『ヴァージン・スーサイズ』『マリー・アントワネット』などのソフィア・コッポラ監督と『プリングリング』以来となる気鋭の製作・配給会社「A24」、そして「Apple TV+」とのタッグで贈る、ほろ苦く切ない都会派コメディドラマ『オン・ザ・ロック』。ソフィア・コッポラは初めてホームタウン、ニューヨークを舞台にしており、「この映画は私からニューヨークへのラブレターにしたかった」と語っている。ソフィアは映画作品の成長に合わせて、東京からロサンゼルス、ときにはヴェルサイユ宮殿、と多様な環境を舞台にしてきた。だが本作では、ソフィアの故郷である大都市ニューヨークを、かつての喧騒を思い起こさせるスナップショットとして描きながら舞台に選んだ。彼女にとってニューヨークは、食べたり、飲んだり、話したり、レストランのテーブルや車窓から人々を観察したり、人々が常に何かを吸収する街で、自分がその一部であること自体が純粋な喜びとなる街だという。「この映画は私からニューヨークへのラブレターにしたかったのです。でもこの街を舞台にした他の有名なコメディとは違う作品にしたいと思いました。観客が共感できるようにリアリティに根付いたニューヨークが撮れているはずです、ほど良いファンタジーの要素も加えて。ニューヨークの歴史とロマンスの古典的なセンスが残るあらゆる場所で撮影したかったのです」とソフィアは語る。ローラ(ラシダ・ジョーンズ)と父フェリックス(ビル・マーレイ)が秘密の探偵気分を味わう間、目が眩むようなかすみの中をフェリックスがマティーニを求めマンハッタンじゅうを回ってはしごする様子をカメラは追い続ける。ミッドタウンにある、禁酒時代のもぐり酒場を改造し高級ダイニングにした伝説的な「21 Club」から、ソーホーのプリンス・ストリートにあるセレブ御用達のビストロ「Raoul’s」まで。「21 Club」のシーンでソフィア監督は、かつてローレン・バコールとハンフリー・ボガートが座ったテーブルでラシダとビルを撮った。なお、『オン・ザ・ロック』の制作は在宅指示に伴い、この映画に登場するマンハッタンの人気スポットの多くが一時的にシャットダウンしてしまう寸前に完了した。「撮影はほんの数か月前のことなのに10年前のように感じます。でもこの映画制作で私たちが味わったのと同じくらい観客もこの街の魅力に浸ってもらえたら嬉しいです」。なかなか海外旅行に行くことができないいま、人気観光スポットでもあるニューヨークの、観光地以外の地元民が愛する古典的な歴史やロマンスを堪能できる1作といえそうだ。『オン・ザ・ロック』は10月2日(金)より全国にて公開、10月23日(金)よりApple TV+にて世界配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オン・ザ・ロック 2020年10月2日より全国にて公開© 2020 SCIC Intl
2020年09月27日フランスのラグジュアリーメゾン エス・テー・デュポンのポップアップストアが、 2020年8月26日、日本橋三越本店 本館1Fに登場いたします。1872年に上流階級のためのトラベルケースやレザー製品の工房を設立してスタートしたエス・テー・デュポン。最高級のレザーを厳選し、クラシックなフォルムとモダンなディテールが融合したレザーグッズ、ラグジュアリーなペンやライターなど、その製品は数多くのセレブリティに愛用され、現在も上質なアイテムを好む紳士たちに選ばれています。今回登場するポップアップストアでは、ビジネスバッグを始めとするレザーグッズを豊富なラインナップでご紹介。日本橋三越本店で展開しているエス・テー・デュポンの世界をさらに広げ、バッグとペン、ライター、メンズアクセサリーなどを合わせる、上質なスタイリングをご提案いたします。ポップアップストアは11月17日までの期間限定。日本橋三越本店でエス・テー・デュポンの世界観をご体験いただけるこの機会に、ぜひお立ち寄りください。