エールフランス航空は2024年4月1日より90周年記念特別運賃「ランデヴー」販売を開始いたしました。フランスをはじめ、ヨーロッパ各地の美しいデスティネーションと出会う旅にこの特別なキャンペーンをご利用ください。90周年記念特別運賃は4月15日まで公式ウェブサイトからご購入いただけます。ランデヴー・キャンペーン■パリ行き特別運賃エコノミークラス :160,270円からプレミアムエコノミークラス:266,930円からビジネスクラス :548,140円から【詳細とご利用規約】対象 :エールフランス航空運航の羽田・成田・関西発着便でフランス※および ヨーロッパを目的地とするフライト販売期間:2024年4月1日から2024年4月15日まで旅行期間:2024年4月8日発便から2024年9月30日発便まで税金・燃油サーチャージ等諸費が含まれます。・キャンペーン運賃の座席数には限りがあります。・航空券の条件は、運賃種別により異なります。その他、各運賃種別による規則・条件があります。詳しくはキャンペーンサイト でご確認ください。※海外県、海外領土を除くスケジュールは予告なく変更になる場合がございます。エールフランス航空 公式ウェブサイト: Facebook Air France 公式ページ: LINEオフィシャルアカウント: @airfranceX(旧Twitter)エールフランス航空 日本公式アカウント:@AirFranceJP 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月05日映画ファンにとって毎年欠かせないイベントのひとつといえば、横浜フランス映画祭。今年も豪華なゲストたちによって大きな賑わいを見せましたが、今回はこちらの方にお話をうかがってきました。ヴァンサン・ラコストさん【映画、ときどき私】 vol. 641『EDEN/エデン』や『アマンダと僕』などに出演し、フランス映画界をけん引する若手実力派俳優として知られるヴァンサンさん。オープニング作品『愛する時』では、ある過去を抱えながら小さな息子と暮らす女性マドレーヌと運命の出会いを果たす裕福なインテリ学生のフランソワを演じています。そこで、役作りの裏側や人間関係で大事にしていること、そして日本での忘れられない思い出などについて語っていただきました。―まずは、本作に出演したいと思った決め手について教えてください。ヴァンサンさん監督のカテル・キレヴェレのことはよく知っていましたし、彼女の過去作『スザンヌ』もすごく好きだったので、ぜひ仕事をしたいと考えていました。あとは、この作品で描いているテーマも非常におもしろいし、20年にわたるカップルの姿にもロマンがあるなと。いろんなものが詰まっている複雑な役どころでもあったので、友人であり素晴らしい俳優でもあるアナイス・ドゥムースティエと一緒に演じたいという思いになりました。役のアイデンティティを表現するために10キロ以上減量―ananwebではキレヴェレ監督に以前取材をしたことがありますが、非常に細かいところにまでこだわりを持っていらっしゃる方という印象を受けました。現場ではどのような演出がありましたか?ヴァンサンさん確かに、彼女の演出はとてもこだわりが強いですよね。そんななか、僕がこの役を演じるうえで言われたのは、まず痩せることでした。なぜなら、内面のもろさや繊細さ、そしてキャラクターの持つ優しさを身体で表現してほしいというリクエストがあったからです。そのために糖分をまったく取らずに10キロ以上も減量しましたが、そうすることで役のアイデンティティを表現しています。―なるほど。また、劇中の2人はそれぞれの秘密を共有し合うことによって、特殊な愛情で結ばれていたと思いますが、彼らの関係性をどのようにとらえましたか?ヴァンサンさんマドレーヌとフランソワは、お互いを求めているというよりも、社会から存在を拒否されている2人であるがゆえにお互いを支え合って生きているカップルだと思いました。苦しい生活のなかでフラストレーションが溜まっていくところもありますが、真摯な愛情もあるのでそこが映画としても美しい部分だと感じています。人間関係で大事なのは、自分らしくいられるかどうか―ご自身が人と付き合ううえで大事にしていることがあれば、お聞かせください。ヴァンサンさん僕自身は幸いなことにすごく自由に生活ができる国で、何の問題もなく暮らしているので、恋愛に関しても自分が思う通りの人間関係が実現できていると思います。とはいえ、自分らしくいられるかどうか、というのは一番重要ですね。相手に求めているものがあるとすれば、優しさとユーモアがあって、いろいろな感性を持ち合わせている人であること。ともに時間を過ごすことになるので、それらは僕にとって欠かせないものです。―また、ヴァンサンさんはこれまでに数多くの作品に出演されており、毎回まったく違う印象を受けるのですが、作品選びはどのようにしていますか?ヴァンサンさんまず僕が作品を選ぶ際に重視しているのは、監督がどういう人かということです。どんなにシナリオがよくても、監督の解釈によって変わるので、監督の芸術的なビジョンに自分がピンと来るかどうかは必須ですね。あとは、自分が観客として観たときにおもしろそうと思う作品には出たいなと考えています。僕にとって映画が生活の一部というのもありますが、観客としての視点は大切にしている部分です。オフは何よりも自分の時間を大切にしている―ご自身の見せ方で意識されていることもあるのでしょうか。ヴァンサンさん僕は若い頃から仕事を始めたので、最初はティーンエイジャーの役からスタートしましたが、その後はコメディやドラマでいろんな役を演じてきました。そのなかでも、なるべく同じタイプの役を選ばないようにはしています。とはいえ、俳優は提案をもらってから成り立つ仕事なので、いい話をもらうまでに時間がかかることもありますね。―ちなみに、オンオフはどのようにして切り替えていますか?ヴァンサンさん撮影のときは長い期間ほかのことが何もできないので、オフのときはなるべく自分のために時間を使うように心がけています。家族や友人に会ったり、旅行をしたり、本を読んだり、映画を観たり、自宅のインテリアを考えてみたり、スポーツをしたり。とにかく自分の時間を大切に考えるようにしています。日本の文化は、どれも特別で繊細―日本に来るのは3度目とのことですが、どのような印象をお持ちですか?ヴァンサンさんいろんな文化があって素晴らしいと思いますが、そのひとつである映画には質が高くて美しい作品が多いと感じています。そういった部分は、昔から現在まで絶えることなく受け継がれているので、是枝裕和監督や今村昌平監督、北野武監督、濱口竜介監督といった監督の映画が僕は好きです。ほかにも、漫画や文学、そして食にいたるまで特別な文化ですし、どれも本当に繊細ですよね。―もし、日本での印象的な思い出などがあれば教えてください。ヴァンサンさん初めて日本に来たのは友達とのバカンスでしたが、ちょうどフランスがワールドカップで優勝したときでした。その瞬間は京都にあるバーにいたので、日本人とフランス人が一緒になって喜んだことが記憶に残っています。それから僕は動物好きということもあり、鹿を見に奈良に行ったこともありました。ただ、せんべいをあげていたらどんどん鹿が集まってしまい、せんべいはなくなったのに15匹くらいの鹿に取り囲まれて追いかけられたことも(笑)。あれは忘れられない経験ですね!人生に悩みがあるのは、とても自然なこと―それでは最後に、ご自身と同世代のananweb読者に向けてメッセージをお願いします。ヴァンサンさん人生においてずっと悩みがあると感じることもあるかもしれませんが、これはとても自然なことです。なので、悩みを抱えている自分自身も受け入れていったらいいのではないかなと思います。他人に目を向けてみれば、みんなも将来に不安を持っている状態にあることがわかるので、「これは普通のことなんだ」と再認識できるはずです。実際、僕自身も自分がしていることが正しいかどうか、確信を持てていません。でも、それよりも自分に対して疑いを持ったり、悩んだりすることは悪いことではないと考えるほうがいいのではないかなと。そうやっていろんなことに好奇心を持って乗り越えていくのは大事だと思っているので、みなさんにもそれを伝えたいです。あとは、友達と話をしたり、音楽を聴いたり、映画を観たり、外に意識を開いていくような生活にしていくのもオススメですね。インタビューを終えてみて…。これまで作品ごとにまるで違う顔を見せているヴァンサンさん。それだけに素顔はどんな感じか楽しみにしていましたが、フレンドリーでとても自然体な方でした。フランス映画界には欠かせない一人でもあるので、今後も幅広い作品での活躍を期待したいところです。作品情報「横浜フランス映画祭 2024」写真・園山友基(ヴァンサン・ラコスト)
2024年04月02日本国初登場フランス映画No.1の『BONNARD, Pierre et Marthe(原題)』が邦題『画家ボナールピエールとマルト』として、2024年秋に公開されることが決定、場面写真が解禁された。また「横浜フランス映画祭 2024」でも公式上映される。20世紀の最も偉大なフランス人画家の一人ピエール・ボナール(1867-1947)は、印象派と抽象を探求したポスト印象派との間を結ぶ架け橋とみなされている。彼は大胆な色彩と日常の些細な事象を好んで描いたことで知られ、友人の画家たちと一緒に、1888年「ナビ派」として知られるグループを形成。彼らは、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌ、葛飾北斎の先進性を称賛し、ボナール自身も日本美術からの影響を多くの作品で示していたことでも知られる。本作では、そんな彼が生涯の伴侶となるマルトとの半生を描く。マルトは「幸福の画家」ピエールにとって、単なるミューズをはるかに超えた存在となるのだが、2人の関係は謎に満ちていた。当時の常識からはかけ離れた破天荒な愛の形を営みつつも、生涯をかけ共同で充実した芸術的成果を生み出していく…。キャストは『セラヴィ!』『夜明けの祈り』でフランス映画界実力派の代表格に称されるヴァンサン・マケーニュがピエールを演じ、妻・マルト役には『ヒア アフター』『少年と自転車』『メビウス』『幻滅』など数々の名作で知られるいまやフランスを代表する名女優セシル・ドゥ・フランスが演じる。メガホンを取るのは『5月の花嫁学校』『ルージュの手紙』『ヴィオレット ある作家の肖像』『セラフィーヌの庭』などフランス映画らしい芸術作品に定評のあるマルタン・プロヴォ監督。