『スーサイド・スクワッド』にジューン・ムーン/エンチャントレス役で出演していたカーラ・デルヴィーニュが、続編には出演しない方向であることを明かした。『スーサイド・スクワッド』に出演したことは、「人生を激変させる経験だった」と「USA Today」とのインタビューでふり返ったカーラ。それもそのはず。カーラはエンチャントレスになりきるために、森の中を全裸で走り回るという役作りまでこなしたのだから…。「もちろん、また出演したいっていう気はあるんだけど、そうするとあのキャラクターに筋が通らなくなっちゃうと思うの」と出演が「ほぼ確実にない」と言い切る理由を語った。しかし、「撮影現場でみんなとツルむことはあるでしょうね!」という。カーラの話しぶりだと、『スーサイド・スクワッド』の続編で彼女の姿を見られる可能性は少ないようだが、劇中でジューンの恋人のリック・フラッグ大佐を演じたジョエル・キナマンは引き続き出演すると言われている。製作開始は2018年の中頃からを予定しており、先日、監督は『ロスト・バケーション』のジャウム・コレット=セラに決定した。(Hiromi Kaku)
2017年07月20日ベトナムのブランド、グエン・コン・チー(Nguyen Cong Tri)が2017年秋冬コレクションを渋谷・ヒカリエで2017年3月21日(火)に発表した。アジアン ファション ミーツ トーキョー ベトナム(Asian Fashion Meets TOKYO Vietnam)」の枠で、唯一2回連続の発表となったグエン・コン・チー。前シーズンは、ベトナムの現地の女性たちの美しさを表現すべく稲作に従事する女性たちを描いたが、近シーズンも現地の女性にフォーカスしている。リヤカーを引いて花を売るベトナムの女性たちが、華やかなコレクションのキーとなった。とは言っても、過酷な労働環境の中で懸命に働く彼女たちの服は元来素朴なもの。だからこそ、カラーはホワイト、ブラック、グレーを主流としニュートラルに抑えられている。しかし彼女たちの働く姿は楽し気だから、その気持ちを反映するかのように、最初は遠慮がちに咲いていた花が時を経て色づき、まるで咲く喜びを謳歌するかの如く飛び出してく。咲き乱れた小さな花はブルゾンの開かれたラグランから飛び出し、花束は逆さ向けられ丸ごとドレスへ変換される。一方で、ベトナムの暑い日差しから体を守るアウターはデフォルメされた。その様相は、女性の小さな体と大きなリアカーがまるで一体化したよう。大きなアウターの背中は花を大きく表現するには最適の場所だった。立体的な刺繍の重なりと、時折見せるクリアな輝きによって変幻自在に姿を変える。花を支える茎を束ねたような長いリブは、洋服たちをより構築的に仕上げるために取り入れられたようだ。入り乱れ、ブルゾンなどは原型を留めるのが精いっぱいというほどにパターンが崩された。さらに女性の儚さを感じさせるランジェリードレスも登場している。それらは、町の喧騒や息苦しさを忘れさせ、人々に安らぎをもたらす彼女たちの存在を体現し、肥大化したアウターやボトムスと対比的に組み合わせられた。
2017年03月24日デヴィッド・エアー監督は、タイムマシーンがあれば『スーサイド・スクワッド』を作り変えたいそうだ。昨年発表の同作に対してまちまちな評価を得たエアー監督は、ジャレッド・レトが演じた有名悪役ジョーカーについて、もう少ししっかりとした基盤のあるストーリーを与える機会があれば良かったと感じているようだ。エアー監督はツイッターに「タイムマシーンがあれば良かったのに」「そうしたらジョーカーをメインの悪役にしてもっとしっかりしたストーリーを作りたいね。良いところも悪いところも受け止めて、そこから学ばないとね。僕は映画作りが大好きだし、DC(コミックス)も大好きさ」「僕は高校中退で、昔は家の塗装で生計を立てていた人間だ。この仕事を得られたことは幸運なんだ。だからキャラクターたちにそれぞれ値するストーリーと構想を与えてあげないとね。本気の話をさ」と投稿した。『スーサイド・スクワッド』ではジョーカーの出番が明らかに少なかったことで、多くのファンたちからは失望の声が上がっていた。そして、ジョーカーを演じたジャレッドも以前、かなりの撮影をしたものの、エアー監督とプロデューサー陣が使わない決断を下していたことを明かしていた。 「(『スーサイド・スクワッド』は)ジョーカーにとって序章的作品だということを理解しているよ。だから全部のシーンを使った場合よりも脇役的な位置づけになっているけど、(監督の)奇行には手法があるもんだからね」エアー監督も、この作品内でいくつかの「素晴らしいシーン」をカットする必要があったことから、とても難しい作品作りになったという。公開当時、エアー監督は「映画の執筆や撮影、監督業の中で最もつらいことの一つは、すごく大好きで、素晴らしいシーンになるだろうと思っているのに、映画の流れにそぐわなくて見捨てるハメになるところがあるってことなんだ。映画とは民主主義ではなく独裁政治だし、いくらクールでカリスマ性があるからといって、最終版に含まれるかは分からないんだよ。映画の流れが一番重要だからね」と語っていた。(C)BANG Media International
2017年01月29日チャウ・シンチー監督の最新作として話題沸騰中の『人魚姫』。1月7日(土)に迫った日本上陸を前に、チャウ・シンチー作品のヒロインに抜擢された新星女優、通称“星ガール”の新旧2人が熱い火花を散らしていることが分かった。本作は、人間界と人魚界に住む男女のロマンスを中心に、環境破壊へのメッセージをギャグ満載の中に描いたファンタジック・アドベンチャー。若き実業家リウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、美しい自然保護区域を買収し、埋め立てを決める。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、「リウ暗殺作戦」を決行するが、シャンシャンとリウはお互いに惹かれあってしまう。そして2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と欲に駆られた人間たちによる激しい武力戦に巻き込まれていくことに――。“ヒロインは必ずブサイク顔で登場させるべし!”というチャウ・シンチーメソッドのもと、どぎついメイクや変顔を披露し、本作でデビューを果たした新人女優リン・ユンリンは新たなブレイク候補の“星ガール”。日本の俳優・綾野剛も選ばれた「ニューヨーク・アジア映画祭」でライジング・スター賞を受賞するなど、早くも注目を浴びている。加えて本作には、先輩“星ガール”がなんとリン・ユンの恋のライバルとして登場しており、新旧の星ガールが1人の男・リウを巡って対決!そのライバル役は、『ミラクル7号』(’08)で主人公をやさしく見守る小学校の先生役として出演していたキティ・チャン。彼女もまた、当時チャウ・シンチーによって見出された新星だ。リン・ユン演じる無垢で恋を知らない人魚・シャンシャンに対し、キティ・チャンが演じるのは、財力があって才色兼備のパーフェクトボディの人間・ルオラン。種族を超えたラブロマンスの側面を持つ本作の中で、対照的なキャラの2人がリウの前に現れ、どのように男を虜にしていくのかにも注目していて。『人魚姫』は1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月06日チャウ・シンチー監督の最新作となる、ぶっ飛びロマンシング・アドベンチャー『人魚姫』。シンチー監督といえば、見いだした新星女子が軒並み人気女優となっていることから、作品のヒロインはみな“星ガール”と呼ばれている。今回のヒロインに抜擢された新“星ガール”、リン・ユンに注目した。人間の世界と人魚の世界に住む男女の恋を、相変わらずのギャグたっぷりで描く本作。若き実業家リウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、美しい海を買収し埋め立てるプロジェクトを進めていた。