今回は人気のマンガを紹介します!どんな結末になるか考えてみてくださいね。咳止めとして渡された薬に驚愕主人公は一向に止まらない咳に悩んでいます。いろいろな風邪薬を試しますが、効く気配がありません。ある日、心配した先輩が主人公に声をかけてきました。心配する先輩出典:エトラちゃんは見た!全然治らない咳出典:エトラちゃんは見た!風邪の咳じゃない!?出典:エトラちゃんは見た!主人公の話を聞いた先輩は「風邪の咳じゃないかも」と言い…。「これ飲んでみたら?」とある薬を主人公に渡してきました。ここでクイズ先輩からこの後どんな薬を渡されたでしょう?ヒント!咳に効くと思えない薬を渡され主人公は驚愕します。先輩に渡された薬出典:エトラちゃんは見た!正解は…正解は「胃薬」でした。咳の原因が風邪ではないと考えた先輩が渡してきたのは胃薬です。「咳に胃薬なんて効くわけない」と驚く主人公なのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年04月17日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。イラスト:エトラちゃんは見た!咳止めとして渡された薬に驚愕主人公は一向に止まらない咳に悩んでいます。いろいろな風邪薬を試しますが、効く気配がありません。ある日、心配した先輩が主人公に声をかけてきました。心配する先輩出典:エトラちゃんは見た!全然治らない咳出典:エトラちゃんは見た!風邪の咳じゃない!?出典:エトラちゃんは見た!主人公の話を聞いた先輩は「風邪の咳じゃないかも」と言い…。「これ飲んでみたら?」とある薬を主人公に渡してきました。ここでクイズ先輩からこの後どんな薬を渡されたでしょう?ヒント!咳に効くと思えない薬を渡され主人公は驚愕します。先輩に渡された薬出典:エトラちゃんは見た!正解は…正解は「胃薬」でした。咳の原因が風邪ではないと考えた先輩が渡してきたのは胃薬です。「咳に胃薬なんて効くわけない」と驚く主人公なのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年04月15日楽しみにしている親友との旅行に、生理が被ってしまうことが判明。旅行を楽しむために、生理日をズラそうと低用量ピルを服用し始めたのですが……。 旅行に被っちゃう!数カ月前から立てていた親友との旅行計画。旅行の日が近づいてきたころ、このままだと生理予定日が被ってしまうかもしれない!と私は気が付きました。 旅行中に生理になって、おなかが痛くなったり、何か親友に迷惑をかけてしまったりしたら嫌だなと思った私。ネットで調べると、低用量ピルを飲むと生理日をズラすことができると書いてあったので、思い切って婦人科へ行くことに。そして、医師と相談して、低用量ピルを処方してもらい飲み始めました。 低用量ピルを飲み始めると…しかし、飲み始めると、医師から説明があったように副作用が……。吐き気が止まらず、気持ち悪さで立ち上がれないほどだったのです。副作用は薬の種類によって異なると思いますが、このとき処方された低用量ピルは私にはまったく合わないようでした。 このままでは旅行に行くことすらできないと思い、医師に相談して服用をやめることに。結果、生理がきて旅行の日と被ってしまいましたが、それでも思いっきり楽しむことができました。そもそも、女の子との旅行だったのでそこまで気をつかう必要もなかったのかもしれません。 やはり生理を止める薬というのはそれだけの副作用があるのだと勉強になりました。体質や使い方によってはとても便利かもしれませんが、このとき処方された薬は私には合いませんでした……。親友に迷惑をかけてしまうと気にしすぎていましたが、結果として生理を忘れるくらい楽しい時間を過ごせたのでよかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/北野唯作画/加藤みちか監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2024年03月26日オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」を展開するmederiは、「mederi Pill」のユーザー515名を対象に、「痛み(生理痛)」に関する調査を実施しました。■必要以上に痛みを我慢したり、その場しのぎではない対応策を低用量ピルを継続的に服用することで、生理痛をはじめとしたさまざまな生理に関連する症状の改善に効果があると言われています。同社では、低用量ピルの服用が生理痛改善につながるということをより広く周知させていくことで、必要以上に痛みを我慢したり、その場しのぎの対応策を取るのではなく、ひとりでも多くの女性が根本的な対策を行い、より快適な日常を送ることのできるっかけとなることを願って、今回の調査を実施しています。■多くの人が、生理痛で「仕事や日常生活に大きな影響を受けている」調査の結果、ピル利用者の約96%が服用前に「生理痛を感じていた」と回答しました。また、約60%が「我慢できないほどの痛み」を感じており、「普段の業務を行うことができない」(17.9%)、「普段の活動を行うのにかなり問題がある」(40.2%)と回答。生理痛が仕事や日常生活にも大きな影響を与えていることがわかりました。■生理痛を感じたとき、9割近くが「痛み止め」を飲んでいる生理痛を感じたときには、「ほぼ毎回痛み止めを飲む」(55.5%)、「時々痛み止めを飲む」(30.3%)と、多くの人が生理痛対策として「痛み止め」を使用していることが明らかになりました。痛み止めの選択理由としては、「その場しのぎでの解決」「痛み止めを服用する以外の方法がわからない」といった回答が多く集まっています。また、全体の4割以上が「痛み止めを飲むことに抵抗感がある」と回答しました。■約7割が、ピル服用後「痛みに関する考え方が変わった」と回答今回、回答してくれた人の半数以上が「自分は痛みに強い方だ」と回答。「自分は痛みに強く、我慢できる」という、潜在的な意識を持っている女性が多いことがわかりました。さらに7割近い66.4%がピル服用後、「痛みに関する考え方や捉え方が変わった」と回答。変化した意識として、ピル服用により「痛みは我慢せず根本的な解決をすべきだということ」(44.4%)、「今まで痛みを我慢してしまっていたこと」(33.3%)に気づいたと回答した人が多い結果となりました。※痛み止めは用法・用量を守り、痛みが強くなる前にすぐに服用することが推奨されています。■【調査概要】・調査テーマ:mederi Pill利用後の痛み(生理痛)に関する調査・対象人数:515人・調査対象:6ヶ月以上mederi Pillを継続しているユーザー・調査期間:2024年2月16日〜2月18日・調査方法:アンケートフォームを用いたインターネット調査・mederi:(エボル)
2024年03月26日さまざまなメリットのあるピル。生理日をコントロールできたり、避妊効果があったり……うまく活用することで、毎日を快適に過ごすことができます。一方で、ピルには副作用もあることを知っていますか?この記事を通して知識を深めましょう!監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。問題です!解説!ピルの副作用にはさまざまなものがあります。気持ち悪さや頭痛、不正出血など……これらは個人差があり、すべての女性に必ず起こるわけではありません。しかし、一部の女性には影響を及ぼすリスクがあり、ピルを別の種類へ変更することもあります。副作用を理解したうえで、服用することが大切でしょう。脳が誤解する?ピルには「エストロゲン」「プロゲステロン」というホルモンが含まれています。そのことによって、脳は「妊娠した」と誤解してしまいます。その結果、気持ち悪さや頭痛、胸が張る、浮腫みやすくなるといった副作用が生じることも。いずれの副作用も、最初の数ヶ月間に現れ、徐々に軽減することが多いでしょう。ただし症状が重い場合や長期間続く場合は、産婦人科に相談することが大切です。ピルの種類を変更すると、副作用が軽減するケースもあるでしょう。ピルのメリットは?ここで、ピルのメリットも見てみましょう。ピルには下記のような効果があります。・生理痛の緩和や月経不順の緩和・生理前のイライラなど不調の改善・生理の経血量が軽くなる・91〜99%の避妊効果(正しく使用した場合)・ホルモンバランスが保たれることでニキビが改善することもメリットとデメリット、どちらも理解したうえで服用することが大切です。医師との相談を!今回、ピルには副作用があることをお伝えしました。しかし副作用はすべての人に起こるわけではありません。個人によって程度や頻度は異なります。他人と比較するのではなく、自分自身の経験を重視することを大切にしましょう。またピルを使用する際には、医師との相談が非常に重要です。副作用のリスクや適切な使用方法について、情報を正確に得ることを意識していきましょうね。ライター草案助産師:MellowingCokeめい※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※イラスト:性教育いらすと/ちり(MOREDOOR編集部)
2024年03月15日さまざまなメリットのあるピル。生理日をコントロールできたり、避妊効果があったり……。ピルの服用に興味がある人も多いのではないでしょうか。ただ、服用するうえで大切なのは、メリットとデメリットの両方を把握すること。クイズを通して、ピルへの知識を深めましょう!監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。クイズ!解説!ピルを使用することで、体内の血液が凝固し血管を詰まらせるリスクが上がります。血液が正常に流れなくなることで起こる症状で、重篤な合併症を引き起こすことも。とくに40代以上では血栓症のリスクが高まります。ただし、ピルを使用している多くの女性は問題なく使用できており、発症する確率は非常に低いです。こんな人は、要注意下記に当てはまる人は、注意が必要です。・喫煙者であること・糖尿病や脂質異常症であること・高血圧や循環器系の疾患を抱えていること・肥満であること・家族に血栓症の既往があること・前兆を伴う片頭痛があること当てはまる人は、血栓症を発症するリスクがあります。ピルの服用は控えましょう。ピルのメリットもちろん、ピルにはメリットもたくさん。生理痛の緩和や月経不順の改善、PMSの改善、生理の経血量が軽くなる、などの効果があります。また、ホルモンバランスが保たれることで、ニキビの改善につながるケースも。医師の指示に従って服用することで、安心してメリットを享受できるでしょう。血栓症のリスクが低く、定期的に受診している場合、数年〜数十年単位で服用可能です。疑問や不安がある場合は、遠慮せずに産婦人科に相談を。ライター草案助産師:MellowingCokeめい※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※イラスト:性教育いらすと/ちり(MOREDOOR編集部)
2024年03月08日女優の古村比呂が5日に自身のアメブロを更新。薬を服用するも症状が良くならないことを明かした。この日、古村は「今日は雨が降っても花粉飛びDAY」と述べ「お薬を飲んでも朝からの症状は良くならずなんでだろう」と不思議そうにコメント。「鼻ムズムズくしゃみ連続なのに」と自身の症状について説明した。続けて「ルイボスティーティーパック7個入り最後の一個を飲んでいた」と明かし「ドライりんごの味が初めてわかったの」とコメント。「これまで飲んでいたルイボより甘い!」と感じたそうで「これはきっと抗がん剤治療を5週間位していないから副作用が和らいできたのかもしれない」と推測した。最後に「花粉症中でも味の変化がわかるって『私スゴイ 』と自画自賛中」と述べ「この感覚がしばらく続きますようにと祈って今日はグンナイ」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「辛いですね」「お大事にしてください」「私も今日1日辛かったです」などのコメントが寄せられている。
2024年03月06日2023年、母に病気が見つかり薬を服用するようになりました。その薬は毎日必ず飲まないといけない薬で、飲まない日があるとのちのち副作用が出る可能性がある薬でした。あるとき母との会話でわかったのですが、時々飲み忘れることがあるそうなのです。驚いた私がいろいろと試した結果、母の飲み忘れを激減させた方法を紹介します。毎日必ず飲まないといけない薬数年前から母の体調がおかしいと思っていたので、2023年6月ごろにしつこく病院に行かせて何度も検査をしました。なかなか悪いところが見つからなかったのですが、何度も検査をした結果、やっと体の一部に不審な点が。その病院には専門の科がないということで、大きな病院を紹介されることになり、専門の科で検査をしました。するとある病気が見つかったため、薬を処方され毎日服用することになりました。その薬は毎日飲む必要のある薬でした。2023年11月に実家に帰った際、母と話をしていてわかったのですが、母は薬の服用を忘れてしまうことがあるそうなのです。定期的な受診で病院に行ったとき、医師から「飲み忘れないように」と釘を刺されたと話していました。その薬は一般的にも「飲み忘れてはいけない薬」として認識されているものなので、私は非常に母が心配になりました。母は70代なので高齢者にあたります。46歳の私でも薬を飲み忘れることが多々あるので、特に高齢の母には簡単で飲み忘れない方法を考える必要がありました。カレンダーや薬に記入してみたけれどまずカレンダーにフェルトペンで「○」を付けることから始めました。薬を飲んだ後に「○」を書くようにしてもらったところ少し改善しましたが、飲んだ後にすぐ記入しないと飲んだかどうか忘れてしまうことがあるようなのです。飲んだかわからない状態でもう1つ飲むことができないため、毎日必ず服用するということは難しいようでした。その後、父のアイデアで薬の袋の裏に日付を書く方法を試します。それも効果はありましたが、薬の大きさによっては記入した文字が小さくなるので、何を書いているのかわからないときがあるのが難点でした。面倒臭くなく、母でもできる簡単な方法があるとベストでした。そこで思い出したのが、私が10年ほど前に栄養士としてデイサービス併設のクリニックで働いていたときに、デイサービスの看護師が平らの薬ケースを持っていたことです。そういうケースがあると母も忘れにくいと思いましたが、ノートパソコンのキーボードくらいの大きさがあり、大きくて使いにくいのではないかと思いました。