1月28日(日) まで東急シアターオーブで上演中の『ミュージカル「オペラ座の怪人」 ~ケン・ヒル版~』にて、ベン・フォスターによるスペシャルアンコールが行われることが決定した。ベン・フォスターは、ウエストエンド30周年公演『オペラ座の怪人』ではファントム役を務め、同作品をオリヴィエ賞観客賞と5つ星の評価に導いた圧倒的な実力の持ち主。多くのミュージカル作品出演のほか、世界中のミュージカルコンサートで圧巻の歌声を披露してきた。今回は1月26日(金) 13時30分公演と千穐楽1月28日(日) 12時公演の終演後に本編以外の楽曲「ジーザス・クライスト=スーパースター」から“"Gethsemane(ゲッセマネ)”がスペシャル・アンコールとして披露される。<公演情報>ミュージカル『オペラ座の怪人』〜ケン・ヒル版〜原作:ガストン・ルルー脚本・作詞:ケン・ヒル出演:ベン・フォスター、ポール・ポッツ※上演時間2時間35分予定(休憩含む)※生演奏/英語上演/日本語字幕あり2024年1月17日(水) ~1月28日(日)会場:東京・東急シアターオーブチケット:()公式サイト:
2024年01月24日アネット・ベニングとジョディ・フォスター共演のNetflix映画『ナイアド ~その決意は海を越える~』がNetflix独占配信に先駆け、10月20日(金)より一部劇場にて公開。全国の公開劇場と劇場公開日入りポスターが解禁された。マラソンスイマーを引退して30年、スポーツジャーナリストとして輝かしいキャリアを築いていたダイアナ(アネット・ベニング)だったが、60歳にしてこれまで手の届かなかった夢を叶えたいという思いが膨らむ。それは、“水泳界のエベレスト"ともいわれる、キューバからフロリダまでの約180キロに及ぶ海峡を泳破すること。サメよけのケージを使わずに泳ぎ切るという史上初の快挙を成し遂げるため、ダイアナは親友にしてコーチでもあるボニー・ストール(ジョディ・フォスター)と、献身的なセーリングチームと共に、4年におよぶ波乱に満ちた旅路を歩み出す――。実在のマラソンスイマー、ダイアナ・ナイアドの脅威の挑戦を描いた本作。流れが激しく、サメや猛毒クラゲら危険な生き物たちが生息する危険な海峡泳破に64歳で挑み、世界中に驚きを与えたナイアド。彼女は命をかけてまで泳ぐことを決意したのは、なぜなのか。不屈の闘志に隠された壮絶な人生、そして彼女の決意を支え続けた熱い友情が明かされる。主人公ナイアドを演じるのは、アカデミー賞に4度のノミネート歴を誇るアネット・ベニング(『アメリカン・ビューティー』『20センチュリー・ウーマン』)。アネット・ベニングそして、ナイアドの親友でコーチを務めたボニーには、2度のアカデミー賞受賞を誇るジョディ・フォスター(『タクシードライバー』『羊たちの沈黙』)が扮する。ジョディ・フォスター監督は、本作が初の劇映画となる、アカデミー賞受賞ドキュメンタリー作家コンビ、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィとジミー・チン(『フリーソロ』『THE RESCUE奇跡を起こした者たち』)が監督を務める。Netflix映画『ナイアド ~その決意は海を越える~』は10月20日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、シネ・リーブル池袋、キネカ大森、kino cinéma 横浜みなとみらいほか一部劇場にて公開、11月3日(金)よりNetflixにて独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年10月02日カナダの山火事の影響で、ニューヨークの大気汚染が深刻化している。俳優のジョディ・カマーも思わぬ影響を受けた1人だ。水曜日(現地時間)、ブロードウェイでワンマンショー「プライマ・フェイシィ」に出演したジョディは呼吸困難に陥り、上演開始からわずか10分で舞台が中断に。その後、ジョディは降板し代役のダニー・アーリントンが引き継いで最初からやり直したという。ジョディは2022年、ロンドンのウエストエンドでも「プライマ・フェイシィ」に出演し、今年のローレンス・オリヴィエ賞で主演女優賞を手にした。6月11日に開催されるトニー賞でも主演女優賞にノミネートされており、結果待ちの状態だ。ファンから「どうかお大事に」「心配しています」というジョディを見舞うメッセージと共に、「ジョディが体調を崩すようなひどい空気の中で、代役の俳優が演じて大丈夫なものなのか?」「舞台は中止にした方がよかったのでは?」といった声も上がっている。ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は同日、「すべてのニューヨーカーに、可能な限り屋外での活動を制限することを勧めます。特に影響を受けやすい、心臓や呼吸に問題があり呼吸器系の持病がある人、子どもやお年寄りは現時点では室内にいるべきです」とコメントした。(text:cinemacafe.net)
2023年06月08日「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のデヴィッド・ハーバーと、「キリング・イヴ/Killing Eve」のジョディ・カマーが、ゲーム「アローン・イン・ザ・ダーク」のメインキャラクターを務めることが明らかになった。同ゲームは1992年に発売された同名ゲームのリメイク版で、ジャンルはサバイバルホラー。開発元の「THQ Nordic」によると、対応プラットフォームはPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S。デヴィッドは私立探偵のエドワード・カーンビー役、ジョディはエミリー・ハートウッド役で、プレイヤーはどちらかのキャラクターを選択できる。どちらのキャラクターも同じイベントを体験するが、それぞれが環境に対して異なる反応を示したり、ストーリーにわずかな違いが出るそうだ。周りのキャラクターの2人への対応も変化するという。開発者は「ぜひ2回以上プレイすることをお勧めする」と語っている。数日前には、ゲームの新映像が公開された。そこで聞き、見ることのできるデヴィッドとジョディの声とキャラクターが、ゲームファンに「すごくイイ!」「これは期待できる!」と大好評だ。「アローン・イン・ザ・ダーク」は過去に実写映画化もされ、2005年公開の第1作ではクリスチャン・スレーター、2008年公開の第2作ではリック・ユーンがエドワード役を演じた。(賀来比呂美)
2023年05月31日先日、ドラマ「キリング・イヴ/Killing Eve」で第74回エミー賞ドラマ部門主演女優賞にノミネートされた注目女優ジョディ・カマーの初主演舞台となるNTLive「プライマ・フェイシィ」から劇場予告が解禁となった。リドリー・スコット監督の『最後の決闘裁判』に起用され、いま最も旬な女優の1人であるジョディにとって、ウエストエンド・デビューとなった話題の一人舞台「プライマ・フェイシィ」。完売となったロンドンの公演後、2023年春にはブロードウェイデビューを控えている作品。その間に観客が本作を観られるのは映画館だけとなる。「プライマ・フェイシィ」について、ロンドン演劇界では高評価が続出。デイリー・テレグラフ紙は「これ以上驚きのウエストエンドデビューはない」と述べ、ガーディアン紙はジョディの演技を「見事なウエストエンドデビュー」とコメント。「一人芝居の離れ業」(タイムズ紙)、「ジョディ・カマーの舞台デビューは非凡の一言に尽きる」(ザ・ステージ紙)、「ジョディ・カマーは驚異的...大胆不敵で欠点のない演技」(デッドライン)などの絶賛レビューが相次いでいる。その才能が伝わる予告編と場面写真がこの度解禁。ジョディは「キリング・イヴ/Killing Eve」にてすでに第71回エミー賞ドラマ部門主演女優賞を受賞しているが、今年再びのノミネーションにより、ますます注目が高まっている。「プライマ・フェイシィ」は8月5日(金)~【東京】TOHOシネマズ 日本橋、【大阪】大阪ステーションシティシネマ、【福岡】中洲大洋劇場ほかにて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:NTLive プライマ・フェイシィ 2022年8月5日よりTOHOシネマズ日本橋、大坂ステーションシティシネマ、中洲大洋劇場ほか全国にて公開
