みなさまこんにちは、鶏岡みのりです。 今回は、コミュ障でママ友がまったくいないくせにPTAになってしまい、町内のお祭りに参加することになったお話です。 今まで知らなかったお祭りの一面、他のママ達のすごさを目撃しました。 ■PTA広報の初仕事 くじびきでPTA広報委員になってしまいました。 そんな私の初仕事は、やっぱり広報らしく何かの記事を書くのだろうと思っていました。 PTAのお知らせのプリントを作ったり。 イラストも入れようかしら、なんて考えていました。 ところが、実際は・・・。 まさかのお祭り。 町内のお祭りで焼き鳥を売ることになったのです。 ニワトリ顔の私に適役とはいえ、広報の仕事でこういうのもあったりするのね。 ■ぼっちの恐怖 広報委員から選出された焼き鳥係は、私を含め3人。 コミュ障なので、もちろん他の二人とはママ友ではなく、完全に初対面。 挨拶をすると、とても感じのいい人たちでした。 どうやら二人は仲良しママ友同士な様子。 ということは・・・。 私は完全に「ぼっち(一人ぼっち)」コースではないか。 気が重い。 しかし、2人のママたちは自然に私を交えて話をしてくれるのでした。 コミュ力が高い人は、仲が良い相手としか喋らないのではなく、そうでない人も交えて話ができる。コミュ力が高いというのは、そういうことなのか・・・! 同じPTAであっても、仲が良い相手とそうでない相手がいれば、仲が良い方としか喋らないだろう。だから私はぼっち確定!と思ってしまうのは、私のコミュ障ゆえの発想だったのです。 いやはや、コミュ力が高い人ってのはすごいな。 ■鳥を焼くのは? PTA広報から来た私たち3人は、みんな焼き鳥を売る係です。 誰が鳥を焼くのかと思ったら・・・。 町内の別の会から来たオジサン達でした。 今まで町内のどこに隠れていたんだというぐらい、ワイルドなオジサン達。 お祭りのベテランな様子。 もちろん普通の方々なのですが、見た目がいかついので恐いなーと思ってしまいながら説明を聞いて、焼きあがった鳥にタレをつけて売ります。 小さなお祭りのせいか、よくある屋台ではなく小型の台があるのみで、オジサン達は焼いた鳥を後ろから運んできてくれるシステムでした。 焼き鳥は順調に売れました。 どんどん減っていって、残り少なくなってきました。 売り切れてしまいそうだけど、どうしようもないなーと思っていると・・・。 頼みにいっとる! あ、あのオジサン達のところへよく一人で行けるな・・・。 オジサン達も焼ける分は全部焼いてくれてると思うので、頼みにいっても早く焼けるものなのか謎ですが、コミュ力の高いママってのは本当にすごい・・・。 ■祭りは大人の社交場 焼き鳥を売っていると、時々PTA役員の方が「差し入れです~」と、他の屋台の食べ物を持ってきてくれました。 最初は、買ってきてくれたのかーと思っていたのですが、そうではなかったのです。 時々、焼き鳥を「差し入れしてきます」と、持って行くこともあるのです。 お祭りに参加している他の団体(町内会や老人会、他校のPTA等)から差し入れをもらったり、こちらからも渡していたのでした。差し入れを通して、めっちゃ交流している! 町内のお祭りというのは、ただのお祭りではない。いろいろな団体の社交場だったのです。そんな側面があったなんて! そして、なんて社交的なんだ!PTA役員おそるべし! 役員って忙しそうで、すごいなーと今まで漠然と思っていましたけど、想像以上にすごくて尊敬。 ■祭りを終えて お祭りは無事に終わりました。 いやはや、こんなにコミュ力の高い人達の力を見せつけられるとは思いませんでした。 貴重な体験ができて、ある意味楽しかったです。 ママ達と連絡先を交換することはありませんでしたけど。 コミュ力が高くて自然と会話に入れてくれたママ達でしたが、さすがに私のノリが悪すぎて、最後の方はまた普通にぼっちの私に落ち着いていました。まぁ、それは仕方ない。やっぱり私は役員に絶対向いてないなと思った、そんなお祭りでした。
2020年01月02日あけましておめでとうございます! イラストレーターのコイズミチアキです。今回は長女ムギのお話です。■子は親の背中を見て育つ、というけど?人はこうやってオタク化していくんだな…と、成長をそばで見守るのがとても楽しいです。ARゲームアプリで遊んだり、オタクトークをしたり、仲間が増えたようでうれしかったのですが…。■オタク的ノリにつき合ってくれるのはぼっちオタク歴が長いので、素でノッてきてくれた娘に対して「こういうとき、どんな顔すればいいかわからないの」みたいになりました。親が楽しみながら「この物語のここがいい!」とか、「このキャラのこんなところがかっこいい」と話すのは、結局、我が子に布教活動しているようなものなんですよね。オタク仲間として対等に語り合える日がくるのかもしれないと思うと、ついつい、その作品の良さを語ってしまう日々です。
2020年01月01日1999年に誕生した「ウーマンエキサイト」は、今年で20周年を迎えました。2016年に“愛あるセレクトをしたいママのみかた”をコンセプトにリニューアルし、家事・育児・仕事にと忙しいながらも積極的に情報収集を行うママたちに情報を届けています。そして2015年から開始した「コミックエッセイ」は、現在では約100名ものコミックライターさんが連載を持っています。そんなコミックエッセイは、年間で1800本以上配信!そこで今年2019年のウーマンエキサイトで最も読まれた記事を発表いたします。※2019年ウーマンエキサイト大賞は、2019年1月1日~2019年11月30日までに公開された記事を対象としています。》編集部が選ぶ「ウーマンエキサイトベストコミック」は コチラ 「編集部が選ぶ、絶対読んでほしいベストコミックエッセイ! 令和時代の子育てとは」 ■2019年ウーマンエキサイト大賞はこの作品! 『「3人目が欲しい私と、欲しくない夫。私が夫から合意を得るまでのいきさつ』/オギャ子さん 子どもを3人欲しいオギャ子さんと、2人でいいという夫。ふとしたことがきっかけで折り入って話をする機会がやってきます。その結果は…。読者にとっても子どもが欲しい、2人目、3人目が欲しいという話題は気になるところ。そんな話題に、鋭いオギャ子さん視点を入れて記事にしていただいたことで、多くの人から注目が集まりたくさんの読者に読んで頂ける記事となりました。改めて、ウーマンエキサイト大賞の受賞おめでとうございます。【オギャ子さん受賞コメント】意外にもこちらの「三人目どうする?」記事の反響が大きかったようで大変驚いております。これからも読者の皆様が、何を求めているかを敏感に察知しながら記事を書いていきたいと思っています。この度は大変光栄な賞をありがとうございました。■ウーマンエキサイト月間MVP! 各月で最も人気を集めた作品は?毎月150本以上配信しているコミックエッセイ。その中で、各月ごとのMVPを発表いたします。出産、子どもの成長やつらい病気、夫婦のリアルな問題、キュンキュンくる子どもの姿などバラエティに富んだ記事がMVPとなりました。▼1月MVP あるランチでの夫の一言で気づいた事実 『食事に文句ばかりの夫に我慢の限界!ご飯を作らせてみたら…』/オギャ子さん 「ウーマンエキサイト大賞」に続き2度目の受賞のオギャ子さん。オギャ子さんは、2016年からウーマンエキサイトで連載を開始いただいた最も長く執筆されているライターさんの一人です。受賞した記事は、あるランチでの出来事。オギャ子さんの家では料理を作ってもコメントが返ってこない男ばっかりの食卓。そこである事件が起こり、料理を夫が作ることになるのですが…。【オギャ子さん受賞コメント】光栄な賞を頂きましてありがとうございます!夫の話をただの愚痴で終わらせず、どのようにして解決していったか、できるだけ具体的に描くことを努力しました。これからも今よりもっとよりよい夫との関係を目指して日々模索していきたいと思っております。この度は大変ありがとうございました。▼2月MVP ママだって完璧じゃない! イライラすることもある! 『「泣き止んでよ!」怒っては反省する私に、保育士の夫が教えてくれたこと』/ホリカンさん 結婚前まで、子どもと関わる仕事をしていたというホリカンさんは、子どもができたら『私は怒らないお母さんになれる』と自信を持っていたそう。しかし、実際子どもができてみると、そんな自信は見事なまでに粉砕。イライラを抑えきれず、毎晩子どもの寝顔を見ながら号泣したいたときに、保育士をしている夫に教えてもらったのが…。【ホリカンさん受賞コメント】この度は貴重な賞を賜り、誠にありがとうございます!!こちらの記事は、当時のつらかった育児が、保育士である夫の言葉で救われた話です。子育てに関して『なんの根拠もない自信』を持っていた私。(ホント、当時の私をグーパンチしたい(笑))しかし、実際の育児は想像を絶するほど大変で、自分の理想とは大きくかけ離れていました。子どもが大好きでたまらないはずなのに、毎日毎日イライラ。何もかもが上手くいかず、トイレに閉じこもって号泣したこともありました。当時の夫の言葉は、今でも私の育児の指針となっています。お母さんだって完璧な人間じゃない。イライラするときだってある。方の力を抜いて笑顔で過ごせるように、これからも子どもと一緒に成長していけたらなと思います。▼3月MVP 保育園トラブル。子どもに悲しい顔をしてほしくない! 『挨拶を無視されてしまった…! 保育園の先生とのトラブルのきっかけ』/ネコおやじさん 元シングルファザーの夫と、2人の連れ子と実子1人の子育てに奮闘しているネコおやじさん。末っ子が通う保育園で起きた先生とのトラブルを描いた本記事が話題となり、お昼の情報番組でも取り上げられました!【ネコおやじさん受賞コメント】こんにちは、ネコおやじです!