【エス・テー・デュポン ポップアップストア】期間:2020年8月26日(水)~11月17日(火)場所:日本橋三越本店 本館1F (東京都中央区日本橋室町1-4-1)お問合せ先:エス・テー・デュポン 日本橋三越本店 03-3274-8960エス・テー・デュポンとは1872年創業のフランスのラグジュアリーメゾン。Art of fire(ライター&シガーアクセサリー), Art of writing(筆記具), Art of travel(レザー製品), Art of seduction(メンズアクセサリー)の4つのアートを基幹に、創業以来、職人の技と革新性を融合した製品を生み出し続けています。継承される職人技により多くの工程を経て高品質な逸品を作り続けていることが評価され、2012年には “Entreprises du Patrimoine Vivant(無形文化財企業)”の認定ラベルをフランス政府より授与。そして2018年にはメゾンの漆職人が、芸術文化勲章「シュバリエ」を受勲しました。<日本橋三越本店 ポップアップストア展開製品例>*表示金額はすべて税抜き金額です。【クロコダンディ】型押しレザーとナチュラルラッカーという高い技術を要する素材で製作される「クロコ ダンディ」。ラグジュアリーデザインと優れた職人のクラフツマンシップ、機能性にこだわったディテールが融合した、エス・テー・デュポンならではのコレクションです。ドキュメントホルダー、二つ折り財布などレザーアイテムからペン、ライター、シガーアクセサリーまでコーディネートを楽しんでいただけます。ドキュメントホルダーブラック / ブラウン 30×40×9 cm 12万9,000円 ※取り外し可能なショルダーストラップ付き二つ折り財布フラック/ ブラウン 9.5 x12cm 4万1,000円 ※カード8枚収納 8.5 x11cm 3万4,000円 ※カード6枚収納クラッチ ブラック 7万円他ヒュミドールウッド&シダー 34.5 x 24 x 15.6cm 8万9,000円 シガー75本用 デジタル温湿度計、加湿器付きシガーケースフラック or ブラウンレザー、メタルシングル 18 x 3.5 x 3 cm 1万9,000円 ダブル 18 x 6 x 3 cm 2万4,000円トリプル 18 x 8 x 3 cm 2万7,000円【アトリエ】1953年から続く漆塗りの技法をもとに復刻された「アトリエ」コレクション。レザーはエッジを濃いめに、センターにかけて色を浅く染色を施し光沢を帯びた深みのある色の陰影で経年で得たような風合いを表現。同コレクションのペンやライターは、ナチュラルラッカーを何度も重ねて、光沢や色の深みで繊細な模様に仕上げています。いずれも職人技が光る逸品です。ドキュメントホルダーミッドナイトブルー 30×40×9 cm 22万3,000円 ※取り外し可能なショルダーストラップ付きシングルガセット ブリーフケースブラウン 28×37×9 cm 29万7,000円【ラインD】「ラインD 」は、上質で滑らかなカーフスキンを使用したビジネスに最適なレザーコレクション。エス・テー・デュポンのロゴ、フランスを象徴するトリコロールのスティッチ、ロイヤルブルーのライニングなど、かつてヨーロッパの王侯貴族や世界中のセレブリティたちを魅了したトラベルケースのエレメントがモダンに表現されています。シングルガセット ブリーフケースブラック 28×36×7cm 14万3,000円ドキュメントホルダーブラック 30×40×9 cm 12万4,000円 ※取り外し可能なショルダーストラップ付き【ラインD ソフトダイヤモンド グレインド】鞣しの段階でダイヤモンド・パウダーを加える「ラインD ソフトダイヤモンド グレインド」。革の深みを増すとともに耐久性を高め、細かく美しい光沢を放つ、メゾンの伝統的な製法で仕上げられるレザーコレクション。ブリーフケース36.0×28.5×7.0 cm 14万2,000円【ラインD カプセル】滑らかなバイカラーのカウハイドレザーが美しい、デザインと機能性が融合した、モダンでミニマルなトラベルアクセサリーのコレクションです。