2020年のクリスマス12月25日よりディズニープラスにて配信開始となった、“生まれる前の魂<ソウル>の世界”を描いたピクサー映画『ソウルフル・ワールド』。本作は音楽教師であり、ジャス・ミュージシャンを夢見るジョーが主人公であり、作中にもジャズ・ミュージックが多数登場する。また生まれる前のソウルの世界と、ジョーが暮らすニューヨークのふたつの世界が描かれるが、それぞれの世界をリアルに感じられるようにするため、ふたつの世界で違う作曲家が楽曲を担当していることが分かった。本作の楽曲を担当したのは、「フォーブス」誌の“世界を変える30歳未満の30人”にも選出された新進気鋭のアーティストであるジョン・バティステ。さらに、1989年「ナイン・インチ・ネイルズ」の名義でデビューし、映画『ソーシャル・ネットワーク』の劇判を担当したことでアカデミー賞作曲賞を受賞したトレント・レズナーとアッティカス・ロスだ。バティステはジュリアード音楽院の修士課程を卒業し、ニューヨークにある国立ジャズ博物館のアート・ディレクターを務めるなど、音楽界の新進気鋭のアーティストとして今最も注目を浴びている。また、レズナーとロスは『ドラゴン・タトゥーの女』『ゴーン・ガール』などの映画音楽を担当してきたベテランコンビ。そんな音楽界を牽引する3人が本作の音楽を担当し、ジョーが暮らすニューヨークをバティステ、生まれる前のソウルの世界をレズナーとロスが手がけている。ひとつの映画の中で、描かれる世界によって作曲家を変えるのはピクサーの長い歴史の中でも珍しいこと。ピート・ドクター監督は「劇中にはたくさんのジャズが流れているが、僕らは映画の中でジャズを本物だと感じられるようにしたかったんだ。ちょっとでも違和感があると、本格的なジャズのミュージシャンではなく、スタジオのミュージシャンのようなサウンドになってしまう。だから僕らはニューヨークに行って、実際にそこで流れる音楽に触れたんだ。ニューヨークの世界はジョン・バティステに指導してもらい、ジャズを取り入れたリアルな世界を描くことができたと思うよ」と語る。さらに、誰も見たことがないソウルの世界をレズナーとロスが音楽によって魅力的な世界に作り上げた。「夢を叶えたい」主人公のジョーと、生まれる前の魂<ソウル>の世界で暮らす「やりたいことが見つけられない」22番の奇跡の大冒険を描く『ソウルフル・ワールド』。魂が揺さぶられるピクサーの感動作に期待してほしい。◆本予告◆JUJU「奇跡を望むなら…(ソウルフル・ワールドver)」特別映像◆新予告『ソウルフル・ワールド』ディズニープラスにて独占配信中
2021年01月13日『マネーボール』、『21ジャンプストリート』などの人気俳優ジョナ・ヒルが初監督を務めた『mid90s ミッドナインティーズ』が、9月4日(金)に公開される。この度、本作の冒頭映像3分が公開された。本作は、90年代のロサンゼルスを舞台にシングルマザー家庭に育った13歳の少年スティーヴィー(サニー・スリッチ)が、スケートボードを通してかけがえのない仲間たちと出会い、子供から大人への扉を開いていく、ジョナ・ヒル自身の半自伝的な10代の想い出をもとに作り上げられた青春映画。タッグを組んだのは、日本での『ミッドサマー』の大ヒットも記憶に新しく、『レディ・バード』、『ムーンライト』などアカデミー賞の候補作を続々と送り出す、気鋭の映画スタジオA24。懐かしくて新しい90年代への愛情と夢をたっぷりに描いた10代の少年たちの成長物語は、幅広い世代の共感を呼び、ナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ10インディペンデント映画にも選出。全米4館からスタートしたにもかかわらず、1200スクリーン超まで拡大するスマッシュヒットを記録した。公開された冒頭映像では、主人公のスティーヴィーが兄の部屋にこっそりと入る姿が切り取られている。「俺の部屋に入るなよ」出かける寸前、兄のイアンが弟のスティーヴィーに釘を刺す。しかし、いつも自分を腕力で抑えつける兄に恐れを抱くと同時に“彼のようになりたい”と憧れてもいるスティーヴィーは、その好奇心には逆えず、兄の部屋に入って探検する。大量のエアジョーダン、流行のブランドの帽子や洋服、そしてずらりと並んだCDに興味津々となり、こっそりとタイトルを書き写しながら自分で持ち込んだディクスマンでイヤホンでばれないようにドキドキしながら聞いてみる……。スティーヴィーの背景に流れるのは、本作の音楽を手がけたナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーとアッティカス・ロスによるオリジナルスコア「スタート・オブ・シングス」。彼らの美しいピアノ演奏をバックに自身も兄を持つジョナ・ヒルがその思い出をモチーフに映し出した、誰もがもつ10代の“あの頃”のエモーショナルな想いが溢れるような映像となっている。『mid90s ミッドナインティーズ』9月4日(金)新宿ピカデリー、渋谷ホワイトシネクイント、グランドシネマサンシャインほか全国ロードショー
2020年09月04日現在公開中の映画「WAVES/ウェイブス」。本作の大きな魅力の1つとして、映画の“映像とシンクロする楽曲”の数々が挙げられることはご存知ですか?実は本作、脚本の作成に取り掛かる前に、本編に使用する楽曲のプレイリストを監督のトレイ・エドワード・シュルツ自身が作成。そこから着想を得て、脚本が製作された映画なのです。監督自身も、“ある意味でミュージカルのような作品”と語るように、全ての曲が登場人物の個性や感情に寄り添うように使用されており、時には、音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝えている。本記事では、作中で特に印象に残る楽曲をご紹介。トレイ・エドワード・シュルツ監督の楽曲解説も必見です! 作品を鑑賞した人も、これから鑑賞するという人も、ぜひチェックしてみて。「Be Above it」/テーム・インパラ勉強に部活に大忙しの高校生タイラー。目まぐるしく過ぎていく彼の高校生活を、地を這うようなカメラワークで捉えており、「超えていけ」という歌詞が彼の心情を表している。「Focus」/H.E.R.恋人と大きなケンカをした主人公タイラー。彼女に対してどのように自分の気持ちを表現して良いか分からず苦しんでいる彼の心情と「こっちを向いて」という歌詞がリンクする。「I am a God」/カニエ・ウエスト両親と衝突し家を飛び出す主人公タイラー。いつも親に⻭向かうことをしない彼が、初めて両親に抵抗した後のドライブシーンで使用される楽曲。作品前半(兄・タイラー部分)は、カニエ・ウエストの世界観だと監督は語っている。「タイラーが父親に打ち勝った直後“俺は神だ”という歌詞の力強さとパワーが欲しかった」トレイ・エドワード・シュルツ監督「What a Difference a Day Makes」/ダイナ・ワシントンたった一つの過ちが人生を永遠に変えてしまうこともあるが、新たな癒しの日は必ずやってくると予感させる楽曲。 映画の前半と中盤で2回使用されており、それぞれ曲の印象が異なって感じ取れる。「Pretty Little Birds」/SZA孤独な日々を送ってきたエミリーが閉ざしてきた心を解放させる瞬間を「君は羽の中にいるフェニックス。海の波で傷ついた。でも君は空を飛べる、海を泳げる」という歌詞が表現している。映画「WAVES/ウェイブス」の特設サイト()では、その他の楽曲も紹介中。事前に楽曲を聴いてから映画を見ると、より映像と音楽のシンクロ感を楽しむことができるはず。■映画「WAVES/ウェイブス」あらすじ高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手、美しい恋人アレクシスもいる。厳格な父親ロナルドとの間に距離を感じながらも、恵まれた家庭に育ち、何不自由のない生活を送っていた。そんなある日、不運にも肩の負傷が発覚し、医師から選手生命の危機を告げられる。そして追い打ちをかけるかのように、恋人の妊娠が判明。徐々に狂い始めた人生の⻭車に翻弄され、自分を見失っていく。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える決定的な悲劇が起こる。一年後、心を閉ざして過ごす妹エミリーの前に、すべての事情を知りつつ好意を寄せるルークが現れる。ルークの不器用な優しさに触れ、次第に心を開くエミリー。やがて二人は恋に落ちるが、ルークも同じように心に大きな傷を抱えていた。そして二人はお互いの未来のためにある行動に出る…WAVES/ウェイブス プレイリスト【映画情報】WAVES/ウェイブスTOHO シネマズ 日比谷ほか、全国公開中監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ(『イット・カムズ・アット・ナイト』)出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー作曲:トレント・レズナー&アッティカス・ロス(『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』)原題:WAVES(2019年 / アメリカ / 英語 / ビスタサイズ / 135分 / PG12)URL:©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.