ただ、もしかすると「薬ケースではなくても100円ショップに代わりに使えそうなケースがあるのでは?」と考え、ダイソーで探してみることにしました。使いやすい薬ケースを見つけた!ダイソーで早速ケース探しを始めました。鉛筆立てなどのコーナーでプラスチックの小物入れを見たり、文具コーナーを見たりといろいろ探しました。すると、クリニックで見たような薬ケースがあるではありませんか。早速手に取って見てみると、月曜日から日曜日まで朝昼晩に分けて薬を入れられる大きなケースや、携帯用の小さいケースがありましたが、大き過ぎたり小さ過ぎたりで母の薬には合わないものばかりでした。それでも多数のケースがあったので見ていたところ、母に合うとても良いケースを見つけました。それは、大きな文字で月曜日から日曜日まで書かれた7つの容器に分かれているケースでした(画像参照)。白い部分を押すとフタが開くので使いやすそうです。小分けのケースの一つひとつが比較的大きく、数種類の薬が入れられます。写真は私が服用している骨粗しょう症の薬ですが、母の場合は1度に何個か服用する必要があるので、このように大きめの薬が入れられる容器はとても便利そうだと思いました。「これなら母も忘れないかも!」と思いすぐに購入。次の日から使ってもらうことになりました。まとめ母がそのケースを使い始めてから、飲み忘れが激減しました。さらに、いつも目に見えるところに置くことで飲み忘れがなくなったため、私はとても安心しました。今回は母のために見つけた薬ケースでしたが、私も父も毎日服用している薬があるので、3つ購入して毎日使用しています。安くて頼りになるケースを見つけることができて家族で薬の飲み忘れがなくなり、本当によかったと思いました。ダイソーにはそのほかにもいろいろな薬ケースがあったので、もし今後薬が変わったときには再度見にいきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/葉月(44歳)自分のしたいことを追求しすぎて、結婚もせずアラフィフ直前に。楽しく自分らしく生きるために日々模索中。栄養士・調理師の資格持ち。趣味は料理とパン作り、食べ歩き。
2024年03月02日年齢を重ねたぶんだけ増える処方薬。だが、飲む薬の種類が多いほど副作用が増幅されることはあまり知られていない。その物忘れ、ひょっとして薬の影響かもーー。高齢者の5人に1人が認知症となると推計されている「2025年問題」まで、あと1年を切った。認知症はますます身近な問題となったため、ちょっとした物忘れも“認知症のせい”と安易に考えてしまいがちだが。「じつは認知症ではなく、薬の副作用によって認知機能が低下しているケースは少なくありません」こう語るのは、『その一錠があなたの寿命を縮める薬の裏側』(総合法令出版)の著書がある、薬剤師の鈴木素邦さんだ。たしかに日本老年医学会でも、高齢になると処方される薬の数が増え、副作用が起きやすくなると注意喚起している。「高齢者の場合、処方される薬が6種類以上になると、副作用のリスクが高まると指摘されています」(鈴木さん、以下同)厚労省の調査では、40〜64歳の10%、65〜74歳の15%、75歳以上の26%が、1カ月に1つの薬局で受け取る薬が7種類以上だという。薬の副作用リスクは人ごとではないのだ。「もちろん、治療のための薬であれば必要ですが、なかにはほかの薬に代替できたり、惰性で服用を続けたりしているケースもあります」そんな多剤生活のなかで、どのような薬に認知機能低下を引き起こすリスクがあるのだろうか。■認知機能低下やせん妄を誘発する3つの薬日本老年医学会などが発表した「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」では、認知機能低下と強い因果関係が示された薬が3つあるとされている。まず1つ目は「三環系抗うつ薬」。「代表的な一般名はアミトリプチリン、クロミプラミン、イミプラミンなどです。ガイドラインでは『可能な限り使用を控える』と呼び掛けていますが、古い薬で、長く使われている方もいらっしゃいます。やむをえず処方されているケースもあるので、副作用が心配な人は医師に相談してみましょう。現在はSSRIやSNRIといった新しい薬が中心になっています」2つ目は「ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬」だ。「睡眠薬のなかでは健康へのダメージが少ないといわれているため、もっとも多く処方されている薬です。しかもよく効くため、患者さんのなかには『これがないと寝られない』と、長期間続けている人も多いはずです」ところがガイドラインでは可能な限り使用を控え、使用する場合は最低必要量で、できるだけ短期間にするよう促されている。「しかし、患者が薬を求めれば、応じる医師が多いのが現状。患者の依存度が高く、睡眠薬を処方しない医師がいれば、患者は別の医療機関に行ってしまいます」もっとも重要なのは眠れない原因を取り除くことだ。「高齢者の場合は、日中の活動量が少ないことが、夜、眠れないことを引き起こすこともわかっていますが、根本に目を向けず、安易に薬に頼る人も多いのです」認知機能低下リスクのある3つ目の薬が、「過活動膀胱治療薬」のオキシブチニン(薬品名ポラキス)。「通常、膀胱に尿が約300mmリットルほどたまると尿意を感じます。しかし過活動膀胱によって膀胱が収縮してしまうと、膀胱に尿が十分にためられない状態で尿意を感じたり、排尿する回数が増えたりします。日本排尿機能学会の調査では、40歳以上の12・4%が過活動膀胱の症状があるという結果でした」ガイドラインには、こうした頻尿薬のなかでも、オキシブチニンは可能な限り使用しないように記されている。「現在はトビエース、ベオーバという薬が一般的で、オキシブチニンが処方されるケースは少ないと思います。ただ、現在、同薬を市販薬にしようとする議論もあります。泌尿器科に抵抗を感じる女性が、安易に服用してしまうことがないように、リスクを知っておくべきでしょう」以上の薬を服用した場合、どのような“認知機能の低下”に注意を払うべきなのだろうか。■急にこんな症状が出たら薬の影響を疑うべし「認知症の初期症状と同じです。まず同じことを何回も言ったり、聞いてしまったり、忘れ物や探し物が多くなったりするなど、記憶障害があらわれやすいです。それが少し進むと、理解力や判断力の低下が出やすい。お金の計算ができなくなる、料理に手間取ってしまうなどの症状です。こうした症状が続くと自信を失い、怒りっぽくなったり、うつ症状に悩まされたりします」ただでさえ、高齢になると肝機能や腎機能が落ちるため、薬の成分の代謝や排出に時間がかかり、薬が効きやすくなる傾向がある。「だからこそ、薬は優先順位をつけて、最小限に抑えることが求められます」その薬の飲み方にも注意が必要だという。「お茶に含まれるカテキン、牛乳に含まれるカルシウムは薬効に影響するので、必ず薬は水かぬるま湯で飲むことです。また、水の量も100mmリットル以上が目安です。水が少ないと胃が荒れるリスクがありますし、表面がコーティングされておらず、ざらざらしている薬は喉に引っかかってしまいます。サプリなども薬との相性の悪いものがあるので、医師や薬剤師に相談してください」最後に鈴木さんはこうアドバイスする。「“認知症”の症状の原因が薬の副作用であれば、多くの場合で服用をやめることで、認知機能が改善します。副作用による認知機能低下の症状で、人生の集大成である晩年を過ごすことがないよう、今一度、薬について医師に相談してみましょう」記憶のあいまいさが心配ならまずは薬の見直しを!
2024年02月28日誰しも時々やらかしてしまう、勘違いといううっかりミス。その原因は、さまざまです。急いでいたり疲れていたりすると、つい確認作業を怠ってしまい、ミスの起こりやすい状況になりがちですよね。いしかわ(@ishke_)さんがX(Twitter)に投稿したのは、まさにそういったうっかりミスを誘発させる光景でした。実家で目にした『ミスを引き起こす光景』ある日、実家に立ち寄ったいしかわさんは、目に飛び込んできた光景に、こう思ったといいます。「何これ、怖…」いしかわさんが見ていたのは、家族が設置している薬箱。絆創膏や市販薬をまとめておくと、いざという時に便利ですよね。しかし、そこにはあってはならないものが紛れ込んでいたのです…!入っている箱に書かれた商品名を見ると、風邪薬の『パブロン』や『ストナリニS』『バファリン』、そして…『コーラパンチ』『ヨーグレット』『ハイレモン』!いかにも「自分、薬ですけど何か?」といった雰囲気で、市販のお菓子が紛れ込んでいるではありませんか…!奇しくも、どれも錠剤のような形状をしており、内包も薬のようにシンプルな見た目をしているものばかり。これでは、薬を飲もうとした際、口に入れてから「やけにおいしいと思ったら、お菓子だコレ!」とハッとする展開を引き起こしてしまうことでしょう。自然すぎて大半の人が気付かないであろう『おいしい罠』に、ネットからはさまざまな声が上がっています!・違和感なさすぎかよ!これは確かに間違えるわ。・まあ世の中にはプラセボ効果もあるし、気持ちから効くのかも…!?・思わず二度見した。やけにおいしいお薬ですね!中には「おいしくて気分がよくなるから、ある意味『薬』で間違いない」という声も。気分が上がらない時や、悲しいことがあった時のために、『気持ちの薬箱』を常備しておくのもいいかもしれません![文・構成/grape編集部]
2024年02月26日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんへの正しい薬の与え方についてマンガで解説します。良かれと思っておこなっていた赤ちゃんへの薬の与え方が実はNG行動かもしれません! しっかり確認しておきましょう。風邪などで赤ちゃんへ薬を飲ませなくてはいけないときに、飲ませ方に苦労されている方は多いかと思います。今回は、赤ちゃんへのお薬の飲ませ方についてお話ししていきます。 基本的なお薬の飲ませ方粉薬は通常、服用直前に少量の水や湯ざましを加えて混ぜ、スプーンやスポイトで口の中に入れ、その後、水や白湯などを飲ませます。話しかけて飲ませ、じょうずに飲めたらほめてあげましょう。 シロップなどは、スプーンやスポイトで同様に飲ませます。 ミルクや搾乳には混ぜるのはNG!粉薬やシロップを育児用ミルクや搾乳に溶かして飲ませる方がいます。これはやっている方も多いのですが、実はNGです。 育児用ミルクや母乳(搾乳)の味を変えてしまうと、嫌がって通常の育児用ミルクや搾乳を飲まなくなってしまうリスクがあります。同様に、食べるのを嫌がるようにならないよう、おかゆなど主食に混ぜないようにしましょう。粉薬は、水や白湯で溶かすようにしてください。 哺乳びんであげると、哺乳びんを嫌がるようになるお子さんもいるので、基本的にはスポイトやスプーン、薬杯であげるようにしましょう。 粉薬を飲むのを嫌がって飲んでくれない! どうしたら良い?赤ちゃんは、粉薬の「苦味」「におい」「ざらつき」等が原因で嫌がることがあります。最近では味やにおいを工夫して飲みやすくしている薬もあります。 特にジェネリック製剤で工夫されている薬もあるので、薬剤師に相談されると良いかと思います。 どうしても飲まない場合には、次のような方法を試してみてください。 ①ペースト状にして飲ませる小皿などに粉薬と少量の水を加え、練ってペースト状にします。(水が多いとまとまりづらいので少量にします)口の中の頬の内側や上あごに塗りつけ、水、湯ざましなどを飲ませます。舌先は苦味を強く感じるので避けましょう。白湯を嫌がる場合は、母乳や育児用ミルクをあげます。 ②飲食物に混ぜて飲ませる薬の味を隠すため、赤ちゃんが好む飲食物に少量混ぜて一緒に飲ませます。 酸味がある飲食物(オレンジジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、ヨーグルト等)に混ぜるのは避けましょう。薬のコーティングがはがれ、余計に苦味が出たり、効果が弱くなる薬もあります。 また、熱いスープや食べ物に混ぜると、薬の品質が損なわれることがありますので、避けましょう。 粉薬を飲食物に混ぜたまま長時間放置すると苦味が増したり、変質したりすることがありますので、飲ませる直前に混ぜるようにしましょう。 ③アイスクリームなどに包み込んで飲ませる冷たいと味覚が鈍るため、アイスクリームやシャーベットなどに包み込むようにして飲ませます。 また、服用を補助するゼリー状の商品に薬を包んで飲ませる方法もあります。 まとめお薬の種類によっても注意点が変わることがあるので、お薬に適した方法は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。また、赤ちゃんがおなかがいっぱいのときは、なかなか薬を飲んでくれなかったり、体調がよくないときはいつもより機嫌が悪かったり、ぐっすり眠っていることも多く、薬をいつ飲ませたら良いか迷うこともあるかと思います。 例えば、食後の指示の処方薬が必ず食後に飲まないといけない薬かなど、タイミングや飲まないときの対処方法も医師または薬剤師に確認しておきましょう。 【引用参考文献】五十嵐隆監修一般社団法人日本小児総合医療施設協議会編集乳幼児・小児服薬介助ハンドブック 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2024年02月22日薬を処方されると、必ずいつ飲めばいいか指示があると思います。なぜそのような決まりがあるのでしょうか?また、そのタイミングを絶対に守らなければいけないのでしょうか。現役薬剤師のかえでら実子さんに、なぜ薬を飲むタイミングを指示されるのか、またそのタイミングを逃してしまったりした時はどうすればよいかを教えてもらいました。薬を飲むタイミング、困ったことはありませんか?暖冬といわれている今シーズンの冬ですが、それでもぐっと冷え込む日もあり、風邪をひいたりおなかの調子が悪くなったりと、体調を崩してしまっているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。つらい症状を改善するため病院を受診すると、薬が処方されることが多いと思います。薬を受け取りに行った先の薬剤師から効果や飲みかたを説明されたあと、自宅で「しんどいしすぐ飲んでしまいたいけど…食後って言われたからそれまで待つべき?でも待ってられない!」と困ってしまった経験、ありませんか?用法通りに飲めれば問題ありませんが、いつもその通りにできるとは限りませんよね。