名探偵ポアロやミス・マープルなどの名キャラクターを生み出してきた“ミステリーの女王”アガサ・クリスティ。そのミステリー小説の中でも、誰もが知るような著名な探偵は登場せず、ウェールズの幼なじみ2人が思いがけずコンビを組み、ある事件の謎を追うことになる痛快なミステリーが、現在スターチャンネルEXにて配信中の海外ドラマ「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」だ。今回の映像化で監督・脚本・製作総指揮を務めたのは、「Dr. HOUSE/ドクター・ハウス」や「ナイト・マネジャー」で知られ、生粋のクリスティファンだという俳優のヒュー・ローリー。偶然から事件に巻き込まれる元海軍の実直な青年、ボビイ役に『ミッドサマー』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』など幅広い役柄をこなすウィル・ポールター、そしてボビイとともに事件を調べる伯爵令嬢、フランキー役に『ボヘミアン・ラプソディ』や「ハリー・パーマー国際諜報局」(8月5日からBSにて再放送)のルーシー・ボイントンを迎え、ときに勇敢で、ときに無謀な(?)探偵コンビを描き出している。この度、好奇心旺盛で行動力抜群、ボビイとともに冒険に飛び込んでいくフランキーを演じたルーシーのインタビューが到着。映画『オリエント殺人事件』に出演したこともあるルーシーが、ヒュー・ローリー監督の脚本について、クリスティ作品の魅力について語っている。Q:あなたにこの作品に参加したいといわせたヒュー・ローリーの脚本の魅力を教えてください。ルーシー:ヒュー・ローリーの名前があれば、それが何であれ良いものであることは間違いないと察しがつきますし、脚本を読んでさらに確信できました。彼に会う前に脚本と原作を読みました。こう言っては良くないかもしれませんが、私は脚本のほうが好きでした。というのも登場人物たちと一緒に長い時間を過ごしましたし、彼ら自身や彼らの関係性、世界をより細かく深いところまで考察したからです。ヒューの原作の解釈は愛情が滲み出る素晴らしいものでした。アガサ・クリスティの魅力の輝きはそのままに、そこにさらにヒューのウィットとアイデアが込められているのです。もう好きにならずにはいられない脚本でした。Q:脚本の第一印象を教えてください。ルーシー:最初に脚本を読んで、次に原作を読みました。第一印象としては、とにかくフランキーに惚れこみました。もちろん演じるわけなのでフランキーの気持ちに寄り添って読みましたが、そこにヒューが描いた生き生きとした躍動感、斬新さ、軽やかさに惚れこんでしまったのです。役者としてフランキーのようなキャラクター、彼女のような人と出会えることは滅多にありません。そんなキャラクターを演じる機会が訪れてとても興奮しました。Q:以前にもアガサ・クリスティの作品にご出演されていますが、再び演じた理由を教えてください。ルーシー:それはアガサ・クリスティの大ファンだからですよ!彼女の作品は紛れもなく魅力的です。文体もウィット溢れるセリフも見事ですし、常に彼女の作品は読者の3歩先を行っているのです。登場人物は知的で十分すぎるほど魅力的です。しかも悪役たちの中には純粋さという幻想があり、知的センスのある狡猾さが物語の中に編み込まれているのです。アガサ・クリスティの作品の登場人物を演じられるチャンスがあるなら絶対にNOとは言いませんし、ましてやヒュー・ローリーが脚色したとなればなおさらです。わざわざ検討してみることなんてありません。Q:レディ・フランシス・ダーウェント、通称“フランキー”について教えてください。ルーシー:ヒューとフランキーについて話し合っている際に、“エネルギッシュ”と“度胸”という二語が頻繁に出てきました。このふたつは私がフランキーの中でもっとも気に入っている部分でもあります。彼女は予測不能で周りにいる人々や自身の人生にも存在感を示す人です。ある種の自信にも満ちていますが、何よりも存在感と強引さ――あらゆる喧騒の中に身を置きたいし、すべてを最前列で体験したい、という強い信念があるのです。ヒューの描き出す彼女のエネルギッシュさ、愛らしさ、人生を楽しむ姿は私にとって最も魅力的でした。Q:フランキーは素晴らしい女性主人公ですが、あなたが彼女を演じてみたいと思った魅力は何でしたか?ルーシー:アガサ・クリスティの描く女性たちは知性があり、ユーモアのセンスも知識もあります。フランキーはバイタリティと瞬発性があり、さらに人生に好奇心と緊張感、ハングリーさと刺激を求めています。そんな女性を演じることは私にとって大きな学びの機会となりました。彼女は決して自分本位ではなく、自分のことをより理解し、当たりやすい直感を信じて良心のままに行動する人です。それが彼女にとっては自分を解放するということなのですが、私自身もそんな彼女を演じることが自分を解放することにつながりました。フランキーは自分の力をよく理解していて、存在感もあり、自分を見失うこともない、まるでお手本のような人だと思います。私たち誰もがもっとフランキーのようになれると良いですね。これからも生き方のお手本として、きっとこの脚本を読み直すと思っています!Q:フランキーの登場シーンについて教えてください。ルーシー:教会でボビイの視点から見たフランキーから彼女の幕が開きます。ふたりにとっては子どもの頃以来の久々の再会です。互いに別々のタイミングで相手に視線を送るのですが、共に成長してきた人が「ああ、あの人がこんなに変わったとは!」とそれぞれに驚く様子はとても愛しくて、素敵な瞬間でした。あの時代の多くの女性は生活に縛られ、思うように生きられないか、想像していたのとは違う人生を歩んでいます。ところがフランキーは少し違っていて、この点においては自由に生きています。アガサ・クリスティがフランキーのことを目の前に立ちはだかる制約を押しのけていくような女性として描写している点はとても素晴らしいと思います。フランキーには反逆心がある。そして気まぐれな部分もあるのですが、ボビイとフランキーのふたりはまるで互いにウィンクを交わすように、それぞれの良さを引き出しあう関係になります。まだどちらも人生を真面目に考え過ぎず、ある意味どこか気楽に楽しんでいる段階なのです。フランキーは相手の良さをうまく引き出す持ち前の明るい性格でボビイをからかうのですが、ふたりのそんな姿はとても素敵でした。Q:ドラマの中で両親役を演じるのは、エマ・トンプソンとジム・ブロードベントでしたが、どんなお気持ちでしたか?ルーシー:エマ・トンプソンとジム・ブロードベントが私の両親です、と言うなんて、まるで現実離れしていますよね!ふたりとの共演はとても楽しいものでしたし、ふたりのエネルギーに触れることもできました。ふたりの演技を通じて、フランキーがどうして今のような女性になったのかを知る多くの答えを得ることもできました。とても素敵な一家です。かなりエキセントリックですが、それは家族の中心に強い愛情がある一家だからです。フランキーと母親が時折、気難しくてぶつかり合うのは、お互いへの愛情と相手を守ろうという強い想いがあるからです。Q:ボビーとフランキーは事件の裏に潜む怪しい空気を感じているのでしょうか?ルーシー:フランキーとボビーはまず謎の人物の死について捜査しようとしたところで、不穏な空気を感じ取ります。それからすぐに、これは本当に危険な捜査になることに気付くのです。アガサ・クリスティ作品には数多くの魅力がありますが、素晴らしいのは彼女が常に読者の3歩先を進んでいて、最初はさりげなく、やがて読者が青ざめるような展開を用意しているところです。驚くような展開に持ち込むためには、具体的なテクニックが必要ですがヒューの脚本をそれを的確に捉えてアドベンチャーとコメディのバランスを見事にとっているのです。おかげで視聴者は気楽に登場人物の人間関係を楽しんで見ていられたと思うと、次の瞬間には急にシリアスで手に汗握るような緊張感を味わうことができるのです。Q:様々なロケーションでの撮影はいかがでしたか?ルーシー:ボビーとフランキーが博覧会を訪ねていくシーンの撮影は、実際にあちこち移動しては撮影をして撮り終えることができました。そして最終日にカーニバルの撮影ができたこともこのドラマの撮影にふさわしい最後だったと思います。乗馬のシーンの撮影では美しいアルコーブや並木道を馬と一緒に走ることができて……とても静かで濃密な時間でした。ストーリーに沿ってとてもエネルギッシュでハイペースな撮影が続く中で緩急のついた非常に美しいシーンになったと思います。Q:「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」の見どころを教えてください。ルーシー:これはラブストーリー、ロードトリップ、犯罪スリラーといった要素が見事なバランスで混ざり合った、見どころが満載のドラマです。ほかにもボビイ、フランキー、ノッカーたちが主に繰り広げるコメディ色のあるアドベンチャーでもあります。さらにストーリーの闇の部分から漂ってくる恐怖や迫りくる危機も体感することができて、非常に洗練されたストーリーが繰り広げられています。このローラーコースターのような目まぐるしい展開が満載のストーリーとキャラクターたちの織り成す人間模様、ユーモアから急転直下のスリルと恐怖をぜひ視聴者の方々にも楽しんで頂きたいです。私たちも大いに楽しんで作った作品ですから、視聴者のみなさんにも楽しんで頂けると嬉しいです。<ストーリー>ウェールズの海外沿いの村に暮らすボビイは、ある日崖から転落した男を発見する。重傷を負った男は最後に「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎めいた遺言をボビイに伝え、息を引き取る。その不可思議な言葉と、男のポケットに入っていた写真を手掛かりに、ボビイは幼なじみの伯爵令嬢フランシス・ダーウェントと共に事件の解決に挑むことに――。「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」<字幕版>はスターチャンネルEXにて全話配信中(全3話)。(シネマカフェ編集部)
2023年08月05日名作「ナイルに死す(Death on the Nile)」をアガサ・クリスティ自身が書き直した戯曲版だけのストーリーG-フォレスタ(代表:丸尾 拓)主催、『Murder on the Nile ~ナイル河上の殺人~』が2023年6月24日 (土) ~2023年6月25日 (日)に新開地アートひろば(兵庫県神戸市兵庫区新開地5丁目3番14号)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにて4月23日(金)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 『Murder on the Nile ~ナイル河上の殺人~』アガサ・クリスティ自身が書き直した舞台版! 船上サロンだけで繰り広げられる人間ドラマ! ポアロも登場せず、登場人物も変更され、ラストシーンが小説版とも映画版とも違う もう一つの「ナイル殺人事件」! 女友達の彼を奪った果ての、こじれた人間関係と不可解な死。 一癖も二癖もある登場人物が彩る アガサ・クリスティの「鋭く」「温かい」、愛に溢れた傑作! 1937年に発表されたアガサ・クリスティの代表作であり、名作中の名作「ナイルに死す(Death on the Nile)」から9年後の1946年3月、アガサ・クリスティ自身が戯曲版として書き直した「Murder on the Nile」が、ロンドン・アンバサダーズ・シアターで幕を開けた。日本での公開は数も少ない、忘れられた傑作舞台! この傑作を、昨年の舞台版「そして誰もいなくなった」に引きつつづいて、G -フォレスタがより濃密にお届けする!G-フォレスタ2000年旗揚げ。現在は主に神戸の劇場での公演と、「洋館ミステリ劇場」と呼ばれるシリーズで年に3~4回公演をしています。本物の洋館を舞台に江戸川乱歩、夢野久作、浜尾四郎などの昭和初期の探偵小説を上演し、事件の謎を解きながら洋館内を移動する、ツアー型の「洋館ミステリ劇場」が特に人気が高く、チケットは即日完売の勢いで、2010年3月には神戸の異人館街の旧中国領事館でも上演をはたしました。劇場での公演は「犯罪メロドラマ」と称して、犯罪事件というひとつの極限状態にある人間ドラマを、時にはサスペンスタッチに、時にはコミカルに、そして時には感動的に描きます。また、お客様が物語を選ぶ「RPG(ロールプレイング)」形式の実験的なミステリーも上演。お客様には選択ごとに違った結末を楽しんでいただきました。公演概要G-フォレスタ『Murder on the Nile ~ナイル河上の殺人~』公演期間:2023年6月24日 (土) ~2023年6月25日 (日)会場:新開地アートひろば(兵庫県神戸市兵庫区新開地5丁目3番14号)■出演者生田克正、中佐和葉、もりかゆみ、森優子、山崎修一、泉希衣子、五馬さとし(ビックワンウエスト/劇団ひこひこ)、沢竜(イズム)、高田恵輔、伶原彩夏(シアワセナゲキダン)、谷屋俊輔(ステージタイガー)、渡部友実■スタッフ演出:丸尾拓舞台監督:久保克司 ((株)スタッフステーション)照明:溝渕功 (campana)音響:四之宮基貴(SAWCRNT)舞台美術:久太郎 (Anahaim Factory)衣装:山口明子受付:なつみあや、佐倉ハルキ 他宣伝写真:高田恵輔(Marble Plus)宣伝美術:スギモトヒロコ舞台撮影:佐伯亜由美(SEKpictures )制作:守家由美、森優子、中佐和葉企画・制作:G-フォレスタ■公演スケジュール6月24日(土)13:00 / 17:00★6月25日(日)12:00 / 16:00★終演後、バックステージツアー有※開場は、開演の30分前です。■チケット料金指定席引換券:4,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月21日アガサ・クリスティの小説を原作として映画化された2017年の『オリエント急行殺人事件』、2022年の『ナイル殺人事件』でメガホンを取り、名探偵エルキュール・ポアロを演じたケネス・ブラナーが、第3弾の製作に乗り出した。製作・配給会社の20世紀スタジオがSNSで発表した。同スタジオによると、第3弾のタイトルは『A Haunting in Venice』(原題)で、「不穏なスーパーナチュラルスリラー」。2023年に公開とのこと。キャストはケネスのほか、カイル・アレン、カミーユ・コッタン、ジェイミー・ドーナン、ティナ・フェイ、ジュード・ヒル、アリ・カーン、エマ・レアード、ケリー・ライリー、リッカルド・スカマルチョ、ミシェル・ヨーが出演する。原作は、クリスティの「ハロウィン・パーティ」だという。ケネスは「これは、エルキュール・ポアロというキャラクターと、アガサ・クリスティシリーズを素晴らしい形で発展させた作品です。絵のように美しい街でのハロウィンを舞台とした、複雑であまり知られていない物語です。映画製作者である私たちにとって、この物語に味付けをして、心底背筋が凍るようなものを忠実な観客にお届けできる、最高のチャンスに恵まれました」と喜びのコメントを発表している。(賀来比呂美)■関連作品:オリエント急行殺人事件(2017) 2017年12月8日より全国にて公開© 2017Twentieth Century Fox Film Corporationナイル殺人事件 2022年2月25日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved
2022年10月11日アガサ・クリスティの舞台劇「検察側の証人」が2021年8月28日(土)から9月12日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて、その後、兵庫・大阪にて上演される。アガサ・クリスティの舞台劇の“最高峰”ミステリーの女王と呼ばれる世界的な推理小説家 アガサ・クリスティ。演劇の造詣も深く、戯曲作家としても数多くの傑作を残した。今回上演される『検察側の証人』は、緊迫感あふれる論戦と度肝を抜く展開で多くの観客を魅了してきた、アガサ・クリスティの舞台劇において“最高峰”と称賛される法廷ミステリーの決定版だ。唯一のアリバイを証言する妻が“検察側の証人”に・・・物語は、容姿端麗な青年レナードが大富豪で独り身の婦人を撲殺した容疑で起訴されるところから始まる。彼は全くの無罪を主張するが、彼に不利な状況証拠や確実なアリバイが無いことなどを理由に逮捕されてしまう。レナードを裁く法廷では、彼の唯一のアリバイを妻・ローマインが証言するはずだったが、法定に立った彼女は「彼から『婦人を殺した』と告白された」と、“検察側の証人”として証言を行うのだった……。ジャニーズWESTの小瀧望が出演そんな息をのむ法廷劇「検察側の証人」でレナード役を演じるのは、2021年に上演された『エレファント・マン』で読売演劇大賞 杉村春子賞及び優秀男優賞に輝いた、ジャニーズWESTの小瀧望。また、ローマイン役は瀬奈じゅんが、敏腕検事のマイヤーズ役は成河が演じるなど、実力派キャストが揃う。翻訳・演出は、読売演劇大賞 優秀演出家賞など数々の演劇賞に輝いてきた小川絵梨子が担当。リアルで緻密な人間描写と時に大胆な緩急ある演出に定評のある小川が、不朽の名作をどのように演出するのか期待が高まる。詳細「検察側の証人」公演日程・会場:・2021年8月28日(土)~9月12日(日):世田谷パブリックシアター・2021年9月16日(木)~9月20日(月・祝):兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール・2021年9月23日(木・祝)~9月28日(火):枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール作:アガサ・クリスティ翻訳・演出:小川絵梨子<キャスト>青年レナード・ボウル:小瀧望(ジャニーズWEST)ローマイン・ハイルガー:瀬奈じゅんウィルフリッド卿:大滝 寛首席秘書カーター・判事:浅野雅博ハーン警部・警官:寺西拓人ワイアット博士:斉藤直樹グリーダ:林愛夏クレッグ・看守:西川大貴裁判書記・廷吏:阿岐之将一ジャネット・マッケンジー:那須佐代子事務弁護士メイヒュー:梶原善検察マイヤーズ:成河美術:大島広子照明:原田保音響:加藤温衣裳:前田文子ヘアメイク:鎌田直樹演出助手:長町多寿子舞台監督:弘中勲<チケット情報>■東京公演<世田谷パブリックシアタ―>S席:10,500円A席:8,000円 (全席指定・税込)※未就学児入場不可一般発売日:2021年7月17日(土)問い合わせ先: チケットスペースTEL 03-3234-9999(平日10:00~12:00/13:00~15:00)■兵庫公演<兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホール>10,500円 (全席指定・税込)※未就学児入場不可一般発売日:2021年7月17日(土)問い合わせ先:芸術文化センターチケットオフィスTEL 0798-68-0255(10:00~17:00月曜休※祝日の場合翌日)■大阪公演<枚方市総合文化芸術センター関西医大大ホール>S席:10,500円A席:8,000円 (全席指定・税込)※未就学児入場不可一般発売日:2021年7月17日(土)問い合わせ先:枚方市総合文化芸術センター別館TEL 072-843-5551(9:30~20:00 火曜休館、祝日除く)
2021年06月04日思いがけない人間関係やエピソードが交錯していくリーダビリティの高さが、村木美涼さんの小説の魅力だ。『商店街のジャンクション』もまた、着ぐるみが媒介となって物語は意外な方向へ転がっていく。商店街で、着ぐるみでチラシ配りのアルバイトをする、男女3人の物語。主な登場人物は、IT系会社員の滝田徹、インフォメーションセンターで働く水谷佳菜、追われる身の兵頭健太という3人の男女。「『着ぐるみの中にいる時間を何よりも大事にしている男』『すべての物事を右からしか始められなくなった女』『ただひたすら面倒から逃げている男』。この先もこのままでいいのかとうっすらとした不安を抱いている彼らがどう変わっていくかが読みどころかなと。着ぐるみの名前を〈チョッキー〉にしたのは、着ぐるみの中でVサインをしているからという単純な発想からです(笑)」村木さんの作品では、「この人物には何か人に言えない秘密や悩みがあるんだな」と思わせる場面が早い段階から明示されるのだが、その具体的な中身はなかなか明かされない。だが、作中に出てきた〈偶然こそが生きている証しだ〉という意味深な言葉が、テーマをよく表している。「10年くらい前から“偶然”というものについて考えるようになりました。よく“単なる偶然”などと言いますが、思いつきでしたこと、あるいはしなかったこと。それらが巡り巡って誰かのもとに偶然として届いたときに、もしかしたら、その人の人生を大きく変えるかもしれない。そんな考えはいまもずっと続いています。それを私なりにいろいろ考えた結果が、バラバラに見える4人の男女のエピソードがつながる『窓から見える最初のもの』で、あれは言ってみれば、偶然が主人公の作品だと思うんですね。本作ではラストに置いた『00』部分で、そんな思いをよりはっきりとした言葉にすることができたかなと思っています」過去作がいずれもミステリーの文学賞を受賞していることからもわかるように、作中に謎は入っているものの着地は奇妙。だがそこが痛快だ。「作品を出すたびに『これってミステリー?』と言われます。本人はあまり気にしていなくて、どうしてもこうなってしまうからしかたがないと、最近は開き直っている部分も。これからもそうした作品をマイペースで書いていきたいです」村木美涼『商店街のジャンクション』「登場人物を自分で理解するために表には出さない短編を書くということをよくします」。「00」という章も、そんな気持ちで加えたそう。早川書房1870円むらき・みすず作家。宮城県生まれ。2017年『窓から見える最初のもの』でアガサ・クリスティー賞大賞を受賞しデビュー。‘19年『箱とキツネと、パイナップル』で新潮ミステリー大賞優秀賞。※『anan』2021年4月7日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年04月05日「オリエント急行殺人事件」と「黒井戸殺し」に続く“原作・アガサ・クリスティ×脚本・三谷幸喜”コラボシリーズ第3弾「死との約束」の放送が来年に決定した。ミステリー界の女王、アガサ・クリスティが、1938年に発表した長編小説「死との約束」のドラマ化となる今作。『死海殺人事件』として映画化もされているが、日本での映像化は今回が初めてだ。今回、三谷さんが舞台を熊野古道に、時代設定を昭和30年代に置き換えて執筆した。三谷さんは原作について「ポワロ物で、僕がいちばん好きな作品」と話し、「事件が起こるまでのワクワク感。真相が明らかになっていくドキドキ感。そしてラストのあまりに意外な犯人。今回も原作のテイストを損なわないように脚色しました。キャスティングも完璧です。極上のミステリーを堪能あれ!」と自信を見せている。主人公は前2作に続き、野村萬斎演じる名探偵・勝呂武尊。ドラマ出演は「黒井戸殺し」以来となる萬斎さんは、「今回は、トリックが前作とは全く違っていて、ある意味、ご覧の皆さんが、“裏切られる展開”かもしれません」と期待を煽り、「熊野古道という日本有数のパワースポットが舞台になっているところも今回の見どころのひとつです。コロナ禍で、家にいる時間も多い昨今ですが、このドラマで、皆さんご一緒に熊野を旅しながら楽しんでいただければ」とコメント。また、勝呂が旅行先で出会う婦人代議士・上杉穂波を鈴木京香が演じる。旅先で偶然出会った2人だが、どうやら勝呂は穂波の過去を知っている旧知の仲のようで…。萬斎さんと鈴木さんは今作が初共演。「台本が待ち遠しかった」と話す鈴木さんは、「政治家は一度やってみたかった役でもあります。昭和30年代の女性政治家は、きっと当時では珍しく、目立つ存在だったと思うので、その役を演じられるのはとても光栄なことです」と語っている。そして、医師・沙羅絹子を比嘉愛未。税理士・十文字幸太を坪倉由幸(我が家)。穂波に随行する編集者・飛鳥ハナを長野里美。勝呂に捜査を依頼する警察署長・川張大作を阿南健治が演じる。比嘉さんは「三谷さんの作品で、萬斎さんと共演できるのはなかなかないチャンスだと思い、お話をいただいた時は純粋にうれしく思いました。何と言ってもこれまでとはまた違う作品との出会いだと思い、“これは絶対やりたい!”とすぐにお返事させていただきました」とオファー時をふり返り、長野さんも「『オリエント急行殺人事件』の時にちょうど三谷さんと舞台をやっていて、“オファーしようと思ったけれど、この舞台があるからできないですね”と断念されたので、“今回はようやくできる!”と、うれしさ満開でした」とコメント。阿南さんは「台本は、細かい笑いなどがいろいろなところにちりばめられていて、まさに三谷さんの世界だな、という感じで、楽しく読みました」と物語の印象を明かし、坪倉さんは「まさか僕にオファーがくるとは思っていなかったので驚きました。しかも“こんな豪華なキャストの中に僕でいいのかな?”というのが正直な感想です。今回の役は、今まで演じたことのない役柄ですので、芸人・坪倉としてあまり経験のない、ミステリアスで、男の色気みたいなものをちょっと出したいと思っています」と意気込んでいる。<あらすじ>休暇で和歌山の熊野古道を訪れた勝呂武尊(野村萬斎)は、ホテルのラウンジで医学書を読んでいた医師の沙羅絹子(比嘉愛未)に声をかける。沙羅は勝呂のことを新聞で見て知っていたため、すぐに打ち解ける。するとそこに、一風変わった一家がやってくる。本堂家だと沙羅は言う。沙羅は、これから本堂家と本宮神社に行くので、一緒に行かないかと勝呂を誘う。一家と古くからのつきあいがあるという税理士・十文字幸太(坪倉由幸)によると、主である本堂氏が、家族が一生遊んで暮らしていけるほどの十分なお金を残して死んだため、本堂家は家族全員で日本中を旅しているのだという。神社に到着し、散歩をしていた勝呂は背後から声をかけられる。振り返ると、婦人代議士・上杉穂波(鈴木京香)と編集者の飛鳥ハナ(長野里美)だった。翌日、貸し切りバスで古道散策ツアーに向かった本堂一家と勝呂、沙羅、穂波、飛鳥。霊峰と言われる熊野には神秘的な山道が多く、昔から天狗の目撃談も後を絶たない。そして日が陰りはじめた頃、ベンチで本堂夫人の遺体が発見される。地元熊野警察の署長・川張大作(阿南健治)に事件解決を要請された勝呂は早速捜査をはじめる。夫人は普段から心臓が弱かったというのだが、勝呂は、その右手に注射針の後を発見。勝呂は、ホテルに到着した晩、偶然耳にした言葉をふと、思い出す。「分からないのか、こうなったらもう殺すしかないんだっ」。ぎくしゃくしていた家族の誰にも動機があり、しかし全員にアリバイがあった――。スペシャルドラマ「死との約束」は2021年フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年12月15日バナナ・リパブリックのホリデーシーズンは、それぞれの形で愛情を分かち合う実際の家族やカップルを起用したキャンペーンを展開します。深い絆と愛情、今この瞬間への感謝の気持ちを映し出す「Love The Present」をテーマとしたキャンペーン動画は、ブランドのシーズンキャンペーンとして2005年ぶりにテレビコマーシャルとしてアメリカ全土で放送されています。今回のキャンペーンで登場するのは、Guinevere van Seenus(グイナビア・ヴァン・シーナス)と作家のBeau Friedlander(ボウ・フリードランダー)、Barbara Valente(バーバラ・バレンテ)と写真家のPaulo Almeida(パウロ・アルメイダ)、Samantha Marie Gradoville(サマンサ・マリー・グレイドビル)とNicola Wincenc(二コラ・ウィンセンス)の各カップルや、Sanna Backstrom(サンナ・ベックストローム)とLucas Cristino(ルーカス・クリスティーノ)、そして彼らの息子August(オーガスト)などの米国で注目されている実在する5組の家族やカップル。動画内では、お家でホリデーを祝う家族ならではの瞬間が描かれており、上質なクオリティのアウターコレクションの他、肌触りが良くデイリーに着用できるニットやホリデーシーズンを彩る華やかなスカートなど、着心地の良さと旬なスタイルを兼ね備えたファッションを提案します。「過去に例を見ない一年となった2020年のホリデーシーズンは、愛する人と過ごす時間や日常の何気ない瞬間など本当に大切なことに改めて目を向ける良い機会です」バナナ・リパブリックのマーケティングの責任者、Mike Janover(マイク・ジャンノーバー)は語ります。「消費者の購買意欲が変化し、これまで以上に家で過ごすことが多くなった今このタイミングは、全米放送を通じて幅広い視聴者層に私たちのメッセージを届け、プロダクトの汎用性の高さを感じていただくのに最適です。」バナナ・リパブリックはキャンペーンビデオに加えて、感謝を伝えるこのホリデーシーズンにサポートを必要としている人を支援していくことで、より良いブランドを目指すというコミットメントを引き続き体現していきます。まずはFeeding America(R)とのパートナーシップのさらなる発展を図ります。このパートナーシップは2020年5月にバナナ・リパブリックがマスクの売上をFeeding America(R)のCOVID-19 Response Fund(新型コロナウイルス感染症対策基金)へ寄付したことから始まりました。