エル・ファニングが主演を務め、200年にわたり愛され続けてきたゴシック小説の金字塔「フランケンシュタイン」の作者の知られざる物語を描く『メアリーの総て』。この度、本作で主人公メアリー・シェリーを演じたエルのインタビュー映像が、いち早くシネマカフェに到着した。ティム・バートンやギレルモ・デル・トロ、デヴィッド・リンチ、リドリー・スコット、スティーヴン・スピルバーグら、錚々たる映画監督たちに影響を与え、女流作家として名を残してきたメアリー・シェリー。そんな彼女の人生を初めて映画化した本作でメアリー役を演じたエル。メアリーは当時としてはかなり急進的な考えを持っていた社会思想家で作家の父ウィリアム・ゴドウィン、“フェミニズムの先駆者”と呼ばれる母メアリ・ウルストンクラフトのもとに生まれた。エルは自身が演じたメアリーについて、「彼女は『フランケンシュタイン』を弱冠18歳で書いたのよ!ものすごく衝撃的だった。知性にあふれ時代の先を行くメアリー・シェリーを演じられるということで、とても心惹かれた」と興奮気味に語り、「今の世の中だからこそ、彼女の特別な物語を皆に知ってもらうべきだと思った。だからこの役を絶対に演じたいと思ったの」と熱意を持って挑んだ役だったことを真っ直ぐな瞳で語る。さらに映像の中では、「(メアリーは)怪奇小説が好きな女の子。でもそれをバカにされて、父親にさえ『馬鹿げてる、取るに足らない』と言われていて。そこから、いまや誰もが知っている『フランケンシュタイン』が生まれたのよ」と映画の魅力を熱弁する姿も。一方で、若手キャストたちとの共演を語る姿は20歳の等身大の女性そのものだ。また、ハイファ・アル=マンスール監督をはじめ、製作スタッフに女性が多い本作について「今回は編集もプロデューサーも女性だし制作陣は女性ばかり。彼女たちの強さは脚本にも表れているし、そのパワフルさは現場でも感じられたわ。すごく重要なことだと思う」と撮影をふり返っている。近年、映画業界でも男女格差についての訴えや#MeToo運動といった様々な声が上がる中、製作面からもいまの時代に繋がる物語であることに触れている。『メアリーの総て』は12月15日(土)よりシネスイッチ銀座、シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メアリーの総て 2018年12月15日よりシネスイッチ銀座、シネマカリテほか全国にて順次公開© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017
2018年12月13日エル・ファニング主演最新作『GALVESTON』(原題)が、『ガルヴェストン』の邦題で来年日本公開されることが決定。ティザービジュアルも到着した。■ストーリー故郷を捨て裏社会で生きてきたロイは、ある日突然「末期ガン」と診断され余命幾ばくもないことを告げられる。もともとこんなチンケな人生に執着はない、それでも死への恐怖は彼を追い込んでゆく。その夜いつものようにボスに命じられるまま向かった”仕事先”で、ロイは突然何者かに襲われる。組織に切り捨てられたことを悟った彼は、とっさに相手を撃ち殺し、その場にとらわれていた少女を連れて逃亡。少女の名前はロッキー。家出をし、行くあてもなく身体を売って生活していたという。組織は確実に2人を追ってくる。全てを失い孤独な平穏を願いながらも少女を見捨てることのできないロイと、ほかに頼る者もなく孤独な未来を恐れるロッキー。傷だらけの2人の、果てなき逃避行が幕を開ける――。■原作はデビュー作にして最優秀新人賞候補にもなった傑作犯罪小説原作は、ドラマシリーズ「TRUE DETECTIVE」、『マグニフィセント・セブン』などの脚本家としても知られるニック・ピゾラットのデビュー作「逃亡のガルヴェストン」。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補にもなった傑作犯罪小説だ。■エル・ファニング&ベン・フォスターが逃避行――主演は、『マレフィセント』『アバウト・レイ 16歳の決断』、もうすぐ主演作『メアリーの総て』が日本公開を迎えるエル・ファニングと、『最後の追跡』『インフェルノ』のベン・フォスター。エルは、悲惨な境遇から抜け出すために身体を売って生きるしかなかった若い娼婦・ロッキーを、突然余命宣告を受ける裏社会で生きてきたロイをベンが演じる。娼婦と殺し屋、明日をも知れぬ2人の危険な逃避行とは――。また、公開決定と同時に到着したティザービジュアルでは、いままでにない大人びた表情のエルと、男臭い表情のベンの姿がとらえられている。なお、監督はフランスを代表する国際派女優で、近年は監督としても活躍するメラニー・ロランが務めた。『ガルヴェストン』は2019年、新宿シネマカリテほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年12月10日わずか18歳にしてゴシック小説の金字塔「フランケンシュタイン」を生み出した作家メアリー・シェリーを、エル・ファニングが熱演する『メアリーの総て』。この度、本作の舞台となる19世紀イギリスの世界観を彩る華麗な衣装について、新たな劇中画像とエルや監督のコメントがシネマカフェに到着した。■現代の感覚にも通用するファッショナブルでエレガントなものに本作では、エルをはじめ、『高慢と偏見とゾンビ』のダグラス・ブースら出演するキャストたちが身を包む華麗な衣装も見どころのひとつ。19世紀イギリスの当時の時代背景や文化を参考にしつつ、現代の感覚にも通用するものを目指して作り上げられた衣装の数々。メガホンをとったハイファ・アル=マンスール監督は、「時代設定にしっくり合い、なおかつ現代人の感覚に訴えるファッショナブルでエレガントなものにしたかった」と説明。「どのコスチュームもとても魅力的よ。時代設定は古いけれど、現代的な感覚の映画にしたかった。衣装はその鍵を握る大切な要素だわ」と、映画の中での衣装の持つ役割の大切さを明かしている。■エル・ファニング、妊娠中のコルセットは「ショッキングだった!」そんな衣装を見事に着こなしたエルは、そもそも「コルセットも何も着たことがなかった」と言う。「最初の衣装合わせで着せてもらって…ちゃんと測って私のために作ってくれたのよ!」と特注コルセットを作ってもらい、撮影に挑んだことを明かしている。「とてもクレイジーだと思ったのは、今回メアリーが妊娠しているシーンもあるけれど、当時は妊娠中もお腹の上からコルセットをしていたんですって。ショッキングだった!」と当時の“常識”にカルチャーショックを受けたとか。もちろん女性のみならず、男性陣の衣装も美しいものばかり。特に、メアリーの夫パーシー・シェリーを演じたダグラスは、本作で衣装を担当したカロリーヌ・クーネルと協力してオリジナルの香水まで作ったこだわりを見せている。200年にわたり愛され続けてきた「フランケンシュタイン」を生み出したメアリー・シェリー。その衝撃の人生を彩る衣装の数々にも注目してみて。『メアリーの総て』は12月15日(土)よりシネスイッチ銀座、シネマカリテほかにて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メアリーの総て 2018年12月15日よりシネスイッチ銀座、シネマカリテほか全国にて順次公開© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017
2018年12月02日2019年1月よりHTC渋谷&シネ・リーブル梅田で開催される「未体験ゾーンの映画たち2019」にて、エル・ファニング出演最新作『孤独なふりした世界で』が公開されるこが決定。併せて、ポスタービジュアルも到着した。■ストーリー人類滅亡後にひとり生き残った、デル(ピーター・ディンクレイジ)。彼は誰もいない世界でひとり、死体を弔い、空き家を整理して回る毎日を送っていた。何もないこの世界が気に入っていたデルは地球が“普通”だったときから、ひとりが好きだった。しかしある日、そんなデルのもとに風変わりな少女・グレース(エル・ファニング)が現れる。孤独な世界に突然飛び込んできたグレースに動揺しながらも、やがてデルは心を開いていく。■2018年(第34回)サンダンス映画祭で審査員賞を受賞した注目作本作は、終末世界で出会う「孤独を愛する男」と「孤独を嫌う女」を描いたSFファンタジー。エミー賞作品賞も受賞したドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の監督でもあるリード・モラーノがメガホンを取った。「孤独を愛する男」デルを演じるのはドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズでエミー賞にも輝いたピーター・ディンクレイジ。第90回アカデミー賞でも話題となった『スリー・ビルボード』にも出演し、強い印象を残した。本作では、ディンクレイジは主演のほかにも、プロデューサーも務めた。デルの前に突然現れる謎の少女・グレースは、エル・ファニングが演じる。アパレルブランド「ミュウミュウ(MIU MIU)」の広告塔を務めるなど、若手女優の中でも1、2を争うほどの人気を誇る。今年12月には主演作『メアリーの総て』の公開が控えている。デル役のディンクレイジは、彼女の起用について「役柄と同じで、彼女は太陽の光のような存在」とコメント。なお、本作にはポール・ジアマッティ、シャルロット・ゲンズブールのキャストも出演している。今回公開されたポスタービジュアルからも、一風変わった、いままでにない終末世界の雰囲気がうかがえる。モラーノ監督は「これまで描かれてきた世紀末もののどれとも異なっている点を楽しんで欲しい」と語っている。『孤独なふりした世界で』は2019年1月よりHTC渋谷&シネ・リーブル梅田「未体験ゾーンの映画たち2019」にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年11月12日現在公開中の映画『500ページの夢の束』で主演を務める元天才子役ダコタ・ファニングが、自閉症の女性役に挑戦した熱い思いを語るインタビュー映像がシネマカフェに到着した。7歳で映画デビュー、『I am Sam アイ・アム・サム』『宇宙戦争』の名演技で天才子役として一躍世界にその名を知らしめたダコタ。本作で彼女が演じているのは、大好きな『スター・トレック』に関して並外れた知識を持つ、自閉症の主人公ウェンディ。今回のインタビューでダコタは、脚本を読み「とにかくやりたいと思った。この役を誰にも渡したくないってね。ウェンディに命を吹き込みたかった」と作品に強く惹かれたと明かす。しかし、同時に「不安も感じたわ。私では力不足の気がして」と、演じたことのない役どころに弱気になったことも。しかし本作の監督、ベン・リューインと話したことで、「でも頑張ってやるしかないと思った。人は勇気を持つべきだってよく言うでしょ」と挑戦していく決意を固めたのだそう。そんな彼女の挑戦への原動力となったのは、演じた主人公ウェンディだったようで、「物語がステキなの。脚本を読んだ人は皆ウェンディを好きになる。私はただそんな彼女に命を吹き込みたかった。見る人に何かを伝えられればと…」と熱い思い述べている。大好きな『スター・トレック』という作品に支えられ、成長していくウェンディ。「ウェンディにとっては『スター・トレック』の脚本を書くことが、現実世界や自分の感情とつながる方法なの。言ってみれば、自分を虜にしたキャラクターたちの目線で世界を見て回っているようなものね」と自分なりの解釈で語っている。天才子役から“演技派女優”へ――。確かなキャリアを積んできたダコタ・ファニングの女優としてのセカンドステージ代表作となる本作を、ぜひ劇場で見届けてみて。『500ページの夢の束』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:500ページの夢の束 2018年9月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2016 PSB Film LLC
2018年09月23日俳優のダコタ・ファニング(24)が米国時間17日夜に開催された第70回エミー賞授賞式に出席した。ファニングはディオールのグリーンのドレスに合わせ、耳元には巨大なエメラルドのイヤリングを着けてレッドカーペットに登場。このティアドロップ型のイヤリングは世界中のセレブリティを顧客に持つハイジュエラー「ロレイン・シュワルツ」のもので、大きさは何と175カラット。’09年のアカデミー賞授賞式に、アンジェリーナ・ジョリーが選んだ115カラットのエメラルドのイヤリングもロレイン・シュワルツのもので、価格は約250万ドルと言われていた。今回ファニングが着けたものも同じようなデザインだが、石の大きさはジョリーのそれを凌駕している。ファニングが出演しているNetflixオリジナルドラマ『エイリアニスト』はエミー賞で6部門にノミネートされ、補助視覚効果部門を受賞した。