2020年07月20日《text:宇野維正》2010年のデヴィッド・フィンチャー監督作『ソーシャル・ネットワーク』以降、手がける作品の数は限定されているものの、旋律ではなくサウンドのアトモスフィアとテクスチャーとヘヴィさに重きを置いたその先鋭的な音作りで映画音楽界をリードし続けているトレント・レズナー&アッティカス・ロスによるスコア。テーム・インパラやアニマル・コレクティヴから、ケンドリック・ラマーやカニエ・ウェストまで、インディーミュージックとラップミュージックを横断した「Pitchfork」(アメリカの有力音楽ウェブメディア)的とも言えるジャーナリスティックな選曲。『WAVES/ウェイブス』を音楽で語る切り口はいくつもあるが、まずは何はともあれ、「これはフランク・オーシャンの熱狂的なファンの作った映画である」ということを指摘すべきだろう。実は“プレイリスト”を作成できない、その理由作中で使用されているフランク・オーシャンの楽曲は、「Mitsubishi Sony」「Rushes」「Sideways」「Florida」「Rushes(Bass Guitar Layer)」「Seigfried」の6曲(正確に言うと5曲6バージョン)。それに加えて、予告編(本国バージョンでも日本バージョンでも)では、「Godspeed」がまるで主題歌のように使用されている。フランク・オーシャンのことをある程度知ってる人であっても、いくつかの見慣れないタイトルに目が止まるはずだ。それは「Mitsubishi Sony」「Rushes」 「Sideways」「Florida」の4曲が、2016年8月19日に突然Apple Music上でビデオストリーミングされて以来、オフィシャルでは翌年のブラックフライデー(2017年11月27日)に数時間限定(24時間限定だったが数時間で売り切れた)でフィジカル(アナログ、CDとDVDのセット、VHSの3フォーマット)の販売がされただけで、以来、各ストリーミングサービス上にも提供されていないアルバム『Endless』の収録曲だからだ(全45分52秒、最初から最後まで曲がシームレスに繋がっている『Endless』には正式なトラックリストがフィジカルにも記されてなく、曲名はネットなどで確認できるのみ)。また、「Rushes(Bass Guitar Layer)」にいたってはその超限定フィジカル盤にも収録されていない、最初のライブストリーミングでのみ発表されたバージョンだ。『WAVES/ウェイブス』のトレイ・エドワード・シュルツ監督は「この映画では、フランク・オーシャンのアルバム『Endless』の曲を使いたかった。『Blonde』や『Channel Orange』など、フランクの他のアルバムと比べてあまり知られていないからだ」(プレスリリースより)と語っているが、いわば映画製作者という特権的な立場を利用して、フランク・オーシャンに接近してレア音源を借りることに成功したわけだ。「Mitsubishi Sony」をはじめいくつかの曲はリマスター音源を使用していて、「Seigfried」のような超有名曲であってもシーンの展開に合わせてチョップド&スクリュード(サウスのヒップホップ特有のリミックス手法)を思わせるようなエフェクトがかけられていて、曲の終わりもトレント・レズナー&アッティカス・ロスによるスコアに溶け込むような処理が施されている。本作の日本での宣伝コピーとなっている「プレイリスト・ムービー」という言葉は、トレイ・エドワード・シュルツの「脚本を書く前から、プレイリストを作ったり、脚本に曲の歌詞を書き込んだりした」(同上)からきているようだが、上記のように原曲のいくつかに手を入れているだけでなく、各ストリーミングサービス上には「Mitsubishi Sony」も「Rushes」も「Sideways」も「Florida」も「Rushes(Bass Guitar Layer)」もそもそも一度も存在したことがないので、気軽に本作のプレイリストを作れるわけではないのだ(もちろん、Spotifyにある本作のOfficial Playlistにもそれらの曲は入ってない)。監督自身とフランク・オーシャンを投影した主人公トレイ・エドワード・シュルツのフランク・オーシャンへの執着は、主人公タイラーのキャラクターにも強く反映されている。『WAVES/ウェイブス』の前半部分は、抑圧的な父親との確執という、トレイ・エドワード・シュルツ本人のパーソナルな記憶と体験を元にしているとのことだが、その作者の分身であるタイラーの「脱色&着色した坊主頭」というルックスは、『Blonde』のアートワークを筆頭として、一時期のフランク・オーシャンのトレードマークとなっていたヘアスタイルそのもの。また、実はフランク・オーシャンも、2017年に父親から名誉毀損で訴えられたことで法廷闘争になる(フランク・オーシャンが勝訴した)という、かなり苦い経験をしている。さらには、そのタイラーという名前から、オッド・フューチャー時代から現在にいたるまでフランク・オーシャンと長年強い友情で結ばれている、タイラー・ザ・クリエイターのことを思い浮かべる人もいるだろう(ちょうど全米公開の直前、昨年11月に開催されたタイラー・ザ・クリエイターが主催するフェスCAMP FLOG GNAW CARNIVALの会場でも盛んに本作のプロモーションがおこなわれていた)。フランク・オーシャンを取り巻くファンダムは、歴史に名を残すようなスーパースターが群雄割拠している現在のアメリカのポップカルチャーにおいても、特に熱狂的であることで知られている。ライブではリリックを暗記したオーディエンスによってすべての曲で大合唱が巻き起こり、ソーシャルメディアでは彼の音楽に人生を救われたことを告白する投稿が絶えない。トレイ・エドワード・シュルツがそんなファンダムの熱を共有している一人であることは、『WAVES/ウェイブス』を観れば一目瞭然だろう。マチズモ的価値観が支配的なラップ/R&Bのシーンにおいてゲイであることをカミングアウトして、自身の痛みや弱さを極めて詩的にリリックへと昇華させた先駆的な存在であること。メジャーレーベルから自作の権利を取り戻して、完全なインディペンデント体制で完璧に自身のイメージをコントロールした、特に黒人アーティストとしてはほとんど前例のなかったロールモデル的存在であること。そして何よりも、白人のインディーミュージックや国外のクリエイターを含む同時代の音楽シーン、及び過去の音楽アーカイブへの広範な素養と批評的視点から、常に独創的で卓越した音楽を生み出していること。そうしたフランク・オーシャンのアーティストとしての特質は、『WAVES/ウェイブス』の主題や作品の成り立ちそのものとも強く共鳴し合っている。『WAVES/ウェイブス』を語る上でもう一つ避けて通れないのは、これが「白人の映画作家によって描かれた、黒人の家族のストーリーである」ということだ。もちろん、作者のアイデンティティによって語ることができる対象を限定してしまうのは誤ったポリティカル・コレクトネスの援用に他ならないし、実際に本作に対してはソーシャルメディア上でトラヴィス・スコットが熱烈に支持を表明するなど、必ずしもブラック・コミュニティから拒絶されているわけではない(一方で、ブラック・カルチャーの専門家から「黒人の家庭なら子どもは母親にこんな振る舞いはしない」というような、かなり説得力のある意見も個人的に耳にした)。いずれにせよ、トレイ・エドワード・シュルツは『WAVES/ウェイブス』において、自身の極めてパーソナルなストーリーを、主人公タイラーやその妹エミリーの恋人に投影させ、そこにさらに最愛のミュージシャンであるフランク・オーシャンのサウンドとリリックとイメージを重ねるという、かなりトリッキーな試みに挑戦している。できればそうした背景にも留意した上で、是非『WAVES/ウェイブス』を楽しんでもらいたい。(text:宇野維正)■関連作品:WAVES/ウェイブス 2020年7月10日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.
