窪田正孝が議員秘書を演じ、選挙活動をコミカル&シニカルに描く社会派コメディ『決戦は日曜日』。この度、宮沢りえが演じる父の地盤を継いだ新人候補の秘書軍団に、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真の出演が決定した。今回解禁となったのは、窪田さん演じる議員秘書・谷村と共に、宮沢さん演じる熱意だけは十分な世間知らず候補・川島有美に振り回されながらも、当選に向けてサポートする秘書軍団のキャストたち。川島有美の所属する民自党川島事務所にて、私設秘書を務めるのは赤楚衛二と内田慈の2人。「仮面ライダービルド」で注目を集め、昨年放送のドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」で人気急上昇中の赤楚さんは岩渕勇気役に。「事務所グループは独特の緩やかさや毒っ気を纏った空気感があり、監督の世界観も溢れていたので、凄く面白く、てんやわんやな選挙活動だったなと思います」とコメントし撮影をふり返る。また、「岩渕は将来の夢も希望もなく、モノゴトを深く考えないで生きているのですが、要領がいいので何事も上手くいくタイプ。常に楽観視を意識しながら演じました」と、これまでにない役柄を演じているようだ。坂下雄一郎監督の前作『ピンカートンに会いにいく』で主演を努め、昨年公開のW主演作『レディ・トゥ・レディ』が話題となった内田さんは「秘書の皆さんと力を合わせ忖度し合いながら調和を保とうとする田中菜々役。今作はそういったアンサンブルも大きな見どころ。笑えます」と自身の役どころを解説。「演じながら『普通って、何だろう?』と逆説的に問われているようで、坂下監督のシニカルな視線に終始晒させているようでした(笑)。坂下節全開!」と再タッグにコメントする。同事務所政策秘書・濱口祐介役を演じたのは、数多の作品で名バイプレーヤーとして活躍する小市慢太郎。「毎日、緊張感が半端なかったですよね。笑っちゃったらどうしようって。もう、クタクタですよね、撮影終わると。食い縛る訳にもいかないんですよ、脱力系なんで。いやー、嫌な汗一杯かきましたよ」と語り、本作での秘書役に全力投球の様子。また、公設第1秘書・向井大地を務めるのは音尾琢真。演劇ユニット「TEAM NACS」でのコミカルな役どころから『孤狼の血 LEVEL2』『日本で一番悪い奴ら』などのハードな作品まで幅広いキャラクターを演じる音尾さんは「シーンごとに『はたして今のは本当に映画を撮っていたんだろうか、、?』と、不思議な感覚の中で日々を過ごしていたことを思い出します。それを思い出し、坂下組でしか撮れない映画が生まれている悦びを噛み締めています」と話し、良い雰囲気で撮影されたことがうかがえるコメントを寄せた。さらに、前途多難な選挙戦に向け、忖度を武器に一丸となる秘書軍団の新場面写真が併せて解禁。谷村(窪田さん)と今回解禁となった4名の秘書が揃いの赤ジャンパーで選挙戦に挑んでいる。紅白の幕をバックに、各々固い笑顔を見せる彼ら。力を合わせ、わがまま初候補(宮沢さん)の当確を勝ち取ることはできるのだろうか。『決戦は日曜日』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:決戦は日曜日 2022年全国にて公開予定Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年06月01日窪田正孝と宮沢りえが初共演、事なかれ主義の議員秘書と熱意空回り議員候補者の選挙活動の行方を描く社会派コメディ『決戦は日曜日』が2022年に公開されることが決定した。主演を務めるのは数々のヒット映画・ドラマに出演し、2020年NHK連続テレビ小説「エール」で主演を務めた窪田正孝。そつなく仕事をこなすが、いまや政治への熱意はない衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉を演じる。そして、突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった…といいながらも実はやる気満々。世間知らずな令嬢・川島有美を演じるのは、本格的なコメディ映画は初挑戦となる宮沢りえ。初共演の2人は、新鋭監督の脚本に惚れこみ出演を快諾した。脚本・監督を務めるのは、一文字違いでアマチュア・オーケストラのコンサートを開催することになった市役所職員の騒動を描いた王道コメディ『東京ウィンドオーケストラ』、アラフォーの元アイドルたちが再結成のために恥も外聞も捨てて大勝負に出る『ピンカートンに会いにいく』など、オリジナル脚本で次々コメディ作品を世に発表してきた坂下雄一郎。執筆に5年の月日をかけた脚本、そしてこの上ない豪華キャストで選挙活動をコミカル、かつシニカルに描いた新境地に挑む。窪田さんは宮沢さんの印象について、「一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみだった」と話し、宮沢さんは「その場の空気を瞬時に読み取って柔軟に対応できる安定感と細やかな事へ目を向けられる心があって、頼もしい方」と称賛する。坂下監督も、この共演を想像以上だったと明かし、「お二人によって鮮やかな人間像が形づくられていった」と話す。「窪田さんが演じる真面目だけど諦念を抱えた秘書、宮沢さんが演じるお嬢様育ちでわがままにも見えるけど芯の通った候補がどうなったか、ぜひ劇場でご覧いただければ」と自信を込める。また、坂下監督は「主人公を候補者本人ではなくその秘書にしたのは、体制に反発しがちな候補者側よりも、保守的な体制側の人間である秘書目線の方が皮肉さが増して面白いのでは」という発想があったと語る。「脚本に何度も改稿を重ねた数年の間、政治に関する様々なニュースが物語に影響をおよぼしました。現代社会を描いた映画というと大げさですが、今の時代を生きる人に、なにかしら思うところのある映画になっているかもとは思っています」と明かしている。合わせて解禁された画像は、議員秘書・谷村(窪田正孝)と二世候補・川島有美(宮沢りえ)を映したもの。自由奔放で、一般常識からちょっとずれた有美を当選させるために奔走する。有美の公示ポスターを前に「まいったな…」と言わんばかりに谷村が頭をかく1枚は、前途多難な選挙戦が待ち受けていることを予感させている。『決戦は日曜日』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年04月20日「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021」コンペティション部門(国際コンペティション・国内コンペティション)の作品公募が2月15日(月)より開始されることが発表された。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、デジタルシネマにフォーカスを当て、若手映像クリエイターの発掘と育成を目的に埼玉県川口市で2004年より開催されてきた映画祭。本映画祭のコンペティションは“若手映像クリエイターの登竜門”として、映画界の未来を担う新たな才能の発掘と育成を主たる目的としている。国際コンペティションは広く世界中から、長編部門と短編部門の二部門に分かれた国内コンペティションは国内作品を対象に、エンタテインメント性とデジタルの新たな表現の可能性を感じる作品を募集。ノミネート作品は映画祭期間中に上映し、著名な映画人等による最終審査を経て、最優秀作品賞をはじめ各賞を授与する。