ケビン・コスナーが監督と主演を兼任する『Horizon: An American Saga』が、2部に分けて公開されると発表された。第1部は来年6月28日、第2部は8月16日に北米公開される。配給はワーナー・ブラザース・ディスカバリー傘下のニューライン・シネマ。南北戦争が始まる前から終わった後までの15年を舞台にしたウエスタン。コスナーのほかに、シエナ・ミラー、サム・ワーシントン、ダニー・ヒューストン、ジェナ・マローン、ルーク・ウィルソンらが出演する。コスナーの最近作は、ドラマシリーズ『イエローストーン』。文=猿渡由紀
2023年10月06日26日、64歳の誕生日を迎えたケヴィン・スペイシーはロンドンのサザーク・クラウン裁判所から「無罪」を言い渡され、涙を流した。陪審団による審議は12時間26分に及んだという。「Metro」紙などが伝えた。ケヴィンには2001年から2013年の間、ロンドンにおいて4人の男性に対する性的暴行など9件の容疑がかけられていた。ケヴィンは判決後、「陪審のみなさんには、判決に至るまでにすべての証拠と事実に対して時間をかけて慎重に検討してくださり、本当に感謝しています。今日の結果について、身の引き締まる思いです」とコメント。続けて、裁判所内のスタッフ、警備員、弁護団、毎日気にかけてくれた周囲の人たちなどにも感謝の意を表した。ケヴィンといえば、2017年に俳優のアンソニー・ラップから「14歳の時にケヴィンから性的暴行を受けた」と告発されたのをきっかけに、主演ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」を解雇。以降、「自分もケヴィンによる性的暴行の被害者だ」と名乗り出る人たちが次々と現れた。アンソニーはケヴィンに対し4000万ドルの損害賠償を求めたが、昨年ケヴィン側が勝訴していた。(賀来比呂美)
2023年07月27日大人気のイラストレーターケビンばやしの個展"TOUSHI"を、5月27日(土)より6月7日(水)まで、神宮前4丁目のAnicoremix Galleryにて開催いたします。本展はケビンばやし過去最大級の30点弱の作品が一堂に展示されます。また、「似顔絵」「ライブペインティング」などケビンばやしと共にお楽しみいただける機会もご用意いたしました。是非ご来廊ください。開催にあたり学生時代に人形が持つ不思議な魅力に取り憑かれて以来、人形をイメージしたイラストを制作しています。表情は正確な感情を読み取れないように描きますが、内面に秘めたオーラに注目して描き、抱える闇を想像させます。同時にこちらを見透かすような眼をしています。個展「TOUSHI」のタイトルには透視、闘志、投資。いろんな意味を込めてつけました。人形でありながらもどこか人間的で物語に惹かれてしまう、そんな世界に触れて欲しいです。ケビンばやし似顔絵イベント開催!ケビンばやし 似顔絵イベント開催日程:6/3(土)、6/4 (日)時間:13時受付開始(1人15分、当日データでお渡し)定員:10人/日価格:¥5500 ※現金のみ*受付時間より整理券を配布します(先着順)。ギャラリーに直接お越し下さい。*お1人様1回*近隣のご迷惑にならない様ご注意願います。ライブペイント開催!ケビンばやし ライブペイント開催制作現場をLiveで観られる貴重な機会です!!日時:5/27(土) 13時 スタート5/28(日) 15時 完成予定入場:無料、但し混雑状況のより入場制限あり販売:ギャラリー限定抽選販売(受付は5/27〜5/28のライブペインティング中のみ)発表:5/29に当選者のみにお知らせAnicoremix GalleryAnicoremix Galleryは、2021年4月にオープンしたPOPアート&イラストレーションのコマーシャルギャラリー。柿落としの展示会「米山舞の個展EGO」の開催により、新しい展示や表現手法にこだわった展示が注目され、EGO以後の展示スタイルに大きな影響を与えたアートギャラリーです。人気ギャラリーも数多い神宮前4丁目という原宿のど真ん中という立地から、多くのお客様がご来廊されます。人気アーティストから新進気鋭のアーティストまで様々な企画展示を行なっています。アーティストプロデュースやマネジメント事業も推進中。Anicoremix Gallery(アニコリミックスギャラリー)東京都神宮前4-28-18 カトル・バン原宿B103-6434-9925 info@anicoremixgallery.com ケビンばやし|KEVIN BAYASHI Solo Exhibition “TOUSHI “ Exhibition:May 27 ― June 7, 2023 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月19日『1242:Gateway to the West』の主演に『RRR』『マイティ・ソー』のレイ・スティーブンソンが決まった。主役はもともとケビン・スペイシーだったが、性犯罪の容疑で今年イギリスでの刑事裁判を受けることになり、主役不在となっていた。映画は、モンゴル軍によるヨーロッパの侵略を描く歴史もの。イギリス、ハンガリー、モンゴル、オーストラリアの合作で、撮影はすでにブダペストで始まっている。スティーブンソンはほかに『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』『G.I.ジョー バック2リベンジ』『ダイバージェント』シリーズなどに出演している。文=猿渡由紀
2023年01月27日俳優のアンソニー・ラップが、14歳の時にケヴィン・スペイシーから性的暴行を受けたと主張し4000万ドルの損害賠償を求めた民事訴訟で敗訴した。アンソニーはツイッターで「敗訴」という結果には触れずに、「私の事件について、陪審員団の前で審理してもらえる機会をいただけたことに感謝します。陪審員のみなさま、ありがとうございました」とまずは陪審員に対して感謝の意を表した。「この訴訟は、あらゆる形の性的暴行に対して立ち上がるという大きなムーブメントの一環であり、そこに常に光を当てるということが重要でした。私は、私たちがいかなる性暴力から解放された世界で生活し、働けるよう、声を上げ続けていくと誓います。性暴力のサバイバーたちが、自身の経験を語り、説明責任のために戦い続けることを切に願います」とつづった。この投稿に対し、ファンから「あなたはとても勇敢だった」「残念な結果ではあるが、あなたの勇気に敬意を払います」などのコメントが寄せられている。一方ケヴィン側は、代理人のジェニファー・ケラー氏が「スペイシー氏は、国民が公平な陪審員による裁判を受けられる権利を持つ国に住んでいることを感謝しています。彼らはうわさやSNSではなく、証拠に基づいて決断を下します」とコメントしている。(賀来比呂美)