このたびは3月ランキングのMVPに選んでいただき、ありがとうございます!私なんかがMVPに選ばれてもいいのだろうかと思いつつ、それよりうれしさが勝つのでそこは胸にそっとしまっておきます…。保育園トラブルの話は、身バレしないように所々フェイクを入れてますが、まさかテレビで放送されることになると思わず正直ヒヤヒヤものでした(笑)▼4月MVP あの「ふよぬけ」夫がとんでもない行動を! 『陣痛中、夫の謎行動が超迷惑! 立ち合い出産の悲劇』/ゆむいさん 書籍化された『夫の扶養からぬけだしたい』のゆむいさんのウーマンエキサイトでの連載が4月のMVPに!「ふよぬけ」では夫の衝撃な言葉の数々が話題になっていますが、今回受賞した記事は、ゆむいさんの陣痛中に起きた出来事です。看護師さんの言葉によって、夫さんがとんでもない行動を起こします!▼5月MVP つわりの苦しみを夫にも理解してほしい! 『妊娠中、夫に「別れたい」と告げてしまった! ~つわりで夫婦が壊れる!?~』/ぺぷりさん 「つわり」による体調悪化で仕事も辞め、体重も落ちてげっそりする中、夫はほぼ無関心であるかのような態度。つわりの苦しみと妊娠中の情緒不安定も手伝って、どんどん悲しみのスパイラルに入っていき、ぺぷりさんはとうとう「別れたい」とメールしてしまいます。【ぺぷりさん受賞コメント】受賞いただき誠にありがとうございます。この記事を多くの方々に読んでいただけたということは、それだけ同じようにつらい想いをしたママさんが多いってことなんだと思うと泣けてきました。この記事をとおして、周りに妊婦さんのいらっしゃる皆さまに少しでもつわりのつらさを伝えられたら大変うれしいです。▼6月MVP パパのうれしさと悲劇 『「お父さんと寝る!」次女の言葉に嬉々とする父。しかしその夜待ち受けていたのは…』/まえだゆずこさん 週末だけ親と一緒に寝たがる娘ちゃん。いつもはお母さんと寝るのですが、その日に限って、「お父さんと寝る!」と言い出します。そんな言葉に嬉々となりデレデレの夫。しかしその夜待ち受けていたのは…。【まえだゆずこさん受賞コメント】MVPありがとうございます! わが家でのあるある光景を漫画にしてみました。4人きょうだいのうち、次女以外はお父さん大好きブームがありましたが、なぜか次女だけはブーム到来せず。そのせいかお父さんは次女に片想い気味!? ガンバレお父さん~!(注意・決して嫌われてるわけではありません)▼7月MVP もし子どもにアレルギー症状が出てしまったら… 『夜、子どもがアレルギー症状発症!? 焦るママを導いてくれた1本の電話』/まりげさん 昼間は元気だった息子が夜になると、突然くしゃみをはじめます。さらに白目の部分がはれ上がり、目が開かないほどパンパンに…! そこでまりげさんが頼ったのは1本の電話でした。【まりげさん受賞コメント】今回【アレルギー】の記事に対して多くの方に興味を持っていただけたのは、『子どもに何かあったら私が対応せねば…!』という読者の方々の気持ちの表れだと思います。白目がブヨブヨになってしまった場面も描いたので、いざという時のために『こんなこともあるんだな~』と覚えておいていただけたらうれしいです。▼8月MVP とっても人の好い心温まる夫婦のお話 『知らない人からよく声をかけられる私たち夫婦、友人が語るその理由とは…』/SAKURAさん 外出先で知らない人から声をかけられることが多いというSAKURAさんご夫婦。しかし友人から、言われたその理由で、なんとも複雑な気持ちに…。モヤモヤしならがも前向きにとらえたSAKURAさん夫婦はとってもステキです!【SAKURAさん受賞コメント】この度は「8月PVランキングMVP」に選んでいただき、ありがとうございます!まさか自分がこのような賞をいただけるとは! 光栄です!毎回書きながら「これで大丈夫かな…」と不安だった私には、ありがた過ぎる賞です。これもすべて、読んでくださる皆さまと、編集の方のおかげです。ありがとうございました。▼9月MVP 子どものデリケートな成長とその解決法 『トイレに何度も行きたがるのは体調不良? 外出先で娘が打ち明けた理由とは』/エェコさん エェコさんとのお出かけを喜んでいた娘。しかし、外出先でトイレに行ってはモジモジするのを繰り返します。体調が悪くなったわけでもない様子。そこでピンときたエェコさんは、あることを聞いてみると…?【エェコさん受賞コメント】ご連絡いただいた時はたくさんのライターさんが描かれているなかで、「私が9月のMVP賞!?」と喜びと驚きが交錯しました…! でもやはり圧倒的感謝です!これも読者の皆さまをはじめ、編集部の皆さまや家族のおかげです。ありがとうございます!これからもたくさんの方に読んでいただけるように頑張ります。今回は本当にありがとうございました!▼10月MVP 娘と弟の心あたたまるきゅんとするエピソード 『かわいいしぐさにキュン! 弟が長女にメロメロになった日』/チッチママさん 帰省した際に、1歳半の長女を母と弟にみてもらうことに。よく娘の面倒をみてくれる弟でしたが、散歩に連れて行こうとすると、娘がある行動を!【チッチママさん受賞コメント】10月PVランキングMVPに選んでいただきました、チッチママです。いつも皆さまに読んで頂きとてもうれしく思っています!この回は、長女と私の弟のやりとりを書いたもので、じつは弟から『今日こんなことがあったんだ!漫画にしてくれ!』との熱望があり描くに至ったものです。その記事が今回こんなに素敵なスポットライトをあてて頂きましたので、弟にも伝えたいと思います!▼11月MVP 放置された金魚、家で育てることにしたけど、金魚に異変が・・・ 捨てられていた金魚を自宅に連れて帰ったところ…金魚の体に異変が!? /モンズースーさん お祭りで買っただろう金魚が無責任にも捨てられており・・・家で飼うことにしたモンズースーさん一家でしたが、しばらくすると金魚の身体に異変が・・・・【モンズースーさん受賞コメント】11月PVランキングMVPに選んで頂きありがとうございます!「MVP」なんて生まれて初めて頂いたのでとてもびっくりしました!私の記事は暮らしの中で見つけた「小さな発見」をテーマで描いています、普段あまり目にしない豆知識ですが、これからも描いていきますので、また記事を見て頂けたら嬉しいです。コミックエッセイの方々が切り取る日常の風景は、多くのママにとっても起こりうる日々の出来事が多く描かれます。そのなかで悩んだり、つらくなったり、がんばったりと多くのママが施行錯誤しながら日々を過ごしていることでしょう。今回、「ウーマンエキサイト大賞」に選ばれた作品、各月のMVPを受賞した作品は、「自分だったら?」と考えさせられる作品が多かったように思います。もしその立場やその状況になったときに、どう行動できるのか、子どもにどう伝えればいいのか…。そうしたいろいろな出来事を自分事として、とらえることができれば、ママ達も知識を蓄えることができ、それぞれが自分の考えをアップデートできるのではないでしょうか。そして社会はもっともっと優しくなれるような気がしています。ウーマンエキサイトでは今後もそうしたママたちに寄り添いながら、毎日がステキに過ごせるコミックエッセイをコミックライターさんたちと協力しながらお届けしていければと思います。2019年、多くのコミックエッセイをお読みいただき本当にありがとうございました!(ウーマンエキサイト編集部一同) ↑ウーマンエキサイトベストコミック大賞はこちらから!
2019年12月20日平成から令和に変わるこの時代の変わり目。結婚、妊娠、出産、子育て、仕事との両立でライフステージが変わる女性たちの生き方も変化が見られます。ウーマンエキサイトでは、ママ、妻、働く女性を忙しい毎日を過ごしながらも、新しい時代「令和」を生きる新しいママに寄り添っていきたいと思っています。そこでウーマンエキサイトで、執筆する約100名ものコミックライターさんのコミックエッセイのなかから、ウーマンエキサイト編集部で選考した結果、今年の「ベストコミックエッセイ」を決定しました。》「ウーマンエキサイト大賞」は コチラ 「2019年最も読まれた子育てコミックエッセイ! ウーマンエキサイトコミック大賞」 ■「令和時代の子育て」賞最近、「ピンクは女の子の色、青は男の子の色」と言うようになった娘さん。そこでトキヒロさんは「できればもっと自由に生きて欲しい。見た目や生き方の違いで人を判断するような人にはなって欲しくない」と、ある映像を見せることに…。 『肌の色、性別…子どもに多様性を伝えるには? ある映像を見せてみた』/トキヒロさん このトキヒロさんの“多様性”を教えるための独自のスタイルに驚きながらも共感を覚える人が多かったこと、またママ自身が子育てにおいて「囚われない」「縛られない」「認める」ことの大切さを知る学びのきっかけになったことが高く評価されました。【トキヒロさん受賞コメント】この度は、恐れ多くも素敵な賞に選んでいただき光栄です。多様性やセクシャリティなど、私もまだまだ勉強中です。娘自身が、いろんな物を見て感じ、自分で考えられる子になってくれたらと思います。そして彼女が迷ったときは、「一番の理解者でありたい」。そういう気持ちでこちらの記事を書きました。■「愛情は得意なことで示しま」賞裁縫も料理も得意ではなくて、「母による手作りイベント」に怯えてしまうという荻並トシコさん。ただそんな荻並さんは、手作りできる人もステキだけれども、車庫入れが上手な人もステキといいます。お母さんらしいスキルに囚われがちな世のママに「愛情は得意なことで示せばよし」という川柳が心に染みたという声が多く挙がりました。 『手作り苦手な私…お母さん、失格ですか!? 令和の“母親らしさ”とは』/荻並トシコさん 【荻並トシコさん受賞コメント】「お母さんっぽくなくてもいい!!」