トム・ハンクス主演最新作『オットーという男』で、若き日のオットー役を演じるのはトム・ハンクスの息子トルーマン・ハンクス。本作に抜擢された経緯について語った。本作は、スウェーデン発の世界的ベストセラー小説を映画化した『幸せなひとりぼっち』ハリウッドリメイク。『プーと大人になった僕』のマーク・フォースターが監督を務め、主演のトムが自らプロデューサーも兼任している。最愛の妻に先立たれ、孤独に生きてきた“町一番の嫌われ者”オットーが、お節介なご近所さんとの交流を通してその人生が一変していく様子が描かれる。本作では若き日のオットーと最愛の妻・ソーニャの交際の様子が回想シーンで語られるが、若いオットーを誰に演じてもらうか、という問題にマーク・フォースター監督は頭を悩ませた。本作のプロデューサーであり、トム・ハンクスの妻であるリタ・ウィルソンは、「マークが言っていたんです。自分が映画を観ていて興ざめするのは、キャラクターが若かった頃の回想シーンで、若い俳優の見た目や立ち居振る舞いが年配の俳優に似ていないときだって。彼からトムの息子で俳優のコリンとチェットのことを聞かれましたが、二人にはこの役は若すぎました。その年頃のトムに一番よく似ているのがもう一人の息子トルーマンなんですが、彼は役者ではありません。でも彼に会わせてほしいとマークに言われたんです」と、当時をふり返る。トム・ハンクス、リタ・ウィルソン、トルーマン・ハンクスマーク・フォースター監督は、「トトルーマンとはニューヨークで会いました。80年代後半の頃のトムが目の前に座っている気がしました。嬉しかった。彼はすごく魅力的でした。自分は役者ではない、とはっきりと言ってくれたのもその魅力の一つでした。一緒に本読みを少ししてみたら、すごく自然で素晴らしかったんです。しっくりときて自然な感じがしたんです」と、起用した経緯を話す。トルーマンは映画業界の中でも俳優ではなく、撮影の仕事に携わっているが、俳優デビューとなった今回の大抜擢について「滅多にないチャンスでした。まだ決めかねているときに、友人が『この役を演じることで、今後自分のカメラワークや判断に役立つことがあるはずだ。カメラの前に立つ人の気持ちがわかるだろう。映画は協同作業で作りあげるものだから、役者の仕事を経験することでわかることがあるはずだ』ってね」と、友人に背中を押してもらったと話す。そして、この新人俳優が助言を必要とした場合、彼には相談相手に最適な父親がいる。「父は、いろいろな立ち方、歩き方について教えてくれました。たとえば、父がオットーを演じるときに取り入れた、指をさす仕草など、いくつかの癖についても教えてくれました。一貫性を持たせられるように」と、名優である父、トム・ハンクスからアドバイスをもらったことを明かした。思わぬ形で俳優デビューを飾ったトルーマン・ハンクス。その演技にも注目したい。『オットーという男』は3月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オットーという男 2023年3月10日より全国にて公開
2023年02月08日オードリー・ヘプバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』のシネマコンサートが、東京・有楽町の東京国際フォーラム ホールAにて2019年10月12日(土)に開催を予定していたが、開催延期を発表。振替公演は、2020年1月13日(月・祝)に開催される。生演奏×大スクリーンで楽しむ!映画『ティファニーで朝食を』映画『ピンク・パンサー』シリーズの監督として知られるブレイク・エドワーズがメガホンを取り、1961年に公開された『ティファニーで朝食を』。ニューヨーク5番街を舞台に、オードリー・ヘプバーン演じる自由奔放な女性ホリーと、ジョージ・ペパード演じる自称作家のポール、互いに秘密を抱える2人の恋を描いたミステリアスなラブストーリーだ。本イベントでは、大スクリーンでの上映に合わせて、東京フィルハーモニー交響楽団が音楽パートを生演奏。生演奏映画のセリフや効果音はそのままに、フルオーケストラによる大迫力の音楽に合わせて映画本編を楽しめる。映画を彩る名作の数々本作の音楽といえば、『刑事コロンボ』や『ピンク・パンサー』のテーマのほか、数多くのヘプバーン作品を手掛けた映画音楽の巨匠ヘンリー・マンシーニによる優美な調べの劇伴の数々。中でも、ヘプバーン自らが歌った劇中歌「ムーン・リバー」は世界中で大ヒットを記録し、第34回アカデミー賞で歌曲賞とドラマ・コメディ映画音楽賞を、グラミー賞では最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀編曲賞の3冠を獲得するという偉業を成し遂げている。ちなみに、ヘプバーンがマンシーニに宛てて「音楽のない映画は燃料のない飛行機のようなもの。私たちはまだ地上で現実の世界にいます。けれども、あなたが作曲したとても美しい音楽が、私たちの映画を空に舞い上がらせてくれました」という手紙を送ったというのも有名な逸話だ。「写真展オードリー・ヘプバーン」オフィシャルグッズを特別販売なお当日には、本公演の会場ロビーにて、「長崎県美術館 県民ギャラリー」で開催中の「写真展オードリー・ヘプバーン」オフィシャルグッズを特別販売。美しいオードリー・ヘプバーンのグラフィックプリントを施したハンカチやポーチ、マグネットをはじめ、写真集などが展開される。【開催概要】【開催概要】映画『ティファニーで朝食を』シネマ・コンサート開催日時:2020年1月13日(月・祝) 13:30開場/14:30開演 〈振替公演〉※2019年10月12日(土)開催を予定していたが台風の影響により、開催を延期。※チケットは、10月12日(土)分のチケットにて振替公演にそのまま入場可能。※チケット払い戻しも可能。払い戻し詳細は、後日公式サイトにて発表。