2020年07月19日ジョナ・ヒルの初監督作品「mid90s ミッドナインティーズ」が、9月4日より、全国でロードショーされる。ジョナ・ヒルは、「40歳の童貞男」をはじめとするジャド・アパトー作品でキャリアを積んだ、アメリカを代表する大人気コメディ俳優。2度のオスカーノミネートを果たし、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「マネーボール」「21ジャンプストリート」などの出演作でもよく知られている。今回彼が手がけた「mid90s ミッドナインティーズ」の舞台は、90年代のロサンゼルス。シングルマザーの家庭に育った13歳の少年スティーヴィー(サニー・スリッチ)が、スケートボードを通してかけがえのない仲間達と出会い、子供から大人への扉を開いていく、というジョナ・ヒル自身の半自伝的な10代の想い出をもとに作り上げられた青春ストーリーとなっている。子供と大人の中間で悩む年の頃を描く、誰もが共感必至の青春ストーリー。懐かしくて新しい、90年代への愛情と夢をたっぷりに描いた、この10代の少年たちの成長物語は、あらゆる世代の共感を呼び、ナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ10インディペンデント映画にも選出。全米4館からスタートしたにも関わらず、1,200スクリーン超まで拡大するスマッシュヒットを記録。本作で、不安と希望を胸に未来に立ち向かっていく主人公のスティーヴィーを演じるのは、「ルイスと不思議の時計」「聖なる鹿殺し」のサニー・スリッチ。母親・ダブニー役には、「ファンタスティック・ビースト」シリーズのキャサリン・ウォーターストン。兄・イアンに「ある少年の告白」「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジズ。その他にも人気・実力を兼ね備えた俳優陣が多数出演。また、今回の制作にあたり、タッグを組んだのは、映画スタジオ「A24」。「ミッドサマー」の大ヒットも記憶に新しく、「レディ・バード」「ムーンライト」といった、アカデミー賞候補作を続々と世に送り出すなど、今、世界中の映画ファンから注目の的となっている気鋭のスタジオだ。ライフスタイルがデジタル化される最後の時代――90年代のあの頃を背景に、懐かしくて新しい青春映画のマスターピースがいよいよ日本で公開される。mid90s ミッドナインティーズ (Motion Picture Playlist)【映画情報】mid 90s ミッドナインティーズ国内公開日:9月4日新宿ピカデリー、渋谷ホワイトシネクイント他、全国ロードショー監督・脚本:ジョナ・ヒル『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『マネーボール』(出演)製作総指揮:スコット・ロバートソン『レヴェナント:蘇りし者』、アレックスG・スコット『レディ・バード』製作:イーライ・ブッシュ『レディ・バード』 音楽:トレント・レズナー、アッティカス・ロスキャスト:サニー・スリッチ『ルイスと不思議の時計』『聖なる鹿殺し』、キャサリン・ウォーターストン『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』、ルーカス・ヘッジズ『ある少年の告白』『ベン・イズ・バック』、ナケル・スミス2018年 / アメリカ / 英語 / 85分 / スタンダード / カラー / 5.1ch / PG12 日本語字幕:岩辺いずみ/提供:トランスフォーマー、Filmarks配給:トランスフォーマー © 2018 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.URL:
2020年07月15日映画『mid90s ミッドナインティーズ』が、2020年9月4日(金)より、新宿ピカデリー、渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国公開される。人気俳優ジョナ・ヒルの初監督作品映画『mid90s ミッドナインティーズ』は、アメリカを代表する俳優ジョナ・ヒルが初監督を務める作品。『40歳の童貞男』などのジャド・アパトー作品でキャリアを積んだのち、『マネーボール』でブラッド・ピット演じる主人公の右腕を演じアカデミー賞助演男優賞にノミネート。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ではレオナルド・ディカプリオとのコンビが高く評価された人気俳優が、90年代を舞台とした青春ストーリーを描く。ジョナ・ヒルの半自伝的青春ストーリー映画『mid90s ミッドナインティーズ』は、ジョナ・ヒル自身の半自伝的な10代の想い出をもとに作り上げられた物語だ。90年代のロサンゼルスを舞台に、シングルマザー家庭に育った13歳の少年スティーヴィーが、スケートボードを通してかけがえのない仲間達と出会い、子供から大人への扉を開いていく。90年代のムードを反映ジョナ・ヒル自身が子供時代を過ごした1990年代の雰囲気を再現するため、全編16mmフィルムにこだわって撮影されていることも魅力の一つ。スーパー・ファミコンやカセットテープ、ストリート・ファイターなど90年代を象徴する懐かしいアイテムにも注目だ。音楽はナイン・インチ・ネイルズのフロントマン、トレント・レズナーが手掛けるほか、ニルヴァーナ、ピクシーズ、モリッシー、シール、ファーサイド、ウータン・クラン、ア・トライブ・コールド・クエストなど、90年代のヒット曲で彩る。気鋭スタジオA24の新作ジョナ・ヒルがタッグを組んだのは、『ミッドサマー』などのヒット作をはじめ、『レディ・バード』『ムーンライト』といったアカデミー賞候補作を続々と世に送り出している気鋭の映画スタジオA24。10代の少年たちの成長物語があらゆる世代の共感を呼び、ナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ10インディペンデント映画に選出され、全米4館からスタートしたにも関わらず、1200スクリーン超まで拡大するヒットを飛ばしている。登場人物とキャスト主人公:スティーヴィー(サニー・スリッチ)スティーヴィーは、シングルマザー家庭に育った13歳の少年。小柄な体格で力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っている。主人公を魅力たっぷりに演じるのは、『ルイスと不思議の時計』『聖なる鹿殺し』のサニー・スリッチ。主人公の母:ダブニー(キャサリン・ウォーターストン)主人公の母親ダブニー役は、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのキャサリン・ウォーターストンが担当。主人公の兄:イアン(ルーカス・ヘッジズ)主人公の兄イアン役は、『ある少年の告白』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズが演じる。ストーリー1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィーは兄のイアン、母のダブニーと暮らしている。小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れのような気持ちで、そのグループに近付こうとするが......。【詳細】映画『mid90s ミッドナインティーズ』公開日:2020年9月4日(金) 新宿ピカデリー、渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国公開監督・脚本:ジョナ・ヒル製作総指揮:スコット・ロバートソン、アレックス G・スコット製作:イーライ・ブッシュ音楽:トレント・レズナー、アッティカス・ロスキャスト:サニー・スリッチ、キャサリン・ウォーターストン、ルーカス・ヘッジズ、ナケル・スミス配給:トランスフォーマー
2020年04月03日『マネーボール』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』と2度のオスカーノミネートを果たし、『21ジャンプストリート』などでも知られる俳優ジョナ・ヒルが初監督を務めた『mid90s』が邦題『mid90s ミッドナインティーズ』として、9月4日(金)に公開が決定した。本作は、90年代のロサンゼルスを舞台に、シングルマザーの母と育った13歳の少年スティーヴィーが、スケートボードを通してかけがえのない仲間たちと出会い、子どもから大人への扉を開いていく、ジョナ・ヒル自身の半自伝的な10代の想い出をもとにした青春映画。彼がタッグを組んだのは、日本での『ミッドサマー』の大ヒットも記憶に新しく、『レディ・バード』『ムーンライト』などアカデミー賞の候補作を続々と送り出すなど、世界中の映画好きから注目の的となっている気鋭の映画スタジオ「A24」。懐かしくて新しい、90年代への愛情と夢をたっぷりに描いた10代の少年たちの成長物語はあらゆる世代の共感を呼び、「ナショナル・ボード・オブ・レビュー」のトップ10インディペンデント映画に選出。全米4館からスタートしたにも関わらず、1,200スクリーン超まで拡大するスマッシュヒット。「ジョナ・ヒルによる『レディ・バード』!監督自身の青春と才能から生まれた宝石」(Hollywood Reporter)といった評価も受けている。ジョナ・ヒル自身が子ども時代を過ごし、タイトルにもなっている、本作の象徴的なキーワード“1990年代”の雰囲気と感覚を再現するため全編16mmフィルムにこだわって撮影されていることも魅力の1つで、スーパー・ファミコンや「ストリート・ファイター」など1990年代を象徴するような懐かしいアイテムも。音楽は「ナイン・インチ・ネイルズ」のフロントマン、トレント・レズナーが手掛けるほか、「ニルヴァーナ」「ピクシーズ」、モリッシーから、シール、「ファーサイド」「ウータン・クラン」「ア・トライブ・コールド・クエスト」などによる当時のヒット曲で彩られている。