新チームに加入したとき、チームを離れたキャンプ、セレクションのときなど「はじめまして」の相手が多いときに「自分はなにができるのか」「どんな選手なのか」をチームメイトや監督に知ってもらうのは、とても大切なことです。それは自分の力を存分に発揮することにもつながります。ですが、小学生年代だと、知り合ったばかりの子に自分を知ってもらうためにどうすればいいか意外とわからないものですよね。前編では、アジアを中心に4カ国でプレーした経験を持つ渡邉卓矢選手に「初めての相手とサッカーをするときのコツ」を伺いました。後編では初めての相手、入団したばかりなどでも「自分の得意なプレーをする方法」について聞きました。(取材・文:鈴木智之)セレクションやトライアルで自分の力を発揮するためには、仲間の特徴を早くつかむことも大事<<前編:海外リーガーが伝授する、セレクション、チームの中で自分のプレーを出すために必要なスキル■点を取ることから逆算して動くこれまでのサッカー人生で、数え切れないほどセレクションやトライアルを受けてきた渡邉選手。トライアルのときは「どのポジションでプレーしても、点を取ることだけを考えている」そうです。「僕はサイドバックでプレーすることもありますが、どのポジションで起用されても点を取ることを意識しています。トライアルの試合であれば、PKもCKもFKも全部蹴りに行きます。他の選手が『俺が蹴る』と言うこともあるのですが、『わかった。俺は左利きだから、ボールの横に立ってフェイントをかけるよ』と言って、先に蹴ってしまうんです(笑)。そのときは相手に『なにやってんだ!』と言われますが、そこで『ごめん。次は譲るよ』と謝れば、たいていは許してくれます」常に得点チャンスをうかがい、貪欲にゴールを狙う渡邉選手。タイでトライアルを受けた時は、「点を取らないと評価されない」と感じ、点を取ることから逆算して動いていたそうです。「ゴール前のエリアでボールを受けると点に繋がりやすいので、そこに走り込むために、どう動けばいいかを常に考えてプレーしていました。ペナルティエリアの手前で、一度ボールを受けて味方にパスをして、ゴール前に入っていくといったように、シュートを打てるエリアに飛び込む回数を増やそうと心がけてプレーしたところ、2ゴール、2アシストの結果を残せたことがありました」試合中に何度もアップダウンを繰り返すなど、豊富な運動量が持ち味の渡邉選手。ゴール前に駆け上がるスプリントは武器のひとつであり、試合で発揮するための努力は惜しまないそうです。「技術はすぐにうまくはなりませんが、スプリントはトレーニングをすればするほど、走れるようになります。1試合に1、2回スプリントしてボールが来なくても、10回、15回と増やすことができれば、そのうちの1回が得点につながるかもしれません」■チームのために動くことが自分の長所を存分に出すことにつながるスプリントを得点につなげるためにポイントになるのが、味方からパスを呼び込むこと。とくにセレクションや急造チームなどでは、呼吸を合わせるのは難しいもの。渡邉選手は「だからこそ、味方の特徴を早く知ることが大事」と言葉に力を込めます。「僕がトライアルやセレクションのときに心がけているのが、うまい選手の特徴を見極めて、共存することです。たとえば、中盤にボールを持ててパスも出せてという、司令塔タイプの選手がいた場合、その選手と同じように自分がボールを持つのは難しいですよね。やりたいプレーが重なるので、プレーが合わなくなってしまいます」たしかに、互いに自分の得意なプレーをしようとすることで連携がとれず、結果としてチームに悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。そうなると、個人の評価は下がってしまいます。「上手な選手をライバル視するのではなく、その選手に合わせることを心がけています。パスが上手な選手がいて『この選手がキーマンだな』と思ったら、その選手から良いパスを引き出す動きをするんです。パスが得意な選手は、走っている選手がいればパスを出してくれます。これが共存です」もし、その選手がボールを奪われたら、我先にと戻って守備をするそうです。チームが円滑に流れるためのサポートを惜しまず、自分の長所をどれだけ出すことができるか。それがセレクションやトライルの場ではポイントになるようです。「サッカーで上を目指したい子どもたちは、セレクションやトライアルを受ける機会はたくさんあると思います。メンタル面で大切なのは『自分はこのプレーで勝負するんだ』という気持ちです。僕であればスプリントと運動量、プレースキック。この3つで勝負して、評価されなかったらしょうがないという気持ちでやっています」■セレクションで緊張したら......セレクションのときは緊張し、プレッシャーを感じることもあるかもしれません。ですが、渡邉選手は「必要以上にネガティブにならず、サッカーを楽しんでほしい」と笑顔を見せます。「セレクションを楽しめると良いですよね。僕も昔は緊張しましたけど、楽しいからサッカーをしているのであって、怖い顔をしてサッカーをしてもうまくいきません。体に力が入り、トラップも失敗してしまいます。いいプレーができるとき、アイデアが浮かんでくるときは、笑顔を作れていたり、リラックスした状態のときが多いです。サッカーを楽しむことがパフォーマンスアップにつながるので、無理矢理でも楽しいと思うこと。緊張していても、『サッカーは楽しい!』と繰り返し思って、その場を楽しんで全力でやれば、結果はどうであれ、得るものはあると思います」新チームでの活動やセレクションに臨むときは、ぜひ渡邉選手の言葉を思い出し、楽しんでチャレンジしてみてください。きっと、良いパフォーマンスにつながるはずです。<<前編:海外リーガーが伝授する、セレクション、チームの中で自分のプレーを出すために必要なスキル渡邉卓矢(わたなべ・たくや)プロサッカー選手千葉県出身 1988年4月11日生Estudiantes de la plata(アルゼンチン1部/レセルバ3軍相当)→JSC Niigata(日本/新潟)→Sportiva Tsukuba(日本/茨城)→HBO Tokyo(日本/東京)→CMAC UNITED(カンボジア1 部)→Goyo FC(モンゴル1部)→Selengepress(モンゴル1部)→Three Star Club(ネパール1部)→Selengepress(モンゴル1部)→Samutprakan FC(タイ4部)→Athletic 220(モンゴル1部)東南アジアを中心にプロサッカー選手として活動する傍ら、子供の頃にJリーグでプレーするサッカー選手に夢を与えてもらったように、子供たちに夢を与えたいと思い、サッカー教室の開催や孤児院への訪問、支援などの活動をしている。
2020年07月02日浦和レッズ所属の槙野選手は、広島県の広島市出身。ゆえに、お好み焼きや牡蠣料理、あなごめし、尾道ラーメンといったご当地グルメが次々と飛び出すかと思いきや、槙野選手から聞かれたのは意外な言葉だった。こだわりの「おしゃれ会」で見つけた、隠れた名店「昔から、おいしいご飯は大好きだったんですけど、食に関して興味を持つようになったのは、実は浦和レッズに加入してからなんですよ。いろんな方々と食事に行く機会が増えて、連れて行ってもらったり、自分でリサーチしたり。そうやって少しずつお気に入りのお店を増やしていきました」交友関係の広い槙野選手だから、何か月も予約が取れないような高級店にスポーツ選手や芸能人と足を運ぶことも少なくないが、今回どうしても紹介したいのは、リーズナブルな鮨屋だという。外食への並々ならぬこだわりを語る槙野選手「正直、高いお金を払えば、おいしいものは食べられる。でも、若い頃を思い出すと、回転寿司をバクバク食べて、それで幸せだった。じゃあ、今、回転していないお鮨屋さんで、手頃な値段だけど、めちゃくちゃおいしいお店ってないんだろうかと。そうしたら、あったんです!」京王井の頭線の新代田駅から笹塚方面に歩いて3分、環状七号線沿いにひっそりと佇むお店それは、東京の新代田にある、知る人ぞ知る名店だ。「地元の方々に長く愛されてきた【玄鮨】というお店で、食べるというより、飲みながら、つまむようなお鮨屋さん。めちゃめちゃおいしいんですけど、値段も手頃で。たらふく食べたのに、『え、それでいいんですか?』という料金を提示されて。『もっと払いますよ』と言っても、『いえいえ。ぜひ、また来てください』って」店主の亀谷玄雅さんは独学で修行した鮨職人。季節に合わせた旬のネタ選びとその捌き方、シャリに至るまでこだわりは深い食べることに興味をもってからは鮨屋に足を運ぶことが多いという。「日本人ならやっぱりお鮨だろうって、鮨屋巡りはよくしていますね。なかでも赤身が大好物です。たまりません(笑)」赤身漬け、中トロ、大トロ、トロ炙りが堪能できる『マグロづくし四貫』1,650円(税込)実は、このお店には浦和レッズのチームメイトである柏木陽介選手と、お互いの妻を連れて訪れたという。「陽介とは去年から月1回、おめかしして家族ぐるみで食事に出かける『おしゃれ会』というのを開催しているんです。今月は俺の番、来月は陽介の番っていう感じで、それぞれがリサーチして、プレゼンして、よし、そこに行こうって」店内はカウンター8席、4人がけのテーブルが1卓、奥に座敷がある中学校からの戦友、柏木選手との絆。正反対だからこそ、ウマが合うふたりは高校時代から切磋琢磨する盟友である。サンフレッチェ広島のジュニアユースに所属していた槙野選手はユースへと昇格する。一方、兵庫県で生まれ育った柏木選手が高校進学とともに広島ユースに加入することになり、ふたりは出会った。その後、ふたりは2006年に広島のトップチームへ昇格。08年12月に柏木選手が浦和レッズへ移籍すると、11年1月には槙野選手がドイツの名門、1FCケルンに移籍する。そして、12年1月に槙野選手が浦和レッズに加入したことで、ふたりは再びチームメイトになった。「月日を重ねれば付き合う人も変わってくるものだけど、陽介とはなんだかんだで一緒にいることが多いですね。大事なところでの付き合いは変わらない」プロ入り前から同じ道を歩んできた好対照なふたり。苦楽を共にしてきたからこそ根っこの部分は繋がっている©URAWA REDSディフェンダーの槙野と、ゲームメーカーの柏木。超ポジティブな槙野と、どちらかと言えばネガティブな柏木。ポジションも性格も正反対なふたりだが、だからこそ、ウマが合うのではないか、と槙野は言う。「最初会ったとき、めちゃめちゃ上手いなって思ったんですけど、陽介は『家に帰りたい』『辞めたい』ってウジウジしていて。だから、僕は怒ったんです。『俺は日本一を目指すやつ、プロになりたいやつと一緒にサッカーがしたい。泣き言ばかり言うなら、荷物まとめて帰れ』って。そうしたら、何年も経ったあと、陽介が雑誌のインタビューで、『あれで目が覚めた』と話していて。ああ、俺の言葉がターニングポイントになったのかなと(笑)」時折冗談を交えながらも食についてのエピソードは尽きることがないドイツに渡った11年、思うように出場機会を得られなかった時期に、最も連絡を取り合っていたのも、柏木だった。「けっこう相談していましたね。『全然出てないな』って言われたり、陽介も浦和で苦しんでいたから、『お前こそ、出てないな』って言い返したりして(笑)。浦和に加入することが決まったときも、真っ先に報告しました。『また、お前と一緒にやるのかよ』って言われましたけど(笑)」Jリーグ随一の“熱い”サポーターでお馴染みの浦和レッズ。米Fox Sportsが選ぶ「世界の熱狂的なサポーター5選」にもリバプールやバルセロナといった錚々たる顔触れと共に選出されている©URAWA REDSこうして槙野は12年1月にJリーグに復帰するのだが、1年を過ごしたドイツ時代にも、忘れられないお店があるという。「それもお鮨なんですけど、ケルンにあった【桃太郎】というお店。ドイツ時代、僕が試合に出られず悩んでいたときに、大将が『これを食って元気出せ』と振る舞ってくれて。あのとき食べた赤身の味は今も忘れられないですね」雄大なライン川の対岸に高くそびえるケルン大聖堂当時、香川真司選手、内田篤人選手、乾貴士選手ら10人を超える日本人選手がドイツでプレーしており、隣国オランダのクラブにも吉田麻也選手、カレン・ロバート選手、安田理大選手が在籍していた。彼らがケルンまで遊びに来たとき、集合するのもこのお店だった。ヨーロッパで活躍する日本人サッカー選手たちがこぞって愛した日本食レストラン(本人提供写真)だが、心の拠り所になっていた【桃太郎】との別れのときが、ついにやってくる。「ケルンで1年やってきたけど、なかなか試合に出られなくて、移籍しなければならない。しかも、移籍先はドイツじゃなくて、日本になるかもしれない……。そんなことを店長に伝えたら、やっぱり、いつもどおり『これでも食え』って。それを食べていたら、なんか悔しさ、寂しさがこみ上げてきて、泣いてしまって……。他の客に泣いているのを見られないように、顔を隠しながら食べました」ドイツ時代に心の支えとなった店主の内藤良次さんと(本人提供写真)そんな槙野選手も若い頃と比べ、外食の機会は減った。18年1月に女優の高梨臨さんと結婚したからだ。今は臨さんの手料理が何よりの楽しみだという。「どれも全部おいしいんですよねえ。その中でもお気に入りの一品ですか?パイ包みのビーフシチューですかね。あれは本当に絶品でしたね」今シーズン、浦和レッズが掲げる目標はアジアチャンピオンズリーグ出場と得失点差プラス2ケタ以上。実現のためには槙野選手の力は欠かすことができない ©URAWA REDS18年6月には日本代表としてロシア・ワールドカップに出場。19年にはAFC(アジアサッカー連盟)年間最優秀選手の候補にもノミネートされ、日本を代表するDFとなった。新システム・新戦術を取り入れた今季の浦和レッズでは、激しいレギュラー争いを繰り広げているが、簡単にポジションを譲るつもりはない。今季も魂のこもった熱いプレーでスタジアムを沸かせてくれるに違いない。7/23(木)には、後半・槙野選手がオススメする行きつけ店を公開予定。プロフィール槙野智章(まきのともあき)1987年5月11日生まれ、広島県広島市西区出身。Jリーグで活躍する元日本代表ディフェンダー。サンフレッチェ広島ジュニアユース,サンフレッチェ広島ユースを経て、2006年サンフレッチェ広島に入団。サンフレッチェ広島のトップチームで5年間プレー、11年ドイツの1FCケルンへ移籍する。12年に浦和レッズへ移籍し、今年で9シーズン目を迎える。撮影/原 務~槙野智章の心に残る、競技人生を支えた味~玄鮨【エリア】下北沢【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】~【ディナー平均予算】6000円 ~ 7999円【Momotaro 桃太郎】電話:0221 2571432住所:Benesisstr.56,50672,Köln営業時間:ランチ 12:30~15:00、ディナー 18:30~23:00定休日:日・祝日、※月曜はディナーのみ休み
2020年07月02日サッカーでは、試合中に攻守が目まぐるしく変わり、予想外の事の連続です。そんなとき、いちいちピッチ外の監督やコーチの指導を仰ぐことはできません。だからこそ、自分で判断し動くことができる選手になることが大事になります。自分で考える力はサッカーだけでなく社会においても必要なスキルです。今回は、「幼少期から常に自分で考えることを意識していた」というU‐23世代の注目選手、三好康児選手(ロイヤル・アントワープFC/ベルギー)にお話を伺いました。(取材・文:松尾祐希写真提供:UDN SPORTS)自分のプレーを掘り下げて「どうして」を追求していたという三好選手のサッカーノートの書き方は、上達するためにも必要な思考力をつける書き方なので参考にしてください■小学生時からスパイクは自分で管理現在はベルギーのアントワープでプレーする三好康児選手。U‐23日本代表でも主軸を担っており、来年開催予定の東京五輪でも活躍が期待されるプレーヤーです。そんな三好選手がサッカーと出会ったのは今から小学校1年生の時でした。三好選手はお兄さんの影響を受けて地元・川崎の中野島FCでサッカーを始め、小学校5年生の時に川崎フロンターレU‐12に入団をしました。当時から自分で何でもこなす性格だったそうで、3人兄姉の末っ子でご両親やご家族に頼れる環境があっても過度に甘えることはなかったと振り返ります。「小さい頃は兄と姉がおり、親も含めて色々と身の回りの面倒を見てくれていました。ただ、常に『自分のことは自分でやるように』と言われていましたし、特に川崎フロンターレのアカデミーに入ってからはその意識が強くなりました。クラブの方からも『人間として自立しないと選手として上に行けないぞ』と常に言われていたんです」中でも三好選手が小学校時代から気を遣っていたのが、スパイクの管理です。練習後は汚れを落とし、常に自分で手入れをしていたそうです。なぜ、三好選手が道具の管理を徹底したかというと、私生活とプレーがリンクしていると考えていたからでした。「自分が使う道具なのでスパイクを大事にしていました。スタッフからも、そうした細かい気配りが『プレーの最後に出るんだぞ』と教わっていましたし、『サッカーの部分だけではなく、私生活の取り組みがピッチに出る』と言われ続けていたんです。そこから自分で様々なことを考えるようになりました。たとえば、『ゴミ拾いをすることでその行いが良いプレーに繋がるかもしれない』。そういう考えを自ら持って、やっていたのを今でも覚えています」■「なぜそのプレーをしたのか」サッカーノートで自分のプレーを掘り下げていた"勝負の神様は細部に宿る"。そうした想いでサッカーに取り組むのと同時に、三好選手が重視していたスタンスがありました。"常に考える"ことです。そう思うようになったのは川崎フロンターレに入団してからだったそうで、サッカーノートを付けながら自身と向き合っていたと言います。「川崎フロンターレに入ってからは毎日サッカーノートを付けていました。おこったことや自分の感想を書き連ねる日記みたいに書くのではなく、どういうことが起こって、どうしてそういうプレーをしたのか、なぜそう考えたのか。一つの行動に対して掘り下げていく。そんな風にサッカー面以外も含めて、どういう思いでアクションを起こしたのかを整理していました。それまでは気持ちよくプレーしているだけだったのですが、プロのサッカーチームのアカデミーに入ったことで一気に意識が変わりましたね」小学校の時から自立に向かって歩き始めていた三好選手。中学では早くから頭角を表し、中学校2年次には飛び級で川崎フロンターレU‐18に昇格しました。周りの仲間たちよりも一足早く高校生の舞台に足を踏み入れる環境はサッカー面で大きな意味を持ちましたが、ピッチ外での経験も自身の自立をより促したと言います。「中学生と高校生の間にある数年は大きな差を持っています。その中で高校に進学するといろんな誘惑があるのを目の当たりにし、サッカーをやる上で何が大事かを確認できました。中学から高校に進級すると、大人に近づくのでいろんな誘惑が絶対に生まれます。その中でどれだけ流されないでいられるか、自分自身を持って何が必要なのかを常に考えるようになりました。僕自身はサッカーに夢中だったし、プロになりたいと思っていたので遊びたい欲求やほかの様々な誘惑をそんなに感じていませんでしたし、僕は惑わされることはなかったです。中学2年生からU‐18チームでプレーしていて、早くトップチームのカテゴリーに昇格したいと思っていたので遊びたい欲はあまりなかったですね」■私生活で人を手伝う、助けるなどのスタンスはピッチでも出るまた、中学時代に海外遠征へ行った経験も三好選手を子どもから大人に成長させる大きな要因になりました。特に世代別日本代表でプロを目指す仲間と切磋琢磨できた環境や、異国の地で味わった様々な体験は小学校時代から培ってきた考え方をさらに深めるきっかけになったと言います。「世代別代表ではA代表のように何から何まで揃っているわけではありません。ウェアなどは揃っている部分はありましたが、シューズの手入れも含めて色んなことを自分でやらないといけなかったんです。荷物の管理なども選手の仕事。だからこそ、よりチームのために何が必要なのかを考えて行くようになりました」徐々に自立していく三好選手ですが、すべてが順調にいったわけではありません。失敗を重ねながら成長をしてきました。特に今でも覚えているのが、代表合宿中の出来事です。「U‐16かU‐17の代表合宿中に怒られた経験があります。練習前にグラウンドへ荷物を運ぶ分担をみんなで決め、僕は水を運ぶ係りに決まったんです。行きは水を持って行ったのですが、帰りは水を消費したので何も持たずに宿舎へ戻りました。すると、スタッフの方から『どうして何も持たずに帰っているの?』と聞かれたんです。そこで、『水がなくなって持つものがありません』と答えると、『そういうことではないだろ』と怒られました。その時はただ自分の分担していたものがなくなったから持たなくて良いと思ったんです。当時は中学生だったので、指摘されてムッとした部分もあったのですが、よくよく考えてみたら、チームを思えば、できる行動はあったんですよね。他の誰かを手伝ったり、重い物を持っている人を手伝うとか。そういうスタンスはピッチで出ます。プレーでも人を助けることで自分を助けてもらえるかもしれません。サッカーは助け合いのスポーツですから。そういうチームスポーツの大切さを私生活の部分から学びましたね。上に行けば、行くほど細かいことを言ってくれる人は少なくなりますし、サッカーの面でも周りから言ってもらえるのは、期待をされている証拠でもあります。何も思っていなければ言ってもらえないので、自分は本当に恵まれていました」■活躍するために重要なのは自分自身を理解すること三好選手は高校進学後、川崎フロンターレU‐18でプレーし、2014年の8月に翌シーズンのトップチーム昇格を勝ち取りました。誰もが幼少期を経て多感な思春期を歩みます。その中でいかに大人になっていくのか。自立をする上で、 "常に考える"ことが大きな役割を果たしました。その結果、三好選手は"自分を理解する"ことに繋がったと言います。「一番は自分自身を理解することです。現在のチームメイトは全員プロなので、試合へ出るために競争があります。その中で自分が試合に出て、結果を残すことを考えていかないといけません。そういう意味では、幼い頃からプロになるために何をすべきかを考えてきたので、その習慣がプロになってより生きたと思います。中には何も考えずに能力だけでプロになれる人もいるかもしれませんが、プロになった時に周りはいろんな特徴を持った選手がいます。自分よりも強力な武器を持っていたり、身体の強さを持っていたり。そういう選手に対し、どう戦っていくかを考えなければいけません。自分がどうすべきか、監督にどうやったら認めてもらえるか。でも、周りみんなライバルで、誰もが自分を使ってほしい、自分が一番だと思っているわけで、僕が何をしたらいいかなんてほとんど言ってくれません。だからこそ、小中高で自分で考える力を身に付けることが大事だと思います後編では海外でプレーするために必要な力と語学の重要性について迫ります。