ドキュメントホルダー27×41.5×9 cm 9万3,000円【アイコニック】名優ハンフリー・ボガートは、1947年、パリのエス・テー・デュポンを訪れた際、飛行機での旅に最適な軽量なダッフルバッグをオーダーしました。このオーダーバッグにインスパイアされ、「アイコニック」コレクションが誕生。オイルドコットンキャンバスに、ベジタブルタンニングを施した上質なカーフレザーやメタルのディテールを合わせた、カジュアルスタイルをクラスアップするバッグコレクションです。ダッフルバッググレー&ブルー 30 × 53 × 24 cm 11万4,000円 ※取り外し可能なショルダーストラップ付【デフィ ミレニアム】ナイロンファブリックとレザーのコンビネーションが、カジュアルな中に上質さを感じさせる「デフィ ミレニアム」。耐久性や収納力、エルゴノミクス(人間工学)にもとづいたデザインなど機能性に加え、美しさやディテールにもこだわっています。サドルシェイプのデザインは、創業者シモン・ティソ・デュポンのレザー製品製造のノウハウと、創業当初に馬車の製造も手掛けていたという歴史へのオマージュです。メッセンジャーバッグブルー 27 x 35.5 x 8 cm 5万6,000円ドキュメントホルダーブラック 30×36.5×6.5 cm 5万6,000円 ※取り外し可能なショルダーストラップ付企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年08月27日ミュウミュウ(MIU MIU)から、映画の名キスシーンをプリントしたTシャツのカプセルコレクション「MIU MIU KISSES」が登場。白雪姫(7万2,000円)アニメーションから往年の映画まで、キスにまつわる名シーンを捉えた「MIU MIU KISSES」は全5型。ウォルト・ディズニーの『白雪姫』に甘いキスで生命を吹き込むプリンス・チャーミングや、可愛らしくも不気味な『ティム・バートンのコープスブライド』で繰り広げられる死者とのキス。カサブランカ(7万2,000円)『カサブランカ』でハンフリー・ボガート(Humphrey Bogart)とイングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)が交わす感動的な別れのキスに、『風と共に去りぬ』でクラーク・ゲーブル(Clark Gable)とヴィヴィアン・リー(Vivien Leigh)が見せる情熱的な抱擁。軽快なストーリーとボリュームたっぷりのヘアースタイルが印象的な1980年代の名作『フラッシュダンス』で体を絡ませるジェニファー・ビール(Jennifer Beals)とマイケル・ヌーリー(Michael Nouri)。いずれもTシャツのカラーはブラック。現在ミュウミュウ直営店(一部店舗を除く)と公式オンラインストアにて販売中。
2020年02月14日ウディ・アレン監督最新作『女と男の観覧車』から、この度、本作でライフガード役を演じているジャスティン・ティンバーレイクの“水着姿”を捉えた場面写真と、メイキングシーンの写真、そして本編映像がシネマカフェに到着した。■ジャスティン・ティンバーレイク、レトロな水着姿も魅力的!本作は、女と男のすれ違いを描き続けるアレン監督が、あくなき理想を追い求める女性の、魂の奥深くに容赦なく迫るヒューマンドラマ。今回、アレン作品初登場となったジャスティンが演じるのは、ケイト・ウィンスレット演じる主人公ジニーと密かに付き合っている、海岸で働くライフガードのミッキー。到着した写真では、50年代のライフガードのユニフォームを着たジャスティンの姿が。ジニーが恋に落ちるのも納得のスタイルだ。■衣装デザイナーが明かす、「銃をつきつけられかねない」!? アレン監督はジャスティンを絶賛!この衣装を制作した衣装デザイナーのスージー・ベンジンガーは、本作の中で最も大変だったと語る。「当時(50年代)の素材はざっくりと粗く編み込んだニットウールだったけれど、ウールで作ったらジャスティンに銃をつきつけられかねないと思い、レーヨンとの混紡で作ったわ」と、素材にこだわったと明かし、「おかげでウールのチクチクした不快感に、ジャスティンも悩まされることなく、演技に集中できたようね」と笑った。