2022年10月21日オスカー授賞式のプレゼンターの一部が初めて発表された。今回、確認されたのは、ケビン・コスナー、ゾーイ・クラヴェッツ、レディ・ガガ、クリス・ロック、ロージー・ペレス、ユン・ヨジュンら。これからの2週間ほどの間に、さらなる名前が発表されていく予定だ。前年の主演男優賞、主演女優賞の受賞者がプレゼンターを務めるのは伝統のひとつで、アンソニー・ホプキンス、フランシス・マクドーマンドが舞台に立つことが期待される。オスカー授賞式は3月27日。パンデミックの影響で、昨年はダウンタウンのユニオン駅が会場となったが、今年は再びハリウッドのドルビー・シアターで行われる。文=猿渡由紀
2022年03月04日ケビン・コスナーが『Horizon』を監督することになった。主演も兼任する。彼に取っての長年の情熱プロジェクトで、南北戦争前後を舞台にしたウエスタン。彼以外のキャスティングは来月から着手し、撮影は8月末にユタ州で始まる予定とのことだ。コスナーが監督をするのは2003年の『ワイルド・レンジ最後の銃撃』以来のこと。コスナーは1990年の『ダンス・ウィズ・ウルヴス』でオスカー監督賞を受賞している。コスナーの最近作は『すべてが変わった日』。テレビドラマ『Yellowstone』にも出演している。文=猿渡由紀
2022年01月31日マーク・ウォルバーグとケビン・ハートが新作映画で共演することになった。コメディ映画でタイトルは『Me Time』。妻と子供が出かけ、週末をひとりで過ごすことになった主人公(ハート)が昔の親友(ウォルバーグ)に久々に会おうと連絡するという物語らしい。監督、脚本はジョン・ハムバーグ。Netflixが製作、配信する。ウォルバーグの最近作は、現在北米公開中の『Joe Bell』。ハートの次回公開作は、来年1月北米公開予定のアクションコメディ『The Man from Toronto』。文=猿渡由紀
2021年08月18日ダイアン・レインとケビン・コスナーが共演する、週末興行収入全米初登場1位を記録したサイコスリラー映画『すべてが変わった日』より、本予告映像と場面写真が到着した。本作は、暴力的な男と再婚した義理の娘と孫を連れ戻すべく、常識が通用しない異様な一家に立ち向かっていく夫婦を描く、1960年代が舞台の西部劇の香りを纏わせたサイコスリラー。今回到着した予告映像では、義理の娘が再婚相手に暴力を振るわれているところを目撃するシーンから始まり、孫と娘を取り戻すために再婚相手の実家に足を踏み入れたものの、一触即発の雰囲気が醸し出されている…。さらに、娘が「きっと殺される」と打ち明ける場面や、ラストは斧を振り下ろす男の背後に聞えるダイアン演じる妻の叫び声で終了するという、夫婦に襲い掛かる恐怖が、先日公開された映像よりも鮮明に映し出されている。『すべてが変わった日』は8月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:すべてが変わった日 2021年8月6日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2020 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2021年07月11日全米興行収入ランキングで初登場第1位を記録した、ダイアン・レインとケビン・コスナーが出演する映画『すべてが変わった日』(原題:LET HIM GO)が、8月6日(金)より日本公開されることが決定した。1963年、モンタナ州の牧場。元保安官のジョージ・ブラックリッジと妻のマーガレットは、落馬の事故で息子のジェームズを失う。3年後、未亡人として幼い息子のジミーを育てていた義理の娘ローナが、ドニー・ウィボーイと再婚。暴力的なドニーがローナとジミーを連れてノースダコタ州の実家に引っ越したと知ったマーガレットは、義理の娘と孫を取り戻すことを決意。しかし、ジョージとマーガレットを待ち受けていたのは、暴力と支配欲で全てを仕切る異様な女家長、ブランシュ・ウィボーイだった…。これまでも共演経験のあるダイアンとケビン。ハリウッドを代表する2人が共演した本作は、1960年代を舞台に、西部劇の香りを纏わせたサイコスリラー。到着した日本版ティザービジュアルでは、2人の姿と共に、燃え盛る家屋から逃げてきたと思われる人物が写し出され、不穏な雰囲気漂う1枚となっている。そして2人のほかにも、『ファントム・スレッド』で数々の映画賞にノミネート・受賞を果たしたレスリー・マンヴィル、『プライベート・ライフ』のケイリー・カーター、『ボーダーライン』シリーズや「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」のジェフリー・ドノヴァン、『ディセンダン』のジェイ役で注目を集めたブーブー・スチュワートが出演している。『すべてが変わった日』は8月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2021年06月10日「#MeToo」失業していたケビン・スペイシーが映画に復帰することになった。イタリア映画で、タイトルは『The Man Who Drew God』。監督はフランコ・ネロ。ネロの妻ヴァネッサ・レッドグレーヴも出演するらしい。「#MeToo」運動が勃発した2017年秋以来、ほかのセクハラ加害者同様、スペイシーは業界から完全に干されてきた。撮影終了していたその冬公開の『ゲティ家の身代金』は、彼のシーンをすべてクリストファー・プラマーで撮り直し。またNetflixの『ハウス・オブ・カード野望の階段』からも、主人公であるにもかかわらず、彼のキャラクターは消された。今回の彼の起用も論議を呼びそうだ。文=猿渡由紀
2021年05月24日2017年、アンソニー・ラップ(「スタートレック:ディスカバリー」)が14歳だった1986年にケヴィン・スペイシーから性的被害を受けたと告白した。ケヴィンはツイッターでアンソニーに対して謝罪を表明したものの、自身がゲイであることを公表し、「問題をすり替えた」として批判を浴びた。当時主演していた「ハウス・オブ・カード 野望の階段」もクビに。その後、アンソニーのみならず複数の被害者が名乗り出る騒動となり、俳優としてのキャリアが断たれていたが、4年ぶりに出演作が決まったという。(2018年に公開された『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』は、2015年に撮影を終えていた作品である)。「ABC News」によると、ケヴィンはフランコ・ネロが監督・主演を務めるイタリア映画『The Man Who Drew God』(英題)に出演決定。ネロ監督は「私の作品にケヴィンが参加してくれることになり、本当にうれしいです。彼は素晴らしい俳優ですから。早く製作に取りかかりたいです」とケヴィンが出演オファーを承諾したことを喜んでいる。ケヴィンの役柄は刑事役で、カメオ出演だという。映画は「低予算のインディーズ作品」で、ネロ監督の妻ヴァネッサ・レッドグレイヴもイギリスから撮影地のイタリアまで渡航できればカメオ出演する。ケヴィンの銀幕復帰には批判が集まっており、脚本家のシオバン・トンプソンは「ケヴィン・スペイシーと仕事をしたいと望む人は、業火で焼かれてしまえばいい」「ヴァネッサ・レッドグレイヴには本当にがっかり。彼女の政治観を尊敬していたのに」とツイート。一般人からも「どこの製作スタジオがOKを出したんだ?」「ありえない。ほかの素晴らしい俳優で仕事が必要な人はたくさんいる」「どうして私たちのほうが罰を受けなくてはならないの?」など痛烈なコメントが多数寄せられている。(Hiromi Kaku)
