をしている時の表情がとても豊かだったので、どのシーンでも“アルフィーはどんな感情でしゃべっているのだろう?”とひとつひとつ探って、考えながらがんばって声の演技をしました」そこで彼女が力を入れたのが“観察”だ。堀越は“市川ぼたん”の名で舞踏家としても活動しているが、そこでも大事になるのは“よく見ること”だという。「踊りでも、まずはよく見て、その方が素晴らしいと思ったら、その方の“この部分を真似してみたいな”と思うようになります。父からも『すべての演技は観察からはじまる。とにかくよく見ること』と言われてきました。素敵なものを見て”憧れる”気持ちと、それを自分で“やってみたい”気持ちは両立します。だから素敵だと思うものは、よく見て、どのようにしてその表現になったのかを想像するんです」本作の収録では、ヴォイルズの声だけでなく、表情や佇まい、動きを繰り返し観察して、声の演技に生かしていったそうだ。「マデリンさんは表現する感情の幅も広いですし、表情が豊かなだけでなく、顔が見えなくても声だけで、どのような気持ちでいるのかが伝わってくるんです。一方で、はっきりとした感情の場面もあれば、どんな感情なのか想像しないといけないシーンもあって、その部分は演じていて難しかったです。でも、難しい演技はやっていく中で発見もあるので、大変だという気持ちはありません。むしろ、シーンによって違う声で演じることができたので楽しかったですし、完成した映画を観た時には、ふだんの自分の声とは違う声で喋っている場面があって、私はこんな声でも喋れるんだ、という驚きがありました」人類にとって“兵器”だと思われている少女アルフィーは、見た目は幼い女の子だ。彼女はジョシュアと出会い、行動を共にする中で大きな変化を遂げていき、彼女自身が抱えている“秘密”も明らかになっていく。「アルフィーは物語の中で少しずつ変化していって、たくさん喋るようになり、ジョシュアとも心が通じ合うようになっていきます。今回は、物語のほぼ順番の通りに声の収録をすることができたので、ひとつずつ演技をして、変化を確認することができました。その点では演じやすかったです」ちなみに堀越は「映画館で映画を観に行くことが大好き」だそうだが、そこでも“何度も見ること”を大事にしている、と笑顔を見せる。「本数をたくさん観ているわけではないのですが、理解を深めるために同じ映画を何度も観るのが好きです。『ザ・クリエイター』も何度か観たのですが、そのたびに“この感情やシーンは、こことつながっているんだ”という発見がありました。同じ映画を2度観ると、“最初に観たときはこんなにもたくさんのことを見落としていたんだ”と思うんです。この映画は、本当に迫力があって、“こんな映画をどうやったらつくれるのだろう?”って素直に思いました」『ザ・クリエイター/創造者』10月20日(金) 公開(C)2023 20th Century Studios
2023年10月19日10月20日(金) 公開の映画『ザ・クリエイター/創造者』のギャレス・エドワーズ監督来日記念SPパネルセッションが、10月18日(水) に開催。約7年ぶりの来日を果たしたギャレス・エドワーズ監督に加え、ギャレス監督の大ファンだというBE:FIRSTのメンバーLEO、本作で描かれるAIやロボット技術などに詳しい、千葉工業大学の未来ロボット技術研究センター「fuRo」の所長であり、ヒューマノイドロボットの開発などに従事するロボットクリエイターの古田貴之が登壇した。マスコミに加え、AI研究や映画製作を勉強している学生などの一般招待者が待ち受けるステージ上にギャレス監督が登場すると、「コンニチハ!」と日本語で挨拶。オリジナル脚本も手がけた本作について、「イギリスにいた時に、日本の『子連れ狼』を見た時から、こんな映画を作りたいと思っていたんだ。それに日本の映画やアニメなどがこの映画のインスピレーションのもとになっていて、この映画に出てくるロボット等に影響を与えているんだ。この映画は日本へのラブレターの様な映画になっているよ」と本作に込めた日本への熱い思いを語った。この日ゲストとして参加したLEOは「これは最高の映画です!自分はこの時代に見てよかったと感じました。いろんな年代の人に見て欲しい、この映画でいろんな感情を持ち帰って考えて欲しいと思います」と、ギャレス監督が本作で描いたAIと人間の関係性に心を打たれた様子。ロボットクリエイターの古田は、「監督の事を尊敬と敬意を込めて『スーパーオタク』と呼びたいと思います。この作品に出てくるロボット技術は、正しいものがとても多くて、SF映画じゃなくてまるでドキュメンタリー映画を観ているような気分になりました。僕はこの作品を学会推奨の教材にするほか、理系・文系問わず学生の必修映画にします!」と、本作で描かれるAIロボットの技術描写に太鼓版を押し絶賛するなど、それぞれの視点からギャレス監督へ向けて熱のこもったコメントを送った。“AIと人間の未来”についてトークが及ぶと、LEOは「AIというのは、もう自分たちの生活には無くてはならないと思う。昔、映画を観ていた頃は、AIの怖さも感じていましたが、アーティストとして、AIがあるから届けられるものもあるので。そんな少しの怖さと共に生活をしているのは楽しい部分もあります」と、自身のAIとの向き合い方についてコメント。古田は、「まず、私たちはAIが人間と共存する世界について、想像してこなかった。この映画では、AIがなぜ自我を持てるかという謎についても描かれています。また、AIと人間を現代の人種問題としても捉えられるように描いていて、深い社会的なテーマが込められています。すでに、我々ロボット研究者の中では、この映画を題材に議論を始めましたよ(笑)!」と、本作で描かれたAIと人間が共存する世界へ考えを巡らせているという。ギャレス監督は、「最初この映画のサウンドトラックをAIに作ってもらおうと考えました。ただ、AIが作るものは、10点満点で7、8点くらい。そこで、この映画に最適な作曲家をAIに尋ねたら“ハンス・ジマー”という答えが出てきたんだ。だから、この映画の作曲を彼に頼んだんだよ(笑)。僕は、10点満点の映画を目指してハンスに音楽を頼んだんだ」と、本作の物語とも重なる、人間とAIの共存について独自の見解を述べた。会場からの質問を受け付けるコーナーでは、「ギャレス監督が思うSFの魅力や、SF作品を作る際のポリシー」についての質問が投げかけられると、監督は「映画を作るとしたら僕は、全くありえない嘘のような話を作りたいと思うんだ。SFは、人の人生や世界を全くの正反対なものにしてしまうことができると思う。そうすると今までの自分の考えなどについて考える機会になると思うんだ」と持論を展開。最後に本作について、ギャレス監督からは「この映画は、1999年に日本の『子連れ狼』を観た事から始まり、そしてこの映画製作の4年間の旅の締めくくりとなる最後のプロモーションをその日本で終えることができてとてもうれしい。日本の皆さんにとても感謝しています」と、日本で公開を待つファンに向けて熱いメッセージを届け、イベントは終了した。<作品情報>映画『ザ・クリエイター/創造者』10月20日(金) 公開公式サイト: 20th Century Studios
2023年10月18日映画『ザ・クリエイター/創造者』のジャパンプレミアが10月17日(火) に都内で開催。ギャレス・エドワーズ監督と、物語の重要なカギを握る超進化型AIの少女・アルフィー役吹替声優を務めた堀越麗禾、渡辺謙演じるAIシミュラント(模造人間)ハルンそっくりのスタチュー、通称“謙ドロイド”が登場した。現在継続されている全米俳優組合ストライキにより参加が叶わなかったキャストたちの名前を入れたオリジナルTシャツを自ら着用し、「コンニチハ!」という元気な日本語の挨拶で登場したギャレス監督。大の親日家としても知られ、今回が『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』以来7年ぶりのPR来日となったギャレスは、「撮影の最後に行ったのが日本。今日ここへ来る道中に奇妙なことにロケ地を通って、街中の広告ビジョンに『ザ・クリエイター/創造者』のトレーラーがかかっていた。特別な縁を感じたような不思議な気持ちになりました」と、撮影地への凱旋に感慨深げな様子。そんなギャレスが描き出したのは、AIと人間の未来を描くドラマチックな物語。その舞台となる近未来の世界をリアルかつ壮大に描き出すため、ギャレスら製作陣は8カ国80カ所を訪れ、日本でも渋谷・新宿などで撮影を行った。ギャレスは「日本の文化やデザインに非常に影響を受けています」と話し、「僕が子どもの頃、日本が描く未来像に憧れたのですが、今回の作品はそれを投影したような映画になっているよ!日本は心から大好きだし、この作品は日本へのラブレターなんだよ!」と、日本のファンには特に注目してほしいとアピールした。そんな日本愛あふれるギャレスならではのオリジナルな世界観に、さらに彩りを添えたのが、物語の鍵を握る少女アルフィー役の吹替声優を務めた堀越。艶やかな着物姿でステージに登場した堀越は、吹替の収録日、父の市川團十郎から「頑張ってね」とたくさんの激励をもらったといい、力を注いだ吹替版について「アルフィーを演じるのは大変でしたが、この子がどういう風に考えてセリフをいっているのか、たくさん想像しながら頑張って声を入れさせていただきました」と自信たっぷりにアピール。一足早くそのシーンを鑑賞したギャレスからも「素晴らしい!麗禾さんの声は日本のアニメーションを思い出させるような声をしているので、本当にピッタリだったよ」と大絶賛され、喜びの笑顔を浮かべた。その後、現在継続されている全米俳優組合ストライキにより参加が叶わなかった渡辺の代わりに、自身が劇中で演じたハルンそっくりのスタチュー、通称“謙ドロイド”が登場。