良い人だと思ってあるママ友と付き合ってみたら、なんだか知らないうちに大変なことになってしまった…。そんな経験をしたことはありませんか?本人や周囲が気づいていなくても、関わってみると実は「モンスター」であるママは少なくありません。今回は、近づいて初めて気づく「ありがた迷惑」なモンスターママについて、事例を交えてご紹介していきましょう。■「そんなこと頼んでいない!」ありがた迷惑なママとは?こんな事例があります。Aさんは最近新たに数人のママ友ができました。PTAの役員の仕事を任されそうになっていたAさんはみんなでお茶をしていた時、「誰かに代わってもらえたらな~」とポロっと愚痴をこぼしてしまったそうです。それを聞いたママ友のBさん。Aさんに断りもなく、勝手に代わりの役員さんを探し始めてしまいました。AさんはBさんがそんなことをしているなんてつゆとも思ってもいません。しばらくして「代わりの人、見つかったよ!」とBさんから報告を受けたそうです。良かれと思って代わりの人を探してくれたBさんの行動をなじることもできず、結局、役員を代わってもらうことになったAさん。けれど、頼まれたほうは実はイヤイヤで、Bさんの強引なお願いを断り切れずに引き受けたそうです。その後、周囲では「Aさん、無理やり頼んで代わってもらったみたいよ。自分勝手よね」という噂がたち、Aさんはいたたまれなくなってしまいました。Bさんの行動は本人からすると「人助け」だったのかもしれません。でもAさんは「頼んでもないのに、なぜ…?」と不信感が芽生えてしまい、ずっとモヤモヤすることになってしまいました。■ありがた迷惑ママは「善意の皮をかぶった悪意?」ここで紹介したモンスターママは、話せば親しみやすく付き合いやすいと感じるタイプ。見るからに怖いオーラを放ち、強烈な存在感を放つ「ボスママ」ではありません。だから、お付き合いが浅く、直接被害を被らない限り、良い人という印象を持つ人が多いでしょう。「気が利く」「世話焼き」という一面があり「人助けになることをやってあげたい」という気持ちが強いので、近くにいればありがたい存在にすら思えてきます。けれど、その親切心は自分のコミュニティに属している人にしか向いていません。自分が気に入っている人、大事にしているコミュニティのメリットにしか目がいかず、それ以外のことについて気を利かせたり、配慮をしたりといった行動が見られないのです。「自分たちだけ快適なら、ほかはどうなっても構わない」と、外に対しての配慮や気配りがないため、本人たちにとっては「人助け」となっていることも、周囲には「はた迷惑」「強引でうっとうしい」と感じさせてしまうのです。■あなたに近づくママ友、こんな特徴があったら要注意!では、相手がこうした「ありがた迷惑」なモンスターママかどうかを見極めるにはどうしたら良いのでしょうか。実は、そういったタイプには次のような特徴があります。・働くママで部下がいる職場で上の立場に立っているため、誰かに命令することに慣れている。・仕切り好き自分が物事の中心になって何かとまとめたがる。いろいろと意見も言うのでつい周りも頼りがちになる。・自信があり、押しが強い話に説得力があり、自分の意見を通そうとする力が強い。・コミュニケーション能力が高い話が上手く、周囲の人は話していて楽しいと感じる。・気配りができる親しくしている人とは気づかったやり取りができる。上記の特徴を見た限りでは「え! そんなに悪そうな人じゃないよね」と思われた方も多いでしょう。確かに、こういった人は人望も厚く、周りに人が集まり、そのほとんどは「本当に良い人」です。しかし、そんな中で何か悩みやトラブルを耳にしたとたん、直接の関係者でもないのに「私が話してあげる」「私が学校に聞いてみる」と解決役を買って出るタイプには注意しましょう。いつの間にか思ってもみなかった被害を被ってしまうこともあります。「この人、もしかしたら…」と感じる人に出会った場合は、とにかく深入りをしないように気をつける必要があります。Aさんのように、ちょっとした愚痴や不満もその人の前では言わないようにすることも大事です。いらぬトラブルに巻き込まれないためにも、どんな人かハッキリと分からないうちは、適度に距離を保つように心がけてみると良いかもしれませんね。