2020年06月18日強豪校へ行った兄にようになることがモチベーションの次男。楽しそうにサッカーしているけど、チームメイトとのレベル差もあり、最近ではスクールを辞めたいようなことを口にすることも。運動神経あまりよくなく、兄のように強豪校へ進む進路は無理そうだけど、進路についてどう話せばいい?前向きにさせるか、違うことにモチベーションを持たせるか......。と悩むお母さんよりご相談をいただきました。みなさんならどうしますか?今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにお母さんへ3つのアドバイスを送りますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<グローブがなく素手でGKを務めた息子。Bチームは面倒見てもらえないのか問題<サッカーママからのご相談>10歳の息子ですが、強豪校に行った兄を目指し、週1だけクラブチーム下部組織のスクールに通い始めました。最初はモジモジしていましたが段々と意欲的になり、今では早く行ってグランドの端っこで仲間とアップしています。楽しそうにしているのですが、たまに「今日は3人に突っ込まれ削られた」など不満を口にします。チームメイトとレベルがかなり違う(息子が下手)のは親もわかっているので、プレーがうまくいかなかったことは仕方ないと思うのですが、息子にとってはスクールでの不満が帰宅してから寝るまで続いている感じです。それに対して私は「サッカーの中での事はサッカーで解決しなさい!」とか「仕方ないよ」としか言えなくて。最近は「所属チームだけでいいかな?」と、スクールを辞めたい様な事も口にします。前向きにさせる様にするには親はどうしたらいいのか悩んでいます。兄は6年時にJrユース合格の為準備としてスクールに通い始めましたが、兄弟で運動神経は全く違う(今回相談している弟は鈍い)ので下部ジュニアユース→他県強豪校という進路は無理そうに思います。ですが、兄の様になる事だけがモチベーションの子に、どうやって進路を話したら良いかも不安がありご相談しました。息子を前向きにさせる方向がいいのでしょうか、それとも違うモチベーションを持たせるのがいいのでしょうか。アドバイスよろしくお願いします。<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。お母さんからのメールには、以下のような問いがありました。前向きにさせる様にするには親はどうしたらいいのか。息子を前向きにさせる方向がいいのでしょうか。それとも違うモチベーションを持たせるのがいいでしょうか。いずれも「○○させる」が並んでいます。まずは、お母さんの中から、この「○○させなくては」「○○させるべき」「○○させたい」という欲求を追い出してください。■子どもが自分から頑張るために、親はどうすればいいか私も長男が小学校低学年のころはそんな言葉ばかりを頭に思い浮かべていました。「宿題をやらせるのはどうしたらいいか」「サッカーの自主練をやらせるにはどんな方法があるだろう」ところが、親が「こうさせるぞ!」と頑張れば、頑張るほど、うまくいきません。子どもから「嫌だ!」と反発されたり、渋々取り組んだとしても、しょせん親(他者)から言われてやることなので成果が上がりませんでした。では、どのようにしたか。何十万人もの子どもにサッカーを教えながらコーチたちを導いてきた池上正さんや、脳科学の専門家、成果を上げている教育現場の人たちの話を参考にしました。すべての人が口をそろえておっしゃったのは「放っておけばいい」でした。そして、実際に放っておくと勝手に自分で自分の道を選び、そこに向かって努力を始めました。つまり、成長が始まったのです。したがって、お母さんも次男さんを、まずはほったらかしにしましょう。こうさせたい、などと考える。それはいわゆるコントロールしようとする行為です。前向きにサッカーに取り組んでほしいなら「いつでも応援しているよ。できることがあったら言ってね」とひとこと言ってあとは黙っていればいいことです。「私が干渉したままでは、息子は成長しない」ぜひそのように考えてください。■兄弟であっても違う個体なので、上の子の経験に縛られないようにしようそもそも第一子は、兄姉がないぶん可視化できる見本はないし、親も最初の子どもなので知見、経験がない。それは一見ディスアドバンテージに映ります。が、その実、子どもも親も何かの前例や価値観に縛られることなく、その子らしい道を自由に模索できるアドバンテージでもあると思います。第二子は兄や姉の姿が良くも悪くも見本になり、親のほうも、上の子の経験に良くも悪くも縛られがちです。要するに、比べてしまう。これはストレス以外の何物にもなりません。日本の子育てには「切磋琢磨する」とか「きょうだいで競い合って」という表現がありますが、そうしたいかどうかは子どもが決めることです。ご相談文を読んだだけなので想像の域ですが、ご長男は、おそらく小さいころからサッカーが得意で自分からどんどん取り組んで強豪校への道も自分で選んだのだと思います。したがって、親のほうもただ見守っていればよかったでしょう。ところが、次男は長男とは違う個体です。違っていて当然。でも、親は迷う。お母さんはいままさに「子育ての森」で迷子になっています。■子どもをコントロールしないで見守ることでは、どうするか。以下の三つを参考にしてください。1.コントロールしようとしない。冒頭でも伝えましたが「○○させる」とは考えないこと。「この子、どんな大人になるかなあ」とゆったり構えてください。子育ては、飯の食える一人前の大人に育てることが第一目標です。サッカーで強豪校に行く、名門のジュニアユースクラブに行く。これはプロセスにおける名誉かもしれませんが、実際はあまり重要なことではありません。例えば、本人が生きがいを見つけて気持ち良く人生を歩む。そんな姿を思い浮かべると、サッカーで試合に出られようが出られまいが大したことではない――親はそう思って見守ったほうがいいと思います。子どもはこのことに懸命になるでしょうけれど、親はそのカオスに巻き込まれることなく離れて見守ったほうがいいのです。子どもは必ずや、のちにお母さんがそのような達観した姿勢で置いてくれたことに感謝するはずです。「いろいろうるさくいわずに放っておいてくれて助かったよ」と。2.「言わなきゃ」よりも「聴かなきゃ」「サッカーの中での事はサッカーで解決しなさい!」とか「仕方ないよ」としか言えなくて。とあります。お母さんがおっしゃっているように、どちらの言葉も意味がありませんね。お母さんだけじゃないです。みなさん「親だからきちんといいアドバイスをしよう!」と思い込んで、空回りしがちです。そうではなく、お子さんの話を聴いてあげてください。別にじっくりじゃなくてもいい。「どんな気持ちだったの?」「どう?大丈夫?サッカー、楽しい?」質問をすると、次男君が自分の気持ちと向き合える機会が作れるかもしれません。■子どもの気持ちを親が決めつけていませんか(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)3.兄弟を比べない自分の中で比べたくなります。でも、比べないこと。比べるのなら、いいところを必ず探してあげましょう。お母さんだって、よそのお母さんと比べられると嫌ですよね?子育てがうまく行ってない人の99%が、きょうだいで比べたり、よその子とわが子をよく比べます。「うちはこんなんだよ。Aさんちの息子さんはいいなあ」と。お母さんの言うように「兄の様になる事だけがモチベーション」だとしたら、もしかしたら親御さんの態度も関係しているかもしれません。「サッカー、楽しい?楽しいなら続ければいいと思うし、そう思えないなら違うことをしてもいいよね」と伝えてください。子どもの気持ちを決めつけていないか?子どもの力を信じているか?ご自分の子育てを、少しとらえなおしてみましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年06月11日TBS系では5月22日(金)、福井県の高校チアリーダー部が全米大会制覇を成し遂げた実話を広瀬すず主演で映画化した『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』を放送する。ポンダンス・ジャズ・ヒップホップ・ラインダンスの4つのダンスの技術と、チームワーク、チアスピリットなどを規定時間内で競い合う“チアダンス”。この競技で2009年3月、福井県立福井商業高等学校のチアリーダー部が、全米チアダンス選手権大会で優勝する快挙を達成した実話を映像化した本作。「サッカー部に所属する憧れの男子生徒を応援したい」という軽い気持ちでチアダンス部に入部したごく普通の女の子が、顧問の厳しい指導とチームメイトの支えによって成長、全米大会にまでたどり着く主人公の友永ひかり役には、『海街diary』『『ちはやふる』『三度目の殺人』でアカデミー賞に輝き、この春公開された『一度死んでみた』も好評だった広瀬さん。ひかりとともにチア部で世界を目指す玉置彩乃役には本作出演の後、『覆面系ノイズ』『ニセコイ』『雪の華』などで女優としてさらなる躍進を遂げた中条あやみ。紀藤唯役には「カインとアベル」「ノーサイド・ゲーム」などの山崎紘菜。東多恵子役には『SUNNY 強い気持ち・強い愛』や連続テレビ小説「なつぞら」で広瀬さんとの共演も多い富田望生。永井あゆみ役には「声ガール!」「ゆるキャン△」などの福原遥。ひかりがチア部に入部するきっかけとなる山下孝介役には『ちはやふる』シリーズで広瀬さんと共演、「同期のサクラ」から『パシフィック・リム:アップライジング』まで世界を股にかける新田真剣佑。チアリーダー部の“鬼顧問”早乙女薫子役には『カイジ ファイナルゲーム』や「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」など常に一線で活躍し続ける天海祐希。また主題歌「ひらり」を歌う大原櫻子が、全米3位の南青山女子高校チアダンス部の主将役で出演している。県立福井中央高校に入学した友永ひかりは、中学からの同級生でサッカー部の孝介(新田さん)を応援したいためだけにチアダンス部へ入部。しかし彼女を待ち受けていたのは顧問の女教師・早乙女薫子による超厳しいスパルタ指導だった。早々に周りが退部していく中、チームメイトで部長の彩乃の存在もあり何とかチアダンスを続けていく決意をするひかり。だが校長や教頭が廃部を決定。ひかりは校長室で「私たちアメリカで優勝します!」ととんでもない宣言をしてしまう――。『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』は5月22日(金)20時57分~TBS系で放送。(笠緒)
2020年05月22日チームメイトの自己主張が強く自分のプレーができていなくて、練習中の覇気がない息子。嫌なこと、気になることを主張できればいいけれど、息子は内気な性格で、個性の強いチームメイトには息子が萎縮していることは伝わらないし保護者も気づいてない。自信を持ってプレーしてもらうためには環境を変えるべき?というお悩みをいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにお母さんへ3つのアドバイスを送りますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<どうすればスイッチが入るの?息子のサッカーに疲れてきた問題<サッカーママからのご相談>こんにちは。小二の息子のことですが、地元のクラブチームを辞めて移籍するか悩んでます。理由はチームメイトの自己主張が強くて息子が自分のプレーができていなくて、練習中の覇気がないのです。あくまでも親の見解ですが。息子は内気な性格ですが、 後から入ってきた仲間には声かけてあげたり、チームメイトの為に献身的に走り、キーパーをやらされても頑張る子です。自分で嫌なことや気になることを主張できればいいのでしょうが、個性の強いチームメイトには息子が萎縮していることは伝わらないし、その親たちも自分の子どもの活躍しか関心がないのです。私も彼らには言えません。自信を持って楽しくプレーしてもらうためには環境を変える事が良いのか、今の環境で頑張る事が良いのか悩んでいます。息子には自分の考えを伝えた上で他のチームの無料体験の話をしたら嬉しそうに「行く」と答えましたが、4月から小学2年生になったばかりなので どこまで理解できているか疑問です。どうしたらいいか、アドバイス頂けるとありがたいです。宜しくお願いします。<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。スポーツは、プレーする子どもの性格が、プレーの志向(守ってしまいがち、攻撃にあがっていく)や競技中の態度に色濃く現れます。時には生い立ちや、親や指導者にどう育てられているかまで投影されることもあります。結果ばかりを求める大人に育てられている子は、本人も無意識なうちに安全なプレーを選択したり、ミスをするとわざと転んでみたりします。叱られることを回避したいし、自分でもミスを受け止められないわけです。このことはスポーツ全般にわたって言えることですが、集団競技の中でも選手個人の意思で判断してプレーせざるを得ないサッカーではより関連性が高い気がします。と前置きはさておき、息子さんの話をしましょう。いいところをたくさん持っている。これからが楽しみな男の子です。■保護者の「心配」が子どもにとって「転ばぬ先の杖」になる可能性内気な性格で、後から入ってきた仲間には声かけてあげたり、チームメイトのために献身的に走って、キーパーをやらされても頑張る――。息子さんの姿を、よく見ているし、理解しておられますね。ぜひ、彼の、やさしく、献身的なマインドを大事に育ててあげてください。「自分で嫌なことや気になることを主張できればいいのでしょうが、個性の強いチームメイトには息子が萎縮していることは伝わらない」と書かれています。個性の強い、とうまく表現してくださいましたが、まだ2年生になったばかりのちびっこギャングたちです。他者の気持ちを慮ったり、自分自身をメタ認知(自分を俯瞰で見るように理解する)するにはまだまだ数年かかります。そのギャング集団の中で、お子さんはきっと少し周りより精神的な成長が早い。早熟なのでしょう。もちろん内気な性格でもあるのでしょうが、仲間に気を遣ったりしてやさしくできるのは、ひとつの大きな才能です。でも、お母さんは、息子さんがやさしいゆえに少しばかり苦しんでいるように見える。それがお辛いのでしょうね。だからといって、チームを変えれば解決することでしょうか。新しいチームなら、彼のキャラクターをみんなが理解して、彼に自信を与えてくれるでしょうか。必ずしも、それは確約されないでしょう。「息子をわかってあげてほしい」「嫌なことはしないでほしい」「自信をもって楽しくプレーさせてほしい」お母さんは、周囲にそう願っている。したがって、環境を変えるべきか否か悩んでいる。気持ちはすごくわかります。ですが、その思考は、世にいう「転ばぬ先の杖」です。うまくいくように、わが子に良かれと思って、転んで大けがをする前に親や周囲の大人が杖を渡す。お母さんは、杖を渡したいですか?ただし、わずか7歳の子どもが杖をついて歩き続けたら、どうなるでしょうか?子ども時代は、友達とけんかしたり、挫折を味わったりと、転んでも自分の足で立ち上がって前に進む力をつける時期です。さまざまな経験を糧にして脚力を強化しなくてはいけません。それなのに、ずっと杖を持たされていたら、彼の脚は鍛えられません。今まで取材してきて、そういう子をたくさん見てきました。杖を渡すお母さんも見てきました。アドバイスを求められると、このように杖の話をします。すると、なかには「無駄な挫折は必要ない」とおっしゃる方もいます。私は無駄な挫折などないと思っているし、無駄かどうかは本人が決めることです。少なくとも、味わう前から決めることではないでしょう。■子どもがまだ幼くて自己決定できないことを、親が代役で決めなくていいそのようなことを踏まえて、お母さんに、三つアドバイスをします。ひとつめ。お母さんが息子さんのことを考えるとき、ぜひ、主語を息子さんに転換してください。「ぼくの個性をみんなにわかってあげてほしい」「ぼくに嫌なことはしないでほしい」「ぼくは自信をもって楽しくプレーしたい」そのように、息子さんが自分で考え、その欲求を叶えるために自分で行動に出るまで、お母さんは黙って見守ってあげてください。「見守って」というと、みなさん「我慢しろってことですよねえ。我慢するのって辛いんですよ」とおっしゃいます。でも、私は我慢を強いてるわけではありません。考え方を転換してほしいだけです。「自信を持って楽しくプレーしてもらうためには環境を変える事が良いのか、今の環境で頑張る事が良いのか」と迷っていた。でも、よく考えれば、それは息子が自分で考えて解決することだ、と。「どこまで理解できているか疑問」お母さん自身、率直な気持ちを書いていらっしゃるように、子どもがまだ幼くて自己決定できないことを、親が代役で決めなくていい。これが二つ目です。そして、三つ目。委縮している息子さんを、頑張れ、頑張れと心のなかで応援し続けてください。お母さんが「頑張っているのに、そんなにきつく言われて......」と同情すると、そこに「かわいそう」という感情が生まれますよね。「かわいそう」が生まれると、血のつながった親ですから、何とかして助けてあげたくなる。杖を与えたくなる。感情に負けて杖を与えてしまうと、子どもの成長を阻んでしまいます。したがって、息子さんをぜひ厳しく育ててください。日本では「厳しく育てる」というと、怒鳴ったり、叱って罰を与えることだと考える人が多いですが、それは違います。何かをやらせようと怒鳴るのでは、お尻をたたいてやらせること。無駄なコミットです。甘やかしだと私は思います。■見守ることは、ある意味厳しさでもある(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)見守ることは、ある意味、厳しさです。弱音を吐いてきたら「どうしたらいいか考えてごらん」と言ってあげればいい。今のところ、お子さんは今のチームがすごく嫌なわけではなさそうです。いま、コロナの影響でサッカーが思うようにできないのではないでしょうか。いい機会です。少し落ち着いて考えてみてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年05月13日人生にはさまざまな出会いがあり、それぞれに相性があります。お互いに惹かれ合ったり、無関心だったり……じつにさまざまです。中でも不思議なのが、それぞれにあまり興味がないのに、じつは波長が合う相手。今回は、二人の血液型から「じつは波長が合う男女カップルTOP5」をご紹介いたします。もしかすると、あなたと彼もランクインしているかも?今すぐチェックしてみましょう。