PARCO&CUBE produce 2024 ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』が、2024年7月に東京・大阪で上演されることが決定した。『ダブリンの鐘つきカビ人間』は、後藤ひろひと作の舞台作品で、2002年、2005年、2015年と上演を重ねてきた。ミュージカルとして上演される今回は、脚色・演出をウォーリー木下、音楽および音楽監督を中村大史が担当する。物語の世界の街に住む「カビ人間」役はTravis Japanの七五三掛龍也、そして物語の世界に迷い込む「聡」役は同じくTravis Japanの吉澤閑也が演じ、W主演を務める。そのほか、物語の世界の住人で、町中に流行った奇妙な病のせいで、思っていることの反対の言葉しか話せなくなった「おさえ」役で伊原六花、聡と共に物語の世界に迷い込む「真奈美」役で加藤梨里香、「戦士」役で入野自由、「神父」役でコング桑田、「親衛隊長」役で小松利昌、「天使」役で竹内將人、「市長/老人」役で松尾貴史、「おさえの父(ジジイ)」役で中村梅雀が出演する。■作:後藤ひろひと コメントまるで“病気の街”のような劇団にいた。団員は皆、容姿も個性も独特で、私は常にそれらの特性を活かした脚本を書こうと努力した。その劇団を退団する時に書いたのがこの作品だ。なので私はこの作品に“病気の街”への別れのメッセージを込めた。ほんの数年前、地球全体が“病気の街”になった。深い悲しみや不思議な光景が世界を覆った。そんな“病気の街”にも終わりが来た。だからこの作品が帰って来たのだろう。■脚色・演出:ウォーリー木下 コメント僕が演劇をはじめたころに衝撃を受けた劇団のひとつが遊気舎でした。後藤さんの作るワールドと俳優陣の縦横無尽で無茶苦茶な演技は、まるで現代版の見せ物小屋、毎公演恐ろしくもたのしみに観に行っていました。その中でも『ダブリンの鐘つきカビ人間』は、驚くほどにくだらなくて温かく、そしてグロテスクで美しい舞台でした。ミュージカルにしたいと言ったのは僕です。理由は6つあります。ひとつ目は、骨の太い物語。どれだけ演出を変えてもぶれない強さ。ミュージカルにとって物語は最も大事な要素です。ふたつ目は、あ文字数。■音楽/音楽監督:中村大史 コメントユーモアと切なさと残酷さが混じり合ったダークファンタジー、それはそっくりそのままケルトの神話性、僕が好きなアイルランド音楽が密やかに纏う空気感につながります。言葉にし難い、信仰にも通ずる想いを、ユーモラスな言葉のからくりをモチーフに、言葉を駆使して語られる物語。今作のために力を尽くす全てのメンバーの魅力が舞台上に集結したとき、そこにはどんな音楽が聞こえるのか。耳をすまして鋭意作曲中です。3人のアイルランド音楽演奏家による生演奏でお届けいたします。■七五三掛龍也(Travis Japan) コメントカビ人間を演じます七五三掛龍也です。歴史あるこの作品に参加させていただけること、僕自身舞台出演が久しぶりなので今からワクワクしています。前回カビ人間を演じていた佐藤隆太さんはお世話になっている先輩で、出演が決まった時運命だと思いすぐ連絡しました。今回、後藤ひろひとさん作の、演出がウォーリー木下さんで、さらにミュージカルになるということで新しい『ダブリンの鐘つきカビ人間』になるのかなと楽しみにしています。作品を通してユーモアや切なさ、感動のエンターテイメントをお届け出来ればと思っています。■吉澤閑也 コメント自分はお芝居をしっかりさせてもらうのは今回が初めてなので自分が思う聡というキャラクターを出せたらと思います。そしてご来場いただける方々がのめり込めるような作品にできたら嬉しいです。■伊原六花 コメントこの作品の虜になるまでに、少しの時間も必要ありませんでした。それほど、脚本のもつ凄まじいパワーと、醜悪さと美しさの世界観に魅了され、この作品に出会えた高揚そのまま、気づけば過去に上演されたDVDを全て観終えました。沢山の方の心に刺さり、愛され、何度も上演を重ねている名作に参加させていただけること、本当に光栄です。心から愛を込めて、皆さんにお届けできる日まで丁寧に向き合っていきます。この作品に出会ってもらえますように。お楽しみに。■加藤梨里香 コメント真奈美役で出演いたします、加藤梨里香です。『ダブリンの鐘つきカビ人間』初のミュージカル化。ウォーリー木下さんによってどんな魔法がかかるのか、どんな音楽に出会えるのか、そして豪華で彩り豊かな共演者の皆様とご一緒できることを、私自身とても楽しみにしています。真奈美は聡と一緒にカビ人間たちが生きる不思議な世界に迷い込みます。何に対しても怯まず好奇心に溢れ、アクティブな印象を受けました。ポップでダークなこの不思議な世界で暴れ回れることを期待してお稽古を待ちたいと思います。この夏、劇場でお会いしましょう!お待ちしております。■入野自由 コメント後藤ひろひとさんの書かれた台詞を喋ることができる!と、個人的にとてもワクワクしています。その反面とても不安でもあります。自分にできるのかと、、、この不安は、七五三掛さん、吉澤さんをはじめとした素敵なキャストの皆様と共に、消し去れるよう頑張ります。そして、ウォーリーさんの手によって、新しくミュージカルとして生まれ変わり、何が起きるのか、体当たりで楽しみたいと思います。劇場でお待ちしています。■コング桑田 コメントやった!!1998年、わが師中島らも作品『こどもの一生』から始まったPARCO&CUBE produce公演に遂に呼んでもらえた!そして、勢いのあるトラジャのお二人と話題の女優さん、関西小劇場の素敵な仲間の脚本家作品のミュージカル版で、演出家、役者との久しぶりの共演も。しかも映画「ブルース・ブラザーズ」でソウルミュージックの師、帝王ジェームス・ブラウンが演じたような神父役。