俳優の岩下志麻(83)が、15日放送のBS12トゥエルビ『鶴瓶ちゃんとサワコちゃん~昭和の大先輩とおかしな2人~』(後9:00)に出演する。芸能界でも大御所クラスの笑福亭鶴瓶(芸歴52年)と阿川佐和子(芸歴40年)。芸能界随一の聞き上手で引き出し上手な2人がMCとなり、そんな2人を「鶴瓶ちゃん」「サワコちゃん」と呼ぶような昭和の大先輩をゲストに迎える。鶴瓶&阿川のコンビが大先輩ゲストに恐縮しながらも、他では見せないゲストの素顔に迫る大人のためのトークバラエティーとなっている。初対面だという鶴瓶は、実は昔からの岩下ファン。いつになく緊張気味な鶴瓶の姿が見られるのも、この番組ならではだ。トークの話題では、学生時代に精神科医を目指していた話や、女優の道を進むきっかけや小津安二郎監督からの大切な教え、笠智衆さんの自然体の演技など、大いに語り、世間を驚かせた「極道の妻たち」出演エピソードも。さらに、夫で映画監督の篠田正浩との結婚秘話や主婦としての一面、大好きだという阪神タイガースの話まで、大女優の意外すぎる素顔が次々と明らかになる。
2024年04月11日松本清張の原作を基に、桃井かおりと岩下志麻が競演し1982年の映画賞レースを席巻したサスペンスの名作『疑惑』が、「プラス松竹」チャンネルにて配信がスタートした。本作は、九州で起きた三億円保険金事件をヒントとし、映画化を前提に松本清張が執筆した小説が原作。同小説は『昇る足音』という題で『オール讀物』1982年2月号にて発表され、同年3月単行本刊行の際に『疑惑』と改題された。監督は『砂の器』『ゼロの焦点』ほか、数々の清張原作映画化を成功に導いた野村芳太郎が務めている。過去に暴行・傷害・恐喝・詐欺という前科4犯の犯罪歴を持ち、悪女・毒婦の極致とも言われる容疑者・球磨子(桃井かおり)。その国選弁護人となった東大法学部卒の才媛弁護士・律子(岩下志麻)が、いかにして圧倒的不利とされる裁判の趨勢を覆すのかという法廷劇だ。松本清張自ら脚色に参加しており、本来であれば容疑者と弁護人という信頼関係にあるはずの二人の間での、女と女の生き様とプライドを懸けた激しくも生々しいぶつかり合い、心理的葛藤・かけひき・せめぎあいが、エンターテインメント性豊かに描かれる。また、本作は日本アカデミー賞9部門受賞をはじめその年の映画賞を席巻。さらに、以降5回もテレビドラマ化されていることも、原作小説や本作の評価の高さを物語っている。<作品情報>『疑惑』配信中『疑惑』ビジュアル■ストーリー富山県新港湾埠頭で、車が時速40キロのスピードで海に突っ込んだ。乗っていた地元の財閥社長・白河福太郎(仲谷昇)は死亡したが、同乗していた後妻の球磨子(桃井かおり)は、かすり傷ひとつ負わずに助かった。やがて、夫に3億円の保険金が掛けられていることが判明し、球磨子は保険金狙いの殺人と疑われ、警察に逮捕される。新聞は球磨子を「北陸一の毒婦」と糾弾するなど、世間は球磨子の犯行を疑わないムードになっていた。そして、球磨子の弁護人として佐原律子(岩下志麻)が選ばれた。が、二人はことあるごとに衝突し……。監督:野村芳太郎原作・脚色:松本清張脚本:古田求野村芳太郎■出演桃井かおり岩下志麻鹿賀丈史小林稔侍柄本明仲谷昇丹波哲郎山田五十鈴■受賞映画賞・第6回日本アカデミー賞:優秀作品賞、優秀監督賞(野村芳太郎)、優秀脚本賞(古田求・野村芳太郎)、優秀主演女優賞(桃井かおり)、優秀助演男優賞(柄本明)、優秀音楽賞(芥川也寸志)、優秀撮影賞(川又昂)、優秀照明賞(小林松太郎)、優秀録音賞(原田真一)・第37回毎日映画コンクール:日本映画優秀賞、脚本賞(古田求、野村芳太郎)・第7回報知映画賞:主演女優賞(桃井かおり)・第56回キネマ旬報ベスト・テン:日本映画ベスト・テン第4位
2024年02月01日「『沸騰ワード10』(日本テレビ系)への出演で人気を集めるタサン志麻さんに、いくつかの芸能事務所が『うちに所属しませんか?』とオファーを出したそうです」(芸能関係者)人気がありすぎて予約が取れないことから、“伝説の家政婦”と呼ばれるようになった志麻さん。フランス料理店やビストロで料理人として経験を積んだのち、家政婦の仕事を始めた。「3時間で1週間分の作り置きを完成させ、片付けまで済ませるという手際のよさが話題になり、’17年2月に初めて『沸騰ワード10』に出演。手軽に作れる志麻さんのレシピは主婦層から大好評で、“料理は頑張らなくていい”という考え方も共感を呼んでいます。人気のあまり新規の家政婦の仕事は受付けを停止しているほど。彼女の魅力を見込み、ゆくゆくは林修先生のようなタレントにしたいと考える芸能事務所の関係者もいるようです」(前出・芸能関係者)しかし、志麻さんは芸能事務所からの所属オファーをすべて断っているという。「林先生のように事務所に所属すれば仕事の幅が広がり、収入は数倍にもなると思いますが……」(前出・芸能関係者)しかし、志麻さんにはその必要はない。というのも、すでに十分すぎるほどの稼ぎがあるのだ。「『沸騰ワード10』の出演料は、当初は1回5万円ほどだったかと思いますが、今では10万円以上。また、志麻さんは家事の工夫をテーマにした講演会に呼ばれることも多いのです。謝礼の相場は一般的に50万円からだといいます」(前出・芸能関係者)彼女のいちばんの収入源となっているのは著書の印税だ。「著書は30冊ほどで、累計250万部ともいわれています。たとえば、‘18年に発売された定価1千430円のレシピ本の売り上げは30万3千部を超えています。印税が10%とすると、この本だけでも4千万円超の収入となります。こうした収入を含めると、現在の年収は1億円ほどになるでしょう」(前出・芸能関係者)彼女がタレント転身を固辞するのには、家政婦としての美学も関係しているようだ。「テレビを通してフランス料理の魅力を伝えることにはやりがいを感じているそうですが、あくまでも自分は“いち家政婦”という思いが強いそうです。“タレントにはならない”と周囲にも話しており、現在でも家政婦の協会を窓口にしています。フランス人の夫との間に生まれた3人の子どもも幼く、家庭を大切にしたいという気持ちもあるのでしょう」(前出・芸能関係者)「ESSEonline」のインタビューでもその思いを明かしている。《私の原点は、フランス料理の持つ温かさ、食事が持つ豊かな時間をリアルに伝えていける家政婦。だから肩書もこのままで、とお願いしています》(2月3日配信)彼女が伝説たるゆえんは、家政婦としての矜持にあった――。
2023年04月20日近藤春菜さん スプツニ子!さん Kellyさん タサン志麻さん(料理家・家政婦) ⻑井かおりさん(ヘア&メイクアップアーティスト)らが 登壇!日本経済新聞社と日経BPは、2022年11月26日(土)に東京ミッドタウン・ホール(東京都港区)にて、 働く女性に向けた総合イベント「WOMAN EXPO 2022 Winter」を開催します。開催日まで、複数のセミナーで事前申込を受け付けています。セミナー事前申込受付は公式サイトから→ WOMAN EXPOは、女性がもっと活躍できる環境づくりを応援する「日経ウーマノミクス・プロジェクト」の一環として、2014年から開催しているイベントです。働く女性のための情報誌「日経WOMAN」、働く女性に役立つ情報を届けるWebメディア「日経xwoman」、健康や美容に関する情報を届ける「日経ヘルス」ほか、日経グループの媒体がそれぞれの特 徴を生かし、自分らしく輝くすべてのワーキングウーマンに役立つ情報や体験を、セミナー、展示など リアルの場で提供します。セミナーの登壇者として、近藤春菜さん(芸人)、マリ尾崎(スプツニ子!)さん(アーティスト、 Cradle 代表取締役社⻑)、Kellyさん(モデル)、タサン志麻さん(料理家・家政婦)、⻑井かおりさん(ヘア&メイクアップアーティスト)らが参加します。また、働くママパパ自身、チームリーダー、 ダイバーシティ担当者、人事部、あらゆる経営層の方が必見の【第4回 Working Parents Forum「男性 育休時代」到来!先進企業に見る制度とマネジメントノウハウ】や、「カラダと地球にやさしいプラントベースフード、大豆のすすめ」といった食に関するセミナーなども開催します。いずれのセミナーも、 事前申込による参加となります。展示会場は、協賛社によるサンプル配布やワーキングウーマンにおす すめの体験コーナーなど盛りだくさんです。さらに、来場者限定のプレゼント企画も用意しています。WOMAN EXPOは入場無料ですが、ご来場予定の皆様は公式サイトからのセミナー事前申込が必要 となります(→ 。新着情報や、各種プログラムの詳 細、各社展示ブースの出展内容についても、公式サイトをご覧ください。さらに、WOMAN EXPO 2022 Winterでは、初めてのアフターイベントを開催。