一家揃ってアーティストのセレブファミリーは少なくないけれど、両親どちらも時代のアイコンにして、自身もまた然りというケースは滅多にない。シャルロット・ゲンズブールは、そんな稀有な存在だ。父親は破天荒な才人セルジュ・ゲンズブール、母親はその彼のもとでフレンチロリータな魅力を開花させ、のちにエルメスのあの人気バッグ誕生のきっかけにもなったジェーン・バーキン。そんなふたりの娘として注目を集めて育ちながらも世間に翻弄されることなく、俳優としてのキャリアも幸せな家庭もしっかり築いてきたという意味においてもだ。カメラを通して向き合う、伝説の母と娘。本作『ジェーンとシャルロット』は彼女の初監督作にして、母ジェーンを見つめたドキュメンタリー。といっても、そこは母と娘。いわゆるスターの素顔に迫る的なものとは一味違う。そもそもシャルロットにとって、本作はジェーンに会うための口実だったのだとか。異父姉ケイト・バリーの死を機にニューヨーク暮らしをはじめたことで、母との間にいい距離感が生まれたというシャルロットだが、ジェーンは彼女が10歳になる前にセルジュのもとを去っている。多感な時期を父のもとで過ごした娘と母には、おたがいに遠慮のような気遣いがあったのだ。つまりカメラを媒介とすることで、普段なら面と向かって聞けないことも聞ける。少女時代の自分をどう思っていたか。娘はずっと知りたかったことを尋ね、母も誠実に答える。でも、そうした単刀直入さはカメラを向けられる側にとっては恐ろしい。実際、この対話も含む日本での撮影後、ジェーンが本作のキャンセルを申し出る事態もあったそう。けれども、シャルロットは決してジェーンを問い詰めたりしない。彼女の人となりそのままの穏やかさで問いかけ、見つめ続けるのだ。亡きケイトへの想いを尋ねることができるのも、ジェーンが抱え続ける喪失感を話すことができるのも、同じ哀しみを抱える実の娘だからこそ。ファンの聖地であるヴェルヌイユ通りの「セルジュ・ゲンズブールの家」をふたりで訪ねたり、コンサートで日本やニューヨークを飛び回っていたり、彼女たちが特別な存在であることを思い出させるシーンはもちろんたくさんある。でも、そんなふたりの対話を通して浮かび上がるのは、ものすごく普遍的な母と娘の想い。シャルロットがジェーンに抱く想いの数々には、セレブ育ちならぬ身でも自身の母への想いを重ねずにいられなくなる。公開目前にジェーンの訃報が届いたけれど、とりわけ、母への愛が深まるほどに増す、いつか必ず訪れる別れへの不安には激しく胸を揺さぶられたものだ。それにしても、映像と空気感が素敵すぎる。いかにもドキュメンタリーなインタビューカットはなく、語り合うふたりを捉える映像も何気におしゃれ。なによりときめくのは、ブルターニュにあるジェーンの家。娘たちの子ども時代の思い出も詰まった海辺の家は、無造作に置かれた雑貨さえも絵になりつつ、居心地が良さそう。その暮らしぶりから伝わってくるジェーンの肩の力の抜けた生き方。そして、ずっと世間の注目を集める環境にありながらも、穏やかさと優しさを持つ女性に育ったシャルロットの強さ。そのどちらも素敵だなと、改めて思う。『ジェーンとシャルロット』監督/シャルロット・ゲンズブール出演/ジェーン・バーキン、シャルロット・ゲンズブール、ジョー・アタル8月4日よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国順次公開。©2021 NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms※『anan』2023年8月9日号より。文・杉谷伸子(by anan編集部)
2023年08月07日各国の映画祭で注目を集めた話題作『ファルコン・レイク』より、監督を務めたシャルロット・ル・ボンのインタビューが収められたメイキング映像が到着した。少年と少女のひと夏の思い出を描いた本作は、長編初監督ながら繊細な表現で新しい青春映画を誕生させた新鋭シャルロット・ル・ボン監督に賞賛の声が寄せられた。フランスを拠点に俳優として活躍してきたシャルロット・ル・ボン。これまで、第40回セザール賞助演女優賞にノミネートされた『イヴ・サンローラン』(14/ジャリル・レスペール監督)をはじめ、『ムード・インディゴ うたかたの日々』(13/ミシェル・ゴンドリー監督)、『ザ・ウォーク』(15/ロバート・ゼメキス監督)、『フレッシュ』(22/ミミ・ケイヴ監督)など多数の作品に出演してきた。本作は、そんな彼女が、映画監督としてメガホンをとった長編初監督作。監督は本作について「思春期に感じるような居心地の悪さや混沌を表現したかった」とふり返る。この度解禁された映像の中では、監督本人が青春時代に感じた雰囲気をフィルムに焼き付けるため奮闘する姿が収められている。少年バスティアンが3つ年上の少女クロエに連れられてパーティーに赴くシーンの撮影には、35人ものエキストラ未経験者が出演。演出に戸惑いながらも、丁寧に細かな動きまで指示し、10テイク以上納得がいくまで撮影を重ねたことを明かした。また、原作にはない映画オリジナルの要素として「幽霊の話」を脚本に追加した経緯や、初めての長編監督作を支えた撮影監督との絆が感じられる場面も。さらには、「即興と下準備を組み合わせた」と、様々なアイディアを事前にリストにして役者に演じさせるなど試行錯誤を重ねた現場エピソードを披露した。監督の実体験が色濃く反映された本作。10代の少年少女の心の触れ合いと機微を捉えるため、ストイックに映画と向き合う様子が印象的なメイキング映像となっている。『ファルコン・レイク』は8月25日(金)より渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月02日先日、訃報が伝えられたジェーン・バーキンに、娘であるシャルロット・ゲンズブールが迫った初監督のドキュメンタリー映画『ジェーンとシャルロット』から、本予告と電子版ポスタービジュアル、新たな場面写真が解禁された。映画監督でミュージシャンのセルジュ・ゲンズブールと俳優で活動家でもあるジェーン・バーキンとの間に生まれたシャルロット・ゲンズブールが初監督を務めた本作は、母であるジェーンがこれまで誰にも語ることのなかった娘たちへの想い、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩や後悔、最愛の娘ケイトを自死で失って以降の深い哀しみを紡ぎ出した貴重なドキュメンタリー作品。本予告には、5月に公開した特報よりさらにジェーン・バーキンの苦悩が色濃く表現された仕上がり。日本版予告編の演出は、『Rodeo ロデオ』『ホテルアイリス』などの遠山慎二が手掛けている。電子版ポスタービジュアルには、母ジェーンのノルマンディーの家で、シャルロットがカメラを片手に母と対話する場面が採用された。これが3番目のポスターとなり、2人の間に流れる穏やかな時間が、優しいタッチで表現されている。新進グラフィックデザイナーの内田美由紀がデザインを手掛けた。さらに、著名人から本作への共感メッセージも到着。ジェーンとシャルロット母娘の姿を描いた本作が、なぜ私たち日本人の心にも刺さるのか。亡き樹木希林さん・内田裕也さんを両親に持つ内田也哉子は「母を切望する娘の眼差しは、あまりに柔らかく、鋭く、リリカルで......いつしか呼吸するのも忘れ、画面に見入っていた」と語り、本作を「容易に解かれない愛のミステリー」と表現。松田優作さんの妻・松田美由紀、娘・松田ゆう姫母娘は、それぞれ「まるで、私を見ているようだった」「私も娘としてシャルロットに通ずる想いを感じた」とコメント。これまでにも母親との確執を公言してきたLiLiCo(映画コメンテーター)は「会話ではなく、母にハグされたかった。それだけ」と共感を寄せ、米澤よう子(イラストレーター)からもイラストメッセージが到着。米澤よう子さん(イラストレーター)なお、本作と「アニエスベー(agnes b.)」とのコラボTが8月4日(金)より、渋谷店、青山店、渋谷スクランブルスクエア店、銀座店、京都BAL店の5店舗で販売。8月2日(水)にはサエキけんぞうプロデュースによる「ジェーンとシャルロット・ナイト」と題された音楽イベントが、下北沢FLOWERS LOFTで開催されることも決定した。『ジェーンとシャルロット』は8月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月18日映画『ジェーンとシャルロット』の本予告映像と電子版ポスターヴィジュアル、新場面写真が公開された。映画監督&ミュージシャンのセルジュ・ゲンズブールと女優ジェーン・バーキンとの間に生まれた女優シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めた『ジェーンとシャルロット』は、母であるジェーンがこれまで誰にも語ることのなかった娘たちへの想い、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩や後悔、最愛の娘ケイトを自死で失って以降の深い哀しみを、ふたりの間に流れる優しい時間の中に紡ぎ出したドキュメンタリー作品。公開された予告編は、ジェーンの苦悩が色濃く表現された仕上がりとなっている。日本版予告編の演出は、『Rodeoロデオ』『ホテルアイリス』などの遠山慎二が務めた。また、グラフィックデザイナーの内田美由紀が手がけた電子版ポスターヴィジュアルは、母ジェーンのノルマンジーの家で、シャルロットがカメラを片手に対話する場面が映し出されている。これが3番目のポスターヴィジュアルとなり、ふたりの間に流れる穏やかな時間が優しいタッチで表現されている。さらに、内田也哉子、松田美由紀、松田ゆう姫、LiLiCoら14人の著名人からのコメントが到着。併せて米澤よう子によるイラストが公開となった。■内田也哉子 コメント母を切望する娘の眼差しは、あまりに柔らかく、鋭く、リリカルで……いつしか呼吸するのも忘れ、画面に見入っていた。容易に解かれない愛のミステリー。けれど、彼女たちの佇まいに、言葉の端々に、答えはちゃんと存在していた。■小林麻美 コメントParisでジェーン・バーキンの家に行った時、3階の部屋で机に向かって勉強していたシャルロット。可愛くて透明でシャイな少女が大人になり、監督になった。歳を重ねたジェーンのすべてを優しくありのままに映し撮っていた。ボーカルをなくしたシャルロットの音楽もいい。■土屋アンナ コメント母と娘の関係は様々である。JaneとCharlotteはお互いを否定することの無い関係に見える。でもそこに至るまでには葛藤ややり場の無い寂しさがあり、長い時間をかけてようやくお互いの存在を理解して行く様が見えて来る。私と私の母との関係、そして私の娘たちとの関係を、改めて深く考える事を教えてもらえた気持ちになった、素晴らしい作品。■野宮真貴 コメント時代のアイコンであり、親子であり、女優同士でもある二人がカメラを通じて初めて語り合う極めてパーソナルな、それ故に普遍的な人生の物語。母であること、娘であること、愛すること、老いること、愛する人を失うこと、戸惑いと和解を繰り返しながら、それでも前を向いて生きていくこと。今年、最も心に響くドキュメンタリー映画です。■ヒグチユウコ コメントジェーン・バーキンをスクリーンでちゃんと観たのは『欲望』が最初。アイコンとしてではなく等身大の視点でみたことがなかった私は、シャルロットとのぎこちなくも愛のあるやりとりに妙に胸騒ぎを覚えながら観た。多分自分の中で消化しきれてない私の人生の棘を刺激されたのかもしれない。■松田美由紀 コメントまるで、私を見ているようだった。子どもたちに愛を捧げ、それ故に怯えてる嫌われたくなくて、ずっと愛してほしくて。子どもたちの為ならどんなことでもできる用意がある。どんな時でも。でも、その事はいつも秘密。親子。愛を繋ぐ~■松田ゆう姫 コメント母に抱く憧れや尊敬、そして複雑な感情が全て素直に描かれていて、私も娘としてシャルロットに通ずる想いを感じた。母でありアーティストであるジェーンの言葉は柔らかくて美しくて、人間的。まるで私の母みたいだなぁと思うところもあって、とても素敵な映画だった。■村上香住子 コメント母ジェーンとの真の愛の姿はどこに?リアルな母の言葉を求めて、娘シャルロットのひたむきな思いに胸を打たれる。誰もが母親との関係を優しく見直したくなる映画。■LiLiCo コメント娘は母に抱きしめられたいだけ。わたしはいつもそう話す。わたしも会話ではなく、母にハグされたかった。それだけ。そんなシンプルなことが何よりも大切だとこの作品を見て改めて思った。■ヴィヴィアン佐藤 コメントまるで家主の留守を狙って、突然母娘がセルジュの家を訪ねる。40年の時を経て、まったく当時のままの香水瓶を開ける。いまだその中に入っている気体を吸い込むジェーン。その瞬間我々も目眩と共に記憶や時間、映画の魔術を味わう。■菊地貴公 コメント不思議。こんな美しい映画なのに親戚のホームビデオくらい心に近くて。シャルロットのコーデュロイコート真似したくなる!■サエキけんぞう コメントこの数年間で大きな痛手を負ったジェーンの心に向かう、娘シャルロット。パパは元祖チョイ悪オヤジの大プロデューサー、セルジュだ!女性の旗手達が、男女の変わり目の時代だからこそグっと来る映像美。親子の魂の邂逅に涙せずにいられない奇跡のドキュメンタリー!■鈴木正文 コメントセルジュ(・ゲンズブール)の訃報に接した当時のフランス共和国大統領、フランソワ・ミッテランは、「われらの時代のボオドレールにしてアポリネールであった」といってかれの死を惜しんだ。フランスが生んだもっとも偉大なふたりの詩人の生まれ代わりであったというに等しい。その男を愛したふたりの女の対話が浮かび上がらせたのは、愛するものを永遠化するためででもあるかのように、愛したものを壊しつづけた詩人のレガシィとしての、ジェーンとシャルロットという名の、かれらじしん(の自画像)であった(のだとおもう)。■米澤よう子 イラスト映画『ジェーンとシャルロット』本予告<作品情報>映画『ジェーンとシャルロット』8月4日(金) 公開公式サイト: NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms
2023年07月18日映画『ファルコン・レイク』が、2023年8月25日(金)より順次全国で公開される。監督はシャルロット・ル・ボン。少年と少女のひと夏を描く青春映画映画『ファルコン・レイク』は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞に輝き、日本でも人気を博すフランス語圏のマンガ「バンド・デシネ」の名手であるバスティアン・ヴィヴェスによる、『年上のひと』を原作とする作品。原作者ですら映像化はできないと考えていた繊細な物語をベースに、監督のシャルロット・ル・ボン自らが脚本を手掛け、これまでにない新たな青春映画に仕上げた。映画『ファルコン・レイク』で描かれるのは、14歳を迎える少年と16歳の少女の忘れられないひと夏。ヴァカンスで訪れた自然豊かな湖畔の避暑地で、一緒に時間を過ごすうちに徐々に2人の距離が近づいていく。子どもから大人へと変わりゆく2人が経験する、切なくも美しいストーリーが繰り広げられる。映画オリジナルの、衝撃のラストにも注目だ。映画『ファルコン・レイク』登場人物主人公バスティアン…ジョゼフ・アンジェル14歳を迎える少年。両親、歳の離れた弟とともにカナダ・ケベックの湖畔にある避暑地のコテージを訪れ、クロエと久々に再会する。美しい湖で水上スキーを楽しんだり、自然の中でサイクリングをしたり、草原で追いかけっこをしたりしながら、クロエとの仲を深めていく。クロエ…サラ・モンプチバスティアンの母の友人、ルイーズの娘。バスティアンの3つ年上。ヴィオレット…モニア・ショクリ監督は注目の新鋭シャルロット・ル・ボン監督のシャルロット・ル・ボンは、映画『イヴ・サンローラン』『ムード・インディゴ うたかたの日々』などにおいて俳優としても活躍。監督デビュー作の短編『ジュディット・ホテル』が話題を呼び、自身初の長編映画『ファルコン・レイク』で第75回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品。独創的な世界観と16mmフィルム撮影で映し出す映像美が高く評価され、新鋭ながら第76回カンヌ国際映画祭では短編部門の審査員に抜擢された、注目の映画監督だ。映画『ファルコン・レイク』あらすじもうすぐ14歳になる少年バスティアンは、母の友人ルイーズのもとでひと夏を過ごすため、家族でフランスからカナダ・ケベックの湖畔にあるコテージを訪れる。森、湖、深い自然に囲まれて過ごす数日間。メランコリックで大人びた雰囲気の3つ年上のルイーズの娘・クロエに惹かれていくバスティアンは、彼女を振り向かせるため幽霊が出るという湖へ泳ぎに行くが……。【作品詳細】映画『ファルコン・レイク』公開日:2023年8月25日(金) 渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー監督:シャルロット・ル・ボン脚本:シャルロット・ル・ボン出演:ジョゼフ・アンジェル、サラ・モンプチ、モニア・ショクリ原作:バスティアン・ヴィヴェス「年上のひと」(リイド社刊)原題:Falcon Lake2022年|カナダ、フランス|カラー|1.37:1|5.1ch|100分|PG-12|字幕翻訳:横井和子
2023年06月25日シャルロット・ゲンズブールが監督を務め、母親ジェーン・バーキンの真実に迫ったドキュメンタリー映画『ジェーンとシャルロット』が、2023年8月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほかにて全国公開される。シャルロット・ゲンズブール初監督のドキュメンタリー映画『ジェーンとシャルロット』は、映画監督&ミュージシャンであった天才アーティストのセルジュ・ゲンズブールと人気女優ジェーン・バーキンとの間に生まれた女優・シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めたドキュメンタリー作品。シャルロットが母ジェーン・バーキンの真実に向き合う『ジェーンとシャルロット』では、娘のシャルロットが母であるジェーンに向き合い、これまで決して語られることのなかった彼女たちの心の奥に隠された深い感情を映し出していく。ドキュメンタリーの撮影は、日本で本格的にスタート。ちょうどジェーンが東京公演を開催していたこともあり、プロジェクトが動き始めた。その後、ジェーンの意向により一旦企画がストップしたものの、2年後に再び撮影を再開。シャルロットの末娘、ジョー・アタルとともに、ブルターニュにて3世代で撮影に臨んだシーンもあるという。ジェーンが今まで誰にも語ってこなかった娘たちへの思いや、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩・後悔、最愛の娘ケイトを自死で失って以降の深い哀しみを、カメラのレンズを通して浮き彫りに。1960~70年代、1980~90年代という2つの時代をそれぞれセンセーショナルに彩ったフレンチアイコンの母娘の対話と、2人の間にあった溝をゆっくりと埋めていくような、優しい時間を目の当たりにすることができる。映画『ジェーンとシャルロット』あらすじ2018年、東京。シャルロット・ゲンズブールは、母であるジェーン・バーキンを見つめる撮影を開始した。自分たちの意思とは関係ないところで、距離を感じていた母娘。ジェーンがセルジュの元を離れ家を出て行った後、父の元で成長したシャルロットには、ジェーンに聞いておきたいことがあったのだ。 3人の異父姉妹のこと、次女である自分より長女ケイトを愛していたのではという疑念、公人であり母であり女である彼女の半生とは一体どんなものだったのか。シャルロットは初めて母親の真実と向き合うことになる。【作品詳細】映画『ジェーンとシャルロット』公開日:2023年8月4日(金)出演:ジェーン・バーキン、シャルロット・ゲンズブール、ジョー・アタル監督・脚本:シャルロット・ゲンズブールエンディングロール曲:《私はあなたのために完璧でありたかった!Je voulais être une telle perfection pour toi!》ジェーン・バーキン
2023年05月20日シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めたドキュメンタリー『ジェーンとシャルロット』が8月4日(金)より公開されることが決定。ティザー予告編と2種類のポスターが解禁された。天才アーティスト(映画監督&ミュージシャン)の故セルジュ・ゲンズブールと人気女優ジェーン・バーキンとの間に生まれた生粋のサラブレット女優・シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めた本作。母であるジェーンがこれまで誰にも語ることのなかった娘たちへの想い、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩や後悔、最愛の娘ケイトを自死で失って以降の深い哀しみを、ふたりの間に流れる優しい時間の中に紡ぎ出したドキュメンタリー。2018年、東京。シャルロット・ゲンズブールは、母であるジェーン・バーキンを見つめる撮影を開始した。これまで他者を前にしたときに付き纏う遠慮の様な感情が、母と娘の関係を歪なものにしてきた。自分たちの意思とは関係ないところで、距離を感じていた母娘。ジェーンがセルジュの元を離れ家を出て行った後、父の元で成長したシャルロットには、ジェーンに聞いておきたいことがあったのだ。3人の異父姉妹のこと、次女である自分より長女ケイトを愛していたのではという疑念、公人であり母であり女である彼女の半生とは一体どんなものだったのか。シャルロットはカメラのレンズを通して、初めて母親の真実と向き合うことになる…。この度公開されたティザー予告編は、2つの時代を象徴するフレンチアイコンだった母と娘のバックボーンと、撮影に挑む際の緊張を伝える内容となっている。併せて解禁されたポスターイメージは2種類。2人が深くハグし合うHUG版では、2人にとって大きな存在だった長女ケイト・バリー喪失の哀しみから、癒えることのない心の葛藤を暗喩されるイメージを表現。ベッドの中で2人が対話するシーンを採用したBED版では、これまでの確執に向き合い、娘との距離を縮めようとする母ジェーンの眼差しが印象的なデザインとなっている。「母と娘の言葉にならない問題を、優しさ溢れる感動的な記録( ELLE France)」「シャルロットの親密さへの欲求は私たちの目の前で満たされ、彼女たちの豊かな交流によって、慎み深さが覆い隠してしまったもの、その真実に触れる瞬間を目撃する(Cahiers du Cinéma)」「この映画には他者への感謝が常に支配している。だから感動的なのだ(Le Parisien )」といった絶賛評が溢れている本作。誰にも踏み込めなかった母と娘の真実の姿、決して語られることのなかった彼女たちの《心の奥に隠された深い感情》が明かされるドキュメンタリーとなっている。『ジェーンとシャルロット』は8月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年05月17日シャルロット・ゲンズブール主演、フランス映画界の次世代監督ミカエル・アースが手掛けた『午前4時にパリの夜は明ける』が公開中。ミカエル・アース監督が本作でオマージュを捧げたのは、80年代前半のフランス映画で永遠に輝き続けるパスカル・オジェ。そこで、G.W.にまとめて観たい、名匠たちに愛されたパスカル・オジェの作品をピックアップした。本作は80年代のパリを舞台に、結婚生活を解消したエリザベート(シャルロット・ゲンズブール)が深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことをきっかけに、それまで悲観していた人生を見つめ直していく物語。そんな本作には、アース監督がオマージュを捧げた数々の作品が登場し、80年代の映画愛に溢れている。特に80年代フランス映画界を代表する名優パスカル・オジェにオマージュが捧げられており、本作のキーパーソンともなる家出少女・タルラにその姿が投影された。1958年10月26日、フランス・パリ生まれのパスカル・オジェは、エリック・ロメール監督『満月の夜』(84)で第41回ヴェネチア国際映画祭で最優秀女優賞を受賞。将来を期待されたが1984年、26歳の誕生日を目前にして急逝した。「パスカル・オジェは、信じられないほどの儚さと偉大な強さを併せ持つ、ユニークな人物です。彼女はこの映画を作りたいと思わせてくれた要素のひとつで、出演している映画がもっとたくさんあればいいのに、と思います」と監督。「エリック・ロメール『満月の夜』やジャック・リヴェット『北の橋』は、彼女の衝撃的な運命に対するオマージュのひとつで、80年代の象徴として今も生きています。家出少女・タルラを演じたノエ・アビタに会ったとき、彼女はパスカル・オジェと完璧に呼応し、私が想像していたその時代を包含する彼女の特異な声に魅了されました」と、パスカル・オジェに憧れるタルラと演じたノエ・アビタについて語っている。【1】『満月の夜』(1984/エリック・ロメール)2人の男と2つの家の間で揺れ動く女性の感情を繊細に描き出す――公開後2か月ほどで急逝したパスカル・オジェの遺作エリック・ロメール監督による「喜劇と格言劇」シリーズの第4作。パリ郊外のアパートで建築家の恋人レミと暮らすインテリアデザイナーのルイーズ。生真面目なレミと自由奔放なルイーズの間には口喧嘩が絶えない。レミとの生活に息苦しさを感じたルイーズは、パリに自分だけの部屋を借り、妻子持ちの親友オクターブと遊び歩くようになるが…。