■ 5位…B型女子×B型男子同じB型どうしの二人はノリが似ていて、お互いに気兼ねなく過ごせるでしょう。良くも悪くも遠慮しないで付き合えるので、遊び相手としては申し分ないはず。仕事上の仲間やチームメイトの場合は、目標やタスクを達成するうえで相乗効果を発揮します。さらに、勢いで急接近することも多く、友達として二人きりで飲んでいるうちに、あっという間に恋に落ちてカップルになるケースも多いようです。■ 4位…AB型女子×B型男子数ある血液型の組み合わせの中で、最も異質な相性がB型男子とAB型女子かもしれません。B型男子のマイペースさが、AB型女子の個人主義を見事に打ち砕く関係性です。お互いが何を考えているのか読めないのに、結果的にピタッとハマる、不思議な相性でしょう。AB型女子の固いバリケードをB型男子が破り、するっとふところに飛び込んでしまう形で恋が始まるはず。■ 3位…O型女子×O型男子O型男子から見るO型女子は、「明るくて元気な子だなあ」という印象です。女性特有のはかなさや繊細さは薄いため、最初はあまり女子として意識していないかも。しかし、困っているときに明るく応援してくれ、励ましてくれるO型女子の「情の深さ」にグッときて、知らないうちに恋に落ちているでしょう。こんな子が彼女なら意外と楽しいかもなぁ……と感じ、O型男子の突然のアタックで、恋人どうしに。■ 2位…O型女子×B型男子O型女子からすると、B型男子は「ちょうど良い適当さ」と「楽観的なところ」が魅力的に映るでしょう。なにごとも全力で取り組むO型女子にとってみれば、いい意味で力が抜けているB型男子は癒やされる存在。一緒にいるとリラックスできる、貴重な相手だと言えますね。B型男子にとっても、O型女子は気を張らなくていいと感じられる相手。お互いが、一緒にいて居心地がいいと感じるはずです。■ 1位…AB型女子×AB型男子AB型どうしの相性は、出会いも関係性もかなりレア。はたから見たら「この人たち付き合ってるの?」と思えるくらい、アッサリした関係でしょう。お互いが自分の世界を持っていて、あまり相手に干渉しようとしないことから、そう見えるのかもしれません。でも、この二人は数少ない「独自の世界観」を共有できる同志なのです。精神的な繋がりや絆は、バツグンの相性だと言えます。■ おわりに「波長が合う」相手とは、どのような相手なのでしょうか。それは、なにかと「共有」できることが多い相手。そのときの気分であったり、笑いのツボであったり、世界観や価値観であったり……。「それ、わかる!」と思える相手こそ、波長が合っている相手なのです。そんな彼と付き合うと、意思の疎通やコミュニケーションが上手くいくため、とてもリラックスできますよ。あなたにピッタリな、波長が合う相手を見つけてみてくださいね。(脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年05月07日ナイキ(NIKE)のジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)から、「ジョーダン ウェストブルック ワン テイク」と新しいカラーの「Why Not? Zer0.3」が、5月11日より発売される。今回発売されるラッセル・ウェストブルックの「ジョーダン ウェストブルック ワン テイク」と「Why Not? Zer0.3」の2つのシグネチャーシューズには、ウェストブルックの今は亡き親友とチームメイトを讃えるデザインが詳細につまっている。「JORDAN WHY NOT ZER0.3」(税込 1万7,050円)「JORDAN WHY NOT ZER0.3」には、KB3パッチが靴の側面にデザインされ、迷彩柄のプリントから着想を得た緑と、砂漠の砂を思わせるサンドカラーを施した。このシューズデザインは、2人の友人が常にお互いのために戦いに挑む準備ができていたという、その様子を反映したもの。「JORDAN WHY NOT ZER0.3 ONE TAKE」(税込 1万2,100円)もう一方の新作、鮮やかなグリーンが目を引く「ジョーダン ウェストブルック ワン テイク」は、型破りな迷彩柄のバリエーションがあるボルトアッパーになっている。テキスタイルと合成素材のオーバーレイの上に、施された印象的なステッチもポイントだ。また、母指球の下部にあるズームエアクッショニングは、2つに分かれたアグレッシブなトラクションパターンのラバーアウトソールに組み合わされている。今回紹介の新作の取り扱いは、オフィシャルオンラインストア(NIKE.COM/SNKRS)及び、一部のナイキ ジョーダンブランド販売店にて。>>その他のナイキについての記事はこちら
2020年04月22日ノルウェーのビーチバレー選手、マシアス・ベルントセンさんがInstagramに投稿した練習風景が話題となっています。動画はマシアスさんが2人の女性を相手に試合をしているもの。この時の彼のチームメイトが「すごい!」と絶賛されているのです。その動画がこちらです。 この投稿をInstagramで見る Mathias Berntsen(@mathiasberntsen96)がシェアした投稿 - 2020年 4月月4日午前4時08分PDTマシアスさんと一緒にプレーしているのは彼の愛犬、キアラ。マシアスさんがレシーブしたボールを、キアラが華麗にトス!冷静にボールの動きをよく見て、セッターとしての役割を見事にこなすキアラに、多くの人たちが驚きを隠せないようです。・パーフェクトなチームメイトだ!・犬と一緒にバレーボールだなんて、なんてクールなの!・この犬は僕よりずっとうまいよ。・こんな才能のある犬は初めて見たわ。マシアスさんのInstagramにはほかにも、キアラと一緒にバレーボールの練習をする動画が投稿されています。試合でのキアラの活躍ぶりは、やはり普段の練習の賜物なのですね。 この投稿をInstagramで見る Mathias Berntsen(@mathiasberntsen96)がシェアした投稿 - 2020年 3月月25日午前5時07分PDT この投稿をInstagramで見る Kiara(@kiarathevolleydog)がシェアした投稿 - 2020年 4月月5日午前10時58分PDTボールで遊ぶのが好きな犬は多いですが、一緒にバレーボールができる犬はなかなかいないのではないでしょうか。抜群のチームワークを見せてくれたマシアスさんとキアラに、たくさんの人たちが笑顔になりました。[文・構成/grape編集部]
2020年04月15日新型コロナウイルスの影響で、多くのスポーツで試合を開催できない状況が続いている。急に仕事がなくなり、選手は言うまでもなく会場のスタッフのような関係者も収入を絶たれてしまうケースが相次いでいる。そんな中、一人のNBA選手が行動を起こした。先週、アメリカ・プロバスケットボールNBAクリーブランド・キャヴァリアーズのケヴィン・ラヴは、アリーナで働く人々の財政支援のために、自身のチャリティ基金「ケヴィン・ラヴ・ファンド」を通じて10万ドル(約1,080万円)を寄付したとInstagramで表明。「今は多くの人にとって、非常にストレスフルな時期です。ギリギリの生活を送っている人も大勢います。だからこそ今、特に僕らNBA選手が、選手であること以上の行動を取るべき時だと考えました」とラヴはテレビ番組「TODAY」に出演してコメントした。彼の呼びかけに応じ、続々と選手やチームオーナーが手を挙げ始めている。ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボも「バスケットボールよりデカいことだ!僕の人生を作り、家族とチームメイトのために働いてくれている人を助けたい」と、同じく10万ドルの寄付を表明。ロサンゼルス・クリッパーズのブレイク・グリフィンやダラス・マーヴェリックスのステフィン・カリーらもそれに続き、寄付を申し出ているという。NBAのほぼ全てのチームオーナーも、アリーナで働く人々に対し、何らかの形で生活を補償すると公に発表している。こういった動きは他のスポーツ団体にも拡がっていくと予想される。
2020年03月19日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに6万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■今だからできることに目を向けてみよう政府からの休校要請が出てから約2週間が経ち、今週から一部の学校が再開したという報道もありました。育成年代のスポーツでも、状況を見ながらスクールやチーム活動を再開したところもあるようです。チーム活動については、代表の方々の判断でいつから再開するかが決まると思いますが、仮にお子さんのチームが「長い春休み」になったとしてもサッカーのモチベーションや技術を維持、又は向上させることも不可能ではないはずです。Jリーグやプロ野球をはじめ、いくつかのプロのリーグが延期になり、春の高校野球選抜大会の中止も決まりました。野球だけでなく、サッカーの育成年代の大会も中止になったりしています。みなさんのチームでも試合の予定が変更になったり中止になったりして、お子さんががっかりしているご家庭もあるかもしれません。大好きなサッカーをチームのみんなと一緒にできないのは本当に辛いことです。ですが、こんな時だからこそ視点を変えて、サッカーができなくてつまらない、と退屈しながら過ごすのではなく、今の環境でできることをやろう、と前向きに捉えて様々なことに挑戦してみてほしいのです。できないことに嘆きながらだらだら過ごすのと、今だからできることに目を向けて見るのとでは、チーム活動を再開した時に差が出るのではないでしょうか。今回のことは、親御さんや指導者の方々も体験したことのない事態であり、まさしく「何が正解かわからない」状況なわけです。ここで思考を働かせて、自分で考えて行動できるか、来るべきに備えることができるかが問われます。先日、文部科学省が休耕中の子どもたちについて「(休校要請は)屋外での運動や散歩を妨げるものではない」という見解を出しました。ウィルス感染へのリスクには注意を払わなければなりませんが、子どもたちの外出が禁止されているわけではないのです。自宅の庭や近所の公園で苦手克服に挑戦したり、少人数でできる連携プレーを磨いたり......。このようなタイミングだからこそ思考を働かせて休みを有効に活用してほしいものです。■「創造的休暇」にできるかどうかは、大人のありようにかかっている高校生だけでなく、サッカー少年たちにとって一番楽しいはずの遊びの一種である「サッカー」ができない。コーチや保護者のみなさんは対応が大変だろうと思います。しかしながら、歴史を省みてみると、むしろこういったカオスな状態の時にこそ才能が開花する下地ができるのではないかと言えるかもしれません。一例ですがロンドンで腺ペストの大流行があった1665年。世界的科学者のニュートンは、通っていた英ケンブリッジ大学が一時休校となり郊外にある実家に戻っていました。この2年近い休暇を過ごす間に彼の思索は深められ、落ちるリンゴを見てひらめいたことで有名な「万有引力の法則」もこの間のだということす。ニュートンにとってのこのペストによる休校期間は、のちに「創造的休暇」と呼ばれるようになりました。だとすれば、現在の状況を「コロナ疲れ」だなんだと不平不満を言いながら暮らすのと、「創造的休暇」にできるかどうかは、私たち大人のありようにかかっています。私たちこそが試されているのです。みんな一緒のトレーニングができないのなら、それぞれで何ができるか。熱がなく、元気であれば、何人かで公園に集まってサッカーができるでしょう。大人にセッティングされなくても、何をするか考えられるはずです。ボールコントロールを意識してやってみよう。パスでつなぐことを意識してミニゲームしてみよう。相手とのかけひきをもっと意識してプレーしてみよう。いろいろなトライができるといいんだと思います。これは前回の連載でも話しましたが、自己管理能力も試されます。早寝早起きをし、生活リズムを整え免疫力を高めることが重要です。自分を律して、人ごみの中ではマスクをする。手で顔を触らない。手洗いやうがいをする。そして、サッカー以外の、日頃できないことにも目を向けてみる。子どもがそうなるには、まずは親や指導者がどこまで前向きに今の状況をとらえられるかにかかっていると思います。■子どもだけでなく、大人も学ぶ機会にしよう(写真は少年サッカーのイメージです)全国で学校の臨時休校や部活動の休止が続くなか、プロアスリートたちがそれぞれ、自宅で簡単にできるトレーニング法などをネットで公開しています。これも、プロらしい社会貢献です。例えば、プロ野球ロッテのルーキーである佐々木朗希投手が子ども向けのトレーニングを実演する姿をインターネットの動画サイトに投稿しました。サッカーも、乾貴士、岡崎慎司など、さまざまな選手が同様にやってくれています。それらも参考にしながら、「今、何をすべきなのか」をお子さんと話し合ってください。これを機に、コーチやチームメイトとスカイプなどで話し合うリモートミーティングに挑戦してもいいですね。また、子どもにはこの機会に学べと言いながら、自分はスマホでゲームではいけません。大人も学ぶ機会ととらえましょう。創造的休暇を、ぜひ目指してください。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2020年03月18日佐野勇斗、古川毅、北村匠海ら「恵比寿学園男子部(EBiDAN)」メンバーが出演するドラマ「FAKE MOTION -卓球の王将-」の放送が決定。ドラマを起点に、2020年内に様々なメディアミックスを予定している。東京は卓球戦国時代へ20XX年、世は空前の卓球ブーム。トレンドの中心は卓球。高校生同士の優劣を決めるのも、勉強や喧嘩の強さではなく卓球の勝敗。卓球の強い高校は、部員のみならず神の様に崇められた。戦国時代の領地争いの如く、高校同士の覇権争いは熾烈を極める。卓球ランクが下位の高校は上位の高校に絶対服従――。そんな卓球戦国時代と化した東京を舞台に、激しいピンポンバトルを繰り広げる高校生たち。その若き男たちの壮絶な戦いと挑戦、そして熱い友情と絆を描くスポーツ青春ドラマが「FAKE MOTION -卓球の王将-」だ。若手俳優大集結今作に出演するのは、『ミックス。』『ちはやふる -結び-』の佐野さん、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」の古川さん、『君の膵臓をたべたい』「グッドワイフ」の北村さんをはじめとする「EBiDAN」のメンバーら。複数の高校が登場する本作で、ノリが良くおしゃれな生徒が多い、全校生徒ヒップホップを愛する自由闊達な校風の<恵比寿長門学園>のメンバーとして、高杉律役の佐野さん、エース桂光太郎役の古川さん、部長・松陰久志役の北村さんの3人のほか、橘柊生、田中洸希、吉澤要人、山中柔太朗、高松アロハ、富本惣昭らが出演。また、“完全無欠の王者”都内最強のチーム<薩川大学付属渋谷高校>のメンバーとして、草川拓弥、小笠原海、村田祐基、船津稜雅、松尾太陽、福田佑亮。都大会優勝候補の一角である御茶ノ水栄明学院高校を潰したダークホース。凶悪な不良高校<都立八王子南工業高校>には、森崎ウィン、板垣瑞生、矢部昌暉、泉大智、ジャン海渡。ほかにも、加藤諒や池田彪馬がいる<浅草雷門高校>、坂口涼太郎、尾北翼らの<代官山高校>がある。そのほか、田中雅功、高田彪我、仲田博喜らも出演する。主題歌は「EBiDAN」が歌唱このピンポンバトルの激しさと緊張感を演出するのが、「EBiDAN」歌唱の主題歌「FAKE MOTION」。マルチクリエイターのまふまふが楽曲を全面プロデュース。アグレッシブなビートに緊張感高まる激しい掛け合い、卓球の効果音も取り入れられた臨場感溢れるサウンドが心に響く。ドラマ放送に先駆けて、アーティスト「King of Ping Pong」として4月1日(水)にCDシングルがリリース。佐野さん、古川さん、北村さん、松尾さん、森崎さん、板垣さんが歌唱する。キャストコメント佐野勇斗高杉律役を演じさせて頂きます佐野勇斗です。律は一見クールにみえて、とても仲間想いの芯がある男です。そして、0.1秒先の未来が読めるという特殊な力を持っており、卓球をする上で、相手がどこに打ってくるか分かってしまうという少し人間離れした能力を持っている役です。この作品はEBiDANが好きな方にはもちろん、卓球を好きな方にも楽しんで頂けるドラマになっているかと思います。たくさんの男たちが激しい卓球バトルや熱い友情を繰り広げる青春ドラマになっていますので、是非放送を楽しみにしていただき、沢山の方にご覧いただければ嬉しいです!古川毅桂光太郎役の古川毅です。恵比寿長門学園のエース、主人公・律の幼なじみでライバルでもありチームメイトでもある役です。今回、先輩後輩含めEBiDANのみんなとお芝居をするということで、普段僕らが交わる時とは違う形で一緒に作品をつくれました。皆さんには純粋に卓球のスポーツモノとして、またはエンタ ーテインメント作品として楽しんでいただけたら嬉しいです。なによりこの作品が、僕らそれぞれの音楽に触れるキッカケになれば、幸せです。北村匠海松陰久志役の北村匠海です。恵比寿長門学園のキャプテンで、ミステリアスな雰囲気を抱えた、チームを引っ張っていく柱のような役です。僕たちEBiDANとして初の試みでもありますし、僕らを普段から応援してくれている皆さんもそうですし、これで初めて僕らを知るという方もいると思うので、ひとつのスポーツヒュ ーマンドラマ、青春ドラマとして楽しんでいただけたら嬉しいです。小笠原海島津晃役の超特急のカイです。薩川大学附属渋谷高校卓球部の部長でありエビ高の松陰と何やら因縁がある役を演じます。ドラマを観てくださる皆さんが楽しんでくれたら嬉しいですし、薩川がどんなな風に物語に絡んでくるのか、僕の演じる島津と松陰の因縁がどんなものなのか、いろんな部分に注目して楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。森崎ウィン八王子高校の近藤勇美役を演じます森崎ウィンです。近藤くんは2面性がありマザーと呼ばれていて、お母さんの様な包容力もあり戦士の様に戦うキャラクターです。最高のメンバーと最高のスタッフで作り上げたドラマで、色々キャラが強くて、ツッコミどころとか、「クスッ」と笑えるよなところもあったり。仲間意識の高い人たちが集まったからこそ、こういう物語が出来上がったんじゃないかなと思うので、観て明日へのパワーになったらいいなとすごく思います。ぜひ最後まで応援していただけたらなとすごく思っております。「FAKE MOTION -卓球の王将-」は4月深夜、日本テレビにて放送予定(関東ローカル)。HuluとdTVで地上波放送終了後に見逃し配信開始。(cinemacafe.net)