オンライン配信なの で、会場に来られないという方でもお申込いただけます。こちらも詳細は公式サイトをご覧ください。WOMAN EXPO 2022 Winter 開催概要名称WOMAN EXPO 2022 Winter主催日本経済新聞社、日経BP協力テレビ東京、BSテレビ東京会期 2022年11月26日(土)10:00~20:00※展示会場の開場時間は17:00まで会場東京ミッドタウン・ホール(東京都港区赤坂9-7)入場料:無料(Webによる事前登録制)公式サイト: セミナー協賛:アクセンチュア/アメリカ大豆輸出協会(USSEC)/キンドリルジャパン/国連UNHCR協会/ソフトバンク/デロイトトーマツコンサルティング/ニチレイフーズブース協賛:伊藤園/近江八幡市/キューサイ/原子力発電環境整備機構(NUMO)/サンワード貿易/シーボン/日本中央競馬会(JRA)/マルコ協力媒体 :日経xwoman、日経WOMAN、日経ヘルス■講演・セッション 登壇者(11 月18 日時点)※タイトルや内容など、変更になる場合がございます。追加情報は随時、公式サイトにて発表します。セミナー参加の事前申込を受付中!※下記は事前申込受付中のセミナーの一部です。WOMAN EXPO 2022 Winter公式サイトから参加の 事前申込ができます。なお、各セミナーは満員になり次第、事前申込を終了いたします。ご了承ください。◇ 10:00-10:40 A01まっすぐも、遠回りも――回り道キャリアのすすめ近藤 春菜 さん (芸人)◇ 10:20-11:00 B01古い価値観から抜けだそう――私らしいキャリアの見つけ方馬渕 磨理子さん (経済アナリスト/日本金融経済研究所 代表理事)◇ 11:05-11:45 A02この人と、一緒にいるって決めたなら〜パートナーや家族とどうすれば 向き合える? 大切な人に優しくしたくなる、とっておきのヒント〜タサン志麻さん (料理家・家政婦) タサン・ロマンさん◇ 12:10-12:50 A03カラダと地球にやさしいプラントベースフード、大豆のすすめ◇ 13:15-13:55 A04女性の起業、成功の鍵 〜女性起業家が未来をひらく◇ 14:30-16:00 B04第4回 Working Parents Forum「男性育休時代」到来!先進企業に見る制度とマネジメントノウハウ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月18日タサン志麻さんのFARMERS CANDYひんやりアレンジメニューをご紹介中フルーツの力で心と体をケアすることを考えて作った課題解決型製品を発売六次産業化に取り組む株式会社農業開発(所在地:長野県中野市、代表者:阿部貴典)は、国産フルーツ100%のスムージーベース〖FARMERS CANDY(ファーマーズキャンディ)〗を2022年8月1日(月)に販売開始いたしました。生産者視点でフードロス削減、温室効果ガス削減に取り組む新たな商品です。クラウドファンディングによる先行販売で7月末にFARMERS CANDY商品をお届けしたお客さまからは、「自然の甘みでおいしい!」「暑い夏の楽しみになりそう」「常備しておくと便利ですね」「いちごの香りがフレッシュ」などの声をお寄せいただきました。当社農園(信州中野シャインマスカット園)のシャインマスカットやナガノパープルの他、ブルーベリー、せとか、いちご、パイナップル、スイカ、キウイフルーツなど、そのまま食べておいしい国産希少フルーツがラインナップ。フルーツの食べごろを瞬間冷凍し、スムージーベースにしてお届けします。※9月30日まで長野県産品EC送料無料キャンペーン実施中です。FARMERS CANDYオンラインショップ : 国産フルーツ100%、スムージーベース・冷凍フルーツフルーツは数えきれない栄養素が詰まった天然のサプリメント?!国内の果物消費動向は、依然、横ばい・やや下降傾向であることに果物生産農家として危惧していました。現在、果物消費を支えている50代以上の人口が減ることで需要低下が加速し、国内自給率を支える生産農家も減りかねない状況にあります。一方で、世界的に果物は、環境問題解決の糸口としても健康管理に欠かせない食べ物となっています。ビタミンA、C、機能性成分などの抗酸化物質、食物繊維を含む栄養素の宝庫です。これらの栄養素が相互的、あるいは相乗的に働き、病気を予防したり免疫力を高めます(管理栄養士監修)。新型コロナウイルスの影響などで、まさに免疫力アップが注目されています。もっと広い世代に果物の力を活用いただき身近な食べものとして親しんでほしい思いから、国産フルーツのスムージーベース・フローズンフルーツ〖FARMERS CANDY〗は生まれました。市販で入手できる冷凍フルーツは価格面から多くが海外依存の状況ですが、FARMERS CANDYは規格外等作物の利用やサプライチェーンの短縮により、国産100%でありながら購入しやすい金額を実現しました。今後、原料等の高騰により現状価格の維持が難しい場合もありますが、国内果物生産者として台所と健康を支える存在でありたいと考えています。*参考資料:カナダ政府ホームページ,フードガイド, :Harvard T.H. Chan School of Public Health ホームページ,健康的な食事プレート FARMERS CANDY のポジションFARMERS CANDY商品は、私たち生産者のフードロス削減・温室効果ガス削減の役割を担っています。◎フードロスの削減収穫物を冷凍加工することで果物の活用用途を広げ廃棄を減らします。◎温室効果ガスの削減農産物生産過程における剪定枝などの廃材やフルーツ加工過程における残渣を利用し、エネルギーに変えたり、畑の堆肥として循環活用します。※作物は、ただ廃棄すると腐敗の過程で温室効果ガスを発生します。一方で、生ごみとして廃棄すると焼却のためのエネルギーが必要です。生産→製造→販売という一連の流れの中にFARMERS CANDYはあり、農業経営の布石です。FARMERS CANDY スムージーベースの特徴1. 国産フルーツ100%、ナチュラル100%砂糖・保存料・着色料・増粘剤など添加物は加えていません。2. そのまま食べてもおいしいスムージーベース!ミキサーがなくても、そのまま冷凍フルーツとしてお召し上がりいただけます。3.不足しがちな栄養素を考慮したフルーツミックスフルーツの力をきちんと体内に届けるため、管理栄養士監修のもとフルーツの内容と配合を検討しながらつくりました。●好みやコンディションで選べる、基本ラインナップ3商品基本ラインナップ◎大地ーEarth Candy:200ℊ×4種7袋入シャインマスカットとナガノパープルが贅沢に入った、ぶどう好きの方へのおすすめセット。◎太陽ーSun Charge:200ℊ×4種7袋入健康効果で注目のベリー系が入っています。アンチエイジングに着目したセット。*タサン志麻さん利用のベリーミックスが入っています。◎潤ーMoisture Barrier:200ℊ×4種7袋入腸とお肌の健康を考えたセット。毎日必要なビタミンCと食物繊維をおいしく補います。※中身のフルーツは季節や在庫状況により変わります。______________________________名称:冷凍フルーツミックス商品名:国産スムージーベース・フローズンフルーツ原材料・アレルギー:商品ご購入サイト上に記載賞味期限:お届後、冷凍庫(-18℃以下)で60日が目安。解凍後の再凍結は品質劣化のためお控えください。価格:通常販売価格3,520~5,000円(税込)/1,400g入販売先: 製造・販売:株式会社農業開発______________________________●FARMERS CANDYのECサイトでは、2022年9月30日まで長野県産品EC送料無料キャンペーン実施中。 冷凍便送料無料でお試しいただけるお得な機会です。タサン志麻さんのFARMERS CANDYアレンジレシピECサイトオープンとあわせ、タサン志麻さんよりFARMERS CANDYアレンジレシピが届きました。ご主人の故郷フランスでは食後にデザートを食べるため、フルーツもよく召し上がるとか。冷凍フルーツはあると便利とのことでレシピをお寄せいただきました。暑い夏にぴったりの簡単スイーツメニュー!ぜひ、お役立てください。タサン志麻さんのFARMERS CANDYレシピが届きました|FARMERS CANDY|note : 会社概要2015年、先代より農地を引継ぎ法人化。 長野県北信地域、志賀高原の麓で生食用ぶどうを栽培しています。冬でもシャインマスカットを食べたいという声にお応えし、氷温貯蔵シャインマスカット商品、冷凍フルーツ商品の開発・販売も行っています。