そこで今回は、なぜ食後や食前など、飲むタイミングが決まっているのか、指示通りに飲めない時はどうすればよいのか、薬の飲みかたについて紹介していきたいと思います。まずは、大まかな表にまとめてみました。【図解】薬を飲むタイミングでは、ひとつずつ詳しく解説していきます。食前に飲む薬について食前とは食事を摂る30分前、胃の中に食べ物が入っていないタイミングのことです。食前に服用する理由として、胃の中に食べ物がないほうが薬の吸収がいい、食事による胃酸分泌の影響を受けたくない、胃の粘膜にくっつくことにより効果がでる、などがあります。とくに漢方薬は食前に飲むよう指示されていることが多いかと思います。これは、漢方薬は食事の影響を受けずに小腸まで届くことで腸内細菌により吸収されやすくなる、という特性があるためです。胃が弱いかたや、胃に負担をかけないほうがいい場合は食後で処方されることもありますが、食後に飲んでも効果が著しく低下することはないのでご安心ください。食後に飲む薬について食後の場合、飲むタイミングは食事を摂ったあと30分以内です。食事をすると十二指腸から胆汁酸という液が分泌され消化吸収がされやすくなり、薬の効果が上がります。これが食後に飲むよう指定される大きな理由です。また、空腹時に飲むと胃を荒らしてしまう薬もあります。特に、痛みを感じる時や熱がある時などに服用する薬は、頓服で飲む場合もなるべくなにか胃に入れたあとのほうが良いでしょう。もし食事を摂るのが難しい時は、多めの水で飲むようにしてください。薬は一般的に食後服用の指示であることが多いかと思いますが、効果向上の理由のほかに、食後が一番飲み忘れが少ないからということもあります。なので、必ずしも食後でなくても大丈夫な場合もあります。仕事の都合や生活スタイルなどで食後に飲むことが難しい時は、薬剤師に相談してみてくださいね!食間に飲む薬について食前と似たような服用タイミングで食間があります。ときどき食事をとっている間に飲むことだと思われているかたがいらっしゃいますが、そうではなく、食事のあと2〜3時間後、食事と食事の間に飲むのが正しい飲みかたです。胃に食べ物がないほうが効果が高い場合に指示されることが多く、漢方や胃の粘膜を保護したり修復する効果のある薬が代表的です。食前と食間は、つまるところどちらも空腹時に飲む、ということです。しかし、食前に飲むよう指示される薬は食前ではないと薬の効果が出にくい、また食後では副作用が出てしまうということが考慮されている場合があります。安易にお腹がすいているならどっちでもいいのでは?と飲みかたを変えることはしないようにしましょう。就寝前に飲む薬について布団に入る30分前に飲んでください。睡眠導入剤や下剤といった薬は、効果がでる時間をふまえて寝る前に飲むよう指示されています。必ず飲むタイミングを守るようにしましょう。食事の影響を受けたくない薬や、眠気がでる薬のため日中飲まないほうが望ましい場合も、寝る前の服用を指示されることがあります。どうしても寝る前に飲むことができない場合は、服用タイミングをずらすことが可能な場合もあるので薬剤師にご相談ください。迷った時は自己判断せずに薬剤師に市販の薬を服用する機会の多い風邪薬は食後に飲むよう指示されていることが多いですが、熱が高くて食欲がない時でも薬を飲むことは可能なことが多いです。「まだ飲むタイミングがきてないけど服用したらダメかな…」「タイミングじゃない時に薬を飲んでしまったけど大丈夫かな…」などと悩む前に、ぜひお近くのドラッグストアで薬剤師に相談してくださいね。<筆者情報>かえでら実子さん某薬科大学卒業後、ドラッグストアや調剤薬局に勤務し、調剤業務や在宅医療に携わる。趣味は美容とイラスト。現在ネイルの勉強中で、ネイリスト検定3級を所持。文・かえでら実子
2024年02月17日新型コロナウイルスやインフルエンザの流行の影響により、解熱鎮痛剤や鎮咳去痰薬(咳止め薬)が入手困難になるというニュースが相次いでいる。以前のように、簡単に薬が入手できない昨今、うかつに風邪もひけない。ところが、どこの家庭にもあるような常備品で、熱、咳などの風邪の症状に対処することができる優秀な食品があると、医学博士で食品医学研究所所長の平柳要先生は言う。「民間療法のように、昔から人々の間で使われていた食品などで、科学的なエビデンスが証明されている食品がいくつかありますが、そのひとつがはちみつです。特に、はちみつの咳への働きは顕著で、2021年のオックスフォード大学の研究では、上気道感染症の改善に関して、市販の鎮咳去痰薬や抗ヒスタミン薬よりも、就寝前の小さじ半分のはちみつのほうが、咳を鎮める効果が大きいと発表されています」このほかにも、はちみつには抗菌・殺菌作用や抗ウイルス作用、胃腸の不調改善、口内炎予防などの効果があることもわかっており、インフルエンザや新型コロナウイルスにもはちみつが効果アリという研究結果もあるそう。特にマヌカハニーやそばはちみつなどで、高い効果が表れているのだという。また、同じように、黒コショウは昔から食欲増進、血行促進、解熱、解毒、抗菌などの用途に使われているスパイスだが、黒コショウに含まれるピペリンという生理活性物質には、抗炎症・抗酸化作用、免疫調節作用、認知機能改善効果などがあるということがわかっている。こちらも日常的に、手軽に使えるありがたい“食薬”だ。「黒コショウには体を温める作用などさまざまな効果が研究されていますが、私が特に注目しているのは、黒コショウが、同時にとる食材の栄養成分の吸収率を高めるという特徴です。たとえば、秋ウコン(ターメリック)と黒コショウを使った研究では、秋ウコンに含まれるクルクミンの吸収率を、黒コショウに含まれるピペリンが約20倍に高めてくれることがわかっています」(平柳先生、以下同)クルクミンとピペリンを一緒にとった場合の相乗効果は顕著で、新型コロナウイルス感染症の症状の早期回復や入院期間の短縮が期待できるという研究結果もある。「どうやら、黒コショウは“黒子”的な働きをする傾向があるようで、黒コショウとはちみつを一緒にとることで、黒コショウがはちみつの働きを高めてくれることが期待できます」はちみつの咳止め効果、黒コショウの消炎作用といった働きは、まさに今の季節、風邪の症状を抑えるのに役立ちそうだ。こうした家庭で使える食品には、はちみつや黒コショウのほかにも、秋ウコン、しょうが、シナモン、サフラン、唐辛子、クミンなどがある。スーパーに並ぶ食材のなかに新型コロナウイルス感染症の予防薬として機能するものがあるのなら、日ごろから積極的にとりたい。■はちみつと黒コショウで最強の風邪予防レシピが完成はちみつも黒コショウも飲み物やスープに入れたり、ドレッシングの材料として混ぜたり、カレーに入れたりなど、手軽に使える。そこで、国際医療スペシャリストでメディカルハーブ調合師の森田知恵さんが、はちみつと黒コショウを使ったレシピを紹介してくれた。「はちみつと黒コショウは、それぞれとても優秀な食材ですが、一緒に食べても相性がよく、紅茶やスープに入れるとスパイスの効いたドリンクになります。飲むと体がぽかぽか温まりますよ」ただ、一点注意が必要なのが、はちみつには約180種類の栄養成分が含まれており、酵素や一部のビタミンは熱に弱く、60度以上に加熱すると栄養成分が失われてしまうことだ。「スープや飲み物は60度以下に冷ましてからはちみつを混ぜてください。できればはちみつを加熱せず、そのまま食べるのがおすすめです」(森田さん)【1】はちみつ黒コショウ紅茶<1人分>紅茶150mlAはちみつ大さじ1黒コショウ少々片栗粉小さじ1/2カップにAの材料を入れ、温かい紅茶を注ぐ。片栗粉を入れることでとろみがつき、体を温める効果が持続する。【2】はちみつ黒コショウペースト<1人分>はちみつ1カップ黒コショウ小さじ2ターメリック大さじ1ココナッツオイル大さじ1保存容器にすべての材料を入れて混ぜておく。トーストにかけたり、お餅に塗ったり、ヨーグルトにかけて食べる。【3】はちみつコーンスープ<1人分>市販のコーンスープ1カップ分はちみつ大さじ1黒コショウ小さじ1/2コーンスープにはちみつと黒コショウを混ぜると、コーンスープの栄養吸収力がアップ。【4】サラダチキンレタス巻きはちみつ黒コショウディップ<2人分>市販のサラダチキン1/2(50g)レタス2~4枚カイワレ大根お好みの量Aはちみつ大さじ2黒コショウ小さじ1と1/2あらびきマスタード大さじ1Aの材料を混ぜておき、サラダチキンを7mmくらいの厚さに切って、かいわれと共にレタスで巻いてAにディップして食べる。はちみつ、マスタード、鶏肉の組み合わせで疲労回復効果3倍に。ペーストは、作り置きができる一品。お好みでシナモンやジンジャーパウダーを加えるとさらに健康効果がアップする。トーストや焼いたお餅に塗ったり、ヨーグルトにかけたり、風邪の予防のためにも毎日取り入れてほしいが、風邪のひき始めの食欲のないときには、特に取り入れたい。サラダチキンレタス巻きも、手軽に作れる一品。風邪予防にはタンパク質もしっかりと。家庭で常備している食品を賢く使って、この冬も元気に過ごそう。
2024年02月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「緊急避妊薬試験販売」です。他国に比べ非常に遅れた領域。性教育も見直して。昨年11月末から、緊急避妊薬の販売が全国145か所の薬局で試験的に始まりました。現在、日本では医療機関の処方箋なしに緊急避妊薬を販売することは認められていません。将来的にそれを可能にするかどうかの調査を目的に、試験販売することになりました。購入できるのは厚生労働省が行う調査研究の参加に同意した16歳以上の女性。ただし、18歳未満の場合には保護者の同意、同伴が必要になります。しかし、18歳未満の望まない妊娠の場合、そもそも親に相談できる状況にあるのだろうかという懸念があります。薬の価格は7000~9000円程度。会社員ならば払えない額ではないかもしれませんが、緊急避妊薬が必要になるような性暴力被害の背景には、貧困や孤立の問題が多くあります。男女間で解決できずに、妊娠した女性が誰にも相談できずに一人で抱え込むケースも少なくありません。緊急避妊薬は、性交後24時間以内に服用すれば95%の効果があるといわれています。48時間以内であれば85%、72時間以内であれば58%。高い確率で妊娠を防ぐためには急いで服用しなければなりません。性暴力を受けた場合には急いで服用しようとするでしょうが、性暴力被害は知人や肉親から繰り返し受けていることも多く、そうした場合、適切なタイミングで緊急避妊薬を手にするのは難しいかもしれません。ちなみに、WHOは緊急避妊薬を医学的管理下に置く必要がない薬とし、国際産婦人科連合も、医師によるスクリーニングや後日のフォローアップは基本的に不要としています。日本では、「緊急避妊薬が簡単に手に入れば、かえって望まない妊娠が増えるのでは」といった間違った認識や、「性の問題について明るいところで話すものではない」という古い考えが未だにあり、緊急避妊薬の薬局販売も世界の中では非常に遅れています。性教育のあり方を見直す必要がありますし、性と生殖に関して自分で決める権利「リプロダクティブ・ライツ」の観点が重要だと思います。試験販売は3月末まで行われる予定ですが、本当に必要な人に届くのかなど、課題は山積みです。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年1月31日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年01月27日インフルエンザとはインフルエンザとは、インフルエンザウイルスを病原とする感染症のことです。症状として38度以上の高熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛などが比較的急速に表れるのが特徴です。また、それらの症状に続いて、咳やのどの痛み、鼻汁などのいわゆる風邪と同様の症状も表れてきます。インフルエンザウイルスに感染してから1~3日程度の潜伏期間ののちに症状が表れ、通常は1週間程度で軽快していくという経過をたどります。インフルエンザにはA型、B型、C型という種類があり、流行するのはほとんどの場合がA型とB型です。一般的にA型は高熱や呼吸器症状がより激しく出ることが多く、B型はおう吐や下痢などの消化器症状が出やすいといわれていますが、A型インフルエンザでも消化器症状が出ることがあります。インフルエンザは毎年のように流行をしていて、日本では例年12月から翌3月頃にかけて流行することが多くなっていますが、近年は季節を問わず流行が見られるようになり、注意が必要です。インフルエンザにかかると、高齢の方や免疫力の低下している方の場合には、二次的に肺炎を伴うこともあるほか、子どもの場合には急性脳炎を伴い重症化する可能性もあるため、早期に適切な治療を行うことが大切です。インフルエンザの治療薬にはタミフルやリレンザなどの「抗インフルエンザ薬」があり、症状の表れた時期や程度などによって医師の判断で処方されます。基本的には発症から48時間以内に服用を始めた場合は、発熱期間の短縮や重症化を予防する効果も認められています。また、インフルエンザは予防が大切ともいわれています。主な予防方法として、・ワクチン接種(※)・外出後に手洗い&うがいをする(いずれも30秒程度するのが望ましい)・普段からこまめにお茶などで喉を潤すことが重要・適切な湿度を保つ(ウイルスは乾燥に強いため)・バランスの取れた栄養摂取(特にビタミンの補充を心がける)・人混みへの外出を控える(どうしても人混みへ行くときにはマスクの着用を心がける)などがあります。※特にワクチン接種にはインフルエンザが発症する可能性を減らすと共に、発症したとしても重症化を防ぐという効果があります。ワクチン接種は流行が始まる前に行なうことが重要で、13歳未満の子どもの場合は2回の接種が望ましいといわれています。参考:インフルエンザQ&A|厚生労働省参考:インフルエンザとは|国立感染症研究所インフルエンザで処方されるのはどのような薬?インフルエンザにかかってしまった場合、治療に用いられる薬にはいくつか種類があります。ここでは、それぞれの薬の用法や副作用などをご紹介します。タミフルはドライシロップ(水に溶かす粉薬)やカプセルで処方される抗インフルエンザ薬で、一般名はオセルタミビルリン酸塩です。子どもに使われることが多く、ドライシロップの場合、幼児と小児では体重1kgに対して2mg(最大で1回に75mg)を水に溶かして1日に2回、合計5日間服用します。新生児と乳児の場合は体重1kgに対して3mgを水に溶かして1日に2回、合計5日間服用します。