名探偵ポアロやミス・マープルなどの名キャラクターを生み出してきた“ミステリーの女王”アガサ・クリスティ。そのミステリー小説の中でも、誰もが知るような著名な探偵は登場せず、ウェールズの幼なじみ2人が思いがけずコンビを組み、ある事件の謎を追うことになる痛快なミステリーが、現在スターチャンネルEXにて配信中の海外ドラマ「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」だ。今回の映像化で監督・脚本・製作総指揮を務めたのは、「Dr. HOUSE/ドクター・ハウス」や「ナイト・マネジャー」で知られ、生粋のクリスティファンだという俳優のヒュー・ローリー。偶然から事件に巻き込まれる元海軍の実直な青年、ボビイ役に『ミッドサマー』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』など幅広い役柄をこなすウィル・ポールター、そしてボビイとともに事件を調べる伯爵令嬢、フランキー役に『ボヘミアン・ラプソディ』や「ハリー・パーマー国際諜報局」(8月5日からBSにて再放送)のルーシー・ボイントンを迎え、ときに勇敢で、ときに無謀な(?)探偵コンビを描き出している。この度、好奇心旺盛で行動力抜群、ボビイとともに冒険に飛び込んでいくフランキーを演じたルーシーのインタビューが到着。映画『オリエント殺人事件』に出演したこともあるルーシーが、ヒュー・ローリー監督の脚本について、クリスティ作品の魅力について語っている。Q:あなたにこの作品に参加したいといわせたヒュー・ローリーの脚本の魅力を教えてください。ルーシー:ヒュー・ローリーの名前があれば、それが何であれ良いものであることは間違いないと察しがつきますし、脚本を読んでさらに確信できました。彼に会う前に脚本と原作を読みました。こう言っては良くないかもしれませんが、私は脚本のほうが好きでした。というのも登場人物たちと一緒に長い時間を過ごしましたし、彼ら自身や彼らの関係性、世界をより細かく深いところまで考察したからです。ヒューの原作の解釈は愛情が滲み出る素晴らしいものでした。アガサ・クリスティの魅力の輝きはそのままに、そこにさらにヒューのウィットとアイデアが込められているのです。もう好きにならずにはいられない脚本でした。Q:脚本の第一印象を教えてください。ルーシー:最初に脚本を読んで、次に原作を読みました。第一印象としては、とにかくフランキーに惚れこみました。もちろん演じるわけなのでフランキーの気持ちに寄り添って読みましたが、そこにヒューが描いた生き生きとした躍動感、斬新さ、軽やかさに惚れこんでしまったのです。役者としてフランキーのようなキャラクター、彼女のような人と出会えることは滅多にありません。そんなキャラクターを演じる機会が訪れてとても興奮しました。Q:以前にもアガサ・クリスティの作品にご出演されていますが、再び演じた理由を教えてください。ルーシー:それはアガサ・クリスティの大ファンだからですよ!彼女の作品は紛れもなく魅力的です。文体もウィット溢れるセリフも見事ですし、常に彼女の作品は読者の3歩先を行っているのです。登場人物は知的で十分すぎるほど魅力的です。しかも悪役たちの中には純粋さという幻想があり、知的センスのある狡猾さが物語の中に編み込まれているのです。アガサ・クリスティの作品の登場人物を演じられるチャンスがあるなら絶対にNOとは言いませんし、ましてやヒュー・ローリーが脚色したとなればなおさらです。わざわざ検討してみることなんてありません。Q:レディ・フランシス・ダーウェント、通称“フランキー”について教えてください。ルーシー:ヒューとフランキーについて話し合っている際に、“エネルギッシュ”と“度胸”という二語が頻繁に出てきました。このふたつは私がフランキーの中でもっとも気に入っている部分でもあります。彼女は予測不能で周りにいる人々や自身の人生にも存在感を示す人です。ある種の自信にも満ちていますが、何よりも存在感と強引さ――あらゆる喧騒の中に身を置きたいし、すべてを最前列で体験したい、という強い信念があるのです。ヒューの描き出す彼女のエネルギッシュさ、愛らしさ、人生を楽しむ姿は私にとって最も魅力的でした。Q:フランキーは素晴らしい女性主人公ですが、あなたが彼女を演じてみたいと思った魅力は何でしたか?ルーシー:アガサ・クリスティの描く女性たちは知性があり、ユーモアのセンスも知識もあります。フランキーはバイタリティと瞬発性があり、さらに人生に好奇心と緊張感、ハングリーさと刺激を求めています。そんな女性を演じることは私にとって大きな学びの機会となりました。彼女は決して自分本位ではなく、自分のことをより理解し、当たりやすい直感を信じて良心のままに行動する人です。それが彼女にとっては自分を解放するということなのですが、私自身もそんな彼女を演じることが自分を解放することにつながりました。フランキーは自分の力をよく理解していて、存在感もあり、自分を見失うこともない、まるでお手本のような人だと思います。私たち誰もがもっとフランキーのようになれると良いですね。これからも生き方のお手本として、きっとこの脚本を読み直すと思っています!Q:フランキーの登場シーンについて教えてください。ルーシー:教会でボビイの視点から見たフランキーから彼女の幕が開きます。ふたりにとっては子どもの頃以来の久々の再会です。互いに別々のタイミングで相手に視線を送るのですが、共に成長してきた人が「ああ、あの人がこんなに変わったとは!」とそれぞれに驚く様子はとても愛しくて、素敵な瞬間でした。あの時代の多くの女性は生活に縛られ、思うように生きられないか、想像していたのとは違う人生を歩んでいます。ところがフランキーは少し違っていて、この点においては自由に生きています。アガサ・クリスティがフランキーのことを目の前に立ちはだかる制約を押しのけていくような女性として描写している点はとても素晴らしいと思います。フランキーには反逆心がある。そして気まぐれな部分もあるのですが、ボビイとフランキーのふたりはまるで互いにウィンクを交わすように、それぞれの良さを引き出しあう関係になります。まだどちらも人生を真面目に考え過ぎず、ある意味どこか気楽に楽しんでいる段階なのです。フランキーは相手の良さをうまく引き出す持ち前の明るい性格でボビイをからかうのですが、ふたりのそんな姿はとても素敵でした。Q:ドラマの中で両親役を演じるのは、エマ・トンプソンとジム・ブロードベントでしたが、どんなお気持ちでしたか?ルーシー:エマ・トンプソンとジム・ブロードベントが私の両親です、と言うなんて、まるで現実離れしていますよね!ふたりとの共演はとても楽しいものでしたし、ふたりのエネルギーに触れることもできました。ふたりの演技を通じて、フランキーがどうして今のような女性になったのかを知る多くの答えを得ることもできました。とても素敵な一家です。かなりエキセントリックですが、それは家族の中心に強い愛情がある一家だからです。フランキーと母親が時折、気難しくてぶつかり合うのは、お互いへの愛情と相手を守ろうという強い想いがあるからです。Q:ボビーとフランキーは事件の裏に潜む怪しい空気を感じているのでしょうか?ルーシー:フランキーとボビーはまず謎の人物の死について捜査しようとしたところで、不穏な空気を感じ取ります。それからすぐに、これは本当に危険な捜査になることに気付くのです。アガサ・クリスティ作品には数多くの魅力がありますが、素晴らしいのは彼女が常に読者の3歩先を進んでいて、最初はさりげなく、やがて読者が青ざめるような展開を用意しているところです。驚くような展開に持ち込むためには、具体的なテクニックが必要ですがヒューの脚本をそれを的確に捉えてアドベンチャーとコメディのバランスを見事にとっているのです。おかげで視聴者は気楽に登場人物の人間関係を楽しんで見ていられたと思うと、次の瞬間には急にシリアスで手に汗握るような緊張感を味わうことができるのです。Q:様々なロケーションでの撮影はいかがでしたか?ルーシー:ボビーとフランキーが博覧会を訪ねていくシーンの撮影は、実際にあちこち移動しては撮影をして撮り終えることができました。そして最終日にカーニバルの撮影ができたこともこのドラマの撮影にふさわしい最後だったと思います。乗馬のシーンの撮影では美しいアルコーブや並木道を馬と一緒に走ることができて……とても静かで濃密な時間でした。ストーリーに沿ってとてもエネルギッシュでハイペースな撮影が続く中で緩急のついた非常に美しいシーンになったと思います。Q:「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」の見どころを教えてください。ルーシー:これはラブストーリー、ロードトリップ、犯罪スリラーといった要素が見事なバランスで混ざり合った、見どころが満載のドラマです。ほかにもボビイ、フランキー、ノッカーたちが主に繰り広げるコメディ色のあるアドベンチャーでもあります。さらにストーリーの闇の部分から漂ってくる恐怖や迫りくる危機も体感することができて、非常に洗練されたストーリーが繰り広げられています。このローラーコースターのような目まぐるしい展開が満載のストーリーとキャラクターたちの織り成す人間模様、ユーモアから急転直下のスリルと恐怖をぜひ視聴者の方々にも楽しんで頂きたいです。私たちも大いに楽しんで作った作品ですから、視聴者のみなさんにも楽しんで頂けると嬉しいです。<ストーリー>ウェールズの海外沿いの村に暮らすボビイは、ある日崖から転落した男を発見する。重傷を負った男は最後に「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎めいた遺言をボビイに伝え、息を引き取る。その不可思議な言葉と、男のポケットに入っていた写真を手掛かりに、ボビイは幼なじみの伯爵令嬢フランシス・ダーウェントと共に事件の解決に挑むことに――。「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」<字幕版>はスターチャンネルEXにて全話配信中(全3話)。(シネマカフェ編集部)
2023年08月05日名作「ナイルに死す(Death on the Nile)」をアガサ・クリスティ自身が書き直した戯曲版だけのストーリーG-フォレスタ(代表:丸尾 拓)主催、『Murder on the Nile ~ナイル河上の殺人~』が2023年6月24日 (土) ~2023年6月25日 (日)に新開地アートひろば(兵庫県神戸市兵庫区新開地5丁目3番14号)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにて4月23日(金)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 『Murder on the Nile ~ナイル河上の殺人~』アガサ・クリスティ自身が書き直した舞台版! 船上サロンだけで繰り広げられる人間ドラマ! ポアロも登場せず、登場人物も変更され、ラストシーンが小説版とも映画版とも違う もう一つの「ナイル殺人事件」! 女友達の彼を奪った果ての、こじれた人間関係と不可解な死。 一癖も二癖もある登場人物が彩る アガサ・クリスティの「鋭く」「温かい」、愛に溢れた傑作! 1937年に発表されたアガサ・クリスティの代表作であり、名作中の名作「ナイルに死す(Death on the Nile)」から9年後の1946年3月、アガサ・クリスティ自身が戯曲版として書き直した「Murder on the Nile」が、ロンドン・アンバサダーズ・シアターで幕を開けた。日本での公開は数も少ない、忘れられた傑作舞台! この傑作を、昨年の舞台版「そして誰もいなくなった」に引きつつづいて、G -フォレスタがより濃密にお届けする!G-フォレスタ2000年旗揚げ。現在は主に神戸の劇場での公演と、「洋館ミステリ劇場」と呼ばれるシリーズで年に3~4回公演をしています。