商号:株式会社農業開発代表者:代表取締役阿部貴典設立:2015年9月17日URL : 所在地:長野県中野市竹原1819-1地図 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月03日「第13回ベストマザー賞2021」発表・授賞式が6日、都内で行われ、受賞した篠田麻里子、蛯原友里、蜷川実花、潮田玲子、三浦瑠麗、タサン志麻が出席した。NPO法人日本マザーズ協会が2008年より開催し、今年で13回目を数える「ベストマザー賞」。毎年母の日の時期に行われ、1年間を通して全国で開催されるイベントのアンケートや各種ネット・モバイル投票を部門ごとに分類集計し、得票の高い著名人のベストマザーを全国のママたちの投票のみで選出している。芸能部門で受賞した篠田麻里子は、2019年に一般男性と結婚し、昨年4月に第1子となる女児を出産。「こんな素敵な賞をいただるとは思ってもいなかったので自分が一番ビックリしています。去年初めて出産したんですが、コロナ禍の中で見えないウイルスの不安と初めての出産の不安との戦いで、毎日無事生まれるのかなとかコロナどうなるんだろうという不安の中で出産しました。我が子に会えた瞬間は感動という言葉だけでは言い尽くせないうれしさを覚えています」と産みの苦しみと新たな命の誕生の喜びを感じたといい、「コロナ禍の中、不安を拭ってくださった医療従事者の皆様には心から感謝を申し上げたいです」と感謝の言葉を述べた。続けて「まだ子どもが1歳でお母さんができているか不安ですが、これからも子どもにとってのベスト、自分にとってベストを尽くして子育てを楽しんでいけたらと思っています」と今後の育児に意欲を見せた。また、ママの先輩でもある前田敦子には出産から育児までの相談をしているという。「『肩の力を抜いて大丈夫だよ。育つから』と言われて励みになりました。適当にしているつもりがどこかで一生懸命やっている自分もいて、あっちゃんの『気を抜いていいんだよ』という言葉で手を抜いてみようと思うようにしています。ありがたいママ友というか先輩ですね。何かあったら相談していますし、昔から最高の仲間だと思っています」と絶大な信頼を寄せていた。文化部門には、蛯原友里が受賞。夫・ILMARIとの間に出産した第1子となる男児が今年で5歳になったという。「まさか自分がこの賞をいただけるとは思っていなかったので本当にうれしいです」と受賞を喜び、「今朝、息子にママってどんなママ? と聞いたら『分かんない』と言ってましたが、後から走ってきて耳元で『明るいママだよ』と言ってくれました。その言葉を聞いてうれしかったですし、お母さんって毎日大変ですが、その分楽しいことがいっぱいあると実感しています」と幸せオーラ。夫・ILMARIには「この場に立っていられるのも側で支えてくれるパパの存在が大きいです。私もお仕事をしているので、仕事と家庭のバランスが取れていない時はパパがいてくれるから子どもが笑顔でストレスなく楽しく毎日過ごせていると思います。色んな面で感謝しています」と感謝しきりで、「最近はパパと息子がお相撲をしていて、それを見ているとほのぼのとしていて楽しいなって思います」と母としての顔も覗かせていた。なお、篠田と蛯原以外には、芸能部門で蜷川実花、スポーツ部門で潮田玲子、政治部門で三浦瑠麗、特別部門でタサン志麻がそれぞれ選ばれた。
2021年05月06日今年は外出自粛やテレワークなどで“おうち時間”が長くなり、家で食事をする機会がぐっと増えているかと思います。育児に家事に仕事にと忙しい毎日のなかでも、家族にはなるべくおいしいもの、そして健康維持のためにも栄養があるものを食べさせてあげたいですよね。そんなときに便利なのが「丼もの」。手間が少なく、時短で用意ができる上に、アレンジ次第で肉・魚介・野菜などもふんだんに使えて、バランスよく栄養を摂取できます。たっぷりご飯にすれば食べ盛りの子どもたちも大満足な上、家事目線で言えば、おかずとご飯がひと皿に盛れ、洗い物が少なくて済むのも嬉しいところ。今回は、「おいしさで、日本を元気に」をコンセプトに、家族のために毎日料理をする皆さんをはじめ、日本中の頑張る人々を応援するために作られたキッコーマンの「応援ごはん」に注目。家族で食卓を囲む機会が増えた今の時期にピッタリな、日本各地のおいしい“お手軽丼ものレシピ”をご紹介します。TVやメディアでも話題の伝説の家政婦・志麻さん監修のレシピです!タサン志麻さん プロフィール有名フランス料理店で15年間勤務。その後フリーランスの家政婦となる。冷蔵庫にある食材で作り上げる料理が評判を呼び、「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれる。 公式サイト 【レシピ一覧】1.トンテキ丼(中部地方)2.木の葉丼(近畿地方)3.牡蠣としょうがの炊き込みご飯 パエリア仕立て(中四国地方)1.トンテキ丼(中部地方)肉汁と焼肉のたれを混ぜることでおいしさアップ!【材料】(2人分)なす 1/2本しいたけ 2枚サラダ油 大さじ2豚ロース肉(かつ用) 2枚れんこん(輪切り) 4枚かぼちゃ(5mm幅の薄切り) 2切れしし唐辛子 4個 キッコーマンわが家は焼肉屋さん 中辛 大さじ4ご飯 丼2杯分【作り方】1.なすは、輪切りにして、しいたけは半分に切る。2.フライパンに油を熱し豚肉を両面強火で焼いて一旦取り出し、アルミホイルで包んで休ませる。3.同じフライパンで、野菜にじっくり火を通して、取り出す。4.同じフライパンに、(2)の肉を肉汁ごと戻し入れ、焼肉のたれを加えて煮詰めながら絡める。5.丼にご飯を盛り、ひと口大に切った肉、野菜を盛り、フライパンに残ったたれをかける。★ここがポイント★季節の野菜をたっぷり食べられるボリューム丼!肉汁と焼肉のたれを混ぜることでうまみが増します。「焼肉のたれ」1つでごま油の香りや野菜のコクが感じられて、豊かな風味に仕上がります。2. 木の葉丼(近畿地方)豊かなだしの味わいにチーズがよく合う!【材料】(2人分)かまぼこ 1/3本ねぎ 1本卵 3個サラダ油 小さじ1ピザ用チーズ 適量ご飯 丼2杯分(A) キッコーマン濃いだし本つゆ 50ml砂糖 大さじ2水 200ml【作り方】1.かまぼこは、5mm幅に切る。ねぎは4cm長さのぶつ切りにする。卵を溶きほぐしておく。2.フライパンに油を熱してねぎを焼き色がつくように焼き、(A)を加えて中火で2~3分煮る。3.かまぼこを加え、卵、チーズも加えて蓋をし、弱火で1分蒸す。4.丼にご飯を盛り、(3)をのせる。★ここがポイント★かまぼこと卵で仕上げるやさしい美味しさ。だしの風味豊かな味わいに、チーズを加えてさらにおいしさアップ!「濃いだし本つゆ」の合わせだしで、あっさり、だけどしっかりとした旨味が広がります。3. 牡蠣としょうがの炊き込みご飯 パエリア仕立て(中四国地方)ごぼうの風味がアクセント!華やかな牡蠣ごはん【材料】(2人分)ごぼう 1/4本しめじ 1パックパプリカ(赤・黄) 1/2個れんこん 小1個しょうが 1/2片さやいんげん 適宜 デルモンテ・エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1米 2合かき(むき身) 10個(A) キッコーマンいつでも新鮮 旨みあふれる牡蠣しょうゆ 大さじ4砂糖大さじ1水400ml【作り方】1.ごぼうは粗みじんに切る。しめじは小房に分け、パプリカはくし切りにする。れんこんは輪切りにして、しょうがは、せん切りにする。さやいんげんはゆでておく。2.フライパンにオリーブオイルを熱し、米、ごぼうを炒め、米が透き通ったら(A)を入れてひと煮立ちさせる。3.かき、しめじ、パプリカ、れんこん、しょうがをのせ、蓋をして弱火で15分炊く。4.炊き上がったら火を止めて10分蒸らし、仕上げにさやいんげんをちらす。★ここがポイント★旬の牡蠣を彩りの美しい野菜と一緒にフライパンで炊き上げれば、手軽にパエリアが出来上がります。味付けは「牡蠣しょうゆ」。ハレ感のある仕上がりで、おもてなしにも最適です。お米と一緒に炒めるごぼうの風味が味にアクセントを添えます。牡蠣しょうゆに含まれるしいたけエキス・ほたてエキスで1本で味が決まります。■「応援ごはん」って何? おいしい記憶で、人々を応援したい! 旅行や遠出がしにくくなっている今、「食を通じて各地の文化に触れてみる」というのも、毎日を楽しむ方法のひとつ。お取り寄せもいいですが、コストをかけず、身近な材料で手軽に“ご当地の味”を楽しむことができるなら、ぜひ家庭でも挑戦してみたいですよね。今回ご紹介した「応援ごはん(R)」は、全国各地のキッコーマン社員が推薦する“ご当地丼”を伝説の家政婦・志麻さんがアレンジをしたメニューです。北海道、東北、関東、首都圏、中部、近畿、中四国、九州の8エリアから、手軽に作れる”ご当地丼”レシピが勢揃い! 濃縮つゆ・焼肉のたれ・牡蠣しょうゆなどを活用することで「時短」も叶えており、10〜15分程度で作れるメニューも多くあります。おいしいご飯は、心にも体にもエネルギーを与えてくれます。そして家族で楽しく囲んだ食卓での“おいしい記憶“は、一生、子どもたちの心に残るもの。「応援ごはん」は、“おいしい記憶”で人々を応援したい、そんなキッコーマンの想いも込めて作られています。■“ご当地丼”レシピは全部で10品! このページで紹介した3品のほかにも、志麻さんらしいひと味が加えられた、手軽なのに本格感のある魅力的なレシピがずらり。たとえば、東北エリアの 「油麩丼」 では、だしをたっぷり含んだ油麩を、ベーコンや卵と一緒に楽しむ変わり種。油麩からジュワッと染み出るだしが絶品です!関東エリアの 「たれかつ丼」 は、お惣菜のとんかつにトマト・青じそ・オリーブオイルを使ったソースをかけて、風味豊かにさっぱり味わえる仕上がりです。どれも簡単で試してみたいメニューばかりなので、この冬の“おうち時間”の楽しみに、皆さんの家庭でもぜひ試してみては? 『応援ごはん』詳しくはこちら PR:キッコーマン