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、「リウ暗殺作戦」を計画。しかし、シャンシャンとリウはお互いに惹かれあってしまう。しかも、2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と人間たちによる激しいバトルが勃発してしまうのだった――。チャウ・シンチーの作品で、毎回注目される通称“星ガール”。『喜劇王』のセシリア・チャンや『カンフーハッスル』のホアン・シェンイー、本作にも出演している『ミラクル7号』のキティ・チャンなど、無名の新人女優を軒並み人気女優にしてきたシンチー監督のもと、本作でその座を射止めたのは、オーディションで12万人の中から選ばれたリン・ユンだ。黒髪ロングで、華奢で清楚なルックスの彼女は、まさに人々が思い描く“人魚”のイメージにぴったり。しかし、本作ではひどい不細工メイクで登場したり、顔にウニが刺さったりと体当たりの演技を見せる。その一方、ダン・チャオ演じる実業家リウとの禁断のラブロマンスで見せる儚げな表情は、同性から見ても魅力的に映るはず。シンチー監督は、彼女を選んだ理由について「野生動物のようで、未知の可能性を感じたから」と言う。「ヒロイン選びにはたくさんの選択肢がありましたが、リン・ユンのオーディションのときに、彼女だけ他の候補者にはないある種の感覚があり、自分の思い描いたヒロイン像に一致しました。リン・ユンはコメディの才能があり、本作の中でもその演技力が十分に発揮されていると思います」と、その“野性味”ある(?)コメディセンスに太鼓判を押す。本作で華々しいデビューを飾った彼女は、すでに中国「華鼎奨」最優秀新人俳優賞、「ニューヨークアジア映画祭」アジア新人賞を獲得。また1人、新たなスター女優が誕生したといえそうだ。『人魚姫』は2017年1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月23日ドン・チードルが監督、主演、脚本、製作の4役を務めた『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』。このほど、彼が熱演で見せた“マイルス・デイヴィス”のもと、錚々たるミュージシャンが集結したライヴシーンをとらえた、セッション予告映像が解禁となった。本作は、ジャズ・ミュージックの歴史を語るうえで欠かすことのできない巨人、マイルス・デイヴィスを没後25年にして初の映画化。アカデミー賞ノミネート経験を持つ名優ドン・チードルが監督デビューを飾った本作は、クラウド・ファンディングで製作資金を募ってまで実現にこぎつけた、念願のプロジェクトだ。輝かしいマイルスのキャリアの中でも、1970年代後半、5年間の空白期にスポットをあて、愛すべきカリスマの破天荒な人生に迫っていく。しかし、ありがちな伝記映画とは一線を画し、クライムアクションのようなテイストあり、ラブストーリーありとエンターテインメント性に富み、過去と現実が入り交じり、時系列を飛び越えてマイルスの音楽と共に躍動する本作。まさに映画自体で「マイルス・デイヴィスを体現する」ことに重きを置いた作品といえる。その中でも見どころの1つとなるのが、クライマックスのライヴシーン。チードル扮するマイルスを中心に、マイルスの弟子ともいえるハービー・ハンコックやウェイン・ショーターといったベテラン勢から、マイルスの遺伝子を受け継いだロバート・グラスパー、天才女性ベーシストと名高いエスペランサ・スポルティング、『バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡』のサントラを手掛けたアントニオ・サンチェス、ニュー・ギター・ヒーローといわれるゲイリー・クラーク・Jr.といった次世代を牽引する若きミュージシャンも豪華競演。チードルは、「もしもマイルスがいまも生きていたら、集めただろうなというグループになっているよ。コンサート自体も公開リハーサルのようなすごく自由なスタイルだった。彼の曲は、それぞれが作られた時代を反映していたけれど、時代の先をゆくものも多かった。彼はジャズという言葉も嫌っていて、“ソーシャル・ミュージック”という言葉を好んで使っていたよ」と、熱を込めて語っている。気まぐれで破天荒、ギャングスタ―のようでありながらも、認めた才能を育て、可能性を切り拓くリーダーでもあったマイルス・デイヴィス。常に進化を求め、前に進み続けた彼の魅力のすべてを凝縮した本作を鮮やかに締めくくるライヴを、まずはこちらから確かめてみて。『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』は12月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月08日『少林サッカー』などを手掛けた奇才、チャウ・シンチー監督が手掛ける『人魚姫』。この度、チャウ・シンチー節全開の予告編が到着した。美しい自然が残る香港郊外の海辺・青羅湾。開発計画が進んでいるこの海に住む人魚族は、開発プロジェクトのトップである富豪リウ(ダン・チャオ)の元に、刺客として若く美しい人魚のシャン(リン・ユン)を送り込む。普通の女の子としてリウに近づいていくシャンは、リウの気まぐれでデートに誘われる。最初はそっけない素振りだったリウだが、次第にシャンに魅了されていく。そんな中、人魚族はリウを捕まえることに成功するが、彼らの存在が人間たちにバレてしまう!人魚を研究材料にしようと企む者たちによってボロボロにされる人魚たち…果たして彼らの運命は――?日本で大旋風を巻き起こした『少林サッカー』や、『カンフーハッスル』、『西遊記~はじまりのはじまり~』などを手掛けるシンチー監督が、新作の主人公に選んだのは”若い人魚姫”。罪のない彼女たちの住処を荒らす人間の自分勝手な行動を手厳しく批判しながら、いつものチャウ・シンチー節は健在、随所に大笑いを起こすネタを仕込み、子どもも大人も満足できるファンタジーに仕上げている。本作は、住む世界の違う男女のロマンスを美しく描きながらも、地球環境破壊への警告と未来へのメッセージが込められており、中国のみならず、アジアで歴代興行成績No.1を記録する超特大ヒットとなっている。また人魚姫には、12万人の中からオーディションで選ばれた新人女優リン・ユンが大抜擢されている。このほど到着した予告編では、“ヒロインは必ずブサイク顔で登場させるべし!”というチャウ・シンチーメソッドに則って、新人女優リンが破壊的ルックスで登場!さらにシンチー映画でお馴染みの面々も次々登場し、この映像だけでも面白さが存分に伝わってくる仕上がりとなっている。「人魚vs人間」の戦いは一体どのような結末を迎えるのか…?まずはこちらから、チャウ・シンチー節全開の映像を楽しんでみて。『人魚姫』は1月7日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年11月08日『ホテル・ルワンダ』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、『オーシャンズ』シリーズ、『アイアンマン』シリーズなどでも活躍するドン・チードルが監督・主演・共同脚本・製作の4役を務めた『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』。没後25年、ジャズ界の帝王マイルス・デイヴィスを初めて映画化した本作から、予告編映像が解禁となった。1970年代後半のニューヨーク。長らく音楽活動を休止中のマイルス・デイヴィスの自宅に、彼のカムバック記事を書こうとしている音楽記者デイヴが押しかけてくる。しかし体調不良に苦しみ、ドラッグと酒に溺れるマイルスは、創作上のミューズでもあった元妻フランシスとの苦い思い出にもとらわれ、キャリア終焉の危機に瀕していた。やがて、デイヴと行動を共にするうちに、悪辣な音楽プロデューサーに大切なマスターテープを盗まれたマイルスは、怒りに駆られて危険なチェイスに身を投じていく。