2018年07月03日前回 のリアルエピソードでご紹介した、「子どものために」と、憧れの街の理想のマンションに引っ越してきた香織さんのケース。彼女が背伸びをして手に入れた幸せの向こうには、さらなる背伸びを強いる環境が待ち受けていたのです。「すてきな街の、すてきなマンションの、すてきな私」を演出し続けるにはお金がかかります。住宅ローン返済の足しになるようにとアルバイトを始めた香織さんですが、そのお給料は「カッコいいキャリアママ」を演じるためのスーツと靴に消えていきます。それに加え、ママ友の子どもが新しい習いごとを始めれば、自分の子にも習わせたい。ママ友が子どもにブランド物の服を着せていれば、自分の子にも着せたい。ママ友の旦那さんが外車に乗っていれば、自分の夫も外車でなければダメ。香織さんが目指す「すてきな私」は、常にママ友との比較に基づいて定義されています。ほかのママ友よりも“上”になれたら「すてきな私」になれる、という考え方。これこそ、際限のないマウンティングの根底にあるものです。この“無益な争い”を続けるための資金を「子どものため」という名目で夫に出してもらおうとしますが、妻の醜い部分が夫には透けて見え始めます。「ほかのママに負けたくない」「自分のほうが上だと感じたい」…。こうした感情にとらわれている妻は、他人との比較によってしか幸せを感じられなくなっています。もっと言えば、他人を自分より“下”に見ることで感じる優越感を「幸せ」と勘違いしています。そうして終わりのない無意味な競争に、自ら身を投じてゆくのです。思い当たる節がないか、次のチェックテストで確認してみてください。■「マウンティング系モンスター 見下しママ」度チェックここでは、あなたの「マウンティング系モンスター 見下しママ」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 昔からクラスやグループ内ではボス的存在を目指してきた。2. 自分のことを「みんなと同レベル」だと思われたくない。3. 家庭に経済的余裕がないことは、恥ずかしいことだと思う。4. 結婚相手、恋人を会社の格や収入で選んでしまう。5. はやりものには人一倍敏感だ。6. 「みんなに憧れられる自分」「みんなに一目置かれる自分」でいたい。7. ママ友の住む地域や家が気になる。8. ママ友の夫の職業や年収、車などが気になる。9. 「自分より上」に見える人がいると、自分がその人より優れている点を即座に探し始める。10. 自慢に聞こえないように、自分の優れた点をアピールするテクニックがバッチリ身についている。 ■あなたの「見下しママ」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「マウンティング系モンスター 見下しママ」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、見下しママ度「C」(ママ友バトルに参戦する準備は整っています)○の数が6個以上8個未満は、見下しママ度「B」(すでにかなりのエネルギーとお金を、マウンティングに費やし始めているのでは?)○の数が8個以上は、見下しママ度「A」(夫や子どももあなたのマウンティングに巻き込まれ、悲鳴を上げ始めます)マウンティング系モンスターに完全に心を乗っ取られた妻は、夫も子どももマウンティングのための道具として使い始めます。夫は妻の見えのためにお金をしぼり取られ、子どもはまるで興味のない習い事やイベントに無理やり連れて行かれたり。妻の「幸せなフリ」が家族を不幸にする例の最たるものです。他人の暮らしぶりや、自分が他人の目にどう映るかといったことは、一度頭から追い出してください。