2020年02月13日息子が2人のチームメイトから暴言を吐かれている。「きもい」「おまえは消えろ」とコーチがいない時に言ってくる子たち。「言い返せ」と言っているが相手は口が達者で「口では勝てない」とのこと。中学に行っても同じチームなので同じようなことが続くのでは、という心配ともう6年生なので自分で解決しないといけない年齢だなぁという感情で揺れているお母さんからご相談をいただきました。皆さんならお子さんがそのような状況にあったらどうされますか?今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、ご自身の体験に基づいたアドバイスを送りますので参考にして下さい。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<人手不足で3学年一緒の活動に。チーム混乱の少年団をやめるべきか問題<サッカーママからのご相談>はじめまして。今、悩んでいる事があり相談させてください。息子が2人のチームメイトから暴言を吐かれています。チームメイトはコーチが近くにいる時は至って普通に、楽しく過ごしているのですが、コーチがいない時に「お前は消えろ」「きもい」など、急に言ってくるようです。私が息子に「ちゃんと言い返してるの?」と聞くと、息子なりに言い返しているようですが、その子たちは口が達者らしく「なかなか口では勝てない」と言っています。チクリだ、とか言われるのが嫌なので息子からコーチに言う選択肢はないようです。私がコーチに相談しようかな?とも思ったのですが、もう6年生なので、自分でどうにかしないといけないよなぁ、とも思っています。ほかのチームメイトとは仲良く楽しくしていて特定の2人だけがいつもコーチがいなくなると文句を言ってくるようです。その子たちは中学に行っても同じチームなので今後も同じような事が続くのでは、とすごく悩んでいます。親としてどうすればいいでしょうか?「言い返せ」だけでなく具体的な方法をレクチャーできればいいのでしょうが、どんなことをすればいいのか、何を助言すればいいのかなどがわからなくて......。アドバイスいただけませんでしょうか。<島沢さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。いただいたご相談の文章だけでは、実際どの程度息子さんが傷ついているか、困っているかという窮状は正確に把握できません。よって、こちらの推測でお答えするという前提でご理解くださいね。■親の前ではいい子なのに......という子はいるお母さんの悩みはよくわかります。私も似た経験をしました。息子が小学3年生。サッカーではありませんが、わが家で同級生とカードゲームをして遊んでいました。最初は楽しそうにやっていましたが、同級生が突然声を荒らげ「おまえ、バカか」と息子をなじり始めました。「脳みそない」「もう遊ばない」と暴言が続きます。息子は黙って下を向いていました。二人は2階のリビングで、私は吹き抜けになっている3階の仕事場にいました。「どうしたの?」私が声をかけたら、息子をなじっていた同級生は本当にびっくりした顔でこちらを見上げました。私が仕事場にいたことに気づいていなかった。だから、息子に暴言を吐いていたわけです。いつもはとてもいい子で、お母さんは非常に教育熱心。早くから大手の塾に通い、遊んでいて「早く帰ってきなさい」と電話があると、息子さんは血相を変えて帰っていきました。彼が帰宅した後、息子に気持ちを聴いたら「少し悲しいけど、別に大丈夫。いつもあんなふうになるわけじゃないから」と言いました。私は息子を抱きしめて「そうか。じゃあ、嫌なことがあったときは言ってね。力になるよ」と伝えました。■お母さんに捧げる3つのアドバイスそこで本題。お母さんには三つアドバイスがあります。まず、チームメートからの「消えろ」「キモい」は、ある意味「いじめ行為」です。みんなでふざけているなかで、「おまえ、もー、消えろよお~」とか「キモいんだよ~」とげらげら笑い合っている、という状況ではありませんよね?であれば、息子さんが暴言を吐かれていることを最初に知ったときの対応。つまり、お母さんの初期対応(初動)は、お子さんのこころに寄り添うことが必要です。「そうなの?それはつらかったね。どんなときに言われたの?どんな気持ちだった?」そのように尋ねて、彼の怒りや辛さ、もしかしたら上手く言い返せなかった自分への情けなさなどさまざまな感情を吐き出させてあげること。今からでも遅くないので、まずは息子さんの辛さに共感してあげてください。「ちゃんと言い返してるの?」は、非常に抽象的です。消えろとか死ねなどと言われたら、同じように消えろ、死ねと言え、ということではありませんよね?おそらくお母さんの「言い返す」は、「そういうの、やめてよ」とか「言わないでよ」というものかと思います。そのあたりが「ちゃんと言い返して」では伝わっていないかもしれません。息子さんなりに、暴言を無視するとか、「やめろよ!」と忽然と向かって行けたらいいのですが、それができる子をいじめっ子たちは標的にはしません。息子さんはきっと優しいお子さんなのでしょう。■お母さんに捧げる3つのアドバイスふたつめ。「チクリだ、とか言われるのが嫌なので息子からコーチに言う選択肢はないようです」とあります。お子さんがそのように話したのなら、そこでお母さんから息子さんに人生において大切なことを伝える良い機会です。「いじめられていることを大人や周囲の人に伝えるのは、チクリではないよ」=これは正義のとらえかた。「自分でやめてほしいと言ってもやめないのなら、どうしたらやめてくれるか、お母さんと一緒に考えない?コーチに相談するのはひとつの選択肢だよ」=こちらは課題解決能力。「あなたが我慢していても、ほかの子も言われて嫌な思いをしているかもしれない。そうすると、ストップがかからないね。誰かが勇気を出して解決したほうがいいと思うよ」=「同調圧力」のマイナス面を教える丁寧に問いかけて、息子さんの意見を聴きながらそんなことを話してください。暴言を吐かれたことはお子さんにとって辛い出来事ですが、お母さんはそこに共感しながらも子どもとは違う視点で物事を見るようにしましょう。例えば、お子さんに「消えろ」「キモい」と言ってしまう二人のお子さんは、どんな家庭で育っていますか?いじめる子は寂しかったり、親御さんから管理されていたり、過度に干渉されていたり、要求が高かったりと、重いストレスを背負ってるケースがほとんどです。問題が起きるときは、必ずそこに背景があります。ぜひ大人として、起きた事象を俯瞰で見る習慣をつけてください。理想は「社会で子どもを育てる」という視点を持てるといいですね。息子さんに「あの二人はこうだから」などと悪口を言うのではなく、そこはスルーしてご自分の胸にしまったうえで、彼らを攻撃するのではなく、この問題を息子さんが自分の力でどう解決できるかを一緒に考えてあげてください。■親は子どものけんかしゃしゃり出ないこと(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめは、子どものけんかに親がしゃしゃり出ないこと。「私がコーチに相談しようかな?とも思ったのですが、もう6年生なので、自分でどうにかしないといけないよなぁ、とも思っています」は、その通りです。ただ、6年生だから、ではなく、何年生でも自分でなんとかしてもらいましょう。息子さんがコーチに相談したと報告してきたら、それを受けて、お母さんからコーチに息子の相談を聴いてもらったお礼かたがた家での様子などを報告する。その後の息子さんやチームメートの様子もそのときに尋ねればよいかと思います。「親としてどうすればいいでしょうか?言い返せだけでなく具体的な方法をレクチャーできればいいのでしょうが、何を助言すればいいのか」とあります。が、ここまで三つのアドバイスを読んでもうお気づきですよね。親の役目は「言わなきゃ、より、聴かなきゃ」です。そういえば、息子は暴言を吐いた子とはずっと仲良しです。大学生になって、道で会うとその子は私にもあふれる笑顔で挨拶をしてくれます。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年02月07日妻の献身的なサポートによって、夫の年収が上がったり、昇進したりするケースは珍しくありません。よくニュースやバラエティ番組などでも、スポーツ選手の夫婦の話を引き合いに出して報じたりしていますよね。そこで今回は、現役の男性アスリート4人に、夫婦間のエピソードをうかがってみました。■ 成績不振時や遠征先でのフォロー「仕事のスランプには波があり自分ではどうしようもないときもあります。そんなとき妻が話を聞いてくれたり、練習を黙って見てくれたりするので、気持ちが滅入ることはありません。地方遠征に出かけるとテレビ電話で会話。技術的なアドバイスとかは一切ありませんが、彼女の存在は大きいです」(社会人サッカークラブ/27歳)アスリートである以上、メンタル、フィジカルの不調はつきもの。夫の一番の理解者になれる妻なら、技術面でのサポートはできなくても、精神面での支柱になれますよね。■ 関係者への気配りを忘れない「高校時代の監督からボランティアの会長まで、毎年欠かさずお歳暮やお中元を手配してくれる妻。以前、大学の先輩の奥さんに会ったとき、『妻って夫の成績が悪いと批判されるけど、そんなときは私も味方するって言っといて』と言われました。知らないところ信頼を築いていて頭があがりません」(実業団野球部/34歳)今まで夫を育ててくれた人たちに対して、妻が率先して感謝の気持ちを伝えられる、まさにできた妻。そんな妻のおかげで、夫は周囲から大きな信頼を得られるようです。■ ギャンブルや風俗遊びを理解してくれる「結婚するまでずっと野球部の男子寮にいました。当時、妻も友だちを連れてきていて一緒に麻雀をしました。結婚した今でもたまに夫婦で後輩の寮に遊びにいき、麻雀をします。妻はルールに詳しくないですが、野球しか知らない寮上がりのノリを理解してくれます。男社会なのでこの理解は嬉しい」(実業団野球部/28歳)団体競技は、チームメイトとの信頼関係が求められるもの。夫が活躍できる原動力を理解することも、妻の大事な役割。またこのほかにも、こんな声もありました。「男社会な環境にいるので、キャバクラとかに行くこともあります。もちろん妻には伝えてから出かけますが、一度もダメって言われたことがありません。妻的には『浮気さえしなければ大概は許す』だそうです」(実業団ラグビー部/30歳)妻の寛大な理解力があってこそ、夫の競技パフォーマンスも上昇していくのでしょう。選手である夫に理解を示しつつ、手のひらで転がす程度の器量が丁度よいのかもしれません。■ おわりに今回のアスリート妻に共通した点は、内助の功であること。とはいえ、妻が無理に支えようとして共倒れしたらその努力も水の泡です。まずは、夫を信じる気持ちからはじめてみてはいかがでしょうか。(鹿賀大資/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年01月27日青学出身で、プロ入り4年目のイケメンMF(ミッドフィールダー)・荒木大吾選手にお話を伺いました。サッカーのお話はもちろん、恋愛観や休日の過ごし方などのプライベート話も満載です! 爽やかなキラキラショットとともにじっくりご覧ください。写真・黒川ひろみ 文・伊藤順子無敵のドリブラー・荒木大吾選手!ドリブルを駆使した積極的な攻撃で感動と驚きを与えてくれるMF・荒木大吾選手は、地元・柏レイソルの育成組織出身。その後、青山学院大学に進み、2016年にプロ入りしました。–サッカーを始めたきっかけを教えてください。あまり覚えてはいないのですが、幼稚園の時、サッカー好きの父に半ば強制的にやらされたのがきっかけだったようです。始める前はサッカーが嫌で仕方なかったのですが、いざやってみると、「意外とできる」と気づいたらしく(笑)、そこからいまに至ります。–やはりスポーツ全般がお得意なのですか?いえ、サッカー以外は全然できないんですよ。走ることはマラソン大会などで頑張っていましたが、キャッチボールなんてほぼやったことがないので野球は下手ですし、水泳教室には通っていましたが、溺れないために習っていたという程度です。–きっかけといい、サッカー以外のスポーツといい、ゴールを果敢に攻めるドリブラーとは、ややかけ離れた消極的な印象を持ちます。ご自分の性格をどう思われますか?う~ん……おとなしくはないですし、おしゃべりなほうでもありますが、輪の中心になるタイプではないですね。でも、意見を言うときは言うし、協調性もある、自分で言うのもなんですが、バランスが取れているほうだと思います。波瑠さんのきれいな瞳が好きです–では、ずばり恋愛面はいかがでしょうか。あ~、押しに弱いですね(笑)。これまで、相手から好きになってくれて、そのうち自分も気持ちが向くパターンが多かったのですが、それだと結局はうまくいかなかったりするので、ちゃんと自分から好きになって、自分から行動したいですね。–好みの女性を教えてください。芸能人でいうと、波瑠さんが好きです。きれいな瞳だなと思いますね。あと、明るくておしゃべりな人に惹かれます。相手の立場を思いやって、お互いがストレスを感じない関係がいいですね。–荒木選手と付き合うとどんなデートをしてくれますか?彼女が行きたいところなら、どこにでも行きたいです。ゲームセンターも好きだし、散歩や、絶叫系は無理ですけどテーマパークも好きです。ただ、彼女の買い物は、ごめんなさい、です(笑)。自分の買い物に口出ししてくれるのはいいですが、逆だったらきっと全然決まらないだろうから、自分はどこか外で待っているしか……って自分勝手ですよね、すみません(笑)。あと、人混みが得意ではないので、昔花火大会に行って、ただ苦しかったという思い出がありますね……。脱出ゲームはおすすめですよ。意外と楽しめます(笑)。–ここまでお話をうかがって、荒木選手はお優しいんだなと思いました。ちょっとしたわがままを受け入れてくれそうですよね。わがままの程度によりますけど、基本、自分は優しいと思います(笑)。サッカーだけは感情が爆発してしまうこともありますが、普段の生活で怒ることは滅多にないですね。1周まわって、ポケモンがブーム–デート以外で、練習後やお休みの日はどう過ごされていますか?午前練習のときは、夜ご飯を食べに行くくらいですね。練習後の昼食はクラブで食べますし、その後体のケアを受けたり、チームメイトと話していたりすると、すぐ夕方になってしまうんです。休みの日は、少し前だと、毎週のようにチームメイトと映画を観に行っていました。洋画が好きで、おもしろそうなものはとりあえず観ていましたね。特に印象に残っているのは、SF映画『インターステラー』。一緒に行ったチームメイトと、本当にこうなったらおもしろいね、と感想を言い合ったのを覚えています。いまは、地元の千葉へ帰ることも多いですね。人と会うことは大切だと思うようになり、いろいろな場に顔を出すようにしています。–マイブームはありますか?僕の世代ですと1周まわった感じで、switchのポケモンにハマっています。最初は全然興味がなかったのですが、新しいポケモンが出たと聞いてやってみたら、意外と頭を使うので面白いんですよ。遠征先などで、若手のみんなでやっています。ドキドキ、ワクワクさせるプレーを目指してます!–プライベートについてたっぷりとお聞きできたところで、最後にサッカーのお話を。ライバルの選手を教えてください。同期の山中亮輔選手(浦和レッズ)は、絶対に負けたくない相手です。また、長谷川竜也選手(川崎フロンターレ)は同じドリブラーとして尊敬していて、自分もやらなければと奮い立たせてくれる存在です。急性白血病の闘病生活から2019シーズンにピッチへ戻ってきた早川史哉選手(アルビレックス新潟)からも、刺激をもらえていますね。どんなことがあっても頑張ろうと思います。–あらためて、荒木選手の武器とは?自分は攻撃的なプレーヤーなので、ドリブルやゴール前での得点に結びつくプレーをぜひ見てもらいたいです。相手の脅威になれるよう、そして観ているみなさんをドキドキ、ワクワクさせられるような選手になりたいと思っていますので、ぜひスタジアムにいらしてください。また、Jリーグはゲーム展開が激しく、選手それぞれの諦めない姿勢を見られます。サッカーがよくわからないという方も、いらしてくれたら絶対と楽しいと思います。熱い戦いを直接感じてください。–目標、夢も教えてください。まずはJリーグで活躍して、クラブを優勝に導きたいです。個人としては海外のリーグにも挑戦し、いずれは日本代表になりたいです。そのためには得点やアシストで結果を出していきたいですね。–来季は京都サンガF.C.でプレーをすることが決まっている荒木選手。新天地でのご活躍をお祈りしています!※2019年12月10日取材。
2019年12月28日湘南ベルマーレの小兵MF・松田天馬選手をクローズアップ! ピッチを走り回る俊敏な動きから、元気なやんちゃ系と思いきや……癒し系の笑顔がたまらない素敵な王子でした。愛らしい松田選手の素顔をたっぷりどうぞ。写真・角戸菜摘 文・伊藤順子僕は天馬、兄の名は流星です。広いピッチを縦横無尽に駆け巡る、豊富な運動量が持ち味のMF(ミッドフィールダー)・松田天馬選手。俊敏な動きが冴えるピッチから離れると一転、素顔は「かわいい」という形容がぴったりの癒し系男子でした。–間近で拝見するとカッコいいのはもちろんですが、とてもかわいらしくて驚きました。モフモフ素材の萌え袖がよくお似合いです。え~、萌え袖なんてヤバい、みんなに何て言われるか、そんなことないです! かわいくないです! 褒められるなら、やっぱりカッコいいがいいです。–本音がつい、すみません(笑)。サッカーを始めたきっかけを教えてください。2歳上の兄の影響です。よく一緒にボールで遊んでいました。めっちゃ負けず嫌いなので、絶対に兄に負けたくないと思ってやっていましたね。–天馬というお名前はインパクトがありますが、ちなみに、お兄さまのお名前は?流れる星と書いて流星です。僕の天馬の由来は、読んで字のごとくそのままですよ。天高く羽ばたいてほしい、だと思います。–素敵なお名前のご兄弟ですね! 松田選手のご出身は熊本で、大学も鹿児島と、プロに入られてから関東に来られましたが、練習後やオフの日はどう過ごされていますか?のんびりしたいので、よく自己啓発系の本を読んだり、サウナが大好きなので温泉に行ったりしています。部屋で読書するのは好きじゃないので、カフェに行って好きなコーヒーとともに読んでいます。いまは、急性白血病で闘病し、今年復帰された早川史哉選手(アルビレックス新潟)の本『そして歩き出す~サッカーと白血病と僕の日常~』を読んでいます。まだ途中ですが、勇気をもらえています。サッカーをやれることがいかに幸せなことなのか、噛みしめないといけないと思いますね。サウナは大学の頃からしょっちゅう行っていました。いまは、平塚にお気に入りが2つあって、オフの前日に週1ペースで入っています。サウナで12分過ごしてから水風呂に浸かる、それを3セット行うのが僕のルーティンなんですが、なんといっても一番気持ちいいのが、サウナから上がったあとの水風呂です。ストレス発散できてリラックスもできる。やめられない趣味ですね。–チームメイトの方と行かれるのですか?鈴木冬一選手とよく行っています。サウナ仲間ですね。彼とは、サッカーについてはもちろん、女の子の話もします(笑)。不思議ちゃん、と言われます–松田選手は、チームメイトからどのように思われていそうですか? ふんわりしているから話しやすそうな雰囲気があります。不思議ちゃんとか、宇宙人とか言われますね。人の話を聞いていないし、すぐ違う話題に切り替えてしまうし、返答が変ともいわれます。人に興味ないでしょ、って(笑)。そんなことはないんですけど、若干そういうときもあるのかも(笑)。だから、相談はあまりされないですけど、でも、交友関係は狭く深く築いていますよ。高校や大学で一緒だった友人や先輩が親友と呼べる存在です。–人の話を聞いていない、は意外ですね。では、ギャップを教えてください。ギャップ? …う~ん、(しばし考えてから、クシャっと笑顔で)見たまんまですよ。 裏表はないのかと聞かれると……偽善者とも言われますねぇ。確かに、試合中とかイライラしたり腹立ったりすることがありますけれど、怒れなくてためちゃいます。だから、サウナへ行ってスッキリさせているのかもしれませんけど(笑)、そうは言っても、直近で怒ったことは思い出せないくらいなので、そもそも怒らないほうなのだと思います。親に対しても反発したことはないですね。それは、高校から寮生活で家を出ていたことも大きいと思います。もし一緒に住んでいたら、ひょっとして反抗期があったのかもしれないですね。明るい雰囲気の清野菜名さんや松岡茉優さんが好き–では、ギャップはあるようでないんですね(笑)。先ほど、鈴木選手と女の子の話もするとおっしゃっていましたが、好みのタイプを教えてください。常に笑っているような、明るい子がいいですね。年齢はあまり気にしませんが、年下の女性とは付き合ったことがないです。といっても数少ないですが、年上か同い年の方でしたね。ひと目惚れはしたことがないです。友達からじわじわと好きになって、お付き合いすることが多いですね。告白は自分からしますよ。–なんて言うのですか?え~、そこまで聞くんですかぁ(笑)。シンプルな言葉で気持ちを伝えます。–見た目はどんな感じの方がいいですか。清野菜名さん、松岡茉優さんといった、やっぱり明るいイメージの女性が好きです。デートは、湘南や鎌倉など景色のいい場所を散歩して、カフェにでも入ってゆっくり過ごしたいです。谷口彰悟選手は、昔からキラキラしていました–松田選手から見て、カッコいいと思う選手を教えてください。断トツで谷口彰悟選手(川崎フロンターレ)ですね。小さい頃に入っていたクラブチームの先輩なんですよ。ほんの少しだけ一緒にプレーさせてもらっていました。いまでも試合前は必ずご挨拶に行っています。顔も中身もサッカーも、全部が完璧ですよね。クラブが一緒だった当時も、サッカーが上手でキラキラしていました。谷口選手の年代自体が強かったですし、眩しくて憧れでしたね。–では、ライバルの選手は?僕が身長164cmと小柄なので、同じような小さい人を意識してしまいます。今季活躍している仲川輝人選手(横浜マリノス)や古橋亨梧選手(ヴィッセル神戸)など、すごいな~、でも僕も負けていられない、と思って見ています。–小柄な選手の強みとは何ですか。小さいからこそハードワークができることでしょうか。だから、観戦に来られたら、僕の運動量を見ていただきたいですね。よく走るな、と思ってくれたら嬉しいです。あと、激しくボールを取りに行く姿勢に注目してください。–最後に、来季の意気込みを教えてください。もっと得点やアシストを増やして、チームの中心選手になれるよう責任感を持ってやりたいと思います。結果で示して自分を成長させたいですね。そこから、チャンスがあれば日本代表にもなりたいです。この日は、撮影場所となった公園の柔らかな木漏れ日も手伝って、晩秋とは思えないくらいの暖かさでした。そんな穏やかな空気のなかで見せてくれた、松田選手の天使のような微笑み……。取材陣はキュンとならずにはいられませんでした! 来季もその笑顔をぜひ見せてください。ご活躍を期待しています!