2021年05月24日スティーブ・マーティンとジョン・キャンディ主演でヒットしたコメディ映画『大災難P.T.A.』がリメイクされることになった。今度の主演はウィル・スミスとケビン・ハート。ふたりはプロデューサーも兼任する。現代にアップデートされた脚本は、女性ライターのエイシャ・カーが手がける。製作配給はパラマウント。監督は決まっていない。スミスの最近作は『バッドボーイズ フォー・ライフ』。ハートの最近作は『ジュマンジ/ネクスト・レベル』。文=猿渡由紀
2020年08月19日●邦題「可能の王国」に込めたメッセージ「自分の周りの世界が好きになれなかったら? もし世界が、大きな失望でしかなかったら?」社会科クラスのシモネット先生(ケビン・スペイシー)は、小学生たちにこう問い掛けた上で、「それなら嫌いな部分をクルリと変えてしまえ」「君たちならできる。不可能を可能に。君たち次第だ」と鼓舞する。シモネット先生からの課題「世界を変える方法を考え、それを実行してみよう!」に対して、ハーレイ・ジョエル・オスメント演じる11歳の少年・トレバーは、「世の中はクソだから」という理由で、「自分が受けた善意をその相手ではなく別の3人へと渡す」という“Pay It Forward”を思いつく。果たして、トレバーは「クソな世の中」を変えられるのか――。キャサリン・ライアン・ハイドの原作をもとに映画化された映画『Pay It Forward』。日本では『ペイ・フォワード 可能の王国』として2001年2月3日に公開され、国内興行収入は16億円を記録した。同年6月に公開された主演作『A.I.』が96億円、ハーレイ・ジョエル・オスメントの出世作ともいわれる『シックス・センス』(99)の76億円と比較すると、大ヒットとはいえない成績だった。この『ペイ・フォワード』が19年の時を経て、再び注目を集めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響により社会活動の自粛が余儀なくされる中、ツイッター上では、「こんな時だからこそペイフォワードの精神で」と助け合いを望む声があふれる。映画の魅力を伝える人やオススメする人、原作の思想を広めようとする人。また、自ら行動を起こす人もいれば、「ペイフォワード」を掲げて医療従事者への支援を展開する企業も。各々の価値観に委ねられた“ペイフォワード”が人と人との結びつきを強め、未曾有の国難を懸命に切り抜けようとする人々の姿が浮かび上がる。この現象を、同作の関係者はどのように受けとめているのか。ワーナー・ブラザースに問い合わせたところ、日本公開当時に宣伝部だった中村香織氏、加々見綾子氏が電話取材に応じてくれた。邦題に込められた同社の思い、そして公開から19年後に起きた1つの“奇跡”が明らかになった。○■19年を経て「映画をやっていてよかった」――中村さんは当時宣伝部で、ポスターや予告編制作などのクリエイティブ部門を担当されていたそうですね。中村:私もこの作品にはすごく思い入れがあります。なんとかヒットさせたいと思って、黄色だったアメリカ版ポスターのキーカラーを作品のピュアな部分が伝わるように白にして、コピーも変えました。トレバーの考えは、一言で説明できません。「善意を3人に送る」というのをそのまま伝えてしまうと、説教臭いと思われてしまうのでそこをそのまま売りにするのは難しい。そこで、「一人の少年をきっかけに世界が変わる」現象そのものを伝えるため、「きっかけはここにある」というのをコピーにしました。通常、映画は現実から離れて非現実的な世界を楽しむものですが、この作品は観た人の中に入り込んで価値観を変えてしまう力があるので、「今見るべき必然性がある」ということも伝えたくて。そうやってすごく力を入れたのですが……。――結果が伴わなかった。中村:本当は興行収入30億円、それ以上いってほしかったのですが、16億円止まり。その数字自体は決して失敗ではないのですが、私たちが狙った数字ではなかったので、すごく落胆して残念に思った記憶があります。「こういう作品を広めるために映画に携わっている」という思いもあったので……。そういう苦い思い出があるだけに、今回の取材を通して今でも観てくださる方がたくさんいらっしゃると知って、20年かかって満たされる思いもあるんだ……と。トレバー少年じゃないですけど、正直な話をすれば、「こういう作品がヒットしないのか。所詮、社会はそんなもの」と自分を納得させるしかなかった。それが今になって花咲いて、「映画をやっていてよかった。社会のせいにした当時の自分は間違っていた」と思いますね。これも1つの奇跡というか、『ペイ・フォワード』が教えてくれたことです。○■「いま私たちが生きている世界」は変えられる――2001年公開時、社会に影響を与えたような出来事は起こりましたか?中村:世の中に大きなうねりを作り出すまでには至りませんでした。去年、『ジョーカー』に関わりましたが、そこまでいくと「社会現象になった」と言えるかもしれませんが……。一人でも多くの人に届いてほしいと願うように、祈るように仕事をしていた覚えがあります。――『ジョーカー』のキャッチコピーは「本当の悪は笑顔の中にある」ですが、正反対の物語でしたね。では、サブタイトルの「可能の王国」はどのような経緯で決まったのでしょうか?中村:「ペイ・フォワード」はキーワードとしてそこまで覚えにくい言葉ではないのですが、日本人にとっては馴染みのない言葉です。「恩や善意の先送り」という意味ですが、そのまま直訳してもわかりにくいので、当時の上司が「“可能”という言葉はキーワードだよね」と言ったことがヒントになりました。ケビン・スペイシー演じるシモネット先生が「もし世界を変えるとしたら何をする?」と生徒に聞くと、生徒たちは「変えるなんてありえない」「無理」という、でも先生は「もし可能だったら?」と聞くんです。その瞬間、失望だらけの世界が可能性に輝きだす。「もしかしたら、いま私たちが生きている世界は変えられる?」と。観た後に、「自分たちの世界のことでもある」と自分ごととして捉えたもらいたかったんです。――サブタイトルにそんな意味が込められていたとは! 願いが今、人々に届いていますね。中村:そうですね。新型コロナウイルスで世界は大変な苦境に立たされていますが、この状況だからこそ、夢物語ではない『ペイ・フォワード』の真意が伝わるのではないでしょうか。『ペイ・フォワード』は、「自分の中の可能性」とも向き合わせてくれる映画です。そのきっかけをツイッターを通してあらためて伝えてくださっているみなさま、本当にありがとうございます。●タイトルに隠されたもう1つの秘話――貴重なお話、ありがとうございました。さて、加々見さんはハーレイ・ジョエル・オスメントの来日を担当されていたと聞きました。当時のことは覚えていますか?加々見:19年前の話なので……実は私も昨日の夜、観直してみたんですよ! 実は、あれからずっと観てなかったので。いやぁ……良い映画ですね(笑)!