第74回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ部門)を受賞し、第89回アカデミー賞では8部門にノミネートされている「プランB」製作の『ムーンライト』。このほど、本作で同監督賞にもノミネートされているバリー・ジェンキンス監督からコメントが到着、さらに最新の映像技術で映し出される、独特の色彩を放つ場面写真が一挙に解禁となった。学校では“チビ”(Little)というあだ名でいじめられ、麻薬常習者の母親のポーラ(ナオミ・ハリス)からは育児放棄をされているシャロンは、マイアミの貧困地域で暮らしている、内気な性格の男の子。彼にとっての救いは、近所に住む麻薬のディーラーの男ホアン(マハーシャラ・アリ)とその妻、そしてたった1人の男友達のケビンの存在だった。そんな日々の中、シャロンは、ケビンに惹かれている自分に気づく。しかし、彼が生きるコミュニティでは、ゲイであることは受け入れてもらえないと、幼いながらも気づいていたシャロン。誰にも、もちろんケビンに対してもそのことを伝えられずにいた。そんなとき、ある事件が起きて…。人種、年齢、セクシュアリティを越えた、普遍的な感情に訴えかけ、人が人を想うことの“純真さ”を描いた“愛”の物語となる本作。全米の主要メディアから「2016年ベスト1ムービー」に選出され、「この映画を観終わって映画館を出るときに、人生がかわっている」(ローリングストーン誌)、「この映画こそが、我々が映画を観る理由なのだ」(タイムアウト)など、世界中から熱狂的な賛辞が贈られている。本作の脚本も手がけ、脚色賞にもノミネートされているジェンキンス監督は、本作について「映画が心に沁みるというより、観客自身がこの映画の中に沁みていくという感覚じゃないかな。だから、映画館を出た後も、登場人物のことが、観客の心の中にあるんだ」とコメント。「この映画は、自分の気持ちを言葉にできずに押し殺したことがあったり、自分を変えようと願ったことがある人間が、自由になる感動を描いている。心の中では強く望んでいるのに、それを表現する勇気がない人間もいる。自分が何者かを探し、本当の自分を愛することができたとき、初めて誰かを愛することができるんだ」と語り、世界中が瞬く間に虜になったこの愛の物語について、自身の言葉で語っている。また、本作で特徴的なのは、登場人物の感情の機微も余すことなく映し出すような圧倒的な映像美。今回届いた場面写真の1枚1枚からも伺い知ることができそうだ。『ムーンライト』は4月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月15日ニューヨークを舞台に、『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル監督のもとにウィル・スミス、ナオミ・ハリス、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集した『素晴らしきかな、人生』。普段は明るいキャラのエンターテイナーとして知られるウィルだが、本作ではイケイケ広告マンから “人生のドン底”に陥った男というギャップの演技を見せている。舞台はニューヨーク。華やかで、時代の最先端を走る広告代理店の代表ハワード。だが、彼は最愛の娘を失ったことで、自分の人生を見失ってしまう。そんな人生ドン底を迎えた男の前に、ある日、突然現れたのは3人の奇妙な舞台俳優たち。彼らとの出会いによってハワードの人生に変わり始め…。本作で主人公ハワードを演じたウィルは、成功を収めたイケイケ経営者から人生のドン底を経験し、心を閉ざした男という見事なギャップの演技を披露する。今回届いた場面写真でも、大勢の社員を前にスピーチしていたイケイケシーンから一転、最愛の娘の死によって“人生のドン底”に陥り、ひたすらドミノを並べ続ける孤独な男の姿がとらえられている。クリスマスのイルミネーションを背景にした、ウィルとナオミ・ハリスとの深刻な面持ちのツーショットも到着している。ウィルは本作について「コンセプトに出演者全員が揺さぶられたんだ。監督が声をかけた第一候補全員が『イエス』と首を縦に振った。僕たちはこの素晴らしい映画を創り上げる一員になりたいと思ったんだ」と、豪華キャストが出演を即答したことを明かす。心を閉ざしてしまったハワードは、オフィスでは黙々とドミノを並べている。そんな彼を心配する友人の声かけにも、悲しみに暮れた瞳で見つめ返すだけ。娘との幸せな日々を奪われた悲しみ、怒り、苦しみを、ウィルは数少ないセリフと表情で表現する。本作の役柄についてウィルは、「物語序盤、ハワードが1人のシーンでは、心の中ではいろんなことをしゃべってるんだけど、声にはならない。そこが面白いんだ。1人きりのシーンでも“コミュニケーション”は十分ある。この映画のすばらしいキャストとの共演と同じくらい、そのチャレンジが楽しかったよ」と語る。本作での演技は、ウィルにとって新境地となったようだ。特に見逃せないのが、自転車でクリスマスのニューヨークを走るシーン。ウィルは、猛スピードで道路を逆走することで、ハワードのやりきれない感情を重ねている。また、本作の舞台である「ニューヨークの街の美しさが、ハワードやほかのキャラクターが抱える悲しみや葛藤と対照をなしていた」とも明かしている。そんなウィルの演技をより効果的に見せるもうひとつの立役者は、ハワードのファッション。人生の絶頂時に着ている深い紫色のシャツは尊厳さや品性を醸しつつ、襟元や袖まわりには余裕さえ感じさせる。その一方、意気消沈したハワードの心情に寄り添うのは、ダークカラーを基調としたセーターとジーンズ、スニーカーといった特徴のないノームコアスタイル。かつてのハワードのアイデンティティを喪失させる演出効果にひと役買っている。ウィルをはじめ、ファッションアイコンとしても人気のある役者陣が顔を揃える本作では、「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」「クロエ(Chloe)」「トム・フォード(TOM FORD)」「ジル・サンダー(JIL SANDER)」「イザベル・マラン(ISABEL MARANT)」などの華麗なるファッションや、キャストごとのコーディネートの違いなども見どころとなっている。『素晴らしきかな、人生』は2月25日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月27日2月26日(現地時間)に開催される第89回アカデミー賞のノミネートが24日に発表。賞レースで快進撃中の『ラ・ラ・ランド』が最多14ノミネーションを得た。日本のスタジオジブリが海外と共同製作した『レッドタートルある島の物語』が長編アニメーション部門にノミネートされた。今年のノミネーション発表は、ブリー・ラーソンや渡辺謙など、過去のアカデミー賞受賞者や候補者が映像に登場し、それぞれの思い出を語りながら候補を発表していくという新しいスタイル。前哨戦の目玉の1つ、第74回ゴールデン・グローブ賞(以下、GG賞)で作品賞など候補になった部門すべてを制覇し、最多7部門を受賞した『ラ・ラ・ランド』は作品、監督、主演男優、主演女優、作曲、主題歌賞(2曲)など13部門で14ノミネーション。『イヴの総て』(50)『タイタニック』(97)と並ぶ最多ノミネーションを獲得した。次いで、8部門で候補になったのは『メッセージ』、GG賞ドラマ部門作品賞を受賞した『ムーンライト』。後者はマハーシャラ・アリの助演男優賞受賞が有力視されている。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、『LION/ライオン~25年目のただいま~』、メル・ギブソンが1945年の沖縄戦を描いた『Hacksaw Ridge』(原題)が6部門で候補になった。昨年の「オスカーは真っ白」騒動を受けて、各俳優賞でアフリカ系の俳優が候補入りを果たしている。主演男優賞にデンゼル・ワシントン、主演女優賞にルース・ネッガ、助演男優賞には前出のマハーシャラに加えてインド系のデヴ・パテル、助演女優賞は候補5人のうち3人(ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ナオミ・ハリス)がアフリカ系だ。GG賞ではドラマ部門の授賞は各作品が分け合う形になったので、アカデミー賞でも得票がバラついた結果、『ラ・ラ・ランド』が圧勝という形になる可能性もある。今年は『ラ・ラ・ランド』が大本命視されているが、監督や俳優は各映画賞によって結果が異なる状況が続いている。先が読めないだけに、より楽しみなオスカー・レースが展開される。授賞式は2月26日(現地時間)、ロサンゼルスのコダック・シアターで開催される。主要部門候補は以下の通り作品賞『メッセージ』『Fences』(原題)『Hacksaw Ridge』(原題)『最後の追跡』『Hidden Figures』(原題)『ラ・ラ・ランド』『LION/ライオン~25年目のただいま~』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『ムーンライト』主演男優賞ケイシー・アフレック(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)アンドリュー・ガーフィールド(『Hacksaw Ridge』原題)ライアン・ゴズリング(『ラ・ラ・ランド』)ヴィゴ・モーテンセン(『はじまりへの旅』)デンゼル・ワシントン(『Fences』原題)主演女優賞イザベル・ユペール(『ELLE』)ルース・ネッガ(『ラビング愛という名前のふたり』)ナタリー・ポートマン(『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』)エマ・ストーン(『ラ・ラ・ランド』)メリル・ストリープ(『マダム・フローレンス!