2022年07月16日注目俳優ジョディ・カマーが、リドリー・スコット監督『最後の決闘裁判』のあるキスシーンの裏側について語るインタビュー映像がシネマカフェにて解禁となった。舞台は14世紀末、フランスで法的に認められた最後の決闘裁判を描く本作。かつて友人同士であったカルージュ(マット・デイモン)とル・グリ(アダム・ドライバー)が生死を賭けて真実を巡る戦いに挑み、歴史家たちに“世紀のスキャンダル”とまでいわれるセンセーショナルな事件の真相に、圧巻の演出とスケールで迫る。当事者3人の視点から描かれる本作の構成は、黒澤明監督『羅生門』に影響を受けたといわれている。今回の独占映像は、『フリー・ガイ』での好演も記憶に新しいジョディ・カマーが語るインタビュー映像。夫カルージュにとっては宿敵、アダム・ドライバー演じるル・グリとの初対面で交わす「激しくときめくようなキス」をなるべく自然に演じるために、固定観念を持たずに演技に挑んだとジョディは語っている。「両極端の感情が湧く」絶妙なシーンは、まさにジョディの演技力が試される屈指の場面となっている。『最後の決闘裁判』は先行デジタル配信中、2022年1月26日(水)よりブルーレイ+DVDセット発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年12月19日ジョディ・フォスターやベネディクト・カンバーバッチ、タハール・ラヒムらの実力派が共演した話題作、衝撃の実話を基にした『モーリタニアン 黒塗りの記録』より、面会室での緊迫の心理戦を映した本編映像が解禁となった。この度解禁された映像は、ナンシー弁護士(ジョディ・フォスター)がたった一人でモハメドゥ(タハール・ラヒム)と面会する場面。まさかモハメドゥが拷問され自白を強要されたとは知らないナンシーは、テロリストを見るような疑念の眼差しでモハメドゥと対峙する。当のモハメドゥは拷問された事実を知られることを恥じており、非道な取り調べが行われた事実を監視の目が光る場所で話すことを恐れてもいる。そのため、どのような取り調べが行われたのかを明らかにしないばかりか、話をそらして苛立ちを口にし、ナンシーを“口撃”する。ナンシーとモハメドゥは「冗談じゃない、自分の首を絞める行為だ」「真実を知らないと弁護できない」「なにを言ったって無意味だ。俺はここで死ぬんだ!」「これこそが私の人生。あなたのような人を助けている」などと自らの人生とプライドをかけて言い争う。この魂のぶつかり合いとも言える心理バトルは、フォスターに二度目のアカデミー主演女優賞をもたらした『羊たちの沈黙』でのクラリス VS レクター博士の対峙シーンに勝るとも劣らない緊迫感がある。鬼気迫る空気感を生み出すためにフォスターとラヒムは事前打ち合わせもなく、演技プランなしで当該シーンに臨んだという。ラヒムはこのシーンの撮影について「とても奇妙で不思議な時間だったよ。脚本どおりに演じるのとは違い、感情のままに動いてそれに相手が反応する。ただその瞬間に身を置き何かを作り出す。相手役がジョディで本当に幸運だったよ」とふり返っている。ゴールデングローブ賞ノミネート&受賞もうなずける面会室バトルに注目して欲しい。『モーリタニアン 黒塗りの記録』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モーリタニアン 黒塗りの記録 2021年10月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年10月27日第78回ゴールデン・グローブ賞にてジョディ・フォスターとタハール・ラヒムが俳優部門2部門のノミネートを果たし、ベネディクト・カンバーバッチがプロデューサーとしても名を連ねる実話の映画化『モーリタニアン 黒塗りの記録』。この度、ケヴィン・マクドナルド監督をはじめ、メインキャストたちやモデルとなった本人たちが本作についてふり返る特別映像が解禁となった。今回解禁する特別映像では、本編映像を交えながらジョディ、タハール、ベネディクトやケヴィン監督らが主要キャラクターや大まかなストーリーを紹介・解説し、作品の成り立ちや背景を教えてくれる。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞に選ばれた『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』(99)や、実在のウガンダの独裁者を描き、フォレスト・ウィテカーがアカデミー賞主演男優賞に輝いた『ラストキング・オブ・スコットランド』(06)などで知られるケヴィン監督は、「この話を知ったのはモハメドゥ(・ウルド・スラヒ)の手記が出た時だ」と企画の出発点を明かし、ベネディクトは「政治・法廷スリラーだ」と口にする。モハメドゥを演じたタハールも「無実の罪を着せられた男の物語だ」と紹介し、ジョディは「ある有能な女性が彼を弁護し愛するようになる」とストーリーの基本ラインを解説する。一方、モデルとなったモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏本人は「映画がドラマチックでも、事実は映画より奇なり」と事実の重さを口にしながら、「本当に夢のような配役」と喜ぶ実際のナンシー弁護士。そんなモハメドゥ氏について、シャイリーン・ウッドリーは「モハメドゥに会うと力強い精神を感じる」と対面をふり返った。「どの立場もきちんと公平に描きたい」と演じる責任を口にするのはジョディだ。ケヴィン監督は「今こそ人間らしさと他者の論理を尊重すべき時」と本作を製作した意義を語る。そして、劇中のモハメドゥは真っすぐとした眼差しで「やってもいない罪で責められ続けた。だが許そうと思う。許したい」と訴えている。アメリカ政府が“黒塗り”にして隠したかった記録と記憶に、本作では迫っていく。『モーリタニアン 黒塗りの記録』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モーリタニアン 黒塗りの記録 2021年10月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年10月24日『The Survivor』で見せたベン・フォスターの演技に、大絶賛の声が上がっている。バリー・レビンソンが監督した今作でフォスターが演じるのは、実在したホロコーストの生存者ハリー・ハフト。彼は、アウシュビッツにいる間、ナチの軍人たちに娯楽を与えるため、ほかのユダヤ人の囚人を相手にボクシングの試合をすることを強いられた。負けたほうは、その場で殺される。自分が生き延びるために仲間を死に追いやってきた彼は、戦後、ニューヨークに引っ越してきてから、「ホロコーストを生き延びた」ということ以外は秘密にしてきた。だが、ある日、新聞記者の取材を受けるうちにアウシュビッツでやらされたことを明かしてしまい、ユダヤ人コミュニティから強い非難の目で見られるようになる。そんな中でも彼は、ポーランドで生き別れになった恋人を探し続けていた。彼女がまだ生きている保証はどこにもないし、生きていたとしても、どこにいるのかわからない。それでも、自分の新聞に名前が掲載されれば、彼女がそれを見つけてくれるのではないかと、ハリーはボクサーとしての活動を続けるのだった。映画は、アウシュビッツ時代、ニューヨークでのボクサー時代、そして60年代の、3つの時代を行き来しつつ展開する。アウシュビッツ時代のシーンに、フォスターは、27kgも減量して挑んだ。肉体面はもちろんのこと、PTSD、罪悪感、恐怖を抱えるハリーの内面を、フォスターは、やりすぎになることなく、絶妙に表現している。一方、レビンソンは、本編の前の挨拶ビデオで、「なぜこの映画を作ったのですかと昔からよく聞かれるが、答えらえないことが多い。でも、今作の場合は答えられる」と、自身の思い出を打ち明けている。レビンソンが小さな子供だった40年代、突然、家に祖母の兄か弟に当たる男性が泊まるようになった。男性は夜、寝ながらよくうめいていて、幼いレビンソンは奇妙に感じたそうだ。彼がホロコーストの生存者で、今でいうPTSDを抱えていたのだとわかったのは、それからずっと後になってからのことだったと、レビンソンはいう。レビンソンにとって、これはパーソナルな思いのある作品なのだ。原作を書いたのは、ハフトの実の息子アレン・スコット・ハフト。ハンス・ジマーの音楽が、さらに胸をしめつける。アメリカでの公開が決まれば、アワードシーズンでの活躍が期待できそうである。文=猿渡由紀
2021年09月17日ジョディ・フォスター、 ベネディクト・カンバーバッチ、タハール・ラヒムら実力派共演の話題作『モーリタニアン 黒塗りの記録』の予告編が解禁となった。このたび解禁となった予告編は、ナンシー弁護士(ジョディ・フォスター)と助手のテリー(シャイリーン・ウッドリー)が9.11同時多発テロの勧誘担当者だったといわれるモハメドゥ(タハール・ラヒム)が収監されているグアンタナモ収容所を訪ねるところから始まる。3年間拘束され、無実を訴えるモハメドゥの代理人になるナンシー。一方、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)はテロの再発を恐れるアメリカ合衆国からモハメドゥを必ず死刑に、と厳命されていた。しかし、ナンシーが政府から与えれた資料は多くが黒く塗りつぶされ、全く真相が掴めない。ナンシーの助言により、モハメドゥはアメリカ合衆国を訴えるが、「まさか、合衆国が恐怖で私を支配するとは」とつぶやく。「真実を知らないと弁護できない」とモハメドゥに訴えるナンシーの姿からは焦りと憤りが伝わってくる。隠された真実、そして<暴かれたアメリカの闇>とは? アメリカ同時多発テロから20年。現代史の闇に隠れた真相を明らかにする、緊迫の社会派サスペンスだ。『モーリタニアン黒塗りの記録』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モーリタニアン 黒塗りの記録 2021年10月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年08月13日ハリウッドで限定公開され、第78回ゴールデングローブ賞にて俳優部門2部門のノミネートを果たした『THE MAURITANIAN』が邦題を『モーリタニアン黒塗りの記録』として全国公開することが決定。併せてポスタービジュアルが解禁となった。2005年、弁護士のナンシー・ホランダーは9.11の首謀者の1人として拘束されたアフリカ・モーリタニア出身のモハメドゥ・スラヒの弁護を引き受ける。裁判は一度も開かれておらず、彼はキューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくしてテロへの“正義の鉄槌”を望む政府から、米軍にモハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐が起訴を担当することに。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まった。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシーだったが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた――。