※チケットを紛失した場合は、再発行・払い戻し不可。会場:東京国際フォーラム ホールAチケット価格(税込/全席指定):S席 9,800円/A席 7,800円※3歳未満の入場は不可。チケット取扱:ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、CNプレイガイド<上映作品>ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany’s(1961年公開)監督:ブレイク・エドワーズ原作:トルーマン・カポーティ音楽:ヘンリー・マンシーニ出演:オードリー・ヘプバーン/ジョージ・ペパード/パトリシア・ニール/バディ・イブセン上演時間:2時間18分(休憩20分込)※英語上映・日本語字幕付き演奏:東京フィルハーモニー交響楽団<アイテム例>・角マグネット 500円+税・ハンカチ 2,400円+税・ポーチSサイズ 1,000円+税・ポーチMサイズ 1,400円+税・写真集「AUDREY HEPBURN」 2,400円+税・ポストカードブック 1,200円+税・一筆箋 700円+税
2019年07月29日オードリー・ヘプバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』が、シネマ・コンサートになって10月12日(土)上演されることが決定した。20世紀を代表する映画女優オードリーが主演する本作は、トルーマン・カポーティ原作のニューヨーク5番街を舞台にしたミステリアスなラブ・ストーリー。1961年に公開された本作は、オードリーが歌う「ムーン・リヴァー」をはじめ、名匠ヘンリー・マンシーニが作曲した美しい音楽が有名。「ムーン・リバー」は世界中で大ヒットし、第34回アカデミー賞(R)で歌曲賞とドラマ・コメディ映画音楽賞、グラミー賞(R)では最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀編曲賞の3冠を獲得。オードリーがヘンリー・マンシーニに宛てた手紙「音楽のない映画は燃料のない飛行機のようなもの。私たちはまだ地上で現実の世界にいます。けれども、あなたが作曲したとても美しい音楽が、私たちの映画を空に舞い上がらせてくれました」という逸話も有名だ。そんな美しい音楽が魅力的の本作をより楽しめるシネマ・コンサートが今秋開催!「シネマ・コンサート」とは、映画のセリフや効果音はそのままに、音楽パートのみフル・オーケストラが大スクリーンでの映画全編上映に合わせて生演奏する、<映画+コンサート>をライブ感覚で体感できる贅沢なエンターテインメントショー。今回シネマ・コンサートでは、その音楽を国内屈指の名門オケ、東京フィルハーモニー交響楽団が生演奏。英語上映・日本語字幕付きとなっており、2時間18分(休憩20分込)の上演となっている。なお、本公演のチケット一般発売は8月3日(土)10時から、最速先行受付(先着)は本日よりスタートしている。「『ティファニーで朝食を』シネマ・コンサート / Breakfast at Tiffany’s -IN CONCERT-」は10月12日(土)東京国際フォーラム ホールAにて開催(開場13:30開演14:30)。(cinemacafe.net)
2019年07月26日距離も時間も虚実すら超えた世界を見せてくれる「本」。芥川賞作家の上田岳弘さんと、直木賞作家の島本理生さんが読んできた好きな海外文学作品と、その向こうに広がる世界を語り合います。海外文学を読み始めた頃。島本:小さい頃は海外の児童文学も読んでいましたが、大人向けの海外文学を読み始めたのは中学生の頃ですね。カポーティの『遠い声 遠い部屋』などが好きで、そこからジョン・アーヴィングやカート・ヴォネガットといったアメリカ文学を読むようになりました。日本とは違う土地の広さとか匂い、空気を感じさせるものや、乾いた文体が好きでした。上田:僕は中高生の頃に趣味で海外のファンタジーを読んでいましたが、大学生の時に村上春樹さんが訳したり影響を受けている海外小説を読み始めるというベタな人間で、僕もヴォネガットやカポーティ、フィッツジェラルドを読みましたね。そういえば、春樹さんの『風の歌を聴け』に、デレク・ハートフィールドって作家が出てくるじゃないですか。島本:出てきましたね。上田:彼の作品も読んでみたくて探したら、そんな作家は実在しないっていう(笑)。島本:私も、そういう作家が本当にいるんだって思っていました。上田:あれは、あの頃の文系少年少女がハマるトラップですね(笑)。僕はそれから大学生の時に作家になるために勉強しようと思って、体系的に200冊くらい読んだんです。その時にベーシックなものとしてシェイクスピアやドストエフスキー、ミラン・クンデラなどを読みました。島本:海外のものが多かったんですか?上田:そうですね。夏目漱石も読みましたが海外小説が多かったです。性格的に世界史と日本史だったら世界史を選ぶタイプですし。日本は世界の一部なので、グローバルスタンダードというか、読書も世界の基準に合わせたほうがいいんじゃないかなと思っていました。あまり文体の研究とか今の日本文学に何が起きているかは気にしなかった。今も読むのは海外文学が7割です。島本:上田さんの小説には海外文学の雰囲気があるなと思っていました。少し重力が違うというか、自由な感じがして私、スペインに行く飛行機の中で上田さんの『私の恋人』を読んだんです。それがもう、しっくりきて、それこそ作中の世界の果てまで一緒に行ったような気がしました。上田:ありがとうございます。島本:私自身は海外小説と国内小説の割合は半々くらい。でも文体を学ぶのは海外小説が多かったです。日本の近代文学は私小説が多いですが、私は個人の内面よりも情景描写を書きたくて。それこそ一時はカポーティのような潮騒とかの比喩を書きたくて「さざ波のように」って表現をかなり使いました(笑)。