これまでに、海外作品では、カンヌ映画祭4冠を達成したトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督(『うつろいの季節(とき)』)、『シンプル・シモン』のアンドレアス・エーマン監督、『彼の見つめる先に』のダニエル・ヒベイロ監督、『家へ帰ろう』(映画祭上映タイトル『ザ・ラスト・スーツ(仮題)』)のパブロ・ソラルス監督など、世界各国の新鋭をいち早く紹介してきた。国内作品では今年『孤狼の血 LEVEL2』の公開も控える白石和彌監督、『浅田家!』の中野量太監督、『ピンカートンに会いにいく』の坂下雄一郎監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、『岬の兄妹』の片山慎三監督、昨年劇場公開された『泣く子はいねぇが』の佐藤快磨監督、『滑走路』の大庭功睦監督らが本映画祭での受賞・ノミネートを契機に劇場公開や商業映画デビューへと羽ばたいていった。18回目となる本映画祭の開催日程は、9月25日(土)〜10月3日(日)を予定している。開催方式・内容の詳細については、今後の新型コロナウイルス感染症の状況等を考慮の上、後日発表される。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2021開催概要(予定)会期:2021年9月25日(土)〜10月3日(日)会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール(埼玉県川口市)ほか内容:国際コンペティション、国内コンペティション(長編部門、短編部門)ほか主催:埼玉県、川口市、SKIP シティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会公式サイト: ●コンペティション部門 公募概要公募期間:2021年2月15日(月)〜4月5日(月) 必着公募部門:国際コンペティション、国内コンペティション応募方法:映画祭公式サイト内オンラインエントリーフォームから応募URL: 公募対象作品:国際コンペティション(長編作品のみ / 国内作品・海外作品対象)長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の作品国内コンペティション(長編部門、短編部門の2部門 国内作品のみ対象)【長編部門】長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の国内作品【短編部門】商業公開された長編映画を制作したことがない監督による、15分以上60分未満の国内作品※各部門ともに、実写作品(ドラマ・ドキュメンタリー)、アニメーション作品のいずれも応募可能です。※ノミネート結果、賞構成、審査員は後日記者発表および公式サイトにて発表予定です。(参考:2020年賞金総額230万円)※応募規約および応募方法の詳細は 2月15日(月)より映画祭公式サイトで公開します。
2021年02月10日世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスし、次代を担う新たな才能の発掘・育成と、映像産業の発展への寄与を目的として、2004年に始まったSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。その17回目となる“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020”が、9月26日(土)~10月4日(日)の日程で開催されることが決定した。本映画祭の開催決定に伴い、本日1月23日から3月31日(火)の期間、コンペティション部門(国際コンペティション・国内コンペティション)で作品が公募される。国際コンペティションは広く世界中から、そして長編部門と短編部門の2部門に分かれた国内コンペティションは国内作品を対象に、エンタテインメント性とデジタルの新たな表現の可能性を感じる作品を募集するようだ。ノミネート作品は映画祭期間中に上映し、著名な映画人らによる最終審査を経て、最優秀作品賞をはじめ各賞が授与される。本映画祭のコンペティションは、“次代を担う新たな才能の発掘・育成”が主たる目的。これまでに、海外作品・監督では、カンヌ映画祭4冠を達成し、昨年最新作『読まれなかった小説』が日本でも公開されたトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督(『うつろいの季節(とき)』)、『シンプル・シモン』のアンドレアス・エーマン監督や、『彼の見つめる先に』のダニエル・ヒベイロ監督、『家へ帰ろう』(映画祭上映時のタイトル『ザ・ラスト・スーツ(仮題)』)のパブロ・ソラルス監督など、各国の新鋭をいち早く紹介してきた。また国内作品・監督では、『凪待ち』『ひとよ』の白石和彌監督、『浅田家!』の公開も控えている中野量太監督、『ピンカートンに会いにいく』の坂下雄一郎監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、『岬の兄妹』の片山慎三監督、『サクリファイス』の壷井濯監督らが本映画祭での受賞を契機に劇場公開や商業映画デビューへと羽ばたいていった。この2020年は、どんな才能が登場するのか。早くから期待が高まる。■コンペティション公募概要・公募期間:1月23日~3月31日(火)必着・公募部門:国際コンペティション、国内コンペティション・応募方法:映画祭公式サイト内オンラインエントリーフォームから応募■公募対象作品・国際コンペティション(※長編作品のみ/国内作品・海外作品対象)※長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の作品・国内コンペティション(※長編部門、短編部門の2部門/国内作品のみ対象)※長編部門:長編映画制作本数が3本以下の監督による60分以上の国内作品※短編部門:商業公開された長編映画を制作したことがない監督による、15分以上60分未満の国内作品なお、応募規約および応募方法の詳細は、映画祭公式サイトで公開される。■SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020(第17回)開催概要・会期:9月26日(土)~10月4日(日)の9日間・会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール(埼玉県川口市)他・内容:国際コンペティション、国内コンペティション、特集上映、関連企画、イベント等予定(後日詳細発表)・主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会【関連リンク】公式サイト