ギャレスは『GODZILLAゴジラ』ぶりのタッグとなった渡辺そっくりの“謙ドロイド”に「コンニチハ~!」と挨拶し、「なぜ彼が20年前と同じイケメンなのか、それは彼がロボットだからです!(“謙ドロイド”の表情は)現場で監督としてさえない演出をした時の彼の表情に似ているね(笑)」とお得意のジョークで会場を盛り上げる。またギャレスは2度目となった渡辺との撮影を振り返り、「これまで僕が撮った作品で、2度出演しているのはケン・ワタナベだけなんだ。だけど現場に来てくださってレンズ越しに見たときに、なんてバカだったんだと思った。カメラを覗くだけで、クラシックな名作のような重みのある作品に見えるんだ」と絶賛。「セリフが無くても目線だけで思考のプロセスを表現できるすばらしい方」とコメントした。ギャレスの熱いトークが繰り広げられた後、堀越が、「なぜこのようなすごい映画を発想することができるのか」と質問する場面も。すぐさまギャレスは「日本から全部盗んでいるだけです!」とユーモアたっぷりの回答。「ジョークではありませんよ!」とも付け加え、会場を沸かせた。そんなギャレスへ、堀越からスペシャルなサプライズが。得意の日本舞踊の所作で、オリジナルな扇をプレゼントした堀越。その粋な演出にギャレスは「FAN(素晴らしい)!ありがとうございます。今日で僕は麗禾さんの1番のFUN(ファン)になりました!」とダジャレ交じりに喜んでいた。最後に公開を待ち望むファンに向けて、堀越が「『ザ・クリエイター/創造者』は近い未来のAIと人類の戦いが描かれたとても素敵な作品です。感動するシーンがあったりとか、様々な感情が引き出される作品なので、是非劇場で観てください!」とアピール。ギャレスは「実は今回がこの作品の最後のプレミアなんです。4年かかった作品の最終地として相応しい場に立っているなと思います」と感慨深げに話し、最後に「日本映画からたくさんインスピレーションをもらった作品です。インスピレーションをありがとう!」と日本のファンに向けて熱いメッセージを届け、イベントは終了した。さらに、ギャレスと堀越は、バスツアーで日本の観光名所としてお馴染みの東京タワー、映画のロケ地ともなった渋谷のセンター街、新宿の大型ビジョン前を訪問。堀越は「映画の中で出ていた新宿や渋谷に監督とバスツアー出来て、本当に楽しかったです」とその感想を語る。またギャレス監督は、「映画を終わらせたのは1年3カ月前なのですが、今回も(新宿や渋谷を)訪れることが出来て不思議な気分。今回のバスツアーで素敵なロケーションをいくつも見つけたので、是非次回は麗禾さんに出演していただいて、映画を一緒に撮ろうと話していたんだ」と、バスツアーを通じ仲を深めた堀越へ熱烈オファーも行った。<作品情報>映画『ザ・クリエイター/創造者』10月20日(金) 公開公式サイト: 20th Century Studios
2023年10月18日舞伎俳優・市川團十郎の長女で舞踊家・女優の堀越麗禾が17日、都内で行われた映画『ザ・クリエイター/創造者』(10月20日公開)ジャパンプレミアに、メガホンをとったギャレス・エドワーズ監督とともに出席した。本作は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を手掛け、世界中で高い評価を得たギャレス・エドワーズ監督の最新作にして、『TENET テネット』でも主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントン、『インセプション』などハリウッド大作への出演が続く日本を代表する俳優・渡辺謙が共演を果たすSFアクション超大作。ギャレス監督と堀越は、同イベントに出席する前に、本作のロケ地でもある新宿と渋谷をバスでまわったそうで、ギャレス監督が「すごく不思議な感じがしましたね。今回のバスツアーで素敵なロケーションを見つけました。ぜひ麗禾さんに出演いただいて、次の作品を作ろうという話もしていました」とサービストークをすると、堀越は「とってもうれしいです」と声を弾ませた。また、本作の物語の重要なカギを握る、超進化型AIの少女・アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)の日本語吹き替えを担当した堀越は、実写映画の吹き替えに初挑戦した心境を尋ねられると「実写版だと人が演じていた上に自分の声が入るので、とにかく不思議で“大丈夫かな”と心配もあったんですけど、周りの方々がすごく優しくしてくださって、楽しいアフレコになりました」と感謝し、「アルフィーは難しいお役で、この子はどういうことに考えてセリフを言っているのかなと、たくさんたくさん想像しながら頑張って声を入れさせていただきました」と語った。そんな堀越の声を聞いた感想を求められたギャレス監督は「本当に素晴らしいなと感服しました」と絶賛し、「この映画は日本語で聞いているほうが、そうあるべき作品な気がしていて、そういった意味でもワクワクしましたし、麗禾さんの声はこの映画に多大なインスピレーションを与えてくれた日本のアニメ映画を思い出すような声だったので、ピッタリだったと思います」と太鼓判を押した。イベントでは、堀越がサプライズでギャレス監督に扇をプレゼントする一幕もあり、扇を受け取ったギャレス監督は「英語のジョークなので訳せるかわかりませんが、素晴らしい“ファン”をありがとうございます。僕は麗禾さんの“ファン”の1番のファンに今なりました」と声を弾ませ、「たぶん日本語では通じないと思うんですけど、めちゃくちゃウケるジョークだったんです」と茶目っ気たっぷりに笑った。さらに、同イベントでたくさんのジョークを言って会場を沸かせていたギャレス監督の印象を聞かれた堀越は「とにかく優しい方だなというのが印象ですね」と答え、ギャレス監督が「麗禾さん、さっきバックステージで1万円を渡すから『才能ある監督だ』って言うお約束でしたよね。『優しくて才能がある』って」とジョークを言うと、堀越は「…あれ?」と困惑し、ギャレス監督は「冗談です!」と笑顔を見せた。
2023年10月17日『ザ・クリエイター/創造者』のギャレス・エドワーズ監督よりコメントが到着。本作の魅力について語っている。先月末、日本よりアメリカで一足早く公開を迎えた本作。AIと人間の愛の物語を圧巻のスケールで描き出した本作には、「演出からストーリーまで、あらゆるパフォーマンスが魅力的」「未来の世界を驚くほど詳細に、魅力的に表現しているだけでなく、深いテーマも兼ね備えた強烈な一作」「現代の大きな課題であるAIに真正面から切り込むストーリーが興味を掻き立てる」「近未来の物語は、何度も見たくなるほど感動的」などといった称賛コメントが続々と届いている。「今年の最高の映画であり、過去最高のSF映画」「オスカーに値する」といった声も挙がり、ますます注目を集めている。これほどまでに本作が多くの人々を魅了する理由について、ギャレス監督が語った。「企画には何年もかかっていますが、この映画のリリースは、興味深いことに、ちょうどこの映画を通して私たちが提起している問題や疑問に現実の世界が格闘している真っ最中の時期に重なりました。この映画はとてもシュールなタイミングで作られましたね」と話すギャレス監督。構想を練り始めた当初は想像上でしかなかったAIと人間の共存する世界が、奇しくも私たちの身近なところまで近づいてきたことが、高評価を獲得しているひとつの要因なのだと説明する。「脚本を書いていた当時、“30年後の世界ではそうなっているかも”という程度で、まだ遠い未来のことのように思っていました。しかし、この映画を作っている間に大きなテクノロジー会社の内部からの告発ニュースが流れるようになり始め、AIの進化の度合いや、良いとは言えない目的のために開発が進んでいること、人間の労働に取って代われることなどが叫ばれ始めたのです」。またギャレス監督は、「私たちは転換期の真っ只中にいると感じます。あのパンドラの箱はもう開けられてしまったのだ、とね。この映画は、まったくの偶然からですが、まさにその問題を扱っています。AIはリアルなのか?問題なのか?我々はそれを享受すべきなのか?それとも破壊すべきなのか?そういう発想がこの映画の心臓部です。そういう意味で本当にタイムリーですね」とも語っている。ChatGPTなどが一般にも浸透し、AIという存在がより身近な存在になってきている昨今。私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、日々進歩を遂げるAIが人間に取って代わろうとしていると言われる現代において、人間が意図しないまでに成長を遂げたAIとの未来を描く本作は、いまの時代を生きる人々こそ観るべき一作なのかもしれない。本作では、人類とAIの戦争が激化した世界を舞台に、元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デヴィット・ワシントン)が、純粋無垢な超進化型AIの少女〈アルフィー〉(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)を守り抜こうとする様子が描かれるが、ギャレス監督は2人の物語を通じて、「AIは人類にとって何を意味するものなのか。AIは意識を持てるのか。AIの中にある善悪と人間の中にある善悪はどう違うのか」を描いているともコメントしている。『ザ・クリエイター/創造者』は10月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・クリエイター/創造者 10月20日(金)全国劇場にて公開© 2023 20th Century Studios