またアレン監督はジャスティンについて、「往年のハリウッドスターの風格がある」と言い、「1930~50代だったら、ジャスティンはクラーク・ゲイブル、ハンフリー・ボガートと肩を並べるスターだっただろう。カメラを向けると周りがぱっと明るくなる、しかも、俳優としても申し分なく一流だ」と太鼓判を押している。■ジャスティンは聞き上手男子!? 本編映像も到着海岸で監視員のアルバイトをしているミッキーと付き合っていたジニーは、平凡な毎日に失望していた。脚本家を目指すミッキーとの未来に夢を見ていたが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘、キャロライナ(ジュノー・テンプル)が現れたことから、全てが狂い始める本作。到着した映像は、キャロライナに惹かれているミッキーが、ある雨降る日に濡れながら帰宅するキャロライナを見つけ、車に招き入れて2人きりになるキャンスを得る、というシーン。キャロライナの話に親身に耳を傾けるミッキー。そんな優しい表情のジャスティンをぜひこちらからご覧あれ。『女と男の観覧車』は6月23日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:女と男の観覧車 2018年6月23日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
2018年06月17日アイドルグループ・関ジャニ∞の丸山隆平が27日、プレミアムフライデーハロウィンシネマパーティ in 東京国際映画祭」PRイベントに登場した。プレミアムフライデーとは、月末の金曜日は早めに仕事を終えて豊かに過ごすという新しい取り組みで、関ジャニ∞がナビゲーターを務めている。丸山は、東京国際映画祭特別招待作品でもある主演映画『泥棒役者』(11月18日公開)で、市村正親が演じる絵本作家・前園俊太郎の仮装で登場。マッシュルームカットに真っ赤なジャケットという格好で、テンション高くポーズを決めた。「プライベートでも仮装は結構好きでやってますね」という丸山。これまでの仮装で印象に残っているものを聞かれると、「ゾンビが好きで。特殊メイクの方に、プライベートでゾンビメイクをしてもらいました」と答えた。また世耕弘成 経済産業大臣はシャーロック・ホームズの仮装、プレミアムフライデー推進協議会/日本経済団体連合会 副会長 石塚邦雄はハンフリー・ボガートにちなんで刑事の格好で登場。一般社団法人 日本映像ソフト協会会長/東宝 代表取締役社長 島谷能成はゴジラの被り物で「人格崩壊中でございます」と苦笑し、丸山は「いい大人がみんな揃って!」と楽しそうにしていた。イベントでは関ジャニ∞にそっくりなパペットの“プレキン∞”からまるきんが登場し、観客に振り付けを伝授。初対面となった丸山と握手をすると歓声が上がり、丸山は「首脳会談みたい」と喜んだ。さらに、『泥棒役者』に登場する「タマとミキ」という絵本でミキの声を担当する新津ちせと、猫のタマが現れると、会場からは「かわいい!」という声で溢れる。仮装のポイントを聞かれた新津が「タマちゃんと同じ猫耳にしてみました。衣装の色は、関ジャニ∞の丸山さんのイメージカラーのオレンジに色にしてみました」と明かすと、ハートを射抜かれた丸山は胸を押さえてうずくまり、「結婚しよう!」とプロポーズした。丸山は新津の姿を見て「僕もこういう時代があったんだろうなあ」としみじみ。新津が次は「キリンさんになってみたいです。おっきいところからいろんなものを見わたすのが好きなので。六本木ヒルズみたい大きなキリンさんになりたい」と希望を語ると、丸山は「その仮装が見れるのを首を長くてして待ちましょうね」とキリンにかけて発言し、ガッツポーズを決めた。新津は「丸山さんは優しくて、かっこよくて、あとなんか、髪型がすごいかわいいです。マッシュルームみたい」と印象を語る。司会から「大人になると結婚できそうかな?」と聞かれると、「……はい」と数秒の空白のうちに頷いていた。また、フォトセッション時に丸山と新津が手をつないで現れると、会場からは「かわいい!」と悲鳴が上がっていた。