上田:サガンの『悲しみよ こんにちは』は読みました?島本:はい。でも私、サガンよりもマルグリット・デュラスのほうが好きなんですよね…。上田:僕、仕事の必要があって最近読み返したんです。あれって、アラフォーの恋愛を17歳の女の子の目線で描いているじゃないですか。19~20歳で読んだ時は少女の視点で読んだけれど、今読むと40歳のほうの目線になるので、大人たちが打算込みでいろいろやっているのがわかる。17歳からは今の僕もこんなふうに見られているのかな、って怖くなりました(笑)。島本:確かに私も昔、100%少女の視点で読んだので、今読むと感じ方が変わるかもしれない。上田:サガンよりもデュラスが好きというのは?島本:昔読んだ時はサガンの主人公はただ生意気だなと思って。デュラスは同じ恋愛を書くにしても、絶望して達観した中に情熱や官能を秘めている。基本的に恋愛ものは絶望があるものが好きです。上田:絶望のある恋愛もの…。自分好みの海外恋愛小説。島本:上田さんの『私の恋人』もそうですけれど、男の人が一方的に女の人を追いかける話も好きで、アンナ・カヴァンの『氷』は、氷の壁が迫ってくる世界で、超法規的な手段を使って地の果てまで好きな少女を捜しに行っては、フラれてすごすご帰る話。設定の大胆さとリアリティとのバランスが不思議な一冊です。グレアム・グリーンの『情事の終り』は嫉妬深い作家が、自分を振った女性に他の男ができたと思って調べ始める。信仰が絡んでくる話なんですが、キリスト教と恋愛小説の親和性って高いなと感じて、自分も宗教と恋愛というものを書いてみたくなりました。上田:フランスのミシェル・ウエルベックやイギリスのイアン・マキューアンは読みます?この二人は僕にとって、淀んだヨーロッパの2大巨頭なんです。西洋文化はこの500年くらいのトレンドですけれど、今はもう煮詰まっている。その問題を書いている二人ですね。ウエルベックのほうが露悪的で原始的で欲望に忠実。たとえば『服従』はヨーロッパがイスラムのマネーや文化に服従していく話なんですよ。島本:難しいけど面白そう。上田:マキューアンの『土曜日』なんかは、脳神経外科医が認知症の母親をシステマティックに面倒を見たりする様子や、テロの脅威が描かれていく。彼らの作品のように“現実ってこうですよね”と突きつけてくるものが僕は好きだし、影響を受けていると思います。『遠い声 遠い部屋』著:トルーマン・カポーティ訳:河野一郎590円(新潮文庫)『ティファニーで朝食を』などで知られる、戦後のアメリカ文学を代表する作家が、23歳の時に書いたデビュー作。父を捜すためにアメリカ南部を訪れた少年を主人公にして、繊細なその心の内や街の風景を、鮮烈な比喩を用いながら綴った半自伝的小説。『悲しみよ こんにちは』著:フランソワーズ・サガン訳:河野万里子490円(新潮文庫)フランスの女性作家、サガンが18歳の時に発表したデビュー作。17歳のセシルが父と彼の愛人と過ごすコート・ダジュールの別荘にやってきた亡き母の友人、アンヌ。はじめは彼女を慕うセシルだが、父を取られると感じて反発、やがてある計画を思いつく…。『氷』著:アンナ・カヴァン訳:山田和子900円(ちくま文庫)著者はイギリスの小説家で、SFや幻想文学の色の強い作品で知られる。異常気象で寒波が押し寄せるなか、一人の男が異様な執着心で一人の少女を捜し求める。冷たくも美しい氷のイメージの中で、幻想と現実を交錯させながら描き出すディストピア小説。『情事の終り』著:グレアム・グリーン訳:上岡伸雄670円(新潮文庫)第二次大戦直後のロンドン。小説家のモーリスは、知人のヘンリーから妻のサラが浮気をしているのではと相談される。実は以前、モーリスはサラと不倫関係にあり、彼は一方的に別れを告げられた身。サラの今の浮気相手を知ろうと調べ始めるのだが…。『服従』著:ミシェル・ウエルベック訳:大塚 桃920円(河出文庫)センセーショナルな作品を発表し続けるフランスの現代作家の長編。舞台は2022年、極右政党を倒して穏健派のムスリム政党が政権を握ったフランス。文学教授の「ぼく」は、パリを去ることにするが…。テロ、移民といった現実問題を盛り込んだ予言的な作品。うえだ・たかひろ作家。1979年、兵庫県生まれ。2013年「太陽」で新潮新人賞受賞。’15 年『私の恋人』で三島由紀夫賞、今年『ニムロッド』で芥川賞受賞。新作は世界文学的大作『キュー』。しまもと・りお作家。1983年、東京都生まれ。2001年に『シルエット』で群像新人文学賞優秀作に入選。’03年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、’18年『ファーストラヴ』で直木賞受賞。※『anan』2019年7月10日号より。写真・小笠原真紀取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年07月05日「どうせ私なんて…」こんな言葉で自分に呪いをかけていませんか?自分をダメだなんて決めつけないで!あなたにも、映画の中のヒロインのような輝く魅力が眠っているんです。この連載では、様々な映画のヒロインをピックアップし、「ダーリン完全マニュアル」を監修するフォーチュン・ナビゲーター阿雅佐が、12星座別の「ヒロイン度」を分析します。さらに、あなたを映画のヒロインのように輝かせるセルフプロデュースのポイントも伝授します!第16回ホリー『ティファニーで朝食を』『ティファニーで朝食を』監督: ブレイク・エドワーズ出演: オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード公開:1961年今回のヒロインは、トルーマン・カポーティの小説を映画化した名作『ティファニーで朝食を』のホリーです。◎気になるストーリーは?舞台は60年代頃の大都会ニューヨーク。