2023年10月15日『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズ監督最新作にして、ジョン・デヴィッド・ワシントン主演、そしてハリウッド大作への参加が続く渡辺謙が出演するSFアクション超大作『ザ・クリエイター/創造者』が10月20日に公開される。このたび、渡辺演じるAIシミュラント(模造人間)のハルンが、物語の鍵を握るといわれている超進化型AIの少女アルフィーの行く末について日本語で語る、本編シーンの映像が公開された。○■人類とAIの戦いを描く『ザ・クリエイター/創造者』物語の舞台となるのは、今からそう遠くない近未来。人類とAIの戦争が激化した世界。元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デヴィット・ワシントン)は、人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”暗殺の命を受け向かった先で、純粋無垢な超進化型AIの少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)と出会う。暗殺の対象だったはずのその少女を“ある理由”からを守りぬくと誓ったジョシュアは、アルフィーと行動を共にすることに。2人の絆が次第に深まっていく中、人類とAIの争いはさらに激しさを増していく――。このたび公開されたのは、熾烈な戦いが繰り広げられるその世界の運命を左右することとなる重要なシーンを収めた本編映像。渡辺演じるハルンの、「あの子(アルフィー)は俺たちを救ってくれる」という日本語のセリフからスタートする。後頭部以外は人間そっくりにも見えるAIの少女アルフィー。純粋無垢な笑顔で人間の子どもたちと戯れている彼女を真剣な眼差しで眺めながら、ハルンは「ノマドに乗り込めば破壊できるかも」と、彼女だけが唯一、人類とAIの戦いを終わらせることができる存在なのだと口にする。その一方で、「(アルフィーは)助からないだろうが戦争の流れを変えられる」と、アルフィーの命と引き換えにするほか手段がないという衝撃的な事実も明かす。すると、その事実を知ったいかにも機械的な見た目のAIロボットが、まるで居ても立っても居られなくなったかのように動き出す。人間同様、感情を持っているかのように見えるAIたち。世界の行く末と、AIアルフィーの命の狭間で心揺れ動くAIたちの葛藤が垣間見える映像となっている。果たしてこの後、アルフィーやハルンらAIと、ジョシュアはどのような決断をするのだろうか。AIと人間の未来を描くドラマチックなストーリーに期待が高まる。ちなみに今回の映像で、渡辺演じるハルンは日本語と英語を併用するのに対し、周囲のロボットは全て英語で返答している。(C)2023 20th Century Studios
2023年10月15日ギャレス・エドワーズ監督最新作『ザ・クリエイター/創造者』より特別映像が解禁された。近未来を舞台に、AIと人類の存亡をかけた戦いを描く本作。日本をはじめとするアジア諸国を主要撮影地とした、壮大なスケールのSF超大作だ。この度解禁されたのは、監督を務めるギャレス・エドワーズやスタッフ、キャストがAIと人類の未来を描いた本作の世界観について語る特別映像。監督は、本作の世界観について「『ブレードランナー』が舞台の黒澤映画のイメージだ」と語り、監督自身がこれまで観てきた映画を織り交ぜたことを明かす。そして、カンボジアやインドネシア、ネパール、タイ、そして日本など世界8か国でロケを敢行して、そこに未来の要素を落とし込んだといい、リアルなロケーションに近未来の世界観が自然に溶け込んだ映像にも注目だ。また、プロダクション・デザイナーのジェームズ・クラインは「監督のデザインはすばらしい。日本文化の魅力を表現し、その美学を未来の世界に取り入れた」と本作に日本文化が取り入れられていることを語っており、日本をこよなく愛するエドワーズ監督ならではの世界観となっているようだ。さらに、『GODZILLA ゴジラ』(14)以来二度目のタッグとなった渡辺謙について、エドワーズ監督は「渡辺謙はすばらしい俳優だ。彼を撮影すると、"これが撮りたかった映画だ"と感じる」とその演技を大絶賛。映像では、渡辺さん演じるシミュラント(=模造人間)のハルンがAIロボット達を率いて戦う劇中のシーンも収められており、繊細さと重厚感を兼ね備えたキャラクターは、渡辺さんにしか演じられない役柄と言えるだろう。そして主人公ジョシュアの恋人マヤを演じるジェンマ・チャンは「最高にクールな世界。映像に驚くはず」と熱のこもったコメント。圧巻の世界観で描かれる本作への期待がますます高まる特別映像となっている。『ザ・クリエイター/創造者』は10月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・クリエイター/創造者 10月20日(金)全国劇場にて公開© 2023 20th Century Studios
2023年10月06日『ザ・クリエイター/創造者』のギャレス・エドワーズ監督が映画公開に合わせて来日することが決定。さらに日本版ポスターも解禁された。日本が世界に誇る特撮シリーズのハリウッド映画版『GODZILLA ゴジラ』で大きな注目を集めたギャレス・エドワーズ監督は大の親日家としても知られている。最新作となる本作でも日本をはじめとするアジア諸国を主要撮影地に選び、かつてない世界観で描かれるAIと人間の関係を超えた、壮大な“愛”の物語を作り上げた。今回の舞台は、近未来の世界“ニューアジア”。そこでは、人類とAIの未来を賭けた戦いが繰り広げられ、その中で生まれるヒューマンドラマにも注目だ。そんな物語をギャレス監督は、得意の壮大な世界観と驚異的なビジュアルで描き出している。中でも注目したいのが、彼の“日本愛”を感じさせるシーンの数々。解禁済みの映像内にも、古き日本を彷彿とさせる田園風景や、未来の新宿や渋谷と思われる日本の街並みも登場している。それほどまでに日本をこよなく愛するギャレス監督が、日本での劇場公開を迎える10月に来日。ギャレス監督にとっても、そして何より映画にとっても、重要な地である日本で、本作に込めた想いをファンたちに直接伝えるべく、メディアの取材やイベントに出席する予定だ。撮影で来日しているが、プロモーションで日本のファンと顔を合わせるのは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』以来約7年ぶり。今回の来日に際し、「僕は日本が大好なんだ。日本は僕にとって、世界のどこよりも異質な場所。スピリチュアルで、神話に彩られた古代の過去があり、そしてとてもハイテクで、未来志向で、SFのような巨大都市がある。これら2つのものが組み合わさっているのは最高にエキサイティングだよ。まるで未来にテレポートされたかのような場所に感じられる。東京に行くたびに、大好きなSF映画の中に入り込んだような気分になるんだ」とコメント。誰よりも訪日を心待ちにしている様子のギャレス監督が、日本のファンを前にどのような想いを届けてくれるのか楽しみだ。さらにこの度、超進化型AIの少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)の横顔が印象的な日本版ポスターも解禁。正面を見据えるのは本作の主人公であり、元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)。彼は、人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”暗殺の命を受け、その先でアルフィーと出会う。そして“ある理由”から彼女を守りぬくと決意する。物語の鍵を握るとされる少女アルフィーとは一体何者なのか…。また、渡辺謙演じるAIシミュラント(模造人間)ハルンら主要キャラクターたちの姿も収められている。それぞれ異なる想いを抱えているようにもみえるジョシュアたちだが、彼らはなぜ戦いに挑むのか。それぞれの目線の先に、人類とAIのどのような未来が広がっているのか?ギャレス監督の描き出す新たな物語に期待が高まるビジュアルに仕上がっている。『ザ・クリエイター/創造者』は10月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月13日10月20日(金) に公開される映画『ザ・クリエイター/創造者』の監督ギャレス・エドワーズが来日することが決定し、併せて同作の日本版ポスターも公開された。本作は、『TENET テネット』でも主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントン、日本を代表する俳優・渡辺謙が豪華共演を果たすSFアクション超大作。近未来の世界“ニューアジア”を舞台に、かつてない世界観で描かれるAIと人間の関係を超えた、壮大な“愛”の物語を描く。大の親日家として知られるギャレス監督。来日時には、本作に込めた想いをファンたちに直接伝えるべく、メディアの取材やイベントに出席する予定だ。撮影では来日しているが、プロモーションで日本のファンと顔を合わせるのは約7年ぶりとなる。今回の来日に際し、監督からは「僕は日本が大好きなんだ。日本は僕にとって、世界のどこよりも異質な場所。スピリチュアルで、神話に彩られた古代の過去があり、そしてとてもハイテクで、未来志向で、SFのような巨大都市がある。これら2つのものが組み合わさっているのは最高にエキサイティングだよ。まるで未来にテレポートされたかのような場所に感じられる。東京に行くたびに、大好きなSF映画の中に入り込んだような気分になるんだ」と愛情溢れるコメントが届いた。公開された日本版ポスターは、超進化型AIの少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)のピュアな表情が印象的なビジュアルとなっており、正面を見据える元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)、そして渡辺謙演じるAIシミュラント(模造人間)ハルンら主要キャラクターたちが収められている。『ザ・クリエイター/創造者』日本版本予告<作品情報>映画『ザ・クリエイター/創造者』10月20日(金) 公開公式サイト: 20th Century Studios
