映画『グレース・オブ・ゴッド告発の時』が、2020年7月17日(金)より全国公開される。ヨーロッパを震撼させた事件に基づく衝撃の実話『グレース・オブ・ゴッド告発の時』は、ヨーロッパを震撼させた神父による児童への性的虐待事件「プレナ神父事件」の真相に迫った物語。20年、30年経ってもなお虐待のトラウマに苦しむ男たちが、告発するまでの葛藤に苦しみ、告発したことによる周囲との軋轢という代償を背負いながらも、告発によって確かに生まれた希望を紡ぎ出す様子を、実話を基に繊細に描いていく。2016年1月に捜査が開始された「プレナ神父事件」。ある一人の告発がきっかけで、80人にも上る証言が集まり、プレナ神父は担当する教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴力を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。2020年3月の一審で、プレナに禁固刑5年が求刑されている。なお、事件の裁判は現在も係争中で、渦中の神父から本作の上映差し止めを訴えられるという、前代未聞の事態へと発展した。監督はフランスの“鬼才”フランソワ・オゾンメガホンをとるのは、フランスの“鬼才”フランソワ・オゾン。自身初となる実話に基づいた本作は、ベルリン国際映画祭において、審査員グランプリにあたる銀熊賞を受賞している。ストーリー妻と子供たちと共にリヨンに住むアレクサンドルは、幼少期に自分を性的虐待したプレナ神父が、いまだ子供たちに聖書を教えていることを知り、家族を守るため過去の出来事の告発を決意する。最初は関りを拒んでいたフランソワ、長年一人で傷を抱えてきたエマニュエルら、同じく被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、責任は巧みにかわそうとする。アレクサンドルたちは沈黙を破った代償─社会や家族との軋轢とも戦わなければならなかった。果たして、彼らが人生をかけた告発のゆくえは─?詳細『グレース・オブ・ゴッド告発の時』公開日:2020年7月17日(金)監督:フランソワ・オゾン脚本:フランソワ・オゾン出演:メルヴィル・プポー、ドゥニ・メノーシェ、スワン・アルロー、ジョジアーヌ・バラスコ、エレーヌ・ヴァンサン提供:キノフィルムズ配給:キノフィルムズ/東京テアトル G
2020年07月16日第69回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した、フランソワ・オゾン監督最新作『By the Grace of God』(原題)の邦題を『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』として公開されることが決定した。■ストーリー妻と子どもたちと共にリヨンに住むアレクサンドルは、幼少期に自分を性的虐待したプレナ神父が、いまだ子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るため過去の出来事の告発を決意する。最初は関わりを拒んでいたフランソワ、長年1人で傷を抱えてきたエマニュエルら、同じく被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、責任は巧みにかわそうとする。アレクサンドルたちは信仰と告発の狭間で葛藤しながら、沈黙を破った代償――社会や家族との軋轢とも戦わなければならなかった。果たして、彼らが人生をかけた告発のゆくえは――?■衝撃の実話を描くフランソワ・オゾン監督最新作フランスではいま現在も裁判が進行中の「プレナ神父事件」。1人の勇気ある告発者から端を発した児童への性的虐待事件は、結果的に80人以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神父が教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴行を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。フランスのみならずヨーロッパを震撼させたこの衝撃の事件に挑むのは、いまやフランス映画界のトップにして最先端に立つフランソワ・オゾン監督。何十年経ってもなお、虐待のトラウマに苦しむ男たちが告発するまでの“葛藤”と、社会や家族との軋轢など告発したことによる“代償”、それでも告発によって確かに生まれた“希望”を紡ぎ出す。