2021年01月29日今年、映画デビュー60周年を迎えた女優の岩下志麻さん(79)。くしくも、その作品『乾いた湖』を監督し、やがて夫となるのが、篠田正浩さん(89)だ。お2人は結婚以来、自立した夫婦の先駆けとして、互いを「戦友」と「同志」と呼び合いながら第一線で活動してきた。120本以上もの映画に出演し、その大半で主役を演じた岩下さんだが、最も多いのが篠田監督とのコンビ。そして、夫婦の間には一人娘がいる。岩下さんが32歳のときに産まれた、待望の長女だ。「30歳を超えたころから、すごい子供が欲しくなったのね。年齢も考えて、そろそろ産みたいと思っていたら、運よく授かりました。母親になっても仕事は続けるつもりでしたから、妊娠した時点で、知り合いのベテラン看護師さんにお世話をお願いしました。出産直後に娘を抱いたときは、これ以上の幸せがあるかしら、と思いましたね。ところが、娘が生後3カ月のとき、篠田の新作『卑弥呼』の台本が届いて、手にした瞬間に母乳が止まってしまったんです。人間の生理って不思議ですね。仕事にバーッと神経がいったと思ったら、もう二度と母乳が出なくなって。以降、娘は人工ミルクで育てました。この映画では、卑弥呼のメークで眉毛をそったので、帰宅すると、異様な私の顔を見た娘が激しく泣きだすんです。だから、抱っこもできない。すごく切なかったですね」「『お嬢さんがかわいそうだから、仕事をやめてください』。あるとき、娘のお世話をお願いしていた方から言われて、私も本当に涙が出ました。女優をこのまま続けていいのかと罪の意識にさいなまれ、鬱っぽくなりました。また、うちの娘は“後追い”しなかったんです。もう、この人は仕事に行くものと、あの幼さで気持ちを抑えている。それが余計にいじらしくてね。しかし、そんなとき、篠田は言いました。『おまえさんから女優を取ったら、何もないよ。やめちゃいけない。女優をしているときが、いちばん輝いているんだら』」励まし続けてくれた篠田監督との77年の『はなれ瞽女おりん』で、第1回日本アカデミー賞主演女優賞を受賞。岩下さんは「これで吹っ切れました」と話す。一方、実生活では娘さんが小学校入学という時期を迎えると、運動会や入学式などの学校行事にはすべて出席。撮影現場から家庭に戻ると、「愛してる、愛してる」とわが子を抱きしめたという。「帰宅して娘にワーッと抱きつくと、すべての疲れが取れました。私は本気で『愛してる』だったんだけど、そのうち小学校の高学年になると、娘のほうが『気持ち悪いからやめて』で、いつの間にかやめましたが(笑)。私が甘い分、篠田は厳しかったですよ。ご挨拶からお箸の持ち方まで。そのおかげで、きちんと育ってくれたかなと思います」今年、突然襲ったコロナ禍は、そんな岩下さんと家族の日常にも大きな変化をもたらした。「このコロナのなか、私は外出を我慢する代わりに、オンラインで太極拳を続けています。先生の指導をパソコン画面で流しながら。おかげさまで、体重は20年間、変化なしです。先日もコロナが少し収まってきたときには、娘や孫たちと外食の話でチラッと盛り上がりましたが、結局やめました。旅行もあきらめましたし。男の子2人の孫たちは、もう中学生と高校生。ええ、いまも私は“志麻ちゃん”と呼ばれています(笑)」岩下さんの長女は、大学卒業後、「両親とは違う世界で生きたい」と一般企業に就職して早々に家を出た。結婚したのも、母親と同じ26歳だったという。「娘は幼いころから自立心旺盛でした。育ち盛りの孫たちの子育てでは、朝5時半起きのお弁当作りに始まり、ぜんぶ自分でやっています。わが子ながら偉いなぁと思うし、私が反面教師かも。彼女自身、やっぱり『岩下志麻と篠田監督の娘』として、イヤな思いもしたと思うんです。ですから、孫たちも『岩下志麻の孫』とは言われたくないと考えたのでしょう。残念ですが、孫の運動会には一度も誘われませんでした。でも、娘が子供のお誕生日をきちんとお祝いするところや母の日にカーネーションを贈ってくれるのは、私の習慣を受け継いでくれているのかな」「女性自身」2020年10月20日号 掲載
2020年10月12日『心中天網島』など日本映画史に残る名作や、『極妻』など、近寄りがたい美貌で、ちょっと怖そうな印象を持つ人も多いはず。そんな岩下志麻さん(79)がコロナ禍で、自宅のリビングで大好きな阪神の試合に、大声を張り上げながら熱狂しているというからビックリだ!夫は、篠田正浩さん(89)。女優と監督としてコンビを組んできた夫婦の関係は半世紀にわたってお互いに自由で自立しているーー。「篠田との初デートは、彼が監督した『暗殺』の京都ロケで。先斗町のお料理屋さんで、2人で2升空けました(笑)。デートでは、いつも熱く映画のことを語っていましたね。でも、まだ恋愛感情はなくて、尊敬止まりでした。ところが撮影を終えて、赤坂のナイトクラブで篠田とマンボを踊っていたら、突然、この人と結婚するんだ、と直感したんです。それで、踊りながら言ってしまったんです。『どうも私、監督さんと結婚するような気がします』。彼はびっくりした顔で席に戻ってしまい、『ひどい清純派もいるもんだ。こうやって男を口説いているのか』と思ったみたい(笑)」当時、監督と女優の交際はタブーで、会社側は猛反対。岩下さん本人も、野村芳太郎監督の『五瓣の椿』でブルーリボン賞の主演女優賞に輝き、23歳にして「初めて女優としての自覚を持てた」ところだった。「ですから、すぐに結婚ではなく、まず同棲してみようとなったんです。田園調布の一軒家でしたが、SNSの盛んないまなら大変だったでしょうね。よく、見つかんなかったな、と(笑)。2年の同棲生活のあと、私が26歳のときに結婚したのですが、そのとき篠田が言いました。『結婚しても、女優はやめないでほしい。むしろ結婚生活を栄養分にして、女優としてもっと豊かになってほしいんだ。女優として家庭は休息の場にして、家事もいっさい放棄していいよ』私自身、役に入り込むタイプですから、この言葉はありがたかったです。ただ、世間的には、家事をしないと知られたことで、『主婦の風上にも置けない』と、かなり激しいバッシングを受けました。でも、これも篠田が全面的にバックアップしてくれました。なにより、その後、夫婦で独立プロを立ち上げたりして必死でしたから、そんな批判の声を気にするヒマもなかったんです」篠田さんは、新婚当初から妻となった岩下さんのことを「戦友」と呼んだ。早くも結婚から2カ月後には、二人三脚で映画の独立プロダクション「表現社」を立ち上げる。「ふだんはけっして弱い部分を見せない篠田が、松竹を辞めた日にウイスキーを1本空けて、へべれけになっている姿を目撃したんです。ああ、この人にとってはそれほどの決意なんだと改めて知り、なんとか力になりたいと思いました。69年に篠田と組んだ『心中天網島』では、初めてチケット売りも体験しました」この映画は興行的に大ヒットしたばかりでなく、『キネマ旬報』ベスト・テン1位や、岩下さんも数々の主演女優賞に輝くなど高い評価を得て、夫婦の代表作となった。その後の86年、『鑓の権三』を監督するにあたり、篠田さんは言った。「これで、僕が撮る岩下志麻は最後だよ」四半世紀にわたった監督と主演女優のコンビに終止符が打たれた。しかし、岩下さんの女優としてのチャレンジは続く。同年、前出の『極妻』シリーズへの出演で、さらに新境地を開いたのだった。そして72歳になった篠田監督は引退宣言をして、執筆活動に入った。当時のインタビューで、岩下さんは「これでやっと、女優としてではなく、妻として彼と向き合える時間が増えると思います」と語っていたが。 「ふふふ。そうは言いましたが、映画のお仕事も続きましたし、やっぱり私は女優でしたね。それから、つくづく思うんです。結婚にあたり、『家事はしないでいい』と言った彼ですが、まあ、新婚当初はそうでも、そのうち変わるかもと思っていたら、まったく変わりませんでした。いまだに部屋も別で、互いに自由にやりたいことをやってます。当時から、私が篠田の映画に出たらギャラをもらっていましたし、税金も別々に払ってきました。お財布も別々、相手の貯金額も知らないし、月々の家計が折半というのも変わりません。彼は引退しましたが、自由で自立した夫婦の関係は、半世紀以上たっても同じですね。もし、献身的な奥さんを求められていたら、私なんて、3日で追い出されたでしょう(笑)」「女性自身」2020年10月20日号 掲載