2020年01月23日熊川哲也率いるKバレエカンパニー『マダム・バタフライ』が開幕。プッチーニのオペラに熊川独自の目線を加えて送る新作だ。初日のもようをレポートしよう。【チケット情報はこちら】舞台上には、月岡芳年や喜多川歌麿の美人画を思わせる洋装と和装の女性が二重写しになった、オリジナルの幕。実際、和洋の対比は、この作品の大きな特徴となっている。プロローグで、目隠しをした少女の傍らでひとりの武士が短刀で自害する。この少女こそ幼き日のバタフライ。蝶々夫人の父が帝から短刀を下賜されて切腹して娘に短刀を遺し、その短刀で蝶々夫人が自害するというオペラのエピソードを発展させた場面だ。続く1幕1場の舞台は、アメリカ海軍士官学校。卒業を控えた水兵の卵達が、若々しく喜びに満ちた踊りを見せる。教官のピンカートン(堀内將平)が颯爽と登場。敬礼も織り交ぜたダンスが小気味良い。やがて、ピンカートンの恋人のケイト(小林美奈)、さらに色とりどりのドレスに身を包んだ女性達も現れ、男女の踊りの輪が広がっていく。だがピンカートンには長崎行きの辞令が下る。1幕2場は、来日したピンカートンが仲間と遊郭を訪れる場面。小部屋に入った女性達が買い手を待っている。女性達をきびきびととりまとめるスズキ(荒井祐子)。やがて花魁道中が始まった。優美に扇をひらめかせる夜の蝶達の中心にいる花魁(中村祥子)は、憂いを帯びた圧倒的な美しさだ。と、そこにバタフライ(矢内千夏)が飛び出してくる。さくらさくらのメロディで天真爛漫に踊るバタフライに、すっかり魅了されるピンカートン。道化的な斡旋人ゴロー(石橋奨也)の仲立ちで二人の”結婚”が決まり、その場は祝祭モードに。ここまでが、オペラにはない、いわば熊川が創った前日譚だ。2幕以降はオペラをベースに、クライマックスまで、息を呑むような美しく哀しい人間ドラマが展開する。バタフライとピンカートンの結婚式。矢内のバタフライからは、これまで信じてきた宗教を変える戸惑いと、アメリカ人の妻としての誠を捧げようと心を決めるいじらしさが手に取るように伝わってくる。幼馴染のヤマドリ(小林雅也)も祝福するが、バタフライの叔父ボンゾウ(遅沢佑介)はピンカートンに刀を向ける。すると、バタフライがその前に立ちはだかり、さらにあの小刀がボンゾウを止めるのだった。その後のバタフライをいたわるピンカートンとの甘やかなパ・ド・ドゥは感動的。しかしそれは束の間の愛に過ぎず、ピンカートンは帰国。洋装もすっかりさまになったバタフライは、愛の結晶である一子を育てながらその帰りを待つが、彼女を待ち受けるのは悲しい運命だったーー。バタフライが凄絶な覚悟を決めるラストシーンでの、能さながらの舞は必見。なお、この日のレッドカーペットには、三田佳子、コシノ・ジュンコ、斉藤由貴、トリンドル玲奈、デヴィ・スカルノ、瀧川鯉斗も登場。『マダム・バタフライ』世界初演という特別な日を彩った。10月10日(木)~10月14日(月・祝)まで東京文化会館大ホールにて公演。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2019年10月04日熊川哲也主宰のKバレエカンパニー創立20周年記念公演『マダム・バタフライ』がいよいよ9月27日に開幕する。初日を2週間後に控えた9月13日、熊川が「ダンサーたちに“蝶々夫人”が身を置いた当時の日本文化に触れて欲しい」と旧知の東京神楽坂組合理事長 渡辺和子氏の協力で神楽坂芸者衆を招き、唄、三味線、踊りの芸を鑑賞するイベントが行われた。【チケット情報はこちら】熊川は今回の趣旨について「『マダム・バタフライ』はカンパニー20周年を祝う素晴らしい作品になると思います。東洋と西洋の舞踊のコラボレーションを日々模索しつつ、この何か月間、試行錯誤してきました。ダンサーたちは普段西洋のものには慣れ親しんでいますが、日本の文化を知っているようで知らない。この機会に日本舞踊の世界を見て、着物での踊りや日本の“侘び寂び”を感じ、(作品に生かして)演じて欲しい」と語った。カンパニーのダンサー全員が見守る中、神楽坂芸者衆が登場。まずは立方(踊り):きよ乃、三味線:夏栄、唄:眞由美による手ぬぐいを使った「佃流し」、お座敷でフィナーレ曲に使われるというにぎやかな「さわぎ」を扇子の舞で。3曲目は立方:眞由美、三味線:夏栄で深川芸者の艶を唄った「辰巳よいとこ」の踊りで締めくくった。間近で日舞の動きを見ると、膝を曲げたいわゆる「腰を入れた」低い重心でバランスを保っているのがよく分かる。バレエとはまったく違う体の使い方、顔の向きや目の動かし方ひとつで表情を作る様子をダンサーたちは食い入るように鑑賞していた。そして返礼として『マダム・バタフライ』の抜粋シーンを披露。作品の見せ場の1つでもある花魁道中のシーンを、花魁役の山田蘭と振袖新造役の8人のダンサーが踊った。本物の日舞に触れたためか、ダンサーの足を摺るような動き、花魁役の山田の切れ長の目のわずかな動きにも艶のある表情が見え、本番が楽しみになった。続いて成田紗弥、山本雅也のペアが踊ったバタフライとピンカートンの「初夜のパドドゥ」は、伏し目がちな目線での“静”から、感情が高ぶる“動”への変化を大きく見せる美しいパドドゥとなっていた。芸者衆による日本の伝統芸能を鑑賞し、バタフライと花魁役を踊る中村祥子は「普段バレエでは大きく広く踊るけれど、シンプルな顔の動きだけでも表現できるということを学びました」と感慨深そうに述べ、初日をつとめる矢内千夏からは、着物の長い裾の裁き方など具体的な質問も。初日を控えたダンサーたちに新たなインスピレーションを与える貴重な機会になったようだ。20年前から神楽坂のお座敷で芸者衆の芸に親しんでいたという熊川。バレエだけでなく文化への広い興味があってこその意欲的な作品づくりなのだと改めて感じるイベントでもあった。公演は、9月27日(金)~29日(日)までBunkamuraオーチャードホールにて、10月10日(木)~14日(月・祝)まで東京文化会館大ホールにて上演。チケット発売中。取材・文:郡司真紀
2019年09月20日熊川哲也率いるKバレエカンパニーが、新作『マダム・バタフライ』を初演する。原作は、ジョン・ルーサー・ロングの小説に基づくプッチーニのオペラ。長崎の元芸者バタフライ(蝶々さん)がアメリカ人海兵ピンカートンの現地妻となって一子を設けるが、アメリカに帰国し本妻ケイトを伴って再び現れたピンカートンに子供を渡し、自害するという物語だ。この題材を熊川は独自のバレエとして生まれ変わらせる。公演を前に、リハーサルのもようが公開された。【チケット情報はこちら】初めに報道陣に対し、熊川が作品への思いを説明。「『マダム・バタフライ』は、米兵と日本女性とのわずか1か月の出来事を描いたピエール・ロティの小説『お菊さん』に、ルーサー・ロングがロマンを加え、美しいストーリーに仕立てたものだと言われていますが、僕は長崎へ行き、これはフィクションではなくノンフィクションだと考えるようになりました。当時の芸者の女性が笑顔も作らずアメリカ人と写っている写真を見た時、“悲しい、ではなく、信念をもって生き抜いたんだと思わないといけないんだな”“日本女性は素晴らしい”と思ったのです」そしてまず公開されたのは、バタフライ(矢内千夏)とピンカートン(堀内將平)が初夜を迎えるパ・ド・ドゥ。直前には、バタフライの改宗に怒った伯父ボンゾウが乗り込んできて、結婚式を台無しにしたところだ。哀しみや不安を湛えて正座するバタフライを、ピンカートンはいたわるように後ろからそっと抱きしめる。その優しい求愛に、バタフライの表情も徐々にほぐれていく。ピンカートンにリフトされ、ひらひらと手を羽ばたかせるバタフライ。やがて愛の喜びの中、バタフライはピンカートンに肩を抱かれ、奥へと消えていく。15歳のバタフライの可憐さと心の繊細な移ろいを、余すところなく踊る矢内。堀内演じるピンカートンの紳士ぶりも印象的だ。続いて披露されたのは、花魁道中。熊川は、ピンカートンとバタフライの出会いの場として遊郭の場面を作った。色とりどりの扇を立体的にひらめかせる女性達。その中央に立つのが、山田蘭演じる花魁だ。笑顔を見せない彼女の表情は憂いを帯び、冒頭で熊川が語った写真を思い起こさせる。女性達の艶やかな色香にすっかり当てられてしまった様子のピンカートン。ダメ押しのように、花魁は彼に流し目をするのだった。日本的な所作を学ぶため、日本舞踊や歌舞伎の映像を参考にしたという矢内はパ・ド・ドゥについて「心の中では色々な感情が渦巻いているのですが、感情をぐっとこらえることで伝えられるものもあるのではないかと思って演じています」。プッチーニの音楽を聴いて今回、余計な振りは要らないのではないかと感じたという熊川は「愛国心とはなかなか言いづらい時代ですが、この作品を観て、同じ日本人として、心を豊かにする清い水のような感覚を味わってほしいと思います」と語った。