ギビングチューズデーの2020年12月1日、バナナ・リパブリックは22万ドルを超えるこれまでの寄付金総額に上乗せする形でセーター1着につき10ドル、最大で計2万5,000ドルをFeeding America(R)に寄付します。「今年のホリデーシーズンもバナナ・リパブリックとパートナーシップを組むことができて光栄です」とFeeding AmericaのコーポレートパートナーシップVP、ローレン・ビードロンは語ります。「何百万人ものアメリカ人がフードバンクによる支援を必要としています。2020年だけでもコロナ禍の経済への影響により人口の6分の1が食料不足に直面する可能性があります。バナナ・リパブリックの取り組みと飢餓対策として寄付された22万ドル以上の支援金に感謝しています。」また、世界中の女性と女子の貧困の撲滅と社会正義の達成を目指す団体CARE()にも3万5,000ドルを寄付します。CAREは長年にわたりGap Inc. のP.A.C.E. (Personal Advancement & Career Enhancement、個人の能力とキャリアの向上)プログラムの実施パートナーを務めてきました。本プログラムは2007年に始まり、以降17か国で50万人以上の女性に基礎的なライフスキルや技術のトレーニングを提供してきました。これまでのバナナ・リパブリックからCAREへの寄付金総額は22万5,000ドル以上にのぼります。心温まるホリデーキャンペーン動画とともに、バナナ・リパブリックの提案するホリデーコレクションをお楽しみください。■Feeding America(R) @feedingamericaについてFeeding America(R)はアメリカ最大の飢餓救済団体です。200のフードバンク、6万の食料配給所や食事プログラムのネットワークを通じ、毎年4,000万人以上の人々に食事を提供しています。その他にも、食品廃棄物の防止および支援対象者の安定的な食料確保、飢餓問題に関する市民教育、飢餓防止のための法律制定を求めるアドボカシー活動などに取り組む各種プログラムも支援しています。www.feedingamerica.org■CARE @careorgについて1945年の創設以来、CAREは数十年にわたって女性と女子のエンパワメントという、貧困撲滅と社会正義に最も効果的な対策を推進してきました。女性や女子は収入を得ることで自分の家族やコミュニティ全体の暮らしを向上させる力を手に入れることができます。GapとCAREは2007年にパートナーシップを組んで以来、Gap Inc. のP.A.C.E. プログラムを通じて女性が自らの声を上げ、自信を持ち、自分自身と家族のためにより良い未来を創り出すスキルの習得機会やトレーニングを提供してきました。またCAREはアメリカの最前線で働く労働者や支援が必要な人たちへの食事提供や現金支援など、65か国以上で新型コロナウイル感染症が引き起こした人道的危機への対策も実施しています。■バナナ・リパブリック(@BananaRepublic)についてBanana Republic は、1978 年にサンフランシスコで創業したグローバルブランド。上質な素材使いを特徴とした上品で汎用性のあるワードローブを提供しています。考え抜かれたデザインで、本格的なものづくりに拘ったコレクションは、何度でも新しい感覚で着られ、どんなスタイルにもあうラインナップが揃っています。洋服、コスチュームジュエリー、シューズ、ハンドバッグを展開するバナナ・リパブリックのコレクションは、世界各地で600 店舗以上を展開する直営店ならびにフランチャイズ店、およびオンラインストア(で購入いただけます。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月26日本物志向の男女に人気のブランド株式会社シアーズが展開する「ララクリスティー」が、新商品「ララクリスティー ハンドクリーム ヴィーナスローザ」(税抜1800円)を発売しました。「ララクリスティー」は、カジュアルからフォーマルまで男女ともに使用できる、ユニセックスなデザインが人気のラグジュアリーブランド。公式オンラインストアではアクセサリーのほかファッション小物、財布、バッグ、香水、時計などのラグジュアリーな最新アイテムを販売しています。オーガニック認証成分を配合今回発売された「ララクリスティー ハンドクリーム ヴィーナスローザ 」は、オーガニック認証成分と海洋深層水由来の海塩・海水、ユズ果実エキス、コラーゲン、ヒアルロン酸を配合。肌になじんでべたつかず、みずみずしいうるおいを与えます。オーガニック認証成分は深みのある香りが特徴のダマスクバラ花油のほかニオイテンジクアオイ油(透明感効果)、パルマローザ油(皮膚細胞の活性化)、オリーブ果実油(水分蒸散防止)、シア脂(保湿効果)、タチジャコウソウエキス(収斂・保湿作用)、ローズマリー葉エキス(肌をととのえる効果)、セージ葉エキス(デトックス効果)の8種類。太陽光が届かず表層の海水と混ざらない深さにある海洋深層水は、人体のミネラルバランスにとても近いと言われており、保湿性にすぐれ、美肌作用を高める効果が期待できます。ユズ果実エキスは、古い角質を除去するピーリング効果と皮膚にうるおいを与える効果があり、コラーゲン、ヒアルロン酸は肌をみずみずしく保ちます。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社シアーズ※ララクリスティー 公式オンラインストア
2020年10月21日映画『ゴーン・ガール』や海外ドラマ「シャープ・オブジェクト KIZUー傷ー」などの原作者ギリアン・フリンがクリエイターをつとめる新しいAmazonオリジナルシリーズ「ユートピア~悪のウイルス~」が10月30日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信されることが決定した。イギリス版「ユートピア/Utopia」から着想を得た本作は、若者たちが自分の居場所を見つけようとしながら、世界の終わりから人類を救おうとする姿を描くスリラードラマ。「ユートピア」というフィクションコミックのファンとして集まったオンライングループの若者たちが、コミックの中に隠された意味を明らかにし、人類への脅威を予言する。彼らはそれが陰謀ではなく、いま世界が実際に直面している危機だと気づく。一か八かの冒険に出た彼らは、コミックの中の主要なキャラクターに出会うことになり…。「ユートピア」に心酔し、オンラインで出会った若者グループのメンバーである、イアンを「クーガータウン」のダン・バード、ベッキーを『フィフティ・シェイズ・フリード』のアシュレイ・ラスロップ、サマンサを『ハッピー・デス・デイ』のジェシカ・ローテ、ウィルソンを「You’re the Worst」(原題)のデスミン・ボルヘス、グラントを「ユーフォリア/EUPHORIA」ジェフォン・ワナ・ウォルトン、アリスを『ローガン・ラッキー』のファラ・マッケンジー。さらに、彼らの世界を救うミッションに協力する、謎を隠し持った有名なコミックのキャラクター、ジェシカ・ハイド役には『アメリカン・ハニー』でブレイクしたサーシャ・レーン。ケビン・クリスティー博士役を『ハイ・フィデリティ』などのジョン・キューザックが演じるほか、マイケル・スターンズ博士役を『MEG ザ・モンスター』レイン・ウィルソンが演じ、アビー役を『アルゴ』のクリストファー・デナム、トーマス・クリスティー役を「GOTHAM/ゴッサム」コーリー・マイケル・スミスが演じる。製作総指揮には、ギリアン及び、ジェシカ・ローデス(フリンとは「シャープ・オブジェクト」でタッグ)、シャロン・ホール、カレン・ウィルソン、デニス・ケリーが名を連ねる。「ユートピア~悪のウイルス~」は10月30日(金)よりAmazon Prime Videoにて配信開始(全8エピソード)。(text:cinemacafe.net)
2020年09月30日“ミステリーの女王”アガサ・クリスティの傑作「オリエント急行殺人事件」が、椎名桔平主演で舞台化。12月にBunkamuraシアターコクーンにて上演されることが決定した。名探偵ポアロが軽妙に事件を解決する、クリスティの言わずとしれた代表作「オリエント急行殺人事件」。ドラマ・映画化もされ、近年ではケネス・ブラナーが主演&監督した映画が話題に。そして舞台は昨年、演劇界の奇才・河原雅彦の演出で満を持して日本初演。クリスティー生誕130周年となる2020年12月、再び河原さんの演出のもと、今回は椎名さんを主演に迎え上演する。椎名さんは「あのポアロ役を演じる事に期待と不安が入り混ざっています」と現在の心境を明かし、「観客の皆さんを我々とともに素敵な旅にお連れすることが出来るよう、日々稽古に励みたいと思っています」と意気込む。さらに「コロナ禍の今、その閉塞感や先の見えない不安といったものが、この作品に共通しているのではないかと感じています。有名な小説なので結末をご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが、是非とも晴れやかな気分で劇場を後にしてもらいたいと思っています」とコメントを寄せている。なお、公演チケットは10月より先行販売開始予定だ。ストーリー豪華寝台列車で起きた密室殺人事件。容疑者は、乗客全員――。シリアで仕事を終えた名探偵ポアロは、英国で起きた事件の依頼を受け、イスタンブール発の超豪華寝台列車「オリエント急行」で英国へ向かうこととなる。列車に乗り合わせたのは、どこか妙な雰囲気を漂わせる乗客たち。列車は発車するが、不幸にも旅の途中で雪崩に巻き込まれ立ち往生してしまう。そんな中、事件が起きた。乗客の一人、アメリカ人の実業家・ラチェットが、鍵のかかった寝室で殺されたのだ。しかし、乗客全員には完璧なアリバイが…。舞台「オリエント急行殺人事件」は12月8日(火)~27日(日)Bunkamuraシアターコクーンにて上演。(cinemacafe.net)
2020年09月30日帝国ホテル 東京は、「インペリアルラウンジ アクア」にて英国のミステリー作家、アガサ・クリスティーにフォーカスした「アガサ・クリスティーの世界を味わう 英国アフタヌーンティー」を10月31日(土)まで期間限定で提供されます。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの作品から着想したアフタヌーンティーアガサ・クリスティーは、『そして誰もいなくなった』『オリエント急行の殺人』『アクロイド殺し』など数々の名作を手掛けてきた小説家。発表された推理小説のほとんどが世界的ベストセラーとなっており、“ミステリーの女王”としての異名ももっています。そんな彼女と帝国ホテルは、同じ“1890年生まれ”であり、2020年で生誕130周年。さらに、クリスティーは、今年、小説家デビュー100周年を迎えます。この記念すべき年にあわせて、帝国ホテルでは、「インペリアルラウンジ アクア」にて特別なアフタヌーンティーが用意されます。作品に登場したメニューを帝国ホテル 東京流にアレンジクリスティーは“ミステリーの女王”としてだけでなく、“美食の女王”とも言われ、彼女がのこした作品の数々には魅力的な料理、食事、お茶を楽しむシーンが多数登場します。今回の「アガサ・クリスティーの世界を味わう 英国アフタヌーンティー」では、3段のアフタヌーンティーの中で作品の中で描かれた食事などが登場。『バートラム・ホテルにて』に登場した「キャラウェイ・シードケーキ」や「キッパーズ(ニシンの燻製)のフィッシュケーキ」、『動く指』に登場した「ブレッドプディング」、『ヒッコリー・ロードの殺人』に登場した「クランペットとサーモンムース」など、まるで物語の世界に入り込んだかのような気分で味わうことができます。また、クリスティー自身が好きだったものや、イギリスの身近な料理なども帝国ホテル流にアレンジ。紅茶セレクションも、その世界観を味わえるよう、ティーインストラクターの資格を持つスタッフが考案しています。「ガルガンチュワ」ではアフタヌーンティーのメニューを“持ち帰り”ホテルショップ「ガルガンチュワ」では、「英国フェア」にあわせて“家庭で楽しむ英国の味”を提供。「アガサ・クリスティーの世界を味わう 英国アフタヌーンティー」のメニューの一部を持ち帰り用にアレンジしたスイーツやパン、惣菜を販売します。【詳細】アガサ・クリスティーの世界を味わう 英国アフタヌーンティー期間:2020年9月1日(火)~10月31日(土)場所:インペリアルラウンジ アクア住所:東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル 東京 本館 17階時間:12:00~18:00(ラストオーダー)予約・問い合わせ先:03-3539-8186(直通)価格:5,100円 ※消費税込、サービス料別メニュー(『』内は作品名):<上段>・キャラウェイ・シードケーキ『バートラム・ホテルにて』(1965年)より・トライフル『火曜クラブ』(1932年)より・ブレッドプディング『動く指』(1943年)より・メレンゲ(トッピング:ピスタチオとカカオニブ)<中段>・ロブスター(クリスティーの好物)のグリーンサラダ・ミント香るラムの煮込み『世界の果て』(1926年)より・キッパーズ(ニシンの燻製)のフィッシュケーキ『バートラム・ホテルにて』(1965年)より<下段>・クランペットとサーモンムース『ヒッコリー・ロードの殺人((1955年)より・マッシュポテトと牛挽肉のキッシュ・サンドイッチ 2種(きゅうり、チーズ)<スコーン>・スコーン 2種(レーズン、プレーン)・イチゴジャム・ハチミツ・クロテッドクリーム<おすすめの紅茶>・ラプサン・スーチョン(クリスティーの好物)■スイーツ、パン、惣菜期間:2020年9月1日(火)~10月31日(土)場所:ホテルショップ「ガルガンチュワ」住所:東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル 東京 1階時間:11:00~18:30問い合わせ先:03-3539-8086(直通)価格:レモンエルダーフラワーケーキ 750円(税込)ミックスベリートライフル 1,000円(税込)ギネスビールケーキ 800円(税込)ビーフステーキ スティルトンチーズソース 3,000円(税込)平目のチェスターフィールド 3,500円(税込)イングリッシュマフィン(4個入り) 550円(税込)レーズンのスコーン(4個入り) 650円(税込)※AGATHA CHRISTIE is a registered trademark of Agatha Christie Limited in the UK and elsewhere. All rights reserved.
