U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジの昨年大会で4位に入ったエコノメソッドスクール選抜。今回は予選リーグでセンアーノ神戸ジュニア、湘南ベルマーレアカデミー選抜に敗れ、パルアリーレ福島に勝利したもののグループ3位で、上位リーグへの進出は叶いませんでしたが、随所に「らしさ」を見せていました。普段は別々のスクール(関東4校、関西4校)でプレーをしている選抜チームならではの難しさもあったようですが、大会を通じてどんな戦いを心がけて来たのか、など監督と選手に伺いました。(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)3日目エコノメソッドスクール選抜対札幌ジュニアFC(写真:浅尾心祐)■選抜チームならではの難しさ――この大会をどう位置付けされていますか?佐藤泰成監督(以下、佐藤)エコノメソッドという同じフットボールのスタイルを自分たちで体現していきたいという選手たちが一応選抜という形で集まっています。それぞれ異なるチームで学んでいることもあるし、自分たちがやりたいサッカーをピッチの中でやれるかどうかというのを高いレベルで試すという、すごくいい機会、大会だと思っています。――今大会に向けて選手たちに伝えたことは?佐藤今も選手たちに言ったことですが、それぞれの武器があると思っているので、その武器をピッチ上で表現するということ。挑戦をぜひやってほしいと一番最初に話しました。挑戦するには勇気を持つ必要があるので、挑戦しやすいように他のチームメイトも常にサポートしてあげる姿勢をチームとして持っていこうねと話しました。――ここまでの試合を終えて手ごたえはどうでしょうか?佐藤尻上がりによくなってきたかなと。選抜チームなので最初はお互いのいいところを見つけるのが難しい中で、試合を重ねるにつれていいところも分かってきたし、自分の新しい武器に気づいてきたこともあるし、11人制に徐々に慣れてきた中で少しずつ良くなってきて、今日得点も前半後半でとれたので、すごくいい形で最後の一戦に望めるのかなと思います。――昨年参加された結果を受けて今大会に向けた取り組みはされましたか?佐藤去年はベスト4と聞いていますが、選手も違うし相手も違うので、去年以上を狙いたいという気持ちはあったし、選手は頑張ったとは思います。ただ、結果は結果だし、自分たちがやれることをやれたのかやれなかったのかにフォーカスしてやろうねと常に話していたので、みんな悔しい気持ちはあると思いますが、それでも自分たちが正しいと思うことをやっていこうと頑張ってきました。■判断と実行と認知というのを基に高いレベルまでやっていきたい――今大会の選手は全体的に大きい選手が多いと感じますが、フィジカルの差は感じられますか?佐藤それはあると思います。エコノメソッドで日本人が世界で戦うためにどうやったらいいのかを考えて、スペインとかに近いフィジカルの部分はあるし、その中で自分たちは判断と実行と認知というのを基に高いレベルまでやっていきたいということで集まっているメンバーなので、フィジカル的に優れたメンバーが集まっているかというとそうではないかもしれませんが、それでも自分たちの武器を出して精一杯戦う姿勢はできたと思います。――エコノメソッドでは認知、判断の部分にすごくフォーカスした指導が特徴ですが、それは出せたと?佐藤出せたと思います。近い距離でボールを受ける時でも、背後の認知だとかスクールやキャンプでやっている部分がしっかり出せたと思います。エコノメソッドの詳細はこちら>>■大会の4日間を通じてピッチ内外で成長――この期間ですぐには形になっていないかもしれませんが、選手として成長を感じた部分は?佐藤ピッチ内、外で感じます。もちろんピッチ内で徐々に見えるものは増えてきているし、普段は8人制でピッチも半分なので、単純に言うと"倍"のスペースを見なければいけないので、それも徐々に見えてくるようになっているし、ピッチ外では初対面の時には分からなかったそれぞれのパーソナリティも少しずつ見えてきているし、かかわり方や馴染み方も少しずつ良くなっているなと思います。――最終戦に向けて佐藤常に気持ちは変わらないので、勝利にはもちろんこだわるけれど、自分たちのサッカーを貫こうというのは変えずに最後はみんなでいいサッカーをして得点をたくさん獲れればいいし、結果は結果だが自分たちのやれることにフィーカスしたいと思います。■エコノメソッドスクールを選んだ理由選手たちにも話を聞きました。――みなさんがエコノメソッドに選んだ理由と好きな選手を教えてください。背番号13・上原桜太(うえはらおうた)スペイン人コーチ、通訳からサッカーを学べると思って入りました。