2018年09月18日音や光に過敏のある人も楽しめる映画って?かなしろにゃんこ。が渾身ルポ!Upload By 発達ナビニュース9月に、自閉症がある女の子が主人公の映画『500ページの夢の束』が公開される!その上、感覚過敏がある人に配慮した"センサリーフレンドリー"上映での試写会が催される!という情報を、発達ナビ編集部の方から教えてもらいました。「かなしろさん、取材してみない?」と誘われ、「もちろん!」と即答。映画や試写会について、ルポしたいと思います!センサリーフレンドリー上映って?音や光に過敏な人も無理なく映画が楽しめる!?Upload By 発達ナビニュース光や音に過敏さがあると、映画のスクリーンから放たれる映像は眩しく感じたり、大きな音を痛く感じたり、突然の大きな音にとてもびっくりしてしまうことがあります。感覚の過敏さがある人にとって、映画館は必ずしも楽しめる場所とは限りません。でも、迫力あるスクリーンで映画を観たい!という思いはある…。センサリーフレンドリー上映では、大きな音や高い音などを上映前に細やかに調整。全体的に音量を下げたり、金切り声やサイレンの音など75~80デシベルを超える音は65デシベル程度に下げるなど、配慮が必要なシーンごとに丁寧に行うスタッフの姿がありました。感覚過敏についての研究を行う、国立精神・神経医療研究センターの高橋秀俊先生が、事前に視聴して気になるシーンを、実際上映する会場の客席に座り、音量を測りながら細かくチェック!光に過敏性がある人のためにも、照明への配慮が。真っ暗な客席だと、スクリーンの光がまぶしく感じられて、ずっと見ていることがツラい…という人が多いそう。そこで、客席が暗くなりすぎないよう、後方の席はダウンライトを点けて上映していました。それに”上映中でも話しても動き回ってもOKで出入りも自由”だと、入口の扉にドーンと貼り紙が!ロビーには、ツラくなったらクールダウンできるスペースも用意されています。その上、クールダウンスペースには、吸音布がかけられていて、できるだけ静かなスペースになるよう工夫がされていましたよ。ロビーから客席ホールやトイレに向かう順路も、目線の高さに合わせて分かりやすく大きい文字で書かれた案内があるから、迷子にもなりません。大きな音や光を気にせず、そのうえ出入り自由!気張らずに映画を楽しめるなんて、なんて素敵なんでしょう~。感覚過敏や多動性がある子どもの親も、こんなやさしい上映なら子連れで映画に行きやすいですよね。自閉症のある女の子の冒険が描かれる『500ページの夢の束』Upload By 発達ナビニュースさて、肝心な映画のお話にまいりましょう!自閉症のある主人公ウェンディは『スター・トレック』が大好きな女の子。家族と離れて自立支援ホームで暮らしながら、社会に参加する学びの途中です。悲しいことや思い通りにならないことがあるとパニックになったりもします。スケジュール通りに生活できないと混乱したり、自分の気持ちがうまく伝えられなかったりも。そんなウェンディですが、とっておきの才能があるのです。SF映画『スター・トレック』へのアツい思いがほとばしりすぎて、大事件が起きるのです。おっとこれ以上は言えません。この続きは映画館で!手に汗握りながらウェンディを応援したくなるストーリーと感動が待っていますからネ!「センサリーフレンドリー上映、どうだった?」感覚過敏やADHDなどがある人にインタビュー!Upload By 発達ナビニュース上映試写会に参加していた、感覚過敏のある自閉症やアスペルガー、多動性が強いADHDのある人たちに、センサリーフレンドリー上映会について聞いてみました!自閉症があり、音と光に過敏性がある大学生の土生雄介さんは、通常の上映では大きな音が耳に針を刺されたように感じてしまうので、耳栓を使ってボリュームを下げたりしながら鑑賞しているそうです。加えて、「会場が真っ暗にならなかったので、字幕の文字も見やすかったです。普通の映画館では、スクリーンがまぶしすぎて時々目をそらさなきゃいけないけど、今回は大丈夫だった!」と笑顔。映画館のスクリーンで観るとやはりワクワクできるので、音や光に邪魔されず映画鑑賞できるのは最高だと感じたそう。ADHDがある小林創さんは、小さい頃から落ち着きがなく、映画鑑賞中に声を出してしまったりするときがあったのだとか。「“声を出しても動き回ってもOK”という表示を見て、実際には座っていられたのだけれど、それだけでとても安心できた」といいます。アスペルガー症候群がある杉本あいみさんは、映画についての感想を話してくれました。「中学生くらいまでは感情のコントロールが難しく、ヒステリックになってしまった点が主人公と自分が重なった。映画を観終わって、主人公の“叶えたい夢のためなら苦手なことも頑張れる”というのが、私自身の経験と重なって、自分の成長も感じることができた」かなしろにゃんこ。自身、実は真っ暗&大きな音が鳴る映画館は苦手。上映中に具合が悪くなることもありしましたが、今回の「センサリーフレンドリー上映」を体験してみて「なんて快適なんでしょう♡」と感動です。この取り組み、どんどん広めたくなっちゃいました。感覚過敏を研究する高橋先生(国立精神・神経医療研究センター)の“音と光の調整への助言”、その内容とは?Upload By 発達ナビニュースセンサリーフレンドリー上映を提案し、準備段階からかかわってきた児童精神医学、精神発達・生理学的研究を行っている高橋秀俊先生に、配慮したポイントを伺いました。配慮ポイント■大きな音を痛く感じる人も。全体的にボリュームを絞る■突然の音や高音を不快に感じやすいので、該当シーンが始まる少し前からボリュームを絞る■客席が暗いとスクリーンとのコントラストがきつく眩しく感じやすいので客席を少し明るくする。周りが見えることで不安感も和らぎやすい。「不快に感じるレベルの音には個人差がありますが、自閉症がある人は聴覚の過敏性をかなりの割合で併発していることが多く、また、高音域の音やサプライズ的な突然の音にも過敏です。自閉症でなくても一定の割合で感覚の問題を有する人は存在しますから、今後こういう上映会が各地で行われるといいと思います、あらかじめセンサリーフレンドリー上映とアナウンスしてもらって理解してもらうと良いと思いますし、啓発に繋がることも期待したいです」この映画や、上映会が持つ可能性って?日本自閉症協会会長の市川さんはじめ、自閉症に詳しい方々に伺いました!Upload By 発達ナビニュース日本自閉症協会会長の市川宏伸さん、副会長の今井忠さん、国立重度知的障害総合施設のぞみの園の日詰さんにも映画や上映会の感想を伺いました!「館内の中に用意された特別な案内表示や、あと〇分で上映というプラカードが出ることも自閉症がある人には先の見通しが立って安心できるんです。発達障害がある子を育てている親御さんは、子どもが動き回ることを気にして映画館から足が遠のきがちです。でも、“動き回ってもOK”と大きく掲示してもらえたら気兼ねなく楽しめると思います」(市川さん)「上映会でこうした配慮をしてもらえると、一般の人にもどういう配慮が必要かが自然に理解されるようになるのもいいですね」(今井さん)「台本(スケジュール)があることで毎日を安心して過ごせるという特性がある自閉症の女の子が、脚本を書くという設定が、洒落がきいている。そこに込められた映画の思いも伝わる。自閉症の特性をよく分かっているなぁと思いましたよ」(日詰さん)映画を通して、自分とは違う感じ方・とらえ方をする人がいることに気づけたり、上映会が広がることで自然とどんな配慮が必要かが理解されるようになる――『500ページの夢の束』という映画は、主人公が夢に向かって頑張る姿に心打たれるだけでなく、社会を変えていく一歩になるのかも!皆さんのお話を伺って、そんな大きな可能性があるんじゃないかな?と感じました。『500ページの夢の束』絶賛上映中!センサリーフレンドリー上映も、東京・大阪で実施予定Upload By 発達ナビニュースダコタ・ファニングが演じる自閉症のある少女ウェンディは「スター・トレック」が大好きでその知識なら誰にだって負けない。そんな彼女が「スター・トレック」の脚本コンテストに応募するためハリウッドまで旅に出るストーリーです。人生の目標のために、つまずきながらも彼女なりの一歩を踏み出す姿に勇気と感動をもらえます。【公開日】2018年9月7日(金)~【上映】東京・新宿ピカデリーほかで全国ロードショー映画『500ページの夢の束』公式サイト音や光に過敏さがある人へ配慮がある「センサリーフレンドリー上映」が、東京・大阪で各1回実施されます。【実施劇場・日程】<東京>新宿ピカデリー2018年9月24日(月・祝)朝8:50の回<大阪>なんばパークスシネマ2018年9月22日(土)朝8:50の回【上映環境】・幕間CMの上映なし・予告編の上映なし・本編上映中の場内照明を通常より明るめに設定・本編上映中の音量を抑えめに設定・上映中の立ち歩き・声出しOK・上映中のシアターへの入退場自由【チケット販売】・センサリーフレンドリー上映回のチケットはオンライン販売はありません・2会場分とも、2018年9月15日(土)より各劇場窓口にて販売【問い合わせ】キノフィルムズ 03-6459-2671(受付時間:10:00~18:00/土・日・祝除く)詳細は『500ページの夢の束』公式サイトにてご確認ください。映画『500ページの夢の束』センサリーフレンドリー上映会 | キノフィルム取材・文・イラスト/かなしろにゃんこ。
2018年09月14日いま最も世界から注目を受ける女優エル・ファニングが「フランケンシュタイン」の著者・メアリー・シェリーを演じる『MARY SHELLEY』(原題)。この度、『メアリーの総て』の邦題にて日本で公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルも公開となった。■ストーリー19世紀イギリス。小説家を夢見るメアリーは“異端の天才”と噂される、妻子ある詩人パーシー・シェリーと出会う。互いの才能に強く惹かれあった2人は、情熱に身を任せ、駆け落ちする。愛と放蕩の日々は束の間、メアリーに襲い掛かる数々の悲劇。失意のメアリーはある日、夫と共に滞在していた、悪名高い詩人・バイロン卿の別荘で「皆で1つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた――。■世紀の怪物を生み出したのは、18歳の少女本作はイギリスのゴシック小説として世界中に知られる「フランケンシュタイン」の作家、メアリー・シュリーを描いた伝記映画。『シザー・ハンズ』のティム・バートン、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ、『イレイザーヘッド』のデヴィッド・リンチなど、今世紀の鬼才たちに絶大な影響を与え、リドリー・スコット、スティーヴン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロンなどの巨匠たちも、深いリスペクトを表明している。そんな彼女が「フランケンシュタイン」を生み出しのは、なんとわずか18歳。人生においても波瀾万丈であったメアリーを演じるのは、『マレフィセント』や『SOMEWHERE』で透明感あるピュアな役を演じ、最近では『ネオン・デーモン』『パーティで女の子に話しかけるには』など、過激な作品にも挑むエル・ファニング。19世紀のイギリスを舞台に、これまでヴェールに包まれてきた人物をどう演じるのか期待が高まる。■監督は同じく過酷な人生を歩んだハイファ・アル=マンスールそんな本作の監督に抜擢されたのは、長編映画デビュー作となる『少女は自転車にのって』(12)で第86回アカデミー賞外国語映画賞に出品、各国の批評家から絶賛を浴びたサウジアラビア初の女性監督ハイファ・アル=マンスール。娯楽規制によって映画館がない中で、レンタルビデオを見たことで映画監督を志すも、快く思わないものから殺害予告を受けるなど、メアリー同様に波乱に満ちた人生を送ってきた彼女が、スクリーンにメアリーの哀しくも美しい人生を焼き付ける。公開されたポスターには「フランケンシュタイン」を執筆する当時のメアリーを演じるエル・ファニングが、誰かの墓に寄りかかり羽ペンをもつ姿が印象的。「『不幸』に抱かれ、『死』に口づけられ、世紀の傑作を産んだ」というキャッチコピーは、彼女の道ならぬ恋や愛など観る者の胸に深く突き刺さる人生を象徴しているかのよう。また19世紀イギリスの華麗な美術も本作の見どころの1つとなっている。『メアリーの総て』は12月よりシネスイッチ銀座、シネマカリテほかにて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メアリーの総て 2018年12月、シネスイッチ銀座、シネマカリテほか全国にて順次公開© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017
2018年09月11日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。今も世界中で熱狂的なファンを持つSF人気シリーズ『スター・トレック』好きな読者の方々も多いと思いますが、個性豊かなキャラクターや壮大な世界観が魅力的ですよね。【シネマの時間】第39回は、そんな『スター・トレック』の脚本コンテストのために一人旅をする、自閉症のウェンディの心温まる物語。映画『500ページの夢の束』をお贈りします!脚本を手掛けたマイケル・ゴラムコ自身、熱狂的な『スター・トレック』ファンで、会話の隅々にも『スター・トレック』愛がいっぱい。主人公ウェンディ役には、『I am Samアイ・アム・サム』や『宇宙戦争』で天才子役として名を馳せたダコタ・ファニング。人生初の大きな目標のために、さまざまなトラブルを一つずつクリアして、つまずきながらも目的地に近づいていく愛すべき21歳の自閉症の少女を魅力的に演じています。ウェンディを明るく見守るソーシャルワーカーのスコッティには、『シックス・センス』でアカデミー賞に、『リトル・ミス・サンシャイン』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたハリウッドを代表する演技派女優のトニ・コレット。姉のオードリーに『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のアリス・イヴ、ウェンディを捜索するフランク巡査役は『レミーのおいしいレストラン』で主人公レミーの声を担当したパットン・オズワルトなどがしっかりと脇を固めています。監督は、『セッションズ』で近年数々の賞に輝いたベン・リューインがメガホンをとり、どこか欠損やトラブルを抱えながらも、今より幸せな明日を手にするために懸命に生きる者たちを、フラットな目線で愛とユーモアを込めて描いた感動の物語!私自身、ひたむきな主人公のウェンディーの姿に心打たれました。ぜひ、映画館でお楽しみいただければ幸いです。■映画『500ページの夢の束』あらすじーー大好きな『スター・トレック』の脚本コンテストのためにハリウッドを目指す自閉症のウェンディの物語。主人公のウェンディは、人気SFシリーズ『スター・トレック』が大好きな21歳の女の子。