公演は、9月27日(金)~29日(日)までBunkamuraオーチャードホールにて、10月10日(木)~14日(月・祝)まで東京文化会館大ホールにて上演。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2019年09月19日熊川哲也が英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして活躍後、Kバレエ カンパニーを設立したのは1999年のこと。古典作品を独自の視点で演出した作品群のほか、稀有なダンサーである熊川の審美眼によって創り出される意欲作も、Kバレエの魅力だ。2014年にはオペラ原作の『カルメン』、2017年には台本や音楽などすべての構成を担当した『クレオパトラ』を世界初演。毎日芸術賞特別賞を受賞するなど、高い評価を得ている。そして今年、カンパニー創立20周年を迎えた熊川が次に挑戦するのは、オペラ『蝶々夫人』の全幕バレエ化だ。都内で行われた制作発表に足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語は明治時代、開国間もない頃の日本で展開する。長崎の武家に生まれたバタフライ〔蝶々〕(矢内千夏、中村祥子、成田紗弥のトリプルキャスト)は、家が没落したことで、今では遊女見習いとして遊郭にいた。その頃、海軍士官としてアメリカから赴任してきたピンカートン(宮尾俊太郎、山本雅也、堀内將平のトリプルキャスト)は、たまたま訪れた遊郭でバタフライと出会う。可憐な一輪の花を思わせるバタフライに惹かれ、ピンカートンは港を見下ろす邸宅に彼女を住まわせることにする。ピンカートンに一生を捧げるものと信じて、嫁入り道具や父の形見の短刀を携えやってきたバタフライだったが……。会見では熊川と矢内、中村、成田、そしてピンカートン役のほか本作では振付補佐も務める宮尾が登壇。 和と洋が融合する新たなバレエの舞台を、今まさに制作中という熊川は、「自分自身に“必ず成功する!”と言い聞かせているところ」と笑わせながらも、「非常に悩みましたね」とクリエイティブの苦労を明かす。「我々ダンサーは“アウト”(身体や脚を常に開くバレエの基本)にするという西洋の伝統を受け継いできたわけで、対照的な日本の“イン”の動きを同時にするのは、やはり難しい。なので、日本的な要素はスピリットなものに込めようと思っています」と熊川は語る。その“イン”の象徴ともいえるバタフライ役の矢内は、昨年プリンシパルに昇格したばかり。「日本人だからこそ感じ取れる心情はあると思うので、そこを大切に演じたいです」と真剣な面持ちだ。一方、同じバタフライ役でも、ベルリン国立バレエ団やハンガリー国立バレエ団でプリンシパルの経験を持ち、スケールの大きさが魅力の中村。「自分と一致する部分があまりないので大変ですね」と笑いつつ、熊川の振付には「いつも感銘を受けています」と新たな挑戦を楽しんでいる様子だ。また注目のホープ、成田は「国籍や身分の違いも超える愛を、ステップや音楽に乗せて演じられたら」と初々しく語った。「バタフライが物語でどう見えるかを考え、客席からブーイングが起きるほどのピンカートンにできれば」と話す宮尾ともども、意気込みは充分。Kバレエならではの『マダム・バタフライ』の誕生を、今から楽しみに待ちたい。9月27日(金)から29日(日)までオーチャードホール、10月10日(木)から14日(月・祝)まで東京文化会館大ホールにて上演。取材・文/佐藤さくら
2019年08月01日10月に新制作上演される東京二期会の《蝶々夫人》(プッチーニ)は、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン)、デンマーク王立歌劇場との共同制作公演。6月12日都内で開かれた制作発表会に、演出の宮本亜門、衣裳を手がける世界的デザイナー高田賢三らが出席した。【チケット情報はこちら】今回、ヨーロッパの名門ザクセン州立歌劇場でも上演されると聞いて、「身体が震えました」と宮本。演出については、あえて「愛」に集中したいと語る。宮本「オペラの中の蝶々夫人は15歳。やや年上のピンカートンとの、若いふたりの純粋な愛を表現したい。ちょっと照れくさいと思われるかもしれませんが、難しくするよりも、あえて、お客さんが『うわーっ、人間ってなんて美しいんだろう!』と感動するような、国を超えた愛の形を世界中に広めたいと思っています」また、上演のたび、着物や所作など「日本」の描き方に過度に敏感になりがちなのも《蝶々夫人》だ。宮本は「僕たちは日本人だけれど、現代の日本で生きているということを思いながら、新たな視点を入れたい」と意気込みを語った。なお、今回のチラシやポスターのヴィジュアルは、2012年に宮本が《蝶々夫人》の物語と音楽をベースに制作した《マダム・バタフライX》と共通だ。その意図やいかに?一方、高田賢三がオペラ衣裳を手がけるのは1999年のパリ・オペラ座の《魔笛》以来2度目。日本国内では初めて。高田「《蝶々夫人》は僕にとってオペラの原点。見方によってシチュエーションがさまざまに変わるので、難しいし面白い。亜門さんにいろいろな話を聞きながら頑張っています」宮本「第1幕で蝶々夫人は、キリスト教に改宗したことを告げます。(ピンカートンと結婚することで)アメリカ人になりたいということから始まっているので、第2幕からは和服ではなく、むしろ洋服でもいいのではないかと」高田「でも、洋服を作るにしても、当時はやはり着物の生地で作った洋服。今回、染めじゃなくて、全部織りでやってもらっています。伝統的なものを守りつつ、モダンなファンタジーに持っていきたい」この日は、宮本亜門が5月に前立腺がんの手術後の初の公の場への登場とあって、テレビ各局のカメラ・クルーも多数訪れ、会見での元気そうな様子が、多くのワイドショーで放送された。東京二期会の《蝶々夫人》は2019年10月3日(木)から6日(日)まで4公演(東京文化会館)。俊英アンドレア・バッティストーニの指揮。出演はダブル・キャストで、蝶々夫人(ソプラノ)に森谷真理と大村博美、ピンカートン(テノール)に樋口達哉と小原啓楼ほか。東京でのワールド・プレミエののち、2020年に共同制作のドレスデンとコペンハーゲンで上演。さらに、すでにサンフランシスコ・オペラでの上演が決まり、他にも申し込みが来ているという。まさに日本が世界に向けて発信するオペラ・プロダクション。今後の成り行きからも目が離せない。文:宮本明
2019年06月24日日清カップヌードルのCMシリーズの最後を飾る「HUNGRY DAYS 最終回篇」が、本日1月26日(金)より全国にてオンエア。今回は一般的な高校生を主人公に、八代拓と小川あんが主人公たちを演じ、ナレーションを林原めぐみが務めている。■CM「HUNGRY DAYS」シリーズとは?全ての人に青春はある。あらゆるものに青春は宿る。何事にも熱くて、青くて…そんなハングリーな日々を応援する、累計約1,600万回の動画再生回数を記録した同CMシリーズ。「魔女の宅急便」からスタートし、これまで「アルプスの少女ハイジ」「サザエさん」という国民的作品を題材に、それぞれの主人公が高校生になって青春の日々を過ごしている、というパラレルワールドを舞台に描かれた。■キキ、ハイジ、サザエ…シリーズ最後の主人公は“一般人”!そんなCMシリーズがついに完結!今作では、「次の主人公はあなたかもしれない」というメッセージを込め、主人公には一般的な高校生が登場。「たとえ世界で何が起ころうとも、誰も青春を奪うことはできない」をコンセプトに、隕石の落下、怪獣の襲来など、世界が危機に瀕するその瞬間であっても全く動じずに青春を貫く高校生ふたりの姿を、SFテイストで描いている。