華やかな世界で自由気ままに生きるパーティガールのホリー・ゴライトリーは、お金と贅沢が大好きで、お金持ちと結婚しティファニーのような豪華な家での暮らしを夢見ています。ある日、彼女のアパートに売れない作家のポールが越してきました。ポールに次第に惹かれていくホリーですが、お金持ちと結婚する夢も捨てきれず……。◎ホリーってどんな女性?・好奇心旺盛なパーティガール。華やかな世界に憧れる・常識や慣習にとらわれず、自由気まま・ちょっぴり天然だけど、実は意外と繊細で傷つきやすい・紆余曲折の末、お金より愛が大切だと気づく大都会の華やかな世界で自由に生きる女性ホリー。天真爛漫な性格がまわりの人も楽しくさせてくれそう。そんな彼女のチャーミングな魅力があなたにも眠っているかも? 12星座別に分析してみましょう。■牡羊座ホリー度50%牡羊座は意志が強い頑張り屋さん。目的達成のためには脇目も振らず突進する、アグレッシブな女性です。お金より社会的な評価やリスペクトを重んじるため、ホリーとは夢見る対象が違います。愛はもちろん大切だけど、必要なら女性としての幸せより仕事の成功を優先する場合も。【セルフプロデュースのポイント】人生にとって何が大切なのか考える■牡牛座ホリー度30%牡牛座は、安定した幸せのためには適度なお金が必要だと考えるタイプ。お金持ちとの結婚は憧れだけど、極端な富豪は逆に怖いと感じることも。牡牛座が求めるのは、あくまでも普通よりやや上の生活。ホリーのように、富豪を見つけるために人生を賭けることはまずしないでしょう。【セルフプロデュースのポイント】時にはチャレンジも楽しいものだと考える■双子座ホリー度85%双子座は好奇心旺盛で遊び感覚を大事にするタイプ。まるで人生ゲームみたいなホリーの生き方には共感を抱きそう。お金にはそれほど執着はないものの、「うまくいけば玉の輿」という設定は「面白い!」と感じます。最後に好きな男性と結ばれるのは、愛を取ったというよりゲームに飽きたのかもしれません。【セルフプロデュースのポイント】感性のアンテナを楽しみながら磨く■蟹座ホリー度20%蟹座は家族との繋がりを大切にするタイプ。玉の輿を夢見る場合は、ホリーのように辛い思いをした子供時代をどこかで取り戻そうとしているのかも。愛する男性との結婚は、蟹座にとって何より優先すべきこと。お金持ちを追う暇があったら、最初から普通の結婚相手を探すでしょう。【セルフプロデュースのポイント】改めて自分の夢を心に刻む■獅子座ホリー度45%獅子座は人生を映画のように紡いでいくタイプ。既成のルールに捉われず、自由気ままに生きていくホリーと通じるところがあります。ただしゴージャスな生き方は好きだけど、玉の輿をゴールに据えるのには抵抗が。獅子座にとっては、誰かの奥さんになることより、自分自身が誇り高く輝くことが大切なのです。【セルフプロデュースのポイント】いずれ本物のゴージャスを身に纏う自分をイメージする■乙女座ホリー度10%乙女座は常識と礼節を重んじるコンサバタイプ。お金持ちとの結婚を夢見てギャンブルのような人生を送るホリーには、まず共感できないでしょう。乙女座が大切にするのは、お金でも愛でもなく(もちろん愛は大事ですが)生活スキル。資格や経験を身につけることで、浮き沈みの少ない人生を確保しようとします。【セルフプロデュースのポイント】たまにはプチ冒険を生活に取り入れる■天秤座ホリー度55%天秤座は社交上手なパーティガール。華やかで楽しいことは大好きですが、それを得るために危ない橋を渡る人生は選ばないでしょう。大富豪との結婚は、縁があればぜひお願いしたいほう。とはいえミラノやLAならともかく、馴染みのない外国のよく知らない人物に嫁ぐといった発想はまずなさそう。【セルフプロデュースのポイント】欲しいものを手に入れるための手段を考える■蠍座ホリー度90%蠍座は一か八かの勝負に惹かれるタイプ。努力が空回りする下積み人生より、一発逆転の下克上人生を求めるところがあります。しかしそんな思いの奥に潜んでいるのが、愛する人と深く繋がりたいという欲求。心の芯が共鳴するようなぶつかり合いを経れば、全てを捨てて彼を選びそう。【セルフプロデュースのポイント】悔いなく生きるための準備をする■射手座ホリー度65%射手座は伸びやかなアクティブガール。自由気ままに楽しく過ごすのは人生の基本です。お金はあるに越したことがないけど、そのために何かを我慢したり、不本意な仕事に手を染めたりすることはないでしょう。最後はお金より愛、愛より自由を選ぶのが射手座スタイル。誰のものでもない、自分の人生を謳歌します。【セルフプロデュースのポイント】その時々の自分に素直でいる■山羊座ホリー度40%山羊座は努力と研鑽こそが大切だと考える大人女子。大富豪との結婚なんて絵空事を追い求めるより、地に足を着けて現実を生き抜くべきだと考えます。ホリーと唯一共通しているのは、欲しいものを勝ち取るためには手段にこだわらないという覚悟。必要だと思えば、意に反した職業に甘んじて就く場合も。【セルフプロデュースのポイント】努力の果てに達成する目標を具体的に定める■水瓶座ホリー度75%水瓶座は前例のないことにチャレンジするパイオニアタイプ。平凡な生き方より、大富豪と結婚する、なんて夢をこそゲームみたいに楽しみます。ホリーと違うのは、最終的に意中の彼と結婚したあと。水瓶座はさらに別の何かに夢中になって、再び自由気ままな人生に踏み出すでしょう。【セルフプロデュースのポイント】最高の人生についてイメージする■魚座ホリー度70%魚座は味気ない現実よりふわふわした夢を愛するタイプ。ホリーのような人生には憧れるけど、実際には怖くてなかなか踏み出せないでしょう。1人っきりで目標のため邁進するのは苦手なので、早々と支えてくれる男性を掴みそう。大富豪を求めるつもりが、身近な青い鳥を射止めるケースも。