2023年09月13日ギャレス・エドワーズ監督最新作『ザ・クリエイター/創造者』より新映像が解禁された。本作は、ジョン・デヴィッド・ワシントン、渡辺謙ら豪華キャストが出演するSFアクション大作。近未来の世界、日本を含む“ニューアジア”を舞台に、人類存亡を賭けたAIとの戦いが描かれる。この度解禁されたのは、人類を滅ぼす兵器とされる超進化型AIの少女アルフィーとジョシュアの絆を描いたエモーショナルな新映像。映像は、「戦争が始まった時、彼らは守ってくれた。人間よりも優しかった」と涙ぐみながら語るジョシュアの妻・マヤ(ジェンマ・チャン)のセリフから始まる。人間とAIが共生していた平和な日々が一転、AIがロサンゼルスで核爆発を引き起こしたことがきっかけとなり、以来10年もの間、人類とAIとの壮絶な戦いが続いていた。人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ暗殺に向かった元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、超進化型AIの少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)と出会う。純粋無垢でまるで人間のように成長していくアルフィーの姿に戸惑いつつも、ときには父親のような眼差しを見せるジョシュアの様子が映し出され、徐々に絆を深めていく2人の姿が見てとれる。しかし、“クリエイター”暗殺の命を受けながらもアルフィーを守る行動は許されるはずがない…。続く映像では、ジョシュアが「どっちの味方だ?」と仲間から詰め寄られる場面や、AIロボットたちが2人を引き離す場面も垣間見え、2人の運命がどうなっていくのか今後の展開が気になる内容となっている。『ザ・クリエイター/創造者』は10月20日(金)より全国にて公開。※公開日が9月28日(金)から10月20日(金)に変更となっている。(シネマカフェ編集部)
2023年07月27日ギャレス・エドワーズ監督最新作『ザ・クリエイター/創造者』より場面写真が解禁。また出演する渡辺謙よりコメントも到着した。※公開決定時に発表された邦題『ザ・クリエイター/創世者』から『ザ・クリエイター/創造者』に変更となっている。本作は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などのギャレス・エドワーズ監督が、ジョン・デヴィッド・ワシントン、渡辺謙ら豪華共演で人類とAIの攻防が激化する近未来を舞台に描く、SFアクション大作。解禁されたのは、この物語の鍵を握る超進化型AIの少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)がロボットと触れ合っている姿をはじめとする場面写真。眩いビームを放つ謎の飛行物体、銃を構えるロボット型AIを収めた写真からは、人類とAIの激しい攻防戦の一端が垣間見える。人類を脅かす存在“クリエイター”暗殺という命を受け、アルフィーを見つけ出した主人公ジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)。しかし彼は、“ある理由”から、暗殺すべき対象であるはずのアルフィーを守りぬくと誓う。写真にも捉えられている、登場人物たちの神妙な面持ちからは、人類の存亡を賭けて挑む戦いの狭間で心揺れ動く、熱いヒューマンドラマも予感させる。人間のジョシュアとAIのアルフィー、彼らの間でどのように絆が芽生えていくのか、少女アルフィーとは一体何者なのか?戦いの先でふたりが辿りつく、衝撃の真実も気になるところ。またこの度、アルフィーと同じく後頭部から耳にかけて機械となっている謎のヒューマノイドを演じた渡辺謙からコメントが到着。本作への出演を決めた理由について渡辺さんは、「世界がコロナ禍にある一昨年、ギャレス(・エドワーズ監督)から連絡があった。タイで新作を撮ると。題材は“AIと人間の戦い”。今までの機械と人間という対峙とは一味違う、西洋vs東洋の価値観や文明の相違という切り口に、ギャレスらしさがあって、快諾した」と明かす。また、本作の設定については「人間も痛みや喜びを学習し成長していく。同じ様にAIもそうやって成長した時代。人間に取って代わる気持ちが無いのに、人はそれを恐れ駆逐しようとする。ある意味、今まで世界のヒエラルキーの中で行われて来た歴史にも重なる」と、いまを生きる我々人類にとって身近な物語なのだと説明している。果たして、AIと人類に纏わる物語が、私たちにどのような未来を見せてくれるのだろうか?最後には「さあ、どんな仕上がりになっているのか、出演者達が一番驚く事になるのは間違い無い!」と熱く語っており、ギャレス・エドワーズ監督が生み出した近未来の物語に期待が高まるコメントを寄せている。渡辺謙コメント全文世界がコロナ禍にある一昨年、ギャレス(・エドワーズ監督)から連絡があった。タイで新作を撮ると。題材は「AIと人間の戦い」早速プロットを読む。今までの機械と人間という対峙とは一味違う、西洋vs東洋の価値観や文明の相違という切り口に、ギャレスらしさがあって、快諾した。人間も痛みや喜びを学習し成長していく。同じ様にAIもそうやって成長した時代。人間に取って代わる気持ちが無いのに、人はそれを恐れ駆逐しようとする。ある意味、今まで世界のヒエラルキーの中で行われて来た歴史にも重なる。JD(ジョン・デヴィッド・ワシントン)をはじめとする素晴らしい俳優陣が、その不思議な世界観を体現していく。デジタル世界を超アナログなジャングルでの撮影。ギャレスもインディーズで撮っていた頃に戻り、自分でカメラを担いで撮り進める。さあ、どんな仕上がりになっているのか、出演者達が一番驚く事になるのは間違い無い!『ザ・クリエイター/創造者』は9月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年06月29日映画『ザ・クリエイター/創造者』が、2023年10月20日(金)に公開される。監督はギャレス・エドワーズ。ジョン・デヴィッド・ワシントン、渡辺謙が出演。ギャレス・エドワーズが描く人間とAIの戦い、SFアクション超大作映画『ザ・クリエイター/創造者』は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を手掛け、世界で高い評価を得たギャレス・エドワーズが監督を務める作品。今から50年後の未来を舞台に、人間とAIによる壮絶な戦いと運命を描くSFアクション超大作だ。AI兵器を生み出したヒューマノイドの少女物語の舞台は、近未来の世界“ニューアジア”。人類を守るために作られたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こしたことから、人類とAIの戦いが10年にわたって続くことになる。そんな中で、高度なAI兵器を生み出した“創造者”暗殺のミッションが下された。敵地へ潜入した退役軍人のジョシュアは、“クリエイター”の居場所を突き止めるが、そこにいたのは純粋無垢な超進化型AIの少女、アルフィーだった。劇中には、人間とAIの戦いに加え、主人公のジョシュアとアルフィーが心を通わせていく様子も映し出されている。また、アルフィーが待つ建物の扉に記された日本語の注意書きや、未来の新宿や渋谷と思われる日本の街並みを映し出しているシーンも登場する模様だ。主演はジョン・デヴィッド・ワシントン、共演に渡辺謙映画『ザ・クリエイター/創造者』の主演を務めるのは、デンゼル・ワシントンの息子であり、『TENET テネット』では主人公の名もなき男を演じたジョン・デヴィッド・ワシントン。また、『ラストサムライ』や、『インセプション』、『GODZILLA ゴジラ』などハリウッドで活躍する渡辺謙もキャストに名を連ねている。主人公ジョシュア…ジョン・デヴィッド・ワシントン退役軍人。ヒューマノイドの少女に対し、自分に与えられた使命との葛藤を抱えながらも、父親のような心優しい一面も見せる。アルフィー…マデリン・ユナ・ヴォイルズ高度なAI兵器を生み出した“創造者”であり、半分機械のヒューマノイド。少女の姿をした超進化型AI。ハルン…渡辺謙模造人間のAIシミュラント。マヤ…ジェンマ・チャンジョシュアの妻。あらすじ2075年、人を守るはずのAIが核を爆発させた。人類とAIの戦争が激化する世界で、元特殊部隊のジョシュアは人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ、暗殺に向かう。だがそこにいたのは、純粋無垢な超進化型AIの少女アルフィーだった。そして彼は“ある理由”から、アルフィーを守りぬくと誓う。やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは。【詳細】映画『ザ・クリエイター/創造者』公開日:2023年10月20日(金)監督・脚本:ギャレス・エドワーズ出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、渡辺謙、ジェンマ・チャン、アリソン・ジャネイ、マデリン・ユナ・ヴォイルズ原題:The Creator