その行く手に待ち受けるのは破滅か、それとも再起への希望の光なのか…。ジャズ・ミュージックの歴史を語るうえで欠かすことのできない巨人にして、既存のジャンルやスタイルの枠を軽々と打ち破り、革新的なサウンドを創造したマイルス・デイヴィス。ドン・チードルが満を持して監督デビューを飾った本作は、クラウド・ファンディングで製作資金を募ってまで実現にこぎつけた念願のプロジェクト。70年代後半、5年ものキャリア空白期にスポットをあて、史実とフィクションを織り交ぜながら、まさしく偉大なる“帝王”の音楽と人生の本質に迫っていく。このほど、ジャズトランぺッターの日野皓正、現在ジャズピアニストとして活動する大江千里といったミュージシャンからも絶賛のコメントが寄せられた予告編では、マイルスの名曲「So What」をフィーチャー。トランペットの特訓を積み、マイルスの外見、性格、仕種を完璧なまでに体現したドン・チードル迫真の演技を垣間見ることができる。気まぐれ、かつ傲慢で、ユーモアのセンスや危うい狂気をはらみながら、圧倒的な才能とカリスマ性を放った帝王マイルスは、当時、表舞台から姿を消し、隠遁生活を送っていた。そのマイルスの自宅に、ユアン・マクレガー演じる「ローリング・ストーン誌」の記者デイヴが押しかけてくるところから物語は動き始めるのだが…。常に新たな挑戦を試み、音楽の可能性を切り開いたマイルスの、独創的なジャズ・セッションのような波乱に満ちたその人生の一端を、まずはこちらから覗いてみて。『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』は12月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月26日『少林サッカー』『カンフーハッスル』『西遊記 ~はじまりのはじまり~』など、常に奇想天外な爆笑エンターテインメントを届ける香港の奇才チャウ・シンチー監督。その最新作にして、アジア歴代興行収入No.1の超特大ヒットとなった『人魚姫』が、2017年1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」として日本公開されることが決定した。美しい自然が残る香港郊外の海辺・青羅湾。若き実業家リウ(ダン・チャオ)は、リゾート開発のため、この自然保護区域を買収し、埋め立てることを決める。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は、幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、“刺客”として送り込む「リウ暗殺作戦」を計画。しかし、リウとシャンシャンはお互いに惹かれ合ってしまう。そして2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と欲に駆られた者たちによる激しい武力戦に巻き込まれ…。果たして、彼らの運命や、いかに!日本で大旋風を巻き起こした『少林サッカー』や、日本語ボイスキャストに斎藤工が参加した『西遊記 ~はじまりのはじまり~』などで知られるチャウ・シンチーが、次に選んだ主人公は、なんと人魚姫。12万人の中からオーディションで選ばれた新人女優リン・ユンが大抜擢された。罪のない彼女たちの住処を荒らす人間の自分勝手な行動を手厳しく批判し、地球環境破壊への警告と未来へのメッセージを込めながらも、いつものチャウ・シンチー節は健在。大笑いを起こすネタを随所に仕込み、住む世界の違う男女のロマンスを軸に、子どもも大人も満足できるファンタジーに仕上げている。巨大映画市場・中国の歴代興行成績を塗りかえたメガヒットファンタジーが、お正月から日本を笑わせることになりそうだ。『人魚姫』は2017年1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月25日女優のマーゴット・ロビー(26)が、映画『スーサイド・スクワッド』のスピンオフ作品においてワーナー・ブラザースとファーストルック契約を交わした。同スピンオフ作は、『スーサイド・スクワッド』の中でマーゴットが演じたセクシーでクレイジーなヒロイン、ハーレイ・クインを中心に描くことになり、マーゴットは主役ハーレイ役として出演するだけでなく、ラッキーチャップス社とともにプロデュースも行う。そんなマーゴットは、DCコミックスの女性ヒーローたちが登場すると言われている同スピンオフ作品作りの起動力になったようだ。ハーレイ・クインの役をもらった時にマーゴットが自身の演じるキャラクターについて学んでいくその過程でDCコミックスの女性キャラクターたちに夢中になり、その後ライターに力を借りてスピンオフのための企画を立ち上げてワーナー・ブラザースに話を持ち込んだところ、その製作にゴーサインが出たのだそうだ。スピンオフ作にジャレッド・レト扮する残酷な悪のプリンス、ジョーカーや、ハーレイとジョーカーの犯罪計画を止めようとするベン・アフレック演じるバットマンが出演するかどうかはまだわかっていない。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で一躍その名をとどろかせたマーゴットは、現在新作『ターミナル』でプロデュースを行っているところだ。今後もサイコスリラー映画『バッド・モンキーズ』でヒロインとプロデューサーを担うことが決まったのに加え、不名誉なフィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングを描く伝記映画『アイ、トーニャ』ではタイトルロールを演じる予定で、引っ張りだことなっている。(C)BANG Media International
2016年09月17日『バットマン』や『スーパーマン』をおくりだしてきたDCコミックスの作品に登場する悪役たちがチームを組んで活躍する『スーサイド・スクワッド』の特別映像が公開になった。これまで様々な作品でヒーローを演じてきたウィル・スミスが冷酷な狙撃手“デッド・ショット”に扮した過激な映像だ。公開された特別映像映画は死刑や終身刑を宣告された悪役たちが、減刑と引き換えに、自殺に等しい任務を遂行するため“スーサイド・スクワッド(自殺団)”を結成し、極悪なまま、“悪人にしか倒せない敵”に挑む様を描いたアクション・エンターテインメント。恋愛中毒で凶暴でとにかくカワイイ“ハーレイ・クイン”やワニのような皮膚をもつ怪力男“キラークロック”、人間発火装置“エル・ディアブロ”など強烈なキャラクターが次々に登場する。このほど公開になった映像に登場する“デッド・ショット”は、金のためならどんな難敵でも撃ち殺す超冷酷なスナイパー。銃の腕は超一流で、あらゆる重火器に精通しており、狙撃の精度は極めて高い。そんな彼の弱点は、“愛する娘”だ。彼は非情な手段でターゲットを葬りながらも、愛する家族のために“良き父親”でありたいと願っており、冷酷でありながら、人間らしい側面も持ち合わせている。これまで軽快で善人を演じることが多かったウィル・スミスは、本作で“クールな極悪人”を演じるため、撮影前に入念にリハーサルを重ね、米海軍出身のデヴィッド・エア監督の訓練プログラムに耐え、役について徹底的に話し合った。スミスは「デヴィッドのリサーチはとてもすごい。デッドショットが映画の中でやっているようなことも、実話を参考に教えてくれるんだ。そうした彼とのやりとりで答えは見つかっていった」と振り返る。宇宙人を素手で殴る男、サングラス姿で相手の記憶を消す男、酔っ払いのスーパーヒーロー、早々に負傷して主役を息子に譲る男……スミスはこれまでに数々の役どころを演じてきたが、デッド・ショットはそれらのイメージを軽々と吹き飛ばす強烈なキャラクターになりそうだ。『スーサイド・スクワッド』9月10日(土)全国ロードショー