■“隕石”に注目!CMの見どころのひとつとなっているのが“隕石”。シリーズ全作品に小ネタとして登場していた隕石の謎が、ついにここで明かされることに。これまでのパラレルワールドは、一つの世界につながっていて、これらは全て最終回に向けての伏線だったというもの。■八代拓&小川あんがカレカノ役! ナレに林原めぐみこれまで梶裕貴、神谷浩史、雨宮天ら人気声優が出演したことで多くの注目を集めてきた同CMシリーズ。今回のCMでは、付き合ってちょうど1か月になる彼氏彼女役に、「タイガーマスクW」「KING OF PRISM」シリーズに出演するいま注目の若手声優・八代拓と、『ピンカートンに会いにいく』や舞台「目頭を押さえた」では初主演を果たした女優・小川あんを起用。さらに、ナレーションは「新世紀エヴァンゲリオン」「スレイヤーズ」「ポケットモンスター」「名探偵コナン」と代表作は数知れず、本CMの予告編として公開されている動画でもナレーションを務めた林原めぐみが担当している。なおキャラクターデザインは、引き続き窪之内英策が担当。音楽は「BUMP OF CHICKEN」の「記念撮影」に代わり、世界的アーティスト「エアロスミス」の名曲「I Don‘t Want to Miss a Thing」が起用されている。「HUNGRY DAYS 最終回篇」は1月26日(金)より全国にてオンエア。(cinemacafe.net)
2018年01月26日現在大ブレイク中のディーン・フジオカと、マルチタレントの加賀美セイラが日本から参加を果たした海外ドラマ「荒野のピンカートン探偵社」。このほど、本作のDVD-BOXII特典映像に収められている、ディーンさんと加賀美さんが初共演エピソードなどを語ったインタビュー映像が初公開となった。1860年代、西部開拓時代のカンザスを舞台に、実在したアメリカ最古の探偵社の創設期を描く、1話完結型の痛快ミステリーアクションドラマとなる本作。アラン・ピンカートンとその息子ウィリアムは、史上初の探偵社を創設、ひょんなことから女性探偵ケイトも働き出すように。創設者のアランはすべてに抜け目がなく非常にタフな男。ウィリアムは口より先につい手が出る昔ながらのタフガイだが、探偵として高い技術と熱い気持ちを持っている。一方、ケイトは科学捜査を得意とし、おとり捜査の名手でもあった。このトリオが、ときには意見を対立させながらも凶悪事件の真相に迫っていく。本作でディーンさんが演じるのは、第4話から登場するケンジ・ハラダ。奴隷制度が存在する時代にもかかわらず、ある使命を持って北米にやってきた東洋人で、西部の衣装に身を包みながらも腰に刀をさす“サムライ”だ。また、加賀美さんは、第11話より登場する謎の霊媒師ミヨ役。ミヨは、ピンカートン探偵社のメンバーやディーンさん演じるケンジにとって、事件の鍵を握る重要な人物となるという。今回解禁となったのは、DVD-BOXIIにのみ収録されている特典映像で、WOWOW特別試写会の模様とディーンさん&加賀美さんのインタビュー映像の一部。2015年3月27日にWOWOWでの放送開始を記念して行われたこの試写会では、少し初々しい様子で対応する2人の姿を見ることができる。2人は本作が初共演で、当初はずっと英語でコミュニケーションをとっていたというエピソードや、日本人として海外作品に出演できたことへの喜びを語り、これまでアジアを中心に活動していたディーンさんが「家族やおばあちゃんに喜んでもらえて…」とハニカミながらコメントする場面では、加賀美さんも思わず笑顔で相槌を打つ姿も見られていた。「荒野のピンカートン探偵社」DVD-BOXIは発売中、DVD-BOXIIは2月3日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)
2016年02月03日NHK朝ドラ「あさがきた」でヒロイン・あさ(波瑠)の心の師となる“五代さま”で注目を集め、現在はTBS火曜ドラマ「ダメな私に恋してください」で、深田恭子演じる“職なし・金なし・彼氏なし”の主人公・柴田ミチコを強烈なドS態度で罵倒しながらも世話を焼く元上司・黒沢歩役を好演しているディーン・フジオカ。まさに人気沸騰中の彼が、本日1月29日(金)放送の「ぴったんこカン・カン」「中居正広の金曜日のスマたちへ」に続けてゲスト出演することになった。人気上昇のきっかけとなった「あさが来た」では、ディーンさん演じる五代友厚が亡くなった先週以降、いわゆる“五代さまロス”に陥る人が続出。「ぴったんこカン・カン」では、その撮影時に約4か月間住んでいた大阪の街を案内、お肉が大好きだというディーンさんが通い続けた料理店を紹介する。実は“小麦粉アレルギー”だというディーンさんが、大阪で食べる絶品料理とは!?また、親友と共にトレーニングを続けていたボクシングジムでは、普段の温和な姿とは違う、荒々しいボクサーとしての一面が垣間見えるというから要チェック。その後、「金スマ」では俳優以外にもモデル、映画監督、ミュージシャンという経歴を持つディーンさんの半生を、マキタスポーツが解説。全米ドラマ「荒野のピンカートン探偵社」でも謎の日本人ケンジ・ハラダ役を熱演しており、英語や広東語ほか5カ国語を操る国際派のディーンさん。アメリカへ留学した大学時代と卒業後の海外放浪、さらに香港滞在中にスカウトされモデル業をスタートさせたことや、「ディーン・フジオカ」という名前の由来、双子のパパとしても知られる彼のプロポーズの言葉など、これまであまり知られてこなかった彼の全貌に迫っていく。なお、深田さんのキュートなダメ女ぶりも話題を呼んでいる「ダメな私に恋してください」の2月2日放送・第4話では、ディーンさん演じる黒沢と謎多き女・春子(ミムラ)との関係が明らかになり、年下の彼氏ができたばかりの深田さん演じるミチコも2人の関係が気になり出す、というドキドキの展開に。「ぴったんこ」で素の姿を、「金スマ」で彼の半生を知れば、もうロスなんて怖くない!?今夜のディーン・フジオカ祭りを楽しみにしていて。「ぴったんこカン・カン」は1月29日(金)19:56~、「中居正広の金曜日のスマたちへ」は同21:00~よりTBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年01月29日NHK朝ドラ「あさが来た」の五代さん役や、スタートしたばかりの深田恭子主演ドラマ「ダメな私に恋してください」で“愛あるドS”黒沢役を演じ、現在ブレイク中のDEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)が出演する海外ドラマ「荒野のピンカートン探偵社」。このほど、本作で準レギュラーを務めたディーンさんと、ある事件の鍵を握る日本人役でゲスト出演した加賀美セイラの2人からコメントが到着した。本作は、1860年代のカンザスを舞台に、実在したアメリカ最古の探偵社のはじまりを描く痛快ミステリーアクションドラマ。台湾や香港などで活躍し、昨年、日本にも“上陸”したディーンさんが、初の全米放送ドラマに出演したことでも注目を集めている。本作でディーンさんが演じるのは、第4話から登場するケンジ・ハラダというサムライ。ある使命を持って、奴隸制度が色濃くある時代にも関わらず、北米にやってきた東洋人を好演。劇中では、腰に日本刀を差し、見事な殺陣も見せている。実は、迫力あふれるこのシーンには、ディーンさんの演出アイディアが随所に隠されているのだとか。たとえば、抜刀の所作について、「刀に手をかけることが“抜いたら斬る”という第1弾のアラート(警告)を意味するので、そこのクローズアップ撮影を提案してみたり、逆に刀を収めることも侍の美学に基づいた所作なので、ただ抜くシーンだけではなくて、収めるところまで映像に使ってはどうか、など提案しました」と語っている。