主演を務めるのは、『ミステリーズ 運命のリスボン』『わたしはロランス』のメルヴィル・プポー。共演には、ドゥニ・メノーシェ、スワン・アルロー、ジョジアーヌ・バラスコ、エレーヌ・ヴァンサンらが名を連ね、人生を破壊する性的虐待という暴力の恐ろしさとそこから再生していく人間の力強さ、そしてそれを支える家族の愛が描き出される。『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』は7月、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年04月30日世界最高峰と謳われる対テロ特殊部隊:GIGN(フランス国家憲兵隊治安介入部隊)伝説の作戦行動であり、衝撃的実話を映画化した『15ミニッツ・ウォー』(原題:L’intervention)が、10月11日(金)より日本でも公開されることが決定した。フランス最後の植民地ジブチ。軍関係者の子どもらを乗せたスクールバスが、独立派武装組織のメンバーに乗っ取られるという事件が発生。テロリストたちは、同志である政治犯の即時解放とフランスからの独立を要求し、応じない場合は子どもたちの喉を切り裂くと宣言。事態を重く見たフランス政府は、事件の早期解決のため、極秘裏に特殊制圧チームを編成し現地へ派遣することを決める。チームを指揮するジェルヴァル大尉を始め、集められたのは軍でもトップクラスの実力を持つスナイパーたち。彼らは一斉射撃によるテロリストの同時排除という前代未聞の作戦を立案。しかし、現地駐留軍、外交筋との連携がうまく行かず、膠着状態が続いてしまう。一方、生徒たちの身を案じた女性教師・ジェーンは、軍関係者の静止を振り切り、生徒たちのためにテロリストに占拠されたバスに乗り込んでゆくのだが…。本作の基となったのは、1976年のフランス最後の植民地であるジブチで発生したバスジャック事件。高い狙撃能力を持つスナイパーたちによって編成された対テロ特殊部隊・GIGNが正式に組織化される前夜に起きた「奇跡の人質救出」を映画にした。監督のフレッド・グリヴォワは「10年ほど前から、このテーマに取り組んでいました。しかし様々な事情で、別のプロジェクトを優先しなければいけなかった。長年温めていたこの企画の実現を、スタッフが後押ししてくれて映画化に至りました」と映画化には並ならぬ思いがあったようだ。また出演は、『007 慰めの報酬』『オブリビオン』などに出演する国際派女優のオルガ・キュリレンコが、テロリストに占拠されたスクールバスに乗り込むアメリカ人教師のジェーンを、チームを指揮するジェルヴァル大尉をアルバン・ルノワールが演じるほか、ヴァンサン・ペレーズ、ジョジアーヌ・バラスコらフランスの名優たちが参加している。公開決定と合わせて到着した日本版ビジュアルでは、「誰も、死なせはしない。」というキャッチコピーと、それを象徴するかのようなジェーンの鬼気迫る表情が印象的だ。加えて、『荒野の七人』の用心棒の様な出で立ちを連想させる、5人のスナイパーも登場している。子どもたち21人を乗せたバスジャック事件の行末とは?アクション映画史に残る1シーンに仕上がっているという“ラスト15分”の攻防劇に注目だ。『15ミニッツ・ウォー』は10月11日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2019年07月11日マーロン・ブランドと共演した『ラストタンゴ・イン・パリ』で知られるフランスの女優、マリア・シュナイダーが3日朝、がんのためパリの病院で亡くなった。享年58。俳優のダニエル・ジェランの娘でもあるシュナイダーは10代で映画に初出演、デビュー4作目でベルナルド・ベルトルッチ監督の『ラストタンゴ・イン・パリ』に出演、ブランドとの過激なラブシーンが話題を呼び、一躍有名になった。その後ドラッグに溺れ、自殺未遂を繰り返したが、80年代に入ると更正。女優として活動を続けたが、ヌードになる役は避け続けた。出演作にミケランジェロ・アントニオーニ監督、ジャック・ニコルソン共演の『さすらいの二人』、シリル・コラール監督・主演の『野性の夜』、日本映画『ヨーロッパ特急』などがある。遺作は2008年、ジョジアーヌ・バラスコ監督の『Cliente』(原題)。所属事務所によるとシュナイダーの闘病生活は長年にわたっていたという。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO
2011年02月04日