本物の洋館を舞台に江戸川乱歩、夢野久作、浜尾四郎などの昭和初期の探偵小説を上演し、事件の謎を解きながら洋館内を移動する、ツアー型の「洋館ミステリ劇場」が特に人気が高く、チケットは即日完売の勢いで、2010年3月には神戸の異人館街の旧中国領事館でも上演をはたしました。劇場での公演は「犯罪メロドラマ」と称して、犯罪事件というひとつの極限状態にある人間ドラマを、時にはサスペンスタッチに、時にはコミカルに、そして時には感動的に描きます。また、お客様が物語を選ぶ「RPG(ロールプレイング)」形式の実験的なミステリーも上演。お客様には選択ごとに違った結末を楽しんでいただきました。公演概要G-フォレスタ『Murder on the Nile ~ナイル河上の殺人~』公演期間:2023年6月24日 (土) ~2023年6月25日 (日)会場:新開地アートひろば(兵庫県神戸市兵庫区新開地5丁目3番14号)■出演者生田克正、中佐和葉、もりかゆみ、森優子、山崎修一、泉希衣子、五馬さとし(ビックワンウエスト/劇団ひこひこ)、沢竜(イズム)、高田恵輔、伶原彩夏(シアワセナゲキダン)、谷屋俊輔(ステージタイガー)、渡部友実■スタッフ演出:丸尾拓舞台監督:久保克司 ((株)スタッフステーション)照明:溝渕功 (campana)音響:四之宮基貴(SAWCRNT)舞台美術:久太郎 (Anahaim Factory)衣装:山口明子受付:なつみあや、佐倉ハルキ 他宣伝写真:高田恵輔(Marble Plus)宣伝美術:スギモトヒロコ舞台撮影:佐伯亜由美(SEKpictures )制作:守家由美、森優子、中佐和葉企画・制作:G-フォレスタ■公演スケジュール6月24日(土)13:00 / 17:00★6月25日(日)12:00 / 16:00★終演後、バックステージツアー有※開場は、開演の30分前です。■チケット料金指定席引換券:4,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月21日’70~’80年代に圧倒的スターとして君臨していたジュリーこと沢田研二(74)の、大胆かつセクシーな曲衣装の数々。そんな沢田研二の魅力あふれる写真集『『JULIE by TAKEJI HAYAKAWA-早川タケジによる沢田研二』(SLOGAN)が発売中!「まるでARTのよう」と話題になっている作品の誕生秘話をアートディレクションを務めた早川タケジ氏に伺った。’73年のヒット曲『危険なふたり』から始まった天才と呼ばれるアートディレクター・早川タケジによるジュリーのビジュアルやパフォーマンスは、巨大なパラシュートを背負ったり、ジーパンのジッパーを下げたりとかなり斬新だった。「沢田さんとは、綿密な打ち合わせなどなく、『こんなふうにやりたい』と伝えるとすぐに『いいね、面白そう』と阿吽の呼吸でやってきました。それは、当時の風潮でもあったカウンターカルチャーの影響で、今までにないものを作ろう!という気持ちでお互いにつながっていたんだと思います」(早川氏・以下同)【勝手にしやがれ】「男装の麗人をオマージュ」と聞いて納得!’77年リリース時のプロモーションビジュアル。往年の大女優マレーネ・ディートリヒの男装の麗人スタイルをオマージュ。帽子を投げるパフォーマンスは老若男女がまねした。【サムライ】軍服をイメージした危険な香りがプンプン’78年リリース『サムライ』の衣装。歌詞も挑戦的だったが、衣装も斬新。インナーのシースルーはなんと女性もののストッキング。「沢田さんのようにキレイな人が危険な香りのする三島由紀夫の楯の会のような軍服を着るというミスマッチが面白いかな、と思いました」【カサブランカ ダンディ】ウエストに差したウイスキーが印象的’79年のポスタービジュアル。当初、不良アイビースタイルの予定だったが、仮縫い時、袖がほつれたりした不完全な状態の上着がカッコいい、となり急きょ変更。「その場で即OKでした。決断力の早さも沢田さんの魅力のひとつ」【TOKIO】膨れ上がるパラシュートに目を奪われた音楽配信サービスでも人気の曲。曲が始まるとともに巨大なパラシュートも膨れ上がった。電飾まみれになったジュリーの目にはカラコンがキラリ。目でも楽しめた名曲。【CM 樹里】花と着物と刀と……極彩色で彩る耽美的な日本天竜の酒・樹里のCMポスター。現在はオークションサイトで高額取引されている。「総天然色のシネマの中に、歌舞伎の様式美みたいな耽美で退廃した世界観を持ち込んでみました」鬼才・早川タケシが生み出したジュリーの世界は奇跡!
2022年11月26日銀座三越は、10月26日に、亀田製菓と協業し、世界初お披露目となる「プラントベーススイーツ」の新ブランド「jeRiz(ジュリ)」を本館地下2階にニューオープンします。【プラントベーススイーツ】米のプロ・亀田製菓と一から生み出した新ブランド登場プラントベースのやさしい米菓子「jeRiz (ジュリ)」jeRiz (ジュリ) はみんなに安心、みんなにおいしい、からだのために嬉しい米菓子。米粉を中心に植物性素材を使った米菓子専門店です。米菓に加え米粉ベースの洋菓子も展開。米粉を原料としたグルテンフリー(※1)を基本とし、動物性原料をできる限り排除(※2)しました。ギフトを探されている方にも、贈る側、贈られる側にも安心な米菓子を提供します。※1 一部商品に「小麦」を含みます。※2 一部の商品を除きます。jeRiz(ジュリ)取扱い商品のご紹介軽めの朝食やおやつ、色んなシーンに便利なシンプルな味わい。パリッと極薄に仕上げた、軽快な食感のクラッカーと、国産米粉、国産うるち玄米を原料とした発芽玄米パフ入りの軽い歯ざわりのキューブタイプクラッカー。RICE CRACKER ライスクラッカー「うす焼 チーズ風味・トマト・ごぼう」各種40g入 1,296円RICE CRACKER ライスクラッカー「キューブ 発芽玄米&大豆・チョコレート&ココナッツ」各種50g 入 1,080円国産うるち米を使用したサクサクとくちどけの良い生地を、薫り高い白トリュフ塩で仕上げました。RICE CRACKER ライスクラッカー「ソフト 白トリュフ塩仕立て」14枚入 1,080円食べやすい厚さにカットした新潟県産うるち米粉を使ったパンをやさしい甘さのバター風味で仕上げたザクザク食感のラスク。※バター風味は香料で表現しています。RICE RUSK ライスラスク「 シュガーバター風味」5枚入 972円,10枚入 1,944円国産米粉と豆乳で仕上げたラングドシャ生地で、サステナブルなハイカカオチョコレート(カカオ分70%)をサンドしました。すぅっと溶けるくちどけとほろ苦い甘さが特徴のラングドシャ。※こちらのチョコレートには、カカオ産業の持続可能な発展を目指すサステナビリティに配慮したカカオ豆を使用しております。RICE LANGUE DE CHAT「ライスラングドシャ チョコレート」9枚入 1,728円,18枚入 3,456円【ブランドストーリー】自分が口にするもの、大切な方に贈るもの、少しだけ気にして選ぶようになった。 お菓子は食べたいけれど、後味の軽いものがいいな。 それが私以外、地球にも優しいものだと嬉しい。そんな風に考えるようになった。 自分の小さな変化を楽しんで、日常の暮らしを無理なく丁寧に、自分で豊かにする。 自分のご機嫌を取るのが上手なjeRiz。 jeRizの日常とともにある、お米を使ったお菓子で、おいしさはもちろん、少し自分や周りに嬉しいことを 実践したい方への共感、考え方のご提案を目指しています。【パッケージについて】ヴィーガンは食だけではなく、地球環境にも想いを寄せるライフスタイルです。新しいブランド jeRiz (ジュリ)では、パッケージの紙にもFSC認証を受けた紙を使用したり、印刷のインクにもベジタブルインクなど、環境に配慮したものを出来るだけ使用することに努めています。ときどき自分にも、地球にも優しい生活を送る「ジュリ」という女性の生活をイメージしたデザインは、それを表現する素材にも想いを寄せています。※価格は税込みです。※内容は予告なく変更または中止となる場合がございます。
2022年10月22日アガサ・クリスティの小説を原作として映画化された2017年の『オリエント急行殺人事件』、2022年の『ナイル殺人事件』でメガホンを取り、名探偵エルキュール・ポアロを演じたケネス・ブラナーが、第3弾の製作に乗り出した。製作・配給会社の20世紀スタジオがSNSで発表した。同スタジオによると、第3弾のタイトルは『A Haunting in Venice』(原題)で、「不穏なスーパーナチュラルスリラー」。2023年に公開とのこと。キャストはケネスのほか、カイル・アレン、カミーユ・コッタン、ジェイミー・ドーナン、ティナ・フェイ、ジュード・ヒル、アリ・カーン、エマ・レアード、ケリー・ライリー、リッカルド・スカマルチョ、ミシェル・ヨーが出演する。原作は、クリスティの「ハロウィン・パーティ」だという。ケネスは「これは、エルキュール・ポアロというキャラクターと、アガサ・クリスティシリーズを素晴らしい形で発展させた作品です。絵のように美しい街でのハロウィンを舞台とした、複雑であまり知られていない物語です。映画製作者である私たちにとって、この物語に味付けをして、心底背筋が凍るようなものを忠実な観客にお届けできる、最高のチャンスに恵まれました」と喜びのコメントを発表している。(賀来比呂美)■関連作品:オリエント急行殺人事件(2017) 2017年12月8日より全国にて公開© 2017Twentieth Century Fox Film Corporationナイル殺人事件 2022年2月25日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved
2022年10月11日第35回東京国際映画祭の審査委員長を、舞台演出家・映画監督のジュリー・テイモアが務めることが決定。黒澤明賞復活、ジャパニーズアニメーション部門など主要企画も決定した。コンペティション部門 審査委員長が決定映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員長を、舞台「ライオン・キング」(1997)の演出や映画『タイタス』(99)『フリーダ』(2002)、『アクロス・ザ・ユニバース』(2007)、『グロリアス 世界を動かした女たち』(2020)などを監督した舞台演出家・映画監督のジュリー・テイモアが務めることが決定。 昨年のイザベル・ユペールに続き、女性の審査委員長となる。そのほかの審査員(全5名予定)も、後日発表される。世界中から集められた珠玉のコンペ作品(全15作品)が世界の目で審査されることとなる。ジュリー・テイモア■ジュリー・テイモアコメント芸術は私たちを混沌の中から導き出し、道を切り開く道標です。暗い劇場の中、目の前で明滅する映像は、私たちを深く引き込み、孤立した単一の自己存在から引き離します。映画館で作品にひたってください。そこは、私たちがまったく知らないこと、知っていると思っていること、個人的に経験したことの境界をともに越えさせてくれる宮殿です。他人の人生や愛に没入して、鼓舞され、苦悶させられてください。第35回東京国際映画祭のコンペティション部門国際審査委員長として来日できることを、とても光栄に思います。■東京国際映画祭チェアマン 安藤裕康コメントジュリー・テイモアさんは、ミュージカルの演出だけでなく、多くの優れた映画を監督しています。特に、若い頃に日本で人形浄瑠璃を学び、それを自分の作品に活かすなど、日本との関係も深い。また、彼女は黒澤明の大ファンでもあり、黒澤明賞復活の年にふさわしい審査委員長でしょう。黒澤明賞が復活日本が世界に誇る故・黒澤明監督の業績を長く後世に伝え、新たな才能を世に送り出していくために、世界の映画界に貢献した映画人、そして映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる賞として、黒澤明賞が今年の東京国際映画祭に戻ってくる。