と日々胸を張って生きていられればいいのですが、ちょっとしたキッカケで急に自信をなくしてしまったりすることがよくあります。自分の考えを記事にすることで自分を鼓舞していました。共感してくださる方が多数いらっしゃったのならうれしいです。■「家族って難しいで」賞子育てをしていると、自分自身の子どもの頃の記憶が呼び出される瞬間があります。自分の母との温かい記憶に励まされる人もいるでしょうし、逆につらい気持ちが呼び起こされる人もいるでしょう。今回、「家族って難しいで賞」では異なる2つの記事が受賞しました。▼表に見えにくい「実母と娘の関係」いつも明るく、あっけらかんとしたキャラで人気のホリカンさんからは想像できないほどダークで切ない実母のお話。 『実母のようにはなりたくない! 過去の辛い経験から生まれた私の育児ルール』/ホリカンさん ホリカンさんの実母のお話は、ご自身のブログでも公開されており、反響を巻き起こしています。毎日、毎日、蛇口をひねるように愚痴を言い続けるお母さんとそれを幼いころから聞き続けるホリカンさん。あれだけ嫌いだったはずなのに、ふと実母に似ていることに気が付く瞬間があり、背筋が凍るようなゾッとする感覚に襲われるといいます。【ホリカンさん受賞コメント】この手の話はとてもデリケートで、当事者にしかわからないこともたくさんあると思います。実際、私は身体的に虐待されて育ったわけではありませんし。こうして今幸せに暮らしているのは、ここまで大きくしてくれた母親のおかげです。しかし…だからこそ、表には見えにくい【実母と娘の関係】。この話を書くに当たってはとても勇気がいりました。当時を思い出す作業は、古傷をえぐられるような作業でした。実際に、ブログで公開した際にはご批判もいただきました。しかし、それ以上に多かったのが『私も同じです』というお言葉。私が思ってる以上に、私と同じように苦しんでいる方がたくさんいるということをこの時初めて知りました。悪気はまったくなく、まるで友だちにでも話すように、無意識に自分の子どもに愚痴を言ってしまうことって結構あることだと思います。しかし、子どもは母親の話をとても敏感に聞いているのです。私自身、毎日毎日洗脳のように母親の愚痴を聞かされ続け、つらい思いをしてきました。だからこそ、自分の子どもには私と同じ思いをさせてはいけないと思っています。▼親の何気ない一言が子どもを傷つけるもう一人は、グラハム子さん。ママ友と話しているときに、ついつい自分の子どもを卑下して、相手をもちあげたり、他人から子どもをほめられたときつい謙遜してしまうことがあります。そこには褒められてうれしい反面、ついつい自分の子なら多少冗談を言っても許されると思ってしまう感情もあったり…。そんなどこでも見かけるシーンでの親の一言が子どもの心を傷つけるのだとすごく反省させられる記事となっています。 『自分がイヤなことは人にも言わない…シンプルなことほど「家族」って難しい』/グラハム子さん 【グラハム子さん受賞コメント】このたびはこのような素敵な賞をいただき、まことにありがとうございます。家族って、いつも一番側にいてくれて、大好きだけれど、自分ではありません。家族だとついつい言いすぎてしまうこともありますが、それぞれの個性を尊重しあえる関係が私の理想ですこれからものんびり頑張っていきたいと思います。■「不登校に苦しんだ家族の絆」賞娘の「不登校」というテーマを全5回にわたって描いたじゃがいもころりんさん。友だち付き合いもできているし、勉強も理解できているから、それほど深刻に考えていなかったじゃがいもころりんさんでしたが、娘さんはどんどん家から出られなくなっていきます。そしてそんな彼女から「消えたい」の一言で、「私は何を守ろうとしていたのか」と一緒に苦しみに向き合うことに…。この不登校が始まる前、手探りの状態、元気になるきっかけまでを赤裸々に描かれ、多くの読者の心にインパクトを与えたことが大きく評価されました。 『不登校に苦しんだ娘の「消えたい」の一言で…親がやっと気がつけたこと』/じゃがいもころりんさん 【じゃがいもころりんさん受賞コメント】このたびは素晴らしい賞をいただき光栄です! これも読んでくれた皆さま、編集部の皆さまのおかげです。不登校はつらかったですが、だからこそ娘らしい生き方を見つけられ親子の絆も強くなった、かけがえのない体験です。悩める方々に届くといいなと思って書きました。本当にありがうございました!■「びっくりトラブル」賞子どもができて初めて知ったことは、子どもがケガなく元気で成長することは奇跡に近いということ。それぐらい小さい子どもにとっての危険な箇所はたくさんあります。それは家の中にも…。今回、受賞した作品は、「とにかくイラストの描写がすごい!」と編集部でも大きな話題となりました。そして心が締め付けられそうになる展開に、親としてあらためて気を付けていかなければいけないことを再認識させられる記事として評価されました。 『家の中も危険だった…! 子どもの事故…それは一瞬で』/もづこさん 【もづこさん受賞コメント】まさか賞を頂くとは…! と驚きつつも、たくさんの方に読んで頂けたのかなとうれしく思います。この記事を読み返すと当時の衝撃を思い出し、『今こうして娘と一緒に受賞を喜べていることが奇跡なんだ』と感じます。記事を読んで「自分も子どもの安全にもっと気をつけよう!」と思っていただけたら幸いです。■「涙ぽろぽろ」賞自分がイライラしていることを「子どものせい」としてしまうことは日常では起こりがち。そんなときの私の顔はどう子どもに写っていたのだろうか…。「ごめんね…おかあしゃん」と謝る息子のイラストは、胸をぎゅっと締め付けられるような、危機迫る感情を覚えます。誰でも一度は思わずやってしまいそうなシチュエーションだけに、身につまされる思いがしたという編集部からの意見が続出しました。 『イライラし続けた私の態度が息子を傷つけた…私は今どんな顔していたの?』/鈴木し乃さん ■「子どものいる防災は大変で」賞毎年起こる大きな災害。他人ごとではなく、本当にすぐ身近で起こるこうした災害は誰もの心の中に暗い影を落とします。いま現時点でも災害によって、日々大変な生活を強いられている方々がいることに思いを馳せながら、災害弱者である子どもを抱えた防災も考えていく必要があります。あらためて「自分がいざ何かあったら」を考えさせるきっかけとなったことが評価されました。 『幼児がいると大変…!突然の停電で焦りまくったので改めて「防災対策」を考え直しました』/tomekkoさん 【tomekkoさん受賞コメント】この度は子連れ防災の記事を選出していただきありがとうございました。甚大な被害を受けられた地域の方々に比べたら本当に小さな被害ですみましたが、これを機に家族での防災に自分ごととして関心を持つことができました。災害時の備えとして、少しでもこの記事がお役に立てれば幸いです。■「時短&おいしいスボラ飯」賞「おいしい」「簡単」「時短」キーワードは、ママにとって魔法の呪文のようなもの。子どもが喜ぶ料理を出したい、けれど時間をかけることはできない、そんな毎日の葛藤をかなえてくれる料理を提案してくれたなーみんさん。この記事を見て、「作りたい!」という声がとても多く挙がりました。 『話題の「焼きTKG」が子どもたちに大ウケ! アレンジ簡単な定番ズボラ飯』/なーみんさん テキストテキスト 【なーみんさん受賞コメント】この度は【時短&おいしいスボラ飯賞】ありがとうございます!じつはこのズボラ飯、母から譲り受けたズボラレシピで私も子供の頃よく食べておりました。自分が母となった今、簡単で美味しいってこの上なく素晴らしいと実感しております(笑)アレンジもたくさんできるので手を抜きたい日はぜひ作ってみてください!■「神夫ってすごいで」賞体調が悪くなったある日、「imo-nak」さんの夫さんはてきぱきと物事を決めて言ってくれます。しかも「勘違いしないで、君に倒れられると、俺が大変なだけ!」とイケメンマンガの主人公並みのセリフまで! そんな神夫の対応は、さらに続きます!このimo-nakさんの夫さんに、編集部一同「うらやましい!!!」の一言に尽きました。 『体調を崩してダウン… ピンチの状況で夫がとった行動にある意味、驚愕!』/imo-nakさん 【imo-nakさん受賞コメント】素敵な賞をありがとうございます!とても嬉しいです。受賞を夫に伝えたところ、「自分がされて嬉しいことを相手にもしてるだけだよ」…とまたしても神夫発動していました。これからも家族仲良く、そして夫にあやかって私も神妻になれるように(←無理)がんばります!2019年もたくさんのコミックエッセイを描いていただいたコミックライターさんたちに、深く感謝いたします。またウーマンエキサイトのコミックエッセイを読んでいただいた多くの読者の皆さま、ありがとうございました。今回、編集部メンバーが推した作品は、これからのママたちに一緒に考えていきたいテーマだったり、まだまだ「母親らしさ」に囚われがちで悩むママたちに寄り添いたいと思った作品ばかりです。また子育て中に起こる葛藤、実母との関係など、赤裸々な問題にも真摯に取り組まれたコミックライターさんの作品は、編集部でも大きく考えさせるテーマでした。2020年に向けて、これまでママたちが一人で悩み続けてきた問題点にも深く切り込んでいこうと、今回選出された作品をみて編集部でも思いを新たにしました。令和時代のママに向けてウーマンエキサイトでは「OPEN子育て」を提案しています。「ダメな自分もさらけ出しちゃう」、「家事も育児も、アウトソースはもちろんOK」、「人も、自分も、否定しない」などなど。2020年もママに寄り添いながら、もっともっと楽しい毎日が送れる記事をお届けできるように頑張ります。(ウーマンエキサイト編集部一同) ↑ウーマンエキサイトベストコミック大賞はこちらから!