夢見るふたり』)助演男優賞マハーシャラ・アリ(『ムーンライト』)ジェフ・ブリッジズ(『最後の追跡』)ルーカス・ヘッジズ(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』デヴ・パテル(『LION/ライオン~25年目のただいま~』)マイケル・シャノン(『Nocturnal Animals』原題)助演女優賞ヴィオラ・デイヴィス(『Fences』原題)ナオミ・ハリス(『ムーンライト』)ニコール・キッドマン(『LION/ライオン~25年目のただいま~』オクタヴィア・スペンサー(『Hidden Figures』原題)ミシェル・ウィリアムズ(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)監督賞ドゥニ・ヴィルヌーヴ(『メッセージ』)メル・ギブソン(『Hacksaw Ridge』原題)デイミアン・チャゼル(『ラ・ラ・ランド』)ケネス・ロナガン(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)バリー・ジェンキンス(『ムーンライト』)脚色賞『メッセージ』『Fences』(原題)『Hidden Figures』(原題)『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ムーンライト』オリジナル脚本賞『最後の追跡』『ラ・ラ・ランド』『ロブスター』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『20センチュリー・ウーマン』撮影賞『メッセージ』『ラ・ラ・ランド』『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ムーンライト』『沈黙 -サイレンス-』作曲賞『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』『ラ・ラ・ランド』『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ムーンライト』『パッセンジャー』主題歌賞「Audition」(『ラ・ラ・ランド』)「Can’t Stop the Feeling」(『Trolls』原題)「City of Stars」(『ラ・ラ・ランド』)「The Empty Chair」(『Jim: The James Foley Story』 原題)「How Far I’ll Go」(『モアナと伝説の海』)長編アニメーション映画賞『Kubo and the Two Strings』(原題)『モアナと伝説の海』『My Life as a Zucchini』(原題)『レッド・タートルある島の物語』『ズートピア』外国語映画賞『幸せなひとりぼっち』(スウェーデン)『ヒトラーの忘れもの』(デンマーク)『Tanna』(オーストラリア)『セールスマン』(イラン)『ありがとう、トニ・エルドマン』(ドイツ)(text:Yuki Tominaga)■関連作品:LION/ライオン~25年目のただいま~ 2017年4月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia
2017年01月25日米国時間1月8日に発表された第74回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ部門)を受賞した、ブラッド・ピットの製作会社「プランB」が贈る『ムーンライト』。このほど、米監督組合賞(DGA)に、本作の監督バリー・ジェンキンスがノミネートされ、1月13日現在でトータル118部門受賞、300部門ノミネートに到達したことが分かった。学校では“チビ”(Little)というあだ名でいじめられ、麻薬常習者の母親のポーラ(ナオミ・ハリス)からは育児放棄をされているシャロン(アレックス・ヒバート)はマイアミの貧困地域で暮らしている、内気な性格の男の子。生活の中で行き場を失ったシャロンだったが、彼にとっての救いは、近所に住む麻薬のディーラーの男ホアン(マハーシャラ・アリ)とその妻、そしてたった1人の男友達のケビンだった。そんな日々の中、シャロンは、ケビンに惹かれている自分に気づく。しかし、彼が生きるコミュニティでは、ゲイであることは受け入れてもらえないと幼いながらも気づいていたシャロン。誰にも、もちろんケビンに対してもそのことを伝えられずにいた。そんなとき、ある事件が起きて…。本年度の賞レースを席巻し、低予算作品ながら北米で大ヒットを記録している本作。マイアミを舞台に、自分の居場所とアイデンティティを探すある少年の成長を少年期から3つの時代構成で描き、ドラッグ、いじめ、貧困、LGBTなど多くのテーマをはらみながら映し出す。先日発表された第74回ゴールデン・グローブ賞での作品賞(ドラマ部門)受賞、英国アカデミー賞でも作品賞など4部門、米製作者組合賞(PGA)にもノミネートされている中、監督組合賞(DGA)にジェンキンス監督がノミネートされた(発表は2月4日)。全米メディアでも高評価のレビューが続き、米映画批評サイト「ロッテントマト」では98%の高評価を獲得。さらに米タイム誌をはじめワシントン・ポスト紙、ロサンゼルスタイムズ紙、ザ・ガーディアン紙などが今年の映画ベスト1に選出するなど、今年最大の賛辞が寄せられている。エグゼクティブプロデューサーをブラッドが務めており、主人公シャロンの麻薬常習者の母親を演じたナオミ・ハリス(『007』シリーズ)、シャロンの面倒を見る麻薬ディーラーを演じたマハーシャラ・アリ(「ハウス・オブ・カード野望の階段」)のキャスト陣も各賞で受賞・ノミネート。ジェンキンス監督による脚本も注目を集めている。『ムーンライト』は2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月13日ウィル・スミス、ヘレン・ミレンら豪華共演で贈る『プラダを着た悪魔』監督最新作『素晴らしきかな、人生』。このほど、ロンドンにてヨーロッパプレミアが開催され、その模様が映像とともに到着した。ニューヨークで開催されたワールドプレミアに続き、12月15日(現地時間)にロンドンのレスター・スクエアにて華やかに開催された本プレミア。映画のタイトルとクリスマスのイメージが散りばめられたレッドカーペットには、主演のウィルに、ヘレン、エドワード・ノートン、ナオミ・ハリス、ジェイコブ・ラティモアら豪華キャスト、そしてデヴィッド・フランケル監督が登場。会場に集まった4,000人を越えるファンに温かく迎えられた。特に注目を集めたのは、ウィルが深紅のドレスに身を包んだヘレンをエスコートする場面。大人の女性の魅力あふれる英国の“デイム”ヘレンと、クールなダークスーツで決めたウィルの2ショットは場内を魅了した。また、セルフィやサインなど、気さくなファンサービスにも喝采が贈られた。まず、マイクを向けられたウィルが「素晴らしい気分だよ。みなさん、元気ですか?」と挨拶。続いてフランケル監督が「この映画を見て下さった方々が、大切な人との結びつきを求めて家族のもとに帰って行っていった。まさにそれが映画のテーマなんです」と、人と人との結びつきを描いたことを語った。ウィルの同僚役を演じたエドワードは「映画には愛がぎゅっとつまっている。登場人物は互いに深い友情と愛情で結ばれているのさ。そして、それが伝わってくる作品に仕上がっている」と、友情と愛を強くアピール。ヘレンもまた、「私はいままでこんなストーリーを読んだことがなかったわ。人生において、とりわけ重要で、想像力をかきたてるものが、この映画にはあるのよ」とアカデミー賞受賞女優をもうならせた、本作の脚本の魅力を語った。ギフトを感じさせる白のアクセントが印象的なドレスを着こなし、注目を集めていたナオミは、「主人公が人生の中の“美しさ”を見つけ出すお手伝い。映画はそんなことが描かれている」と笑顔でコメント。最後にウィルが、「『素晴らしきかな、人生』という映画は、どんな状況であったとしても、心を打つものがあるってことだ。特別な何かがすぐそこで起きている。この映画にはそんな人生のミラクルも描かれているんだ」と多くの人々がこの映画で励まされることを祈ったコメントで締めくくった。本作でウィルが演じるのは、最愛の人を失い、深い喪失感で仕事も何も手につかなくなってしまったハワード。そんな“人生ドン底”の彼にヘレンらが関わっていくという、温かな愛に満ちた“ギフト”のような作品となっている。『素晴らしきかな、人生』は2017年2月25日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月20日いよいよスタートした本年度の映画賞レースを早くも席巻している、ブラッド・ピットの製作会社プランBエンターテインメントが贈る『MOONLIGHT』が、『ムーンライト』とのタイトルで2017年に日本公開されることが決定した。学校では“チビ”(Little)というあだ名でいじめられ、麻薬常習者の母親ポーラ(ナオミ・ハリス)からは育児放棄をされているシャロン(アレックス・ヒバート)は、マイアミの貧困地域で暮らす内気な性格の男の子。行き場を失ったシャロンにとって唯一の救いは、自分の親代わりになってくれる、近所に住む麻薬ディーラーの男ホアン(マハーシャラ・アリ)とその妻、そしてたった1人の男友達のケビンだった。そんな日々の中、シャロンは、ケビンに惹かれている自分に気づく。しかし、このコミュニティではこの感情は受け入れてもらえないと、幼いながらも勘づいていたシャロンは、誰にも、もちろんケビンに対してもそのことを伝えられずにいた。そんなとき、ある事件が起き…。本作は、マイアミの貧困地域を舞台に、自分の居場所とアイデンティティを探すある少年の成長を、少年期、ティーンエージャー期、大人になるまで、3つの時代構成で描いたヒューマンドラマ。ドラッグ、いじめ、虐待、父親の不在など、たくさんの傷を負いながらも、自我に目覚め、強く生き抜く主人公の姿が、本作の最大の魅力。公開決定とともに解禁となった海外版のポスターも、彼の3つの時代の主人公をひとつにコラージュした、力強いデザインとなっている。すでに本作は、賞レースの幕開けとなった「第26回ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワード」で作品賞、審査員特別賞、観客賞、脚本賞の最多4部門を受賞。同賞で作品賞を受賞した作品は、『スポットライト 世紀のスクープ』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』や、プランB製作『それでも夜は明ける』と、そのままアカデミー賞作品賞に輝いており、本作も大きな注目を集めている。