ティザービジュアルでは「たちあがれ、何度でも」という力強いメッセージとともに、不安と希望を胸に未来に立ち向かうように佇む主人公スティーヴィーの姿に釘付けになる。そんな彼を魅力たっぷりに演じるのは、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』『ルイスと不思議の時計』で強い印象を残したサニー・スリッチ。母親ダブニー役に『ファンタスティック・ビースト』シリーズのティナ役で知られるキャサリン・ウォーターストン、兄のイアンに『WAVES/ウェイブス』『ある少年の告白』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズと、人気・実力を兼ね備えた俳優陣が揃う。『mid90s ミッドナインティーズ』は9月4日(金)より新宿ピカデリー、渋谷ホワイト シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:mid90s ミッドナインティーズ 2020年9月4日より新宿ピカデリー、渋谷ホワイト シネクイントほか全国にて公開© 2018 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2020年03月31日新進気鋭のスタジオA24手掛ける最新作、映画『WAVES/ウェイブス』が2020年7月10日(金)に公開。『ムーンライト』を手掛けたA24の最新作は“愛を信じる若者達の物語”A24は、第89回アカデミー賞作品賞を受賞した『ムーンライト』をはじめ、『レディ・バード』、『ヘレディタリー/継承』などの話題作を手掛けてきた映画制作会社。青春映画、ホームドラマ、ホラーといったあらゆるジャンルの作品を、斬新な切り口でフレッシュな物語にアップデートしてきた。今では、アメリカ映画界の最前線に立つ存在だ。そんなA24が新たに手掛けるのは、傷ついた若者たちが、再び愛を信じて生きる希望の物語。時代や国境を越えて誰もが体験する青春の挫折、恋人との別れと 出会い、親子の確執、家族の絆、そしてすべての傷を癒す愛といった普遍的なテーマを、少ないセリフながらとても繊細に、現代的な手法でトレイ・エドワード・シュルツ監督が描写していく。登場人物(キャスト)紹介主演はケルヴィン・ハリソン・Jr、ルーカス・ヘッジズら出演も物語の中心人物となるのは、4人の登場人物。『イット・カムズ・アット・ナイト』に続いてのトレイ・エドワード・シュルツ監督とタッグを組むケルヴィン・ハリソン・Jrと、Netflixドラマ「ロスト・イン・スペース」で注目を集めたテイラー・ラッセルが兄妹役を演じるほか、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた実績も持つルーカス・ヘッジズなど、若手実力派キャストが集結している。主人公・タイラー(ケルヴィン・ハリソン・ジュニア)成績優秀なレスリング部のエリート選手として活躍する高校生。厳格な父親ロナルドとは距離を感じつつも、家庭には恵まれており、何も不自由なく生活を送っていた。ところがある日、不運にも肩を負傷し、医師から選手生命の危機を告げられる。恋人との関係も危うくなり、自分を見失っていく…。エミリー(テイラー・ラッセル)タイラーの妹。家族におきた悲劇から心を閉ざしてしまう。事情を知りながらも、好意を寄せてくれるルークと出会うことで、次第に心を開いていくがー。ルーク(ルーカス・ヘッジズ)エミリーに好意を寄せる青年。エミリーと恋に落ちるが、実はルークもエミリー同様、心に大きな傷を抱えている。アレクシス(アレクサ・デミ―)主人公・テイラーの恋人。テイラーの選手生命が絶たれたあと、彼の子供を妊娠していることに気付く。登場人物の感情とリンクするカニエ・ウェストらの豪華31曲に注目スクリーンの中を躍動するサウンド、カラー、ストーリーが、観るものにいまだかつてない映画体験をもたらし、映画の持つ無限の可能性を感じさせるという点で、A24の作品は他を寄せ付けない。目に映るすべてが登場人物の心情に寄り添い、観ているものに大きな“共感”をもたらしてくれる。なかでも、『WAVES/ウェイブス』では音楽に注目したい。フランク・オーシャンをはじめ、ケンドリック・ラマー、アニマル・コレクティヴ、カニエ・ウェスト、レディオヘッドといった錚々たるアーティスト達の、今の時代を映す31曲を採用。それぞれの音楽が登場人物の感情とリンクするような選曲となっている。<楽曲一覧>アニマル・コレクティヴ「FLORIDADA」「LOCH RAVEN (LIVE)」「BLUISH」テーム・インパラ「BE ABOVE IT」 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」「BE ABOVE IT – LIVE」フランク・オーシャン「MITSUBISHI SONY」「SIDEWAYS」「FLORIDA」「RUSHES」「RUSHES (BASS GUITAR LAYER)」「SEIGFRIED」ダイナ・ワシントン「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」ケルヴィン・ハリソン・Jr「UNKNOWN」エイサップ・ロッキー「LVL」ザ・シューズ「AMERICA」ケンドリック・ラマー「BACKSEAT FREESTYLE」タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス「IFHY」H.E.R.「FOCUS」エイミー・ワインハウス「LOVE IS A LOSING GAME」ファック・ボタンズ「SURF SOLAR」THEY.「U RITE」「U-RITE (LOUIS FUTON REMIX)」カニエ・ウェスト「I AM A GOD」キッド・カディ「GHOST!」グレン・ミラー・オーケストラ「MOONLIGHT SERENADE」コリン・ステットソン「THE STARS IN HIS HEAD(DARK LIGHTS REMIX)」チャンス・ザ・ラッパー「HOW GREAT」SZA feat. アイザイア・ラシャド「PRETTY LITTLE BIRDS」レディオヘッド「TRUE LOVE WAITS」アラバマ・シェイクス「SOUND & COLOR」そして、同作をより表現豊かなものにする、登場人物に寄り添うように自由に動き回る独創的なカメラワークやヴィヴィットな色彩デザインの美しさも見どころだ。ストーリー『WAVES/ウェイブス』高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手で美しい恋人アレクシスもいる。そんなある日、不運にも肩の負傷が発覚し、医師から選手生命の危機 を告げられる。そして追い打ちをかけるかのように、恋人の妊娠が判明。徐々に狂い始めた人生の歯車に翻弄され、自分を見失っていく。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える決定的な悲劇が起こる。一年後、心を閉ざして過ごす妹エミリーの前に、すべての事情を知りつつ好意を寄せるルークが現れる。ルークの不器用な優しさに触れ、次第に心を開くエミリー。やがて二人は恋に落ちるが、ルークも同じように心に大きな傷を抱えていた。そして二人はお互いの未来のためにある行動に出る・・・。【詳細】『WAVES/ウェイブス』公開時期:2020年7月10日(金)※2020年4月10日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー予定だったが、延期となった。監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー作曲:トレント・レズナー&アッティカス・ロス原題:WAVES /2019年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/135分/PG12
2020年01月13日ディズニー&ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』が、2020年12月25日(金)よりディズニー公式動画配信サービス「Disney+」にて独占配信。世界の映画祭でも高い評価を得た本作は、第78回ゴールデングローブ賞では、アニメーション作品賞、音楽賞を受賞。続く第93回アカデミー賞では長編アニメーション賞、作曲賞を受賞する快挙を遂げた。『モンスターズ・インク』の監督が描く、“魂の起源”を探るストーリーディズニー&ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』は、生まれる前の魂<ソウル>の世界を舞台に、人生を輝かせてくれる“人生のきらめき”を見つけるストーリーが描かれる長編アニメーション。『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』など、ディズニー&ピクサーを代表する名作アニメ映画を世に送り出してきたピート・ドクター監督が描く、新たなる物語だ。登場人物物語の主人公となるのは、ジャズ奏者を夢見る中学校の音楽教師ジョー。ある日、彼は夢へのチャンスを掴む目前に、マンホールへ落下し、気づけば彼の“ソウル”だけが肉体から離れてしまう。やがてジョーのソウルが辿り着いたのは、人間が生まれる前に性格や才能、自分の個性や興味 を決める場所“魂<ソウル>の世界”。そしてそこで、自分のやりたいことが見つけられず、「人間の世界に行きたくない」と何百年もソウルの世界に留まっているソウル“22番”と出会う。何を試しても“きらめき”を見つけられず、「人生って、そんなに大切なものなの?」と言う22番。ジョーは「人生には楽しいことがたくさんある」と“きらめき”を持つことの素晴らしさ伝えようとする。まるで人生の迷子のように“生きる目的をみつけられない”22 番と、ジャズ・ピアニストになりたいという夢だけを追いかけ、“夢を叶えるためになんとしても地上に戻りたい”ジョー。果たしてジョーは地上に戻り、夢をかなえられるのか?