パスカル・オジェが主演・室内装飾も担当し、本作でヴェネチア国際映画祭主演女優賞を受賞したが、その直後に急逝。『午前4時にパリの夜は明ける』劇中では、家出少女・タルラ、息子・マチアス、娘・ジュディットの3人が人込みに紛れて映画館内に忍び込み、そこで偶然にも本作を観ることになる。■洋画専門チャンネル ザ・シネマメンバーズにて配信中。【2】『北の橋』(1981/ジャック・リヴェット)パリの街で2人の女性が繰り広げる奇想天外な冒険ジャック・リヴェット版現代の「ドン・キホーテ」。ジャック・リヴェット監督作の常連ビュル・オジェとその娘パスカル・オジェが共演した唯一の作品。パリの街をバイクで走る少女バチストは、刑務所から出所したばかりの閉所恐怖症のテロリスト、マリーと出会う。マリーの恋人が持っていた謎の地図を手にした2人は、地図をすごろくに見立てて街中をめぐるうちに陰謀に巻き込まれていく。『午前4時にパリの夜は明ける』劇中では、家出少女・タルラとエリザベートの息子・マチアスの2人が映画館で本作を鑑賞する。タルラはパスカル・オジェが亡くなったことを聞いて悲しみに暮れ、亡き彼女の姿を目に焼き付ける。■洋画専門チャンネル ザ・シネマメンバーズにて配信中。【3】『ダウン・バイ・ロー』(1986/ジム・ジャームッシュ)亡きパスカル・オジェに捧げる――ジム・ジャームッシュの監督第3作。商業デビュー作『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に続いてのタッグとなった常連ジョン・ルーリー、ジャームッシュが敬愛するミュージシャンのトム・ウェイツ、そしてイタリアの喜劇俳優ロベルト・ベニーニを迎えて描いた。刑務所で同房になった3人の男が奇妙な友情で結ばれ、偶然見つけた抜け穴から脱獄に成功する。彼らが外の世界で行く当てもない旅を繰り広げ、やがてそれぞれの道を歩み始めるまでを独特のユーモアで描く。同作はかつてジム・ジャームッシュと親しい仲であった、亡きパスカル・オジェに捧げられている。U-NEXTにて配信中。『午前4時にパリの夜は明ける』はシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:午前4時にパリの夜は明ける 2023年4月21日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
2023年05月06日春といえば、大きな決断とともに新たな一歩を踏み出す人も多い季節。そこで、今回オススメする1本は、夫の裏切りによってシングルマザーとして生きていくことになった女性の生き方を描いた話題作です。『午前4時にパリの夜は明ける』【映画、ときどき私】 vol. 5701981年、パリ。夫から結婚生活の終わりを告げられ、突然ひとりで子どもたちを養うことになったエリザベート。これまでほとんど働いた経験のなかった彼女は、焦りを覚えつつも何とか深夜放送のラジオ番組の仕事に採用される。そんななか、エリザベートが出会ったのはスタジオゲストとして訪ねてきた少女タルラ。彼女が家出をして外で寝泊まりしていることを知ると、自宅へと招き入れる。エリザベートは、一緒に暮らすなかで自身の境遇を悲観していたこれまでを見つめ直していくのだった…。昨年のベルリン国際映画祭ではコンペティション部門に出品され、高い評価とともに絶賛の声が上がった本作。そこで、作品の制作過程などについてこちらの方にお話をうかがってきました。ミカエル・アース監督2018年の前作『アマンダと僕』でさまざまな賞に輝き、フランス映画界でも注目の存在となっているアース監督。今回は、世界の名匠たちから愛される俳優シャルロット・ゲンズブールを主演として迎えた理由や現場で感じた魅力、そして作品を通して伝えたい思いなどについて語っていただきました。―本作は、なぜ1980年代を舞台にしようと思ったのですか?監督この映画を撮る一番のきっかけは、80年代を描くことでした。というのも、当時の私はまだ子どもでしたが、80年代のティーンエイジャーを体験することをずっと夢見ていたからです。人は子ども時代によって形成されるとよく言いますが、実際に私自身も80年代によって作られているように感じています。とても抽象的に聞こえるかもしれませんが、本作ではノスタルジックな視点ではなく、自分のなかに残っている時代の雰囲気や色味、質感といったものをつかみ取りたいと思っていました。あとは、中年の世代に入った女性が夫と別れる状況になってしまう展開と今回撮影したパリ郊外の街、そして深夜ラジオといった以前から映画に取り込みたいと考えていたいくつかの要素をこの作品ではすべて加えています。―なるほど。エリザベートの人物像を形成するうえでは、何かを参考にされたのでしょうか。監督自分が知っている人のなかにモデルがいたとか、そういったことは特にありませんでした。ただ、自分の周りにもエリザベートと同じくガンを経験した女性や夫と別れた女性を知っています。なので、そういったいろんな情報を混ぜ合わせてキャラクターを作り上げていきました。あと、当時の日本がどうだったのかはわかりませんが、80年代のフランスでは離婚がひとつの社会現象となっており、パリでは約2組に1組が離婚していたと言われているほど。それが80年代の象徴的な出来事だったので、設定にも取り入れていますが、それ以外は時代を越えて通じる女性像だと思っています。シャルロットは、崇高なプロ意識を持っている俳優―そして、そのリアルな女性の姿をシャルロット・ゲンズブールさんが見事に演じていますが、この役を彼女にお願いしたいと思った理由を教えてください。監督正直に言うと、実は私はシャルロットの作品をそこまで観ていたわけではありませんし、彼女のこともよく知りませんでした。でも、あるとき彼女のインタビューを見ていて、センシティブであると同時にとても重心がしっかりとある方だなと思い、彼女が持っている二面性にインスピレーションを受けたのです。エリザベートという女性も、ひと言では説明できないくらい複雑で、いろんな側面を持っている人物。勇気を持って行動しているかと思えば内気なところがあり、もろいようで意外と決断力があるような女性なので、シャルロットに演じてもらいたいなと。実際、初日から彼女はこの役をとても優美に演じてくれました。―では、彼女と現場をともにしてみて、驚いたことや感銘を受けたことはありましたか?監督一緒に仕事をしてみて、私はますます彼女に魅了されました。現場でも、ずっと彼女に見入ってしまったほどです。彼女はシナリオを細かく分析するのではなく、自然に理解して演じるタイプなので、どちらかというとアメリカの俳優たちに近いと感じました。彼女は知性があって寛容で、愚痴を言ったりすることもなく100%この映画に捧げてくれたので、崇高なプロ意識を持っている俳優。さらに、人工的な美しさではなく、年代に合った自然な美しさを兼ね備えている方でもあると思いました。日本との間には、つながりを感じている―確かに、自然体なところが魅力的ですよね。それでは、日本についてもおうかがいしたいのですが、監督はどのような印象をお持ちですか?監督ありきたりな言葉に聞こえるかもしれませんが、私はつねに日本には魅了されています。そして、世界中で自分の映画が公開されるなかでも、フランスの次に理解してくれていると感じるのが日本。フランスと日本では文化がまったく違うので、なぜそうなのかはうまく説明できませんが、日本との間には絆のようなつながりを感じています。私の映画にとって、日本は“第二の家”なのです。―うれしいお言葉をありがとうございます。監督ご自身が日本の文化などで興味を持っていることはありますか?監督私は音楽が大好きなのですが、数年前からハマっているのは日本で発売されているレコードジャケットを集めることです。音楽に関してはイギリスやスコットランド、アイルランドから影響を受けているのですが、日本で作られているそれらのアルバムは非常に美しく、ほかの国ではなかなか出会えないようなものばかりだと思っています。人とは対立するのではなく、共有することが大事―今後も監督の作品を楽しみにしている映画ファンは多いと思いますが、映画作りで大切にしていることは?監督1つのプロジェクトに取り掛かる場合、私は初めに“小さな石ころ”しかもたらしていません。にもかかわらず、そこに多くの人が集まり、一緒に共有できるのは素晴らしいことだと考えています。そのときに私が意識しているのは、お互いに対する信頼と優しさ。誰かと対立する必要はまったくなく、他人と同じ思いを共有することが何よりも原動力になると思っています。それから、映画を作っているときにいつも感じるのは、映画自体が私を選んでくれているということ。「この物語を書きなさい」と言われているような感覚に毎回陥るのです。これからも、私は自分の日常や人生からインスピレーションを得て映画を作っていきたいと考えています。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。監督今回の作品では、生きるうえでの難しさやいろんな悩みを抱えている人物たちの不安や心の傷を包み隠さず見せていますが、私はそれらを美しく描きたいと思って作りました。そして、そういった日常に起こり得ることについて知ることにも意味があるので、知ったうえでもっと深いところにまでいっていただけたらいいかなと。映画のなかではそれらを感覚的に表現している部分もありますが、映画を観て、みなさんに感じていただくことが重要なことだと思っています。誰にでも壁は乗り越えられる!多くの葛藤を抱えて生活している私たちの背中をそっと押してくれるのは、さまざまな困難に傷つきながらも自分の力でたくましく生きようとする主人公たちの姿。パリでも日本でも、「明けない夜はない」と希望を感じさせてくれるはず。取材、文・志村昌美心に響く予告編はこちら!作品情報『午前4時にパリの夜は明ける』4月21日(金)より、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次公開配給:ビターズ・エンド️(C) 2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
2023年04月19日シャルロット・ゲンズブールが主演を務めるミカエル・アース監督最新作『午前4時にパリの夜は明ける』から、主人公エリザベートが家出少女タルラを食事に招待する本編映像が解禁された。シャルロット演じるエリザベートは、深夜ラジオの仕事で出会った少女タルラが家出をして外で寝泊まりしていると知り、そんな彼女を放っておけず、同じアパートの一室を貸す。解禁となったのは、エリザベートがタルラを自宅に招き、2人の子どもたちと共に食卓を囲む場面。「前からラジオの仕事をしてたの?」とタルラが聞くと、「ごく最近よ」と答えるエリザベート。子どもたちもつい最近知ったようだ。高校生である息子マチアスの学校の話題になると、エリザベートは「留年しても助けてやらないから」と厳しい母親の表情を見せる。タルラには進学の予定はなく、昔中学に通ったきりだという。職業訓練や奨学金を提案するエリザベートに対して、タルラは「あなたみたいにラジオの仕事をしたい」と真っ直ぐな瞳で夢を語るだったーー。純粋なタルラの登場によって悲観していた過去を少しずつ見つめ直していくエリザベートと、心揺れ動くマチアス。なにげない食卓のシーンを通してエリザベートたちの愛情深い人柄が垣間見える温かな1シーンだ。鑑賞した著名人たちから絶賛&共感コメントが到着!ドラマや映画など幅広く活躍している女優・西田尚美は「あのなまいきシャルロットが、お母さんに」と子役時代から進化し続けるシャルロットの演技を称賛し、「大げさでなく、とてもさりげない愛情のかけ方、スクリーンに存在している姿に惚れ惚れした」とコメント。自身もJ-WAVEでナビゲーターを務める小川紗良は「弱さを抱えて生きること、支え合うこと、誰かを思いやること。深夜ラジオが孤独を繋ぐように、きっとこの映画に救われる人がいると思う」と、ラジオの仕事をきっかけに自信を取り戻していくエリザベートに共感のコメントを寄せた。さらに、イラストレーターの原智子からはエリザベートがベッドに座り込む印象的なシーンを描いたイラストも到着している。『午前4時にパリの夜は明ける』は4月21日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:午前4時にパリの夜は明ける 2023年4月21日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