この度、解禁された場面写真は、破天荒な生涯を送った画家ピエール・ボナールとその妻・マルトが芸術的で且つ感応性を感じるシーンを切り取ったまるで絵画のようなショットや、ボナールの創作シーンなどで、2人の謎に満ちつつ破天荒な愛の半生を垣間見ることができる。またこの秋の公開を前に、3月20日(水・祝)から24日(日)の間に開催される「横浜フランス映画祭 2024」での公式上映も決定し、マルタン・プロヴォ監督の来日も予定されている。『画家ボナールピエールとマルト』は秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月05日日本最大のフランス映画の祭典「横浜フランス映画祭 2024」よりメインビジュアルが到着した。1993年に始まり、横浜の文化イベントとして定着している横浜フランス映画祭。今期は3月20日(水・祝)から24日(日)までの5日間、春の横浜で開催される。今年もフランス人キャスト・監督が数多く来日してオープニングイベント並びに舞台挨拶(Q&A)を実施、また未来を担う学生に向けたマスタークラスや、日本の映画の作り手との橋渡しを担うサイドイベントを実施するなど、フランス映画と文化を存分に楽しめる一大イベントとなっている。ユニフランス代表のダニエラ・エルストナーは「フランス映画の多様性と豊かさ、活気あふれる表現、新しい一面を開花させたものを必ずお届けいたします」と映画祭開催について力強く宣言している。この度公開されたのは、フランスと日本にバックグラウンドを持つクリエイティブ・デュオMerch Studio.(マーチストゥディオ)による横浜みなとみらい21地区をイメージしたスタイリッシュなメインビジュアル。Merch Studio.は日本でも人気のパリ発祥ファッションブランド 「Carne Bollente(カルネボレンテ)」のデザインチームが最近活動を開始したデザイン事務所。デザインとファッション業界において合計10年の経験を誇り、「BEAMS JAPAN」、「UNDERCOVER」、「Agnes B.」など、名だたるブランドとのコラボレーションを成功に導いたクリエイティブ・デュオは、創設者兼クリエイティブ・ディレクターのテオドール・ファメリ(Theodore Famery)と、創設者兼マネージングディレクターの遠藤聖(Hijiri Endo)で構成され、若者を中心に多大な支持を得ている。2人は今回の取り組みについて「日仏のデュオとして、このプロジェクトに貢献できたことを光栄に思います」と語り、赤と青のコントラストが鮮やかな目を引くデザインについては、開催地である横浜みなとみらい21地区のシンボルである観覧車に、レッドカーペットに見立てた赤富士を組み合わせ、開催地のシンボルと映画の魅力をシームレスに融合させたデザインを目指したという。「私たちの目標は、みなさまをフランス映画の魅惑的な世界へと導くこと」と言い切るMerch Studio.は、日本の映画ファンに向けて、「ボンジュール・ヨコハマ!私たちが愛してやまない最も不思議な文化のひとつである『映画』を発見し、その世界にどっぷりと浸っていただけるよう、心からお祈りしています。私たちのデザインが少しでも皆様のフランス文化の楽しみのお役に立ち、忘れられない思い出作りに貢献できれば、こんなに嬉しいことはありません」と熱いメッセージを送った。映画祭会期中には、当デザインのグッズ(Tシャツ、トートバッグ等)が販売される予定。また、2月5日(月)には公式HPにて、作品ラインアップとチケット発売情報が掲載予定だ。「横浜フランス映画祭 2024」は3月20日(水・祝)~3月24日(日)、横浜みなとみらい21地区を中心に開催。(シネマカフェ編集部)
2024年01月24日これまでに数多くの良作と世界的な俳優を生み出してきたフランス映画界ですが、そのなかでも現在話題となっているのがまもなく公開の『Winter boy』。主演を務めた若手俳優は、「新たなスター誕生」「美しくすぐれた演技」「並外れた存在感」などとメディアから絶賛されています。そこで、“フランス映画界の新星”とも呼ばれているこちらの方にお話をうかがってきました。ポール・キルシェさん【映画、ときどき私】 vol. 621さまざまな葛藤を経験する17歳の少年リュカを演じたのは、俳優のジェローム・キルシェさんとイレーヌ・ジャコブさんを両親に持つポールさん。本作で第70回サン・セバスティアン国際映画祭の主演男優賞を受賞し、2023年セザール賞とリュミエール賞では新人賞にもノミネートされ、高く評価されています。今回は、名監督と大女優と一緒の現場で感じたことやいま興味を持っていること、そして日本での思い出などについて語っていただきました。―本作への出演はオーディションがきっかけだったそうですが、受けようと思った理由から教えてください。ポールさんまずは、この物語に惹かれたからというのが大きかったと思います。思春期というのは世の中の現実とぶつかる年代ですが、そういう時期を過ごしている人たちにとって訴えかけるものが多くある作品だと感じたからです。あとは、やはりクリストフ・オノレ監督と仕事をしたかったというのがありました。私小説的な映画を作らせたら「彼の右に出る者はいない」と思っているくらい、本当に素晴らしい監督です。オーディションで意識していたのは、客観的な視点―ポールさんは300人近い候補者のなかから抜擢されたということですが、なぜ選ばれたのかをご自分で分析したことはありますか?ポールさんおそらく僕と同じくらいの年齢の少年たちは、まだ本格的な俳優ではない人が多いので、演技が上手いかどうかで決めているのではないというのは感じていました。それよりも自分の内側にあるものを見せることができて、持っているエネルギーを撮影で出せる人を監督は探していたんだと思います。そういうなかで、僕がほかの人たちと違ったところがあったとすれば、オーディションのときの“立ち位置”。僕はすべてに対して客観的な視点を持つことを意識していたので、少し引いたところに立っていましたが、そうやって観察している姿が野性的に見えてよかったのかなと。実際、「オーディションのとき、楽しそうじゃなかったよね」とあとから言われました(笑)。―本作はオノレ監督の自伝的作品でもあるので、監督のリュカに対する思い入れも強かったのではないかなと。現場ではどのような演出がありましたか?ポールさん実は、撮影していたときは、彼の自伝的な作品であることを知らされていなかったんです…。偉大な監督を前に緊張していて、こちらから話しかけるようなこともあまりできなかったせいかもしれませんが(笑)。とはいえ、オノレ監督くらい経験が豊富な方の場合、たとえ自分を投影した役だったとしても、「自分が体験したことをそのまま再現してほしい」みたいに言うことはありません。ただ、本や物をくれたり、撮影中に自分の手袋を貸してくれたりすることはあったので、そういうところや美術的な部分で彼の人生における要素が映画のなかに入っているように感じました。ジュリエット・ビノシュさんのインパクトはすごかった―自伝的な物語であることを言わないほうがプレッシャーを与えないだろう、という監督の気遣いもあったかもしれないですね。ポールさんあとは、あくまでも過去の自分自身としてではなく、現代によくいる若者として描きたいという気持ちが監督のなかに強かったのもあったと思います。とはいえ、劇中で使われている音楽が80年代にヒットしたイギリスのシンセポップ・デュオであるオーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークの「エレクトリシティ」だったり、半野喜弘さんによるオリジナルサウンドトラックがノスタルジックだったりするので、この物語の源に過去がつながっているのは感じていました。―また、演じるうえでは、母親役のジュリエット・ビノシュさんの存在も大きかったと思いますが、共演されてみて印象に残っていることがあれば教えてください。ポールさん初めて出会ったときのインパクトがすごかったので、そのときのことはいま思い出しても、微笑みが出てしまうほど。というのも、彼女は本当に美しくて、存在感があって、俳優としての才能が明らかですからね。一緒にカメラテストをしたときは、思わずずっと見つめてしまいました。そして、この映画において欠かせないのは、彼女の母性的な強さ。それがあまりにもリアルだったので、そのおかげで家族が出来上がったと思います。撮影期間はあまり長くはなかったのですが、彼女が監督やキャストたちに料理を作ってもてなしてくれたり、親しく接してくださったりしたからこそ、家族としての関係性を築くことができました。日本で過ごした3か月間は、とてもいい思い出―リュカは父親の死や年上の男性との出会いによって運命が大きく変わっていきますが、ご自身の人生において転機となった出来事といえば?ポールさんそれはやっぱり映画と出会い、初めて演技をした17歳のときですね。とはいえ、そのときは周りに勧められてオーディションを受けただけだったので、自分で決めたわけではないのですが…。ただ、僕の場合は両親ともに俳優なので、映画や舞台に対して自分でも気が付かないうち興味が高まっていったのだと思います。大学では経済学と地理学を専攻していたこともありましたが、時間が経つにつれて「映画に出たい」という気持ちが徐々に強くなっていったので、そう考えると最初に映画出演した経験が自分にとっては重要だったんだと思います。―お母さまであるイレーヌ・ジャコブさんは、深田晃司監督や演出家の平田オリザさんともお仕事されていらっしゃいますよね。ご自身もいつか日本の作品に出てみたいですか?ポールさん母が平田さんの舞台に出演したとき、実は僕と弟も一緒に日本へ来ていて、城崎温泉に3か月間滞在をしていたことがあるんです。日本チームの方々には本当によくしていただきましたし、おもしろい作品でもあったので、とてもいい思い出となりました。なので、僕も日本の作品にはぜひ出たいです。普段は、冒険をすることが大好き―楽しみにしています。ちなみに、日本のカルチャーで影響を受けているものや好きなものは?ポールさんパッと思いついたのは、小津安二郎監督。なかでも、『父ありき』という作品に感銘を受けました。ほかにも、日本に滞在していたときに日本の演劇もいくつか観て、とても感動した覚えがあります。―仕事以外で、ハマっていることはありますか?ポールさん僕は冒険することが大好きなので、知らない土地を旅行したり、新しいことを発見したりするのを楽しんでいます。最近だとアイスランドに行ってきたんですが、農場で働きながらヒツジの世話を数か月間してきました。そんなふうに、まったく違う場所に行くのが好きなんですよね。いろんな経験をして、俳優の仕事に“栄養”を与えたい―それはすごいですね。