そして、22番は“人生のきらめき”を見つけられることができるのか?正反対の2人の出会いが奇跡を生む。声優キャスト主人公のジョーに声を当てるのは、『ジャンゴ 繋がれざる者』のジェイミー・フォックス。また魂“22番”はティナ・フェイが務めるほか、アーミア・クエストラブ・トンプソン、フィリシア・ラシャド、ダヴィード・ディグスらが声優キャストとして参加する。日本語版声優に浜野謙太&川栄李奈また、日本語版の主要声優キャストも決定。ジョー役には、バンド「在日ファンク」のボーカル兼リーダーで、俳優としても活躍する浜野謙太が抜擢。浜野にとって本作が洋画アニメーション声優初挑戦となる。また、ソウル“22”番を演じるのは、女優の川栄李奈。2人は、US本社のオーディションを経てディズニー&ピクサーの日本版声優の座獲得。ディズニー&ピクサー声優初挑戦という、2人の声にも期待したい。劇中を彩るジャズミュージックゴールデングローブ賞でノミネートされた、美しい音楽も見逃せない。ジャズミュージックの歌詞は、人気ミュージシャンのジョン・バティステによって、本作の為に描きおろされたもの。作曲は、人気バンド「ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)」のトレント・レズナーと、そのプロデューサーであるアッティカス・ロスが担当している。詳細ディズニー&ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』日本公開:2020年12月25日(金)よりディズニープラスにて独占配信※当初2020年夏公開を予定していたが延期。監督:ピート・ドクター共同監督:ケンプ・パワーズ製作:ダナ・マレー■『ソウルフル・ワールド』© 2021 Disney/Pixarディズニープラスで配信中
2019年11月14日ロールス・ロイスは現地時間の3月23日、同社の最新エンジン「トレント1000-TEN」の初飛行を実施したことを発表。テスト飛行は米国アリゾナ州にて、同社所有の747-200にて行われた。トレント1000TENの「TEN」は「Thrust, Efficiency and New Technology」の略で、同エンジンは「パーフェクトテン」の愛称で親しまれている。トレント1000はANAがローンチカスタマーとなった787-8に搭載されており、2011年より運用。2014年にニュージーランド航空がローンチカスタマーとなった787-9にも搭載されている。トレント1000TENはそのトレント1000の燃費・推力を向上させたモデルになっている。
2016年03月24日シネマカフェがおすすめするサントラ入門盤紹介。第5回目の今回は、“芸術の秋”の訪れを感じる日々におすすめしたい、どっぷりと映画と音楽の世界に浸れる3枚をご紹介。■『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』“ベルセバ”こと「ベル&セバスチャン」のフロントマンとして活躍するスチュアード・マードックが初の脚本・監督デビューを果たした本作は、もともとスチュアートが2009年にソロプロジェクトとして発表した同名アルバムをもとに、映画として語り直したもの。少女“イブ”を主人公に、ミュージカル映画としてポップな楽曲が全編を彩っている。これまでにもさまざまなミュージカル映画のサウンドトラックをご紹介したけれど、本作はもともとはひとつのアルバム作品として発表されている楽曲ばかりで構成されているということもあり、楽曲それぞれがストーリーを語りながらも、それぞれに独立した魅力を放っている。それになにより、スチュアートの書く楽曲はまったくぶれることなく、スウィングするリズムに豊穣なハーモニー、そしてメランコリックに響くメロディには終始うっとりさせれらる。劇中で結成されるポップグループが鳴らすサウンドは、どれもどこか懐かしくて、胸を躍らせるようなものばかり。それは、この映画の最後にジェームズが言う“この夏は僕の最高傑作だ”という言葉のように、いつか過ごした夏に思いを馳せ、当時の胸の高鳴りを気恥ずかしさと切なさが混ざり合ったような感覚と共に思い出すような、そんな気持ちにさせられる音楽ばかりだ。この夏に過ごした時間を思い出しながら、少しずつ訪れる秋を感じるためのサウンドトラックとしてぜひ手にとってほしい一枚。■『ラブ&マーシー』「ザ・ビーチ・ボーイズ」のメインソングライターとして、数多くの名曲を世に送り出したブライアン・ウィルソンの生涯を描く本作。もちろんサウンドトラックには「ザ・ビーチ・ボーイズ」の豊かなサウンドやハーモニーが堪能できる楽曲の数々が収録され、インストゥルメンタルパートはアッティカス・ロスの楽曲が並んでいる。アッティカス・ロスといえば、フェイスブックの創設者マーク・ザッカーバーグを描いたデヴィッド・フィンチャー監督作『ソーシャル・ネットワーク』の音楽を「ナイン・インチ・ネイルズ」のトレント・レズナーと共同で手掛けアカデミー賞を受賞したほか、同じくデヴィッド・フィンチャー監督作『ゴーン・ガール』や『ドラゴン・タトゥーの女』の音楽を手掛け、どちらかといえばシリアスでミステリアスな作風が特徴。爽やかな「ザ・ビーチ・ボーイズ」を描く映画に、なぜアッティカス・ロスが?と鑑賞前は思ってしまうかもしれないけれど、本編で描かれるブライアンをすっぽりと包む孤独や彼の心の闇には、アッティカス・ロスの緊迫感のあるトラックとてもマッチし、物語に情感を与えている。多くの幻聴に悩まされていたブライアンが、実際に聞いていたであろう“音”を想像して制作されたという楽曲の数々は、サンプリングされた「ザ・ビーチ・ボーイズ」のさまざまな楽曲の断片を再び再構成するというかなり実験的な内容。そこにアッティカス・ロスならではの空間を包み込むようなメランコリックな空気が加わり、「ザ・ビーチ・ボーイズ」の楽曲と並べられた本作の中でも聞き応えのあるものばかり。とはいえ、まずなによりブライアンの楽曲はどれもすばらしく、本作をきっかけに「ザ・ビーチ・ボーイズ」のアルバム(特に本編で制作される「ペット・サウンズ」をぜひ)や彼のソロ作に手を伸ばすことを強くおすすめする。壮絶な日々が描かれた物語のラスト、ブライアンとメリンダが見つめあう中で流れる「素敵じゃないか」に涙したひとも少なくないのではないだろうか。■『フリーダ・カーロの遺品―石内都、織るように』佐野洋子の名作絵本『100万回生きたねこ』のドキュメンタリー作品『ドキュメンタリー100万回生きたねこ』で注目を集めた小谷忠典監督の新作として公開された本作。前作ではコーネリアスが音楽を担当していたが、本作ではギタリストの磯端伸一がサウンドトラックを手掛けている。ギターという表現の境界をすり抜けるように、美しくミステリアスで透明感のある磯端伸一のサウンドは、夏の終わりに振る雨のようにひんやりと、スピーカーから空気の中に溶け込んでいく。繊細なメロディが流れはじめたかと思えば、思わぬ方向へとハーモニーが展開していく静謐なギターの音色と、薬子尚代が弾く瑞々しいピアノが絡み合う本作は、長雨の続く秋に室内でゆったりと過ごすのに最適な一枚としてぜひおすすめしたい。(text:Toshihiro Horiai)
2015年09月23日公開中の映画『ゴーン・ガール』の音楽をトレント・レズナーとアッティカス・ロスが手がけている。製作に際し、デイヴィッド・フィンチャー監督はふたりに“安心させてくれるような音楽”をリクエストしたという。妻の失踪からはじまるサスペンスフルな物語にふたりはどのような音楽を提供したのだろうか?その他の画像本作は、結婚5年目を迎え、誰もが幸福だと思っていた妻エイミーが突然、姿を消したことから、事件の容疑者として人々の注目を集めながら妻の捜索を続ける夫ニックの姿と、夫婦の間の秘密を描いた作品だ。トレント・レズナーはナイン・インチ・ネイルズを率いるアメリカの人気ミュージシャン。アッティカス・ロスは英国出身の音楽プロデューサーでレズナーとは何度もタッグを組んでおり、共にハウ・トゥ・デストロイ・エンジェルスとしても活動。フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴン・タトゥーの女』の音楽もレズナー&ロスが手がけている。本作はミステリー的な展開を主軸にしながら、そこにうごめく人々の欲望や絶妙な駆け引き、秘めた想いが渦巻く緊張感あふれる作品だ。しかしフィンチャー監督はふたりに「ふたりの考えるスパの音楽を作ってほしい。マッサージを受けながら耳にするような音楽だ。すべてうまく行くと安心させてくれるような音楽にしてほしい」とリクエストしたという。その理由は「この映画は“うわべ”を描いている。良き隣人、良き夫、良き妻の見かけのことを描いている」からだ。レズナーは「中西部の状況や巨大な邸宅が差し押さえられ、ダウンタウンがゴーストタウン化してしまったアメリカン・ドリームの現状について話し合った。そして、これは彼らが“こうありたい”と願う姿を世界中に示した人々の物語だというアイディアが浮かんできた。そこから、どんな音を集めるのか、どんな楽器を使うのか、そこからどんな色や輪郭が生まれるのかを話し合った」という。『ゴーン・ガール』の音楽の多くは、やわらかい電子音や穏やかなピアノの旋律で構成されている。しかし、ふたりは随所に“ちいさな違和感”を感じさせるようなパルス音やフレーズを挟み込んでいく。時には曲が予想外の方向へと展開し、緊張感が高まるが、再び穏やかなフレーズが訪れる。幸福な夫婦だと思われていたニックとエイミーの“うわべ”と“真実”が音楽で見事に表現されており、映画の密度をさらに高めている。ちなみにフィンチャー監督はふたりに“安心できる音楽”をリクエストしたが、こうもコメントしている。「トレントとアッティカスの音楽が人を安心させてくれるとは思えないね」。穏やかなのに緊迫感のある音楽。『ゴーン・ガール』を観賞する際はふたりの手がけた音にも注目してほしい。『ゴーン・ガール』公開中
