マット・デイモン主演×トム・マッカーシー監督最新作のサスペンス・スリラー『Stillwater』が『スティルウォーター』の邦題で2022年1月より公開することが決定した。本作は仏マルセイユを舞台に殺人罪で捕まった娘の無実を証明するため、父親が真犯人を探し出すというサスペンス・スリラー。主演はリドリー・スコットの最新作『最後の決闘裁判』出演でも注目が集まるマット・デイモン。異国の地での真犯人探しに奮闘するアメリカ人の父親・ビルを泥臭くもリアルに体現し、海外メディアからは「最高の演技を披露した(NERDIST)」と絶賛された。娘アリソン役には、『リトル・ミス・サンシャイン』で映画ファンの心を掴んだアビゲイル・ブレスリン。『ゾンビランド:ダブルタップ』での好演も記憶に新しいが、本作では留学中にガールフレンドを殺した罪で逮捕されるという難しい役柄を見事に演じた。監督は『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー。本作について「着想が生まれたのは10年ほど前で、地中海の暗黒小説に感化されていた。これらの小説は、事件を取り巻く人物の人生を描写し犯罪小説というジャンルを超えていた。同じことを、私の映画を通じてやりたかった」と明かす。『スポットライト』よりも前にアイディアが練られていたそうで、構想10年の時を経て、監督が本当に描きたかったもの、そして一つの事件を通して伝えたかったメッセージをスクリーンに映し出す。今年の第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され、5分間のスタンディグオベーションを受けてマット・デイモンが感極まる場面も。デイモンは「心打つ美しい物語。これまで演じたどの役よりも素晴らしく、演じられて幸運だ」と語っている。『スティルウォーター』は、2022年1月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スティルウォーター 2022年1月、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2021年10月19日ギレルモ・デル・トロ監督最新作、サスペンス・スリラー映画『ナイトメア・アリー』が2022年3月25日(金)に公開。本作は第94回アカデミー賞にて作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞にノミネートされた。ギレルモ・デル・トロ最新作は名作小説が題材のサスペンス・スリラー映画『ナイトメア・アリー』は、『シェイプ・オブ・ウォーター』で作品賞・監督賞を含むアカデミー賞4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督とサーチライト・ピクチャーズが再びタッグを組んだ最新作。 1947年にエドマンド・グールディング監督の手によって『悪魔の往く町』として映画化もされた、1946年出版の名作ノワール小説『ナイトメア・アリー 悪夢小路』を題材にしている。ティザー予告は、ショービジネスでの成功を目指す、野心溢れる青年スタンがバスから降り立つ様子からスタート。たどり着いたのは、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にする、華やかさと怪しさに満ちたカーニバルの世界。スタンは読心術を身につけ、ショービジネスの世界をその才能と魅力と共に駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けている...。ブラッドリー・クーパーやケイト・ブランシェットが出演・スタン...ブラッドリー・クーパーショービジネスでの成功を目指す、野心溢れる青年。カーニバルの一座のピンチを救ったことをきっかけに、自分の読心術師へ揺るぎない自信を持ち、成功を目指して大都会へと旅立つ。やがてトップのショーマンとなるが、心理学博士のリリス・リッターとの出会いが運命を変えていき...。映画全編にわたり、登場人物のなかで誰よりもそのたたずまいを変えていくキャラクター。映画『アリー/ スター誕生』で監督を務めながらキャストとしても出演したブラッドリー・クーパーが担当する。・リリス・リッター...ケイト・ブランシェットスタンの運命を大きく変える心理学博士。スタンのショーを見たその日に読心術のからくりを見抜いたリリスはスタンから霊視術でともに打って出ないかと持ちかけられ、不敵な笑みを見せながらも手引をすることに...。・モリー...ルーニー・マーラカーニバルの出し物のひとつで“どんな電圧をも吸収する淑女・エレクトラ”として人気を集める女芸人。スタンと結ばれ、大都会へと旅立つ。裏の顔や隠さざるを得ない秘密を抱えた訳ありの人間が多いカーニバルで、唯一の良心といえるほど純粋な心を持ったキャラクター。そんなモリーはスタンの才能を信じ、自分の運命を賭け、見世物の世界で育ったゆえのタフさと柔軟性で献身的にスタンを支えようとする。演じるのは『ドラゴン・タトゥーの女』と『キャロル』で真逆のキャラクターを演じ、2度のアカデミー賞候補となったルーニー・マーラ。・ジーナ...トニ・コレットタロットの達人で、カーニバルでは透視術師として活躍。スタンが助手を務めていた。・ピート...デヴィッド・ストラザーンジーナとかつて読心術師コンビで名を馳せていた人物。スタンの懇願で、秘伝の読心術を教えようとする。・コートリー...ウィレム・デフォースタンの素質を見極め、カーニバルに引き入れる見世物小屋の客引き。・ブルーノ...ロン・パールマンモリーのお目付け役でカーニバルでは怪力男ブルーノとして知られる。・グリンドル...リチャード・ジェンキンス霊視術をはじめたスタンが目をつけた、過去に傷を持つ大富豪。・フェリシア...メアリー・スティーンバージェン同じくスタンに目を付けられた、最愛の息子を亡くした人物。ギレルモ・デル・トロ監督「今の時代の不安を反映した映画」ニューヨークのワールドプレミアにて、ギレルモ・デル・トロ監督は「(この映画は)ウィリアム・リンゼイ・グリシャムの素晴らしい小説に基づいている。ノワール小説は時折、社会不安の時代に現れるドラマなんだ。時代を反映している。私たちは時代ドラマであると同時に、ノワールを今、再解釈する映画を作ろうと思ったんだ。」と、今回の題材にチャレンジした理由をコメント。ストーリーについては、「この映画は真実、嘘、大衆迎合や詐欺、何かにすがりつきたい人々を描いている。ひとつの不安の時代の形なんだ。少なくとも我々が感じた、今の時代の不安が反映されている。」と語っている。第94回アカデミー賞4部門にノミネートなお、映画『ナイトメア・アリー』は、第94回アカデミー賞にて作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞の4部門にノミネート。ギレルモ・デル・トロ監督作品がアカデミー賞のノミネートされるのは、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』で4部門を受賞した第90回アカデミー賞以来となる。衣装にも注目アカデミー賞にノミネートされた衣装デザインを手掛けるのは、ルイス・セケイラ。「この映画はカーニバルの場面だけで合計で242回の衣装替えがあった。街の場面だけでも100回以上だ。大量の衣装を用意したよ」と衝撃のエピソードを明かしている。キャラクターのイメージやシーンに合わせて選び抜かれた衣装に注目だ。映画『ナイトメア・アリー』あらすじ成功への野心溢れる青年スタンがたどり着いたのは、人間か獣か正体不明な生き物を出し物にする怪しげなカーニバルの一座。そこで出会った読心術の達人から技を伝授されたスタンは、“感電ショー”で人気者だったモリーを誘ってショービジネスの世界での成功を目指して大都会へと旅立つ。やがてスタンは人を惹きつける才能と天性のカリスマ性を武器にトップのショーマンとなり、豪華なホテルのステージで上流階級の人々から拍手喝さいを浴びる日々を送る。だが、心理学博士のリリス・リッターとの出会いが、スタンの運命を大きく変えていく。さらなる野望のその先に待ち受けていた、想像もつかない闇とは──?【詳細】映画『ナイトメア・アリー』公開日:2022年3月25日(金) ※2月25日(金)公開予定だったが延期となった。監督:ギレルモ・デル・トロ出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラ、ロン・パールマン、デヴィッド・ストラザーン配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2021年09月24日社会全体を包む重い空気のなか、刺激のない日々が続いていると感じている人もいるのでは?そんなときにオススメしたい映画は、「アドレナリン全開になること間違いなし!」と話題の体感型スリラーです。『殺人鬼から逃げる夜』【映画、ときどき私】 vol. 414お客さま相談センターで手話部門を担当しているギョンミは、自分と同じく聴覚に障害のある母親と2人で暮らしていた。いつものように仕事帰りに母親と待ち合わせ、スーパーの駐車場に車を停めると、若い女性が血を流しているところに遭遇する。ギョンミが助けを呼ぼうと慌てていると、近くにいた連続殺人鬼のドシクにあっさりと捕まってしまう。隙をみて逃げ出したギョンミは、全速力で走り抜け、非常ベルを押すことに成功する。しかし、それはギョンミの逃走とドシクの追撃の始まりにすぎなかった……。驚くほど先の読めない展開で、韓国のみならず、海外の観客をも魅了している本作。今回は、制作の舞台裏についてこちらの方にお話をうかがってきました。クォン・オスン監督完全オリジナルの脚本で、華々しい監督デビューを飾ったオスン監督。「韓国からまた新たな才能が現れた」と注目を集めています。そこで、本作誕生のきっかけから現場での忘れられないエピソード、自身の原動力などについて語っていただきました。―まずは、この物語がどのように生まれたのかについて教えてください。監督ある日、カフェで聴覚障害者の方を偶然見かけたのが、この作品につながるもとになりました。そのとき、私はこの作品とは別の脚本を書いていたのですが、ふと遠くに目を向けたときに、聴覚障害を持った女性2人が手話でお話をされていたんです。カフェはにぎやかでうるさかったにもかかわらず、しばらく彼女たちの様子を見守っていたら、私の周りの喧騒が消えて静かになるような感覚に陥りました。―そこから、殺人鬼へどうつながっていったのでしょうか?監督そのカフェというのが、コーヒーができあがったら名前を呼ばれるシステムのお店。でも、2人は呼ばれても気がつくことができないので、従業員が飲み物を運んでいったのです。そして、彼女たちの肩をちょこんと触ったんですが、それだけでも2人はギクッと驚いてしまったんですよ。その様子を見ていて、この状況を映画にしてみたらどうだろうか、と思いつきました。しかも、自分の前に突然現れた人物が店員ではなく殺人犯だったらどうなっていただろうか。そんなところからどんどん考えが膨らんでいったんです。―脚本を完成させるうえで、苦労したことはありましたか?監督実は、脚本を書く作業はそれほど難しいことではありませんでした。というのも、カフェで見た彼女たちの姿が私にとってはあまりにも強烈でしたし、そのときに感じた気持ちがとても大きかったので。会った瞬間、チン・ギジュさんしかいないと確信した―ちなみに、過去の作品などで影響を受けているものもあったのでしょうか。監督私は子どもの頃から「将来は映画を撮りたい」という夢を描いていましたが、ちょうどそのときに観ていた作品のひとつが韓国語で『無言の目撃者』というタイトルの映画。この作品では、話すことのできない人が主人公となっているのですが、その様子がとてもうまく描かれていて、ずっと記憶に残っていたので、その感じを思い出しながらこの作品を作りました。私にとっては、大きな助けになっていたと思います。―キャスティングも見事だったと思いますが、まずはギョンミ役のチン・ギジュさんを選んだ決め手についてお聞かせください。監督実は、最初はなかなか引き受けてくださる方が見つからず、今回のキャスティングはかなり難航してしまいました。というのも、脚本を読んだ多くの俳優さんたちにとっては、思っていた以上に挑戦的なキャラクターだったので、大きなプレッシャーを感じてしまったようなんです……。そんななか、もともと候補のひとりであったチン・ギジュさんと実際に会ったんですが、そのときに彼女しかいないと。すぐにそう感じました。過去の作品を観ても、彼女は誠心誠意込めて役になり切って演じるタイプの俳優さんだと認識していたので、今回も完全にキャラクターになり切って表現してくれるとわかっていました。