過去にはスティーヴン・スピルバーグ、山田洋次、侯孝賢などが受賞していた同賞だが、今年は、山田洋次監督、仲代達矢氏、原田美枝子氏、川本三郎氏、市山尚三東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの5名の選考委員により選ばれる。受賞者は後日発表される。また、同賞に合わせて、「黒澤明の愛した映画」と銘打ち、『フィツカラルド』『ミツバチのささやき』など黒澤明が愛した世界の名作も上映予定。黒澤明ツァイ・ミンリャン監督デビュー30周年記念特集東京国際映画祭ヤングシネマ部門ブロンズ賞を受賞した『青春神話』での監督デビューから30周年を迎える台湾の巨匠ツァイ・ミンリャンの特集上映を、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター、及び東京フィルメックス(10月29日~11月6日予定)との共催で開催。東京国際映画祭では『青春神話』『楽日』や日本未公開の短編などを、東京フィルメックスでは『西瓜』『ヴィサージュ』などを上映。両映画祭にとってこれが史上初の共催企画となる。ツァイ・ミンリャンNippon Cinema Now 部門特集 〈追悼 青山真治〉昨年新設された、この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する同部門では、今年3月に急逝した青山真治監督を追悼し、代表作2作品『EUREKA ユリイカ』と『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』を英語字幕付きで特集上映する。青山真治国立映画アーカイブ共催「長谷川和彦とディレクターズ・カンパニー」国立映画アーカイブと共催で特集上映「長谷川和彦とディレクターズ・カンパニー」を開催。1982年に長谷川和彦の呼びかけによって設立され、11年間にわたって個性的な作品を作り続けたディレクターズ・カンパニーの作品を35mmで上映する(会場は国立映画アーカイブ小ホール)。東京国際映画祭では日本映画クラシックス部門の中でディレクターズ・カンパニーの代表作4作品『台風クラブ』『光る女』『DOOR』『地獄の警備員』のデジタルリマスター版を上映する(会場はTOHOシネマズシャンテ)。ジャパニーズ・アニメーション部門特集2022年のテーマは「ゼロから世界を創る」。「アニメーションで世界を創る」と題して、最新アニメ映画『雨を告げる漂流団地』『夏へのトンネル、さよならの出口』『ぼくらのよあけ』の3作品をピックアップ。レトロスペクティブ「アニメと東京」ではアニメが「東京」という世界をいかに描いたかに注目し、4作品を上映する。「第35回東京国際映画祭」は10月24日(月)~11月2日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。「TIFFCOM2022」は10月25日(火)~27日(木)オンライン開催。(text:cinemacafe.net)
2022年09月16日元AKB48の高橋朱里(ジュリ)が所属する韓国の6人組ガールズグループ・Rocket Punch(ロケットパンチ)が29日、都内でJapan 1st Single「Fiore」発売記念イベントを開催。本番前に報道陣の取材に応じ、ジュリは日本でメンバーを連れて行きたい場所を聞かれて「私の実家です」と答えた。Rocket Punchはジュリ、ヨンヒ、スユン、ユンギョン、ソヒ、ダヒョンの6人からなるガールズグループ。2019年8月に韓国でデビューし、2021年8月にミニアルバム『Bubble Up!』で日本デビューした。本日6月29日にJapan 1st Single「Fiore(読み:フィオーレ)」をリリースし、これを記念し、来日中のメンバーを体感できる「Rocket Punch Park」を6月29日~7月3日まで東京・原宿のBE AT STUDIO HARAJUKUにて開催。この日は、CDを事前予約した人の中から抽選で80人を招待し、ミニライブ&メンバー全員でのお見送り会を実施した。イベント本番前には、報道陣向けに新曲「Fiore」をパフォーマンス。ジュリは「去年の8月に(日本)デビューしたんですけど、そのときは世界中が大変なことになっていて来日することができなくて、今回、日本のKetchy(Rocket Punchのファン)のみんなに会えることがすごく幸せです」と日本デビュー後初来日を喜び、「K-POPアイドルは、『私完璧でしょ!?』っていう強い歌詞が多い。私自身も自分たちの曲に勇気づけられ、メンバーたちと一緒にエナジーいっぱいですごく楽しいです」と語った。ジュリ以外のメンバーもほぼ通訳なしで流暢な日本語を披露。日本で行ってみたい場所を聞かれると、ソヒは「大阪城に行ってみたい」、ヨンヒは「お好み焼きのお店に行って食べたいです」、ダヒョンは「ディズニーランドに行ってみたい」と答えた。また、ユンギョンは「(SHIBUYA)109に一緒に行きました」と報告。ダヒョンは「ギャルたちがたくさんいて、友達になりたいです」とギャルに興味津々のようで、みんなでギャルピースを披露した。ジュリは、メンバーを連れて行きたいところを聞かれると「私の実家に連れて行きたい」と答え、「すき焼きとか餃子とか焼き肉を私の家でみんなとしたくて。私の実家が東京じゃないのでも今回行けるかわからないんですけど、みんなが私の母親と父親に会いたいみたいです」と話した。また、5人は好きな日本語をそれぞれ紹介し、ソヒは「どなたでございますか?」を挙げ、「最近覚えました」とうれしそうに説明。ヨンヒは「自撮り」を覚えたそうで、「よく使います」と話した。スユンは「点」を覚えたと言い、ダヒョンは「『確かに』がお気に入りです。ジュリちゃんとスユンちゃんがたくさん使います」と明かし、ユンギョンは「Ketchy(Rocket Punchのファン)たちが私たちに『Rocket Punchしか勝たん』って言うので覚えました」と語った。
2022年06月29日●「グループの絆が日本での活動のキーになる」元AKB48の高橋朱里(ジュリ)が所属する韓国の6人組ガールズグループ・Rocket Punch(ロケットパンチ)が、日本デビューミニアルバム『Bubble Up!』を8月4日にリリース。メンバー6人(ジュリ、ヨンヒ、スユン、ユンギョン、ソヒ、ダヒョン)がインタビューに応じ、『Bubble Up!』の魅力を存分に語ってくれた。――日本デビューミニアルバム『Bubble Up!』のレコーディングはいかがでしたか?ヨンヒ:韓国と日本のスタジオをつないで、日本の作曲家の方とオンラインでレコーディングしたのが新鮮でした。――韓国でレコーディングして、日本の方がオンラインで指導をしてくれた。ジュリ:そうです。――他に印象深かったことは?ジュリ:日本語がすごく難しくて、韓国人のメンバーが苦労していました。特に「は」行や「ん」は韓国にない発音なので、すっごく大変そうでした。スユン:でもそのおかげで、日本語が上達した気がします。――日本デビューということで、これまでの楽曲と違う点は?ジュリ:韓国では、大人っぽくパフォーマンスをすることが多いです。今回日本デビューをするにあたって、久しぶりにかわいいコンセプトの曲で、日本デビューをします。元々明るいメンバーが多いので嬉しいです。――なるほど。韓国ではピンク・レッド・ブルーと色別の世界観でミニアルバムを制作しています。『Bubble Up!』に込められた思いは?ユンギョン:韓国で出した3枚のミニアルバムは、私たちの色んな色を見せるチャレンジでした。『Bubble Up!』はかわいいコンセプトで、ダンスにもそうした動作が含まれていて、魅力を見せたいという思いが詰め込まれたアルバムです。ジュリ:コロナ禍で、直接ファンにパフォーマンスをお届けできないことが悔しいです。でもメンバーは皆この2年間、日本語をしっかり勉強し、『Bubble Up!』で自信をもって私たちのチームワークを見せられるよう準備してきました。こうしたグループの絆が、日本での活動のキーになると思います。オンラインでも伝わるくらいエネルギーを見せたいです。スユン:『Bubble Up!』はシャボン玉が弾けるイメージがあります。そのイメージを持って私たちも準備してきました。そのイメージを感じられるように、私たちの魅力をシャボン玉に包んで、ファンの皆さんの前で弾かせていきたいです!――表題曲「Bubble Up!」の魅力も教えてください。ダヒョン:エナジーがあふれていて、私たちだけの明るくて幸せな魅力をお見せできる曲です。ソヒ:私たちはこれまで、かわいいコンセプトの曲はやったことがなかったです。「Bubble Up!」は表情や日本語の発音のキュートなところに注目して聞いてほしいです。――歌詞やダンスの注目点は?ヨンヒ:私は「キミがいるだけで頑張れるんだ」という歌詞が、まさに私たちがKetchy(ケッチー/Rocket Punchのファンの総称)に伝えたいことそのもので好きです。ジュリ:今回のアルバムでこの曲が一番好きです。こういうノリのいい曲は、私たちの若さや明るい性格そのものを表現しやすいですし、元気を伝えられると思います。デビュー曲が「Bubble Up!」で良かったです。特に16歳のダヒョンは、韓国ではカリスマ的存在です。「Bubble Up!」では、ダヒョンしか見せられない新しい魅力が見られると思うので、韓国のファンの方々にも注目してほしいです。――こだわりのポイントは?ジュリ:特に好きなのはサビの「EO 始まりの鐘EO 響き渡らせて」という歌詞です。私たちのデビューを響かせるような感じで、それがサビということも好きです。ダンスの振り付けも簡単なので、きっと皆で盛り上がれます。ぜひ一緒に楽しんでほしいです!スユン:私はヨンヒちゃんが歌う「ふわふわ 両手ですくいあげて……」というパートが好きです。キャラクターもふわふわしていて、ヨンヒちゃんに似合う。歌詞もかわいいです。ヨンヒちゃんの魅力が理解できれば、このパートがもっとかわいく感じられるはずです。●ジュリの両親「メンバーとご飯を食べにおいで」――表題曲以外に好きな曲は?ユンギョン:私は全曲好きですが、日本デビューにあたって最初にレコーディングした「JOLLY JOLLY」は、始めから最後まで注目してほしいです(笑)。ソヒ:私は「SUMMER DAYS」が好きです。歌詞も爽やかで元気な曲です。ダヒョン:私も!――夏が好きなんですか?ソヒ:はい、海で遊ぶのが好きです。――ちなみに、好きな日本のアーティストは?ダヒョン:YOASOBIさんです。「夜に駆ける」が好きです。最初の盛り上がるパートが良くて、一度聞いてハマってしまいました。ユンギョン:韓国では今、名曲を探すのがブームで、私は宇多田ヒカルさんの「First Love」が好きです。YouTubeで視聴して感情移入ができて、曲に入り込んでしまいました。――では、コロナ禍が収まって来日したら行きたい場所はありますか?ダヒョン:私は、ディズニーランドに行ってみたいです! 12歳の時に九州へ旅行した時、温泉が良かったので温泉もまた行きたいです。ヨンヒ:私も温泉に行きたいです! SNSで日本の動画を探すと、温泉が本当にキレイ! 温泉に行って皆で写真を撮ったりお食事したりしたいです!スユン:日本に行ったら、ジュリの家でパーティーしたいです。ジュリ:あ~! お父さんとお母さんが「メンバーたちとご飯を食べにおいで」と言ってくれていて、私も日本に帰ったら皆で行って、料理を食べてもらいたいです!(C)2021 Woollim Entertainment Co.,Ltd. / YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD. (C)2021 YOSHIMOTO MUSIC CO.,LTD.