キューバのグアンタナモ米軍基地に収容されていたモハメドゥ・ウルド・スラヒの手記を映画化した本作。2015年に出版された手記は、アメリカ政府による検閲で多くが黒く塗りつぶされたものだったが、またたく間にアメリカで大ベストセラーを記録。その後、世界20か国で刊行された。本作の監督を務めるのは、ドキュメンタリーに定評があり『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞のケヴィン・マクドナルド。モハメドゥ役に『ニューヨーク 親切なロシア料理店』のタハール・ラヒム、弁護士のナンシー役には『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスター、そしてスチュアート中佐役としてプロデューサーとしても名を連ねるベネディクト・カンバーバッチが出演する。モハメドゥの著書を読んで惚れ込んだカンバーバッチが、「これは映画化すべきだ。誰が映画化権を持っているのか調べなきゃいけない」と熱望し映画化が実現。フォスターは、著書と筆者のことをオファー以前から知っており、グアンタナモや当時そこで起きたことについて多くの疑問を抱いていたという。さらに「私が生きている時代のことなのに、なぜかそうした疑問に対する答えを私は一切知らなかった。まったく何も知らないということに我ながら驚いた。私たちの誰もが9.11の出来事にものすごい衝撃を受けたために、アメリカ中に恐怖心があふれていた。そのせいで誰が抑留されているのかについては、ほとんど考えていなかったのだと思う」とコメント。モハメドゥ本人を演じたラヒムは「初めて脚本を読んだときには泣いた。素晴らしいストーリーだった。彼はヒーローだ。一人の俳優として、そして一人の人間として、僕は、このストーリーは語られるべきだと思った」と語っている。公開決定と併せて、ポスタービジュアルも公開。役者4人の背景に、黒く塗りつぶされた文書…。「あれから20年…暴かれたアメリカの闇」と添えられたコピーにより、一体この黒塗りは何を意味するのか?不穏な雰囲気のビジュアルとなっている。『モーリタニアン黒塗りの記録』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モーリタニアン 黒塗りの記録 2021年10月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年08月06日ハリウッドで限定公開され、第78回ゴールデングローブ賞にて俳優部門2部門のノミネートを果たした『THE MAURITANIAN』が邦題を『モーリタニアン黒塗りの記録』として全国公開することが決定。併せて場面写真が解禁となった。2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)は9.11の首謀者の1人として拘束されたアフリカ・モーリタニア出身のモハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。裁判は一度も開かれておらず、彼はキューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくしてテロへの“正義の鉄槌”を望む政府から、米軍にモハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当することに。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まった。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシーだったが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた――。キューバのグアンタナモ米軍基地に収容されていたモハメドゥ・ウルド・スラヒの手記を映画化した本作。2015年に出版された手記は、アメリカ政府による検閲で多くが黒く塗りつぶされたものだったが、またたく間にアメリカで大ベストセラーを記録。その後、世界20か国で刊行された。本作の監督を務めるのは、ドキュメンタリーに定評があり『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞のケヴィン・マクドナルド。モハメドゥ役に『ニューヨーク 親切なロシア料理店』のタハール・ラヒム、弁護士のナンシー役には『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスター、そしてスチュアート中佐役としてプロデューサーとしても名を連ねるベネディクト・カンバーバッチが出演する。モハメドゥの著書を読んで惚れ込んだカンバーバッチが、「これは映画化すべきだ。誰が映画化権を持っているのか調べなきゃいけない」と熱望し映画化が実現。フォスターは、著書と筆者のことをオファー以前から知っており、グアンタナモや当時そこで起きたことについて多くの疑問を抱いていたという。さらに「私が生きている時代のことなのに、なぜかそうした疑問に対する答えを私は一切知らなかった。まったく何も知らないということに我ながら驚いた。私たちの誰もが9.11の出来事にものすごい衝撃を受けたために、アメリカ中に恐怖心があふれていた。そのせいで誰が抑留されているのかについては、ほとんど考えていなかったのだと思う」とコメント。モハメドゥ本人を演じたラヒムは「初めて脚本を読んだときには泣いた。素晴らしいストーリーだった。彼はヒーローだ。一人の俳優として、そして一人の人間として、僕は、このストーリーは語られるべきだと思った」と語っている。公開決定と併せて、弁護士のナンシーと不当に拘束されているモハメドゥが緊迫した面持ちで見つめ合う場面写真も到着した。『モーリタニアン黒塗りの記録』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年08月03日7月6日から開催される第74回カンヌ国際映画祭で、ジョディ・フォスターが名誉パルムドールを受賞することが発表された。ジョディが初めてカンヌ国際映画祭に出席したのは1976年、『タクシードライバー』がパルムドールを受賞したとき。実に45年も前のことだ。ジョディは名誉パルムドールを受賞することになり、「カンヌには、とても恩を感じています。私の人生を変えてくれましたから」「カンヌが私のことを評価してくださったことを、とてもうれしく思います」とコメント。カンヌ国際映画祭のピエール・レスキュール会長は、「カンヌ国際映画祭がクロワゼット大通りに帰ってきます。そこにジョディ・フォスターが祝福に訪れてくれることは、私たちにとって素晴らしいギフトとなります」と語っている。これまでの名誉パルムドール受賞者には、ウディ・アレン、ジャンヌ・モロー、カトリーヌ・ドヌーヴ、クリント・イーストウッド、ベルナルド・ベルトルッチ、アラン・ドロンらがいる。ファンは「名誉パルムドールは、ジョディにふさわしい賞」「もはや伝説の人」「素晴らしい女優」「いつだって良い作品を作ってくれる」とジョディを称賛し、祝福している。ジョディは7月6日、映画祭のオープニングセレモニーに登場予定。(Hiromi Kaku)
2021年06月03日第93回アカデミー賞授賞式が4月26日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターとユニオン駅の2つの会場で開催され、『ノマドランド』のフランシス・マクドーマンドが、3度目となる主演女優賞に輝いた。作品にほれ込み、製作にも関わったマクドーマンドが演じるのは主人公・ファーン。企業の破たんと共に、長年住み慣れたネバタ州の住居も失った彼女は、キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、“現代のノマド(遊牧民)”として、季節労働の現場を渡り歩く。その日、その日を懸命に乗り越えながら、行く先々で出会うノマドたちとの心の交流と共に、誇りを持った自由な放浪を続ける彼女がたどり着くのは?マクドーマンド自身が自身の生き方や考え方、ファッションなどライフスタイルのすべてを投影し、実在のノマドたちと路上や仕事場で交流をしながら、ファーンというキャラクターを作り上げた。シカゴ映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞、英国アカデミー賞などで主演女優賞に輝いており、アカデミー賞も貫禄の受賞を果たした。マクドーマンドが主演女優賞を受賞するのは『ファーゴ』(第69回)、『スリー・ビルボード』(第90回)に続き3度目。これで同賞に通算4度輝いたキャサリン・ヘプバーンに次ぎ、歴代2位の受賞回数を誇ることに(ちなみに、ジョディ・フォスター、ヒラリー・スワンク、メリル・ストリープらは2度受賞している)。受賞コメント言葉で表現できません。私たちは作品を通して戦っています。そのことを知ってもらいたい。感謝しています。(text:cinemacafe.net)