――観て下さって、ありがとうございます(笑)。加々見:当時、字幕などを担当する制作部門から宣伝部に異動した頃で、メインの業務は企業タイアップの獲得でした。今よりもずっとバイリンガルのスタッフが少なかったので、制作と宣伝の中で必要とされるところを手伝いました。来日もその一つです。――彼は当時小学生ですよね。加々見:そうですね。学校がある時期の来日は必ず家庭教師を連れてこないといけないので、お父様と家庭教師の女性が一緒にいらっしゃいました。午前中は勉強の時間なので取材はNG。ホテルの部屋で3時間くらいは勉強していたと思います。お父様もすごくほのぼのした優しい印象の方でした。オスメントくんは、本当に良い子でしたよ。悪さも何もせず。彼ぐらいのキャリアだと調子に乗ってしまう子もいたと思いますが、あの子の場合はご両親もすごく真面目な方で。きっと良いご家庭なんだろうなと思った記憶があります。オスメントくんは『シックス・センス』があれだけヒットしたのに、そのことを分かっているのか分かっていないのか。天才なのにそんな素振りも一切なく、普通の子でしたね。――彼の発言で覚えていることはありますか?加々見:ごめんなさい! 19年も前のことなので、さすがに覚えてないんですよね(笑)。でも、すごく良い印象だったのは覚えていますし、他の方もそうなんですけど、2~3日一緒に過ごしていると帰る時にさびしくなるんですよね。オスメントくんの滞在期間は、2泊4日か、3泊5日ぐらいだったと思います。午前中は家庭教師との勉強の時間。午後はホテルに取材部屋を設けて、紙媒体やテレビの取材を受けてもらいました。――取材では、どのような受け答えをする方でしたか?加々見:映画の中でのイメージに近かったと思います。はにかみながらこたえて、ちゃんとポイントはついている。映画の中で伝えたいこと、これからの自分のことなどを真面目に答えていました。きっとその頃には海外の方でも相当取材を受けていたはずなので、慣れていたのかもしれませんね。――そういえば、トレバー少年の父で酒癖の悪いリッキーは、ジョン・ボン・ジョヴィが演じていたんですね。加々見:私もすっかり忘れていて、出てきてビックリしました(笑)。当時は、それで大騒ぎしたんですよ。「えっ!? 出るの!?」とみんなで驚いて。あまり良い役でもないし、少ししか出ないので、それはかなりの衝撃でした。○■「みなさんの心の中」にある“明るい未来”とは――その他に思い出に残っていることはありますか?加々見:中村も言っていましたが、タイトルで苦戦したのを覚えています。日本語に訳したタイトルにするのか、原題の「Pay It Forward」を「ペイ・イット・フォワード」とするのか。カタカナ表記にすると、長いだけで意味は通じないのではという心配もありました。深い意味のある日本語の案もあったんですけど、ピンと来るものがなかったんですよね。最終的には、「ペイ・イット・フォワード」の「イット」は、日本人にとってはなくていいものと判断し、「ペイ・フォワードはどうですか?」と提案したら、「なるほど」と賛同を得られました。いちばんしっくり来るタイトルに決まったという記憶があります。――「Pay It Forward」は、アメリカでは一般的なフレーズなんですか?加々見:アメリカに長いこと住んでいたんですけど、この作品に携わるまで知らなかったフレーズでした。意味を知ればすぐに理解できて、そんなに難しくない言葉ですし、おそらくですが、この作品がきっかけで世の中に広まったのではないでしょうか。現在、アメリカでは通信会社大手・ベライゾンが、ビリー・アイリッシュも参加した「ペイ・イット・フォワード・ライブ」というプログラムを展開中です。もともとあった言葉なのかもしれませんが、今だからこそ一般化しつつあると思いました。映画はアメリカでも大ヒットしたわけではないので、みなさんの心の中に残っていたということなのかもしれません。――それぞれの価値観に委ねられた善意は、現実世界でも確かに存在していましたね。加々見:新型コロナウイルスによるこの状況はありがたいことでもなんでもないですが、全世界が同じ悩みを抱えているのは、人類にとってこれまで経験してこなかったことだと思います。個人的には、再び原点に戻るというか、リセットされているような気がしていて。今まで当たり前のようにあったもの、自分にとって大切なものを再認識させられているというか。こういうときだからこその助け合いじゃないですけど、「良いことをしていこう」と思っている人が増えているのは、未来にとってはすごく明るい出来事ですよね。ソーシャルがみんなの強みになっていますし、一番の頼りにもなっています。レディ・ガガや星野源さんの試みも、ペイ・フォワード的な思いが含まれているのではないでしょうか。こうやって、いろいろな形で世界が1つになっていくのは本当にすばらしいことですよね。私も久しぶりに観たら、「まさに今観るべき映画じゃん!」と思ってしまいました。(C) 2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2020年04月29日10月7日(月)放送の日本テレビ「映画天国」は、3人のサラリーマンの“上司排除作戦”を描いて大ヒットしたコメディの続編で、2014年に全米公開された『モンスター上司2』をオンエアする。3人の男性がそれぞれ苦しめられていた上司を元詐欺師のアドバイスをもとに“排除”しようとする…テンポのよいコメディ映画として大ヒットした前作から約3年、今度は3人が立ち上げた会社を取り戻そうとする姿を描く本作。ニック、デール、カートの3人は独立してビジネスを立ち上げることを決意するが、悪徳投資家の口車に乗せられてすっからかんに…。そこで会社を取り戻すため、彼らはとんでもない作戦を決行する――というのが今回のストーリー。ニック役には『JUNO/ジュノ』や『ハンコック』『宇宙人ポール』などの作品に出演しているほか、製作者、監督としても作品を世に送り出しているジェイソン・ベイトマン。デール役には『パシフィック・リム』シリーズをはじめ『モンスターズ・ユニバーシティ』『LEGO ムービー』では声の出演も担当するチャーリー・デイ。カート役には『ベガスの恋に勝つルール』や『栄光のランナー/1936ベルリン』『マザーズ・デイ』のジェイソン・サダイキス。また『マイ・ファニー・レディ』のジェニファー・アニストン、『アメリカン・ビューティー』のケビン・スペイシー、『Ray/レイ』のジェイミー・フォックスら前作の“モンスター上司”たちも続投する。また今回も本番組お馴染み「さらば青春の光」による新作映画をテーマにしたコントもオンエアされる。映画天国『モンスター上司2』は10月7日(月)深夜26時09分~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年10月07日十数人の男性から強制わいせつやセクハラで訴訟を起こされている俳優のケヴィン・スペイシー(59)。原告の一人を担当していたジェニー・ハリソン弁護士が、実名は明かさずにスペイシーによる被害を訴えていたマッサージ師が死亡したと公表した。CBS NEWSなど米国の複数のメディアが報じている。この原告の男性は2年前にスペイシーに施術した際、腕を掴まれてスペイシーの局部に手を導かれ、性器を触るよう強制されたほか、キスを迫られたりオーラルセックスを強要されたりしたと主張していた。ハリソン氏は声明で「ジョン・ドウ氏(匿名の男性の呼び名)が最近亡くなったのは事実です。彼の早すぎる死は、家族に凄まじいショックを与え、葬儀を行う余裕もないほどです。業務上の責任から、私はスペイシーの代理人にこのことを伝えました。その意図として、家族が悲しみを乗り越え、故人の抱えていた問題を解決するためにより多くの時間を持てるように裁判所への通知を少し待って欲しいと伝えましたが、被告側はこの要請を無視して即刻提出。死亡の事実が明るみに出てしまいました」と、怒りを露わにした。死因はまだわかっていない。スペイシーを巡る訴訟では、マサチューセッツ州のバーテンダーによる訴えが、7月に検事により棄却されている。