2020年09月16日帝国ホテル 東京は、「インペリアルラウンジ アクア」にて英国のミステリー作家、アガサ・クリスティーにフォーカスした「アガサ・クリスティーの世界を味わう 英国アフタヌーンティー」を10月31日(土)まで期間限定で提供する。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの作品から着想したアフタヌーンティーアガサ・クリスティーは、『そして誰もいなくなった』『オリエント急行の殺人』『アクロイド殺し』など数々の名作を手掛けてきた小説家。発表された推理小説のほとんどが世界的ベストセラーとなっており、“ミステリーの女王”としての異名ももつ。そんな彼女と帝国ホテルは、同じ“1890年生まれ”であり、2020年で生誕130周年。さらに、クリスティーは、今年、小説家デビュー100周年を迎える。この記念すべき年にあわせて、帝国ホテルでは、「インペリアルラウンジ アクア」にて特別なアフタヌーンティーを用意する。作品に登場したメニューを帝国ホテル 東京流にアレンジクリスティーは“ミステリーの女王”としてだけでなく、“美食の女王”とも言われ、彼女がのこした作品の数々には魅力的な料理、食事、お茶を楽しむシーンが多数登場する。今回の「アガサ・クリスティーの世界を味わう 英国アフタヌーンティー」では、3段のアフタヌーンティーの中で作品の中で描かれた食事などが登場する。『バートラム・ホテルにて』に登場した「キャラウェイ・シードケーキ」や「キッパーズ(ニシンの燻製)のフィッシュケーキ」、『動く指』に登場した「ブレッドプディング」、『ヒッコリー・ロードの殺人』に登場した「クランペットとサーモンムース」など、まるで物語の世界に入り込んだかのような気分で味わうことができる。また、クリスティー自身が好きだったものや、イギリスの身近な料理なども帝国ホテル流にアレンジ。紅茶セレクションも、その世界観を味わえるよう、ティーインストラクターの資格を持つスタッフが考案した。「ガルガンチュワ」ではアフタヌーンティーのメニューを“持ち帰り”ホテルショップ「ガルガンチュワ」では、「英国フェア」にあわせて“家庭で楽しむ英国の味”を提供。「アガサ・クリスティーの世界を味わう 英国アフタヌーンティー」のメニューの一部を持ち帰り用にアレンジしたスイーツやパン、惣菜を販売する。【詳細】アガサ・クリスティーの世界を味わう 英国アフタヌーンティー期間:2020年9月1日(火)~10月31日(土)場所:インペリアルラウンジ アクア住所:東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル 東京 本館 17階時間:12:00~18:00(ラストオーダー)予約・問い合わせ先:03-3539-8186(直通)価格:5,100円 ※消費税込、サービス料別メニュー(『』内は作品名):<上段>・キャラウェイ・シードケーキ『バートラム・ホテルにて』(1965年)より・トライフル『火曜クラブ』(1932年)より・ブレッドプディング『動く指』(1943年)より・メレンゲ(トッピング:ピスタチオとカカオニブ)<中段>・ロブスター(クリスティーの好物)のグリーンサラダ・ミント香るラムの煮込み『世界の果て』(1926年)より・キッパーズ(ニシンの燻製)のフィッシュケーキ『バートラム・ホテルにて』(1965年)より<下段>・クランペットとサーモンムース『ヒッコリー・ロードの殺人』(1955年)より・マッシュポテトと牛挽肉のキッシュ・サンドイッチ 2種(きゅうり、チーズ)<スコーン>・スコーン 2種(レーズン、プレーン)・イチゴジャム・ハチミツ・クロテッドクリーム<おすすめの紅茶>・ラプサン・スーチョン(クリスティーの好物)■スイーツ、パン、惣菜期間:2020年9月1日(火)~10月31日(土)場所:ホテルショップ「ガルガンチュワ」住所:東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル 東京 1階時間:11:00~18:30問い合わせ先:03-3539-8086(直通)価格:レモンエルダーフラワーケーキ 750円(税込)ミックスベリートライフル 1,000円(税込)ギネスビールケーキ 800円(税込)ビーフステーキ スティルトンチーズソース 3,000円(税込)平目のチェスターフィールド 3,500円(税込)イングリッシュマフィン(4個入り) 550円(税込)レーズンのスコーン(4個入り) 650円(税込)
2020年09月05日『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』と『ブレンダンとケルズの秘密』でアカデミー賞に2度ノミネートされたトム・ムーア監督の最新作で、ケルト三部作の完結となる『WolfWalkers』が、邦題『ウルフウォーカー』として今秋、全国公開されることが決定した。製作は、“ポスト・ジブリ”とも評されるアイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」。これまでもアイルランドの歴史や神話を題材に、創造性あふれる作品世界を色彩豊かな2Dアニメーションで作り上げ、この度『ブレンダンとケルズの秘密』(09)、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(14)に続くケルト三部作の完結編が上陸。描かれるのは、中世からアイルランド・キルケニーで密かに伝えられてきた伝説で、眠ると魂が抜け出しオオカミになる“ウルフウォーカー”。ハンターを父に持つ少女ロビンは、人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を癒すヒーラーでもある“ウルフウォーカー”のメーヴと友達になる。彼女とロビンが森で交わした約束は、図らずも父を窮地に陥れるものだった。だが少女は、勇気を持って信じる道を進もうとする――。生命への限りなくやさしいまなざしで描かれる、息をのむほどの美しい世界と不思議な物語。スタジオ史上最多のキャクターが登場し、オオカミの群れとの迫力ある闘いのシーンなどエンターテインメント性の高いファンタジー作品に仕上がっている。監督は、トム・ムーアと『ブレンダンとケルズの秘密』のアート・ディレクター、ロス・スチュワートのタッグ。声優キャストには、ロビン役に『アガサ・クリスティーねじれた家』のオナー・ニーフシー、父親ビル役には「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーン。音楽は前2作同様、ケルト音楽のバンドである「KiLA(キーラ)」と、今回新たに『アナと雪の女王2』で知られるノルウェーの新世代歌姫オーロラが参加。透明感あふれる澄んだ歌声が、現実から遠く離れた世界へと観客を導く。この度解禁された場面写真は、躍動的かつ繊細で美しく、観る者を物語の世界へ引き込む「カートゥーン・サルーン」らしいビジュアル。トロント国際映画祭にてプレミア上映が決定しており、早くもアカデミー賞長編アニメ映画賞最有力候補とも目されている。『ウルフウォーカー』は今秋、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年08月26日10月23日(金)より全国公開される、映画『ナイル殺人事件』の特報映像とティザーポスターが公開された。今もなお全世界で愛されるアガサ・クリスティの“名探偵ポアロ”シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する『ナイルに死す』を、前作『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化。アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年という記念すべき年に、探偵ポアロが挑む、愛と嫉妬、欲望が絡み合う禁断のミステリー・クルーズが展開される。今回ポアロが難事件に挑む舞台は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船。ポアロの冷静沈着な語り口で始まる特報映像では、エジプトの名所・アブシンベル神殿やナイル川の美しき絶景から一転、女性の悲鳴が響き渡り、第一の殺人が起こる様子が描かれる。被害者は美しき大富豪の娘。容疑者は、彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員。ナイル川に浮かぶ船内という完全なる密室で起こった殺人事件は、真実に迫るポアロの人生をも大きく変えていく。特報映像と併せて公開されたティザーポスターでは、ピラミッドを背に美しい夕焼けに染まるナイル川に白波をたてながら浮かぶ豪華客船が描かれ、その船の煙突からは赤黒い煙がもうもうと流れる。まるでこれから起こる悲劇を予感させるビジュアルだ。アカデミー賞に5度もノミネートされているケネス監督が、前作に続き主演を務める。そして美しき大富豪の娘リネットを演じるのは、『ワンダーウーマン』のガル・ガドット。リネットの夫サイモンには、『ローン・レンジャー』『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー、リネットの親友でサイモンの元婚約者ジャクリーンには、ドラマ『セックス・エデュケーション』のエマ・マッキー、このほか『ブラックパンサー』のレティーシャ・ライトやアカデミー賞常連のアネット・ベニングなど若手から実力派まで豪華なキャストたちが集結。彼らはそれぞれのキャラクターに秘められた複雑な思いを見事に演じ切り、謎解きの面白さだけでなく、人を愛することで生まれる嫉妬と欲望が複雑に絡み合う人間ドラマにも注目となっている。『ナイル殺人事件』10月23日(金)全国ロードショー
2020年08月20日『007』シリーズのダニエル・クレイグ、『アベンジャーズ』シリーズのクリス・エヴァンス、話題作出演が続くアナ・デ・アルマスほか豪華キャストが集結したライアン・ジョンソン監督『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』Blu-ray&DVDが7月22日(水)にリリースされることになった。本作は、ライアン・ジョンソン監督が“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーに捧げたオリジナル脚本で、主役級豪華キャストを迎えて撮りあげた渾身の1作。第92回アカデミー賞脚本賞にノミネートされ、口コミも絶賛の声が多く、幅広い客層から支持を得た。本国オリジナルキャストに負けない豪華声優陣による日本語吹替音声を収録主人公の紳士探偵を演じたのは、『007』シリーズでもダニエル・クレイグの声を担当してきた藤真秀。クリス・エヴァンス演じる一族の問題児役を“キャプテン・アメリカ”でもお馴染みの中村悠一、今作のキーパーソンでもある看護師役のアナ・デ・アルマスは、『ブレードランナー 2049』でも声を担当した小林沙苗。さらに、ハリウッド映画界のレジェンド、クリストファー・プラマーが演じた事件の発端となる大富豪役を、日本の声優界を牽引してきた重鎮・小林清志が熱演。そのほか、一家の長女役ジェイミー・リー・カーティスを一城みゆ希、次男役マイケル・シャノンを内田直哉、長女の夫役ドン・ジョンソンを大塚芳忠、亡き長男の妻役トニ・コレットを田中敦子と、ひと癖もふた癖もあるファミリーが集結。予測不可能、ネタバレ厳禁、空前絶後のハイテンション・ノンストップミステリーを盛り上げる。藤真秀「存在感が強く魅力的な探偵役のダニエルさん」ボンドシリーズで拝見しているダニエルさんとは全く違う印象で、最初に今作を見たときは正直驚きました。もしかしたら田舎の気取りやさんなのかな?と思わせるような、存在感が強く魅力的な探偵役のダニエルさん、難しかったですが頑張って演じました。今作は子どもの頃見ていたような、昔懐かしく、なぜかホッとするような気分にもなる探偵ものですね。楽しくてあっという間に見られてしまいますが、字幕では追いきれないほど情報量が多い部分もあります。吹替版は内容がよりわかりやすくなっていますので、ぜひ吹替版もお楽しみください。中村悠一「考察しながら楽しめました」自分は劇場公開されていたタイミングで観ることができた作品です。最後まで「こいつが犯人か…?いやこいつか…?」と考察しながら楽しめました。皆様にもこの気持ちを共有して頂けたらと思います。小林沙苗「言いたい放題の登場人物たち、どなたも可笑しく非常に怪しい」私は看護師マルタの吹き替えを担当しました。個性豊かな曲者揃いの家族に優しく真面目な彼女が翻弄される姿が印象的で、微妙に変わる表情をよく見ながら演じました。言いたい放題の登場人物たち、どなたも可笑しく非常に怪しいです!楽しんで推理してください!!『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』Blu-ray&DVDは7月22日(水)より発売、レンタル同時リリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密 2020年1月31日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開Motion Picture Artwork © 2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2020年05月27日アメリカで生まれた『パンツマンたんじょうのひみつ』という本があります。全米でシリーズ5,000万部を突破したメガヒット児童文学で、『スーパーヒーロー・パンツマン』というタイトルで映画化もされました。子どもたちに熱狂的に受け入れられ、世界20言語に翻訳され、シリーズの続編も数多く出ています。イギリスで生まれた『トム・ゲイツ──トホホな毎日』という本もあります。こちらはイギリスの児童文学賞であるロアルド・ダール賞をはじめとするさまざまな賞を受けており、日本国内のインターナショナルスクールの子どもたちが選ぶ児童書としても大賞を取りました。世界41言語で翻訳出版されている世界的ベストセラーシリーズで、子どもたちが続編を常に待っているような作品です。本好きな子はもちろん、本嫌いな子どもにも愛される作品群さて、この2つの大人気シリーズの共通点は何でしょう。まず、どちらも小学生の男の子が主人公で、イラストがふんだんに入っていて、ユーモラスなストーリーが特徴的です。本を読むのが苦手な子どもも「パンツマンだけは好き!」「トム・ゲイツなら読める!」と言うことで定評があります。どちらも対象年齢は小学校中学年ぐらいですが、本が好きな子どもたちはもっと早くに手をのばすことでも知られています。我が家の上の子は、8歳のときにイギリスに来ましたから、来たばかりの頃は英語の読みがほかの子どもよりも遅れていました。ところが『パンツマンたんじょうのひみつ』は手渡されるなり夢中になって読み始め、ものすごい勢いでシリーズを読破したのです。日本語での読書から英語での読書への橋渡しとなった物語として、私にとっても思い出の深い作品です。決して堅苦しい本ではありません。わははと笑いながらページをめくるような本です。ですから、特に『パンツマン』発売当初は「馬鹿馬鹿しい」と評価が分かれたりしました。それでも子どもたちの圧倒的な支持を得て世界的ベストセラーになったのです。成績向上・心の健康にも! 「本好き」のメリット人によっては評価が分かれるような本をなぜわざわざご紹介するのかと、不思議に思われるかもしれませんね。これについては、映画にもなった人気作『ヒックとドラゴン』の著者、クレシッダ・コーウェルが新聞記事の中で見事に説明をしてくれています。