カプセル剤は通常、成人と体重37.5kg以上の小児に処方され、1歳未満の乳幼児へは安全性などの面から処方されません。1回75mgを1日2回、5日間服用します。副作用として吐き気や嘔吐、出血などが起きる可能性があります。ゾフルーザとは錠剤と顆粒タイプがある抗インフルエンザ薬で、一般名はバロキサビル マルボキシルです。2018年から製造販売承認を受けている比較的新しい抗インフルエンザ薬です。12歳以上の場合は20mgの錠剤を2錠、または顆粒4包を一度だけ服用します。体重80kg以上の方は、20mg錠を4錠または顆粒8包を服用します。12歳未満の場合は体重40kg以上であれば20mgの錠剤を2錠または顆粒4包、体重が20kg以上40kg未満の場合は20mgの錠剤を1錠、または顆粒2包を一度だけ服用します。イナビルは吸入するタイプの粉末剤で、一般名はラニナミビルオクタン酸エステル水和物です。新生児や乳児以外で吸入が可能な方に対して用いられる抗インフルエンザ薬です。用法は10歳以上の場合は40mgを単回(一度だけ)吸引し、10歳未満の場合は20mgを単回吸引する形で使用します。副作用として気管支への影響が指摘されており、呼吸器への基礎疾患がある方への使用は慎重にすべきとされています。また、乳蛋白を含む乳糖水和物を含有しているため、乳製品への過敏性がある方への使用にも注意が必要です。リレンザは吸入するタイプの粉末剤で、一般名はザナミビル水和物です。5歳以上の吸入が可能な方に対して使用される抗インフルエンザ薬です。用法は10mgを1日に2回吸入し、計5日間用いられます。年齢によって量に変化はありません。イナビルと同様に、副作用として気管支への影響が指摘されており、呼吸器への基礎疾患がある方への使用は慎重にすべきとされています。また、乳蛋白を含む乳糖水和物を含有しているため、乳製品への過敏性がある方への使用にも注意が必要です。ラピアクタは点滴タイプの抗インフルエンザ薬で、一般名はペラミビル水和物です。低出生体重児、新生児に対しては安全性が確立しておらず基本的に使用されません。小児へは1日1回体重1kgに対して10mgを15分以上かけて点滴静注します。通常は単回ですが、症状によっては連日反復投与(量を変えず投与する)も可能です。成人に対しては一般的に1回300mg用いられ、重症の場合は連日反復投与をする場合もあります。そのほかにも熱を下げる解熱剤や漢方薬などが処方されることがあります。解熱剤にはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と呼ばれるものと、それ以外のものがあり、一部のNSAIDsにはインフルエンザ脳炎・脳症に影響を与えることが指摘されています。インフルエンザの処方薬の副作用は?発症から48時間過ぎても効果はある?飲まないでも治るの?医師QAインフルエンザに罹患した患者が、異常行動を起こす場合があることが知られています。過去に、抗インフルエンザ薬の服用と異常行動に関連があるのではないか?とニュースで取り上げられたこともあり、心配な方もいらっしゃると思います。ここでは、抗インフルエンザ薬の副作用や効果に関する疑問について、小児科医の鈴木直光先生に伺いました。(質問)インフルエンザの処方薬には副作用がありますか?(回答)インフルエンザに罹患し処方薬を服用後、療養中に走り出す、部屋から飛び出そうとするなどの異常行動が以前報告されました。また、異常行動の結果、マンションなどから転落して死亡するという事例も極めてまれですが報告されています。一部の薬と関連づけて報道されたこともありましたが、これまでの調査の結果、抗インフルエンザ薬と異常行動の因果関係は分かっていません。また、インフルエンザにかかった時は、服薬していなくても異常行動が見られることがあります。そのため、お子さんがインフルエンザに罹患した場合には、抗インフルエンザ薬を服薬するか否かにかかわらず発熱から少なくとも2日間は異常行動へ注意するようにしましょう。例としては、窓など転落の危険がある場所の近くでは寝かせないことや、鍵をかけることなどが挙げられます。Upload By 発達障害のキホン(質問)インフルエンザの発症から48時間過ぎても、抗インフルエンザ薬の効果はありますか?(回答)抗インフルエンザ薬は効果の点から48時間以内に使用することが原則といわれています。しかし、重症化のリスクが高い場合には48時間を経過していても処方されることがあります。Upload By 発達障害のキホン(質問)インフルエンザは抗インフルエンザ薬を飲まなくても治りますか?(回答)インフルエンザは自然に治ることも多い病気で、抗インフルエンザ薬の使用自体は必須ではありません。ただし、小さな子どもや基礎疾患があって重症化のリスクが高い方の場合は使用することが推奨されています。また、抗インフルエンザ薬に限らず、熱があれば解熱剤を、咳があれば咳止めを、喉が痛ければ喉の薬を飲むといった対症療法だけでも症状は緩和されます。Upload By 発達障害のキホン(質問)抗インフルエンザの薬のなかには10代の子どもには処方しない薬もあるのでしょうか?(回答)抗インフルエンザ薬のタミフル(オセルタミビルリン酸塩)は、以前は10代の患者への使用が原則として差し控えられていましたが、平成30年(2018年)から解禁されました。平成19年(2007年)、インフルエンザに罹患しタミフルを服用した中学生が、異常行動により転落死する事故が複数発生し、タミフルの服用と異常行動などの因果関係が不明だったためです。約10年に及ぶ研究や調査が行なわれた結果、タミフルの服用と異常行動との明確な因果関係があるとはいえないことが確認され、処方されるようになっています。Upload By 発達障害のキホンインフルエンザの薬について知り、万が一の感染時にも慌てずに対処をインフルエンザは日本では毎年12月~翌3月頃にかけて流行する感染症です。発症すると38度以上の高熱や全身の倦怠感などの症状が表れるほか、子どもや高齢者、基礎疾患がある方の場合は重症化のリスクが高い病気でもあります。インフルエンザで処方される薬は発症から48時間以内に服薬することが効果的といわれています。もしお子さんにインフルエンザのような症状が見られた場合は、外出を控え学校なども休んで早めの受診を心がけるようにしましょう。服薬も大切ですが、十分な休養と睡眠、そして栄養と水分補給も重要です。参照:市販の解熱鎮痛薬の選び方|厚生労働省抗インフルエンザウイルス薬の添付文書| 厚生労働省
2023年12月29日簡単でおいしい薬膳料理を学ぼう!こころダイニングは、2024年2月14日(火)と年2月21日(水)に、『こころダイニング 第16回 薬膳講座 ~こころとからだが喜ぶごはん~ テーマ「かぜ(感冒)Ⅱ」』を、「こころダイニング 吉祥寺店」で開催します。同講座では、国際中医師の資格を持つ村岡奈弥氏が、発酵調味料を活かした薬膳料理を紹介します。今回は、前回に続いて「かぜ(感冒)」をテーマに、かぜをひかない、ひいても症状をこじらせないからだを目指します。開催時間は各日18:15から20:00まで、参加費用は1回7,000円です。参加費用には、軽食、調味料のお土産、セミナーメニューのレシピテキストが含まれています。定員は10名。申し込みは、「予約システム STORES 予約」で受け付けています。薬膳やスーパーフードを活かしたレシピを多数考案村岡奈弥氏は、中医薬膳師や国際中医師の資格も持ち、料理研究家として活躍しています。「村岡奈弥料理教室」を主催し、からだに優しい料理を提案。雑誌、テレビ、新聞などでも、料理や薬膳について紹介しています。著書には『アンデスのスーパーフード おいしい!キヌアレシピ』『家族をいたわるスープブック』『いつもの野菜で薬膳する!』などがあります。(画像はこころダイニングより)【参考】※こころダイニング※予約システム STORES 予約※村岡奈弥料理教室
2023年12月09日オンライン診察でピルを処方するサービス「スマルナ」を運営するネクイノは、スマルナユーザーを対象に、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)に関する「自己決定とその支援」について意識調査を実施しました。■「ワタシらしい人生を選べる世の中へ」SRHR意識調査SRHRは、「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」の略で、「性と生殖に関する健康と権利」という概念。スマルナではこれまで2回にわたりSRHRについてのユーザー調査を重ねてきました。※これらの調査結果や数多くのユーザーコメントから“SRHRの重要性については認識しているものの、自分自身の決定を尊重して実行することに対しては、ハードルを感じている人が多い”ということがわかりました。これを踏まえ、今回の調査ではSRHRに関する「自己決定とその支援」をテーマに、一人ひとりの自己決定が尊重される社会の実現に必要な情報アクセスやコミュニケーションのあり方について調査しました。※このレポートで記載している「女性」とは生物学的女性を指しています。■性や生殖に関する情報アクセスの現状◇これまでに学校や社会・家庭で性教育を受けた人は約9割にまず、性や生殖について学ぶ機会である性教育の現状について調査しました。「これまでに学校や社会・家庭などで性教育を受けたという認識があるか」と聞いたところ、46%が「あるが詳しく教えてもらっていない」と回答。性教育を受けた認識はあるものの「詳しく教えてもらっていない」と感じている人が約半数であることが明らかになりました。◇適切な避妊方法や家族計画は約7割が「学べていない」と感じている性教育で学んだ内容について聞いてみると、生殖器の構造や機能、生理周期、妊娠、出産については94.9%が学んだと回答しているものの、「適切な避妊方法や家族計画について」は約7割の人が学んでいないという認識だという結果となりました。また、「性感染症のリスクと予防策について」は約半数、「性的同意について」は約8割の人が学んでいないと認識しているということが明らかになりました。◇「自分の身体のことは自分で決められる」という概念を学んだ人は約2割また、性教育を受けたことがあると回答した人のうち、「自分の身体のことは自分で決められる」という自己決定の重要性について学んだと回答した人は20.6%にとどまり、性教育における「自己決定」と、避妊・性感染症の予防などの「自己保護」に関する情報が大幅に不足している傾向が見受けられました。さらに、「性に関する知識や考え方を、学校や社会・家庭などで十分に得られたと思う」と回答した人は12.4%と、約1割にとどまりました。◇性に関する知識や考え方について「もっと情報を得たい」人は約7割性に関する知識や考え方について、もっと情報を得たいと思っている人は66.1%と約7割に上り、うち「もっと知りたいと思う項目」については「避妊について」がトップ、次いで「妊娠について」「性教育について」でした。10〜40代を年代別に見ても、25〜29歳以外はいずれの年代も「避妊について」がトップで、「避妊」は知っておきたい知識としてとても大きな関心を得ていることがうかがえる結果となりましたが、2位以降を見てみると年代によって知りたい項目が変化していくことがわかりました。18〜24歳では「性感染症」、25〜29歳では「妊娠・出産」、30〜34歳では「不妊」、35歳以上では「性教育」が知りたい項目の上位に挙がりました。このような結果から、女性は年齢やライフステージによって異なる知識を必要としており、適切なタイミングで必要な情報にアクセスできる環境の重要性が明らかになりました。◇悩んだ時の情報源は「インターネット」が全年代トップ続いて、自分の身体や性について悩んだ時、どうやって情報を得るかという質問には、全年代で「インターネットで検索する」がトップ、次いで「SNSで検索する」となりました。インターネットやSNSの情報はすぐアクセスできることがメリットである一方、誤った情報にアクセスしてしまう可能性もあるため、注意が必要です。■性や生殖に関する悩みと自己決定への認識続いて、性や生殖に関する悩みを抱えている人の割合や、自己決定の重要性に関する認識について調査しました。◇自分の性のあり方に悩んだことがある人は15.7%まず、SRHRの中でもセクシュアルヘルス/ライツに関わる自分の性のあり方(どのような性別の人を好きになるか、自身の性自認などについて)に悩んだことがある人は15.7%いることがわかりました。悩んだ理由としては以下のコメントがありました。・誰のことも好きになれないとき、どちらの性も好きになることがあると知ったとき、自分の性的指向が分からなくなった(20代)・女性を好きだと思ったときに、自分は変なのかなと悩んだ(20代)・思春期に、自分が持つ恋愛感情が周りとは違うような気がして、なんとなく友人と恋愛の話をするのが苦手だった。ここ数年で、自分がデミセクシャルではないかと気付き、腑に落ちた(30代)・好きな人とセックスの相性が合わないことで、好きではなくなる自分がいて、常に性が付いてくる自分が変な人間ではないか?と悩んだ(40代)・セックスをしたいと思わない。結婚したが必ず男性に求められたらセックスをしなきゃいけないという暗黙のルールみたいなものが苦痛(30代)・小学校低学年の頃、自分は父と同じ性になると思っていた。あるとき病院で男の子に間違われたとき母が激怒し、「らしさ」について悩んだ(30代)・女性として生まれたが、男性的に見てもらえるのが嬉しい時期と、女性らしくいたい時期が交互に来る(20代)これらのコメントからは、自分自身の性に関するあり方を考えたり悩んだりすることが決して珍しいことではない、ということがわかりました。続いて、SRHRの中でもリプロダクティブヘルス/ライツに関わる「妊娠・出産・中絶・不妊治療などの生殖に関する選択について悩んだことはありますか?」と言う問いに関しては44.2%が悩んだことがあると回答しました。どんなことについて悩んだか聞いたところ、以下のコメントがありました。・子どもが出来た時に就職が決まっていたので中絶するか産むか悩んだ(10代)・避妊のためにピルを飲み始めるとき、デメリットも考え悩んだが、デメリットが起こる具体的な数字を見て、私にとってのメリットの方がはるかに高いと判断して飲み始めた。クリニックでの説明も受けた(30代)・自分のキャリアについて悩んだ。