日本オラクルはこのほど、Javaテクノロジーの最新動向に関する説明会を開催した。Javaの各エディションの現状や将来のほか、今年9月28日に米国サンフランシスコで開催された「JavaOne San Francisco 2014」で行われた発表なども紹介された。Fusion Middleware事業統括 ビジネス推進本部 製品戦略部 シニアマネージャー の伊藤敬氏は、19回目を迎えたJavaOne San Francisco 2014について、「参加者は9000人、参加国は100に上り、盛況だった」と説明した。Javaは現在も継続的に進化しているとしたうえで、ハイライトとして、この1年で86のJavaコミュニティが設立されたこと、Javaの仕様を策定する参加型プロセス「Java Community Process」が15周年を向かえたことを挙げた。Javaの技術的な説明は、Fusion Middleware事業統括 ビジネス推進本部 製品戦略部 シニアJava エバンジェリスト 寺田佳央氏が行った。ここでは、Java SE 8について紹介したい。今年3月にリリースされた「Java SE 8」は関連書籍がすでに80冊以上出版されており、「大きな仕様変更が行われたこともあるが、Java SE 7よりも注目度が高まっている」と寺田氏は述べた。Java SE 8の特徴としては、表記法として追加された「Lambda(ラムダ式)」が挙げられた。ゴールドマン・サックスがLambdaを自社製コレクション・フレームワークのUnitテスト・コードに採用したことで、テスト・コードを10.5万行から9万行に削減したという。加えて、Fork/Joinの改良、高速なAtomic変数や並列処理ライブラリの導入といったパフォーマンスの改良が行われており、テストでは、JDK 8はJDK 7u40に比べて、40%のパフォーマンスの改善が見られたそうだ。Java SE 9については、Project Jigsawと呼ばれるJavaをモジュール化する機能「Modular Source Code」のほか、「HTTP 2 Client」「Light-Weight JSON API 」「クラウドに最適化したJava VM」「Java SEAdvanced用の拡張機能」などの新機能が予定されているという。Java SE 9で予定されている新機能は日に日に増えており、OpenJDKのWebサイトで確認することができる。Javaoneでは、Java SE 9以降に向けたプロジェクトとして、「Project Panama」と「Project Valhalla」が紹介されたそうだ。Project PanamaはJVMとネイティブライブラリ間の相互接続を可能にする機能で、JNIの次に当たる仕様を目指している。Project Valhallaは、JavaのクラスにValue型を定義することを可能にするという。
2014年10月20日ソフトバンク・テクノロジーは10月10日、マイクロソフトソリューション拡充の一環として、Active Directoryに対するセキュリティ診断サービスを提供開始すると発表した。同サービスでは、Active Directoryサーバおよび環境に対し、同社のセキュリティ専任エンジニアがネットワーク経由とサーバの設定情報の両面から問題点の検出を行い、対策を提示する。従来の脆弱性診断で対応が難しかった「攻撃者視点」での診断により、実際に侵入されてしまった後の影響範囲や、発生が想定される事態について、より詳細に可視化が可能になる。具体的には、「ポリシーに対する設定を確認」「推測されやすいパスワードが設定されたアカウントを検出」「ネットワーク上に顕在化する問題点の検出」「OSやソフトウェアの欠陥、弱点を攻撃」を実施する。同サービスの内容や回数はカスタマイズ可能で、例えば、スポット対応1回、1ドメインコントローラ、100ユーザーまでの診断の場合、98万円からとなる。