2020年10月12日毎晩の献立作りに悩んでいませんか?仕事や育児に日々奮闘していると、晩ごはんのメニューを考えるのが億劫になりがちです。かといって、外食や出来合いの惣菜だと、栄養バランスが気になるし…。そんなママたちの悩みが軽くなる、頼れる一冊が発売されました。予約の取れない伝説の家政婦・志麻さんの最新レシピ本『1分で決まる!志麻さんの献立の作り方』では、1分もかからずに15品ほどの献立を考え、調理してしまう志麻さんの献立力に着目。1)メインの食材を決める。2)メインの調理法を決める。3)つけ合わせを決める。以上の3ステップをベースに、1分で献立を決めるためのノウハウを紹介しています。プロフィール志麻(しま)さん大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュランの三ツ星レストランでの研修を修了。その後、日本の有名フランス料理店等で15年働く。2015年にフリーランスの家政婦として独立。「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになる。2017年2月、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)で一躍話題となり、2018年5月、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でその仕事ぶりが放映され、クール最高視聴率を記録。現在は『つくりおきマイスター養成講座』の講師や食品メーカーのレシピ開発などでも活動。著書に『志麻さんのプレミアムな作りおき』『志麻さんの何度でも食べたい極上レシピ』他、多数ある。【タサン志麻HP】 ■「なければあるもので代用する」柔軟な発想のフランス料理が献立の基本家政婦の仕事は、各家庭の買い置きの食材や常備している調味料に合わせて作ることが多く、志麻さんはこうした経験を長年積んでいく中で、徐々に献立作りのコツが身に付いていったそうです。「キッチンに立ち、まず考えるのが食材と調理法、味の組み合わせの方程式。メインの食材を決め、次にどう調理するかを考え、そこにつけ合わせを添えていきます」和食の場合、じゃがいもがないと肉じゃがは作れませんし、大根がなければぶり大根も作れません。一方、志麻さんがベースにしているフランス料理の場合は、「なければ何かで代用」という発想が基本にあります。「こうして考えていけば、組み合わせはいくらでもあって、バリエーションは無限大。冷蔵庫にある食材を眺めながらメインを決め、そしてつけ合わせを考える…この作業は私にとって楽しみの一つなんです。キッチンに立っている方々の役に少しでも立てばと思い、おすすめのレシピとともに、そのノウハウを紹介することにしました」■とってもシンプル! 志麻さん流 献立作りの3ステップ志麻さんの献立作りの基本は、1)メイン食材を決める、2)メインの調理法を決める、3)つけ合わせを決める、の3ステップ。この3つのルールに従えば、バランスのとれた献立があっという間に決まるそうです。STEP1:メインの食材を決める肉? それとも魚? 日によって食べたい食材はさまざま。まずは食べたいメインの食材を決めます。例えば、豚バラ肉、鶏むね肉、挽き肉、イワシやサバ、貝やエビなど、それぞれの特徴を踏まえながら、まずは食材を選びます。STEP2:メインの調理法を決める食材が決まったら、次は調理法を選びます。蒸し煮・蒸し焼き、グリルで焼く、オイル煮、オーブンで焼く、ソテー・ポワレにする、マリネ・カルパッチョにする、煮込むの7通りから選びます。STEP3:つけ合わせを決めるつけ合わせは、同じ食材でも調理法によって味も食感も変化します。調理法は7つ。ピュレにする、オーブンで焼く、揚げる、煮る、ゆでて和える、そのまま和えるから、メイン料理に合わせて、お好みのものを組み合わせましょう。以上の3ステップにそって選んでいけば、無限の組み合わせができ、献立に悩むこともなくなりますね。■おなじみの食材がごちそうに変身! 今すぐ作りたいメイン料理2品献立作りの際は、前述の3ステップを頭に思い描きながら考えれば、時間がなくてもさっとアイデアが浮かびそうですね。今晩からぜひ試してみてはいかがでしょう? それではここで、グルメな著名人の舌もうならせる志麻さんのレシピから、メイン2品を大公開!メイン料理レシピ1:鶏ささみのコンフィ【材料】(2~3人分)鶏ささみ…4本(筋を取る)にんにく…1片(半分に切る)ローズマリー…1本オリーブオイル…大さじ4塩…適量(肉の量に対して0.8%を目安に)こしょう(あれば黒こしょう)…少々砂糖…適量【作り方】1.鶏ささみにしっかりめの塩とひとつまみの砂糖をふってもみ込み、10分くらいおき、水分が出たらふき取る。2.鍋に湯を沸かす。3.大きめの密閉保存袋に1とオリーブオイル、にんにく、ローズマリー(タイム、ローリエでもOK)、こしょうを入れる。4.沸騰した湯の中に袋ごと3を入れて、上のふちを持って袋の中の空気を抜く。5.ふたをし、火を止めてそのまま40分くらいおいて出来上がり。メイン料理レシピ2:メカジキのポワレ【材料】(2~3人分)メカジキ(切り身)…2枚切れ玉ねぎ…1/2個(みじん切り)セロリ…1本(みじん切り)にんにく…1片(みじん切り)水…200ccコンソメ…1個マカロニ…60g(固めにゆでる)バジル…8枚ケッパー…(あれば)適量レモン…1/4個塩こしょう…適量油…大さじ1【作り方】1.メカジキの水分をとり、塩こしょうをする。2.フライパンに油をしき、強めの中火で焼き、焼き色がついたら取り出す。3.玉ねぎ、セロリ、にんにくを炒め、しんなりしたら水とコンソメを加え、弱火で煮る。4.野菜がやわらかくなってきたら、マカロニ、バジル、ケッパーを加えてレモンを絞り、メカジキを戻し、まわりのソースをかけて味をなじませれば完成。■離乳食としても使える、シンプルつけ合わせレシピ2つフランス料理と聞くとなんだか格式の高いイメージがありますが、志麻さんのレシピは材料も作り方もとってもシンプル。仕事帰りでも作る気になれる手軽さが魅力です。また、本書にはつけ合わせのレシピも豊富に掲載されていて、ちょっとアレンジを加えれば、子供の離乳食としても使えそうな内容になっています。つけあわせレシピ1:かぼちゃのピュレ【材料】かぼちゃ…小1/4個(皮を取る)水…適量バター…15g牛乳…50cc【作り方】1.鍋に適当な大きさに切ったかぼちゃを入れ、ひたひたの水でやわらかくなるまで煮る。2.かぼちゃをざるにあげ、そのまま裏ごししてペースト状にする。3.2にバター、牛乳を加えて均一になるように混ぜ合わせて出来上がり。つけあわせレシピ2:じゃがいもの重ね焼き【材料】じゃがいも…2個(薄切り)バター…15g(溶かしておく)塩こしょう…適量【作り方】1.耐熱容器に薄くスライスしたじゃがいもを並べ、全体にバターを塗り、塩こしょうを少々ふる。2.同じ順番でじゃがいもを重ねていく。3.オーブン(220~230度)で30分くらい焼いて完成。本書にはメインとつけ合わせ以外にも、スープとデザートのレシピも掲載されています。基本のコンソメスープから季節のポタージュ、フレッシュなりんごを使ったフランスの定番デザートまで、どのレシピも華やかで美味しそう! 余裕のある日にデザートまで作ってみてはいかがでしょう? 自宅にいながらにしてコース料理を楽しむこともできそうです。献立作りのネガティブな感情が、いつの間にか「ワクワク!」に変わるかも!?料理が得意な人も、そうでない人も、あらためて料理の楽しさを実感できる一冊。ぜひチェックしてみてください。参考図書:『 1分で決まる! 志麻さんの献立の作り方 』(マガジンハウス)著者 志麻家政婦として様々な家庭に出向き、その家庭にあるもので1分もかからずに15品ほどの献立を考え、瞬く間に調理してしまう志麻さん。多くのファンから寄せられる「どうやって献立を考えているの?」という疑問に応える本書では、志麻さんが現在の家政婦の仕事で培った献立のシンプルルールを大公開。グルメで知られる著名人たちを次々うならせてきた志麻さんの絶品レシピとともにお届けします。撮影/中島慶子(マガジンハウス)