2021年08月05日アガサ・クリスティの舞台劇「検察側の証人」が2021年8月28日(土)から9月12日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて、その後、兵庫・大阪にて上演される。アガサ・クリスティの舞台劇の“最高峰”ミステリーの女王と呼ばれる世界的な推理小説家 アガサ・クリスティ。演劇の造詣も深く、戯曲作家としても数多くの傑作を残した。今回上演される『検察側の証人』は、緊迫感あふれる論戦と度肝を抜く展開で多くの観客を魅了してきた、アガサ・クリスティの舞台劇において“最高峰”と称賛される法廷ミステリーの決定版だ。唯一のアリバイを証言する妻が“検察側の証人”に・・・物語は、容姿端麗な青年レナードが大富豪で独り身の婦人を撲殺した容疑で起訴されるところから始まる。彼は全くの無罪を主張するが、彼に不利な状況証拠や確実なアリバイが無いことなどを理由に逮捕されてしまう。レナードを裁く法廷では、彼の唯一のアリバイを妻・ローマインが証言するはずだったが、法定に立った彼女は「彼から『婦人を殺した』と告白された」と、“検察側の証人”として証言を行うのだった……。ジャニーズWESTの小瀧望が出演そんな息をのむ法廷劇「検察側の証人」でレナード役を演じるのは、2021年に上演された『エレファント・マン』で読売演劇大賞 杉村春子賞及び優秀男優賞に輝いた、ジャニーズWESTの小瀧望。また、ローマイン役は瀬奈じゅんが、敏腕検事のマイヤーズ役は成河が演じるなど、実力派キャストが揃う。翻訳・演出は、読売演劇大賞 優秀演出家賞など数々の演劇賞に輝いてきた小川絵梨子が担当。リアルで緻密な人間描写と時に大胆な緩急ある演出に定評のある小川が、不朽の名作をどのように演出するのか期待が高まる。詳細「検察側の証人」公演日程・会場:・2021年8月28日(土)~9月12日(日):世田谷パブリックシアター・2021年9月16日(木)~9月20日(月・祝):兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール・2021年9月23日(木・祝)~9月28日(火):枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール作:アガサ・クリスティ翻訳・演出:小川絵梨子<キャスト>青年レナード・ボウル:小瀧望(ジャニーズWEST)ローマイン・ハイルガー:瀬奈じゅんウィルフリッド卿:大滝 寛首席秘書カーター・判事:浅野雅博ハーン警部・警官:寺西拓人ワイアット博士:斉藤直樹グリーダ:林愛夏クレッグ・看守:西川大貴裁判書記・廷吏:阿岐之将一ジャネット・マッケンジー:那須佐代子事務弁護士メイヒュー:梶原善検察マイヤーズ:成河美術:大島広子照明:原田保音響:加藤温衣裳:前田文子ヘアメイク:鎌田直樹演出助手:長町多寿子舞台監督:弘中勲<チケット情報>■東京公演<世田谷パブリックシアタ―>S席:10,500円A席:8,000円 (全席指定・税込)※未就学児入場不可一般発売日:2021年7月17日(土)問い合わせ先: チケットスペースTEL 03-3234-9999(平日10:00~12:00/13:00~15:00)■兵庫公演<兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホール>10,500円 (全席指定・税込)※未就学児入場不可一般発売日:2021年7月17日(土)問い合わせ先:芸術文化センターチケットオフィスTEL 0798-68-0255(10:00~17:00月曜休※祝日の場合翌日)■大阪公演<枚方市総合文化芸術センター関西医大大ホール>S席:10,500円A席:8,000円 (全席指定・税込)※未就学児入場不可一般発売日:2021年7月17日(土)問い合わせ先:枚方市総合文化芸術センター別館TEL 072-843-5551(9:30~20:00 火曜休館、祝日除く)
2021年06月04日「オリエント急行殺人事件」と「黒井戸殺し」に続く“原作・アガサ・クリスティ×脚本・三谷幸喜”コラボシリーズ第3弾「死との約束」の放送が来年に決定した。ミステリー界の女王、アガサ・クリスティが、1938年に発表した長編小説「死との約束」のドラマ化となる今作。『死海殺人事件』として映画化もされているが、日本での映像化は今回が初めてだ。今回、三谷さんが舞台を熊野古道に、時代設定を昭和30年代に置き換えて執筆した。三谷さんは原作について「ポワロ物で、僕がいちばん好きな作品」と話し、「事件が起こるまでのワクワク感。真相が明らかになっていくドキドキ感。そしてラストのあまりに意外な犯人。今回も原作のテイストを損なわないように脚色しました。キャスティングも完璧です。極上のミステリーを堪能あれ!」と自信を見せている。主人公は前2作に続き、野村萬斎演じる名探偵・勝呂武尊。ドラマ出演は「黒井戸殺し」以来となる萬斎さんは、「今回は、トリックが前作とは全く違っていて、ある意味、ご覧の皆さんが、“裏切られる展開”かもしれません」と期待を煽り、「熊野古道という日本有数のパワースポットが舞台になっているところも今回の見どころのひとつです。コロナ禍で、家にいる時間も多い昨今ですが、このドラマで、皆さんご一緒に熊野を旅しながら楽しんでいただければ」とコメント。また、勝呂が旅行先で出会う婦人代議士・上杉穂波を鈴木京香が演じる。旅先で偶然出会った2人だが、どうやら勝呂は穂波の過去を知っている旧知の仲のようで…。萬斎さんと鈴木さんは今作が初共演。「台本が待ち遠しかった」と話す鈴木さんは、「政治家は一度やってみたかった役でもあります。昭和30年代の女性政治家は、きっと当時では珍しく、目立つ存在だったと思うので、その役を演じられるのはとても光栄なことです」と語っている。そして、医師・沙羅絹子を比嘉愛未。税理士・十文字幸太を坪倉由幸(我が家)。穂波に随行する編集者・飛鳥ハナを長野里美。勝呂に捜査を依頼する警察署長・川張大作を阿南健治が演じる。比嘉さんは「三谷さんの作品で、萬斎さんと共演できるのはなかなかないチャンスだと思い、お話をいただいた時は純粋にうれしく思いました。何と言ってもこれまでとはまた違う作品との出会いだと思い、“これは絶対やりたい!”とすぐにお返事させていただきました」とオファー時をふり返り、長野さんも「『オリエント急行殺人事件』の時にちょうど三谷さんと舞台をやっていて、“オファーしようと思ったけれど、この舞台があるからできないですね”と断念されたので、“今回はようやくできる!”と、うれしさ満開でした」とコメント。阿南さんは「台本は、細かい笑いなどがいろいろなところにちりばめられていて、まさに三谷さんの世界だな、という感じで、楽しく読みました」と物語の印象を明かし、坪倉さんは「まさか僕にオファーがくるとは思っていなかったので驚きました。しかも“こんな豪華なキャストの中に僕でいいのかな?”というのが正直な感想です。今回の役は、今まで演じたことのない役柄ですので、芸人・坪倉としてあまり経験のない、ミステリアスで、男の色気みたいなものをちょっと出したいと思っています」と意気込んでいる。<あらすじ>休暇で和歌山の熊野古道を訪れた勝呂武尊(野村萬斎)は、ホテルのラウンジで医学書を読んでいた医師の沙羅絹子(比嘉愛未)に声をかける。沙羅は勝呂のことを新聞で見て知っていたため、すぐに打ち解ける。するとそこに、一風変わった一家がやってくる。本堂家だと沙羅は言う。沙羅は、これから本堂家と本宮神社に行くので、一緒に行かないかと勝呂を誘う。一家と古くからのつきあいがあるという税理士・十文字幸太(坪倉由幸)によると、主である本堂氏が、家族が一生遊んで暮らしていけるほどの十分なお金を残して死んだため、本堂家は家族全員で日本中を旅しているのだという。神社に到着し、散歩をしていた勝呂は背後から声をかけられる。振り返ると、婦人代議士・上杉穂波(鈴木京香)と編集者の飛鳥ハナ(長野里美)だった。翌日、貸し切りバスで古道散策ツアーに向かった本堂一家と勝呂、沙羅、穂波、飛鳥。霊峰と言われる熊野には神秘的な山道が多く、昔から天狗の目撃談も後を絶たない。そして日が陰りはじめた頃、ベンチで本堂夫人の遺体が発見される。地元熊野警察の署長・川張大作(阿南健治)に事件解決を要請された勝呂は早速捜査をはじめる。夫人は普段から心臓が弱かったというのだが、勝呂は、その右手に注射針の後を発見。勝呂は、ホテルに到着した晩、偶然耳にした言葉をふと、思い出す。「分からないのか、こうなったらもう殺すしかないんだっ」。ぎくしゃくしていた家族の誰にも動機があり、しかし全員にアリバイがあった――。スペシャルドラマ「死との約束」は2021年フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年12月15日10月23日(金)より全国公開される、映画『ナイル殺人事件』の特報映像とティザーポスターが公開された。今もなお全世界で愛されるアガサ・クリスティの“名探偵ポアロ”シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する『ナイルに死す』を、前作『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化。アガサ・クリスティ生誕130周年、そして名探偵ポアロシリーズ出版100周年という記念すべき年に、探偵ポアロが挑む、愛と嫉妬、欲望が絡み合う禁断のミステリー・クルーズが展開される。今回ポアロが難事件に挑む舞台は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船。ポアロの冷静沈着な語り口で始まる特報映像では、エジプトの名所・アブシンベル神殿やナイル川の美しき絶景から一転、女性の悲鳴が響き渡り、第一の殺人が起こる様子が描かれる。被害者は美しき大富豪の娘。容疑者は、彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員。ナイル川に浮かぶ船内という完全なる密室で起こった殺人事件は、真実に迫るポアロの人生をも大きく変えていく。特報映像と併せて公開されたティザーポスターでは、ピラミッドを背に美しい夕焼けに染まるナイル川に白波をたてながら浮かぶ豪華客船が描かれ、その船の煙突からは赤黒い煙がもうもうと流れる。まるでこれから起こる悲劇を予感させるビジュアルだ。アカデミー賞に5度もノミネートされているケネス監督が、前作に続き主演を務める。そして美しき大富豪の娘リネットを演じるのは、『ワンダーウーマン』のガル・ガドット。リネットの夫サイモンには、『ローン・レンジャー』『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー、リネットの親友でサイモンの元婚約者ジャクリーンには、ドラマ『セックス・エデュケーション』のエマ・マッキー、このほか『ブラックパンサー』のレティーシャ・ライトやアカデミー賞常連のアネット・ベニングなど若手から実力派まで豪華なキャストたちが集結。彼らはそれぞれのキャラクターに秘められた複雑な思いを見事に演じ切り、謎解きの面白さだけでなく、人を愛することで生まれる嫉妬と欲望が複雑に絡み合う人間ドラマにも注目となっている。『ナイル殺人事件』10月23日(金)全国ロードショー
2020年08月20日「ジュリーはもともとコントなんかやってなかったわけです。でも『全員集合』で、志村さんと面白いことをやろうということで、意気投合したんでしょう。そこは当人同士の阿吽の呼吸ということでしょうね。志村さんが考えたことを2人で打ち合わせして、生(放送)の感覚で面白いことをしたということです。それぞれ歌とお笑いで天下を取ったスーパースター同士が、認め合っていた。そんな関係だったと思いますよ」ジュリーこと歌手の沢田研二(71)の元マネージャーだった森本精人氏は、こう語った。志村けんさん(享年70)の“幻の遺作”となった松竹映画『キネマの神様』。その主演に沢田が務めることを発表された。3月に新型コロナウイルスによる肺炎で急逝した志村さんにとっても、かつて同じ事務所の先輩後輩であり、同時期に“スーパースター”として過ごしたジュリーは最高の人選だろう。「志村さんはザ・ドリフターズとしてお化け番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)で活躍。かたやジュリーは『勝手にしやがれ』や『TOKIO』などの大ヒットによる国民的歌手として君臨。その2人による『全員集合』での野球コントや鏡を使ったコントは、番組の名物の一つでした」(テレビ誌記者)そんな2人は『全員集合』終了後も強い絆で結ばれていた。’01年にはラジオ番組『ジュリけん』、’03年には舞台『さぁ、殺せ!』で共演していたのだ。志村さんの仕事関係者が当時の2人の交流を述懐する。「志村さんが’06年から舞台『志村魂』を始めたのは、沢田さんとの共演舞台『さぁ、殺せ』がきっかけだったんです。沢田さんはとにかく一生懸命やる人で、あれだけの人気歌手なのにコントも器用だった。そんな沢田さんが、舞台での志村さんのことも褒めてくれたんです。2人ともお酒好きだから、舞台終わりにはよくバーで朝方まで飲んでいました。酔っ払ってくると志村さんも当時の人間関係の愚痴を言ったりもしていたんですが(笑)、そんな話も沢田さんは嫌がらず『うん、うん』と、一晩中聞いてくれていましたね」当時のインタビュー(『Hanako』’03年7月23日号)でも2人は息のあったところを見せていた。志村さん「アルコールで全身消毒していますからね、僕らは。元気ですよ」沢田研二「生(の舞台)はいいですよ。失敗したら、明日頑張ろうって飲むでしょ。よかったらよかったで飲むから」スーパースター同士がかつて育んだ縁は、時を経てまた繋がることになった。沢田が代役となる『キネマの神様』は、前出の元マネージャー・森本氏の娘婿がプロデューサーを務めているのだ。「今回の映画出演の件で(ジュリーと)連絡は取っているわけではありませんけど、彼の一ファンとしていい作品になってもらいたいし、頑張ってほしいという気持ちです。昔、ジュリーに『(フランスの名優の)ジャン・ギャバンみたいな渋い俳優になってよ』と言ったら、『映画をやるなら、かっこ悪い不器用な老人をやるよ』なんて答えてくれました。そういう役のほうが楽しく演技ができるという意味だったと思います。『キネマの神様』では、まさに不器用な老人の役ですが、志村さんとのご縁のことも考えると、ジュリーにとってもいいお話だったと思いますね」(前出・森本氏)天国の志村さんも公開を楽しみにしていることだろう。