自閉症を抱える彼女は、唯一の肉親である姉・オードリーと離れて、アメリカのベイ・エリアの自立支援ホームで暮らしていますが、自分なりの『スター・トレック』の脚本を書くことが趣味でした。最近ではソーシャルワーカーのスコッティの協力を得て、シナボンというシナモンロール屋でアルバイトをはじめ、社会とのつながりを持とうとしています。ある日、『スター・トレック』脚本コンテストが開かれることを知った彼女は、夢中になって500ページの大作を書き上げます。そんななか、とあるすれ違いから、姉のオードリーと口げんかをしてしまったウェンディ。ショックを受けた彼女はそのまま寝込んでしまい、気付いた時には郵送でコンテストの締め切りに間に合わない自体に陥ってしまいます。涙をこぼして悔やみますが、なんとか自分で気持ちを落ち着かせ、せっかく書いた原稿をロサンゼルスのパラマウント・ピクチャーズ(『スター・トレック』の映画会社 )まで直接届けようと決心します。500ページの脚本をお気に入りのスター・トレックの青のリュックに詰め込み、朝早く自立支援ホームを抜け出し、愛犬ビートとともにハリウッドを目指し、初めての旅にチャレンジするのでした。家とアルバイト先の店を往復する以外、ほとんどどこへも行ったことのないウェンディが、一度も渡ったことのない通りに勇気を出して踏み出し、ロサンゼルス行きのバスに乗り込みます。ベイ・エリアからロサンゼルスまで3日間の初めての一人旅。その頃、自立支援ホームでは、出勤してきたスコッティが、彼女がいないのに気づいて大慌てで探し始めます。バスでロサンゼルスまで行くはずのウェンディでしたが、なんとビートが車中でオシッコをしてしまい、途中の道でひとりと1匹は降ろされる羽目に。目的地のパラマウント・ピクチャーまで370キロ!彼女は、くじけずに歩き出しますが、その後もさまざまな困難に遭遇します。一方、ウェンディが脚本を直接届けに行ったことに気づいたスコッティーもまた、反抗期の息子のサムを車に乗せてハリウッドへ向かいます。さらに、報せを聞いた姉のオードリーもウェンディーを追いかけるのですが、それぞれの旅の行方は……?果たしてウェンディーは、脚本コンテストの締め切りまでにパラマウントに辿り着くことができるのでしょうか……!?大好きなものがあるって最強!大好きなものは勇気をくれる。ウェンディには、楽しいときも辛いときもいつでも『スター・トレック』がありました。”チャレンジする心を忘れないすべての人を応援する感動のハートフルストーリー”■自閉症とは?映画『500ページの夢の束』の主役の女の子ウェンディは、自閉症を抱えるひとりです。彼女は、自立支援ホームで暮らし、ソーシャルワーカーの協力を得て、シナモンロール屋でアルバイトを始めるなど、社会とのつながりを持とうとしています。そんなウェンディは、人気SFシリーズ『スター・トレック』の知識では誰にも負けません。劇中、同じショッピングモールに働く『スター・トレック』ファンが彼女にクイズ合戦を挑んできますが、驚異的な知識量で圧倒するのです。『スター・トレック』の何がそれほどまでにウェンディを惹きつけるのでしょうか。同作に登場する人気キャラクターのスポックは地球人とバルカン星人とのハーフで、感情をうまく表現できない人物として描かれており、ウェンディはそこに自分自身を重ね合わせているのでした。脚本コンテストのために彼女が執筆した『スター・トレック』の物語には、彼女の伝えたい思いが詰め込まれています。そんなウェンディが書いた物語と、現実が二重構造でシンクロしていくさまは、本作の一番の見どころでしょう。『スター・トレック』は彼女が社会と向き合う接点でもあるのです。自閉症とは「東京都自閉症協会」によると、先天的な原因から対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害という3つに特徴があらわれることから診断される障害です。「自閉」という言葉からイメージされる「自ら心を閉ざしている病気」ではなく、育て方によって、後天的になるものでもありません。原因は、まだ不明ですが、さまざまな所見や遺伝的研究から、先天的な脳機能の違いが原因となる障害だと、考えられています。自閉症は、重度の知的障害を合併している人から、知的な障害がほとんどない人、IQ(知能指数)が通常より高い人まで幅広く、その個性も多様です。どこからどこまでが「知的障害」、どこからどこまでが「自閉症」と区切れるものではなく、まるで虹の光のように連続していることから、自閉症スペクトラム(Autistic Spectrum Disorder:ASD)と言われます。従来、知的障害のある(IQ70~75以下)人が7割から8割といわれていましたが、ここ数年、知的障害をともなわないタイプの自閉症が広くしられるようになり、早期発見が進んだことから、知的障害をともなわないアスペルガー症候群などの高機能ASDの割合が増えていると、医療機関や教育機関では実感されています。また、てんかんを発症する自閉症児・者の例は多く(20%以上)、重度知的障害のある人の方がその割合が高いというデータがでています。そのほか、さまざまな感覚や、運動機能に特異性をもつ人もたくさんいます。このことからも、自閉症が精神の障害でなく脳の機能・器質障害であると想像されます。( NPO法人東京都自閉症協会より参照 )出典:■映画『500ページの夢の束』作品紹介映画『500ページの夢の束』は、2018年9月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー!公式HP:原題:Please Stand By監督:ベン・リューイ製作:ダニエル・ダビッキ、ララ ・アラメディン、トッド ・ワグナー、ベン ・コスグローヴ脚本:マイケル・ゴラムコ撮影:ジェフリー・シンプソ編集:リサ・ブロムウェル , ACE美術:ジョン・コリズ自閉症演技指導:エレーヌ・ホール製作年:2017年製作国:アメリカ上映時間:93分映倫区分:G日本語字幕:桜井裕子配給:キノフィルムズ/木下グループ©2016 PSB Film. LLC■映画『500ページの夢の束』キャストウェンディ=ダコタ・ファニグスコッティ=トニ・コレットオードリ=アス・イヴサム=リヴァー・アレクサンダージャック=マイケル・スタール・デヴィドジュリー=ジェシカ・ローテローズ:マーラ・ギブス男性看護師:ジェイコブ・ワイソッキフランク巡査:パットン・オズワルドドイル巡査:ロビン・ワガート【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年09月10日ミュウミュウ(MIU MIU)は、サウジアラビア初の女性監督ハイファ・アル=マンスールが手がけた新ショートフィルム「The Wedding Singer’s Daughter」を公開。2011年よりスタートした、ミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」では、これまでクロエ・セヴィニー(Chloë Sevigny)やダコタ・ファニング(Dakota Fanning)など、世界的に活躍する女性たちを監督として招き、様々なストーリーを綴ってきた。「女性たちの物語」の新作は、サウジアラビア初の女性監督としてスクリーンデビューを果たした、ハイファ・アル=マンスール監督が担当する。サウジアラビアで生まれ育った彼女ならではの視点で描かれた処女作『少女は自転車にのって』で、国内初のアカデミー外国語映画賞候補に輝いた実力派監督が、80年代のサウジアラビアを舞台に、新しい物語を描き出す。作品は、サウジアラビアのリヤドで行われた結婚式をテーマにスタート。厳しい男女分離の戒律があるサウジアラビアでは、華やかな衣装に身を包んだ女性の姿が、男性の前で披露されることはない。上から伝統衣装の黒いアバヤを羽織り結婚式場へと歩を進める女性たち。しかし、会場に着くと一転。女性たちだけで始まった宴では、アバヤを脱ぎすて、煌びやかなドレス、グラマラスなヒールでドレスアップした彼女たちの姿が映される。会場に流れるウェディングシンガーによるミュージック。のびやかな歌声が会場を包み込むなか、突然停電が起こり、予想外かつドラマティックなストーリーが展開されるのだ。登場する女優、モデルたち、そしてメッセージ性の高いストーリーと並んで、作品に色を添えるのは、ミュウミュウのファッションアイテム。マトラッセのレザーバッグやビジューで飾られたレザーグッズ、襟付きの上品なドレスといったピースが、時にはストーリーを強調し、時には対立性を示すことで、物語に奥行をもたらしていく。なお、新フィルムはヴェネツィア国際映画祭で発表され、現在ミュウミュウ公式サイトでインタビューとともに紹介されている。【問い合わせ先】ミュウミュウ クライアントサービスTEL:0120-451-993
2018年09月08日誰もが人生において、叶えたい夢の1つや2つを胸に秘めているもの。とはいえ、新たな一歩を踏み出す勇気が出ないと怖気づいてしまうときもあるのでは?そこで今回オススメしたい映画は、夢に向かって歩き出す少女を描いた物語です。それは……。応援せずにはいられない感動作『500ページの夢の束』!【映画、ときどき私】 vol. 187自閉症を抱え、唯一の肉親である姉とも離れて暮らしているウェンディ。何よりも『スター・トレック』が大好きで、その知識なら誰にも負けないほど。一番の趣味は、自分なりの『スター・トレック』の脚本を書くことだった。そんなある日、『スター・トレック』の脚本コンテストが開催されることを知ったウェンディは、渾身の1本を書き上げる。しかし、郵送では締切に間に合わないと気がつくと、愛犬ピートとともに、数百キロ離れたハリウッドまで旅に出ることを決意。500ページにもわたる脚本に込めた思いとは……。本作は新たな世界にチャレンジした経験のある人なら、誰もが自分と重ね合わせ、心の奥が温かくなる感動を味わえる映画ですが、今回は現場での様子や作品に込めた思い、そして自身のことについて、人気ドラマ『アリー my Love』や映画『セッションズ』を手がけたベン・リューイン監督(写真・中央)に語っていただきました。ダコタとの仕事は自分にとってもベストな経験―今回ウェンディを演じた元天才子役のダコタ・ファニングは、これまでにないような役柄を見事に演じていますが、彼女と現場をともにしてみてどのように感じましたか?監督ダコタとの仕事は、自分が俳優を演出してきたなかでもベストな経験。彼女は数多くの作品に出演しているベテランの女優でもあるから、その経験を発揮してくれたと思うよ。それから、これはいまの若い俳優の傾向のようだけど、自分の心の中に思いっきり飛び込むことがすぐにできるんだ。そういった俊敏さと柔軟さという2つの要素を生かしてくれたんじゃないかな。それは年を重ねた役者にはなかなかできないことなんだよね。だから、今回の彼女は技術力と感情にアクセスできる才能とが合わさった素晴らしい演技をしてくれたと思っているよ。それに、現場での振舞いもすばらしくて、「自分はあくまでもチームプレイヤーのひとりなんだ」という意識でいてくれたから、いわゆる「私はスターよ」みたいな素振りは一切見せずにやってくれたんだ。―ダコタとのやりとりで印象に残っていることはありますか?監督ウェンディの日課を撮っているシーンは、けっこうロングテイクだったからすごく思い出に残っているよ。というのも、普通は監督が「カット!」と言って終わらせるんだけど、かなり長いシーンだったから、僕はいびきをかく振りをした。そしたら、ダコタがケタケタと笑ってくれたんだ。そんなふうに冗談をお互いに言い合いながら、楽しく撮影することができたんだけど、通常の撮影現場というのはみんなかなりストレスを抱えているもの。だから、今回のようにストレスなく楽しくできたというのは、なかなかない経験でもあったね。―主演女優としても、現場を盛り上げてくれていたのですね。監督ダコタは、まだ24歳という若さだけど、ものすごい才能とギフトを持った女優だと僕は思っているよ。今回の映画も、彼女ひとりのエネルギーで見事に担いでくれたと感じているんだ。すごく変わった犬だけど「うまくいく」と感じた―今回、ウェンディの相棒でもある愛犬ピートの演技も素晴らしかったですが、どのようにして演出したのでしょうか?監督撮影日数も予算も限られているなかで、赤ちゃんも犬も使わないといけなかったから、最初は「この現場は障害物競走みたいだな」と思っていたくらい(笑)。だから、一時は犬を使うのをやめようかという話にもなりかけたんだけど、いろいろな犬を見ていくなかで、「この犬とならうまくいくかもしれない」と感じたんだ。それは、自分の世界のなかで生きているような、すごく変わった犬。しかも、ウェンディと同じようにちょっと自閉症っぽいところもあったんだ。もちろん、調教師が優秀だったこともあるけど、こうやってほしいと伝えれば、ちゃんとやってくれるし、僕自身も今回は犬の演出について多くを学ぶことができたよ。念のためもう1匹用意していたけど、使う必要もなかったね。それにしても、あんなに小さいのに、ものすごく食いしん坊でそれには驚いたよ(笑)。―ウェンディは不安を抱えながらも、自らの夢のために一歩を踏み出しますが、監督も過去には、刑事弁護士から映画業界へ転身するという異色のキャリアをお持ちです。そのときの思いや経験を反映したところもありましたか?監督新しい領域に踏み込んでいくとき、誰もが知らないものに対する恐怖心というものを抱えているものだよね。でも、今回僕がウェンディに一番共感できたのは、脚本家同士という感覚のほうが強かったかな。つまり、自分のことを表現することがどれだけ大変なことなのかということ。ウェンディが脚本を届けるシーンでは、ダコタが名演技をしてくれたけど、あの芝居を見て、皮肉っぽいところがある僕でさえも思わず目に涙を浮かべてしまったくらいなんだ。それくらいあのセリフは直に伝わってくる言葉なんだよね。だから、ウェンディが経ていく過程に一番訴えるものを感じたといえるかな。監督に影響を与えた映画とは?―劇中では、『スター・トレック』がウェンディの救いとなりますが、これまで監督にとって救いとなった映画はありますか?監督救いというよりは、人間としての在り方や映画作家としての在り方を教えてくれた映画を3作挙げようかなと思うけど、まずひとつめは『第三の男』(49)。