日本人俳優だからこそ、監督に信頼され、アイディアを求められることも多かった様子だ。また、本作にはモデル出身のマルチタレント、加賀美セイラも初の海外ドラマ出演を果たしている。加賀美さんが演じるのは、第11話より登場する謎の霊媒師・ミヨ。ピンカートン探偵社のメンバーや、ディーンさん演じるケンジにとって、事件の鍵を握る重要な人物だという。アメリカで撮影の1か月前から演技レッスンを受けたという加賀美さんは、「撮影中は笑いもあり、物凄いチームワークがある現場でした!」とふり返る。第11話のエピソードタイトル「東洋から来た娘」にもあるように、ミヨは日本人の“霊媒師”という特殊な役柄上、日本語での演技も多かったという。「ミヨは実はペテン師なんですが…彼女を演じた経験は、本当に印象深かったです。最初のころは、常に眉間にシワを寄せて怒っている役だったのですが、(台本にある)変な文章を日本語に訳してから演技をしていたので、笑っちゃいそうになるときがありました。どんな日本語のセリフになっているかは…、お楽しみに!多くの人に観て楽しんでいただければなによりです!」と、明るく見どころを語ってくれた。北米ドラマに出演することが夢の1つだったという加賀美さんと、英語をはじめ5か国語を話せる国際派ディーンさんの参加により、西部開拓時代に随所にちりばめられた日本のエッセンスも、本作の見どころの1つとなりそうだ。「荒野のピンカートン探偵社」はDVD-BOX I 発売中、DVD1~6レンタル中。(text:cinemacafe.net)
2016年01月14日人気コミックやベストセラー小説、人気ドラマの映画化が相次いだ2015年。その中でも、産科医やピアニスト、刑事、探偵、青年将校から、果ては狂気のテロリストまで、「あ、この作品にも出ている!」と引っ張りだこだったイケメン俳優たちがいる。いま、もっとも多忙な俳優の1人にして、名だたる映画監督たちからご指名を受けるのが、綾野剛だろう。つい先日まで、(意外にも)初の連続ドラマ単独主演を務めた「コウノドリ」では、謎のピアニストでありながら、真摯に命と向き合う愛情深い産科医という極端な役柄を演じてみせたばかり。あらゆるジャンルの作品に出演し、役に没頭しながらも、それぞれの映画・ドラマの中でしっかりと自分の色を出す個性派ぶりを発揮しているのが魅力だ。2015年は、そんな綾野さんに代表されるような、オリジナルの魅力を持つ“マイペース”なイケメン俳優たちが数多く活躍した。■綾野剛&松坂桃李、幅広い役柄を演じた1年まず、『ソレダケ/that’s it』『新宿スワン』『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』『ピース オブ ケイク』『天空の蜂』と、実に5本の映画に出演した綾野さん。和久井健の人気漫画を鬼才・園子温が映画化した『新宿スワン』では、金髪&天然パーマ姿で歌舞伎町でスカウトマンとして生きる主人公・白鳥龍彦を熱演。堤幸彦監督の『天空の蜂』では、タイトなスケジュールの中、巨大ヘリで原発を狙うテロリストを見事に演じ切り、改めてその演技力と身体能力の高さをも見せつけた。一方、ジョージ朝倉による伝説的コミックスを原作にした、甘く切ない“紆余曲折だらけ”の恋愛映画『ピース オブ ケイク』(田口トモロヲ監督)では、ヒロインの志乃(多部未華子)が恋に落ちる“ヒゲ店”こと、ヒゲの店長・京志郎を軽妙に演じた。独特の色気を放つ、優し過ぎることが罪な“ヒゲ店”には、クラッと来た人も多いはず。2016年は、『凶悪』の白石和彌監督のもと主演を務める『日本で一番悪い奴ら』ほか、黒木華主演・岩井俊二監督『リップヴァンウィンクルの花嫁』、佐藤浩市主演・瀬々敬久監督『64-ロクヨン-』、渡辺謙主演・李相日監督『怒り』といった話題作が控えている。『ピース オブ ケイク』といえば、オカマ役を演じてファンの間に衝撃(笑撃?)が走ったのが、松坂桃李だ。1月公開の『マエストロ!』でヴァイオリンに初挑戦し、幕を開けた2015年は、『エイプリルフールズ』『日本のいちばん長い日』『ピース オブ ケイク』、さらに『図書館戦争 THE LAST MISSION』『劇場版 MOZU』と立て続けに6作に出演した松坂さん。『図書館戦争』では手塚光(福士蒼汰)の兄で図書隊を解散させようとするクールなエリート、かと思えば『劇場版MOZU』では日本映画でもまれにみる、スタイリッシュでマッドなアクションを百舌(池松壮亮)と繰り広げた。元・戦隊“レッド”出身、これまでは王子様的な役柄が多かったが、それぞれの作品での振り切れ方はいずれもハンパではなかった。これらに共通するのは、おそらく松坂さん自身の真面目さや誠実さが、たとえ悪役といえども、スクリーンから見えてくることだろう。木村文乃、菜々緒と共演したドラマ「サイレーン」でも、最後まで視聴者を惹きつけてはなさない主人公を魅力的に演じ、話題となった松坂さん。2016年は『人生の約束』『パディントン』(日本語吹き替え)ほか、生田斗真主演・大友啓史監督の『秘密』、舞台と映画の一大プロジェクトとなる堤監督の『真田十勇士』に出演する。■2015年のブレイク俳優もマイペース派がずらり夏の“月9”ドラマ「恋仲」でブレイクした野村周平は、裸になっちゃう“ヘタレ”バンドマンの『日々ロック』の余韻を残しつつ幕を開けた2015年、『愛を積むひと』『ビリギャル』という良作で印象に残る演技を披露し、『台風のノルダ』ではアニメの声優にも挑戦、不器用で繊細な青年役を演じる姿がハマッた。特に「恋仲」では、好きな人のためにどんどん“ダークサイド”に堕ちていく彼の様子に、ヤキモキした人も多いことだろう。2016年は、長瀬智也主演の“水10”ドラマ「フラジャイル」、最旬の若手が勢ぞろいする『ライチ☆光クラブ』や広瀬すず共演『ちはやふる』、賀来賢人とW主演の『森山中教習所』などが控えている。さらに、“塩顔男子”の「メンズノンノ」モデル・坂口健太郎も大活躍。『海街diary』で話題となり、桐谷美玲を若手筆頭株の山崎賢人と取り合い、スマッシュヒットを記録した『ヒロイン失格』で、“想いはひと筋”の学校イチのイケメンを好演したことでブレイク。続く『俺物語!!』では、“どう見ても高校生に見えないイカツイ顔面&屈強な肉体”の超個性派・剛田猛男(鈴木亮平)との対比ぶりが笑いを呼んだ。今後、新“月9”の「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」に参加が決まっており、4月4日スタートの「ととねえちゃん」ではついに“朝ドラ”デビュー。“学者肌で植物が大好きな青年”という役柄は、メガネがよく似合い、読書好きな文化系男子の自身に近い役柄となりそうで、さらなる人気を獲得しそう。朝ドラといえば、土屋太鳳&山崎賢人と共演した「まれ」から再ブレイクした柳楽優弥。『誰も知らない』で一躍時の人となってから10年あまり、紆余曲折ありながらも、その演技に奥行きを身につけた柳楽さん。「まれ」で、寝起きに「おはよう」とささやかれた土屋さん演じる希が「キュ~ン」となってしまったことも話題となった。その後は『合葬』で“幕末男子”を演じ、『ピンクとグレー』から始まる2016年には一転、『ディストラクション・ベイビーズ』で破壊的な若者を演じるなど、ますます目が離せない存在だ。また、「探偵の探偵」で日本のドラマ初出演、その後、現在放送中の「あさが来た」で、ヒロイン・あさ(波瑠)に大きな影響を与える実業家・五代友厚で話題沸騰中なのが、DEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)。イケメンで語学に堪能、ブローバルな視点を持つ五代はまさにディーンさんそのもので、あさとは禁断の恋愛関係となるのかと思いきや、同じ志を持つ人間同士の結びつきを感じさせている。福島県生まれ、モデルとしてキャリアをスタートさせ、香港、台湾などで映画・ドラマに出演してきた彼は、定住地を持たないという意味の“ノマド”俳優として注目を集めた。全米で放送され、準レギュラーを務めた「荒野のピンカートン探偵社」のDVDリリースが1月よりスタート、新ドラマ「ダメな私に恋してください」ではドSな元ヤンで元上司という役で深田恭子とかかわるというから見逃せない。イケメンなのにどんな役柄も演じ切り、オリジナルの光を放ち続ける彼らに、2016年も注目していて。(text:cinemacafe.net)