【セルフプロデュースのポイント】夢を叶えるための現実なのだと考えるホリーのようなちょっぴり天然でチャーミングな魅力があれば、運命の恋を引き寄せられるかも…!? まずは「セルフプロデュースのポイント」を試してみて!隠れたあなたの魅力を輝かせましょう☆監修者紹介阿雅佐-agatha-(あがさ)古今東西の占いと心理学を駆使し、迷える子羊たちをナビするフォーチュン・ナビゲーター。会った人が皆幸せになるという風評から、幸運配達人の異名を取る。交友関係は多岐に渡り、有名人の“駆け込み寺”としても知られる。NTV「スッキリ!!」、CX「新堂本兄弟」、TX「スカ☆J」他テレビ出演多数。多数の著書をはじめ、「PASH!」「anan」「JUNON」などの雑誌記事・Webコンテンツを執筆する恋占いのエキスパート。テレビ・ラジオなど幅広いメディアで活躍中。今までに鑑定した人数はのべ1万人に及ぶ。また、小説『魔女たちの占いゲーム』(イースト・プレス)、『モデル♡マジック』(学研教育出版)を上梓するなど、作家としても活動している。阿雅佐著『おそ松さん占い』TVアニメ『おそ松さん』公式ファンブック「われら松野家6兄弟!」を発行したPASH!編集部より、『おそ松さん』の占い本を発売♪阿雅佐の完全書下ろしによる本格占い本です。メインの占い以外にも、『おそ松さん』式心理テストや行動心理学コラムなども充実。早くも話題沸騰中!
2018年11月14日エイミー・アダムスやジェイク・ギレンホールを迎え、世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが『シングルマン』以来、7年ぶりに監督を務めた『ノクターナル・アニマルズ』。自身で脚本も手掛けたスリリングでミステリアスな展開と、細部までこだわった映像美には世界中が絶賛を贈っており、ヴェネチア国際映画祭では審査員グランプリ、助演のマイケル・シャノンがオスカーにノミネートされ、同じくアーロン・テイラー=ジョンソンがゴールデン・グローブ賞に輝いている。ファッション界のみならず、映画界でも類まれなる才能を発揮するトム・フォードとは、どんな人物なのか、その魅力に迫った。■「グッチ」を立て直したファッション界の生きる伝説1961年8月27日、テキサス生まれのトム・フォードは、ニューヨーク大学で美術史を専攻後、編入したパーソンズ美術大学で建築を学ぶ。あまり知られていないが、在学中に俳優を志し、CM出演も果たしている。70年代のニューヨーク、ビアンカ・ジャガーやデヴィッド・ボウイ、マイケル・ジャクソン、トルーマン・カポーティなど錚々たるメンバーが足を運んだ最先端のナイトスポット「スタジオ54」に出入りし、アンディー・ウォーホルら時代の寵児たちと親交を深め、ファッションやアートの世界にも傾倒していく。その後、キャシー・ハードウィックとペリーエリスのもとファッション業界で才能を発揮し、注目を集める。94年、「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブディレクターに就任。しかし、当時の「グッチ」は深刻な業績不振で経営が危ぶまれており、トム・フォードは立て直しに奮闘。それまでのクラシックなイメージを一新し、セクシーでゴージャス、かつモードな「グッチ」を確立させた。その成果は、トム・フォードがクリエイティブディレクターに就任してから10年で、売り上げをおよそ13倍に伸ばしていることでもわかる。この復活劇は「トム・フォード シンドローム」と呼ばれ、ファッション業界では伝説として語り継がれている。2000年には「イヴ・サン=ローラン(Yves Saint-Laurent)」と「グッチ」グループ全体におけるクリエイティブディレクターに就任。05年、自身の名を冠したブランド「トム・フォード(TOMFORD)」を設立。14年には、ファッション業界のアカデミー賞にあたるCFDA賞のジェフリー・ビーン生涯功労賞を、15年にはメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーなど、これまで7度の受賞に輝き、不動の地位を確立した。■ジェームズ・ボンド着用スーツとして知られるデザイナーとしてはもちろん、経営的な観点も併せ持った才能で長年ファッション業界の第一線を走ってきたトム・フォード。そんな彼のブランドは、『007 慰めの報酬』から、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドが着るスーツを衣装提供していることでも知られる。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)が「(アイアンマンのスーツはないけど)「トム・フォードのなら」と話すシーンもあった。また、アカデミー賞などの場でも着用する俳優やセレブは多く、最近では『ベイビー・ドライバー』で主演を務めたアンセル・エルゴートがオフィシャルイベントで身に着けていたことが記憶に新しい。「トム・フォード」がお気に入りと公言しているオスカー女優ジュリアン・ムーアは、監督デビュー作『シングルマン』に出演するなど、多くのハリウッドスターから愛されている。■映画監督デビュー作でコリン・ファースがヴェネチア男優賞!ファッション界で成功を収める一方、2005年、映画製作会社フェイド・トゥ・ブラックを設立し、長年熱い想いを秘めていた映画の世界へ進出。09年に、クリストファー・イシャーウッドの小説に基づく『シングルマン』で映画監督デビューを果たし、同作では共同脚本、製作も務めた。同作での独特の映像美と世界観は絶賛され、主演のコリン・ファースは、ヴェネチア国際映画祭男優賞、英国アカデミー賞主演男優賞を受賞。アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞など多数の賞にノミネートされ、トム・フォード自身も初監督作品とは思えない、異例の高評価を得た。