2017年10月27日「2002年にガンダルフとお別れしたつもりだった」と話すイアン・マッケラン。イギリスで“ナイト”に叙勲されて“サー”の称号を持つ名優は、いまではすっかり“ガンダルフ”として知られている。映画、テレビ、舞台でおよそ50年のキャリアを持つ彼は、『ロード・オブ・ザ・リング』から『ホビット 決戦のゆくえ』まで全6作に出演。その思い入れは誰よりも深い。「私の人生そのもの」と語るイアンに、シリーズ完結編が公開されたいまの気持ちを聞いてみた。「お別れは言わないよ。ガンダルフとして最後のアフレコが終わって帰ろうとしたときに、『ガンダルフ役はこれで最後ですね』と言われたが、その直後に『ああ、そういえば来週また戻ってきてもらわないと』と言ってた(笑)。だから、どうなるか分からないよ」と、ガンダルフを演じているときと同じようなお茶目な表情で笑う。当初、『ホビット』シリーズは、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロがメガホンを握る予定だったが、スケジュールの都合で降板。『ロード・オブ・ザ・リング』に続き、ピーター・ジャクソンが監督となり、2部作から3部作に変更された。「ニュージーランドには、おそらく10回は行った」と言うイアンは、「毎回戻るたびに、みんながそこにいる。まるで家族と一緒に仕事をしている感覚だった。ニュージーランドでの日々は、私の人生そのものだ」と話す。「本作のおかげでとてもよい友人ができた。私と同じイギリス在住の人もいる。つい先日は、ルーク(・エヴァンス)が私の自宅に来てくれた。マーティン(・フリーマン)の舞台『リチャード3世』や、リチャード(・アーミティッジ)の舞台『The Crucible』も観に行った。私が舞台のためにニューヨークに滞在しているときは、オーランドもブロードウェイに出演していたので、ルームシェアをしてたんだ。だから毎日会っていたよ」と、キャストたちの仲のよさを明かす。ビルボ役のマーティン・フリーマンは、BBCのドラマ「SHERLOCK/シャーロック」で世界的にブレイクし、大スターの仲間入りを果たした。そして、同じくBBCのドラマ「FARGO/ファーゴ」で、ゴールデン・グローブ賞にノミネート。その演技力には、イアンも一目置いているようだ。「マーティンは、演技スタイルをどんどん進化させていく役者だ。映画界にはスペンサー・トレイシー、ハンフリー・ボガート、マーロン・ブランドといった素晴らしい役者たちがいたが、その後、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロなど、さらに演技を進化させた役者が存在し、彼らの演技スタイルが模倣されるようになった。マーティンは、そういう役者の一人だと思う。彼の演技を間近で見ることができて光栄だよ。“マーティン演劇学校”に入学して、演技のアドバイスをしてほしいと言っていたんだ。本気でそう思ったのさ。私たちの世代は、自分で演技のやり方を学ばなければならなかった。いまだにそう感じてるよ。マーティンは素晴らしい」と大絶賛。しかし「彼以外の連中はひどいものだけどね(笑)」とブラックジョークも。具体的にマーティンの素晴らしさを聞いてみると「彼はとてもリラックスしていて、同じくビルボを演じたイアン・ホルムのようなんだ。イアンが“役者としての使命は、自分がキャラクターについて知る限りのすべてを、監督のために提供すること”と言っていたのを思い出すよ。彼は同じシーンであっても、次のテイクでは違う演技を見せるものだと認識していたし、常にキャラクターを探求していた。監督は、それを編集してパフォーマンスとして作り上げる。これが役者と監督の関係であるべきで、舞台でのそれとは違う。驚いたことに、彼は私の声だけを頼りに演技をする場合にも、毎回違う、偶発的な反応をした。まったく頭が下がる思いだよ」と、名優イアンも感服する。