2019年09月19日ケヴィン・スペイシーから性的暴行被害にあったとして、「ジョン・ドー」(匿名希望時に使用される名前)の名前で訴訟手続きを進めていたマッサージ・セラピストの男性が亡くなった。「Variety」誌などが報じた。正式には死因は発表されていないが、がんで闘病生活を送っていたようだ。ドー氏の訴えは、2016年10月、マッサージ中にケヴィンが股間を無理やり触らせたこと。ドー氏が部屋から抜け出そうとすると、全裸のケヴィンが迫ってきてオーラルセックスを強要。ドー氏は「終わりだ。行かせてくれ」と言い放ち、部屋から出られそうだったが、ドアの前にケヴィンが立ちはだかったという。ケヴィン側はこのできごとに対し、否定している。ドー氏の弁護士は、「彼はスペイシー氏の下劣な暴行にトラウマを抱えながらも、気品があり、優しい中年男性でした。この事件(で訴訟を起こした)結果、世界中のほかの被害者からも連絡がありました。ドー氏は、彼らに起きた痛ましい話を信じ、最期の数か月は彼らのために立ち上がることを喜びに思っていました。彼の正義のための闘いはまだまだ“生きて”います」と声明文を発表した。(Hiromi Kaku)
2019年09月19日2016年に当時18歳だった男性に対し、性的暴行を行ったとして強制わいせつの容疑で訴追されたケヴィン・スペイシーが、2人の弁護士を伴ってマサチューセッツ州ナンタケットの裁判所に出廷した。原告側によれば、2016年7月、ケヴィンはナンタケットのバーで18歳男性に酒を飲ませて酔わせた後に局部を3分ほどなでたとのこと。この男性はジャーナリストのヘザー・ウンルーの息子で、ヘザーは約1年前にこの事件について公で語り、ケヴィンのことを痛烈に批判していた。「息子はストレートでスターに憧れる18歳でした。まさかあの有名な俳優が、性的捕食者だとか、自分が次の被害者になるだなんて、思いもしなかったのです」、「私はケヴィン・スペイシーが収監される姿を見たい。正義が下されるのを見たい。息子のためだけじゃなく、いまだ真実を語ることのできない被害者たちのためにも」。法廷でケヴィンが言葉を発することはなかったが、弁護士たちは無罪を主張。有罪となれば最大で5年の禁錮刑に科される可能性がある。出廷からわずか数時間後、弁護士たちを乗せ、ケヴィンが運転する車がスピード超過のために警察機関に止められた。「TMZ.com」によれば、違反切符は切られず口頭注意のみに終わったという。(Hiromi Kaku)
2019年01月08日米国時間7日、俳優のケヴィン・スペイシー(59)が2年前にマサチューセッツ州ナンタケットのバーでバーテンダーの男性の下半身を触った強制わいせつ容疑の罪状認否で初出廷した。“初舞台”の場で、スペイシーは容疑を否認し、無罪を主張した。被害を訴えている男性は、シフトが終わった後に個人的にスペイシーと談笑し、酒をおごってもらっていたという。そのうち、スペイシーは男性の太腿に手を伸ばし、ズボンのファスナーを下ろして、約3分間にわたり性器を触り続けたとか。被害者はその様子をSnapchatで撮影し、ガールフレンドに送信したことが明らかとなっている。この映像は公判で陪審員に向けて上映される見込みだ。スペイシーの弁護士は、当時18歳だった被害者が、スペイシーに年齢を訊かれた際に23歳と偽ったことや、「ひどく酔っ払った」と言いながらスペイシーのもとを立ち去らなかったことなどを指摘。CNNによると、この訴訟で有罪となれば、スペイシーは最長で5年間収監されることになるという。次回の聴取は3月4日に予定されている。
2019年01月08日アンセル・エルゴートとタロン・エガートンが初共演を果たす、アメリカで実在した男性限定社交クラブのスキャンダルを描いたスリル満点のクライム・サスペンス『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』。この度、本作の新場面写真と刺激的でキケンな予告編が公開された。実在した詐欺集団の信じられないような事件が起こった直後、BBC(男性限定社交クラブ「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」)を題材にしたドラマがテレビ映画として製作されたが、当時新進気鋭の俳優でブレイク直前だったトム・クルーズをはじめ、当時の若手俳優が作品への出演を切望したそう。そんな題材に今回挑むのが、いまをときめくアンセルとタロン。■刺激的でキケンな予告編今回解禁された予告編では、アンセル演じる金融の専門家ジョーと、タロン演じるプロテニス選手のディーンが、次々と人々を落としていく様子や高級外車を乗り回し夜な夜な豪遊する姿が映し出される。そんな順風満帆な彼らだが、あるとき、BBCは投資家のロン(ケビン・スペイシー)に騙されていたことが分かり、たちまち窮地に追い込まれてしまう…。映像では、何者かが帳簿を書き換え、暗がりの中誰かを運び込む様子、そしてジョーが拳銃を手にする姿など不穏な雰囲気が漂い、億万長者の彼らが一体この後どうなってしまうのか、続きが気になる映像となっている。■日本版ビジュアルも到着!また、予告編と場面写真に併せて、日本版ビジュアルも到着。ビジュアルにはアンセル・セルゴート演じるジョーとタロン・エガートン演じるディーン擁するBBCのイケメンメンバーが勢ぞろい。BCCを2億5,000万ドルの取引をするまでに成長させた、彼らの自信に満ちた姿を見ることができる。背景には世界各地に顧客を持つ彼ららしく世界各地の時計がかけられており、「スマートに、駆け抜けろ」というキャッチコピーから、クラブへの勧誘パンフレットを思わせるスタイリッシュな仕上がりとなっている。『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』は11月10日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ビリオネア・ボーイズ・クラブ 2018年11月10日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2017, BB Club, LLC. All rights reserved.