2019年12月20日子どもの発する擬音・擬態語、かわいくて面白い…だけではなく、ちょっと感動すら覚えました。■遊びに熱中する子どもの口から…どこでどう身につけてくる表現かわかりませんが、圧倒されました。そうです、親バカです。この「ほほえましい光景」が日常ですので、家の中はとっても「にぎやか」です。耳で・目で・肌で感じたことを今は思うがままに表現して、感性を磨いている最中だと思うので(こちらがシンドいときは適度に距離をとりつつ)、見守りたいなと思います。【おまけ】
2019年12月10日笑って癒されほっこり泣けると話題の書籍『うちの子 保育園で何してる?』は、グローバルキッズ保育園で働く現役保育士さんの声を元に描いたコミックエッセイです。<グローバルキッズ保育園>現役保育士の体験談をコミックエッセイにしたInstagramが人気。フォロワーは12万人超え。原作:保育士さんたち、作画:品川イチガ、協力:株式会社グローバルキッズ Instagram: 「うちの子、集団生活をうまくやれているのかな?」「保育園で寂しくなっていないかな?」保育士の先生を信頼して預けていたとしても、ふと離れて過ごすわが子が心配になってしまう…。それが親心なのかなと思います。とくに朝のお別れがうまくいかなくて、子どもが泣いてしまったときなんて、後ろ髪ひかれる気持ちになってしまいますよね。 『うちの子 保育園で何してる?』には、実際に保育園で働いている保育士さんが見た子どもたちのありのままの様子が描かれています。ほっこり癒されるエピソードがたっぷり収録されているほか、先生たちのサポートのもとで子どもが成長するエピソードには思わず目が潤んでしまうことも…。かわいいイラストに笑って泣いて、癒される…そんなコミックエッセイの中から、いくつかエピソードをご紹介しましょう。■子どものまっすぐな言葉にハッとするシーン多くの子どもたちと毎日触れ合っている保育士さん。だからこそ、子どものまっすぐな言葉やちょっとおもしろい言い間違いに気がつくみたいです。運動会の練習中、子どもだからこそ出てくる素直な言葉に心打たれます。「一緒だと楽しい」こんなふうに言ってくれるお友だちがいるってすてきなことですよね。お友だちや先生と一緒だよということで、あと一歩頑張れる…。そんな「心を動かす言葉」を、家庭でもかけられるように考えたいなあと思いました。■子どもっておもしろい! 「先生のお仕事は?」子どもを見守り、成長の手助けをしてくれる保育士さん。親にとってはとてもありがたい存在に違いないのですが、子どもの目から見るとちょっと違うようです…?一生懸命に働く保育士さんほど子どもの目からは、「一緒に遊んでくれる人」と、うつるのかもしれませんね。それだけ、子どもとの信頼関係がしっかりできているということなんだろうなあと感じたエピソードでした。コミックには、ほかにも集団で過ごしているからこそ見られる子どもの姿がいろいろと描かれています。お友だちに対してお姉さんのように接する子どもや、食べられない野菜をお友だちにアーンして食べてもらおうとする子どもなど…。保育園での集団生活は、子どもにとって楽しい刺激がいっぱい。もちろん、多くのお友だちと一緒に過ごすからこそ起こるケンカなどもあると思いますが、それも成長を促す大切な要素なんですよね。大きなトラブルにならないように保育士さんが見守ってくれるから、子どもたちが集団生活を楽しめるんだということを実感しました。なかなか見ることのない保育園での子どもの姿。「わが子もこんなふうに過ごしているのかな」と想像が広がります。■成長を一緒に見守ってくれる人がいる子育て世帯には、帰宅後はワンオペ育児という家庭も少なくないと思います。仕事で疲れていると、ついつい子どもの「できないこと」ばかりに目がいってしまうことも…。だけど、子どもの成長は一進一退。そのことをわかって、共有してくれるのが保育士さんの存在でもあります。こんなふうに成長を一緒に見守ってくれる人がいると思うと、少し気持ちが軽くなるような気がしませんか?できたり、できなかったり…。とある男の子の成長の様子は一筋縄ではいきません。だけどそれを根気づよく関わって、見守ってくれる保育士さんの存在にほっとするエピソードです。周囲の子から少し遅れていても、昨日できていたことが今日できなくても、子どもは確実に成長している。保育士さんと保護者、そして子どもが一緒に成長をよろこべるのってすてきなことだなあと思いました。■子どもって親が思っているよりたくましい?子どもは保育園で遊んでいるだけのように見えます。だけど集団生活をおくるのは、子どもも大人と同じように疲れるそうです。だけど「子どもは意外とたくましい」。書籍に書かれたその言葉が、子どもを保育園にあずける親を元気づけてくれるように感じました。園長先生による書き下ろしコラム「お悩み連絡帳」も、楽しく子育てについて知ることができるので必見です。 「お着替えなど、家でできないことがなぜ保育園でできるのか?」「子どもがみんなの輪から外れていることが多いけど大丈夫?」など、保護者なら誰もが疑問や不安に思うことへの回答がされているので、きっと子育てのヒントになるはず。「うちの子、このタイプだ!」なんて、わが子に似ている子どものエピソードを見つけるのも楽しいと思いますよ。 『うちの子 保育園で何してる?』 原作:現役保育士さん、協力:グローバルキッズ保育園、作画:品川イチガ(KADOKAWA)¥1,000(税抜) 子どもの世界、 そこから何が見える? ~現役保育士のリアル日記~ 保育園にいる子どもがどんなふうに過ごしているのか、とのぞき見してみませんか?
2019年12月03日グラハム子さんの書き下ろしコミックエッセイ。今回のエピソードは、出産前に勘違いしていた育児のアレコレについて。王道(?)のものから、ちょっと驚きの勘違いも飛び出します。みなさんは、子育てにまつわることについて、「子どもが生まれるまで勘違いしていたこと」ってありますか?私はけっこうあります。■仕事を休めるから子育てはラク?まずは王道ですが、コレ。産休、育休とは、イコール「仕事を休んでお金をもらえて、子育てオンリーの楽な生活をしている」と思っていました。確かに「休」という漢字がついているので仕事は休んでいますが、別に楽な生活をしているわけではありません。むしろ、赤ちゃんのお世話は仕事以上に大変なことだって多々あります。「子育てだけなんて、楽できて良いなー」と思っていた若き日の自分を殴りたい。子育ての大変さは、自分が子どもを産んで初めてわかったのでありました。次はプレママ教室でのこと。■赤ちゃんが寝ている間は自分の時間?赤ちゃんは2時間おきに起きる。ということは、「寝ている間の時間はフリータイム」と思っていました。しかし実際はもちろん…こんな感じで、全然プレママ教室で教わった通りにはいきませんでした。プレママ教室で習った「赤ちゃんはよく寝る」うちの子の場合、これはまぁ正しかったです。ただ、正確には「赤ちゃんは抱っこしてあげると良く寝る」つまり「赤ちゃんは抱っこしていないと寝ない」だから、「自分の時間なんてほとんどない」なのでありました。■子育て生活の想像はむずかしい〜!3つ目の勘違いは私は若いころ旅行が好きで、フラッとひとり旅によく出かけていました。宿の予約サイトを見ていると、結構な確率で書いてある文章。「添い寝無料!」私はこれを…と、ホテル業界のユーモアだと、盛大な勘違いをしていました。おまけになどと狂った妄想までしておりました。(あ、もちろん実際にはお願いしていませんよ! 今思えば、うっかりやらなくて本当に本当に良かったです…!)添い寝無料、って赤ちゃんのことだったんですね! 今では家族で旅行に行く際、とても助かっております。以上、子どもが生まれる前の勘違いでした。みなさまも何かおもしろい勘違いエピソードがあったらぜひ教えてください。
2019年11月29日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ私に自信がないのは…美人で頭も性格もいい姉と比較されて育ってきたから…?■第21話 姉と離れて…少し自由になれたと思った息子は私に似ている…昔からある「私の問題」は、解決したわけじゃなかった…私が自分で居場所を作らないと…>> 「峰ゆかり」のエピソード一覧
2019年11月25日ウーマンエキサイトでも人気連載中のちひろさんの書籍 『子育て1年生~初めての育児3人家族の慌ただしい日常』 が発売されました。Instagramで人気のコミックエッセイに、書き下ろし漫画も多数収録された充実の内容です。妊娠がわかった瞬間の感動から、予定通りにはいかない出産を経て、初めての育児に四苦八苦する様子…。ちびたろくんの成長を一緒に見守っているような暖かな気持ちになれる本です。<ちひろさんプロフィール>一児の母でイラストレーター。何事にも前向きな性格に育ててくれた母親をお手本に初めての育児に奮闘している。育児疲れは絶大なヒーリング効果を持つ息子のむちむちに癒してもらう自給自足的な毎日。Instagram: ■予定日超過に会陰切開…初めての出産はどうなる?初めての妊娠・出産は楽しみな反面、不安もつきものです。著者のちひろさんも例外ではなく、妊娠初期の出血が心配になったり、中期には胎動を感じなくて怖くなったり…。第1章では妊娠中の繊細な気持ちの変化が描かれ、多くのママや子育て世帯から共感が寄せられています。そして、里帰り出産を選択したちひろさん。ちひろさんを支えてくれるのは実家の家族のほか、助産師をしている伯母(父の姉)さま。親族の勤める病院で出産できるなんて、心強くていいなあと思ったのですが…。予定日を超過したと思ったら、陣痛が始まるとあっという間に分娩室へ…と、予想外の事態の連続だったそう。もしかしたら、全部が予定通りにいく出産なんてひとつもないのかもしれません。いきみ逃しがつらく夫に理不尽になってしまったり、会陰切開するもなかなか産まれず、意識を失いそうになったり(しかし痛みですぐ覚醒!)ちひろさんの持ち味であるかわいいイラストながら、出産時のリアルな様子が伝わってきます。体力の限界が近づいたころ、無事、息子のちびたろくんが誕生! 赤ちゃんが生まれる瞬間って、いつだって奇跡的でとても心動かされますね。■初めての育児は思った以上にわからないことだらけ産後、スクスク成長するちびたろくん。第2章では、ちひろさんの育児の戸惑いが素直に描かれています。初めての授乳や沐浴に苦戦する様子に、赤ちゃんの育児あるあるが満載。息子くんは平均より大きめの赤ちゃんだったようで、ムチムチベビーならではのエピソードも…。さらに新生児期のエピソードには、産まれてすぐに風邪をひいてしまった話や鼻涙管が詰まっていて片目が目ヤニで開かなくなってしまった話など、赤ちゃんの症状についてもまとめられていて、ためになる情報もたくさん!初めての子育てでは、赤ちゃんの様子がいつもと少し違っただけでもハラハラしてしまうものです。こうして実際の例を事前に知っておくと、少し気持ちがラクになるかもしれません。ここでご紹介するのは、乳幼児に多いと言われている肌トラブル「乳児湿疹」のエピソード。このときちひろさんは「薬でキレイにしたほうがいいのか」「キレイにしたいというのは親のエゴか」、なにが子どものためになるのかとっても悩んだそう。当たり前ですが、赤ちゃんはまだ自分で選択することができません。親が悩んで悩んで出した答え…。きっとそれこそが「正解」なのだとちひろさんは考えます。生まれたばかりの赤ちゃんと過ごして、たくさんお世話をして、そしてずっとその子について考えている。だから、親になると「急に世界が変わった」と感じる人は多いのではないでしょうか。ちひろさんは書籍内のコラムで「母になると強くなるというけれど、明らかに弱くなった」と明かしています。だけどそれが新しい「幸せ」だとも…。