2023年06月12日映画『ザ・クリエイター/創世者』が、9月29日(金) に世界同時公開されることが決定した。『ザ・クリエイター/創世者』は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を手がけ、世界中で高い評価を得たギャレス・エドワーズ監督最新作。『TENET テネット』でも主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントンと、日本を代表する俳優・渡辺謙という、映画ファン必見のスタッフ・キャストによるSFアクション超大作だ。近年、各メディアなどでもAIの目覚しい進化やその利便性が取り上げられているが、その一方でAIの急激な進化に伴う危険性も叫ばれ始めている。本作の舞台は、そんな私たちに待ち受けているかもしれない今から50年後の未来。そこでは、人類を守るために作られたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。以来10年もの間、人類とAIとの壮絶な戦いが続く中、高度なAI兵器を生み出した“創世者”暗殺のミッションが下された。敵地へ潜入した退役軍人のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、“クリエイター”の居場所を突き止めるが、そこにいたのは少女の姿をした半分機械のヒューマノイド(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)だった――。併せて公開された特報映像では、人間とAIによる壮絶な戦いに加え、主人公のジョシュアとヒューマノイドである少女が心を通わせていく様子が、壮大な世界観と驚異的なビジュアルで描かれている。未来を賭けてAIとの戦いに挑んでいく人間たちから、勝利への強い意志や執念が伝わってくるが、ヒューマノイドである少女を見つけたジョシュアは、自分に与えられた使命との葛藤を抱えながらも、父親のような心優しい一面も見せる。また、映像内で流れるエアロスミスの代表ナンバーでもある「ドリーム・オン」が印象的。これはAIとの辛く激しい戦いの中でも“夢が叶うまで、夢を見続けよう”と主人公たちを鼓舞するような選曲となっている。そして、映像の中でもひと際目を引くのが、後頭部から耳にかけて機械となっている渡辺謙演じる謎のヒューマノイドの姿だ。少女と似たつくりのヒューマノイドになっているということからも、ストーリーに大きく関わってくることが予想される。さらに映像の中には、少女が待つ建物の扉に記された日本語の注意書きや、未来の新宿や渋谷と思われる日本の街並みを映し出しているシーンも見られ、物語の中で日本がどのような場所として描かれているのか、期待が高まる内容となっている。映画『ザ・クリエイター/創世者』特報映像<作品情報>映画『ザ・クリエイター/創世者』9月29日(金) 世界同時公開映画『ザ・クリエイター/創世者』ティザーポスター(C)2023 20th Century Studios
2023年06月09日心と身体を癒やすリトリートプランアジアでトップクラスのヨガインストラクター・エドワーズ壽里が、ヨガや瞑想・音楽を通じて自分自身とじっくり向き合うリトリート「Deep into yourself-movement and deep listening-」を、6月に開催します。会場となるのは千葉県・稲毛海岸のグランピング施設「SUNSET BEACH PARK」。2023年6月10日(土)・11日(日)1泊2日のプログラムで、基本料金は税込60,000円(1泊2食付き・プログラム参加料込)。定員は14名で現在予約を受付中です。Juri Edwards×HIKOKONAMIスペシャルコラボ実現同プランでは、サウンドセラピストのHIKOKONAMI氏とコラボ。「Deep into yourself」というテーマのもと、自然を感じながらのヨガ、瞑想や、サウンドバス、身体に優しい食事など、全てがコーディネートされています。食事はヴィーガンにも対応可能です。海外生活が長い2人が考えるウェルネスを体験で、まるで海外を旅するような気分に。仕事や人間関係から1度離れ、自分自身の呼吸や声、身体の反応を再確認することで、あるがままの自分を受け入れ本当になりたい自分を探る2日間です。(画像はプレスリリースより)【参考】※「Deep into yourself-movement and deep listening-」
2023年05月16日エドワーズ壽里が手がけるリトリートアジアで話題のヨガインストラクター・エドワーズ壽里が、サウンドバスアーティスト・HIKOKONAMI氏とコラボしたリトリート企画「Deep into yourself-movement and deep listening-」が、2023年6月10日(土)、6月11日(日)に開催される。場所は千葉県・稲毛海岸の「SUNSET BEACH PARK」。仕事や人間関係を忘れて自身とじっくり向き合い、疲れた心や体を癒やして自分と再び繋がる時間を提供する。自分自身を再発見するウェルネス体験を同リトリートは、1泊2日のプログラム。エドワーズ壽里によるヨガと瞑想やHIKOKONAMI氏によるサウンドバスなど、心と身体のバランスを整えるウェルネス体験で構成されている。またからだが喜ぶ食事や、自然の中でリラックスしながらのアクティビティをなどトータルコーディネート。食事はヴィーガンプランも選択可能だ。参加者にはオーストラリア発「Le Tan」の日焼け止めや、国産CBDスキンケア「WALALA」のサンプルセットなど、嬉しいギフトも用意されている。プログラム参加料を含む基本料金は、1泊2食付きで税込60,000円。定員は14名で2023年5月26日まで予約を受けつけている。(画像はプレスリリースより)【参考】※「Deep into yourself-movement and deep listening-」
2023年05月10日18トリソミー(エドワーズ症候群)とは――どのような特徴・症状がある?18トリソミーとは、18番染色体が3本あるために、成長・発達の遅れやさまざまな疾患・合併症を持つ体質です。1960年代にイギリスのジョン・H・エドワーズらによって報告されたことにちなみ「エドワーズ症候群」とも呼ばれています。約3,500~8,500人に1人の割合で誕生する、比較的頻度の高い染色体異常症です。男:女=1:3で、女児に多く見られます。半数以上は生後1週間以内に亡くなり、生後1年まで生存する割合は約10%とされてきました。父親・母親それぞれから受け継いだ染色体は23対(1~22番の常染色体と1対の性染色体)あり、それぞれ2本で1対となり、合計46本あります。トリソミーとは、何らかの原因によってある染色体が1本多く存在し、2本ではなく3本になった状態のことをいい、染色体が合計47本となります。染色体がトリソミーとなって染色体異常症になることを、「トリソミー症候群」と呼びます。何番染色体が3本かによってあらわれる症状などが異なります。具体的に18トリソミーにはどのような特徴や症状があるのでしょうか。18トリソミーの主な特徴や症状として、胎児期からの成長障害が見られ、出生時も低身長であることなどが挙げられます。また、重い知的障害を伴います。特徴として、下記のものが挙げられます。頭部:重度の小頭症、後頭部突出など先天性心疾患:大部分のお子さんに心室中隔欠損があります。また、その3分の2では心房中隔欠損や動脈管開存も合併しています。呼吸器:横隔膜弛緩症、上気道閉塞、無呼吸発作など消化器:食道閉鎖、鎖肛、胃食道逆流など泌尿器:馬蹄腎、水腎症、そけいヘルニアなど筋骨格系:多指症、合指症、 内反足と揺り椅子状足底、橈側欠損(親指側の形成に特徴がある状態)、関節拘縮、側弯症など耳:変形を伴う耳介低位、難聴などそのほか、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)や肝芽腫などの悪性腫瘍が見られることもあります。Upload By 発達障害のキホン先天性心疾患に基づく左右シャント(欠損孔の存在によって本来はない左心室から右心室への血流)によりうっ血性心不全や肺高血圧が進展しやすくなります。また、消化器や呼吸器に病変が起こることが多く、無呼吸発作による呼吸不全をきたしやすく、これが心疾患とともに生命予後に大きく影響すると言われています。参考:18トリソミー|MSDマニュアル参考:18トリソミーの子どもと家族地域で暮らすこと|東京薬科大学18トリソミー(エドワーズ症候群)の原因は?遺伝との関係はあるの?トリソミーとは何番目かの染色体が1本多い状態です。すなわち、18トリソミーは、18番目の染色体が本来2本のところ3本の状態で生まれてくる先天異常症候群で、遺伝子の量的不均衡が生じることにより症状があらわれるとされています。受精卵は「減数分裂」という仕組みにより、父親の精子と母親の卵子から各染色体をそれぞれ1本ずつ受け継ぐことができます。しかしこの過程で、何らかの原因で18番染色体がうまく分裂せず2本とも精子もしくは卵子に入ってしまう場合があります(染色体不分離)。2本の18番染色体を持った精子もしくは卵子が、正常な精子や卵子(1本の18番染色体を持つ)と受精すると、結果的に受精卵には18番染色体が3本存在してしまいます。また18トリソミーは染色体(遺伝子の担体)の異常によって起こる疾患ですが、両親の染色体にもともとなんらかの原因があってそれが子どもに遺伝するというわけではなく「あくまでも″突然変異″によって起こりうること」と考えられています。通常、常染色体のトリソミー(1本全体が増えている場合)がある場合は胎内で死亡することがほとんどと言われています。染色体異常があっても出生の可能性が比較的高いほかの代表的な例として、13トリソミー、21トリソミーが挙げられます。13トリソミーとはどのような違いがあるのでしょうか。13トリソミー(パトウ症候群)パドウ症候群とも言われ、13番染色体が3本存在するトリソミーの染色体異常です。