2018年09月19日昨年10月、かつて共演した未成年俳優への性的暴行を告発され、現在は無期限の謹慎状態にある名優、ケヴィン・スペイシー(59)。その出演最新作『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』の初日興行収入がわずか126ドル(約14000円)だったとThe Hollywood Reporterが報じている。同映画は、『ベイビー・ドライバー』主演のアンセル・エルゴート(24)、『キングスマン』のタロン・エガートン(28)ら若手人気俳優が主演する注目作。しかし、スペイシーが重要な役を務めていることから出演シーンには手を加えることはせず、先月ビデオ・オン・デマンドで配信。そして8月17日に米国内の8館のみで限定公開されたが、初日の興行収入は126ドル、18日は162ドルに留まった。同じ週に公開された作品の興行収入1位は、『Crazy Rich Asians』で2520万ドル(約27億8千万円)だった。スペイシーを最初に告発したのは、舞台俳優としても活躍するアンソニー・ラップ(46)だった。彼は14歳のときに、舞台で共演したスペイシーに性的暴行を加えられそうになったことを、ハリウッドのMeToo運動の最中に告白した。スペイシーはこれを受けて謝罪し、自身がゲイであることを認めた。さらに、若い俳優たちにセクシャルハラスメントを繰り返していたことを多くの関係者が証言したことで、スペイシーのキャリアは完全に終了。人気ドラマ『ハウス・オブ・カード』はクビになり、エージェントとの契約も打ち切られた。制作元のヴァーティカル・エンタテインメントは、この映画が完成した2年前にスペイシーの暴行事件は公になっていなかったとして、公開に対する理解を求めた。日本では11月に劇場公開が予定されている。
2018年08月20日アメリカで実在した男性限定社交クラブのスキャンダルを、アンセル・エルゴート×タロン・エガートン共演で映画化した『Billionaire Boys Club』(原題)が、この度、『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』の邦題で11月10日(土)より公開されることが決定した。■ストーリー1983年、高校の同級生だった金融の専門家ジョー(アンセル・エルゴート)とプロテニス選手ディーン(タロン・エガートン)は、上流階級が集う商談の場で偶然に再会。ディーンは、“金(ゴールド)”で投資をする儲け話をジョーに持ち掛け、ビバリーヒルズ屈指の富裕層である友人たちを説得して「ビリオネア・ボーイズ・クラブ(BBC)」を結成する。カリスマ性と野心を持ったジョーは、少しずつ詐欺を重ねていくが、彼らの贅沢な暮らしと大きな利益により、積み重なる詐欺に気づく者はいなかった。ロサンゼルスの社交界――金とセックスとセレブの世界――で有名になった彼は、ついに敏腕トレーダー・ロンからも融資金を騙し取り、さらなる成長を遂げる。しかしある日、ある人物の裏切りによってクラブは窮地に追い込まれるのだった――。■注目の若手俳優2人がこれまでに無いスキャンダラスな役に挑む!本作では『ベイビー・ドライバー』能力アンセル・エルゴートと『キングスマン』シリーズのタロン・エガートンという、いまハリウッド界で多くの注目を集める若手俳優2人が初共演。金融の専門家ジョーをアンセルが、プロテニス選手のディーンをタロンがそれぞれ演じている。さらに敏腕トレーダー・ロン役には、同じくスキャンダルが原因で看板作品などを降板したケビン・スペイシー。高校の同級生だった2人が偶然の再会をきっかけに投資グループ「BBC」を立ち上げ、少しずつ詐欺を積み重ね、2億5,000万ドルの取引をするまでに成長を遂げたものの、やがてある人物の裏切りによって窮地に追い込まれる…というスキャンダラスな実話を描いた本作。果たして、“汚れた金”で結ばれた友情はどのような運命をたどるのか――。未熟な天才たちが起こした欲望まみれのスキャンダル。世界が騙された社交クラブ「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」を巡る本作に注目が集まる。『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』は11月10日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月17日プラダの2019年春夏メンズコレクションがミラノで発表された。60年代のスペイシーなサイケなイメージをポップにこなしたアイテムに注目。Courtesy of Pradaメンズのコレクションをウィメンズに統合するなどこの数シーズン、ランウェイショーが減少傾向にあるミラノメンズ。展示会オーダーだけでショーはスキップというバイヤーが増える中で、彼らの足をミラノに向かわせるのはプラダの存在が大きい。単にメンズのコレクションと言うだけでなく、3ヶ月後に発表されるウィメンズのプロローグの要素も含んでおり、その背景にあるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)の感じている時代感を知るには、ショー会場の空気感を知っておく必要があるからだ。毎シーズン、AMOがデザインするショーの会場デザインは、そのシーズンのプラダのファッションストーリーを解読する重要な手がかりとなる。今シーズンはネオンライトと透明のシート。客席はすべて透明のインフレータブルスツール。ヴェルナー・パントン(Verner Panton)の60年代の作品だが、ピンクのネオンライトがビニールに透過、反射する不思議なトリップ感が包む。60年代米アニメの『宇宙家族』(原題: The Jetsons)のような空間。ショーの会場に並べられたヴェルナー・パントンのインフレターブルスツールCourtesy of Pradaインナーにグリーン、ピンク、ブルー、マスタード、バーガンディーのハイネックにブラウンのレザーコート、広いラペルのシングルジャケット、サーファーブームの時に流行したホップサックパンツを思わせるベルテッドのニットパンツと無地のアイテム。オープニングは明るいカラーでコーディネートされた70年代カレッジルックを思わせるタイニーなルックが続いた。ショートスリーブのニットシャツの胸や、インに着たハイネックシャツの首元にはプラダのロゴ。ミントグリーンのハイネックにクリースの入ったデニムパンツ、黒のローファーに代表されるキャンピーなインテリスタイルながら、インフレートされたかのようにデフォルメされたフライトキャップ(あるいは闘牛士帽/モンテラ)が、年代やライフスタイルを超越した不思議なバランスを描く。ジャケットだけではなくブルゾン、シャツ、大きな衿のハーフジップのニットプルオーバーなど、ほとんどのトップスがショート丈で、すべてボトムとのボーダーをはっきりさせるシルエット。それは昨今のオーバーサイズのトレンドと袂を分かつプラダの宣言にも映る。特に、超ミニとも言えるショートパンツは白、黒、デニム、オレンジ、バーガンディーなどさまざまなカラーで展開され、新しいイタリアンスタイルを生み出している。北欧のミッドセンチュリーモダンのインテリアファブリックを代表するかのようなフラワーやオプティカルのモチーフ、サイケデリック、アニメ、フォトコラージュなどプリントアイテムはいつもながらの楽しさ。ヴェルナー・パントンのスペイシーなデザインのなかでミウッチャ・プラダのレトロスペクティブが、独特の新しさを感じさせたコレクション。Text: Tatsuya Noda