最高に嬉しいです。ダイナマイトソウル届けます!!■小松利昌 コメント残酷で美しい、面白ダークファンタジーの今作。実は過去2回ほど劇場で観劇した大好きな作品です!この歪な世界の住人になれる幸せを噛み締めております。しかも今回はミュージカルですってよ!ウォーリー演出の魔法で全く新しい作品に産まれ変わる予感がして、今から稽古が楽しみです!大切な人をもっと、大切に想える時間を、皆で過ごせたら。■竹内將人 コメント初めて天使のようなキャラクターに挑戦するのでとてもワクワクしています。『ダブリンの鐘つきカビ人間』と言えば、ダークファンタジーでありながらコメディな作品です。この奇妙な世界にぴったりな個性豊かなキャストの皆様と共に、観客の皆さまがこの世界から抜け出せないほど没頭していただけるよう、作品作りに励みたいと思います。どの夏よりも熱く、奇妙な世界へ皆様を誘います。劇場でお待ちしております!■松尾貴史 コメントこの作品が最初に上演されたのは、作者の後藤ひろひとさん演出による劇団遊気舎の公演だったと記憶しています。幸運にも観劇できた時は、小さな劇場で何と様々な要素が詰まった世界を見せてくれるのかと舌を巻いたものでした。その後PARCOで上演されたG2さん演出のバージョンも拝見し、素敵な世界観に参加しておられる皆さんが羨ましく、眩く拝見していました。今回はまた新しい演出になるそうで、念願(と言うと少し違和を覚えますが)の作品に参加できる幸運をひしひしと感じています。■中村梅雀 コメント実に、私にとっては32年ぶりのミュージカルです。意味深い素敵な作品に出演できて、とても嬉しいです。身に降りかかった様々なことを、受け入れざるを得ない世界で、目が見えないことで見た目ではなく真の心が見えたり、自然の変化を敏感に感じたり。聞こえている言葉に惑わされずに本心を探ったり。そこには、愛がありますね。ジジイは悲しい役ですが、私に色々と学ばせてくれます。空気の変化をたくさん感じて、演じたいと思います。<公演情報>PARCO&CUBE produce 2024 ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』作:後藤ひろひと脚色・演出:ウォーリー木下音楽/音楽監督:中村大史【出演】七五三掛龍也(Travis Japan)吉澤閑也(Travis Japan)伊原六花加藤梨里香入野自由コング桑田小松利昌竹内將人安田カナ安福毅Ema工藤広夢半山ゆきの松尾貴史中村梅雀【演奏】中村大史奥貫史子石崎元弥【東京公演】日程:2024年7月3日(水)~10日(水)会場:東京国際フォーラム ホールC【大阪公演】日程:2024年7月20日(土)~29日(月)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール公式サイト:
2024年03月21日PARCO&CUBE produce 2024 ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』が上演されることが20日、明らかになった。『ダブリンの鐘つきカビ人間』は後藤ひろひとが2002年に生み出し、2005年、2015年と上演を重ねた戯曲のミュージカル化作。脚色・演出はウォーリー木下が手がける。音楽監督は、作品の魅力をより引き出すために、ケルト音楽にも造詣が深く、リリカルな楽曲を手掛けている中村大史が担当。温かくもどこか悲しげなケルトの音色とポップで心躍る楽曲が、作品世界をさらに豊かに盛り上げる。物語の世界の街に住むカビ人間役はTravis Japanの七五三掛龍也、物語の世界に迷い込む聡役は同じくTravis Japanのメンバーでミュージカル初出演の吉澤閑也が務める。また物語の世界の住人で、町中に流行った奇妙な病のせいで思っていることの反対の言葉しか話せなくなったおさえを伊原六花、聡と共に物語の世界に迷い込む真奈美を加藤梨里香が演じる。カビ人間とおさえ、聡と真奈美、2組のラブストーリーの行方にも注目となっている。戦士役の入野自由、神父役のコング桑田、親衛隊長役の小松利昌、天使役の竹内將人、市長/老人役の松尾貴史、おさえの父(ジジイ)役の中村梅雀が出演。東京公演は東京国際フォーラム ホールCにて7月3日~10日、大阪公演はCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて7月20日~29日。○■後藤ひろひと コメントまるで”病気の街”のような劇団にいた。団員は皆、容姿も個性も独特で、私は常にそれらの特性を活かした脚本を書こうと努力しした。その劇団を退団する時に書いたのがこの作品だ。なので私はこの作品に”病気の街”への別れのメッセージを込めた。ほんの数年前、地球全体が”病気の街”になった。深い悲しみや不思議な光景が世界を覆った。そんな”病気の街”にも終わりが来た。だからこの作品が帰って来たのだろう。○■ウォーリー木下 コメント僕が演劇をはじめたころに衝撃を受けた劇団のひとつが遊気舎でした。後藤さんの作るワールドと俳優陣の縦横無尽で無茶苦茶な演技は、まるで現代版の見せ物小屋、毎公演恐ろしくもたのしみに観に行っていました。その中でも「ダブリンの鐘つきカビ人間」は、驚くほどにくだらなくて温かく、そしてグロテスクで美しい舞台でした。ミュージカルにしたいと言ったのは僕です。理由は6つあります。一つ目は、骨の太い物語。どれだけ演出を変えてもぶれない強さ。ミュージカルにとって物語は最も大事な要素です。二つ目は、あ文字数。○■中村大史 コメントユーモアと切なさと残酷さが混じり合ったダークファンタジー、それはそっくりそのままケルトの神話性、僕が好きなアイルランド音楽が密やかに纏う空気感につながります。