2023年04月03日シャルロット・ゲンズブール主演、『アマンダと僕』ミカエル・アース監督の『午前4時にパリの夜は明ける』より本編映像が解禁された。第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品の本作は、夫と別れたシングルマザーが深夜ラジオの仕事とそれをきっかけにして出会った孤独な少女と、家族と過ごした7年間を描く感動のヒューマンドラマ。この度解禁されたのは、シャルロット・ゲンズブール演じる主人公エリザベートと、エマニュエル・ベアール演じるラジオパーソナリティ・ヴァンダの出会いを描く本編映像。エリザベート(シャルロット・ゲンズブール)は仕事の面接でラジオフランスを訪れ、パーソナリティーのヴァンダ(エマニュエル・ベアール)と初めて顔を合わせる。ウイスキーを注ぎながら「ここの前は何を?」とヴァンダが投げかけると、出産後は健康上の問題で働くことができなかったと、仕事にブランクがあることを明かすエリザベート。「夫と別れたんです。彼が家を…」と事情を語る様子から察したヴァンダは「ええ 分かるわ」と優しく微笑む。“何でもやる”と手紙に書いたエリザベートに対して提案されたのは、リスナーからの電話を引き継ぐ電話受け付け業務。「必要なのはリスナーと繋がるだけでなく、共有に値する言葉を選び、受け止め、電波に乗せられる人」「イヤな面としては低賃金」と歯に衣着せずに話すヴァンダの言葉からは、テレビの深夜放送に押され、厳しい状況にある当時のラジオ業界の様子が垣間見える。シャルロット・ゲンズブールとエマニュエル・ベアールが共演するのは99年の『ブッシュ・ド・ノエル』(ダニエル・トンプソン監督)で姉妹役を演じて以来。ともに80年代にデビューを果たし、フランス映画界に欠かせない存在となった2人が、今度は仕事の同僚として、23年ぶりとなる再共演を果たした。シャルロットは今回の共演について「彼女と再び共演できてうれしかったです。エマニュエルは魅力的で、優しく、寛大な女性です」と語っている。『午前4時にパリの夜は明ける』は4月21日(金)より、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:午前4時にパリの夜は明ける 2023年4月21日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
2023年03月29日シャルロット・ゲンズブール主演、『アマンダと僕』のミカエル・アース監督作『午前4時にパリの夜は明ける』より本ビジュアルと場面写真が解禁された。ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、「フランスのアカデミー賞」セザール賞では、アントン・サンコが音楽賞にノミネートされている本作。昨年12月に行われたフランス映画祭で上映された後、SNSには「人生の真実が溢れる映画」「温かさに胸を打たれた」「映画好きにはたまらない!」など、絶賛の声が相次ぎ、注目が集まっている。今回解禁された場面写真3枚は、深夜ラジオ「夜の乗客」のパーソナリティ・ヴァンダのDJ姿、2人で出かけるエリザベートの息子マチアスと家出少女のタルラ、エリザベートと食卓を囲む娘ジュディット。ヴァンダは、かっちりとYシャツ、ネクタイ、ベストに身を包みタイトにまとめた髪型で、ベテランの風格を感じさせる。エリザベートの人生に大きな影響を与えるヴァンダを演じるのはフランス国内外で高く評価される、エマニュエル・ベアールだ。エリザベートを演じるシャルロット・ゲンズブール同様、80年代からトップ女優として活躍を続ける彼女の登場が物語に深みを添える。また、マチアスを演じるキト・レイヨン=リシュテルの瑞々しく儚い姿を「感動的な存在」と監督が絶賛しており、タルラ役ノエ・アビタは20年のセザール賞有望若手女優賞へのノミネートが記憶に新しい、いま注目の新星だ。そして、ジュディットをクレルモンフェラン国際短編映画祭にて最優秀女優賞を受賞したメーガン・ノータムが演じ、シャルロット・ゲンズブールやエマニュエル・ベアールらベテラン俳優陣に負けない輝きを放っている。併せて公開となった本ビジュアルには、「80年代、生まれ変わるパリ――もう一度、私は輝き出す」の文字とともに主人公・エリザベートの晴れやかな表情が映し出される。ミッテラン大統領の当選に沸き立つ80年代のパリとともに彼女の人生も移り変わり、タイトルにもある「夜が明ける」ように新たな一歩を踏み出すことを予感させる。同じく映し出されるのは家族の姿。真剣なまなざしの息子・マチアス、微笑み合う娘・ジュディットとエリザベート、そして家族がともに時を過ごす家出少女・タルラ。コピーにあるように、タルラと出会い、「家族」の絆を強くしたものは何だったのか。それぞれの眼差しのなかに、彼らが過ごした7年間を思わせる。『午前4時にパリの夜は明ける』は4月21日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:午前4時にパリの夜は明ける 2023年4月21日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
2023年02月09日来年4月より公開されるシャルロット・ゲンズブール主演「The Passengers of the Night(英題)」(原題:Les Passagers de la Nuit)の邦題が『午前4時にパリの夜は明ける』に決定し、ティザービジュアルが解禁された。多くの映画賞を席巻し続けるシャルロット・ゲンズブールが、夫の裏切りに傷つきながらも逞しく前へ進む等身大の女性を演じる本作。監督は、前作『アマンダと僕』(18)がヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門受賞、東京国際映画祭でグランプリと最優秀脚本賞W受賞の快挙を成し遂げたミカエル・アース。ベルリン国際映画祭のコンペティション部門へ正式出品されたという、フランス映画界の次世代を担う新鋭の最新作だ。この度解禁されたティザービジュアルには、「80年代パリ――ある家族の7年の物語」というコピーとともに主人公・エリザベートが家族に囲まれ幸せそうに微笑む姿が映し出されている。背景に広がるのは、朝焼けに包まれるパリの景色。夫との別れを乗り越え、夜明けの先に彼女は、そして彼らは何を思うのか?そして、タイトルの「午前4時」が表す意味とは?なお本作は公開に先駆け、12月1(木)~4日(日)に行われる〈フランス映画祭2022横浜〉にて上映が決定しており、期間中にはミカエル・アース監督の来日も予定されている。『午前4時にパリの夜は明ける』は2023年4月、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:午前4時にパリの夜は明ける 2023年4月、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
2022年11月30日フランス映画『午前4時にパリの夜は明ける』が、2023年4月21日(金)より公開される。主演はシャルロット・ゲンズブール、監督はミカエル・アース。80年代パリで暮らす家族の物語映画『午前4時にパリの夜は明ける』は、1980年代のパリを舞台に、ある家族の7年の物語を描いた作品。夫と別れ、結婚生活の終わりを迎えたエリザベートを主軸に、彼女やその子供たちの人生に訪れる様々な変化を、ドラマチックに映し出す。芸術の転換点ともいえる80年代のパリの空気感や、劇中におけるエリック・ロメール『満月の夜』、ジャック・リヴェット『北の橋』といった映画作品の引用、パスカル・オジェへのオマージュにも注目だ。主演はシャルロット・ゲンズブール主演を務めるのは、シャルロット・ゲンズブール。また、彼女と同年代を彩った名優エマニュエル・ベアールが、主人公の人生を左右する重要な役どころで出演する。主人公・エリザベート...シャルロット・ゲンズブール夫の裏切りに傷つきながらも、逞しく前へ進む女性。夫と別れ、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れて...。エリザベートを力強く演じるのはシャルロット・ゲンズブール。『アンチクライスト』でカンヌ国際映画祭の女優賞受賞に輝き、ラース・フォン・トリアー監督作『ニンフォマニアック』で体当たりの演技を見せたことも印象的だった。ヴァンダ・ドルヴァル…エマニュエル・ベアール深夜ラジオ「夜の乗客」のパーソナリティ。エリザベートの人生に大きな影響を与えることになる人物。マチアス…キト・レイヨン=リシュテルエリザベートの息子。タルラ…ノエ・アビタ家出少女。エリザベートたちと一緒に過ごすことに。ジュディット…メーガン・ノータムエリザベートの娘。『アマンダと僕』ミカエル・アースが監督監督は、『アマンダと僕』でヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門を受賞、東京国際映画祭 グランプリ&最優秀脚本賞をW受賞したミカエル・アース。フランス映画界の次世代を担う監督が、フランスを代表する名優とタッグを組み、感情を揺さぶる人間ドラマを描く。なお、映画『午前4時にパリの夜は明ける』は、第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。映画『午前4時にパリの夜は明ける』あらすじ1981年、パリ。街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気で溢れていた。そんな中、エリザベートの結婚生活は終わりを迎える。ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れ、交流を重ねるなかでエリザベートやその子供たちの心に変化が訪れる――。夫との別れ、芽生えた恋、子供たちの成長、そして下した決断とは…。【作品詳細】映画『午前4時にパリの夜は明ける』公開時期:2023年4月21日(金) シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国公開監督・脚本:ミカエル・アース脚本:モード・アメリーヌ、マリエット・デゼール出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、メーガン・ノータム、ティボー・ヴァンソン、エマニュエル・ベアール、ロラン・ポワトルノー、ディディエ・サンドル2022/フランス/カラー/111分/R15/フランス語/ビスタ/英題:The Passengers of the Night /原題:Les Passagers de la Nuit 配給:ビターズ・エンド
2022年11月07日シャルロット・ゲンズブールが主演を務める、『アマンダと僕』ミカエル・アース監督の最新作『The Passengers of the Night』(英題)が、2023年4月、全国公開されることが決定した。1981年、パリ。街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気で溢れていた。そんな中、エリザベートの結婚生活は終わりを迎える。ひとりで子どもたちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れ、交流を重ねるなかでエリザベートやその子どもたちの心に変化が訪れる――。主演は、『なまいきシャルロット』(85)で初主演にしてセザール賞有望若手女優賞を受賞し、『ブッシュ・ド・ノエル』(99)でセザール賞最優秀助演女優賞、『アンチクライスト』(09)でカンヌ国際映画祭女優賞受賞など、映画賞を席巻し続けるシャルロット・ゲンズブール。鬼才ラース・フォン・トリアー監督作とのタッグでは体当たりの演技を見せるなど活躍の場が留まることの知らない彼女が、今作では夫の裏切りに傷つきながらも、逞しく前へ進む女性の姿を演じ上げる。そして、共演には彼女と同年代を彩った名優エマニュエル・ベアール。圧倒的な存在感を放ち、主人公の人生を左右する存在となる。監督は前作『アマンダと僕』(18)がヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門受賞、東京国際映画祭でグランプリと脚本賞W受賞の快挙を成し遂げた、フランス映画界の次世代を担うミカエル・アース。フランスを代表する名優たちと次世代を担う監督がタッグを組み、繊細でありながら感情を揺さぶる新たな人間ドラマが誕生した。ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品された本作には、「人間味溢れる主人公によって、観客に揺るぎない信頼を抱かせるのはミカエル・アースの計り知れない才能だ」(TROISCOULEURS)、「シャルロット・ゲンズブールの最高傑作」(Radiofrance)、「巨匠エリック・ロメールを受け継ぐこの作品は、恋に落ちるところから失うところまで、喪失も再出発も、人間のあらゆる感情を切なくも優雅に描き出している」(Filmstarts)など、世界から絶賛の声が続々と集まっている。『The Passengers of the Night』(英題)は2023年4月、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:The Passengers of the Night(英題) 2023年4月、シネスイッチ銀座、神宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