そして、ミーティングで会った時点で彼女はすでにギョンミに感情移入するための努力をしてきてくれていたんです。―実際、彼女の役作りの様子をご覧になって、いかがでしたか?監督ギョンミというキャラクターは耳が聞こえず、声に出して話すことに慣れていない設定なので、表現をするうえではさまざまな制限があったと思います。ただ、チン・ギジュさんは目を使った演技がうまい方なので、彼女の目を見るだけでどういう感情を表現しているかがわかるんですよね。なので、彼女ならもどかしさのあるこの役をしっかりと演じてくれるだろう、そして目を通して観客のみなさんに伝えてくれるだろうと私は感じていました。そういった彼女の表現力の高さが、キャスティングをした一番の理由でもあります。ウィ・ハジュンさんの情熱にほれ込んでしまった―また、ドシク役のウィ・ハジュンさんも素晴らしかったです。監督まず、殺人犯という役についてお話すると、こういった役を新人の方が演じるのは非常に難しいとされています。しかも、キャリアを積んでいる過程で、そういった役をうまく演じることができなければ、俳優としてのイメージも損なわれてしまう心配がありますからね。なので、この役は非常に難易度の高い役だったと思います。ただ、そんななかでもウィ・ハジュンさんは、「とにかく演技をしたい!」という情熱とチャレンジ精神にあふれていたので、私はその姿に惚れ込んでしまったんです。それに、彼はとても優しいソフトな笑顔を見せるいっぽうで、感情を隠したシャープな表情も際立っている人なので、表現力のふり幅が大きい俳優だというのも決め手ではあったかなと。なので、私はこの2人が主人公を引き受けてくれれば、映画もきっとうまくいくという確信を持つことができました。―今回は全体的に走っているシーンがとても多く、観ているだけでも体力を消耗しそうなほどでした。監督ご覧になった方は走ってるシーンが多く感じると思いますが、それでも完成した作品は編集されているので、実際はもっともっとたくさん走ってもらっているんですよ(笑)。俳優もスタッフも本当に苦労が多かったと思いますが、本当にがんばってくれたのでみんなに感謝しています。―撮影中にハプニングなどもあったのでは?監督ハプニングというか、ご紹介したいエピソードのひとつは、小さな路地で走っているシーンを撮っていたときのこと。それまでは、カメラのアングルを変えて何回も撮っていたんです。でも、1度だけ走っているチン・ギジュさんとウィ・ハジュンさんの正面から撮ってみたら、2人の感情が非常にうまく表れていたので、これなら別のアングルは必要ないなと。そこで、「これでOKです」と言ったんです。私としては、何気ないひと言だったんですが、次の瞬間、俳優とスタッフ一同が大喜び。一斉に「ありがとうございました!」と私に言ってきたんですよ(笑)。その姿を見て、いかに大変だったのかがよくわかりました。自分を支えてくれたのは、映画館で味わう喜び―みなさんのお気持ちがわかる気がします(笑)。監督自身についてもおうかがいしますが、一時は「映画を作りたい」という夢をあきらめかけたこともあるそうですね。それでも夢を追い求め続けられた原動力となったものは何だったのでしょうか。監督これは私だけでなく、映画監督としてデビューしてきた多くの監督に言えることだと思いますが、インディペンデント映画よりも商業映画でデビューするのは本当に大変なこと。とにかく長い時間を要します。もちろん、人によっても違うので、すぐデビューできる方もいますが、私の場合は約10年かかってしまいましたから……。その間は、本当につらいこともたくさんありました。なので、「現実的に考えて自分にはもうチャンスがないから、映画監督はやめてほかのことをしたほうがいいのかな」と思ったことも。それくらいデビューできないかもしれないという不安は、つねにありました。ただ、そんなときに映画館に行って、ワクワクドキドキしながら映画を観ていると、やっぱり映画を撮りたいなと。そういう気持ちに突き動かされて続けることにしたので、映画館で味わう喜びが自分を支えてくれた原動力になっていたと思います。―ステキなお話ですね。ちなみに、本作では殺人鬼から逃げている主人公が描かれていますが、監督もこれまでに何かから逃げたいと思ったことはありますか?監督これは斬新な質問ですね(笑)。私が逃げたいと思っているのは、まさにいま。コロナ禍の状況から逃げたい気持ちです。というのも、コロナによって映画界は本当に大変な状況に陥っていますし、観客のみなさんもなかなか映画館に行けない環境を強いられていますからね。こういうなかで映画を作るのは難しいので、早くこの状況から抜け出したいと思っています。自分の体には日本の文化が染みついていると感じる―まさにその通りですね。では、日本についてもお尋ねしますが、日本の作品や文化で好きなものや影響を受けているものはありますか?監督私は子どもの頃から日本の漫画が大好きで、よく読んでいました。あと、映画もたくさん観てきましたが、なかでも岩井俊二監督の『Love Letter』が大好きです。ほかの作品も好きですが、この作品は特に楽しく拝見させていただきました。日本は私にとってはとても近い国で、漫画やアニメ、映画などさまざまな文化からたくさん影響を受けているので、体のなかに染みついているような感覚があるほどです。―ありがとうございます。それでは、日本の観客に向けて注目してほしいシーンやメッセージをお願いします。監督まずは、この作品を日本で公開してくださることにとても感謝しています。コロナ禍という大変な状況ではありますが、映画を通して日本のみなさんとお会いできるのは、とても光栄なことです。本作では、弱者が声を上げるというところから始まっているように見えますが、いまはいろいろな媒体や技術を使って誰でも声を上げられるようになっています。なので、昔だったら口がきけない人だけが弱者だと思われていたかもしれませんが、いまではその声に耳を傾けない人こそが弱者だと言えるのではないでしょうか。私はそんなふうに思っていますし、そういう思いを込めてこの映画を撮りました。劇中では、ラストにギョンミが一生懸命に声を絞り出して世の中に問いかけるセリフがあるので、そのシーンを注意深く見ていただけたらと。多くの方に共感していただけると思っています。そういったところをポイントとして、ぜひ楽しんでいただきたいです。“最恐の鬼ごっこ”で、最後に笑うのはどっち?手に汗握る緊迫した展開と、衝撃的なラストにまで続く狂気に満ちた疾走感を味わうことができる本作。聴覚と視覚と刺激する新たなサイレントスリラーで、驚異の没入感に浸ってみては?取材、文・志村昌美恐怖に震える予告編はこちら!作品情報『殺人鬼から逃げる夜』9月24日(金)TOHOシネマズシャンテ他 全国順次公開配給:ギャガ©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.© peppermint&company
2021年09月22日トロント映画祭で世界プレミアされた『Lakewood』は、ナオミ・ワッツがほぼ一人芝居状態のサスペンススリラーだ。ある1日の朝から午後までの物語。エイミー(ワッツ)いつものように高校生の息子を起こしにいくと、息子は、今日は学校に行きたくないと言った。そんな息子に、学校に行ったほうがいいと言い残して、エイミーはジョギングに出る。走っている途中、何台かのパトカーがすごい勢いで通り過ぎていくのを見たエイミーは、まもなく、息子の通う学校で銃撃事件があったことを知った。息子は今日、学校に行っていないはず。そう信じたいものの不安を拭えないエイミーが知人に連絡を取ると、息子が乗るトラックが学校の駐車場に停まっているという。結局、息子は学校に行ったのだ。急いで駆けつけたいが、彼女がいるのは森の中。携帯でできるかぎりの人々と話ししつつ、エイミーは走り続ける。そんな中で電話を通じて得られる情報は交錯し、エイミーのパニックは極限に達するのだった。脚本を書いたのは、ライアン・レイノルズのほぼ一人芝居だったスリラー『リミット』のクリス・スパーリング。監督は、『今そこにある危機』『ボーン・コレクター』『ソルト』のフィリップ・ノイス。パンデミックのため、トロント入りをしなかったノイスは、上映前のビデオメッセージで、この脚本に惹かれたのは、親になって以来、常に抱える恐怖について語りたかったからだと述べた。また、同じオーストラリア出身のワッツについては「彼女が10代の若手女優だった時から知っている」と語っている。ワッツは今作でプロデューサーも務めている。ノイスがこの脚本を読んだのはちょうど1年前で、撮影はパンデミックの中で行われた。登場人物がとても少なく、ほとんどの舞台がアウトドア、しかも誰もいない森の中という設定のこの映画は、コロナ対策をしながら作るのにもってこいだ。配給はまだ決まっていないが、この映画祭中に動きがあるか注目される。文=猿渡由紀
2021年09月14日シガニー・ウィーバーとジョエル・エガートンが『Master Gardener』で共演することになった。犯罪スリラーで、監督、脚本はポール・シュレーダー。エガートンが演じるのは、暗い過去を隠している庭師。ウィーバーの役は、彼を雇っている裕福な女性。ある日、その女性が親戚の女の子を彼の見習いにしてほしいと願い出たことから、物事は予想もしなかった方向に展開していく。撮影は来年開始の予定。シュレーダーの最新作は、ヴェネツィア映画祭でお披露目される『The Card Counter』。出演はオスカー・アイザック、ウィレム・デフォー、ティファニー・ハディッシュら。文=猿渡由紀
2021年09月02日スリラー映画『アンテベラム』が、2021年11月5日(金)に公開される。この悪夢は本物?!迷宮世界へ入り込むパラドックス・スリラー映画『アンテベラム』は、『ゲット・アウト』『アス』で知られるプロデューサー、ショーン・マッキトリックが新たに世に送り出すパラドックス・スリラー。公私共に順風満帆の日々を送っていた主人公ヴェロニカが、突如として奈落の底に突き落とされていく様を映し出しながら、ある“仕掛け”で鑑賞者の意表を突く。それは、外界と隔絶した極限状況下に囚われているエデンという女性をめぐるアナザーストーリーを同時に描くというもの。とある広大なプランテーションの綿花畑で重労働を強いられているエデンは、あらゆる自由を剥奪された奴隷の身だ。理不尽な罠に絡め取られてしまうヴェロニカと、軍服姿の傲慢な白人に常に監視されているエデン。なぜ彼女たちは狙われ、監視され、捕らえられてしまったのか。彼女たちを脅かす正体とは何なのか。そして、パラドックスな迷宮のごとき映像世界の果てに、あらゆる思考が吹っ飛ぶ衝撃の“真実”とは―!?“1人2役”ジャネール・モネイが主演主演は、全米賞レースを沸かせた『ムーンライト』『ドリーム』で称賛を得たジャネール・モネイ。グラミー賞候補の常連シンガーでもある実力派女優が、恐怖のパラドックスから脱出を図るヴェロニカとエデンを1人で演じ分けた。登場人物(キャスト)ヴェロニカ(ジャネール・モネイ)博士号を持つ社会学者で人気作家の主人公。公私共に順風満帆の日々を送っていたが、何者かに襲われる。エデン(ジャネール・モネイ)※1人2役とある広大なプランテーションの綿花畑で重労働を強いられている女性。また、公開となった場面写真には、薄笑いを浮かべながる白人男性(ジャック・ヒューストン)や、彼に詰め寄られる黒人女性(ジュリア カーシー・クレモンズ)の姿も。不朽の名作ホラー『シャイニング』に登場する双子少女の親戚かと見紛う不気味な少女や、クラシックな黄色いドレス姿で真っ白な邸宅を駆けていこうとする女性の後ろ姿も収められている。もちろん全て『アンテベラム』の1シーンなのだが...時代劇なのか現代劇なのかすら曖昧で、支離滅裂な場面写真からは、ストーリーを読み解くのは難しそうだ。新進気鋭の監督ユニットが放つ問題作オリジナル脚本を作り上げ、メガホンも取ったのが、ジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツからなる新進気鋭の監督ユニット。人種差別問題などに関する公共広告やドキュメンタリーを製作してきた彼らが、今まさにアメリカを揺るがしている人種や政治の分断というテーマを大胆にフィーチャーし、スリラー・ジャンルの常識をも覆す問題作を完成させた。【詳細】映画『アンテベラム』公開日:2021年11月5日(金) TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開出演:ジャネール・モネイ、エリック・ラング、ジェナ・マローン、ジャック・ヒューストン、カーシー・クレモンズ、ガボレイ・シディベ脚本・監督:ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ原題:ANTEBELLUM/2020 年/アメリカ/英語/106 分/カラー/スコープ/5.1ch/日本語字幕:大西公子配給:キノフィルムズ提供:木下グループ<映画『アンテベラム』ストーリー>博士号を持つ社会学者で人気作家でもあるヴェロニカは、優しい夫、愛くるしい幼い娘との幸せな家庭を築き上げていた。ある日、ニューオーリンズでの講演会に招かれた彼女は、力強いスピーチで拍手喝采を浴びる。しかし、友人たちとのディナーを楽しんだ直後、ヴェロニカの輝きに満ちた日常は突然崩壊し、究極の矛盾をはらんだ悪夢へと反転するのだった…。一方、アメリカ南部のプランテーションで囚われの身となり、過酷な労働を強いられているエデン。ある悲劇をきっかけに、奴隷仲間とともに脱走計画を実行するが―