言葉にし難い、信仰にも通ずる想いを、ユーモラスな言葉のからくりをモチーフに、言葉を駆使して語られる物語。今作のために力を尽くす全てのメンバーの魅力が舞台上に集結したとき、そこにはどんな音楽が聞こえるのか。耳をすまして鋭意作曲中です。3人のアイルランド音楽演奏家による生演奏でお届けいたします。○■七五三掛龍也 コメントカビ人間を演じます七五三掛龍也です。歴史あるこの作品に参加させていただけること、僕自身舞台出演が久しぶりなので今からワクワクしています。前回カビ人間を演じていた佐藤隆太さんはお世話になっている先輩で、出演が決まった時運命だと思いすぐ連絡しました。今回、後藤ひろひとさん作の、演出がウォーリー木下さんで、さらにミュージカルになるということで新しい"ダブリンの鐘つきカビ人間"になるのかなと楽しみにしています。作品を通してユーモアや切なさ、感動のエンターテイメントをお届け出来ればと思っています。○■吉澤閑也 コメント自分はお芝居をしっかりさせてもらうのは今回が初めてなので自分が思う聡というキャラクターを出せたらと思います。そしてご来場いただける方々がのめり込めるような作品にできたら嬉しいです。○■伊原六花 コメントこの作品の虜になるまでに、少しの時間も必要ありませんでした。それほど、脚本のもつ凄まじいパワーと、醜悪さと美しさの世界観に魅了され、この作品に出会えた高揚そのまま、気づけば過去に上演された DVD を全て観終えました。沢山の方の心に刺さり、愛され、何度も上演を重ねている名作に参加させていただけること、本当に光栄です。心から愛を込めて、皆さんにお届けできる日まで丁寧に向き合っていきます。この作品に出会ってもらえますように。お楽しみに。○■加藤梨里香 コメント真奈美役で出演いたします、加藤梨里香です。『ダブリンの鐘つきカビ人間』初のミュージカル化。ウォーリー木下さんによってどんな魔法がかかるのか、どんな音楽に出会えるのか、そして豪華で彩り豊かな共演者の皆様とご一緒できることを、私自身とても楽しみにしています。真奈美は聡と一緒にカビ人間たちが生きる不思議な世界に迷い込みます。何に対しても怯まず好奇心に溢れ、アクティブな印象を受けました。ポップでダークなこの不思議な世界で暴れ回れることを期待してお稽古を待ちたいと思います。この夏、劇場でお会いしましょう! お待ちしております。○■入野自由 コメント後藤ひろひとさんの書かれた台詞を喋ることができる! と、個人的にとてもワクワクしています。その反面とても不安でもあります。自分にできるのかと、、、この不安は、七五三掛さん、吉澤さんをはじめとした素敵なキャストの皆様と共に、消し去れるよう頑張ります。そして、ウォーリーさんの手によって、新しくミュージカルとして生まれ変わり、何が起きるのか、体当たりで楽しみたいと思います。劇場でお待ちしています。○■コング桑田 コメントやった!!1998年、わが師 中島らも作品『こどもの一生』から始まったPARCO&CUBE produce公演に遂に呼んでもらえた!そして、勢いのあるトラジャのお二人と話題の女優さん、関西小劇場の素敵な仲間の脚本家作品のミュージカル版で、演出家、役者との久しぶりの共演も。しかも映画『ブルース・ブラザーズ』でソウルミュージックの師、帝王ジェームス・ブラウンが演じたような神父役。最高に嬉しいです。ダイナマイトソウル届けます!!○■小松利昌 コメント残酷で美しい、面白ダークファンタジーの今作。実は過去2回ほど劇場で観劇した大好きな作品です! この歪な世界の住人になれる幸せを噛み締めております。しかも今回はミュージカルですってよ! ウォーリー演出の魔法で全く新しい作品に産まれ変わる予感がして、今から稽古が楽しみです!大切な人をもっと、大切に想える時間を、皆で過ごせたら。○■竹内將人コメント初めて天使のようなキャラクターに挑戦するのでとてもワクワクしています。『ダブリンの鐘つきカビ人間』と言えば、ダークファンタジーでありながらコメディな作品です。この奇妙な世界にぴったりな個性豊かなキャストの皆様と共に、観客の皆さまがこの世界から抜け出せないほど没頭していただけるよう、作品作りに励みたいと思います。どの夏よりも熱く、奇妙な世界へ皆様を誘います。劇場でお待ちしております!○■松尾貴史 コメントこの作品が最初に上演されたのは、作者の後藤ひろひとさん演出による劇団遊気舎の公演だったと記憶しています。幸運にも観劇できた時は、小さな劇場で何と様々な要素が詰まった世界を見せてくれるのかと舌を巻いたものでした。その後PARCOで上演されたG2さん演出のバージョンも拝見し、素敵な世界観に参加しておられる皆さんが羨ましく、眩く拝見していました。今回はまた新しい演出になるそうで、念願(と言うと少し違和を覚えますが)の作品に参加できる幸運をひしひしと感じています。○■中村梅雀 コメント実に、私にとっては32年ぶりのミュージカルです。意味深い素敵な作品に出演できて、とても嬉しいです。身に降りかかった様々なことを、受け入れざるを得ない世界で、目が見えないことで見た目ではなく真の心が見えたり、自然の変化を敏感に感じたり。聞こえている言葉に惑わされずに本心を探ったり。そこには、愛がありますね。ジジイは悲しい役ですが、私に色々と学ばせてくれます。 空気の変化をたくさん感じて、演じたいと思います。【編集部MEMO】『ダブリンの鐘つきカビ人間』ストーリー…中世のアイルランドを思わせる不思議な土地を旅行中の聡と真奈美は霧のために立ち往生し、ある老人の住む山小屋に一夜の宿を求め、老人が語る昔話に、だんだんと心を奪われていく。不思議な病に襲われたその土地では、心と体が入れ替わり、心は水晶のように美しく、しかし誰も近づきたがらない醜い容姿となったカビ人間が生まれた。村人たちに疎まれ、ただ一人で鐘を撞いているカビ人間は、思っていることの反対の言葉しか話せなくなった娘・おさえと出会う。おさえはカビ人間に心惹かれるが、罵倒の言葉が口から飛び出し、その言葉が、カビ人間を窮地に追い詰めていく。老人の話に夢中になっている間に不思議な世界の中に入り込んでいた聡と真奈美は、病を治す伝説の剣・ポーグマホーンを探す旅に出る。その頃、おさえの罵倒の言葉を信じ込んだ村人たちによって、追い詰められていくカビ人間。ポーグマホーンと不思議な歌、そして鐘の音が重なった時、悲しくも美しく、残酷な奇跡が起きる。