2022年11月04日アートと深い関わりを持ち続けるファッションブランド「サンローラン(SAINT LAURENT)」とのタッグで贈る、ギャスパー・ノエ監督最新作『ルクス・エテルナ 永遠の光』。この度、本編映像と監督のコメントが到着した。今回到着した本編映像では、赤く染まった空を背景に、火を持つ群衆、そしてサングラスをかけて柱に縛られる主演のシャルロット・ゲンズブールと2人の女性が映し出される。怒号が飛び交い、徐々にカオス状態になる中、劇中の“ベアトリス・ダル監督”による磔のシーンの撮影が始まる…。ベアトリスとシャルロットは火と氷ですねという質問に、ノエ監督は「それがいいですよね。彼女たちはそれぞれにとても強い個性があります。奇妙なのは、最終日にあのような演技が出てくるとは思っていませんでした。シャルロットの磔姿を見た時といったら! 本当に凄かったです!」とふり返る。「そしてベアトリスがわめき出して、スタッフに『彼女にカメラを向けて!』と叫びました。私ですら、映画がどのような結末を迎えるか分かりませんでした。本当のことを言うと、エンディングがあんなに良いものになるとは思っていませんでした! トランス状態の女優二人が、私すら予期していなかったこれらのサイコなシーンを作り上げたのです!」と大絶賛を贈っている。『ルクス・エテルナ 永遠の光』はシネマート新宿、シネマート心斎橋「のむコレ2020」にて公開中、2021年1月8日(金)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ルクス・エテルナ 永遠の光 2020年11月20日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋「のむコレ2020」にて公開©2020 SAINT LAURENT-VIXENS-LES CINEMAS DE LA ZONE
2021年01月07日ゾーイ・カザン主演、『17歳の肖像』『ワン・デイ23年のラブストーリー』ロネ・シェルフィグ監督最新作『ニューヨーク 親切なロシア料理店』が12月11日より公開。本作で、ゾーイ演じる主人公クララの息子を演じる子役たちに、「懸命さがひしひしと伝わって泣きそうになった」「かわいらしすぎて切なかった」と注目する声が早くも上がっている。ある事情を抱え、夫のもとから無一文でニューヨークに逃げてきた若い母親クララと2人の息子。クララが毅然と立ち上がるのを助けようとする兄のアンソニーを演じるジャック・フルトンと、人を赦すことで自分も救われることを伝える、映画の大事な役どころである幼いジュードを演じるフィンレイ・ヴォイタク・ヒソン。母クララ役を演じるゾーイも、「息子役を演じたフィンレイとジャックは、素晴らしかった」と絶賛を惜しまない。「子供との共演はとても課題が多い。彼らを守ってあげなければと、すごく責任を感じたし、つらい内容だから、撮影中守られてると感じてほしかった」とゾーイ。「特に下の子を演じたフィンレイは、まだ8歳だったから。しかも彼は、映画は初出演だったので、私は“これはお芝居だからね”と、安心させるために声をかけ続けた。でも、彼らにはすばらしいご両親がいて、その点では安心だった」と、声かけをしながら子役に寄り添っていたという。弟役のフィンレイは、8歳で受けた本作のオーディションが人生初めてのオーディションだったにもかかわらず、シェルフィグ監督に大抜擢された。それをきっかけに、昨年から今年にかけて準主役級の出演が4作立て続き、『E.T.』で子役から一躍スターダムを駆け上ったヘンリー・トーマスの息子役や、女優ロビン・ライトの初監督作で彼女の息子役に抜擢されるなど、今後の活躍が期待されている。兄役のジャックは、2012年に短編映画でデビュー後、ヴィム・ヴェンダース監督作『誰のせいでもない』でシャルロット・ゲンズブール、ジェームズ・フランコと共演。ニコラス・ケイジ主演『ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄』などのほか、映画とテレビシリーズで活躍中。見る者を惹きつける高い演技力で、今後が楽しみな若手俳優の1人となっている。『ニューヨーク 親切なロシア料理店』は12月11日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ニューヨーク 親切なロシア料理店 2020年12月11日より シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開© 2019 CREATIVE ALLIANCE LIVS/RTR 2016 ONTARIO INC. All rights reserved
2020年12月07日2019年カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングで上映されたギャスパー・ノエ監督最新作『ルクス・エテルナ 永遠の光』。シネマート新宿/心斎橋にて開催中の「のむコレ2020」で大盛況となっている本作が急きょ全国順次公開決定。さらに冒頭映像とシャルロット・ゲンズブール&ベアトリス・ダルからのコメントも解禁となった。「のむコレ2020」にて上映され、全21作品の中で最多動員を争う大盛況に。また、賛否両論が入り乱れるギャスパー・ノエ作品にも関わらず、SNS上では異例の絶賛を受けている本作。主演を務めるのは『ニンフォマニアック』のシャルロット・ゲンズブール、『ベティ・ブルー』のベアトリス・ダル。さらに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より女優業にも進出するモデルのアビー・リー・カーショウや、ミカ・アルガナラズ、ルカ・アイザック、ポール・ハメリンといったトップモデルらも出演している。この度解禁となった冒頭映像は、“主演”シャルロットと“監督”ベアトリスによる映画の撮影現場という設定の中、リハーサルまでの時間、主題である魔女狩りについて、また、これまでの撮影にまつわる裏話について赤裸々に話す約12分間にも及ぶアドリブシーンの一部。シャルロットは「誰かを演じようとはしていませんでした。邪魔されたくない女優を大げさに演じることは楽しかったですが、事実に基づいて演じることは面白かったです。二つのカメラを前に何でも好きなことを言えるのはエキサイティングで、ギャスパーも楽しんでいました」とコメント。ベアトリスは「ほとんど作り話はありません!」と断言、「アドリブでは個人的な話をするようにしました。シャルロットとの間に親密さを生むためです。あたかも女優と監督間で本当に行なわれるように、ゆっくりと互いを探っていきました」と語り、フランスを代表する2人の女優魂が炸裂したシーンとなっている。『ルクス・エテルナ 永遠の光』はシネマート新宿、シネマート心斎橋「のむコレ2020」にて公開中、2021年1月8日(金)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ルクス・エテルナ 永遠の光 2020年11月20日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋「のむコレ2020」にて公開©2020 SAINT LAURENT-VIXENS-LES CINEMAS DE LA ZONE
2020年12月03日2019年のカンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングにて上映され、賛否両論を巻き起こしたギャスパー・ノエ監督最新作『LUX AETERNA』(原題)が『ルクス・エテルナ 永遠の光』として「のむコレ2020」にて公開決定。ポスタービジュアルと共に混沌と狂気の2本の予告編が解禁された。アートと深い関わりを持ち続けるファッションブランド「サンローラン(SAINT LAURENT)」のクリエイティブディレクター、アンソニー・ヴァカレロが「様々な個性の複雑性を強調しながら、サンローランを想起させるアーティストの視点を通して現代社会を描く」というコンセプトでスタートさせたアートプロジェクト「SELF」。本作はそのプロジェクト作品として製作され、2018年カンヌ国際映画祭監督週間にて芸術映画賞を受賞した『CLIMAX クライマックス』に続き、2019年同映画祭ミッドナイトスクリーニングにて上映。絶賛・酷評の賛否両論を巻き起こし、異才ギャスパー・ノエはあらためて唯一無二の個性を見せつけた。主演を務めるのは『ニンフォマニアック』のシャルロット・ゲンズブール、『ベティ・ブルー』で知られるベアトリス・ダル。さらに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より女優業にも進出するモデルのアビー・リー・カーショウや、ミカ・アルガナラズ、ルカ・アイザック、ポール・ハメリンといったトップモデルらも出演。今回解禁となったポスタービジュアルでは、「ようこそ、混沌と狂気の撮影現場へ」というキャッチコピーと共に、柱に縛り付けられたシャルロットと顔を隠したベアトリスが、七色の炎に包まれるアート感溢れるデザイン。また、予告編は2パターンあり、狂気編では分割された画面の中で、火あぶりに関する会話から始まり、赤・緑・青の痛いほどビビッドな色彩と共に、2人が叫び狂う姿が…。(※注)本映像は光の点滅が続くなど、光に対して敏感な方の場合、光感受性反応による諸症状を引き起こす可能性のあるシーンが含まれております。ご鑑賞頂く際には予めご注意下さい。一方、混沌編では同じような構成ながらも、ヴェルディのレクイエム「怒りの日」の有名な音楽と共に、カール・Th・ドライヤーの映画『怒りの日』(1943)の火刑の映像が引用され、カオス感渦巻くトレーラーとなっている。『ルクス・エテルナ 永遠の光』は11月20日(金)より「のむコレ2020」にてシネマート新宿、シネマート心斎橋で公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月29日パリ在住のカメラマン、松永学さんのイケメンスナップ。残暑も少し落ち着きました。パリの週末夕暮れを楽しむイケメン達です。写真・文 松永学ポール 25歳 料理人-週末の夜のカフェでポールは生ビールを飲んでいました。僕はフランスのバスク地方バイヨンヌ出身です。幼少の頃からずっとサッカーをやっていました。17歳の時パリに出てきてアラン・デュカス系のレストランで働き始めて、『Papillon』というレストランの後、今の職場『Septime』に来て1年経ちました。人気のレストランですが、やはりコロナウイルスの影響で外国からのお客さんがかなり少なくなりました。それでも地元客を中心にいつも満席状態で忙しいです。レストランは11区にあり、この地区はたくさん美味しいレストランもあるし、スノッブでない街の雰囲気なのでとても気に入っています。日本にはいつか行きたいと思っています。食材にもとても興味があります。包丁は日本製のものを使っていて1週間に2回は自分で砥石を使って手入れしています。食いしん坊でよく食べる人、アクティブ&スポーティブな女性がいいです。フランスの女優メラニー・ロランがタイプです。セバスチャン 40歳 ガラス職人-女性仲間と男ひとりのセバスチャンは人気者でした。僕はガラス製品を作っている職人です。パリ生まれですがこれから南仏のニースに1か月間仕事に行くので、そこに移住してもいいかなと今計画中で仲間に相談しているところです。コロナ騒ぎの前からパリ以外の場所に住んでみたいと思っていてようやく実現しそうです。気分を変えて新しい生活も今の自分に必要なことだと思っています。スポーツはエスカラードを週3回、パリの北のパンタンにあるスポーツセンターに通っています。南仏に行ったら自然の中、野外でエスカラードできるところも多いので楽しみです。理想の女性? 今周りにたくさんの女性がいるので回答は控えさせてください(笑)。サミー 21歳 ミュージシャン-夕方になりサミーは友達といつもの公園にやってきました。僕は『MAHABA』というグループのミュージシャンで担当はギターです。ヘアスタイルの通りレゲエですよ。腕の刺青は『Pink Floyd』でスタイルは違いますが、僕のエスプリそのままなんです。日本のことはあまりよく知りませんが、漫画『NARUTO-ナルト-』を小さい頃から読んでいました。日本の音楽界にも今興味を持ち始めています。いつかは行ってみたいです。パリの好きな場所はメニルモンタン界隈です。自由奔放な雰囲気とライブハウスもあっておすすめです。タイプの女性? 難しい質問ですね。でも、ひとり挙げるならナタリー・ポートマンでしょうか!ルーベン 21歳 楽器製作職人-ルーベンは音楽、スケボー、自転車大好き!僕は楽器を作っています。おもにカリンバやディジュリドゥなどの民族楽器です。日本のミュージシャンMatsumoto Zokuは大好きで、よく聞いています。彼らも民族楽器をベースにヨーロッパでライブをやっていて人気ですよ。いつも街中ではスケートボード、自転車でいつも動き回っています。女性はともかく元気でアクティブな人がいいです。そして一緒にダンスできる人! 好きなミュージシャンはDezarie。女性のレゲエアーティストです。ミラン 22歳 アーティスト-旅好きのミランは今カナダとニュージーランド旅行を計画中。僕はパリで育ちましたが大学はナントのボザールに行っていました。学校を出たばかりでアーティストとしてのクリエーションを模索しています。日本は1950年代から独特なアートムーブメント(Gutai=具体)がありましたね。インスパイアを受ける活動がたくさんあって驚きです。自然が大好きで、カナダやニュージンランドの風景の中で自分の作品と向かい合いたいと思っています。女性は全てをわかち合える人、なんでも一緒の興味で進んでいける人がいいですね。女優ではシャルロット・ゲンズブールの繊細さ、ジャニス・ジョップリンのような力強さを持ち合わせている女性は素晴らしいと思います。アルノー 46歳 警察官-休暇で1日だけパリにやってきたアルノー、彼の制服姿も見てみたいです。今日は友達のパーティがパリであるのでフランス東部のナンシーからきました。たったひと晩過ごして戻るのでちょっと残念です。ナンシーには3つの広場がユネスコの世界遺産に登録されていて見どころも多く、ナンシー派美術館はアール・ヌーヴォーの芸術家たちの作品も展示されています。とてもいい雰囲気の街なので日本の方におすすめです。理想の女性像は特に決めていませんが、サルマ・ハエックとシャーリーズ・セロンの風貌に弱いんです。