もしかしたら、ちひろさんと同じように感じるママも少なくないんじゃないかなと思います。子どもの成長の機微に一喜一憂して、車の運転や外出など日常生活にも慎重になって…。でも、それがなぜかイヤじゃない。初めての子育てに向き合うちひろさんが、少しずつ気持ちを「赤ちゃんのいる生活」に対応させていく。その姿は本書のタイトルそのもの「子育て1年生」の姿なのだろうなと思います。■子どもの成長は寂しさもうれしさも半分ずつ初めてのハイハイ、つかまり立ち、ヨチヨチ歩き…。赤ちゃんの成長ってとってもかわいくて、それを近くで見守れる親という立場はとても幸せだと思います。だけど、子どもの小さな時期って本当にあっという間で、ちょっと寂しい気持ちがあるのも確か。ちひろさんは、そんな気持ちを「すこし寂しくて、すごくうれしい」と表現しています。なにげない言葉ですが、10数年続く「子育て」を言い表すのに、とても的確な表現だなあと思いました。きっと親になると、この気持ちとずっとつき合っていくことになるんでしょうね。また、子育てのちょっとしたうれしさを夫婦で共有する微笑ましい場面のイラストも収録されています。「こんにち歯」は、ちょこんと小さい歯が生えてきたときのこと。赤ちゃんの成長は目まぐるしくて、ついつい見逃してしまうこともあるけど…。こんなふうにひとつひとつ大切にできたらステキですね。「共有したいの」は、ラブラブ夫婦なちひろ家ならではのエピソード。息子のことを一番に報告したいのは「大好きな夫」とのことですが、うんちのことまで電話で共有しようとするちひろさんに、クスッと笑ってしまいました。 初めての育児をちひろさんの感性で綴った記録。共感するところが多いのはもちろんですが、「そんな見方や考え方があったんだ!」と発見もたくさんあると感じました。■美しいだけの子育てなんてない…だけど幸せ子育てのことだけでなく、子どもが生まれてからの夫婦の関係の変化にもエッセイでは触れられています。ちひろさんは、その微妙な変化についても、どちらかというと「当たり前」と前向きに捉えている印象。忙しく家事育児に多く関わることができない旦那さんですが、それでも、夫婦での育児の乗り越え方などがまとめられています。一筋縄ではいかない子育ての大変さや、ちひろさんが良い夫婦関係を保つための努力がイラストやコラムから感じられますが、それらは決して悲観的には語られていません。ちひろさんのコミックエッセイでは、「美しいだけの子育てなんてきっとない」としながらも、前を向いていこうという気持ちが伝わってきます。子育ては長く長く続く道だと思います。実際に育児中は先が見えなくて落ち込むこともあるかもしれません。だけど、きっと子どもが大人になるのは思っているよりも早いんだと思います。だから、子育て中にずっと笑顔でいることはできないかもしれないけど、できるだけたくさん笑顔でいられるように奮闘することはできる。そんなちひろさんの姿に勇気をもらえる一冊だと思いました。 『子育て1年生~初めての育児3人家族の慌ただしい日常』 ちひろ著(主婦の友社)1,000円(税抜) 初めての育児は不安なことばかり。でもだからこそ、大切な家族と過ごすなにげない日常が幸せに感じるのかもしれません。Instagramで大人気のコミックエッセイがついに書籍化しました。●ちひろさんのウーマンエキサイトの連載: ちひろの親子成長記録
2019年11月24日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ社交的で明るい姉…私に足りないものをすべて持っている人。そんな姉が自慢な反面…モヤっとする気持ちも…正直ある。■第20話 美人で頭も性格もいい姉は、私の憧れの人お姉ちゃんみたいになりたかったけど…自信がないのは…完璧な姉と比べて育ってきたから…?それとも…(次回につづきます)>> 「峰ゆかり」のエピソード一覧
2019年11月24日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ人見知りで内気な息子(そうちゃん)といまだにママ友ができない私…。息子もこれから苦労するのかな…■第19話 私には性格が正反対の姉がいる姉はいつも優しくて気がきく…姉は機転がきく。話していても楽しい。そんな姉が自慢な反面…モヤっとする気持ちも…正直ある。(次回につづきます)>> 「峰ゆかり」のエピソード一覧
2019年11月22日日々、両腕にズッシリと感じる重みに、子どもたちの成長をうれしく思いつつ…。抱っこについて感じたことことをちょっとだけ…■小学生息子に抱っこをせがまれる息子の場合、ここまで本気の「移動手段としての抱っこ」はさすがに毎日ではありません(たまにある)が、意外に終わらない「抱っこして!」いや、正直うれしいけれども…。今のところ軽々と運べちゃうけれども…。そろそろ「20kgの本気抱っこ」は腰にきそうだから…!■思春期になってもハグするよ!「だっこして!」と求めてくるうちはいっぱいしてやろうという気持ちとともに、「それはそうとハグは一生するぞ」という思いがあります。今はまだ、一番身近な私や夫に向けられる愛情。だけど、いずれはどこかの誰かにも向けられるときが来る…。そのときの愛情表現の練習台としても、今は思う存分、抱っこやギュウに応じています。成長の過程においては、「ハグとか言ってる場合か!」という微妙な親子関係になる時期もあるでしょうが、「それはそうとハグは一生するぞ」の気持ちを忘れずに過ごせたらな~と思っています(のんき?)。
2019年11月12日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじなんでそんなに他人事なの…? 一緒にもっと真剣に考えて欲しかった…■第17話 あれ? あの子も同じ…?似た状況のママと「焦っちゃいますよね〜」と言い合っただけなのに、本当にホッとして涙が出た日…。(次回につづきます)>> 「谷口ちさと」のエピソード一覧
2019年10月24日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ全然話さない息子…他の子と比べてはいけない。そんなことしても意味がないってわかってる。それなのに…。■第16話 私が気にしすぎているだけ…?なんでそんなに他人事なの…? 私が心配しすぎているだけなの…? 一緒にもっと真剣に考えて欲しかった…孤独だなぁ…。(次回につづきます)>> 「谷口ちさと」のエピソード一覧
2019年10月22日子どもを産んだ瞬間、個人の考えや意見よりも、社会や周りが期待するような“親としての正しさ”を意識せずにはいられないのはなぜなのでしょうか?その根底には「親だったらこうあるべき」という固定観念の枠にはまらなければ生きづらいという感覚があるからなのかもしれません。枠から少しでもはみ出せば、批判の対象になるのではという不安や恐れ。しつけに関しても、一方的に親の責任と捉えられ、「親がしないから子どももしない」と否定的な言葉を浴びせられることさえあるのです。そんな周りからの理不尽な指摘に苦しみ、葛藤を抱えた自らの経験を自身のブログ 『甘辛ミックス』 に描いたのが、ウーマンエキサイトでもおなじみの人気コミックライター「こっさん」。漫画を読んだ子育て世代から「救われた」と反響を呼んだ“他人の正義に振り回されない思考術”はぜひ見習いたい内容です。■“正しさ”を突きつけられ苦しむ親の本心3児の母であるこっさんは、人見知りで挨拶が苦手なわが子のことを気にしつつ、あくまで子どもたちの成長を待ちながら、自らが手本を示していくしかないと大きな気持ちで捉えていました。まだまだ幼い子どもたちだからこそ、周りも寛容に受け止めてくれていたのですが、身内にとってはそうはいかなかったようで…実家に帰るたび、祖母から手厳しい言葉をかけられるこっさん。「自分のことを想ってあえてキツイ言い方でアドバイスしてくれているのかも…」そんな悪気のなさを感じていたからこそ、柔らかに弁解するものの、本心は深く傷付き、親としての責任の重さに押しつぶされそうになっていたのです。「こうすべきこと」も「こうあるべき姿」も一体誰の“正しさ”なのかそもそも不明確なのに、「こうあるべき」になぜか途方もなくとらわれてしまう…。こっさん自身もそんな苦悩と葛藤を抱えたまま数年間を過ごしたのち、ある時を機に周りの言葉に振り回される自分から脱することを決意するのです。■完璧でないわが子を見守ることも親としての大切なつとめ祖母の言葉に対して「聞こえない」フリを徹底することにしたこっさん。その時の決意をこのように記しています。子どもにもそれぞれ個性があって、必ずしも親の思い通りに育てることなどできないという現実。子どもだって1人の人間であり、それぞれのペースがあり、心がある…。わが子だから言っても、親が子どものことをコントロールできないからこそ、育児には難しさがつきまとうわけなのです。大抵の親は、子どもことを一番に思っています。偏食だと、自分の料理のせいじゃないか人見知りだと、自分がもっと周りに関わらせないからじゃないか手が出ちゃう子だと、自分がちゃんとしつけないからじゃないか周りに迷惑かけないようにとか周りに変な子だと思われないようにとかそれであっても、子どもを責めないようにとか。いろんなことを考えながら子どもの健全な成長を見守っているんです。出典:こっさんブログ 『甘辛ミックス』 そうこっさんが綴るように、親は子どもの個性を理解したうえで、子どもを頭ごなしに責めたり、否定したりせず、いかにしつけを行うかに頭を悩ませるもの。「できないこと」が「できるようになる」までには時間はかかるのが当たり前であり、まだ小さな子どもたちに完璧を求めること自体、親の苦しみをより助長させるにすぎない理不尽な要求でもあるのです。■正しさだけでは見えない。「人それぞれ」の正義のカタチもちろんマナーや礼儀は、必ず子どもに教えていけなければならないものではあります。しかし、うまく実践できない子どもに否定的な言葉をかけつづけるよりも、こっさんが言うように「大人になったときに出来ればOK」くらいの考えで十分なのかもしれません。なかには「礼儀がなっていない」と批判する大人もいるでしょうが、目に見えることだけで判断し、その人の正義や正しさで人を変えようとすること自体、果たして正しいことなのでしょうか?ままならない育児においても、正しさだけで人をはかるのは難しいこと。本当は「人ぞれぞれ」で済むことだってたくさんあるはずなのです。それなのに「親」という役割に現実味のない理想や正義を押し付けたくなるのはなぜなのか?もしかしたら、過去から受け継がれる「こうあるべき」の負のループからいまだ抜け出せない…という一因があるかもしれません。しかしそんな応戦を繰り返し、正義や正しさを名目に誰かをねじ伏せて自分の弱さから目を背けるよりも、みんなが「人ぞれぞれ」と他人を認める強さを持てたらなら、もっと生きやすく、子育てしやすい未来が待っているように思うのです。こっさん山口県在住。年子の小学生兄姉と年の離れた弟を子育て中の3児の母。家事育児をはじめ、オススメ商品や山口観光などについても日々SNSで発信中。●ブログ: 甘辛ミックス ●Twitter: @33kossan33 ●Instagram: @33kossan3