5,000~12,000人に1人の確率で生まれ、寿命は生後~数ヶ月と言われていますが、医学の発達に伴い、近年は数年を超えて長期の生存者もいます。21トリソミー(ダウン症候群)ダウン症候群とも言われ、21番染色体が3本存在するトリソミーの染色体異常です。600〜800人に1人という比較的高い確率で生まれます。合併症などの治療により、この20~30年で飛躍的に平均寿命が延び、寿命は約60年です。13トリソミー、21トリソミーともに、18トリソミーと同様さまざまな身体的症状や特徴、合併症などを持って生まれてきます。先天性心疾患や成長障害など重複する症状も多く見られますが、疾患ごとに症状の違いもあります。参考:18トリソミーとは?身体的特徴や原因について |NIPTJAPAN参考:染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群の疾患一覧の疾患一覧|小児慢性特定疾病情報センター18トリソミー(エドワーズ症候群)は出生前や出生後に調べられるの?18トリソミーであるのか診断を確定するためには、染色体検査を受ける必要があり、出生前、出生後どちらでも受けられます。どのタイミングで、どのような検査を受けることができるのか解説します。出生前に行うことができる検査は、「非確定的検査」と「確定検査」の二つに分けられます。非確定的検査を実施した後に染色体異常の可能性があった場合は、確定的検査を実施します。非確定検査1.超音波(エコー)検査(胎児精密超音波検査)…妊娠11~13週ごろに赤ちゃんの首の後ろのむくみ(胎児後頚部浮腫)をみる検査です。トリソミーの胎児は、このむくみの増加が認められます。2.母体血清マーカー検査…妊婦の血中の成分を調べ、染色体異常の確率を予測するスクリーニング検査です。少量の血液を採取し、10日ほどで結果が出ます。3.コンバインド検査…コンバインドは「組み合わせ」という意味で、超音波検査と母体血清マーカー検査を組み合わせて行う検査です。単体の検査よりも高い精度が期待できます。妊娠11週から13週6日までに行うことができます。4.新型出生前診断(NIPT)…妊婦の血液中にある胎児の細胞のDNA断片を調べ、そこから染色体異常の可能性を判断します。妊娠9~10週目以降から受けることができます。確定検査上記の非確定診断で染色体異常の可能性が高いと診断された場合、確定診断を受けることになります。1.羊水穿刺…細い穿刺針を用いて羊水を吸引し、検体(羊水中の胎児細胞)を採取します。妊娠15週以降で実施可能な検査(羊水検査)です。2.絨毛採取…絨毛は妊娠早期の胎盤の一部で、それを採取して行う検査(絨毛検査)です。羊水検査に比べてより早く、妊娠11~14週で実施可能です。3.採取した検体で染色体検査を行い、18番染色体が3本あることが確かめられれば、「18トリソミー症候群」と確定診断されます。赤ちゃんの身体的外見や特徴から18トリソミー症候群が疑われた場合、血液を用いた染色体検査を行って診断を確定させます。18トリソミーの診断確定後には病状や合併症の可能性を考慮し、MR・CT検査、X線検査、眼科・耳鼻科(聴覚)評価など、必要な検査を行います。厚生労働省ホームページ「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書」慶應義塾大学病院ホームページ「出生前診断」18トリソミー(エドワーズ症候群)と診断されたら…治療法や予後は?18トリソミーは自然流産になるケースが多く、生まれても重篤な合併疾患や呼吸循環機能の未熟性などが原因で、ほとんどの赤ちゃんが数週間~数ヶ月で亡くなります。発見から現在に至るまで、18トリソミーそのものへの有効な治療法は確立されていません。しかし近年の医療の発達により、出生後の生存率が少しずつですが伸びてきています。外科手術を含めた新生児集中治療を行った場合で1ヶ月生存率が83%、1年以上の生存率25%と少しずつ生存率が伸びてきています。特に、先天性心疾患に対する積極的治療による心臓手術施行群(30例)では、1年以上の生存率84%、3年以上の生存率53%の報告もあります。手術をしなかった例との比率において、抜管率(チューブなどがなくても安定した呼吸が可能)、生存退院率、生存率が有意に向上しています。しかし生存率が伸びているものの、生まれ持ったさまざまな疾患や合併症は刻々と変化するため、症状が出たらすぐに対症療法を行う必要があります。また18トリソミーは悪性腫瘍のリスクもあるため、腹部エコーによる半年ごとの腫瘍チェックを含めた「定期的健康管理」が非常に重要になってきます。トリソミーの子どもと家族地域で暮らすこと身体障害者手帳や療育手帳を取得し、ショートステイやデイサービス、訪問看護などの福祉サービスを利用している方もいます。しかし、医療と福祉の連携はまだまだ十分ではないため、福祉サービスをうまく利用できないというケースも少なくありません。在宅治療が可能でも、保護者が行う医療的ケアには子どもの命に係わる行為も含まれるため、長時間介護への疲労や慢性的睡眠不足、きょうだい児への影響、通院など移動の負担など、保護者の身体的・心理的・精神的疲弊は相当なものと言えます。保護者に対する継続的な観察や支援が必要なのは言うまでもありません。「18トリソミーのお子さんとご家族のあたたかな生活の支援」を目的とした「18トリソミーの会」があります。18トリソミーに関するさまざまな事柄や医療情報提供、近くに住んでいる会員とのマッチングなどのピアカウンセリングも行なっているので、このような会に参加することは本人と家族にとって有意義なことです。最適なタイミングの外科的介入などにより、長期生存や在宅治療、そして子どもへの苦痛軽減を両立させることが可能になってきています。自宅では在宅酸素(酸素を吸入しながらの生活)、痰の吸引、人工呼吸器を使った呼吸管理など、器具を使った医療ケアを行います。また、子どもの発達段階に合わせた座位練習や体幹の保持、立位練習などの理学療法を加えることで、子どもや保護者の希望を叶え、生活のQOLを向上できた例も挙げられています。遺伝カウンセリングとは、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーなどが行うカウンセリングです。遺伝カウンセリングでは、医学的な情報を伝えるだけでなく、「社会的にどのような支援体制があるのか」「生む、生まないの選択肢をする際、どのような倫理的問題があるのか」など、保護者自らが意思決定できる援助も行ないます。「検査を受けるべきか悩んでいる」あるいは「出生後もさまざまな不安や悩みがある」という場合でも相談をすることができます。担当医やこのようなカウンセリングの意見を参考に、子どもの病状について家族できちんと理解することが大切です。トリソミーのお子さんを生み育てること医療・福祉・社会への要望東京薬科大学〔18トリソミーの子どもと家族地域で暮らすこと〕治療方針の選択に困難が指摘されてきていた18トリソミー。近年は…以前は緩和ケアか、積極的治療か…その治療方針の選択にさまざまな困難が指摘されてきていた18トリソミー。しかし近年、新生児の集中治療や外科的手術などの積極的治療が行われ、これまでより長く生きられるようになったというエビデンスが蓄積してきています。とてもゆっくりではありますが、あやすと笑う、経口で食事ができるようになるなど、着実に成長していく姿も報告されています。18トリソミーがどのような疾患なのかを知ってほしいのはもちろん、このような染色体異常がある子どもたちが1日1日をどう生きているのか、そして子ども本人や家族、それを支える人たちにどのような医療的、療育的、心理的支援が必要なのかを知ってほしいと思います。
2023年01月28日ギレルモ・デル・トロ監督の『パシフィック・リム』やギャレス・エドワーズ監督のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の製作陣が結集して贈る、新たなアクション・アトラクション・ムービー『キングコング:髑髏島の巨神』。このほど、30mを超える巨神キングコングが人類への怒りをみなぎらせ、大暴れする予告編が解禁となった。舞台となるのは、南太平洋に浮かぶ神秘の島・髑髏島。その島には、人類がまだ見たことのない生物が生息しているという。だが、簡単な任務だと思って島に向かう調査隊の前に現れたのは、巨大な島の守護神、“キングコング”!巨神の出現にパニック状態となった隊員たちは、巨大な骸骨だらけの髑髏島で逃げ惑うことに――。調査隊リーダー役のトム・ヒドルストンに加え、女性カメラマンを演じるオスカー女優ブリー・ラーソン、さらにサミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマンら豪華キャストが神秘の島・髑髏島に潜入する本作。解禁となった予告編では、怪物はコング以外にもおり、髑髏島が“巨獣”だらけの島であることを明らかにする。視界をさえぎる霧の中、巨大な骨だらけの髑髏島を進む調査チーム。その先に、突如としてトカゲのような巨獣が現れる。さらに水中から獰猛なバッファロー、さらに深い森では大グモが人間たちを見下ろしている。「この島は一体何だ、知っていることを全て教えろ!」隊員の叫びもむなしく、次々に襲いかかる巨獣たちに追われ、彼らは絶対絶命の大ピンチに。調査隊のリーダーを演じるトムは驚愕の表情を見せ、女性カメラマン役のブリーは、あまりの恐怖に涙する …。やがて調査隊は、最終手段として島を焼き尽くす作戦に打って出る。一面、炎の海となる髑髏島。だが、燃え上がる炎の中から姿を現すのは、人間への怒りをみなぎらせた巨神、キングコングだった!もはや誰も止めることは出来ない。