2021年04月26日本年度アカデミー賞でアンソニー・ホプキンスの主演男優賞“史上最高齢”ノミネートを含む6部門で候補になった映画『ファーザー』から、日本版本予告が解禁。併せて、本作を鑑賞した数々の著名人からコメントが到着した。今回、解禁された本予告は、淡々と自身の誕生日(1937年12月31日は演じるA・ホプキンスも同生年月日)を告げる一見、気丈な老紳士アンソニーが、「私は誰なんだ?」と驚きの言葉を発するシーンからはじまる。時計が見当たらない…。娘のアン(オリヴィア・コールマン)…だったはずの女性はどこへ?徐々に現実と幻想の境が曖昧になっていく父と、父の変化に戸惑い悩む娘アン。父アンソニーの記憶と現実を追体験する迷宮のような世界観。ホプキンスやコールマンの圧倒的な演技を予感させる重厚感あふれた予告編が完成した。仲代達矢、西田敏行、中野量太監督ら本作にコメントまた、併せて数々の著名人から絶賛コメントが到着。日本が世界に誇る名優・仲代達矢、TBSドラマ「俺の家の話」で認知症が進行していく父を演じたことも大きな話題となった西田敏行、本作の舞台版で娘役を演じた若村麻由美。『長いお別れ』の映画監督の中野量太らもコメントを寄せている。仲代達矢(役者)やがて老いてゆく全ての人間へのエレジー。恐れもせずにこの作品に身を投じたアンソニー・ホプキンスの姿は、正に敬服の至りで有りました。西田敏行(俳優)アンソニー ホプキンス殿貴方の演技をどのような言葉をもって称えたら良いのでしょう。既にご高齢の貴方が老いがもたらすいろんな障害を客観視をして冷めた演技をなさる。もはや神の領域としか 言わざるを得ません若村麻由美(俳優)私は舞台で娘アンを演じ、フロリアン・ゼレールの戯曲に魅了されました。この作品の深い愛を自ら初監督し、アンソニー・ホプキンスとオリビア・コールマンの圧倒的な素晴らしさに浸らせてくれた事に感謝します。厳格な父が自己を喪失していくリアルさに涙が止まらない。中野量太(映画監督『浅田家!』『長いお別れ』)記憶と幻想の境界が崩れゆく気持ちなんて体感できるはずがないのに、圧巻の演技と巧みな演出で、いつの間にか、主人公と一緒に戸惑い悩む自分がいた。この家族が下した選択の正否なんて誰にもわからない。でも、きっと僕も最後は母の温もりに帰るんだと思えた時、心が救われた自分がいた。ケネス・ブラナー(俳優)アンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンの魂のこもった惜しみない演技。心の葛藤を描く、胸が張り裂ける感動的なスリラーだ。ジョディ・フォスター(俳優)認知症の母親の介護を通して私が経験したことが非常によく表現されていて、作品とアンソニー・ホプキンスの演技に圧倒されました。エドガー・ライト(映画監督)アンソニー・ホプキンス史上最高の演技。残酷なまでに巧妙な構成に圧倒され『2001年宇宙の旅』や『惑星ソラリス』を思い起こさせられた。パズルのピースをひとつずつ合わせていくように主人公が感じている苛立ちやその奥深い痛みを追体験させられる。『ファーザー』は5月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年03月31日リドリー・スコットが監督する『Kitbag』に、ジョディ・カマーが出演することになりそうだ。ナポレオン・ボナパルトの伝記映画で、主演にはホアキン・フェニックスが決まっている。カマーの役は、ナポレオンの最初の妻ジョセフィーヌ。カマーは、昨年末に撮影を終えたスコットの『The Last Duel』にも出演している。スコットは、この映画でのカマーの演技に感心し、早速次の役をオファーしたようだ。スコットはこの次に犯罪スリラー『House of Gucci』を撮影する予定で、『Kitbag』はその後になる。『House of Gucci』には、レディ・ガガ、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレド・レトらが出演する。文=猿渡由紀
2021年03月03日ザカリー・リーヴァイが『American Underdog: The Kurt Warner Story』に主演することになった。伝説のプロフットボール選手カート・ワーナーの伝記映画で、監督はジョン・アーウィンとアンドリュー・アーウィン。ワーナーの母親役でヴァージニア・マドセン、セントルイス・ラムズのコーチ役でデニス・クエイドが出演する。ワーナー本人もプロデューサーに名を連ねる。製作はライオンズゲート。リーヴァイの次回公開作は、ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチと共演する『The Mauritanian』。『シャザム!』の続編の企画も2023年公開予定で進んでいる。文=猿渡由紀
2021年01月21日6月1日(月)のテレビ東京「午後のロードショー」に、2度のアカデミー賞に輝くジョディ・フォスターが主演、製作総指揮も務めたサスペンスムービー『ブレイブ ワン』が登場する。ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティーを務めるエリカ・べイン(ジョディ・フォスター)は、婚約者のデイビッド(ナビーン・アンドリュース)との挙式を控え充実した毎日を過ごしていたが、ある日、愛犬を連れ訪れたセントラル・パークで3人の暴漢に因縁をつけられ暴行されてしまう。数週間後、ようやく目覚めたエリカを待っていたのは、デイビッドの死という受け入れ難い事実。心身共に深い傷を負い、恐怖心で愛するニューヨークの街を歩けなくなったエリカは、護身用にと拳銃を購入する。ある夜、コンビニで殺人現場に出くわしたエリカは、犯人に向けて護身用の銃を発砲、射殺してしまうがエリカは不思議な安堵感に包まれる。その後、地下鉄内でチンピラ2人に絡まれた際は迷わず2人を射殺。どちらの事件も撃ち殺されたのが前科者だったため、世間はこの射殺を勇気ある自警行為として受け止め“処刑人”と呼ぶようになる。そして“処刑人”を追っていたニューヨーク市警のマーサー刑事(テレンス・ハワード)は、エリカのラジオ番組のリスナーだったことから2人は知り合うことに…というストーリー。13歳にして『タクシードライバー』で世界を驚愕させ、『告発の行方』と『羊たちの沈黙』でアカデミー主演女優賞を受賞すると、リアルな科学考証で異星人との邂逅を描いた『コンタクト』や飛行中の旅客機で子どもを奪われた母親を演じた『フライトプラン』など様々な作品に出演してきたジョディ・フォスター。主人公・エリカに疑いの目を向けるニューヨーク市警のマーサー刑事には『アイアンマン』『ヴィンセントが教えてくれたこと』などのテレンス・ハワード。監督を務めたのは『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『ビザンチウム』などの作品で知られる鬼才ニール・ジョーダン。ジョディ・フォスターは女優としてだけでなく監督としても『リトルマン・テイト』などを手掛け、さらにはプロデュース業にも進出。本作はそんな彼女が主演、製作総指揮を務めた一作だ。“処刑人”となったエリカは正義なのか?悪なのか?社会派サスペンス『ブレイブ ワン』は6月1日(月)13時35分~テレビ東京「午後のロードショー」枠で放送。(笠緒)
2020年06月01日テレビ東京「午後のロードショー」枠の4月22日(水)放送回は、ジュリアン・ムーアがFBI捜査官を演じ、アンソニー・ホプキンス演じる天才的殺人鬼を追う『ハンニバル』を放送する。先日本番組でオンエアされた『羊たちの沈黙』の続編となる本作。原作はトマス・ハリスによる同名人気スリラー小説となり、前作から10年後、FBI捜査官として活躍するクラリスと偽名で逃亡を続けるハンニバル・レクターが再び対決していく。全米中を恐怖の渦に落とし入れた“バッファロー・ビル事件”から10年。事件の解決に協力した直後に脱走した、天才的な頭脳を持つ元精神科医で凶悪殺人犯のハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)は逃亡を続けていた。当時はFBIの訓練生だったクラリス(ジュリアン・ムーア)も、いまでは捜査官として第一線で活躍していたが、大物麻薬ディーラーを逮捕する際に多数の死傷者を出してしまったことで、現場の指揮をとっていた彼女は責任をとらされることに…。そんな彼女の窮地に目をつけたのが、レクターのターゲットの中で唯一生き残っていた大富豪メイスン・バージャー(ゲイリー・オールドマン)だった。メイスンはクラリスを餌にレクターをおびき出そうと、政界入りを狙っている司法省のポール・クレンドラー(レイ・リオッタ)を利用し、彼女をレクター捜査へ復帰させる。その頃レクターはイタリアのフィレンツェでフィル博士と名前を変え、司書の仕事についていた。この10年クラリスの動向を追い続けていたレクターは、彼女に1通の手紙を出す。“いまも羊たちの悲鳴が聞こえるか?”というメッセージを記した――という展開。前作のジョディ・フォスターに代わりクラリスを演じるのは『アリスのままで』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞をはじめ世界の映画賞を総なめにし、『ことの終わり』『マグノリア』『エデンより彼方に』など数々の名作に出演してきたジュリアン・ムーア。本作ではその恐ろしさにより磨きがかかったハンニバル・レクターは、前作に引き続きアンソニー・ホプキンス。2人を再び引き合わせることになる大富豪メイスン・バージャーには『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラックでお馴染みゲイリー・オールドマン。午後のロードショー『ハンニバル』は4月22日(水)13時35分~テレビ東京で放送。(笠緒)