好きな選手はチャビ・エルナンデス(FCバルセロナ監督)です。背番号5・前田樹流生(まえだじるあ)スペインサッカーを好きだったし、キャンプの時に総合MVPになったので入ろうかと思ったし、スペイン人コーチも優しかったからです。好きな選手はイニエスタ(ヴィッセル神戸)です。背番号9・長谷川昂星(はせがわこうせい)スペインサッカーが好きだったし、ジュニアユースで強いチームに行けるようになりたくて来ました。進路はグランデ・アメージング・アカデミーに決まりました。背番号20・渡部大心(わたべだいな)憧れている先輩(中3)がエコノメソッドに通っていたから、上手くなりたいと思って通い始めました。好きな選手はデブライネかクリスティアーノ ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)です。背番号18・大森功誠(おおもりこうせい)近場のチームでやっていましたが、もっとレベルの高いところへ行った方がいいと思ってネットで調べて体験練習に参加したら、ここなら上手くなれると感じて決めました。好きな選手はネイマール(パリ・サンジェルマン)です。■選手たちが「自分の成長を感じた」ところ――今大会で自分が成長したなと思うところを教えてください上原僕は体が小さいのでこの大会の選手はほとんど大きいので、自分は球際の部分が強くなったかなと思うし、スライディングや体を捨てたプレーができるようになったり、体負けもしなくなったりして、そこは成長したなと感じました。前田認知の部分と3人目のもらい方、使い方のところが成長できたと思います。メンタル面、1対1の強さが成長できたと思います。長谷川大会に来る前とでは対人の強さがよくなったと思います。渡部いつもはFWだけど、ここでインサイドハーフをしてその動き方が分かったのが成長した点だと思います。大森ワールドチャレンジの参加を通じて11人制の大事な試合に出られたので、今後に生かせそうだと思いました。チームで協力して勝ちたいという気持ちが強く持てるようになったと思います。ワールドチャレンジ2021日程と結果はこちら>>エコノメソッドの詳細はこちら>>
2022年01月07日U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021の2日目に首位で予選突破を決めたあざみ野FC。あざみ野FCは横浜市青葉区に1980年創設のクラブ。子どもたちだけでなく家族一緒にサッカーを楽しめるクラブとして活動しています。現在はU-6からU-12の7つのカテゴリーに約160人が毎週末サッカーを楽しんでいます。OBにJリーガーとなった選手が多数いるクラブとしても知られています。(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)2日目あざみ野FC(青)対エスフェローザ八千代(写真:浅尾心祐)■週末と祝日しか活動していない――この大会への過去の出場は?林和泉監督(以下、林)初めてです。街クラブの関東予選を勝ってきました。選手たちがよく頑張りました。――OBにJリーガーが多いことが知られていますね。林そうですね。今一番頑張っているのは山根視来ですね。それから高木3兄弟、水沼宏太、金井貢史、高丘陽平ですかね。――彼らが育った理由をどう思われていますか?林われわれは週末と祝日しか活動していないんですが、サッカーを好きにさせること、あとは親子で週末を楽しむというのがクラブの理念です。指導はわれわれ勤め人だから週末の活動になるんです。いわゆる街クラブで、「負けず嫌いな街クラブ」という感じです。■プロにならないと入れないスタジアムで試合がしたい――今大会にはどんな思いで参加されていますか?勝ちにはこだわらない?林いやこの大会は最後の思い出として勝ちたいです。(ベスト4進出で)パナソニック吹田スタジアムでやりたいです。プロにならないと入れないスペースですからね。――選手起用は全員出すお考えでしょうか?林初戦は全員出しました。第2戦は全員だそうとしたけれど、プレーが切れなくて2人出せなかったです。状況的にそれは仕方ないと、みんな納得してくれました。■出場チームみんな個人個人が上手いキャプテンの小田浩資くんにもお話を伺いました。――大会に参加した印象は?小田浩資(以下、小田)全国から強豪が勝ち上がってきていて、自分たちは関東代表という立場で出ていますが、みんな予想通り個人個人が上手いなという印象です。――ポジションと身長は?小田センターバックで、158か159cmです。林チームで3、4番目ですかね。――身長や体格で難しい時期ですね。林体のバランスが崩れますからね。ただ11人制なので、体のちっちゃい子も、テクニックはあるけどスピードがない子も8人制だと使いづらいんですが、11人制だと生かせる道があるので。