2014年10月10日ガートナーはこのほど、2014年版「先進テクノロジのハイプ・サイクル」を発表し、その中で、デジタル・ビジネスに向けた動きが今後の中心的なテーマになるとの見解を示した。同社のハイプ・サイクルは2,000を超える技術を119の分野にグループ化し、その成熟度、ビジネスへの貢献度、今後の方向性に関する分析情報を、企業の戦略/プランニング担当者に提供するもの。今回で20周年を向かえた。今年は、デジタル・ワークプレース、コネクテッド・ホーム、エンタプライズ・モバイル・セキュリティ、3Dプリンティング、スマート・マシンなどのハイプ・サイクルが加わった。デジタル・ビジネスに向けたガートナーのロードマップでは、以下のように、発展するビジネス時代のモデルが6つのステージに分けて定義されている。企業はこれらによって自社の現在の位置を把握して、未来に眼を向けることができる。ステージ1: アナログステージ2: Webステージ3: E-Businessステージ4: デジタル・マーケティングステージ5: デジタル・ビジネスステージ6: オートノマス (自律型)先進テクノロジのハイプ・サイクルでは、最新技術に焦点を当てているため、含まれる技術の多くは、後半の3つのステージに属するものとなる。デジタル・マーケティングのステージでは、「力の結節」(モバイル、ソーシャル、クラウド、インフォメーションの強固な結び付き) が重要になるという。このステージに属す技術としては、以下がある。ソフトウェア定義、立体ホログラフィック・ディスプレイ、ニューロ・ビジネス、データ・サイエンス、プリスクリプティブ分析、複合イベント処理、ゲーミフィケーション、拡張現実、クラウド・コンピューティング、NFC、仮想世界、ジェスチャ・コントロール、インメモリ分析、アクティビティ・ストリーム、音声認識デジタル・ビジネスは、力の結節後に到来する最初のステージで、人、企業、モノの統合に焦点が当てられる。このステージでは、モノのインターネットならびに、物理的世界と仮想世界の境界があいまいになるという考え方が強力なコンセプトとなる。デジタル・ビジネスに属する技術としては、以下がある。生体音センサ、デジタル・セキュリティ、スマート・ワークスペース、コネクテッド・ホーム、3Dバイオプリンティング・システム、アフェクティブ・コンピューティング、音声翻訳、モノのインターネット、暗号通貨、ウェアラブル・ユーザー・インタフェース、コンシューマー3Dプリンティング、マシン対マシン・コミュニケーション・サービス、モバイル・ヘルス・モニタリング、企業向け3Dプリンティング、3Dスキャナ、コンシューマー・テレマティクスオートノマスは力の結節後の最後のステージで、ここでは、企業は人間と同様 (ヒューマンライク) な能力または完全に人間に代わる能力を提供するテクノロジを利用することが可能になる。このステージに属す技術としては、以下がある。仮想パーソナル・アシスタント、ヒューマン・オーグメンテーション、ブレイン・コンピュータ・インタフェース、量子コンピューティング、スマート・ロボット、バイオチップ、スマート・アドバイザ、自律走行車、自然言語による質疑応答システム
2014年09月04日日本トラストテクノロジーは、モバイルバッテリーとAC充電器が1つになった「MyBattery 2in1(マイバッテリー・ツーインワン)」を発売した。価格はオープンとなっており、推定市場価格は4,000円前後(税別)。スマートフォンを充電できるUSB-AC充電器と、モバイルバッテリーが一体化した製品。バッテリー部分とUSB-ACコンセント部分は分離可能で、それぞれを使って別々の機器を同時に充電することもできる。バッテリー容量は3,000mAhで、標準的なスマートフォンを1回充電可能だ。入力、出力ともにUSB 5V 1.0A、充電の所要時間は約4~5時間、サイズはバッテリー部分が約30×30×74mm、USB-AC充電器が約30×30×33mm、重量はバッテリー部分が約84g、USB-AC充電器が約28gとなっている。
2014年05月30日日本トラストテクノロジーは2日、ウネウネと動くイモムシ型のRC「ラジ・昆虫シリーズ イモラジ RC」の販売を開始した。緑のキアゲハ、茶色のヨトウガ、黄色のスズメガの3種類をラインアップ。税込価格は1台で1,780円、2台セットで2,980円。本体は全長11.5cmと、子供の手のひらに載るサイズ感が微妙にリアル。動きはイモムシが体を収縮させて移動する蠕動(ぜんどう)運動を表現しており、旋回など小回りがきいた動きも可能。リモコンは葉っぱを模した緑色で、最大3台まで同時に操作できる。リモコンのバンドをA・B・Cから選んでイモムシの電源を入れることで、イモムシを別々に操作可能。右旋回と前進のほか、自動操縦にも対応する。キアゲハとスズメガはスリムで軽快に動くが、まんまるの目玉が付いたヨトウガはちょっとずんぐりして走るのが遅いなど、見た目だけでない個性を持つ。サイズと重量はキアゲハとスズメガが同じで、全長11.5×横幅3.1×厚み2.1cmで約27g。ヨトウガは全長10.8×横幅3.1×厚み2.1cmで約26gとなる。電源はLR44電池×3個。リモコンサイズはW5.5×D3.3×H1.8cm。送信方法は赤外線で最大約6m先からの操作に対応。対象年齢は8歳以上。