また、「ナショナル・ボード・オブ・レビュー」ではトップ10作品に選ばれ、監督賞(バリー・ジェンキンス)、助演女優賞(ナオミ・ハリス)が受賞、「インディペンデント・スピリット賞」では作品賞、監督賞ほか最多6部門ノミネートを受け、「NY批評家協会賞」では監督賞、撮影賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)の3部門、今週発表された「LA映画批評家協会賞」では作品賞、監督賞、助演男優賞、撮影賞の最多4部門を受賞。「放送映画批評家協会賞」にも計8部門にノミネートされ、本年度のオスカー最有力候補として早くも話題沸騰。来週、12月12日(現地時間)発表のゴールデン・グローブ賞ノミネートにも期待がかけられている。エグゼクティブプロデューサーを務めるのは、もちろんブラッド・ピット。監督・脚本を務めたのは、前作『Medicine for Melancholy』(未)も高い評価を受けたバリー・ジェンキンス。シャロンの麻薬常習者の母親には『007』シリーズや『われらが背きし者』のナオミ・ハリス、主人公の少年の面倒を見る麻薬ディーラーに、『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』、人気ドラマ「ハウス・オブ・カード野望の階段」「Marvel ルーク・ケイジ」などに出演するマハーシャラ・アリに、新星アレックス・ヒバートらが出演。賞レースの行方とともに、日本上陸も楽しみにしていて。『ムーンライト』は2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月07日フランス・パリ発、チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ(Salon du Chocolat)」が日本各地で開催される。有楽町・東京国際フォーラムでは2017年2月2日(木)から5日(日)。京都、大阪、福岡、札幌、名古屋、仙台では2017年2月1日(水)から14日(火)にかけて開催される。15回目のアニバーサリーである「サロン・デュ・ショコラ2017」では“LaLaLa ChocoLat!”をテーマに、日本、フランス、ベルギー、イタリアなど世界17カ国の約100ブランド、総勢70名のシェフが勢揃い。会場は、昨年の新宿(サロン・デュ・ショコラ 2016)から東京国際フォーラムに変わり、約5,000平方メートルの広さに拡大される。膨大な数のチョコレートの中から自分のお気に入りを見つけるのは、なかなかの至難の業。人気チョコレートは売り切れ必須、さらに長蛇の列になることも想定しておいた方がいいだろう。本記事では注目チョコレート(取材場所は東京会場)をピックアップして紹介。目当てのチョコレートを漏れなく手に入れるためにも、予習して行くことをおすすめする。サロン・デュ・ショコラの常連ブランド年々パワーアップして、楽しいショコラを提供してくれる常連ブランド。初めての人もここは抑えておきたいところ。サロン・デュ・ショコラの醍醐味、会場で食べられる限定スイーツも合わせてチェックしておこう。ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HÉVIN)ジャン=ポール・エヴァンからは、可憐に舞うダンサーが描かれたボックスにボンボンショコラを詰め込んだ限定「ボワットゥ ショコラ」、4ヶ国のグラン クリュ カカオのうま味を濃縮した「コフレ マカロン」などが登場する。華やかなパッケージと深みのある味わいは、バレンタインの本命チョコにも最適。毎年イートインでも楽しませてくれる同ブランドの「クッサン ダムール」は必見。フェルベール監修のコンフィチュールを塗ったショコラクレープで、生クリームをたっぷり包んだ。ふわふわの食感で溶けるように口の中でなくなり、絶妙な酸味とショコラのコクが最高の瞬間を届けてくれる。ゴディバ(GODIVA)ニュースなショコラが目白押しのゴディバのラインナップ。なかでも新感覚のトリュフと世代を超えて長く愛されているクラシックトリュフを組み合わせた「トリュフ コレクション アニベルセル」、1946年、1950年、1999年、2009年、2013年、2016年、6つの年に発表された6種を集めた「レジェンデールトリュフ」は見逃せない。ゴディバ伝統のトリュフチョコレートと、濃厚なアイスクリームのマリアージュは“ここだけ”の幸せ体験。3種のセッションを「アイスクリーム トリュフ」で堪能してほしい。アンリ・ルルー(HENRI LE ROUX)アンリ・ルルーの限定ボックスは、C.C.C.で最高位5タブレットや金のタブレットを受賞した歴代のボンボン・ショコラ中心の詰め合わせ。また、柚子やゴマなどの日本素材も使用したアソート「ヴォヤージュ・オ・ジャポン」は、京友禅の老舗「千總」とのコラボレーションしたスペシャル版ボックスで。イートインでは、伝統菓子クイニーアマンに塩バターキャラメルを包み込んだ「クイニーアマン・オ・C.B.S.」の新作、カカオ風味のブリオッシュ生地にパッションフルーツのキャラメルを加えた「クイニーアマン・オ・ルイゾン・パッション」が登場。カリカリ表面の濃厚カカオ生地の中から、とろりと流れ出すキャラメルが絶妙だ。ル ショコラ ドゥ アッシュ(LE CHOCOLAT DE H)C.C.C.で4年連続の金賞受賞という金字塔を打ち立てた辻口博啓が手掛けるル ショコラ ドゥ アッシュ。2016年金賞受賞した「C.C.C. CHOCOLAT REVOLUTION」は、カカオパルプを米糀とともに発酵させたショコラと、納豆や味噌など日本古来からある発酵食材を掛け合わせた革新的な4粒。そして今年は、「ル・クルーゼ社」のコラボレーションによる「TIME AFTER TIME」も登場する。「タルト オ ショコラ レボリューション」は、アツアツをイートインで是非。サックリとした生地の中から、濃厚でなめらかなショコラがとろけだす。辻口が手掛ける和スイーツをメインとしたもうひとつのブランド「和楽紅屋」も併設されており、ハート型のアイスクリームバー「クール マカダミアショコラ」などが販売されている。新鋭ブランドも続々登場まだまだ日本では馴染みのない新鋭ブランドを一挙にチェックできるのもサロン・デュ・ショコラの醍醐味。ここでは、日本本格上陸間近のブランド、サロン・デュ・ショコラ初登場、日本初展開のブランドを紹介する。ブボ バルセロナ(bubó BARCELONA)昨年初登場し、2月4日(土)に日本旗艦店オープンが決定しているブボ バルセロナ。限定品として販売する「ブレイクマイハート」は、チョコレートとは思えいない幾何学的な赤いハートとハンマーがセットになっている。ハートをハンマーで割ると中から小さなハートのボンボンが飛び出す仕組みだ。イートインでは、程よい塩味のクロワッサン生地の中に濃厚なジャンドゥージャのペーストを入れた「ジャンドゥージャ ラビオロ」が提供される。トーマス・ミュラー(THOMAS MULLER)近年めきめきと頭角を現し、注目を集めているショコラティエ、トーマス・ミュラーからは、個性的なボンボンショコラをピックアップ。アブサンと言われるアルコール度強めのお酒、ユズとジンジャーをガナッシュで包んだボンボンなど計算し尽くされた大人の味わいがひと箱に揃っている。明治 ザ・チョコレート「明治 ザ・チョコレート」は、株式会社 明治が立ち上げた本格派のBean to Barブランド。2017年のサロン・デュ・ショコラではドミニカ共和国産のカカオを使った、スペシャル・タブレットをお披露目。甘い、苦いだけではない、言葉にできない味わいの豊かさがチョコレートの新体験へと導いてくれる。出来立てをすぐ!充実のイートイン出来立てのあつあつショコラスイーツ、ひんやりスイーツが味わえるのもサロン・デュ・ショコラならではの楽しみ。それぞれのショコラティエのアイディアが詰まったラインナップは、並んででも食べる価値あり。大切な人に渡すチョコレートが決まったら、次は自分のお腹を満たす時間。会場出口付近に設置されたイートインスペースでブレイクタイムを。パティスリー・サダハル・アオキ・パリ(pâtisserie Sadaharu AOKI paris)思わず立ち止まってしまう甘い香りの源泉はここ、パティスリー・サダハル・アオキ・パリ。今年はイートイン&テイクアウトが充実している。マカロンを餡にした今川焼き「東京焼き マカロン ショコラ」が、ショコラ増量のパワーアップバーションで登場する。もちもちの東京焼きの中に包まれたマカロンチョコレートは、生地を割った瞬間にチョコレートが溢れだす。また、各日限定100本しか発売されない「ルーロー ショコラ」は争奪戦になりそうな予感。ふわふわの生地に濃厚なクレーム シャンティ オ ショコラを合わせたロールケーキは、ほのかに広がるラム酒の香りがアクセントに。フレデリック・カッセル(Frederic Cassel)薄いショコラの間にキャラメリゼしたパイ生地、バニラが香るガナッシュモンテ、ノワールガナッシュの層。フレデリック・カッセルが提供する「ミルフイユ・フィンガーヴァニーユ・ショコラ カッセル」は、あっという間に食べてしまう“食べ過ぎ注意!”な美味しさ。ショコラティエパレ ド オール(CHOCOLATIER PALET D’OR)白いのに濃厚なカカオの風味。ショコラティエパレ ド オールが提案するのは不思議なソフトクリームだ。コーンの中に隠されたサロン・デュ・ショコラ限定の秘密の味は、会場で食べてのお楽しみ。会場限定のセレクション・ボックスサロン・デュ・ショコラでしか手に入らないセレクション・ボックスも見逃せない。特に注目は世界のトップショコラティエたちの似顔絵をプリントした15粒入りのボックス。これひとつで世界の有名ショコラティエが作る新作と自信作が堪能できる。まだまだ気になるチョコレートは目白押しルノートル(LENÔTRE)ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)ユーゴ・アンド・ヴィクトール(Hugo & Victor)ラデュレ(Ladurée)トーキョーチョコレートアートなショコラはベアブリック(BE@RBRICK)とのコラボ!