2020年05月25日10月17日のさいたまスーパーアリーナ公演を「空席が目立った」として開演直前に中止したジュリーこと沢田研二(70)。沢田本人が会見で明かしたところによると、イベンターからは動員が9,000人と聞かされていたという。しかし当日になり、7,000人と判明。席をつぶしていたのが気に入らず、公演を中止したというのだ。そこで今あたためて話題となっているのが、ロシアの女性デュオ・t.A.T.u.。レナ(34)とジュリア(33)で98年に結成。それまでまったく無名の存在だったが、03年に初来日を果たすと大ブレーク。女子高生の制服姿で歌い、ステージ上でキスを交わすなど過激なパフォーマンスが話題となった。しかし6月末に出演したテレビ朝日系「ミュージックステーション」への出演を、まさかのドタキャン。それ以前にも海外公演をドタキャンしていたこともあり、“お騒がせデュオ”と呼ばれるように。03年12月1日と2日に東京ドーム公演を行ったが、“日本音楽史に残る黒歴史”と言われる事態となった。「ドームのキャパは5万人で、初日動員は公式発表で2万5,000人でした。しかしおそらく実数はもっと少なかったようで、“空席祭り”に!あまりにも客がいなかったため、2階席の客が追加料金なしでアリーナへ移動OKという異常事態でした。おまけに持ち歌が少なく、パフォーマンスは1時間足らずで終了。客席からは大ブーイングが巻き起こっていました。2日目も同じで、東京ドーム史上“最低観客動員記録”ともいわれていました」(公演を取材した記者)結局、t.A.T.u.は11年に解散を正式発表している。ジュリーの今後についても心配になってくるが……レコード会社関係者はこう語る。「今回のジュリーの場合、激怒するファンもほとんどいなかったそうです。むしろ騒動の影響で、その後の公演のチケットの売れ行きは盛況だといいます」(レコード会社関係者)やっぱりジュリーは“別格”のようだ。
2018年10月29日まもなく開幕となる舞台『アンナ・クリスティ』。映画版ではグレタ・ガルボが演じた、タイトルロールとなるアンナ・クリスティには13年ぶりの舞台出演、そして初の主演作品となる篠原涼子。ロンドン・ウエストエンド公演ではジュード・ロウが演じ話題となったマット役に佐藤隆太。アンナの父、クリス役にたかお鷹、クリスと一緒に住む老女・マーシー役に立石涼子と、実力派俳優が揃う今作。またクリス行きつけの酒場のマスター・坊さんジョニー役を原康義、クリスとアンナの再会に立ち会う酒場の店員・ラリー役を福山康平、また舞台となるニューヨーク市サウス通りの港湾労働者役を俵和也、水夫ジョンソン役を吉田健悟が演じる。【チケット情報はこちら】初日まで約1週間と迫る中、衣裳付稽古が、報道陣に公開された。稽古場に入ると、たかおと原が台詞を合わせるなど、役者たちはそれぞれに準備をしている。この日は通し稽古ということで、一幕からスタート。篠原演じるアンナは、幼くして父と離れ農場で育ったが、これまでの虐げられた生活に疲れた女性。父・クリスを頼って来るも不信感も捨てられない、不安定なアンナを篠原は繊細に表現する。アンナ、クリス、マットが中心となる同作だが、立石演じるマーシーは、酒場にたどり着いたアンナが、最初に話す人物。クリスと住んでいた、やはり海をよく知る女であるマーシーと、つっけんどんな返ししかできないアンナ。実力派女優ふたりが、女同士として話すシーンは短いながらも迫力に溢れていた。一幕後半、クリスの石炭船を気に入り、新しい暮らしに少し希望を持つアンナ。そこへ遭難船からの助けを呼ぶ声に、クリスが向うと、その船から上がってきたのはアイルランド人のマット。佐藤演じるマットは、粗野で大口を叩く、単純でまっすぐな男。出会ってすぐにアンナへの好意をぶつけ、あっという間に距離を縮めるふたり。単純なマットと、長く離れていた娘を守りたいクリス、海の男同士の何度も繰り返されるぶつかり合いは、シーンが進むごとに熱を増す。感情の起伏が激しい男たちと、対して秘密を抱えたままのアンナの対比もまた見所のひとつといえるだろう。一幕、二幕を通し、約2時間半の稽古は終了。本番さながらの迫力で、役者同士の熱、そして激しいぶつかり合いを体感する作品になっていた。衣裳、また完成されたセットの中でアンナが自身の人生をどのようにやり直すのか、本番を楽しみに待ちたい。舞台『アンナ・クリスティ』は7月13日(金)から29日(日)まで東京・よみうり大手町ホール、8月3日(金)から5日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは現在発売中。
2018年07月11日篠原涼子が13年ぶりの舞台出演、そして初となる主演を務める『アンナ・クリスティ』。ロンドン・ウエストエンドでは全公演ソールドアウトを記録した、ノーベル賞作家であるユージン・オニールの初期の傑作だ。演出は、日本を代表する演出家・栗山民也。出演には、佐藤隆太、たかお鷹 、立石涼子、原康義、福山康平、俵和也、吉田健悟と実力派が揃う。これまでもオニール作品『夜への長い旅路』、『喪服の似合うエレクトラ』『氷屋来たる』の3作品を演出。『喪服の似合うエレクトラ』では朝日舞台芸術賞も受賞している栗山が、自身が手がける4作品目のオニール作品となる『アンナ・クリスティ』について語ったコメントが届いた。「ユージン・オニール作品を演出するのは4回目ですが、この作品はオニールが1921年に執筆し、その年のピューリッツァー賞を受賞しました。ピューリッツァー賞はトニー賞とは違い、広い文化全般にわたる賞ですが、その作品に対し当時の演劇評論家は案外辛口の批評をしています。それがどんなことかというと、ラスト・シーンが妙に甘ったるいハッピーエンドに終わっているというのです。だけど、僕はそうは思わなかった。最後、アンナとマットは結婚で結ばれますが、父親であるクリスと旦那になるマットは終始言い争いをしています。そのふたりがケープタウンに同じ船で行くことになったという結末、これはまさに偶然の喜劇です。アンナはひとり残され、また冷たい孤独の世界に入る。その3人はまた再会できるのだろうかという凄く不安な状況の中でこの物語は終わります。充分、悲劇なのです。オニール作品には必ず相反するふたつのものがあり、このラスト・シーンでは悲劇と喜劇、あるいはひとりの人間の心の中にある喜びと絶望、あるいは狂気と理性、具体的なことを言うと海と陸、まさに地獄と天国のような対極的なものが必ずひとつの台詞の中に同居しています。それが闘いながら物語が進む、そのふたつがぶつかり合いながら物語を前に押し出しているという、ものすごく演劇的なものが熱くあぶり出された作品になっているのです。だから声に出すと初めて見えてくることが多い作品だと思えるのです」舞台『アンナ・クリスティ』はよみうり大手町ホールにて、7月13日(金)から29日(日)まで上演。大阪公演は、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、8月3日(金)から5日(日)まで。チケットは現在発売中。
2018年07月04日天海祐希と沢村一樹をそれぞれ主演に迎え放送する、「アガサ・クリスティ 2夜連続ドラマスペシャル」。この度、第一夜&第二夜の共演者が決定し、黒木瞳、前田敦子、西田敏行、荒川良々、川口春奈らが出演することが明らかに。さらに、本作のビジュアルが公開された。■第一夜「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」天海祐希扮する“和製マープル”、元敏腕刑事にして危機管理のプロ・天乃瞳子が消えた死体の謎を追う「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」は、並走する列車の車窓から殺人現場を目撃する…というドラマチックな幕開けが印象的な傑作ミステリー「パディントン発4時50分」のドラマ化。そんな本作の新たなキャストが決定。車窓から殺人を目撃し、物語のきっかけを作る重要な人物、義母・雀役には、かつてミス・マープル役の吹き替えを務めたこともある草笛光子。瞳子の指示を受け、死体が投げ込まれたと思われる豪邸に潜入するスーパー家政婦・中村彩役を前田敦子、疑惑の豪邸に暮らす美貌の長女・富沢恵子役を原沙知絵、警視庁参事官役を橋爪功、ワンマン会長・富沢信介役を西田敏行。そのほか、石黒賢、勝村政信、鈴木浩介、桐山漣、黒谷友香らが出演する。■第二夜「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」アガサ・クリスティが1962年に発表した傑作ミステリー「鏡は横にひび割れて」をドラマ化する本作は、映画界の大物女優が開いた豪華絢爛なパーティーで起きたひとつの殺人事件が物語の幕開け。犯人の標的は、その女優だったのではないかと見られる中、第2、第3の殺人が起きていく――という謎多き連続殺人を、沢村さん演じる警視庁捜査一課の警部・相国寺が鮮やかに解き明かしていくというストーリー。『クリスタル殺人事件』として映画化された際、エリザベス・テイラーが演じた役柄を今回黒木瞳が演じることが決定。本作では殺人事件が起きたパーティーの主催者、映画界の大物女優・綵まど香として出演。物語の大きな鍵を握る役どころだ。さらに、まど香のライバルで因縁の仲にある女優・朝風沙霧役を財前直見、「そして誰もいなくなった」でも相国寺とコンビを組んだ刑事・多々良伴平役を荒川良々、まど香に興味を持ち密着取材を続ける若きカメラマン・谷口小雨役を川口春奈、朝風沙霧が所属するプロダクションの社長・段原平臣役を津川雅彦、まど香の夫で映画監督の海堂粲役に古谷一行。そのほか、八嶋智人、中原丈雄、水沢エレナ、平岩紙らが脇を固める。■「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」キャストコメント前田敦子(中村彩役)アガサ・クリスティのミステリーは誰もが知っている作品ばかりなので、その世界に入れたことをとても嬉しく思います。私はスーパー家政婦役で、役名に“スーパー”が付いているので、とても気合いが入りました(笑)演じる上で、家政婦としての役目と、瞳子さんに潜入現場の状況を伝えるという2つの大事な役割があったので、その両方の立場をスムーズに行き来できるよう心掛けました。また、お茶目な顔がたくさんある役なので、作品の中で浮かないよう、大切に演じることに気をつけました。天海祐希さんは本当に格好良くて美しいです。長ゼリフもすべて完璧におっしゃっていて、とにかくカッコイイ!のひと言です。西田敏行さんはお茶目なシーンをさらに素敵にさせちゃう、とてもユーモアに溢れている方で、現場をいつも和やかにして下さいました。瞳子さんの右腕として役に立つよう、精一杯頑張っている彩の姿を見ていただけたら嬉しいです。■「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」キャストコメント黒木瞳(綵まど香役)愛に飢えた女性。愛がすべてで、愛に満たされたいと思いながら生きてきたのだと思います。すべての行動原理は“愛”で、世間体とか地位とか名誉とか、そういうことをすべて抜きにして生きている女性――そのように理解しないと演じることが難しい役でもありました。同時にまど香は“無垢”なイメージでもありました。身につける衣装なども白を基調にしたもの。回想シーンは柄のあるものなどを選びつつ、現代のまど香との違いを表現しました。そうそう、50代にしてウエディングドレスも着てしまいました(笑)そちらもよかったら楽しみにしてみてください(笑)川口春奈(谷口小雨役)アガサクリスティ作品は初めてで、しかも、こんな大先輩方とご一緒させて頂けて、現場ではいい緊張感の中でやらせて頂くことが出来ました。私は報道カメラマンの小雨という役を演じさせてもらいましたが、小雨だけではなくみんながどこか怪しくて独特な世界観です。細かい表情や動きなどを見逃さずに楽しんで頂けたら嬉しいです。荒川良々(多々良伴平役)ア・ガ・サ・アガサ!クリスティ!です。大女優殺人事件です!乞うご期待!津川雅彦(段原平臣役)これまで、たくさんのドラマプロデューサーを観察して来たお陰で、ちょっとカッコ良い役に挑戦出来ました。アガサ・クリスティ 2夜連続ドラマスペシャル「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」は3月24日(土)、25日(日)21時~テレビ朝日系にて2夜連続放送。(cinemacafe.net)