2020年04月22日テレビ東京で放送されている「午後のロードショー」枠では、4月15日(水)にジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスが出演した名作スリラー『羊たちの沈黙』をオンエアする。トマス・ハリスによる原作小説を映画化、1991年に公開され第64回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の主要5部門を受賞したほか、第57回ニューヨーク映画批評家協会賞、第41回ベルリン国際映画祭、第49回ゴールデングローブ賞など各賞を総なめにするなど、高く評価された本作。その後も続編となる『ハンニバル』や前日譚『レッド・ドラゴン』『ハンニバル・ライジング』はいずれも大ヒットを記録。美しく頭脳明晰なFBIアカデミーの訓練生・クラリス・スターリング役に『タクシードライバー』で鮮烈なインパクトを与え『告発の行方』『フライトプラン』などの作品で知られるジョディ・フォスター。のちに映画化された『レッド・ドラゴン』で描かれた事件で投獄された元精神科医のハンニバル・レクター役には『M:I-2』『マイティ・ソー』シリーズをはじめ『2人のローマ教皇』でもその演技が話題となったアンソニー・ホプキンス。ある日“バッファロー・ビル事件”と呼ばれる連続殺人事件が発生。世間を震撼させたこの事件の捜査に行き詰ったFBIは、獄中の囚人ハンニバル・レクターに犯人のプロファイルを依頼しようと、行動科学課のジャック(スコット・グレン)はクラリスを呼び出す。クラリスは、連続殺人を犯した犯罪者たちの面談から行動心理を分析し、この先の捜査に役立つデータを収集するよう任務を与えられる。レクターは10年近く監禁病棟の厚いガラスの独居房にいて、非常に知識が高く危険人物とされていた。レクターは礼儀正しいクラリスが気に入る。初めはレクターが時々覗かせる異常者の片鱗に怯えるクラリスだったが、彼の自分への興味を利用し、自分の過去を語ることと引き換えに徐々に事件の手掛かりを引き出すことに成功する。そんな中、上院議員の娘キャサリンが殺人鬼バッファロー・ビルに誘拐されてしまう。そこでクラリスはレクターに取引を持ち掛ける…というストーリー。午後のロードショー『羊たちの沈黙』は4月15日(水)13時35分~テレビ東京でオンエア。(笠緒)
2020年04月15日舞台『正しいオトナたち』が、11月28日(木)に東京・光が丘IMAホールのプレビュー公演で幕を開ける。ここ数年、フランスの劇作家ヤスミナ・レザの戯曲は、日本でも上演が相次いでいる。フランスの作家らしいシニカルな視点とウィットに富んだ会話が魅力で、本作はローレンス・オリヴィエ賞など多数の演劇賞を受賞。ジョディ・フォスターが主人公の女性作家を演じた映画版『おとなのけんか』(ロマン・ポランスキー監督、2011年)が話題を集めたのも記憶に新しい。今回の翻訳上演では、その女性作家役に真矢ミキを配し、岡本健一、近藤芳正、中嶋朋子という実力派が集結する。物語は、アフリカに関する著書をもつ作家ヴェロニック(真矢)と、小売業を営むミシェル(近藤)のウリエ夫妻、そして弁護士アラン(岡本)と資産運用の仕事をしているアネット(中嶋)のレイユ夫妻という、“知的階級のオトナ”4人の会話で展開する。場所はウリエ夫妻の居間、息子が同級生にケガをさせられたというので、その加害者側の親であるレイユ夫妻を自宅に呼んだのだ。最初は冷静さを装って“知的に”話し合いを始める4人だったが、そんな場でも仕事の電話に出るアランに、妻アネットの怒りが爆発!一方のヴェロニックとミシェルのほうも、次第に日頃のうっぷんが噴き出して……!?本作の見どころは、なんといっても丁々発止の会話の応酬だろう。子供のけんかについての両家の対立は、ふとした瞬間に妻対夫、さらには女性対男性など、多様なフェーズを迎え、飲み込みながら(時には飲み込めないまま)テンポよく進んでゆく。いかに“オトナ”とは、日々さまざまな事情を抱えながら、平静を装い過ごしていることか。彼らの姿を「あるある」と笑いつつ、割り切れない世のことわりに思いを馳せれば、ビターだけれど味わい深い、本作ならではの魅力に気づくはずだ。演出は、海外戯曲を読み解く手腕に定評のある上村聡史。5年ぶりの舞台出演となる真矢は、純粋なストレートプレイは意外にも今回が初めてとか。宝塚時代はシリアスからコメディまで、ひとりの人間を生ききる“芝居の人”として知られていた真矢。演技巧者の3人と共に、満を持しての舞台姿に期待したい。文:佐藤さくら
2019年11月28日女優の北川景子が、映画『ファーストラヴ』(2021年公開)に主演することが7日、明らかになった。同作は第159回直木賞を受賞した、島本理生による同名小説の実写化作品。「動機はそちらで見つけてください」 アナウンサー志望の美人女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まり、事件のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀(北川)が、うら若き容疑者・聖山環菜と面談を重ね、二転三転する供述に翻弄されながらも彼女の心理へ迫っていくが、やがて由紀自身の過去の記憶にも結び付く、意外な真相が浮かび上がる。北川は主人公・由紀を演じるにあたり、原作のキャラクター設定に合わせ自らの発案で髪の毛を30cm以上カットし、2003年のデビュー後初のショートヘアに。美容室で自ら最初にハサミを入れたという北川は、「別人になれた気がします。髪を切ったことで、由紀というキャラクターにちゃんとなれた」とコメント。さらに今回の映画化発表に合わせて、北川演じる真壁由紀のキャラクター写真も解禁された。メガホンをとるのは、ヒットメーカー・堤幸彦で、北川景子と初タッグを組む。さらに脚本は、『八日目の蝉』や『彼女がその名を知らない鳥たち』の浅野妙子が手掛ける。○北川景子 コメントこの度、映画 『ファーストラヴ』で主人公の真壁由紀役を演じることとなりました。由紀は公認心理師として活躍し、幸せな家庭を築いている、とても恵まれた女性ですが、ある日女子大生・聖山環菜が起こした父親殺害事件のドキュメンタリー本の執筆を依頼されたことをきっかけに事件に、環菜に、翻弄されていきます。次第に環菜と自分の過去が重なっていく。少しずつ事件に侵食されていき、押し殺していた気持ちが蘇り、本当の自分と向き合わなくてはならなくなる。築き上げてきた現在の生活が崩れてゆく。その様子を丁寧に演じたいと思います。なぜ環菜は父親を殺さなくてはならなかったのか。タイトルの『ファーストラヴ』の意味とは何なのか。ずっと考えながら撮影しています。この度このファーストラヴのお話をいただき、島本さんの素晴らしい原作の映画化に携われること、堤監督とご一緒できること、主演できること、全てがとても嬉しかったです。原作・脚本を読みながらも胸が苦しかったのですが、今だからこそやるべき作品だと思いました。人は皆、大なり小なりそれぞれが問題を抱えていたり、心に傷を負っているものですが、それがいつの日か救われたり、乗り越えられる日が来るのかもしれないと思わせてくれました。そして胸がえぐられるような場面もあるのにも関わらず、原作を読み終えたとき、心の澱を洗い流せたような、清々しく前を向けたような気持ちになりました。私はあの気持ちが忘れられなくて、映画をご覧になる方々にも同じ想いになっていただける作品にしたいです。初めてご一緒する堤監督はずっとご一緒したかった方。お声をかけていただき本当に嬉しかったです。堤監督はいつも明るく、的確に導いてくださいます。監督は昨日撮った映像を次の日に見せてくださったり、時代はこんなにも進んでいるのか、と感じました!繊細な作品ですが堤組の現場がカラっとした雰囲気なのでとても助けていただいています。これから撮影は後半戦に入りますが、監督と組のスタッフの皆様を信じて感情を出し切れるよう頑張ります。ミステリーの中にも人々の愛情やドラマが織り込まれた、新しいエンターテインメント作品になると思います。皆様どうぞ楽しみにしていてください。○堤幸彦監督 コメント原作を読んだとき細やかに描かれた作中の人びとの葛藤と『救い』を、映像作品にすることが私の力量で可能なのかかなり思い悩んだ。しかし奇跡的なキャスティングと的を射る脚本、気心知れたスタッフによってそれは“目に見えるシーン”となっている! そして私が挑んだことのない領域に日々押し上げられている!毎日モニターとにらめっこして、立ち止まり悩みながらなのだが、なんともそれは幸福な仕事なのだ。その成果を一日も早く皆様に届けたい。ご期待ください!○島本理生(原作者) コメント十代の頃から夢中になって観ていた堤幸彦監督の作品に、自分の小説が加わることを嬉しく思います。主演の北川景子さんを始めとしたキャストの方達が、娘の父親殺しという事件を通して、家族問題や恋愛の深い闇をどう解明していくのか。原作はけっして明るい題材ではないですが、その色を塗り替えるような豪華なキャスティングに、どんな化学変化が起きるのだろうかと今から非常に楽しみです。秘密を抱えた登場人物たちの横顔が、エンドロールの後も焼きついて残るような映画になることを期待しています。○二宮直彦プロデューサー コメント「動機はそちらで見つけてください」父親を刺殺した女子大生が言い放った扇情的な言葉から始まる物語の導入とは裏腹に、「ファーストラヴ」と題された理由、それは島本理生さんのとても繊細な筆致で綴られ、ラストにその意味が明らかになる。心理サスペンスでありながらその裏にある隠されたドラマが重層的に絡む本作を当代きってのエンターテイナーである堤幸彦監督にメガホンを取っていただき、主演に北川景子さんをお迎えして、この上ないチームが実現しました!北川さんは事件の真相を探りながら自身の過去と向き合うという難役を、『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスターや『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンといった映画史に残る女優たちが見せた知性、野心、繊細さに迫った女優魂で臨んでいただきスタッフ一同圧倒される撮影の日々です。張り詰めた緊張感の先に最後は清涼感を与える新しいエンターテイメント作品になると確信しております。どうかご期待ください。