少ない予算でも名作を生み出すことができるという映画作りのすばらしさを教えてくれた作品だと思っているよ。だから、いまでも記憶に深く刻み込まれている映画なんだ。2作目は、イタリア映画の『イル・ポスティーノ』(94)。それまでの僕は西部劇などの映画ばかりを観ていて、人々の普通の日常生活を描いた映画というのをあまり観ていなかったんだ。でも、この作品では、はじめて職に就くある青年の物語を描いているんだけど、そういったなんてことない人々の日常を映画にすることができるんだということを教えてくれたよ。そして最後は、『ミツバチのささやき』(73)なんだけど、子どもの視点から描く世界がすばらしくて、これもすごく印象に残っているんだ。とはいえ、僕は日本のゴジラシリーズも大好きだよ。あとは、体に悪いんだけど食べちゃうジャンクフードみたいな映画とかも実はけっこう好きなんだ(笑)。―前作の『セッションズ』では病気で体に障害を負った男性を描き、今回は自閉症の少女を描いていますが、監督も幼少期にポリオを患った経験があるだけに、そういったところをご自身の映画作りのテーマとして追及していきたいという思いがあるのですか?監督自分が手がけた長編は6作品のうち3作品は障害を負った人たちにフィーチャーしているから、そういう傾向にはあるし、共通するテーマとして、根底にあるのかもしれないね。というのも、やっぱり自分の作品から自分を切り離すことはできないし、どうしても自分が出てきてしまう部分があるからね。でも、言ってしまえば、みんなある種の “障害” を背負って生きているんじゃないかな。たとえば、「エンターテインメント業界で働きたい」というのもひとつの病気みたいなものだとも言えるしね(笑)。だから、答えとしては、それがすべてではないから、イエスでありノーでもあるということかな。まっすぐな思いに突き動かされる!人生で夢を叶えるためには、立ちはだかる困難と闘わないといけない瞬間というのがあるもの。そこで失敗して挫折したり、無理だからと諦めようとしたりしているなら、ウェンディがあなたの心に寄り添って元気をくれるはず。いますぐ、勇気を持って立ち上がってみては?ハートフルな予告編はこちら!作品情報『500ページの夢の束』9月7日(金)より新宿ピカデリー ほか全国ロードショー配給:キノフィルムズ/木下グループⓒ2016 PSB Film. LLC
2018年09月06日【ニュース】特別支援学校の教材を製品化したい!クラウドファンディングの取り組みが開始Upload By 発達ナビニュース道具で発達を支援する「トビラコ」は、発達に凸凹がある子どもを支援するツールをセレクトし、ネットで販売しています。今回、トビラコは、筑波大学附属大塚特別支援学校で先生が手づくりし活用していた教材を製品化しようとしています。それは、「特別支援学校で使われる教材こそ、質が高く、きちんとしたエビデンスが必要で、子どもが手にとりたくなるデザインであることが大切」だと考えているからです。Upload By 発達ナビニュース現在、この製品化への応援を、クラウドファンディングで募っているそう。目標金額は100万円!教材についてや、子どもたちが教材を使うことでどんな変化があったかなど、詳しくはこちら↓で紹介しています。トビラコ【映画】ダコタ・ファニングが自閉症の女の子を演じる「500ページの夢の束」Upload By 発達ナビニュースダコタ・ファニングが演じる自閉症のある少女ウェンディは「スター・トレック」が大好きでその知識なら誰にだって負けない。そんな彼女が「スター・トレック」の脚本コンテストに応募するためハリウッドまで旅に出るストーリーです。人生の目標のために、つまずきながらも彼女なりの一歩を踏み出す姿に勇気と感動をもらえます!【公開日】9月7日(金)【上映】東京・新宿ピカデリーほかで全国ロードショー※東京・大阪で各1回ずつ、視覚や聴覚などに過敏さをもつ人のための、センサーフレンドリーな上映も予定だそう。ページの夢の束 | キノフィルム【イベント】絵本ではじめてクラシック「そらコンサート」(東京都)Upload By 発達ナビニュースじっとしてなくても、大丈夫!第6回をむかえる「そらコンサート」は、親子で安心して音楽が楽しめます。ゆったりとした空間の中で絵本や手遊びを使って上質なクラシックデビューをしてみませんか?また「そらマーケット」も同時開催。不要になった絵本を使った無料のお買い物体験です。おもちゃのお金を使ったお買い物の練習もできます。Upload By 発達ナビニュース【対象】新生児~小学生(特に3~6歳程度)の子どもとその保護者の方【日時】10月13日(土) 10:15~11:30 (10:00受付開始)【場所】三茶しゃれなあどホール(世田谷区太子堂2-16-7 5階)【参加費】大人:1000円 / 小学生以下お子様:無料【申し込み】下記URLからお申し込みください【イベント】「第11回 日本フリースクール大会」(東京都)出典 : 不登校の子どもが通うイメージの「フリースクール」ですが、実は既存の学校とは違う、子ども中心の学びの場となっています。このイベントの1日目には「フリースクール」がどんな理念のもと、どのように活動しているのかを知り、不登校の子どもたちに必要な支援を考えるきっかけや、実際にフリースクールに通う子どもたちの声が聞けます。2日目では「学びとは何か」「フリースクールと進路」「世界のフリースクールとホームエデュケーション」「フリースクールのつくり方と運営」「適応指導教室との連携」「実践交流『他のフリースクールではどうなの?』」の6つのテーマにそってディスカッションを行ったり、子どもの多様な学びを考えるワークショップが開催されます。【日時】9月22日(土)13:00~16:30、23日(日)10:00~16:15【場所】東洋大学白山キャンパス(都営地下鉄三田線「白山」駅A1出口徒歩5分)【参加費】両日参加:8000円(9/14までの申込み&振込で6000円)、1日参加:5000円【内容】■9月22日(土)・基調講演「フリースクールとは何か」奥地圭子さん(NPO法人フリースクール全国ネットワーク代表理事、東京シューレ代表)・子どもシンポジウム「学校に行かなかったワケ、フリースクールに行ったワケ」司会:江川和弥さん(寺子屋方丈舎代表)、シンポジスト:フリースクールに通う子ども数名■9月23日(日)・テーマ別分科会・ワークショップ「子どもの多様な学びをつくろう」【申し込み】<氏名><お立場またはご所属><連絡先(電子メールまたは電話番号、FAX番号)><参加希望日程>をご明記のうえ、下記の電子メールまたはFAX・郵送にてお申し込みください。【問い合わせ】NPO法人フリースクール全国ネットワークTEL 03-5924-0525 E-mail:info@freeschoolnetwork.jp第11回日本フリースクール大会 | NPO法人フリースクール全国ネットワーク【イベント】「障がい者とその家族のための年金教室」(東京都)出典 : 障害年金の基本について、専門家である社会保険労務士の方がわかりやすい資料を用いて解説してくれる勉強会です。なかなか理解しようとしても難しい障害年金ですが、個別相談の時間も設けられ疑問が解消できる機会になっています。関心のある方、お困りの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。【日時】9月17日(月・祝) 13:00~16:30 (12:30~開場)【場所】練馬区立区民・産業プラザ研修室1 (練馬区練馬1-17-1 Coconeri 3階)【参加費】障害者の方とその家族は無料(社労士などその他の方は、1000円)【内容】・当事者からのお話:東久留米市市議会議員 宮川豊史 さん・個別相談コーナー(申込み時に予約必須)【申し込み】電話・メールにて担当者までご連絡ください【問い合わせ】たまごの会年金教室担当:社会保険労務士 石井良美携帯:080-4953-2911 メール:nenkin.up@gmail.com
2018年09月03日大ヒットミュージカル映画『マンマ・ミーア!』の続編『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』が、もうすぐ公開。前作のオリジナルキャストはもちろん、いまをときめく新たな俳優陣が登場している本作だが、今回シネマカフェでは、中でもソフィのパパ候補の青春時代を演じた3人に注目してみた。花嫁のソフィ(アマンダ・セイフライド)が、ヴァージンロードをパパと一緒に歩きたいと、シングルマザーのドナ(メリル・ストリープ)に内緒で結婚式に自分の父親かもしれない母親の元恋人3人を招待したことで巻き起こる大混乱を描いた前作。本作は、ドナがソフィの父親候補3人と出会った青春時代を中心に、ソフィたちのその後が描かれ、過去と現在を行き来しながら進んでいく。前作同様、ピアース・ブロスナン、ステラン・スカルスガルド、コリン・ファースが、ソフィの父親候補である3人、サム役、ビル役、ハリー役を好演。過去が描かれる本作では、そんな彼らの青春時代を演じる“若きパパ候補”3人が登場。いずれも今後ブレイク間違いなしのイケメン俳優が抜擢されている。◆“一途なインテリ男子”若きハリー役/ヒュー・スキナー大学を卒業し、自分を見つけるため広い世界へ飛び出すことを決意した若きドナ(リリー・ジェームズ)は、パリのホテルで若きハリーに出会う。銀行マンを目指すハリーはドナに一目惚れし、カフェで必死に自分の思いを伝えようとする。現代ではコリンが演じているハリーの若き日を演じるのは、『レ・ミゼラブル』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』といった大作にも出演しているヒュー・スキナー。この役に決まったとき彼はとてもワクワクしたそうで、「コリンの出演作を何本も見て、彼のキャラクターのどの部分を取り入れようかと研究した」と話しており、本編では台詞の言い回しが、現代のハリーそのもの。◆“気ままな冒険家”若きビル役/ジョシュ・ディラン続いて、ドナが目指すギリシャのカロカイリ島の旅路で出会うのが、ヨットで気ままな旅を続けている若きビル。フェリーに乗り過ごしてしまったドナは、ビルのヨットに乗せてもらうことに。自由奔放で冒険家のビルはすぐにドナと意気投合し、ヨットの上でダンスも。ビルからの熱烈なアプローチを受けるも、軽くスルーするドナ。果たして、2人の恋の行方は…?そんな若きビルを演じるジョシュ・ディランは、『マリアンヌ』で長編映画デビューを飾り、レニー・アブラハムソン監督の最新作『The Little Stranger』が待機作に控えるなど、俳優歴はまだ浅いものの、今後の活躍に目が離せない注目俳優。ドナとビルの親友のような関係性についてジョシュは、「いつもははしゃいでいるように見えるけど、少しの間だけ恋愛関係にもあった。彼らが初めて出会ったとき、彼らの目はキラキラに輝いていて、ふたりの間に親密な感情があることがわかる」とコメントしている。◆“体育会系モテ男”若きサム役/ジェレミー・アーヴァインそしてようやくカロカイリ島に到着したドナは、丘の上に建つ家に立ち寄ったのだが、突然の激しい嵐が襲い掛かる。そこで助けを求めて外へ飛び出したドナが出会うのが、若きサム。家に取り残された馬を2人で力を合わせて救出したことで、たちまち恋に落ちる…。実はある秘密を持つ若きサムを演じるのは、スティーヴン・スピルバーグ監督に見出され『戦火の馬』に出演し、『17歳のエンディングノート』ではダコタ・ファニングの相手役を務めるなど、話題作への出演が相次ぐジェレミー・アーヴァイン。本作の監督オル・パーカー作品へは、今回が2度目となったジェレミーは、「ドナは彼ら3人それぞれのことが好きで、観客も彼らに恋してしまう。これは誰がソフィの父親になっても歓迎されるということで重要なポイントなんだ」と語っている。自分の価値観を変えてくれたドナを一途に想い続けるハリー、友達のようになんでも話せるビル、そして甘いマスクでピンチのときには助けてくれる頼れるサム――。ギリシャの美しいカロカイリ島を舞台に、ドナとそんな個性豊かなイケメンたちの出会いが未来へと繋がるとき、母娘の深い愛に涙なくしては観られない。ぜひ劇場で、この夏一緒に海に行きたいイケメンを見つけてみては?『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』は8月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー 2018年8月24日より全国にて公開ⓒ Universal Pictures