2021年07月30日新時代のスリラーとして話題の韓国映画『MIDNIGHT』(英題)が邦題『殺人鬼から逃げる夜』として9月24日(金)より全国公開されることが決定し、予告映像とポスター画像が解禁となった。「耳の聞こえない」ギョンミは連続殺人事件の現場に遭遇してしまう。意味もなく、理由もなく殺人に手を染めるサイコパスな殺人鬼は、唯一の目撃者となったギョンミを次なるターゲットに据え、執拗なまでに彼女を追いつめる。必死に逃げるギョンミだが、彼女には追手の足音は聞こえず、さらに助けを呼ぶ言葉も届かない。頼れるのは、自身の知恵と視力、そしてまさかの脚力のみ!大胆にして頭が切れるサイコパスがじりじりと迫る中、命をかけた真夜中の追いかけっこの結末は…?日本の公開に先駆け韓国で公開されるや否や、「全く新しい韓国スリラーの傑作!」(NYAFF)と絶賛の声が相次ぎ話題を集めた本作。脚本・監督を努めたのは、これがデビュー作となる韓国映画界の新鋭クォン・オスン。ノンストップで畳みかけるスリリングな展開は、観る者を緊張と興奮の渦中に引きずり込む。デビュー作でありながら、韓国映画界に恐るべき才能をみせつけた。「耳の聞こえない」目撃者・ギョンミを演じるのは、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』のチン・ギジュ。韓国最大の企業・サムスングループのエリート社員を辞めて報道記者となり、さらに俳優へと転身を果たしたという異色の経歴の持ち主だ。恐怖に追い詰められながらも、愛する家族を守るため、殺人鬼と命がけの鬼ごっこを繰り広げるギョンミ役を好演している。さらに、ライジングスターとして注目の『コンジアム』のウィ・ハジュンが、ギョンミを追い詰める連続殺人鬼・ドシクを演じる。スマートにスーツを着こなし、警察すらも手玉にとる表の顔と、殺人衝動を抑えきれない狂気を孕んだ裏の顔を巧みに操り、これまでにない異色の連続殺人鬼像を作り上げた。展開の全く読めない革命的に新しい恐怖の追走劇。全世界の映画ファンを、歓喜と興奮で覚醒させる新時代の逃走“サイレント”スリラーが誕生した。解禁された予告映像では、恐怖に耐えながら逃げるギョンミとまるで狩りを楽しむかのようにギョンミを追走するドシクの真夜中の追いかけっこの一部が映し出され、ギョンミの無音の世界を体感するとともに、音もなく近づく犯人の恐怖に息を呑む。映像の後半では懸命に逃げるギョンミが、ドシクに対して立ち向かうシーンも見受けられ、ただ逃げ続けるだけではない強い女性としての姿も感じ取れる。併せて解禁となったポスター画像は、じりじりと迫りくる殺人鬼・ドシクの恐怖に息を殺すギョンミの表情をとらえたもので、「真夜中の追いかけっこ」の緊迫感が伝わってくる仕上がりとなっている。『殺人鬼から逃げる夜』は9月24日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:殺人鬼から逃げる夜 2021年9月24日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
2021年07月29日『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサーによる新作スリラー『Antebellum』(原題)が邦題『アンテベラム』として2021年秋に公開されることが決定し、併せてポスタービジュアルと場面写真が解禁された。博士号を持つ社会学者で人気作家でもあるヴェロニカは、優しい夫、愛くるしい幼い娘との幸せな家庭を築き上げていた。ある日、ニューオーリンズでの講演会に招かれた彼女は力強いスピーチで拍手喝采を浴び、友人たちとのディナーを楽しむ。しかしその直後、ヴェロニカの輝きに満ちた日常は突然崩壊、究極の矛盾をはらんだ悪夢へと反転するのだった。一方、アメリカ南部のプランテーションで囚われの身となり、過酷な労働を強いられているエデンは、ある悲劇をきっかけに奴隷仲間とともに脱走計画を実行する。本作は、大反響を呼んだ『ゲット・アウト』『アス』を世に送り出したプロデューサー、ショーン・マッキトリックが新たに放つパラドックス・スリラー。全米賞レースを沸かせた『ムーンライト』や『ドリーム』で絶賛を博したグラミー賞候補の常連シンガーでもある実力派女優ジャネール・モネイが主演を務め、恐怖のパラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンをひとりで演じ分けた。監督のジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツは、人種差別問題などに関する公共広告やドキュメンタリーを製作してきた異色の経歴を持つ新進気鋭のユニットで、本作のオリジナル脚本も手掛けた。いままさに超大国アメリカを揺るがしている人種や政治の分断というテーマをこのうえなく大胆にフィーチャーし、スリラー・ジャンルの常識をも破壊する問題作を完成させた。今回解禁となったポスタービジュアルは、黒い背景の中央に不安げな表情のジャネール・モネイの顔が大胆にレイアウトされたデザイン。その様子からは、暗闇の中に引きずり込まれながら彼女が我々に助けを求めているような感覚を受けるが、血が滴る不気味な蝶に口をふさがれ、まるで彼女の“言葉”が封じ込まれているよう。さらに「この悪夢は、本物」というコピーが一層の不気味さを放ち、スリラー映画ファンの期待を煽る。また公開された場面写真は、主人公ヴェロニカが何かにおびえる顔、そしてその背後からは何者かの手がいままさにヴェロニカの口を押さえようと忍び寄っている様子を捉えており、ミステリアスな展開を予感させる。彼女たちを脅かす正体とは何なのか。そして、パラドックスな迷宮のごとき映像世界の果てに待ち受ける衝撃の“真実”とは?ヴェロニカとエデン、それぞれの女性に起きる悪夢のストーリーに注目したい。『アンテベラム』は秋、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンテベラム 2021年秋、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2021年07月27日スリラー映画『ソウ(SAW)』シリーズの最新作『スパイラル:ソウ オールリセット』が、2021年9月10日(金)より全国公開。スリラー映画『ソウ』完全なる新章へ2004年の誕生以来、世界中の映画ファンを絶叫と熱狂の渦に巻き込み続けている映画『ソウ』シリーズ。究極の選択を迫る極限設定、被害者に仕掛けられる戦慄のゲーム、そして緻密に計算された驚愕のクライマックスで観客を恐怖と興奮の境地へと誘い、これまで17年間でシリーズ累計の世界興収は10億ドルを突破した。過去シリーズをアップデート&リセットシリーズ最新作『スパイラル:ソウ オールリセット』は、その精神を受け継ぎつつ、過去シリーズを完全に刷新した“『ソウ』シリーズであって、『ソウ』ではない”完全なる新章。タイトルからはあえて『ソウ』を外し、新たに『スパイラル』と銘打った。過去シリーズと関係する登場人物が一新されるだけでなく、ジグソウの後継者を巡る物語もリセットされ、全く新しい“ジグソウを凌駕する猟奇犯”が現れる。アメリカでは一足先、2021年5月に公開。ホラーファンが映画館にかけつけ、初登場2週連続No.1を獲得した。映画『スパイラル:ソウ オールリセット』あらすじ地下鉄の線路上。舌を固定され、宙吊りの男。舌を引き抜いて生きるか、ぶらさがったまま死ぬか?猛スピードの電車が轟音を立てて迫り、やがて無残にも男の体は四散する。それはジグソウを凌駕する猟奇犯が仕掛けた、新たなゲームの始まりだった――。ターゲットは《全て警察官》。不気味な渦巻模様と青い箱が、捜査にあたるジークと相棒ウィリアムを挑発する。やがて、伝説的刑事でありジークの父・マーカスまでもが姿を消し、追い詰められていくジーク。ゲームは追うほどに過激さを増し、戦慄のクライマックスが待ち受ける。“シリーズ育ての親”ダーレン・リン・バウズマンが監督『スパイラル:ソウ オールリセット』は、『ソウ』を知り尽くし、愛し続けた者たちによって生み出される。その指揮をとるのは、“シリーズ育ての親”とも言われるダーレン・リン・バウズマンだ。これまで『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』の監督を務め、ジェームズ・ワン&リー・ワネルが創造した『ソウ』の世界観を広げてきた。主演・製作総指揮にクリス・ロック、サミュエル・L・ジャクソンも出演主演と製作総指揮を務めるのはクリス・ロック。アカデミー賞授賞式の司会を2度務め、コメディアン・俳優・プロデューサーなどマルチに活躍を続ける彼はかねてより“ソウフリーク”として知られている。そして、彼を取り囲む共演者には、マックス・ミンゲラ、マリソル・ニコルズ、そしてハリウッドの怪優サミュエル・L・ジャクソンが集う。脚本は、前作『ジグソウ:ソウ・レガシー』のジョシュ・ストールバーグ&ピーター・ゴールドフィンガー、音楽はシリーズ全作を手掛けるチャーリー・クロウザーが手掛ける。【詳細】映画『スパイラル:ソウ オールリセット』公開日:2021年9月10日(金)出演:クリス・ロック、マックス・ミンゲラ、マリソル・ニコルズ、サミュエル・L・ジャクソン監督:ダーレン・リン・バウズマン(『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』)脚本:ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー(『ジグソウ:ソウ・レガシー』『ピラニア 3D』)製作:マーク・バーグオーレン・クールズ(『ソウ』シリーズ)製作総指揮:クリス・ロック、ジェームズ・ワン、リー・ワネルグレッグ・ホフマン、ケヴィン・グルタートほか音楽:チャーリー・クロウザー(『ソウ』シリーズ)原題:Spiral: From The Book of Saw©2020 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
2021年06月13日世界を絶叫と熱狂の渦に巻き込んだ、スリラー映画の最高峰『ソウ』シリーズをアップデートかつリセットした新章『Spiral:From The Book of Saw』が、邦題『スパイラル:ソウ オールリセット』として、9月10日(金)より全国公開することが決定した。2004年の誕生から17年。映画『ソウ』シリーズは、シリーズ累計世界興収10億ドルを突破。究極の選択を迫る極限設定、被害者に仕掛けられる戦慄のゲーム、そして緻密に計算された驚愕のクライマックスで常に観客を恐怖と興奮の境地へと連れて行く。その精神を受け継ぎつつ、過去シリーズを完全に刷新、新たな進化を遂げた“完全なる新章”が幕を開ける。“『ソウ』シリーズであって、『ソウ』ではない”という本作は、メインタイトルから『ソウ』を外し、新たに『スパイラル』と銘打った。過去シリーズと関係する登場人物は一新され、ジグソウの後継者を巡る物語をリセット。全く新しい“ジグソウを凌駕する猟奇犯”が現れる。完全なる新章である本作で監督を務めるのはダーレン・リン・バウズマン。『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』の監督を務め、ジェームズ・ワン&リー・ワネルが創造した『ソウ』の世界観を拡張したシリーズ“育ての親”が、再びシリーズの再構築を成し遂げた。そして、主演と製作総指揮を務めるのはクリス・ロック。アカデミー賞授賞式の司会を2度務め、コメディアン・俳優・プロデューサーなどマルチに活躍を続ける彼は“ソウフリーク”として知られている。そんな彼のもとに「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」『ティーンスピリット』マックス・ミンゲラ、「リバーデイル」マリソル・ニコルズ、そしてハリウッドの怪優サミュエル・L・ジャクソンが集結。さらには前作『ジグソウ:ソウ・レガシー』のジョシュ・ストールバーグ&ピーター・ゴールドフィンガーが脚本を、シリーズ全作を手掛けるチャーリー・クロウザーが音楽を続投する。およそ1年の公開延期を経て2021年5月12日に公開された全米では、コロナ禍にも関わらず、映画館のみでの上映を決断。全米中のホラーファンがこぞって駆け付け、初登場から2週連続No.1を獲得した。『スパイラル:ソウ オールリセット』は9月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイラル:ソウ オールリセット 2021年9月10日より全国にて公開©2020 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