2019年11月07日11日(現地時間)、名優ロバート・フォスターが亡くなったことが明らかになった。78歳だった。脳腫瘍を患っていたという。「Entertainment Weekly」誌などが報じた。ニューヨークで生まれ、高校時代に演技の虜になったというロバートは、劇場勤務を経て俳優を目指し、ロサンゼルスに移住。1967年の『禁じられた情事の森』でデビュー後、『レッド・ムーン』、『アレキサンドリア物語』などの作品に次々と出演した。80年代前半頃までテレビに映画にとキャリアを築くものの、80年代後半から低迷期を迎える。1997年、クエンティン・タランティーノ監督作『ジャッキー・ブラウン』のマックス・チェリー役でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、再びブレイク。以降、『マルホランド・ドライブ』、『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』、「Heroes」、「ブレイキング・バッド」、「ツイン・ピークス」など多数の作品に出演した。過去にロバートと共演した俳優たちが、SNSに追悼メッセージを掲載している。「ブレイキング・バッド」のドラマ・映画で共演した主演のブライアン・クランストンは、「ロバート・フォスターが亡くなったと聞いて悲しんでいる。すごくいい人で、最高の俳優だった。彼とは(写真の通り)40年前に『アリゲーター』の現場で会って、BB(ブレイキング・バッド)でもまた会えたんだ。ハリウッドに足を踏み入れたばかりの若造に、親切で寛大に接してくれたことを忘れない。安らかに眠ってね、ボブ」とつづった。(Hiromi Kaku)
2019年10月15日今月の人。(宇宙飛行士・客員大学教授)山崎直子さん1970年、千葉県松戸市生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。同大学院航空宇宙工学専攻修士課程修了後、1996年から宇宙開発事業団(現・JAXA)に勤務。’99年2月に宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年に宇宙飛行士として認定。2010年4月、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗、宇宙へ。ISS(国際宇宙ステーション)に10日間滞在する。’11年、JAXAを退職。現在、内閣府宇宙政策委員会委員、女子美術大学客員教授などを務める。読む年代によって解釈が変化していく深みのある大人の絵本『おおきな木』作:シェル・シルヴァスタイン訳:村上春樹¥1200/あすなろ書房いつでもそこにある大きな木。年月が経つにつれ、成長し、変わっていく少年。それでも木は、少年に惜しみない愛を与え続けた……。世界中で世代を超えて読み継がれてきたシルヴァスタインのロングセラー絵本を村上春樹が翻訳。「子どもの頃にも読んでいましたが、好きになったのは大人になってから。少年の立場と木の立場、それぞれ深いものを感じます。何度も読み返すたびに、発見がある絵本ですね」原書と日本語訳、両方を味わうことで物語の持つ奥深さが見えてくる「子どもの頃から本を読むのが大好き」だったと言う山崎直子さん。子ども時代に読んでいた絵本で今でも記憶に残っているのは、小学校に入ってから自分で選んだものだ。「特別、本好きになるような環境ではなかったと思うんです。書棚に本がずらりと並んでいるような家ではなかったですし、そんなに本を買ってもらえるわけでもなかったので。本を読みたいとき、特に夏休みなどの長期休みのときは、学校の図書室や市の図書館によく通っていました。小学校の各教室に設けられていた学級文庫の存在も嬉しかったですね。友達が読んでいる本を、じゃあ、次読んでみようかなと思ったりして」小学校の低学年の頃、学校の図書室で、ふと手に取った絵本が『おおきな木』だった。1本の大きな木と、ひとりの少年の何十年にもわたる関係を描いたストーリーである。「当時はおもしろいと思ったのかなぁ……正直、そこまで強い印象はなかったんですね。でも、20歳前後の大学時代、ESSという英語サークルに入っていたこともあって、急に原書で読み返したくなったんです」原題は『The Giving Tree』、つまり “与える木” という意味。木が原文で “She(彼女)” と書かれていることも初めて知った。「学生で、自分の子どもがいたわけでもないのに、小学生の頃とはまったく違った感動がありました。思いやりって何なんだろう?と考えさせられたりして。英語で読んで、また日本語訳でも読み返して。両方読むことで、改めて見えてくるものがあるんですよね。その頃は第二外国語でフランス語を選んでいたので、大好きな『星の王子さま』も原書で読んでいました。フランス語は今ではすっかり忘れてしまったんですが……(笑)」宇宙に関する絵本は好奇心と想像力をかきたてる宇宙飛行士として、さまざまな経験を積んできた山崎さんだけに、現在、高校1年生と小学1年生、2人の女の子がいる自宅には、絵本を含め、宇宙関係の本がたくさんある。中でも『星のこども カール・セーガン博士と宇宙のふしぎ』は、山崎さんが初めて絵本の翻訳を手がけた特別な1冊だ。「小学校の高学年の頃、カール・セーガン博士の『COSMOS(コスモス)』という本が大好きで、よく読んでいたんです。物理系の進路に進んだ3歳上の兄に貸してもらったのがきっかけですね。同じ頃、理科の授業で先生が、この絵本でセーガンさんが言っているように『宇宙はビッグバンという大爆発から始まって、そのときに飛び散った星のかけらが集まって、地球ができて、私たちができた。だから私たちは星と兄弟なんだよ』と教えてくれて。この私も広い宇宙の一部なんだ!と、驚くと同時に感動しました」アメリカのニューヨーク州ブルックリン生まれのカール・セーガン博士は、天体物理学者としてだけでなく、哲学者、詩人、SF作家などとして、幅広く活躍した人物。ジョディ・フォスター主演のSF映画『コンタクト』の原作者でもある。「セーガンさんの宇宙調査における一番大きな活動がボイジャー計画で、探査機のボイジャー号に、世界各国のあいさつや音楽、様々な音や写真など、地球からのメッセージを集めたゴールデン・レコードを乗せたのも彼のアイディアなんです。手紙の入ったガラスの小瓶を海に流して、誰かが拾ってくれるのを待つようなイメージですね。現在もボイジャー号は、海を漂っている小船のようにひたすら宇宙を漂っています。いつかボイジャー号を見つけた宇宙人が、ゴールデン・レコードに記録された地図にある地球に向けて、信号を送ってくれる日が来るのかなぁ……と、想像力がかきたてられます」子どもたちは、読み聞かせスタイルも好みの絵本でも、それぞれの個性を発揮世の中で「活字離れ」が進んでいると言われているものの、本好きなお母さんの姿を身近に見てきたからか、現在、2人の娘さんたちは本が大好きな子に育っている。「読み聞かせでは、親が選んで読むというより、子どもが『これ読んで~』と言う絵本を読んでいました。上の娘は物語系の本が好き。小さい頃、アメリカに住んでいたので、英語の絵本も読んでいましたね。中でも絵がすごくきれいなエリック・カールの『はらぺこあおむし』、『だんまりこおろぎ』、『パパ、お月さまとって!』などがお気に入りでした。下の娘は物語よりも、図鑑が好き。読み聞かせのスタイルも、姉妹で全然違うんですよ。長女は同じ絵本を何度も繰り返し読むのが好きで、1冊の絵本の読み聞かせが終わると『はい、もう1回』って。まだ読むの~?って言いながら、5回くらい続けておねだりされることが多かったですね。それが下の子の場合、1回読むと『はい、おしま~い』という感じで『じゃあ、次はこれ』、『次はこれ』と新しい絵本を何冊も持ってくるんです(笑)。本屋さんに一緒に行くときも、自分で好きな絵本を選ばせています。自分の経験したことのない新しい世界に触れることができるのは、読書の大きな魅力。子どもたちも本を読むことで、自分の世界をどんどん広げていってほしいと思っています」[ 山崎さん、これもオススメ ]遠くの存在に思えた宇宙がとても身近に感じられる!『星のこども カール・セーガン博士と宇宙のふしぎ』作:ステファニー・ロス・シソン訳:山崎直子¥1500/小峰書店宇宙に魅せられた少年は、どのようにして、世界で最も愛され、尊敬される科学者になったのでしょうか?宇宙探査の礎を築いたカール・セーガン博士。星への興味を抱いていたカール少年が、科学研究を通して星を探査するようになるまでの道のりをたどる伝記絵本。「カール・セーガン博士は、私が小学生の頃から憧れていた人です。“私たちの身体は、すべて星の物質でできている”と知ったときの感動は今でもよく覚えていますね。この絵本を通して、小さなお子さんたちにも宇宙の魅力を感じてもらえたら嬉しいです」世界は支え合っているという大切な本質を美しく描く『5ひきの小オニがきめたこと』作:サラ・ダイアー訳:毛利衛品切れ重版未定/講談社空、土、月、太陽、海……それぞれお気に入りを宝物として分け合って、自分だけの世界に閉じ込めてしまった5匹の小オニたち。やがて重大なことに気づいた小オニたちが最後にとった行動とは?イギリスの新進絵本作家と宇宙飛行士・毛利衛が届ける共生の思想。「長女が1歳になった頃、毛利衛さんが、ご自身で翻訳を手がけたこの絵本をサイン入りで贈ってくれました。月は太陽の光のおかげで輝いて見えるし、水のおかげで大地に草花が咲く。ひとつだけではダメなんですよね。宇宙全体を見ている絵本で、すべてがつながっているのだというエッセンスがストレートに伝わってきます。独特のタッチの絵にも惹かれました」誰かを心から愛せることの幸せ一生忘れられない感動の物語『100万回生きたねこ』作・絵:佐野洋子¥1400/講談社100万回も死んで、100万回も生きた猫がいました。これまでの飼い主は王様、船乗り、手品使い、泥棒、おばあさん、女の子……100万人のひとがその猫をかわいがり、猫が死んだとき泣きました。あるとき、猫は初めてノラ猫になりました。誰よりも自分が大好きな猫は、やがて一匹の白く美しい猫に出会って――。愛と命の尊さを描く不朽の名作。「この絵本に出会ったのは小学校低学年の頃。猫がすごく好きだったこともあって、読んだときは、子ども心にもジーンとしました。今は家で猫を飼っていて、子どもにもこの絵本を読み聞かせしています。下の娘はまだ小学1年生なので、分かっているような、いないような……。でも途中、猫が何度も生まれ変わっていくところはやっぱり純粋におもしろいみたいで、すごく楽しんでいます」Illustration:Yuka HiiragiText:Keiko IshizukaComposition:Shiho Kodama