2018年08月05日大半の女性の映画選びの基準は、やっぱり、「好きなスターが出てるから♪」。演技力に定評のあるダコタ・ファニングや、母になって演技に幅が出たブレイク・ライブリー、オスカーに近いと噂のエミリー・ブラントの作品はマスト! どんな役も自分のものにするユアン・マクレガーやシャイア・ラブーフ、永遠のアクション俳優シュワちゃんと、イケメン俳優ジョシュ・ハートネットの体当たり演技も見逃せない。『500ページの夢の束』【無表情でも複雑な心情を体現するダコタが圧巻】自閉症のウェンディは、『スター・トレック』の大ファン。コンテストに応募するため脚本持参でハリウッドに行く決意をする!?今なお天才子役時代の輝きと巧みな演技力でファンを圧倒しているダコタ・ファニングが、感情表現に難がある女性を繊細に演じて、魅せる。監督/ベン・リューイン出演/ダコタ・ファニング、トニ・コレット、アリス・イブほか9月7日より新宿ピカデリーほか全国公開。©2016 PSB Film LLC『かごの中の瞳』【見えない真実に観客を導くブレイクの大熱演!】夫の支えで穏やかな生活を送っていた全盲のジーナは、角膜移植で片目の視力を取り戻す。さらに幸せになるはずが…。ファッショニスタとしても注目のブレイク・ライブリーが挑むのは、誰もが持つ秘密に迫る心理サスペンス。さまざまに変化するブレイクの表情に注目!監督/マーク・フォスター出演/ブレイク・ライブリー、ジェイソン・クラークほか9月上旬、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。©2016 SC INTERNATIONAL PICTURES. LTD『キリング・ガンサー』【シュワちゃんの怪演で、壮絶なのに笑える展開!】謎の暗殺者ガンサーを狙う殺し屋が結集。壮絶なバトルの行方は?出演/アーノルド・シュワルツェネッガー7月14日より新宿バルト9ほか全国公開。©2016 WWKG PRODUCTIONS, LTD.ALL RIGHTS RESERVED ©2017 WWKG, LLC ALL RIGHTS RESERVED『プーと大人になった僕』【実写版プーの愛らしさにユアンもノックアウト!?】大人になったクリストファー・ロビンの前に再びプーが現れた理由は?出演/ユアン・マクレガー、ヘイリー・アトウェル9月14日より全国公開。©2018 Disney Enterprises, Inc.『クワイエット・プレイス』【エミリー・ブラントの、夫婦共演も話題に!】音に反応する“何か”に怯える一家の恐怖が伝染!?監督・脚本・出演/ジョン・クラシンスキー9月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.『ボルグ/マッケンロー氷の男と炎の男』【勝負に隠れた葛藤を演技派シャイアが体現】‘80年代テニス界を席巻したボルグ&マッケンロー。二人の死闘の裏側に迫る!出演/シャイア・ラブーフ8月下旬、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。©AB Svensk Filmindustri 2017『マイナス21℃』【極寒に体当たりで挑んだジョシュの熱演が光る】スノーボード中、道に迷ったエリックに、次々と危険が迫る!出演/ジョシュ・ハートネット7月21日より新宿シネマカリテほか全国順次公開。©2016 Six Below LLC.All Rights Reserved.※『anan』2018年7月18日号より。文・山縣みどり(by anan編集部)
2018年07月12日クエンティン・タランティーノ監督映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、2019年8月30日(金)に公開。カルト指導者チャールズ・マンソンによる女優殺害事件を題材に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のストーリーの舞台となるのは、1969年のハリウッド。ピッピ―カルチャー、TVの影響で映画が力を失った時代を背景に、実際に起こったチャールズ・マンソンとその信者による女優シャロン・テート殺害事件を題材に繰り広げられるという。チャールズ・マンソンとは、1960年代末から1970年代のはじめにかけ、“マンソン・ファミリー”の名で知られる生活共同体を率いていたカルト指導者。映画監督ロマン・ポランスキーの妻で妊娠中だった女優のシャロン・テートら5人の無差別殺害は、マンソンの信者たちによる、狂気と残忍性を象徴する事件として知られている。世界の映画祭で快挙!タランティーノ自身が実際に育った当時のハリウッド、そしていまや失われてしまったハリウッドを、郷愁とリスペクトを込めて描いたのが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。タランティーノはこの脚本を練るために、5年の歳月を費やしたという。第77回ゴールデン・グローブ賞においては、脚本賞と助演男優賞(ブラッド・ピット)、作品賞(コメディ/ミュージカル部門)を受賞。第92回アカデミー賞においては、 助演男優賞(ブラッド・ピット)、美術賞(バーバラ・リン)に輝いた。タランティーノ×ディカプリオ×ブラッド・ピットタランティーノにとって2015年の『ヘイトフル・エイト』から実に4年ぶりの新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)でタランティーノ監督作初出演を果たしたレオナルド・ディカプリオと、同じく『イングロリアス・バスターズ』(2009年)で同監督作初主演を果たしたブラッド・ピットの共演という豪華タッグが大きな話題を呼んでいる。リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)1950年代にはTVスターとして西部劇に出演していたのの、現在は仕事も減り、ちょっと落ち目の俳優。今では意に反して悪役キャラを演じている。文化や世界が変わっている変化の中で、映画スターに転身したいと思いつつ焦る日々を送っている。そんなある日、リックの隣にロマン・ポランスキー監督と女優シャロン・テート夫妻が越してくる。クリフ・ブース(ブラッド・ピット)長年リックのスタントマンを担当&親友でもある。変化し続けるハリウッドで生き抜くことに疲れながらもリックとは対照的で、自分らしさはしっかりと持っている。トレーラーハウスで愛犬ランディとともに暮らしている。ちなみに、ランディを演じた”俳優犬”の雌犬ブランディは、カンヌ国際映画祭開催にあわせて発表される“パルム・ドッグ” を受賞。タランティーノもその演技を絶賛している。シャロン・テート(マーゴット・ロビー)1969年当時絶頂の人気を誇っていた女優シャロン・テート。夫のロマン・ポランスキーは、ポーランド出身の映画監督で『ローズマリーの赤ちゃん』などの作品により、時代の寵児と呼ばれていた。後に『チャイナタウン』『戦場のピアニスト 』などの名作を残す。演じるマーゴット・ロビーは、『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』で2018年のアカデミー賞主演女優賞にノミネート。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では初のタランティーノ映画のミューズに抜擢。タランティーノ作品常連の豪華顔ぶれもそのほか、豪華共演陣にも要注目。50年以上のキャリアを誇るアカデミー賞俳優アル・パチーノ、ブルース・ダーンらハリウッドの重鎮、天才子役から実力派女優へと成長したダコタ・ファニングらに加え、ジェームズ・マースデン、ルーク・ペリー、ティム・ロス、マイケル・マドセン、カート・ラッセルといったタランティーノ作品ではおなじみの面々も顔を揃えている。古き良きハリウッドを表現したセットも注目60年という50年間も前の時代を描いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。タランティーノ監督は、時を逆に回して、現在住んでいるハリウッドという街を、CGやスタジオを使わず、さらには、ビジネスも普通に行われている人通りのある場所を美術や衣装などを駆使して再現している。タランティーノ史上最高のヒット全米公開されると批評家、観客ともに絶賛。4035万ドル(約4300億円)というタランティーノ史上最高のヒットとなった。映画を10作撮ったら監督を引退する」と言ってたタランティーノ。その順番で言うと、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は「最後から2番目の監督作」ということになるが、かなり出来に満足しているようで「この作品で最後にする」という発言まで出た。ストーリーリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は人気のピークを過ぎたTV俳優。映画スター転身の道を目指し焦る日々が続いてい た。そんなリックを支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は彼に雇われた付き人でスタントマン、そして親友でもある。目まぐるしく変 化するハリウッドで生き抜くことに精神をすり減らしているリックとは対照的に、いつも自分らしさを失わないクリフ。パーフェクトな友情で結ばれた二人だったが、時代は大きな転換期を迎えようとしていた。そんなある日、リックの隣に時代の寵児ロマン・ポランスキー監督と新進の女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)夫妻が越してくる。今まさに最高の輝きを放つ二人。この明暗こそハリウッド。リックは再び俳優としての光明を求め、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演する決意をするが―。そして、1969年8月9日-それぞれの人生を巻き込み映画史を塗り替える事件は起こる。作品情報映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』原題:Once Upon a Time in Hollywood日本公開:2019年8月30日(金)製作・脚本・監督:クエンティン・タランティーノ出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、アル・パチーノ、マーゴット・ロビー、ブルース・ダーン、ダコタ・ファニング、ジェームズ・マースデン、ルーク・ペリー、ティム・ロス、マイケル・マドセン、カート・ラッセル、エミール・ハーシュ、ティモシー・オリファント、ダミアン・ルイス配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2018年07月01日2019年下半期に公開予定のクエンティン・タランティーノ監督の最新映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題)から、待望の初画像が公開された。本作は、タランティーノ監督の9作目の長編監督作。『ジャンゴ 繋がれざる者』(’12)でタランティーノ監督作初出演を果たしたレオナルド・ディカプリオと、『イングロリアス・バスターズ』(’09)で同監督作初主演を果たしたブラッド・ピット、この2大スターの豪華顔合わせが注目を集めている話題作だ。今回公開された画像は、まさに世界が待ち望んでいた2ショット!主演のディカプリオが、LA時間26日(日本時間27日)に自身のInstagramで公開した。物語は1969年のハリウッドを舞台に、実際に起こったチャールズ・マンソンによる女優のシャロン・テート殺害事件を題材に描いたもので、到着した画像では、2人は作中の衣装であると思われる60年代風のファッションに身を包んでいる。また、ディカプリオが新作画像をInstagramに上げるのは極めて稀で、早くも170万を超える「いいね!」を獲得している。豪華スター2人の共演で話題の本作だが、そのほかの共演陣も実に豪華な顔ぶれ!50年以上のキャリアを誇るアカデミー賞俳優アル・パチーノや『ブギーナイツ』などで知られる大ベテランのバート・レイノルズ、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で本年度アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたマーゴット・ロビーはじめ、ダコタ・ファニング、ジェームズ・マースデン、ルーク・ペリーほか、ティム・ロス、マイケル・マドセン、カート・ラッセルなど“常連組”も参加している。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題)は2019年下半期、全国にて公開予定(全米公開は2019年8月9日)。(cinemacafe.net)
2018年06月28日昨年10月半ばに「寿司デート」が目撃されて以来、順調に愛を育んでいるクリス・マーティン&ダコタ・ジョンソン。ダコタは交際開始1か月でクリスがフロントマンを務める「コールドプレイ」のアルゼンチン公演に同行し、2月には有名司会者エレン・デジェネレスの誕生日パーティーに手をつないで会場入りした。このパーティーにはクリスの元妻グウィネス・パルトロウと婚約者のブラッド・ファルチャックも出席していたが気まずさはなかった様子。手をつないだ2人が、出席者のドリュー・バリモアと笑顔で挨拶を交わしている姿が撮られていた。そしてここ半年ほど、クリスが住むマリブやロサンゼルスでデートを重ねてきた2人は、最近「次の段階」に進みつつあるという。関係者が「この2週間、2人はいままでよりさらに一緒に過ごすことが多くなりました」と「People」誌に語っているように、この数週間は立て続けにレストランでランチデート中にキス、愛犬と一緒に手つなぎデート、と公の場でもいちゃつき、関係がヒートアップしているのがうかがえる。「彼らはビーチに行ったり、近所を散歩するような、穏やかな生活をシェアして楽しんでいます。シリアスな関係に発展しているようです」。クリスは制作した曲を送り、ダコタに意見を求めるほど信頼しているそうだ。(Hiromi Kaku)