2024年03月20日東急シアターオーブで開催中の、ブロードウェイミュージカル『ONCE ダブリンの街角で』イン・コンサート。オリジナルとなったジョン・カーニー監督・脚本による2007年の同名映画は、13万ユーロという低予算映画ながらサンダンス映画祭を皮切りに各国の映画賞を席巻し、製作費の100倍以上の世界興収を記録。第80回アカデミー賞歌曲賞を受賞したほか、サウンドトラックがグラミー賞にノミネートされるなど、大成功を果たしたタイトルだ。その映画をもとに、2012年にブロードウェイでミュージカル化したのが、本公演の元になったミュージカル版。トニー賞で11部門候補入り、8部門受賞し、映画版では果たせなかったグラミー賞も獲得。2014年にはEXシアター六本木で来日公演が開催された。そのリバイバル版ともいえるこの「イン・コンサート」は、今年3月にロンドンでたった一日だけ上演。チケットは即完売で大好評を得た演目だ。ちなみに、映画版とミュージカル版では、主人公を取り巻く出演者の描写と楽曲構成に少しだけ違いがあるので、鑑賞前でも後でもいいので、映画版をソフトや配信で一度観て、物語の比較をしていただくのも一興だ。では、ミュージカル版とイン・コンサート版。何が違うのか?じつはほぼ同じだ。「コンサート」というワードから想像するのは、ミュージカルの楽曲を演者が歌い上げるだけ、と思い込んでいたが、ゲネプロを拝見して驚いた。全く違う。ストーリーがそのままなのはもちろんのこと、主人公の“男”と“女”だけでなく、出演者全員が歌い奏でるという演出も同じ。ミュージカル版で評価が高かった「すべての俳優が歌いながら楽器も演奏する」というスタイルは踏襲されており、違うのは、舞台セットと演者のムーブメントだ。センターに簡易なひな壇が組まれ、アップライトピアノとドラムを設置、周囲には奏者兼役者の座る椅子(それにプラス、本公演では上手と下手に縦型の字幕スクリーンが設置されている)。これは、ミュージカル版と同じ構成ではあるものの、かなり簡略化されている。本番の舞台セット、というよりも、リハーサル室のような雰囲気だ。照明もシンプルで、基本的にはセンターのひな壇をとらえたシーリングライトが吊るされているのみ。そのため役者たちは、シーンが変わるごとに、芝居の力でその場を一転させる。センターのひな壇は、ときに路上、ときに楽器店、ときにスタジオ、はたまた海にもなるが、大仰な振り付けや立ち回りは皆無で、あるときは楽曲への導入を足踏みによるビートの刻み、あるときは周囲を取り囲んでのコーラスで。大掛かりなセット転換はないものの、歌詞やセリフによってその場を変えてしまう。それだけに、舞台セットという「ルックス」に頼ることなく、物語を紡ぐ上で重要なセリフと、登場人物の心情を代弁する楽曲に集中して観ることができる、という仕掛けなのだ。このプロダクションのプロデュースは、日本でも人気の高かったヴォーカルユニット・コラブロのメンバーであるジェイミー・ランバート。彼が「音楽とストーリーに焦点を当てた」と語っているとおり、主人公ふたりと彼らを取り巻く優しき人々の親密さを、フルスケールのミュージカル版よりもパワフルに音楽の力で描ききっているのだ。楽曲群とそのパフォーマンスは本当に素晴らしい。というか、生演奏・生歌唱で聴くと、こんなにも印象が変わるのか!と驚かされっぱなしだ。主題曲「Falling Slowly」や「If You Want Me」、「Gold」、「The Hill」といった映画版での名曲はもちろんのこと、ミュージカル版で挿入されたアンサンブルによる「North Strand」(“男”の実家のシーン)や「Ej Pada Pada Rosicka」(“女”の実家のシーン)など。本公演のバージョンで観ると、どれもそのときどきの登場人物の心象風景を見事に捉えていることがはっきり分かる。そしてなにより、役者たちの演奏のレベルの高さには唖然。「え、これ本当に生?」と、ほぼのっぺらぼうの舞台上で歌いながら演奏する役者たちの手先を何度も目を凝らしてしまったほど。ミュージカル版よりも難しいことに挑戦し、観客の想像力をかきたてる演出には脱帽した。映画版、ミュージカル版をすでにご覧になった人にとっても新しい感動を味わえる体験といえるイン・コンサート版。もちろんどちらも未見で、これが初見という人にとっても、圧倒的な楽曲の魅力に浸りきれる演目といえるだろう。取材・文:よしひろまさみち撮影:清水隆行<公演情報>ブロードウェイミュージカル『ONCE ダブリンの街角で』イン コンサート出演:デイヴィッド・ハンター / キャシディ・ジャンソン / 他(イギリス・カンパニー)脚本:エンダ・ウォルシュ(映画『ONCE ダブリンの街角で』)作詞・作曲:グレン・ハンサード&マルケタ・イルグロヴァ(映画『ONCE ダブリンの街角で』)原案:映画版脚本・監督 ジョン・カーニー(映画『ONCE ダブリンの街角で』、『はじまりのうた』、『シング・ストリート』)演出:ディーン・ジョンソン2023年8月4日(金)~8月13日(日)会場:東京・東急シアターオーブ※英語上演、日本語字幕あり※上演時間約2時間予定(休憩1回含む)チケット情報公式サイト