2019年05月09日依頼者の家庭に出向き、冷蔵庫にある食材だけで、家族構成や好みに合わせて3時間で1週間分の作り置き。その料理の腕と手際の良さで話題の、「予約が取れない伝説の家政婦」タサン志麻さんは、テレビや雑誌など幅広いメディアで活躍するほか、料理教室やレシピ開発も手がける、フランス人の夫と1歳の息子さん、2匹の猫と暮らすママです。そんな志麻さんの新刊が、初のエッセイ付きレシピブック 『厨房から台所へ 志麻さんの思い出レシピ31』 (ダイヤモンド社)。フレンチの世界で長年シェフを務めていた志麻さんが、今の仕事をするにいたるまでどんなことを考え、どんな人生を送ってきたのか? 思い出のレシピとともに、幼少期から振り返る一冊です。タサン志麻さん プロフィール大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュランの三ツ星レストラン(ジョルジュ・ブラン)での研修を修了。その後、日本の有名フランス料理店等で15年働く。2015年にフリーランスの家政婦として独立。「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになる。2017年2月、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)で一躍話題となり、2018年5月、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でその仕事ぶりが放映され、クール最高視聴率を記録。現在も家庭に出向き、冷蔵庫にある食材で家族構成や好みにきめこまかく応じた料理に腕をふるうほか、「つくりおきマイスター養成講座」の講師や料理教室、食品メーカーのレシピ開発などでも活動。フランス人の夫と子どもと3人で暮らす。著書に、第5回「料理レシピ本大賞in Japan 2018」料理部門で「入賞」した処女作『志麻さんのプレミアムな作りおき』などがある。 【タサン志麻ホームページ】 ■タサン志麻さん「フランス料理との出会い、妊娠を機に新しい世界へ」海と山に囲まれた、自然豊かな山口県で生まれ育った志麻さんは、生活や遊びの中に自然と食べ物があったといいます。それがのちにフランスに惹かれていくことにつながったのだとか。志麻さんのお母さまは、看護師として忙しく働きながらも、常に新しい料理に挑戦。子どもたちにも幼い頃から包丁を持たせ、志麻さんは料理やお菓子をつくることが自然と好きになっていったそう。その後、料理人を目指して、調理師専門学校の門を叩きます。そのなかでフランス料理に興味を持ち、フランス・リヨンへ料理留学。世界中から人が訪れる三ツ星レストランで修行し、帰国後も日本のフレンチの有名店で働いてきた志麻さん。フランスの家庭で過ごしたような、飾らないシンプルな料理と会話を楽しむ時間をつくるのがやりたかったことだと気付いたそう。そして妊娠を機に、子どもが生まれてからも自分のペースで料理に関わり、今までの経験を生かせること、と考えついたのが家事代行の仕事でした。器具や材料、道具などが揃っていない、さらには家族構成や環境も違う、さまざまな家庭で料理をすることは難しいこと。でも日々の食事にある背景をくみとり、食べる人に合わせて料理をつくるのは、自分の家族を思ってつくるのと同じ。だからこそ、志麻さんのレシピは忙しいママにも役立つものになっているのだと思います。■シンプルで簡単なのにおいしい「フレンチ料理店で学んだコツ」料理のタイミングを大切にし、仕上がりをイメージしてムダのない仕事をすること、きれいなキッチンを保つことなど、フレンチの名店で学んだことが今でも仕事のベースとなっているという志麻さん。そのひとつが塩加減。同じ材料でも季節や産地によって変わるので、分量よりも感覚で覚えるそう。そのほか塩をするタイミング、洗いものの仕方や火加減なども、普段の料理づくりを段取りよくしてくれるポイントです。シンプルなレシピで美味しくするコツも数多く紹介。材料が少なくても、手間がかかっていなくても、材料の上手な使い方や盛り付け方などを教えてくれているのもうれしいところ。ポイントを押さえて、手をかけるところはていねいにするのが大切なのだそう。フランスでは、小さいときから野菜のピュレやポタージュを食べているからか、野菜嫌いの子どもは日本に比べて少なく感じるという志麻さん。野菜嫌いの子どもには、じっくり煮込んでくさみを消すのもポイントだそう。またしっかり煮込んでいる料理は、冷凍にも向いていて作り方も簡単。実は、野菜を切って肉を焼き、ワインやコンソメを入れて火にかけるだけのフランス料理は、コトコト煮込んでいる間に子どもと遊んだり、家事もこなせるというのも目からウロコです。簡単だけど手抜きではない。段取りよく、できるだけ簡単においしいものがつくれたら、料理は楽しいと思えるといいます。■子どもを子ども扱いしない「志麻さんの子育て」日本で出会ったフランス人の男性と結婚した志麻さん。子どもを子ども扱いせず、一人の人間として接する。そんなご両親の教育がフランスの子育てに似ているところがあったため、フランスの文化を違和感なく受け入れられたといいます。息子さんは生まれたときから一人で寝かせて、大人の時間をしっかりつくることで、ストレスなく子育てができているそう。志麻さんは、子どもにも大人が食べておいしい料理を食べさせたいと、離乳食もフランス流に野菜のピュレからスタート。大人の分と別々につくることはせず、塩分は控えめにしながらも、一緒に食べるようにしていたそう。例えば、ステーキの付け合わせにもよく使われるじゃがいものピュレは、肉巻きやサラダに変えると子どもが食べやすい料理になるほか、グラタンやサラダなど、さまざまな料理にもアレンジが可能です。仕事での葛藤や悲しい流産など、これまでの人生を包み隠さず綴っている志麻さん。本書には志麻さんの人生が、思い出のレシピとともにぎゅっと詰まっています。また料理で失敗したときのカバーの仕方や、あるもので代用する方法など、志麻さんのお仕事ならではのアイデアも満載。日々の食事作りのヒントにもなる、忙しいママも必読の一冊です。参考図書: 『厨房から台所へ 志麻さんの思い出レシピ31』 (ダイヤモンド社)伝説の家政婦・志麻さん初の書きおろし料理エッセイレシピ本! 母の餃子、おばあちゃんのお煮しめ、フランスのママン直伝のキッシュ、三ツ星フレンチレストランのまかない料理(ゆで鶏のシュープレームソース)、つくりおきの人気レシピ、初恋の人へ送ったスイーツ…あの志麻さんのルーツとなったレシピを初公開した一冊。
2019年03月24日伝説の家政婦として人気のタサン志麻さんは多方面で活躍する一方、一児の母としてママ業にも励んでいます。 前回 のお話では、普段の献立は忙しくても作り置きはせず、毎日30分ほどで作って夕食を楽しんでいるとのことでしたが、お子さんの食事はどうされているのでしょう? 離乳食も手早く用意されていたのでしょうか? さらに、もうすぐ冬のイベントシーズンが到来します。クリスマスや忘年会、新年会などのホームパーティを開く際、志麻さんはどんな料理でゲストをもてなすのでしょうか。自宅料理を一冊にまとめたレシピ本 『「作り置き」よりカンタンでおいしい! 志麻さんの自宅レシピ』 より、大人も子どもも喜ぶ料理アイデアを教えていただきました。タサン志麻さん プロフィール大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュラン三つ星レストランでの研修を終了。その後、日本の有名フランス料理店等で15年働く。2015年にフリーランスの家政婦として独立。家事代行マッチングサービス『タスカジ』で定期契約顧客数がナンバーワンとなり、「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになった。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でその仕事ぶりが放映され、クール最高視聴率を記録。現在は『つくりおきマイスター養成講座』の講師や食品メーカーのレシピ開発などでも活動。フランス人の夫と子どもと3人暮らし。■離乳食はわざわざ作らない! 煮込み料理やスープをアレンジ――前回のお話では、フランス滞在中に経験した“調理時間は短く、食事時間を重視する”を見習って、普段から作り置きはせずに、毎晩30分ほどで手早く夕食の用意をしているとのことでしたが、育児中もそのスタンスは変わらなかったのでしょうか?タサン志麻さん(以下、志麻さん):そうですね。ほとんど意識していませんでした。またフランスの話になるのですが、フランス人には育児中にわざわざ離乳食を作るという感覚があまりないようで、基本的には大人が食べているものの中から子どもが口にできるものを食べさせます。