今後も俳優をしながら、いろんなことに挑戦されていくのでしょうか。ポールさんそうですね。俳優の仕事は好きなのでこれからも続けていきたいですが、そこに違う体験を混ぜていったほうが俳優であることにもより意義が出てくると考えています。なぜなら、いろんな経験が俳優の仕事に“栄養”を与えてくれるからです。あと、僕は人類学にも興味があるので、さまざまな場所で、たくさんのことを観察したいなとも思っています。俳優というのは、そんなふうにリアルなことといかにつながっているかが大事なのではないのかなと。次はぜひアジアに1か月くらい滞在してみたいですね。―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。ポールさんこの映画が日本で公開されるなんて、本当に信じられない気持ちでいっぱいです。でも、本作でも描かれているように、思いがけないことが素晴らしい出来事へとつながっていくこともあるんだなと感じています。ぜひ、『Winter boy』に関心を持っていただけたらうれしいです。インタビューを終えてみて…。ときおり少年のような笑顔を見せていたものの、21歳とは思えない落ち着きと貫禄を漂わせていたポールさん。そういった芯の強さとオーラが、監督の目に留まったのもうなずけます。髪の毛をバッサリと切っていたこともあり、劇中とはかなり雰囲気が変わっていましたが、次はどんな役どころでスクリーンに登場するのかが楽しみなところ。今後、フランス映画界をけん引する存在になると思うので、ぜひいまから注目してみてください。儚さと美しさに引き込まれる琴線に触れる繊細かつ大胆な俳優陣の演技に魅了され、心を揺さぶられる本作。喪失を経験したからこそ見い出す希望と再生を描いた物語は、観る者の共感と感動を呼ぶ珠玉の1本です。写真・園山友基(ポール・キルシェ)取材、文・志村昌美通訳・加藤リツ子ヘアメイク・久保マリ子ストーリー冬のある夜、17歳のリュカは父親が事故で急死したことで、寄宿舎からアルプスの麓にある家に連れ戻される。深い悲しみと喪失感を抱えるリュカは、葬儀が終わると兄の住むパリへと向かうことに。はじめて訪れたパリで、リュカが出会ったのは、兄の同居人でアーティストのリリオ。年上で優しいリリオに心を惹かれるリュカだったが、彼には知られたくない秘密があった。そして、パリで刺激的な日々を過ごすなかで、リュカの心に新たな嵐が巻き起こる…。釘付けになる予告編はこちら!作品情報『Winter boy』12月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:セテラ・インターナショナル(C) 2022 L.F.P・Les Films Pelléas・France 2 Cinéma・Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma写真・園山友基(ポール・キルシェ)
2023年12月07日世界三大映画祭の常連で、映画ファンからも高い支持を得ている監督の一人として挙げられるフランソワ・オゾン監督。最新作『私がやりました』は、本国フランスで100万人を動員する大ヒットを記録して話題となっています。そこで、日本公開を前に主演を務めたこちらの方にその魅力についてお話をうかがってきました。ナディア・テレスキウィッツさん【映画、ときどき私】 vol. 612パリで起きた有名映画プロデューサー殺人事件で、容疑者から一躍スターになる若手女優のマドレーヌを演じたナディアさん。フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞では有望若手女優賞を昨年受賞し、今後の活躍が期待されている注目の存在です。今回は、現場の様子や大女優との共演エピソード、そして日本での忘れられない思い出などについて語っていただきました。―フランソワ・オゾン監督といえば、現在のフランス映画界を代表する監督の一人でもありますが、ご一緒されてみていかがでしたか?ナディアさん今回は私たちと一緒に1930年代に飛び込んでくれましたが、彼は毎回違う世界観の作品を描き続けているので、本当にユニークな映画監督だと思います。映画を作るのが楽しくてたまらないというのも伝わってきて、少年のような心を失っていない映画監督なんだなという印象を受けました。―どのような演出をされていたのかについても、教えてください。ナディアさん演技指導はとても細かいですが、いつも優しく付き合ってくださるので、監督との仕事は何にも変えられない喜びでした。オゾン監督は同じ俳優を繰り返し起用することが多いというのもあって、俳優たちとファミリーのような関係性を作り上げていますが、周りとの向き合い方も素晴らしいと思ったところです。とても尊敬しています。この作品ではそういう方々に囲まれて演じることができて私はとても幸せでしたが、監督自身もみんなと一緒に映画を作れることをすごく喜んでいるのを感じたほど。そんな彼のファミリーの一員になれていたら、とても光栄なことだと思っています。イザベル・ユペールさんには発見もあった―共演者であるイザベル・ユペールさんにも以前取材させていただいたことがありますが、本当に素敵な方でした。フランス映画界が世界に誇る大女優との共演では、どんなことを感じましたか?ナディアさんイザベルさんとの共演ということで、実は少し萎縮してしまうのではないかなと考えていたことがありました。でも、現場でご一緒してみたら、そんなことはまったくない。本当に素晴らしい演技をする方なので、共演をしてみて刺激を受けました。でも、普段はとても“普通の方”なので、それは発見でしたね。あと、これはイザベルさんだけではなく、みんなに言えることですが、この現場に来ることや役を演じること、そしてこの物語を語れることに幸せを感じているのが伝わってきました。父親役のベテラン俳優であるアンドレ・デュソリエさんなんて、「オゾン監督の現場に来たら、ゼロからはじめなきゃいけないんだよ」と言っていたほど。そういう気持ちで現場にいるというのはすごく美しいことだなと実感しました。―また、劇中ではマドレーヌが家父長社会であった時代に女性の権利を自分でつかみ取ろうと徐々に変化していく姿が描かれているのが印象的でした。ナディアさんマドレーヌは自分の考えよりも、都合のいいほうに動こうとする日和見主義的なところが最初はありましたが、ある時点から彼女の言動が政治的になり、いろんなことを自覚するようになっていきます。特に、1935年頃といえば、女性には選挙権もなく、小切手を持つことさえも許されていなかった時代。自由も平等もなかったからこそ、自分自身の声を聞いてもらいたいという思いが、いつしか家父長制度に対する反抗や権利を主張へと繋がり、マドレーヌを変えていったのです。これからも戦い続けなければいけないと感じている―まだまだ男性社会と言われている映画界のなかにいるという意味では、ご自身にも通じるところはあったのでは?ナディアさん確かに、この話には2023年を生きる私たちにも共鳴する部分があると感じています。実際、私たち女性にとって、まだまだ道のりは長いなと感じることもありますから…。だからこそ、俳優として現代に通じるメッセージ性を持った映画で、そういう思いを抱えた女性を演じられたことは私にとってはうれしいことでした。最近のフランス映画界でも、興味深い女性の役はどんどん増えていますし、女性監督も台頭してきているので、それは素晴らしいことですよね。でも、これからも女性は戦い続けなければいけないなとは感じています。―確かにその通りですね。また、マドレーヌのようにピンチがチャンスに転換したような経験はありますか?ナディアさんこれはいい質問ですね!最悪から最高という話ではありませんが、実はもともと俳優を職業にするつもりはなくて、最初はお小遣いや家賃を稼ぐつもりで始めたのがきっかけでした。その後も学業のかたわらで演技を続けていましたが、それがうまくいき、いまでは俳優が仕事になったので、それが私の人生のなかで大きく変わったことだなと思います。あと、マドレーヌとの共通点をあげるとすれば、あまり先のことを考えずに行動する部分かなと。生きることが素直に楽しいと思えるところも、似ている気がします。でも、私は嘘をつくことにストレスを感じるタイプなので、マドレーヌみたいに嘘はつけないですね(笑)。日本の文化には感動すら覚えている―では、日本にまつわるエピソードや日本の好きなものなどがあれば、お聞かせください。ナディアさん2019年の東京国際映画祭で最優秀女優賞をいただいたのですが、ありがたいことにみなさんから温かいおもてなしをしていただいて、「私はなんてラッキーなんだろう!」と思いました。でも、実はそのもっと前から日本との縁というのを私はずっと感じていたんですよ。というのも、私はフランスとフィンランドのハーフなんですが、フィンランドには日本の庭園がとても多く、日本に魅了されているおじいちゃんとよく一緒に散歩していたからです。あとは、宮崎駿監督の映画は何回も観ていますし、日本映画や日本文学も大好き。いまは、村上春樹さんの本を読んでいます。日本人の他人に対してリスペクトがある文化には、感動すら覚えているほどです。―そのように言っていただけてうれしいです。ナディアさんそれからもうひとつ、来日したときに驚いたのはムーミンの人気がすごいこと。フランスではほとんど知られていないのに日本ではみんな知っていて、「ムーミンはメイド・イン・ジャパンです」なんて言っていた人もいたくらい(笑)。「フィンランドの漫画ですよ」といっても信じてもらえなかったのですが、それくらい浸透しているんですよね。―フィンランドと日本には、通じ合うものがあるのかもしれません。ナディアさんだとしたら、とっても素晴らしいことですよね!信念と確信を持って進んで行けば大丈夫―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。ナディアさん若い頃はまだ自分が何者かをわかっていない時期でもあるので、なかなか難しいこともあるかもしれません。私自身もまだ模索している最中なのでアドバイスをするのはおこがましいですが、言えるとすれば「好奇心を持ち続けること」。自分の殻に閉じこもらずに、外の世界にアンテナを張り続けるのは大事だと考えています。それからもうひとつは、「簡単に諦めてはいけない」ということ。すぐにダメだと感じてしまう人も多いと思いますが、もう少し辛抱したうえで、「信念と確信を持って進んで行けば大丈夫!」という気持ちを忘れないでほしいです。どんなことでも、とことん最後まで突き詰めてみてもらえたらと思っています。インタビューを終えてみて…。