毎年、各パティシエたちが腕を振るって繰り広げるショコラアート。今回はベアブリックとのコラボレーションだ。チョコレートとは思えない精巧かつフォトジェニックな仕上がりで、SNSで思わず友人とたちに自慢したくなる作品ばかり。サロン・デュ・ショコラは誰もが楽しめる年に1度の祭典。バレンタインに愛を伝えようと思っている人はもちろん、日ごろお世話になっている上司や先輩に感謝を伝える人、友人たちと楽しくチョコレート交換をする人、頑張ってる自分にご褒美をあげたい人……。また、甘党男子が増える昨今では“俺チョコ”を買う男性も年々多くなってきている。2017年も多くのブランドがバレンタインに向けたチョコレートを発売しているが、約100ブランドの名品が揃うこの場所であれば自分にぴったりのショコラが必ず見つかるはず。心の準備ができたならチョコレートの世界へ出陣を!!【開催概要】■東京会期:2017年2月2日(木)~5日(日)午前10時~午後8時会場:東京国際フォーラム ホールE住所:東京都千代田区丸の内3丁目5番1号伊勢丹新宿店大代表TEL:03-3352-1111■京都、大阪、福岡、札幌、名古屋、仙台会期:2017年2月1日(水)~14日(火)会場:札幌:丸井今井札幌本店 大通館9階催事場TEL:011-205-1151(代表)仙台:仙台三越 仙台三越本館7階ホールTEL:022-225-7111(大代表)名古屋:名古屋栄三越 7階催物会場TEL:052-252-1111(大代表)京都:ジェイアール京都伊勢丹10階=催物場TEL:075-352-1111(大代表)大阪:イセタン フードホール ルクアイーレ店 9階 LUCUAホール※大阪は最終日 19:00終了TEL:06-4301-3802(イセタン フードホール直通)福岡:岩田屋本店7階=大催事場TEL:092-721-1111(大代表)【出展ブランド】 ※東京会場■フランスアリーヌ・ジェアン、アンリ・ルルー、オリヴィエ・ヴィダル、エリタージュ、ヴァンサン・ゲルレ、ヴァローナ、クリスチャン・カンプリニ、クリスティーヌ・フェルベール、ジャン=シャルル・ロシュー、ジャン=ポール・エヴァン、ジャン=ミッシェル・モルトロー、ショコラトリー モラン、スクレ ドゥ カカオ、セバスチャン・ブイエ、ダヴィド・カピィ、ドゥボーヴ・エ・ガレ、ニコラ・ベルナルデ、パスカル・ル・ガック、パティスリー・サダハル・アオキ・パリ、ピエール・エルメ・パリ、フィリップ・ベル、フランク・ケストナー、フランソワ・ジメネーズ、ブルーノ ルデルフ、フレデリック・アヴェッカー、フレデリック・カッセル、ベルナシオン、ベロ&アンジェリ、ホテル・デュ・キャップ エデン=ロック、ボナ、マゼ、ミシェル・クルイゼル、メゾン ショーダン、モリ ヨシダ、ユーゴ・アンド・ヴィクトール、ラ・メゾン・ジュヴォー、ラデュレ、ル ショコラ デマニュエル ブリエ、ル・グルニエ・ア・パン、ルノートル、レザベイユ、ローラン・デュシェーヌ、■日本ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ、オクシタニアル、カカオ、クリオロ バイ アントワーヌ・サントス、ショコラティエパレ ド オール、タイチロウ モリナガ、トーキョーチョコレート、ドゥブルベ・ボレロ、トシ・ヨロイヅカ、ナオミ ミズノ、ハイアット リージェンシー 東京、パティシエ エス コヤマ、パティスリー・ル・ポミエ、ベル アメール、ベル アメール 京都別邸、マ・プリエール、ミニマル - ビーン トゥー バー チョコレート -、ヨシノリ・アサミ、ラ・ベルデュール、ル ショコラ ドゥ アッシュ、和楽紅屋、帝国ホテル、明治 ザ・チョコレート、白金堂、銀座千疋屋■ベルギーヴァンデンダー、ゴディバ、ドゥバイヨル、ピエール マルコリーニ、ブノワ・ニアン■イタリアアメデイ、アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート、ヴェストリ、グイド・ゴビーノ、シルヴィオ・ベッソーネ、ドモーリ、バビ■その他アケッソンズ、イディリオ オリジン、ウィリーズカカオ、カカオ サンパカ、カカオハンター、ギタード、ショコラタリア エクアドル、ショコラティン、ショコラマダガスカル、チョコレート ナイーブ、トーマス・ミュラー、パカリ、パンプストリートベーカリー、フェルクリン、ブボ バルセロナ、マノア、マラゴス チョコレート、マルゥ、メルセデス ショコラトリー、ラーカ、ル リュバン ショコラ、レダラッハ
2016年11月07日西武鉄道が、2016年10月29日(土)、渡辺直美本人が登場する、特別イベント電車「ワタナベナオミトレイン」を運行(10月3日より、先着336枚限定でチケットを販売)した。イベント当日は、300人以上の参加者が長蛇の列を作り、巨大ラッピング電車「ワタナベナオミトレイン」に乗り込んだ。渡辺直美は、大きなカボチャの形をしたハロウィンコスチュームに、「線路」柄のタイツやつり革ピアス、電車のライトのようなライト付きカチューシャを身にまとって登場。ハロウィンパフォーマンス「トリックオアトリート」も披露した。ワタナベナオミトレインは、2016年10月11日(火)から31 日(月)までの期間限定で開催されるハロウィンイベント「SEIBU HALLOWEEN 2016」の一環。たとえば、西武線内で運行する「ラッピング電車」では、渡辺直美がカボチャ、魔女、うさぎに変身したデザインを電車に施す。そのほか、練馬駅には巨大オブジェなどを設置するという。【開催概要】ハロウィン特別イベント電車『ワタナベナオミトレイン』開催日時:2016年10月29日(土)集合・受付場所:池袋駅 受付開始 11:15 受付締切 11:45イベント電車池袋駅発車予定時間 12:15イベント電車練馬駅到着予定時間 13:21金額:2,500円(税込)※小学生以上参加可。※イベント電車に限り、当該チケット提示で乗車券は不要。■販売枚数限定336 名 ※定員になり次第販売終了■チケット販売は10月3日(月)よりローソンチケットにて先着順ローソンチケット L コード:33955ラッピング電車「ワタナベナオミトレイン」運行運行期間:10月11日(火)~10月31日(月) ※予定運行区間:池袋線など運行車両:30000 系10 両1 編成
2016年10月06日ナオミ・ワッツとリーヴ・シュレイバーが破局、11年間のパートナー生活に終止符を打ったことを発表した。47歳のナオミと48歳のリーヴは26日(現地時間)に共同で声明を発表、「この数か月間で、私たちが家族として前進するための最善の道は、カップルとしては分かれることだという結論に達しました」と破局を明らかにした。昔から知り合いだった2人は2005年、METガラで再会したのをきっかけに交際が始まった。9歳と7歳の息子をもうけたが、結婚はしていない。声明では「私たちの心には大きな愛と尊敬、友情があり、共に子育てをすること、私たちの関係の新たな段階を探求していくことを楽しみにしています」と語っている。ナオミとリーヴは70年代のヘビー級ボクサー、チャック・ウェプナーの伝記映画『The Bleeder』(原題)で夫婦役を演じて共演したばかり。同作は9月初めにヴェネチア国際映画祭やトロント国際映画祭で上映され、2人は揃って参加。ナオミのインスタグラムのアカウントには会場へ向かう車の中で撮ったリーヴとのツーショットがアップされたばかりだった。(text:Yuki Tominaga)
2016年09月28日映画『彼らが本気で編むときは、』が2017年2月25日(土)に新宿ピカデリー・丸の内ピカデリー他全国でロードショー。荻上監督が描く、奇妙な共同生活監督を務めるのは、『かもめ食堂』や『めがね』を手掛けた荻上直子。女性として人生を再出発しようとしているトランスジェンダーとその恋人のもとに、母親に置き去りにされた少女が引き取られてきたことから始まった、3人の奇妙な共同生活を物語の中で描いていく。荻上自身が、「映画を撮影していて、おもしろいな-と思う瞬間は、俳優さんが、自分の想像を越え、さらにすばらしいものを出してくれた時です。今回もおもしろい瞬間がたくさんあって幸せでした」と語るほど、脚本執筆時に思い描いていた通りのキャスティングが実現。主演のトランスジェンダーのリンコ役に生田斗真、そのパートナーであるマキオ役に桐谷健太が抜擢された。2人がカップルを演じるということも、本作の見どころのひとつだ。また、少女・トモ役に本作が映画デビューとなる柿原りんかを起用。さらに、トモの母親・ヒロミ役にミムラ、小学生であるトモの同級生・カイの母親であるナオミ役に小池栄子、リンコの職場の同僚・佑香役に門脇麦などの出演が決定。この物語により一層の深みを加える顔ぶれが揃う。イメージソングは、シンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」。また、日本のヴォーカル・グループのパイオニアであるゴスペラーズが楽曲をカバーする。この曲は、歌詞の内容から、セクシュアル・マイノリティをはじめとする多くの人たちの心を打ち、世界中の様々なアーティストにカバーされ、幅広い世代から愛されている名曲。今や「世界的なセクシュアル・マイノリティの応援歌」の定番にもなった曲で、LGBTパレードやイベントなどでよく歌われている。“テディ審査員特別賞”を受賞全世界の映画祭の中で、もっとも権威のある、最高峰のLGBT賞である「テディ審査員特別賞」を邦画として初受賞。第67回ベルリン国際映画祭のセクシュアル・マイノリティの人たちをテーマにした全37作品の中から本作が選ばれ、この賞以外にも、パノラマ部門、ジェネレーション部門の2部門に選ばれている。ストーリー11歳の孤独な少女が心を開いたのは、トランスジェンダーの美しい人だった・・・小学生のトモは、母親ヒロミと二人暮らし。ある日突然ヒロミが家出をしてしまい、独りきりになったトモは、叔父であるマキオの家に向かう。母の家出は初めてではない。ただ以前と違うのは、マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。リンコは、女性への性別適合手術を受けたトランスジェンダー。リンコの美味しい手料理に、安らぎを感じる団らんのひととき。母は決して与えてくれなかった家庭の温もりや、母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコの存在に戸惑いながらも、三人での奇妙な共同生活が始まった。作品詳細『彼らが本気で編むときは、』公開日:2017年2月25日(土)場所:新宿ピカデリー・丸の内ピカデリー他出演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、田中美佐子、小池栄子、りりィ、門脇麦 ほか脚本・監督:荻上直子配給:スールキートス© 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