2020年09月26日エルメス(HERMÈS)は、「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展を、2020年12月29日(火)まで、銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催する。動物と人との共存を再考シャルロット・デュマは、アムステルダムを拠点に、現代社会における動物と人との関係性をテーマとした作品を発表してきた写真家だ。騎馬隊の馬や救助犬など、人間と密接に関わり合っている動物たちの姿を、20年にわたり撮影してきた。「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展では、近年のデュマの映像作品3点を中心に、エルメスのメゾン史にも深く関わる“馬”に関連したオブジェや写真作品、史料を展示する。“馬”の姿を通して自然や生命と向き合う展覧会のタイトルにもなっている「ベゾアール」とは、動物の胃や腸の中に形成される凝固物のこと。医学的な現象からできた石であることが証明されている一方、その存在は古くから“解毒効果を持つ魔法の石”として、お守りや神秘的な想像と結びつくことも多かった。本展では、動物と人との共存の証ともいえる「ベゾアール」、そしてデュマが撮影した馬の姿を通して、自然の中で生きる人間の在り方を問う。多彩な角度から“自然と対話する”きっかけを提示また、デュマが協働を続けるテキスタイルデザイナー・キッタユウコによる藍染めの布を用いたインスタレーションや、建築家・小林恵吾と植村遥による会場構成にも注目。「自然や生命について見つめ直す」というコンセプトを、デュマとはまた違った角度から提示する。展覧会概要「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展会期:2020年8月27日(木)~2020年12月29日(火)会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座5-4-1 8・9階TEL:03-3569-3300開館時間:月~土曜日 11:00~20:00(最終入場 19:30) / 日曜日 11:00~19:00(最終入場 18:30)休館日:11月14日(土)(エルメス 銀座店の営業時間に準ずる)※入場無料
2020年09月03日シャルロット・ゲンズブールと『イヴ・サンローラン』でそのビジュアルと演技が高く評価されたピエール・ニネが共演する映画『母との約束、250通の手紙』が、8月19日(水)よりiTunesにて先行配信中。この度、そのメイキング映像の一部が到着した。本作は、“フランスの三島由紀夫”とも評される伝説的文豪ロマン・ガリが自身の波乱万丈な人生を描いた自伝「夜明けの約束」を映画化。本国フランスでは動員100万人を超える大ヒットを記録し、セザール賞では主演女優賞、脚色賞、衣裳デザイン賞、美術賞の4部門にノミネートされるなど評価を得た。今回デジタル配信開始を記念し、未公開だった一部メイキング映像が解禁。映像は赴任した戦地で母・ニナの教えを守り、物語を書き続けるロマン役のピエール・ニネの姿から始まる。煙草をふかしながらひたすらに筆を走らせる姿や、スーツで新聞を眺めたあと少し微笑むその姿からはロマン・ガリが乗り移ったかのような、ピエールの溢れ出る色気を目にすることができる。また、ニナ役のシャルロットが、発車してしまった汽車から飛び降りるシーンをスタントなしで演じた場面も。実際に動き始めている汽車から飛び降りるため、メイキング映像にはキャスト・スタッフの緊張感漂う様子が収められている。そのほかにも、シャルロットとピエールが海辺で談笑する微笑ましいシーンや、シャルロットが台詞を暗唱している貴重な姿が捉えられ、いまいる場所は離れていても、決して心は離れることのない母の大きな愛の一端が感じられる本映像。本作はパッケージ発売予定がないため、貴重なメイキング映像となっている。『母との約束、250通の手紙』はiTunesにて先行配信中、9月2日(水)より各プラットフォームにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母との約束、250通の手紙 2020年1月31日より新宿 ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開
2020年08月21日株式会社バロックジャパンリミテッドが展開するハイカジュアルブランド「MOUSSY(マウジー)」より、アーティストであり、モデルや女優としても世界的な人気を博すLou Doilon(ルー・ドワイヨン)とのエクスクルーシヴコラボレーションが実現。2020年6月19日正午よりコラボレーションアイテムを初お披露目いたします。詳細はこちら:かねてよりMOUSSYがブランドアイコンの一人として掲げていたLou Doillonとのコラボレーションは、彼女のオリジナル・アルバム『Soliloquy』のJAPANバージョン発売を記念し、実現したもの。Lou Doiilon本人の描き下ろしイラストをTシャツに落とし込んだ計4型のアイテムを制作し、アルバム『Soliloquy』のCDディスクデザインをモチーフにしたオリジナルタグも制作いたしました。Tシャツはスタンダードシルエットとボックスシルエットの2タイプをご用意しており、柔らかく、心地良い肌触りの生地を採用し、快適な着心地を叶えます。【 Lou Doiilon × MOUSSY 】品番:上から順番に010DSB01-0330 / 010DSB01-0340 / 010DSB01-0320 / 010DSB01-0350販売価格:5,480円+税COLOR:OFF WHITESIZE:FREEWEB先行予約発売日:6月19日(金)店舗発売日:6月26日(金)【Lou Doiilon × MOUSSY オリジナルタグ】本アイテムは2020年6月19日正午より自社ECサイト()にて先行予約販売を開始いたします。全国のMOUSSY店舗では2020年6月26日より販売開始予定。エクスクルーシヴなコラボレーションをお見逃しなく!<Lou Doillon(ルー・ドワイヨン)>1982年9月4日フランス・パリ生まれ。父は映画監督のジャック・ドワイヨン、母は女優・歌手のジェーン・バーキン、義姉はシャルロット・ゲンズブールと、芸能一家のなかで育つ。女優業のほかにモデルとしても活躍し、アイコニックな存在として世界中から注目を集める。2012年、デビュー・アルバム『Places』を発表し、シンガーとしても本格的に活動をスタートさせた。同アルバムはフランスの各メディアから絶賛され、翌年、フランスのグラミー賞に当たる「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック」で最優秀女性アーティスト賞を受賞。<Lou Doiilon / Soliloquy(ソリロキー)>(c)CraigMcDean▪TRACKLISTBrotherThe JokeAll These NightsLast TimeToo MuchIt’s YouBurnFlirtNothingsSoliloquyWindowsSnowed In<Rambling RECORDS:RBCP-3353>「独り言」と言う意味の「Soliloquy」と名付けられた本作は、ディープでエフォートレスなアコースティック・サウンドに彩られた一枚。彼女のハンドライティング作品のように素朴で滋味あふれる仕上がりである。「ソリロキー」は比喩に富んでいるが、意味はそんなに難しいものではない。”Nothing”には、逸らす視線という意味があり、 “Widows”は隠喩だがドロシー・パーカーから影響を受けている。”Flirt”は、会話が始まる前に相手が消えてしまうといったような付き合いを示していて、そういうことは誰にとっても経験のあることだろう。対照的に、歯に衣着せぬ”Brother”の歌詞にアルバムは始まり、「私たちには希望が必要です。バリケードを登る私たちを見てください、さあ、私たちが目指している場所を見てください」とルーは問いかける。説得力に満ちた本盤がライブ公演にてどのように翻訳されるのか。ルーにとっても、それは挑戦だ。「ギターをこれまでずっと抱えていたけれど、今回はもっとステージの前方に立って楽器を演奏しないことも考えています。もっと自由になってみようかしら?」パリのオリンピック劇場にて満場公演された際、踊って歌うルーの姿を、オーディエンスが感極まって迎えたことは記憶に新しい。<MOUSSY(マウジー)>DENIM / STANDARD / VINTAGE / BLACK4つのキーワードを掲げ、MOUSSYが提案するのはWork, Weekend, Luxury など、あらゆるシーンのTrend Style MOUSSYの代名詞であるDenimと上質なベーシックアイテムを中心に魅せるスタイリングは、内面の強さと美しさを引き出し、魅力的な女性像を造り上げる。常に流行を意識し、自分自身を表現し、追及し続けるすべての女性たちへ向けた、ハイカジュアルブランド。MOUSSY HP Instagram @moussyofficialMOUSSY Twitter @moussyofficialMOUSSY Facebook @moussyOFFICIAL企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月23日マウジー(MOUSSY)が、ジェーン・バーキンの娘・ルー・ドワイヨン(Lou Doillon)とコラボレーション。2020年6月26日(金)から全国のマウジー店舗にてコラボレーションTシャツを発売する。先駆け、公式サイトでは6月19日(金)より先行予約を受け付ける。ルー・ドワイヨンとは?ルー・ドワイヨンは、女優・モデル・シンガーとマルチに活躍するフランスのアーティスト。ジェーン・バーキンを母に持ち、父は映画監督のジャック・ドワイヨン、義姉はシャルロット・ゲンズブールと、芸能一家のなかで育った。2012年にアルバム『Places』でデビューし、シンガーとして本格的な活動をスタート。翌年には、フランスのグラミー賞に当たる「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック」で最優秀女性アーティスト賞を受賞した。マウジーとのコラボレーションは、ルー・ドワイヨンの新作アルバムの発売を記念したもの。彼女のサードアルバムとなる『Soliloquy』の日本版リリースにあたり、特別なTシャツをデザインした。リボンやジップモチーフのシンプルTルー・ドワイヨン自身がイラストを手掛け、リボンやジップなどキュートなモチーフをTシャツにプリントした。ブラック&ホワイトのシンプルな配色で、フレンチシックな上品な仕上がりだ。コラボレーションの証として、タグにはアルバム『Soliloquy』のCDディスクデザインを落とし込んでいる。シルエットは、定番のスタンダードシルエットに加えて、ゆったりとしたサイズ感のボックスシルエットの2タイプを用意した。着心地のよさにもこだわり、肌触りの柔らかいこだわりのテキスタイルを使用している。【詳細】マウジー×ルー・ドワイヨン コラボレーションTシャツ 全4種 各5,480円+税発売日:2020年6月26日(金)取り扱い店舗:全国のマウジー店舗※公式サイトでは6月19日(金)より先行予約受付。カラー:オフホワイト【問い合わせ先】バロックジャパン コールセンターTEL:03-6730-9191(営業時間:月〜金 10:00〜18:00)