終始ニコニコとかわいらしい笑顔を浮かべていて、とにかくチャーミングなナディアさん。一瞬で相手を惹きつける魅力があるだけに、オゾン監督が自身の作品で主演に抜擢したのも納得です。今後、幅広い役柄でフランス映画界を盛り上げてくれる存在となるのを期待したいと思います。激しい駆け引きから目が離せない!ユーモアを織り交ぜつつ、クライマックスまで見事な盛り上がりで観客の心をつかむオゾン流クライムミステリー・エンターテインメント。最高にお洒落で魅力的な女性たちの姿にも、誰もが虜になってしまうはずです。取材、文・志村昌美ストーリーパリの大豪邸で有名映画プロデューサーが殺され、貧乏な若手女優マドレーヌが容疑をかけられる。法廷に立たされた彼女は、正当防衛を主張。ルームメイトで新人弁護士のポーリーヌが書いた「自分の身を守るために撃った」という完璧なセリフを読み上げ、見事に無罪を獲得するのだった。悲劇のヒロインとして時代の寵児となり、容疑者から一躍人気スターの座へと駆け上がったマドレーヌ。豪邸に引っ越し、ポーリーヌと優雅な生活を始めるが、とある女性が彼女たちを訪ねてくる。その女性とは、いまや目にすることも少なくなったかつての大女優オデット。彼女は、プロデューサー殺しの真犯人は自分で、マドレーヌたちが手にした富も名声も、自分のものだと主張するのだった。果たして、「犯人の座」は誰の手に…。続きが気になる予告編はこちら!作品情報『私がやりました』11月3日(金・祝)TOHO シネマズ シャンテ他 全国順次ロードショー配給:ギャガ(C)Marta Bevacqua(C) 2023 MANDARIN & COMPAGNIE ‐ FOZ ‐ GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA ‐ SCOPEPICTURES – PLAYTIME PRODUCTION
2023年11月02日海外に行くと、生まれ育った国との文化の違いに驚かされることがあるでしょう。なかでも毎日食べる料理には、その違いが顕著にあらわれるもの。フランス人のパートナーであるガイックさんと、2人の間に生まれた息子さんとフランスで生活をする、しばひろ(@hirokokokoron)さんは、食文化の違いを目の当たりにしたようです。『クリーム入りクロワッサンへのフランス人の反応』ある日、クロワッサンの食べ方についてガイックさんと論争が勃発したという、しばひろさん。ほかのフランス人に意見を求めたようですが…。2人がいい争っていたのは、クリーム入りクロワッサンはアリかナシかという問題。クロワッサンといえば、バターが折り込まれたサクサクの生地が特徴の、フランス発祥のパンですよね。日本では近年、クリームやチョコレートなどが入ったクロワッサンの人気が高まっており、しばひろさんもおいしいと感じていたのだとか。しかし、本場であるフランス出身のガイックさんは『クリーム入りクロワッサン』に対して「だめなことだ」と反発!ほかのフランス人の意見も聞いたところ、「異端」「なんで台無しにするの」「冒とくだ」と散々ないわれようです。フランス人のクロワッサン愛の強さに「そ、そんなに…?」とたじろいでしまう、しばひろさんだったのでした…。【ネットの声】・日本に例えると、寿司にチーズをかけたり、タルタルソースをかける感じなのかな?・『クロワッサン愛』がすごい…!国によっては食べ物へのこだわりや、タブーがあるのですね。・『あんバタークロワッサン』を知ったらどうなるんだろう…。ガイックさんにとってクロワッサンは、バターの味やサクサクとした食感を楽しむものなのだそう。そのため、クリームを入れてしまうのはもったいないと感じてしまうようです。フランス人のゆるぎないクロワッサンへのプライドを、ひしひしと感じますね…!また、しばひろさんはX(Twitter)のほか、Instagramとブログでもさまざまなエピソードを公開しています。そちらもご覧ください。【しばひろ】Instagram:hirokokokoroブログ:ガイックとのフランス暮らし[文・構成/grape編集部]
2023年09月17日フランス映画『ルー、パリで生まれた猫』が2023年9月29日(金)より順次公開される。少女の目を通して愛猫との絆を描く映画『ルー、パリで生まれた猫』で描かれるのは、少女の目を通した愛猫との絆の物語。少女・クレムと生まれたばかりのキジトラの子猫・ルーの屋根裏での出会いから、ルーとの絆によって“今”を乗り越えて大人への階段を上っていくクレムの成長の物語が描かれる。主人公クレムを演じるのは800人の中から選ばれ、『ルー、パリで生まれた猫』で初主演を果たすキャプシーヌ・サンソン=ファブレス。監督は、“人間の俳優を捉えるように動物の視点に立って撮る”と称される動物映像監督・ギヨーム・メダチェフスキが務める。主人公クレム…キャプシーヌ・サンソン=ファブレスパリで暮らす10歳の少女。屋根裏で生まれたキジトラの子猫と出会い、ルーと名付けて一緒に暮らし始める。両親が別々に暮らすことを告げられ心を痛めるが、ルーとともに乗り越えていこうとする。ルークールで自由、好奇心いっぱいのキジトラの子猫。アマンディーヌ“動物と話すことのできる魔女”であるとクレムが信じている隣人。映画『ルー、パリで生まれた猫』あらすじある日、10歳の少女クレムは屋根裏で生まれたばかりのキジトラの子猫を見つけ、ルーと名付ける。両親の不仲に心を痛めていたクレムにとって、母猫とはぐれた子猫ルーとの生活は心安らぐ時間となっていく。そんなクレムとルーは別荘を訪れた際に、森である出会いを果たす。【作品詳細】映画『ルー、パリで生まれた猫』公開日:2023年9月29日(金)監督:ギヨーム・メダチェフスキ出演:キャプシーヌ・サンソン=ファブレス、コリンヌ・マシエロ、など動物トレーナー:ミュリエル・ベック、など動物たち:ルー(キジトラ猫)、カリーヌ (白猫)、フリョ(ナポリタン・マスティフ犬)など原題:MON CHAT ET MOI, LA GRANDE AVENTURE DE RROÛ英題:A CAT’S LIFE配給:ギャガ© 2023 MC4–ORANGE STUDIO–JMH & FILO Films
2023年07月23日映画『パリタクシー』のDVDが、10月25日(水) に発売されることが決定。併せて同日よりデジタル配信が開始される。不愛想なタクシー運転手・シャルルは、金なし、休みなし、免停寸前の人生最大の危機に陥っていた。ある日シャルルが受けたのは、終活に向かうマダムをパリの反対側まで送るという仕事だった。92歳のマダム、マドレーヌは、人生を過ごしたパリの街を寄り道してほしいとシャルルに頼む。寄り道をする度、マドレーヌの驚きの並外れた過去がひとつずつ明かされていく。そして、単純だったはずのドライブは、いつしかふたりの人生を大きく動かす驚きの旅への変貌していくのだった――。シャルルを演じたのは、フランスを代表する人気コメディアンで、俳優としてもセザール賞を受賞したダニー・ブーン。マドレーヌ役には、フランスで最もキャリアの長いシャンソン歌手で仏最高勲章のレジオン・ドヌール勲章を受章したリーヌ・ルノー。プライベートでも交流があるというふたりによる、まさにフランスの国民的スター同士の共演が話題となり、フランス公開では初登場第1位を獲得した。そして日本でも、魅力的なキャストによる登場人物や、波乱万丈で辛い過去があっても明るくポジティブに生きていく力強さ、パリの美しい街並み、そして感動の結末と、公開されるや否や話題を呼び、ミニシアターランキングで5週連続第1位を獲得(興行通信社調べ)。興行収入1.7億円を超え、2014年以降公開のフランス映画(60スクリーン以下)としては『イヴ・サンローラン』『エール!』の動員数を超え、最大のヒットとなった(ユニフランス調べ)。映画『パリタクシー』予告編<作品情報>映画『パリタクシー』10月25日(水) DVD発売価格:5,280円(税込)※同日レンタル&デジタル配信開始映画『パリタクシー』DVDジャケット公式サイト: UNE HIRONDELLE PRODUCTIONS PATHÉ FILMS TF1 FILMS PRODUCTION ARTÉMIS PRODUCTIONS 2019
2023年07月14日フランスで10週連続トップ10入りのロングランヒット、240万人を動員し2022年国内映画の年間興行成績No.1の記録を打ち立てた映画『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』。本作で描かれるのは、女性の権利のために闘い続け、フランス人に最も敬愛された女性政治家シモーヌ・ヴェイユ。その功績は劇中でも語られている。新聞の人気ランキングでは俳優やコメディアンに並んで上位ランキング入り、亡くなった際には国中がその死を悲しみ、国葬が執り行われ、偉人たちの眠るパンテオンへ合祀されたシモーヌ・ヴェイユ。なぜ、彼女はそれほどまでにフランス国民に敬われ愛されたのか。本作ではシモーヌがひとつひとつ勝ち取った闘いと功績の数々が描かれている。■「大切なのは尊厳を守ること」1957年、シモーヌが刑務所の管理を担う司法官のとき。「女性は刑務所内に連れていけない」と所長らに妨害されても、不衛生な環境の改善、診療所や図書館の設置に奔走し、囚人たちの精神と健康を守った。また、当時フランス領だったアルジェリアの独立運動で収容された女性テロリストたちを、人間扱いされず拷問を受けている極悪なアルジェリアの刑務所からパリの刑務所に移送した。■「喜んで中絶する女性はいません。中絶が悲劇だと確信するには、女性に聞けば十分です」最も知られているのが、1974年、保健大臣として実現した人工妊娠中絶の合法化。合法化される以前は中絶は犯罪とされ、国外や闇での違法手術による被害者は年間30万人にも及んだ。男性ばかりの国会では反対意見が大半を占め、アウシュヴィッツの生存者であるシモーヌには「人体解剖を行ったナチスの医師と同じだ」などと酷い言葉を投げた者も。シモーヌは怯まず、レイプによる被害者や若いシングルマザーの窮状を訴え、情勢をひっくり返し、後に彼女の名前を冠してヴェイユ法と呼ばれる中絶法を勝ち取った。■「皆 選挙に勝つことに必死になりすぎて当選すると目的を忘れる。私は違うわ。政治家じゃないもの」1979年、欧州議会選挙に出馬し、女性初の欧州議会議長に就任。理事部の大半が男性で、猛反対を浴びるも「女性の権利委員会」の設置を実現。■「人類にとって苦難の世紀だからこそ、エイズは人道的に対応すべきです」1994年、再び保健大臣に任命されたシモーヌは、訪れたブルッセ病院で周囲の反対を押し切り、エイズ患者と2人きりで話して彼らの不遇な扱いを知りショックを受け、その後、国連でのエイズサミット開催にこぎつけた。