2016年06月24日前作『フランシス・ハ』が日本でもスマッシュヒットとなったノア・バームバック監督のもと、ベン・スティラー&ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー&アマンダ・セイフライドという豪華な2組のカップルの世代間“ギャップ”と成長を描く『ヤング・アダルト・ニューヨーク』。このほど、その待望の予告編映像が解禁となった。ニューヨーク・ブルックリンに暮らす、世代の違うカップルたちのモラルや価値観のズレ、成功への夢と野心のぶつかり合いを、リアルかつユーモラスに描いた本作。流行最先端の街のライフスタイルとカルチャーを80年代のサウンドに乗せて贈る、クスッと笑えて、ちょっぴりほろ苦く、最後には胸が熱くなる“迷子の大人たち”の成長物語となっている。この度解禁された予告編では、研ぎ澄まされた人間観察力とシニカルな語り口、それでいてハートフルな温かさで包み込むそのスタイルから“ポストウディ・アレンの大本命”と注目されているバームバック監督らしさが炸裂。何と言っても、人生にも夫婦にも“何かが欠けてしまった”と感じているミドルエイジの夫婦ジョシュ(ベン・スティラー)とコーネリア(ナオミ・ワッツ)と、常識に縛られずクリエイティブに生きる20代のジェイミー(アダム・ドライバー)とダービー(アマンダ・セイフライド)の対比には要注目。40代カップルがすぐ「ググろう」とインターネットに頼ろうとするのに対し、20代カップルは自分たちで解決しようと諭すシーンはまさに象徴的。20代カップルがレコードやタイプライター、ビデオテープといったレトロなカルチャーを愛用し、“1周回って”辿り着いた“生の体験”を大事にする様子も描かれていく。また、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のカイロ・レン役で一気にスターダムに上り詰め、カンヌ映画祭ではジム・ジャームッシュ監督と組んだ主演作『Paterson』(原題)がコンペ部門に出品されているアダムのまさかのエプロンに短パン姿や、『追憶の森』でのシリアス演技も記憶に新しいナオミのヒップホップダンスなど、必見の“ギャップ”シーンが盛りだくさん。誰もが一度は経験したことがあるだろうジェネレーションギャップは、彼らにどんな成長をもたらすのか、期待高まる予告編となっている。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』は7月、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月16日俳優のベン・スティラーや女優のナオミ・ワッツが出演する映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』(原題:『While We’re Young』)が、7月に日本公開されることが決定し、ポスタービジュアルが14日、公開された。本作は、『イカとクジラ』(06年)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたノア・バームバック監督の最新作。アメリカ・ブルックリンで暮らす、世代の違うカップルたちの価値観のズレや成功への夢と野心のぶつかり合いをユーモラスに描き、彼らのライフスタイルや最先端の文化を80年代のサウンドに乗せて"迷子の大人たち"の青春物語を映す。対照的な2組のカップル役として、『LIFE!/ライフ』のベン・スティラーとアカデミー賞に2度ノミネートされたナオミ・ワッツが、"まだまだイケてるつもり"のミドルエイジの切なさとおかしさを絶妙なバランス感覚で演じ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライバーと『テッド2』のアマンダ・サイフリッドが、人懐こいものの成功のためとなると平気で他人を利用する野心に満ちた若者を演じる。映画は、本国アメリカでは興収750万ドルを記録。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞インディペンデント映画トップ10や、イギリスの大手新聞『ガーディアン』が選ぶ2015年ベスト10に選出された。(C)2014 InterActiveCorp Films, LLC.
2016年04月14日女優のナオミ・ワッツ(47)は、ボトックス注射を受ける可能性を否定するつもりはないようだ。しわ取りの同施術が必要だと感じることもあるというナオミだが、自身のキャリアの助けにはならないと考えているそうで、「個人的にはボトックス注射って大変だと思うんだけど、しないのも大変よね! 時々私も何かする必要があると感じることがあるわ」「私だってできるだけ素敵な見た目でいたいけど、年相応の役柄を演じているし、だいたい私が興味を示す役どころって何かつらい経験をしている人なの。だからそれが顔に表れていないとだめでしょ。そうはいってみたものの、絶対にないとは言い切らないわ」と語った。パートナーのリーヴ・シュレイバーとの間に8歳と7歳の息子を持つナオミは、角質を落とすトライアドフェイシャルが大好きだそうだが、その一方でシンプルなメイクのコツを覚えるだけでもずいぶん違うと話している。ニュービューティー誌に「一度メイクアップアーティストさんにできるだけ頬骨の高い位置にチークを塗るように言われたことがあるの」「ほぼ目の下と言ってもいいくらいにね。すごく良いコツで、本当に見栄えが良くなって、それでいて自然なの」と明かした。また、ナオミは優雅に年齢を重ねていけるように心がけているそうだが、常に歳を取ることと、それに伴う容姿の変化に満足しているわけではないようで、「できるだけ優雅に歳を重ねることに納得することが、自分でできる最高のことだと思うわ」「私は20代の頃より人間的に断然できていると感じているけど、たまにまだただの子供だと感じることもあるわ。年相応の自分を受け入れられる日もあれば、まだ内面は28歳みたいに感じる日もあるわ。どこかに写った自分や写真を見て、実際は違うと気づくまでだけどね」と話した。(C)BANG Media International
2016年04月03日広末涼子と内田有紀が初共演を果たすことで話題のドラマ「ナオミとカナコ」。この度、ドラマや映画に引っ張りだこの人気女優・吉田羊を始め、高畑淳子、佐藤隆太らの出演が決定した。大学時代からの親友である小田直美と服部加奈子。直美は望まない職場のOLとして憂鬱な日々を送り、専業主事の加奈子は夫の酷い暴力に耐える毎日を送っていた。受け入れがたい現実に追いつめられた2人が下した究極の選択…「いっそ、2人で殺そうか。あんたの旦那」。復讐か、サバイバルか、自己実現か?2人の女が運命を共にし、一蓮托生のバディとなってひとりの男を殺す計画をたてる――。原作は、「空中ブランコ」(フジテレビ)や『ガール』などの原作者で、直木賞など数々の受賞歴を誇るベストセラー作家・奥田英朗の同名小説。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美と夫のひどい暴力に耐える専業主婦の加奈子が、DV夫を排除すべく、タッグを組む物語。本作の主人公・直美には、圧倒的存在感で女優として確固たる地位を築く広末さん。直美の同級生で気が優しく控えめな性格の主婦・服部加奈子を演じるのは、数々の連続ドラマや映画に出演している内田さん。2人は今回が初の共演となる。そして今回、発表された追加キャストには、加奈子の義姉で、直美たちを追い詰めていくことになる服部陽子役には、映画、ドラマ、バラエティーやCMで大活躍し、今期は「コウノドリ」(TBS)でもその活躍を発揮する、いま最も旬な個性派女優・吉田さんが抜擢。自分にも他人にも厳しいところがあるそんな役を演じる吉田さんは「“女”という生き物を、様々な角度で描いた作品で非常に面白く、この世界を演じられるのがいまから楽しみです」と今回のオファー決定の感想を述べ、また役どころについては「正義でありながら視聴者に疎まれる役。いままでにない難役に心躍ります」とコメントを寄せている。さらに強烈なキャラクターで直美たちに多大な影響を与えていく中国人・李朱美を、類いまれなる演技力と存在感でほかを圧倒する・高畑さんが好演。またエリート銀行員で加奈子に暴力をふるい続ける加奈子の夫・服部達郎に、熱血真面目男からチャラ男まで幅広い演技に定評のある佐藤さんに決定した。さらに佐藤さんは、一人二役で、達郎にうり二つの中国人密航者・林竜輝も演じるという。高畑さんは「とにかく原作が面白く、とてもやりたかったので嬉しいです。国が違うと、考え方が、こうまで違うのかという点が面白いです」と原作も絶賛し、また佐藤さんは「内田有紀さんに役とはいえ、手を挙げるなどという、僕にとってこれ以上無い大罪が現場で待っていると思うと恐ろしくて足がすくみますが、そこは役者として責任を全うできるように頑張ります」と本作への意気込みを語った。「ナオミとカナコ」は2016年1月、毎週木曜日22時よりフジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2015年11月24日『ダイバージェント』シリーズ第2弾『ダイバージェントNEO』(公開中)で、女優のナオミ・ワッツが登場する本編映像と新場面写真がこのほど、公開された。