2021年06月10日「クイーンズ・ギャンビット」で今年ゴールデングローブ主演女優賞を受賞したアニャ・テイラー=ジョイが、ダークなコメディ・スリラー『The Menu』(原題)に出演する模様。「Deadline」が報じた。本作は2年前にアレクサンダー・ペインが監督し、エマ・ストーンが出演すると報じられたが、監督はマーク・マイロッド、女優もエマからアニャに変更になった。アニャの役どころは、離島の高級レストランを訪れるカップルのうちの1人。レイフ・ファインズがそのレストランで豪華な食事を提供する有名シェフを演じる。また、製作陣はレイフと『ハリー・ポッター』シリーズで共演したダニエル・ラドクリフに、“本人役”で出演してほしいとラブコールを送っているという。このニュースを聞いた映画ファンは、「アニャの勢いは『ハリポタ』出身の全員と共演するまで止まらない」と『ハリポタ』俳優たちとの共演が続いていることをジョークを交えて指摘。これまでにアニャは「クイーンズ・ギャンビット」で『ハリポタ』ダドリー役のハリー・メリング、公開を控える『Last Night in Soho』(原題)で『ハリポタ』フレッド&ジョージ役のオリヴァー&ジェームズ・フェルプスと共演している。そして、今回は“ハリー・ポッター”と“ヴォルデモート”と共演を果たす。(Hiromi Kaku)
2021年06月08日ラッセル・クロウ主演の映画『アオラレ』が、2021年5月28日(金)に公開される。<あおり運転>の恐怖が続くノンストップ・アクションスリラー全ドライバーの83.1%が経験しているといわれる“あおり運転”。映画『アオラレ』は、そんな誰しも経験する可能性のある“あおり運転”の恐怖を描いた、ノンストップ・アクションスリラー作品だ。<謎の男>に追い掛け回される恐怖物語は、朝寝坊してしまった美容師・レイチェルが、大慌てで息子を学校に送り届けることから始まる。その道中、信号が変わっても発車しようとしない車の男とトラブルになったレイチェルは、息子をおろした後も、先ほどの男につけられていることに気づく。彼が“あおり運転の常習犯”であることをガソリンスタンドの店員から知らされるが、車に戻ったあとは時すでに遅し。信じられない執念に駆り立てられた男の“あおり運転”がノンストップで始まるのだった――。名優ラッセル・クロウが“サイコな男に”レイチェルを煽り続ける<謎の男>を演じるのは、『グラディエーター』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優ラッセル・クロウ。レイチェルのみならず、通りがかりの人、たまたまいた警察、レイチェルを助けようとした男など、目につく人を片っ端から巻き込んでいく、サイコな役柄となっている。<謎の男の特徴>・素性が全く分からない・どうも訳あり人生らしい・何か薬を服用している(どこか悪いらしい)・老若男女、何のためらいもなくフルパワーで殴れる・見た目の威圧感がスゴイ(高身長、出っ腹、レスラーのような腕、イってしまっている目、ガラガラの野太い声)・どデカいピックアップトラックに乗る。めっちゃ運転がうまい。・見た目と違って、めっちゃ機敏に動く・すぐキレる・公衆の面前で堂々と殺す・粘着質・永遠に追いかけられるスタミナ・銃で撃たれても死なない注目キャストも出演またそんな謎の男に煽られることになるレイチェル役は、『移動都市/モータル・エンジン』のカレン・ピストリアスが抜擢。その息子カイル役は、『チャイルド・プレイ』のガブリエル・ベイトマンが演じている。監督にデリック・ボルテなおメガホンを取ったのは、『レッド・バレッツ』『幸せでおカネが買えるワケ』のデリック・ボルテ。逃れられない恐怖を描いた本作は、19の国と地域で異例のNO.1ヒットを記録している。映画『アオラレ』あらすじ美容師のレイチェルは今日も寝坊。あわてて息子のカイルを学校へ送りながら職場へと向かうが、高速道路は大渋滞。度重なる遅刻に、ついに首となる。最悪の気分のまま下道を走るが、信号待ちで止まると、前の車は青になっても発進しない。クラクションを鳴らすがまだ動かない。イラついたレイチェルが追い越すと、つけてきたドライバーの男が「運転マナーがなっていない」と言う。レイチェルに謝罪を求めるが、彼女は拒絶して車を出す。息子を学校に送り届けたものの、ガソリンスタンドの売店でさっきの男に尾けられていることに気づく。店員は「あおり運転の常習犯よ」と警告。車に戻ったレイチェルはある異変に気付いた。が、時すでに遅し。信じられない狂気の執念に駆り立てられた男の“あおり運転”が、ノンストップで始まるのだった―【詳細】映画『アオラレ』公開日:2021年5月28日(金) ※当初5月14日(金)公開予定だったが延期となった。出演:ラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス、ガブリエル・ベイトマン、ジミ・シンプソン、オースティン・マッケンジー監督:デリック・ボルテレイティング:PG12配給:KADOKAWA
2021年04月23日A24製作によるスリラー映画『ライトハウス』が、2021年7月9日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。絶海の孤高、ふたりの灯台主によるスリラー作品『ライトハウス』は、謎めいた孤島にやって来た“2⼈の灯台守”が主人公。突然の嵐によって外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく⼈間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いたスリラー作品だ。実際に、1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件がベースになっている本作は、ほぼ全編に渡って、この2人の灯台主しか登場しない異例の演出が特徴。年かさのベテランであるトーマス・ウェイク役を『永遠の門 ゴッホの見た未来』の名優ウィレム・デフォー。また未経験の若者イーフレイム・ウィンズロー役を、‟新バットマン”の決定や『TENET テネット』で注目を集めているロバート・パティンソンがそれぞれ務める。モノクローム映像が映す映像美さらに映画は、アカデミー賞にもノミネートされた“シネマティックな映像美”も見どころだ。より人間の感情を際立たせるモノクローム映像や、かつてサイレント映画の時代に隆盛を誇っていたスタンダードサイズのスクリーンは、緊迫感を増大させるこだわりの音響も相まって、“絶海の孤⾼”という極限状態をよりパワフルに表現している。A24制作×ロバート・エガース監督なお監督を務めたのは、『ウィッチ』で⻑編デビューを飾ったロバート・エガース。製作は、『ムーンライト』『ミッドサマー』などを生み出した、A24製作が手掛ける。北米では、わずか8スクリーンでスタートしたミニシアター系映画ながら、1,000万ドルを超える大ヒットを記録している。【作品詳細】『ライトハウス』公開時期:2021年7月9日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー監督:ロバート・エガース脚本:ロバート・エガース/マックス・エガース撮影:ジュリアン・ブラシュケ製作:A24出演:ウィレム・デフォー、ロバート・パティンソン<あらすじ>1890年代、ニューイングランドの孤島に二人の灯台守がやって来る。彼らにはこれから四週間に渡って、灯台と島の管理を行う仕事が任されていた。だが、年かさのベテラン、トーマス・ウェイクと未経験の若者イーフレイム・ウィンズローは、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいで二人は島に閉じ込められてしまう……。
2021年03月26日いつの時代も人々の関心を引くテーマのひとつといえば、謎多き未解決事件。そこで今回は、サスペンスフルな展開満載の実話をもとにした刺激的な1本をご紹介します。それは……。『私は確信する』【映画、ときどき私】 vol. 3592000年2月、フランス南西部トゥールーズで38歳の女性スザンヌ・ヴィギエが3人の子どもを残して突然姿を消した。夫で法学部の教授であるジャックに殺人容疑がかけられるが、明確な動機も証拠も遺体も見つからない。しかし、メディアのセンセーショナルな報道は過熱していくいっぽうだった。そんななか、ヴィギエ一家と関わりのあったシングルマザーのノラは、ジャックの無実を訴え、弁護士のデュポン=モレッティに弁護を懇願する。そして、自らも助手となって250時間もの通話記録を調べることに。スザンヌの愛人やベビーシッターの証言が明らかになるなか、ノラは新たな真実と疑惑に気がつき始めていた……。フランスで実際に起きた未解決事件をもとに映画化し、本国では40万人を動員する大ヒットとなった本作。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。アントワーヌ・ランボー監督これまで短編映画の制作で着実に実力をつけてきたランボー監督。本作が長編デビュー作でありながら、確かな演出力が高く評価されています。今回は、自身の経験や作品を通して感じた思いなどについて語っていただきました。―監督がこの事件のことを知ってから、映画が完成するまでには10年近い年月がかかったそうですね。それだけ長い間監督のモチベーションになっていたのは何ですか?監督僕にとっては、「この話を絶対に映画にするんだ」という強い思いがあったので、やめる理由がまったくなかったというだけですね。実際、その期間は毎朝この事件のことが僕の頭のなかにはあったほどですから。それから、ジャック本人や子どもたちと知り合って、彼らに愛情面でも思い入れがあったというのも大きかったかもしれませんね。今回はシナリオを完成させるだけでも5年かかりましたが、それほど長い時間をかけたこともよかったといまは思っています。なぜなら、それによってこの映画にとっても、ヴィギエ一家にとっても、僕にとっても、ちょうどよい距離感が生まれたからです。シナリオに5年かけたあと、資金を集め、ようやく2019年に完成を迎えましたが、僕にとってはあっという間だったと感じています。―ヴィギエ一家と直接交流を続けるなかで、いろいろと感じたことや発見したこともあったと思いますが、それらを映画に反映した部分もありましたか?監督この映画のなかには、僕自身が経験したこともすべて真実として作品に埋め込まれています。たとえば、ノラのように第二審のときに弁護士のデュポン=モレッティにお願いしたのは僕ですし、映画には登場しませんが、ジャックの新しいパートナーであるエミールが子どもたちを育てながら9年間も正義のために戦っている姿も間近で見てきました。そういう意味では、僕もヴィギエ一家とは、家族の一員のような密接な付き合いをしていたと言えるかもしれません。ただ、彼らのことを暴露するようなことはしたくなかったですし、ほどよい距離を取るようには意識していました。クライマックスに司法に対する見解をすべて込めている―では、ノラというキャラクターをフィクションとして入れた意図について教えてください。監督彼らと過ごした経験を踏まえたうえでノラという人物を作りあげましたが、自分の真実に対して少し暴走してしまう姿に、世論の体現という意味を持たせたかったからです。そういった部分に関して自分が描きたいと思うものを彼女に投影しているので、ノラというキャラクターはフィクションにしました。主観性というのは、ノラが体現していることであり、まさにこの映画のテーマでもあります。ノラは自分を見失って、過ちを犯すわけですが、自分は真実を追求しているつもりでもどんどん逆の方向に行ってしまうことがあるというの彼女を通して描きました。―監督もノラのようにヴィギエ一家と近い立場にいたと思うので、ご自身とノラが重なる部分もあったのではないでしょうか?監督そうですね。ただ、彼女の司法に対する視点や見解は、僕のものとは違います。僕の考えは、クライマックスで見せる弁護士の最終弁論にすべてを込めました。このシーンは数年かけて脚本を書き上げたほどですから。