■最新作は究極まで感覚を刺激される美しくも危ういミステリー監督2作目となる『ノクターナル・アニマルズ』は、ヴェネチア国際映画祭審査員グランプリほか、ゴールデン・グローブ賞では監督賞、脚本賞にノミネートされ、賞レースを席巻。米作家オースティン・ライトの原作に惚れ込んだトム・フォードが1人で脚本を担当。20年前に別れた夫から送られてきた1冊の“小説”と、“過去”、そして“現在”が複雑に絡み合い、曖昧になっていくミステリアスな物語を描き出し、映画祭では脚色賞も受賞するなど、才能を発揮している。ファッション同様、一切妥協をしないトム・フォードこだわりの映像美と緻密な脚本で映し出される極上のミステリー作品。天が二物どころか、幾つもの才能を与えたトム・フォードが、新たに生み出した傑作を、スクリーンで体感してみて。『ノクターナル・アニマルズ』は11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月03日1996年に全世界を震撼させたデュポン財閥御曹司によるレスリング五輪金メダリスト射殺事件を映画化した『フォックスキャッチャー』が14日(土)から公開になる。本作は、関係者試写、マスコミ試写でも好評を集めており、多くの著名人が本作に熱いメッセージをおくっている。その他の画像本作は『カポーティ』で実在の作家トルーマン・カポーティを描いて故フィリップ・シーモア・ホフマンにオスカーをもたらしたベネット・ミラー監督の最新作。デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンからソウル・オリンピック金メダル獲得を目指すレスリングチーム“フォックスキャッチャー“の結成計画を持ちかけられたメダリストのマークとその兄の孤独、富と名声への欲望が鮮烈に描かれる。コミカルな演技でも人気を集めるスティーヴ・カレルがメイクで別人かと思うような風貌に変身して、シリアスな演技でジョン・デュポンを演じるほか、マーク・ラファロとチャニング・テイタムがメダリスト兄弟を演じる。本作をいち早く観賞した著名人は劇中に登場するチーム“フォックスキャッチャー”のトレーナーを着用して記念撮影に応じており、プロレスラーの武藤敬司は「孤独な大富豪を唯一支えてきたお金。買えないモノを目の前にしたその時…お金で買えないモノがあるのか!? 孤独な大富豪が唯一手に入らないモノ…それは人の心。ジェラシーの先に悲しい結末が待っていた!以上、うぃーし!」とコメント。棚橋弘至は「クラシカルなレスリングのように続く“間”が、思考を強要します。愛か金か。ジワジワきます」、長州力は「僕はトゥルー・ストーリーに基づいた映画が好きなんですが、ここ最近では一番じゃないかな。僕は五輪でメダルは獲れなかったけど、その環境とかは少しですが理解できるので、物凄く悲しくて、ずっしりと重い気持ちにさせられました。彼らを取り巻くあらゆる事を含めて『なんとかならなかったのかな』という気持ちが観終わった後もずっと引きずってますね」と語っている。また、放送プロデューサーのデーブ・スペクターは「好かれないキャラだけどなぜか同情する主人公のジョン。一方、前向きなレスリング兄弟の人間味に魅了される。ジョンを演じるスティーヴ・カレルの名演技はアカデミー賞以上のもの。Foxcatcherは一生忘れない映画です。金メダル間違いない!」と作品を絶賛している。本作はカンヌ映画祭で監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞では監督、主演男優(スティーヴ・カレル)、助演男優(マーク・ラファロ)、脚本、メイクアップ&ヘアスタイリングの5部門で候補に挙がっており、公開後には口コミでさらに注目を集めそうだ。『フォックスキャッチャー』2月14日(土)、新宿ピカデリーほか全国公開
2015年02月10日ブラッド・ピット主演『マネーボール』(’11)では野球界の常識を変えた革新的なGM、故フィリップ・シーモア・ホフマン主演『カポーティ』(’05)では「冷血」の作家トルーマン・カポーティと、実在の人物を丹念に描き出してきたベネット・ミラー監督。このほど、『怪盗グルー』シリーズのスティーヴ・カレル、『マジック・マイク』のチャニング・テイタム、『アベンジャーズ』のマーク・ラファロという豪華キャストで、実際に起こった五輪金メダリスト射殺事件を題材にし、第67回カンヌ国際映画祭「監督賞」を受賞したミラー監督の最新作『フォックスキャッチャー』から特報映像が解禁。さらに、スティーヴ・カレルの“なりきり”ぶりを示す場面写真がした。レスリング五輪金メダリストでありながら苦しい生活を強いられているマーク(チャニング・テイタム)は、ある日デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)からソウル・オリンピックでの金メダル獲得を目指したレスリングチーム“フォックスキャッチャー“の結成プロジェクトに誘われる。自身のトレーニングに専念でき、同じ金メダリストである兄デイヴ(マーク・ラファロ)の影から抜け出すことを願うマークにとって、それは夢のような話だった。だが、やがてデュポンの移り気な性格と不健全なライフスタイルが、徐々に2人の風向きを変えていき、さらにデイヴもチームに加わることで、三者の関係はそれぞれ微妙なものとなっていく…。これまで、実在の人物と事件を丹念に描いてきたミラー監督。最新作で映し出すのは、1996年に全米を震撼させた財閥御曹司によるレスリング五輪金メダリスト射殺事件。孤独、葛藤、富と名声、心の暗部でつながれた大富豪と金メダリストの“病的”ともいえる追い詰められた心理を鮮烈に描き、見事、本年度カンヌ国際映画祭で「監督賞」を受賞した。