小さな子どもにとって、読書を楽しむことは、さまざまなメリットがあるのです。勉強との結びつきはすぐに思いつきますね。実際に読書を「楽しんで」いる子どもの「楽しみ」と成績の関係については多くの研究があります。また最近では、読書を「楽しいと感じている」ことと、メンタルヘルスの関係も指摘されています。本を読むことの喜びを知ることは、学力向上につながるだけでなく、心を守ることにも一役買ってくれるのですね。だからこそ、コーウェルは「本を読みたがらない子どもを念頭に置いて物語を書いている」と語っています。「良い本と出会う」のと同じくらい、「楽しめる本に出会う」ことも大切なのです。学習障害を持つ作者による、全ての子どもに贈る本さて、テレビやゲーム、インターネットの動画など、さまざまな競争相手をおしのけて子どもたちに選ばれるこの2作品。じつはもうひとつ、聞かされてみると、「なるほど」と納得する共通点があります。じつは、『パンツマン』も『トム・ゲイツ』も学習障害を持つ著者によって書かれた作品なのです。『パンツマン』シリーズの作者であるデイヴ・ピルキーは、ディスレクシアとADHDを両方持っています。そんな彼は、小学生のころ、しょっちゅう教室から出されていたのだとか。手に負えない行動をとるので、先生が廊下に出したのです。そこで漫画を描いていた彼に、ひとりの教師は「こんな馬鹿な本ばかり書いて一生暮らしていくわけにいかないでしょう」と言ったといいます。「幸い、僕は人の言うことを聞かない子どもだったのです」とデイブ・ピルキーはのちに語っています。まさに、そういった本ばかりを書いて生活できるようになったわけなので、その先生は間違っていたわけですね。「あんなに問題児だった僕が、たくさん本を出せるんだから、どんな子どもにだって希望はあるんだ」と彼は話します。子どもを引きつけて離さないしかけの秘密『トム・ゲイツ』を書いたリズ・ピーションもまた、ディスレクシアの作家です。子どもの頃の自分の読解力はほかの子たちより1年ほど遅れていたように思う、とどこかで話していましたが、それだけではなく、ピーションはディスレクシアの子どもを持つ母親でもあります。自分が子ども時代に「パッと見てすぐにわかる」物語が好きだったこと。同じくディスレクシアを持つ自分の子どもが、イラストのふんだんに入った『パンツマン』シリーズを楽しんでいたこと。子どもの好奇心はどんどんあちらこちらへと移っていくという実感があること。『トム・ゲイツ』シリーズは、そういった作者の経験が生み出した作品だとも言えます。じっと座って本を読むことが苦手だった作者だからこそ、子どもを引きつけて離さないしかけや工夫をこらした物語を作ることができたのです。本シリーズは、決して学習障害を持った子どもたちをターゲットにした本ではありません。広く一般に児童書として出版されています。そうでありながら、学習障害を持つ子どももそうでない子も、多くの子どもたちが愛し、手に取る作品群に仕上がっています。「ディスレクシアだからといって本を読む楽しみを諦めることはない」と、ピーションは言います。まさに、全ての子どもに贈る、「楽しむこと」を一番の目的に掲げた物語群です。イギリスでは「本なんて嫌い!」とそっぽを向く子どもたちに、まずオススメされる物語でもあります。読書の楽しみは、どんな子どもにも広く開かれているこの2作品の作者が一貫して出しているメッセージは、学習障害を持っているからといって、本を読んだり書いたりできないわけではないということ。そして、物語の持つ豊かな楽しみは、どんな子どもにも広く開かれているということーー今すでに読書が好きな子どもにも、今はまだ読書が苦手な子どもにも。じつは、学習障害を持っていることを明らかにしている作家は、ピルキーやピーションだけではありません。大人向けの小説を書いている人を含めれば人数はずっと増えますし、過去の作家でもたとえば、推理小説家のアガサ・クリスティーのような有名な作家が、ディスレクシアを持っていた可能性が高いと言われています。デイブ・ピルキーは自分の学習障害について、「スーパーパワーだ」と言っています。学習障害があるからこそ、物語を作るときにどうやって表現するべきなのか、とても深く考えることになったのだと。自分のおかれた「人とは違う部分」を強みに変えていく作家たちの子ども向けの作品が、広く子どもに支持されているのは、当然と言えば当然ですが、同時にとても心強くもなるのです。(参考)“Meet Dav Pilkey” Author|Dav PilkeyDav Pilkey (author of “Captain Underpants”) talks about his favorite teacher (Original Version) |Youtube“Dav Pilkey Sees ADHD and Dyslexia as His Superpowers”|UnderstoodAmy Packham “Why Children With Dyslexia And Reluctant Readers Are Inspired By Liz Pichon’s Unique Books”、Huffington Post UK, June 22, 2016|HuffPostCressida Cowell, “If we want our children to thrive, teaching them to read is not enough – they must learn to enjoy it” in Independent, 4 December 2018|The Independent“Mental wellbeing, reading and writing” Added 26 Sep 2018|National Literacy Trustdav pilkey bio.Scholastic UK signs more Tom Gates|The BooksellerCaptain Underpants Saves The Day By Recruiting Top Comedy Talent To Voice New DreamWorks Animation Film|CISION PR Newswire
2020年03月04日おとな向け映画ガイド今週のオススメはこの4作品。ぴあ編集部 坂口英明20/1/27(月)イラストレーション:高松啓二今週公開される作品は18本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国のシネコン等で拡大上映されるのが『AI崩壊』『バッドボーイズフォー・ライフ』『嘘八百 京町ロワイヤル』『前田建設ファンタジー営業部』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の5本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が13本です。この中から、おとなの映画ファンにオススメしたい4作品をご紹介します。『男と女 人生最良の日々』あの不朽の名作『男と女』の50年後を描いた映画です。主人公ジャン・ルイは海辺の瀟洒な老人ホームで余生を送っています。年輪を重ねた顔は多少枯れた感じではありますが、おしゃれでチャーミングなおじいさんです。が、そろそろ意識があいまい。思い出すのは、50年前に出会い、恋におち、別れたアンヌという女性のことばかりです。ある日、いつものように庭のベンチに腰かけていると、年老いているけれど気品があって美しい女性が声をかけます。「こんにちわ、座っていいかしら?」ふたりは話しはじめます。……施設のこと、子供のこと、老いた男の話は、何度も行きつ戻りつし、かつて愛した女性に、またたどり着きます。「あなたみたいに美しい女性だった」。彼女が長い髪をかきあげると、「すてきなしぐさだ。彼女もそうしていた」……。いつもいつも思い出すアンヌが目の前にいるのに、なかなか気が付かないジャン・ルイ。それが『男と女』50年ぶりの再会シーンです。ジャン=ルイ・トランティニャンとアヌーク・エーメ、監督はクロード・ルルーシュ、そして音楽はフランシス・レイ。かつてのスタッフ、キャストが再集結しました。冬のドーヴィル海岸、はしゃぐ子供たち、犬を連れて散歩する男、バックにかかるあのスキャット・コーラス。雨の高速道路、夜明けのパリ。彼女のもとへひた走るジャン・ルイの車……。50年前の映像が思い出とともによみがえります。フランシス・レイはこの作品のために新曲を作り、映画完成のあと、この世を去りました。「君はいつだって、俺の川がたどり着く終着地……」新しいシャンソンがヴァース(導入)のように使われ、ダバダバダ……につながります。まるで、「映画みたい」といいたくなるような、うっとりとさせてくれる映画です。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』1月は毎週良質なミステリーが登場します。なかでもこの作品が一番、かと。よくできたプロット、ミステリアスな舞台背景、そして個性的で芸達者な役者たち、楽しませてくれる条件がそろっています。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)のライアン・ジョンソン監督が「ミステリーの女王アガサ・クリスティーに捧げたい」とオリジナル脚本で長年の夢に挑戦した、王道を行く「Whodunit(犯人探し)」映画です。ニューヨーク郊外にある豪邸。世界的なミステリー作家ハーランが、85歳の誕生パーティーの夜、謎の死を遂げます。屋敷は深い森の中にある1890年代に建てられたゴシック建築。ハーランの膨大なナイフコレクションがインテリアの中心です。その夜、屋敷にいたのは、長女夫妻と息子、次男夫妻と息子、亡き長男の妻と娘、年老いたハーランの母、そして専属看護師です。この家族の間には、膨大な財産と版権などのビジネスをめぐるいさかいがあります。事故死か、他殺か?そこに名探偵の登場。警察も一目をおく高名な探偵を演じているのは「007ジェームズ・ボンド」のダニエル・クレイグ。謎の人物からの依頼を受けて捜査に加わったという設定です。ハーラン役は大御所、クリストファー・プラマー。長女役にジェイミー・リー・カーティス、その息子をクリス・エヴァンスが演じています。お膳立てはよし。捜査が進み、次々と明らかになる事実。そして、意外な結末……。そうだよ、観たかったのはこういうの、といいたくなる、おとな向きエンタテインメントです。『淪落の人』香港では日曜になると、街なかの、例えば歩道橋の脇とか、そこかしこにダンボールをしいて、日本でいうとお花見の宴会のように、何人かで飲み食いをしている光景を目にします。普段は住み込みで働くフィリピン人のメイドさんたちが、たまの休みに仲間と過ごす憩いの場です。そんなメイドさんと、雇い主である中年の香港人とのハートウォーミングな心の交流の物語です。雇い主のリョンを演じているのは、ジョニー・トー作品などのハードボイルドからホラームービーまで、守備範囲の広いアンソニー・ウォン。建築現場で働いていたのですが、突然の事故で半身不随となり、その補償金でほそぼそと暮らしています。妻とは離婚、アメリカに留学している息子とスカイプで会話をし、彼の成長だけが生きがいというやや気難しい中年男です。そこに紹介者を通じてやってきたのが、フィリピン人のエヴリン(クリセル・コンサンジ)です。人生は終わったと絶望した男と、写真家の夢を諦め、出稼ぎを選んだ女。言葉もわからず、なかなかうちとけないふたりですが、すこしずつ片言の英語でおたがいの心を通わせるようになっていきます。淪落の人、って「(女性などが)堕落して身を持ちくずすこと」(新明解)と辞書には随分な意味が書かれていますが、このタイトルは、白居易の『琵琶行』という詩からとっているのだそうです。左遷され失意のなかで、やはり人生のどん底にある琵琶の奏者と出会い、天涯淪落の人同士、縁を大切にすべき、と詠った一節です。新人監督のオリヴァー・チャンが、香港の「劇映画初作品プロジェクト」の資金援助を受けて、オリジナル脚本を映画化。香港のアカデミー賞といえる香港電影金像奨でチャン監督が最優秀新人賞。脚本に魅せられてノーギャラで参加したという、主演のアンソニー・ウォンは主演男優賞を獲得しています。良い後味の残る、ウェルメイドな香港映画です。首都圏は、2/1(土)から新宿武蔵野館で公開。中部は、2/1(土)からシネマスコーレで公開。関西は、4/3(金)からシネ・リーブル梅田で公開。『アメリカン・ドリーマー』1970年前後のカルトヒーロー、デニス・ホッパーの関連映画公開が続いています。12月には、そのドキュメンタリー『デニス・ホッパー/狂気の旅路』と、監督第2作『ラストムービー』、そして2月は、1日から『アメリカン・ドリーマー』と大ヒット作『イージー・ライダー』、28日は出演作『地獄の黙字録』が劇場で上映されます。ハリウッドの異端児、鬼才、狂気の芸術家、自由な生き方をめざすヒッピー……、デニス・ホッパーという存在は謎めいて、悪の魅力にあふれています。ジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』『ジャイアンツ』に出演した2枚目スターでしたが、60年代はマリファナやドラッグにひたる生活。それをそのまま映画にしたような『イージー・ライダー』(1969年)で監督業に手を染め、一躍注目の人となります。この『アメリカン・ドリーマー』は、監督第2作『ラストムービー』の撮影を終え、編集作業に入っている頃のデニス・ホッパーをとらえたドキュメンタリーです。何も隠すことはない、とカメラの前でマリファナを吸い、バスタブで3Pに熱中し、裸で町を歩く……。どこまでが狂気で、どこまでが正気か? どうやら、狂気のアーティスト、デニス・ホッパーを演じているふしも見え隠れします。大成功のあと、次回作に過大な期待をかけられていることへのプレッシャーがそうさせているとも見えます。いかにも70年代の空気が横溢した作品です。全米の大学キャンパスで上映されたものの、ネガフィルムは焼失。存在する1本のプリントからデジタル化された幻のフィルム。日本ではこれが初の一般公開です。首都圏は、2/1(土)からユーロスペースで公開。『イージー・ライダー』も日本公開50周年記念として、同じ映画館で公開されます。中部、関西は現在未定。