そして、エルフを演じたケイト・ブランシェットとは、「お互いのことを愛してるんだ(笑)」と、相思相愛であることを告白。「彼女に結婚してほしいと言われたよ(笑)。そんなことを言われたら、たいていの男は決して忘れないだろうが…、もちろん彼女には旦那さんがいるがね」。「私とケイト、そしてヒューゴ・ウィーヴィングは3人組だったんだ。今回2人と一緒だったのは2週間だけだったが、それでも3人で楽しく仕事ができた。私たち3人はみんな、舞台俳優だからね。ケイトは偉大な映画スターだが、彼女の仕事の中心は、ご主人と一緒にシドニー・シアター・カンパニーを運営することだ。だから、彼女とは分かち合える話題がたくさんある。ピーターは、私たちの互いへの愛情が、キャラクターの関係にもぴったりだと考え、スクリーン上でも化学反応が起こることを可能にした。これは『決戦のゆくえ』で、ご覧いただけるだろう」。そして共演者だけでなく、この大規模なシリーズを成功させたジャクソン監督にも、絶大な信頼を置いているようで、「ニュージーランドがどこかを侵略することがあれば、ピーターが先導するべきだ(笑)」と、やや過激な冗談も飛び出した。「人柄が素晴らしい。彼は問題があったとしても、決してそれを表に出さない。いつも落ち着いていて、集中している。私には分からないほど数多くの仕事をこなし、天気の心配をしながら、現場では台詞の終わりや、抑揚について気を配っている。細かい部分まですべてを把握しているので、俳優の私たちはとても頼もしいと感じるよ。彼が最終的に『これでよし』と言ってくれたら、その決断を信頼できる。時にはそこに到達するまでに、相当な時間がかかることもあるけどね。彼はテイク数か多いことでも悪名高いんだ。クリストファー・リーが撮影初日にうなっていたよ(笑)。『260作の映画を撮った気分だ』と言ってたが、『それは君だけではないよ』と慰めた(笑)」。“世界で最も多くの映画に出演した俳優”としてギネス認定されている、現在92歳のクリストファーにそこまで言わせたとは、ジャクソン監督の尋常じゃないこだわりがうかがえるエピソードだ。「この大規模な作品に出演して、最も印象的だったのは、ピーターの頭の中だ(笑)。ショートパンツをはき、ソックスに靴というニュージーランド人のね(笑)」。最後に、ガンダルフから学んだことを聞いてみた。「さて、どうだろう。ガンダルフを通して。多くの人に影響を与えることができたのは嬉しいことだね。ガンダルフは象徴的な存在だった。原作が出版された当時は、“ガンダルフを大統領に!”というバッジがあったんだよ。彼のマインド、スピリット、7000歳などの要素を、私はスクリーン上で体現することができた。その結果、彼に対する愛情や、尊敬の念を私に向けてもらえたんだ。私自身は台詞を覚えて、ヒゲをつけて、キャラクターを演じるているにすぎないが、そういう意味では、これまで演じてきたどのキャラクターとも異なる」。「観客との間には、エモーショナルな絆があるものだが、この役の場合は、その絆がとても強いんだ。ファンは8歳くらいの子どももいるんだ。映画を観た後に、何度も自宅でビデオを見続ける。『オズの魔法使い』、『カサブランカ』、『ゴッドファーザー』など、人々がクリスマスになると必ず観る名作に出演することはいいことではないか、とよく言われたが、この映画もその仲間入りをした。多くの人々が夢中になり、何度観てもまた観たいと思える作品だ。だからこそ、全6作に出演できてよかったよ」。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホビット 決戦のゆくえ 2014年12月13日より全国にて公開(C) 2014 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2014年12月31日名作映画をオーケストラの生演奏とともに鑑賞できるコンサート「名作シネマとオーケストラ」(通称:シネオケ)のリハーサルが、7月17日、東京・上野の東京文化会館 大ホールで行われた。