2019年10月20日ウーマンエキサイトの連載でもおなじみの人気コミックライターチッチママさんが自身2作目の書籍 『うちの夫の不器用な娘愛』 (イースト・プレス)を刊行しました。チッチママさんの漫画をより魅力づける主要人物といえば、一見そっけない塩対応ぶりをのぞかせつつも、胸がジーンとするほど深い愛情の持ち主である旦那さん。本書では、そんなちょっぴり不器用だけど愛があふれまくる旦那さんとおちゃめでマイペースな姉妹との何気ないやりとりがほっこりと描かれています。一般的にパパが娘を溺愛し、愛情を重ねた日々は子どもの年齢が上がるにつれ、わかりやすい愛情表現やスキンシップが徐々になくなり、娘自身もその大切な記憶を忘れてしまうもの本書は、そんな娘たちがいつか思春期を迎え「パパとの関係」に悩んだとき、そっと差し出したくなるような父娘の愛情がじわりとにじみ出す1冊です。■不器用な夫が見せる愛情にあふれる横顔女の子を授かった家庭の多くでは、出産前からは想像がつかない夫の変貌ぶりに意表をつかれることもたびたびあるかもしれません。「子ども? 好きじゃない…」なんて口にしていたはずの夫が、今では娘にデレデレなんてことはよくある話。本書でも無表情かつ塩対応がトレードマークの旦那さんが娘を持ち、意外な素顔をのぞかせる微笑ましい場面が描かれています。娘からの「大好き」に思わず震える旦那さん。その無垢な反応に「ピュアか!? 」 と、思わずツッコミを入れたくなりつつも、パパ目線の純粋な娘愛になんだか優しい気持ちに…。しかも、普段はポーカーフェイスでクールにキメている旦那さんだからこそ、そのぎこちない行動がなんとも人間らしくて、父と娘の愛おしい親子関係に心くすぐられます。そして何気ない日常でも娘愛がこぼれ落ちるこんな一コマが…目をそらすと泣くから動けない…なんて、その娘愛、愛おしすぎます!母親目線の子育ては、限られた時間のなかで、いかに効率よく行動するかばかりに気を取られてしまう面があるけれど、父親目線の子育ては多少不器用ではあっても、わが子への愛情のかけ方が実に贅沢。ママにとっては、ちょっぴり羨ましいとさえ思うほどに…。そんなパパに対して、ママもつい心の余裕を失くし「要領が悪い!」なんて辛辣な意見を口にしてしまうこともあるかもしれません。しかし、本書に描かれる旦那さんのけなげな姿をながめていると、普段とは別の角度でパパの頑張りを優しい眼差しで受け止めてあげたいな…なんてふんわりやさしい気持ちにもさせてくれるのです。■深すぎる娘愛にほっこり!父娘の子育て劇場女の子を育てるパパにとって幼い娘との日々は、いつか自分から離れていくことを前提としたある意味、期限付きのような時間。だからこそ「娘を喜ばせたい」「失いたくない」と愛情を傾けるパパの姿は、ママから見てもほんのり切なくて、心温まるものです。特に将来誰かと結婚してお嫁に行ってしまうかも…という娘のライフイベントは直視したくない現実の一つ。そんな娘愛が底なしに深い旦那さんは、プレゼントを一つ渡すのだってアフターケアを怠りません!子どもたちが喜ぶ姿を見るのは確かに幸せなんだけれど、数日間にわたって見守るとは、さすが娘愛があふれまくる旦那さん!しかも自分の物だけ買って帰ることを“しのびない”と感じるほど、旦那さんにとって子育ては自分の中心に自然と存在するもの。子どもができて変わってしまう生活に時として不満を持つ瞬間もあるけれど、その変化をどこまでもポジティブに受け止め、幸せに変換できる旦那さんの姿勢には、ママもパパも学ぶところが多いでしょう。■育児中の夫婦円満に不可欠な「夫の当事者意識」チッチママさん夫妻といえば、子どもが生まれても、胸キュンを忘れない理想の夫婦を体現するお二人。“うらやましい”という感情とともに浮かぶのは「なぜ、これほどまでに夫婦円満でいられるのだろうか?」という疑問。しかし、そんな疑問を紐解くヒントが本書のある場面に描かれています。それはチッチママさんが長女のチッチちゃんを4月から幼稚園に通わせようかと悩んでいたときのこと。幼稚園の一時保育の利用をきっかけに、母親であるチッチママさんと過ごすよりも、先生やお友達と過ごす時間があったほうがいいのではないかと、2歳での幼稚園入園を考え始めていたチッチママさん。その想いをある日、旦那さんに伝えてみると…夫婦が同じ方向を向いて、ともに子育てができているって、本当に幸せなんだな…と、しみじみ思わせてくれるような一幕です。「どっちでもいいんじゃない」じゃなくて、自分の意見を当事者意識を持って伝えてくれる旦那さんは、まさに子育ての理想的なパートナー。それにいつだって妻であるチッチママさんを想う気持ちも忘れない。娘だけにひたすら愛情を傾けるのではなく、大切にすべき妻への愛がずっと変わらずそこにある…。家族になったんだから「やってもらって当たり前」「任せて当然」ではなく、旦那さん自身が家族に関わることへの当事者意識をきちんと持ち続けていることが、もしかしたら夫婦円満のカギを握るのではないと気付かせてくれる本書。さらに、シャイで不器用な旦那さんと全力でパパを振り回す姉妹とのやりとりを隣で見守るチッチママさんの深い愛情にもじんわり胸を熱くさせられる1冊なのです。 『うちの夫の不器用な娘愛』 チッチママ著(イースト・プレス)1,000円(税抜) 娘が大好きなのに素直に「可愛い」と言えない、シャイが過ぎる理系夫。毎日全力でお父さんを振り回す、おちゃめな長女とマイペースな次女。なにげない日常にあふれる、愛くるしい姉妹と夫のほっこり癒されるやりとり。そして妻が見守る、夫の不器用な娘愛の数々。くすっと笑えて心温まる一冊を、まるっと描きおろしでお届けします。●チッチママさんのInstagram: @chicchi.diary ●チッチママさんのTwitter: @chicchi__mama ●ウーマンエキサイトの連載: チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
2019年10月12日ウーマンエキサイトをご覧のみなさまピンキーです。 前回 に引き続き、私がコミックライターになるまでのお話です。約10年前のこと… ブログに興味があり、特に絵日記ブログを読み漁っていました。 認知症の方を対象とした施設で働いていました。 認知症の方との会話は、とても新鮮でした。「この仕事のことをブログに書いてみたい…」そんな気持ちがありました。しかし、現実はそううまくはいきません。日々、仕事をするだけで精一杯。とてもブログを書く余裕がありませんでした。そんなとき、一緒に住んでいた夫のおばあちゃんの認知症の症状が悪化し、ひとりではいられなくなりました。当時、義両親も仕事をしており、誰かが仕事を辞めなければいけない…という状態でした。 おばあちゃんと一緒にいる生活に慣れた頃… ここへきて、絵日記ブログを書きたかったことを思い出しました。おばあちゃんがデイサービスへ行っている間などに、記事を書くようになりました。絵を描くことが久しぶりで納得のいくものは描けず、本当にひどい絵でした。それでも、ブログを書くことが楽しくて毎日毎日、記事を書きました。記事が増えていくことやコメントやメッセージをくださる方がいることが、とてもうれしかったのです。 初めてお仕事の依頼がきたときは、ビックリしました。私でいいのだろうか…と思いながらもうれしくて、喜んで記事を書かせていただくことにしました。 自分でもよく続いているな…と思いますが、やはり、好きなことだから続いているのだと思います。絵がヘタなのは変わっていませんが、これからも書いていきたいと思っています!
2019年09月28日既視感ありすぎの育児ネタをシュールなイラストにのせて描く、人気のコミックライターのふるえるとりさん。ウーマンエキサイトの連載 『ふるえるとりの育児日記』 でも、育児の「あるあるネタ」で笑いを誘うのみならず、ママたちが心の奥に抱える悩みや疑問にドンピシャでせまり、毎回多くの読者の心を鷲掴みにしています。そんなとりさんの初書籍 『母ちゃんだってほめられたい。』 が刊行されました。自らを心配性・自己肯定感低め・体力ナシと評するとりさんが、心配してふるえ、うれしくふるえながら体験した「子育てのこと」、「母親になって感じたこと」、「夫婦関係」についてつづっています。■わかりみがすごすぎて笑いが止まらない「とりさんの子育て劇場」本書には、子育て中のママなら思い当たる節のある共感ポイントが、とりさんならではの絶妙なタッチと言葉のセンスで描かれています。子どもにバレないようにと身につけた隠れ食いスキル。その何気なさはもはや名人レベル…なんてママも多いのでは!?そして電車内での困った一幕…子どもに言い聞かせているようで、ちゃっかり周りへのアナウンス。心の中では「勘弁して〜」と思いながら、ママも平常心を保つのに必死なんですよね。それでもわが子の可愛さには、勝るものはなく…愛おしすぎて、たまらずわが子の“寝息を吸引”してしまう母。ひそかな幸福の儀式、わかりすぎます…。 日々の育児で、なんとなく身についた習慣や行動、ふと感じる喜びや不安。とりさんの作品には、あまりにも何気なさすぎて言語化できない自分の想いや姿が映し出され、思わずドキリとするほど…。「これって私だけじゃないんだ!」と自分を肯定しながら笑える本書は、育児中の不安や悲しみさえ払拭してくれる駆け込み寺のような存在。「わかる! うちも!」と共感しながら、心の中のモヤモヤを吹き飛ばす、育児中の最強アイテムであることは間違いありません! ■子育ての迷路にハマった時に思い出したい「とり名言」「わが子をほかの子どもと比べて落ち込んでしまう…」、子を育てる母親として、その苦悩と向き合うことはもはや避けられないことなのかもしれません。特に新生児期から1歳くらいまでは、すべてが手探りなうえ、子どもを生かすことに精一杯になる時期でもあるため、ママ自身も余裕を失くし、何をしても報われないと感じてしまうことも…。そんなママに向けてとりさんが語るのは、「この子はこの子である」という親として何より愛おしく、大切にしたい事実。比べないことは難しいけれど、親の手の届かないところで、子どもはその子なりの個性や気質を持ち、“その子らしさ”を形作るのです。良いことも、悪いこともすべて引き受けながら…。食べないわが子に悩みまくったとしても、明けない夜はない。自らの体験をもとに、「食べない子」を持つ親の苦悩とわが子の成長との向き合い方についてもとりさんはつづります。親のやり方がどうこうではなく、その子のペースがあり、“個性・個体差”があるということ。ずっと気を張って、“食べさせること”に奮闘してきたママにとって、心強い言葉が並びます。頑張りすぎなくて、大丈夫…。いくら自分で言い聞かせても心が折れて、強くいられない時。誰かにそっとかけてほしい優しい言葉の数々が、本書にはたくさんちりばめられています。 ■「夫がいる休日はなぜイライラする?」を踏まえた“夫婦円満術”夫婦が揉める原因の一つとして挙げられる「家事育児の分担問題」。とりさんも“夫がいる休日のほうがイライラしている”自分に気付き、その理由を自問します。平日のワンオペはほぼ余裕でこなせるのに、頼りになる夫がいる休日になるとなぜうまくこなせないのか?結局は“夫に頼ること”を自分に許容できなかったことが原因になっていたと気付くとりさん。本当は頼りたいと思っているのに、疲れている夫に頼れず、自らすべてを引き受けるものの、気持ちが消化できず、イライラ…。世の夫たちが疑問に感じる「なぜ妻はいつもイライラしているのか?」の答えがここにあります。子どもが小さいうちは心に余裕がないうえ、素直に夫に頼れなかったり、物理的に頼れなかったりするなかで、一人で抱え込み、結果、大爆発を起こすことに…。「自分が頑張ればいい」、「我慢すればいい」は、その場しのぎになるだけで、必ず限界が訪れます。“無茶ながんばりは結果的に家族のためにならない”と語るとりさんの言葉通り、自分を大切にすることは、家族を大切にすることも意味します。ならば休み休み、誰かに頼って家事育児を行うことこそが、家族みんなの幸せつながるはず。そんな大切なメッセージが詰まった本書は、夫婦でも共有したい1冊です。■ふるえるとりさんからのスペシャルメッセージ!初の著書を上梓したとりさんに現在のお気持ちをお伺いしました。こんにちは、ふるえるとりです。おかげさまでこのたび私のツイッターでの漫画が一冊の本となりました。『母ちゃんだってほめられたい。』育児をしている母ちゃんだってほめられたい!自己肯定感低めのわたくし「ふるえるとり」がむすめの可愛さにふるえながら、はたまた心配しすぎてふるえながら…日々を過ごす悲喜こもごもの育児生活をまとめました。60ページの書き下ろしは出産レポや離乳食に悩んだ話、母親自身の個性の話などシリアスな内容が多く、育児に悩むお母さんたちに共感していただけるのでは…と思っています。ほか、むすめちゃんとの楽しい日々を描いた4コマをぎっしり詰め込みました。むすめちゃんの謎の行動や、日々母を翻弄する様子を描いています。全体を通して、気持ちを楽にして楽しんでいただける内容になっています。是非手にとっていただけると幸いです。 『母ちゃんだってほめられたい。』 ふるえるとり著(KADOKAWA)1,100円(税抜) 人見知り、体力ナシ、泣き虫、自己肯定感ひくめな母の、いろいろふるえる子育て日記。心配してはふるえ、かわいくてふるえ、トラブルでふるえ、また嬉しくてふるえる…そんな子育ての悲喜こもごもな毎日を絵日記でつづったTwitterで大人気の著者「ふるえるとり」の初書籍。描き下ろしマンガ60ページ収録。●ふるえるとりさんのTwitter: @torikaworks ●ふるえるとりさんのInstagram: @torikaworks ●ふるえるとりさんのブログ: ふるえるとりのふるえワークス ●ウーマンエキサイトの連載: ふるえるとりの育児日記