2018年06月27日ダコタ・ファニング主演、9月7日(金)より全国公開する映画『500ページの夢の束』。この度、日本オリジナル予告編映像と本ポスターが解禁された。今回到着した日本オリジナルの予告編は、SF映画のような宇宙服を着た2つの影が前へと進むシーンからはじまる。これは、ダコタ演じる主人公ウェンディが書く『スター・トレック』のオリジナル脚本の1シーン。自閉症を抱え、コミュニケーションが苦手で家族と離れ施設で暮らしているウェンディは、脚本コンテストに応募するため、施設を抜け出して数百キロ離れたハリウッドを目指す。ソーシャルワーカーのスコッティ(トニ・コレット)やウェンディの姉オードリー(アリス・イヴ)は、ウェンディが誰よりも独創的な才能を持っていることや、1人で目的地を目指す勇気と行動力に気づかされていく。トラブルに見舞われながらも、懸命に目的地を目指すウェンディの健気な姿が胸打つ映像だ。また、ウェンディの警戒を解くため、『スター・トレック』に登場する“クリンゴン語”で話しかける警察官の姿も。ファンだけが使いこなせる架空言語でのコミュニケーションからは、ウェンディの“『スタトレ』好き度”が伝わってくると同時に、周囲の人々の優しさやユーモアが垣間見える。さらに、併せて解禁されたポスタービジュアルには、<届けたい物語がある。届けたい人がいる。>というコピーが載っており、脚本や荷物を抱えて前を見すえるウェンディと、姉のオードリー、ソーシャルワーカーのスコッティ、愛犬ピートの姿も切り取られている。ウェンディの熱い視線からは、意志の強さが伝わってくる。人生で初めて大きな願いを遂げるために、つまずきながらも目的地へ1歩ずつ前進するウェンディとその家族たちを描いた愛のある物語。難しい役どころを繊細かつ豊かな表現力で演じきったダコタは、脚本を読んだ際、「他の人に演じてほしくなかった。ウェンディに命を吹き込めるのは、私だけと思った」と語る。本作は、大人の女優となったダコタの新たなる代表作となりそうだ。『500ページの夢の束』は9月7日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年06月22日ダコタ・ファニング主演最新作『PLEASE STAND BY』の日本版タイトルが『500ページの夢の束』に決定し、併せて場面写真が解禁された。■ストーリー『スター・トレック』が大好きで、その知識では誰にも負けないウェンディの趣味は、自分なりの『スター・トレック』の脚本を書くこと。自閉症を抱える彼女は、ワケあって唯一の肉親である姉と離れて暮らしている。ある日、『スター・トレック』脚本コンテストが開催されることを知った彼女は、渾身の作を書き上げるが、もう郵送では締切に間に合わないと気付き、愛犬ピートと一緒にハリウッドまで数百キロの旅に出ることを決意する。500ページの脚本と、胸に秘めた“ある願い”を携えて――。主人公ウェンディを演じるのは、7歳で映画デビューを果たし、『I am Sam アイ・アム・サム』『宇宙戦争』の名演技で天才子役として一躍世界にその名を知らしめたダコタ・ファニング。本作では、大好きな『スター・トレック』に関して並外れた知識を持つ、自閉症を抱える少女という難しい役どころを、繊細かつ豊かな表現力で演じきっている。確かなキャリアを積み、大人の女優となったダコタのセカンドステージの、間違いなく代表作になるだろう。ウェンディを支えるソーシャルワーカー・スコッティ役には『シックス・センス』『リトル・ミス・サンシャイン』のトニ・コレット。また、ウェンディを大切に想いながらも離れて暮らさざるを得ない複雑な感情を抱く姉・オードリー役に、『スター・トレック/イントゥ・ダークネス』のアリス・イヴが抜擢された。さらにプロデューサーは、『JUNO/ジュノ』『マイレージ、マイライフ』を手掛けたダニエル・ダビッキと、『マネーモンスター』のララ・アラメディン。監督はサンダンス映画祭で観客賞・審査員特別賞をダブル受賞するなど、数々の国際的な賞に輝いた『セッションズ』のベン・リューインだ。“500ページの脚本を届ける”という人生初の大きな目標のために、立ちはだかるトラブルを1つずつクリアして、つまずきながらも目的地へと近づいていくウェンディとその家族たちを、数々の良質ドラマを送り出してきたキャスト・スタッフが愛とユーモアをこめて描いている。■“500ページの脚本”をリュックに、“ある願い”を胸に。愛犬と共にハリウッドを目指すウェンディ併せて解禁された場面写真には、愛犬ピートを抱き、決意を込めた表情で前を見据えるウェンディや、誰にも知らせず一人旅に出たウェンディを探すスコッティ、 オードリーらが写されている。初めて外の世界へ踏み出すウェンディの不安とときめき、そんな彼女を心配しながらも変わらぬ愛情で見守る家族たちの温かい眼差しを感じさせる場面写真に、期待が高まる。『500ページの夢の束』は9月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年05月30日世界が待ち望んでいた『マレフィセント』の続編の撮影が始まったようだ。前作から引き続きオーロラを演じるエル・ファニングが、Instagramにキュートな2枚の画像を投稿してファンにお知らせした。1枚目はオーロラのふわふわとしたヘアスタイルでゴツめのサングラスを鼻まで下ろし、「ニヤリ」と不敵な笑みを浮かべるエルのセルフィー。エルの頭にはマレフィセントの角がニョキッと生えているように見えるが、マレフィセントに扮したアンジーがエルの後ろに重なり、隠れているのだ。エルはこの状態を「究極のフォトボム」とキャプションを付けている。もう1枚は、エルが大きな口を開けてとびきりの笑顔を見せているセルフィーで、マレフィセントのメイクながらバスローブを着ているアンジーが、後ろでピースサインをしている写真。「今日は『マレフィセント2』のセットに、ママを連れてくる日なの」とアンジーを「ママ」と呼ぶエルのコメントから2人の仲の良さがうかがえる。ウォルト・ディズニー・スタジオもSNSで、アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、ミシェル・ファイファーの名前が入っているディレクターズチェアの画像で製作開始を伝えた。『マレフィセント2』の公開日はまだ発表されていない。(Hiromi Kaku)
2018年05月30日ミュウミュウ(MIU MIU)から、ショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語(WOMEN’S TALES)」15作品の世界観をイメージしたTシャツが登場。2011年にスタートしたミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」は、国際的な活躍を見せる世界各国の女性映画監督たちに制作を依頼し、15本の映像作品を生み出してきた。たとえば日本人監督・河瀨直美による第11弾『SEED』には女優・安藤サクラが出演、音楽をサカナクションが担当した。最新作の第15弾『HELLO APARTMENT』では、女優のダコタ・ファニングが初監督を務めている。これらのショートフィルムは、それぞれの監督が持つ独自の世界観を映しつつも、現代社会におけるファッションの役割や、女性とはどうあるべきなのかという普遍的な問いを浮き彫りにしている。今回発売されるTシャツは、これら15作品をモチーフにしたもの。Tシャツのフロントには映画の1シーンが、バックには個性あふれる字体で描かれたショートフィルムのクレジットロゴがプリントされている。【詳細】ミュウミュウ ショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」Tシャツ2018年3月下旬現在発売中。販売店舗:ミュウミュウの一部直営店、公式オンラインストア価格:54,000円+税素材:コットン【問い合わせ先】ミュウミュウ クライアントサービスTEL:0120-451-993
2018年03月30日ダコタ・ファニングが「Miu Miu」のショートムービー『Hello Apartment(ただいま、私のアパート)』で監督デビューを果たした。「Miu Miu」は2012年から「女性監督が21世紀の女性らしさを鋭い視点で称えるショートフィルムシリーズ『女性たちの物語』」を展開。ダコタの作品は第15弾にあたり、過去には河瀬直美、クロエ・セヴィニーなども作品を手掛けている。主演のアヴァを演じるのは「U2」のボノを父に持ち、『ブリッジ・オブ・スパイ』などに出演している女優のイヴ・ヒューソン。アヴァの恋の相手にトム・スターリッジ。脚本は今年のアカデミー賞作品賞にノミネートされている『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の脚本家の一人リズ・ハンナが務めた。ブルックリンのとあるロフトの一室に引っ越してきた女性アヴァの物語で、「一つの空間で流れる現在進行形の自分の人生と同時に、過去を追体験する」様子が描かれているという。ダコタは「いまも住んでいる初めてのマイホームにインスピレーションを得たの。いろんな経験をして学んだ大切な場所よ」と語っている。「Variety」誌によれば、『Hello Apartment』はロンドン・ファッションウィークのイベントの一環で月曜日(現地時間)にお披露目。「LOVE」誌の編集者がダコタのために開いたお祝いパーティーには、妹のエルやルーク・エヴァンス、ロバート・パティンソンらが駆け付けたとのことだ。(Hiromi Kaku)
2018年02月21日エル・ファニングがトランスジェンダーの男の子役に挑戦したことで話題を呼ぶ『アバウト・レイ 16歳の決断』。本作で自慢のブロンドヘアをカットし、身体も鍛えてトランスジェンダー(FTM)の主人公・レイを熱演したエルのコメントがシネマカフェに到着した。『リトル・ミス・サンシャイン』『サンシャイン・クリーニング』の製作チームが再び集結し、エル、ナオミ・ワッツ、スーザン・サランドンと3世代の女優たちの豪華競演も見どころとなる本作。エルが演じたトランスジェンダーの男の子レイは、言動が破天荒なレズビアンの祖母ドリー(スーザン・サランドン)とその同性のパートナー、フランシス、恋多きシングルマザーのマギー(ナオミ・ワッツ)の4人暮らし。レイは16歳の誕生日を機に、身体的にも男の子になろうとホルモン治療を始めようとするが、母マギーは動揺、祖母のドリーもレイの決断についていまひとつ理解できないでいる。しかも、何年も会っていない父に同意のサインをもらう必要があった。エル・ファニング「この映画は家族の物語」エルは「ティーンエイジャーは様々な悩みを抱えているけど、それに加えて、レイは女性の体をもって生まれてきた。しかし脚本はこういった問題や、悩みだけに焦点を当てていない。トランスジェンダーの話ではなく、家族の話になっていることが気に入った」と本作と出会ったときの印象を語る。母親のマギーを演じたナオミについて、エルは「彼女は最高よ! あんなに優しい人は知らない。“レイは何歳の時に(トランスジェンダーであることを)カミングアウトしたか”とレイのバックストーリーも何パターンか考えて、ナオミとリハーサルをしたの」と明かし、「彼女が相手だとそういう話し合いも自然とできる。彼女が母親役で本当に良かった。理想の母親ね」と大絶賛。そして「普段はすぐ撮影に入ることが多いけれど、1週間ほどかけて撮影の準備をした。各シーンを細かく見て、セリフの言い回しや、言葉遣いについて話し合った」と本作にとって重要な自然な家族の雰囲気づくりについて熱く語ると、続けて「この映画はトランスジェンダーではなく、家族の物語。ある家族の日常を切り取っているの。シングルマザーの悪戦苦闘ぶりに共感する人がいるかもしれない。私は祖母と暮らしているからレイに共感できる。どこか自分との共通点が見つかるはず。もし心に響いたら、是非、周りの人と語ってほしい」と、本作の魅力について自らの実感も込めながら語っている。『アバウト・レイ 16歳の決断』は2月3日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月04日映画『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』が、2018年5月12日(土)より全国公開される。第90回アカデミー賞&第75回ゴールデン・グローブ賞をはじめ、107の映画賞にノミネート57受賞されている話題作。メガホンをとるのは、全編iPhoneで撮影した『タンジェリン』(’15)が記憶に新しい“鬼才”ショーン・ベイカー監督だ。世界最大の夢の国「ディズニー・ワールド」その隣には職なし・家なしの家族が住んでいた物語の舞台は、世界屈指の観光地「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」があるアメリカ・フロリダ。鮮やかなブルーの空、カラフルなギフトショップ。どこか現実離れした “夢の国”の近くには、その煌びやかさとは裏腹に、普通のアパートに入居することができない人々が暮らす安モーテル街があった。主人公は、その日暮らしを送る6歳の少女・ムーニーとシングルマザーのヘイリー。一泊約40米ドルで宿泊可能な安モーテルは、永住の住まいを確保できない彼女たちにとって避難所のような存在だ。職なし、家なしの状態で必死に生きる“たった2人の家族”を中心に、ひと夏の物語が描かれる。社会の片隅で生きる人々をカラフルに描く、ショーン・ベイカー監督監督・脚本はショーン・ベイカー。トランスジェンダーの女性たちを全編iPhoneで撮影した『タンジェリン』で、サンフランシスコ映画批評家協会賞・脚本賞をはじめ、22受賞33ノミネートを果たした才能あふれるクリエーターだ。ショーンがデビュー当時から据えるのは、社会の片隅で生きる人々。過去には、違法移民の中国人、路上でブランドのコピー商品を売って生活している人物なども、題材として取り上げている。彼の作品の面白さは、ユニークな映画の作り方にある。「僕らはいつも同じやり方で映画を始めるんだ。この企画に参加したいかどうかを地元の人たちに尋ねるんだよ。」と話す通り、物語の舞台=つまり現場をリサーチするところから始める。『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』は約3年に渡ってリサーチ旅行を繰り返し、実際にモーテルにも何度も宿泊して構成を完成させた。キャスティングも実験的なことが多く、ストリートキャスティング、ソーシャルメディアを使ったスカウトなども実施。映画『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』では、シングルマザー・ヘイリー役のブリア・ヴィネイトをインスタグラムで発掘。また、主人公ムーニーの友人役を、撮影現場近くの量販店で声をかけてオーディションに呼んだという。ショーン・ベイカー監督にインタビュー日本公開に先駆け、ショーン・ベイカー監督が来日。“斬新なストリーテーラー”との異名を持つほど、リアルな現実をドラマティックに描く彼に、作品製作のこだわりについて話を聞いた。“夢の国”の近くの安モーテルを舞台に選んだ理由は何ですか。“皮肉な場所”ですよね。子供たちにとって、マジカルで幸せな場所といわれているテーマパークの真隣には、貧困で住む家がなく、モーテルに住まざるおえない子供たちがいる。