2023年08月08日トニー賞8部門を受賞したブロードウェイミュージカル『ONCE ダブリンの街角で』コンサートバージョンの初来日公演が、8月4日(金) から13日(日) に東急シアターオーブで開催される。このたび、今作を手がけたプロデューサーであり、アーティストとしても活動するジェイミー・ランバートのインタビューが到着した。――『ONCE ダブリンの街角で』 イン コンサートはロンドンでは1日限定のプレミアムな公演だったそうですが、なぜ1日限定だったのか、そして今作を製作することに至った経緯についてお伺いできますか?そしてそれを日本で上演することに対してのお気持ちをお聞かせください。英国では、1日限りの特別パフォーマンスはよく知られています。私たちは、素晴らしい舞台とキャストとともに、観客の皆さんが1度しか味わうことのできない体験を作りたいと考えています。公演の成功によっては、その先長期で公演を行うこともあるかもしれません。今回は1日限りの公演が、日本での公演に繋がり、とても嬉しく思っています。私自身、ミュージカルグループ「コラブロ」のメンバーとして日本で何度も仕事をしました。『ミュージックステーション』には2度出演し、東京と大阪でたくさんのパフォーマンスを行いました。世界で一番好きな都市である東京に、今度はプロデューサーとして戻ることをとても楽しみにしています。――ミュージカル版の『ONCE ダブリンの街角で』は普通のミュージカルとは違い、出演者が楽器を演奏し、歌い、演技をするというところがとても印象的でした。コンサート版とミュージカル版の違いや、コンサート版だからこその見どころがあれば教えてください。私たちが作り上げたコンサートは、美しい音楽と、心揺さぶるストーリーに焦点を当てています。それはシンプルで美しい、愛の物語のセレブレーションであり、最高のアーティストたちが演奏する見事なスコアにより構成されています。ミュージカル版と同じようにキャストが全員楽器を演奏し、物語を紡ぎます。コンサート版は、ミュージカル版のスペシャルバージョンです。フルスケールのミュージカルでは表現できない、繊細な親密さに溢れ、観客は登場人物たちの人生と物語に引き込まれることでしょう。他では味わうことのできない、ユニークな体験になること間違いありません。――今作はどんな方に見てほしいですか?音楽が好きな方はもちろん、心動かされるラブストーリーが好きな方など、たくさんの方々にお楽しみいただける作品です。『ONCE ダブリンの街角で』の楽曲は、ミュージカル史上最高のスコアのひとつであり、ポップ、フォーク、ストーリーテリングの要素を組み合わせ、登場人物たちを美しく結びつけます。観劇後は胸がいっぱいになり、涙も溢れてくることでしょう。それが良いタイミングでも、時には間違ったタイミングであっても、恋に落ちるふたりを描いたこの作品には多くの方が共感し、楽しんでいただけるはずです。――2014年にミュージカル版の来日公演があり、映画版を見ている日本のお客さまは多い一方で、来日公演からしばらく経っているので初めて知る方もたくさんいらっしゃると思います。そんな日本のお客さまにメッセージをお願いします。『ONCE ダブリンの街角で』は、音楽への愛によって惹かれ合うダブリンのストリートミュージシャンと、チェコ人の女性の物語です。運命的な1週間にわたり、彼女のワイルドな家族や、彼の型破りな友人たちとバンドを結成し、そしてふたりは次第に恋に落ちていきます。ぜひ、心をオープンにしてご覧いただきたいです!私たちの素晴らしいキャストとチームが作り上げたこの魔法のような作品を、胸いっぱいに感じる準備をしてください。皆さんにとって忘れられない体験となることをお約束します。<公演情報>ブロードウェイミュージカル『ONCE ダブリンの街角で』イン コンサート8月4日(金)~13日(日) 東急シアターオーブ※英語上演、日本語字幕あり※開場は各開演の45分前 ※上演時間約2時間予定(休憩1回含む)チケット情報はこちら:公式サイト:
2023年06月19日トニー賞8部門を受賞したブロードウェイミュージカル『ONCE ダブリンの街角で』コンサートバージョンの初来日公演が8月開催されることが決定した。『ONCE ダブリンの街角で』は、アイルランド・ダブリンの街角で出会ったストリートミュージシャンの男性とピアノを愛するチェコ移民の女性が、音楽を通して互いにひかれ合っていく姿を描いたラブストーリー。本作を基に舞台化されたミュージカル版は、映画で主演を務めたグレン・ハンサードとマルケタ・イルグロヴァが音楽を担当。アカデミー賞を受賞した「Falling Slowly(フォーリング・スローリー)」をはじめとする楽曲の数々と、出演者自身がギターやピアノ、バイオリンなどを演奏しながら歌やダンスを披露するという舞台ならではの演出が話題を呼び、トニー賞最優秀作品賞を含む8部門を受賞。アカデミー賞、グラミー賞、オリヴィエ賞、トニー賞、全ての賞に輝いた唯一の作品となった。今回、8月の東急シアターオーブ公演で開催するコンサートバージョンは、主演にロンドン・ウエストエンドで活躍するキャシディ・ジャンソン(『ビューティフル』キャロル・キング役、『&ジュリエット』アン・ハサウェイ役)とデイヴィッド・ハンター(『ONCE ダブリンの街角で』男役、『キンキーブーツ』チャーリー・プライス役、『ウェイトレス』ポマター医師役)をはじめとする実力派キャストで上演される。<公演情報>ブロードウェイミュージカル『ONCE ダブリンの街角で』イン コンサート8月4日(金)~13日(日) 東急シアターオーブ※英語上演、日本語字幕あり※開場は各開演の45分前 ※上演時間約2時間予定(休憩1回含む)脚本:エンダ・ウォルシュ作詞・作曲:グレン・ハンサード&マルケタ・イルグロヴァ原案・映画版脚本・監督:ジョン・カーニー演出:ディーン・ジョンソン出演:デイヴィッド・ハンター、キャシディ・ジャンソン ほか(イギリス・カンパニー)【チケット料金(全席指定・税込)】S席:13,500円A席:8,500円B席:5,500円一般発売日:6月24日(土) 10:00~※未就学児入場不可※チケットは一人1枚必要公式HP:
2023年04月25日男性に恋するエディと、女性を愛するアンバーが、高校卒業まで“ニセモノの恋人”を演じる『恋人はアンバー』。この度、都会のダブリンへ繰り出して心を解き放ち、開放された時間を楽しむ2人の本編映像と新たな場面写真が解禁。男性とのキスを知人に見られてしまうエディの姿が収められている。アンバーの誘いで授業をサボって、田舎町から都会のダブリンへ繰り出す2人。ゲーセンではしゃぎ、仲睦まじい思い出の写真を撮り、自分たちを知る人が誰もいない都会で、開放的な時間を心から楽しんだ。道を歩いていると2人の目に飛び込んできたのは、バーの店先に掲げられているレインボーフラッグ。吸い込まれるように店内に入ると、ドラァグクイーンがステージでショーをしていた。自分が住む郊外では決して出会わない彼女に惹き寄せられていくエディ。そしてクラブではエディとアンバーの開放された心は最高潮に。エディは居合わせた男性に声をかけられ、誘われるままに熱いキスを交わす。ところがその全てを、知り合いのキアンに見られてしまい…。ダブリンでの刺激的な経験は、2人の未来にどのような影響を与えていくのか。果たして、保守的な町に暮らすエディとアンバーは、卒業まで自分たちのセクシュアリティを隠し通せるのか!?差別や偏見に悩む高校生を、ユーモアを交えつつ描いたさわやかな青春映画となった本作。同時期には、「大胆不敵なポジティブ・ロードムービー」との見出しがつけられた『シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ』が公開。昨年の夏に公開された『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』の続編で、両作とも、差別や偏見に対して、傷つき、悩みながらも、仲間と手を取り合い、明るい未来を信じて邁進していく姿に心揺さぶられる作品となっている。『恋人はアンバー』は11月3日(木・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:恋人はアンバー 2022年11月3日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Atomic 80 Productions Limited/ Wrong Men North 2020, All rights reserved.
2022年11月01日“静岡ショック”をダブリンで再現する! ラグビー日本代表が敵地でアイルランド代表に挑む。2019年9月28日・エコパスタジアムでの対戦から早くも2年近くが経とうとしている。それでも、『ラグビーワールドカップ(RWC)2015』で日本が南アフリカを撃破した“ブライトンの奇跡”に続く、世界のラグビー史に残るジャイアントキリング“静岡ショック”を明確に記憶しているファンも多いことだろう。世界ランキング1位で『RWC2019』へ乗り込んできたアイルランドに序盤から2トライを奪われても、日本は慌てなかった。スタンドオフ(SO)田村優のペナルティゴール(PG)で3点ずつ加点し、後半勝負に備える。58分には途中出場したウイング(WTB)福岡堅樹が大仕事をやってのけた。ゴールポスト前の密集から出たボールを中村亮土、ラファエレ ティモシーの両センター(CTB)がスピーディに回し、最後は福岡が一瞬で加速でインゴールを陥れた。16-12と日本が逆転した5分後、アイルランドが近場をしつこく攻める得意のFW戦からトライを狙うも、フランカー(FL)姫野和樹がジャッカルをズバリ、ピンチを脱した。その後、田村のPGで加点、福岡のインターセプトからの独走トライは決まらなかったが19-12。最後は自陣深くでボールを獲得したアイルランドがボーナスポイント1を得るためにボールを蹴り出したのだった。エコパの奇跡から1年9か月、『RWC2019』のメンバーを軸にする日本代表が、ブリティッシュ&アイリックス・ライオンズへ主力を送り出しながらも選手層の厚さを見せ付けるアイルランドと対峙する。両軍の試合登録メンバーは以下の通り。【日本代表】1稲垣啓太(パナソニック)、2坂手淳史(パナソニック)、3具智元(Honda)、4ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)、5ジェームス・ムーア(宗像サニックス)、6リーチ マイケル(東芝)、7ピーター・ラブスカフニ(クボタ)、8姫野和樹(トヨタ自動車)、9齋藤直人(サントリー)、10田村優(キヤノン)、11シオサイア・フィフィタ(近鉄)、12中村亮土(サントリー)、13ラファエレ ティモシー(神戸製鋼)、14セミシ・マシレワ(近鉄)、15松島幸太朗(クレルモン/フランス)、16堀越康介(サントリー)、17クレイグ・ミラー(パナソニック)、18ヴァル アサエリ愛(パナソニック)、19ジャック・コーネルセン(パナソニック)、20テビタ・タタフ(サントリー)、21茂野海人(トヨタ自動車)、22 松田力也(パナソニック)、23シェーン・ゲイツ(NTTコム)【アイルランド代表】1デイヴ・キルコイン、2ロナン・ケレハー、3フィンレイ・ビーラム、4アルタン・ディラン、5ジェームズ・ライアン、6ピーター・オマホニー、7ジョシュ・バンダーフリアー、8ケーラン・ドリス、9ジェイミソン・ギブソンパーク、10ジョーイ・カーベリー、11ジェーコブ・ストックデール、12スチュアート・マクロスキー、13クリス・ファレル、14ジョーダン・ラーマー 、15ヒューゴ・キーナン、16ロブ・ハーリング、17エド・バーン、18ジョン・ライアン、19ライアン・ベアード、20ギャビン・クームズ、21クレイグ・ケイシー、22ビリー・バーンズ、23シェーン・デイリーエコパでの屈辱を知る8人とともに将来有望な若手を並べるアイルランドをジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(HC)は「ホームで85%の勝率を誇るアイルランド対戦できるのは我々にとって大きなチャレンジ。