妊娠出産すると仕事続けられるのかな……と(20代)・出産は自分には無縁だと思っていたが、周りで出産経験者が多くなるにつれ焦りというものを感じるようになった(30代)・出産するにはある程度の年齢制限があるからいつどの時期に何人などの家族計画を、いつ立てるべきか悩んでいる(20代)・女性は妊娠の適齢期があるが、自分が「産む」という選択をするのならその年齢までに結婚、妊娠をした方がいいと思っていた。しかし、それによってパートナーを選ぶ時間などに制約がかかる。自分の人生を考える時間が限られていると感じ、悩んでいる(30代)・自分は子どもを望んでいないと親に伝えたところ、孫の顔が見れないなんて不幸だと泣いて説得してこようとする。自分は親を泣かせるほど悪いことをしているのかと自問自答をしている(30代)・子どもを持つことについて。自身は子どもを持ちたいとは思っていないが、周囲(夫や親など)の子どもが欲しいという思いには応えたいと思っている。自分が納得する答えが出せていない(30代)コメントからは、自分自身の考えだけでなく周囲の意見や環境が影響し合って悩んでいる様子がうかがえました。特に「子どもを持つか・持たないか・いつ・何人持つか」という決定には、家族やパートナーをはじめ周囲とのコミュニケーションが重要となる場合があります。リプロダクティブ・ライツの観点から、本人の意思を尊重し、その決定をサポートする周囲の理解の重要性がうかがえました。◇「自分の身体についての決定は尊重されるべき」と思う人は9割超続いて、「自分の身体についての決定は尊重されるべきだと思いますか?」と言う質問には93%が尊重されるべきであると回答しました。一方で、「自分の身体に関する重要な決定をする際、あなたは自分の意見を尊重していますか?」という質問に「はい」と回答した人は78.3%と、前述の質問の回答より約15%低くなりました。この結果から、多くの人が自分の身体についての決定は尊重されるべきという認識はあるが、現実に自分の意見を尊重するためには何らかのハードルがある様子がわかりました。■自分らしく生きるための自己決定支援最後に、自分らしく生きるためにどのような自己決定支援があれば良いと感じているかを調査しました。◇性別による理不尽さやモヤモヤ、約6割が「しかたない」と諦めている「性や生殖に関することについて、どんな意識の変化やサポートがあると自己決定がしやすいと思いますか?」と質問したところ、約7割が「固定概念や偏見がなくなること」「正しい情報にアクセスできること」への意識の変化やサポートがあれば自己決定がしやすいと考えていることがわかりました。また、性別による理不尽さやモヤモヤを感じた時、自分の意志に反して「しかたない」と諦めてしまったことはありますか?と言う質問には63.7%の人があると回答しました。◇諦めざるを得なかった理由は「現実的な選択肢が限られている」がトップあると回答した人に諦めざるを得なかった理由について聞いてみると、いちばん高かった理由は「現実的な選択肢が限られており、諦めるしかなかった」に。次いで「性別による不平等や不公平な状況に立ち向かうことが難しいと感じた」「社会的な期待やジェンダーステレオタイプに従わざるを得ないと感じた」が挙がりました。性別による社会的な役割や期待に合わせようとすることで、本来の自分の意志とのギャップを感じ、「しかたない」と諦めることが一時的な解決策として考えられるかもしれません。しかし、その背景には、性別に関する固定概念や社会的な偏見などの影響があることがあります。そのため、より包括的で多様な視点を持つことや、自分自身を理解し、自己の価値観や選択肢を尊重することが重要だということが浮き彫りになりました。今回の調査により、多くの人々が避妊や性感染症、性的同意など、性行為に関連する重要な概念や自己決定権、自己保護の手段についてもっと学びたいという意志があるということがわかり、学校や社会、家庭において、性教育を包括的に学ぶ機会が不足しているということが明らかになりました。また、固定概念や偏見がなくなり、正しい情報にアクセスできる環境が整うことが、自己決定の支援につながるということもわかりました。さらに、スマルナユーザーのコメントからは、自身の心や身体に関する悩みの一因として周囲の意見も影響しているということが明らかになり、一人で課題に向き合うのでなく、社会全体で理解し、解決していくべきものであるという重要性が伝わってきました。■調査概要調査対象:スマルナユーザー702名(生物学的女性)実施期間:2023/10/12〜2023/10/30調査方法:インターネット調査回答者年齢分布:10代(18〜19歳) 3.6%、20代 43.1%、30代 35.1%、40代 15.5%、50代以上 2.6%スマルナ:(エボル)
2023年12月08日いざという時に欠かせない薬箱。引き出しや専用ケースなどを利用して収納している人も多いのではないでしょうか。しかし、包帯や湿布など、形や大きさの違う薬を保管しておくと、ごちゃごちゃして何が入っているか分からなくなることもあるでしょう。「あると思っていたのにない」「使用期限が切れていた」なんてことになりがちです。整理収納アドバイザーのゆっか(_yucca.home)さんは、どこに何があるのかが一目で分かる薬収納のコツを紹介しています。見た目もすっきりな薬の収納アイテム飲み薬の箱や塗り薬などがたまると収納場所がごちゃごちゃしてしまい、どこに何があるのかが分かりづらくなってしまいます。すっきり見やすい薬収納を作るには、種類の異なる薬を個別に収納できるアイテムを使用します。所持している薬の大きさも考えて、さまざまなサイズの収納ケースを用意しましょう。ここで使用するのは、くつ下を丸めて収納する「くつ下整理カップ」と「小ぶりな透明ケース」。くつ下整理カップは4つで1セットになっているので、それぞれを結合してケースの中に入れます。個別のケースをセットし終わったら、薬を箱から出し、それぞれの種類に合わせて収納していきましょう。よく使うものは手前に収納すると、取り出しやすくて便利です。見た目もすっきり。どこに何があるのかが一目で分かるようになりました。万が一に備えて、使用方法や使用期限を確認できるよう、添付されている使用書をケースの中で薬と一緒に保管しておくことをおすすめします。この記事で紹介したアイテムは以下のとおりです。・無印良品ポリプロピレンケース引出し式横ワイド深型(税込1490円)・セリアくつした整理カップS(税込110円)・無印良品ポリプロピレンメイクボックス・1/2横ハーフ(税込250円)・無印良品ポリプロピレンコットン・綿棒ケース(税込150円)ゆっかさんのフォロワーさんたちからは、次のような声が寄せられています。「これすてき!参考にさせていただきます。今まで見たお薬収納の中で一番真似したいです」「添付書類は別の場所に置いていたので、万が一なにかあった時すぐ対応するために、一緒に保管したほうがよさそうですね」コスパ抜群で簡単に真似できるお薬収納。使いたい時に必要な薬がすぐに見つけられるので、とても便利です。ぜひお試しください。※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。 この投稿をInstagramで見る ゆっか 整理収納アドバイザー (@_yucca.home)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年11月30日コンドームは、日本で一番多く用いられている避妊方法。性感染症を予防するためにも大切なアイテムです。一般的に使用されるのは、男性が着用するものですが、正しく使用することができれば約98%の避妊効果が得られると言われています。ただし、正しい使用方法を知らずに使用していると、避妊効果は約85%程度まで下がってしまうことも。避妊に失敗したときに、妊娠してしまうのは女性側です。今回は望まない妊娠を避けるために、女性も知っておくべきコンドームの基礎知識について、産婦人科専門医の筆者が解説します。コンドームの正しい取り扱いコンドームの使用期限とは?コンドームはゴム製品なので、取り扱う際に破れてしまったり、時間とともに劣化してしまうことがあります。JISマークのついた品質の保証されているものを使用し、使用期限を守ることが大切です。通常は製造から5年程度となっていることが多く、外箱に期限が記載されているので、しっかり確認するようにしましょう。コンドームが劣化して破れる!? 正しい取り扱い方法意外と知られていないのが、軟膏やハンドクリームなどがコンドームに付着すると、劣化して破れることがあるということです。もし性行為の際に潤いが必要な場合は、安全に使用できる潤滑剤を使うようにしましょう。また、コンドームを保管する際には、直射日光が当たらず、涼しくて湿気のない場所に保管するようにしましょう。財布などに入れて携帯すると、包装が破れたり穴が開く恐れがあるので、ハードケースなどに入れて携帯するのが安全です。素材やアレルギーに注意コンドームの素材にはラテックスやポリウレタンなど、いくつか種類があります。潤滑剤としてのゼリーが付着していることもあるのですが、これらにアレルギーがあると、かぶれやかゆみの原因になることもあります。もしコンドームを使用して異常を感じた場合は、ゴムの素材やゼリーを他の種類のものに換えましょう。ラテックスの手袋を使用する機会が多い方は、ラテックスアレルギーを発症することがあります。また、バナナやキウイ、栗などのアレルギーがある方はラテックスアレルギーのリスクが高いため注意が必要です。コンドームの正しい使い方装着のしかた続いて、コンドームの使用法についてです。正しい装着方法でないと、避妊率が下がってしまうことを知っていますか?男性側がリードして付けることが多いと思いますが、望まない妊娠を避けるためにも、女性側もコンドームの付け方について知っておくのがいいですね。まずは、コンドームには裏表があります。そのため、表面が外側になるようにして装着する必要があります。表裏を誤って装着してしまった場合、すぐに気付いて装着し直したとしても、表面の部分にはすでに微量の精液が付着している可能性があります。それが原因で妊娠する可能性もゼロではありませんので、注意が必要ですね。通常は、コンドームの先に精液だまりと呼ばれる部分がついているので、そこを軽くおさえて空気を抜いた状態で装着する必要があります。空気が入ったままで装着すると使用中に破れてしまう恐れがあるため、注意が必要です。また、コンドームは男性器が勃起した状態で装着する必要があるのですが、しっかりと根本まで下げて装着するのが大切です。きちんと根本まで下げておかないと、使用中にまくれ上がって、外れたり破れたりする可能性があります。使用後の注意射精したあとは、すみやかにコンドームの根本を抑えながら抜く必要があります。これは男性器が勃起状態から元に戻っていく際にコンドームとの間に隙間ができてしまって、精液が漏れてしまったり、コンドームから抜けてしまったりするリスクが高くなるからです。おわりにコンドームは男性主体の避妊方法ですが、他にも女性主体の避妊方法として、低用量ピルや子宮内避妊具という選択肢もあることを知っておきましょう。ただしこれらは、避妊効果は高いものの、性感染症の予防効果は残念ながらありません。そのため、性感染症予防のためにはコンドームを併用しましょう。©Monet/Adobe Stock ©Africa Studio/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年11月29日避妊をしていても、性行為の際に不安が頭をよぎる方もいるでしょう。中には、行為に集中できず痛みを感じてしまうケースも。そこで今回のMOREDOORでは、「性交痛を感じたエピソード」をご紹介します。監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Zさんの場合……私の場合は、初体験からしばらく性交痛を感じていました。緊張していたのと、コンドームをつけていても避妊が心配だったこともあり、集中できず痛みがありました。男性側もまだ不慣れなところもあったと思いますが、自分がリラックスしていなかったのが、大きいと思います。そのときの心情は?痛みに対しては、「こんなものなのかな」と思っていましたが、正直苦痛でした。女性側に喜びがあるというのは、どういったところなのかなと考えました。好きな人と一緒にいられるなら、別にしなくてもいいと思うように。むしろ性行為をせず、デートをしてイチャイチャしているときの方が楽しかったです。どのようにして症状は改善しましたか?ピルを飲むようになり、避妊の心配が減り、リラックスできるようになったため、性交痛が改善したのではないかと思います。やはり避妊に対する心配があると、気が散って集中できないので、女性が受け入れる体制を作るのは難しいと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?性交痛は自分だけの問題ではありません。相手にも協力してもらい話し合うこと、一方的な行為をしてくる相手を避けることは重要だと思います。また、私の場合は避妊に対する心配が大きく、リラックスできずに性交痛を感じていたので、自分に適した避妊の方法を選ぶことや、信頼できる婦人科医に相談することも意味があると思います。(35歳/主婦)違和感を覚えたときは専門家へ避妊の心配があり、リラックスできず痛みがあったというZさん。性交痛の原因は人によって異なりますが、主にうるおい不足、身体的特徴や体質、膣の炎症が原因となっている可能性が高く、また子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系疾患が要因の場合もあります。心や体の違和感、痛みは早めのケアと、何よりパートナーの理解が大切です。皆さんも、不安や違和感を覚えたときは、まずパートナーに言葉で伝えること、そして婦人科での受診を考えてみてくださいね。今回は「性交痛を感じたエピソード」をお届けしました。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一(MOREDOOR編集部)