2016年08月23日世界崩壊の危機に送り込まれる史上最強の悪党たち「スーサイド・スクワッド」(自殺部隊)が活躍する『スーサイド・スクワッド』が9月10日(土)に公開される。ウィル・スミス、ジャレッド・レト、マーゴット・ロビーなど豪華キャストと共演しているモデルのカーラ・デルヴィーニュが、UK版「Esquire」誌に役作りについて明かした。人間と魔女の間で揺れる多重人格者の“エンチャントレス”を演じるカーラ。どうやらエンチャントレスは真夜中に森の中を走るというシーンがあるらしく、カーラも役作りで実際にやってみたとのこと。それを聞いた「Esquire」誌のインタビュワーは「え?夜に森の中を裸で歩いたの?」とびっくり。カーラは「森に着くまでは服を着ていたよ。着いてから脱いだの。夏だったから寒くはなかった」とあっけらかんと語った。裸と言えば、同誌でも手で胸を隠しているだけのフルヌードショットを披露しているカーラだが、「モデル業はただの“仕事”って感じで情熱が持てない」とぼやき、ファッション業界に関しては「表面的なもの」と批判。「外側ばかりが注目されて、自分らしくあるということは重要視されない」と言い切る。「とにかく見た目だけが大事な世界」とモデル業には不満なよう。今年、来年と出演作が目白押しのカーラ。女優としての活躍に期待できそうだ。(Hiromi Kaku)
2016年08月05日『ホテル・ルワンダ』のドン・チードル主演最新作「Miles ahead」(原題)が、『MILES AHEADマイルス・デイヴィス空白の5年間』という邦題で、12月23日(金・祝)より日本公開されることが決定した。帝王マイルス・デイヴィス(ドン・チードル)は、1970年後半の5年間、すべてのミュージックシーンから姿を消した。ひとりきり自宅にこもった彼は、慢性の腰痛に悩まされ、ドラッグや鎮痛剤の影響ですさんだ生活を送っていた。そこへしたたかな音楽レポーター、デイヴ・ブレイデン(ユアン・マクレガー)が強引におしかける。それから2日間、ふたりは盗まれたマイルスの最新曲のテープを取り戻すため思わぬ追跡劇に巻き込まれる。もともと気まぐれなマイルスの言動に拍車をかけるのが、元妻であり彼のミューズでもあったフランシス・テイラー(エマヤツィ・コーリナルディ)との破綻した結婚生活の思い出だ。苦悩と絶望から死をも考えたマイルスだが、音楽から救いを見出し、復活への道を模索していく…。ジャズ界に留まらず、すべてのミュージシャンのカリスマとして、いまでも語り継がれるマイルス・デイヴィス。彼の映画化を熱望し、マイルス本人を描いた初の映画を実現させたのは、『ホテル・ルワンダ』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた実力演技派俳優のドン・チードル。本作で彼は、初監督を務めるほか、共同脚本、制作、そして自ら主演も務める。『アベンジャーズ』シリーズからスティーヴン・ソダーバーグ、ポール・トーマス・アンダーソンといった名だたる監督の作品に出演し、映画以外のテレビシリーズ、舞台俳優としても多様で奥深い役柄を演じ、幅広く活躍しているドン。彼がマイルスに起きた出来事からインスピレーションを得たストーリーは、マイルスの家族からも「最高だ!」と絶賛されているほどだ。ドンは、トランペットの吹き方も限界まで練習し、マイルスのあらゆる時代、あらゆるスタイルの音楽を映画に組み込み、ラストのライブシーンでは実際にマイルスとの共演経験もある、ハービー・ハンコックやウェイン・ショーターに加え、現在のジャズシーンで活躍中のエスペランサ・スポルディング、ゲイリー・クラークJr、アントニオ・サンチェスらが華を添えてる。音楽担当のロバート・グラスパーもまた、マイルスへの敬意を表するに値するサウンドを作り上げており、マイルスが自分の音楽を表現した言葉“ソーシャル・ミュージック”の精神が映画全般に行きわたり、マイルスに思いを馳せることができる幻想的な一作となっているようだ。『MILES AHEADマイルス・デイヴィス 空白の5年間』は12月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月31日『バットマン』や『スーパーマン』のDCコミックスの作品に登場する悪役たちがチームを組んで活躍する『スーサイド・スクワッド』のキャストが、米サンディエゴで開催されたコミコンの会場に集結し、集まった6500人のファンから大歓声を集めた。『スーサイド・スクワッド』/その他の画像本作は、死刑や終身刑を宣告された悪役たちが、減刑と引き換えに、自殺に等しい任務を遂行するため“スーサイド・スクワッド(自殺団)”を結成し、極悪なまま、“悪人にしか倒せない敵”に挑む様を描くもの。本作を手がけたデイヴィッド・エアー監督がコミコン会場に登場し、キャストを呼び込むと歓声の中、マーゴット・ロビー、ウィル・スミス、ジャレット・レト、アダム・ビーチ、ジェイ・ヘルナンデス、ジェイ・コートニー、アドヴェール・アキノエ=アグバエ、ヴィオラ・デイヴィス、ジョエル・キナマン、カーラ・デルヴィーニュ、スコット・イーストウッドが登場。「いつも子どもたちには、僕の役を全然かっこいいと思ってもらえないんだ」というスミスは、本作では伝説の暗殺者デッドショットを演じており、「今回はほんとにかっこいいと思ってもらった。この役のおかげで、息子たちは2、3か月僕の言うことを聞いてくれるね」と満足そうな表情を浮かべ、ハーレイ・クイン役のロビーは「監督からはとにかくなるべくスタントは使わないでやってって言われていたわ。でもその分楽しかった。物から飛び降りたり、あっちこっちで爆発していたり、とてもすごかったわ」と撮影を振り返った。「子供の頃からコミックブックが大好きで、ずっとキャラにフォーカスした映画を作りたかった」というエアー監督は本作ついて「普通は善と悪が対立するけど、今回は悪(bad)対悪(evil)。理由があって悪人になっているんだけど、僕たちはもう悪いことをしすぎているから信じてもらえないんだ。でも悪だから相手を痛めつけることが楽しくなったりして、悪(bad)と悪(evil)の境目がなくなってしまうところも注目だよ」と語り、観客の本作への高い期待をさらに煽った。『スーサイド・スクワッド』9月10日(土)全国ロードショー
2016年07月25日『バットマン』や『スーパーマン』のDCコミックスの作品に登場する悪役たちがチームを組んで活躍する『スーサイド・スクワッド』の予告映像と新ポスターが公開された。ジョーカーを始めとした悪党たちが戦う姿が印象的な映像だ。公開された予告映像映画は死刑や終身刑を宣告された悪役たちが、減刑と引き換えに、自殺に等しい任務を遂行するため“スーサイド・スクワッド(自殺団)”を結成し、“悪人にしか倒せない敵”に挑む様を描く。映像には、悪党たちがそれぞれの個性を発揮して、イキイキと暴れまくる姿が映し出される。世界崩壊の危機に悪党たちを採用した政府は「失敗したら捨てればいい」と投げやりな考えだが、悪党たちも、決して世界のため、正義のために戦っているわけではなく、減刑される上に暴れまわることができる、といった個人の利益が目的だ。またとない機会に、ジョーカーは楽しくてたまらないといった様子で“お仕置きタイム”を宣言し、デッドショットは銃をぶっ放し、ディアブロは手から炎を出しまくる。愛らしいルックスのハーレイ・クインはバットでショーウィンドウを破壊し、堂々と商品を盗み出し、「だって悪党だもん」とどこまでも強気だ。あわせて公開されたポスターも、世界の危機など微塵も感じさせないカラフルでポップな色合いに仕上がっており、これまで正義のヒーローの影になり塀の中でくすぶっていた悪党たちが、能力を存分に発散するイキイキとした姿を楽しめる作品になりそうだ。『スーサイド・スクワッド』9月10日(土)全国ロードショー(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