もちろん、香辛料や塩分は控えめにしますが、スープや煮込み料理などを作れば、大人はもちろん、小さな赤ちゃんでも具をすり潰せばおいしく食べられますしね。これならお母さんの負担も少なくてすみます。日本にいるときは「離乳食は特別に作るもの」という考えが強かったため、フランス人の育児に対する柔軟な姿勢を目の当たりにしたときに、「これでいいんだ」と肩の力が抜けたのを覚えています。我が家にも1歳の息子がいますが、ピューレやポタージュなどはよく作っています。コトコト煮込んでいる間に子どもの相手や家事ができるので一石二鳥。同書では「なすとかぶのポタージュ」のレシピを掲載しています。冷蔵庫にある野菜でも応用できるので、ぜひ試してみて。小さなお子さんのいるご家庭は、塩・こしょうを控えめにして作り、大人は食べる際に各自で塩味を追加すればOKです。■特別なことはしない! 食べ慣れた食材に一手間加えて――離乳食に煮込み料理やスープを応用。これは名案ですね! わざわざ子ども用に食材を買い足す手間も省け、家族みんなが笑顔で食卓を囲めそうです。ちなみに、クリスマス会や誕生会など、イベント時はどんな料理を作っていますか? お子さん向けのレシピを意識されているのでしょうか?志麻さん:張り切ってパーティー料理を作るのも楽しいのですが、子どもは普段から食べ慣れているもののほうが落ち着くと思うので、いつもの料理をアレンジしておもてなしすることも多いです。例えば、ヒレ肉のとんかつ。通常は食べやすい大きさに切ってから揚げますが、特別な日はあえてかたまりのままパン粉をつけて揚げます。見た目にインパクトが出るでしょう? さらに、トンカツソースの代わりに、ブルーベリージャムとバルサミコ酢のオリジナルソースをかけて、華やかな味わいに(同書内「弱火でじっくりしっとりヒレカツ」)。これには大人も子どもも満足です。志麻さん:そうそう、クリスマスといえばローストチキンが定番ですが、焼くのに少し手間がかかるので、鶏もも肉を使うのもおすすめです。塩・こしょうをしたもも肉を、オリーブオイルでしっかり焼き色がつくまで焼き、かぼちゃやズッキーニ、プチトマトなどの野菜と一緒にワインで蒸し焼きにするんです(同書内「鶏肉の蒸し焼き」)。見た目がカラフルで気分が上がりますし、もも肉なら食べやすいので小さなお子さんも喜んで食べてくれるはずです。志麻さん:子どもの世話をしながらパーティー料理を用意するのは一苦労です。イベントだからといって無理する必要はありません。おなじみの食材に一手間加えるだけでも立派なごちそうになりますよ!■市販品だってOK! がんばりすぎないパーティーメニューのコツ――そのほか、子ども参加型のイベントで心がけていることはありますか?志麻さん:我が家でパーティーを開く際は、大皿で料理をサーブします。大皿料理は見た目が豪華ですし、洗い物も減るので片付けが楽なんです。日本人はホームパーティーにゲストを呼ぶ際、すべての料理を手作りしようと頑張ってしまいますが、そこまで気合を入れることもない気がします。フランスでは肉料理などのメインは手作りして、あとは市販のチーズや惣菜などですませるのが一般的です。その方がホストの負担も減りますし、ゲストの方々も気楽に楽しめるのではないでしょうか。ちょっと視点を変えるだけで、大人も子どもも満足できるごちそうが簡単に用意できることを教えてくれた志麻さん。これからイベントを計画している方も多いと思いますが、志麻さんのテクニックをぜひ活用してみてください!参考図書: 『「作り置き」よりカンタンでおいしい! 志麻さんの自宅レシピ』 (講談社)志麻さんが仕事から帰って、30分以内にちゃちゃっと作って食べたレシピを中心に76レシピをご紹介。使われている食材は近所のスーパーの特売肉や、特売野菜、冷蔵庫の残りものなど身近なものばかり。そんな普通の食材をおいしく生まれ変わらせるためには、志麻さんの長年のシェフ経験を生かした調理ポイントに秘密があった!? レストランの味わいを、ぜひ自宅でご堪能あれ。取材・文/長谷部美佐
2018年12月21日“伝説の家政婦”として注目を浴び、テレビや雑誌などあらゆるメディアで活躍するタサン志麻さん。仕事で依頼を受けると一般家庭に出向き、たった3時間で1週間分の食事を作り置きをします。その手際の良さと料理の腕前が評判を呼び、伝説の家政婦と呼ばれるようになったのです。そんな志麻さんですが、なんと調理器具や調味料は各家庭にあるものを使、特別な準備はしていないそうなのです。毎回、調理の条件が異なるのに、どうしてそこまで手際よく作ることができるのでしょう?ワーキングママにはやっぱり無理!? いえいえ、そんなことはありません。ちょっとしたコツをつかめば、忙しくても毎晩の食事づくりがもっと楽しく、スムーズになるはずです。志麻さんの自宅料理を一冊にまとめたレシピ本 『「作り置き」よりカンタンでおいしい! 志麻さんの自宅レシピ』 より、そのアイデアを学んでみましょう。タサン志麻さん プロフィール大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュラン三つ星レストランでの研修を終了。その後、日本の有名フランス料理店等で15年働く。2015年にフリーランスの家政婦として独立。家事代行マッチングサービス『タスカジ』で定期契約顧客数がナンバーワンとなり、「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになった。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でその仕事ぶりが放映され、クール最高視聴率を記録。現在は『つくりおきマイスター養成講座』の講師や食品メーカーのレシピ開発などでも活動。フランス人の夫と子どもと3人暮らし。■志麻さん家の鉄則その1:作り置きはしない! 平日の「ちゃちゃっと料理」が基本――志麻さんといえば「作り置き」が有名ですが、プライベートでも作り置きを日々の献立に活用しているのでしょうか?タサン志麻さん(以下、志麻さん):そのイメージが強いようですが、実は自宅ではほとんど作り置きをしていないんです。毎晩、仕事から帰ってきたら30分ほどで作ってしまうので、わざわざ作り置きしておく必要がないんです。それに、休日に作り置きを用意するとなったら、3~4時間は調理時間に費やすことになります。その時間があったら、家族でのんびり過ごしたいので、あえて作り置きはしないんです。また、もともと料理をするのが好きなので毎回の食事づくりが楽しいこともありますが、今のように手早く作るようになったのは、フランスでのシェフ見習い時代が大きく影響しています。■志麻さん家の鉄則その2:調理に時間はかけない! 「作る時間」より、「食べる時間」が大事――というと?志麻さん:日本の昔ながらの食卓は、お母さんが時間をかけておかずを作り、食卓にずらりと並べていただくことが多いですが、フランスはその逆。“食べる時間”を重視するので、その分調理に時間はかけず、また献立もグリルした肉とゆで野菜だけだったりと、普段の食事は意外と質素なんです。ただ、料理の手間は省きつつもポイントを抑えて作っていますのでどれもおいしいですし、なによりワイン片手にみんなでわいわい言いながら食事をするのが本当に楽しくて!ささやかながらも、その豊かな暮らしぶりが印象的で、自分が家庭を持つようになってからも自然と調理は手早くすませて、食事の時間を重視するようになっていきました。それに毎日食べたい献立は変わります。だから、食材も近所のスーパーに毎日ちょこちょこ買い出しに行って、その都度、食べたいものをさっと作るのが我が家の平日のスタイルですね。■志麻さん家の鉄則その3:下準備を怠らない! 手早くおいしく作るコツ――仕事を終えて帰宅後、短時間で作るとなると、メニューや味が偏ってしまいそうですが…。志麻さん:そうならないためにも、手抜きはせず、ポイントを押さえながら調理することが大切になってきます。なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、コツさえつかめば、誰でも時間をかけずにおいしいごはんを作ることができるんですよ。――具体的にどんなことに気をつければよいのでしょう?志麻さん:まず心得ていただきたいのが、下準備には一つひとつ、ちゃんと意味があるということです。例えば、食材の切り方をすべてそろえるのは、火の通りと食感を均一にするため。肉や魚の水気をふいて、塩・こしょうをしてから調理するのはくさみを取るため。ちょっとしたことですが、こうした作業を惜しまず丁寧に行うことで仕上がりの味がバシッと決まり、結果的には調理の時間短縮につながるんです。同書で紹介している「シャキッと野菜炒め」でも、しめじのサイズに合わせて、ほかの食材を切りそろえています。