2019年12月23日プロフィギュアスケーターの安藤美姫は6日、東京・ららぽーと豊洲で行われた「SeaSideアイススケートリンク オープニングイベント」に参加した。安藤は、クリスマス間近ということで、サンタクロースの帽子を被って登場。集まった子ども達に向けてスケート教室を開催した。昨年に続き、2年連続での参加となった安藤は「まさか2年連続で呼んでいただけるとは思っていなかったので、すごく嬉しい」と声を弾ませ、「空の下で滑れる貴重な機会なので、楽しみたいと思います」と意気込んだ。スケート教室には親子5組が参加。元世界女王の安藤指導の元、基礎的なスケーティングを学んだ。途中、「怖い」と泣き出す子どもを安藤があやす母の顔を見せるハプニングもあったが、最後は華麗なスピンを披露し、イベントに集まった多くの観客を喜ばせた。また、同イベントのトークショー内で、次の全日本フィギュアスケート選手権大会がシングル競技のラストとなる高橋大輔選手のことについて聞かれた安藤は「大ちゃんがいなかったら私もスケーターとして表現力や芸術面で頑張ろうと思わなかった面もある。大ちゃんと過ごした現役時代、チームメイトとして彼はすごく私にいい刺激をくれた」とし、「シングルスケーター最後の舞台を気持ちよく、大ちゃんらしく終われることを祈っております」と"戦友"にエールを送った。続けて、高橋大輔選手の今後の活動がアイスダンスになることについては「最初、冗談を言ってるのかなって思った」としつつ、「アイスダンスは全く違う競技と言っていいほどなので、難しいところも出てくると思うのですが、彼の選んだ道を応援したい。ただ背がちっちゃいからそこだけちょっと懸念してるよね(笑)」と言い、パートナーの村元哉中選手については「美人さんだし背も高いんですよね。だから大ちゃん……大丈夫かなって思っています。スケート靴のヒールを底上げがするから大丈夫って」と冗談交じりに話していた。なお、SeaSideアイススケートリンクは、12月6日~2020年2月16日の期間限定でオープンする本物の氷を使用した本格的な屋外アイススケートリンク。海を望むロケーションの中で滑走を楽しむことができる。
2019年12月06日Jリーグを代表するビッグクラブ・浦和レッズのFW・杉本健勇選手にインタビューしました。恋愛観からご両親のこと、仲がいい選手についてや将来の夢まで、知られざる素顔をたっぷりと語ってくれました。とろけそうなショットとともにご堪能ください!写真・黒川ひろみ 文・伊藤順子女性も嬉しいけど、男性に応援されたいです澄んだ青空に陽光が穏やかに差し込む昼下がり。普段よりやや長引いた練習を終えて、汗を滲ませた浦和レッズの選手のみなさんが続々とクラブハウスへ戻っていきます。そのなかで、練習見学のファン、サポーターの方々からひと際視線を注がれていたのが、今季セレッソ大阪からレッズに移籍したフォワード(FW)の杉本健勇選手。187cmの長身に爽やかなルックス、多くの女性がメロメロになるのも頷けます。ーーどこからどう見てもカッコいいですね。モデルさんのようです。いえいえ、「モデルをやれるでしょ」と言われることもありますが、もっとカッコいい人は世の中にたくさんいます。女性に応援していただけるのも嬉しいですけど、正直言えば、男の人から言われるほうが嬉しいです。僕、子どもの頃は太っていたんですよ。小3の時に交通事故で大怪我をしてしまい、長い入院生活ですっかり運動不足になってしまったんです。それで、ダイエット目的でサッカーを始めました。いざやってみたら楽しくて、そこから今に至ります。だから、僕がぽっちゃりした体型じゃなかったら、サッカーに出合えていなかったですね。ーーいまのスラリとしたスタイルからは想像もできません。これまで東京ヴェルディや川崎フロンターレでプレーされた時期もありましたが、セレッソ大阪の下部組織からそのままトップチームに行かれ、長年セレッソ大阪で活躍されていました。今季、クラブも環境も激変しましたが、いかがですか。関西から関東ということで、最初は慣れるのに大変でしたけれど、今はもう大丈夫です。浦和レッズのサポーターのみなさんはとても情熱的で、いつも支えてもらっていると感謝しています。大阪ももちろんいいですが、こちらにはこちらの良さがありますね。クリスマスは南野と扇原の3人で食事をしていましたーー練習後はどう過ごされていますか?基本的に体のケアに努めています。ジムでトレーニングして、ほぼ毎日、めっちゃ大好きなお風呂やサウナに行きますね。こっちに来てからいろいろ巡って、お気に入りを見つけたんですよ。一般の方が僕を見て驚かれることもありますが、なんせ毎日行っているので、多くは顔見知りのおじさんです。あとは、SNSでファンの方々とやり取りもさせてもらっています。ーー個人でおやりになっている会員制のSNSですよね。はい、改めて応援してくれているかたの存在に助けられています。その部分は、SNSをやる前よりもすごく感じられますね。サッカー選手としての僕も、その冠を取っ払った「杉本健勇」も応援していただけるのが嬉しいです。まだ始めたばかりで、いろいろなご意見をいただくのは仕方ないと思っています。ただ僕は、入会してくださっている方々のありがたみをすごく感じていますね。ーーピッチ上では時に感情を爆発させる姿も拝見しますが、普段はとても物腰柔らかな印象です。せっかくなので、ananwebでも素顔の「杉本健勇」を見せてください。まずは、交友関係から。仲良しの選手は?クラブで言ったら、後輩の橋岡大樹選手や岩武克弥選手、先輩だと長澤和輝選手とよく一緒にいますね。クラブ以外ですと、小林祐希選手(ベフェレン所属)とはヴェルディの頃一緒に住んでいたこともあり、昔からの友人です。ーー以前取材した横浜F・マリノスの扇原選手も仲がいい選手に杉本選手を挙げられていましたが?あ~(笑)。あの記事はたまたま読みました。彼は僕より1歳年上なんですが、僕は「扇原」と呼び捨てにしているくらい仲がいいです。小5、6のときに出会って、セレッソでも一緒にプレーをしていました。先輩ですけれど親友ですね。去年のクリスマスは、中学の頃から遊んでいた南野拓実選手(ザルツブルク所属)と会う約束をしていたのですが、そこに扇原も呼んで3人で食事をしました。好きな女性には尽くすタイプですーー豪華な3人ですね! 何を話していたのですか?クリスマスなのに3人で過ごすのって何か変だねって(笑)。あとは、サッカーのことはもちろん、懐かしい話や恋愛の話題もしたり。扇原は僕からしたら、むちゃくちゃ天然なんですよ。でも、そう言うと、僕のほうが天然と返されるんです(笑)。ーー北川航也選手(ラピド・ウィーン所属)からは「南野選手は意外と天然でモテると思う」とお聞きしたことがあります。となると、3人揃って天然!?南野はちょっと違うかもしれないです。彼のことを僕はクレバーと呼んでいるくらい、けっこう頭がキレると思いますね。彼がセレッソにいた頃は、女性といるところなんて想像できなかったですが、いまは……どうなんでしょうね(笑)。ーー南野選手も、すごくモテそうなイメージです。いや、「女性ファンが多い=モテる」ではないですよ。あれだけ素晴らしいプレーをするのだから、サッカーを知っている人からモテるのは当然なんです。別のところでモテるのが真のモテだと思うんですよね。僕が女性だったら、南野と付き合いたいかどうか?……言葉を濁しておきます(笑)。ーーではズバリ、当の杉本選手はどうなのでしょうか?僕は、彼女にめちゃ尽くしますよ。何事も思いやりが大事だと思っていて、ちょっとしたサプライズをするのが好きなんです。1日1回、普段やらないことをやってみるんですね。例えばマッサージをしたり、洗いものをしたり。でも、こう言うといつもは何もやらない男と思われそうですけど(笑)。とにかく、彼女の喜ぶ顔が見たいんです。ーー理想のデートコースは?おもろないかもしれないですけど、相手の行きたい場所に連れていってあげたいです。だから、彼女の行きたいところが理想のデートコースですね。ーーサプライズといい、果てしなく優しいですね。昔から、父に「女性に優しくしてあげなさい。絶対に手を上げるな」と言われていました。実際、父も母に優しかったですし、そうやって小さい頃からすりこまれていたので、男は女性に対して紳士であるべき、と思っています。結婚はすぐにでもしたいけど、彼女は…ーー昨年2018年に放送された『日本サッカー新時代 ~2018年への旅~』(テレビ朝日)では、「おかんの料理が1番」とおっしゃっていました。母親は大好きです。シンプルに感謝しかないですし、一番大事な存在であり、反抗期もなかったので、昔から何でも話してきました。ーーそう思ってはいても、恥ずかしくて言葉に出せない男性も多くいそうです。そこまで断言されると、恋人をお母さまと重ねて見てしまいそう?おかんみたいな人がいい、とは思わないです。そこは全然関係ないですね。僕は、いろいろな経験をしてきている女性に惹かれます。なので、年上の人に魅力を感じることが多いです。でも、絶対こういう人がいい、というこだわりはないですね。ただ、僕はふたりきりの時間も大切にしたいですが、友人、後輩や家族と過ごす時間も大好きなので、そうした場に快く行ってくれる社交的な女性がいいですね。ーー結婚願望は?結婚はずっとしたいと思っています。子どもが大好きなので、子どももほしいと思いますし、相手さえいればすぐにでもしたいです。ーーそれはつまり、いまお相手はいない、ということですね! ファンの方は大喜びしそうです。ほんまですか(笑)。でも、死ぬまでともに過ごすことを考えると……結婚はもちろんしたいですが、多分僕はできないタイプだと思うんですよ。細かいことを言ってしまうと、妻となる人に料理を作ってもらうとして、味が好みじゃなかったとしてもそれはかまわないんです。僕、温度にめっちゃうるさいんです。熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいままで食べたいんです。ここに母親を出してしまうのですが、おかんは手際がものすごく良くて、僕が食べたいと思ったときにできたてをパッと出してくれるんです。だから、僕は料理ができたらすぐに食べたい。でも、家族ができて、僕だけさっさと食べるのなんて、おかしな話ですよね? だから、そんなことを言っているうちは、結婚は無理かなと(笑)。絶対的な選手になります!ーー杉本選手といえば、ファッションリーダーとの呼び声も高いです。最近は見られませんが、かつてはInstagramで私服を公開されていましたね。服はすごく好きですね。雑誌を見て、カッコいいと思うファッションをマネしています。だから、きれいめなモノからイタリアっぽいスタイル、モード系とジャンルを問わず着ています。さらに好きなのは、眼鏡です。眼鏡は、形や色など、それによって違う自分を表現できると思います。眼鏡ひとつで印象がガラリと変わるから、いろいろな自分を見せたいと思いますね。あと、肌のお手入れをけっこうしているので、スキンケアが趣味でもあります。ーーおしゃれといい、スキンケアといい、美意識の高さに驚きです! では、そんなイケメンすぎる杉本選手から見てカッコいいと思う選手は?川崎フロンターレの家長昭博選手ですね。顔もプレースタイルもカッコよくて好きです。僕はどちらかというと男くさいタイプが好みです。ーー杉本選手や家長選手を見るために観戦するのもいいですよね?僕のことは置いておいて、女性は基本カッコいい選手から入っていいと思います。サッカー選手は男前が多いですからね。だから、女性のみなさん、顔からガンガン入ってください! そこからサッカーを好きになってもらえればありがたいです。ーー観戦に行ったら、杉本選手のどんなプレーに注目すべきですか?攻撃的なポジションなので、ゴールに直結するプレーを観ていただきたい。特に、ヘディングには自信があります!ーー最後に、夢を教えてください。年単位でいっぱいあるんですよ。そのためには、目の前のことをクリアしないといけません。まずは、「浦和の漢になる」ですね。いろいろな意味を込めて、このクラブで活躍して、絶対的な選手になりたいです。もちろん、日本代表になることも目標です。前回のW杯も悔しい思いをしましたし、その時から次も出たい、と強く思っています。「浦和の漢になる」は杉本選手だけの願いではなく、チームメイトやサポーター、浦和レッズを取り巻く多くの方々の想いでもあります。重圧を追い風にして、炎のごとく赤く熱いプレーを見せてください。今後のさらなるご活躍をいっそう楽しみにしています!
2019年12月01日これからを「生き抜く」力となるライフスキル。サカイクでは、サッカーを通じて「生き抜く」力を育むことを目的に、2017年の春キャンプより、ライフスキル研究の第一人者である慶應義塾大学・東海林祐子先生の監修のもとライフスキルプログラムに基づいたトレーニングをキャンプで行っています。ライフスキルに共感してキャンプに参加してくれる親御さんから「家庭でもライフスキルを伸ばす方法が知りたい」とのお声をいただくことも多いので、サカイクキャンプのヘッドコーチ・高峯弘樹さんに、家で実践できる5つのライフスキル(考える力、チャレンジ、コミュニケーション、リーダーシップ、感謝の心)を伸ばす方法を教えていただきました。第四回目は、リーダーシップ力についての提言です。子どもたち本人はもちろんですが、親がすべきこと、できることを教えていただきました。(取材・文:前田陽子)<<第三回:大人しいからコミュニケーション力低い、ではないこれからの社会では旧来のようなリーダー気質のある子だけでなく、「みんな」に求められる力なのです(写真はサカイクキャンプ)■周りにいい影響を与えることができるのもリーダーシップリーダーシップのある人と言うと、日本代表の長谷部誠選手などが思い浮かぶかもしれません。ですが、「もともと長谷部選手のような資質を持っている子は少ないので、それを子どもに求めるのは難しいです」と高峯コーチは言います。サカイクキャンプで実践しているのは、まずは自分に対してリーダーシップを持つことだそうです。例えばキャンプで、朝起きてコーチに挨拶をするのが恥ずかしいけれど勇気を出して「おはようございます」と言ってみる、など自分を引き上げることからリーダーシップは始まるのだそう。また、「周りにいい影響を与えることもリーダーシップのひとつ」だと言います。声を出すのが苦手なら、得意なプレイでチームメイトを鼓舞することもリーダーシップだと考えているそうです。プレイ中はボールを持っている人が、次のプレイを決めることになります。ですから、ピッチにいる選手全員にリーダーシップが必要になります。その力を養うためには、自分で決断してアクションを起こせる状況を作ることが大切なのです。そのためには、さまざまな局面で子どもに決めさせることが大事になります。■自分に自信が持てると人の前に立つことが容易になる何か一つ、ほかの人には負けない強みを身につけると自信が持てる(写真はサカイクキャンプ)10年後、子どもが社会に出るころには、世の中はもっとグローバルになっているでしょう。日本企業で日本人だけに囲まれて働く、というこれまでの働き方自体が少なくなることが考えられます。その時に必要なことは何だと思いますか?仕事も、プロジェクトごとに得意分野を持つ人材が集まって、それぞれの強みを活かしながら共同で進めていくやり方なども増えると予想されます。そんな社会を生きるためには、「何かひとつ自分に自信があるといい」と高峯コーチは言います。他の人には負けないという強みは、生きていく上でとても力になります。それがサッカーに関することでも、まったく違うことでも構いませんので、子どもがやりたいと思ったことをやらせてあげて、自信が持てるほど探求できるものを探させましょう。以前、サカイクキャンプに参加した子の中に、プレーはそれほど目立たないけれど、Jリーグの「サンフレッチェ広島」についてとても詳しい子がいたそうです。その子は何年の第何節でどの選手がどんなプレイで得点をしたのかを覚えているようなサンフレッチェファンで、彼の話に回りのみんなが引き込まれていたのだそうです。子どもの世界でもプレーの上手下手で力関係ができてしまうこともありますが、その子は自分の「これだけはほかの子よりできる」という自信を持っているものがあったので、臆することなく話せたし、周囲の子も「すごい」と一目置いたのです。ご家庭でリーダーシップを身につけるためには、サカイクキャンプでも実践しているように何か当番などの役割を持たせるのもいいと高峯コーチはアドバイスします。食器を片付ける、靴を揃える、洗濯物を畳む......など、家庭の中で自分に何ができるかを考えさせて、役割を持たせます。そしてそれを責任を持ってやり続けさせると小さなことでも積み重ねることが大事で、続けられたという事実がとても自信になります。忙しい親御さんたちが、子どもに一発で効果が出る「魔法」を求めたい気持ちはわかりますが、このようなことには特効薬はないので、時間をかけて自信を育んでいきましょう。責任をもってやり続けること、自分の得意なことに自信を持つことで少しずつリーダーシップも育まれていくのです。<<第三回:大人しいからコミュニケーション力低い、ではない
2019年11月29日これからを「生き抜く」力となるライフスキル。サカイクでは、サッカーを通じて「生き抜く」力を育むことを目的に、2017年の春キャンプより、ライフスキル研究の第一人者である慶應義塾大学・東海林祐子先生の監修のもとライフスキルプログラムに基づいたトレーニングをキャンプで行っています。ライフスキルに共感してキャンプに参加してくれる親御さんから「家庭でもライフスキルを伸ばす方法が知りたい」とのお声をいただくことも多いので、サカイクキャンプのヘッドコーチ・高峯弘樹さんに、家で実践できる5つのライフスキル(考える力、チャレンジ、コミュニケーション、リーダーシップ、感謝の心)を伸ばす方法を教えていただきました。第二回目は、チャレンジする力についての提言です。子どもたち本人はもちろんですが、親がすべきこと、できることを教えていただきました。(取材・文:前田陽子)<<前回|連載一覧|次回>>失敗を恐れてチャレンジしないことは、成長もしないということです(写真はサカイクキャンプ)■成果だけを見ないこと!チャレンジしないのは本末転倒チャレンジできないことの要因のひとつが、「失敗したくない」「ミスをしたらどうしよう」という気持ちです。チャレンジをしなければ失敗することはありませんが、人はミスや失敗からたくさんのことを学んで成長します。成長を望んでいるのにも関わらず、失敗を恐れてチャレンジしないのは本末転倒ということ。「こっちの方がいい」「それは良くない」と、子どもが選んだことを否定したり、親があれこれ関わってしまうと「じゃあいいや」とチャレンジしなくなってしまいます。親は子どもの失敗を避けようとせず、たとえ失敗するとわかっていてもその決断を尊重して背中を押してあげることが大事。そして、子どもと一緒に喜んだり、残念がってあげましょう。そうすることで子どもは「失敗してもいいんだ」と感じることができるはずだと高峯コーチは言います。成功や失敗という結果より、チャレンジしたという過程が大切です。勇気をもって挑戦したこと、その際に考えたことやとった行動を「よくがんばった」「そういう方法があったんだ」とほめてあげます。ほめられてうれしくない子どもはいません。ほめられることで、自分に自信を持つことができ、目の前のことにチャレンジする勇気がでるのです。高峯氏がヘッドコーチを務めるサカイクキャンプでも、コーチたちはチャレンジの過程や、その際に考えていた事を肯定し、子どもたちに自信をつけさせています。■誰かと比較するものではない「できている子」やチームメイト、兄弟など他者と比較して優越感を得たり落ち込んだりするのは親の事情。子どもの「楽しいからやる」気持ちを大事にしましょう(写真はサカイクキャンプ)チャレンジは、誰かと比較をするものではなく、自分の中で完結するものです。「お友だちや兄弟はできるのに......などと他者と比べることは絶対にしないでください。誰かと比べられることで、チャレンジする気持ちが高まることはなく、むしろ子どものやる気を削いでしまうことになります」と高峯コーチは警鐘を鳴らします。お父さんお母さんの中にもついつい周りの子と比較してしまう方がいると思いますが、それで気持ちよくなったり落ち込んだりするのは「親」の事情であり、子どもの成長を阻害するものです。チャレンジする力の基本は、「楽しいからやる」ということ。誰かに何かを言われてやるのではなく、自分がやりたいと思って楽しむことがベースです。なので、「子どものためにとチャレンジする何かを親が用意する必要はありません」とコーチは言います。親は子どもが何に興味を持つか、わが子をよく見て「これやってみたい」と子どもが思ったことを「危ないからやめなさい」などと理由を付けてやめさせないことが大事だそうです。「楽しそうだね」と共感して、一緒にチャレンジするのもいいでしょう。新たなことへのチャレンジに心配はつきものです。親が子どもの心配をするのは当然のこと。ですが、口出しは禁物です。「チャレンジする力を育むためには、考える力と同様、親の我慢が重要なポイント」と高峯コーチ。親が「この子には無理」と子どもの可能性の芽を摘んでしまわないことが、チャレンジする力を身に付けさせる第一歩なのです。<<前回|連載一覧|次回>>