8人、11人どちらも良さがあるんですけどね。日頃はもちろん8人制ですが、この大会の出場にあたり付け焼刃ですが近隣の(年上の)ジュニアユースと11人制でやらせてもらったりしてきました。■8人制とはスペースと広さ、走る量も違う――小田君、11人制は全然違いますか?小田スペースと広さが大きくて、ゴールの大きさも違って、走る量も違うので結構最初は戸惑いました。林それでもよく2試合無失点でね。――ロングシュートを打てという指示は?小田はい、出ています。林でもなかなか入らないね(笑)――大会の目標と将来について教えてください小田優勝しか狙っていません。将来はもちろんプロサッカー選手になって、プレミアリーグでセンターバックとして活躍したいと思っています。プレミアはDAZNでいつも見ています(笑)。林彼は川崎フロンターレのジュニアユースに進みます。川崎は近いんです。横浜といっても北の方なので、横浜よりも渋谷が近い地域ですから。小田主将は話し方もしっかりしていて一言一言を考えながら話せる選手でした。3試合目を小田君に注意しながら観戦しましたが、カバーリングとラインコントロールに長けていて、リーダーとして周りの選手への指示の声掛けがしっかりできていた印象です。勝ち上がってパナスタでのプレーを経験できれば最高の経験になるでしょう。ワールドチャレンジ2021日程と結果はこちら>>
2022年01月05日U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021の2日目。午前中から晴天に恵まれましたが、雲が広がり午後途中から小雨、本降りとなり同時に気温も下がり肌寒い中で試合は進みました。しかし、選手たちは元気に勝利を目指しファイト溢れるプレーを見せてくれました。グループリーグも終わり、各グループの1、2位は決勝トーナメントへ、3、4位は下位トーナメントに進むことになります。(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)湘南ベルマーレアカデミー選抜対センアーノ神戸(写真:浅尾心祐)■劇的な勝利、久保監督は無敗で決勝トーナメントへ。播戸監督も嬉しい初勝利2日目はまずE~Hグループは2、3試合目を戦い、その後A~Dグループが残りの3試合目を戦うというタイムスケジュールでした。Eグループでは、センアーノ神戸ジュニアが3連勝。首位で決勝トーナメント進出となりました。湘南ベルマーレアカデミー選抜は2戦目でエコノメソッド スクール選抜と対戦し前半終了近くと後半早々に決めて2点リードを奪いましたが、エコノメソッド スクール選抜が意地を見せて瞬く間に同点に追いつきます。しかし試合終了間際の劇的な内田龍吾選手の決勝ゴールで勝利し決勝トーナメント行きを決め、結局2位で突破を決めました。Fグループでは、FCトリプレッタ渋谷ジュニアが見事な3連勝で首位通過。2位はガンバ大阪ジュニアが SOLTILO SELECTと同勝点4で並びながら得失点差で2位通過となりました。Gグループでは、バディサッカークラブが首位、DREAM FC が2位となりましたが、その差は勝点1のみ。この2チームが地力を見せて抜け出しました。Hグループでは、あざみ野FCが3戦目を前に首位で決勝トーナメント進出を決めていましたが、3戦目を前に奈良クラブジュニアが勝点2、FC琉球 U-12とエスフェローザ八千代の両チームが勝点1という激しい2位争いのグループでした。3戦目で奈良クラブがあざみ野FCに勝利し2位に滑り込みました。Aグループは2位以上を決めていた東京ヴェルディジュニアとプリモ大阪が対戦し、快勝した東京ヴェルディジュニアが首位、2位がプリモ大阪となりました。ここでは連敗スタートだった大和ハウスDREAMSがGullid Asakura を降し、播戸竜二監督に初勝利をプレゼントしました。Bグループでは、連勝で2日目を迎えた久保竜彦監督率いる大和ハウスFUTURESは同じく連勝のディアブロッサ高田FC U-12と引き分けて2勝1分けでグループリーグを終え、得失点差で首位がディアブロッサ高田FC U-12、大和ハウスFUTURESは2位となりました。Cグループは、2試合を終えて4チームすべてが勝点3という大混戦グループでしたが、3戦目を勝ったYF NARA TESOROが首位、2位がmalva fc U-12という結果になりました。malva fc U-12は バルサアカデミージャパン選抜との対戦でしたが、終了間際まで0-0が続き、そのまま引き分け終了なら勝点4で並び、バルサアカデミージャパン選抜が得失点差で上回るところでしたが、試合終了寸前で播磨隼佑選手の起死回生のドラマティックゴールで2位通過を勝ちとりました。