2018年07月27日「#MeToo」に端を発する突然のキャスト交代劇から、代役クリストファー・プラマーの史上最年長アカデミー賞ノミネートまで大きな話題となったリドリー・スコット監督作『ゲティ家の身代金』。本作では、誘拐された息子を救うため、男性社会で奮闘する“母親の強さ”が描かれている。本日5月13日の「母の日」、そんな本作と共に、「#MeToo」時代に母親の強さが感じられる映画・新旧6作品をご紹介!【息子も未来も守る。戦う母の代表格】リンダ・ハミルトン:サラ・コナー『ターミネーター2』(1991)ジェームズ・キャメロンによるSFアクション映画の傑作にして、誰もが知る強い母親サラ・コナー。前作『ターミネーター』では、未来から送られてきた殺人マシーン・ターミネーターに命を狙われ、今作では自分の息子ジョン、そして世界を守るために、再び戦いに挑んでいく。危険や法を破ることもを顧みずに、命を狙われた息子を守るために戦う姿は、ハリウッドを代表する強い女性キャラクターとして、ターミネーターに負けず劣らずの人気を誇る。【豪邸の中で密室心理戦】ジョディ・フォスター:メグ・アルトマン『パニック・ルーム』(2002)『ゲティ家の身代金』では豪邸に住む大富豪が敵となるが、今作では豪邸そのものが事件の元凶となってしまう。豪邸に隠された財産を狙い忍び込んでくる強盗相手に、母メグと娘サラ(クリステン・スチュワート)が立ち向かっていく極限状態における犯人との心理戦は必見だ。自らの知恵と身の回りにあるもので犯人に挑む必死さに、母の愛の強さが伝わってくる作品だ。監督は鬼才デヴィッド・フィンチャー。【自責の念が生み出した行動力の化身】フランシス・マクドーマンド:ミルドレッド・ヘイズ『スリー・ビルボード』(2017)第90回アカデミー賞主演女優賞、助演男優賞を受賞した記憶にも新しい本作。娘を殺した犯人を捜すために過激な行動に出る母親ミルドレッドは、その過激さからサラ・コナーと似ているように思えるが、2つの点で異なっている。1つは過激な行動の裏に、娘の死の原因の一端を自身に感じ、内向きの怒りを抱えている点。もう1つは、敵を倒すことではなく、赦すことで前に進んでいく点。物語もキャラクターも過激さと人間くささを併せ持つ魅力的な作品だ。ベネチア国際映画祭およびゴールデン・グローブ賞脚本賞受賞のマーティン・マクドナーが監督・脚本。【母親VS腐敗した社会権力】アンジェリーナ・ジョリー:クリスティン・コリンズ『チェンジリング』(2008)本作は、1920年代のロサンゼルスで起こった連続誘拐少年殺人事件を元にした実話。この事件が忌まわしいのは、犯人だけでなく警察をはじめとした権力者も同様に、醜悪な存在だということ。警察は、誘拐されたクリスティンの息子とは別の子どもを息子として引き渡し、それを訴えた彼女を異常者として精神病院に強制入院させる。それでも息子の生存を信じて過酷な状況でも諦めない母親の姿は、愛の強さを観客に強く訴える内容となっている。クリント・イーストウッド監督作品。【これが現実の話だと思うと…】ブリー・ラーソン:ママ/ジョイ・ニューサム『ルーム』(2015)第88回アカデミー賞主演女優賞を始め、多くの賞を受賞した本作。暴行目的で拉致、監禁された母とやがて生まれた息子が脱出し、閉じ込められた「部屋」だけが世界の全てだった息子ジャックの認識が徐々に変化していく物語は、衝撃と感動の涙を誘った。エマ・ドナヒューによる原作小説は、日本を含む世界各国で起きた同様の事件から着想を得ている。歪んだ男性社会の被害者で終わらず、勇気と知恵で立ち向かう『チェンジリング』や今作は、2018年現在、より意義あるものとなっている。監督はアイルランドの気鋭レニー・アブラハムソン。【彼女が戦う相手は誘拐犯、そして世界一の大富豪】ミシェル・ウィリアムズ:アビゲイル・ハリス『ゲティ家の身代金』(2018)フォーチュン誌によって、世界で初めての億万長者に認定された石油王ジャン・ポール・ゲティ。1973年、ローマで彼の孫が誘拐され、当時史上最高額とも祝える身代金を要求されたが、なんとゲティは身代金支払いを拒否!そんな世界一有名な誘拐事件を、巨匠リドリー・スコットが映画化した。誘拐犯の男たち、圧倒的な財産を持ちながら身代金を支払わない義理の父ゲティ、薬中の元旦那と、彼女の周りに存在する男たちは、ことごとく障害となる。立ちはだかる男たちと金に翻弄されながら、それでもは母アビゲイル(ゲイル)は息子を救うため、強く前に進んでいく。彼女の唯一の目的は息子を無事に取り戻すことであり、ゲティ財団のお金は子どもを取り戻す手段でしかない。「最後まで諦めない」という意思を繰り返し証明していかなければならない、ゲイルを演じるミシェル・ウィリアムズは語っている。女性であるがために軽んじられ、過小評価され、除外される…「もちろんこれはサスペンスに満ちたドラマではあるが、同時にフェミニズム映画でもあると思う。男の世界のなかで女であるというのはどういうことなのかを掘り下げる」というミシェル。「まともに受け止めてもらうには、あらゆる知力と能力を使って闘い、事態をコントロールし、周りと対等に渡り合わなければならないということを彼女は本質的に分かっていた。女であるがために軽んじられ、過小評価され、除外されるシーンがこの作品には数多く散りばめられている。こういうタフで、リアルで、尖ったところのある複雑なキャラクターを演じるのが大好き。ゲイルは崩れることが許されない。目標をしっかりと見据えないといけないが、そこまでの道筋が日々刻々と変化する。彼女のコントロールの及ばないところで様々な出来事や人々が影響して事態が変わっていく」と彼女は説明する。#MeToo問題で注目を集めた本作だが、図らずも作品内容はそれと呼応するかのごとく、弱い立場に置かれた女性が己の尊厳と愛する息子のために奮闘する物語だ。過去の事件を元にした映画ではあるが、時代と映画が持つメッセージは、現代の問題と符合している。そんな本作をぜひスクリーンで確かめてみてほしい。『ゲティ家の身代金』は5月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スリー・ビルボード 2018年2月1日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Foxゲティ家の身代金 2018年5月25日より全国にて公開© 2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年05月13日26日(現地時間)、食道がんと心臓病の合併症のため73歳で亡くなったジョナサン・デミ監督に、多くのハリウッド・スターたちが哀悼のメッセージを寄せている。デミ監督が第64回アカデミー賞で監督賞を受賞した『羊たちの沈黙』で同主演女優賞を受賞したジョディ・フォスターは「友人、そして師であり、ハリケーンでもなければ止められないほどダイナミックで比類なき人を失。心が張り裂ける思いです」「JD(ジョナサン・デミ)は心から愛され、ワイルドで、愛の人、羊たちの監督。彼のことが大好きです」と『Beloved』(原題)や『サムシング・ワイルド』などデミの監督作のタイトルをからめた追悼声明を発表した。同じく『羊たちの沈黙』でアカデミー賞主演男優賞に輝いたアンソニー・ホプキンスは、ジョディと3人でオスカー像を手にしたアカデミー賞授賞式直後に撮られた写真に「友よ、安らかに」と哀悼の意をツイートした。『羊たち~』の次作『フィラデルフィア』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したトム・ハンクスは「ジョナサンは私たちに、人はどれだけ大きな心を持つことができるか、そしてそれが人としてどう生きるべきか導いてくれるかを教えてくれました。彼は最も偉大な男でした」と追悼した。また、『ムーンライト』のバリー・ジェンキンズ監督は「『ムーンライト』のキャンペーンでたくさんの人と出会ったけれど、デミは最も優しく、寛大な人だった。その魂はとても大きく、彼は愛に生きた人だった。安らかに」とツイート。デミ監督の『レイチェルの結婚』に主演したアン・ハサウェイはインスタグラムで「殻に閉じこもっていた私の心を開いてくれて、ありがとう。その心はいま張り裂けそうです」と悲しみを綴り、「私の大好きな反逆の天使、ずっとあなたのことを愛しています。また会いましょう」と結んだ。遺作となったのは昨年、ジャスティン・ティンバーレイクのツアーを追ったドキュメンタリー「The Tennessee Kids」(原題)。ジャスティンは監督と笑顔で抱き合うモノクロ画像に「どこから始めたらいいのだろう?これほどの心痛を言い表す言葉は見つからない」という書き出しで追悼メッセージを綴った。「人間らしさの達人で、ストーリーテリングの天才、寛大で温かく、特別な魂の持ち主。人生について、芸術について、自分の信念のために立ち上がることについて、あなたは多くを教えてくれました。あなたのおかげで僕の技能は磨かれました。カメラやステージから離れたところであなたと過ごした時間は、僕をより良い人間にしてくれました。本当に、あなたの代わりになる人なんていません。あなたのことを心から惜しみます、大切な友よ。またいつの日か会えますように。愛しています、JD。どうぞ安らかに。ジャスティン」。(text:Yuki Tominaga)