“最高の夢の国”の近くで、子どもたちがカツカツの生活をさせられているという悲しい皮肉。これが同居しているところが印象的だったんです。初めてこのエリアのことを知ったのは、共同で脚本を執筆し、製作を担当しているクリス・バゴーシュに、安モーテルに関する新聞記事を教えてもらってから。その後、彼からテーマパーク近くのハイウェイ脇で子どもたちがいたという話を聞いたんです。そこからリサーチを始めたのでしょうか。リサーチ旅行は、フロリダ州キシミーを中心にスタートさせました。そこで初めて、「隠れたホームレス」というアメリカの現実に触れました。永住できない人たちにとって安モーテルが最後の避難所となっている。これは、アメリカ全土で起きていると言われているのですけど、私自身は、ここで初めて触れたのを覚えています。リサーチ旅行を通して様々な人に出会ったと思いますが、その中で母子家庭を中心キャラクターに決めた理由は?色々な家庭の方にお会いして、まず「隠れホームレス」の中の41%が家族連れであることを知りました。そして、シングルファミリーとなると、そのほとんどが母親とその子供という家庭であることに気付いたんです。もちろん世界的に考えても、シングルファミリーといえばシングルマザーというイメージが強いと思うのですが、アメリカでは片親しかいない場合、75%がシングルマザーなんです。それを無視できないなと思いました。また、作品の舞台が「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」の近くってことを考えたときに、ディズニー作品は母親が不在であったり亡くなっていたり…そういう設定が多いなって。主人公がパーフェクトじゃない母親像というところも立地とリンクして、今回は母子家庭を物語に中心にしました。監督がここで撮りたい、この人を撮りたいと思う決め手は何ですか。ダイナミックなものがないといけない。キャラクターであれ、ロケーションであれ、何でも。もちろん映画は、作品によって入口が変わってくるので、そのダイナミックさのポイントは異なります。前作の『タンジェリン』は、「ドーナツタイム」というドーナツ屋とロサンゼルスの交差点でどうしても撮影したいという気持ちがありました。今回は、ニュース記事から全てがスタートしていたので、記事で書かれたこのスポットでなくてはいけなかった。ロケーションもキャラクターも何か強いものがないとダメですね。それが演劇と映画との違いだと思います。白い壁に役者さんが立っているだけでは、映画としては50%の完成度にしかなりませんから。絶対ここで撮りたいと思わせた、フロリダ州キシミーの魅力は?ビジュアル的にカラフルで面白い。作品に度々登場する国道・192号線は、すべてのお店がテーマパークのお客さんをターゲットに商売をしている。だからディズニー的なデザイン要素、色彩を取り入れているんです。なので、撮影現場とするには、視覚的にもユニークなスポットでした。最高の撮影スポットを見つけ、3年ものリサーチ旅行を繰り返して、時間と手間をかけているのに、なぜドキュメンタリー作品として撮らず、さらに手間を加えたストーリータッチで作品を描くのでしょうか。僕は、元々劇作家からスタートしているので、作品作りをする上で、物語を綴っていきたいという気持ちを大切にしています。フィクションで描くからこそ、より多くの人に届くと考える部分もあると思うので。物語性を持たせることで、映画にどんなものが生まれるのでしょうか。映画は、観客にとって逃避させてくれる娯楽であると思うんです。僕は、社会問題に焦点を当てながらも娯楽としてのバランスを取りながら、映画を作りたいと考えています。僕が見る立場であっても、見終わった後に何かを考えさせてくれたり、ディスカッションしたくなるような作品が好きなので。観ていただいた方には、映画『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』を通じて色々感じて欲しいけれども。個人的には「隠れたホームレス」という社会問題に光を当てたいという気持ちがあったので、物語を通して、そういうのが届いていればいいなって思っています。娯楽的な側面がみなさんの心を捉えて、でも映画が終わった時には、色々と考えているようなそういう作品になっていたらいいなって。作品に思いを込めて、きちんと物語を構成しているのに、なぜ素人をキャスティングするのですか。経験ある俳優に任せた方が、自分の作りたい形が出来上がるのではないでしょうか。正直な話をすると、僕がフレッシュな顔ぶれを大きなスクリーンで観たい気持ちが一番大きいんだと思います。例えば、貧困家庭のシングルマザーのようにキャラクターの濃い役。これをベテラン俳優や他の作品に出ている役者が演じると、どうしても過去の役柄と重なってしまう。観客はその役にすんなり入っていけない可能性がありますし、場合によっては「この人がこの役…?」って信じられないかもしれない。でも、フレッシュな人が演じるとそれはない。観客はスッと登場人物に入っていけますし、作品自体も多面的になるメリットを感じます。他の人の作品を見るときも、フレッシュなキャスティングに好感を持ちますか。もちろん。スーパーヒーローものなどいわゆる「商業作品」と呼ばれる映画に出演する役者さんは、もちろん素晴らしい演技を観せてくれるとは思うのですが、ワクワクはしないんですよね。実は、本作では6人の映画役者が並んだ映画用ビルボードを劇中で登場させて、僕のキャスティングに対するこういった意見を反映させているんです。そんな中でも、名優のウィレム・デフォーを迎えています。彼は本作でアカデミー賞にノミネートされました。ウィレムは、モーテルの管理人役。住む人々を見守る存在なのですが、彼が登場するシーンの多くは、演技経験のない俳優が相手。その中で、彼は自分を変身させることができるから、皆が作る空気感に見事はまってくれた。色々な役者をミックスしてキャスティングしたからこそ、生まれた面白さだと思います。ウィレムと仕事ができたのは、本当に幸運でした。映画作りでショーン監督にとって重要なことは?初めから終わりまで「新しい」という感覚。僕は革新的な作品、フレッシュなものの見方をしている作品が好き。作品を作るために、他の作品をコピーすることに全く興味がないので、いわゆる“雇われ監督”と呼ばれるような大型の商業作品を撮る映画監督とは、感覚がちょっと違うんだと思います。子どもの視点で捉えた冒険ストーリー住んでいるところは安モーテル、遊び場所は寂れたギフトショップの周辺。モーテルの家賃を捻出するのにいっぱいいっぱいの母親。作品の中には厳しい現実がたくさん転がっているが、すべて6歳の少女・ムーニーの視点から切り取られているため、作品全体にはワクワクとさせるムードが広がっている。また、ショーン監督の名前を愛称にした「ベイカー・レインボー」と呼ばれる独特の色彩感覚。フロリダの青空、モーテルのピンクやパープルなど、35mmフィルムを使って捉えられた色鮮やかな世界も、本作の魅力となっている。“第2のダコタ・ファニング”天才子役の誕生主人公ムーニー役には、“第2のダコタ・ファニング”と評される子役、ブルックリン・キンバリー・プリンス。「ブルックリンは、僕がこれまで会ったあらゆる年齢層の俳優の中も、最も優れた一人だね」とショーン監督が評した彼女は、既に『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』で数々のブレイクスルー賞を受賞している。ムーニーの母親ヘイリー役には、映画初出演となるブリア・ヴィネイト。何千ものインスタグラマーから探し出してスカウトした人物に「僕らがヘイリーというキャラクターに思い描いていた特徴をすべて兼ね備えていたんだ。」とショーン監督はコメント。テンションが高くて気楽で面白いという、彼女のパーソナリティが生き生きと作品に反映されている。そしてムーニーやモーテルで暮らすみんなの父親のような存在である管理人ボビーは、『スパイダーマン』シリーズ1作目のグリーン・ゴブリン役や『セブン・シスターズ』のウィレム・デフォーが担当。ムーニーの親友ジャンシーには、撮影現場近くの量販店でショーン監督が見つけ、オーディションに招いたヴァレリア・コット。そして、実際に192号線のモーテルに家族と住んでいた少年クリストファー・リヴェラも、ムーニーの友人・スクーティに抜擢されている。『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』あらすじ6歳のムーニーと母親のヘイリーは定住する家を失い、フロリダ・ディズニー・ワールドのすぐ外側にある安モーテルでその日暮らしの生活を送っている。周りの大人たちは厳しい現実に苦しむも、ムーニーはモーテルに住む子供たちと冒険に満ちた毎日を過ごし、そんな子供たちをモーテルの管理人ボビーはいつも厳しくも優しく見守っている。しかし、ある出来事がきっかけとなり、いつまでも続くと思っていたムーニーの夢のような日々に現実が影を落としていく―。詳細『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』公開日: 2018年5月12日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー出演:ブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ヴィネイト、ウィレム・デフォー他監督・共同脚本・編集:ショーン・ベイカー配給:クロックワークス
2018年01月27日ミュウミュウ(MIU MIU)が、2017年のホリデーシーズンのギフトコレクションにちなんだキャンペーンショートフィルム『Whispers(ささやき)』を発表。ミラノとロサンゼルスを拠点に多分野で活躍するスタジオ「APRIL」により手掛けられた本作品には、ミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」シリーズの第13弾『Carmen』を手掛けたクロエ・セヴィニーをはじめ、ダコタ・ファニング、エル・ファニング、ジュリア・ガーナーの他、ニューフェイスのセイディー・シンクを起用。監督はフランチェスコ・マリア・ティリベッリ、クリエイティブディレクターはジョアキム・ダルクビスト、エグゼクティブプロデューサーはアレッサンドロ・ファリネッラが務め、撮影は11月にニューヨークで行われた。エル・ファニングホリデーシーズンは懐かしさと驚きに満ちた感情に包まれるとき。思いがけない再会や、プレゼントを開けたときの感動、そして昔ながらのパーティーを思えば期待が膨らむもの。フィルムに映し出されるのは、ホリデーパーティー中に交わされる心のこもった贈り物と同じくらい意味深い会話。断片的に切り取られた彼女たちの会話からは、友人同士が一年間にあった多くのことを語りあう様子が伺える。ミュウミュウ ギフトコレクション「バッグ」(25万6,000円)刺繍入りベルベットやクリスタル装飾、キラキラと輝くチャーム、ふわふわのトーテムなどが入ったプレゼントの箱に囲まれて、新年の近づきに胸をふくらませながら、秘密や楽しいことをささやき合い一緒に過ごす時間。ストーリーが消えていくにつれて、この瞬間はより貴重な時間となり、彼女たちが交換し合った美しいプレゼントが輝きを放っている。友人や家族との再会の何がそれぞれの交流を強めるのか?漏れ聞こえたささやき声から本当の意味が導き出されるストーリー。『Whispers』はミュウミュウの公式ウェブサイト()にて公開中。なお、全て予定価格。
2017年12月21日ミュウミュウ(MIU MIU)から、2017年クリスマスシーズンに向けたギフトコレクションが登場する。ビジューバックルやパイソンベルトを飾ったバッグ上質な革を使用したホワイトのバッグを、赤や緑のビジューが鮮やかに彩る「ミュウレディ」。ゴールドをベースにしたバックルには、クリスタルのビジューをあしらい、ゴージャスに仕上げた。留め金部分に大胆なロゴが光る「マイミュウ」には、ピリッとしたアクセントのパイソンベルトと、クリスタルスタッズのバックルを合わせた。チェーンバッグやクラッチバッグとしても使える、パーティーにもぴったりのアイテムだ。その他にも、グリッターな輝きにブラックのリボンが存在感を放つパンプスや、クリスタルやパールを施したモンスターモチーフのチャームなど、フェミニンさと遊び心を兼ね備えたミュウミュウらしいアイテムがラインナップする。新作が登場するショートムービーもまた、コレクションの発表に合わせショートムービー『Whispers(ささやき)』が公開。クロエ・セヴィニーをはじめ、『ネオン・デーモン』の主演を飾ったエル・ファニング、その姉で『オーシャンズ8(原題)』にキャスティングされているダコタ・ファニングなどが出演し、新作ギフトコレクションと共にクリスマスの帰郷における懐かしさや嬉しさを描いている。【詳細】ミュウミュウ 2017年 ギフトコレクションアイテム例:・バッグ 240,000円+税・シューズ 88,000円+税・モンスターチャーム 86,000円+税※すべて予定価格【問い合わせ先】ミュウミュウ クライアントサービスTEL:0120-451-993