「名作シネマとオーケストラ」の公演情報シネオケは、最新のデジタル技術により、映画から台詞や歌以外のオーケストラ楽曲部分のみを完全に取り除き、その映画全編をオーケストラの生演奏とともに巨大スクリーンで鑑賞できるコンサート。昨年、佐渡裕が指揮をとった『ウエスト・サイド物語』で日本初上陸し、東京・大阪で2万人を超える観客が大絶賛した。今回は、ハンフリー・ボガートとイングリット・バーグマン主演のロマンス映画『カサブランカ』(2011年7月アメリカで初演)、ミュージカル映画の傑作『雨に唄えば』(2013年3月ロンドンで初演) 、アルフレッド・ヒッチコック監督のホラー映画の代表作『サイコ』(2010年7月アメリカで初演)の3作品が上演される。本公演で指揮を務めるニール・トムソンは、バーンスタイン、小澤征爾、クルト・ザンデルリングに師事し、ロンドン交響楽団などの指揮やコンクールの審査員を務めるなど、多才なイギリスの指揮者。シネオケの海外公演では『サイコ』『雨に唄えば』などで指揮を務めている。自身も『サイコ』楽曲のファンだというトムソンは、リハーサルで東京フィルハーモニー交響楽団の演奏者たちに情熱的に指示を出した。『サイコ』は、オープニングから音楽によって観客に緊張感を与え、全編を通して不安と恐怖心をあおる。トムソンは実際にメロディを口ずさみながら、音の強弱、メロディの抑揚などを細かく確認し、背筋が凍るようなドキドキ感と、張りつめた緊張感を演奏に吹き込んでいった。特に、クライマックスの「キッキッキッキッ」という鬼気迫るバイオリン演奏から押し寄せる恐怖は、生のオーケストラ演奏による臨場感があってこそ生まれるもの。これらの演奏が映画とひとつになったとき、これまでに味わったことのない感動を覚えるだろう。また7月19日(金)18時よりフジテレビのエンタメ情報番組『男おばさんL』の軽部真一と笠井信輔の両アナウンサーによるスペシャルトークショーも行われる。「“シネオケ”とは何か?」など、見る前に知ると一層面白くなるポイントを紹介する予定。同18時30分開演『サイコ』公演のチケット購入者のみ入場可能。取材・文:門宏■名作シネマとオーケストラ7月19日(金) 14:00開演 vol.2「カサブランカ」7月19日(金) 18:30開演 vol.4「サイコ」7月20日(土) 12:00開演 vol.2「カサブランカ」7月20日(土) 16:30開演 vol.3「雨に唄えば」7月21日(日) 12:00開演 vol.3「雨に唄えば」7月21日(日) 16:30開演 vol.4「サイコ」会場:東京文化会館 大ホール指揮:ニール・トムソン管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
2013年07月18日世界各国の映画を日本に普及させることに尽力してきた一般社団法人外国映画輸入協会(外配協)の発足50周年記念式が4月11日(水)、都内で開催。外国映画を世に伝えることに貢献してきた人物を表彰する外国映画ベストサポーター賞に「AKB48」の前田敦子と政治学者の藤原帰一が輝き、授賞式に出席した。外配協は戦後、GHQの主導で始まった外国映画の配給に対し、日本国内資本の輸入配給業者が世界各国からより広く作品を輸入しようと活動を開始。1962年に社団法人として正式に結成された。藤原さんは大学で教鞭を取る傍らで、雑誌での映画評論活動などを行なっており、最近では朝日新聞出版より「これは映画だ!」を上梓。前田さんも外国映画好きとして知られ、自身のブログなどで鑑賞した映画を紹介するなどしている。藤原さんは辛口の映画評論で知られるが「筆が走った部分はお詫び申し上げます」と神妙な顔つき。年間での映画鑑賞本数は「200本を切っちゃってます。200本はひとつの水準だと思うので…すいません」と苦笑を浮かべたが、「夜の11時にDVDを観始めて出来が良ければ午前1時には気持ちよく眠れるんですが、良くないと口直しにもう1本観てしまう」と衰えぬ映画への熱い“愛”を垣間見せた。前田さんは受賞について「びっくりです!」