また、映画では描かれていないが、シモーヌは再び保健大臣に就任した際、無痛分娩を含む出産費用を無償にし、女性の妊娠による経済的負担を軽減。1990年代に本格的に少子化問題に取り組んだフランスは出生率の低下を反転し、EU内で最も高い出生率を誇る。『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』は7月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月09日新宿のミニシアター“新宿シネマカリテ”が今年も魅惑の作品を厳選して贈る映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション(R)2023」(略して「カリコレ(R)2023」)が7月14日(金)より4週間に渡り開催。この度、今年のシークレット作品に、フランス初のサメ映画『Year of the Shark』(英題)が選ばれた。今年はサメ映画の当たり年。現在も『ブラック・デーモン 絶体絶命』や『MEG ザ・モンスターズ2』など様々なサメ映画が押し寄せる日本に、抜群にエスプリの効いた前代未聞のサメ映画がフランスから到着。『Year of the Shark』(英題)は1975年のスティーヴン・スピルバーグ監督の名作でサメ映画の金字塔『ジョーズ』にオマージュを捧げる、鮮やかで、奇妙で、スタイリッシュ、ほかのサメ映画とは一味違うフランス“サメ映画”元年の始まりとなる記念作。7月15日(土)12時40分の回の上映後にはゲストをお招きしてのトークイベントも開催する。さらに今年のシークレット作品は当映画祭開催以来初の2作品。『Year of the Shark』(英題)に続くもう1本も近日解禁となっている。若手集結、新作映画で舞台挨拶決定「カリコレ(R)2023」が自信を持っておすすめする新作映画でも舞台挨拶が目白押し。日本映画を牽引する期待の若手が出演する作品たちが初上映。まずは、若手俳優の有力株、NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」<ひなた篇>でヒロインの弟・桃太郎役を好演した青木柚が出演するプレミア上映作品の『神回』『まなみ100%』の2作品で舞台挨拶が決定。オープニング上映作品の『神回』では、7月14日(金)の本編上映前に、主演の青木さん、共演の坂ノ上茜、そして中村貴一朗監督が登壇する。また、青木さん、『アルプススタンドのはしの方』の中村守里の共演で贈る、監督自身の実話を基に愛と青春の10年間の物語を描いた『まなみ100%』でも7月22日(土)10時の回本編上映後に青木さん、中村さん、川北ゆめき監督が舞台挨拶に登壇。さらに『神回』と共に「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」第1回製作に選ばれた『17歳は止まらない』でも出演の池田朱那、片田陽依、白石優愛、大熊杏優、監督の北村美幸を招き、7月27日(木)19時50の回の本編上映前に舞台挨拶を行う。米アカデミー賞選定員や米国メディアから“とにかく次回作を!”と熱い期待を受けている津野励木監督の初の長編作『MAD CATS』でも出演のミネオショウ、絢寧、ストーン・マイケル・アーロン、愛甲ひかり、いわたまあり、志冴、辻やすこ、森累珠、MIO、YAE、そして監督の津野励木の舞台挨拶を7月29日(土)15時の回の本編上映後に行う。10月27日(金)からの全国公開に先駆けて「カリコレ(R)2023」クロージング作品として特別上映する『こいびとのみつけかた』では、主演の倉悠貴、芋生悠、監督・前田弘二と脚本・高田亮の登壇による舞台挨拶が、8月10日(木)19:20の回の本編上映後に行われる。なお、「Exne Kedy And The Poltergeists」のアルバム「Strolling Planet ’74」の楽曲とキリスト教の十戒をテーマに、同じ街で生きる1人ひとりの人間が9つの掌編で描かれるオムニバス映画『テン・ストーリーズ』でも、7月23日(日)19時50分の回などの本編上映後に監督と出演者の方々の舞台挨拶を行う。イタリアン・ホラーのトークも『ザ・ショック <2Kレストア版>』製作45周年記念として2Kレストア版で「カリコレ(R)2023」で蘇る巨匠マリオ・バーヴァ監督の遺作『ザ・ショック <2Kレストア版>』では、7月16日(日)の本編上映後にイタリアン・ホラー研究者の山崎圭司と是空プロデューサーの鈴木淳一の2人を招き、70年代に世界的なブームとなったイタリアン・ホラーの魅力、そしてイタリアン・ホラーの父とも称される本作マリオ・バーヴァ監督の功績を、深く熱くトーク。さらに、今回の上映に合わせ特別に起こした記念ビジュアルのフライヤー(3種)を『ザ・ショック <2Kレストア版>』全ての上映回入場者全員にプレゼントする。「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション(R)2023」は7月14日(金)~8月10日(木)4週間、新宿シネマカリテにて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年06月28日2022年フランス国内映画年間興行成績1位の話題作『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』が、7月28日(金)より公開されることが決定。日本版ビジュアルと予告編が解禁された。1974年パリ、カトリック人口が多数を占め、さらに男性議員ばかりのフランス国会で、シモーヌ・ヴェイユ(エルザ・ジルベルスタイン)はレイプによる悲劇や違法な中絶手術の危険性、若いシングルマザーの現状を提示して「喜んで中絶する女性はいません。中絶が悲劇だと確信するには、女性に聞けば十分です」と圧倒的反対意見をはねのけ、後に彼女の名前を冠してヴェイユ法と呼ばれる中絶法を勝ち取った。1979年には女性初の欧州議会議長に選出され、大半が男性である理事たちの猛反対の中で、「女性の権利委員会」の設置を実現。女性だけではなく、移民やエイズ患者、刑務所の囚人など弱き者たちの人権のために奮闘。「フランス人に最も敬愛された女性政治家」と呼ばれた彼女のその信念を貫く不屈の意志は、かつてアウシュビッツ収容所に送られ、“死の行進”、両親と兄の死を経て、それでも生き抜いた壮絶な体験に培われたものだった…。『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』に続き世紀の女性を描く3部作の渾身のラストとしてオリヴィエ・ダアン監督が完成させた本作は、公開初週No.1に躍り出た後10週連続トップ10入りのロングランヒット、240万人を動員し2022年フランス国内映画の年間興行成績No.1の記録を樹立した。シモーヌが2017年に89歳でその生涯を閉じた際には、国中が死去のニュース一色に。国葬が執り行われ、シモーヌはキュリー夫人などの偉人たちが眠るパンテオンに5人目の女性として合祀された。本作のヒットによって、彼女がいまも国民に敬愛されている存在であることが証明された。解禁された予告編では、家庭に入り学業を断念した母が幼いシモーヌに「勉強して自立しなさい。女性も働かないと」と言い聞かせる場面から始まり、16歳で家族とともにアウシュビッツ強制収容所に送られ壮絶な体験を強いられた記憶が描かれている。生き延びたシモーヌは結婚し子育てをしながらパリ政治学院を卒業し、周囲に反対されながら、男性優位社会の中でキャリアを積んで司法官となり、劣悪な刑務所内の環境や囚人たちの待遇の改善に奔走する。やがて政界入りし保健大臣となった彼女が、反対派多数の中、中絶法成立のために闘う姿、欧州議会で弁舌を振るう姿が次々と映し出され、シモーヌの誇り高き不屈の人生が垣間見える予告編となっている。主演のエルザ・ジルベルスタインはシモーヌを演じるにあたり、8kg増量して本作に臨んだ。その威厳ある演技はもちろん、ファッションも愛したというシモーヌ・ヴェイユのスタイリッシュな衣装も見逃せない。当時を再現した豪華な美術にも注目だ。併せて解禁となったビジュアルは、シモーヌがフランスから強制収容されたユダヤ人の名前が刻まれた「Wall of Names」を見つめる姿を切り取った場面写真からデザインされた。トリコロールの色調がシモーヌを包み込み、「世界を変えた、崇高なる不屈の魂」というキャッチコピーが添えられている。『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』は7月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年04月25日パリを舞台にした『パリタクシー』がミニシアターランキング初週1位のヒットとなり注目を集めるフランス映画。間もなく公開の新作映画の中から、様々な視点によって「人生」をとらえた、5月5日(金・祝)公開のフランス映画3本をピックアップ!名曲の数々で巡る人生『ジュリア(s)』ピアニストとしての成功を夢見るジュリアの人生を、些細な偶然と選択の積み重ねで枝分かれし、交差する4つの人生として描くヒューマンドラマ。2010年製作の『ピアノ調律師』で、第37回セザール賞短編映画賞を獲得したオリバー・トレイナーが長編監督デビューを飾る。主演には『社会から虐げられた女たち』(21)や『ブラック・ボックス 音声分析捜査』(21)のルー・ドゥ・ラージュが務め、ラファエル・ペルソナ、イザベル・カレ、グレゴリー・ガドゥボワなどの演技派が脇を固める。名曲の数々で彩られる並行世界を辿る、ジュリアの4つの人生…。その選択とあらゆる可能性を肯定する、感動の「人生賛歌」だ。料理で世界を変える『ウィ、シェフ!』『パリ、ジュテーム』(06)、『イングロリアス・バスターズ』(09)、『インセプション』(10)、『ヒューゴの不思議な発明』(11)など、大物監督たちの下で助監督を経験し、初監督作『社会の片隅で』以降、移民大国フランスが抱える深刻な問題を社会派コメディとして発表してきた39歳のルイ=ジュリアン・プティが監督を務める本作は、実在のシェフ、カトリーヌ・グロージャンをモデルに物語を構築した、料理が人と人を繋ぐ物語。主演の「シェフ」ことカティ・マリーを演じるのはセドリック・クラピッシュ監督『フランス、幸せのメソッド』や、レア・セドゥ主演の『美女と野獣』(14)や日本でも大ヒットした『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(18)など、オールラウンダーとして大活躍のオドレイ・ラミー。