2018年07月15日リドリー・スコット監督の映画『ゲティ家の身代金』の公開を5月25日に控え、主演のミシェル・ウィリアムズが撮影秘話を明かした。本作は、世界一の大富豪ともいわれたアメリカ人石油王ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された事件を映画化。2017年11月、ハーベイ・ワインスタインのセクハラ問題に端を発した騒動によりジャン・ポール・ゲティ役のケビン・スペイシーが突如降板することになった。全米公開1カ月前の出来事。映画はすでに完成していた。この非常事態に、リドリー・スコットは、即座に「再撮影だ」と決断。数日後にはクリストファー・プラマーの出演が決まり、1週間後には撮影がスタート、その2週間後には映画を完成させた。クリストファー・プラマーの演技は高く評価され、アカデミー賞演技部門ノミネートの歴代最高齢記録を更新。リドリー・スコット監督のもと、共演者・スタッフが一丸となったからこそ成し遂げられた偉業だった。主演のミシェルは、「なにがそれを可能にしたか話すわ。まず最初に、誰かが『そうだね。それをやるのは正しいことだ。だから、そのお金を払うよ』と申し出ないといけなかったの。その後は、みんながホリデーをあきらめないといけなかった。サンクスギビングのお休みだったのよ。だから、そのお休みをあきらめて、他の仕事のスケジュールを入れないようにして、私たちが再び集まらないといけなかったのよ」と奇跡の要因を挙げる。苦境の中で監督の存在は大きかったようで、「彼は本当にマエストロなの。彼が仕事をしているのを見られるのは、本当に素晴らしい。彼はとても巨大なオーケストラを指揮しているみたいなのよ」と振り返った。リドリー・スコット監督は、「理由は簡単だ。一人の行いが全員の仕事を台無しにする事などあってはならない」と語っていた通り再撮に迷いはなかった。ミシェルは「多分、彼がかんしゃくを起こしたところをただの1度さえ見たことがないけど、1度だけイライラしていたことがあるわ。なぜなら、110度(摂氏43度)でものすごく暑かったからよ。でもそれ以外は、一緒に仕事をしていてリドリー・スコットよりエキサイティングな人はいないわ。そして、彼は80歳なのよ」とその魅力を伝えている。(C)2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年05月24日大林宣彦監督『転校生』から新海誠監督の『君の名は。』まで、数々の名作で描かれてきた “入れ替わり”。そのきっかけは何らかのアクシデントや不思議な力などさまざまで、心と身体が入れ替わってしまったことから物語が展開していく“スイッチング”エンターテインメントは、時代も国も超えて愛される王道ジャンルだ。2018年の新作も含め、そんな“スイッチング”エンターテインメントに注目した。■知英×竹中直人、地味なOLとワンマン社長の入れ替わり!『レオン』2月24日(土)公開知英(じよん)が劇場長編映画初主演を務める本作。地味な派遣OL・小鳥遊玲音と年商500億の女好きワンマン社長の朝比奈玲男(竹中直人)がある日、同じ自動車事故に巻き込まれてしまったことから“心”と“身体”が入れ替わってしまう、ハチャメチャな痛快コメディ!知英さんは、見た目は美人OLだが、中身は女好きの社長という難しい役柄を、女優生命を賭けた捨て身のナリキリ演技で熱演。弾けきった見事なエロオヤジっぷりを披露し、コメディエンヌとしての才能を存分にキュートに見せつける。また、中身が地味なナヨナヨのOLになりきる、芸達者な竹中さんの演じっぷりは抜群の安定感。内股歩きでスクリーンの中を走り回る竹中さんの姿には抱腹絶倒まちがいなし!さらに、2人を取り巻く共演者には、大政絢、吉沢亮、斉藤慎二(ジャングルポケット)、ミッツ・マングローブ、山崎育三郎など、いまをときめく人気キャストたちが競演する。■ゲームの中でキャラが入れ替わり!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』4月6日(金)公開ロビン・ウィリアムズ出演の1995年公開『ジュマンジ』から、20年後を描いた作品。学校の地下室で「ジュマンジ」と書かれた古いゲームを発見した高校生4人組。ゲームをプレイすると、なんと彼らはゲーム内のキャラクターに入れ替わってしまった!果たして、4人はゲームをクリアし、無事現実の世界に戻ることはできるのか…!?ゲームオタクの主人公が筋肉ムキムキで勇敢な冒険家の姿(ドウェイン・ジョンソン)に、“インスタ映え”命の女子が太めの冴えないおじさん(ジャック・ブラック)になるなど、現実世界のキャラとのギャップにも要注目。■スイッチングエンタメの元祖!幼馴染みの入れ替わり『転校生』(1982年)尾道に転校してきた中学生の一美(小林聡美)。偶然にも幼なじみの一夫(尾美としのり)と再会するのだが、その直後、2人は神社の階段から転げ落ちてしまう。そして、そのはずみで心と身体が入れ替わってしまった!2人の“入れ替わり”は周囲を巻き込み大騒動となっていく…。数々の作品にその意志が受け継がれ、リメイク製作や多くのオマージュが捧げられてきた元祖スイッチングエンタメ!■イケイケ女子高生と強盗犯の中年オヤジの入れ替わり!『ホット・チック』(2002年)チアガール仲間とお気楽な毎日を過ごす女子高生ジェシカ(レイチェル・マクアダムス)は、ある日ショッピングモールでアンティークのイヤリングを手に入れる。しかし、そのイヤリングには片方ずつ身につけた人間が入れ替わってしまう、という古代の呪いがかけられていた!ジェシカはイヤリングの片方を落としてしまい、中年の強盗犯クライヴ(ロブ・シュナイダー)が偶然その片方を見つけてしまう…。JKになってしまった中年オヤジが、なぜかキュートに見えてきてしまうから不思議!■可愛さあふれるネコとワンマン社長の入れ替わり!『メン・イン・キャット』(2016年)高いビルを建てることだけが生きがいのワンマン社長(ケビン・スペイシー)。娘の誕生日をすっかり忘れ、急遽ずっと欲しがっていた猫を贈ることにしたが、帰り際に転落事故にあってしまう。目を覚ますと、なんとその猫と入れ替わっていた!そのころ、社長不在の会社では乗っ取り計画が着々と進行し…。『メン・イン・ブラック』のバリー・ソネンフェルドが監督を務めたコメディ。■遠藤憲一×菅田将暉、総理大臣と大学生の入れ替わり!ドラマ「民王」(2015年)池井戸潤の小説原作のドラマ。ひょんなことから、“民の王”つまり総理大臣の父・武藤泰山と大学生の息子・翔が入れ替わってしまうコメディ。2人の入れ替わりは日本国民全体を巻き込んだドタバタ劇へと発展する!民放ドラマとしては菅田将暉が初主演を務め、同じく入れ替わりを経験する翔の同級生役で知英さん、泰山の秘書役で高橋一生が出演し、スペシャルやスピンオフも作られた。(text:cinemacafe.net)
2018年01月22日アンソニー・ラップから「未成年の頃にセクハラ被害を受けた」と暴露され、主演ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」を解雇されたケヴィン・スペイシーが、今度は人種差別主義者であることも指摘されている。「私はケヴィンの大ファンだったのですが、いまじゃ大っ嫌いですね」と「Daily Mail」紙に語るアール・ブルーさん。2012年、彼が経営する警備会社は「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の撮影現場の警備担当として製作会社に雇われた。彼を含む黒人警備スタッフのグループがキャストたちのトレーラーを監視していたところ、アールさんはケヴィンが自分の個人的なセキュリティースタッフに「俺のトレーラーをニガー(※黒人に対する差別擁護)なんかに見ててほしくない」と言っているのを聞いてしまったという。これを受けてアールさんは撮影マネージャーに抗議したものの、「お偉方だから。あれが彼なんだよ。ぼくらは彼をとにかくハッピーでいさせなきゃならないんだ」と取り合ってもらえなかったそうだ。また、アールさんとチームを組んでいたほかの黒人スタッフもケヴィンが「握手を拒否した」と語っている。結局、製作会社はアールさんの警備会社の仕事ぶりに「満足している」と言いながら、シーズン1以降契約を更新してくれなかったとのことだ。(Hiromi Kaku)