2016年07月15日『バットマン』や『スーパーマン』をおくりだしてきたDCコミックスの作品に登場する悪役たちがチームを組んで活躍する『スーサイド・スクワッド』のキャラクター画像が公開になった。登場するのは、正義や愛のためには戦わない、思う存分に暴れたいという悪党ばかりだが、最強のメンバーが揃っており、予測不可能なバトルが繰り広げられるようだ。その他の写真映画は死刑や終身刑を宣告された悪役たちが、減刑と引き換えに、自殺に等しい任務を遂行するため“スーサイド・スクワッド(自殺団)”を結成し、極悪なまま、“悪人にしか倒せない敵”に挑む様を描く。このほど公開になった画像に登場するのは4人。『バットマン』シリーズでいくども登場したジョーカーは、多くのファンを集める人気キャラクター。狡猾で容赦なく、凶暴で、混乱と混沌を好む悪党だ。そんな男を愛して追いかけ続けているのが、愛らしいルックスの“ハーレイ・クイン”。精神科医だったが、ジョーカーを好きになりすぎた結果、自分まで悪党になってしまった。かつてはマフィアの殺し屋で冷酷な狙撃手“デッドショット”は、自分以外は信用しない孤高の男だが、娘を溺愛している。日本刀とマチマキのような仮面が印象的な“カタナ”は、悲しい過去を背負っているらしいが、誰にも心を開かないため、なぜ“スーサイド・スクワッド”に参加したのかは明らかになっていない。映画には、他にも自分勝手で凶暴で、愛や思いやりが微塵もない、でも魅力的な悪党が次々に登場。“チーム感ゼロ”のまま、スクリーンで大暴れする。『スーサイド・スクワッド』9月10日(土)全国ロードショー(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT. LLC
2016年06月24日マカオのザ・ヴェネチアン・マカオ内「ヴェネチアン・シアター」にて3月17日(現地時間)、第10回アジア・フィルム・アワードのセレモニーが開催。日本からは『岸辺の旅』の浅野忠信が最優秀助演男優賞、樹木希林が特別功労賞の受賞を果たした。アジア・フィルム・アワードは、アジア映画を対象とした映画賞として2007年よりスタート。2014年より、東京国際映画祭が香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出や世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。今年日本からは、最優秀作品賞に『恋人たち』、最優秀監督賞に『海街diary』の是枝裕和、最優秀男優賞に『あん』の永瀬正敏、最優秀女優賞に『海街diary』の綾瀬はるか、最優秀助演女優賞には『GONIN サーガ』の土屋アンナ、『ビューティー・インサイド』の上野樹里、優秀新人賞に『ソロモンの偽証』の藤野涼子などがノミネートされていた。最優秀助演男優賞を受賞した浅野さんは、ジャ・ジャンクー監督のミューズであり『山河ノスタルジア』でも主演を務めるチャオ・タオよりトロフィーを渡され、「この会場にいらっしゃる(アジア各国・地域の)素晴らしい映画人のみなさんと仕事をしたい!その準備はできています!でも撮影現場には日本食を必ず用意してくださいね」と、国際的な仕事への強い意欲を英語でアピールしていた。黒地に深紅模様の着物姿でステージに登壇した樹木さんは、『歩いても歩いても』(第3回AFA最優秀監督賞受賞)、『海街diary』、最新作の『海よりもまだ深く』と数々の作品を共にする是枝監督よりトロフィーを渡され、「今夜の授賞式を素晴らしいものにするために、沢山の人たちが駆けずり回り、心を砕いていました。私がいただいた功労賞はそっくりそのままその方たちに差し上げます。ですが、トロフィーは1個しかないので持って帰ります(笑)」と笑顔でスピーチし、会場にいるアジア各国の映画人より大きな拍手が沸き起こった。ホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』が最優秀作品賞含め8部門を受賞したほか、主演男優賞を『インサイダーズ/内部者たち』よりイ・ビョンホンが受賞。10回の節目を迎えるセレモニーにはアジア各国・地域から多くのスターが集まり、盛況のうちに終了した。<第10回アジア・フィルム・アワード受賞結果一覧>最優秀作品賞:『黒衣の刺客』最優秀監督賞:ホウ・シャオシェン『黒衣の刺客』最優秀男優賞:イ・ビョンホン『インサイダーズ/内部者たち』最優秀女優賞:スー・チー『黒衣の刺客』最優秀助演男優賞:浅野忠信『岸辺の旅』最優秀助演女優賞:チョウ・ユン『黒衣の刺客』最優秀新人賞:Jessi LI『Port Of Call』(原題)最優秀脚本賞:ジャ・ジャンクー『山河ノスタルジア』最優秀編集賞:ウィリアム・チョン、CHU Ka Yat、ホイ・ウォン、フィリップ・ユン『Port Of Call』(原題)最優秀撮影賞:リー・ピンビン『黒衣の刺客』最優秀作曲賞:リン・チャン『黒衣の刺客』最優秀衣装デザイン賞:LEE Ji-yeon、シム・ヒョンソップ最優秀美術賞:ホァン・ウェンイン『黒衣の刺客』最優秀視覚効果賞:Prasad SUTAR『Bajirao Mastani』(原題)最優秀音響賞:チュ・シーイ、ドゥー・ドゥージ、ウー・シューヤオ『黒衣の刺客』特別功労賞:樹木希林、ユエン・ウーピンNext Generation Award:ユ・アインHighest-Grossing Asian Film 2015:『モンスター・ハント』(text:cinemacafe.net)
2016年03月18日『バットマン』や『スーパーマン』をおくりだしてきたDCコミックスの作品に登場する悪役たちがチームを組んで活躍する『スーサイド・スクワッド』の予告編映像が公開になった。クィーンの『ボヘミアン・ラプソディ』にのせて悪役軍団が大暴れする映像だ。予告編映像映画は死刑や終身刑を宣告された悪役たちが、減刑と引き換えに、自殺に等しい任務を遂行するため“スーサイド・スクワッド(自殺団)”を結成し、極悪なまま、“悪人にしか倒せない敵”に挑む様を描く。このほど公開になった映像に登場する悪人たちは、塀の中でくすぶっている。ウィル・スミス演じる全身が武器の暗殺者デッドショットは拷問を受け、他の者たちも能力を発揮することなく暮らしている。そんな彼らに“世界一危険な場所で死ぬまで暴れろ”というミッションがくだり、見た目も行動も性格も最凶・最悪なメンバーが行動を開始。世界を守ることよりも、玩具と人の命で遊ぶことを好み、善人が長い時間をかけて築き上げてきたものを一瞬で破壊することで笑みがこぼれるメンバーたちが大活躍を繰り広げる。劇中にはスミスだけでなく、ジャレッド・レトが演じるジョーカーや、マーゴット・ロビーが演じるハーレークインらクセのあるキャラクターが次々に登場。銃撃、爆破、肉弾戦、火炎放射など、アクションシーンもぎっしりとつまった映像になっている。『スーサイド・スクワッド』9月10日(土)全国ロードショー(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT. LLC
2016年03月15日『レッドクリフ』2部作で世の男性のみならず、女性たちをも魅了したリン・チーリンが主演を務める、“幻になりかけた” 恋愛映画『スイートハート・チョコレート』。3月26日(土)より待望の日本公開が決定した本作から、いまの季節にぴったりな雰囲気のポスタービジュアルと場面写真が一挙に解禁となった。一面の銀世界が広がる北海道・夕張。上海から来た留学生のリンユエはレスキュー隊員の守と出会い、恋に落ちる。それから10年、上海に戻ったリンユエは亡くなった守の遺志を継ぎ、チョコレート店を開く。彼女が一粒一粒心を込めて作るチョコレートは、食べた人をしあわせにすると大人気に。だが、彼女自身は、守が作ってくれた“特別な味”を忘れられず、人生を前に進めることができないでいた。また、守の兄貴分であり、リンユエに想いを寄せていた総一郎も上海に渡り、一番の友人として彼女を見守り続けていた。狂おしいほどにせつない、この大人の恋の行方は…?本作は、2012年の第25回東京国際映画祭「アジアの風」部門にて上映されたものの劇場公開が叶わず、2014年「お蔵出し映画祭」にてグランプリを獲得したことを機に待望の公開が実現した、“幻になりかけた”作品。美しい雪の夕張と上海の街並みを舞台に、10年に渡る一途な想いを優しく描いた日中合作のラブストーリーだ。