2023年11月20日閉経前後5年間の更年期は体調を崩しがちですが、少しでも快適に過ごす方法はないのでしょうか。レディースクリニックで受けられる女性ホルモン対策、低用量ピルとホルモン補充療法について、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。低用量ピルは初回の場合40歳以降には処方されない低用量ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれる薬で、●生理痛の緩和●経血量の減少●生理前の不調(PMS・PMDD)の改善●貧血の改善などの効果があります。卵巣機能の働きを抑える効果があるため、生理の緩和のほか避妊薬として活用する人もいます。低用量ピルは初めて使う場合、40歳を過ぎている女性には、基本的には処方ができません。血栓症などのリスクが高まるためです。そのため、40歳以降で更年期症状を緩和したいという場合はホルモン補充療法や漢方薬が適しています。どんな状態ならホルモン補充療法を受けられる?ホルモン補充療法は、●ホットフラッシュ●頭痛●動悸●冷え●腰痛●うつ気分●不眠症状●皮膚のかさつき、くすみなどの症状に効果があります。補充するホルモンは人によって異なりますが、エストロゲンとプロゲステロン両方が含まれたものが主流です。「どれも私に当てはまる!」「今スグしてほしい!」という方もいますが、毎月生理が来ている場合、基本的にホルモン補充療法はおこないません。毎月生理が来ているということは、女性ホルモンが出ているということ。多少、量が減ってバランスを崩しているかもしれませんが補充するほどではないという判断になります。というのも、ホルモン補充療法は不正出血のほか、子宮体がんや乳がんの発症リスクを抑えながら慎重におこなう必要があるためです。子宮体がん、乳がんを経験している方や血液をサラサラにする薬を内服している人には原則禁止となります。また、家族や親族に体がん、乳がんを経験した方がいる場合は禁忌、または慎重投与となります。ホルモン補充療法を始めるには、●生理が不定期であること●卵巣機能の低下が検査で認められること●更年期症状が強いことといった条件が必要です。更年期の症状があれば健康保険が適用されます。薬は内服薬、貼り薬、塗り薬、腟剤と種類があり、種類と量によって違いますが、薬代は月に2,000~3,000円ほどになります。ホルモン補充療法を始めるにはどうすればいい?更年期症状をメインに診察しているクリニックに相談してみると良いでしょう。ホームページなどで、ホルモン補充療法の良い面、リスク面もしっかりと説明しているか、チェックしてみてください。また、ホルモン補充療法は子宮体がんと乳がんの検査を定期的に受けながらおこなうのが望ましいので、がん検査のフォローが手厚いところが良いですね。また、ホルモン補充療法は何歳からどのような症状で治療を始めたかで投与できる期間が変わってくるので、私のクリニックでは1~2年ほど様子を見て基本的には量を減らしていきます。肌や髪が若々しくなるなどの美容効果もあるため、閉経後5年たってもやめたがらない人が多いのですが、年齢を重ねれば重ねるほど他の病気の治療、発症の可能性も考慮しないといけません。ホルモン補充療法を始めるなら、必要以上に依存しない、という自立した姿勢が求められると思います。その点、漢方薬はそういったリスクはありません。漢方薬も1つの選択肢に入れると良いでしょう。まとめいかがでしたか? 「毎月生理は来ているけれどなんとなく不調があるという人には、ホルモン補充療法は向かない」という先生のお話にびっくりしました。自分の体調、症状を見ながら、一番適した方法で閉経前後の時期を乗り切りたいものです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月05日皆さんはピルがどのような用途で使われるか知っていますか?実は避妊のためだけではなく……。そこで今回のMOREDOORでは、「性に関するエピソード」をクイズ形式でご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。47歳、会社員Oさんの場合……ピルに対してずっと間違った考えを持っていました。私は高校生時代に先輩からピルは避妊目的で服用するためだけのものだと聞いたことがあり、それを真に受けていました。ここでクイズです!先輩から教えられたピルの誤情報をずっと信じていたOさん。ある日、医師からピルの処方をもらった際に、避妊以外の使用目的を教わりました。避妊以外の使用目的とは一体なんでしょうか?ヒントとして、治療目的でつかわれることがあるようです……。避妊以外の使用目的とは?成人してから婦人科でピルの処方を頼んだ際に医師から、ピルの使用目的は「婦人科系の疾患を治療するためのお薬」だと教わりました。大人でもピルという名称を知っていても、その実態を知っている人はとても少ないと思います。ピルの使用目的や婦人科系の病についてなどが記載された冊子を薬局などに置いてあると、学べるのでありがたいなと思いました。(40代/会社員)正解は「婦人科系の疾患を治療するためのお薬」ピルについての知識がなく、誤った認識をしていたエピソード。ピルには避妊以外にも婦人科疾患の疾患の治療、生理前症候群(PMSなど)の緩和、生理不順の改善などの用途があります。服用の際は必ず医師に相談してください。(参考:ソフィ)皆さんも、「性に関する誤解」をしていた経験はありませんか?※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一(MOREDOOR編集部)
2023年10月26日シアンの運営する「ユアケア」編集部は、女性100名を対象にオンラインでアンケートを実施し、アフターピルの市販化について調査。独自の結果を発表しています。■87%がアフターピル市販化に賛成!アフターピルの市販化に関して、アンケートを実施したところ、87%の女性が「市販化に賛成」と回答。9割近い女性は薬局でアフターピルが手に入ることを歓迎していることがわかりました。市販化に賛成している理由について、以下のような意見が集まりました。・「避妊に失敗してしまった、けれど親などに相談したくない未成年の方は多いと思います。望まない妊娠をして将来ずっと苦しむよりも、妊娠を望まないのであれば利用するべきだと思うから」・「病院が休みの日はアフターピルを手に入れるまでに時間がかかるからです。アフターピルは時間がかかるほど避妊できる確率が下がるので、近くの薬局で手に入れられる方がいいと思うから」・「性暴力被害者支援センターでお手伝いしていたのですが、病院で感染症の検査をすることも大切なのですが、まず、すぐにアフターピルを服用できれば、心の負担が一つ減るのではと思う。ただ認知度がそんなにないと思うので、世間にアフターピルがあると言うことをもっと認知させたほうがよいと思うから」また少数ではあるものの、10%の女性はアフターピルの市販化に反対しています。その理由として、以下のような意見が集まりました。・「あまりに手軽に買えすぎると、正しくない使い方が広まりそう。正しい知識をつけるだけの教育がまだ足りていないように感じるから」・「ピルは副作用があるので、処方箋がなくても購入できる様になってしまったら副作用に対応出来なくなるのではないかと思うから」・「薬を悪用する人が増えそうなのと、若者を中心に避妊の意識が低くなりそうだから」■半数以上の人が薬局でアフターピルを買いたいと思っている「病院・オンライン診療・薬局のうち、あなたはどこでアフターピルを手に入れたいですか?」と質問したところ、63%が薬局を選ぶと回答。3人中2人は薬局で購入したいと考えていることがわかりました。実際に以下のような意見が集まりました。◇【薬局で購入したいという人の意見】・「望まない妊娠を避けるためには、素早い対応ができる機関(薬局)であるべきだから」・「病院は診察時間が限られており、オンライン診察にしても感情的なハードルは高いと思うから」・「ピルの効果が得られる時間は限られており、薬局や24時間営業のドラッグストアがベストだと思うから」オンライン診療や病院を選ぶという人は、過半数以下という結果に。しかし、アフターピルの市販化に賛成している人が87%だったことを考えると、薬局でアフターピルを買えるようになることには賛成なものの、自分自身は薬局で処方箋をもらいたいという人が10%以上いるということがわかりました。実際に以下のような意見が集まりました。◇【オンライン診療で処方されたいという人の意見】・「薬局で手に入れられるのもいいとは思うが、何かしら診察は受けたいから。ただ、緊急時に慣れない婦人科も不安な方がいると思うのでオンラインでだといいなと思いました」・「病院に行くのは時間がかかり、仕事などの関係で、必ずしもすぐに受診できるとは限りません。また、薬局だと購入しているところを万が一知り合いに見られると嫌だから、オンライン診療がいいです」・「オンラインならわざわざ病院に出向かなくても良いし、プライバシーも守られると思うからです」◇【病院で処方されたいという人の意見】・「私自身は産婦人科に行くことにあまり抵抗がない。また薬剤耐性が弱いので、一通り副作用などの説明をうけて処方してもらった方が安心できるから」・「やはり副作用などや飲み方などもあるためきちんと説明や診断を受けたうえで手に入れたいから」■手に入りやすくなることで、避妊への意識低下を懸念アンケート回答者に、「気になることや懸念点を教えてください」と聞いたところ、避妊への意識の低下が一番の懸念点となっていることがわかりました。ほかにも「いくらでアフターピルが販売されるのか」といった値段に関する点や、「副作用が出たときの対処法がどうなるのか」といったアフターフォローに関する懸念点が多く挙がりました。◇【強い不安がある人の意見】・「低用量ピルに副作用があるように、血栓などのリスクがあるのか、基礎疾患によっては避けるべき場合があるのかといったことを薬局では確認しにくいのではないか」・「知り合いに会ってしまったときなどどこから話しが広がるかわからないリスクがある」・「薬剤師の介入が必要な販売方法だとしても、公の場所での聞き取りや説明ではなく、個室のようなプライバシーの守られた空間でやりとりができるとよいが可能なのかが気になる」一方で、懸念点や不安なことはないという意見も多数集まりました。◇【特に不安がない人の意見】・「薬剤師さんの説明をしっかり聞いて、納得の上で購入するので、気になることはないですかね。あったら買わない」・「対面する人との気まずさ位だと思いますがそんなこと言っている場合ではないかもしれません」・「コンドーム同様、誰にでも必要なものだと思います」■薬剤師には正しい知識と誠実な説明が求められているアンケート回答者に、「薬剤師には何を期待しますか?」と聞いたところ、丁寧で誠実な説明をしてほしいといった意見が多く集まりました。ほかにも、アフターピルを手に入れる際に唯一接することとなるので、プライバシーを守ることや、薬に関する正しい知識など幅広い要望があることがわかりました。■【調査概要】調査方法:インターネットアンケート調査対象:20代~40代の女性実施:2023年9月29日~10月1日調査実施主体:ユアケア編集部調査会社:シアンユアケア編集部URL:(エボル)
2023年10月21日今日から始められるお手軽薬膳10月2日、身近な食材を使用する薬膳が紹介されている新刊『スーパーにある材料で 薬膳でも試してみよか』がオレンジページから発売された。同書は一般社団法人薬膳コンシェルジュ協会代表理事で、国際中医師、中医薬膳師、漢方&薬膳アドバイザーの杏仁美友(きょうにんみゆ)氏が監修を担当。価格は1430円(税込)となっている。冷え・疲れ・便秘・ダイエット・すっぴん力原因はわからないけれど、疲れがとれない。病院に行くほどでもないけれど、体の調子がよくない。仕事や家事、子育てに忙しく、常に何らかの不調を抱えている女性たちも多いかもしれない。食生活は体調にも肌の調子にも深く結びついており、新刊では不調改善を図る毎日の食事を紹介する。薬膳の考えに基づくレシピではあるものの、薬膳に付きものの生薬などの手に入りにくい材料は不要で、いずれもスーパーマーケットで売られているような素材を使用するものばかりである。「冷え」「疲れ」「便秘」「ダイエット」「風邪」「すっぴん力」「婦人科トラブル&ホルモンバランス」のように症状別、目的別に掲載しているが、食べたいと思ったもの、体によさそうと思ったものから試してみてもよい。そのほか、「体質チェック&プチ養生法」も掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※スーパーにある材料で 薬膳でも試してみよか ‐ オレンジページの本 ‐ オレンジページnet
2023年10月13日日本では、未だ“緊急避妊薬”は購入できません。緊急避妊薬に関する意見をネットで覗いてみると、数多くの意見があり……。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「薬局で避妊薬が買えない理由」から、話の展開を予想していただくクイズをお届けします!漫画の監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。薬局で避妊薬を購入するのは……ここでクイズです!日本ではまだ薬局で避妊薬を購入することはできません。主人公たちは、早く避妊薬が購入できるようになってほしいと熱望します。日本での承認を願うのには、切実な理由がありました。その理由とは、一体何でしょう……?ヒントとして、緊急避妊薬について調べたことがある人は、知っているかもしれません。主人公が熱望する理由は……?正解は『時間との勝負だから』緊急避妊薬は、時間との勝負だと説明する女性。しかし、一方で医師なしで薬を飲むことも怖いと言い……。こんな時どうする?確かに、忙しい時に緊急避妊薬が必要となったら困りますよね。今回、主人公たちは緊急避妊薬は時間との勝負だからこそ、日本でも承認されてほしいと願います。あなたは主人公たちの意見に対して、どう思いますか?※この漫画はフィクションです※監修:ひなたクリニック院長、三橋裕一■作画:まきうちまきえ■脚本:佐藤ちと(MOREDOOR編集部)