そこで伝えたかったのは、疑いがあることによって有罪へと向かうのではなく、弁護して無罪のほうへと向かうべきだということです。あともうひとつ、ノラで描いているのは、強迫観念の危険性。異常なほどの執着に陥ってしまうことの危うさを彼女には表現してもらってます。最初ノラは、エリン・ブロコビッチみたいに正義感あふれる良き市民みたいな感じで登場しますよね。でも、それが暴走することによって、最終的には『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーみたいになってしまうという人物像を頭のなかで思い描いていました。公開禁止を求めて訴えられたこともあった―なるほど。ちなみに、完成した作品をご覧になったジャックや子どもたちの反応はいかがでしたか?監督今回、最初の観客はヴィギエ一家のみなさんで、親戚などを含めるとだいたい100名ほどの方々に観てもらいました。僕にとっても、最初に彼らに見せるということが重要でしたから。彼らは企画にもシナリオにも事前に同意してくれてはいましたが、やはりできあがった作品を観たときは、すごく感情を揺さぶられたようでした。というのも、彼らにとってはつらい経験をふたたび体験するような時間だったので、動揺もしていたと思います。ただ、数回観てくれた子どもたちは、この作品ができてよかったと言ってくれました。なぜなら、これまでメディアでは何度も自分たちの父親が母親を殺した犯人だと言われてきて、そのたびに弁護してきたが、もうそれをしなくてもいいんだと思ったからです。つまり、この作品にリレーのバトンを渡すことができたんだと。そんなふうに、ありがたく受け止めてくれているようです。―関係者のみなさんが、好意的に作品を観てくださってよかったですね。監督いや、それが妻の愛人だけが、この作品が公開禁止になるように、僕らを訴えたんですよ……。それによって僕らも法廷に出ることになりましたが、最終的には彼が敗訴となりました。というのも、これはでっちあげからどういうふうに冤罪が作り出されていくのかというプロセスを描いていて、一般的にも意味がある作品であり、公開してしかるべきだと司法が判断してくれたからです。司法でも間違えることはありますが、それがどうやって生み出されているのかというのをこの作品では見せることができたと感じています。いまでは、そんなふうにとても有効な作品としてとらえられているのでよかったです。タイムリーな作品として観客に訴えかけるものになった―賢明な判決だと思います。実際本国では、多くの観客を動員しヒットとなりましたが、監督がこの作品がいいものになると確信した瞬間はいつですか?監督僕は初めて裁判を傍聴したとき、「フランスの司法はこんなものなのか?」と椅子から転がり落ちそうになるくらい大きな衝撃を受けたんです。そのときにこれは映画にしなければいけないと思いましたし、観客にもいかにフランスの司法制度が機能不全なのかというのをちゃんと知ってほしいと感じました。そう決意したときから、この作品は観客にも自分が受けたような大きな衝撃を与える作品になるだろうという確信はあったと思います。今回の事件は、マスコミが騒ぎ立てた噂が蔓延することによって世論が構成されていったところがありましたが、20年前に比べるといまのほうがSNSも普及していますよね。そういう意味ではいまのこのタイミングのほうが、よりタイムリーな作品として訴えかけるものになるだろうなという確信は強くなっています。―本作では、裁判が題材ではありますが、SNSの普及や過剰なマスコミ報道などによって、現代では誰もが被害者もしくは加害者になるうる危険性があるというのもその先に感じました。私たち個人がどういう意識を持たなければいけないとお考えですか?監督それは現代が抱える非常に大きな問題ですよね。僕の立場からしか答えることはできませんが、この映画を撮って、さまざまな経験をするなかで、いまはSNSにはコメントをしないと決めています。SNS自体はすごく好きですが、自分があまり知らないことに対してコメントすることはよくないと、自分に禁じているんです。SNSを悪者扱いするつもりはないですし、社会的にいい面もありますが、実際トランプ前大統領がTwitterを乱用したことによって、民主主義が脅かされるという事態も起こったばかりですからね。複雑な部分があるこの問題に対してひとつの見解を述べることは容易ではないですが、現段階ではそのような対策を僕は取るようにしています。次々と真実が明らかになる展開に息を飲むスピード感のあるスリルと緊迫感に満ちた法廷バトルで、観る者を釘づけにする本作。いつの間にか疑惑と真実の狭間に引きずり込まれ、感情を激しく揺さぶられてしまうはず。監督の心からの訴えと俳優の熱演によって生み出された圧巻のラストシーンは必見です。胸のざわつきが止まらない予告編はこちら!作品情報『私は確信する』2月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:セテラ・インターナショナル©Delante Productions - Photo Séverine BRIGEOT
2021年02月11日このところ、ハラハラドキドキするような刺激的な体験をしていないと感じることはありませんか?そこで、そんな“欲求”を一気に満たしてくれる話題作『ダニエル』をご紹介します。今回は、こちらの方にお話をうかがってきました。主演のマイルズ・ロビンスさん【映画、ときどき私】 vol. 354主人公である内気で繊細な青年のルークを演じたマイルズさん。劇中では、“空想上の親友(イマジナリーフレンド)”であるダニエルに翻弄され、思いがけない狂気の世界へと引きずり込まれていく様子を見事に演じています。初主演にして、第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭で男優賞を受賞したマイルズさんですが、ティム・ロビンスとスーザン・サランドンという名優を両親に持つ“サラブレッド俳優”としても注目の存在。今回は、ダニエルを演じたアーノルド・シュワルツェネッガーの息子であるパトリック・シュワルツェネッガーさんとの現場での様子から日本にまつわるエピソードまで幅広く語っていただきました。―最初に脚本を読まれたとき、どのあたりに惹かれましたか?マイルズさんいまは多くの人、特に若い男性が暴力的に振舞ってしまうようなことがあります。でも、それは悲しみから来るもので、他人には見えていないトラブルを抱えていて、そこから生まれてきているんじゃないかなと僕は感じていました。この作品は、そういったことについても触れている物語だと思ったので、その部分がとても興味深いと思ったところです。言い換えれば、この作品では表面化していない、内なる闇みたいなものを2人のキャラクターとして描くことによって視覚化しているんですよね。それもすごくおもしろいなと。あとは、ホラーというジャンルだからこそ、大きな社会問題について描いていても上から目線になることなくメッセージを伝えられますし、同時におもしろさも持ち合わせた作品にできるので、そういうところにもすごく惹かれました。映画作りでは“ムービーマジック”を愛している―実際に完成した作品を観て、ご自身ではどのように感じましたか?マイルズさん正直言って、僕は自分のことはどうでもいいので、自分の演技については、まったく気になりませんでした(笑)。それよりも、僕が映画作りで心から愛しているのは“ムービーマジック”。今回だとVFXのシーンにすごくワクワクしました。それがなければ、舞台や演劇でいいのかなと思ってしまうので。そういったトリックのようなことができる“魔法”がある映画は観ていて楽しいですよね。僕が一番好きなホラー映画というか、一番好きな映画と言っても過言ではないのが、大林宣彦監督の『HOUSE ハウス』。この作品はちょっとサイケデリックで奇妙で、本作ほどシリアスではないけれど、視覚的にワクワクさせられる楽しい作品ですよね。―『HOUSE ハウス』がお好きとのこと、うれしいです。マイルズさん(日本語で)一番大好き!まだ下手ですが、ちょっとだけ日本語を話せます。―とてもお上手です!どのように勉強されたのですか?マイルズさん学校でも少し学んだことはありますが、基本的には独学。18歳の頃にバックパックで日本に行ったことがあって、そのときは下北沢のイケてるレコード屋さんに行ったり、DJもやっていたのでアメリカに山下達郎さんのレコードを持ち帰ったりしていました。日本のシティ・ポップとかにもハマったので、僕は日本でレコード屋さんに行って、日本の新しい音楽を探して、銭湯に行くのが大好きなんです。日本へは、2年前の夏に僕のバンドと一緒にライブをしに訪れたのが最後。そのときに覚えたのは、「おかわり」と「この音楽ヤバいね」だけです(笑)。―(笑)。では、今回共演されたパトリック・シュワルツェネッガーさんについてもおうかがいします。ananwebでは以前パトリックさんが来日された際に取材をしており、とても好青年の印象を受けましたが、マイルズさんにとってはどのような俳優ですか?マイルズさんまずパトリックは本当にいい人だし、寛大で努力家。何よりも仕事に向かう姿勢がすばらしいんですよね。今回は、リハーサルで彼と一緒の時間をたくさん過ごすことができたので、彼の動きをよく観察して、いろいろなことを吸収させてもらいました。パトリックは何でもシェアしてくれるすばらしい役者―演じるうえでお互いに意識したことはありましたか?マイルズさん今回彼が演じたのは、僕のキャラクターのイマジナリーフレンドだったので、僕のなかから生まれる何かが重なっていなければなりませんでした。同じ人物を2人で2つの側面から表現するため、お互いに居心地がよくなるまで何度も練習しましたよ。今回はそこに一番時間をかけたと思います。役者のなかには、自分のことしか考えていない人も多いですが、彼は何でもシェアしてくれる人。それこそ、彼がいい役者だと言える理由でもありますが、そんなふうに僕たちはずっと“わかちあう練習”というのをしていました。彼と一緒に仕事ができて、本当にうれしかったです。―ルークは1人2役のようなキャラクターで難しいところもあったかと思いますが、苦労したことがあれば、教えてください。マイルズさんパトリックの手助けもありましたし、しっかりとリハーサルの時間もとれたので実は結構簡単だったんです。というのも、僕がしなければならなかったことは、パトリックと時間を多く過ごすことだけでしたから。そのなかで、彼の言動をじっくりと見聞きすることができたので、彼を演じることはそんなに難しいことではなくて、むしろ楽しかったくらい。それに、イケてるクールなダニエルというのは、僕にはないところだと思うので演じていておもしろかったですね(笑)。―ただ、後半に向かって、精神的に追い込まれるような部分もあったかと思います。撮影中に役と自分自身を切り替えるために、何かされていましたか?マイルズさんその部分は、すごく大変でした。自分の人生と演技をわけなければいけない練習でもありましたから。でも、だからこそ役者としてそこに大きな学びがあったと思います。切り替えにしていたのは、普段からよく行っている鍼治療、あとはお風呂に入ることも重要ですね。日本で一番好きな場所も銭湯ですから。(日本語で)銭湯大好き!共感性と社会を変えたいという思いを抱いて作った―銭湯いいですよね。本作に登場するイマジナリーフレンドについておうかがいしますが、アダム・エジプト・モーティマー監督も幼いころにいたそうですね。何か実体験に基づく演出などもありましたか?マイルズさん監督の経験については、特に教えてもらうことはなかったです。ちなみに、僕自身にイマジナリーフレンドがいたことはありません。ただ、勝手に友人だと思っていたけど、友人じゃなかったというような体験は何回かしています。けっこうつらい発覚でしたけどね。―それは悲しい経験ですね……。子どもはときどき見えないものが見えたりして両親を驚かせたりすることがありますが、そういうこともなかったですか?マイルズさん実は、10歳くらいのときに一度だけ幽霊を見たことがあって、ワクワクしたことはありました!夜中に目覚めたら男の人の幽霊がいて、「Hello!」と声をかけてみたんです。でも、どうやら言葉が通じなかったみたいで。しかも、その後はまったく現れなくなってしまったので、僕のことを好きではなかったのかもしれません。―(笑)。今回、監督は本作の重要なキーワードとして「共感性」という要素をあげています。作品を作り上げる過程で、どのようなことを話し合われましたか?マイルズさん僕にとっても、「共感性」というキーワードは非常に重要なものだったと思います。特に、僕が演じた役は寂しくて孤独だからこそ、簡単に周りからの影響を受けてしまう若い男性でしたから。最初に、アメリカでは周りの影響で暴力的になってしまう人が多いとお話しましたが、それはインターネットの掲示板やアングラな部分に触れているうちに、ミソジニスト(女性差別主義者)になったり、レイシスト(人権差別主義者)になったりする人が増えているという意味です。