2020年01月27日声優・中村悠一がナレーションを務める、全米実写No.1大ヒット作『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』のハイテンションなWEB限定予告編が到着した。本作は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が、アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆したオリジナル作品。脚本に惚れ込んだダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンスをはじめ、クリストファー・プラマー、ジェイミー・リー・カーティス、トニ・コレットら豪華キャストが結集。昨年11月のサンクスギビングに全米3,461館で封切られると、オープニング興行成績4,170万ドルを記録と、実写第1位の大ヒットスタートを切り、続編の企画も始動している。キャプテン・アメリカ役で人気を博すクリスがこれまでのイメージを払拭し、放蕩息子を怪演したことでも話題の本作。日本公開も待ち遠しい本作の予告編のナレーションを担当したのは、キャプテン・アメリカの吹き替えでもお馴染み、「マクロスF」早乙女アルト役、「曇天に笑う」曇天火役の中村さん。映像では、中村さんが「オールスターキャストで贈る、全米大ヒットミステリー、上陸」と本作を紹介、テンション高くナレーションを展開。続けて、中村さんのあらすじ説明と共に、事件に挑むダニエル演じるちょっと風変わりな名探偵ブランの姿が映し出され、巧みな推理に期待が高まる。そして最後には、「世界が熱狂した、ハイテンション・ノンストップ・ミステリーへ、ようこそ」と締めくくり、映像は終了する。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は1月31日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密 2020年1月31日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開Motion Picture Artwork © 2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2020年01月17日明るく朗らかで、弾けるような笑顔が魅力の英国女優エミリア・クラーク。世界的ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の“ドラゴンの母”“カリーシ”デナーリス・ターガリエン役でお馴染み。映画『世界一キライなあなたに』や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』などで彼女を知った人もいるだろう。今年最終章を迎えた「ゲーム・オブ・スローンズ」について彼女が何かしらを語れば、いまだに大きなニュースとなる中、12月6日(金)からは、デナーリス役に幕を下ろした後の初めての主演映画『ラスト・クリスマス』が公開される。「ワム!」のクリスマスの定番曲をモチーフにした本作では、エミリアの“新章”のスタートを実感できるはずだ。新人ながら異例の大抜擢!スターダムにのし上がる1986年10月23日、ロンドンに生まれ、オックスフォードシャーで育つ。劇場で音楽エンジニアをしていた父とキャリアウーマンの母のもとに生まれたエミリアは、幼いころから父の仕事を目にし、女優を目指したのも必然だったといえる。やがてコリン・ファースやピアース・ブロスナン、トム・ハーディ、グウェンドリン・クリスティー(ブライエニー役)などを輩出したロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズのドラマセンターで演劇を学び、2009年に卒業。TV映画などの端役を経て、2010年に「ゲーム・オブ・スローンズ」のオーディションを受けることになる。同作はすでにパイロット版(1話)が撮影されていたが、制作側の意向で撮り直しとなり、主要キャラのデナーリス役が「THE TUDORS~背徳の王冠~」などに出演していた中堅女優タムジン・マーチャントからエミリアへと変更となったのは、同作のトリビアでもよく語られる有名な話だ。また、オンライン映画データベースIMDbによると、実現はしなかったものの、「ゲーム・オブ・スローンズ」でスターダムにのし上がったエミリアがキャスティングで候補に上がっていた映画には、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)のエージェント13(演じたのは「リベンジ」エミリー・ヴァンキャンプ)、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)のアナスタシア(演じたのはダコタ・ジョンソン)、『スーサイド・スクワッド』(2016)のエンチャントレス(演じたのはカーラ・デルヴィーニュ)と錚々たる作品ばかり。そんな中で、ブリー・ラーソンやマーゴット・ロビーらも候補になっていた2015年『ターミネーター:新起動/ジェニシス』で映画史上最も有名な女性キャラクターのひとり、サラ・コナー役に抜擢されたのだから、人生はどう転ぶか分からない。強大すぎる!?「ゲーム・オブ・スローンズ」の影響力エミリアの人生といえば、今年3月、2011年と2013年に2度の大きな脳の手術を受けていたと「The New Yorker」誌に手記を発表し、脳の病気や損傷などから回復している人たちを支援するチャリティー団体「SameYou」の立ち上げをインスタグラムで発表したことも記憶に新しい。最初の手術の後は自分の名前さえも言えないほどの状態だったというが、リハビリに挑み、現在では完治したエミリアは、約8年間も公にすることなく「ゲーム・オブ・スローンズ」を最終章まで演じ切った。公表しなかったのは、周囲に“病気を抱えた人だから”と思ってほしくなかったと、最近も「ガーディアン」紙に語ったところだ。自身も4度ノミネートされ、エミー賞最多受賞記録を持つ「ゲーム・オブ・スローンズ」は、最終章に署名活動が巻き起こる一方、最終話でHBO歴代最高視聴率を記録するなど、その影響力は凄まじいものがある。英米ではデナーリスの別称である、ドスラクの女王を意味する「カリーシ」を赤ちゃんに名付ける人も急増したという。“狂王”と呼ばれた前・国王の末娘でありながら、国を追われ、王位を狙う兄の策略で幼くしてドスラクの王と政略結婚させられたデナーリス。やがて彼女は3匹のドラゴンと共に、奴隷たちを次々と解放し、ドスラクの騎馬民族と無敵のアンサリード(穢れなき軍団)を手に入れ、まさにカリーシとしてシーズンを重ねるごとに強く、時に迷いながらも頼もしくなっていった。ジョン・スノウや自陣の軍勢がピンチを迎えたときにドラゴンで駆けつける様は、痛快ですらあった。衝撃の最終章から約半年たち、エミリアが先月、第一章での撮影についてヌードシーンが多く、つらい体験をしたこと、そして“夫”役だったジェイソン・モモアへの感謝について、ポッドキャスト番組「Armchair Expert」(原題)で語ったことも注目を集めている。演劇学校を卒業したばかりの彼女は撮影開始当時23歳、ほぼ新人だったことから“作品にとって必要なこと”と自分に言い聞かせ、バスルームで密かに涙しながら撮影に臨んでいたとか。そんな状況に手を差し伸べたのがモモアで、「これはよくない」とはっきりと言い、撮影合間には「ローブを持ってきて。彼女が震えているよ」とスタッフに指示するなど、とても親身に、ひとりの人間として気遣ってくれたという。モモアは1シーズンのみの出演だったが、現在まで続く2人の仲の良さはこうした中で培われた信頼関係によるものだ。期せずしてか否か、イギリスの映画・テレビ監督による業界団体「ディレクターズUK」が、撮影で裸になるシーンや性的なシーンで“誰もが安心して仕事ができる”ようガイドラインを発表したばかり。BBCニュースでは、先のエミリアの発言とも関連づけて取り上げている。また、ジミー・ファロンのTVショーに出演した際には、最終章で映り込んでしまったあの“コーヒーカップ”の真相について語ったことも話題に(実はヴァリス役のコンリース・ヒルが持ち込んだらしい!)。こうしたトーク番組やインタビューなどでの、素のエミリアの明るさに救われたというファンは多いはずだ。※次の動画にはネタバレを含む表現があります。ご注意ください。怪演ジュード・ロウの娘役『ドム・ヘミングウェイ』(2013)ドラマでは無敵の女王だが、本作では父親役のジュード・ロウに四の五の言わせない娘役を演じた。主人公ドム・ヘミングウェイは12年間も服役していた破天荒な金庫破り。その間に妻は再婚し、がんで他界、エミリア演じる娘エヴリンからは底抜けに嫌われている。ジュードの怪演や脱ぎっぷりにも注目だが、エミリアはバンドのボーカルとしてわずかだが歌を披露するシーンも。デナーリスのプラチナブロンドとまるで印象が違う、明るい赤毛のエミリアもキュート。彼女の歌を聴きながら涙を浮かべる、どうしようもないダメ父ジュードの姿にも注目。最新作と全く違う時間軸『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)「ゲーム・オブ・スローンズ」でドラゴン誕生回の第一章10話などを手掛けたアラン・テイラー監督のもと、カリフォルニア州知事を退いたアーノルド・シュワルツェネッガーがカムバック。シュワ演じるターミネーターをオジサン(pops)と呼び、疑似親子のような関係を築いているサラ・コナー役に抜擢され、プロモーションで初来日もした。“元祖”のリンダ・ハミルトンとも、「ゲーム・オブ・スローンズ」の“敵役”で海外ドラマ「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」のレナ・ヘディとも異なる、エミリアらしいチャーミングさと芯の強さが覗くサラ・コナー像を体現。エミリア演じるサラの影響で、ぎこちないスマイルを何度も繰り出すシュワ=ターミネーターも見逃せない。だが、新3部作の1作目となるはずだったものの、興行と批評双方の不振から立ち消えとなり、ご存知のように『ターミネーター2』から続く正当な続編として最新作『ニュー・フェイト』が製作されている。賛否両論を呼んだヒューマンラブストーリー『世界一キライなあなたに』(2016)世界40か国以上で翻訳されるジョジョ・モイーズのベストセラー小説「ミー・ビフォア・ユー君と選んだ明日」の映画化でラブストーリーに初挑戦。表情豊かな八の字眉と、みつばちタイツや雨の日の長靴やビニール傘までかわいい個性的なファッションで、“尊厳死”を見つめた物語を盛り上げた。明るく天真爛漫で、1本筋が通った性格の主人公ルーは、まるで素で演じているのでは?と思うほどのハマり役。本作のシーア・シュアイック監督とは仲が良く、監督の息子のゴッドマザーになったとか。また、見事な化学反応を見せた共演のサム・クラフリンは、過去に「ゲーム・オブ・スローンズ」ジョン・スノウ役のオーディションを受けていたらしい!幼なじみを好演『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)『スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐』でダース・ベイダーが誕生し、帝国が銀河を支配し始めたころ、それに屈しない人々の反乱の萌芽を描いた「スター・ウォーズ」シリーズのアナザーストーリーで、若きハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)の運命を大きく変えていく幼なじみキーラ役に。過去の経験から人の言動の裏にある真意や弱みを敏感に察知しながら、自身が生き延びるための方法を探り、笑顔の下に本音を押し殺すような、勇敢であり、したたかな女性を演じた。デナーリスよりも世渡り上手ではありながら、いま思えば、ラストシーンの表情が彼女に重なるような気も…。自身の思いも込めた『ラスト・クリスマス』(2019)「ワム!」の楽曲をモチーフに、女優エマ・トンプソンと俳優グレッグ・ワイズ夫妻が大切なメッセージとイギリスの“いま”を盛り込んで、甘いだけではない素敵なロマンティック・コメディを作り上げた。監督はリブート版『ゴーストバスターズ』や『シンプル・フェイバー』などのポール・フェイグが手掛け、終始幻想的なクリスマスの世界観に貫かれている。エミリアが演じるのは、人生がとっ散らかっているケイトという女性。サンタと呼ばれる店主(ミシェル・ヨー)のもと、クリスマスショップで小妖精の格好で働いているが、実家には帰らず、友人を訪ね歩いてはいつも何か“やらかし”、歌手になる夢もうまくいかない失敗続きの日々を送っている。そんな中でトムという青年と偶然出会うのだが、彼がまたとらえどころがなく、いまどきスマホすら持っていない(戸棚にしまってあるらしい!?)不思議な男性。『クレイジー・リッチ!』の御曹司役だったヘンリー・ゴールディングが、爽やかだが謎多き王子様のようなトム役でその魅力を炸裂させている。ケイトの母親役でエマも出演しており、この両親が移民の第一世代であることもポイント。イギリスのEU離脱(ブリグジット)にも絡み、LGBTQと家族についても触れ、多彩な人間関係を映しながら、“本当の自分”が分からなくなった主人公ケイトが自分自身を取り戻していく物語は、「SameYou」(あなたと同じ)という意味のチャリティーを行うエミリアにとっても大きな意味を持つ作品であることは確か。そして何より、「クイーン」の『ボヘミアン・ラプソディ』やエルトン・ジョンの『ロケットマン』、「ビートルズ」の『イエスタデイ』に続く、2016年のクリスマスに亡くなったジョージ・マイケルと「ワム!」の音楽映画ともいえるほどの楽曲の散りばめ方もファンにはたまらない。そんな『ラスト・クリスマス』でのエミリアは、全てを焼き尽くすようなドラゴンの炎ではなく、冬の空に輝く星のような、優しく瞬き続けるイルミネーションのような優しさに満ちたメッセージを伝えてくれる。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.ラスト・クリスマス 2019年12月6日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© Universal Pictures
2019年12月04日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『I Love…』Arthur Elgortアーサー・エルゴート(Arthur Elgort)は、1940年6月8日、アメリカ・ニューヨーク生まれのフォトグラファー。1971年にイギリス版『ヴォーグ(VOGUE)』でデビューし、カジュアルで生き生きとしたスナップショットスタイルの写真でファッション界にセンセーションを巻き起こしたファッション写真界の大御所アーサー・エルゴート。その後も『ヴォーグ』を始め、『GQ』や『Interview Magazine』などの雑誌、シャネル(CHANEL)、サンローラン(SAINT LAURENT)といったブランドの広告キャンペーンなどで活躍してきた。アーサーはこれまで出会ったすべての女性のポートレート写真も撮っていた。アーサーの生涯とキャリア全体に渡るこれまでのなかでも多くの未発表写真で構成された本書。特に注目されるのは、ジア・キャランジ(Gia Carangi)、クリスティー・ターリントン(Christy Turlington)、シンディ・クロフォード(Cindy Crawford)、ポリー・メレン(Polly Mellon)などの象徴的な女性の美しさである。【書籍情報】『I Love…』写真:Arthur Elgort出版社:Damiani言語:英語ハードカバー/212ページ/210×160mm発刊:2019年価格:6,250円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『I Love…』を購入する