事件の犯人で、デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンを演じるのはスティーヴ・カレル。事件に巻き込まれていく五輪メダリスト兄弟の兄をマーク・ラファロ、弟をチャニング・テイタムが演じている。カレルといえば、誰もが“全米1位”に驚いた『40歳の童貞男』で初主演を飾り、それ以降『ブルース・オールマイティ』や『40オトコの恋愛事情』『リトル・ミス・サンシャイン』『ラブ・アゲイン』など、数々のヒットコメディでお馴染み。ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門「主演男優賞」を受賞するなど、ハリウッドでもコメディ俳優としての才能はお墨付きだが、本作では、自身初めてとなるシリアスな役柄を怪演。さらに、存命する金メダリストの弟を鬼気迫る演技で熱演したテイタムも、ともに新境地ともいえる演技を披露しており、ふたり揃ってのアカデミー「主演男優賞」ノミネートが有力視されている。映画の撮影に入るかなり以前から、ミラー監督は、カレル始め、テイタム、ラファロの主要俳優に、彼らが演じる実在の人物たちの人生に没入する時間を与えたという。そうして撮影に挑んだ際のカレルは、「スティーヴが初めてデュポンとして歩み出てきたとき、僕には悪寒が走った」とラファロに言わしめたほど。確かに、今回解禁となった特報映像や場面写真に映るカレルの姿は、まるで別人。よりデュポンに近づくため、“付け鼻”を付け、心身ともにデュポンになりきっている。ミラー監督が俳優たちに役作りの準備のために与えた資料ビデオのうち、200時間はデュポンに関連したものであり、ラファロもデュポンがどのような人物で、どのようにして話し、どう振る舞うかを大変身近に感じたと語っているが、それ以上にデュポンの特性を捉えるカレルの能力があまりにも「気味が悪く、異様なほど正確だった」と言う。それは、ラファロ演じる金メダリスト、デイヴ・シュルツの実際の“未亡人”ナンシー・シュルツにも、「スティーヴ演じるデュポンは見ていて居心地が悪く、とても落ち着かなかった」と言われるほどの徹底ぶりだったとか。それほどまで“心の闇と狂気”を持つデュポン役にカレルをキャスティングした理由について、ミラー監督は「スティーヴは異様で風変わりな演技が出来ることは、分かっていた」と、その起用に自信をのぞかせる。「デュポンの役に予測できるような俳優を置くことはできない。なぜならこのキャラクターの本質が予測出来ない人物であるからだ」。見事、そのミラー監督の期待に応える形で新境地を見せたカレル。2005年に『カポーティ』で学生時代からの盟友、故フィリップ・シーモアにアカデミー賞「主演男優賞」をもたらした監督だが、今度はカレルに自身初となる「主演男優賞」をもたらすことになるのか。賞レースの台風の目となりつつある本作の動向に注目だ。『フォックスキャッチャー』は2015年2月14日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月02日1996年に全世界を震撼させたデュポン財閥御曹司によるレスリング五輪金メダリスト射殺事件を映画化した『フォックスキャッチャー』の特報映像が公開になった。人間の歪んだ心理を重厚に描き出した作品で、カンヌ映画祭で監督賞を受賞。本年度のアカデミー賞でも有力候補の声があがっている。特報映像本作は『カポーティ』で実在の作家トルーマン・カポーティを描いて故フィリップ・シーモア・ホフマンにオスカーをもたらしたベネット・ミラー監督の最新作。デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンからソウル・オリンピック金メダル獲得を目指すレスリングチーム“フォックスキャッチャー“の結成計画を持ちかけられたメダリストのマークとその兄の孤独、富と名声への欲望が鮮烈に描かれる。コミカルな演技でも人気を集めるスティーヴ・カレルがメイクで別人かと思うような風貌に変身して、シリアスな演技でジョン・デュポンを演じるほか、マーク・ラファロとチャニング・テイタムがメダリスト兄弟を演じる。ミラー監督は撮影前から徹底的に準備を重ねていたそうで、テイタムらには撮影前に実在の人物の人生に没入する時間を与えた。中でもカレルは監督から手渡された200時間にもおよぶデュポン関連の映像を研究し、“鼻”を特殊メイクでつけてデュポンになりきった。その演技はすでに高評価を集めており、カレルを本年度のオスカー受賞候補にあげるジャーナリストや評論家は多いという。『フォックスキャッチャー』2015年2月14日(土)、新宿ピカデリーほか全国公開
2014年11月27日12月31日(月)に東京・銀座 博品館劇場で「YUYA UCHIDA PRESENTSNEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL40th Anniversary」が開催される。「NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL」は内田裕也が1973年より開催しているカウントダウンコンサート。その名の通り、近年では世界各国で開催され、40周年の今回はロンドン、北京、ロサンジェルス、ソウル、東京の5都市で行われる。出演者は内田裕也&トルーマン・カポーティR&RBAND、シーナ&ザ・ロケッツ、白竜などのお馴染みのメンバーから、今年亡くなった桑名正博の息子である美勇士とRENが桑名BROTHERSとして出演するほか、40周年を記念して陣内孝則や、元ARBのKEITHを擁するHockeith、頭脳警察のPANTAも出演し、イベントを盛り上げる。チケットは発売中。■YUYA UCHIDA PRESENTS NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL 40th Anniversary日時:12月31日(月)18:30/19:00会場:銀座 博品館劇場(東京都)料金:自由¥5250学生自由¥3150(税込)出演:シーナ&ザ・ロケッツ/白竜/カイキゲッショク/mil9(BILLY)/石橋勲BAND/氏神一番/AURA/内田裕也&トルーマン・カポーティR&R BAND/and moreREMIND:桑名BROTHERS(美勇士・REN)WOMAN POWER:新月灯花/YOKO Hallelujah(from LONDON)/TERROR FAMILIA祝!40th:陣内孝則(ex ザ・ロッカーズ)/Hockeith(keith ex ARB)/PANTA(頭脳警察)