2017年04月28日福山雅治主演の『SCOOP!』、中井貴一主演の『グッドモーニングショー』、ジョージ・クルーニー×ジョディ・フォスター監督の『マネーモンスター』、ケイト・ブランシェット×ロバート・レッドフォード競演の『ニュースの真相』など、今年は報道の裏側やスクープの獲得、情報の信頼性、メディアの信念など、ジャーナリズムにかかわる作品が相次ぐ中、韓国からは、誤ったスクープを報道した記者×スクープの拡大を企む報道局×真実を暴こうとする刑事の三つ巴を描いたサスペンス・スリラー『造られた殺人』が11月19日(土)より日本公開される。このほど、本作で主演を務めたキュートな実力派チョ・ジョンソクが“独占スクープ”したメイキング映像が解禁となった。離婚と解雇の危機に直面していた記者ホ・ムヒョクは偶然耳にした情報提供から、連続殺人事件に関する一世一代のスクープをつかむ。しかし、自分が入手した連続殺人犯の自筆メモが、実は小説「良辰(リャンチェン)殺人記」の一節であることを知ったムヒョクは、世間を驚かせたスクープが前代未聞の大きな過ちであったことを悟る。自らの誤報という緊急事態に巻き込まれ不安な日々を送る一方、スクープが誤報であることを知らない報道局の上司に後続報道を迫られ、さらに連続殺人事件の捜査を続けてきた刑事からも疑われる羽目に。その後、事件の真実を知っているという目撃者まで現れ、事態はますます混乱の中へ。そして、ムヒョクの誤報どおりの殺人事件が発生してしまう…。今回、解禁となった映像はチョ・ジョンソク演じる主人公ムヒョク記者が「独占スクープ」と伝えるメッセージからはじまり、豪華キャスト陣やメガホンをとった女性監督ノ・ドクのインタビュー模様、そして撮影風景がふんだんに収められている。報道局トップのペク局長役を演じるのはベテラン女優イ・ミスク、ムヒョクの妻スジン役には3年ぶりにスクリーンに復帰したイ・ハナ、映画界で縦横無尽に活躍するペ・ソンウがムヒョクに疑いの目を向ける刑事オ班長に扮している。チョ・ジョンソクといえば、映画『建築学概論』で注目され、『観相師』『王の涙ーイ・サンの決断ー』、ドラマ「ああ、私の幽霊さま」「キング~two hearts」などで人気者に。本作では、誤った情報提供をスクープとして報道したことで窮地に陥る記者のムヒョクを熱演しており、「どんどん追い込まれていくムヒョクの心理を想像すると、パニックになりそう。ムヒョクの焦りは他人事とは思えなかったです」と撮影をふり返っている。そんな熱演ぶりには、共演者や監督も「ムヒョクを演じられるのはほかにいないでしょう」、「変貌自在な演技にはまいりましたね」と絶賛!さらに本作の見どころについてチョ・ジョンソクは「演出もスタイリッシュですごくカッコいいです。斬新という言葉がぴったりです」と本作をアピール。監督も「ユーモアと緊張感を楽しんでください」とメッセージを寄せている。『造られた殺人』は11月19日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:造られた殺人 2016年11月19日より全国にて公開(C) 2015 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
2016年11月14日ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが『オーシャンズ12』以来、11 年ぶりの共演を果たしたジョディ・フォスター監督作『マネーモンスター』。このほど、ブルーレイ&DVDに収録される特典映像「サスペンスの舞台裏」から、実生活でも仲が良く、息ぴったりな2人の驚きの撮影秘話が明らかになった。軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼ぐTV番組「マネーモンスター」の生放送中、銃を持って乱入してきた謎の男カイル(ジャック・オコンネル)にとらわれ人質になってしまったMC のリー(ジョージ)。ディレクターのパティ(ジュリア)は調整室から無線で懸命に話しかけるが…。リアルタイムで進行する緊迫感のある状況の中、息の合った名優2人の掛け合いも見どころの1つとなる本作。しかし、久しぶりの共演にも関わらず、この2人が実際に顔を揃えた撮影は、たったの2日間だけだったという。映像でも、「最初に顔を合わせてからは(終盤のシーンまで)一度も会わずに撮影したの」と明かすジュリア。実はこの撮影スタイルは、ジョディ監督のアイディアだったようで、「不思議な感じだったけど、別々に撮ったのはジョディの名案」と彼女の考えを絶賛。すると、監督は「(ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ)あの2人だからラッキーだった。互いに親しい間柄だし、演技の相性も抜群だもの」と、2人が役柄同様、プライベートでも親しいからこそできた撮影方法だったことを認めている。そんなジュリアとの共演を、ジョージも「過去に共演していて、親しい間柄なら演技はやりやすい。辛辣なことを言う彼女を見て、実際の関係も想像しながら楽しんでもらえる」と語る。やはり劇中のように、リーとパティの関係は、普段の2人の姿に近いのかもしれない。『マネーモンスター』ブルーレイ&DVDは10月12日(水)よりリリース、10月7日(金)よりレンタル開始。デジタルセル、デジタルレンタル配信開始中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月28日ジュリア・ロバーツが『Framed』に主演することになった。南カリフォルニアで実際に起こった事件を描く実話もので、ロバーツは、小学校でPTAの会長を務めるママを演じる。その他の情報ケリー・ピーターズ(ロバーツ)が注意を払っているべきだった時、ある男の子がうっかり学校の外に出てしまい、数分ほど戻れなくなるという出来事が起こる。そのことに激怒した男の子の両親、イースター夫妻は、ピーターズに嫌がらせをしたり、民事裁判を起こそうとしたりする。それがエスカレートし、ある時、ピーターズの車にマリファナやほかのドラッグを置いて、彼女が逮捕されるように仕掛ける。最終的に、犯人はイースター夫妻の仕業だったことがわかり、夫妻は逮捕されている。ロバーツの最新作は、ジョディ・フォスター監督の『マネーモンスター』。次回作『Wonder』では、『ルーム』の子役ジェイコブ・トレンブレイの母親役を演じる。文:猿渡由紀
2016年09月26日本日9月18日(日)は、マーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロ主演で世界を震撼させたアメリカン・ニューシネマの金字塔『タクシードライバー』の日本公開から、ちょうど40周年。このほど、12月7日(水)にリリースされる同作の40周年アニバーサリー・エディションから、今年のトライベッカ映画祭にてジョディ・フォスターが語った撮影秘話が明らかになった。1976年に公開され、第29回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞、世界で驚きをもって迎えられた『タクシードライバー』。いまなお、多くの映画ファンを魅了する伝説的作品は、公開から40周年となる今年、アニバーサリー・エディションとしてブルーレイで登場する。過日、ニューヨークで開催されたトライベッカ映画祭では、40周年を記念してスコセッシ監督、主演のデ・ニーロ、ジョディ・フォスター、シビル・シェパード、ハーベイ・カイテル、製作のマイケル・フィリップス、脚本のポール・シュレイダーが再集結。集まったファンの前で、撮影当時の様子や製作秘話を語るQ&Aセッションが行われており、この模様は特典映像に収録されている。今回解禁となった特典映像の一部では、本作で当時12歳の“少女娼婦”アイリス役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど高い評価を得たジョディ・フォスターが語る模様が収められている。「(70年代前半の)当時の映画が大好きで、母とよく映画館に行っていた。母も私に重要な役を望んでいたみたい。だから出ることにした」と、アイリス役を引き受けた経緯をふり返るジョディ。この役を受けるにあたり「友だちにからかわれる心配はなかったか?」という質問には、「ホットパンツに大きな帽子とサングラス。初日に衣装デザイナーの前で泣いたのを覚えてる。初日から恥ずかしかった」と、当時の心境を告白。さらに、「若い俳優が映画に出るときは毎回教育委員会の許可が要るの」「許可が下りなかったから、弁護士を雇った。役を演じられる精神状態か判定したの。見事パスよ」と明かし、40年前、恥じらいを感じていながらも、この役をやり遂げた自分を誇らしそうに語る様子が収められ、彼女が演じたアイリスがより一層愛おしくなる貴重な映像となっている。このトークセッションでは、そのほか、デ・ニーロ演じるトラビスのモヒカンについての裏話や、劇中音楽を収録後、その夜に亡くなってしまったバーナード・ハーマンとの思い出などが約40分間にわたって語られており、ファン必見。なお、日本限定でジョディの単独インタビューや、ファンからの熱い要望に応えたTBS系列「月曜ロードショー」放送時の吹き替え版も収録されている。『タクシードライバー 40 周年アニバーサリー・エディション【初回限定生産】』は12月7日(水)よりブルーレイにてリリース。(text:cinemacafe.net)
2016年09月18日