2015年12月31日NHKの朝ドラ「あさが来た」や1月スタートの新ドラマ「ダメな私に恋してください」なで注目を集めるディーン・フジオカ(DEAN FUJIOKA)。このほど、彼が出演したアメリカのドラマ「荒野のピンカートン探偵社」から、マイナス40度という極寒のロケ地での様子が明らかとなった。本作は、アメリカ最古の探偵社を描く痛快ミステリーアクション。ピンカートン探偵社とは、1850年代にリンカーン暗殺計画を未然に防いだ アラン・ピンカートンがシカゴに創設したアメリカ初の私立探偵社。当時としては最先端の科学捜査技術を駆使し、事件解決法は革新的で、身辺警護から軍の請負まで、幅広いビジネスを展開していたといわれる。本作で描かれるのは、その創生期で1860年代のカンザスを舞台に、アランの息子ウィリア ム(ジェイコブ・ブレア)が世界初の女探偵ケイト(マーサ・マックアイサック)とともに事件解決に奮闘する様子。ディーンさんは準レギュラーとして、彼らの仲間になるケンジ・ハラダを演じている。本作の撮影地となったのは、カナダのマニトバ州ウィニペグ。“カナダのへそ”とも呼ばれ、辺り一帯に広大なプレーリーが広がるこの地は、当時のカンザスを再現するにはぴったりの西部開拓時代の情緒が残る地であり、カナダ国内で最も年間晴天時間が長いためロケ地としては最高の環境とされている。ただし、キャスト陣を悩ませた最悪な条件が、その気候。ウィニペグは 極北地域を除き北米で最も寒い気温を記録する都市の1つで、真冬にはマイナス40°C以下まで下がることも珍しくないという、まさに極寒の地。これには、数々の海外ロケをこなしてきた“ノマド俳優” ディーンさんも、すっかり参ってしまったという。撮影現場には完全防備で向かうものの、「しばらく外にいると、呼吸する蒸気で、まつげが凍るほどだった」と言うほど。スタッフもキャストもダウンコートが必須という中で、当時のカウボーイ衣装のままで演技をすることは、まさに修行の日々だった様子だ。「オフの日も、あまりの寒さについインドアがちになってしまった」とインタビューで語るディーンさん。それでも、オフの日にはスタッフとウィニペグで大人気のホッケーを観覧したり、チェスをしたり楽しんでいたという。そんな厳しくも広大なこのロケーションが、1860年代の痛快なドラマをよりいっそう盛り立ているといえそうだ。「荒野のピンカートン探偵社」は2016年1月13日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)
2015年12月07日日本や台湾で活躍し、現在はNHK朝ドラ「あさが来た」にも出演中の国際派俳優DEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)が全米初進出を果たしたTVドラマ「荒野のピンカートン探偵社」が、2016年1月よりリリース、レンタル開始されることになった。本作は、実在したアメリカ“最古”の探偵社を初めて映像化した海外ドラマ。舞台は1860年代の開拓時代、米中西部カンザス州。アランとその息子ウィリアムは史上初めての“ピンカートン探偵社”を創設したばかり。アランはすべてに抜け目のないタフな男、ウィリアムはつい口より先に手が出てしまう昔かたぎの男だが、2人とも探偵としての高い技術と熱い気持ちを持ち合わせている。優秀な科学捜査官でおとり捜査の名手でもある女性探偵ケイトとともに、彼ら3人は、ブッチ・キャシディ、サンダンス・キッド、ビリー・ザ・キッド、そしてウィリアムの宿敵ジェシー・ジェームズなど、伝説的な“ならず者”たちと出会っていくこと――。西部開拓時代当時の最先端の科学捜査技術を駆使し、探偵親子と女性探偵のトリオが痛快に事件を解決していくミステリーアクションドラマとなる本作。日本生まれだが、世界で活躍している俳優ディーン・フジオカが、日本人ケンジ・ハラダ役で準レギュラー出演を果たしており、モデル出身であるマルチタレント、加賀美セイラがシーズン途中でゲスト出演していることにも注目!特に、フジオカさんは探偵社の依頼主から後に“探偵見習い”となり、彼らの仲間となっていく役柄で、本国でも「あのアジア人は誰?」と話題を呼んでいたという。日本語・英語・中国語など5か国語を操り、「あさが来た」では波瑠が演じる“あさ”に大きな影響を与える“大阪経済の父”と呼ばれた五代友厚を演じ、フジテレビ系「探偵の探偵」では主演・北川景子の同僚の探偵役に扮していたことも記憶に新しいフジオカさん。今後ブレイク間違いなしの“逆輸入”俳優の彼を、このドラマでもチェックしてみて。「荒野のピンカートン探偵社」は2016年1月13日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)
2015年10月20日朝ドラ初の江戸時代・幕末を舞台に、主演の波留を始め、玉木宏、宮崎あおいら豪華俳優陣が出演することでも話題のNHK連続テレビ小説「あさが来た」。この度、日本生まれながら世界各地でボーダレスに活躍し、ノマド(遊牧民)ワーカー的な働き方をする俳優=“ノマド俳優”と自らを称する国際派俳優・DEAN FUJIOKAが出演することが明らかになった。DEANさんは日本の福島県生まれ。大学卒業後香港へ渡りモデルとして活躍し、俳優デビューも果たす。その後台湾に拠点を移し数々のドラマ・映画へ出演すると、日本語・英語・北京語を操るその語学力を活かし活躍の幅を世界へ拡大。2014年にはドラマ「荒野のピンカートン探偵社」で全米デビューを成し遂げた。また、インドネシア・ジャカルタをベースに音楽活動も展開しており、マルチな活動を続けている。日本では、2013年に『I am Ichihashi~逮捕されるまで~』で初監督・主演を務めたほか、『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』に出演。7月からはフジテレビ系ドラマ「探偵の探偵」で日本の連続ドラマ初出演を控え、ますます注目度が上がる俳優だ。今回DEANさんが演じるのは、薩摩藩士であり実業家でもあった実在の人物・五代友厚役。西洋の事情に明るく、グローバルな考え方の持ち主で、ドラマでは、新しい時代を切り開こうと大阪経済の発展に尽くす中で、実業家として奮闘するあさと出会い、あさを叱咤激励する師という重要なポジション。若き日にイギリス留学経験があり、英語が堪能だった五代友厚役に、国際的にマルチな活躍をするDEANがぴったりということで、今回の大抜擢につながった。「今回NHKの朝ドラに出演できることをとても光栄に思います。いままで海外で生活してきた中で、どこにいても視聴することができたこの枠に出ることは自分の夢の一つでもありました。アジア各国でいままで僕の活動を応援してきてくれた皆様にこの番組を見ていただけるのもとても嬉しいです」と、今回のキャステイングについて、並々ならぬ思いがあるよう。