本作は、5つの共同体に分かれ管理された未来都市で、この世界を支配しようとする陰謀に立ち向かう異端の少女の闘いを描いた近未来SFアクション。このたび公開されたのは、前作で世界の覇権をねらったジェニーン(ケイト・ウィンスレット)の追っ手から逃れた主人公・トリス(シャイリーン・ウッドリー)一行が、重要な鍵を握る謎の集団が潜伏する秘密のアジトにたどり着いた場面の映像だ。トリスらが怪しげなアジトを進んでいくと、組織のリーダーでありトリスの恋人フォーの母親である、ナオミ・ワッツ演じるイヴリンと対面。フォーが「母さん」と声を発する。イヴリンは、ジェニーンを倒そうと画策し、トリスらを自身の目的のために抱き込むべく行動しているという役どころだが、トリスらの目的とイヴリンの目的は異なっているという。また、イヴリンらが潜伏しているアジトのセットには、人々が詰め込まれただけの洞窟ではなく、さまざまな武器の貯蔵庫があり、マーケットらしき場所も存在することが明らかに。積み上げられたような居住区も、しっかりと部屋が別れ、秩序ある生活が送られていることが伺える。2017年に公開される『Beauty and the Beast(原題)』でも制作を務めるトッド・リーバーマンは「このセットは本当に素晴らしいプロダクションだよ」とアジトの出来栄えを絶賛。「カラフルで、生き生きとして、どこかスチームパンク的で、レトロ風で、何より生命を感じさせるんだ。このセットに入るだけでワクワクしたことをよく覚えているよ」と振り返った。また、2度のアカデミー賞ノミネート経験を持つナオミ・ワッツとの共演について、息子役を演じたテオ・ジェームズは「すばらしい女優さんで、話題作にも出演している名女優だ。共演できることには興奮したよ。しかも僕の母親役というのがまた面白かった」とコメント。「ただ、本当にかわいらしい女性でもあったので、デートに誘いたいという気持ちと戦うはめになったよ」とちゃめっ気たっぷりに彼女の魅力を語った。TM & (C)2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2015年10月23日私生活で夫婦のリーヴ・シュレイバーとナオミ・ワッツが、映画で初めて夫婦役を演じることになった。実話にもとづく映画で、タイトルは『The Bleeder』。その他の情報主人公は35歳で、モハメッド・アリと試合をする機会を得たニュージャージー州の酒屋の販売員チャック・ウェプナー。ウェプナーは、シルベスタ・スタローンが『ロッキー』を書く上でインスピレーションになった人物と言われ、シュレイバーは、この役を少なくとも5年間は演じたがってきたという。シュレイバーは、今作でプロデューサーも兼任する。撮影は今月、ニューヨークでスタートする。シュレイバーの最新作は、先月のトロント映画祭で上映され絶賛を浴びた『Spotlight』。トロントではワッツの出演作も2本(『About Ray』『Demolition』)上映された。文:猿渡由紀
2015年10月08日『ジュラシック・ワールド』のコリン・トレボロウ監督の次回作に、ナオミ・ワッツが主演することになりそうだ。その他の情報タイトルは『Book of Henry』で、小説家グレッグ・ハーウィッツが書き下ろしたオリジナルの脚本ということだが、内容はわかっていない。撮影は9月からニューヨークでスタートする。『ジュラシック・ワールド』は、全世界で15億ドル以上を売り上げ、歴代3位の大ヒットとなった。続編の準備も進められているが、トレボロウは続編を監督することには消極的な姿勢を見せており、エクゼクティブ・プロデューサー兼脚本家としてたずさわる。ワッツの次回作は、9月のトロント映画祭でオープニング作品として上映される『Demolition』。共演はジェイク・ギレンホール。『ジュラシック・ワールド』公開中文:猿渡由紀
2015年08月14日ニコール・キッドマンが、女性の映画関係者に贈られるクリスタル・アワード授賞式の壇上で、親友のナオミ・ワッツとのキスを披露した。ニコールは16日(現地時間)、カリフォルニア州センチュリー・シティで開催された「ウィメン・イン・フィルムズ 2015 クリスタル+ルーシー・アワード」で、クリスタル(エクセレンス・イン・フィルム)賞を受賞した。受賞スピーチでこれまでのキャリアをふり返ったニコールは、オーストラリアで活動していた若き日に、ジェーン・カンピオンの監督する映画への出演を断ったことを後悔していると語った。オファーを蹴った理由は、その役がシャワーキャップを被らなければならなかったこと、そして女性にキスする設定だったことだという。そこまで話すと、ニコールはバッグの中から花柄のシャワーキャップを取り出して被ると、「会場にいる女性にキスします」と宣言。すると、プレゼンターとして一緒にステージに立っていたナオミもキャップを取り出して被り、2人はしっかりと抱き合って互いの唇にキス。場内は歓声に包まれた。(text:Yuki Tominaga)
2015年06月18日ブルガリのジュエリーとともに、華やかにレッドカーペットを歩く「ナオミ ワッツ」!ゴールデングローブ賞の授賞式に、世界的に有名なブルガリの個性的で美しいジュエリーを身につけて、優雅にレッドカーペットを歩いたのは、ハリウッド女優『ナオミ ワッツ』だ。世界的に知られているモデルのナオミ キャンベルや、ジュリアナ マルグリーズも出席した授賞式で、ナオミ ワッツはイエロー系のエレガントなロングドレスとともに、合計77.21カラットの輝くダイヤモンドが装飾された“セルペンティ”高級ジュエリーネックレスを身につけていた。さらに指には同じく“セルペンティ”の美しいリングが輝き、ナオミ ワッツの美しさに一層の華やかさを与えていた。ナオミ ワッツについて1968年生まれ。出生地はイングランド。女優であり映画プロデューサー。高い評価を受けない困難な時期を経て、2001年に公開された映画「マルホランド ドライブ」の主役抜擢以降、日本でヒットしたといわれる2002年公開映画「ザ リング」で主演を務め、2003年の公開映画「21グラム」では、最初のアカデミー主演女優賞に選ばれた。さらに2012年公開された映画「インポッシブル」でもアカデミー主演女優賞にノミネートを受け、2013年には映画「ダイアナ」や「ムービー43」など、その他数多くの映画に出演し、ハリウッド女優として活躍している。(画像はプレスリリースより)【参考】・ブルガリ ジャパン株式会社プレスリリース (PR TIMES)・ブルガリ ジャパン株式会社
2015年01月21日ナオミ・ワッツ&ロビン・ライトという2人の実力派女優が、『ココ・アヴァン・シャネル』のアンヌ・フォンテーヌ監督のもと、親友同士でありながら互いの息子と関係を持つという禁断の愛に挑んだ『美しい絵の崩壊』(現在公開中)。このほど、2度のオスカーノミネーションを誇るナオミでさえ共感するのに苦労したという、本作の役柄について語ったインタビュー映像が到着した。オーストラリアの美しいビーチ・タウンで、幼少のころから親友として育ったロズ(ロビン・ライト)とリル(ナオミ・ワッツ)。互いの10代の息子たちも、同様に強い友情を築いてきた。だが、ある夏の日、かねてからロズに想いを寄せていたリルの息子・イアン(ゼイヴィア・サミュエル)は、決壊寸前の感情を彼女に打ち明ける。そして、ロズもそれを受け入れ、戸惑いながらも真剣に愛し合う2人。その関係を、ロズの息子・トム(ジェームズ・フレッシュヴィル)が知ったことで運命の歯車は大きく狂い出し…。本作は、オドレイ・トトゥ主演『ココ・アヴァン・シャネル』、ジュリアン・ムーア&アマンダ・セイフライド共演『クロエ』などで、男女の官能的なドラマをスリリングな映像美で切り取ってきたフランス人監督アンヌ・フォンテーヌが、英国のノーベル賞作家ドリス・レッシングの原作を映画化。脚本を『危険な関係』や『つぐない』で知られるクリストファー・ハンプトンが手がけた。ナオミもロビンも、アラフォーとは思えぬほどの美しいボディで、“一線”を超えてしまう母を見事に演じきっている。『インポッシブル』を撮影中のタイで、まずパソコンで本作の脚本を読み、すぐに「気に入った」という返事をフォンテーヌ監督に送ったというナオミ。だが、やがて監督と対面し原作を渡されたものの、当初は、親友が自分の息子と、自分もまた親友の息子と激しい恋に落ちてしまう、この2人の女性たちの行動には理解できなかったという。「彼女たちを断罪するか、許すべきか迷うなんて珍しい体験」だったと。親友同士、しかもタブー愛に溺れた女同士でもある2人の母親と、その息子たちという、2組の母子。彼らが過ごした楽園のような浜辺の、まるで1枚の絵のようだった“美しい風景”が崩れたとき、ナオミ演じるリルはどんな選択をするのか、ぜひ劇場で見届けてみて。『美しい絵の崩壊』は新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、横浜ブルク13 ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年06月05日ナオミ・ワッツとロビン・ライトという、円熟期を迎えた実力派女優をWヒロインに迎え、英国の“ノーベル文学賞”作家ドリス・レッシングの原作を、『危険な関係』の脚本家クリストファー・ハンプトンが脚色し、『ココ・アヴァン・シャネル』のフランス人監督アンヌ・フォンテーヌが描く『美しい絵の崩壊』が5月31日(土)より公開される。このたび、ナオミとロビンの魅力が散りばめられた、本作のスキャンダラスなポスター・ビジュアルがどこよりも早くシネマカフェに到着した。ナオミとロビンが演じるのは、オーストラリアの美しいビーチタウンで、幼い頃から親友として育った大親友の2人。だが、互いに相手の10代の息子と禁断の恋に落ちてしまう。誰もが羨むようなビーチタウンでの暮らしと完璧で美しい家族の関係に、ゆっくりと亀裂が生じ、やがて崩壊へと向かっていく…。原作は、英国の女流作家ドリス・レッシングの「グランド・マザーズ」(集英社刊)。驚くことに、スキャンダラスで官能的なこの物語は84歳で書き上げ、ノーベル文学賞を最高齢となる88歳で受賞している。主役はキャリアと私生活の両面で円熟期を迎え、さらに魅力を増すナオミ・ワッツとロビン・ライトという実力派女優。本作では若く美しい男に恋焦がれられ、「ある一線」を超える美しい女性を体当たりで演じている。歳の離れた男に愛される女性の戸惑いや苦悩を描いた名作は、過去にも数多く存在するものの、本作は大胆でスキャンダラス。それでいて胸を締めつけられる濃密な愛の物語となっている。2大女優の演技と共に、彼女たちの年齢を重ねた美しさにも注目だ。『美しい絵の崩壊』は5月31日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、横浜ブルク13 ほか全国にて公開。(松雪範子(cinema名義))