あまりにも悔しい敗戦にバルサアカデミージャパン選抜には立ち上がれないほど号泣する選手がいました。それだけ必死に頑張った選手を称えたいと思います。最後にDグループでは、首位はフォルテFC。福山ローザス・セレソン を降した FCオーパスワンが2位で決勝トーナメントの切符を手にしました。第3日は1月5日、いよいよ決勝トーナメントに突入します。Round of 16の8試合、さらに準々決勝4試合が行われます。また、グループリーグで3,4位となったチームは下位トーナメントを行います。会場は同じOFA万博フットボールセンターです。以下、第2日の試合結果●Aグループ東京ヴェルディジュニア 6-1 プリモ大阪Gullid Asakura FC 0-3 大和ハウスDREAMS●Bグループアルビレックス新潟U-12 0-3 シルクロードサッカークラブディアブロッサ高田FC U-12 0-0 大和ハウスFUTURES●Cグループ徳島ヴォルティスジュニア 0-3 YF NARATESOROmalva fc U-12 1-0 バルサアカデミージャパン選抜●Dグループ松本山雅FC U-12 0-0 フォルテFC福山ローザス・セレソン 0-3 FCオーパスワン●Eグループ湘南ベルマーレアカデミー選抜 3-2 エコノメソッド スクール選抜パルアリーレ福島 0-5 センアーノ神戸ジュニア湘南ベルマーレアカデミー選抜 0-2 センアーノ神戸ジュニアパルアリーレ福島 0-4 エコノメソッド スクール選抜●Fグループガンバ大阪ジュニア 1-1 SOLTILO SELECT札幌ジュニアFC 0-2 FCトリプレッタ渋谷ジュニアガンバ大阪ジュニア0-1 FCトリプレッタ渋谷ジュニア札幌ジュニアFC 0-2 SOLTILO SELECT●Gグループレノファ山口FC U-12 1-1 バディサッカークラブDREAMFC 2-0 MFC.VOICEレノファ山口FC U-12 3-0 MFC.VOICEDREAMFC 0-2 バディサッカークラブ●HグループFC琉球 U-12 0-0 奈良クラブジュニアあざみ野FC 2-0 エスフェローザ八千代FC琉球 U-12 0-4 エスフェローザ八千代あざみ野FC 0-1 奈良クラブジュニアワールドチャレンジ2021日程と結果はこちら>
2022年01月05日1月3日(月)に開幕したU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021。毎年海外クラブを招いて同年代の世界レベルと本気で対戦できる大会です。新型コロナウイルスの影響で2年連続の国内チーム同士の対戦となりましたが、子ども達は各地域予選を勝ち抜いてきた精鋭同士の戦いを楽しんでいます。「大和ハウスDREAMS」の監督を務める播戸竜二さんが子どもたちに伝えたコンセプトを伺いました。(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)「大和ハウスDREAMS」の監督を務める播戸竜二さん(写真:浅尾心祐)■やってみて監督の大変さを理解した――選手との合流は?播戸昨日(1/2)昼頃合流して、15時と17時に2試合練習試合をして負けて、勝ってという感じでした。――今回監督をされた経緯は?播戸話をいただいたので、こういう大会があるのは知っていましたが、自分は監督をするというイメージは今まで持っていなかったので、チャレンジという感じで。将来的に自分が監督になりたいという思いがそこまでない中で、今回の話をもらって監督を実際やってみたらどういう気持ちになるのかを確かめてみたかったのはありました。監督というのはチームにずっといないとなかなかできないことですから。急に集まって試合をした子どもたちも大変だと思いますし、それをどう上手くまとめてどういうふうに持っていくかというのも(やってみて)つくづく監督って大変だなと思いました(笑)。コーチとも初対面でしたが、選手たちともいい関係性を1日で作れていると思いますし、1試合目は負けてしまいましたが(インタビューは初戦直後)、あと2試合勝って決勝トーナメントへ行こうと話しています。なによりこういう場所で試合ができて、いつもと違う選手たちと、いつもと違う監督と試合をするのは子どもたちにはすごくいい経験になると思いますので、いい大会だなと思うし、自分にもいい経験になっています。■子どもたちに伝えた、戦うための3つのこと――どういう戦い方をしたいと?播戸チームとして3つあって、1つはチームとして全体で戦うこと、1人で勝手なことをしないで全体として戦うこと。2つ目にチャレンジすること。シュートであったりパスであったり、いろんなことにチャレンジして前向きにプレーして欲しいということ。