2023年10月07日子宮筋腫の原因と症状子宮筋腫は、子宮を形成する筋肉の細胞が異常に増殖してできる腫瘍です。女性にとっては身近な病気で、成人女性の4~5人に1人がかかっているとされています。筋腫は発生する場所によって3つの種類にわけられます。「筋層内筋腫」は子宮の筋肉の中にできる筋腫で、大きくなると子宮内膜に影響して子宮の収縮をさまたげます。「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」は子宮の表面をおおう漿膜(しょうまく)の下にできて、子宮の外側に飛び出すように成長します。「粘膜下筋腫」は子宮内膜のすぐ下に発生し、子宮の内側に向かって発育します。筋腫は複数の種類が同時にいくつもできることが多く、大きさも米粒ほどのものからメロン大のものまでさまざまです。子宮筋腫の原因子宮筋腫ができる原因は判明していませんが、女性ホルモンのエストロゲンが子宮筋腫の発生や成長に影響しているといわれています。そのため、エストロゲンの分泌がさかんな30代以上に多くみられ、閉経後は腫瘍が小さくなります。子宮筋腫の症状症状は筋腫の種類や大きさによってさまざまですが、主なものは、生理の量が多くなる過多月経や、生理の期間が長引く過長月経、不正出血、生理痛、貧血です。また、筋腫が卵管を圧迫したり、子宮を変形させたりすることで、不妊の原因になることもあります。粘膜下筋腫は筋腫が小さくても症状が強くでやすい一方、筋層内筋腫と漿膜下筋腫は大きくなっても自覚症状がまったくないことも珍しくありません。子宮筋腫の治療法子宮筋腫は良性の腫瘍で、命を脅かすものではないため、基本的には治療を行わないで「経過観察」とします。しかし、症状が強くでている場合や筋腫が急速に大きくなっている場合には「手術療法」や「ホルモン療法」を検討します。手術療法手術療法には、子宮を全部取り除く「単純子宮全摘術」と、筋腫部分だけを取り除く「筋腫核出術(きんしゅかくしゅつじゅつ)」があります。子宮筋腫を完全に治し、再発を防ぐには単純子宮全摘術を選びますが、子宮を残さないため妊娠が望めなくなります。一方、将来妊娠を望んでいて、子宮筋腫が不妊の原因になっていると考えられる場合には、筋腫核出術を選択します。しかし、筋腫核出術での治療は将来再発するリスクがあります。ホルモン療法ホルモン療法は、Gn-RHアゴニストというホルモン剤を使ってエストロゲンの分泌を抑える療法です。ホルモン剤により閉経の状態になり、それに伴い筋腫が小さくなります。更年期障害のような副作用と骨粗しょう症になりやすくなるリスクがあるため、6ヶ月以上は治療できません。また、ホルモン剤の投与をやめると筋腫の大きさが元に戻ってしまいます。そのため、ホルモン療法は手術前の準備として筋腫を少しでも小さくしたいときに行うことが多いです。対症療法筋腫そのものを治療する手術療法やホルモン療法とは別に、子宮筋腫によって起こる症状を薬で改善する対症療法を行うことがあります。対症療法で使われるのは、鎮痛剤や増血剤のほか、漢方薬や経口避妊薬のピルです。手術が必要なほど症状が強くない場合や、筋腫が小さい場合に、対症療法で様子をみることが多いようです。ピルの子宮筋腫への効果は?ピルは一般的には避妊薬として知られていますが、女性ホルモンのバランスを整え、生理周期を安定させる働きがあることから、子宮筋腫の症状の改善に使われることがあります。ピルで改善が期待できる症状は、過多月経や過長月経のほか、生理痛、貧血といった月経困難症の症状です。子宮筋腫に効く仕組みは?ピルはエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンに似た成分が含まれています。ピルを服用すると血中のホルモン濃度が上がり、その情報が脳の視床下部に伝えられます。視床下部は排卵後のホルモン状態だと勘違いを起こし、本来卵巣から分泌されているエストロゲンとプロゲステロンの分泌を抑制します。すると、子宮内膜が厚くならないため、生理として剥がれ落ちる子宮内膜が減り、経血の量や生理痛が軽減されます。ピル服用中も定期的な検査をピルは対症療法のため、痛みや経血が減ったからといって、子宮筋腫がなくなったり小さくなったりするわけではありません。ピルを服用しているあいだも定期的に検査を受け、子宮筋腫の状態をチェックする必要があります。根本的に解決したい場合は手術を検討します。子宮筋腫の治療に使うピルの種類は?子宮筋腫の治療には低用量ピルピルは女性ホルモンの含有量によって「中用量ピル」と「低用量ピル」にわかれますが、子宮筋腫の症状の改善には一般的に低用量ピルが使われます。低用量ピルはエストロゲンの含有量が50μg未満で、中用量ピルと比較すると5分の1から10分の1の量と極めて少ないため、副作用も軽いです。低用量ピルはさまざまな種類がありますが、子宮筋腫の治療には、保険が適用される「ルナベル」「フリウェル」「ヤーズ」を使うのが一般的です。ルナベルルナベルは日本新薬株式会社が販売している低用量ピルで、月経困難症の治療に使われます。ホルモン含有量が異なる「ルナベル配合錠LD」と「ルナベル配合錠ULD」の2種類があります。「ルナベル配合錠ULD」は「ルナベル配合錠LD」よりエストロゲン含有量が6割少ない超低用量タイプで、副作用がより軽くなっています。フリウェル「フリウェル配合錠LD」は「ルナベル配合錠LD」の後発薬品(ジェネリック)として持田薬品株式会社から発売されました。成分は「ルナベル配合錠LD」と同じです。ヤーズ「ヤーズ」は、バイエル薬品株式会社が月経困難症の軽減を目的に発売した、超低用量タイプのピルです。従来の低用量ピルよりもエストロゲンの量がさらに少ないほか、体内で自然に生成されるプロゲステロンの働きにかなり近い、合成プロゲステロンが含まれています。そのため、副作用がでにくいとされています。2017年4月には「ヤーズフレックス」が発売されました。成分はヤーズとまったく同じですが、定期的な休薬期間が必要なく、国内で初めて連続投与が可能となりました。ピルの服用方法ピルの服用を始めるタイミングは?ピルの服用開始時期は、避妊が目的ならば生理1日目が一般的ですが、子宮筋腫の症状の緩和を目的とする場合は、生理開始日に関係なく服用を始めることができます。ルナベルの服用方法ルナベルは1シートが21日分です。1日1錠を毎日一定の時刻に21日間服用し、その後7日間服用をやめます。この28日間を1周期として、次の周期の分は29日目から服用し、以後同様に繰り返します。ヤーズの服用方法ヤーズは1シート28錠で、4錠は成分が入っていない偽薬(プラセボ)です。従来の低用量ピルでは休薬期間が7日間ですが、ヤーズは4日間と短くなっています。ヤーズは1日1錠を毎日一定の時刻に28日間服用します。この28日間を1周期として、29日目から次の周期の服用を始め、以後同様に繰り返します。ヤーズフレックス配合錠は最長120日間連続で服用でき、その後4日間服用を中止します。ただし、服用25日目以降に連続3日間の出血があった場合は、その翌日から4日間休薬します。ピル治療の副作用軽度な副作用低用量ピルを飲み始めてしばらくのあいだは軽い副作用がでることがあります。ホルモンバランスの急激な変化によるもので、代表的な症状は「吐き気」「胸が張る」「不正出血」「頭痛」「むくみ」です。2~3ヶ月間服用を継続すれば、こうした症状は次第に治まるため、過度に心配する必要はありません。血栓症ピルには血液を固めやすくする働きがあるため、まれに「血栓症」を引き起こす場合があります。血栓症は血管内にできた血の塊が血管に突然詰まる病気で、脳梗塞や心筋梗塞の原因となることがあります。アナフィラキシー低用量ピルの種類によってはアナフィラキシーがあらわれることがあります。ピルを飲んだ直後に呼吸困難やじんましん、くちびるの腫れといった症状がでた場合は、アナフィラキシーの疑いがあるため、ただちに服用を中止し、病院で適切な処置を受けてください。ピル治療ができない人は?人によっては、副作用のリスクがあるため、低用量ピルが服用できません。低用量ピルが絶対に飲めない「禁忌(きんき)」となるのは、主に以下のケースになります。35歳以上でタバコを1日15本以上吸っている人血栓症のリスクが高まり、心筋梗塞などの心血管系の障害が発生しやすくなります。乳がんや子宮体がん、子宮頸がんがある人腫瘍が悪化することがあります。コレステロールや中性脂肪の値が高い人血栓症のリスクが高まります。また、ピルが脂質代謝に影響を与える可能性があり、症状が悪化することがあります。前兆のある片頭痛がある人片頭痛の人の中で、目の前に閃光が走ったようになる「閃輝暗点(せんきあんてん)」といった前兆がある人は、前兆がない人に比べて脳卒中が発生するリスクが高いとされています。ピル治療で子宮筋腫が大きくなる?子宮筋腫は、エストロゲンが筋腫の発生や成長に関わっているとされています。そのため、エストロゲンを含むピルを飲むと、筋腫が大きくなるのではないかと不安になるかもしれません。子宮筋腫の治療に使われる低用量ピルは、エストロゲンの含有量が少ないため、筋腫が大きくなることはないとされています。ただし、いつまでピルの服用を続けるかは医師とよく相談する必要があります。ピルの費用は?保険適用できる?本来、低用量ピルは保険適用外ですが、子宮筋腫に伴う月経困難症の治療薬として使う「ルナベル」「フリウェル」「ヤーズ」は保険が適用されます。ルナベルやヤーズの1シート当たりの処方の費用は、自己負担3割の場合、約2千~3千円です。後発薬品(ジェネリック)のフリウェル配合錠LDの場合は約1千~2千円となっています。子宮筋腫の治療法は慎重に検討して低用量ピルは、子宮筋腫に伴うつらい症状を和らげるのに効果的です。しかし、子宮筋腫自体を治療するものではないため、服用をやめると再び症状があらわれる可能性が高いでしょう。また、ピルの服用が子宮筋腫にどんな影響を与えるか、はっきりわかっているわけではありません。ピルはあくまでも子宮筋腫の症状を一時的に抑えるものです。子宮筋腫は閉経になるまで長期的に付き合っていく病気のため、治療法は慎重に検討しましょう。
2023年10月04日オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」を展開するmederiは、2023年9月26日の「世界避妊デー」に合わせて、メデリピルのユーザー684名へ、避妊に関する意識調査を公開しました。■世界避妊デー(World Contraception Day)とは意図しない妊娠を減らし、全ての妊娠が望まれたものであることを目指して、9月26日に制定されました。避妊に対する意識向上に繋がる様々なアクションやキャンペーンが世界中で行われています。■大多数が避妊を行う一方で、84%以上が「正しく避妊できているか不安を感じた経験あり同調査は、2023年9月26日の世界避妊デー(World Contraception Day)に合わせて、避妊に関する意識向上を図ることを目的に、メデリピルの診療後、ピル処方が完了したユーザーを対象に実施しました。ピルを服用していない期間の主な避妊法については、「男性用コンドーム」と回答した人が約85%。今まで行ったことのある避妊法(複数選択可)に関しては、1位「男性用コンドーム(48.9%)」、2位「低用量ピル(48.6%)」が上位を占めました。■避妊したい理由「自分自身が妊娠を望んでいないから」が最多に避妊したい理由として、「自分自身が妊娠を望んでいないから(28.6%)」という回答が最も多く、続いて「将来のライフプランを考えた上で妊娠したいから(15.3%)」「結婚してから子づくりをしたいから(14.7%)」という結果に。自身のライフプランを考慮して女性が主体的に子づくりを計画している様子がうかがえました。■「パートナーと避妊について話したい」人は7割超に「パートナーと避妊について話したいと思いますか?」という項目については、「話したい」と回答した人は約74%。一方で、「話したいけど話しづらい(22.4%)」と感じる人も2割以上を占めるなど、パートナー間で避妊に関するコミュニケーションに課題を抱えている層も一定数存在します。■「たまに不安」「常に不安」が合わせて約84%以上また「正しく避妊できているか不安を感じたことはありますか?」という項目について、「たまに不安を感じることがある(65.1%)」「常に不安を感じている(19.3%)」が合わせて84%以上を占めいます。男女ともに避妊に対する正しい知識を得て意識向上を行うことで、より安心できるパートナー関係を構築できると考えられます。■低用量ピルの服用で、以前より「安心している」人が約9割に低用量ピルを服用して、以前より避妊に対して安心「している」と回答した人が約88%。また、いままでアフターピル(緊急避妊薬)を「利用したことはない」と回答した人は約59%に上っています。■低用量ピルの避妊率低用量ピルとは「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の2つが女性をホルモンを含み、1日1錠正しく女性が服用することで、99.7%(※)以上の避妊効果が得られる薬です。またホルモンバランスを整える効果があるため、避妊だけではなく、月経痛を軽減する、ニキビを改善する、月経周期をコントロールするなどのメリットがあり、世界中で1億人の女性が使用している女性の生活改善薬です。コンドームと違って主体的な避妊が可能となり、性行為時トラブルなどに影響されることなく、確実に避妊ができます。※一般的なデータであり効果を保証するものではありません■調査概要調査テーマ:避妊に関する意識調査対象人数:N=684人調査対象:メデリピルのユーザー 定期継続中の23歳~35歳調査期間:2023年9月13日~9月20日調査方法:アンケートフォームを用いたインターネット調査(エボル)
2023年10月02日もし、望まない妊娠をしてしまったら……?現代では、手術だけでなく、2023年4月の承認された経口中絶薬もあります。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「のむ中絶薬」から、話の展開を予想していただくクイズをお届けします。妊娠してしまい、まずは彼氏に報告し……ここでクイズです主人公は、望まない妊娠をしたことが判明。パートナーにすぐ相談し、2人は頭を悩ませます。その後、のむ中絶薬のことを調べた2人は“あること”に驚くことに……。その“あること”とは、一体何でしょう?主人公が驚いたこととは……?正解は『値段が10万円もする』のむ中絶薬は健康保険が適用されない自由診療で、妊娠9週0日までが対象です。費用は各医療機関や地域によって異なり、薬の価格はおよそ5万円、それに加えて診察料と入院費などがかかります。この漫画では述べ“10万円”もすることが判明し、受験生カップルは驚愕してしまいました。こんな時どうする?のむ中絶薬が必要になる場合は、心身の負担だけでなく、金銭的な負担もあります。緊急避妊薬には性行為後72時間以内に飲むアフターピルもあり、そちらは10000円〜15000円程度。もしあなたやパートナーが同じ状況になったら、どうしますか?漫画の監修:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」※この漫画はフィクションです■作画:まきうちまきえ■脚本:ちゃんまり(MOREDOOR編集部)