2020年06月22日ナタリー・ポートマンが主演、共演のジュード・ロウ、トップ・アーティストのSia(シーア)と共に製作総指揮もつとめた『ポップスター』。本作で、ポップスターのセレステの姉として、彼女を支えるエレノアを演じたステイシー・マーティンがナタリーについて語った。『ニンフォマニアック』でシャルロット・ゲンズブールの若き日を演じ、『グッバイ・ゴダール!』『アマンダと僕』などに立て続けに出演し注目を集めるステイシーは、『シークレット・オブ・モンスター』に続いて、ブラディ・コーベット監督作品に出演した。「彼の脚本はとても新鮮でした。重厚な内容だけれど、特有のユーモアがあって。一つの壮大な物語を読んでいるようで、ドキドキしました」と作品へ参加した当初の印象を語る。彼女が演じたエレノアは、セレステがスターになったきっかけの追悼曲を作曲し、歌手として活躍する妹をそばで支えていたが、アルコールとスキャンダルに溺れ、精神的に不安定になっていくセレステのストレスのはけ口となる存在でもあった。そんな役どころをステイシーは、「自分の人生にとって一番大切な人を失いかける事件を経験し、とても献身的な性格になったのです。事件の現場にいなかった罪悪感は生涯消えず、セレステにすべてを捧げます。セレステは蝶のように自由に飛び回り、エリー(エレノア)は地に足がついています。自分の内部から人格を形成するのではなく、他者を中心に自身の人格を作っていくというキャラクターを演じるのは、とても興味深い経験でした」と分析している。また、ナタリー・ポートマンとの共演について、ステイシーは「ポートマンはとても知的で一流の役者で、同時に演技には自由度がありました。例えば、セレステがショーに向かう直前のシーンで、私たちは皆少し緊張していました。長いシーンで、たくさんの間を正確に取らないとリアルな感じが出なかったから。それなのに彼女は、ものの見事にすべての間を正確に取って演技し続けたのです。あんなに高度なレベルで間を維持するのは難しい。彼女はセレステになりきっていました」と、その演技手腕を絶賛している。多くの人を魅了し脚光を浴びるスターの裏側に隠された影の存在を演じた、ステイシー・マーティンにも注目だ。『ポップスター』は4月3日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ポップスター 2020年4月3日よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国にて順次公開© 2018 BOLD FILMS PRODUCTIONS, LLC
2020年03月26日フランスで動員100万人を超える大ヒットを記録した『母との約束、250通の手紙』。この度、セザール賞主演女優賞にノミネートされたシャルロット・ゲンズブールの役作りについて、エリック・バルビエ監督が明かした。本作は、権威あるフランス文学最高峰ゴンクール賞を史上唯一2度受賞し、外交官、映画監督、そしてプライベートでは『勝手にしやがれ』の女優ジーン・セバーグの夫と複数の顔を持ち、最後は拳銃自殺を遂げたことでも知られる、フランスの三島由紀夫とも評される伝説の文豪ロマン・ガリによるベストセラー自伝小説を映画化。第二次世界大戦下の混沌とした時代、フランスを理想化するユダヤ系ポーランド人移民の母親と、その母からフランス大使にして大作家になる将来を託された息子。強烈な個性の母親は過剰なまでの愛情を息子に注ぎ、ひとり息子は翻弄されつつも全力でそれに応え続けていった――。自身の祖母がたどった経歴と演じる役柄が似ていたことが、今回シャルロットの集大成ともいえる見事な演技につながったという本作。バルビエ監督は「いくつかのシーンのリハーサルの後で、シャルロットは『自分の体つきを変えないと』と言ってきた」とふり返る。「もっとお尻やお腹や胸に肉をつけて、髪もよれよれにしないといけないというんだ。衝動的にタバコを吸う人が無意識のうちにする癖を身につけるために、彼女は普段からタバコを吸い始めた。ニナに似せるために、少しアヒルみたいな歩き方もした。ある日シャルロットが、ニナの言葉には訛りがあるはずだと言ってきた。しかし、僕はそれに反対だった。絶対にうまくいかないし、非現実的だと彼女を説得しようとした。でも彼女は引かなかった。撮影の初日、彼女がつけた訛りはぴったりで、本人を生き返らせたような感じだったよ。彼女は、膨大な仕事をこなしながら、遊び心も持つことができて、どこからともなく出てくる新しいアイデアを考慮することができる女優なんだ」と、その役作りについて感服した様子で語った。歌手で俳優、映画監督のセルジュ・ゲンズブールと英女優ジェーン・バーキンの間に生まれ、若いころから注目を浴び、永遠の“フレンチガール”というステイタスシンボルとしての不動の地位を持ち、音楽活動でも成功を収めているシャルロット・ゲンズブール。ラース・フォン・トリアー監督作品では衝撃的な役を演じる一方、どうしても色眼鏡で見られてしまうことが多かった。本作で世界各国の映画評論家を唸らせた、その鬼気迫る演技をスクリーンで確かめてみてほしい。『母との約束、250通の手紙』は1月31日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母との約束、250通の手紙 2020年1月31日より新宿 ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開
2020年01月30日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ。パリは気温が10℃くらいと、寒くなってきています。そんななか道端で出会ったイケメンたち!写真・文 松永学デンゼル 19歳 フリーター–僕の名前はデンゼルです、デンゼル・ワシントンは同じ名前で僕のヒーローです。長い間ノルマンディのカーンで、プロのフットボールチームでプレーをしていました。今はパリに住んでいますが、時間があるときは仲間とプレーをしています。パリのお気に入り場所はシャンゼリゼです。W杯などでパレードするのが僕の夢でもあったから。日本に行ったことはないですが、日本食では天ぷらが大好きです。格闘技が好きなので日本といえばカラテですね。タイプの女性は、忍耐深く静かでインテリで優しい人がいいですね。歌手のビヨンセが僕のアイドルです。フランソワ 23歳 学生–メガネイケメンのフランソワ君は新しいメガネを購入してご機嫌。メガネは2つ持っていて、2つとも同じような形です。今日はオペラのメガネ屋さんに来て日本製のメガネを買いました。今回すすめられた眼鏡も形が似ていますが、軽くて勉強もはかどりそうです。まだまだ学生としての勉強がたくさん残っているので、眼鏡は必需品です。女性ですか! 今は手いっぱいでちょっと考えられません。–そして、ホテル『ル・ムーリス』で働くパティシエたちです。コンタン 25歳 パティシエ–サントロペ、ロンドンで修行を続け今はホテル『ル・ムーリス』で働いています。「セドリック・グロレ」のスーシェフをやっています。パリの好きな地域はオペラ座周辺です。いつも地元民や観光客がたくさんいて活気があります。日本には5年前に旅行に行きました。特に沖縄は印象に残っています。女性は高くつかない人がいいです(笑)。タイプで言えばスカーレット・ヨハンソンですが、お金かかりそうですね。トム 24歳 パティシエ–『ピエール・エルメ』から2年前に「セドリック・グロレ」に来ました。日本に行ったことがないのですが、オペラ座界隈のうどん屋にはよく通っていて、日本食が大好きです。パリでは職場に近いチュイルリー公園が大好きです。ひと休みするには絶好の場所だと思います。女性は愛があれば全てOKです。あと僕が作ったお菓子を気に入ってくれる人かな。歌手のリアーナは大好きです。ユーゴ 22歳 パティシエ–ホテル『ロイヤル モンソー ラッフルズ』から、1年前にホテル『ル・ムーリス』に。日本には興味があります。もし行けるなら、日本の有名ホテルではどんなお菓子を提供しているか見て回りたいです。パリで好きな場所はモンマルトルです。都会にあっても村のような雰囲気でリラックスできます。サクレクールの高台からパリ全景を見ることができるので、僕はここにいるんだと実感できます。好きな女性のタイプは女優のシャルロット・ゲンズブールです。僕の母親と歳はあまり違わないのですが素敵ですよね。イヴァン 25歳 コンピュータエンジニア–イケメン撮影中に彼から話しかられました。僕はヴェルサイユで生まれ、南仏の香水の街グラースで育ちました。今はパリに住んでいます。写真を撮るのが大好きで、よく旅行してストリートの人々の風景を撮っています。最近ではパナマ、キューバに行きました。日本に行ったことはないのですが、いつかは写真旅行をしたいと思っています。クロサワ映画が大好きで彼の作品はたくさん観ました。女性は寛大で優しい人がいいですね。歌手のエイミー・ワインハウスは、パンクっぽい雰囲気で歌も素晴らしいですね。ヴァンサン 24歳 カメラマン–くるくるヘアに青い眼のヴァンサンはフォトグラファーです。僕はフォトグラファー&インスタグラマーです。フォロワーは1万を超えました。おもに、風景や時々人物を載せています。今日は撮られる側ですが、髪の毛は大丈夫でしょうか?日本にはいつか行ってみたいです。マンガで日本のことを知っているつもりですが、実際はどうなんでしょうか? 僕のインスタにも日本の写真を追加したいと思っています。パリの好きな場所は何といってもルーブル美術館です。いつも何かを発見できるので、ひとりでぶらっと行くこともあります。好きな女優ははアンジェリーナ・ジョリーです。キャラが強くていいですよね。
2019年11月30日日に日に寒さが増してくると、頭と体が熱くなるような刺激を求めてしまいたくなるもの。そんな気分のときこそ、一瞬で別世界へと引き込んでくれるような映画がオススメですが、今回は世界を動揺させた衝撃作をご紹介します。それは……。五感が震える『CLIMAX クライマックス』!【映画、ときどき私】 vol. 272有名な振付家に選ばれた22人のダンサーたちは、雪が降る人里離れた廃墟で、公演のためのリハーサルを行っていた。最後の仕上げを終えた彼らが始めたのは、打ち上げパーティ。爆音の音楽に体を揺らしながら、サングリアを浴びるように飲んでいた。ところが、そのサングリアにはドラッグが混入しており、彼らは徐々に我を失っていくことに。エクスタシーを感じる者もいれば、発狂する者もおり、ダンスフロアはいつしか地獄のようになっていた。理性をなくした人間たちが迎える結末とは……。ダンスと音楽で構成され、観たこともないような映画体験へと導いてくれる本作ですが、映画で世界を挑発し続けているこちらの方にお話をうかがってきました。鬼才で知られるギャスパー・ノエ監督!これまでにも、『カノン』や『LOVE 3D』など、強烈な作品で観客を魅了してきたノエ監督。実際に起きた事件から着想を得たという本作もカンヌ国際映画祭で上映された際には、賛否両論を巻き起こし、大きな話題となったほどです。そこで、撮影の舞台裏や監督がインスピレーションを受けているものなどについて語っていただきました。―まずはなぜダンスをモチーフにした作品を手掛けようと思ったのか、その理由からお聞かせください。監督それは、僕がもともとダンスを見るのがすごく好きだったから。才能のあるダンサーたちの踊りというのは引き込まれますし、本当に素晴らしいですよね。そういった思いからもダンスの映画を撮りたいというのは、つねに自分のなかに強くありました。それだけでなく、ダンスを映し出した映画からはたくさんのエネルギーが放出されていると考えていた部分もあったと思います。映画というのは、あくまでも作りものであり、観客たちもそれが“嘘”だとわかったうえで観に行っていますが、それをわかっている前提だとしても、そこから発せられるエネルギーというものは感じられるものですからね。―今回は演技未経験のダンサー21人とプロの女優1人を起用されていますが、どのようにして選ばれましたか?監督ダンスを軸にした映画ということもあり、今回は演技ができる人を探すのではなく、踊れる人を探すことに集中しました。まずはできるだけパリ近郊に住んでいる人のなかからネットで検索し、ある程度人数を絞ってから実際に会って話をするという方法をとりました。最終的に選んだのは18歳から23歳までの若いダンサーたち。