巨神と巨獣が生息する神秘の島“髑髏島”に侵入してしまった人間たちは果たして、そこから脱出できるのか――!?緊迫のアドベンチャー体験となる本作は、迫力たっぷりの大スクリーンで楽しめるIMAXでの上映も決定している。『キングコング:髑髏島の巨神』は3月25日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月12日『スター・ウォーズ』シリーズ最新作、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(12月16日公開)の公開を前に来日したギャレス・エドワーズ監督に直撃取材! 同シリーズの公開第1弾『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でレイア姫が"デス・スター"の設計図をR2-D2に託したが、本作は反乱軍の極秘チーム"ロ―グ・ワン"が、この究極兵器の設計図を盗み出す過程を詳細に描くスピンオフ作品だ。スピンオフと言えども"もうひとつの『スター・ウォーズ』"ということで、そのメガホンを握ることは"ローグ・ワン"のミッション並みに重圧を極めたに違いないが、「過去のシリーズとは違うものにしてよかったので、大胆なことができたよ(笑)」と仕上がりには絶対の自信を示すエドワーズ監督。"SW創造主"ジョージ・ルーカスとの知られざる逸話や本作に込めた熱い想いなどを聞く。――今回、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の監督をする上で、同シリーズの創造主たるジョージ・ルーカスからアドバイスなどはありましたか?ジョージは今回の撮影現場に来てくれたよ。ある金曜日に電話が鳴って、プロデューサーのひとりが「誰かが現場に来るよ」って言ってね。「誰だと思う?」って聞くから冗談で「ジョージ?」と答えたら「そう」だと(笑)。おかげで週末はパニックのまま過ごした。月曜日に彼が本当に来たけれど、すごく優しくサポートしてくれたよ。――それはめちゃくちゃ緊張しますよね(笑)。現場では、どういう会話を?もしもダメ出しをされたらどうしようと気にしていたけれど、「お金、使い過ぎじゃない?」とかジョークを言いながらも、ひとつだけリクエストがあったよ。ストームトルーパーのヘルメットにはいくつも候補があったけれど、僕たちは使わないものも現場に並べておいた。そこを通り過ぎたジョージが一個のヘルメットを見て「これいいね!」と言ったので、「マズい! それを使わないと!」って焦ったよ(笑)。車を運転しているストームトルーパーがいるけれど、奴がかぶっているヘルメットがそれさ!――映像面では手持ちカメラや寄りのショットの多様など、ご自身のカラーが存分に出ていますよね?『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)のJ・J・エイブラムスはシリーズの伝統に忠実に撮っていた印象でしたが、今作の場合、伝統的なそれとご自身のカラーのバランスは?数字で表すことは難しいけれど、半々じゃないかな?もともと『スター・ウォーズ』シリーズはクラシックな世界観で映画的なものではあるけれども、実はスタジオのほうが従来のサーガと同じにしなくていいと。むしろユニークであってほしくて、変えていい、違っていいと言われたよ。だから、ある意味では変えていい許可があったわけで、変えなくてはいけなかった。――さて、今回の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、一言でテーマを表すとしたら、どの言葉になるでしょうか?一言で言うと、"希望"だね。"ローグ・ワン"のメンバーには、いろいろな文化や惑星から、いろいろな意見を持った人間が集まって、不可能に思えることに挑戦する。過去の作品は善VS悪の構図がハッキリしていたけれど、インターネットが発達した現代では、いろいろな意見や視点が人間にはあることを、我々は知っている。そこには完全なる善VS悪などはなく、皆少しずつグレーな感じで、人間ってそういうものだってわかり始めた。そして、それは新しい考えだと思う。だから今回の作品では、それぞれ皆に問題があって、過去には悪事を働いた悪い奴もいるけれども、選ばれし者、超人的な能力がなくても決断して実行すれば物事はうまくいく――そういうメッセージがあると思う。――それが公式の見解だとするとパーソナルな点――つまり、ルーク・スカイウォーカーは監督のジョージ・ルーカスそのもの、自分自身を投影していたキャラクターでしたが、今回の映画には、どこかパーソナルな部分を投影していますか?そうだね。パイロットのボーディー・ルック(リズ・アーメッド)に僕は近いかもしれない。本当はジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)やキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)と言いたいところだけれど、実はボーディーだと思っている。彼は偶然、皆の仲間になってしまったところがあり、別に戦争に加担したくはなかったけれど、流れでそうなってしまった。言うほど勇気もないし、カッコよくもない。いつも苦悩しているが、イザとなれば頑張るタイプだから。――なるほど確かに、ジン、キャシアンだけでなく、ボーディーに感情移入するタイプの観客も多そうです。皆ヒーローになりたいけれど、どちらかというと彼は普通の人間で、戦争は怖いもので、僕自身もそう思っている。犠牲を払うなど、正しいことをすることは大変だと思っている。あと、オーソン・クレニック(ベン・メンデルソーン)にも感情移入するよ。彼がデス・スターを作り上げたわけだけれど、僕も『スター・ウォーズ』の映画を作って手放さなくてはいけないからね。これは続かない、世の中に戻さなくちゃいけないので、彼が抱いているフラストレーションもわかるよ。でも、僕なんかより悪い奴なんだけれどね(笑)。■プロフィールギャレス・エドワーズ1975年、イギリス生まれ。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(77)とスティーヴン・スピルバーグの『未知との遭遇』(77)と出会い、映画監督を志す。VFXアーティストとしてキャリアを始めた後、『モンスターズ/地球外生命体』(10)で劇場用映画監督デビュー。本作の成功を受け、大ファンだったというゴジラのハリウッドリメイク『GODZILLA ゴジラ』(14)の監督に抜擢され、世界中で5億3,000万ドルを弾き出すヒットを記録した。(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2016年12月13日先日、主演のフェリシティ・ジョーンズ、共演のディエゴ・ルナ、そしてギャレス・エドワーズ監督の来日も決定した『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。とはいえ、「レイやBB-8が登場した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』とはどこが違うの?」「シリーズ全作を見直さなきゃだめかな?」と思っている方も多いのでは?そんなあなたに、『スター・ウォーズ』過去作ではどんな話が描かれていたのか、『ローグ・ワン』とはどうつながっていくのか、おさえておきたいポイントをギュッと濃縮してご紹介。まず、『スター・ウォーズ』はシリーズを通して、スカイウォーカー家の家族の物語が描かれているのが大きなポイント。シリーズ第1作目にあたる『エピソード4/新たな希望』、続く『エピソード5/帝国の逆襲』『エピソード6/ジェダイの帰還』では、名もなき青年ルーク・スカイウォーカーが、ジェダイの騎士として成長していく姿を描いている。辺境の砂漠の星で暮らすルークは、ドロイドR2-D2にレイア姫が託した「“デス・スター”の設計図をオルデランにいる父親の元に届けてほしい」というメッセージを見て、オビ=ワン・ケノービと一緒にオルデランに向かうことに。その過程で、ルークはハン・ソロ&チューバッカと出会い、銀河の平和を守る反乱軍の一員に。そしてダース・ベイダーを擁する帝国軍に立ち向かい、見事デス・スターを破壊することに成功するのだ。反乱軍のヒーローとなったルーク。しかし、彼の家族にまつわる衝撃的な事実が発覚する。ルークは師オビ=ワンから「父親はダース・ベイダーに殺された」と聞かされていたが、ベイダーと直接対決した際、「お前の父親は私だ」と告げられるのだ。しかし、誰からも恐れられる父ベイダーには“まだ善の心がある”と信じるルークは、再びベイダーと対決することに。息子をダークサイドに誘うベイダーだったが、ヨーダのもとで修行し、ジェダイの騎士として誇り高き心を持つルークは、命をかけて拒否。父を信じる強い想いはついに届き、ベイダーは死ぬ間際で善良の心を取り戻すのだ――。つまり、壮大な『スター・ウォーズ』の物語は、この“家族の愛”がテーマとなっており、普遍的な父と息子の確執と和解、そして許しの物語といえる。ちなみに、『フォースの覚醒』はエピソード7にあたり、ベイダーの死から約30年後を描いている。そして、本作『ローグ・ワン』では、ルークがジェダイの騎士に成長していくシリーズの原点『エピソード4』の直前までが描かれる。レイア姫がR2-D2に託し、ルークが届けようとしたデス・スターの設計図。これを盗んだのが、本作の主人公となる反乱軍の極秘チーム<ローグ・ワン>なのだ。さらに、そんな本作にもシリーズ同様、“家族の愛”の物語は健在だ。ローグ・ワンを率いる主人公の女性戦士ジン・アーソ(フェリシティ)は、優しい両親と生き別れ、愛を知らない孤独な戦士となっていた。