2017年12月17日クロエ・グレース・モレッツが、また1つ、大きな挑戦をやってのけた。『キック・アス』でキュートな激ツヨ少女を演じてブレイクした彼女は、『キャリー』でスティーヴン・キングが生んだホラーヒロインを現代に蘇らせ、『モールス』ではスウェーデンの傑作ヴァンパイア映画のリメイクに挑んだ。切ないストーリーが話題を呼んだヤングアダルト小説の映画化『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』からSFサバイバル・ミステリー『フィフス・ウェイブ』などまで幅広い役柄をこなしつつ、現代フランスを代表する名匠のもと『アクトレス ~女たちの舞台~』ではパパラッチに追われる“お騒がせ人気女優”に、シャーリーズ・セロン主演『ダーク・プレイス』でもカギを握る“悪女”を演じてみせた。そして今回、最新作『彼女が目覚めるその日まで』で挑んだのは、あの『エクソシスト』のモデルになったともされる難病「抗NMDA受容体脳炎」に冒された実在の女性ジャーナリスト。近年プロデューサーとしても手腕を発揮するシャーリーズが、そのジャーナリスト、スザンナ・キャラハンが綴った手記「脳に棲む魔物」の映画化に奔走した。「シャーリーズから電話があって『私があなたのエージェントだったら絶対にこの役をすすめるわ。きっと脚本も気にいってくれる。これは特別な作品になるから、よく検討してね』と言われたの」と、ふり返るクロエ。実は当初、主演はダコタ・ファニングに決まっていたが、スケジュールが合わずに降板。撮影を1か月後に控えたところで、『ダーク・プレイス』でクロエの実力を目の当たりしたシャーリーズが彼女に白羽の矢を立てた。「(ジェラルド・バレット)監督ともスカイプで話をして、こういうふうに撮っていきたいというビジョンをいろいろ聞いたわ。そしてすぐに脚本を読んで気にいって、同じ日に原作も読み終えて、2週間後にはバンクーバーに飛んで撮影に挑んだの」。憧れのニューヨークポスト紙で新人記者として働き、「いつか1面を飾る記事を書きたい」と前途洋々だったスザンナは、最初はただの風邪かと思いきや、やがて不眠やもの忘れ、幻聴、幻覚、手足のまひなど、原因不明のさまざまな症状に次々に見舞われていく。クロエが実在の人物を演じるのは、今回が初めてだ。「リアリティをもって演じなければならなかったから、スザンナとはかなり緻密にコミュニケーションを取ったわ」とクロエ。「スザンナからは医者が記録した情報を提供してもらい、その1つとして彼女がてんかんを起こしているときの動画を見せてもらった。そして、彼女自身の視点が欲しかったので、発病したときはどうだったか、病状が進むにつれどのくらい意識があったのか、いつ頃から意識がなくなったのか、そういうことを中心に、根掘り葉掘り聞いたの。それに、彼女の病気を突き止めたナジャー医師とも話をすることができ、すぐに打ち解けられたので役作りに協力してくれたわ」。共同プロデューサーでもあるスザンナ本人と脚本を読み進め、話し合いながら役作りをしていったというクロエ。「特に、当時どういうふうに世界が見えていたか、彼女自身がどういう気持ちでいたかを聞かせてもらった」と明かす。「幻聴が聞こえたり、幻覚が見えたりする。周りが私を操作しようとしている、私をみんなが捕まえようとしているでのは、という恐怖心に苛まれていた、毎日そんな状態だった」という彼女の体験を知ったクロエ。「その後、意識が混濁状態になり、最後には体が硬直状態になってしまうんだけど、そこまで来ると意識がはっきりしている時は少なくて、まれに意識が覚醒する時にはどういうふうだったのかなど、掘り下げていったわ。前夜まではそうやって翌日のシーンの準備を進めつつ、当日は直感で演技をした。あまり考えすぎると難しいシーンが多いから、逆効果になりかねないので」。その綿密なリサーチと“直感”で悪夢のような症状を体現していったクロエは、突然錯乱して泣き叫んだり、職場で机に立ち上がって奇声を発したり、真っ赤な顔でてんかんの発作を起こしたりと、これまでに目にしたことのない姿を披露する。まさに、“魔物”か何かが取り憑いてしまったかのような熱演だ。「てんかんはシーンによって種類が違うんです。例えばベッドの中で両腕を突き出しているときのてんかんと、食事をしているときのてんかんなど、すべてシーンにおいて専門医に説明してもらったわ。また、患者の方にも、このようなてんかんが起きた時はどうだったのか聞いたりもした。かなり緻密にリアリティを追求して、技術的に攻めていったわ」と言うクロエ。「実際、精神的にも体力的にも参ってしまうので、同じシーンは撮れて2、3テイクだった」と、その壮絶さも改めて口にした。そんなスザンナを懸命に支え、文字どおり“彼女が目覚めるその日まで”寄り添い続けたのは、両親や恋人、職場の上司たち。演じるのは、『マトリックス』のキャリー=アン・モスや『ホビット』3部作のリチャード・アーミテイジ、『ゴーン・ガール』のタイラー・ペリー、『gifted/ギフテッド』のジェニー・スレイトと実力派がずらり。特に、『キングコング:髑髏島の巨神』『ぼくとアールと彼女のさよなら』などの注目の若手トーマス・マンが演じる恋人スティーヴンとの場面は、一服の清涼剤ともいえるほど、キュートで瑞々しく愛情に満ちたものとなった。「私自身も母親が病気をして大変だったから気持ちがわかる。自分の愛する人が病気になるといつ何が起こるかわからないから、一瞬でもそばを離れたくない。看病する方にも負担がかかるから、その局面に差し掛かったときこそ本心がわかる。本当の友情や、家族の絆の強さや、その人との関係性が見えてくるんです」と真摯に語るクロエ。そして実際のスザンナは、闘病中に献身的に支えてくれたスティーヴンと回復後に結婚、現在は夫婦となっている。「2人が結婚したことに、私も感動したわ。真実の愛よね」とクロエ。「この現代に関係を続けられることは素晴らしいことだと思う。発病したとき、2人は付き合いだしてまだ1か月くらいで、付き合い始めたばかりだったのに、最後の最後まで頑張って一時も離れなかった。そして諦めなかった。私も2人の話を聞いていると心が温まるの」。“脳の中の魔物”によって閉じ込められてしまった本来の彼女を、信じて待ち続けた真の愛情に、クロエ自身も感銘を受けている。(text:cinemacafe.net)
2017年12月13日エル・ファニングがトランスジェンダーの少年役に挑み、ナオミ・ワッツ、スーザン・サランドンと共演を果たす『アバウト・レイ16歳の決断』。エルは現在、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の『パーティで女の子に話しかけるには』が世界に先駆けて公開中、年が明けたら、本作とソフィア・コッポラ監督のカンヌ受賞作『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』と話題作の公開が続く。人気、実力ともに若手No1.女優エルの怒涛の出演作に注目した。『I am Sam アイ・アム・サム』で姉ダコタの幼児時代を演じてスクリーンデビューしたエル。『ベンジャミン・バトン数奇な人生』ではケイト・ブランシェットの少女時代を演じ、さらにスティーブン・スピルバーグ製作×J・J・エイブラムス監督の『SUPER 8』でも注目を集めた。ディズニー映画『マレフィセント』のオーロラ姫で、現在の人気を確立。2017年はニコラス・W・レフン監督の『ネオン・デモーン』、ベン・アフレック主演・監督の『夜に生きる』、マイク・ミルズ監督の『20センチュリー・ウーマン』、声優を務めた『フェリシーと夢のトウシューズ』が公開に。いまや、巨匠から鬼才まで、さまざまな映画人に愛される若手実力派の1人だ。『アバウト・レイ16歳の決断』2018年2月3日(土)公開Story16歳になり、身体も本当の自分になることを決断したトランスジェンダーの少年レイ。恋多きシングルマザー・マギー(ナオミ・ワッツ)、破天荒なレズビアンのおばあちゃん・ドリー(スーザン・サランドン)は“レイの決断”に戸惑うが、レイは髪を短く切り、身体を鍛え、少しずつ“本当の自分”に近づいていくことで生き生きとしてくる。そんな姿を見たマギーは意を決して、ホルモン治療の同意書のために別れた夫に会いにいくが…。ココをチェック!エルの新たな一面が見られる意欲昨。心のみならず、身体も男性として生きていく決意をするも、周りに理解されず、苦悩し、葛藤するトランスジェンダーの主人公・レイの繊細な心の動きを見事に演じている。髪も大胆にカットし、体当たりで挑んだエルの迫真の演技に注目!『パーティで女の子に話しかけるには』公開中Storyパンクなのに内気な少年エン(アレックス・シャープ)は、偶然もぐりこんだパーティで、反抗的な瞳が美しい少女ザンと出会う。大好きな「セックス・ピストルズ」やパンク・ファッションの話に共感してくれるザンと、たちまち恋におちるエン。だが、2人に許された自由時間は48時間。彼女は遠い惑星へと帰らなければならないのだ。大人たちが決めたルールに反発した2人は、危険で大胆な逃避行に出るのだが…。ココをチェック!エルが演じたのは、不思議な魅力を持つ、遠い惑星からやってきた美少女ザン。パンク少年エンに心惹かれていき、初恋を経験する。劇中では、“地球人”とはまた違った愛情表現にも要注目。表情豊かな、最高にキュートなエルを堪能できる。『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』2018年2月23日(金)公開Story南北戦争期、負傷した北軍兵士(コリン・ファレル)を治療するため、男子禁制の女子寄宿学園では彼を招き入れるが、女性に対し紳士的でかつ美しい男性と触れ合う中で、誰もが彼に心を奪われていく。やがて、情欲と危険な嫉妬に支配されてしまう彼女たち。秩序を守るか、欲望を取るか、彼女たちが最後に下した決断とは――。ココをチェック!ソフィア・コッポラ監督との待望のタッグ2作目は、可愛らしさとダークな一面を併せ持つ小悪魔な10代女子生徒に!学園長役のニコール・キッドマンや、キルスティン・ダンストとの共演にも注目。『Mary Shelley』(原題) 日本公開未定小説「フランケンシュタイン」の原作者である女性作家、メアリー・シェリーの半生と恋愛模様をエルが演じる。トロント国際映画祭で初お披露目された。共演にはダグラス・ブース、ベル・パウリー、メイジー・ウィリアムズら。そのほか、セレーナ・ゴメス、ティモシー・シャラメ、ジュード・ロウらと共演するウディ・アレンの『A Rainy Day in New York』、「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジと世界にたった2人だけ生き残った男女を演じるSFドラマ『I Think We’re Alone Now』(いずれも原題)などが控えており、エルの時代はまだまだ続きそうだ。『アバウト・レイ 16歳の決断』は2018年2月3日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月09日エル・ファニングがナオミ・ワッツ、スーザン・サランドンと共演し、トランスジェンダーの男の子役に挑戦する『アバウト・レイ 16歳の決断』。この度、日本版予告編&ポスタービジュアルが公開され、ショーン・メンデスによる主題歌がお披露目された。『リトル・ミス・サンシャイン』の製作チームが集結し、新たな人生を歩き出す人の背中を押す希望の物語となる本作。エルがプラチナブロンドのロングヘアーをカットし、本当の自分になることを決断したトランスジェンダーの主人公・レイを熱演。アカデミー賞2度のノミネートを誇るナオミが母親、アカデミー賞女優スーザンが祖母を演じ、戸惑いながらもレイの理解者となっていく。予告編では、男の子として生きたいと決断したレイ(エル・ファニング)のため、ホルモン治療の同意書を医者から受け取り、戸惑う恋多き母親マギー(ナオミ・ワッツ)、そして「レズビアンでいいじゃない」とイマイチ理解ができていないおばあちゃんのドリー(スーザン・サランドン)という家族の掛け合いから展開されていく。同意書には元夫(テイト・ドノバン)のサインも必要だったが、レイがホルモン治療を受けることに困惑しサインを拒絶される。一方、「自分に正直に生きたいんだ」と、いますぐにでも治療を始めたいと母親に訴えかけるレイ。映像では、レイとマギーが抱きしめ合う姿や、ベッドではしゃぐ姿など仲の良さがうかがえるも、レイがいじめに遭ったり、泣き叫ぶシーンも収められ、ぶつかり合いながらも、寄り添っていく母と子の葛藤がうかがえる。また、予告編で使用されているテーマソングを歌うのは、甘く切ない歌声で大人気の19歳の若き天才シンガー、ショーン・メンデス。動画サイトに歌を投稿したのち、歌手デビューを果たし、「タイム」誌の「最も影響力のあるティーンエイジャー」に3年連続で選出。本作で披露している主題歌「life of the party」の歌詞は、「とにかく自由に振る舞って 周りのことは気にもしないで」「“普通”でなくてもかまわない どうせ失敗するのなら」といった、レイの生き方を後押しするような印象深い楽曲となっている。合わせて解禁されたポスタービジュアルは、黄色を基調としたポップな仕上がり。正真正銘の男の子になりたいレイ、恋多き母親、レズビアンのおばあちゃんの3人をメインにした、それぞれのキャラクターの個性を感じさせるビジュアルとなっている。『アバウト・レイ 16歳の決断』は2018年2月3日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月16日天才子役として脚光を浴びた『I am Sam アイ・アム・サム』以降、さまざまな作品で演技派ぶりを発揮するダコタ・ファニングと、『エイリアン:コヴェナント』『アイアンマン3』などの名優ガイ・ピアースの主演で贈る『ブリムストーン』。このほど、震撼の予告映像が公開された。本作で、過去に闇を抱えた美しき人妻を演じるダコタ。そして、彼女を執拗に追う謎の牧師を演じるガイ。このたび到着した本ポスタービジュアルは、主演の2人が背中合わせになり、血と炎に包まれたもの。ダコタの祈るように銃を抱えた姿が印象的だ。オランダの名匠マルティン・コールホーヴェンが紡ぐのは、時代と信仰に翻弄された1人の女性の力強い生き様。時に目を背けたくなるような鮮烈な暴力描写が浮き上がらせる壮大な叙事詩。その先に観客が目にするのは、希望か?絶望か?また、今回到着した予告映像に収められているのは、ガイ演じる鋼のような肉体と信仰心を持った牧師が、執拗なまでにダコタ演じるリズを追い詰める姿。訳あって言葉を発することのできないリズが、必死に子どもたちを守りながら恐怖に耐える姿も映し出される。そして、R15+指定の暴力的で緊迫感あふれる映像に続くのは、ガイのまるで獣のような遠吠え!その声が鼓膜に焼き付くなか、たった1人で立ち向かうダコタ。彼女の過去にいったい何があったのか、気にならずにいられない映像となっている。『ブリムストーン』は2018年1月6日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月02日