親身で少し気弱な人のいい施設長には『唇を閉ざせ』(07)、『最強のふたり』(11)などのフランスの名優、フランソワ・クリュゼが扮する。わたしは母親で、娘で、恋人『それでも私は生きていく』第66回ベルリン国際映画祭で銀熊(監督)賞を受賞し、いまやフランス映画界を代表する存在となったミア・ハンセン=ラブ監督の8作目。自身の経験を基に“悲しみ”と“喜び”、正反対の状況に直面する一人の女性の心の機微を繊細に描き、“人生讃歌”とも言える上質なヒューマンドラマに仕上げた。中でも光るのが主人公サンドラを演じるレア・セドゥの存在感。彼女の起用について、「人間味のある人物としてカメラで捉えたかった」と監督が語る通り、複雑な心境を見事に表現し、第75回カンヌ国際映画祭にてヨーロッパ・シネマ・レーベルを受賞した。エリック・ロメール監督作品を思わせる陽光や草木の緑など、35ミリフィルムで撮影された温かみのある色彩にも注目だ。『パリタクシー』は全国にて公開中。『ジュリア(s)』『ウィ、シェフ!』『それでも私は生きていく』は5月5日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:それでも私は生きていく 2023年5月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2023年04月23日カンヌ映画祭のオープニング作品に『Jeanne du Barry』が選ばれた。フランス人女優マイウェンが主演と監督を兼任する歴史映画。ジョニー・デップがルイ15世役で出演する。フランス語映画で、デップのセリフもフランス語だ。デップは以前からフランスが好きで、フランスに不動産も所有している。フランス人歌手で女優のヴァネッサ・パラディとは14年、事実婚していた。映画祭の開幕日は5月16日。『Jeanne du Barry』は同じ日にフランスで公開となる。デップが映画に出演するのは2020年の『MINAMATA―ミナマター』以来、3年ぶり。文=猿渡由紀
2023年04月06日フランス映画『ウィ、シェフ!』が2023年5月5日(金・祝)に公開される。フランス映画『ウィ、シェフ!』フランス映画『ウィ、シェフ!』は、天涯孤独のシェフ・カティが同伴者のいない未成年者という意味の“UAM”と呼ばれる移民の子どもたちと料理で心を通わせ、彼らの生きていく道を支援していく様を描いた映画だ。移民大国フランスの実在するシェフ、カトリーヌ・グロージャンをモデルに物語を構築し、移民の子どもたちを調理師として育成する社会活動を題材にした社会派コメディだ。物語は、⼀流レストランのシェフだったカティが、⾃⽴⽀援施設に就職するところから始まる。施設⻑のロレンゾが「⼦供たちをアシスタントにしてはどうか」と提案したことから、カティは少年たちに料理を指導することに。それぞれが帰国できない事情を抱え、料理には全くの素⼈、そしてフランス語も苦⼿な少年たちは、カティの厳しい指導に反発しながらも、料理を覚えようと奮闘。一生懸命に取り組む少年たちと、カティは次第に心を通わせていく。主演にオドレイ・ラミー主人公のカティは、『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』に出演したオドレイ・ラミー。ミシュラン一つ星レストラン「アピシウス」と「ディヴレック」のキッチンで、シェフ2名から数か月間の指導を受けた後、撮影に臨んだ。移民の少年たちを支援する施設長のロレンゾには、『最強のふたり』の大富豪役で日本でも人気のあるフランソワ・クリュゼを起用。また施設で暮らす少年たちを演じるのは、実際にパリの移民支援施設で暮らす若者たち300人以上の中からオーディションで選ばれた40名だ。カティ・マリー…オドレイ・ラミー主人公・人付き合いが苦手な天涯孤独のシェフ。有名レストランを辞め、移民支援施設の料理人として働く。ロレンゾ…フランソワ・クリュゼ移民支援施設の施設長。カティと対立しながらも、全身全霊で少年たちを支援する。サビーヌ…シャンタル・ヌーヴィル住み込み教師。ファトゥ…ファトゥ・カバカティの親友。監督はルイ=ジュリアン・プティ監督は、タランティーノ、ノーラン、スコセッシほか⼤物監督たちの下で助監督を経験してきたルイ=ジュリアン・プティ。これまでも、移⺠⼤国フランスが抱える深刻な問題を、涙と笑いの社会派コメディとして発表してきた。映画『ウィ、シェフ!』あらすじフランスの港町、ダンケルク。料理番組「ザ・コック」で有名なレストランで働くスーシェフ・カティは、料理を勝手にアレンジされ喧嘩し、店を辞めてしまう。やっと見つけた仕事は、移民支援施設の住み込み料理人だった。日々、移民の少年たちの働き口を探している施設長のロレンゾは、カティ1人の料理人の人手不足を解消するため、少年たちを料理のアシスタントにすることを提案。カティは料理に関して全く素人の少年たちや、少年たちを守るロレンゾと接するうちに、本気で彼らを“一流の料理人”に育て上げたいと思うように。その真摯な姿勢が伝わり、移民支援施設に調理師専門コース新設話が持ち上がったが、資金不足の高い壁が立ちはだかる。そこでカティは因縁の番組「ザ・コック」に出場し、優勝賞金5万ユーロ獲得を決意。カティと少年たちの人生と夢をかけた、料理バトルが始まった……。【作品詳細】映画『ウィ、シェフ!』公開日:2023年5月5日(金・祝)原題:LA BRIGADE監督:ルイ=ジュリアン・プティ脚本:ルイ=ジュリアン・プティ、リザ・ベンギーギ・デュケンヌ、ソフィー・ベンサドゥン出演:オドレイ・ラミー、フランソワ・クリュゼ、シャンタル・ヌーヴィル、ファトゥ・キャバ、ヤニック・カロンボ、アマドゥ・バー、ママドゥ・コイタ、アルファ・バリー、ヤダフ・アウェル、ブバカール・バルデ配給:アルバトロス・フィルム
2023年03月30日2021年夏に公開された長編アニメーション映画『岬のマヨイガ』が、フランスで行われた「International Film Festival for Young Audiences Ciné Junior」で「中学3年生の賞」、「Festival Les Toiles Filantes」でKids Jury部門「ペサックレジャーセンター審査員賞」「メリニャックのレジャーセンター審査員賞」を受賞しました。「第76回毎日映画コンクール」にてアニメーション映画賞を受賞し、世界最大規模のアニメーション映画祭である「アヌシー国際アニメーション映画祭 2022」では長編部門作品にノミネートされました。フランスでは2023年6月28日より劇場公開が決定しています。映画『岬のマヨイガ』ビジュアル本作は『千と千尋の神隠し』に影響を与えた小説「霧のむこうのふしぎな町」など、長年にわたり愛され続けるベストセラーを世に送り出した作家・柏葉幸子による小説「岬のマヨイガ」(講談社刊)が長編アニメーション映画です。居るべき場所を見失った 17 歳の少女と声を失った 8 歳の女の子がたどりついた、懐かしくてすこしふしぎな伝説の家《マヨイガ》。血のつながりがない新しい家族たちとの、ふしぎだけど温かい共同生活が“岬のマヨイガ”で紡がれていく、心が優しく包み込まれるノスタルジック・ファンタジー作品。主人公・ユイを5歳で出演したテレビドラマ「Mother」で脚光を浴び、NHK 大河ドラマ「麒麟がくる」で明智光秀の娘・たま役で出演するなど数々の映画、ドラマ、CM などで活躍中の国民的女優・芦田愛菜が演じ、ふしぎなおばあさん・キワを、世代を超えて支持され続けている名実ともに日本を代表する女優・大竹しのぶ。そして声を失った少女・ひよりを演じるのは、3歳から子役として活動し、連続テレビ小説『なつぞら』(NHK/2019年)で奥原なつ役(ヒロインの子供時代)を演じ大きな反響を呼んだことも記憶に新しい、本作で声優初挑戦となる粟野咲莉が大抜擢され、各世代をけん引する演技派女優達が出演しています。主題歌は、今音楽業界で最も注目を浴びているオルタナティブロックバンド・羊文学が本作のために書き下ろした「マヨイガ」を起用しています。映画『岬のマヨイガ』Blu-ray&DVD発売中!映画『岬のマヨイガ』Blu-ray&DVDジャケット【価格】●Blu-ray完全生産限定版:8,000円(税抜)通常:5,800円(税抜)●DVD4,800円(税抜)【完全生産限定版特典】①キャラクターデザイン・総作画監督清水 洋 描き下しジャケット②特製ブックレット(72P)・原作 柏葉幸子×監督 川面真也 対談・荒俣宏が語る「岬のマヨイガ」の民俗学的な楽しみ方・原画③劇場パンフレット(縮刷版)④映像特典・ティザーPV、特報映像、本予告、・公開直前映像(ユイ篇.・ひより篇.・キワさん篇・ふしぎっと篇.)、・公開直前CM①・②、公開直前予告、・ユイとキワさんの秘伝レシピ長編アニメーション映画『岬のマヨイガ』作品情報【イントロダクション】居るべき場所を見失った17才の少女と声を失った8歳の女の子がたどりついたのは、懐かしくてすこしふしぎな伝説の家《マヨイガ》でした――。居場所を失った17歳の少女・ユイ。彼女が辿り着いたのは、どこか懐かしさと共に温かみを感じさせる、海の見える古民家“マヨイガ”だった。それは、“訪れた人をもてなす家”という岩手県に伝わるふしぎな伝説。血のつながりがない新しい家族たちとの、ふしぎだけど温かい共同生活が、新しい居場所“岬のマヨイガ”で紡がれていく。「魔女の宅急便」をはじめとした歴代受賞作でも知られる野間児童文芸賞を受賞した「岬のマヨイガ」を原作に、主人公・ユイを演じるのは自らも17歳になる国民的女優・芦田愛菜。心が優しく包み込まれる、ノスタルジック・ファンタジーがいま始まる――。【ストーリー】ある事情で家を出てきた17歳のユイと、両親を事故で亡くしたショックで声を失った8歳のひより。居場所を失った二人は、ふしぎなおばあちゃん・キワさんと出会い、海を見下ろす岬に建つふしぎな古民家“マヨイガ”に住むことに。なりゆきでキワさんに着いて来てしまった二人だったが、訪れた人をもてなす伝説の家“マヨイガ”、そしてキワさんの温もりに触れ、それぞれ傷ついた心は次第に解きほぐされていく。