2019年11月21日長い間、日本サッカー界を牽引してきた中村俊輔選手と松井大輔選手による、夢の対談が実現。あのW杯秘話を交えながら、二人の関係のほか、三浦知良選手や中澤佑二さんとの思い出、海外での人との付き合い方など、たっぷりと絆を語ります!僕にとって中村俊輔は、憧れでしかなかった。「もう撮っているんですか?僕ら焼き肉の話をしていました(笑)」と、笑いながらボールを蹴り合う中村俊輔選手と松井大輔選手の二人。この日は本格的な秋の訪れを感じさせる寒さだったが、彼らを囲む空気だけは、春のように暖かく柔らかかった。二人の絆は、どのような時を経て培われたのだろうか。彼らを通してアスリート特有の人間関係を解く。中村俊輔選手(以下、中村):俺らの出会いはいつだったかな。松井大輔選手(以下、松井):確か僕が京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)に入った2000年に、俊さん(中村)のいる横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)と対戦したときですね。俊さんはすでに日本代表に入られていて、トップとして活躍中の人だったので、憧れでしかなかった。僕ら世代はみんな俊さんのまねをしていましたからね。僕からしたら、もう神レベルの人なんです。――松井選手が崇拝するほどの存在である中村選手は、言わずと知れた「天才レフティー」。フリーキックの名手であり、利き足の左足で蹴られたボールがゴールに吸い込まれるさまは、芸術的に美しい。Jリーグ、日本代表、海外クラブと3つの舞台で活躍するなかで、数々の記録を打ち立て、観る者に驚きと感動を与えてきた。一方、中村選手の3歳年下である松井選手も、「天才ドリブラー」として名を馳せるファンタジスタのひとり。日本代表はもちろん、8つもの海外クラブを渡り歩き、厳しい環境で経験を積み重ねてきた。あの頃の日本代表は、みなギラギラしていたね。松井:僕は最初の出会いを覚えていますけど、俊さんは記憶にないでしょう?(笑)もっと言うと会話できたのは、オシム監督時代の日本代表で、スイス遠征(2007年)が最初ですよ。僕が俊さんの部屋に押しかけたんです。中村:そうだった?(笑)でも、当時の日本代表はピリピリした空気で、みんなギラついていたよね。連絡先の交換なんてしないし、言い方が悪いかもしれないけれど、“周りはみんな敵”のような感じに近かったのかもしれない。松井:そうですね。代表と所属クラブの雰囲気は全然違って、代表は同世代がいると話はしますけど、自分のポジションを守るために必死でしたよね。僕は、嫌われてもいいから、とにかく憧れの人から何かを得たかった。なんとかコミュニケーションをとって、サッカーや試合に対してどういうイメージを持っているのか、あわよくば盗んでやろうと思って、俊さんに近づきましたね。中村:部屋に来た、という印象はあるかも(笑)。でも俺が松井を身近に感じられるようになったのは、忘れもしない、2010年の南アフリカW杯のときだね。あの大会はとても大きな経験になった。まさかのスタメン外れ。南アフリカW杯の明暗。――「歓喜、興奮」と「絶望、失意」。ベスト16の成績を残した南アフリカW杯は、二人を「明」と「暗」に分けた、忘れられない出来事だ。中村:予選までは10番を背負ってスタメンで出ていたのに、本大会は外されたからね。そして、俺の代わりに松井が出ることになった。いくらタイプは違うとはいえ、要はポジションを取られたわけだから、そりゃ悔しいのが普通。これが代表落選なら、現場に行けないから気持ちの切り替えをして吹っ切れる。でも、試合に出られないのにその場にいなきゃいけないというのは、正直、酷だった。松井:でも、俊さんは僕によく声をかけてくれましたよね。僕は、俊さんをライバルだなんておこがましくて思えなかった。初のW杯で、自分のことしか考えられなかったんです。緊張もしていて、俊さんの言葉に助けられました。中村:やっぱりプロのアスリートの世界というのは、味方であっても、例えばポジション争いをしている相手に対して、「あいつ、ミスすればいいのに」と多少なりとも思う選手がほとんどだと思う。俺も、悔しい思いはあったけれど、それまでの松井のサッカーに対する姿勢やプレー、何気ない会話などから、素直に頑張ってほしいと思えたんだよね。松井はかわいい系なんだよ(笑)。憎めないというか、心から応援したくなるヤツっている。それが松井なんだよね。――中村選手が「素直に言葉をかけられた」のは、松井選手のサッカーに対する熱い思いを感じられたのと同時に、ある経験があったからとも言う。それは……。中村:ジーコ監督時代のアジアカップのとき。俺は、南アフリカW杯の松井と似たような立場だった。松田直樹さんや三浦淳寛さんといった俺より上の人たちが、練習で対戦相手役になってプレーをしてくれるの。監督はずっと俺たちレギュラー組を見るわけだから、先輩たちは当然ストレスが溜まるはず。それでも、暑かったら水を持ってきてくれたり、凍っているタオルなどを渡してくれたりと世話をしてくれた。それを見てきた俺は、南アフリカであの状況に立たされたときに、あ、サッカーの神さまは俺を試しているな、とも思ったんだ。だから、松井にパッとエールを送れたことが、俺にとっては大きな経験になったよ。松井:プレー直前やハーフタイムに、ドリブルをガンガンしかけろとか、相手を怖がらずに攻めろ、勝てるぞとか。岡田監督のほかに、もうひとり監督がいるようでした(笑)。でも、その言葉が本当にありがたかったですね。中村:でも、そこから2017年に俺がジュビロ磐田に移籍したときに、今度は、先にいた松井が俺にいろいろ教えてくれたね。ベテランって、普通はチームに1~2人なんだけど、最年長だった松井のさらに上の俺が来たことで、松井の居場所を奪ってしまった。結果、松井の出番が減ってしまい、松井はいまの横浜FCへ。そこは、俺たちはリスペクトし合う、いわば戦友のようなもの。申し訳ないと思っているんだ。松井:僕は俊さんが来るのを楽しみにしていましたよ。機械的な動きをしがちな現代サッカーにおいて、俊さんが来ることによって面白くなれると思った。居場所がなくなったら違うところに行けばいいんです。僕はずっと一ファンとして、俊さんを見ています。中村:俺たちは、お互いが敬意を払って、リスペクトし合える、戦友のようなものだよね。松井もだけど、横浜F・マリノスでずっと一緒だった、ボンバー(中澤佑二さん、2018シーズンで現役引退)もそう。俺よりもサッカーが好きなんじゃないかと思えるくらい、考え方が熱かったね。会話がなくても通じ合えるというか、それこそ絆がある関係だと思う。松井は、そういう人を挙げるとしたら?松井:俊さんに戦友と言ってもらえて光栄です。南アフリカW杯から時を隔ててジュビロ磐田、いまの横浜FCとふたつもクラブが同じになることは、そうないので俊さんとは運命を感じます。そういった意味でいうと、カズさん(三浦知良選手、横浜FC)もですね。僕が18歳で加入した京都パープルサンガでご一緒して、そこから巡って20年目となる年にここ横浜FCでまたプレーできるとは。昔、雑誌『Number』の企画で、カズさんから手紙をいただいたんです。そこには「ドリブルでガンガンいってほしい」と書かれてあって、勇気づけられましたね。海外クラブで実感した、プロのシビアな世界。――ここまで、同じ日本人同士の絆と呼べる関係を語ってもらったが、海外生活が長かった二人は、外国籍選手とはどのように結びつきを強めていったのだろう。松井:僕が海外で初めて行ったのがフランスのル・マンというクラブでした。フランス人になろうと思い言葉も覚えて、接してみたらフレンドリーになれましたね。でもね、結果がすべてなんですよ。コミュニケーションをとることで、最初は試合でパスを出してくれたりと効果はありますが、そこでシュートを決めたり、ボールを奪ったり、アシストしたりと自分の仕事をしなければ信頼関係は築けない。もうボールが僕に来なくなるんです。それが海外の厳しさだと思いますね。中村:確かに結果さえ出せばいいと言えるね。俺も、最初に行ったイタリアでは、向こうに合わせることを心がけた。でもね、彼らは夜の9時に食事をしだすんだよ。で、終わりが12時なの。翌日は試合もあるし、本当は早く寝たかったけど、頑張って3か月間はチームメイトにくっついていた。そうしたら、俺の人となりをわかってくれて、パスをもらえるようになった。だから、そこから無理に付き合うのはやめたのだけれど(笑)、でも、いいプレーをし続けなければ、またボールをもらえなくなってしまう。ピッチ外で信頼関係を築けても、いい仕事をしないとダメなんだ。そのへん、彼らは容赦ないからね。あと、ズケズケとよく物を言うよね。松井:そうそう、ストレートに言いますよね。他の選手同士で言い合いになり、練習中に乱闘になったこともあります。中村:日本では考えられないよ。最初はパスをよこせ、と言われて、ごめん、と謝っていたけれど、そのうち俺も、うっせーよ!と言い返して(笑)。でも、実際にパスを出すと、ちゃんと決めてくれるんだよ。だから、仲は決して良くないけれど、勝つというひとつの目標に向かっている同志なんだよね。お互い文句を言い合いながらも、ピッチ上では、リスペクトし合う関係になっていたと思う。松井:自分の代わりとなる者はいくらでもいますからね。日本よりもはるかに競争が激しい。中村:だから、生き残るためには、いい意味で、したたかにずる賢くならなきゃいけない。イタリアで仲良くなった選手が2人いたのだけれど、毎年移籍などでチームメイトが変わるから、2人とも口を揃えて「みんな敵だと思っている」と言っていた。それが、海外サッカーの厳しい現実だよね。松井:とはいえ、すべての国がそうシビアとは限りませんよね。中村:うん、ひと括りにはできないね。例えば、日本だと「気をつけ、前ならえ」でその通りにすればいいのだけれど、イタリアやスペインは逆。違う方向を向いているヤツのほうが面白がられるし、結果を出していれば時間にルーズでも許される。でも、スコットランドは日本と似ている部分があって、だらしなければいくら点を決めていても評価されにくい。あと、国民性として日本よりも親切な人が多い印象を受けたね。松井:文化や国民性の違いから、国によって、選手間の人間関係の築き方というのも変わりますね。さぁ俊さん、いろいろ話してきましたけど、最後に、僕らベテランという共通項があるわけですが、今後をどう考えていますか?中村:どうって(笑)、松井は俺にどうしてもらいたいの?松井:カズさんを目指してほしいです。少なくともあと10年くらいは現役でいていただきたい。中村:えぇ、カズさん!? あと10年か…考えておく(笑)。お前も、41歳の俺だって試合に出られるん だから、続けろよ。松井:ついていきますから、二人で頑張りましょう!二人が所属する横浜FCの試合に注目!ただいま明治安田生命J2リーグで3位(10月21日現在)とJ1リーグ昇格圏内の横浜FC。11月24日は、愛媛FCとホーム戦があります。2019シーズンは残り3試合、二人の活躍を観に、ニッパツ三ツ沢球技場へ行きましょう!Jリーグをもっと楽しみたい人は、Jリーグ公式アプリをダウンロードすると試合やチケット情報などがわかり便利です。まつい・だいすけ1981 年5 月11日、京都府生まれ。横浜FC所属。ポジションMF 。元日本代表。2010年W杯で活躍。京都パープルサンガからフランス、ロシア、ブルガリア、ポーランドで計8クラブを経験。帰国後ジュビロ磐田、2018年から現在。なかむら・しゅんすけ1978年6月24 日、神奈川県生まれ。横浜FC所属。ポジションはMF。元日本代表。W杯は2006年と2010年に出場。海外は3クラブを経験。直接フリーキックゴール数はJ1歴代最多の24得点。Jリーグ史上初、2度のMVPを受賞。※『anan』2019年11月13日号より。写真・金 玖美取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2019年11月10日彼と付き合ってから、「何だか変わったね」と友達に言われたり、心に余裕が出てきて優しい気持ちになれたり…… あなたはそんな経験をしたことがありますか? もしもそうなら、その相手との相性がバッチリなことに由来しているのかも。あなたはどんなパートナーと付き合うと“最強”になれるのでしょう!? そこで今回は、血液型×家族構成から「恋の相性最強カップルTOP10」をご紹介いたします。■ 10位……B型第一子女子×B型第一子男子同じB型第一子同士はノリが似ていて、気兼ねない相手同士だと言えます。良くも悪くも遠慮しないで付き合えるので、遊び相手としては申し分ないでしょう。ただ、仕事上の仲間やチームメイトの場合は、ケジメがつかず目標やタスクを達成する上でマイナスになってしまうことも。でも、一緒にいないとどこか寂しい……。その結果、いつも行動を共にする“おしどりカップル”になっていけるはず。■ 9位……AB型真ん中っ子女子×A型一人っ子男子あなたから見る彼は、自分と似た匂いを持つ相手という印象でしょう。中性的で飄々とした彼は、何を考えているのかよく見てみないと分からない存在だと言えます。でも、あなたには相手の気持ちを感じ取る豊かな感性が備わっています。彼の「好きなものにしか興味を示さない」性質をすぐに見抜き、共感できる相手だと感じるでしょう。言葉を交わさなくても何だか理解できる、そんな相手かもしれません。■ 8位……O型末っ子女子×O型第一子男子あなたから見る彼は、スマートさがなくて友達としては良いけど、彼氏にするのはちょっと……という印象かもしれません。でも、学校や職場で同じミッションに取り組んだとき、「俺がやるよ」とさりげなく手伝ってくれたりする不器用な優しさに感動するかも。そこから「良い人なんだな」とジワジワ好意を持っていくでしょう。一度気を許すと長く付き合いが続く相性です。■ 7位……A型一人っ子女子×AB型真ん中っ子男子あなたと彼は、傍から見て「この人たち付き合ってるの?」と思えるくらい、アッサリしていると言えます。お互いが自分の世界を持っているため、あまり相手に干渉しようとしないことからそう見えるのかもしれません。でも、数少ない「独自の世界観」を共有できる同志なのです。肉体の結びつきは今ひとつかもしれませんが、精神的な繋がりや絆は、目には見えないけど抜群の相性だと言えます。■ 6位……A型真ん中っ子女子×A型真ん中っ子男子あなたと彼は価値観が近いもの同士なので、相手の気持ちが手に取るようにわかる間柄だと言えます。お互いが気を遣い合うため、進展はかなり遅いかもしれませんが、一度親しくなると安定感はバツグンでしょう。付き合いが進むと、少し甘えが出てきて「言わなくてもわかる」はずと相手への気配りが欠けがちなのが弱点。「親しき仲にも礼儀あり」なので、慣れても初心を忘れないようにできれば最強の二人に。■ 5位……O型第一子女子×A型末っ子男子あなたから見る彼は、他の男子たちと違って中性的な印象を感じるかもしれません。初めはちょっとナルシストっぽいかな、と思ってしまうかもしれませんが、親しくなるにつれて、内面にエネルギーを向かわせる傾向があるだけなのだとわかるでしょう。ひとつのことに集中すると、トコトンのめり込む天才肌なところを尊敬できるシーンも。なかなか周囲にはいないレアなキャラなので、貴重に感じるはず。■ 4位……B型末っ子女子×O型第一子男子あなたから見る彼は、つまらない事でウジウジ悩んでいるのがバカらしくなるくらいシンプル。いつも元気で明るい存在に見えるかも。人付き合いが嫌いそうなのに、寂しがり屋という性格が矛盾していて「面白い」と感じ、ちょっかいをかけそう。そうでありながら、時折見せる陰りのある表情にゾクッとくることも。いざという時の行動力と、雰囲気イケメンな彼についついハートを持って行かれてしまうでしょう。■ 3位……AB型一人っ子女子×A型一人っ子男子あなたと彼は繊細な神経を持つ者同士。彼はあなたとの会話を楽しいと感じ、あなたは言いたいことを何となく理解してくれる彼に、居心地の良さを感じるでしょう。また、芸術的なセンスや価値観も似ているので、趣味を通して恋に落ちる可能性も高いと言えます。普段はあまり話すきっかけのない二人かもしれませんが、一度話が盛り上がると止まらなくなるくらいに楽しい時間を過ごせるでしょう。■ 2位……O型真ん中っ子女子×B型真ん中っ子男子あなたは、気になる相手に対して何かとお節介をしがち。彼の楽天的でいい加減な部分が目につきやすく、たしなめることも多いかもしれません。一方、彼はその気持ちが嬉しくもあるのですが、好きな相手をイジってしてしまう傾向があるようです。そのため、お互いああだこうだと言いつつも、毎日刺激的で楽しいカップルに。内心、いつもドキドキしている間柄だったりするのです。■ 1位……A型第一子女子×O型第末っ子男子あなたと彼は、256通りの組み合わせの中でまさに最強のベストカップル。彼から見るあなたは、大人しいけど気の利く存在といったイメージを持ちやすいでしょう。彼の不器用な部分を補ってくれるあなたの実務能力の高さに、キュンとしてしまうはず。また、ともすると自信家とも言える彼の世界を、キチンと受け入れてくれるあなたは、稀少な話し相手。聞き上手なあなたに、自尊心をくすぐられることも少なくありません。彼がベタ惚れするケースが多いでしょう。そんな裏表のない彼に、あなたも身も心も委ねてしまうと言えます。■ おわりに相性が良いカップルは、お互いに何とも言えない空気感がに流れやすいと言えます。ただ黙って横に座っているだけで、何となく気持ちが通い合い、それで満足してしまう……そこに浮つきやガツガツ感はありません。非常に居心地が良く自然体でいられるのが特徴です。ただ、自然消滅してしまいやすいのもこの相性なので、何か共通の趣味や楽しみを見つけたほうが良いかもしれません。二人の共通項を増やしていくことが、ずっと一緒に最強でいられるコツだと言えるのです。(脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年11月09日家族、恋人、友人、仲間…。今の時代だからこそ大切にしたい絆のかたち。“絆”という言葉に、あなたは何を思うだろう。今やネットを介して広くつながることができる時代。関係性の捉え方や築き方も、変化している様子。それでもやはり人は絆を求めて、手を伸ばす。改めて、今の絆の在り方について考えます。編集者の箕輪厚介さんに「今どきの絆」、心理学の専門家である晴香葉子さんに「絆のチカラ」について聞きました。今どきの絆1職場や家庭など身近な環境にとどまらず、絆を求める場は柔軟に。人とつながるうえで、今やSNSは欠かせないツールとなっている。その影響による絆の変化について、オンラインサロンの主宰など、ネットでの交流も活発な編集者の箕輪厚介さんはこう話す。「ネットが普及する前は、会社とか家庭とか身近な環境で絆を築こうとしていたと思いますが、今はそのこだわりが薄れています。というのも、自分の好きなことをネットで深掘りするなどして、個々の興味が細分化しているなか、話題を共有できる人が身近にいるとは限りません。でも、話の合う相手は欲しいので、それをネット上で求める。SNSのやり取りだけで絆を感じる仲になることは、もはや普通にあります」今どきの絆2利害関係のないところで、単純に価値観が合う人とつながりたい。ネットによって交流範囲が広がるなかで、より重視されているのは、“価値観が合う人とつながること”なのだという。「おそらくそれは居心地がいいからだと思います。たとえば僕が誰かと会う時に、相手が短パン、ビーサンでも何とも思わない。僕もそういうノリだからです。そんなふうに価値観が近い人といると、安心感がありますよね。互いに利害関係なく、ゆるくつながる。オンラインサロンしかり、そんな居場所が求められています。そしてこうした良好な環境で自分の好きなことに没頭し、それを世の中に役立てたいという人も増えている。仕事とは別のモチベーションが生まれる場です」(箕輪さん)今どきの絆3ネットでの交流が、リアルな距離をぐっと近づける。初めはネットだけのやり取りだったところから、リアルな絆に発展することも、今の時代、珍しくない。「絆の作り方が、今と昔では変わってきています。昔は初対面の人といきなり会って、出身地や趣味を聞いたりしながら、自分と気が合うのか、どんな人なのかを探っていくわけですよね。でも今は、会う前にその人のSNSを見れば、だいたいそれが把握できる。それにネット上である程度会話をしておけば、実際に会った時は仲のいい状態でスタートできます。むしろデジタルネイティブ世代は、何も知らないまま会うのは怖いと思っている。まずはネットで、次にリアルでつながるのが今どきの形のような気がします」(箕輪さん)絆のチカラ1いつの時代も変わらず人が絆を求めるのは、それが本能だから。そもそも人はなぜ、絆を求めるのだろう。心理学が専門の晴香葉子さんによると、人間が生まれ育つ過程と深い関わりがあるのだという。「人は赤ちゃんの時に誰かに育ててもらえないと、生きていけません。つまり人生は、保育者と絆を結ぶところからスタートしています。そんな絆は保育者をベースとしながらも、成長とともに変化し、友達や学校の先生、やがて恋愛など、さまざまな環境で絆を求めるように。これは本能に基づく欲求で、あまり気づいていない人もいるかもしれませんが、誰の心にもあるものです。そして、個人差はありますが、相手と理解し合えている、信頼できると思えた時、絆を感じられます」絆のチカラ2絆があれば、人はがんばれるし、強くもなれる。絆は、私たちの心に、さまざまなプラスの作用をもたらしてくれる。「たとえば人間関係で辛いことがあった時、一人でも親身になってくれる人がいれば乗り越えられる力が湧くし、『わかってくれる人がいるから大丈夫』と、打たれ強くもなります。また、スポーツなどのチームが、絆によって強くなるのも顕著な例。絆によって強くなるのも顕著な例。お互いに励まし合うのはもちろん、言葉にしなくても、チームメイトががんばっている姿を見れば、自分もがんばろうと思えるし、それによってチームが大きな力を発揮することだってあるでしょう。こうした大きなドラマに限らず、普段の生活でも、そこに絆があると思えるだけで、心の支えになるはずです」(晴香さん)絆のチカラ3絆は多ければいいというわけではなく、その強さこそが大事。では、親、友達、恋人、SNSなど、絆の数は多いほど心強い?「たとえ絆を多く持っていたとしても、それが腐れ縁など自分にとって厄介な関係であれば、むしろストレスに感じてしまうことも。絆は質が大切で、絆を感じる時の心地よさや、心の支えになる強度がポイントです。絆にはさまざまなパターンがあり、その力強さやスタイルは異なります。たとえば家族や友人など毎日接する相手が心の支えになる場合もあれば、部活仲間など過去に助け合った記憶による絆もあります。また、直接面識がない相手の可能性もあり、好きなミュージシャンの音楽から勇気づけられ、心の支えになれば、それも一つの絆です」(晴香さん)箕輪厚介さん幻冬舎編集者。著名人の書籍編集を多数手がける一方、自身の発信力を生かしてオンラインサロン「箕輪編集室」を主宰するなど多方面で活躍。晴香葉子さん心理学・コミュニケーション学の専門家。文学修士。大学院博士課程単位取得。『小さなことに落ち込まない こころの使い方』(青春出版社)。※『anan』2019年11月13日号より。イラスト・itabamoe構成、文・保手濱奈美©Hero Images(by anan編集部)