2019年09月14日今回は、『子育て中に買って良かった家具』のお話です。ビーズクッションって家具なの?!って感じですが(笑)固有名詞は伏せまずが、あの有名な『人をだめにする』系のソファのことです。今まで過去4人の新生児期。まだ生まれたてで首も座っていない赤ちゃんに夜中授乳するとき。床に敷かれた布団にあぐらをかく形で座り、前屈みになって授乳していたんですが、出産直後で腰もお尻も体中痛いわ、姿勢も悪くなって背中まで痛くなるわ、本当めっちゃ辛くて。そこで、5人目になってようやく採用したのがこのクッション。今までなんだったの?!てくらい快適すぎて度肝抜かれました(笑)ビーズが体にフィットしてくれるので、深く沈み込んで座ると感動するレベルで腰がめっちゃくちゃ楽!!夜間授乳のみならず、日中授乳するときも必ずこのクッションに座ってするようになりました。また、授乳で寝かしつけた後、赤ちゃんを凹んだ部分にそっと寝かせると赤ちゃんの体にビーズがフィットして包み込まれるような形になるため結構ぐっすり眠ってくれました。(ただし、めっちゃ汗かくので長時間は避けるのと、窒息の可能性があるので目を離さないようにしました)自分育児史上(赤ちゃん期)、エルゴの抱っこ紐と並ぶ『なくてはならない神アイテム』に君臨したビーズクッション。そして授乳が終わった現在。子ども達も奪い合うぐらいこのクッションに座るのが大好きです。そして私自身も日頃の疲れをこのクッションに癒やしてもらってます。(最後のコマ。本当にこんな状態と顔で座ってます 笑)これから出産のご予定がある方や、現在赤ちゃんを育てておられる方にも是非オススメしたいクッションです。
2019年09月11日こんにちは育田花です。今回はわたしがコミックライターになったきっかけのようなものを書かせていただきます。私のこの仕事コミックライターって言うんだ…と初めて知りました。ライターは知ってるけど、コミックライターか!現在は育児休暇中ですが、普段は会社員をしております。はじまりは、3年前の三男の産前休暇の時。休み中なにか好きなことに打ち込もうと、昔描くのが大好きだった絵を毎日日記にしようとほぼ日手帳を購入しました。内容は好きなアニメや漫画の絵、育児中に欲しいもの、ネットで見て気になったこと、長男次男の様子をペンで描いていました。それをインスタが流行っていたので投稿して楽しんでいたのです。ただ、産前休暇の時のように産後は時間を取れなくなってしまい、日記を描くのをストップしてしまいました。産後間もなくしてiPad ProとApple pencilの存在が気になりはじめて思い切って購入しました。前々からデジモノが大好きで気になるものはついつい買っていたのでこれが功を奏してまたお絵描きできる日々が復活しました。アナログと違って画材を用意する時間、インクが乾く時間を気にせず準備する時間もかからないので隙間時間にさっと取り出して描くことができました。描けるようになるとどんどん意欲が戻ってきて、育児のこと、夫婦のことを描き始めてたくさんの方が目にしてくれる機会が増えてきました。インスタから出版社の方やニュースサイトの方からお声掛けいただいたり、またそのつながりでのご縁もあって今の仕事につながっていきました。絵を描くのが大好きでしたが、それで自立して生きて行くことは完全に無理だろうと将来の選択肢にも入れず生きてきたので今のこのお仕事がとても楽しいです。仕事をしている自分、育児をしている自分も好きですが、本当に好きな事を活かせているこの仕事をしていふ時が一番イキイキしているなと感じます。仕事をしている時も絵の仕事を並行して行なっている時もありますが綿密にスケジュールを組むこともとても楽しいのです。自分の好きな事を仕事にするという夢を抱くのは間違った事ではないといつか子供達に胸を張って言える日が来たらいいなと思っています。
2019年09月10日育児の悲喜こもごもを遊び心あふれるタッチで描き、多くのママたちから共感を集めるコミックライターの むぴー さん。ウーマンエキサイトの連載 『あさひが丘の人々』 でも、育児や自分自身の生き方に悩むママの心を絶妙な心理描写で描き、人気を博しています。そんなむぴーさんが、自身のTwitterで公開している「#むぴーの絵日記」に多数の書き下ろしを加えた書籍 『子供ができて知ったこと』 (扶桑社)を発売しました。本書は、何気ない育児の風景をはじめ、夫婦の育児分担や他者との比較で悩む母親の心情など、子育て中のママ・パパなら共感せずにはいられないエピソードが盛りだくさん。ありふれた日常における幸せの所在を再発見しながら「親になるってなんだろう?」と、あらためて考えさせられる一冊です。■母親たちの日常に言葉を持たせるむぴーさんの子育て絵日記慌ただしい毎日のなかで、育児を通して感じる喜びや苦しみの感情は、いつの間にか自分のなかを通り過ぎ、その出来事一つ一つに言葉を持たせることは難しいものです。日々、喜怒哀楽のはざまを行ったりきたりしながらも、楽しい、つらい、うれしい、苦しいと感じる気持ちの本質に気付かないまま過ぎ去っていくことがほとんどなのかもしれません。しかし、むぴーさんの絵日記を読むと、ストンと腹落ちするように自分自身の想いに気付くのです。「私」が言葉にしたかったことは、まさにこんな日常だったんだ…と。余韻たっぷりに描かれるその瞬間を、いつかの「私」もきっと味わっていたはずだと。言葉にできず過ぎ去ってしまった感情を拾い集めて言葉を与えることで、「楽しかった」「悲しかった」「うれしかった」だけでは言い尽くせない想いがあふれだす…。そして、どれだけつらくて泣いた育児の一コマさえも、一つ一つ大切な思い出となって、自分のなかで不思議と輝き始めるのです。 ■私は良い母親? 誰かと比べて焦って悩んだ日々の先に見たもの本書では息子さんの言葉の遅れに悩む、むぴーさん自身の姿も描かれています。母親として育て方に問題があるのではないかと自分を責めてみたり、周りと比べて引け目を感じてしまったり、胸に押し寄せる不安と闘いながら、息子さんの成長といかに向き合うかを模索する日々を過ごします。自分なりに成長する息子さんの姿を受け止め、このままゆっくり待とうと前向きな気持ちになることもあれば、ちょっとしたことで悲しい気持ちになって落ち込んだり、相反する気持ちのはざまで悩み、苦しむむぴーさん。しかし、その後ようやく言葉を話せるようになった息子さんに、当時の気持ちを聞いたむぴーさんは、自身が大切なことを見落としていたことに気づくのです。母親として息子の言葉の遅れを悲しいと思っていたように、息子も小さな頭のなかで彼なりにいろんな想いを抱えていたということ。わが子を愛しているからこそ、育児の不安はときに親の心に影をさし、大切な存在であるはずのわが子のことを恥じたり、傷つけたり、そんな親自身の弱さを突きつけられる瞬間もたびたび訪れます。しかし悩み、傷つき、やるせない想いを抱えているのは、子どもだって同じなのです。子育てに対する責任を全うしたいと思う気持ちの裏に、親としてのエゴはないだろうか?「私はよい母親?」と周りの評価を気にする前に、子ども自身の喜びや幸福に目を向けられているだろうか?本書と通じて、親としてのあり方を自問しながらも、ままならない育児のなかで、自分の弱さから目をそらしたくなったり、泣きたくなるほど落ち込んだり、そんなみじめな自分をありのままに認めてあげたいと心から思うのです。 ■泣きたくなる日々も味わい尽くしながら…子供ができてもっと知ったこと“子育ては難しい”本書の中でむぴーさんがそう語るように、親が感じる育児の重みと責任は果てしない。正解が何かさえわからない育児を担うなかで、取り返しのつかない失敗をしたらどうしよう…と、心のどこかで不安を抱えながら、それでも自分なりの育児をするしかないのが現実。不安になったり、悲しくなったり親の苦労は尽きないけれど、喜びや幸せをかみしめる宝物のような時間も確かに存在するのです。本当に心からあなたに会えてよかった…と。それなのに、現実に目を向けると、親としての自分に自信が持てず、ただただ苦しくなる…。「子どもに怒ってばかりの自分がいや」「私はダメな母親なんじゃないか」育児という無理難題に挑むなかで、心が折れそうになるけれど、それでも親になった自分も愛したいし、それ以上に家族も愛し続けたい。だからこそ、本書を広げて、あの頃の自分をまるで指でなぞるように追体験することで、未来への希望を胸に留めておきたいのです。■むぴーさんからのスペシャルメッセージ!現在ウーマンエキサイトでも連載中のむぴーさんよりスペシャルメッセージをいただきました!私は自分が理想の親だとは全然思えないので、この本には育児指南のような内容はありません。ただ、どんな家庭でもあるような、当たり前で、本当に些細で、すぐ忘れてしまうような、そんなほんのちょっとした日常の一コマをたくさん詰めました。この本を読んだ人が、家族アルバムのように自分の経験を思い出してもらえたら良いなぁと思いながら作りました。ぜひ読んでいただけると嬉しいです! 『子供ができて知ったこと』 むぴー著(扶桑社)1,200円(税抜) Twitterで17万いいねを記録した「子供ができて知ったこと」を収録!いま、いちばんあったかくてほっこりする大人気の子育てイラストエッセイ「#むぴーの絵日記」が、新規描き下ろしたっぷりで、ついに書籍化!遊び心のあるタッチで子供たちとの宝物のような日常をほのぼの描いたイラストエッセイ。●むぴーさんのTwitter: @mupyyyyy ●むぴーさんのInstagram: @mupyyy ●むぴーさんのブログ: むぴーのお家 ●ウーマンエキサイトの連載: あさひが丘の人々
2019年09月06日ウーマンエキサイトをご覧のみなさまピンキーです。本日から連載をスタートさせて頂くこととなりました! どうぞよろしくお願い致します。今回は私がコミックライターになるまでを描きました。同居、育児、仕事、自分自身…いろいろと問題がありそうな私ですが、それでも日々楽しく生きています。一見問題に見えることでも最終的には“なんとかなっている”だから“大丈夫”と感じています。さて次回は、そんな私がブログを始めコミックライターになるまでのお話を書きたいと思います! ブログを書いていたらいつの間にかコミックライターになっていました。おばあちゃんの介護を始めた時に書き始めたブログがまさか数年後に仕事につながるとは思ってもみませんでした。人生何が起こるかわかりませんね!