2018年01月16日映画『ゲティ家の身代金』が、2018年5月25日(金)に全国の劇場で公開される。R・スコットが描くスリリングな人間ドラマ監督は『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』『オデッセイ』など、これまで数多くの名作を世に送り出してきた巨匠、リドリー・スコット。彼の最新作は、1973年に発生した誘拐事件を、重厚なドラマとスリリングな展開で描く人間ドラマだ。“世界中のすべての金を手にした”と言われた大富豪ジャン・ポール・ゲティ。愛する17歳の孫ポールが誘拐され、1,700万ドル(当時の価値で約47億円)という破格の身代金を要求されたゲティだったが、その支払いを拒否。彼は大富豪であると同時に、稀代の守銭奴でもあった。離婚によりゲティ家から離れ、中流家庭の人間となっていたポールの母ゲイルは、息子のため誘拐犯のみならず世界一の大富豪とも戦うことに。一向に身代金が払われる様子がないことに犯人は痺れを切らし、ポールの身に危険が迫るが、事件は思いもよらぬ展開へと発展していく。脚本の段階から注目を集めるハリウッドには、映画化前の優秀脚本リスト「ブラックリスト」と呼ばれるリストがある。業界の重役をはじめ関係者が映画化されていない脚本を投票で評価するものだ。『ソーシャル・ネットワーク』や『セッション』、日本でも人気の高い『(500)日のサマー』などが過去にリストに載った作品。リストに載った脚本は、後にアカデミーやゴールデングローブ賞を受賞することが多いことで知られており、デヴィッド・スカルパによる『ゲティ家の身代金』の脚本は、制作前から既にお墨付きを受けていた。ミシェル・ウィリアムズ、マーク・ウォールバーグなどが出演巨匠リドリー・スコットが監督する上に、期待を集めた脚本だけにキャストも実力派揃い。アカデミー賞に多々ノミネートされる演技派がキャストに加えられた。主人公ゲイル・ハリス役を、前期『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー助演女優賞にノミネートされたばかりのミシェル・ウィリアムズ。元CIA捜査官で誘拐事件のアドバイザーとなる人物フレッチャーをマーク・ウォールバーグが演じることになった。公開を目前にゲティ役ケビン・スペイシーの降板劇が発生そんな公開前から期待されていた作品だが事件が起こる。実はこの映画にはアカデミー賞受賞俳優ケビン・スペイシーの出演が決まっていたのだ。しかし、ハリウッドのプロデューサー、ハーベイ・ワインスタインのセクハラ告発に端を発した一連の騒動から派生する形で、全米公開の一ヶ月半前にケビン・スペイシーの降板劇が発生。しかもケビン・スペイシーは話の中心となるゲティ役。お蔵入りまで囁かれたなか、急遽代役として名優クリストファー・プラマーがゲティ役で出演するこが決定。映画に関わる全てのクルーが協力し、短期間での再撮影を敢行。再撮影には1000万ドル(約11億円)もの費用がかかったのだが、C・プラマー以外のキャストはなんとギャラなしで臨んだそうだ。そして、無事に予定通り全米公開されることになった。ピンチから一転、アカデミー賞 助演男優賞にノミネート本来であれば公開時期さえも見直された作品、クリストファー・プラマーにとっては準備の時間もそう多くはなかったはずだ。そんな異色の騒動で話題をさらった『ゲティ家の身代金』だが、代役に抜擢されたクリストファー・プラマーが、アカデミー賞のほか、その前哨戦であるゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされる快挙を達成。短期間で作品に参加しアカデミー賞にノミネートというのは史上最短記録だそうだ。これを受け、プラマーは次のように語っている。「ゲティ家の身代金を完成させたリドリー・スコットの素晴らしいチームに深い感銘を受けました。チームは驚異的な偉業を成し遂げ、私もこのかつてない機会に関われた事を嬉しく思います」リドリー・スコットは次のように話す。「あえてケビン版の本編を見せませんでした。クリストファー自身が思い描くゲティ像にしてみたかったのです。ケビンの演技は素晴らしいものでしたが、2人のゲティはまるで違います。ケビンのゲティは冷徹な印象であり、逆にクリストファーのゲティは人間的な深みが強調されています。」ゴールデン・グローブ賞では、惜しくも受賞は逃してしまったが、プラマーのほか、リドリー・スコットが監督賞、ミシェル・ウィリアムズが主演女優と主要部門でノミネートされた。作品詳細『ゲティ家の身代金』原題:All the Money in the World公開時期:2018年5月25日(金)監督:リドリー・スコット出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー、マーク・ウォールバーグ脚本:デビッド・スカルパ原作:ジョン・パーソン『Painfully Rich: The outrageous Fortunes and Misfortunes of the Heirs of J.Paul Getty』©2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年12月16日長年「ゲイなのでは?」とささやかれ続けてきたケヴィン・スペイシーが、ついにカミングアウトした。「スタートレック:ディスカバリー」でポール・スタメッツ役を演じているアンソニー・ラップが、「14歳のときにケヴィン・スペイシーに無理やり性的な関係を持たされそうになった」と「Buzzfeed」とのインタビューでケヴィンを非難したのが事の発端だ。当時26歳だったケヴィンが自宅で開いたパーティーでのことだったという。泥酔したケヴィンは、花婿が花嫁を抱えるようにアンソニーを抱き上げ、ベッドに降ろすと彼の上に乗ってきたのだそうだ。アンソニーはもがいて逃げることに成功したが、「年を取るにつれて、ますます信じられなくなるんだ。14歳の少年にあんなことをする人がいるだなんてね」とショックは消えないまま…。アンソニーに対し、ケヴィンはツイッターで「30年以上前の酔っ払っていたときのことなので、正直に言うと覚えていません。しかし、彼が言ったことを私がしたなら、彼に何年も不快な思いを抱えさせてしまって本当に申し訳なく思っています」と謝罪。アンソニーの告白がきっかけで、カミングアウトに対する勇気が出たとのことで、「いままで男性とも女性とも付き合ったことがあります。男性とは私の人生を通して愛し合い、ロマンティックな関係を築いてきました。(最終的に)いまはゲイとしての人生を選んだのです」と大胆なツイートでゲイであることを認めた。(Hiromi Kaku)
2017年10月30日1991年にニール・サイモンの演出による「ロスト・イン・ヨーカーズ」でトニー賞を受賞したケヴィン・スペイシーが、第71回トニー賞授賞式の司会に決定した。これを受けて、ケヴィンは「僕は『ユージュアル・サスペクト』では2人目の(キャスト)候補者、『アメリカン・ビューティー』では4番目の候補者だったから、今年のトニー賞授賞式では(きっと)15人目の候補者だったんだよ。僕のキャリアは間違いなく良い方向へと向かっているよね」と自虐的な喜びのコメントを発表した。ケヴィンは1番目のキャスト候補ではなかったものの、主演を引き受けた結果、『ユージュアル・サスペクツ』ではアカデミー助演男優賞、『アメリカン・ビューティー』ではアカデミー主演男優賞を受賞している。「誰かが断ってくれればオスカーの司会にも“近道”できるかも」とさらなるジョークも。昨年はジェームズ・コーデンが司会を務め、4人の有色人種の俳優が受賞したことで話題になったトニー賞。果たしてケヴィンはどんな司会ぶりを見せてくれるだろうか?第71回トニー賞授賞式は6月11日(現地時間)に「ラジオシティ・ミュージックホール」で開催され、CBS局で生中継される。(Hiromi Kaku)
2017年04月19日ジェイミー・フォックスが、コメディ映画『All-Star Weekend』で監督デビューを果たす。脚本も自ら書き下ろし、主演も兼任する。その他の情報主人公は、レッカー車の運転手マリック(フォックス)とダニー(ジェレミー・ピヴェン)。バスケットボールの熱烈なファンのふたりは、NBAオールスターのチケットを手に入れる。試合に向かう途中、ふたりはミステリアスな美女(エヴァ・ロンゴリア)に遭遇。そして、思いもかけぬ展開から、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされることになる。フォックスの最近作はミュージカル『ANNIE/アニー』。次回作は、来年2月北米公開予定のスリラー『Sleepless』。共演はミシェル・モナハン、ガブリエル・ユニオン。来年3月にはアクションコメディ『Baby Driver』も控える。共演はリリー・ジェームズ、ケビン・スペイシー、アンセル・エルゴート、ジョン・ハム。文:猿渡由紀
2016年10月27日