2019年11月06日何年も同じ学校の友達とサッカーをしているのに、小3でまだチームに馴染めなず、極端にミスを怖がる息子。馴染めなさは、サポートコーチをしている私に息子のチームメイトが「点とってハイタッチに行っても喜んでも笑ってもくれない」と言ってくるほど......。これまで口調は悪いながらも息子と色々話してきたつもりだったが、自分の育て方が厳しすぎたのか。サッカーをやめたいとは言わないから、自分が原因ならコーチをやめ、チームと距離を取った方がいいのか......とお悩みの親御さんからご相談をいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、ご自身の体験と数々の取材活動で得た知見をもとに、アドバイスを送ります。お父さんが変われば息子さんも変わります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<負傷者を起用してまで勝ちたがる監督。出場できない息子が不憫で連れ帰った問題<サッカーパパからのご相談>小3の息子は年中からサッカーを初め、小学校入学からは通っている小学校の少年団に所属しています。私はその少年団のサポートコーチもしています。今回は、引っ込み思案で未だにチームに馴染めない、そして極端にミスを怖がるのをどうしたらいいかご相談させてください。私の育て方が厳しすぎたのか、引っ込み思案な子で、未だに誘われないとチームの輪に入れません。この間、チームの子に「○○くんは、僕が点をとってハイタッチにいっても喜んでくれないし、笑ってもくれない」と言われてしまいました。あと、極端にミスをすることを嫌います。そもそも運動はダメな子で、足も遅くチーム内でダントツで最後。でも、練習はまじめにやっていてやる気もあるように見えるし、それなりに成長していてうまくなっているように見えるのですが、試合ではまったく力を発揮することができません。「練習でできていることが試合でもできればもっと試合に出してもらえるはずなんだけど」と毎試合思って、残念でなりません。これまで、口調は悪いなりにも息子といろいろな話をしてきたつもりですが、これ以上同じことを何度も言うのもよくないかなとも思い始めています。それでも、これまでサッカーをやめたいとは言ったことがありません。私がわからないのが1.同じ学校の子ばかりのチームの輪に、3年生でまだ入っていけないこと2.練習でできることが試合でできないこと3.試合で闘争心がまったく見えないこと4.そんな状況でもサッカーをやり続けたいということです。正直、どう息子と向き合っていいのかわからなくなってきています。自分が原因なら自分がコーチをやめ、距離をとったほうがいいのかもしれないとも思っています。アドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願い致します。<島沢さんのアドバイス>お父さん、よくぞ相談してくださいました。ありがとうございます。NHKのチコちゃんなら他人事。笑っていられるけど、ご自身のことです。シマザワさんに叱られる。おまえがダメだと怒られるだろうと思いながらも、八方ふさがりになってメールをくださったのでしょうね。■厳しすぎるのではなく、構いすぎている結論から申し上げて、お父さんの子育ては「厳しすぎる」のではなく、「構いすぎ」ていて、少し間違っています。誘われないとチームの輪に入れないのは、その子の性格もあるかもしれません。ただ、仲間が点をとってハイタッチにいっても喜ばないのは、サッカーを楽しめていない証拠だと思います。それは怖いお父さんの目があるからです。極端にミスを怖がるのも、お父さんが怖いからです。試合で力を発揮できないのも、ミスをしたらどうしようと委縮するからです。「練習でできていることが試合でもできれば、もっと試合に出してもらえるはずなんだけど」と毎試合思って、とありますが、その理由を考えましょう。そのことを子どもがダメなやつだから、で終わらせてはいけません。試合でできないのは、前述したようにミスを恐れて萎縮し身体も頭も動かなくなるからではないでしょうか。もっといえば、練習でやったことがすぐに試合でできるなんて思ってはいけません。できないから、練習を続けるわけです。「これまで、口調は悪いなりにも息子といろいろな話をしてきたつもり」とあります。口調が悪いのは直しましょう。感情的になると人は口が悪くなります。感情的な親の話は、子どもの心に入りません。また、息子さんが話をしたのではなく、ほとんどお父さんがお説教をしていたのではありませんか。彼の気持ちを傾聴することが重要です。■お子さんが抱えている二つの「怖い」という感覚お父さんがわからないという以下の四つのことに答えます。1.同じ学校の子ばかりのチームの輪に、3年生でまだ入っていけないこと⇒集団ですぐに慣れるかどうかは個人差があります。ほかの子ができているからその子もできるわけではありません。2.練習でできることが試合でできないこと⇒上でご説明したとおりです。3.試合で闘争心がまったく見えないこと⇒闘争心は、本人が「サッカーをうまくなりたい!」「勝ちたい!」と自己決定して初めて湧き上がってくるものです。父親の目に委縮している息子さんに期待するのほうが間違っています。4.そんな状況でもサッカーをやり続けたいということ⇒これは二つ考えられます。お父さんが怖くてやめたいと言えない。もうひとつは、お父さんが自分から離れてゆくのではないかという「置き去られ恐怖」です。この「言うことを聞かないと、親が自分から離れていくのではないか」というこの感覚は、虐待を受けてる子どもに多く見受けられるものです。叩かれても、蹴られても、児童相談所に引き取られると、「おうちに帰りたい」と訴える子どもは多いのです。一番良いのは、お父さんがコーチを辞めることです。ほかにもコーチがいて事情が許すなら、理由を言って辞めたほうがいいです。息子さんと離れましょう。試合を観に行くのもやめましょう。そして、お父さんは充電しましょう。子育てを勉強し直しましょう。今の親世代が受けたポピュラーな子育ては、子どもを抑圧し、叱って、怒鳴って、「だからおまえはダメなんだ」と脅す教育です。ところが、時代の流れに伴い、それらは1990年前後から本格的に見直されつつあります。少し的を外せば、児童虐待につながるという危険性がはらんでいるという深刻な理由もあります。よって、みなさん学びなおしています。夫婦で話し合ったり(時に罵り合ったり)、他人のよい子育てを見習ったり、その逆で反面教師にしたり。そうやってみなさん、どうしたらわが子が成長できるのか。わが子の人権を守って親として寄り添えるのかを懸命に考えています。が、お父さんはどこかでブラックホールに落ちてしまったんでしょうか?それとも、他人にアドバイスを求めるのが苦手ですか?■息子さんのこころが心配。お父さんが変われば息子さんも変わる(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)もし、何か思い当たることがあるのなら、例えば『サッカーで子どもを伸ばす11の魔法』や『叱らず、問いかける』といった池上正コーチと私が作った本がひとつお勧めです。ほかにもサッカーと子育てを絡めた本はたくさんあります。良本もありますが、小難しい横文字が並ぶばかりで、わかりやすい実践が書かれていないこともあるのでお金の無駄になるかもしれません。気をつけましょう。そして、サカイクでの学びもぜひ続けていってください。息子さんはおそらく、こころが壊れそうな深刻な状況だと察します。私がそう思ったのは、息子さんが、仲間が点をとってハイタッチにいっても喜ばないし、笑わないという事実からです。お父さんが怖くて委縮しても、仲間が点をとってみんなが笑っていたら、自然に笑顔がこぼれるのが子どもだし、人間の自然な感情です。でも、そんなナチュラルな感情の回路が、すでにプツンと切れてしまっている。そんな状態になってもサッカーを続けなくてはならない息子さんが、私はとてもかわいそうに思います。ピンチはいつもチャンスの種。ここは、お父さんが父親として、人として成長するチャンスです。お父さんが変われば、息子さんは変わります。明らかに上手くいってないのに、自分は何ひとつ手法を変えず、子どものせいにする人にわが子を伸ばすことはできません。ぜひ一度息子さんのサッカーから離れて、家や日常での接し方や考え方を学びなおしましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2019年10月23日地球の平和を守る美少女戦士になるなら、何色の戦士になりたいですか?光の戦士(黄)、炎の戦士(赤)、水の戦士(青)、風の戦士(緑)の4つの「愛カツ美少女戦士」の中から、どの戦士になりたいか選んでください。そこから、あなたが理想とする恋がどんなものなのかを占います。■ ●光の戦士(黄色)…生涯を共にする恋黄は、明るさと希望を表す色。黄=光の戦士を選んだあなたは、陽気で幸せに向かって突き進むタイプです。「ひとりよりふたりの方が楽しさは2倍、でも悲しみは半分に」を理想に、恋をすることで人生を楽しくしたいと思っています。何ごとも前向きに考えられる価値観のふたりで、ケンカをするにしても、言いたいことを言い合ったら何時間か後にはそんなことは忘れて、お互い笑い合っているような恋。そして、そのまま恋する気持ちが結婚したい気持ちに変わり、自然な流れで生涯を共にできれば……と思うのです。もちろんその後にやってくる結婚生活も、輝く光に包まれているはず。■ ●炎の戦士(赤)…お互いを高める恋赤は、競争心を刺激する情熱の色。赤=炎の戦士を選んだあなたは、積極的で恋愛モチベーションが高いタイプと言えます。付き合うことで、お互いを高め合える恋をしたいのです。どちらかの趣味を一緒にやってみることで新しい世界を知ったり、新しい資格習得にふたりで挑戦したり。日常の小さいことでもいいし、もっとグローバルで仕事に関係するようなことでも何でもいいのです。愛する人と協力し合い、人としてのスキルを上げていきながら、愛を深めていきたいと思います。いつも何かしらにチャレンジしていることで、マンネリ知らずのふたりにもなれるでしょう。■ ●水の戦士(青)…頼られる恋青は鎮静作用のある色です。青=水の戦士を選んだあなたは、冷静で聡明なタイプ。そんなあなたが愛したい男性は、男のプライドが高いデキる男性で、恋愛をしながらも、仕事はもちろんその他の人間関係などもこなします。彼が迷ったときにさり気なく、でも的確なアドバイスをしてあげられる彼女になるのが、あなたの理想の恋でしょう。時に母親のように、時に同じ目標に向かってがんばるチームメイトのように、時に第三者的な目でクールにアドバイスする占い師のように……。臨機応変に自分を変えながらも、彼が最後に頼ってくる存在になりたいのです。■ ●風の戦士(緑)…癒しを与える恋緑は安らぎを感じる色です。緑=風の戦士を選んだあなたは、平和主義で穏やかなタイプ。自分が側にいることで彼が癒されるような恋愛が理想です。仕事で疲れて帰ってくるのは、いつでもあなたの胸の中。凹んでいるようなら、ほっこりする話題で笑わせたり、ひたすらに優しく撫でてあげたり。疲れてぐったりしているなら、美味しいものを食べさせてあげたり、そっと添い寝をして上げたり……。万が一、他の女性に目が行っても、本命は自分。そして「彼女のヒーリングパワーなしでは生きていけない!」と彼に言ってもらえるような存在になりたいと思っているのです。■ ●さいごに「愛カツ美少女戦士」は地球の平和を守る戦士ですが、自分の理想の恋も守るし、彼との愛も守ります。でも、ときどきは彼から守られて……そしてまた、愛と平和のために戦うのです!(芦田イングリット/占い師)(愛カツ編集部)あなたは恋の運勢知りたい?●じつはモテ女?あなたを好きな男性の数チェック●手相でみる!あなたの生涯パートナーになる男性4選●13星座占い!生涯モテ続けちゃう女子ランキングpresented by愛カツ ()
2019年10月14日野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督が1日、都内で記者会見を開き、10月31日と11月1日に沖縄セルラースタジアム那覇で開かれる「ENEOS侍ジャパンシリーズ2019 日本VSカナダ」に出場する28人の選手を発表した。世界ランキング上位12カ国が世界の頂点を争う「第2回WSBCプレミア12」(11月3日開幕)も同じメンバーで臨む。28人の内訳は、投手13人、捕手3人、内野手7人、外野手5人。稲葉監督は、「国際大会に勝つためには、スピードとパワーが必要だと痛感した」と海外視察を振り返り、「さらにスペシャリストとベテランを加え、最高のメンバーが選べたと思っている。今大会はもちろんのこと、東京五輪で金メダルを取りたいと気持ちを新たにした」と意気込みを語った。また、投手陣の柱として千賀滉大(福岡ソフトバンク)を挙げ、主将を指名しない考えを示し、「ここぞというときに頼りになるのがベテラン。松田(宣浩)はムードメーカーでもある。プレー以外の部分でも期待したい」と選出理由を明かしていた。■侍ジャパンメンバーのコメント【投手】(氏名の前の数字は背番号)11 岸孝之(東北楽天)今年の成績で選んでいただき、正直、驚いています。選んでいただいたからには、自分の役割を果たしたいと思います。チームの勝利に貢献できるよう、ベストを尽くしたいと思います。13 山岡泰輔(オリックス)代表に選んでいただき、光栄です。チームを勝利に導くピッチングができるように、日本の代表という自覚と責任を持って頑張ります。16 松井裕樹(東北楽天)再び日の丸を背負ってプレーできることを嬉しく思います。世界での自分のレベルを知り、レベルアップすることができる良い機会だと思っています。そのなかで日本の勝利に貢献できるよう、精一杯頑張ります。18 山口俊(読売)はじめての国際大会ですし、選ばれたことに大変光栄に思います。日本の代表、チームの代表として精一杯頑張ります。19 山崎康晃(横浜DeNA)横浜DeNAベイスターズの代表として、また日本代表としての誇りを持って、日本の強さを示したいと思います。2020年東京オリンピックに向けて、チームの結束力と団結力を高めたいと思います。21 今永昇太(横浜DeNA)選出していただき非常に光栄です。代表として日の丸を背負う責任を感じ、一戦必勝を目指してチームのピースになれるよう頑張りたいと思います。22 大野雄大(中日)目標としていた日本代表に選出していただき、大変光栄に思うとともに、日の丸を背負うという責任も感じております。選ばれたことがゴールではなく、プレミア12でしっかりと自分の投球をし、結果を残すことが恩返しだと思います。チームの勝利に貢献できるように全力を尽くします。28 高橋礼(福岡ソフトバンク)選んで頂き、本当に嬉しく思っています。ホークスの看板と日の丸を背負っていると意識して、どこで投げることになっても力を尽くして相手をしっかりおさえたいです。過去の国際大会同様、今回もこれからの野球人生に活かせるようないい経験を積みたいと思います。41 千賀滉大(福岡ソフトバンク)日本代表に必要と思って頂いたのだとすれば、本当に光栄ですし嬉しいです。選んでもらったからには、評価してもらった部分をしっかり出して、精一杯頑張りたいと思います。43 山本由伸(オリックス)国際大会は初めてですし、楽しみです。日本のトップチームとして選んで頂いたので、しっかりと自分らしいピッチングでチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。44 森原康平(東北楽天)今年の春に続き、日本代表に選んでいただき大変ありがたく思います。今の自分の持っている最高のパフォーマンスを出しきり、チームの勝利に貢献したいと思います。47 中川皓太(読売)※初選出初めての選出となりドキドキしていますし、とても光栄です。トップチームですし、緊張はしますが自分の持ち味を発揮して日本の勝利に少しでも貢献できるように頑張ります。90 田口麗斗(読売)選ばれると思っていなかったので驚いていますが、選出していただき光栄です。自分ができること、自分の役割を全うしてチームの勝利に貢献したいです。【捕手】10 小林誠司(読売)選んでいただいて光栄です。少しでもチームの力になれるように精一杯、頑張ります!27 會澤翼(広島東洋)選んで頂き大変光栄に思います。日本代表の一員として、優勝目指してチームにしっかり貢献できるように頑張ります。ファンの皆様、応援宜しくお願いします。62 甲斐拓也(福岡ソフトバンク)選出して頂いて、野球選手として本当に光栄な思いです。同時に、強いチーム・良い選手を相手に勝ち続ける責任もありますし、身が引き締まる思いです。自分が何をすべきかを考えながら持っている力をしっかり出し、勝ちに繋がるプレーをしていきたいです。【内野手】1 山田哲人(東京ヤクルト)選出していだき、大変光栄に思います。ありがとうございます。日本代表として恥じないプレーで全力を尽くしたいと思いますので応援宜しくお願いします。2 源田壮亮(埼玉西武)プレミア12のメンバーに選出いただき、本当に光栄に思います。とても身が締まる想いです。1球1球、緊張感のある国際大会の中で、日本の勝利に貢献することができるプレーをできるように一生懸命頑張ります。3 浅村栄斗(東北楽天)侍ジャパンに選んでいただき光栄です。日本を代表する選手が集まる中でプレーできることは素直に嬉しいです。しっかり準備をし、いつも通りのプレーをすることでチームに貢献したいと思います。4 菊池涼介(広島東洋)選んで頂きありがとうございます。チームの勝利に貢献できるように、全力プレーで最善を尽くします。5 外崎修汰(埼玉西武)初めてプレミア12の舞台でプレーさせていただけること、とても光栄に思います。国際大会ではより色々な役割を求められると思いますので、しっかりそれにこたえることができるように頑張ります。そして、走攻守で日本の勝利に貢献することができるよう、しっかり準備をして挑みます。6 坂本勇人(読売)大変光栄です。選んで頂いたからには、最高のプレーができるように万全準備をして、試合に挑みたいと思います。7 松田宣浩(福岡ソフトバンク)選んで頂き正直驚きましたが、また侍になれて嬉しいです。若い選手に国際大会の経験を伝えたり、みんなが力を発揮できる雰囲気を作ったりすることも期待されていると思っています。僕はまだ世界一を経験したことがないので、熱男・松田宣浩、世界で羽ばたきたいと思います。【外野手】8 近藤健介(北海道日本ハム)侍ジャパンに選んでいただいて大変光栄ですし、非常に身が引き締まる思いです。今の自分の力を最大限に発揮し、バッティングで持ち味を出せるように頑張りたいです。チームの勝利に貢献できるプレーができるよう全力を尽くしたいと思います。23 周東佑京(福岡ソフトバンク)※トップチームには初選出本当に信じられない気持ちです。チームメイトはすごい選手ばかりなので、人見知りする僕としては今から緊張しています。しっかり先輩たちについていきます。出場する機会があれば自分の持ち味を出して、グラウンドを誰よりも速く駆けたいと思います。34 吉田正尚(オリックス)日本の代表として選んで頂いたので、最高のパフォーマンスを見せられるように、しっかり準備したいと思います。チームの勝利に貢献できるようなプレーを見せられるように頑張ります。51 鈴木誠也(広島東洋)選んで頂いて光栄です。稲葉監督の力になれるよう全力で頑張ります。55 秋山翔吾(埼玉西武)4年前にできなかった優勝を目指してやっていきたいです。稲葉監督の期待に応えられるように、そしてチームの勝利のために色んな役割を果たしていきたいです。【コーチ】88 金子 誠 ヘッドコーチ兼打撃コーチ81 建山義紀 投手コーチ84 村田善則 バッテリーコーチ82 井端弘和 内野守備・走塁コーチ87 清水雅治 外野守備・走塁コーチ