スタートからアタックしてくるだろう。新しい選手もアピールをしたいだろうし、新しいコーチ陣もいる。主力がライオンズに選出されていないとかは関係ない。アイルランドは経験豊富なチーム。そしてダブリンではどのチームにも勝っている、オールブラックスにも勝っている。アイルランドには450キャップ以上持っている素晴らしい選手が揃っている。今回彼らも勝ちたいと向かってくることだろう」と警戒する。アタックを担当するトニー・ブラウンとスクラムを鍛える長谷川慎の両アシスタントコーチ(AC)も指揮官の意見に同意する。ブラウンAC「ダブリンで勝つことはタフなこと。本当に簡単ではない。アイルランドもケガ人が出たりしているので、そこは自分たちのチャンスとして試合を進めなければならない。アイルランドはディフェンス面で成長しているし、キッキングゲームも成長している。ディフェンスは本当に強いのでそこは警戒していきたい」長谷川AC「アイルランドという相手を考えると自分たちは仇になる。ホームで簡単に勝てる相手ではない。ライオンズ戦のレビューがそのままアイルランド戦のプレビューになるとは思えないので、しっかり細かいところまで落とし込んでしっかり勝っていきたい。(スクラムは)全選手の組み方、何をターゲットにしているか、全選手が理解できている。それをいかに本番でできるか」齋藤直人(c)JRFUジョセフHCはスクラムハーフ(SH)齋藤の先発起用について言及した。「直人はライオンズ戦で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。彼のエナジー、判断をすごく評価している。先発でプレッシャーはかかるとも思うが、彼のポテンシャルを見てみたい。彼にとってもすごく大きな試合になるだろう。ただ彼に特別なことをやってもらおうとは考えてない。直人には9番としてしっかり自分の仕事をしてもらいたい。パスやキックやラン、しっかりやってほしいと考えている。若い選手だが、彼はライオンズ戦でも経験の浅さは見せなかった」さらに指揮官は田村とのコンビにも期待を寄せた。「田村はライオンズ戦でいい活躍をしてくれた。オフロードやそこからのタックルも見せくれた。1試合で400回くらいボールにタッチする試合をする中で10番としていい結果を出してくれた。田村は齋藤とトレーニングでも9・10番のいいコンビネーションを見せてくれている」ジョセフHCは代表デビューとなるWTBマシレワ、CTBゲイツについてもコメントした。「マシレワは経験があるが、別府合宿でケガをしリカバリーしていた。彼のスキルセットは素晴らしい、キッキングゲームになると予想しているが、彼のハイボールへの技術は素晴らしい。プレッシャー下でのプレーを見てみたい。またゲイツについてはリザーブを(FWとBKの比率を)6-2から5-3に戻したので、トップリーグでは素晴らしいパフォを見せているが、プレッシャー下でどれだけやれるか見てみたい」松島のフルバック(FB)起用について問われると、HCはこう答えた。「山中(亮平)はライオンズ戦でも素晴らしいプレー、一貫性のあるプレーを見せてくれた。山中もがっかりしたことだろう。松島は合流してから時間が少ないので、フランスやサントリーでもプレーしていた15番でプレーしてもらうことにした。マツはハイボールのキャッチもうまいし、アサイアとのコンビネーション、マシレワを含めた3人のコンビネーションを見てみたいと思いこのメンバーにした」今回の英国遠征で初キャップが期待されたFLベン・ガンターがメンバーに選ばれなかった点を指摘されると、ジョセフHCは持論を展開した。「自分として答えはシンプルだ。ガンターは姫野、リーチ、(アマナキ・レレイ・)マフィと同じポジションだということ。彼らよりもいいプレーをしなければならない。これはトップリーグではなくテストマッチだ。ジャージが用意されているわけではない。彼らは日本代表で活躍していく選手、彼(ガンター)が入るとキャプテンが変わることになる。でも彼は若い。今後チャンスはあるだろう。ライオンズ戦はすごいプレッシャー下で行われたが、タタフはそんな中いいパフォーマンスを見せてくれた。試合に出ている選手を評価しているのであって、試合に出ていない選手を評価していないわけではない」ブラウンACの言葉はもっと直接的だ。秋シリーズに代表入りを目指す選手たちにこのようなエールを送った。「しっかりスタンダードを上げてほしい。2023年に向けて10倍以上上げなければならない。テストマッチはレベルが高くなる。しっかりフィットネスを上げなけなければならない、コリジョン、コンタクトをインターナショナルレベルにしっかり上げなければならない。トップリーグとは違う」ライオンズ戦でのアタックやスクラムの改善点について、両ACは指摘した。ブラウンAC「スキルベースの遂行力が大事。チャンスを作れてはいたが、仕留めることはできなかった。スキルの部分、個々の遂行力を高めていかないといけない。ライオンズがプレッシャーをすごくかけてきたので、遂行できなかった。テストマッチはチャンスを作った時に取り切る遂行力が必要」長谷川AC「今回からゲームシナリオをターゲットにした。