2019年09月03日皆さんは、育児の合間に楽しめる趣味、ありますか?私は……ありませんでした。以前は、ゲームや映画鑑賞、お絵描きなど趣味はあったのですが専門学校入学という人生の転機があり、マルチタスクが苦手な私は勉強に集中するために、そこで趣味をすべて捨ててしまいました。勉強は楽しく、クラスメイトとの付き合いもあり、ひきこもり上がりには目まぐるしいほどの、充実した日々を送っていました。更にそこに、娘を出産するという大イベント。ゲームより娘のお世話の方が白熱しますし、映画を見るより娘の様子を見ている方が楽しい。ペンを握るのは、娘の問診票を書く時くらい…。私の趣味は"娘"になりました。趣味にかかるお金も時間もすべて娘に注ぎ込めるので、これが一番。これでいいと思っていました。しかし…息抜きもせずに娘と向かい合う日々の中で、私は少しずつ、メンタルに不調を抱くようになっていました。また、発達ゆっくりさんな娘の療育、将来への不安、そして自分自身の持病の悪化、それによる専門学校退学、という出来事が重なり、思考回路がショートしかけた時。専門学校で出会い、公私ともに私を支えてくれていた友人が、ふと、こう言いました。「絵、描きなよ。もったいない。」絵を描くと言っても、ここ数年は、臓器や骨格筋をノートに描いたくらい。でも、その友人は、その絵のことを評価してくれていました。そこで私は、実家でホコリをかぶっていたペン型タブレットを、久しぶりに掘り出しました。こうして始めたのが、インスタグラムでした。最初は、ほんの落書きでした。何せ、人間の中身ばかり描いていたので、人間の外見を描くことには大きなブランクがありました。しかし、落書きでも、いいね!を押してくださる方、フォローしてくださる方、コメントしてくださる方がいました。家族と数少ない友人以外とのコミュニケーションは本当に久しぶりで、心がほっと癒されていくのを感じました。そこで、次に始めたのが娘を描くこと。育児漫画でした。娘との生活は面白いことだらけなのに、写真や動画では収めきれない出来事ばかりでした。それを漫画に描き、娘との生活を、ある意味ノロケたかったのかもしれません。また、持病の悪化で命を落としかけたことで、娘との日々を、娘への想いを、私なりの形で残したかった、という部分もあります。こうして、育児の合間に始めた育児漫画は色々な方に見ていただくことになり、嬉しいことも楽しいことも、つらいことも不安なことも、「ネタにしたろ!」の精神で乗り越えられるようになりました。何より、投稿することで頂くコメントの数々は、ママ友のいなかった私にとって何よりのアドバイスで、励ましで、癒しになりました。こうして、私の趣味になった"育児漫画"。更には、投稿する中で連載のお話をいただくようになり、始めさせていただいたのが、この連載でもあります。前述の通りマルチタスクが苦手な私は、案の定スケジューリングが下手で二人育児しながらの漫画制作にあっぷあっぷしていますが(ご迷惑おかけしています…)友達にも会えない、飲み会にも、美容院にも行けないそんな日々の中で自宅にいながら、たくさんの人のあたたかさに触れることが出来、更には育児の楽しみも増やしてくれる。そんな育児漫画の世界には、感謝してもし尽くせません。皆さんも、描いてみようかな?と思ったら、ぜひ描いてみてください!あなたにしか描けない、アルバムに残せないことも描き残せる、素敵な趣味になると思います。
2019年08月28日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ「ねえ、ママの夢って何だったの?」娘にそう聞かれてよみがえったのは、父親の顔色ばかりうかがっていた、幼いころの記憶。■第15話 夢を叶えたママはすごいね!夢を叶えて今がある、そう言われてみればそう。何の不満もないけれど…。(次回に続きます)>> 「山岸みさ」のエピソード一覧
2019年08月26日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ「こういうとき、母親だな私、と思う…」自分のから揚げまで当然のように家族に分けてあげる山岸みさ。そして食後のだんらんが始まります。■第14話 将来の夢「将来の夢は、お母さんになること」そう口にしたあの日から、私の夢はそういうことになっていた、はず。>> 「山岸みさ」のエピソード一覧
2019年08月23日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ子どものころから親の喜ぶ方を選んできた山岸みさ。もし自分の好きな道を選んでいたらと考えると…■第13話 唐揚げの配分いつの間にか“母親らしいふるまい”が板についてきた自分。ふとした瞬間に、なんだか不思議な気持ちになるのでした。>> 「山岸みさ」のエピソード一覧
2019年08月20日今回は、今こうしてコミックライターとしてお仕事をさせていただけるようになった経緯について描かせていただこうと思います。■育児日記にメモすることから始まった!そして結婚し子どもが生まれ、初めての育児に右往左往する日々が始まりました。毎日繰り返される同じ日々。自分の時間がとれず、睡眠不足のなか、私のちょっとした気分転換が育児日記をイラストつきでつけることでした。一日の書けるスペースは、3センチ角ほどの小さいスペース。でも、毎日が発見や成長の連続である子育て期において、描くことには困りませんでした。むしろ、描きたいことが多すぎてスペースが足りないくらい。忙しい日々の中のちょっとしたことを毎日一コマずつおもしろおかしく描くことは楽しい日々でした。でも、私が購入した育児日記は1歳までしか書く欄がなくて…。その後のことはちょこちょことメモに記すものの、まとまっていなかったので、じつは紛失したものもあったりで、じつはきちんと残せていなかったのです。■今しか描けないものを残したい! 初SNSに挑戦マメな性格ではない私は、これまでSNSやブログなどはまったくやっていなかったので、これを機にInstagramに登録して、育児絵日記を描き始めることに!熱しやすく冷めやすい私。なにかと三日坊主になりがちなのですが、SNSで公開することによって、「もしかしたら見てくださる方がいるかも」と思ったことが続けられた理由かもしれません。そして息子が一歳半ごろになる頃。初めは自分の記録用のつもりだったSNSの投稿が、ありがたいことにたくさんの方に見ていただけるように。そうしていまは、こうして仕事として育児漫画を描かせていただけるようになりました。■育児は大変! でもひとりじゃないとはいえ、やっぱり育児は大変。赤ちゃんのときは身体の発達について悩み、育児にいっぱいいっぱいになって家事まで手が回らない自分のふがいなさに自己嫌悪し、大きくなってくると周りとの関わりや心の成長について悩み…。子育ては、それぞれの月齢で違った悩みが出てきます。人見知りであまりママ友が多くない私は、なかなか発散したり相談したりする場がなくて、つらいこともありました。が、育児漫画を公開するようになってからは、見てくださる方々のアドバイスに励まされ、叱咤(しった)に反省し、共感のメッセージに涙することで、「一人じゃない。みんながんばっているんだ!」と思うことで心が軽くなりました。そんな皆様に支えられながらさせていただいているこのお仕事、かつての夢だった、絵を描くお仕事、本当にありがたいことだなと、あらためて感じています。
2019年08月16日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ学生時代から友達づくりが苦手だった峰ゆかりは、自分によく似た息子に不安をおぼえます。「あんな明るいお母さんだったら、そうちゃんの人生はもっと幸せだったのかな」スーパーですれ違った見知らぬママの笑顔すらまぶしくて…。■第12話 私はいつも、何か足りない“○○すれば幸せになれる”と信じて、そのつど手に入れてきたはずの人生。なのに私は、どうしてこんな気持ちのままなんだろう。(次回に続きます) >> 「峰ゆかり」のエピソード一覧
2019年07月30日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじフリーランスの在宅ワーカーとして、仕事をしながら1歳半の息子を育児する峰ゆかり(36歳)。おでかけ先ですぐに泣いて帰りたがる人見知りの息子の姿に、これまでの自分の姿が重なります。■第11話 きっとこの子もこの先苦労するんだろうなスーパーですれ違った見知らぬママの明るい笑顔すら、やけにまぶしく見えてしまいます…。(次回の更新は7月30日です)>> 「峰ゆかり」のエピソード一覧
2019年07月29日平成が終わり、令和時代が幕を開けた2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。 前回 からのあらすじ「お願いだから話してよ」2歳になっても言葉を話さない息子に焦り、思わず涙する谷口ちさと。そのころ同じ町に暮らす別の家では…。■第10話 在宅ワーカーの私と、人見知りの息子おでかけしてもすぐに泣いてしまって帰りたがる内気なわが子の姿は、まるで自分を見ているよう…。(次回の更新は7月29日です)>> 「峰ゆかり」のエピソード一覧
2019年07月28日