3つ目は戦うということ。目の前の相手、敵に負けない1つの試合に負けないという戦う気持ちを見せて欲しい。この3つのコンセプトの元で昨日からやってきています。――前・後半で選手を総入れ替えされましたが? 今後も同じやり方ですか?播戸どうしようかなと思って。セレクトのチームだし、みんな試合に出たいと思っているし。昨日言ったのは、1試合目はこういう感じで、2試合目からはちょっと考えるねと。ただこの形でいいかなとは感じています。■今回の監督経験は人生においてもいい経験――監督を経験して得たものは?播戸こういう雰囲気でやったり、監督の経験はなかったので、自分としては人生においてもサッカーに携わる中でもいい経験になったかなと。監督というのがどんなものか分からなかったんですが、こういうふうなものなんだな、大変なことなんだな、簡単じゃないなと思いました(笑)。いろいろなことがある中でチームを作る大変さが分かったので、今後自分が監督を志すのか、違う方へ行くのか分からないですが、間違いなくいい経験になります。――ちなみに指導者ライセンスは?播戸B級までは持っています。今のところ、A級を取りに行く気はないです。本当に(指導者になるという)情熱があって真剣に目指している人がやるべき仕事だと思いますし、そこまでの気持ちがないというわけじゃないですが、どちらかといえば、マネージメント、経営という方へチャレンジしたい思いがあるので、いろいろ勉強したいという感じです。(今回の監督経験は)見るだけでなく、実際中へ入ってやれるというのはすごくいい体験だと思います。ワールドチャレンジ2021日程と結果はこちら>>
2022年01月04日1月3日(月)に開幕したU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021。毎年海外クラブを招いて同年代の世界レベルと本気で対戦できる大会です。新型コロナウイルスの影響で2年連続の国内チーム同士の対戦となりましたが、子ども達は各地域予選を勝ち抜いてきた精鋭同士の戦いを楽しんでいます。昨年に続き「大和ハウスFUTURES」の監督を務める久保竜彦さんに、監督として子どもたちの良さを引き出すためにどんなことを意識したのか伺いました。(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)昨年に続き「大和ハウスFUTURES」の監督を務める久保竜彦さん(写真:浅尾心祐)■気持ちよくプレーできるよう考えている――昨年の大会に続き監督を受けられた理由は?久保楽しかったし、自分が選んだ選手じゃないけど、サッカー好きな子どもがいっぱいいたから楽しかったですね。短期でいっぱい試合をするから、疲れの部分を考えるようにしているけど、なかなか難しいです(笑)。初戦でケガ人も出たけど、試合前に2人辞退が出てるので、ケガしないようにギリギリのところを見ています。――どういう試合をしてもらいたいか?久保攻撃的に、ゴールがでかい(大人用)し、シュートを意識してゴールを獲るんやというプレーをやっていこうと言っています。選手は勝ちたいと思ってやっているし、なるべく自分の(持っている)動きをできるようにポジションや組み合わせを、自分の知っている範囲で選手が少しでも気持ちよくプレーできるように考えてやっています。――初戦は勝利でした久保逆転だったしいい感じでした。日頃は8人制でやっているらしいですが、(大人用のピッチとゴールで)いろいろ経験するのはいいことだと思います。――久保監督の子どもの頃は?久保当時は8人制はなくて11人でしたし、土のグラウンドでボコボコで、こんなきれいなところでやったことはなかったです。俺たちの時代のサッカーとは違いますね。うらやましいというか、みんな上手いですね。■試合中声を出さない理由――残りの試合に向けては?久保1試合目が(緊張で)選手がカチカチだったので、次はどうなるか見ながら勝ち残れるようにやっていきたい。――選手からどう見られていると思いますか?久保誰?このオッサンって感じじゃないですか(笑)。(選手の頃)まだ生まれてないしね。こわいオッサンって感じじゃないですかね。――試合中はどっしり座って見ているように見えましたが声も出さない感じでですか?久保声は出さない。邪魔になるし、自分が言われるのは嫌いだったし(笑)。言っても聞いてないしね(笑)。ハーフタイムに気づいたことを言うくらいです。ポジションの取り方とボールばっかりになっていたから、もうちょっとリラックスしてやろうと。――2試合を終えて久保選手の特徴が分かってきたから、自分たちのイメージでやってくれたと思います。明日、2試合目に出なかった選手を見て、たぶんもっといい組み合わせがあると思うので引き出せるように接していきたいなと。ワールドチャレンジ2021日程と結果はこちら>>