2014年03月10日36歳の若さで謎の多い死をとげた元英国皇太子妃ダイアナの初の映画となる『ダイアナ』が、10月18日公開。ダイアナを演じたのは、『21グラム』『インポッシブル』など、アカデミー賞主演女優賞に2度ノミネートされている実力派、ナオミ・ワッツ。メイクや服装などでダイアナ妃に似せている以上に、憂いを秘めた上目使いと太陽のような笑顔、何気ない立ち振る舞い、囁くように滑らかな声と話し方など、丁寧な役作りでナオミがキャリアのすべてをかけたダイアナは必見! 今なお人々の心に生き続ける世紀のプリンセス・ダイアナを演じることにプレッシャーを感じたというナオミ・ワッツに話を聞きました。■この映画の魅力を教えてください。この映画は、ダイアナの人生がどのように孤独になっていったのかを描いています。メディアの注視や関心により、彼女は孤立し、ある意味の妄想に陥っていきました。そうなるのも無理はないとおもいます。しかし、その一方で、この愛の物語は、彼女に再び生きる喜びを与えたことを表現した物語なのです。私はこの企画にとても惹かれました。脚本もよく書けていましたし、多くの情報があったにも拘らず、彼女の人生について、つまり、この愛の物語のことは知らなかったことに気づきました。脚本の核となる、この愛の物語については何も知らなかったのです。私がオーストラリアやアメリカで生活していたからかもしれませんが、イギリスに住む友だちの多くも、ハスナット・カーン医師のことはよく知らないと言っていました。だからこそ、この映画は興味深いと思ったのです。このすばらしい愛の物語に魅力を感じる一方で、世界一有名な女性を演じることにプレッシャーを感じたことも確かです。決断にはそれは長い間かかりました。同時に挑戦が大きければ大きいほど、それに挑みたいと思ったのも事実でした。外見も内部も誰かになりきる、という点で非常に面白い役だと感じたのです。■役作りについて教えてください。単なる真似では終わりたくないと思いました。演技は、物語そのものであり、真実を映し、解釈を表現するべきです。でも、できる限り正確に再現することも大切だとも思いました。つまり、声のトーンや視線の感じ、そういった彼女の特徴的な部分を表現することは、とても大切だと思ったのです。この役から、いろんなことを学びました。多くの本や記事を読んだりして、新聞の1面で描かれた以上の、今まで自分が知らなかったダイアナ妃の側面を知ったのです。BBCパノラマ・インタビューは、情報源として使ったばかりでなく、声の使い方や表情を研究する素材となりました。あのインタビューを通して、彼女のもっていた情熱や愛情が深く感じ取れました。彼女のもっていた思いやりや、知性やユーモアに非常にひかれました。確かに不安ではありましたが、演じられて光栄でした。■ダイアナとハスナットの関係について、どう思われましたか? ダイアナが結婚後に関係を持った男性たちの中で、ハスナットとのことは、最も知られていません。でもほかの男性たちの何人かと違って、彼はとても威厳を持ってふるまっていたと思います。二人の恋愛は2年間続きました。ダイアナはハスナットの知性に恋したのだと思います。彼はとても力のある人でした。単純な意味ではなく、つまり自ら力を手にし、財力もあり、私たちが力だと定義する物を持っていました。でも優秀であるがために、自意識が強かったのも事実でしょう。信念があり、知性にあふれる人でした。それに、誠実でもありました。きっとダイアナは、瞬時に魅力を感じたのだと思います。そして、彼は今までとは違う彼女の側面、内にある自信や知性を引き出しました。それまで彼女は自由を感じられなかったと思います。でも、彼といれば自由になれたのです。■最後にダイアナという女性について、どう思われますか?女優というのは、複雑で、矛盾を抱えた女性を演じたいと思っています。そういった女性を題材にした映画やそれに伴う物語を見るのはとても楽しいです。そのような人生に共感を持ち惹きつけられるのです。1つの側面しか持たない女性を演じるのは退屈で、そういった女性を描く映画はまったく面白くありません。私はダイアナのすべてが好きになりました。彼女は強い意志を持ち、時に世間に背くこともありました。でも楽しく面白い女性で、気まぐれで茶目っけのある人でした。それに賢く心の温かい人でした。彼女のその優しさは皇室に一石を投じ、その精神は今も受け継がれていると思うのです。(c)2013 Caught in Flight Films Limited. All Rights Reserved『ダイアナ』は10月18日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー 公式サイト
2013年10月17日ナオミ・ワッツが渾身の演技で元英国皇太子妃・ダイアナを演じたことで話題の映画『ダイアナ』。9月5日(現地時間)、ロンドンにてプレミアが行われ、日本語吹き替え版でダイアナを演じた米倉涼子が、女王さまのお膝下でレッドカーペットに登場した。レッドカーペット周辺には、早くから数百人のファンが詰めかけており、プレミア前から英国内メディアがこぞって取り上げるなど、注目度の高さを伺わせる中、イベントがスタート!米倉さんは、ナオミ・ワッツ、恋人の医師役ナヴィーン・アンドリュース、オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督ら共に詰めかけた観客の声援に応えた。「ロンドンのレッドカーペットは初めてなので楽しみです!」と語っていた米倉さんは、「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」のプリーツが印象的な白いロングドレス、「ジミーチュウ(Jimmy Choo)」の靴、総額約1,000万の「カルティエ(Cartier)」のアクセサリーに身を包んで登場。颯爽とレッドカーペットを歩く姿に、100人近く集まったカメラマンが一斉にシャッターを切り、米倉さんも笑顔を見せた。続いて登場したナオミは、「ヴェルサーチ(VERSACE)」のロングドレスに、「ショパール(Chopard)」のジュエリーという映画にちなんだブランドをまとって登場した。“英国のバラ”と呼ばれ、世界一有名な女性を演じただけに、「初めてロンドンで披露するから、とってもナーバスになっているの」と緊張を隠せない様子だったが、「ダイアナは、とても知的で思いやりがある女性。強い精神とカリスマ性と優雅さを持ち合わせていた素敵な女性だわ」と語り、ダイアナへの尊敬をにじませていた。また、レッドカーペットの前には、米倉さんとナオミ、ヒルシュヒーゲル監督との対談も実現。ナオミは米倉さんに、「とても美しい人でお会いできて嬉しい。あなたもダイアナ妃を演じられるわよ」と第一印象を語り、その場に居合わせた監督も「王室の雰囲気があるよね」とベタ褒め。やや緊張気味だった米倉さんも「ふたりとも、気さくで安心しました」、とすっかり打ち解けた様子となった。さらに、映画の中でダイアナが“メスライオン”と呼ばれているが、「メスライオンって呼ばれたことありますか?私はあるんだけれど…」と米倉さんが切り出すと、、監督が「僕がいつか(ナオミを)“メスライオン”って呼ぶよ」と返して一同爆笑するなど、すっかり意気投合した対面となった。『ダイアナ』は10月18日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほかにて全国公開。(後藤ゆかり(cinema名義))■関連作品:ダイアナ 2013年10月18日より、TOHOシネマズ有楽座ほかにて全国にて公開(C) 2013 Caught in Flight Films Limited. All RIghts Reserved(C) Laurie Sparham
2013年09月07日驚きのヘアケアを公開輝くストレートの髪の美しさも印象的なスーパーモデルのナオミ・キャンベル。彼女のような魅力的なヘアを手に入れたいと思う女性は少なくない。だが、その美しさをキープするのは、やはりなかなか大変なことのようだ。ナオミは美しい髪を保つために、独自のスペシャルなヘアケア法を実践しているそうなのだが、この方法があまりにも驚きのないようであるため、話題となっている。Hollywood Newsが伝えるところによると、その方法とは、生卵、ギネス黒ビール、(洗剤の)フェアリー・リキッドを混ぜたもので、トリートメントを行うのだという。実践するにはかなりの勇気が必要??ナオミは、このスペシャルケア・トリートメントを実践することで、ふわふわで輝きも美しい、しっかりとした髪の毛が生まれると語ったそうだ。自宅にあるもので簡単にできるヘアケアトリートメントとしては、たしかに卵を用いたヘアパックは有名で、ノーマルヘアならば全卵を、とくに乾燥がちで傷んだダメージヘアには卵黄のみを用いるとよいなどといわれている。糖蜜やごま油をプラスするといった方法もある。黒ビールも、その中に含まれるプロテインが髪に栄養を補給してくれるとして、市販のナチュラルヘアケアアイテムに含まれることもあるものだ。彼女の場合、そこにプラスして洗剤のフェアリー・リキッドが挙がっているのが、特徴的なところだろう。香りを良くするためなどで、ごく薄い濃度にして加えるのか、実際のところはよくわからない。このブレンドである理由や詳細なレシピは明らかではないが、実践に勇気が必要な、まさに“オリジナル”のケアであることは間違いないようだ。元の記事を読む