2014年12月26日●"SoundCloud"や"Final Cut Pro X"との連携もシームレスに前回、前々回と、4年ぶりにアップデートされたアップルのDAW「Logic Pro X」の目玉機能をチェックしてきたが、今回は作品のアウトプットの部分について紹介していこう。新バージョンで追加された目玉機能をまとめておくと、以下の通り。仮想セッションプレイヤー …… "Drummer"ボーカルのピッチ修正からタイミングの微調整まで、意のままに …… "Flex Pitch"複数のトラックを統合してコントロール …… "Track Stack"さらなる進化を遂げたMIDIエフェクト …… "Arpeggiator"複数のプラグインパラメータを一度にコントロール …… "Smart Control"新設計のビンテージキーボード・シンセサイザー群 …… "Retro Synth"新登場の"Bass Amp Designer"と新しい"Pedalboard ストンプボックス"さらにパワフルになった"ミキサーセクション"機能強化された"スコアエディタ"生まれたての作品を世界へ …… "SoundCloud"や"Final Cut Pro X"との連携新しい"サウンドライブラリ"&"ループ""Logic Remote" (無料・要iPad互換 iOS 6.0以降)スタジオのクオリティをステージで再現 …… "Main Stage 3"最終回となる今回は、SoundCloudやFinal Cut Pro Xとの連携、iPadからワイヤレスで操作が可能な"Logic Remote"、ライブパフォーマンスで活躍する"MainStage 3"の機能をチェックしていこう。○生まれたての作品を世界へ …… "SoundCloud"や"Final Cut Pro X"との連携一昔前では考えられなかった、楽曲の共有。それがLogicから直接、Sound Cloudにアクセスし、生まれたばかりの作品を分かち合う。そんな事もLogicなら手軽に可能。また、メディアブラウザを使ってLogic Pro Xの内容をFinal Cut Pro Xにシームレスに移動、ここで味わえる快適さは、Macを知り尽くしたAppleだからこその強みだろう。○新しい"サウンドライブラリ"&"ループ"Logicが持つ特徴の一つでもある、ループ&サウンドライブラリセクション。今回のバージョンアップに併せ、世界のサウンドクリエータたちの手によって再構築されているのも見逃せない。今までのバージョンのループも保持しながら、Logic Pro Xの新機能を最大限に生かすパッチまで、さらにその領域を拡張。ライブラリパッチは、前述のアルペジエータ、MIDIプラグイン、"TrackStack"の機能に最適化され、"SmartControl"のカスタムセットまで読み込むほどの充実ぶりだ。また、自分のオリジナルサウンドができたら、パッチとして保存でき、"TrackStack"を含む全ての処理、ミキサーのルーティングや、"SmartControl"までが保存されるのだ。●iPadからの操作を可能とする"Logic Remote"と、進化した"Main Stage 3"○iPadからワイヤレスでの操作を可能とする"Logic Remote"また、今回の"Logic Pro X"の登場に併せて用意された"Logic Remote"アプリケーションも見逃せない。このアプリケーションはMacとiPadをワイヤレスで組み合わせ、"Logic Pro X"を部屋中の好きなところから自由に操作できるというモノ。「ただのトランスポート?」そう早合点した人はちょっと待って欲しい。このiPadを利用した"Logic Remote"は、"Logic Pro X" の魅力を倍加して止まない"魔法のアプリケーション"と呼べるモノなのだ。トランスポート、ミキサーの操作は勿論(マルチタッチ対応で複数のフェーダー&ソロ。ミュートボタンを同時に操作。これはもうまさにアナログミキサー感覚!)、時には、鍵盤や、ギターを模したインターフェースに早変わりし、非常に使い勝手のよいデータ入力も行えるのだ。また、前述のアルペジエータとも非常に相性が良く、ラッチ可能な操作子で、リアルタイムにアルペジオを生成することができるのだ。ワイヤレスの利を生かして、ブースからのコントロールが自在な点も見逃せない。ロケートは勿論、ループ再生や、マーカーの設定など、主要なコントロールは全てiPad上で行えるのだ。そう、従来不便だったこんなシーン……例えば、一人で歌録りをする状況などでは、机上のRecボタンを押し→ヴォーカルブースに駆け込み歌う→ブースを出てロケートを停止→またRecボタンを押し……というあの無間地獄から解放されるのだ。また、ミックス確認においても、iPadを手にソファーに腰掛け、客観的に聴きながらミックス確認&修正作業、などという離れ業までこなしてしまう。それがこの"Logic Remote"なのだ。アプリはApp Storeから無料でダウンロードできる。システム条件は、iOS 6以降をインストールした第2世代以降のiPadまたはiPad miniとなっている。○スタジオのクオリティをステージで再現 …… "Main Stage 3""Logic Remote"に言及したからには、この"MainStage 3"にも是非触れておきたい。あのナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーも、実際にステージで使用しているこのアプリケーションは、前述のソフトウェア音源を含む80を超える音源(パッチ数は1500以上)、そして多数のMIDIプラグインやAudio Unitsプラグインを内包、スタジオで吟味されたオリジナルパッチを"Logic Pro X"から読み込める、完全互換保証の優れモノだ。外部キーボード、フットペダル、そしてドラムパッドに至るまで、自分好みのデバイスを接続、あらゆる場所でスタジオクオリティ・サウンドを再現できるのだ。部屋の中と外までシームレスにしてしまう"MainStage 3"。さあ、書を捨てよ、町へ出よう。以上、3回にわたって触れてきた"Logic Pro X"の魅力だが、その凄さは皆さんに伝わっただろうか。しかし……最後の最後に、まだ驚くべき事実は残っていた。それはこれ以上ない、コストパフォーマンスの高さだ。AppStoreのダウンロード販売で、なんと17,000円! くれぐれも念を押しておくが、この価格はアップグレード価格などではなく、フルバージョン価格なのだ。筆者がその昔購入した、Appleが取り扱う前のLogic Ver.3などは、13万円もしたのに……。 しかも、欲しい時にダウンロード。入手後、即・音楽制作へ突入できるとは、何と素晴らしい時代になったのだろうか。「広く・そして深く」……初心者から、熟練の上級者まで、実に懐の広い"Logic Pro X"。初めて手に取るユーザーには、何より「触れて・見て・聴いて」これに尽きるだろう。そして以前からのユーザーには、細かい部分での気配りが何より嬉しく、音楽制作の後押しをしてくれる頼もしい相棒に、今まで以上に「触れて・見て・聴いて」欲しいと願うばかりである。※本稿執筆中に、Logic Pro Xについては、アップデート版となるバージョン10.0.2の提供が開始されている。このアップデートでは以下の点が改善され、全般的な安定性とパフォーマンスが向上している。Flex Pitch編集で「取り消し」コマンドが正しく動作するようになったVintage Electric Pianoプラグインがすべてのサンプルレートで正しく動作するようになった「録音して取り込む」キーコマンドで、MIDI音源が削除されなくなったDrummerリージョンをダブルクリックしてエディタを開閉できるようになったピアノロールエディタに空のウインドウが表示される問題の改善
2013年08月22日現在ロサンゼルスで『トワイライト』シリーズの最終作を撮影中のクリステン・スチュワートの次回作は、あのグリム童話「白雪姫」に着想を得たファンタジーになりそうだ。「白雪姫」に独自の要素を盛り込んだ実写映画化『Snow White and The Huntsman』(原題)のプロデューサーのパレク・パテルが自身のTwitterにクリステンが「契約の最終段階に入った」とつぶやいた。エヴァン・ドハーティによる脚本は、300名近いハリウッドの業界関係者が投票によって優秀な脚本を選ぶ「THE BLACK LIST」において、昨年人気の高かった作品だ。白雪姫の命を狙う女王役にはシャーリーズ・セロンの起用がうわさされている。また、女王の命を受けて姫の命を狙うも、彼女を導く存在に変貌する猟師をヴィゴ・モーテンセンが演じる。監督はNIKEやトヨタのCM、トレント・レズナーのプロジェクト「How To Destroy Angels」のPVなどを手がけてきたルパート・サンダース。公開予定は来年12月。撮影は今年8月よりロンドンで始まる予定。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:エクリプス/トワイライト・サーガ 2010年11月6日より丸の内ルーブルほか全国にて公開TM & © 2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.ニュームーン/トワイライト・サーガ 2009年11月28日より全国にて公開© 2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.トワイライト〜初恋〜 2009年4月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ランナウェイズ 2011年3月12日、シネクイントほか全国にて公開© 2010 Runaways Productions,LLC.All Rights Reserved.■関連記事:後藤真希デビュー当時、トイレに呼び出された?芸能界の恐怖を告白K・スチュワート×D・ファニング『ランナウェイズ』試写会に30組60名様ご招待毎年恒例、オスカー前夜に最低映画を表彰する第31回ゴールデン・ラズベリー賞発表毎日映画コンクール授賞式稲垣吾郎、極悪人役にSMAPメンバー「地が出てるね」【シネマモード】2011年、注目なのは誰?