2018年02月24日フジテレビでは、アガサ・クリスティが1926年に発表した人気長編推理小説「アクロイド殺し」を、三谷幸喜脚本で日本で初めて映像化することが決定。野村萬斎を主演に迎えるほか、大泉洋、向井理、吉田羊、松岡茉優ら豪華キャスト共演で「黒井戸殺し」のタイトルで4月に放送される。「原作:アガサ・クリスティ×脚本:三谷幸喜」のコラボは、2015年にフジテレビ開局55周年特別企画として2夜連続で放送した「オリエント急行殺人事件」で初コラボが実現。続く今作は、クリスティの6作目の長編小説であり、エルキュール・ポアロシリーズの3作目にあたる「アクロイド殺し」が原作。事件が起きた人間関係を知るポアロの隣人による手記を読んでいく形で進んでいく本作は、その結末におけるトリックの斬新さによって、当時世界中に衝撃を与え、そのトリックを巡って「フェア・アンフェア論争」が引き起こされ、長らく映像化不可能とされてきた作品だ。「黒井戸殺し」のタイトルで映像化される今回は、「オリエント急行殺人事件」同様、萬斎さん演じる名探偵・勝呂武尊が主人公。そして医師・柴平祐を、舞台「ベッジ・パードン」で萬斎さんと同じ舞台には立っているものの、テレビドラマでの共演は今回が初めてとなる大泉さんが演じ、勝呂の良き相棒としてコンビを組み、事件の謎に立ち向かっていく。「オリエント急行殺人事件」以来、ドラマ出演は約3年3か月ぶりとなる萬斎さんは、「再び勝呂武尊を演じることができて、とてもうれしくもあり、やりがいもありました。前回の『オリエント急行殺人事件』のときより、人間味の増した勝呂になったのではないかと思います」とコメント。テレビドラマ初共演となる大泉さんについては、「いつもにこやかに明るく撮影現場を盛り上げてくれました。撮影の中で、洋くんと一緒にあぜ道を自転車で走るシーンがあり、偶然、勝呂が自転車から転げ落ちるシーンの倒れ方がチャップリンみたいになったところが、とてもおもしろかったです」と撮影中のエピソードも明かし、「10人の容疑者に対して、全員のアリバイを整理し、見破っていく駆け引きも見どころとなっています。複雑に絡み合ったアリバイを見事に解いていく勝呂武尊をぜひお楽しみに」と見どころを語っている。一方、とにかく台本が面白かったと話す大泉さんは、「三谷さん脚本による個性豊かなキャラクターたちがとにかく魅力的」と言い、萬斎さんについては「どんな役をやっても強力な印象を残すお芝居が大好きだったのでとてもうれしかったです。撮影中は、ずっと聞いてるとドンドン勝呂のキャラのとりこになり、最高に楽しい毎日でした。そんな勝呂と柴との掛け合いも見どころの一つだと思います」と話している。またこの2人に加え、物語を彩る個性豊かな登場人物たちを演じる俳優陣も決定。三谷作品初参加となる余貴美子、草刈民代、向井理、佐藤二朗、和田正人。三谷映画や舞台には出演しているものの、三谷ドラマには今回初出演となる寺脇康文。さらに、浅野和之、秋元才加、吉田羊、松岡茉優、藤井隆、今井朋彦、斉藤由貴、遠藤憲一が出演。彼らが代わる代わる事件の容疑者として浮上していく。夫を毒殺した疑惑のあった唐津佐奈子が死亡するところからはじまる本作。彼女を演じる吉田さんは、「故人ではありますが、語り手たちによる在りし日の私から、その人生を想像していただけるとうれしいです。大泉さんを想定した三谷さんの『当て書き』がこれまた楽しい!」とコメント。かねてより三谷作品に参加したかったという草刈さんは、「私演じます“満つる”さん、ちょっと変わった人です。このような役柄は演じたことがありません!でも、楽しかった~」と述べ、松岡さんも「野村萬斎さん演じる奇妙な探偵・勝呂に振り回されるのは大変心地よい時間でした」と参加した感想を語っている。そして“謎の男”役で出演する和田さんは、自身の役について「極めて重要な容疑者の一人です。明らかに怪しいです。疑われても仕方ない。誰が見てもそんな印象です。ストーリーを追っていく中で、加害者なのか?被害者なのか?と、そんなところにある種の面白みを感じる人物です」と説明しており、多くの登場人物の中でも特に気になるキャラクターだ。また脚本を手掛けた三谷さんは、「あの名作『アクロイド殺し』のドラマ化に関われるのは、クリスティファンの脚本家にとっては最高の喜びです。ミステリーの女王に敬意を表し、設定を日本に移した以外は、極力原作に忠実に脚色してみました」とコメントを寄せている。「黒井戸殺し」は4月、フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年02月15日テレビ朝日では、“アガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル”と銘打ち、世界No.1のミステリーの女王、アガサ・クリスティの名作を、2夜連続で放送することが決定。今回は「パディントン発4時50分」と「鏡は横にひび割れて」を、天海祐希と沢村一樹をそれぞれ主演に迎えドラマ化する。■天海祐希主演「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」まず天海さん主演でドラマ化する名作は、車窓から並走する列車の殺人現場を目撃する…というドラマチックな幕開けが読者に鮮烈な印象を与えた「パディントン発4時50分」。原作では、鋭い洞察力により難事件を解決に導く老婦人“ミス・マープル”が主人公となっているが、今回は日本版に大胆アレンジし、“元敏腕刑事にして危機管理のプロ”という華麗な経歴を持つデキる女、天乃瞳子を主人公に描く。ドラマはある夕方、瞳子の義母が「特急オリオン」に乗っていたところ、並走していた「寝台特急朝霧」内で男が女性の首を絞めているのを目撃。すぐさま通報したものの、寝ぼけていたとして車掌も警察も取り合あってくれない。そんな義母の汚名を返上するため、真相究明に立ちあがった瞳子は犯人が車内から死体を投棄したものと推理。そして、遺体が投げ込まれたのは沿線に広がる豪邸の敷地内だと考え、ある人物をその屋敷に潜入させる。しかし、その豪邸には一筋縄ではいかない曲者の社長一族が顔を揃えていた。さらに、なんと屋敷内でさらなる殺人事件も発生!果たして、“消えた死体”の行方は?複雑に絡み合う一連の事件の真相とは…というあらすじ。瞳子を演じるのは、クリスティ作品初挑戦となる天海さん。「列車を舞台にしたミステリーはいまとなっては定番に思えるかも知れませんが、この『パディントン発4時50分』の発表当時はとても衝撃的な内容だったのではと思います。登場人物のキャラクターも個性豊かで、さまざまな人間が絡み合うミステリーなので最後まで楽しんでいただけると思います」とコメントしている。■沢村一樹主演「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」沢村さん主演でドラマ化するのは、エリザベス・テイラー主演でハリウッドでも『クリスタル殺人事件』として映画化もされた「鏡は横にひび割れて」。大女優が開いた豪華絢爛なパーティーで起きたひとつの殺人事件。犯人の標的は、その大女優だったのではないかと見られる中、第2、第3の殺人が起きていく――という謎多き連続殺人を、スリリングに描いていく。何者かに脅迫を受けていた大女優、彼女を取り巻く一癖も二癖もある怪しい人物たち…と容疑者だらけで捜査難航する中この謎に挑むのは、警視庁捜査一課・特別捜査係の警部・相国寺竜也。昨年3月、日本で初めて映像化され大きな話題を呼んだ「そして誰もいなくなった」にて、八丈島沖の孤島・兵隊島で起きた不可解な連続殺人事件の謎を鮮やかに解き明かしたのが、沢村さん演じる相国寺。視聴者に強烈な印象を残したそんな相国寺が、今回再びクリスティの世界に登場する!沢村さんは、「孤島の屋敷に張り巡らされた巧妙なトリックの数々を解き明かしていくに値する天才的な刑事とは、どんな人だろうということを想像しながら作り上げた少し濃いめのキャラクターでした」と相国寺というキャラの役作りについて明かし、「描かれる人々のストーリーと、殺人事件に紐づく推理モノの両方が楽しめる作品となっており、そこを分けて見ていただくとより物語が引き立つのではないかと思います。物語の全体を通して人間の“情念”というものも感じられるドラマで、登場人物たちも激しい感情を持つ人ばかり。その中に入った相国寺との対比もまた、楽しんでいただける要素のひとつとなっています」とドラマをアピール。■お互いの作品についてそれぞれコメント!また今回は2作品を2夜連続で放送するということで、お互いの作品についてそれぞれコメント。天海さんは、「どんなストーリーなのかとても興味がありますし、沢村さん主演の作品を見るのはすごく楽しみ!皆さんもぜひ二夜連続でご覧いただけるとうれしいです」と話し、沢村さんは「セリフが少ないなんて話をしていたんですけど、実際、最後の謎解きのシーン、10ページを1カットの長回しで撮ったんです!『楽なんですよ、天海さんより♪』と言っていた自分がバカだった!と後悔しています(笑)『パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~』で天海さんが演じる探偵役も楽しみにしています!」と語っている。アガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル「パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~」「大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~」は3月、テレビ朝日系にて2夜連続放送。(cinemacafe.net)
2018年02月01日ポップでキュートなフレンチ・ミュージカル『ジュリーと恋と靴工場』には、“リストラ”と闘う女性たちを象徴するアイテムとして、真っ赤なエナメルシューズが登場する。ほかにも、この秋公開の映画を見渡してみると、どこか懐かしさを感じさせるレトロな「赤」を取り入れたファッションが続々。3本のフランス映画に注目した。■『ジュリーと恋と靴工場』(9月23日公開)の赤い靴職もなく、お金もなく、彼氏もいない三重苦だったジュリーが、かろうじて就職できた靴工場で、女性の靴職人たちや仲間と知り合うことで自分らしさを見つけていくミュージカルコメディ。『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』など1960年代のフレンチ・ミュージカルを彷彿とさせる世界観と、本物のダンサーたちや『EDEN/エデン』で注目を集めたベルギー出身の若手女優ポーリーヌ・エチエンヌの爽やかなダンスと演技が光る。本作に登場する「戦う女」と名付けられたエナメルのローヒールシューズは、誰にも寄りかかることなく、自分の足で歩こうとする自立した女性たちを象徴するアイテム。真紅の靴は、女性なら1足は持っていたいもの。ガーリーな着こなしと合わせれば、メンズライクな紐靴がほどよいバランスになり、ピンヒールはちょっと苦手…という現代女性にもぴったりの等身大シューズに。■『プラネタリウム』(9月23日公開)の赤いシースルードレスナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップ、人気の2大スター共演が話題の本作。1930年代後半、降霊術ツアーに出ていたアメリカ人姉妹ローラ(ナタリー)とケイト(リリー=ローズ)はパリを訪れ、ある晩、フランスの有名な映画プロデューサー、アンドレ(エマニュエル・サランジェ)と知り合う。実際に霊と遭遇した彼は姉妹の能力に心酔し、彼女たちを題材にした映画を企画するが…。本作では、ナタリー演じる姉ローラがパーティで着こなす、目の覚めるようなレッドオレンジのシルクシフォンドレスに注目。女性らしい軽い布地とストンとしたラインに腰の黒いリボンがアクセントになり、着痩せ&脚長効果も期待できそう。うっすらと透けるシースルーがほどよいセクシーさで、まさに今年の着こなしに取り入れたいアイテム。■『エタニティ 永遠の花たちへ』(9月30日公開)の赤いコットンワンピ19世紀末のフランス。ヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)は親が決めたジュールとの婚約を破棄するが、しつこく食い下がるジュールに逆に親近感を抱く。やがて結婚した2人は夫婦として深い絆で結ばれるが、病気や戦争で子どもたちを亡くしてしまう。ヴァランティーヌは失意の中で、残った息子アンリと幼なじみのマチルドの結婚を通じて、再び人生に喜びを見いだすように――。トラン・アン・ユン監督が、3人の女性の波乱万丈な人生を追った本作。