2013年01月25日ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー主演で家族の絆を描いた映画『インポッシブル』が2013年、日本公開されることが決定した。本作は、2004年末、3人の息子を連れてタイへバカンスに出かけた夫婦(ワッツ、マクレガー)が、クリスマスの翌日に大災害に見舞われ、離れ離れになりながらも再会を信じて生き抜く姿を描いた物語。初の長編作『永遠のこどもたち』で一躍脚光を浴びたスペインの新鋭、J・A・バヨナが監督を務める。日本公開を前に本国スペインで公開され、5週連続で興行収入1位を記録、その後フランスやタイなど世界各国でも大ヒットをとばした本作。10月に行われた第25回東京国際映画祭ではWORLD CINEMA部門に特別招待され、全2回の上映はいずれも満席に。上映後はFacebookやTwitterで「ほぼ全編泣きっぱなし」「ラストまで微動だにできなかった」「ナオミ・ワッツがとにかく凄い」など、多くの感動の声が寄せられた。さらには、アカデミー賞の前哨戦となるゴールデン・グローブ賞では、ジェシカ・チャスティン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)、マリオン・コティヤール(『君と歩く世界』)らと並んでワッツが主演女優賞(ドラマ部門)に初のノミネート。夫役のマクレガーは本作ではノミネートされていないものの、『砂漠でサーモン・フィッシング』(コメディー/ミュージカル部門)で主演男優賞に候補入りを果たしている。賞レースでも注目を集めるふたりの演じる家族が、一体どんな感動をもたらしてくれるのか気になるところだ。本作は、2013年全国で公開される。『インポッシブル』2013年全国公開
2012年12月21日リアリティあふれる描写から一時は日本公開が危ぶまれていた、ナオミ・ワッツとユアン・マクレガーを主演に迎えて贈る『THE IMPOSSIBLE』(原題)。このたび本作の邦題が『インポッシブル』に決定し、2013年に公開されることが明らかとなった。2004年末。マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)の夫婦は3人の息子を連れタイへバカンスに出かけ、リゾートを楽しんでいた。しかしクリスマスの翌日、突如大災害に見舞われる。楽しい思い出になるはずの場所が一転、悲惨な状況に変貌したのだ。そんな中、離ればなれになった家族は、必ず再会できると信じ、それぞれの一歩を踏み出し始める…。2012年10月に開催された第25回東京国際映画祭のワールド・シネマ部門にて招待上映され、一気に話題をさらった本作。第76回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたナオミ、そして2度のゴールデン・グローブ賞ノミネート経験を持つユアンを主演に、『永遠のこどもたち』で世界中から喝采を浴びたスペインの偉才J・A・バヨナ監督がメガホンを握る。全2回の上映はいずれも満席という快挙を成し遂げた本作の上映後にはFacebookやTwitterなどで「ほぼ全編泣きっぱなし」、「ラストまで微動だにできなかった」、「ナオミ・ワッツがとにかく凄い」といった大絶賛のコメントが寄せられている。翌月に行なわれたロンドンプレミアではアンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット夫妻も観賞し、アンジェリーナは「ユアンのそれは演技という枠を超えている」と評し、夫・ブラッドと共に本作を観て号泣したと明かしている。実はこれは2004年のスマトラ島沖地震に遭遇し、離れ離れになったある家族と、彼らを取り巻く人々を描いた奇跡の実話。先日発表された第70回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションでもドラマ部門で主演女優賞(ナオミ)を始め、アカデミー賞の前哨戦となる各映画批評家協会賞で、作品、監督、俳優、撮影賞でノミネートを果たしている。全米では12月21日(現地時間)に公開を迎える本作。スクリーンにあふれる力強い生命の輝きに世界中が涙を流すはずだ。『インポッシブル』は2013年、全国にて公開。
2012年12月21日ダニエル・クレイグ、ナオミ・ワッツ、レイチェル・ワイズらが出演するサイコ・スリラー『ドリームハウス』が23日(金)から日本公開される。本作でワッツは物語のカギを握る役どころを演じているが、自身は「まるでヒッチコック映画を思い出させるキャラクターだった」と分析している。その他の画像『ドリームハウス』は、郊外に引っ越してきた一家が遭遇する不可解な出来事と、そこに隠された衝撃の事実を描くスリラー作品。家族を守るため調査に乗り出す父親をクレイグが、その妻をワイズが演じ、ふたりはこの作品をきっかけに結婚し話題となった。本作のメガホン執ったのは、『マイ・ブラザー』『マイ・レフトフット』などで家族に焦点を当て、重厚な人間ドラマを描くことで高評価を集めているジム・シェリダン監督。ワッツは「ジム・シェリダンが私に会わないかと言ってくれたの。そして脚本に目を通した…。先を読まずにいられない、素晴らしいサスペンス・スリラーだった!」と振り返る。ワッツ演じるアンは、一家の隣に住む女性で、奇妙な出来事の全貌を知るキーマンでもある。「アン役を本当に気に入ったのよ。彼女が誰なのか、他の人たちとどう関わっているのかはわからない。まるでヒッチコック映画を思い出させるキャラクターだったわ。彼女にはどこか奇妙なところがあって惹きつけられるの。彼女を好きなのか? 嫌いなのか? そんな問いを起こさせる。女優としてそういう謎は演じていていつも楽しいわ」。『21グラム』『マルホランド・ドライブ』などミステリアスな役柄を多く演じてきたワッツが、繊細な演出で定評のあるシェリダン監督のもとで、どのような新しい表情を見せてくれるのか楽しみだ。『ドリームハウス』11月23日(金)よりシネマサンシャイン池袋ほか全国ロードショー
2012年11月06日ナオミ・ワッツが、2004年のスマトラ沖地震を描いた新作『The Impossible』(原題)で津波の深刻さを実感したようだ。2004年のスマトラ沖地震と津波に翻弄される家族の姿を実話に基づいて描いた同作で、ナオミはユアン・マクレガーと共にタイで3人の子供たちと一緒に休暇中の夫婦、マリアとヘンリーを演じている。感情面でチャレンジの連続だったという難役をこなしたナオミは、「この実話は私たちに津波がどれほど深刻なものであったかを痛感させるものだったの。これほど深刻なことがなかったとしても、人々に色々な考えや問題を提起する上でとても教訓となる話だわ」と語っている。またナオミは、劇中で自身のキャラクターを公平に演じきって、作品をより真実に近づけることに“プレッシャー”を感じたとも明かしている。「この映画に関わって、『被災者の方々はこんな経験をしたんだ。当時その方々が感じていたことに忠実であるように、その経験を尊重しなければいけない』って感じたの。それに私がこの映画でやったことは被災者の方々が経験したものとは決して同じではないけれど、できるだけ再現したいと感じたわ」。ユアンとナオミは2005年のサイコスリラー作品『ステイ』でも共演しており、もう一度ユアンと共演できたことにナオミは「幸せだった」ともコメントしている。
2012年09月24日ケイト・モス、ナオミ・キャンベルなど豪華スーパーモデルがロンドン五輪の閉幕式に登場することになった。そのほか、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、リリー・コール、ジョージア・メイ・ジャガーらも、「アレキサンダー・マックイーン」のクリエイティブ・ディレクターを務めるサラ・バートンとヴィヴィアン・ウエストウッドが手がける同イベントで英国ファッション界を代表することになる予定だ。ある関係者は「Daily Mirror」紙に「五輪の主催者側はイギリスの最高のタレントたちを欲していたんです。そして、まさにそれが実現するんです。これほどの歴史に残るイベントなので、モデルたちもみな参加したがっているんです」と明かし、「イギリスのスタイルはそのイノベーションと創造性で世界中に名を馳せていますから、閉幕式の一部としてそれを祝福するのはふさわしいことだと思います。さぞかし素晴らしいイベントになるでしょうね」と続けた。「ア・シンフォニー・オブ・ブリティッシュ・ミュージック」と名づけられ、多額の資金を投じて企画されているロンドン五輪の閉幕式は8月12日(現地時間)に開催予定。同セレモニーのアート・ディレクター、キム・ギャヴィンは「人々がこれから何十年も記憶し続けてくれるような、素晴らしい感動的な体験を創り出したいんです。きっとブリティッシュ・ミュージックの優美なマッシュアップになるはずです」と語り、閉幕式は「史上最大の“娯楽アフターショー・パーティー”となる」と付け加えた。
2012年07月18日故ダイアナ元英国皇太子妃の最後の2年間に焦点を当てた新作伝記映画『Diana』(原題)で、ダイアナを演じるナオミ・ワッツの写真がこのほど初公開された。当初『Caught in Flight』とつけられた作品タイトルは、新タイトル『Diana』に変更されている本作。監督に『ヒトラー ~最期の12日間~』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル、脚本には映画『リバティーン』のスティーヴン・ジェフリーズ、共演陣にはダグラス・ホッジ、ジュリエット・スティーヴンソンらが名を連ねている。同作は、ナオミ演じるダイアナ元妃が、「LOST」でお馴染みのナヴィーン・アンドリュース扮するハスナト・カーン医師と恋愛関係になりメディア報道に苦しむ一方で、慈善活動などに積極的に取り組んでいくさまを描いた作品になる模様。ナオミは「とても興奮しています。本当に様々な形で、ポジティブで大きなインパクトを与えてきた、実に素晴らしい女性の役を演じられるのは光栄です」とコメントしている。同作はロンドンのほか、イギリスの数か所で撮影され、クロアチアやモザンビークでも撮影を敢行する予定だが、公開日はまだ公表されていない。■関連作品:LOST [海外TVドラマ]© AXN Japan Inc. All Rights Reserved.
2012年07月06日