しかし、ある日、反乱軍から行方不明だった優しい父ゲイレン・アーソが、実は帝国軍の究極兵器デス・スターの開発者という事実を知らされる。悪の帝国軍に力を貸す父の“善の心”を信じる娘ジン、という構図は、かつてのルークが悪の帝王の父ダース・ベイダーを信じる姿とまさに同じ!生き別れた父に何があったのか?『ローグ・ワン』は父を信じ続けるジンの、父と娘の愛の物語でもあるのだ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日(金)より全国にて公開。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』デジタル配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年11月29日『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(12月16日公開)のギャレス・エドワーズ監督がこのほど、本作に登場する新ドロイドK-2SOや反乱軍の新しい宇宙船Uウイングなどのデザインに、オリジナル3部作から受け継ぐ"スター・ウォーズの美学"を取り入れたことを明かした。本作は、反乱軍の極秘チーム"ロ―グ・ワン"に加わった主人公の女性戦士ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)が、銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器デス・スターの設計図を奪うという極秘ミッションに挑む姿を描く物語。『スター・ウォーズ』の原点と言われる『エピソード4』につながるアナザー・ストーリーで、『エピソード4』でなぜレイア姫がデス・スターの設計図を持っていたのか、その謎が明かされる。そんな本作のメガホンを取ったギャレス・エドワーズ監督は、「『スター・ウォーズ』には何度も繰り返し登場するデザインがあるんだ。例えばデス・スターは、R2-D2の頭の上の部分とよく似ている」と説明。「僕たちも無意識にコピーし、自分たちのデザインに取り入れたよ」と明かす。そして、「実は新ドロイドK-2SOのパーツやディテールの多くは、『スター・ウォーズ』にすでに存在するものから持ってきているんだよ。また新しい反乱軍の宇宙船Uウイングは、Xウイング(反乱軍のローグ中隊が使用した宇宙船)やスノー・スピーダー(『エピソード5』でルークが搭乗した航空機)を基にして作ったよ」と詳細を明かしたギャレス監督。「オリジナル3部作には登場しなかったけれど、存在すると感じられる宇宙船を作り上げるのは夢のような状況だった」と興奮した様子で話した。また、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』で知られるギャレス監督は、幼い頃に『スター・ウォーズ』を観たことがきっかけで映画製作の道に進むことを決意したそう。「子供の頃は一日中『スター・ウォーズ』のフィギュアで遊んだり、夢見たり、絵を描いたりしていた」というほど、小さい頃から『スター・ウォーズ』の世界に魅了されて育った監督は、「『スター・ウォーズ』シリーズの同じユニバースの同じ場所に身を置きながらも、今まで誰も目にしたことのない出来事を描いている。右に曲がる代わりに左に曲がるといった、意外性のあるストーリーにしたかったんだ」と本作に込める熱い思いも明かしている。(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2016年10月22日ギャレス・エドワーズ監督が『GODZILLA ゴジラ』続編から降板した。2014年の同ヒット作続編降板にあたりエドワーズ監督はワーナー・ブラザースとレジェンダリーの両社と友好的な決裂を迎えたとデッドラインは報じている。今後製作陣は新たな監督探しをすることになるが、同作は先日2019年3月22日に公開が遅らされており、エドワーズ監督がすでに降板の意向を示していたことで新たな人材探しに十分な時間をとるために公開日を変更したのではないかとみられている。『ゴジラ』作品第30弾となった前作にはブライアン・クランクストン、渡辺 謙、エリザベス・オルセン、アーロン・テイラー=ジョンソンらがメインキャラクターとして登場していた。今回降板が明かされたエドワーズ監督は、今年12月公開予定となっている『ローグワン / スターウォーズ・ストーリー』の撮影を終えたところで、今後は編集業務にあたっていくところだと考えられている。『ゴジラ』作品としては今後2020年5月29日に『ゴジラVSキングコング』の公開が予定されているが、詳細については現在のところほぼ明らかになっていない。(C)BANG Media International
2016年05月17日ギャレス・エドワーズが監督する『スター・ウォーズ』のスピンオフ映画に、『博士と彼女のセオリー』のフェリシティ・ジョーンズが主演することになった。このスピンオフ映画は現在J.J.エイブラムス監督が撮影している『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』からは独立したもので、クリス・ワイツが脚本を執筆している。その他の情報スピンオフ映画の企画はもうひとつあり、そちらは『クロニクル』のジョシュ・トランクが監督に決まっている。これらのスピンオフが、ストーリー上でシリーズとどう絡んでいくのかは明らかになっていない。ジョーンズ主演のスピンオフは、2016年12月16日北米公開予定。ジョーンズは、『博士と彼女~』で今年のオスカー主演女優部門にノミネートされている。次回作はニコラス・ホルトと共演するアクションスリラー『Autobahn(原題)』。文:猿渡由紀
2015年02月05日●昔から機械とかメカをいじるのが好きだった今夏大ヒットを記録したハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズ。1998年に公開された前ハリウッド版『GODZILLA』のローランド・エメリッヒ。これまで海外で制作されたゴジラ映画において「監督」としてクレジットされたのは、一般の映画と同様、各作品につき1人しかいない。しかし、本家の日本のゴジラ映画では、1つの作品に2人の監督がいることをご存じだろうか。俳優によるドラマ部分を撮る「監督」と、ゴジラや超兵器などが登場する場面、いわゆる特撮シーンを演出する「特技監督」だ。川北紘一――30代以上のゴジラファンにとってこの人の名前は、ひょっとしたら主役のゴジラ以上にスター的な響きをもつのかもしれない。平成シリーズと呼ばれる『ゴジラVSビオランテ』(1989年)から『ゴジラVSデストロイア』(1995年)までの計6作品で特技監督を務めた川北は、現在のところゴジラ映画における「特技監督」の肩書をもつ最後の人物である(『ゴジラ 2000ミレニアム』以降は「特殊技術」というクレジットに変わる)。初代・特技監督の円谷英二に師事し、怪獣映画の草創期を知る特撮の生き字引であり、現在はドリーム・プラネット・ジャパンの代表として特撮映画の制作や後進の指導にあたる川北監督に、未だ冷めやらぬゴジラへの熱い思い、そして日本の特撮の未来について話を聞いた。――今日はいろいろとゴジラや特撮のお話をうかがいたいのですが、まずはせっかくなので、
2014年10月09日人工心臓弁、血行動態モニタリング技術等を手掛けるエドワーズライフサイエンスは26日、「心臓弁膜症に関する意識調査」の調査結果を発表した。この調査は、毎年9月29日に行われる心血管病予防キャンペーン「世界ハートの日」に向けた、一般の人向けの認知度調査。全国40歳以上の男女を対象に、40代はインターネット、その他は電話で8月1日から5日まで実施され、合計1,000名から回答を得た。「心臓弁膜症の認知度」を聞いたところ、「名前程度は知っている」「詳しく知っている」を合わせ、約80%の人が知っていた。年代別では、50代以降に比べ、40代の認知度が低いことが明らかになった。心臓弁膜症とは、心臓の弁の働きが悪くなり、血液の流れが滞ったり、逆流したりする病気。心臓に負担がかかり、息切れやめまい、胸が痛くなるなどの症状のほか、ひどい場合は失神、心不全などを引き起こし死に至ることもある。自然に治ることはなく、重症になると手術が必要となる。「心臓弁膜症は、本人に自覚症状がないまま悪化することがあると知っているか」との問いに「知っている」と答えた人は30%だった。この結果について、イムス葛飾ハートセンター院長の田鎖治医師(心臓血管外科)は、「心臓は筋肉でできているので、多少の負担がかかっても耐える能力があります。しかし、気づかずに放置してしまうと、かかり続けた負担で筋肉が弱り、手術で心臓弁を取り換えても元に戻らなくなってしまうこともあります」と解説している。「心臓弁膜症を身近な病気だと感じるか」との問いには、「身近だとは思えない」との回答が57%を占めた。また、「心臓弁膜症の原因」についての質問では、「生まれつきかかりやすい人がいると思う」が55%を超えた。一方で「高齢による動脈硬化に関連したものだと思う」との回答は25.5%に止まった。田鎖医師は「日本における心臓弁膜症の推定患者数は200~300万人とも言われています。最近の心臓弁膜症の主な原因は動脈硬化。長生きすれば誰もがかかりうる病気です」と解説している。「家族や友人などに自覚症状がある場合、医師への相談を勧めるか」との質問には、70%が「勧める」と回答した。一方で「自分に自覚症状がある場合、医師に相談に行くか」との質問に「行く」と答えた人は14%に止まった。アンケートの詳細報告と解説は「ニュースリリースのページ」で閲覧できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月01日