そんなある日、キワさんを訪ねて“ふしぎっと”と呼ばれる優しい妖怪たちがやって来て――【原作情報】「岬のマヨイガ」著:柏葉幸子絵:さいとうゆきこ発行:講談社【書籍情報】「岬のマヨイガ映画ノベライズ」文:森川成美原作:柏葉幸子脚本:吉田玲子 「小説劇場版アニメ岬のマヨイガ著・脚本:吉田玲子原作:柏葉幸子 【キャスト】ユイ:芦田愛菜キワさん:大竹しのぶひより:粟野咲莉豊沢川の河童:伊達みきお(サンドウィッチマン)北上川の河童:富澤たけし(サンドウィッチマン)馬淵川の河童:宇野祥平小鎚川の河童:達増拓也(岩手県知事)座敷童:天城サリー【スタッフ】原作:柏葉幸子「岬のマヨイガ」(講談社刊)監督:川面真也脚本:吉田玲子キャラクター原案:賀茂川ふしぎっとキャラクター原案:丹治匠キャラクターデザイン・総作画監督:清水洋美術監督:畠山佑貴色彩設計:水野愛子CGディレクター:高野慎也撮影監督:渡辺有正編集:長谷川舞音楽:宮内優里主題歌:羊文学『マヨイガ』F.C.L.S. (Sony Music Labels Inc.)音響監督:木村絵理子録音調整:内田誠音響制作:東北新社統括プロデューサー:高瀬透子プロデューサー:松尾 拓、竹枝 義典、岩崎 紀子制作:david production製作:「岬のマヨイガ」製作委員会配給:アニプレックス助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会※画像をご使用の際は、下記コピーライト表記の記載をお願い致します。※©柏葉幸子・講談社/2021「岬のマヨイガ」製作委員会映画「岬のマヨイガ」 公式サイト|2021年8月27日(金)公開 : : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月17日フランスで50年以上愛される児童書「プチ・ニコラ」を初めてアニメ映画化した『Little Nicholas Happy as can be』(英題)が邦題『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』として6月9日(金)より公開されることが決定。日本版ポスタービジュアルも解禁された。パリの街並みを望む小さなアトリエ。イラストレーターのサンペと作家のゴシニは、いたずら好きの男の子のキャラクター、ニコラに命を吹き込んでいた。大好きなママのおやつ、校庭での仲間達との喧嘩、先生お手上げの臨海学校の大騒ぎ…。ニコラを描きながら、望んでも得られなかった幸せな子ども時代を追体験していくサンペ。また、ある悲劇を胸に秘めるゴシニは、物語に最高の楽しさを与えていった。児童書「プチ・ニコラ」の心躍らせる世界を創造しながら、激動の人生を思う2人。ニコラの存在は、そんな彼らの友情を永遠のものにしていく。フランスで50年以上愛され続け、世界30か国で翻訳されているロング・セラー「プチ・ニコラ」。その魅力の源は、親友同士の原作者、ジャン=ジャック・サンペとルネ・ゴシニの運命に屈することのない人生にあった。本作を初めてアニメーション作品として映画化するにあたり、原作のイラストレーターであるジャン=ジャック・サンペがグラフィック・クリエーターとして参加。原作者2人の人生に「プチ・ニコラ」の物語を交えて描く、子ども時代へのノスタルジーと創作の喜びに満ちた物語として完成させた。本作は、昨年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映されると、「繊細で優しさにあふれた傑作」(Le Monde)、「心があたたまり、喜びに溢れる1本」(Screen Daily)と賞賛され、その後、2022年アヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞となるクリスタル賞をはじめ、プチョン国際アニメーション映画祭、ケンブリッジ映画祭で観客賞を受賞するなど高く評価された。ジャン=ジャック・サンペはアニメ映画制作にあたり、親友でもあった亡きルネ・ゴシニの記録に基づくリアリティを大切にしたという。そしてカンヌ国際映画祭での上映やアヌシーでの最高賞受賞を見届けて、2022年に89歳で亡くなった。世界中で愛されるニコラの誕生と、作家とイラストレーターふたりの波乱に満ちた人生、その中で育まれた友情に誰もがノスタルジーと共感を覚えるに違いない。併せて解禁された日本版ポスタービジュアルは、“小さなアトリエから生まれた大きな物語”というコピーが配され、2人の原作者が、パリの小さなアトリエで「プチ・ニコラ」を創造する様子と、222作品もの物語が生まれた作家ルネ・ゴシニのタイプライターにやんちゃなニコラが横たわり、2人が創造する世界を待っているような様子を表現している。窓の外にはパリの街並み。パリを舞台に、原作者2人がどのようにプチ・ニコラを生み出したのか…?愉快で温かい物語の始まりを予感させるポスタービジュアルとなっている。さらに本作は、3月17日(金)~22日(水)に開催される第1回新潟国際アニメーション映画祭コンペティション部門に出品されることも決定しており、3月19日(日)、20日(月)には、2人の監督アマンディーヌ・フルドン、バンジャマン・マスブルを迎えて、ジャパンプレミア上映が予定されている。『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』は6月9日(金)より新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年03月03日しばひろ(@hirokokokoron)さんは、フランス人のパートナーであるガイックさんと、2人の間に生まれた息子さんと、フランスで生活をしています。ある日、息子さんを抱っこして外出をした際、前からベビーカーに乗った子供とその母親がやってきたそうです。子供は、息子さんに気付くと…。先輩べべ pic.twitter.com/li90F0JTla — しばひろ (@hirokokokoron) February 26, 2023 子供は興奮した様子で、息子さんを指差しし、「彼は赤ちゃん!」とフランス語でいっていたそうです。その子供も、息子さんよりは大きいものの、ベビーカーに乗るくらいまだ幼い『赤ちゃん』であることは変わりありません。心の中で思わず「あなたも、赤ちゃん」とつぶやいた、しばひろさんなのでした。投稿には共感の声が相次いでいます。・分かる~!うちの子もいろんな子を指差して「赤ちゃん」っていってます。・8歳児がうちの子に「やっぱり子供はかわいい」っていっていて、「あなたもかわいいよ」と思いました。・尊いです。『君も赤ちゃんだよ現象』は全世界共通なんですね。自分自身もまだ幼いのに、自分よりも小さな子供を「かわいい」と感じる純心な気持ちが、なんともほほ笑ましいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月28日パリのシンボル、エッフェル塔の設計者をロマン・デュリスが演じる映画『エッフェル塔~創造者の愛~』から、今回初めてフランス映画に挑戦するエマ・マッキーの新規場面写真が解禁となった。本作は、フランス・パリにある誰もが知る世界遺産エッフェル塔の完成に挑戦したギュスターヴ・エッフェルが成功を掴む影で、ある女性への秘た想いを情熱的かつ大胆に創作したヒューマン・ラブストーリー。ギュスターヴと情熱的な恋愛に身を投じるヒロイン・アドリエンヌを演じたのが、イギリス発のNetflixドラマ「セックス・エデュケーション」でメイヴ・ワイリー役を演じてブレイクしたエマ・マッキー。物語を牽引する大胆にして繊細なキャラクターはドラマの人気の一因となり、第4シリーズの製作が開始するほどの大ヒット作となっている。エマ・マッキーまた、次に彼女が注目を集めたのは、映画『ナイル殺人事件』で演じた事件の鍵を握るジャクリーン役。「ミステリーの女王」アガサ・クリスティが生み出した名探偵ポワロシリーズをケネス・ブラナーが監督・主演を務めた映画化シリーズ第2弾で、事件を追うごとに謎を深めていく複雑なキャラクターと深紅のドレスを身にまとった美しい姿が話題となった。今回『エッフェル塔~創造者の愛~』では、自身のルーツの1つである“フランス”映画へ初出演。主演のロマン・デュリスは「彼女にアドリエンヌ役をオファーしたのは天才的なアイデアだった」と絶賛を送り、「エマはすべてを備えた演技をする。身体を使う場面もエネルギッシュで楽しげに、自信をもってこなす。ドラマチックなシーンで純粋な感情を伝えるときと同じようにね。共演した一つ一つのシーンを二人で助け合いながら演じたよ」と撮影をふり返る。また、キャスティングも担当した製作のヴァネッサ・ファン・ザイレンは「セックス・エデュケーション」を視聴していた時のエピソードを交え、「ドラマの第1話を見ていたときに、ピンときたんです。たった今アドリエンヌ役を見つけた、エマ・マッキー!って。私には、未来のメリル・ストリープが見えたんです」と明かす。「彼女がフランス語を話せることもわかったので、彼女のエージェントを調べました。監督のマルタン(・ブルブロン)に話したところ、彼も賛成してくれて、24時間後には二人でロンドン行の電車に乗っていました」とコメントする。そして、そのブルブロン監督は「この映画で重要なものの大半は、エマが演じるアドリエンヌの反応力にかかっているんだ。彼女の決断が、彼女のいくつかの行動とともに、物語を導いていく。アドリエンヌの背後には塔があり、逆もまた然りだ。エマがそんなアドリエンヌを、元気さと優雅さをもって完璧に演じてくれている」と彼女に全幅の信頼を寄せていたことを教えてくれた。今後、エマはマーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、ケイト・マッキノンなど人気俳優とともに名を連ねる実写版『Barbie』(原題/2023)や、名著「嵐が丘」の作者エミリー・ブロンテの伝記映画『Emily』(原題/公開日未定)で初主演を飾るなど、大きな作品が続々と決まっている。快進撃を続ける彼女の魅力が、本作には詰まっているといえそうだ。『エッフェル塔~創造者の愛~』は3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔 ~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年01月31日フランス映画『幻滅』が、2023年に公開される。監督はグザヴィエ・ジャノリ。セザール賞で7冠、バルザック作品を映画化映画『幻滅』は、19世紀フランスを代表する文豪オノレ・ド・バルザックが書き上げた『幻滅̶̶メディア戦記』を映画化するもの。セザール賞において、作品賞、最優秀助演男優賞、有望新人男優賞を含む最多7冠を受賞した注目作が、日本でも公開される。“欲望と快楽”にまみれる青年を描く社会派人間ドラマオノレ・ド・バルザックが44歳で書き上げた「人間喜劇」の一編、『幻滅̶̶メディア戦記』は、“欲望と快楽”にまみれていく青年の姿を、冷徹に描いた作品。