初共演者となる波瑠さんについては「主人公あさを彷彿とさせる活発さが魅力的で、演技や方言台詞などに真摯に取り組む姿などに、好感の持てる方だと思いました」とコメントした。NHK連続テレビ小説「あさが来た」は9月28日(月)より放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年06月03日北川景子主演のフジテレビ7月期木曜劇場「探偵の探偵」に、台湾を拠点にグローバルで活躍し、日本語、北京語、広東語、英語、バハサ(インドネシア語)の5か国語を操る異色俳優・DEAN FUJIOKAが出演することが明らかとなった。原作は、「万能鑑定士Q」シリーズや「千里眼」シリーズで累計1,000万部以上の売上を誇る松岡圭祐の、シリーズ累計40万部を突破した「探偵の探偵」(講談社)。「探偵を追う探偵」という異色の設定ながら、職業としての「探偵業」を徹底的な取材に基づくリアリティーで描写し、圧倒的なスピード感とスケール感で読む者の心を虜にする、傑作サスペンスとして人気を博している。DEANさんは香港でファッション業界関係者にスカウトされモデルとしてファッションショーなどで活躍。香港映画『八月の物語』(’05)で主役に抜擢された後、活躍の場を台湾に移して数々の作品に出演。さらに昨年制作された海外ドラマ「荒野のピンカートン探偵社」で全米進出も果たした日本でもブレイクが期待される俳優だ。また、自ら作詞・作曲プロデュース業をインドネシアで行うなど、アジアを中心にボーダレスに活動している。日本では2013年に公開された映画『I am Ichihashi~逮捕されるまで~』で初監督・主演を務めた。北川さん演じる、妹をストーカーに惨殺されるという残酷な過去を持つ美しくもタフな女性探偵・紗崎玲奈。川口春奈演じる、純粋な魂を持った心優しい新人女性探偵・峰森琴葉。そんな姉妹にも似た女同士の新鮮なバディを中心に、“裏切り”と“謀略”が交錯する探偵同士の壮絶な抗争を描く本作。DEANさんが演じるのは、玲奈と琴葉も働くスマ・リサーチ社・探偵課の調査員・桐嶋颯太。探偵としてのキャリアは一人前で、会社内では実質的に現場のまとめ役的存在なのだが、理性的な現実主義者であるがゆえに、人に本心を見せない謎めいた部分も多いキャラクター。隣の部署である“対探偵課”で妹を死に追いやった悪徳探偵を探し出すため、自らの人生を犠牲にして闘い続ける玲奈を陰ながらサポートしていく。今回の出演決定に当たりDEANさんは「日本の連続ドラマは初出演になるのでうれしかったです」と喜びを語ると共に、「物語のなかのひとつのスパイスになれたらいい」と意気込みを口にした。さらに、桐嶋と玲奈が恋仲になることについて質問されると「全身全霊で恋心を演じたい」と頼もしいコメントも寄せた。香港、台湾ではすでに有名で、“第二の金城武”との呼び声も高いDEANさん。日本での知名度はまだ高くないが、180センチの長身に甘いマスクのDEANさんは本作でどんな演技を披露してくれるのだろうか。木曜劇場「探偵の探偵」は、7月よりフジテレビ系にて毎週木曜日、午後10時放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年05月22日台湾を拠点に活動する俳優のDEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)、モデルで女優の加賀美セイラが27日、東京・恵比寿ガーデンルームで行われた、WOWOWの海外ドラマ『荒野のピンカートン探偵社』の特別試写会に出席した。4月18日にスタートする同ドラマは、米国に実在するピンカートン探偵社の創設期を描いたミステリー・アクション作品。1860年代の開拓時代を舞台に、ピンカートン親子と女性探偵の3人が、次々と起こる難事件に挑んでいく――というストーリーで、フジオカが見習い探偵のケンジ・ハラダ役、加賀美が超能力者のミヨ役を演じている。全米ドラマデビューを果たしたフジオカは、「素晴らしい時間を過ごすことができた。アクションだったり、今までやってきた経験が生かせた楽しい撮影だった」と振り返り、「アクションもラブストーリーも笑いもある作品。ケンジがかますアメリカン・ジョークに期待して」と茶目っ気たっぷりにアピール。一方、「緊張して心臓が飛び出そうだったけど、小さい頃からの夢だったのでうれしかった」と米国進出を喜んだ加賀美は、「クリント・イーストウッド監督の作品に出たい! アメリカン・スナイパーになります!」と更なる野望を明かしていた。また、同ドラマの撮影は、気温がマイナス35度という極寒のカナダで敢行され、フジオカが、「まつげが凍って、目が開けられなくて。寒くて死ぬってこういうことかと、死を意識しました」と四苦八苦したことを明かすと、加賀美も、「10kgくらいのコートとブーツを貸してくれました。全然可愛くなかったけど、それで寒さをしのぎました」と苦笑い。しかし、撮影クルーは、そんな厳しい環境に慣れっこだったようで、フジオカは、「『どういう風に人はここで暮らしてるんだ。人が住む所じゃない』って言ったら、みんな『暖かいじゃん』って(笑)。僕は修行が足りないのか~と思いました」と話して笑わせていた。
2015年03月28日女優・モデルとしても活躍しているタレントの加賀美セイラが、全米で放送中のドラマ『The Pinkertons』で全米ドラマデビューしたことが、このほど明らかになった。加賀美が登場したのは14日(現地時間)放送の第11話からで、役どころは子供の時ドクターに拾われ育てられているミヨという日本人。ショーの主役として超能力者を演じているという設定となっている。ピンカートン探偵社の見習い探偵KENJI HARA(DEAN FUJIOKA)を手伝う、事件の鍵を握る重要な人物として描かれる。劇中では超能力者としてオリエンタルな衣装を身に着ける一方で、クラシカルなウエスタンドレスも着こなす。ドラマ『The Pinkertons』は、旧西部に実際に存在した探偵事務所・ピンカートン探偵社がモデルの1時間ドラマシリーズ。事務所の設立者でもあるアラン・ピンカートンと、その息子であり、若さから考える前に行動してしまうタイプのウィリアム・ピンカートン、優秀な科学捜査専門家で、おとり捜査を得意とする女性探偵ケイト・ウォーンの3人の主人公が、科学捜査やおとり捜査、時には体を張って犯人を追う。加賀美は撮影について「小さいころからの夢だった全米ドラマデビューを私のもう一つの故郷であるカナダで撮影できて、とてもワクワクした時間でした」と充実していた様子。極寒の環境での撮影中に、寒すぎて口が震え、セリフをうまく言えないというハプニングがあったが、監督がその寒さでうまく口が回らない加賀美の演技を気に入りOKテイクになったという逆転エピソードもあったという。今回の出演決定の経緯ついて、所属事務所であるアミューズが2014年5月にAmuse USAを設立したことで、北米の映像プロダクションとの接点が増えたためという側面もある。一方で加賀美は、カナダと日本のハーフとして育ち、英語が堪能。日本では女優としてドラマなどに出演して演技経験もあり、身長170cmのスタイルでモデルとして活躍していることなどから、アメリカのドラマでも通用すると判断され、白羽の矢が立った。加賀美を起用したプロデューサーは、「セイラさんの魅力的な遊び心のおかげで、キャラクターが真実味のある生き生きとしたキャラクターになりました。近い将来、セイラがたくさんの作品に出演し、国際的に活躍することを心から楽しみにしています」とコメント。また、監督から「あなたは私の誇りだ」と絶賛されたという加賀美は、その言葉を「宝物です!」と語った。なお、ドラマ『The Pinkertons』は日本では今春より、WOWWOWの独占放送が決定している。
2015年02月17日