そして自分にとっての本当の幸せ、家族にとっての本当の幸せとはどんなものか、きちんと向き合いましょう。「自分たちにとっての本当の幸せ」を常に忘れないようにしていれば、無益な競争の舞台から降りることができます。他人との比較や他人の目ばかり気にして、夫との信頼関係を失ってしまうなど愚の骨頂です。同性に負けたくない気持ち、自分を良く見せたい気持ち…同じ女性としてそれもよく分かります。しかし、そんな気持ちが出てきた時こそ、モンスターに取りつかれないよう注意しなければなりません。エネルギーもお金も、マウンティングのためではなく、自分と家族のために使えば必ず幸せになります。最後にひとつ。競争しているようなママ友グループだと感じたら勇気を出して抜け出すこと! LINEグループからはずれても、それ以上の幸せが必ず降り注ぎます。
2018年06月04日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。 前回 に引き続き、今回も新型である「マウンティング系モンスターワイフ」のエピソードをご紹介します。今回の舞台は、ママ友社会。ママ友同士の派閥や見えの張り合いなんてバカみたい! と思っていても、気づくとはまっているおそろしいママ友の世界。うっかり無益な戦いに身を投じてしまわぬよう、ご用心。「人のふり見て、わがふり直せ」とはまさにこんな場合です。■「最高の街、最高のマンション、最高の私」「マウンティング系モンスター 見下しママ」代表:香織(仮名)34歳の場合人気私立幼稚園の園庭の片隅。カチッとした紺のパンツスーツ姿で娘の恵里菜を迎えに来た香織は、今日もママ友の井戸端会議の中心となって笑顔を振りまいている。「この間お話したうちのマンションのスカイラウンジ、皆さんぜひ遊びにいらして! お茶はスタッフが出してくれるから、お菓子を持参すればすてきなお茶会ができるわ」みんなが私の“お城”に興味津々。私の暮らしがうらやましいに違いない。声高に話しながら、香織はほおがゆるむのを止められなかった。香織家族は、娘・恵里菜の幼稚園入園に間に合うよう、この街に引っ越してきた。みんなの憧れの街。上品な雰囲気に豊かな緑、そして幼稚園から大学にいたるまで、一流の教育機関が集まっている。わが子に最高の環境を。それが香織の信念だった。だから、娘の幼稚園入園を前に完成する高級マンションの情報を、香織はいち早く入手した。人気幼稚園まで徒歩5分、入居者専用のジムに共有スカイラウンジ…なんてすてきな生活。香織はすぐさま資料をそろえて夫の秀樹に掛け合ったが、夫は「価格が高過ぎる」とおよび腰だった。秀樹は勢いのあるITベンチャー企業の役員だ。年収は同世代の会社員よりはるかに良い。しかし、タワーマンションともなると、その価格にも敷居の高さにも決意が揺らいでいるのだろう。「でも、子どもには、最高の環境を与えてあげなくちゃ」香織は「自分も職場復帰するから」と説得した。実家の両親が頭金を半分出してくれることも伝えた。香織の父親は数年前、祖父の土地を相続して余裕がある。妻にそこまで詰め寄られると、秀樹も最終的には首を縦に振らざるを得なかった。■ブランドスーツで武装「バリキャリママ」のフリ香織は、結婚前に働いていたメーカーにアルバイトの事務職で戻ることができた。社員の服装にうるさい会社ではないので、スーツで出勤する必要などまったくない。けれども、香織は高価なブランドスーツを買いそろえ、秀樹を仰天させた。マンションに引っ越して来て、香織は焦りを感じていた。いわゆる「ママ友」たちが皆、有閑マダムか外資系企業に勤めるバリキャリタイプなのだ。住宅ローンのために働いているだなんて、口が裂けても言えない。だから自分も「バリキャリ風」に見えるよう、スーツで武装することにしたのだ。効果はテキメンだった。幼稚園でできたママ友たちは香織のことを、「あの新築マンションに引っ越してきた、キャリアウーマンのカッコいいママ」と認識してくれているようだった。17時までの勤務は週1回、ほかの日は早めにあがれて、子どものお迎えにも差し障りがない。