彼らはプロではなく、時折イベントに出演したりして趣味でダンスをしているような子たちですが、重視したのは、カリスマ性を持っていることと、感じのいい人、そして撮影現場で僕と馬が合うかどうかということでした。彼らに演技力は求めていないとは言ったものの、物語のなりゆき上、心理的に難しいキャラクターが必要なところもあったので、そこに関してはプロの俳優に入ってもらっています。―撮影で大変なこともあったのでしょうか?監督企画が立ち上がって準備までに1か月かかり、そのあとは順撮りをしながらだいたい15日ほどで撮影を終えました。今回は即興でストーリーを進めていく形をとりましたが、ダンサーたちは精神的にトランス状態になることも含めて非日常をすごく楽しんでもらえたようです。僕にとっては、どのシーンも忘れられないものになりました。演技未経験のダンサーの演出方法とは?―今回は台本が数ページしかなかったそうですが、演技をしたことがない彼らにアドリブで演じさせるのは難しさもあったと思います。どのような演出をされたのでしょうか?監督冒頭にダンサーたちのインタビューがありますが、実は最初の段階ではあのシーンは予定していませんでした。撮影を進めていくなかで、最終日の3日ほど前にスタッフと話をしていて、ダンサーたちそれぞれが語るシーンが足りないということになり、急遽入れたんです。そのときはすでにほかのシーンを終えたあとだったこともあり、彼らも自分の役どころを十分に理解していたので、それに加えて自分のダンスに対する情熱や思いを語ってくださいとお願いして撮りました。ストーリーの結末に関わりのある子だけには、こちら側が決めたセリフを話してもらうようにしていますが、それ以外の人には、5~10分くらい自由に話してもらい、こちらが面白いと思うところだけを選んで編集しています。パーティ中の会話に関しても、同じような方法で撮影しました。―そんなふうにアドリブが中心の物語のなかで、結末はどのようにして目指していったのでしょうか?監督もちろんエピローグはなければいけないと思っていたので、考えてはいましたが、最初の段階で具体的には決めていませんでした。なぜなら、撮影を順番に進めていくなかで少しずつ自分のなかに形ができていったからです。あとはダンサーたちにもどういう終わりにしたいかを聞き、できるだけ彼らの希望に沿っていくように意識していました。―セリフだけでなく、ダンスシーンも即興で行ったそうですね。監督ダンスバトルのシーンでは、カメラは1時間半回しっぱなしにしていて、そのなかからいいところを抽出して、6~7分くらいにまとめています。事前に3曲を用意していることだけは伝えましたが、どういう体の動かし方をするのかも、どのタイミングで誰が前に出るかもすべて彼らに任せました。最初のダンスシーンについても、彼らと振付師によって作り上げてもらったシーンなので、僕はほとんど関わっていません。というのも、そもそも僕は人にいろいろと指示するのは好きではないし、人を動かすのも得意ではないですからね(笑)。なので、彼らがそれぞれのアイディアを持って作品に関与してくれたことはありがたかったです。自分も周りにあるものすべてから影響を受けている―監督自身の存在や作品は、ほかのアーティストたちに多くの刺激を与えていると思いますが、監督が影響を受けているものは何ですか?監督僕は自分の周辺にあるものすべてから、インスピレーションを受けていると思います。それは小さいときから現在にいたるまで、出会った人や住んでいた環境、本、映画、新聞といったすべてのことです。ちなみに、冒頭のインタビューシーンのときに背景にDVDや本がたくさん並んでいますが、あれは実際に僕の所有物。この作品に直接影響を与えたわけではないですが、自分自身に対して影響を与えた作品の数々です。そのほかにも、たとえばナイトクラブに行ったときに、最初はみんなハッピーなんだけど、アルコールが進むといい人が全然違う人に豹変してしまうといった出来事からもインスパイアされることもありますよ(笑)。おとなしくて優しそうな人ほどサイコティックになるのはすごく恐ろしいことだけど、僕はそういうものを含めたすべてに興味があると言えるのかもしれないですね。―なるほど。過去には『エンター・ザ・ボイド』で撮影されたこともあり、東京には特別な思いも持っていただいているとのことですが、監督が思う日本の魅力を教えてください。監督僕は映画を持っていろいろな国に行く機会はたくさんあるものの、そこまで惹かれる場所はあまりありませんが、そのなかでも東京はとても魅力的に映りました。社会的なメカニズムが自分の知るヨーロッパとは全然違うことにも驚きましたし、アーティスティックなものに関して、日本にはカルト的なものを感じるんですよ。出身地であるアルゼンチンと10代から暮らしているフランスのような縁のある国以外で長期間滞在したのは、日本が初めてでした。といっても、東京しか知らないので、東京という街が自分にとっては特別なんだと思います。あと、僕にとっては日本映画も魅力のひとつ。なぜなら、欧米で制作された傑作と日本で制作された名画を比べたときに、日本映画の持つ力は抜群に大きいと感じるからです。日本人には独特な完璧主義がある―日本とフランスでは、現場の雰囲気もかなり異なりますか?監督日本人たちの完璧主義というのは独特だと思いますが、日本で撮影したあとにフランスで気がついたのは、スタッフたちの仕事に対する向き合い方の違い。今回の作品でもグラフィックデザインを手掛けてくれたのは、フランスで生まれ育った日本人ですが、ご両親が日本人ということもあるのか、フランス人以上の完璧を求めていると感じました。それはおそらく日本人の家庭環境がそうさせているのかなと思っています。それに比べると、はっきり言ってフランス人は怠け者ですから……。なぜなら、週末は必ず休みたがるし、フランス人が他人に一番聞く質問は「今年のバカンスはどこに行くの?」なんじゃないかなと感じているほど(笑)。それだけ日常生活において、仕事よりも休暇が重要ということなんですよ。―(笑)。確かに、日本人は休みよりも仕事を優先しがちなところがありますからね。監督フランス人にとっては、バカンスを過ごす1か月が1年でもっとも関心のある期間なんだと思いますよ。そんなふうに、国民全体がバカンスにとらわれてしまっているというところが、日本とは違いますよね。まあ、僕からするとみんなが旅行に出る7月から8月にかけては、街から人が減って静かな環境になるので、仕事に集中できる最高の時期。街の喧騒から離れたくて休暇に行く人が多いのに、行った先の海辺に人がいっぱいいるんだから、彼らは何をバカンスに求めているのか、僕にはよくわからないね(笑)。―確かにそうですね……。それでは最後に、今後についても教えていただきたいですが、監督の作品は、発表されるごとに毎回観客の想像をはるかに超えてきている印象なので、ご自分でもまだまだ表現しきれていないものがあると感じているのでしょうか?監督自分の作品がこれからどうなるのかは、僕自身にもわかりません。ちなみに、『CLIMAX クライマックス』のあとに撮った『Lux Æterna(原題)』は50分ほどの中編で、シャルロット・ゲンズブールとベアトリス・ダルが出演している映画ですが、舞台は撮影現場。最初は楽しいんだけど、だんだん現場がどうしようもない状態に陥っていくというストーリーです。セックスの描写や暴力のシーンも何もないですが、そんなものはなくても十分に狂気的な部分は出ていると思っています。あとは、2002年に制作した『アレックス』をもう一度編集し直した新しいバージョンというのも、すでに発表していて、オリジナルよりももっと怖く仕上がっていますよ。おそらく日本でも公開されると思うので、楽しみにしていてください。見たことのない狂気に溺れる!映画が始まったら最後、誰もがトランス状態へと陥ること間違いなしの問題作。観終わったあとにもう一度観たくなるような中毒性と五感をフル回転させる心地よい疲労感を存分に味わってみては?過激な予告編はこちら!作品情報『CLIMAX クライマックス』11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開配給:キノフィルムズ/木下グループ©2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS
2019年10月30日フランスで観客100万人を動員した、シャルロット・ゲンズブール主演の感動作『母との約束、250通の手紙』。フランスの三島由紀夫とも評される伝説の文豪、ロマン・ガリのベストセラー自伝小説「夜明けの約束」を映画化した、本作の予告編とポスタービジュアルが解禁された。フランス文学界で最も権威のあるゴンクール賞をただ1人、2度も受賞しただけでなく、外交官、映画監督、そして名作『勝手にしやがれ』で知られる女優ジーン・セバーグの夫でもあったガリ。彼を伝説の作家に育てあげようと、人生の全てを捧げた母・ニーナと、その想いに全力で応えようとした少年・ロマンの絆を描いた本作で、シャルロット・ゲンズブールは母のニーナを、『イヴ・サンローラン』のピエール・ニネが大人になったロマンを演じている。■息子の成功を信じる母を支え続けた想いとは…?解禁された予告編には、アパルトマンの片隅で階上から見下ろし嘲笑を浴びせる住民たちに向かって、ロマンを連れたニーナが「私の息子は作家になる。偉大になるのよ!」と宣言する姿が。その後も、ニーナが「よく聞くのよお前は大物になる」「生きて有名にならないと意味がない」「愛する息子よどんな時も書き続けなさい死ぬのは許さない」とロマンが大人になるまで叱咤激励を飛ばし続けるシーンが続く。そんなニーナに対し、ロマンは幼心に「僕は約束した母の途方もない夢を叶えると」と決めて小説家を志し、やがて軍に入隊して戦争へ。母の重すぎる愛情に包まれ、一心に生きるロマンだったが、時に「勝手に僕の人生を決めないで!」「分かってる!」とその期待に押しつぶされそうになるシーンも。そして、老いたニーナが「帰ってきた時お前が許してくれますように」という言葉と共に、立派に育ったロマンを迎えるのだが…。頑なに息子の成功を信じ、激しく濃密な愛でロマンを導いてきたニーナを駆り立てたもの、そこにあった真意は何なのか、気になる内容となっている。■シャルロット・ゲンズブール×ピエール・ニネ、見つめ合う親子がポスターにまた、同時に公開されたポスタービジュアルは、ニーナと大人になったロマンがテーブルで向かい合う、予告編の最後のシーンを切り取ったもの。愛情あふれる視線をロマンに向けるニーナとその手を取り口づけるロマン、親子の幸せなひと時に「あの日、ぼくは誓った母の途方もない夢を叶えると――」というコピーが添えられている。『母との約束、250通の手紙』は1月31日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月25日「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズでエミー賞に輝くピーター・ディンクレイジと『メアリーの総て』『マレフィセント』のエル・ファニングが共演を果たす『孤独なふりした世界で』。この度、予告映像と場面写真が一挙に解禁となった。最終章を控える「ゲーム・オブ・スローンズ」や『スリー・ビルボード』に出演するピーターが他人と関わることが嫌いな“孤独を愛する男”を、話題作が相次ぐ若手トップ女優エルが誰かと一緒にいたい“孤独を嫌う女”を演じ、そんな2人が終末世界で出会う本作。メガホンをとったのは、第69回エミー賞作品賞など5部門を受賞したドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の女性監督リード・モラーノ。キャストにはそのほか、ポール・ジアマッティやシャルロット・ゲンズブールといった実力派が名を連ねる。■世界の終わりで死体を弔う男が謎めいた女に出会ったら…この度解禁となった予告編では、ピーター演じるデルが、人類が消えて誰もいなくなった地球のある街で、黙々と死体を弔い続ける姿が映し出される。そんなデルの前に突然現れたのは、エル演じる謎の女グレース。どこか病的で頭には包帯を巻き、首には大きな傷跡も…。なぜ、人類は消えてしまったのか、グレースの正体は何者か。終末世界で出会った2人はどうなっていくのか。さらに謎を呼ぶ映像となっている。『孤独なふりした世界で』は1月よりヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田「未体験ゾーンの映画たち2019」にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:孤独なふりした世界で 2019年4月5日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか「未体験ゾーンの映画たち2019」で上映© 2018MARKED LAWNS LLC.
2019年01月17日