だからこそ、そういった若い人たちに対して、共感しながら理解できる手立てとしてこの作品を作りたかったし、それによって社会を変えていきたいという思いもありました。リサーチをするなかでいろいろなニュースやインターネットの掲示板も見ましたが、心配になってしまうような書き込みもけっこう目にしましたから。その過程で彼らの現実を少しでも理解できたと思うので、共感力を持って演じたつもりです。理想は、日本に住んで演技をすること―ちなみに、ご両親で俳優のティム・ロビンスさんとスーザン・サランドンさんも作品をご覧になりましたか?おふたりから役者として学んでいることがあれば、教えてください。マイルズさん作品はすでに観てもらっていて、きっと誇らしく感じてくれていると思います。ほかのどんな仕事も役者も変わらないということは学んだかもしれませんが、役者であることに対して、両親から特別に教えてもらったことはありません。それに僕が役者になったのは、“アクシデント”みたいなものであって、彼らから「役者になれ!」と言われたことは一度もないですしね(笑)。ただ、彼らの存在があったからこそ、役者という仕事に対して恐れがないというのは言えるかもしれません。でも、僕が楽しんで仕事をしていれば、それがどんな職業であっても、両親はきっと同じように応援してくれていただろうなとは思いますよ。―素敵ですね。ちなみに、本作の製作には『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで知られる俳優の先輩イライジャ・ウッドさんも入っていますが、アドバイスをもらうようなこともありましたか?マイルズさん僕も彼もレコードコレクターなので、現場では映画の話はあまりせず、実は音楽の話ばかりしてました(笑)。彼はすごくいい人で、音楽の趣味も最高ですよ!僕の夢は、いつか日本のレコードバーに彼と一緒に行くことです。―落ち着いて旅行できるようになったら、ぜひ実現してほしい夢ですね。そのほかにも、今後挑戦したいことはありますか?マイルズさん役者としてこうなりたいというような細かいプランがあるわけではありませんが、理想としては日本に住んで、日本でも演技をしてみたいです。バカな外国人の役を演じるのもいいなと(笑)。いまは、高円寺にある大好きな銭湯に行けなくて、本当に悲しい思いをしているので、日本でキャスティングがあればぜひ声をかけてください!―最後に、大好きな日本の観客へメッセージをお願いします。マイルズさんこの作品を観てもらって、怖くて楽しい思いをしてくれたらうれしいです。あと、いまはコロナで大変だと思いますが、十分に気をつけてくださいね。みなさんいろいろなことがあると思いますが、(日本語で)がんばって!ありがとうございました。インタビューを終えてみて……。最初から最後まで“日本愛”が止まらないマイルズさん。とにかく気さくでチャーミングで、癒し系の笑顔が印象的でした。劇中のマイルズさんとあまりにかけ離れていて驚かされましたが、まさに役が憑依しているかのような迫真の演技には注目です。将来的に、日本で活躍する日も近いかも心も体も支配されて抜け出せない!予測不可能なストーリー展開だけでなく、若手の実力派が繰り広げる迫真の演技合戦に引き込まれる本作。味わったことのないゾクゾク感と底知れぬ狂気の世界を存分に体感してみては?取材、文・志村昌美ストーリー心に大きな傷を抱えて孤独な幼少期を過ごしていたルークにとって、唯一の心の支えは自分以外には見えない“空想上の親友”のダニエル。ところが、ある事件をきっかけに、母親からダニエルと遊ぶことを禁じられ、自ら彼を封印してしまう。その後、ルークは大学生になっていたが、目立った才能はなく、人付き合いも苦手だったことから、うつうつとした日々を送っていた。そんななか、カウンセラーにイマジナリーフレンドの存在が助けになる可能性があると助言され、ダニエルを呼び起こすことに。久しぶりの再会に友情を取り戻した2人だったが、徐々にルークはダニエルに“浸食”され始めていた……。心がかき乱される予告編はこちら!作品情報『ダニエル』2月5日(金)より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイント、グランドシネマサンシャイン(池袋)ほか全国公開!配給:フラッグ©2019 DANIEL FILM INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年02月04日エミール・ハーシュとケイト・ボスワースが『The Immaculate Room』で共演することがわかった。スリラー映画で、監督と脚本を兼任するのはムクンダ・マイケル・デュウィル。真っ白な部屋に50日間とどまることができたら500万ドルの報酬をもらえるという心理実験に参加した夫婦が、思わぬことに直面していくという物語らしい。ほかにアシュレイ・グリーンが出演する。撮影は、コロナ対策ガイドラインを守りつつ、現在進行中。ハーシュとボスワースは、今年配信リリースされた犯罪アクション『Force of Nature』でも共演している。文=猿渡由紀
2020年12月17日スリラー映画『Swallow/スワロウ』が、2021年1月1日(金)が公開される。“異物を呑み込む”欲望が抑えられない―ショッキングな物語“Swallow=呑み込む”、という意味深なタイトルを持つ本作は、孤独を抱える主人公が、“異物を呑み込む”ことで自分を取り戻していくショッキングな物語。監督のカーロ・ミラベラ=デイヴィスが、自身の祖母が強迫性障害により手洗いを繰り返すようになったという実際のエピソードに着想した、異色スリラー作品である。あらすじ物語の主人公・ハンターは、完璧な夫を持ち、美しいニューヨーク郊外に邸宅を構える恵まれた女性。誰もが羨む生活を手に入れた彼女だが、現実には夫はハンターの話を真剣に聞いてはくれず、義父母からも蔑ろにされ、孤独で息苦しい日々を過ごしていた。そんな中、ハンターの妊娠が発覚する。待望の第一子を授かり歓喜の声をあげる夫と義父母であったが、ハンターの孤独は深まっていくばかり。ある日、ふとしたことからハンターはガラス玉を呑み込みたいという衝動にかられる。彼女は導かれるままガラス玉を口に入れ、呑み下すのだが、痛みとともに得も言われぬ充足感と快楽を得る。異物を“呑み込む”ことで多幸感に満ちた生活を手に入れたハンターは、次第により危険なものを口にしたいという欲望に取り憑かれていく…。<鑑賞注意>異物を次々と呑み込む、予告映像解禁された予告編には、ガラス玉をはじめ、画鋲、電池、そして鋭利で長い螺子回しまで、次々と口元に運んでいくハンターのショッキングな姿が映し出されている。美しい映像とは裏腹に、観る者の喉が“キューッ”と痛くなってしまいそうな、鑑賞注意の映像だ。果たして“異物を呑み込む”ことへの欲望に憑りつかれた彼女の運命はどうなってしまうのか?!その結末は是非シアターで鑑賞してみてほしい。主演にヘイリー・ベネット主演を務めたのは、ヘイリー・ベネット。2007年公開のラブコメ『ラブソングができるまで』の歌姫役で注目を集めた彼女は、近年も『イコライザー』『マグニフィセント・セブン』『ハードコア』『ガール・オン・ザ・トレイン』ほか、話題作への出演が絶えない注目女優だ。さらに本作では主演だけでなく、制作総指揮も務めるなど、並々ならぬ情熱を注いでることも伺える。詳細映画『Swallow/スワロウ』公開日:2021年1月1日(金)監督・脚本:カーロ・ミラベラ=デイヴィス出演:ヘイリー・ベネット音楽:ネイサン・ハルパーン撮影:ケイトリン・アリスメンディ編集:ジョー・マーフィーレイティング:R15+配給:クロックワークス
2020年12月03日マイケル・ベイ製作のパンデミック・スリラー『Songbird』(原題)が、劇場公開されずにPVODとして配信されることが明らかになった。「Variety」誌が報じた。映画会社の「STXエンターテインメント」は、同作のPVODについて、12月11日から19,99ドルで48時間レンタルが可能になることを認めているが、どの配信サービスにて行うかは明らかにしていない。「STX」の会長アダム・フォゲルソンは、「新型コロナのパンデミックは、製作からリリースまで、私たちのビジネスのあらゆる側面に影響を及ぼしています。しかし『Songbird』は、STXのような機転の利くスタジオは、映画の成功に効果的で有益な方法を見つけることができる、という手本を見せることになるでしょう」「ショーは続けなければならないのです。『Songbird』は、今この瞬間だからこそ観客を興奮させ、観客に語り掛けるスリラー映画です」と自信いっぱいに語っている。『Songbird』は『悪魔の椅子』『ハングマン』のアダム・メイソン監督作で、K・J・アパ、ソフィア・カーソン、アレクサンドラ・ダダリオらが出演。コロナ禍のロサンゼルスで撮影された初の映画で、今から数年後、新型コロナウイルスが変異したCOVID-23によって混乱状態にある世界が描かれる。(Hiromi Kaku)
2020年11月17日櫛木理宇のパニックスリラー小説「鵜頭川村事件」を入江悠監督がWOWOWで連続ドラマ化することが決定した。主人公の医師・岩森明は、娘の愛子と共に行方不明になった妻・仁美を探しに妻の故郷である鵜頭川村を訪れた。しかし、2人が滞在中に大雨が周辺地域を襲い、村は孤絶状態に。やがて、一人の若者が殺されるという事件が発生。村中を不信と不安が覆い始め、有力一族の対立に加え、憤懣やるかたない若者と大人たちの世代間対立が次第に先鋭化していく。村全体が恐慌に陥る日が刻一刻と近づく中、若者たちの暴発のエネルギーも最高潮に高まりつつある。人々が沸騰していくこの絶望の村で、岩森は家族と、そして、自分の過去ともう一度向き合えるのか――?「赤と白」や「ホーンテッド・キャンパス」シリーズなどで知られる小説家・櫛木さん。「避雷針の夏」や映画化も決定している「死刑にいたる病」など、閉鎖空間の人間の心情を描くことに長けたいまブレイク寸前の小説家だ。舞台は、日本の片隅にある鵜頭川という村。父と娘は、そんな閉ざされた絶望の村で家族の絆を取り戻せるのか…狂気が狂気を呼ぶパニックスリラーとなっている。本作の指揮を執る入江監督は「日本のさまざまな問題が凝縮されているかのような鵜頭川村。個人的にわたしも地方都市やローカルをテーマに作品を作ってきました。大きく社会が変容しつつある今、『鵜頭川村』を描くことによって、普遍的かつ斬新などんなドラマが立ち上がってくるのかワクワクしています」とコメントしている。連続ドラマW「鵜頭川村事件」はWOWOWプライムにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年11月06日世界のファンタスティック映画祭で大絶賛された衝撃のサイコ・スリラー『マッド・ハウス』が、未体験ゾーン延長戦にて上映される。米ロサンゼルスのハリウッド。複雑な家庭環境のトラウマから逃れるため、法律事務所で働きながら新しい人生を始めることにしたサラ。幸運なことに、ある見学会で条件にぴったりな物件を発見、完璧すぎる夢の新生活がスタートした。しかし、夜は奇妙な音がして眠れず、誰かに監視されているような気もする。脅迫めいた手紙にも苦しめられるようになったある晩、部屋で住民の一人に襲われ意識を失う。目が覚めると、そこには想像を絶する“悪夢”が待ち受けていた…。本作は、伝説のカルト集団SYNANON(シナノン)をモデルにした作品。想像を絶する洗脳の過程を赤裸々に描き、サイエントロジーやNXIVMを彷彿とさせると言われ、観る者をまるで自分が洗脳されているような恐怖に陥れる…。今回到着した予告編では、本作が長編映画デビュー作ながら「2019年ナイトメアー・フィルムフェスティバル」で最優秀女優賞を受賞したニコール・ブライドン・ブルーム演じるヒロインのサラが、アパートを訪れ、そこ住む人たちとバーベキューパーティーをする楽しげな映像からスタート。しかし、奇妙な音など少しずつ部屋の異変を感じ始める様子が映し出される。そして、優しいはずの住民たちが一変。拳銃やスタンガンといった物騒なものが登場し、顔が血まみれになっている姿も…。彼らに捕らえられたサラに、想像を絶する恐ろしい出来事が起こることを予感させる映像に仕上がっている。ほかにも、人気TVシリーズ「トゥルーブラッド」のジャイルズ・マッシー、「アメリカン・ホラー・ストーリー」のナオミ・グロスマンらが本作に参加している。『マッド・ハウス』は7月31日(金)より未体験ゾーン延長戦にて上映。(cinemacafe.net)