ベレニス・ベジョ扮するガブリエルが着こなすのは、出産直後の体にあわせた、ゆったりとしたシルエットの七分袖コットンワンピース。19世紀末に合わせた褐色がかった赤が秋の到来を感じさせ、胸元のリボンと細かいタックに広がる裾のデザインが、いま流行のヴィンテージ風の着こなしの参考となりそう。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エタニティ永遠の花たちへ 2017年秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) Nord-Ouestプラネタリウム 2017年9月23日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2017年09月19日フランスの田舎町を舞台に、リストラの危機に直面した女性たちが歌って踊って立ち向かうフレンチポップミュージカル『ジュリーと恋と靴工場』。本作から、キュートな歌とダンスが満載の予告編と場面写真がシネマカフェにて解禁となった。田舎町に住むジュリーは、就職難の末、ようやく高級靴メーカーの工場で試験採用を手にする。そんな中、靴職人の女たちは迫る近代化の波でリストラされることを恐れ、抗議のためパリの本社に乗り込み騒動を起こす。巻き込まれたジュリーはあやうくクビになりかけるが、ほのかな恋の予感も…。職人の意地とプライドをかけ、アイデンティティを求めるたくましい女たちとともに、ジュリーは靴工場閉鎖の危機を乗り越え、本当の幸せを手にすることができるのか?10月にデジタル・リマスター版の公開が決定した、ミュージカル映画の金字塔ジャック・ドゥミ監督の名作『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』を彷彿とさせる、新しい小粋なフレンチ・ミュージカル。このたび完成した予告編では、その腕に誇りを持った靴職人たちと、金儲け主義の雇い主との攻防が繰り広げられる様子を、主人公の恋模様も交えながら、ポップで楽しげな音楽とダンスで魅せていく。ドゥミ監督作をはじめとするミュージカル映画の系譜に連なる作品として、今年相次いで大ヒットした『ラ・ラ・ランド』のように、独特の世界観と華やかなエンターテインメント性を感じさせる映像が印象的。加えて、新たに解禁された場面写真では、本物のダンサーが扮する女職人たちがカラフルな作業着でリストラの危機に憤慨して踊るシーンや、主人公のジュリー(ポーリーヌ・エチエンヌ)とその恋の相手・サミー(オリヴィエ・シャントロー)のシーン、さらに甘いマスクでモデルたちと優雅に踊る高級靴ジャック・クチュール本社のハンサムなグザヴィエ会長、金儲け主義の工場のフェリシアン社長など個性的なキャラクターたちがお目見え。「戦う女」と命名された赤い靴にも注目だ。とはいえ、こうした目にも楽しいミュージカルの陰には、若年齢層の失業率が日本の5倍とまでいわれるフランスの現状も垣間見えてくる。ドゥミ監督の『都会のひと部屋』(’82)にも通じる、労働者の反乱という社会派テーマを軽快なミュージカルで包んだ、どこか懐かしい気持ちになる予告編を、まずはここから覗いてみて。『ジュリーと恋と靴工場』は9月23日(土・祝)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月08日3月17日(金)より、「Netflix」にて全世界同時オンラインストリーミング開始された「ジュリーのへや」。この度、本作でホスト役を務める名女優ジュリー・アンドリュースが、ミュージカルへ思いや本作を共同プロデュースした娘エマ・ウォルトン・ハミルトンとの知られざる母娘のプライベートエピソードについて語った。ジュリーは、ブロードウェイのミュージカル「マイ・フェアレディ」をはじめ、『メリー・ポピンズ』ではアカデミー賞主演女優賞、『サウンド・オブ・ミュージック』ではゴールデングローブ賞で主演女優賞を獲得するなど、言わずと知れたミュージカル界の伝説的存在。「ジュリーのへや」は、そんな彼女が “ジュリー先生”として主演し、舞台芸術についてマペットキャラクターの子どもたちに教え、ミュージカルを作るという全く新しいキッズ向け番組。本番組は、人気作「セサミストリート」などを手掛けたマペット界の第一人者であるジム・ヘンソン・カンパニーが参加していることも話題となっている。本作について、「私は長年、舞台芸術に関する番組を手掛けたいと思っていました。子どもたちやご家族全員がその素晴らしさを体験できるような専門番組を作りたかったのです」と長年の夢であったことを明かしたジュリー。「この作品が私にとって何が特別かというと、“ミュージカル”作りを取り上げていることなんです。歌い、演じることの喜びを伝えられる最高の形であり、これ以上のものはないと思います」と作品への自信を語っている。番組を共同プロデュースしているエマは、ジュリーの実の娘であり、夢の母娘プロデュースが実現している本作。エマは子どもの頃の母親ジュリーとの思い出について、「とても思いやりのある献身的な母親だったの。もちろん彼女にはプロとしての仕事があることが分かっていたわ。でも母が人々に囲まれてサインをお願いされたりしたときは、私は『彼女は私のものよ』って思ってたわね」とふり返る。一方、ジュリーは自身について「私はひどい料理人だったわ、どうしてもお料理できないのよ。でも、美味しい朝食だけは出来たのよ(笑)」と語ると、それに対してエマは「スクランブル・エッグだけどね(笑)」と知られざるプライベートエピソードを明かしていた。Netflixオリジナル作品「ジュリーのへや」はNetflixにて配信中。(cinemacafe.net)
2017年03月22日人気格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場するハン・ジュリが、コトブキヤの展開するフィギュア「STREET FIGHTER 美少女」シリーズで立体化され、2015年3月に発売される。価格は8,100円(税込)。これまでに、春麗、キャミィと『ストリートファイター』シリーズに登場する人気女性キャラクターを立体化されてきたが、それに続くキャラクターは『スーパーストリートファイターIV』より参戦したハン・ジュリ。今回は、山下しゅんや氏の描き下ろしイラストをもとに、口元から舌をのぞかせた狡猾な表情で立体化している。特徴的な髪型は捻じれた毛束感を表現。露出度の高いコスチュームは蜘蛛を模しており、踊るように相手を挑発するポーズに。対照的に下半身を包む衣服は余裕のあるシルエットで、躍動感を生む仕上がりとなっている。現在発売中の宿敵・春麗やキャミィと合わせて、ディスプレイを楽しむことができる。原型製作は高橋昌宏氏(GILL GILL)が担当。商品価格は8,100円(税込)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。商品の発売および発送は、2015年3月を予定している。(C)CAPCOM U.S.A., INC. ALL RIGHTS RESERVED. This product is manufactured and sold by KOTOBUKIYA utilizing Capcom U.S.A.’s intellectual property, under license by CAPCOM U.S.A.
2014年09月02日名優ロバート・レッドフォードの最新主演・監督作『ランナウェイ/逃亡者』が10月5日(土)より公開される。若き日に過激派グループに所属し活動するも、現在は穏やかに暮している男が、ある事件を機に追われることになるサスペンスドラマで、若手実力派のシャイア・ラブーフが主人公を追う新聞記者を演じている。『ランナウェイ/逃亡者』本編映像本作の主人公ジム・グラント(レッドフォード)は妻に先立たれるも愛する娘と穏やかに暮す弁護士だ。しかしある日、かつてベトナム反戦を掲げて過激な活動を繰り返していた組織“ウェザーマン”の元メンバーが30年の時を経て逮捕されたことで、彼の穏やかな日常は終わりを告げる。同じ頃、新聞記者のベン(ラブーフ)は事件について調査を開始し、グラントにたどり着く。映画は名を変え、姿を消し、別の人生を歩んでいた者たちのドラマと、主人公グラントの逃亡劇、そして30年前に起こったウェザーマンの銀行襲撃事件に隠された真相を描き出す。このほど公開されたのは、取材の過程でジムのことを知ったベンが彼のオフィスを訪れる場面。ベンは逮捕された“ウェザーマン”の元メンバー、シャロン・ソラーズの弁護をジムが断ったことを切り出し、事件や“ウェザーマン”に関する情報を聞き出そうとする。しかし、彼の質問をすべて“想定内”と語るジムは彼の執拗な追及をすべてかわしていく。ベンを演じたラブーフは「彼は有名になりたがり屋なんだ。『大統領の陰謀』のレッドフォードとダスティン・ホフマンの要素を少しずつ持ち合わせている…僕はベンをそう捉えていた」と語る。劇中では必死に逃亡しながら、“ある計画”を遂行しようとするジムと、綿密な取材を重ねて30年前に起こった事件に隠された真相にたどりつこうとするベンの姿が平行して描かれる。ある時にはジムの敵対者であり、同時に彼らを見つめる役どころを演じたラブーフは、名優レッドフォードとの共演について「会う前からファンで、一緒に仕事をする間中もずっとファンであり続けた。僕は今回色々なことに挑戦しているよ。敵対者を演じるのは初めてですごく楽しかった。敵対する主人公がロバート・レッドフォードということにも興奮したよ。観た人たちがスクリーン上の出来事に真実を感じてくれるとうれしい」とコメントしている。ちなみに本作にはふたりのほかにも、スーザン・サランドン、ジュリー・クリスティ、ニック・ノルティ、クリス・クーパー、リチャード・ジェンキンス、スタンリー・トゥッチら演技俳優が次々に登場。名監督でもあるレッドフォードが彼らをどう演出するかも楽しみだ。『ランナウェイ/逃亡者』10月5日(土)より新宿武蔵野館ほか全国公開
2013年09月30日1952年英国・ウエストエンドで初演、以来英国演劇史上最長ロングランを更新し続けているアガサ・クリスティのミステリー劇『マウストラップ』。本作の上演60周年を記念して来年3月、日本版の上演が決定した。英国で活躍する演出家ジェイスン・アーカリを演出に迎え、石井麗子、小松政夫、田野聖子、辻本祐樹、夏樹陽子、森宮隆、横内正、渡部将之のキャスト陣で上演する。『マウストラップ』公演情報雪に閉ざされた山荘に殺人事件の一報が寄せられる。事件現場には山荘の住所とマザーグースの歌詞。差し向けられた警官の捜査が始まると、宿泊客の間で疑心暗鬼が広がっていく……。クリスティ自身が「つくづくよくできた芝居」と自賛するほどの、謎解きミステリーの傑作だ。公演は2013年3月6日(水)から17日(日)まで、東京・六本木ブルーシアターにて。チケットの一般発売は1月12日(土)より。なお、チケットぴあではインターネット先行先着「プリセール」を実施中。12月12日(水)20:00まで受付。
2012年11月22日論議を呼ぶ作品で知られるデンマークの鬼才ラース・フォン・トリアー監督の次回作に、シャイア・ラブーフが出演することになった。セックスシーンは見せかけではなく本当にやるという条件で、ラブーフは了承しているという。『メランコリア』が上映された昨年のカンヌ映画祭の記者会見で、フォン・トリアー監督は、「次はポルノを撮る」と宣言していた。その時は、冗談とも取れる口調だったが、どうやら本気だったようだ。次回作のタイトルは『The Nymphomaniac』で、自分の中に潜んでいた性的欲望に気づいた女性の物語だという。ラブーフは、MTVニュースに対して「この映画は、見ているままのもの。脚本にも『全部本当にやる』と注意書きがある」と語っている。また彼は、フォン・トリアー監督について、「彼はとても危険な監督。彼の映画に出ることが恐ろしくてしかたがない。だからこそ自分はこれをやるべきだと思った」とも語った。フォン・トリアー監督は、過激なバージョンと、やや抑えたバージョン、2パターンに編集するつもりでいるという。『トランスフォーマー』を終えた後、ラブーフは、個性的なインディーズ映画を好んで選んでいるようだ。今年のカンヌ映画祭で上映された『Lawless』はその代表で、禁酒法時代のアメリカを舞台にしたバイオレントなドラマ。共演はトム・ハーディ、ガイ・ピアース、ジェシカ・チャステイン。また、その次に公開が予定されている『The Company You Keep』では、ロバート・レッドフォード、ジュリー・クリスティ、リチャード・ジェンキンスと共演する。文:猿渡由紀