2011年03月18日話題の『ソーシャル・ネットワーク』の4冠に、日本でも人気のドラマ「glee」の2年連続作品賞受賞、ナタリー・ポートマンの主演女優賞受賞など今年も大きな盛り上がりを見せた第68回ゴールデン・グローブ賞。1月16日(現地時間)にロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルで開催された授賞式には候補者たちをはじめとする数々の豪華セレブが姿を見せ、レッドカーペットを歩いたが、その中には「X JAPAN」のリーダー、YOSHIKIの姿も!アメコミの第一人者として知られるスタン・リー氏と共に授賞式に出席した。X JAPANは昨年8月、日産スタジアムでのライヴ、さらにその後、北米ツアーを敢行し、大成功を収めた。年末には、今年5月公開のアニメーション映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』の主題歌(「Scarlet Love Song」)を担当することが発表されたばかり。YOSHIKIは現在、ロサンゼルスのスタジオを拠点としているが、昨年の北米ツアーで手ごたえを感じ、現在、不眠不休でアルバム製作を進めていることを自身の公式サイトである「YOSHIKI mobile」を通じて明らかにしていた。ゴールデン・グローブ賞授賞式の会場に登場した際も、今年の抱負として「15年ぶりにX JAPAN のアルバムを発売する」と音楽活動について強い決意を語っていたYOSHIKI。今回のゴールデン・グローブ賞授賞式には、投票権を持つハリウッド外国人映画記者協会のメンバーのひとりから直々に招待を受けて出席する運びになった。ちなみにこの日、同行したスタン氏は、映画化もされている「スパイダーマン」、「X-メン」、「ハルク」などの人気コミックを手がけ、いわずと知れたアメコミ界の重鎮。これらの作品を刊行している老舗出版社「マーベルコミック」の創業者である。昨年10月、YOSHIKI自身がヒーロー役となるコミック「ミュージックマン」の製作発表を共同で行っており、YOSHIKIとは非常に親しい間柄だという。YOSHIKIは、授賞式に出席した感想を尋ねられると「久しぶりにレコーディングから離れて楽しい時間を過ごせた!また、『ソーシャル・ネットワーク』でトレント・レズナーが作曲賞を受賞していて、同じアーティストとしてとても興味深かった」と語った。ちなみに、昨年YOSHIKIがワールド・プレミアに出席していた『バーレスク』も主題歌賞を受賞。ひとりのアーティストとして刺激を受ける部分もあったのでは?今後の国内外での活動にさらなる期待がかかる。■関連作品:第68回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]■関連記事:英国アカデミー賞ノミネーション発表、『英国王のスピーチ』が最多14部門で候補に「glee」がGG賞2年連続作品賞で3冠!アル・パチーノ、S・ブシェミらも受賞杏、ゴールデン・グローブ賞に感激!父・渡辺謙に続いて海外進出!?『ソーシャル・ネットワーク』ゴールデン・グローブ賞4冠N・ポートマン主演女優賞“オヤジ代表”泉谷しげる、若者に過激なエール!「灰皿で殴っちゃダメ」
2011年01月19日1月16日(現地時間)、第68回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が開催され、『ソーシャル・ネットワーク』が前評判通りの強さで作品賞、監督賞を含む4冠に輝いたほか、ドラマ部門の主演女優賞をナタリー・ポートマン(『ブラック・スワン』)、主演男優賞をコリン・ファース(『英国王のスピーチ』)が獲得した。ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)会員の投票によって選ばれるゴールデン・グローブ賞。これまでの賞レースを引っ張ってきた『ソーシャル・ネットワーク』が作品、監督、脚本賞および作曲賞の4冠を獲得し、下馬評通りの強さを見せる一方で、男優、女優の各賞はバラつきを見せ、アカデミー賞ノミネーション発表を前に、今後を占う上で興味深い受賞結果となった。まずはドラマ部門。主演男優賞は『英国王のスピーチ』で国王ジョージ6世を演じたコリン・ファースがハリウッドのウォーク・オブ・フェイム入りに続き栄冠に輝いた。昨年の『シングルマン』に続く2度目のノミネートでの戴冠。オスカー獲得も見えてきた。主演女優賞は、『ブラック・スワン』で主人公のダークな内面を見事に演じきったナタリー・ポートマンが受賞。ナタリーは、2004年に『クローサー』で助演女優賞に輝いたのに続いて、2度目のゴールデン・グローブ賞受賞となった。少しふっくらした様子のナタリーは淡いピンクのドレスで授賞式に登場し、満面の笑みでトロフィーを受け取った。ドラマ部門とミュージカル・コメディ部門を併せ、その中から選出される助演男優賞&女優賞は、実在する伝説のボクサーを題材にした『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベイルとメリッサ・レオが受賞。今後、『ザ・ファイター』が賞レースの台風の目となる可能性も!ミュージカル・コメディ部門で存在感を見せたのが、母親2人と異母姉弟という4人の家族と姉弟の父親の物語を描いた『キッズ・オールライト』。作品賞を獲得すると共にアネット・ベニングが主演女優賞に輝いた。同部門の主演男優賞は『Barney’s Version』(原題)のポール・ジアマッティ。過去に『サイドウェイ』と『シンデレラマン』で主演男優賞と助演男優賞に一度ずつノミネートされながらも涙を呑んできたが、見事に3度目の正直を果たした。『ツーリスト』で主演男優賞、女優賞に揃ってノミネートされていたジョニー・デップ(※『アリス・イン・ワンダーランド』でもノミネート)とアンジェリーナ・ジョリーは共に受賞ならず。また、アニメーション作品賞は、こちらも前評判通り『トイ・ストーリー3』が受賞。ほかに外国語映画賞にデンマークの作品『IN A BETTER WORLD』が輝いたほか、主題歌賞をダイアン・ウォーレンの手による『バーレスク』のスコア「YOU HAVEN’T SEEN THE LAST OF ME」が受賞。長年にわたって映画界に貢献してきた人物を称えるセシル・B・デミル賞は、今年で68歳を迎えるロバート・デ・ニーロに贈られた。受賞結果がアカデミー賞の受賞結果と重なると言われることが多いゴールデン・グローブ賞だが、昨年はその“例外”と言える結果に…。『アバター』が作品賞と監督賞に輝いたにもかかわらず、オスカー受賞はならず。逆に、『ハート・ロッカー』はゴールデン・グローブ賞では無冠だったが、その後、徐々に勢いを増し、オスカーでは見事に6冠を獲得した。さて、今年はどのような影響を今後の賞レースに与えることになるのか――?特に各部門で主演女優賞に輝いたナタリーとアネットの“女の戦い”が白熱することは必至!アカデミー賞のノミネーション発表は1月25日、授賞式は2月27日(いずれも現地時間)。受賞結果一覧<ドラマ部門>作品賞:『ソーシャル・ネットワーク』主演男優賞:コリン・ファース(『英国王のスピーチ』)主演女優賞:ナタリー・ポートマン(『ブラック・スワン』)<ミュージカル・コメディ部門>作品賞:『キッズ・オールライト』主演男優賞:ポール・ジアマッティ(『Barney’s Version』(原題))主演女優賞:アネット・ベニング(『キッズ・オールライト』)監督賞:デヴィッド・フィンチャー(『ソーシャル・ネットワーク』)脚本賞:『ソーシャル・ネットワーク』助演男優賞:クリスチャン・ベイル(『ザ・ファイター』)助演女優賞:メリッサ・レオ(『ザ・ファイター』)アニメーション映画作品賞:『トイ・ストーリー3』外国語映画賞:『IN A BETTER WORLD』(英題/デンマーク)作曲賞:トレント・レズナー、アッティカス・ロス(『ソーシャル・ネットワーク』)主題歌賞:「YOU HAVEN’T SEEN THE LAST OF ME(『バーレスク』/作詞・作曲:ダイアン・ウォーレン)セシル・B・デミル賞:ロバート・デ・ニーロ© ロイター/AFLO■関連作品:バーレスク 2010年12月18日より丸の内ルーブルほか全国にて公開ツーリスト 2011年3月5日より日劇3ほか全国にて公開ザ・ファイター 2011年3月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.ブラック・スワン 2011年春、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.ソーシャル・ネットワーク 2011年1月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.第68回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]第83回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:「glee」がGG賞2年連続作品賞で3冠!アル・パチーノ、S・ブシェミらも受賞杏、ゴールデン・グローブ賞に感激!父・渡辺謙に続いて海外進出!?コリン・ファース、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイム入りを果たす【ハリウッドより愛をこめて】オスカー有力候補は?ハリウッドはベビーラッシュ!“オヤジ代表”泉谷しげる、若者に過激なエール!「灰皿で殴っちゃダメ」