と目を丸くするが、仕事の合間やメイクの間に少しずつDVDを観るなどして、週に5本以上も鑑賞することもあるとか。「外国映画には夢がいっぱい詰まってる。絶対に劇場で観るようにしてます」と笑顔で語った。自身も女優として活動するだけあって「撮られる側の考えについても思いを巡らしながらどう撮ったのか?とか考えながら観てます」と明かす。最近ではオスカーを争った『ヒューゴの不思議な発明』や『アーティスト』などを観たそう。若い世代が外国映画を観なくなったと言われて久しいが、藤原さんも「これで一安心。僕ものんびり隠居できます」とホッとした表情で語った。オススメの映画を問われた藤原さんが「大学の先生として」と前置きした上で『市民ケーン』(’41)や『黒い雨』(’89)、『裁かるるジャンヌ』(’28)などの古典の名作を挙げ、さらに『カサブランカ』のハンフリー・ボガートとイングリット・バーグマンの目線のやり取りについてまで熱く語り始めると、前田さんが「まだ観てないので絶対に観ます!」と宣言する一幕も。自分と同じ若い世代に向け「夢を持つきっかけになると思います」と外国映画の魅力を熱く訴えていた。■関連作品:ヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:ベン・キングズレー、『アイアンマン』第3作に敵役として出演か?『アーティスト』監督インタビュー白黒&サイレントだからこそできた美しき物語モノマネ芸人・福田彩乃、今度は“犬”モノマネを習得?名作ホラー『キャリー』のリメイク、クロエ・G・モレッツらがキャスト候補にアカデミー賞最多5部門受賞の注目作!『アーティスト』試写会に10組20名様ご招待
2012年04月11日来年3月の第82回アカデミー賞授賞式を前に、同賞の名誉賞授賞式「ガヴァナー・アワード」が14日、ハリウッド&ハイランドのグランド・ボールルームにて開催され、往年のフィルム・ノワールのヒロインとして名を馳せ、いまも活躍中のローレン・バコールらが受賞した。85歳のバコールは『マンハッタン・ラプソディ』で助演女優賞候補になった経験はあるが、オスカー受賞はこれが初めて。デビュー作『脱出』で共演し、後に結婚した故ハンフリー・ボガートについて、「わたしに命を吹き込み、人生を変えてくれた」と話した。この日はボガートとの間にもうけた息子であるスティーヴン・ボガートと、死別後に結婚した元夫の故ジェイソン・ロバーズの息子・サムも母親に付き添って来場していた。ほかに、低予算のB級映画の帝王として知られ、最近はジェイソン・ステイサム主演の『デス・レース』などを手がけるプロデューサー、監督のロジャー・コーマン、『ゴッドファーザー』シリーズや『アニー・ホール』から『カイロの紫のバラ』までのウディ・アレン作品などの撮影を担当したゴードン・ウィリスが名誉賞を受賞した。トム・ハンクス、ジャック・ニコルソン、ウォーレン・ベイティ&アネット・ベニング夫妻、モーガン・フリーマン、スティーヴン・スピルバーグといった錚々たる顔ぶれが600人ほど招待された。例年はアカデミー賞授賞式中に発表される名誉賞が、授賞式本番前に授与されるのは初めてだが、TV生中継もないせいか、会場はリラックス・ムードだったという。(text:Yuki Tominaga)授賞式での一幕。ウォーレン・ベイティやスピルバーグ、ジョージ・ルーカスなど錚々たるメンバーと壇上に立つトム・ハンクス。© Reuters/AFLO■関連作品:デス・レース 2008年11月29日より有楽座ほか全国にて公開© 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:意外と運転上手?「デートでも自分が運転したい」アッキーナが車で行きたいのは?バブルの時代再来?ブラザー・コーン「サザン活動休止のいまが復活のチャンス」いま、“死”が爆走する!『デス・レース』試写会に5組10名様をご招待バブルガム・ブラザーズ、コンビ“復活”宣言「一緒にデス・レース戦っていきたい」GTFトーキョーシネマショー2008『デス・レース』試写会に10組20名様をご招待
2009年11月17日