2019年11月23日『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督のもと、『007』シリーズのダニエル・クレイグ、『アベンジャーズ』シリーズのクリス・エヴァンスを筆頭に、オスカー俳優クリストファー・プラマーやアナ・デ・アルマスら超豪華キャストが集う『Knives Out』が、邦題『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』として2020年1月31日(金)より公開決定、海外版予告第2弾と場面写真が到着した。9月にトロント国際映画祭で初披露されるや、米レビューサイト「ロッテントマト」で驚異の満足度99%を記録(10月29日時点)、「楽しすぎて、脳みそが、痛い。」(The Huffington Post)、「今年No.1、抜群に面白い」(Mashable)、「アガサ・クリスティーの現代版、超最高!」(Rolling Stone)、「本当にハラハラ!」(Guardian)などメディアから激賞レビューが相次いでいる本作。“キャプテン・アメリカ”がろくでなし野郎!?今回解禁された海外版予告編第2弾は、ニューヨーク郊外の大豪邸で起こった殺人事件の捜査シーンから始まる。世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)が、85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。刑事と匿名の依頼を受けた名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)の登場に、「家族を疑っているんだろう」「ツイッターの有名人ね!」「自殺なのに、なせここに?」とすかさず噛みつく家族たち。そこで、「人は焦ると…“ナイフ”を突きつけてくる」と殺しの匂いを察したブランは捜査を開始する。とりわけ注目なのは、キャプテン・アメリカ役で世界的な人気を誇るクリス・エヴァンスが演じる、家族の中で“ろくでなし”扱いされている問題児。彼が発した「クソが」というひと言をきっかけに、堰を切ったかのように家族入り乱れての罵声が飛び交うことに。第一容疑者は、その日屋敷にいた秘密だらけのワケあり家族や看護師たちなのだ。ノンストップで繰り広げられる空前絶後の騙し合いを凝縮した映像から、想像を膨らませてみてほしい。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は2020年1月31日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月12日映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』が、2020年1月31日(金)に公開される。ライアン・ジョンソン監督&オリジナル脚本映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソンが監督と脚本を手掛けた、オリジナルのエンターテイメント・ミステリー。ミステリーの女王とも称された『オリエント急行殺人事件』で名高いアガサ・クリスティーに捧ぐ最新作だ。10代の頃から根っからのアガサ・クリスティーファンだったライアン・ジョンソンは、今作品に、アガサ・クリスティーの推理小説の要素を存分に詰め込んだ。アガサの世界観の中に覗く、ライアン・ジョンソン独自のユーモアと現代社会への鋭い視点に注目だ。NYの大豪邸で起きた密室殺人事件映画の舞台は現代のアメリカ。NYの豪邸で世界的ミステリー作家の85歳の誕生日パーティーが開かれた翌朝、彼が遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることに。第一容疑者となるのは、パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員だ。調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく―。ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンズほか豪華キャスト事件の謎を解く主人公の名探偵ブノワ・ブランを演じるのは、「007」シリーズの最新作公開も控えるダニエル・クレイグ。そして、周囲を罵倒する一家の放蕩息子役で強烈なインパクトを残すのは、『アベンジャーズ』でキャプテン・アメリカ役が記憶に新しいクリス・エヴァンス、85歳の誕生日パーティーの翌朝に謎の死を遂げた世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーを、オスカー俳優クリストファー・プラマーが演じる。さらに、名探偵を支えるエリオット警部補役には『ゲット・アウト』のキース・スタンフィールドが登場。そのほか、『IT/イット”それ”が見えたら終わり』のジェイデン・マーテルや、2018年に公開されたホラー映画『へレディタリー/継承』のトニ・コレット、『シェイプ・オブ・ウォーター』のマイケル・シャノンなど、豪華俳優陣が揃う。事件のヒントが隠された意味深なポスター一癖あるキャラクターの面々が揃うポスターには、事件解決となるヒントが…?!彼らの背後に映るのは、それぞれ全く異なるカラフルなインテリア。そして彼らは、杖やノートパソコン、バッグ、ワインなど、それぞれの個性を映し出すアイテムを手にしていたりする。事件の捜査を進めていくうちに見えてきたのは、ハーランの遺産を巡る家族たち秘密―。いったい真犯人はだれなのか?そして遺産はだれの手に?ロッテントマトで満足度100%&賞レースにも参加なお、ワールドプレミアとなった9月のトロント国際映画祭では、数ある作品の中で高評価を獲得し、その評価が注目された有名レビューサイト、ロッテントマトでは一時驚異の100%を記録した。さらに第77回ゴールデングローブ賞においては、受賞こそ逃したものの、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(ダニエル・クレイグ)、主演女優賞(アナ・デ・アルマス)の主要3部門にノミネート。日本時間2月10日(月)に発表される第92回アカデミー賞においては、脚本賞にノミネートされている。【詳細】映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』公開日:2020年1月31日(金)監督・脚本:ライアン・ジョンソン出演:ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス、ジェイミー・リー・カーティス、トニ・コレット、ドン・ジョンソン、マイケル・シャノン、キース・スタンフィールド、キャサリン・ラングフォード、ジェイデン・マーテル、クリストファー・プラマー主題歌:フランク・シナトラ「I’m Gonna Live Till I Die」配給:ロングライド
2019年10月04日『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督がオリジナル脚本で、ミステリーの女王アガサ・クリスティーに捧げる最新作『Knives Out(ナイブズ・アウト)』(原題)の日本公開が、2020年1月に決定し、海外版予告が解禁。ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス、ジェイミー・リー・カーティス、トニ・コレットら超豪華キャストが集結している。全員容疑者!世界的ミステリー作家の密室殺人事件を名探偵が紐解く「10代のころからアガサ・クリスティーの根っからのファン」だというライアン・ジョンソン監督がオリジナル脚本とこれ以上ない豪華キャストを集結させて完成させた本作。N.Y.の豪邸で世界的ミステリー作家が85歳の誕生日パーティーが開かれた翌朝、遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになるが、パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者に。調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく。「アガサの推理物の要素を全部詰め込もうとした。豪華キャスト勢ぞろいで、ヒッチコックのスリラーの要素も絡めながら、設定は現代のアメリカになっている」と自信をのぞかせる監督が、正統派ミステリーに独自のユーモアと現代社会への鋭い視点を盛り込み、最後の最後まで観客を翻弄する全く新しい傑作エンターテインメント・ミステリーを完成させた。ボンドvsキャプテン・アメリカ!? オールスターキャストに映画ファン大興奮!今回解禁された日本語字幕版の海外版予告編には、豪華すぎるオールスターキャストが次々に登場。『007』シリーズの最新作『NO TIME TO DIE』(原題)も控えるダニエル・クレイグが、不敵な笑みを湛えて演じる名探偵ブノワ・ブランに。『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカ役でお馴染み、本作ではスーパーヒーローから一転し、周囲を罵倒し強烈なインパクトを残す一家の放蕩息子を演じるクリス・エヴァンス。さらに、『ブレードランナー2049』を経て『NO TIME TO DIE』にも出演するアナ・デ・アルマス、『ハロウィン』のジェイミー・リー・カーティス、『ヘレディタリー/継承』のトニ・コレット、『ジャンゴ 繋がれざる者』のドン・ジョンソン、『シェイプ・オブ・ウォーター』のマイケル・シャノン、『ゲット・アウト』「アトランタ」のキース・スタンフィールド、「13の理由」のキャサリン・ラングフォード、『IT/イット “それ”が見えたら終わり』ビル役で知られるジェイデン・マーテル、そして『ゲティ家の身代金』のクリストファー・プラマーたちが、ひと癖もふた癖もあるキャラクターを演じている。いったい真犯人は誰なのか?そして遺産は誰の手に?フランク・シナトラの「I’m Gonna Live Till I Die」が軽快に盛り上げ、極上のミステリー誕生に期待が高まる予告編となっている。また、同時解禁された場面写真では、事件の真相と家族の秘密を暴いていくブノワ・ブランとエリオット警部補らが写し出されている。トロント国際映画祭でのワールドプレミアも大熱狂!ワールドプレミアとなった9月のトロント国際映画祭では、数ある作品の中で高評価を獲得。その評価が注目された有名レビューサイト「ロッテントマト」では一時、100%の好評価を記録した(9月10日時点)。「最初から最後までワクワクが止まらない」「間違いなく今年一番のエンタメ映画」「世界には『ナイブズ・アウト』のような映画がもっと必要だ」「ハラハラする面白さ」「アガサ・クリスティーの現代版、一級品!」と、作品の面白さを絶賛する声が続出。「キャストの才能が、すべてのシーンで輝いている」といった豪華すぎるキャストのアンサンブルに加え、注目された“キャプテン・アメリカ”と“ジェームズ・ボンド”の共演にも「エヴァンスが完璧なおべんちゃら男!」「ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)の世界なら喜んで何時間でもいたい “ボンドって誰だっけ?”」とそれぞれが演じた役柄にも大満足の評価。ツイッター上では早くもクリスを抱っこするダニエルの媒体写真が話題になるなど、すでに『007』ファン、『アベンジャーズ』ファンを巻き込み大きな盛り上がりを見せている。『Knives Out』(原題)は2020年1月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月01日スティーブ・カレルが主演するロバート・ゼメキス監督最新作『Welcome to Marwen』(原題)が、『マーウェン』の邦題で7月19日(金)より日本公開決定。場面写真も到着した。5人の男に暴行されたマーク・ホーガンキャンプは、瀕死の重傷を負い、9日間の昏睡状態に陥る。目が覚めたときには自分の名前も覚えておらず、歩くことさえままならなかった。脳に障害を抱え、襲撃の後遺症(PTSD)に苦しむ彼はまともなセラピーも受けられず、治療代わりにフィギュアの撮影を始める。自宅に作った空想の世界“マーウェン”では、G.Iジョーのホーギー大佐と5人のバービー人形が迫り来るナチス親衛隊と日々戦いを繰り広げていた。次第にマーウェンの写真は評価され、やがてマークの個展が開かれることに。そして、勇気を与えられたマークは、避けていた暴行事件の裁判で証言しようと決意するが…。ゼキメスワールドが全開!共演にダイアン・クルーガーら本作は、ヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害者で、障害を抱えながらも独自の世界観でカメラマンとして認められた、マーク・ホーガンキャンプのドキュメンタリー『Marwencol』を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ 一期一会』のゼメキス監督が待望の映画化。主演は、『フォックスキャッチャー』や『バイス』、『ビューティフル・ボーイ』などに出演。「ドキュメンタリーを見てすぐに、どのような形でもいいから関わりたいと思った」と自ら出演を申し出たスティーブ・カレル。今回演じるのは、5人の男からリンチを受け、脳に障害を負った実在の男性マーク・ホーガンキャンプ。命の危機に瀕する程の大怪我を負い、リハビリのためにフィギュアの撮影を始めるマーク。自分や友人たち、そして自分を襲った男たちを模した人形を使い、第2次世界大戦時の村という設定のミニチュアを自宅の庭に築き、現実世界と向き合っていく。キャストにはほかにも、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』のレスリー・マン、『ナショナル・トレジャー』シリーズのダイアン・クルーガー、歌手としても活躍するジャネール・モネイ、『ベイビー・ドライバー』のエイザ・ゴンザレス、『スター・ウォーズ』シリーズのグウェンドリン・クリスティー、メリット・ウェヴァー、レスリー・ゼメキスが出演している。また、本作の現実と空想が交差する壮大な世界を表現するため、3,900万ドル(およそ44億円)の製作費が注ぎ込まれたという本作。マークが制作したジオラマの中を、ミニチュア人形となった美女たちが動きまわるというファンタジーに溢れた本作は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズファンも喜ぶ“あのマシン”を登場させるなど、ゼメキスワールド全開となっている。『マーウェン』は7月19日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年05月24日アガサ・クリスティーが自身の「最高傑作」と誇ったミステリー小説を、本年度アカデミー賞ノミネートの名女優グレン・クローズら豪華キャストで描く『アガサ・クリスティー ねじれた家』。この度、監督やキャストたちがメイキング映像と共にクリスティーの魅力について語った特別映像が、シネマカフェに到着した。1920年のデビューから100年で20億部もの売り上げを記録する、世紀のベストセラー作家アガサ・クリスティー。本作は、1949年に発表されたミステリー小説を70年の時を経て初めて映画化した。まず、毒殺された大富豪レオニデスの若き後妻ブレンダを演じるクリスティーナ・ヘンドリックスが「みんなアガサ・クリスティーが大好きよ。いつの時代もね」と語ることから始まる本映像。「何度でも読み返したくなるし、クラシックなひねりのきいたミステリー、風変わりな登場人物、エキゾチックな舞台設定。本格的な傑作よ」と、その魅力を語る。一方、レオニデスの孫娘ソフィア役のステファニー・マティーニは、「アガサ・クリスティーは子供の頃から親しんでいる国民的文学。特にイギリス人はアイデンティティに刷り込まれているわ」とまで。さらに監督のジル・パケ=ブレネールは、「優れたミステリー作家の多くがそうであるように、プロットが非常によく書かれている。物語のテーマもとっても興味深い」と言い、だからこそ「『バットマン』の映画みたいで、世代によって解釈が異なるという現象が起きるんだ」と語っている。「色んな解釈が可能」という本作が、ますます気になるばかりだ。『アガサ・クリスティー ねじれた家』は4月19日(金)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アガサ・クリスティー ねじれた家 2019年4月19日より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開Ⓒ2017 Crooked House Productions Ltd.