志麻さん:余談ではありますが、切り方はそろえるときとあえてそろえないときがあります。例えば「じゃがいもカレー」の場合。我が家ではじゃがいもは大きめと小さめ、2種類の切り方にします。大きめに切ったじゃがいもはホクホクに、小さめに切ったじゃがいもは溶けてトロトロになるので、一皿でいろいろな味わいが楽しめます。ちょっとしたことですが、こうすることで味のマンネリを防ぐことができるんですよ。カレーを作る際に、ぜひ試してみてください!志麻さん:調理の順番も手早く作るうえで重要なポイントです。よく、すべての材料を切って(整えて)から調理に入るように書かれているレシピ本がありますが、時間のロスになる場合もありますし、必ずしもその通りにしなければならないということはないかなと思います。それよりも、何かを炒めている間に別の食材を用意するなど、隙間時間を有効に使いましょう。レシピ本のとおりに作るのも悪くはありませんが、ときにはいったん本から離れて、自分の頭で考えながら作ることも大切です。失敗することもあるかもしれませんが、手を動かしていくうちにムダのない調理法がだんだんと身についていくはずです!■志麻さん家の鉄則その4:市販の「〇〇の素」も使う! 一気に味のベースを作る――味つけでのコツというのはありますか?志麻さん:よく驚かれるのですが、我が家では市販の合わせ調味料やスープの素などを活用することもあります。本格的な味を一から作ろうと思ったら、それなりに食材や調味料、時間も必要になってきます。でも、仕事帰りの疲れた体には、そこまで作る気力はありません。だから、あらかじめ味のバランスがとれている市販品をベースに使い、そこに調味料や食材をちょい足しして、オリジナルの味を楽しみます。たとえば「コーンスープドリア風」。これは市販のコーンクリームスープの素を使用した一品です。コーンクリームスープの素があれば、あとはごはんやベーコン、とろけるチーズなどを用意すればあっという間に濃厚ドリアのできあがり。これなら小さなお子さんも喜んで食べてくれるはずです。このように、ちゃちゃっと作るにはアイデアや工夫も大切です。ぜひ楽しみながら日々の献立づくりに励んでください。たしかに、作り置きを用意するためには、それなりの時間が必要になってきます。でも、せっかくの休日を作り置きするだけの日にしたくはありませんよね。だったら、普段の献立や調理を見直して、志麻さんのようにもっと手軽に短時間で作るように心がければ、忙しい日も楽しく食事の用意ができるかもしれません。試してみる価値あり、ですね!引き続き後編では、一児のママでもある志麻さんに、ふだんの自宅レシピをアレンジした離乳食や幼児食、さらにイベントやお祝い事にも応用できるパーティーメニューのコツをうかがいました。参考図書: 『「作り置き」よりカンタンでおいしい! 志麻さんの自宅レシピ』 (講談社)志麻さんが仕事から帰って、30分以内にちゃちゃっと作って食べたレシピを中心に76レシピをご紹介。使われている食材は近所のスーパーの特売肉や、特売野菜、冷蔵庫の残りものなど身近なものばかり。そんな普通の食材をおいしく生まれ変わらせるためには、志麻さんの長年のシェフ経験を生かした調理ポイントに秘密があった!? レストランの味わいを、ぜひ自宅でご堪能あれ。取材・文/長谷部美佐
2018年12月20日3月21日、岩下志麻(77)が東京・八重洲ブックセンターで「美しく、狂おしく岩下志麻の女優道」の出版記念トークショーとサイン会を行った。60年の女優生活を記録した同書について、岩下はしみじみと語った。 「よくやってこられたなと思います」 岩下がそう思うのも、無理はないのかもしれない。岩下はもともと女優になりたいと思っていたわけでなく、“アルバイト気分”で女優業を始めたという。そして映画監督・篠田正浩(87)と出会い、66年に結婚。出産も経験している。 だが出産後、「私は女優をやっていていいのか」と迷うこともあったという岩下。「子どもを犠牲にしてまで女優を続けていくべきか」と悩んだ挙げ句“鬱状態”にもなったと、14年に開催された映画イベントで明かしている。 「子どもを置いて仕事に行くことについて悩んだ時期が2年ほどあったでしょうか。鬱状態になっていたと思います。『はなれ瞽女おりん』は6カ月ロケだったので、子どもを置いていかなければならない辛さを背負って演じきりました」 そんな母であり妻であり、女優である岩下を支えたのは、夫の篠田だという。「家庭は休息の場でなくてはいけない。たくさん休息して現場には元気で行ってほしい」という夫のお陰で、岩下は「仕事に没頭できた」と明かしていた。 さらに岩下が自信喪失のあまり女優を辞めようかと悩んでいたときも篠田は“女優・岩下志麻”を思い、声を掛けてくれたそうだ。 「おまえは女優をやっているときが一番輝いている」 紆余曲折があり、60周年を迎えた岩下。80歳を前にして、同サイン会ではこんな“夢”を語っていた。 「あと1本、燃え尽きる映画をやりたい。グロリア・スワンソンの主演で、女優のなれの果てを描いた『サンセット大通り』のような作品をやりたい」 支えてくれる夫とともに、岩下はその夢を追い続けている――。
2018年03月22日映画『SHAME−シェイム−』の女性限定試写会が3月1日(木)に都内で開催され、上映後のトークイベントに漫画家の倉田真由美と作家の岩井志麻子が出席した。ありとあらゆる形で日々、セックスに勤しむセックス依存症の男性の赤裸々な日々を描きつつ、彼がそうした生活の中で隠し通そうとしている真の姿を浮かび上がらせていく。それぞれの著書で、自身の経験談を含め様々な男女の性体験について綴っている2人だが、この日も過激なトークが炸裂。放送禁止用語を連発しつつ、異常な数の女性とセックスをしている男性や、男性を狂喜させるいわゆる“名器”と言われる女性器について、年齢を重ねての性欲についてなど、聞いている方が思わず赤面してしまうような話題についてクロストークを展開した。特に、女性が男性を魅了する上で、美貌や性格以上に「セックス」が重要な要素となりうることを熱弁。千葉、東京、埼玉で起きた保険金殺人事件で起訴されている木嶋佳苗被告の言動に触れ、倉田さんは「相当、自分の体に自信があったんですね。都市伝説と思ってたけど、名器ってあるんですね」と感嘆。岩井さんは、話題の「オセロ」中島知子と一緒に住んでいると言われる女性占い師と同じような手口に以前、引っかかったことがあると明かし「共通点がいっぱいあるんですよ。『ブラッド・ピットとジョニー・デップが自分を取りあって決闘した』とかとんでもないホラを吹くんですが、大人が真顔で言うから本気にしちゃった」と告白。ちなみにその女性も決して美人ではないが、セックスのテクニックで男性をオトシたと豪語していたそうで、岩井さんも「妙に納得した」とのこと。「女のあそこは無限なのね」(岩井さん)、「男性は一見して形状が分かるけど女性は分からないから」(倉田さん)、「だからこそ彼女たちは自信が持てるのかも」(岩井さん)と神妙な顔で頷いた。この日は観客から寄せられた質問や相談にも答えたが、「出産後に夫とはセックスレスになった」という女性に倉田さんは「うちもセックスレスですが、普通はそうですよ」と語り、岩井さんも「日本人は家族になるとセックスしにくくなるけど、別にそれでいいと思う」と回答。岩井さん曰く「配偶者を思い浮かべて自慰行為ができるかどうかがセックスレスかそうじゃないかの見極め点」とのことだが、倉田さんは「無理」と即答。「25歳ですが性欲がない」という女性の悩みにも2人は「別にそれでいい」(倉田さん)、「一生、処女・童貞のままでも不都合ない」(岩井さん)と答え、雑誌やテレビが煽る“セックスレスの危機”に対して疑問を呈した。また作品にちなんで「SHAME(恥ずかしい)なことは?」という質問に倉田さんは「以前は話せなかった恥ずかしいことがいまでは漫画のネタになる。恥ずかしくなくなるというのがおばちゃんになったということかも…(苦笑)」と開き直った。岩井さんは「ハメ撮りの写真が流出するよりも中学のときに書いた詩が出る方が恥ずかしい」と答えて客席は笑いに包まれた。『SHAME−シェイム−』は3月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:SHAME−シェイム− 2012年3月10日よりシネクイント、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute■関連記事:2012年、最も挑発的な衝撃作『SHAME−シェイム−』試写会に10組20名様をご招待英国アカデミー賞『アーティスト』最多候補。D・ラドクリフはG・オールドマンを応援J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表
2012年03月01日