2019年10月03日2018年、『ゴッズ・オウン・カントリー』を日本で初上映し全回満席となった「のむらコレクション」(通称:のむコレ)。今年11月15日(金)より開催する「のむコレ」ではオランダ映画『BOYS/ボーイズ』(原題:Jongens)の公開が決定、ポスタービジュアルと予告編が到着した。本作は、オランダでTV映画として製作されたが、放映後に大反響を呼んだため急遽劇場公開されたという話題作。シアトル国際映画祭をはじめ数々の国際映画祭で喝采を浴び、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ポーランド、台湾、韓国とアジアでも次々と公開された。思春期の少年同士の淡いラブストーリーを描いた本作は、第33回オランダ映画祭でオランダ映画批評家賞と最優秀助演男優賞の2冠に輝き、最優秀主演男優賞にもノミネート。注目の若手俳優ヘイス・ブロームとコ・サンドフリットが、大人になる一歩手前の思春期の少年同士の恋を初々しく演じている。今回のポスタービジュアルは、繊細で美しいシーヘル役のヘイス・ブロームと、あどけなさと男らしさが混在するマーク役のコ・サンドフリットが二人並んで座っており、視線を合わせなくとも、互いの気持ちがいまにも溢れ出してしまいそうなビジュアル。予告編は、15歳の少年たちが織りなす、淡く眩しいひと夏の青春ラブストーリーの世界観を美しくも儚く映し出している。ストーリー陸上部に所属するシーヘルは、チャンピオンシップ大会に向けて結成された強化チームに選ばれ、同じく選手として選ばれた自由快活で爽やかな少年マークと出会う。ある日、練習の後、チームメイトと泳ぎに出かけ二人きりになったシーヘルとマークとはお互いに引き寄せられるようキスをしてしまう。ガールフレンドのイェシカと会っていても、シーヘルの頭の中にはマークが浮かんでばかり。その気持ちが友情なのか愛情なのか自分でもよくわからない。戸惑うシーヘルをよそに、マークはシーヘルに自分の感情を大胆に、まっすぐに伝えてくる。どうしていいかわからないシーヘルは徐々にマークを避けていくが、チャンピオンシップ大会の前日ついに二人は喧嘩してしまう。生まれて初めて芽生えた抱えきれない自分の気持ちにシーヘルは胸を締めつけられる。たった1度の15歳の眩しい夏、少年は本当の恋を知る――。『BOYS/ボーイズ』は11月15日(金)より「のむコレ」にてシネマート新宿ほか、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月25日サッカーファンでなくとも、その名は聞いたことがあるであろう、スペインのサッカークラブ、FCバルセロナ。そんな世界が注目する名門クラブから今年2019年3月にヴィッセル神戸に電撃移籍した、セルジ・サンペール選手って? その素顔に迫ります!写真・大内香織 文・薮内加奈生まれも育ちもサッカーもバルセロナ。6歳からFCバルセロナの育成組織で育ち、トップまで昇りつめた生粋の生え抜きであるサンペール選手は、1995年生まれの24歳(若い!)。レベルの高いヨーロッパのサッカー界でも逸材と称されるほどの実力の持ち主です。――サッカーをはじめたきっかけは何ですか?生まれたのもスペイン・バルセロナ。幼少の頃から祖父がカンプ・ノウ(FCバルセロナのホームスタジアム)には何度も連れて行ってくれていて。そこでサッカーには触れていましたが、ある日同じく祖父と一緒にカンテラ(FCバルセロナの育成組織)のオーディションを受けに行ったのがきっかけです。――そこからFCバルセロナの下部組織に入団し、各年代のチームのキャプテンを務め、常に自分の年齢よりも上のカテゴリーで活躍されてきたのですね。バルセロナに住んで、FCバルセロナという組織でサッカーをする。途中レンタル移籍はありましたが、僕の人生のほとんど全てがバルセロナでした。本当にサッカーが好きでしたし、今も大好きです。――サンペール選手のご自身のプレースタイルの特徴は?僕はMF(ミッドフィルダー)という、チーム内でボールをさまざまな方向にパスして、攻撃の起点を作る、司令塔のポジションです。グラウンドでボールを巧みに操って試合をコントロールすることを得意としているので、自分で言うのも変ですが、エレガントなプレースタイルが特徴です(笑)。よりたくさんの人に僕のプレーを見てほしいですね。イニエスタの説得が僕を後押ししてくれた。世界最高峰のクラブから今年3月、ヴィッセル神戸に完全移籍。移籍を決めた理由は、元スペイン代表で「バルセロナの英雄」と呼ばれる、同じヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手だったそう。――イニエスタ選手がいなければヴィッセル神戸には加入していなかったですか?たしかに彼は僕が神戸に加入するうえでのキーパーソンだと思っています。神戸からオファーが来た時、イニエスタ選手からも連絡がありました。そこでは、神戸がどういう街で、ヴィッセルがどういうチームで、どういうサッカーを目指しているのか、直接教えてくれました。自分が模範にしていた憧れの選手が、「一緒にやろう」と言ってくれた。それは自分の決断にとってとても大きかったのかな、と。――ヴィッセル神戸に加入して約半年です。どういう活躍をしていきたいですか?とにかくピッチ上で勝利に貢献していきたいです。自分のプレーもポテンシャルも最大限に引き出せるようにもっともっと努力したいです。来日して以降、心身ともにコンディションもよくなっていっているのがわかります。――ちなみに元・鹿島アントラーズの安部裕葵選手が今年からバルセロナBに移籍しています。エールはありますか?日本とスペインは、全く違う国。適応するのは誰にとっても難しいことだと思うけど、ひとつアドバイスをするなら、まずはスペイン語のレッスンを受けよう! ですかね。もちろんチームメイトやスタッフはバックアップしてくれると思うけど、スペインサッカーは通訳をつける文化がないので、ぜひがんばってほしいです。5分くらいでシャツがびっしょり!――今年3月に来日してから約半年。日本はどうですか?想像以上に楽しめている自分がいます。バルセロナとは違うことだらけだけど、文化も、そして食事も気に入っているので満喫できていますね。――日本食の中で何がおいしかったですか?寿司、お好み焼き、ラーメン、あと神戸牛! 日本は本当に食文化が充実していて、毎回食事が楽しみです。――気候はどうですか? バルセロナのカラッとした気候に比べて湿度が高いと思いますが……。日本と同じくバルセロナも夏は気温が上昇するのですが、湿度はたしかにバルセロナとは比べものにならないくらい高いですね。今日みたいな日(取材当日は雨)は、特にバルセロナでは経験したことのない「ベタベタ」を感じますね。――実際プレーをしていて湿気が原因でやりづらいことはありますか?たしかに難しさはあります。プレー開始5分くらいでシャツがびっしょり肌にはりつくんです(笑)。徐々に適応はしていると思いますが、この湿気も克服していかないと、です。日本女性は美人が多いと思います。まっすぐにインタビュアーの目を見て答えてくれるサンペール選手。女性のことについても少し聞いてみました。――好きな女性のタイプは?自分をしっかりと持っている女性に惹かれます。一緒にいて楽しい、面白い人が好きですね。外見でいえば、強いて言うなら背の高い女性が好きです。――日本人女性はどうですか?美人の方が多いと思います。来日前は日本の女性について考えたことも関わることもなかったのですが、日本で過ごしてさまざまな人と知り合ううちに、アジアの女性は美しいと気づきました。――スペインの女性と日本女性の違いは?そこまで日本の女性と親しい関係になっていないので、正直まだ分析できていません(笑)。一年後にもう一度同じ質問をしてほしいです(笑)。――(笑)。最後に、ほとんどサッカーを観たことのない女性へのJリーグの観戦ポイントを教えてください!スタジアムは、他にはない独特の雰囲気なので、まずはその空気を自由に感じてほしいです。そしてヴィッセル神戸のホームスタジアムに来ていただけるなら、ヴィッセルのサポーターはいい応援をしてくれるので、一緒に楽しんでもらえれば。あとは、僕たち選手がいいプレーをし、いいゴールを決めて思い出に残してもらいたいです!「スペインにいる家族もこの記事を楽しみにしているんだ」と話してくれたサンペール選手。新天地・神戸での活躍から目が離せません!Informationセルジ・サンペール選手選手Instagram選手のプレーをぜひ生でみよう!10/19(土) vs. FC東京(13:00キックオフ@ノエビアスタジアム神戸)ヴィッセル神戸の情報は…HPリーグスタジアムへ行くのが難しい!という方はこちらで試合が観れます!
2019年09月23日9月20日にラグビーのW杯が開幕しますね。みなさんも観戦を楽しみにしているのではないでしょうか。サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに5万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧|次回>>負けを認め相手を称えることは、自分の成長にもつながる(写真は少年サッカーのイメージです)■前回大会の南アフリカが見せた「一流のスポーツマンのこころ」ラグビーW杯、自国開催のこの大イベントに私も大いに注目しています。振り返ると、ラグビー日本代表が日本で耳目を集めたのは前回2015年のイングランド大会でした。予選プールの初戦で優勝候補の南アフリカを下す金星を挙げ、世界のスポーツ史上「もっとも人々を驚かせた試合」と言われました。無理もありません。イングランドの地元紙の勝敗予想で「日本が勝つ可能性は1%」とまで言われていたのですから。今回のW杯前、南ア戦で日本が逆転トライを決めた映像はテレビで何度も流れているので、目にした方は多いでしょう。勝利の瞬間、ベンチにいた日本選手もプレーしていた仲間に駆け寄り大喜びでした。そのなかで、チームメイトとは別の視点を持っていた選手がいました。前キャプテンで控えだった廣瀬俊朗選手です。彼は感動的な幕切れの中で印象的だったことを、メディアのインタビューでこう話しました。「南アフリカの選手の態度が素晴らしかった。僕らに負けて悔しいはずなのに、自分たちから日本の選手に駆け寄って健闘を讃えていた。すごいと思いました」彼は続けて「このようなノーサイドの精神がラグビーというスポーツにはある。あらためてラグビーは素晴らしいスポーツだと実感した」と述べています。これこそが「グッドルーザー」の姿です。この連載で何度もお伝えした「スポーツマンのこころ」の大きな柱のひとつです。「負け」という望まない出来事から生じる悔しさや、自分のふがいなさといったマイナスの想いにとらわれることなく、まず先にともに戦った相手をリスペクトする。敬意を示す態度こそが、一流のスポーツマン。そして、それは、プロだけではなく、高校生、中学生、さらには少年スポーツでもあるべき姿です。■負けを糧にできる選手たちの特徴なぜそうあるべきか。自分を負かした相手を潔く称えることができる選手は、負けたことを貴重な体験として自分のなかで認められるので、そのあと強くなることができます。つまり、敗戦から学ぶことができるのです。片や、悲嘆にくれるだけで相手を認める気持ちを持てない選手や集団は、「お前のミスが」とか「相手が卑怯」とか「審判が・・」などと負けた言い訳を探す傾向が強いようです。そうなると、負けたことを糧にできません。日本のスポーツシーンでは、まだまだ後者の傾向が強いようです。そのため、廣瀬選手も「ノーサイドがあるラグビーは素晴らしいスポーツだ」と言ったのでしょう。しかしながら、実際はすべてのスポーツにノーサイドの精神は存在します。私が留学したドイツや欧州ではサッカーやほかのスポーツすべてに「グッドルーザー」の考え方が根付いていたように思います。日本では、ほとんどの選手が「グッドルーザー」という考え方自体を理解していませんから、当然実行できるわけがありません。そして、当然ですが指導者も「グッドルーザー」を理解していないので指導できません。■目の前の子どもたちよりも「自分」が軸になってしまう大人たち少年サッカーでも、負けたあとに審判にクレームをつけたりするコーチがいませんか。高校野球では、試合後に握手をしなかったチームが話題になったことがありました。なぜ日本のスポーツ選手やそれにかかわる大人は、グッドルーザーになれないのでしょうか。講演やセミナーで大人の方に質問すると、「みんな勝ちたいから。勝利至上主義だから」という意見が多いです。その通りだと思います。では、なぜ、何よりも勝つことを優先させる勝利至上になるのか。その理由の一つは、その人たちにとって、スポーツがあまりにも日常に入り込んでいるからです。少年サッカーのボランティアコーチをしている方で、よくあるのがこんな話です。「週末の試合に負けると、翌週はずっと悔しくて仕事が手につかない」「負けると気分が悪くて(お酒を)飲みすぎる」ある大学の先生が、少年スポーツの指導者講習で講義をした際「みなさんは、なぜ子どものスポーツ指導をしておられるのですか?」と尋ねたら、ひとりの男性が「自分の生きがい。自分が元気であり続けるためにやっている」と笑顔で意見を述べたそうです。つまりは「勝っておいしいお酒を飲むためにやっている」ということ。目の前の子どもたちよりも「自分」が軸です。だから、負けることは認められないのでしょう。■スポーツを正しくとらえれば「サッカーだけで勉強しない子」は出てこない大人たちがスポーツを正しくとらえなければならないのです(写真はイメージです)以前にもお伝えしましたが、スポーツは非日常のもの(ゲーム=遊びの一種)だととらえなくてはいけません。非日常だと大人たちが受け止めていれば、「サッカーばかりして勉強しない子ども」は出てきません。児童、生徒にとって、勉強は日常ですから、非日常のサッカーと同一線上に置いて議論すること自体ナンセンスだからです。無論、勉強は苦手だけどサッカーは得意という子はいるでしょう。サッカーシーンで存在感を示すことはその子の自尊感情を高めます。だからこそ、そこで「サッカーをやり抜くことができるのだから、苦手な勉強でやり抜ければ、もっとサッカーがうまくなると思わないかい?」と大人が問いかけてあげてください。『(非日常で)一流のアスリートである以前に、(日常で)一流の人間であれ!』言葉の上では、ずっとずっと昔から言い続けられています。しかし、そんなことを言葉だけでなく、子どもが自分で実感したり、他の人のありようを可視化して学ぶことが必要です。そのためには、世界の一流アスリートが一堂に会するラグビーW杯を見ることは、子どもたちにとってよい勉強になるでしょう。一緒にテレビ観戦する機会があれば、グッドルーザーやスポーツマンシップの視点からぜひ伝えてあげてください。<<前回|連載一覧|次回>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2019年09月18日サッカーJ1リーグ、各クラブの注目イケメン選手をクローズアップするこの企画。今回はサンフレッチェ広島、守りの要であるDF・佐々木翔選手を直撃!写真・大嶋千尋 文・薮内加奈僕はもしかしたらマダムキラーかも。DFという守りのポジションながら、類稀なる身体能力を生かした攻撃的なプレーで時には前線での活躍も見せる、佐々木翔選手、29歳。サンフレッチェ広島の練習場にて、合同練習終わりにお話を聞くことができました。――守りだけでなく攻撃にも繰り出せるプレースタイルが「男」を感じます!試合中はめちゃめちゃ叫んでいますね! 華麗なプレーやきれいなシュートではなくて、男臭くガツガツ戦っています。試合中は相手選手とぶつかる場面もあるのである意味格闘的な要素もあります。守備というポジションだからなのかもしれませんが、泥臭いパワープレイヤーとしてやっているので、そういうところも女性の観戦者に見てもらえたらうれしいですね。――佐々木選手は女性ファンが多そうなイメージがありますが。今日の公開練習にも何人も女性ファンの方がいらしていましたね。多くないっすよ〜。あ、でももしかしたらマダムキラーかもしれません(笑)。スタジアムによく来て応援してくださる年上の女性サポーターの方はいらっしゃいます。――サポーターの方を覚えていらっしゃるんですね! 練習後のファンサービスでも気さくにサポーターの方と交流をされているのが印象的でした。わざわざこんな遠い練習場まで(広島駅から車で約1時間)足を運んでもらっていますからね。本当にありがたいことです。サポーターあっての僕らなので、いつも感謝しています。息子2人は僕の小さい頃と似ています。――なんとも謙虚な姿勢の佐々木選手。試合中の闘志むき出しのイメージとは異なり、インタビュー中は常に笑顔で盛り上げくれました。ではプライベートでの佐々木選手の性格は?めちゃめちゃ適当ですよ(笑)。本当に面倒臭がり。興味あることはしっかりこなしますけど、私生活は適当ですねぇ。――私生活でしっかりこなしていることは?なんだろう……、皿洗いかな……? 妻が料理を作ってくれるので、食べ終わった後家族全員分の食器はきちんと洗います。三角コーナーまでしっかり片付けます。あ、でも、食洗機の中の乾いた食器の片付けまではやらないです。洗うまでが自分の仕事だと思っているのかな? そこはもう妻は諦めています(笑)。――食器洗いを率先して自分の仕事と捉えているのはすごいですよ。お子さまがお二人いらっしゃるということですが、子育ても積極的にされていらっしゃいますか?3歳になったばかりと1歳の息子がいます。仕事から帰ると2人を連れて公園に行ったり、いつも遊んでいますね。2人ともずっとサッカーボールを蹴っています。上の子はチームのことも理解しているみたいで、「将来はパパになりたい」と言ってくれるんです。サッカーを好きになってくれるのは素直に嬉しいですね。――佐々木選手の子どもの頃もそうだったのですか?そうです。4歳の時にはすでに地元のクラブに入っていましたし、物心ついた頃から常にサッカーボールは近くにありましたね。当時の自分と今の息子たちはどこか似ているところはあるのかも。うちの息子たち、どんな球も投げるんじゃなく、蹴ろうとするんですよ。血筋かな。(笑)――お二人のお子さまを本当に愛していらっしゃるのがよくわかります。無条件にかわいいですね。仕事以外は基本的には子どもといます。まだ小さいから、常に一緒にいる妻が大変だと思うので、少しでも妻が自分の時間を作ってもらえるように心がけているつもりではあります。だから今は趣味もあまりないかな。あ、落ち着いたらチームメイトの先輩家族と一緒にBBQしたり、キャンプに行ったりしたいですね。昨夜の麻婆豆腐、うまかったんですよ。――子煩悩で奥さま思いの佐々木選手。結婚されていますが、anan恒例の女性の話もお聞きしました。ズバリ、好きな女性のタイプを教えてください!唯一思いつくのは、丸顔の女性が好きです。妻もそうかな……? 女性芸能人の方で言えば、って今は思いつかないんですが、昔は、鈴木えみさん、柴咲コウさん、市川由衣さん、西野カナさんが好きでした。――幅広いですね。(笑)ですね(笑)。明るくて、話が合う子がいいです。――キュンとする女性の仕草や行動はありますか?(しばらく考え込んで)うーん……、なんでしょうね、難しい…(悩)。しばらくそういう感情から遠ざかっているので……(笑)。ごはんをおいしく作ってくれるとうれしいですね。昨夜、妻が作ってくれた麻婆豆腐がうまかったんですよ。なので、好きな女性のタイプに、舌が合うってことも追加でお願いします。食事をともにする時においしいものが一緒ってそれだけで幸せですよね。あ、妻の料理はハンバーグもうまいですよ。(照)怪我でブランク2年…。その時に感じたこと。――ご家族のことを愛おしそうに話してくれた佐々木選手。2016年の3月、試合中に右ひざ前十字じん帯断裂の大ケガを負い、2回の手術、そしてリハビリと、約2年間実戦から遠ざかっていた時も、家族に支えられたそう。その時の心境は、いかがでしたか。わりとポジティブな性格なので、「こういう仕事をしているから怪我はつきものだ」と思っていた部分はあって、試合に出られない2年はどこか割り切っているところはありました。けど、妻は復帰できると信じて気遣ってくれたのが大きかったですね。怪我したことでの教訓というのは特にないんですが、妻、そしてチームメイトが支えてくれたから今があると思います。――インタビューや撮影中、練習終わりのチームメイトやスタッフに茶化されながらもそれに笑顔で応対されていました。みなさん、とてもいい関係性を築かれていますね。僕が引っ張っていかなきゃいけない年次ですね。同じDFの野上結貴選手とは、いつもどうすればいいクラブに導けるのかを話しています。野上はチームメイトでもありますし、意識する選手でもあります。僕、他のクラブで気になる選手というのはいないんですよ。クラブ内でライバルとして意識しながら、比較して、その選手の良さを吸収しつつも、自分の良さを引き出せれば、と思っているので。――あくまでのチームありきなんですね。もちろん自分の成績として残したいところはありますが、まずはクラブがタイトルを取ること。そのためにずっとやってきています。クラブが結果を出さないと意味がないと思っています。――2018年は初めて日本代表にも召集されました。代表は意識されていますか?W杯の予選も始まっているので、日本代表として出場することはひとつの目標にしていますし、召集されたら、もちろんそこで結果を残したいとは(いろいろなインタビューで)言っています、建前ですけどね。――本音は?(キッパリと)興味ありません。――え!?僕にとってはやっぱりサンフレッチェ広島というクラブがタイトルを取ること、それが一番最初に考えることなんですよ。チームメイトとサポーターと、支えてくれる人のためにクラブとして結果を残して勝利をわかち合いたいだけ。代表選出は、その次です。あくまでもクラブファーストの姿勢を見せてくれた佐々木選手。大ケガを乗り越え、家族やチームメイト、そしてサポーターの感謝を忘れない広島の守りの要の横顔は、「J1リーグの頂点を獲るために、邁進するのみ」、その意思が感じられました。Information9/28(土)vs名古屋グランパス(19:00キックオフ@エディオンスタジアム広島)
2019年09月14日