2019年03月31日世紀のベストセラー作家アガサ・クリスティーの「ねじれた家」を実写化した『アガサ・クリスティー ねじれた家』から、この度優美なる狂気に思わず息をのんでしまう予告編が到着した。到着した予告編では、華麗なる一族の大富豪が毒殺され、孫娘のソフィアが元恋人で私立探偵のチャールズに捜査を依頼するシーンが映し出される。そして、「犯人は一目瞭然だ」「犯人は意外な人物よ」と家族たちが犯人について話すシーンも登場するが、残された巨額の遺産を巡り、ソフィアを含む“心のねじれた”9人の家族全員に殺人の動機があったことが次々と明らかに…。本作には、主演のグレン・クローズのほか、ジリアン・アンダーソン、クリスティーナ・ヘンドリックスらがゴージャスでスキャンダラスな一族の女たちを演じており、予告編では彼女たちの美しいクラシカルな衣装にも注目だ。『アガサ・クリスティー ねじれた家』は4月19日(金)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アガサ・クリスティー ねじれた家 2019年4月19日より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開Ⓒ2017 Crooked House Productions Ltd.
2019年02月06日『天才作家の妻 -40年目の真実-』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされている名女優グレン・クローズが主演を務める新作ミステリー『アガサ・クリスティー ねじれた家』。この度、“心のねじれた”家族の、気品と謎に包まれたミステリアスな画像が一挙に到着した。1920年のデビューから100年で20億冊もの売り上げを記録する、世紀のベストセラー作家アガサ・クリスティー。本作は、彼女が自身の「最高傑作」と誇る、1949年に発表されたミステリー小説「ねじれた家」を70年の時を経て初映画化した。■「ダウントン・アビー」脚本家×グレン・クローズら豪華キャスト集結ゴージャスでスキャンダラスな一族の女たちを演じるのは、『天才作家の妻 -40年目の真実-』でゴールデン・グローブ賞に続き、全米映画俳優組合(SAG)賞を受賞、アカデミー賞にも王手をかけているグレン・クローズ。「X-ファイル」スカリー役で一躍有名になったジリアン・アンダーソン、「MAD MEN マッドメン」のクリスティーナ・ヘンドリックス。そして事件の真相を追う私立探偵役に、『天才作家の妻-40年目の真実-』ではクローズの息子役を演じているマックス・アイアンズ、捜査を仕切る主任警部役に名優テレンス・スタンプが名を連ねる。監督は『サラの鍵』『ダーク・プレイス』のジル・パケ=ブレネールが務め、脚本は『ゴスフォード・パーク』でアカデミー賞脚本賞を受賞し、大ヒットTVシリーズ「ダウントン・アビー」の企画、脚本、製作総指揮で知られるジュリアン・フェロウズが担当した。今回解禁された場面写真は、登場人物8人の肖像画のような美しいメイン写真を筆頭に、気品と謎に包まれた、ミステリアスな場面写真11点。巨万の富を築いた大富豪が毒殺され、容疑をかけられた家族が巻き起こす完全無欠の殺人ミステリー。映画の舞台となる英国式の荘厳な屋敷、華やかな上流階級の文化や生活を堪能できるクラシカルな衣装、インテリアも伺える場面写真ばかりとなっている。■ストーリー無一文から巨万の富を築き上げた大富豪レオニデスが毒殺された。私立探偵のチャールズは、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアから捜査を依頼される。広大な屋敷に到着すると、3世代にわたる一族が勢ぞろい、巨額の遺産を巡って疑惑と嫉妬、敵意と憎しみをぶつけ合っていた。愛人のいる若い後妻ブレンダ、映画製作の資金が欲しい長男夫妻、父から受け継いだ会社が倒産寸前の次男とその妻、亡き前妻の姉であり、一族を取り仕切る大伯母イーディス。まもなくチャールズは、ソフィアを含め一族全員に殺害の動機があったことに気付く。真相に近づいたと思われたその時、第2の殺人が起きる――。『アガサ・クリスティー ねじれた家』は4月19日(金)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年01月30日梅澤美波&岩本蓮加×とろ~りチーズ。とろける至福のひとときを、チーズ専門店で満喫!チーズ料理は一瞬でテンションが上がる!チーズを愛する梅澤さんと岩本さん。お店に行く前に、その魅力をたっぷり語ってもらいました。岩本:私、普段は少食だけど、チーズはいくらでも食べられる。梅澤:種類豊富だし、どんな料理にも合うよね。実は昨日も食べた。岩本:えっ!昨日も?梅澤:うん、最近一人鍋にハマっていて、キムチ鍋にとろけるチーズをたっぷり入れてみた。キムチとの相性もめちゃくちゃいいの~。岩本:岩本家では、カレーを食べた次の日に、残ったカレーにチーズをかけてドリアにするのが恒例なんだ。それが大好物で、夕食にカレーが登場したら、「あ、明日はカレードリアだ」って、前の日からソワソワしちゃう。梅澤:蓮加ママ特製のカレードリア、食べてみたい。私は、ピザも大好き。お店でピザを選ぶ時の決め手は、どれだけたくさんのチーズがのっているか!「クアトロフォルマッジ」って、チーズしかのっていないピザに、ハチミツをかける食べ方あるじゃん。岩本:うん、超おいしいよね!梅澤:私はチーズの味をとことん楽しみたいから、ハチミツをかけないで食べることが多い(笑)。岩本:美波、通だね〜。梅澤:蓮加は、あとどんなチーズ料理が好き?岩本:チーズフォンデュかな。(吉田綾乃)クリスティーとふたりで食べに行ったこともあるよ。梅澤:野菜につけて食べるから、意外とヘルシーだよね。岩本:私は、野菜じゃなくてパンばっかり(笑)。あのとろとろのチーズソースの海に、パンを沈めていくのがもう楽しくて楽しくて。梅澤:わかる!テンション上がるよね〜。私は、佐藤楓と阪口珠美と3人でチーズフォンデュパーティしたことがあるよ。岩本:自宅で?すごい本格的!梅澤:好みのチーズをミックスしてソースを作って、材料切るだけだから、意外と手軽にできるよ。チョイスするチーズによって、味わいが全然違ってくるから、何度も楽しみたくなる。パンももちろんおいしいけれど、おすすめの食材は、じゃがいも!!岩本:美波、じゃがいも好きだよね〜(笑)。今度は私も誘ってね。梅澤:うん。今一番気になっているチーズ料理は、ラクレット。チーズを削って、じゃがいもとか、さまざまな食材にかけて食べるの。岩本:へー、食べてみたい!目の前で仕上げる、パフォーマンスも楽しい!そんなふたりが今回訪れたのは、ラクレットがおいしいと評判のチーズ専門店『Cheese Tavern CASCINA』。梅澤:チーズ専門店なんだって~。岩本:店内いっぱいにチーズの香りが~。クンクンクン。梅澤:あ、ラクレット来たよ。岩本:えっ、目の前でチーズをかけてくれるの!?うわ、とろとろ。梅澤:チーズが滝のよう。さっそく、いただきまーす!あ~、やっぱりじゃがいもとの相性が抜群。岩本:見ておいしい、食べてさらにおいしいだね。幸せ!梅澤:ピンクのチーズが入ったブラータもおいしい。色がキレイ!岩本:東京ドームみたい。夢が詰まっている感じ。冷たいし、デザート感覚でペロッと食べられる。梅澤:〆はカルボナーラ!火をつけたチーズにパスタを投入して、仕上げてくれるんだって。岩本:やばめ~。チーズが香ばしくて濃厚でクリーミー。こんなカルボナーラ食べたことない。どれも想像以上のおいしさだし、パフォーマンスも楽しくて映える!梅澤:時代の最先端を行っている感じ。専門店だと、たくさんの種類のチーズが味わえるだけでなく、いろんな楽しみ方ができるのが素敵。食べたい料理がまだまだたくさんあるから、今度はメンバーをたくさん連れてきたいね!岩本蓮加(左)2004年2月2日生まれ、東京都出身。乃木坂46 最年少メンバー。「チーズ専門店は初体験。種類豊富なチーズを、いろんな食べ方で味わいつくしたいな」ワンピース¥60,000(シー ニューヨーク/ブランドニュースTEL:03・3797・3673)梅澤美波(右)1999年1月6日生まれ、神奈川県出身。大のチーズ好き。「ラクレットが流行っているのは、YouTubeでチェック済み。今日は思いっきり食べるぞ!」ブラウス¥9,800スカート¥14,000(共にDRWCYSTEL:03・3470・6511)Cheese Tavern CASCINA(チーズタバーン カシーナ)別名ラボと呼ばれ、研究員を彷彿とさせる白衣を着たシェフたちが、実験的に作り出したオリジナルチーズ料理を披露。毎日ラボで手作りする自家製チーズが9月~登場。東京都渋谷区恵比寿南1-11-2TEL:03・6412・790511:30~14:00LO、17:30~22:00LO無休チーズをたっぷりかける「ラクレット&ベーコン、モルタデッラ、ロイヤルポークのソーセージ」¥2,400※『anan』2018年10月3日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・平野 愛(broocH)上野恵麻(koti BY broocH)取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2018年09月28日米ドラマ「ゴシップガール」で知られる俳優でミュージシャンのエド・ウェストウィックが、訴えられていた3件の性的暴行すべてで不起訴処分になったという。昨年、女優のクリスティーナ・コーエンが「2014年にエドにレイプされた」とSNSで告白し、さらに2人の女性が「私も」と立て続けに被害者を名乗った。これを受け、エドはSNSで「女性に無理やり乱暴するなんて、絶対にしていない」「汚名をそそぐために警察当局の調査に協力している」と容疑を完全否定していた。調査を経て3件の容疑のうち2件は証拠不十分、残る1件は調査にあたり被害者と連絡が取れなかったことから不起訴になったとのこと。エドの弁護士のブレア・バークは「TMZ.com」に「3人の女性が主張していることが真実でないことは、最初から明らかでした。エドの疑惑が晴れるまでに8か月も要し、その間に早まった判断をした人たちがいたのは本当に残念なことです」と語っている。不起訴となったものの、今年1月、レイプ疑惑を重く見たBBCが、撮影済みだったアガサ・クリスティー原作のドラマ「Ordeal by Innocence」(原題)からエドの出演シーンを全てカット。現在のところ、エドは今後の出演作も決定していないようだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゴシップガール [海外TVドラマ]TM & © Warner Bros. Entertainment Inc
2018年07月30日まもなく開幕となる舞台『アンナ・クリスティ』。映画版ではグレタ・ガルボが演じた、タイトルロールとなるアンナ・クリスティには13年ぶりの舞台出演、そして初の主演作品となる篠原涼子。ロンドン・ウエストエンド公演ではジュード・ロウが演じ話題となったマット役に佐藤隆太。アンナの父、クリス役にたかお鷹、クリスと一緒に住む老女・マーシー役に立石涼子と、実力派俳優が揃う今作。またクリス行きつけの酒場のマスター・坊さんジョニー役を原康義、クリスとアンナの再会に立ち会う酒場の店員・ラリー役を福山康平、また舞台となるニューヨーク市サウス通りの港湾労働者役を俵和也、水夫ジョンソン役を吉田健悟が演じる。【チケット情報はこちら】初日まで約1週間と迫る中、衣裳付稽古が、報道陣に公開された。稽古場に入ると、たかおと原が台詞を合わせるなど、役者たちはそれぞれに準備をしている。この日は通し稽古ということで、一幕からスタート。篠原演じるアンナは、幼くして父と離れ農場で育ったが、これまでの虐げられた生活に疲れた女性。父・クリスを頼って来るも不信感も捨てられない、不安定なアンナを篠原は繊細に表現する。アンナ、クリス、マットが中心となる同作だが、立石演じるマーシーは、酒場にたどり着いたアンナが、最初に話す人物。クリスと住んでいた、やはり海をよく知る女であるマーシーと、つっけんどんな返ししかできないアンナ。実力派女優ふたりが、女同士として話すシーンは短いながらも迫力に溢れていた。一幕後半、クリスの石炭船を気に入り、新しい暮らしに少し希望を持つアンナ。そこへ遭難船からの助けを呼ぶ声に、クリスが向うと、その船から上がってきたのはアイルランド人のマット。佐藤演じるマットは、粗野で大口を叩く、単純でまっすぐな男。出会ってすぐにアンナへの好意をぶつけ、あっという間に距離を縮めるふたり。単純なマットと、長く離れていた娘を守りたいクリス、海の男同士の何度も繰り返されるぶつかり合いは、シーンが進むごとに熱を増す。感情の起伏が激しい男たちと、対して秘密を抱えたままのアンナの対比もまた見所のひとつといえるだろう。一幕、二幕を通し、約2時間半の稽古は終了。本番さながらの迫力で、役者同士の熱、そして激しいぶつかり合いを体感する作品になっていた。衣裳、また完成されたセットの中でアンナが自身の人生をどのようにやり直すのか、本番を楽しみに待ちたい。舞台『アンナ・クリスティ』は7月13日(金)から29日(日)まで東京・よみうり大手町ホール、8月3日(金)から5日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは現在発売中。
2018年07月11日