1人の男性を10年間思い続けるピュアな主人公・リンユエには、『レッドクリフ』や日本のドラマ「月の恋人~Moon Lovers~」などで注目を集めた台湾の人気女優リン・チーリン。守と総一郎という2人の男性の間で揺れ動くヒロインを好演する。また、リンユエが10年越で愛する男・星野守を演じるのは、シンガポール・台湾・中国とアジアで活躍する新星・福地祐介。さらに、リンユエを10年間見守る男・木場総一郎には、ブルース・リーの師匠を描いた香港映画『イップ・マン 序章』などへの出演で海外の評価も高い池内博之が扮している。夕張の町に魅了された上海の気鋭プロデューサー、ミッシェル・ミーが本作を企画、監督は長編デビュー作『月とキャベツ』から最新作『起終点駅 ターミナル』まで、男女の機微とヒューマンドラマに定評がある篠原哲雄。さらに、日本映画音楽の第一人者、久石譲が音楽を担当し、チョコレートのように甘くせつない情感をいっそう盛り上げている。解禁となったポスタービジュアルでは、リン・チーリン演じるリンユエと、彼女を巡る2人の男性との楽しく過ごした青春の一コマが切り取られ、3人の微妙な関係性が表現されている。場面写真からも、透明感あふれるリン・チーリンのせつない感情が伝わってくる。10年の歳月をかけて描かれる、チョコレートのような、ほろ苦くてピュアな大人の純愛物語を楽しみにしていて。『スイートハート・チョコレート』は3月26日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月03日ファミリーマートはこのほど、「プレミアムとろっとチーズケーキバウム」を発売した。一部地域は12月1日発売となる。○そのままでも温めても食べられる同商品は、冷やしても温めても食べられる、チルドタイプのバウムクーヘン。そのまま食べれば、しっとりとした食感と、トロっとしたチーズが味わえ、電子レンジで温めると、バウムはジューシーに、チーズはさらにふわっとトロっとした食感になるという。チーズはニュージーランド産のクリームチーズを使用。しっとりと焼き上げたバウムクーヘンをカットして、表面にトロっとしたチーズ生地をのせて焼き色がつかないよう低温で焼き上げた。価格は190円(税込)。東北・関東地方は24日発売。東海・北陸・関西・中国・四国・九州地方・沖縄県では12月1日発売。北海道地区での発売はない。
2015年11月28日ヴェネチア映画祭金獅子賞(グランプリ)に輝いた『悲情城市』などで知られ、世界的な名声を得ている台湾の巨匠、ホウ・シャオシェン監督。2007年に発表した『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』から待つこと実に8年、同監督から久々の新作映画が届けられた。その他の画像まず、前作から随分と間があいたことについて聞くと、苦笑まじりにシャオシェン監督はこう明かした。「私自身も8年も新作を撮らないことになるとは思っていませんでした(笑)。映画祭のディレクターや映画賞の審査員など断れない仕事が続き、なかなか作品作りに集中する時間がとれなくて。気づいたらこんなに時間が経っていたというのが間の空いた理由です」今回の『黒衣の刺客』は自身初となる時代劇アクション。この挑戦は以前から考えていたという。「小さいころから武侠映画が好きでよく観ていました。また、藤沢周平など日本の時代小説も好き。そういうこともあって、ずっと思っていたんです。“いつか自分も武任映画というアクションに挑戦できたら”と」物語は8世紀後半の唐の時代が舞台。ある過酷な任務を命じられた暗殺者・インニャンの孤独な戦いと苦悩と葛藤が静謐なタッチで描かれる。注目のアクションもまたしかり。静寂の中で刀の振る音だけが響くような研ぎ澄まされたアクション演出に仕上げられている「派手なワイヤーアクションを使ったりするのはちょっと僕の好みではない。それで今回の映画では日本の時代劇の斬り合うリアルさを取り入れています」その手腕はまたも世界で高く評価されカンヌ映画祭では最優秀監督賞に輝いた。「私の新たな挑戦がどう受け止められるのかわかりませんでした。ですから、この受賞は素直にうれしかったです」主演を務めたのはスー・チー。彼女を主演に迎えるのは3度目になる。「私は映画において何よりも役者が大事だと思っている。スー・チーは何度でも組んでみたいと思わせる女優。今回もインニャンの役そのものになってくれました」また、日本の妻夫木聡と忽那汐里も出演している。「ふたりとも大きな可能性を秘めた役者です。特に忽那はまだ若いのに今回の映画でもすばらしい演技を見せてくれました。今後の成長をすごく期待しています」近年はプロデュースを手掛けるなど、若手育成にも力を入れているホウ監督。60代後半を迎え、今後についてこう語る。「できれば自分の作品作りに専念したいというのが本音。でも、映画界の発展させるためにも自分が次の世代にできることはしないといけない年齢だから、そこは避けられない。その中で極力、自作に力を注ぎたいと思っています」『黒衣の刺客』9月12日(土)より全国ロードショー取材・文・写真:水上賢治
2015年09月10日妻夫木聡、怱那汐里が出演する台湾の巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の最新作『黒衣の刺客』の予告編が、このほど公開となった。唐代の中国。13年前に誘拐されたインニャン(スー・チー)が両親の下に戻ってくる。しかし、彼女は道姑(女性の道士)によって完全な暗殺者に育て上げられていた。標的は、暴君のテェン・ジアン(チャン・チェン)だが、彼はかつての許婚であった。インニャンは、任務中に窮地に追い込まれるが、難破した遣唐使船の日本青年(妻夫木聡)に助けられる…。『悲情城市』『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『珈琲時光』『百年恋歌』などを手がけた巨匠ホウ・シャオシェン監督が、台湾、中国、日本で5年の歳月をかけて撮影した本作。日本のキャストとして妻夫木聡と怱那汐里が出演を果たし、数奇な運命に翻弄される女刺客を美しく描く本作は、5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭にて見事「監督賞」を受賞している。このほど解禁となった予告編では、スー・チー演じる美しい女刺客・インニャンの華麗な姿を始め、「静」と「動」が織り交ぜられた美しいアクションシーンが映し出されている。さらに、美しい景観と静謐な映像美が全編に渡って展開される中、妻夫木さんと忽那さんが出演するシーンも。「かつての許婚が私を殺しにきた」というチャン・チェンのセリフから、孤独な女刺客インニャンの美しくも残酷な運命と本作の世界観を垣間見ることができる。カンヌで「宝石箱のような作品」と称賛を浴びた本作。まずはこの映像から、濃厚で圧倒的な映像美を覗いてみて。『黒衣の刺客』は9月12日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月11日ホウ・シャオシェン監督が、8年ぶりの最新作『黒衣の刺客』を引っさげて来日。3日(月)、都内で記者会見が行われた。『好男好女』、『フラワーズ・オブ・シャンハイ』、『百年恋歌』などに続き、本作で7度目のカンヌ国際映画祭コンペティション部門への出品という偉業を成し遂げているホウ監督。今年行われた第68回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門監督賞を受賞した。この日、本作に出演をしている女優の忽那汐里が、監督へお祝いの花束を持って会場に駆けつけた。5年前ぶりに忽那さんと会った監督は「すっかり綺麗な大人になっていて驚きました。オードリー・ヘップバーンのようになったね!」と再会を喜んでいた。監督は、今回の受賞について「武侠映画なので、みなさんがどのような反応をされるか分かりませんでした。そんな中での受賞だったので、嬉しかったです」と笑顔で話した。唐代の中国。13年前に女道士の下に預けられた隠娘が両親の下に戻ってくる。