2023年09月30日オンライン診察でピルを処方するサービス「スマルナ」を運営するネクイノは、世界避妊デー(9月26日)、国際セーフアボーションデー(9月28日)※に合わせ、スマルナユーザーを対象に、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)のうち、特に妊娠・避妊・出産・中絶など生殖に関わる「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について意識調査を実施しました。※国際セーフアボーションデー:安全な妊娠中絶のための権利の日※このレポートで記載している「女性」とは生物学的女性を指しています。■<妊娠について>半数以上が今後妊娠を希望していないまず、今後の妊娠意向について調査したところ「今後妊娠を希望している」と回答した人は26.3%、「希望していない」と回答した人は52.5%となり、半数以上が今後妊娠を希望していないことが明らかになりました。今後妊娠を希望していない理由として最も高かったのは、「子どもを産み育てること自体に不安があるから」(49%)次いで「経済的に余裕がないから」(43.3%)、「自分自身のことに時間やお金を使いたいから」(41.3%)でした。また、約3人に1人(29.9%)が「子どもを欲しいと思ったことはないから」を理由に挙げていることがわかりました。続いて、今後妊娠を希望していないと回答した人に「もし予期しないタイミングで妊娠がわかった場合、あなたならどうするか」と聞いたところ、「まずはパートナーに相談し、話し合ってから決めると思う」(38.6%)、「中絶を選ぶと思う」(28.6%)、「妊娠を受け入れ子どもを出産することを選ぶと思う」(18.8%)でした。予期せぬ妊娠が起こった際、妊娠を希望していない人においては約3人に1人が「中絶を選ぶと思う」と回答していることがわかりました。また、「中絶を選ぶと思う」と回答した人を年代別で見てみると、10〜20代と45歳以上で高い傾向にあることが明らかになりました。10〜20代の若い世代では「子どもを産み育てる不安から」「今後のライフプランを考えて」、45歳以上では「自身の年齢的な理由から」が理由として高く挙がっています。■<避妊について>半数以上が避妊法として低用量ピルを選択続いて、「今後妊娠を希望していない」または「未定」と回答した人がどんな避妊法を行っているかを調査すると、最も高かったのは「低用量ピルのみ」(28.6%)、次いで「コンドームのみ」(25.2%)「低用量ピルとコンドームを併用」(22.2%)となりました。今回の調査では半数以上が避妊法として低用量ピルを選択しており、そのうちコンドームと併用している人も2割以上いることがわかりました。さらに、性行為後72時間以内に服用した場合、約85%の妊娠阻止率があると言われている緊急避妊薬(アフターピル)について知っているか質問したところ、「知っている」と回答した人は90.6%でした。しかし、「知っている」と回答した人に緊急避妊薬の効果や飲み方について質問したところ、半数近くの人が「定期的な避妊法として効果が得られる」「避妊に失敗した日から1週間以内に服用すれば良い」「服用することで100%妊娠を防ぐことができる」「将来の不妊に繋がる」「健康への影響がある」など緊急避妊薬の服用方法や効果について誤解していることがわかりました。緊急避妊薬の服用によって重篤な副作用が引き起こされたり、将来の不妊に繋がったりすることはないとされています。(※1)どの避妊法も100%の避妊効果があるわけではないため、避妊が失敗したときや不安なときに備えて、緊急避妊薬に関する正しい知識を身につけておくことが必要です。■<中絶について>10代〜24歳で初めて中絶手術を行った人が約7割続いて「中絶」について調査したところ、今回の調査では妊娠の経験がある人のうち中絶手術を受けたことがある人は46.5%と約半数に上ることがわかりました。初めて中絶手術を行った年齢は、10代が最も高く35.6%、次いで20〜24歳が34.2%となり、10代〜24歳で初めて中絶手術を行った人が約7割を占めています。中絶手術を決めた理由のうち最も高かったのは「子どもを育てられる環境ではなかったから(経済面や生活面などから)」が45.8%で約半数を占め、次いで「パートナーや親などに産むことを反対されたから」(15.1%)、「やむを得ない事情による妊娠だったから」(13.3%)でした。中絶手術に至るまでの事情について聞いてみると「相手の協力が得られず避妊できなかった」と回答した人が24.9%、「避妊していたが失敗した」と回答した人が21.3%に上り、約半数のケースで本人の意志とは異なる要因や避妊時のトラブルによって妊娠が起こっていることがわかりました。また、「避妊していたが失敗した」と回答した人にどのような避妊法を行っていたか聞いたところ、「コンドームのみ」が89.6%と多くを占める結果となりました。日本では避妊法としてコンドームを選択する人が約70%(※2) と多いですが、コンドームを使用した避妊法は失敗率が高く、男性主体の避妊法と言えます。女性の一人ひとりが自身の身体や環境、ライフプランにあった避妊法を選ぶために、女性主体での避妊法(低用量ピルの服用や子宮内避妊具の使用など)の普及は大きな課題と言えます。続いて、中絶手術を決めたときの意思決定について聞いてみると、最も高かったのは「パートナーと話し合った上で自分で決めた」(51.6%)、一方で「(自分は産むことを希望したが)パートナーや親など自分以外の人の意志を優先した」が16%いることもわかりました。中絶という選択は、人生に大きな影響を及ぼす可能性があります。自分の決定を自分自身が尊重できるように、あらゆる選択肢を検討し、必要があれば周囲の人や専門のサポート機関に相談しながら、最終的な決定は自分自身で行えることが望ましいと思われます。そして「あなたの経験から、中絶に関して感じていることを教えてください」という質問には中絶手術を経験したことのある人から多くの回答がありました。◇あなたの経験から、中絶に関して感じていることを教えてください・本当は産みたかったが、金銭的な事情や生活面で産むことができなかったのを後悔している(20代)・心身共にかなりの負担がある。生まれてこれなかった子どもへの罪悪感、自分を責める気持ちでいっぱいだった。体調もなかなか元に戻らず、精神的にも不安定な毎日だった(30代)・普通の産婦人科で中絶手術をしたため、周りから赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたときに凄く悲しく、中絶した赤ちゃんに対してごめんねと思った。妊娠は望まれる環境でしなければならないと思うので、ピルは手軽な方法だと思う(40代)・中絶を決断した日から何日も涙を流す日が続いた。中絶の決断をしなくてはいけないと分かった時、医師が一緒に泣きながら決断を聞いて、いたわりの言葉をかけてくれた。その後は真剣に向き合ってくれた夫と、優しく声をかけてくれて寄り添ってくれた友人がいたから、私は乗り越えることができたと思う(30代)・何年経っても産んであげられなかった赤ちゃんへの罪悪感は消えない。私が健康でいられたなら…と自分を何度も責めた。だから望まない妊娠をしないように気をつけなくてはならない。これからの未来のためにも(30代)また、他にも当事者を含めた多くの人に中絶について感じていることを回答してもらいました。◇中絶について感じていること・いろんな事情で選択する人がいる。安易にするべきことではないけれど産んで終わりではないからこそ選択肢として必要だと思う(30代)・自身は経験がないが、中絶=避妊をさぼった上に産む覚悟もない無責任な人、みたいなマイナスイメージを持ってる人が多いなと思う。性犯罪とか、知識がなかったとか、相手に嫌われたくなくて断れなかったとか、色々事情があるのだからもっと積極的に認めてあげてほしい(30代)・身体的にも精神的にもダメージを受けるのはどのような理由であれ女性だと思う。中絶へのハードルが下がるからという理由で経口中絶薬の認可に否定的な人がいるが、喜んで中絶をして中絶をしたことを簡単に忘れられる女性はどのような理由にせよいないと思う(20代)・早く薬で中絶が出来るようになってほしい。子どもを産む・産まないを決めるのは権利だし、中絶する・しないを決めるのも権利だと思う。たとえ中絶したとしても、理由があってのことなはず。それが責められる世の中であってほしくないと思う(20代)・アフターピルがもっと身近なものになれば悲しい思いをしなくて済むと思う(40代)・友人が中絶を経験し心身ともにつらい思いをしていた姿を見ているので、病院でカウンセリングなどの精神的な面でのサポートもできるといいと感じた(30代)・パートナーシップに問題があったり、同意が無い状態で起こることが多いと感じているため、性教育や同意の大切さ、妊娠や出産の女性への心身への負担をもっと男女ともに知るべきだと思う(20代)性行為は相手とのコミュニケーションや関係性を築く上でお互いにとっての重要な要素です。そして、中絶をするために性行為をする人はいないでしょう。やむを得ない事情での妊娠や、自身の置かれている環境を深く考えた上で決定した選択は「人生において必要な選択」と受け止められる社会になって欲しいと思います。■経口中絶薬を「聞いたことはあるがよく知らない」は43%続いて、今年4月に承認された「経口中絶薬」について調査しました。経口中絶薬は内服薬を用いて行われる中絶方法で、2種類の薬を順番に服用する薬です。妊娠9週0日までが対象となっています。経口中絶薬を「知っている」と回答した人は34.2%、「聞いたことはあるがよく知らない」と回答した人は43%でした。経口中絶薬を知っていると回答した人のうち、76.1%が正しい知識を持っており関心の高さがうかがえる結果となりましたが、中には「100%中絶できる」「1錠服用するだけで中絶することができる」「どこの病院でも産婦人科医から処方してもらうことができる」など誤解もあることがわかりました。最後に、リプロダクティブ・ヘルス/ライツに含まれる「子どもを産む・産まないを決める権利」について、どのように感じるか聞いたところ400件以上の回答がありました。その一部を紹介しています。◇「子どもを産む・産まないを決める権利」について、どのように感じる?・産むことに比べて産まない選択がマイナスイメージであると感じている。権利であるという意識がもう少し浸透するといいなと思う(40代)・私自身は子どもを産み育てたいという意思があまりないため、権利であってほしいと思う。それ以前に子どもが欲しい人達が、経済などの何らかの事情で諦めてしまう方が問題だと思う。子どもを産むことを決める権利があっても、実際にパートナーがいなかったり経済的に余裕がなかったりすると、実際子どもを産むのは難しい(20代)・女性が主体的に子どもを持つ・持たない生き方を決められるのは良いと思う。少子化は人数ばかり叫ばれているが今いる子に愛情をかけてあげる必要性も考えると養子や里親制度ももっとハードルが低くなって欲しいなと思う(30代)・その人、そのカップル、その夫婦が考え抜いて出した答えに正解も間違いもないと思う。誰もが意見なんてせずに背景を考え受け入れるべき(30代)・妊娠出産のために仕事を辞めたり休んだりすることでキャリアが止まるのは女性だけ。そんな友人たちをたくさん見てきた。「産む産まないの選択」というより「どう生きたいかの選択」。それを自分だけの意思で決められない仕組みには違和感しかない(30代)・子どもを産む・産まないを決める権利はあるべきだが、望まない妊娠を少なくするための対策も同時に必要(20代)・望まない妊娠や身体的な事情での中絶は認められるべきだと思う。ただ避妊に対する知識は全人類持っていて欲しい。妊娠というものが喜ばれるものであって欲しい(30代)■調査結果まとめ今回の調査により、今後妊娠を希望していない人が多くいることやその背景、そして中絶手術を経験している人の約半数が本人の意志とは別の要因や避妊時のトラブルによって妊娠したことなどが明らかになりました。また、1,337名ものスマルナユーザーから寄せられた想いや体験から、妊娠、中絶を経験した人が、その決断に際して苦悩する理由は多岐にわたり、その選択を容易に行えなかったことや自身の意向だけでなく身体的・精神的な健康、家族や周囲の人との関係性、社会的な要因などが深く関係していることがわかりました。リプロダクティブ・ヘルス/ライツという観点から「子どもを産む・産まない」は個人の権利であるという一方で、その選択に関する情報提供や支援体制の充実が社会的な課題として存在します。同社では、「今回の調査が、その社会課題の解決に向けた対策や支援策を導く一助になることを願います」とコメントしています。■調査概要調査対象:スマルナユーザー1,337名(女性)実施期間:2023/07/13~07/27調査方法:インターネット調査回答者年齢分布:10代(18~19歳) 2.6%、20代 42.5%、30代 38.6%、40代 15.1%、50代以上 1.2%回答者の低用量ピル服用率:55.3%(※1)(※2)参照:アフターピルファクトブック(エボル)
2023年09月29日ピルについて間違った知識を持っている方は多いと思います。学校や普段の生活でピルについて学ぶ機会がなかなかないのが、現状です……。そこで今回のMOREDOORでは、「性に関する誤解エピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。47歳、会社員Oさんの場合……ピルに対してずっと間違った考えを持っていました。私は高校生時代に先輩からピルは避妊目的で服用するためだけのものだと聞いたことがあり、それを真に受けていたわけです。ところが成人してから婦人科でピルの処方を頼んだ際に医師から、ピルの使用目的は「婦人科系の疾患を治療するためのお薬」だと教わりました。自分が無知ですごく恥ずかしかったです。大人に向けた性教育にどんなことを期待しますか?大人でもピルという名称を知っていても、その実態を知っている人はとても少ないと思います。ピルの使用目的や婦人科系の病についてなどが記載された冊子を薬局などに置いてあると、学べるのでありがたいなと思いました。(36歳/会社員)日常に適応した性教育を……ピルについての知識がなく、誤った認識をしていたエピソード。正しい知識を持つために、大人でも学べるようピルについてや婦人科系の病について記載された冊子を薬局などに置いてほしいと考えるOさん。皆さんも、「性に関する誤解」をしていた経験はありませんか?※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年09月27日