2012年08月20日女性なら、きっと一度は経験があるはずです。「何だか満たされない」という気持ちを抱えたことが。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で映画ファンにもおなじみとなったプラトンの「愛の起原」では、元々頭が1つ、顔が2つ、手足が4本ずつあった人間が、おごりによって神の怒りを買い、雷でふたつに切り裂かれてしまったとされています。そのため、元の姿に戻ろうとして、人は自分の片割れを探しているだと。愛とは元の姿に戻ろうとする欲求。つまり、不完全な自分を、完全なものにしてくれる相手を探し続ける生き物、それが人間だと言うわけです。こう聞くと満たされないのも当然のように思えてきます。でも、男性からはあまり「満たされない」というつぶやきは聞こえてきませんね。自分の弱さをひた隠しにしているのかもしれませんが、なぜ女性ばかりがそんな不満を抱えるのでしょう。多くの映画監督が女性のデリケートな心の揺れを題材にする大きな理由は、その不安定さの正体を探りたいからなのかもしれません。『テイク・ディス・ワルツ』&『ブルーバレンタイン』&『(500)日のサマー』で分析!女と男の「ズレ」アルツハイマーに侵された妻との間に生まれた新たな関係性を通して、夫の孤独を描いた老夫婦の物語『アウェイ・フロム・ハー』が、監督第1作目ながら高い評価を得たサラ・ポーリーは、2作目『テイク・ディズ・ワルツ』で若い夫婦の不安定な関係性と、そのなかで揺れ動く妻の繊細な感情を描いています。何不自由なく暮らすものの刺激のない生活の中で、どこか夫との溝を感じ始めていた妻のマーゴが、ある男性と出会ったことで自分の心や欲望と向き合い葛藤していくのです。この物語を描くきっかけになったのは、サラが前作の主演女優ジュリー・クリスティから贈られた仏教関係の本。それを読むうちに「人間が人生に何か欠けているものがあると感じ、新しい人生に踏み出すことで空虚感を埋めようとするのはなぜだろう?」と思うようになったのだとか。マーゴの夫・ルーは、鶏肉だけの料理を収めた料理本を執筆中。仕事はとりあえず順調で、優しく、家族関係も良好です。マーゴとはウマも合い、常に冗談を言い合う仲。それでも、エキサイティングだったり、ロマンティックだったりする男ではありません。それを夫に求めるかどうかも妻次第ですが、見る限り問題は一切ないのです。ただ、大そう仲が良いように見えても、マーゴのように、より深く理解し合いたい、互いにより成長したいといったことをルーは望んでいない様子。今、上手くいっているから現状維持で大満足という感じが、会話や態度に見て取れるのです。例えば、忙しいルーに対しマーゴが“寂しい”“子供を作る?”と言っても「寂しいならば、犬でも飼う?」とズレズレ発言。真剣に話し合うべきことを、妻が勇気をもって口にだしても、うまく避けようとするのです。軽口はたたき合うことができるのに、真剣な話が一切できない。こんなルーですから、記念日に訪れたロマンティックなレストランでも、気のきいた会話の一つもできず、マーゴを深く失望させます。これらのことは、致命的ではないにしても、重なっていくうちに女心に深い傷を作ること、意外と男性は気づかないようです。もしかすると、女性はより良きもの、より深きものを望んで積極的に働きかけようとするのに対し、男性は変化を好まず女性の働きかけを押さえようとする。この傾向の違いが、いつしか男女間の溝となるのかもしれません。恋愛中は、溝があれば埋めよう、互いを理解しようと男女が共に努力するものですが、夫婦になると男性の多くはそれをやめがち。ですから、夫婦になったら自然と関係性が深くなるというのは大きな勘違いで、かえって理解しにくくなるのかもしれません。マーゴが、自分たち夫婦の間にあったモヤモヤしたものにはっきりと気づき始めたのは、出張先で気になる男性に出会ったからですが、彼はあくまでも外的要因にすぎないのでしょう。マーゴの変化に、夫のルーはうすうす気づいていたはずですが、典型的な男の行動に出ます。これぞ、不安から目を反らし、ないものとして過ごすという行動。はっきりマーゴが言わないのだから大丈夫だという認識なのでしょうか。一方、マーゴは自分の心の揺れ、満たされない心を、新しい男性を通して見つめ始めます。その不満や不安の正体が分からないとしても、確かに心が満たされないという事実を受け止めずにはいられないのが女なのですから。マーゴの人生はどこへ向かっていくのか気になるところですが、それは映画を観てからのお楽しみ。かなりひねりのきいたエンディングが待っていますから、ぜひ自分の気持ちと比べてみてはいかがでしょうか。『ブルーバレンタイン』×「恋が冷める瞬間」この作品に主演したミシェル・ウィリアムズ主演の『ブルーバレンタイン』も、大恋愛の末に結ばれた夫婦が、徐々に溝を深めていく様子を描いています。最もつらい時期に支えてくれたディーンとの結婚を決めたシンディですが、出会った当時、実は医学を志していた優秀な学生でした。一方、ディーンはアートの才能がありながらもそれを活かすわけでもなく、引っ越し業者として日払いの仕事をしています。釣り合わない2人と言えばそれまでですが、燃え上がる2人には関係ありません。でも、恋心が消え、共に過ごすのが日常となったとき、どうでもいいと思っていたことが、重要に思えてくることもありますよね。この2人の場合はどうでしょう。結婚して数年、シンディは看護師として働いていて、ディーンはペンキ塗りの仕事をしています。家族との時間を大切にしたいという理由で仕事に情熱は向けませんが、シンディにとってはそれが不満。生活に困っているわけではありませんから、愛があれば問題はないのでしょうが、トリッキーなのはふと気づいた現実的な不満で、百年の恋も冷めるということ。よく耳にしませんか?妻に離婚を言い渡された夫が、その瞬間まで妻の気持ちに気付かず、離婚される理由にすら思い当たらないという話。これこそ、決定的な理由さえなければ大丈夫だろうと考えてしまうことの危うさ。考えてみれば、ディーンだけでなく、ルーの状況もこれに近いものがあります。ただ、ディーンの場合は、嫉妬心が高じて妻の職場に乗り込んで暴れたり、朝からビールを飲んでいたりと問題もある人。ただ、愛し合っている二人なら、互いの嫉妬心すら快いこともあるはずだし、だらしのない相手にすら「私がいなきゃダメね」と思うこともあるはず。その気持ちを変化させたものが何かは、シンディにすら分からないのかもしれません。ただ不満、不安に気づき始めたとき、それを無視することはできないのが女。その正体をつきつめずにはいられず、結論を出すのが女です。例え、突き詰めた末に、諦めていまのまま我慢するか、新しい生活を始めるかと結論に違いはあっても、女ははっきりさせずにはいられない生き物なのです。「やっぱり物事をはっきりさせたくない生き物である男となんて、心底合うわけがないじゃない!」となるわけですが、それでも一緒に生きようとするのが男女。だから面白いわけですね。私たちに唯一できるのは、男と女は違って当然だと肝に銘じることでしょうか。これだけで、だいぶ気も楽になりますし、理解できたらもうけものぐらいに思っておけば、相手の存在に感謝しやすくなるというものでしょう。『(500)日のサマー』×「男女の逆転」でも、女性たちのように“はっきりさせたい”願望を持つ男性が皆無なわけではありません。『(500)日のサマー』に登場するトムは、はっきりさせたい男の代表です。大好きなサマーの「私は誰とも真剣に付き合う気がないの。誰かの所有物になんかなりたくない」という気持ちを始めは受け止めたはずなのに、自分の心には嘘をつけず、どうしてもちゃんと付き合いたいと様々な努力をするのです。誰とも真剣に付き合いたくないと女性に言われれば、小躍りする男性もいるのでしょうが、トムは違います。「まあ、いいか」と思えない。自分の心と向き合って、心にどうしても生まれてしまう隙間の正体をとことん突き詰めてしまうのです。やっぱりこの女性と愛し合いたいと。この物語は、いままでの映画と比べると、男女の立場が逆転しています。そこが何とも面白いところ。ある意味では、世の中にははっきりさせたくない男ばかりかと失望気味の女性たちには、朗報なのかもしれません。こんな男性ならば、語りたいこともとことん語り合うことができ、互いのズレにも敏感になり、ズレが最小限のところで修正できるのかも。そういえば、最近は現実世界でも男女逆転の傾向がささやかれています。はっきりさせたくない男にうんざりさせられている女性たちは、トムのように発想の中に女性的な側面を強く持った男性を探してみるのもいいかもしれません。もちろん、自分の片割れだと思える相手と巡り合えたらこの上ない幸せ。でも、それがどれほど難しいことかは、この3本の映画だけでなく、その他の多くの映画を観ても明らか。だからといって、片割れを求める気持ちを捨てられないのが女の性(さが)。その性から目をそむけず、今日も愛に生きていこうではありませんか。(text:June Makiguchi)『テイク・ディス・ワルツ』8月11日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開『(500)日のサマー』DVD価格:1,490円(税込)『(500)日のサマー』Blu-ray価格:2,500円(税込)発売日:9月5日(水)発売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテインメント© 2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.『ブルーバレンタイン』DVD価格:3,990円(税込)『ブルーバレンタイン』Blu-ray価格:5,040円(税込)発売元:バップ発売中© 2010 HAMILTON FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED特集:埋められない、この気持ちって?■関連作品:テイク・ディス・ワルツ 2012年8月11日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2011 Joe’s Daughter Inc.All Rights Reservedブルーバレンタイン 2011年4月23日より新宿バルト9、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2010 HAMILTON FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED(500)日のサマー 2010年1月9日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開© 2009 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年07月24日新ボンドガール決定を記念して発表フランスのGQ誌が、映画人気シリーズ「007」の最新作となる第23作「007スカイフォール」(ダニエル・クレイグ主演)のボンドガールに、フランスの若手注目女優、べレニス・マーロウがキャスティング決定したことを記念し、歴代の映画における「映画の中のファムファタル25人」を発表した。4日の映画.comが伝えている。映画の中には、まさに数々の“運命の女性”というべき美女たちが登場するが、なかでもトップ25人として選出されたのは、たしかにいずれ劣らぬ美女ばかり。記憶に残る魅力をもった女性たちといえるだろう。(画像はIMDbデータベースよりべレニス・マーロウ)べレニス・マーロウも今後の活躍に期待!選ばれた25人のなかには、ゴダール作品に出演したアンナ・カリーナ、「愛の嵐」で大胆な美ボディを見せつけたシャーロット・ランプリング、「アイズ・ワイド・シャット」のニコール・キッドマンなど、そうそうたるメンバーが並ぶ。今回、ボンドガールに決まったべレニス・マーロウは、まだまだ知名度としては高くないが、主にテレビ向けの作品に出演してきた注目株の女優だそう。同誌も、彼女の美しい髪と瞳を往年のイタリア女優、モニカ・ベルッチのようとたたえるなど絶賛している。マーロウには、ボンドガールでの演技はもちろん、今後のさらなる活躍も期待されるところだ。それにしても、この25人のように、妖艶に、見る者を虜にするような美しさ、女性ならだれしも手に入れてみたい。選ばれた25人と作品は以下の通り。ベレニス・マーロウ「007 スカイフォール」(12)ソフィー・マルソー「女写真家ソフィー」(00)ニコール・キッドマン「アイズ・ワイド・シャット」(99)ブリジット・バルドーとジェーン・バーキン「ドンファン」(73)サルマ・ハエック「デスペラード」(95)ジュリー・クリスティ「ダーリング」(65)シャーロット・ランプリング「愛の嵐」(73)ジャクリーン・ビセット 「ザ・ディープ」(77)ペネロペ・クルス「ブロウ」(01)ソフィア・ローレン「昨日・今日・明日」(63)ジェシカ・アルバ「シン・シティ」(05)ミシェル・ファイファー「スカーフェイス」(83)ウルスラ・アンドレス「007 ドクター・ノオ」(62)ナタリー・ポートマン「クローサー」(04)リュディビーヌ・サニエ「スイミング・プール」(03)アンナ・カリーナジャン=リュック・ゴダールのすべての作品ブルック・シールズ「青い珊瑚礁」(80)エバ・グリーン「ドリーマーズ」(03)エバ・メンデス「アンダーカヴァー」(07)ロミー・シュナイダー「太陽が知っている」(68)カトリーヌ・ドヌーブ「昼顔」(67)ジェーン・フォンダ「逃亡地帯」(66)ハル・ベリー「ソードフィッシュ」(01)ジーン・セバーグ「勝手にしやがれ」(60)モニカ・べルッチ「アレックス」(02)元の記事を読む
2012年01月05日