しかし、彼女は完全な暗殺者に育て上げられていた。標的は、暴君の田李安。彼と隠娘は、かつての許婚であった。運命に翻弄されながらも力強く生きてゆく“女刺客・隠娘”を演じたのは、ホウ監督の“ミューズ”スー・チー。標的となる暴君には、『レッド・クリフ』シリーズのチャン・チェン。窮地に追い込まれた隠娘を助ける日本青年役に妻夫木聡さん、そして忽那さんは、妻夫木さんの妻を演じた。「一番のこだわりは、役者さん」という監督。妻夫木さんを抜擢した理由について「この役は、彼以外考えられなかったです。人を簡単には信じないヒロインの感情を動かすことができるのは、単なる明るさだけではなく、感情の深さも持った人でなければいけなかったんです。スタッフもみんな妻夫木さんを好きになりましたよ!」と妻夫木さんへ熱い信頼を寄せていた。忽那さんも「初めて外国の監督と、お仕事をさせて頂いたのですが、台本のない流動的な現場で妻夫木さんが引っ張っていってくれたことがとても大きかった」と話した。撮影期間5年、総製作費が約13億円という本作。なんと44万フィート分ものフィルムを回したそうだ。その中から必要なところだけ切りとったという監督は、「観る人によって繋がっていないように感じることもあるかもしれませんが、しっかりと向き合って映画を創ったつもりです。急がずにゆっくりと映画を味わって欲しい」と想いを語った。忽那さんも「新しい感覚を味わえ、とても静かで研ぎ澄まされた芯の強いメッセージがある作品です。今の時代を生きる多くの日本の方に理解して頂けたら嬉しいなと思います。」と強い眼差しでアピールした。『黒衣の刺客』は9月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月03日ジャパンフリトレーは8月10日、「チートス バナナあじ」(税別105円)を全国で期間限定発売する。販売期間は、11月までを予定。「チートス」は、コーン生地のスナック。アニメ映画『ミニオンズ』とコラボレーションし、映画に登場する謎の生物「ミニオン」の大好物であるバナナフレーバーになっている。バナナパウダーとシナモン、やや粗めの塩で味付けした。
2015年07月29日台湾が生んだ巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督8年ぶりの最新作にして、第68回カンヌ国際映画祭にて「監督賞」を受賞した妻夫木聡の出演作『黒衣の刺客』。その特報映像が、ついに解禁となった。唐代の中国。13年前に誘拐されたインニャン(スー・チー)が、両親の下に戻ってくる。しかし、彼女は道姑(女性の道士)によって完全な暗殺者に育て上げられていた。標的は、暴君のテェン・ジアン(チャン・チェン)。彼はかつての許婚だった。インニャンは任務中に窮地に追い込まれるが、難破した遣唐使船の日本青年(妻夫木聡)に助けられ…。『悲情城市』『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『珈琲時光』『百年恋歌』などを手がけたホウ監督が、台湾、中国、さらに日本で5年をかけて撮影した、“女刺客”を描く新感覚の武侠映画。5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭では、審査員長のコーエン兄弟を始め、ギレルモ・デル・トロ、グザヴィエ・ドランといった次世代映画界の雄から絶賛され、見事、「監督賞」を受賞した。ついに解禁となった特報では、カンヌ国際映画祭でのホウ監督や主演のスー・チー、チャン・チェン、そして日本から参加した妻夫木さんも揃ったレッドカーペットの輝かしい様子や、2,300人を超える会場でのスタンディングオベーションに感激の面持ちの妻夫木さんらキャストや監督の姿、そして映画の場面写真が組み合わされ、緊張感あふれつつも華やかな仕上がりに。運命に翻弄されながらも力強く生きてゆく女刺客・インニャンには、『百年恋歌』などホウ監督の“ミューズ”であり、『トランスポーター』『西遊記~はじまりのはじまり~』のスー・チーが、アクションに挑戦。標的となる暴君には、『レッド・クリフ』シリーズで知られ、『百年恋歌』に続きホウ監督とタッグを組んだチャン・チェン。さらに、窮地に追い込まれたインニャンを助ける日本人青年役に妻夫木さん、その妻に忽那汐里と、日本人キャストの活躍も見逃せない作品となっている。『黒衣の刺客』は9月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月17日きょうご紹介したいのは、お茶の開発・製造販売を行なっているロイヤルブルーティージャパン株式会社・代表取締役社長による『わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由――ロイヤルブルーティー成功の秘密』(吉本桂子著、祥伝社)。しかしお茶の会社といっても、同社はちょっと違います。なにしろ、2014年2月に発売開始した『MASA Super premium』というお茶は、本体価格が30万円もするというのですから。それでも、天皇皇后両陛下ご臨席の植樹祭、APEC(アジア太平洋経済協力)横浜、アウン・サン・スー・チー氏来日時の晩餐会などの振る舞い茶に採用され、多くの顧客から支持されているのだとか。ならばそこには、ビジネスに関する重要ななにかが隠されていそうです。第4章「ロイヤルブルーティー式『真善美』ビジネス」にヒントを探してみましょう。■心得1:「採算度外視」もときには必要高級ブランドが利益を度外視して第一級品のオートクチュール(一点ものの高級品)をつくるのは、ブランドビジネスの商品戦略の基本。つまり利益が出ないオートクチュールをあえてつくるのは、それが結果的にブランドの価値を高めるから。ロイヤルブルーティーが1本30万円の高額フラッグシップボトルである『MASA Super premium』をつくったのも、高級ブランドとして認知されるため。飛ぶように売れる商品ではないとわかっていたものの、ブランドイメージを決定づけてくれるからこそ、採算度外視でつくる意味があったというわけです。■心得2:正しい商品を正しく売る先日ご紹介した『カリスマ添乗員が教える 人を虜(とりこ)にする極意』の著者と同じく、本書の著者も、目指すのは「三方よし」だと主張しています。近江商人に根づく、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という考え方。生産者に正しくお金が行きわたり、製造者も利益を得られる。そして消費者も適正価格で買えて、お茶業界も復活する。それこそが企業理念であり、「まさに真善美(認識上の真、倫理上の善、審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値の意)の世界」だとしています。■心得3:社長の仕事は「人・もの・金を取捨選択」著者によれば、理想的な社長は、人・もの・金を取捨選択するタイプ。成功している企業経営者にも、このタイプが多いといいます。つまり、集めた人・もの・金から有用なもの、必要なものを取捨選択し、会社の品質管理をするのが社長の仕事だということ。■心得4:期待を裏切らないロイヤルブルーティーのサイトはシンプルなのですが、それもブランド戦略のひとつなのだと著者。どんなにサイトがかっこよくても、中身が伴っていないとお客様を裏切ることになる。それを避けるため、等身大のサイトしかつくらないようにしているということです。ブランドビジネスは、顧客の期待に応えなければならないからこそ、そこは譲れないといいます。重要なのは、これらの考え方が決して特別ではないということ。つまり業種に関わらない基本であり、だからこそさまざまなビジネスに応用できるというわけです。(文/印南敦史)【参考】※吉本桂子(2015)『わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由――ロイヤルブルーティー成功の秘密』祥伝社