2011年01月17日塚本晋也監督最新作『鉄男 THE BULLET MAN』が“北米プレミア”と銘打って、開催中の第9回トライベッカ映画祭において4月25日(現地時間)に上映された。SOHO近くの「イーストヴィレッジ・シネマ」にて行われたこの日の上映会には、10代の若者を中心としたニューヨーカーが数多く駆けつけた。先日、活動休止中のインダストリアルバンド、ナイン・インチ・ネイルズ が本作のエンディングテーマを担当することが発表されたが、この日はそのエンディングテーマが入った本編が世界で初めて上映された。この楽曲を含む大音響と映像の迫力に、ニューヨーカーたちも相当驚いたよう。多くが旧作の『鉄男』シリーズは未見という若者たちの口からは「COOL!」など作品を讃える声が聞かれ、上映後のティーチインも大きな盛り上がりを見せた。渡米中の塚本監督は「僕としては、いよいよ最後になる“鉄男”を作り上げ、そしてナイン・インチ・ネイルズの方はライヴ活動を止め、活動休止というニュースがあった矢先のこの2010年、お互いに“鉄男”を媒介に合体できたことは、本当に意味があると感じています。初上映の今日、このニューヨークから、一緒に全世界に飛び出せて嬉しいです。(バンドの中心人物である)トレント・レズナーさんが“電子のコブシ”をビンビン効かせて頑張ってくれた。この曲をいただいてどのように使うか考えていた時期、自然と口ずさんでいました(笑)」とエンディングテーマ入りの上映にご満悦の様子。一方、本作の谷島正之プロデューサーからはこんな苦労話も…。「(ナイン・インチ・ネイルズが)曲を書いてくれると言って待つこと、ゆうに1年。ついこの前の2月、何の前触れもなく、ある日突然、曲が送られてきました。さすがスーパースター、スケジュール無視。そしてエンディングを丸々作り変え、今週頭の4月19日に完成させ、慌ててフィルムを25日に上映するべく、こちらに送りました」。主演のエリック・ボシックは「撮影は、肉体面よりも精神面で想像以上に過酷でした。自分の息子を失うという非常に暗い体験をするので、その重い表現をするため、自分の過去の傷を開かなくてはならず、しかも9か月間の撮影期間中ずっとでした」とふり返ったが、その苦労もこの日の大盛況で報われたようだ。『鉄男 THE BULLET MAN』は5月22日(土)より全国にて公開。■関連作品:鉄男 THE BULLET MAN 2010年5月22日より全国にて公開© TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009■関連記事:『鉄男』最新作N.Y.上陸!エンディング曲にナイン・インチ・ネイルズ塚本晋也の新たな『鉄男』が北米上陸!真田広之と共にアメリカでの栄誉の喜び語るマット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!塚本晋也、深夜のヴェネチアを興奮の渦に「レッドカーペット歩けるのはすごいこと」塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!
2010年04月28日ニューヨークで開催中の第9回トライベッカ映画祭に正式出品されている『鉄男 THE BULLET MAN』のトーク・イベントが4月24日(現地時間)にSOHOのアップルストアにて開催され、塚本晋也監督と主演俳優のエリック・ボシックが出席した。また、こちらのトーク・イベントにて、本作のエンディングテーマに、全米アルバムチャートNo.1にも輝いたナイン・インチ・ネイルズ の書き下ろしの新曲が使用されることもあわせて発表された。熱狂的な“TETSUO”&“TSUKAMOTO”ファンが集まり大盛況となったこちらのトークイベント。映画の予告編とハイライトシーンがスクリーンで上映されると、アップルストア中に大音響が響きわたり、『何事か!?』と一般のお客さんも詰めかけ、ちょっとした騒動に。塚本監督は「本作は20年間ずっと作り続けてきた私の集大成的作品。当初、アメリカ映画として作る発想から始まったので英語映画にしたが、舞台にニューヨークを選ばなかったのは、東京を壊すべきだと思ったから。60年間戦争が起きてない日本は平和ボケしていて、平和のありがたみを忘れている。だからこそ、その東京で“報復か否か”というテーマをアメリカ人の肉体を使って描きたかった」と語った。さらに劇中の音楽や映像技術についても言及。「この映画にとって音楽が非常に大事で、まるでライヴを見るように作るのが目標だった。映像とサウンドを一体化し、その迫力を体感できるようにしたかった。映画の3D化が進む時代に、エリックの顔に実際に鉄を付けて、暴れさせて撮影したのは、絶対にその方が3Dで撮るよりもリアリティが出せるから。『タイタニック』の船が沈没する素晴らしいCGよりも、『ポセインドン・アドベンチャー』でスタントマンが肉体を使って、セットが回転しながら沈没していく表現の方が、自分も一緒に沈んでいく気分になり、リアリティがあって、手に汗握った。この作品は『アバター』の3分の1の上映時間ですが、疲労度は3倍と評価をいただいています」と力を込めた。一方のエリックは「主演に選ばれたのは宝くじに当たった気分。この映画に出演することは、映画の歴史の一部になったということだと思う。それが嬉しかった」と改めて本作に参加した喜びを語った。このトーク・イベントで、2009年の世界ツアーを最後に活動休止していたインダストリアルバンド、ナイン・インチ・ネイルズ がエンディングテーマを担当することが発表された。バンドの中心人物、トレント・レズナーが、大ファンを公言する塚本晋也監督の最新作『鉄男 THE BULLET MAN』に共鳴。デヴィッド・リンチ監督の『ロスト・ハイウェイ』以来となる書き下ろし楽曲「THEMEFOR TETSUO THE BULLET MAN」がエンディングテーマとして使用されることになった。塚本監督は「『鉄男II』の後にトレント・レズナー氏からファンレターをもらい、ビデオ・クリップの監督依頼を受けたが実現しなかった。しかしこの映画でお互いの20年間の夢がとうとう叶った。しかも『鉄男』という最も理想的な形で彼らと“合体”出来ました。念願叶って『鉄男』で一緒に出来きたので、かなり爆発しているという気がします」と喜びを語った。『鉄男 THE BULLET MAN』は5月22日(土)より全国にて公開。■関連作品:鉄男 THE BULLET MAN 2010年5月22日より全国にて公開© TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009■関連記事:塚本晋也の新たな『鉄男』が北米上陸!真田広之と共にアメリカでの栄誉の喜び語るマット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!塚本晋也、深夜のヴェネチアを興奮の渦に「レッドカーペット歩けるのはすごいこと」塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!世界のツカモト、全篇英語で挑んだ21世紀版『鉄男』で“全世界同時”会見
2010年04月25日