(ライオンズ戦では)ターゲットにしているところはある程度できたが、ちょっと意識が低かったところは見逃されず、突いてこられた。あとは後半きつくなった時間帯にどれだけがんばれるかは伸び代になると思う。今までは自分たちのスクラムに相手に合わさせることが多かったが、これからは誰と組むのか、どこで組むのか、誰に裁かせるのかに対応できるよう、相手に合わせられ、見せ方もわかっているというスマートでハイブリットなスクラムを目指したい」ジョセフHCもアイルランド戦の勝利を誓った。「テストマッチは勝たないといけない。ライオンズ戦での改善点もある。前回の試合ではソフトモーメント、しっかりオーガナイズできない時間帯があった。ただ前回は準備期間が少ない時間での試合。ポジショニングをしっかりオーガナイズして臨むことはできると考えている。ライオンズ戦でも4・5回チャンスがあったが、自分たちのスキルミス、判断ミスでトライに至らなかった。相手のトライも自分たちのミスからトライを与えてしまった。そこをしっかり修正できるか。アイルランド戦はハードでフィジカルな試合になると予想されている。自分たちはしっかり経験のある選手を使う必要があると考えている」『ラグビー日本代表リポビタンDツアー2021』日本代表×アイルランド代表は7月3日(土)・アイルランド・ダブリンのアビバスタジアムにてキックオフ。試合の模様はBS日テレにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年07月03日佐藤隆太が主演を務め、『パコと魔法の絵本』の原作で知られるG2と後藤ひろひとのコンビによる舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」の全キャストが、このほど発表となった。物語は中世。住民皆が異なる症状の病にかかり、奇病に冒された、とある町。鐘つき男の“カビ人間"は、かつて美しい容姿に醜い心を持った男であった。しかしいまは、奇病によって心と容姿が入れ替わり、水晶の泉ような心とカビに包まれた醜い容姿を持つ、町の嫌われ者となっていた。カビ人間は、ある日、思った事と反対の言葉しか話せない病に苦しむ娘・おさえに出会う。二人は惹かれ合うようになるが、周囲を渦巻く思惑や裏切りが、いつしか二人を思わぬ悲劇に巻き込んいく…。既に発表されたキャストとして、主演の佐藤さん、ヒロインに「東京パフォーマンスドール」の上西星来の抜擢が話題の本作。このほど発表となった他のキャストには、ドラマ「She」「恋愛あるある。」の白洲迅や、『ごくせん THE MOVIE』の木戸邑弥といった新星から、『東京難民』の大塚千弘、「牙狼-GARO-」シリーズの小西遼生、映画やドラマ、舞台のほか「PON!」にも出演中の中村昌也などの注目俳優や、明樂哲典、マギー、後藤さん、吉野圭吾、篠井英介、村井國夫といった個性派ベテラン俳優など、バラエティ豊かな俳優陣が名を連ねた。「ダブリンの鐘つきカビ人間」は、1996年に後藤さん主宰の劇団「遊気舎」において初演され、その後、演出・G2×脚本・後藤さんのタッグによるプロデュース公演として、2002年には大倉孝二、2005年には片桐仁を主演に迎え上演。10年ぶりとなる今回の再演では、作者であり、2002年上演版、2005年上演版でも王役を演じた後藤さん以外はすべてのキャストが一新されている。キャスト全員のアンサンブルによって、大きな笑いとドラマが作り上げられるのが大きな魅力である本舞台。映像、ミュージカル、ストレートプレイなど、様々なジャンルを横断し活躍する旬の俳優陣たちのアンサンブルに、大きな期待がかかる。舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」は、10月3日(土)~25日(土)渋谷パルコ劇場を皮切りに、大阪他、各地で上演予定。(text:cinemacafe.net)
2015年06月25日ダニエル・ラドクリフが、新作『The F Word』(原題)を撮影中のダブリンで派手なパーティーに興じたようだ。現在、アイルランドのダブリンで同新作を撮影中のダニエルは24日(現地時間)、同地で23日に全アイルランド・シニアフットボール選手権のタイトルを1984年以来初めて獲得したアイルランド発祥の団体球技ゲーリック・フットボールのチームと意気投合し、翌日の早朝まで一緒に派手なハウス・パーティーを楽しんだという。ダニエルがパーティーを楽しむ複数の写真がフェイスブックとツイッターで公開された後、チームが獲得したトム・マーカム・カップを掲げるダニエルの写真がウェブサイト「JOE.ie」に掲載されている。ある関係者は「私の兄弟もその場所に居合わせたんです。ダニエルはチームと家で派手なパーティーをやらかして、そこにだいたい2時間は居たと思います」と明かした。そんなダニエルが撮影中の新作『The F Word』(原題)は、ダニエル演じる奥手男子・ウォレスがプラトニックな恋に落ちてしまうものの、ゾーイ・カザン扮する意中の女の子はすでにボーイフレンドがいるために三角関係になるというストーリーだ。同作はエラン・マスタイが、T.J.ドウとマイケル・リナルディが手がけた演劇作品「Toothpaste and Cigars」(原題)を基に脚本を執筆し、マイケル・ドースが監督を務める予定だ。■関連作品:ウーマン・イン・ブラック亡霊の館 2012年12月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011,SQUID DISTRIBUTION LLC, THE BRITISH FILM INSTITUTE© 2011 Squid Distribution
2012年09月27日