2015年06月20日24日夜(現地時間)、第68回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、コンペティション部門の最高賞パルムドールはジャック・オディアール(仏)監督の『ディーパン』(原題)に贈られた。また、日本から妻夫木聡が参加した『黒衣の刺客』の侯孝賢(ホウ・シャオシェン/台湾)監督が、監督賞に輝いた。侯孝賢監督は壇上で、「監督賞をいただけて感激です。作家映画を作るのは決して簡単なことではありませんし、資金を獲得するのも難しいことです。スタッフに感謝します。また主演のスー・チー、チャン・チェン、そして全ての人に感謝いたします」と喜びを語り、会場にいたスー・チーとチャン・チェンも感激の面持ちだった。すでに帰国していた妻夫木さんは「侯孝賢監督の作品に参加できたこと、このような素晴らしい賞を受賞したこと、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えたことに幸せを感じています。一期一会の心を忘れず、これからも人や作品に出会えていけたらと思います」とコメントした。日本の是枝裕和監督の『海街diary』は無冠に終わったが、「ある視点」部門では黒沢清監督が『岸辺の旅』で監督賞を受賞した。パルムドール受賞作『ディーパン』(原題)は、スリランカ内戦で全てを失ったタミール族の兵士ディーパンが、偽装家族とフランスで難民として暮らす姿を描く。オディアール監督は『預言者』で2009年にグランプリを受賞しているが、パルムは初となった。下馬評の高かったポール・ソレンティーノ(伊)の『YOUTH』(英題)、ナンニ・モレッティの『MY MOTHER』(私の母)などイタリア勢を破っての受賞に、記者席の一部からはブーイングもあがったが、力強いラブストーリーとなっている。一方、誰もが納得したのが、男優賞の『MEASURE OF A MAN』(英題)で、失業とモラルの狭間で苦悩する男を演じたフランスの人気俳優ヴァンサン・ランドン。ハンガリーの新鋭ラズロ・ネメスがユダヤ人強制収容所を舞台にした『SON OF SAUL』(英題)のグランプリ受賞も、期待通りの結果となった。審査員の1人である女優シエナ・ミラーは「私は観たときに、圧倒されてしまった。映画祭が始まってすぐに観たのに、最後までその強烈さは忘れられなかった」と明かした。女優賞は『CAROL』(英・原題)のルーニー・マーラ(米)、『MON ROI』(原題)のエマニュエル・ベスコ(仏)の同時受賞。メキシコの若手監督ミシェル・フランコがティム・ロス主演で終末医療専門の看護師を描いた『CHRONIC』(原題)が脚本賞に、ヨルゴス・ランティモス(ギリシャ)が独身者が禁じられた近未来をコリン・ファレル主演で描く『THE LOBSTER』(原題)が審査員賞に輝いた。2人は前作がいずれも「ある視点」部門のグランプリを受賞しており、まさにカンヌの申し子となった。全体にフランス勢が圧勝という印象であり、現地のテレビではヴァンサン・ランドンの栄冠が大きく報じられている。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月26日第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『黒衣の刺客』が上映され、妻夫木聡が、主演のスー・チー、チャン・チェンらとカンヌのレッドカーペットに登場した。妻夫木さんにとっては初めてのカンヌで、大勢の記者に囲まれて、少しはにかんだような笑顔を見せていた。映画は唐の時代、高貴な生まれでありながら誘拐され女刺客として育てられたインニャン(スー・チー)が、かつての婚約者である暴君(チャン・チェン)の暗殺を命じられる、というストーリーで、妻夫木さんは彼女を助ける遣唐使船の青年を演じる。記者会見で妻夫木さんは「カンヌに初めて来ましたが、刺激を受けています。カンヌに出品される作品にかかわれて光栄です」と語った。『黒衣の刺客』は『非情城市』などで知られる侯孝賢監督が初めて挑戦した、武侠映画といわれる中国の時代劇アクション。セリフは最小限で、日本の奈良などでロケされたという美しい風景の中で、女刺客の悲しい運命が描かれていく。侯孝賢監督は日本のチャンバラ映画の影響を強く受けており「日本映画の刀の戦いはリアリティがある。そこを取り入れたつもりです」と語った。侯孝賢監督は「妻夫木さんとはずいぶん前に釜山映画祭で知り合い、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたので、彼を念頭にこの役は考えていた。次は日本映画を一緒に撮りたい。この映画があたったら、その続編でもいいね」と笑った。妻夫木さんは「僕は一期一会という言葉が好きなんですが、カンヌではそれを痛感しました。映画の力と、そして映画を超えた何かがあるなと実感しています」と笑顔を見せた。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月24日紀文食品は3月1日、「チーちく」シリーズの新商品として「ピザ味チーちく」を、東北地区~九州地区で発売する。○人気のピザ「マルゲリータ」をイメージ「チーちく」は、ひと口サイズのちくわの中に、独自の技術でチーズをリング状に巻き込んだロングセラー商品。「ピザ味チーちく」は、チーズとの相性と鮮やかな彩りを生かした「チーちく」シリーズの新商品。人気のピザ「マルゲリータ」をイメージしたシーズニングを練り込んだちくわと濃厚でクリーミーな3種のチーズの組み合わせは、子供から大人まで幅広く楽しめる味わいになっているという。内容量85g(5個入り)で、希望小売価格は240円(税別)。
2015年02月12日三蔵法師、孫悟空、沙悟浄、猪八戒はいかにして出会ったのか!? 『西遊記』の前日譚を描いたアクションエンターテインメント大作『西遊記~はじまりのはじまり~』。中国では公開15日で148億円というスピード記録を打ち立て、2013年の興行成績第1位に輝いた大ヒット作だ。監督を務めた『少林サッカー』『カンフーハッスル』のチャウ・シンチーに直撃!その他の写真1995年に『チャイニーズ・オデッセイ』で孫悟空を演じたこともあるチャウ・シンチー。『西遊記』には並々ならぬ熱意を持っているようだ。「子供の頃から大人になった今もとにかく大好きなんです。ドラマ、映画、小説を読み続けています。作者がどうしてこんなにいろんなアイディアを思いつくのか、不思議でどうしようもなかったです。エピソードゼロ的な話にしたのは、僕がそれを観たかったからですね」。誰もが知る『西遊記』をモチーフにしながらも、猪八戒が美男子だったり、孫悟空がハゲた老人だったり、キャラクター設定から意表をついてくる。「猪八戒は猪なんだけど、人間の姿の時は美男子。孫悟空は身軽で力が強い猿だけど、人間の姿の時は老人。落差を作って驚かせようと思ったんです」と説明。なるほど、凄腕の妖怪ハンターなのに虚弱体質な“空虚王子”など、他のキャラクターも落差たっぷり。奇々怪々なキャラクターたちに注目してほしい。いつもは監督&主演を務めるチャウ・シンチーだが、今回は監督・脚本・製作と裏方に専念。キャスティングは自らの“勘”にまかせたという。「玄奘(後の三蔵法師)役のウェン・ジャンはなんとなく三蔵法師っぽいなと思いました。勘ですね(笑)。玄奘に恋をする段役は、好き嫌いがはっきりしていてストレートなところがスー・チーっぽいなと思いました。彼女の映画はたくさん観てきたので、演技力も美人であることもわかってましたから」。ただし、孫悟空役だけは難航したのだとか。「ホワン・ボーに最初断られたんですよ。“あなたが孫悟空役をやった時の演技を超える自信がない”と。僕は、“たしかに僕を超えることはできないだろうけど、ホアン・ボーらしい孫悟空を演じてくれればいいんだよ”と説得したんです(笑)」。『西遊記~はじまりのはじまり~』11月21日(金)TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー文:岡大
2014年11月19日