遅くなる日はお迎えサービスを頼んでなんとかなる。ママ友たちには「子どもが小さいうちはワークシェアできるの。夜は在宅ワーカーなの」と、かっこいい体裁を作る。完璧なストーリーを作り上げた。 ■タワーマンション最上階に住む“敵”夢のお城を手にした私に集まる、羨望(せんぼう)のまなざし…香織は優越感にひたっていた。幼稚園のママ友の中にいる、たった一人の“敵”を除いては…。「あら、茉奈ちゃんママ。こんにちは」井戸端会議に参加していたママの一人が声を上げた。茉奈ちゃん一家は、香織のマンションの最上階の住人だ。41階。マンションの販売前から説明会に参加していた香織は、最上階の部屋のびっくりするような価格を知っている。茉奈ちゃんママはいつも流行とは無縁だけれど、ひと目で上質なものと分かるものを身に付けている。肌など白雪姫のように真っ白で、幸せそうな顔。専業主婦。おっとりした話し方は、「人生で忙しかったことなど一度もございません」と言わんばかりだ。別のママがたずねた。「茉奈ちゃんのバレエ教室、どうですか?」バレエ? 茉奈ちゃんはピアノも英会話も習っていたはず。それに加えて、今度はバレエ? うちの恵里菜は英会話だけだ。顔の引きつりを無理やりほぐすように笑顔を作って、香織は言った。「いいねぇ、茉奈ちゃん。頑張ってね。うちも習い事を増やしたいのは山々なんですけど、私の仕事がさらに忙しくなってしまって。大きな案件を任されたもので…おかげでまたやつれてしまって」「仕事で忙しい」「やつれてしまう」というのは、香織の常套句だった。ある日の井戸端会議で、有閑マダムのママ友たちが「子どもが幼稚園に行っている間、何をして過ごすか」と話し合っていた時、「私は仕事が忙しくて」と言うと「まだ子どもが小さいのにすごいわね」と言われたからだ。彼女たちの持っていないもの、それは仕事だ。社会でハツラツと働き、経済参加をしているという事実が彼女たちには憧れのフックになる。そして、ママ友たちがダイエッの話題で盛り上がっているのを聞いて、一番細身だった香織は「私は仕事が忙しくて、やつれてしまうんです」と付け足した。すると、ママ友たちからは嫉妬のまなざし。それからというもの、香織は「仕事で忙しい」「やつれてしまう」をキーワードに、ママ友社会で闘っている。■ママ友ヒエラルキーの闇「すべて一番じゃないと気がすまない!」その晩、香織は夫の秀樹が帰宅するなり切り出した。「習い事、やっぱり英会話だけじゃ恵里菜がかわいそうよ。ほかのお友だちはみんな、いろいろ習っているのに」「恵里菜が何かやりたいって言ってるのか?」「そういうわけじゃないけど…。でも、親が機会を与えてあげなくちゃ」何か言おうとした秀樹をさえぎるようにして、香織が続けた。「それから新しい車のこと。やっぱりファミリー向けの国産車なんてダメよ。習い事の送り迎えの時にうちだけそんな車だったら、恵里菜が恥ずかしい思いをするわ。国分寺のおとうさんに言って、アウディを買ってもらおうかな」秀樹はいつも実家をあてにする香織の態度に嫌気が差していた。まるで自分の稼ぎが少ないことを馬鹿にされているような気がする。「恥ずかしい思いをするのは、恵里菜じゃなくて、おまえだろ」そんな言葉を秀樹は飲み込んだ。言おうものなら「私は恵里菜のためを思って!」「あなたは恵里菜がかわいくないの?」と、ものすごいけんまくでお決まりの反論が始まるのが分かっていたからだ。ママ友社会のヒエラルキーの上位に君臨するのに必死な香織さん。経済的マイナスを実家に頼る幼稚さ。そんな彼女に、夫はウンザリしています。同年代の女性が集まるママ友社会では、女性の虚栄心や、同性に負けたくない気持ちが刺激されます。そこでつい、何かにつけて相手より上に立とうとしたり、「幸せなフリ」合戦を始めてしまったり…。夫から見ると「イヤな女」まっしぐら、という危険が潜んでいます。次回ご紹介するチェックテストで、あなたが抱える「マウンティング系モンスター 見下しママ」リスクを確認してみてください。
2018年06月03日