2012年12月10日ブラッド・ピットがめまぐるしく動き回る。新たな選手獲得の交渉のために電話をかけて各地を飛び回り、負け続けるチームのロッカールームで怒りを爆発させ、その合間を縫って別れた妻との間の娘に会う。実話に基づいた映画『マネーボール』で彼が演じたのは、全く新しい理論で野球界に革命をもたらし、貧乏球団をプレーオフの常連に育て上げたゼネラル・マネージャー(GM)、ビリー・ビーン。いまなおオークランド・アスレチックスの名物GMとして活躍する男である。監督を務めたのは、2005年に『カポーティ』でアカデミー賞監督賞の候補に名を連ねたベネット・ミラー。野球界の異端児の物語をどのように映画化したのか?来日を果たした彼に話を聞いた。真実とは、その人物の“真髄”を描くこと映画の原作となったマイケル・ルイスによって書かれた書籍「マネーボール 奇跡のチームをつくった男」は、伝記や小説というよりも、ビジネス書、マネージメントの書といった色合いが濃い。映画ではブラッド演じるビリーのドラマに焦点を当てているが、映画として物語を構築していくのは決して簡単ではなかった。「そう、原作はいわゆるケーススタディを解析し、数学的観点を用いて説明するというものだ。その本を映画化するというのはチャレンジングな試みだったよ。ただ、その中にもビリーについての個人的なエピソードが少しだけ描かれています。注意深く読むと、実際にアスレチックスに何が起こったかという部分に加え、ビリーがどのように様々なことを理解し、取り込んでいったかが分かる。そうした部分を抽出し、原作の神髄とも言える部分を維持しながら作っていったんだ」。ミラー監督はドキュメンタリー映画『The Cruise』(原題)で監督デビュー。2作目の『カポーティ』では作家トルーマン・カポーティが名作「冷血」を描き上げる過程を鮮やかに映像に綴ったが、人物や出来事に寄り添い、その裏側を描き出すというスタイルは本作にも継承されている。「実在した人物を扱うということで、当然のことだけど真実の扱いに対する責任が生じる。でもこの“真実”というのは本当に厄介なものなんだ(笑)。映画の中では真実なんてどのようにも取れるからね。私が考える“真実の在り方”の描き方は2通りある。ひとつ目は文字通り、伝記的に彼が何を言って何をしたかを描いていくというやり方。もうひとつは彼の真髄、どういう人物だったかを伝えるという方法。その場合、実際に彼が何をしたかの詳細を辿ることが重要なのではなく、彼がどんな動機によって動かされたか?そして、その人物が成し遂げた事柄そのものをたどっていくことが重要なんだ」。主人公とブラッド・ピットの共通点とは?2005年に『カポーティ』が公開されると、映画の中で描かれているようなことが実際に起きたのか?という議論が巻き起こった。そのときの出来事が監督にその思いをいっそう強くさせたという。「あのとき、『アラバマ物語』の著者であるハーパー・リー(※作家でカポーティの幼なじみ。カポーティの取材に同行しており、映画『カポーティ』にも登場する)から手紙が届いたんだ。手紙には『作品の中の出来事は加工されているかもしれないが、それは映画を作る過程でのことであり映画はカポーティの真実を語っている』とあった。映画にも登場している人物からの言葉として、これ以上のほめ言葉はなかったよ」。翻って『マネーボール』。かつて超高校級のスター選手として将来を嘱望された10代、選手として大成することなく挫折を味わった20代の若き日々を織り交ぜつつ描き出される“人間”ビリー・ビーン。短気で負けず嫌いで情熱的かつナイーブなGM、そしてひとりの父親をブラッド・ピットは魅力的に演じ上げる。中でも印象的なのは、精力的にあちこちを動き回りつつ、彼が常にムシャムシャと何かを食べている姿と、時間ができるとたった一人でグラウンドやトレーニングルームに赴き、自らの肉体を酷使し鍛え上げる姿。たびたび描かれるこうした描写について、監督はその意図をこう説明する。「食べることと運動することは、とどまることを知らない彼の人物像を表しているんだ。ビリー・ビーンは常に消費し続け、自分自身を疲労させ続ける。彼は自分がどういう状況に置かれていて、何を求めているのかを自問自答しているんだ。実際のビリーも常にハングリーで、落ち着かずにソワソワしているようなところがあるんだけど(笑)、その中で自分が辿りつきたい場所がどこなのかを探っているんだよ」。リスクを厭わず、常にハングリーという点でビリーとブラッドを似ていると監督は語る。ブラッドが体現した、上昇し続ける男のドラマを体感してほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:ブラピ&アンジー揃い踏みに4,800人熱狂!一家で野球をやるならポジションは?ブラッド・ピット、アンジーと6人の子供たちを連れて2年ぶりの来日【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?ブラッド・ピット、誘拐され12年間奴隷として生きた男の実話を映画化、出演も6児のパパのブラッド・ピット、「まだまだ子供が欲しい」
2011年11月09日