2014年04月02日テクノロジーファイバー「CELLIANT」は、2013年春の販売開始に向けた発表会を2012年12月12日(水)に開催した。発表会には、トップモデル8人から結成されたガールズユニット・モデルガールズがイメージキャラクターとして登場した。テクノロジーファイバー「CELLIANT」は光(赤外線などの熱エネルギー)に反応する13種類の天然ミネラル鉱石をポリエステルに練りこんだ特殊繊維である。通常状態で常に100ワットのエネルギーを放出している人間の体を、この特殊繊維で包むことでエネルギーをとらえリサイクルし、体に戻し効用として利用することを可能にする。この技術は、既に欧米諸国の大手スポーツメーカーでは商品化され、アスリートやフィットネス愛好家の中でパフォーマンスの向上の一端を担っている。2013年春に向け、日本で始めてテクノロジーファイバー「CELLIANT」を採用した「美容と健康」そして「快眠」のための商品化にむけて一般女性ユーザー100人を対象にしたモニタリングを実施。「実際に使って感じるここちよさ」と「より良いライフパフォーマンス」を目指した商品開発をスタートすることを発表した。フィットネス用アパレルとしては、「CELLIANT」を着用して運動をすると通常の酸素消費量よりも少ない酸素で同レベルの運動ができることが実験結果として報告されている。また、日常使いのアイテムとしては肌着、レッグウォーマー、寝具などの商品化が期待されており、通常の生地よりも保温に優れている性質を生かした商品が開発される予定だ。商品開発を担うモニターとして、発表会では「Happy OL」が登場した。彼女たちは働く女性の生活を向上させるためのアイテムを考案するコミュニティで、これまでも通勤コートなどOLの視点ならではのアイテムを考案してきた。「CELLIANT」を使用したアイテムの商品開発については発売予定は春先であるということから「春先は、薄手のスプリングコートなどでおしゃれを楽しみたいけど、まだ少し寒いという季節なので、そんなときにも体を温めてくれる薄手のCELLIANTを使用した肌着をつくりたい。」また、「冷え性の女性が多いので寝るときに手足を温める靴下やルームシューズなど、カラーや形にこだわりつつもも温かく実用性のあるアイテムを考案したい」とコメントした。さらにイメージキャラクターとして女性の美の意識改革を促進するというコンセプトの下結成されたガールズユニット「モデルガールズ」が登場。CELLIANTの商品はダンスレッスン時や軽い運動時、そして日常の中で女性の生活をサポートしてくれることを強調した。元の記事を読む
2012年12月13日富士重工業は17日、パシフィコ横浜にて23日~25日の期間に開催される『自動車技術展 : 人とくるまのテクノロジー展2012』に、新型スポーツカー「SUBARU BRZ」や先進運転支援システム「EyeSight(ver.2)」、同社独自の直噴技術を採用した「2.0L水平対向直噴ターボエンジン」を出展すると発表した。「SUBARU BRZ」は、水平対向エンジンFRレイアウトのスポーツカーで、水平対向エンジンをより低い位置に搭載した「超低重心パッケージング」によって、優れたハンドリング性能を実現。会場では実車の展示とともに、低いエンジン搭載位置がわかるFRシャシーモデルも展示する。「EyeSight(ver.2)」は、同社独自のステレオカメラを用いた先進運転支援システム。「プリクラッシュブレーキ」や「全車速追従機能付クルーズコントロール」などの運転支援機能によって、安全で快適なドライブの実現に寄与するとのこと。会場ではアイサイト画像認識デモ装置などを設置。「2.0L水平対向直噴ターボエンジン」は、新世代ボクサーエンジンに同社独自の直噴技術を採用。シリンダー内に直接燃料を噴射することで燃焼効率を高め、高出力と燃費性能の両立を可能にしたという。また同社では、AWD(All-Wheel Drive)を初搭載した「スバル レオーネ エステートバン4WD」の発売40周年の一環として、会場にARコンテンツなどを用意する。ARコンテンツの利用には、事前に専用アプリ「SUBARU AR」のインストールが必要。『自動車技術展 : 人とくるまのテクノロジー展2012』は、自動車技術会の主催による、自動車業界の第一線で活躍する技術者・研究者ための自動車技術専門展。21回目を迎える今回は、370社(833小間)が出展する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月17日