2020年07月18日『スター・ウォーズ』の卒業生、ジョン・ボイエガとフェリシティ・ジョーンズが新作スリラーで共演することになった。タイトルは『Borderland』。イギリスの特殊部隊の軍曹に妊娠中の妻を殺された男性が、その復讐を試みるという物語。ボイエガの役は特殊部隊の軍曹。復讐を狙う男を『ミッドサマー』のジャック・レイナーが演じる。ほかにジョディ・ターナー=スミスが出演。監督は『ゲスト』のガード兄弟。撮影は来年開始の予定。ボイエガの最近作は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。ジョーンズの最新作は『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』。文=猿渡由紀
2020年07月07日『ゲット・アウト』のブラムハウス・プロダクションズが贈るタイムトラベル・スリラー『ドント・レット・ゴー ―過去からの叫び―』のブルーレイ&DVDが、9月2日(水)にリリースすることが決定した。刑事のジャックは弟家族が惨殺され悲しみに暮れていた。ところがある日、殺されたはずの姪アシュリーから電話が掛かってくる。混乱するジャックだが、それからも度々電話が掛かり、やがて2週間前の世界にいるアシュリーと通話していることに気づく。ジャックは、混乱しながらもアシュリーの命を救える手段を模索し始めるが…。本作は、『ゲット・アウト』『スプリット』『パージ』などホラー作品を中心にヒットを連発しているブラムハウス・プロダクションズの最新作。「ハリウッドで作られたリングシリーズ史上最も原作に忠実」と評価の高い『ザ・リング/リバース』のジェイコブ・アーロン・エステスを監督に起用し、最後に驚愕の結末が待ち受ける緊迫のタイムトラベル・スリラーを描く。想像を絶する状況に陥る主人公ジャックを演じるのは、『グローリー/明日への行進』で数々の主演男優賞に輝くデヴィッド・オイェロウォ。アシュリー役を、ブラムハウス・プロダクションズ製作最新作『透明人間』でも重要な役どころを演じる注目のティーン・アクトレス、ストーム・リードが務める。(text:cinemacafe.net)
2020年06月19日実録スリラー映画『アングスト/不安』が、2020年7月3日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開。世界中で上映禁止になった、実録スリラー作品映画『アングスト/不安』は、1980年、オーストリアで実際に起きた殺人鬼ヴェルナー・クニーセク による一家惨殺事件を映画化した実録スリラー作品。刑務所出所後の殺人鬼=狂人が感じる不安やプレッシャーによる異様な行動と心理状態を、凶暴かつ冷酷非情なタッチで描いているのが特徴で、83年公開当時は、あまりにもショッキングすぎる内容から、世界中の国々で“上映禁止”となってしまった禁断の作品だ。映像が誘う、冷徹な世界その“異常”なストーリーはもちろん、観客をさらなる恐怖に陥れるのは、狂人自身のモノローグで綴る構造や全編に徹底された陰鬱なトーン。また狂人が内に秘めた”不安“は、アカデミー賞最優秀短編アニメ賞を獲得した『タンゴ』やジョン・レノン、ミック・ジャガーらのMVで知られる世界的な映像作家ズビグニェフ・リプチンスキが、アーティスティックに映し出している。“異常”な本編映像解禁解禁された本編映像には、主人公の“異常な様子”を捉えたシーンが登場。落ち着きのない様子で車を運転する主人公が、前方の車に衝突事故を起こした後、パニック状態に陥り、運転席で狂ったように暴れだす衝撃映像が映し出されている。これほどまでに彼を追いつめ、異常な精神状態を生み出した背景とは一体何なのかー…?気になる続きは、“勇気のある人のみ”シアターで是非鑑賞してみてほしい。監督にジェラルド・カーグルなお監督は、本作が唯一の監督作品となったジェラルド・カーグルが担当。殺人鬼の心理を探るという野心のもと、全額実費で製作した“異常な傑作”が、ついに37年の時を超えて解禁となるー。詳細実録スリラー映画『アングスト/不安』公開日:2020年7月3日(金)監督:ジェラルド・カーグル撮影・編集:ズビグニェフ・リプチンスキ音楽:クラウス・シュルツ出演:アーウィン・レダー、シルヴィア・ラベンレイター、エディット・ロゼット、ルドルフ・ゲッツ1983 年/オーストリア/87 分/カラー/ビスタ/R15+配給・宣伝:アンプラグド<注意>本作は、1980年にオーストリアで実際に起こった事件を描いております。当時の司法制度では裁ききれなかった為に発生した事象であり、本映画をきっかけとして以降大きく制度が変わりました。劇中、倫理的に許容しがたい設定、描写が含まれておりますが、すべて事実に基づいたものであります。本作は娯楽を趣旨としたホラー映画ではありません。特殊な撮影手法と奇抜な演出は観る者に取り返しのつかない心的外傷をおよぼす危険性があるため、この手の作品を好まない方、心臓の弱い方はご遠慮下さいますようお願い致します。またご鑑賞の際には自己責任において覚悟して劇場にご来場下さい。
2020年06月04日テレビ東京で放送されている「午後のロードショー」枠では、4月15日(水)にジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスが出演した名作スリラー『羊たちの沈黙』をオンエアする。トマス・ハリスによる原作小説を映画化、1991年に公開され第64回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の主要5部門を受賞したほか、第57回ニューヨーク映画批評家協会賞、第41回ベルリン国際映画祭、第49回ゴールデングローブ賞など各賞を総なめにするなど、高く評価された本作。その後も続編となる『ハンニバル』や前日譚『レッド・ドラゴン』『ハンニバル・ライジング』はいずれも大ヒットを記録。美しく頭脳明晰なFBIアカデミーの訓練生・クラリス・スターリング役に『タクシードライバー』で鮮烈なインパクトを与え『告発の行方』『フライトプラン』などの作品で知られるジョディ・フォスター。のちに映画化された『レッド・ドラゴン』で描かれた事件で投獄された元精神科医のハンニバル・レクター役には『M:I-2』『マイティ・ソー』シリーズをはじめ『2人のローマ教皇』でもその演技が話題となったアンソニー・ホプキンス。ある日“バッファロー・ビル事件”と呼ばれる連続殺人事件が発生。世間を震撼させたこの事件の捜査に行き詰ったFBIは、獄中の囚人ハンニバル・レクターに犯人のプロファイルを依頼しようと、行動科学課のジャック(スコット・グレン)はクラリスを呼び出す。クラリスは、連続殺人を犯した犯罪者たちの面談から行動心理を分析し、この先の捜査に役立つデータを収集するよう任務を与えられる。レクターは10年近く監禁病棟の厚いガラスの独居房にいて、非常に知識が高く危険人物とされていた。レクターは礼儀正しいクラリスが気に入る。初めはレクターが時々覗かせる異常者の片鱗に怯えるクラリスだったが、彼の自分への興味を利用し、自分の過去を語ることと引き換えに徐々に事件の手掛かりを引き出すことに成功する。そんな中、上院議員の娘キャサリンが殺人鬼バッファロー・ビルに誘拐されてしまう。そこでクラリスはレクターに取引を持ち掛ける…というストーリー。午後のロードショー『羊たちの沈黙』は4月15日(水)13時35分~テレビ東京でオンエア。(笠緒)
2020年04月15日スリラー映画『エスター』の前日譚を描いた、続編『Esther(原題)』が制作される。恐ろしい本性を持つ少女によるホラー作品2009年に公開された映画『エスター』(原題:Orphan)は、とある夫婦に迎えられた孤児院の少女・エスターの恐ろしい本性を描いたスリラー作品。自分の正体を偽りながら、じわりじわりと家族を追い詰めていく少女の姿を描いた物語は、公開と同時にヒットを記録。その不気味な笑みで、観客を恐怖に陥れたエスター役の子役 イザベル・ファーマンの高い演技力も話題を集めた。映画『Esther(原題)』あらすじ<以下、前作のネタバレを含みます>そんな『エスター』の続編は、主人公エスターの“過去”へと遡る前日譚が描かれる。前作のラストで明らかになったエスターの正体=33歳の精神病質者、リーナ・クラマーが、まだロシアの精神病棟施設で過ごしていた時代だ。施設からの脱走に成功したリーナは、裕福な家庭の行方不明になっていた少女“エスター”になりすまし渡米することに。しかし彼女の企みは、家族をどんな手を使ってでも守ろうとする母親によって阻ばれる―といったストーリー展開となっている。なお監督は、ホラー映画『ザ・ボーイ』シリーズのウィリアム・ブレント・ベルが担当する予定だ。詳細映画『Esther(原題)』公開時期:未定
2020年02月24日ついに夏休みも終わりを迎え、変わらない日常のなかで新たな刺激を求めがちですが、そんなときにオススメしたい映画は、本格スリラー『見えない目撃者』。今回は、女子高生連続殺人事件の唯一の手がかりをつかむ重要な役どころを演じたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・角戸菜摘(高杉真宙)若手実力派・高杉真宙さん!【映画、ときどき私】 vol. 259映画をはじめ、ドラマ、舞台と大活躍中の高杉さん。今回は、吉岡里帆さん演じる目の見えない元警察官のなつめとともに、ある事件の目撃者となり、ともに事件を追うことになるスケボー少年の春馬を演じています。自身にとっても新たな挑戦となった本作への思いや日常で感じていることなどについて語っていただきました。―まずは、春馬というキャラクターをどのように演じようと思ったのかを教えてください。高杉さん今回は成長する姿が描かれている役だったので、「それぞれの人に対してどう思っていたのか」、そして「どういうところにひっかかったのか」というのは、はっきりさせておきたいと思いました。つまり、突然変化するのではなく、最初から春馬にはこういう人間性があるんだというのを見せておいて、ところどころで“フラグ”をちゃんと回収していくことを意識して役作りしていった感じです。―劇中では、スケボーやアクションへの挑戦もありましたが、そういった肉体的な部分での準備と精神的な部分、どちらのほうが大変でしたか?高杉さんどちらかというとキャラクター面の準備をするほうが大きかったですけど、撮影に入ってからはスケボーのシーンのほうが大変で、演技をするよりもスケボーの撮影に緊張していました(笑)。自分の進化を感じることができた作品―「高杉真宙として進化を見せることができた作品」ともおっしゃっていますが、ご自身ではこの作品を経て、どのあたりが進化した部分だと思いますか?高杉さんいま話していたスケボーだけでなく、今回はアクションでもわりと挑戦させていただけたので、ゼロから始まったものがすごくプラスになりました。そういった部分ですごく成長できたと感じています。―本作では緊張や不安もたくさんあったそうですが、それはどういうところですか?高杉さん今回は、監督とも吉岡さんとも初めてだったので、やっぱりはじめましての方とお会いするときは緊張しますね。あと不安だったのは、監督とキャラクターや撮影のイメージについてすり合わせをしたとき。とはいえ、実際に始まったらどんどん自由にできあがっていく部分も多かったので、そのおかげで徐々に慣れていくことができたと思います。―なつめ役の吉岡里帆さんとは初共演となりましたが、印象を教えてください。高杉さんこれまでに画面を通して何度も拝見させていただいてはいましたが、そのときは、「ほわほわしている方だな」という印象でした。もちろん、カメラが回ってないところで笑っているときはそのイメージのままでしたけど、それ以外はすごくストイック。なつめと通じるところがあると感じるほど強い意志のある方だと思いました。―また、吉岡さん以外にも大倉孝二さんや田口トモロヲさんといった先輩たちともご一緒されましたが、何かアドバイスを受けたこともありましたか?高杉さん大倉さんも田口さんも2回目の共演でしたが、現場で役についてやりとりをすることはあまりなかったと思います。それよりも、1年ぶりにお会いした大倉さんとは、前の作品の撮影の話で盛り上がりました。というのも、その作品も本当に大変な撮影だったので……。―ということは、次回共演する際は、今回の作品の話で盛り上がることになりそうですね。高杉さんおそらく、「あの作品も大変だったよね」という話に次もなると思います(笑)。クライマックスのシーンは体力的にもきつかった―ちなみに、どのあたりが一番大変だったのでしょうか?高杉さんそれは、やっぱりクライマックスのシーンですね。特にそのシーンは、夜の撮影が多かったので、大変でした。―それは体力的にきつかったということですか?高杉さんそうですね、体力的なほうだと思います。というのも、いくら寝ていてもやっぱり夜には眠たくなるので、夜の撮影は体力勝負。そこがすごく大変でした。―そういうときにしているエネルギーチャージ法があれば教えてください。