2022年01月04日新年1月3日(月)、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021が開幕しました。初開催の2013年大会から世界のトップクラスのチームを招き、対戦することで日本サッカーのレベル底上げを目的としてきたこの大会ですが、残念なことに新型コロナウイルス感染拡大のために、2年連続で国内チームのみの参加で開催されることになりました。大会第1日は陽射しが心地よい好天に恵まれ、会場のOFA(大阪府サッカー協会)フットボールセンターには保護者の皆さんはもちろん、多くのファンが訪れ声援はできませんが大きな拍手で応援していただきました。(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)バルサアカデミージャパン選抜対YF NARATESORO(写真:浅尾心祐)■久保竜彦さん、播戸竜二さん両監督の結果は明と暗に他の大会にない特色となっているのが街クラブ選抜です。約600名のセレクション希望者の中から選ばれた面々が、大和ハウスDREAMSと大和ハウスFUTURESの2チームに分かれて参戦しました。その監督を任されたのが播戸竜二、久保竜彦のお二人。久保監督が前回大会でも指揮を執ったのに対し、播戸監督は監督初体験です。開幕戦に登場した播戸監督率いる大和ハウスDREAMSは接戦に持ち込むもののプリモ大阪に惜敗しました。続く第2試合で、久保監督大和ハウスFUTURESはシルクロードサッカークラブに先制されながらも鮮やかな逆転勝利を挙げました。さらに午後行われた第2戦では大和ハウスDREAMSが東京ヴェルディに大敗したのに対し、大和ハウスFUTURESはアルビレックス新潟U-12に快勝。連勝と連敗という明暗クッキリの結果となりました。■各グループの初日A~Dグループは2試合ずつ、E~Hグループは1試合だけというタイムスケジュールで初日を終えましたが、連勝スタートは大和ハウスFURURESを含む5チームでした。Aグループで2試合11得点とゴールラッシュを見せつけた東京ヴェルディと、同じAグループで無失点の手堅い試合運びのプリモ大阪が決勝トーナメント進出を決めました。FUTURESと同じBグループで7得点と攻撃力を発揮したディアブロッサ高田U-12も同じく決勝トーナメントへ。そしてDグループのフォルテFCも連勝でしたが、混戦グループのため決定にまでは至りませんでした。Cグループは徳島ヴォルティスジュニア、malva fc U-12、YF NARATESORO、バルサアカデミージャパン選抜の4チームが1勝1敗、勝点3で並ぶ混戦です。Dグループは勝点3の松本山雅FC U-12とFCオーパスワンが勝点6のフォルテFCを追います。第2日は1月4日、E~Hグループの残り2試合とA~Dグループの残り1試合が同じOFAフットボールセンターで行われます。以下、第1日の試合結果●Aグループ東京ヴェルディジュニア5-0Gullid Asakura FCプリモ大阪1-0大和ハウスDREAMS東京ヴェルディジュニア6-0大和ハウスDREAMSGullid Asakura FC0-3プリモ大阪●Bグループアルビレックス新潟U-121-3ディアブロッサ高田FC U-12シルクロードサッカークラブ1-2大和ハウスFUTURESアルビレックス新潟U-120-3大和ハウスFUTURESディアブロッサ高田FC U-124-1シルクロードサッカークラブ●Cグループ徳島ヴォルティスジュニア1-2malva fc U-12YF NARATESORO0-1バルサアカデミージャパン選抜徳島ヴォルティスジュニア1-0バルサアカデミージャパン選抜malva fc U-121-3YF NARATESORO●Dグループ松本山雅FC U-123-0福山ローザス・セレソンフォルテFC2-1FCオーパスワン松本山雅FC U-120-1FCオーパスワン福山ローザス・セレソン1-4フォルテFC●Eグループ湘南ベルマーレアカデミー選抜3-0パルアリーレ福島センアーノ神戸ジュニア4-0エコノメソッド スクール選抜●Fグループガンバ大阪ジュニア3-0札幌ジュニアFCFCトリプレッタ渋谷ジュニア2-0SOLTILO SELECT●Gグループレノファ山口FC U-120-4DREAMFCMFC.VOICE0-4バディサッカークラブ●HグループFC琉球 U-120-3あざみ野FCエスフェローザ八千代0-0奈良クラブジュニアワールドチャレンジ2021日程と結果はこちら>>
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