高杉さん僕は基本的に甘いものが好きなので、「甘いものを摂取して乗り越える」という感じです。―疲れているときに甘いものは欠かせないですよね。また、本作は五感を刺激される部分がある作品でもありますが、ご自身が優れていると思う感覚はありますか?高杉さんちょっとずれてしまうかもしれないですけど、代謝の良さです(笑)。本当にめちゃくちゃ代謝いいので、わりと誇れるもののひとつかもしれないですね。―では、特に運動しなくても体形はキープできるほうですか?高杉さんそうですね。もう少しガタイがよくなりたいと思って、体重を増やそうするんですけど、いくら食べてもあんまり変化がないんです……。プロテインとかを飲んでも変わらないほど。完全に代謝の良さがあだになってるんだと思います(笑)。―女性としてはうらやましいところです!高杉さんただ、男としては全然よくないことですよ。僕はサウナがすごく好きなので、代謝がいいのはそのせいかもしれないですけど……。友達と会うことの大切さを感じている―では、逆に鋭くなりたい感覚はありますか?高杉さん舌ですね。やっぱりおいしいものをいっぱい食べたいですし、おいしいものをおいしいとはっきり感じて食べたいなと思うので。そういう意味でも、味覚を鍛えて、“違いのわかる男”になりたいです(笑)。―いいですね。いまは本当に多忙な毎日だと思いますが、独自のリラックス方法やハマっていることはありますか?高杉さん最近は忙しくて、休みが丸1日あったとしても部屋から出ないでひとりでいることも多かったので、あまり友達に会うことができずにいました。でも、久々に会ってみると、すごく気分転換になるんだなと改めて感じているところです。ゲームだけで息抜きできると思っていましたし、ひとりで趣味を楽しむ時間も大事ですが、やっぱり友達と会うのも大切ですね。―もし、いま長期のお休みがあったらしたいことはありますか?高杉さんここ3年くらい友達とずっと話しているのは、「いつか海外旅行に行きたいね」ということ。でも、僕らにはハードルが高いみたいで、話だけで毎回終わっちゃうんですよね……。あとは、日程が合わないというのもあるので、何年後になるかわからないですけど、いつか行けたらいいなという感じです。―ちなみに、行きたい場所は?高杉さんアジアに行きたいので、タイあたりで友達と男旅をしたいなと思います。―あとは、がんばった自分へのご褒美にしていることはありますか?高杉さん次の日がお休みだったら、やっぱりゲームですね。もし休みが2日あったら、朝から晩まで1日中オンラインゲームしたいくらい。これは僕の唯一の楽しみなので、「許してくれ!」という感じです(笑)。映画ならではの楽しみを味わって欲しい―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。高杉さんこの作品は、エンターテインメントの要素が満載で、ドキドキハラハラしながら見ることができる作品となっています。そして、映画ならではの楽しみ方もできるので、ぜひ劇場に来ていただけたらうれしいです。あと、まだまだ暑い日が続いていますが、みなさんも体には気をつけてがんばってください。これから体力を回復させて冬に備えないといけないと思いますが、高杉もみなさんと一緒にがんばります(笑)!インタビューを終えてみて……。穏やかで癒しオーラを放っている高杉さん。私自身は高杉さんに取材をさせていただくのは3度目でしたが、お会いするたびに男らしさを増している印象なので、今後もますます楽しみにしたいと思います。本作で大変だったというスケボーやアクションシーンのかっこよさも必見です!恐怖もスリルをノンストップ!なつめとシンクロしながら、新たな感覚と極限の緊迫感を味わえる本作。先が見えない展開に引き込まれ、予想外のラストには衝撃が体を走るのを感じられるはず。五感を刺激する事件の真相の目撃者となってみては?ストーリー警察官として将来を嘱望されていた浜中なつめ。ところが、自らの過失が原因で事故を起こし、視力と大事な弟を失ってしまう。失意のどん底にいたなつめだったが、ある夜、車の接触事故に遭遇し、車のなかから助けを求める少女の声を耳にするのだった。目が見えないなつめの証言を警察は聞き入れてはくれなかったが、人並外れた感覚と判断力、そして洞察力から、誘拐事件であることを確信する。そして、なつめは現場にいたもうひとりの目撃者である国崎春馬を探し出す。2人は、独自の捜査で犯人に近づいていくことに……。息をのむ予告編はこちら!作品情報『見えない目撃者』9月20日(金)より全国公開出演:吉岡里帆高杉真宙大倉孝二浅香航大 / 國村隼 / 松田美由紀田口トモロヲ配給:東映©2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ©MoonWatcher and N.E.W.Based on the movie ‘BLIND’ produced by MoonWatcher
2019年09月18日映画『クロール ―凶暴領域―』が、2019年10月11日(金)に公開される。思い出の我が家が“ワニ”の巣窟に…本作は、低予算ながら初登場No.1を記録し、世界中で話題となった『ドント・ブリーズ』のプロデューサー、サム・ライミが新たに仕掛ける究極のサバイバルスリラー作品。舞台となるのは、最大級のハリケーンに見舞われたアメリカ・フロリダ。主人公・ヘイリーは、雨風によって家に閉じ込めた父を救出すべく実家に向かう。しかし、思い出が詰まった我が家は、サメを遥かに超える獰猛さで水陸で襲い掛かってくる“ワニ”巣窟と化していた。誰も助けに来ず、浸水のタイムリミットが迫る中、父と共に無事脱出できるのだろうか…?『パイレーツ・オブ・カリビアン』ヒロインのカヤ・スコデラリオ主演主人公ヘイリーは、『メイズ・ランナー』シリーズや、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』ニューヒロインの天文学者カリーナを務めたカヤ・スコデラリオ。ヘイリーが救出を試みる父親は、『プライベート・ライアン』などで知られるバリー・ペッパーが演じる。ストーリー大学競泳選手のヘイリーは、疎遠になっていた父が、巨大ハリケーンに襲われた故郷フロリダで連絡が取れなくなっていることを知り、実家へ探しに戻る。地下で重傷を負い気絶している父を見つけるが、彼女もまた、何ものかによって地下室奥に引き摺り込まれ、右足に重傷を負ってしまう―。【詳細】『クロール ―凶暴領域―』公開日:2019年10月11日(金)監督:アレクサンドル・アジャ製作:サム・ライミ出演:カヤ・スコデラリオ、バリー・ペッパー
2019年07月21日『ゲット・アウト』でアカデミー賞を受賞したジョーダン・ピール監督らのチームが手掛け、映画の歴史を塗り替える大ヒットとなったサプライズ・スリラー『アス』(原題:Us)が、9月6日(金)より日本公開されることが決定した。アデレードは夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンと共に夏休みを過ごすため、幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れる。早速、友人たちと一緒にビーチへ行くが、不気味な偶然に見舞われたことで、原因不明で未解決な過去のトラウマがフラッシュバック。やがて、家族の身に恐ろしいことが起こるという妄想を強めていくアデレード。その夜、家の前に自分たちとそっくりな“わたしたち”(Us)がやってくる…。本作は2月の“スーパーボウル”放映時にも映像がお披露目され、3月22日より全米公開されるや初登場No.1の大ヒットスタート、オリジナル・ホラー作品&オリジナルR指定作品のオープニングで歴代1位を更新($7,111万7,625/Box Office Mojo調べ)。また、米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では94%の好評価を得て、2019年公開作品のランキングで堂々1位を記録した(Top 100 Movies of 2019/5月20日時点)。監督・脚本・製作は、『ゲット・アウト』でアカデミー賞脚本賞を受賞したジョーダン・ピール。製作には、『ゲット・アウト』および『セッション』『ブラック・クランズマン』でアカデミー賞作品賞にノミネートされたジェイソン・ブラム。主人公の夫婦を、『それでも夜は明ける』『ブラックパンサー』のアカデミー賞女優ルピタ・ニョンゴと『ブラックパンサー』エムバク役のウィンストン・デュークが演じる。鬼才監督&敏腕プロデューサー&演技派女優の最強チームが仕掛けた、映画の歴史を塗り替えたサプライズ・スリラー。『ゲット・アウト』を凌ぐ新たな悪夢が、ついに日本に上陸する!『アス』は9月6日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年05月22日スリラー映画『アンフレンデッド』の続編『アンフレンデッド:ダークウェブ』が、2019年3月1日(金)、新宿シネマカリテ、なんばパークスシネマほか全国順次ロードショー。全編"PC画面上"で展開『アンフレンデッド』の続編『アンフレンデッド』といえば、『ゲット・アウト』などを手掛けるホラー映画界の重鎮ジェイソン・ブラムのジェイソン・ブラムと、『search/サーチ』のティムール・ベクマンベトフが手掛けた新感覚スリラー映画。全米で公開されるやいなや、ストーリーがパソコン画面のみで展開するという斬新な設定と恐ろしさが注目を集め、日本でも話題を呼んだ。続編となる『アンフレンデッド:ダークウェブ』では、全編パソコン画面上で展開していく手法はそのままに、インターネット社会の裏にうごめく恐怖と、その先に拡がる暗黒世界をスケールアップ。物語の中で駆使されるソーシャル・メディアがリアルタイムに進化を遂げている。観るものは、インターネットの闇の世界に引きずり込まれた若者たちに次々と降りかかる恐怖が自分のすぐそばにも潜んでいることを痛感し、恐怖のどん底へ突き落されること間違いなしだ。ジェイソン・ブラム×ティムール・ベクマンベトフプロデューサーは前作に引き続きジェイソン・ブラムとティムール・ベクマンベトフが担当。監督には、『THE JUON/呪怨』『呪怨 パンデミック』の脚本を務めたスティーブン・サスコを起用した。スティーブン・サスコにとっては、監督デビュー作となる。主演は『アンセイン ~狂気の真実~』のコリン・ウッデルが務め、『ゲット・アウト』で不気味な家政婦役を演じたベティ・ガブリエルが脇を固める。ストーリー中古のパソコンを手に入れたマタイアス。早速起動し、様々なソーシャル・メディアを開くと、以前の所有者と思われる“Norah”というアカウント名が表示されていた。すべてを自らのIDに書き換えログイン、いつものように恋人アマヤや友人たちとSkypeで談笑しているなか、“UNTITLED”と書かれた隠しフォルダを見つける。そこには、鎖に繋がれ監禁された女性や、ドラム缶の中に捕われた者など悍ましい動画ファイルの数々が。これは一体…。とその時、見知らぬアカウントからメッセージが届く。「俺のPCを返せ。さもないとお前たちは死ぬ」。それは、逃げ場のない恐怖の幕開けであった。【詳細】映画『アンフレンデッド:ダークウェブ』公開日:2019年3月1日(金) 新宿シネマカリテ、なんばパークスシネマほか全国順次ロードショー監督・脚本:スティーブン・サスコキャスト:コリン・ウッデル、ベティ・ガブリエル、レベッカ・リッテンハウス、アンドリュー・リース、コナー・デル・リオ原題:UNFRIENDED: DARK WEB
2019年01月21日伝説のフランス産極限スリラー『屋敷女』を原案に再映画化したエクストリーム・シチュエーション・スリラー『インサイド』が、BD&DVDリリースが決定。2019年1月16日(水)に発売になることが決定した。『スペイン一家監禁事件』のミゲル・アンヘル・ビバスが監督を務め、『REC/レック』シリーズを生み出したスペインホラーを牽引する異才ジャウマ・バラゲロが脚本を担当した本作は、大ヒットを記録した『ドント・ブリーズ』に次ぐ、エクストリーム・シチュエーション・スリラー。聴覚を奪われたなか、正体不明で目的不明の女が襲い来るという紙一重の緊張感と恐怖感をこれでもかと描いて、オリジナル超えの未体験の緊張感を創出。主演サラ役のレイチェル・ニコルズをはじめ、執拗にサラを襲う正体不明の女役で、デヴィッド・リンチ監督作『マルホランド・ドライブ』で知られる女優、ローラ・ハリングのトラウマ級の怪演も見ものだ。このほど発売となるセルBD&DVDには特典映像として、オリジナル版予告編、日本劇場版予告編などを収録する予定。アメリカ・スペインの才能が集結した名作シチュエーション・スリラーを特典とともに見届けて。(text:cinemacafe.net)
2018年11月13日