19世紀前半、詩人としての成功を夢見る青年リュシアンがパリに上京し、欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていく様を描いた。映画化にあたり、監督のグザヴィエ・ジャノリが注目したのは、200年も前の物語である『幻滅̶̶メディア戦記』が、現代と酷似したメディアの状況を、鋭利に捉えている点。“現代でいうフェイクニュースやステルスマーケティングが、当時のパリでも横行していた”という驚きの事実が伝わるよう、映画『幻滅』では物語の現代的な要素を強調し、風刺に富んだ社会派人間ドラマに仕立てている。バンジャマン・ヴォワザンやヴァンサン・ラコストが出演出演は、映画『幻滅』でセザール賞の有望新人男優賞に輝いたバンジャマン・ヴォワザンや、最優秀助演男優賞を受賞したヴァンサン・ラコストなど。その他、セシルド・フランス、サロメ・ドゥヴェル、ジェラール・ドパルデュー、ジャンヌ・バリバー、ジャン=フランソワ・ステヴナンらも参加している。■主人公・リュシアン...バンジャマン・ヴォワザン文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアン。憧れのパリに、人妻ルイーズと駆け落ち同然で上京するも、世間知らずのため、社交界で笑い者にされる。生活のために新聞記者として働くが、金のために魂を売る同僚に感化され、当初の目的を忘れてしまい...。フランソワ・オゾンの『Summer of 85』で注目を浴びたバンジャマン・ヴォワザンが、セザール賞において有望新人男優賞を受賞。■リュシアンの先輩...ヴァンサン・ラコストリュシアンの先輩格として彼を教育していくジャーナリスト。『アマンダと僕』のヴァンサン・ラコストが演じ、セザール賞で最優秀助演男優賞を獲得した。■ナタン...グザヴィエ・ドラン私欲にまみれた人々のなかで唯一、誠実にリュシアンを見守る作家。リュシアンに対し「嘘の記事や批評に価値なんてない。真実で戦え」と忠告する。監督としても世界的な人気を誇るグザヴィエ・ドランが演じる。監督はグザヴィエ・ジャノリ監督は『偉大なるマルグリット』のグザヴィエ・ジャノリ。学生時代から「バルザックの原作を映画化したい」と考えていたというグザヴィエ・ジャノリは、映画『幻滅』について下記の通り語っている。「わたしはとても肉体的な感覚や刺激を映画に持ち込みたかった。サロンの人々の動き、パリの異なるエリアの大衆の猥雑とした雰囲気、あるいは時代が移り変わっていくそのスピード、そういったダイナミックなムーブメントを生み出しながら、ここに登場する人々の人生、悲劇と喜劇を結びつけたいと思ったのです」<映画『幻滅』あらすじ>舞台は19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻、ルイーズと駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で笑い者にされる。生活のためになんとか手にした新聞記者の仕事において、恥も外聞もなく金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていくが…。【詳細】映画『幻滅』公開日:2023年4月14日(金)出演:バンジャマン・ヴォワザン、セシル・ド・フランス、ヴァンサン・ラコスト、グザヴィエ・ドラン、サロメ・ドゥヴェル、ジェラール・ドパルデュー、ジャンヌ・バリバー、ジャン=フランソワ・ステヴナン監督:グザヴィエ・ジャノリ脚本:グザヴィエ・ジャノリ撮影:クリストフ・ボーカルヌ ‒ AFC SBC編集:シリル・ナカシュ美術:リトン・デュピール=クレモン ‒ ADC2022年/フランス映画/フランス語/149分/カラー/5.1ch デジタル/スコープサイズ/原題:Illusions perdues 字幕:手束紀子 配給:ハーク 配給協力:FLICKK R-15
2022年11月07日記念すべき30回目を迎える今年のフランス映画祭のフェスティバル・ミューズに、女優の石田ゆり子が決定。キービジュアルも公開された。クリスマスシーズンの祝祭感溢れる冬の横浜にて開催される今年のフランス映画祭。記念回ということもあり、これまで以上の華やかさが演出される予定だ。また、今年で3回目の実施となるドライブインシアターも、電気自動車(EV)だけを集めた日本で唯一のイベントとして実施予定。本映画祭のハイライトであるフランス人アーティストの来日は、今年こそ実現するべく目下調整中だという。今回、日仏の架け橋になるフェスティバル・ミューズに就任することとなった石田さんは、記者会見及びオープニング・セレモニーに登場し、映画祭を華やかに彩る予定。「節目の年に呼んでいただき、たいへん光栄であると共に、深い幸せを感じております」と喜んだ石田さんは、「映画は、人と人を繋ぐ幸せな芸術です。その架け橋のひとかけらになるべく私も日々精進したいと思います。12月を楽しみにしております」とコメント。映画祭主催のユニフランス会長セルジュ・トゥビアナは「フランス映画の最高の作品群を日本の観客にお観せできることを心待ちにしております。そしてこの機会にフランスと日本を結ぶ貴重な友情関係を祝うことができるのを心から楽しみにしております」と開催に向けてメッセージを寄せている。「フランス映画祭2022 横浜」は12月1日(木)~4日(日)みなとみらい21地区を中心に開催。(cinemacafe.net)
2022年10月05日フランス映画『あのこと』が、2022年12月2日(金)にBunkamura ル・シネマ 他にて全国順次公開公開される。ヴェネチア国際映画祭“金獅子賞”受賞作2021年ヴェネチア国際映画祭にて、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ率いる審査員満場一致で最高賞である金獅子賞を受賞した映画『Happening(英題)』が、映画『あのこと』として日本公開。『あのこと』の物語の舞台は1960年代のフランス。当時のフランスでは法律で中絶が禁止され、処罰されていた。そんな中、望まぬ妊娠をした主人公の大学生・アンヌは自らが願う未来をつかむため、あらゆる解決策を模索。迫りくるタイムリミットに焦燥しながらも、1人で戦うアンヌの12週間が描かれる。主人公アンヌと“一体化”したかのような圧倒的没入感『あのこと』の特別な魅力は、アンヌと身も心も“一体化”したかのような没入感だ。アンヌの「恐怖と怒りと情熱」を一部始終“体感”できる、溺れるほどの臨場感が観客に迫る。アンヌが時の経過とともにどんどん孤立し追い詰められていく様子や、全編を通してアンヌにぴったりと肉薄した鬼気迫る映像が、ヒリヒリとした鮮烈な「体験型」映画体験をもたらす。監督はオードレイ・ディヴァン、原作はアニー・エルノー『事件』監督を務めるのは、本作をきっかけに世界中から注目を集めるオードレイ・ディヴァン。原作は、アニー・エルノーが自身の実話を基に書き上げた小説『事件』だ。尚、アニー・エルノーは、日本時間2022年10月6日(木)、ノーベル文学賞受賞が発表された。〈アニー・エルノーから映画『あのこと』への手紙〉映画『あのこと』を鑑賞し、私はとても感動しています。オードレイ・ディヴァン監督に伝えたいことはただ一つ。「あなたは真実の映画を作った」ということです。ここでいう真実味というのは、法律で中絶が禁止され、処罰されていた1960年代に、少女が妊娠することの意味にできる限り、真摯に近づいたという意味です。この映画は、その時起こったことに、異議を唱えるわけでも判断を下すわけでもなく、事実を劇的に膨らませているわけでもありません。オードレイ・ディヴァンには、1964年のあの3ヶ月間に私に起きた残酷な現実のすべてを、臆せず見せる勇気がありました。また、「23歳の私自身」でもあるアンヌを演じるのは、アナマリア・ヴァルトロメイ以外には考えられません。当時のことを覚えている限りでは、彼女はとてつもなく忠実かつ正確に演じています。20年前、私は本の最後に、1964年のあの3ヶ月間に私に起きたことは、私の身体があの時代と当時のモラルを「総合的に経験」した結果だと書きました。中絶が禁止されていたあの時代から、新しい法律の制定へ。私が描いた真実を、オードレイ・ディヴァン監督は、映画の中で余すことなく伝えてくれました。主演はアナマリア・ヴァルトロメイ主人公のアンヌを演じるのは、アナマリア・ヴァルトロメイ。子役時代に『ヴィオレッタ』で娘役を務めるなど活躍し、『あのこと』の演技でセザール賞を受賞した。〈映画『あのこと』あらすじ〉1960年代、中絶が違法だったフランス。大学生のアンヌは予期せぬ妊娠をするが、学位と未来のために今は産めない。選択肢は1つ――。アンヌの毎日は輝いていた。貧しい労働者階級に生まれたが、飛びぬけた知性と努力で大学に進学し、未来を約束する学位にも手が届こうとしていた。ところが、大切な試験を前に妊娠が発覚し、狼狽する。中絶は違法の60年代フランスで、アンヌはあらゆる解決策に挑むのだが──。【詳細】映画『あのこと』公開日:2022年12月2日(金)監督:オードレイ・ディヴァン出演:アナマリア・ヴァルトロメイ、サンドリーヌ・ボネール原作:アニー・エルノー『事件』配給:ギャガ2021/フランス映画/カラー/ビスタ/5.1ch デジタル/100 分/翻訳:丸山垂穂
2022年09月12日フランス映画『デリシュ!』が、2022年9月2日(金)より、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー。フランス革命前夜「世界初のレストラン」誕生秘話が明らかに映画『デリシュ!』が描くのは、“美食の国”フランスで、世界初のレストランを作った男の爽快なヒューマンドラマ。貴族と庶民が同じ場所で食を共にすることが考えられなかった時代に、フランス革命と共に訪れた「食の革命」を描く。舞台となるのは、1789年、フランス革命前夜。主人公の宮廷料理人マンスロンは、自慢の創作料理「デリシュ」にジャガイモを使ったことが貴族たちの反感を買い、仕えていた公爵から解雇されてしまう。息子と共に実家へ戻ったマンスロンの前に現れたのは、弟子入りを懇願する謎めいた女性ルイーズ。マンスロンはルイーズや息子の助けを得ながら、世界で初めて一般人のために開かれたレストランをオープンさせることになるのだが、その噂が公爵まで届いてしまう。誰もが食事をして楽しめる、世界で初めての「レストラン」はいかにして生まれたのか?レゴリー・ガドゥボワやイザベル・カレが出演■主人公マンスロン...グレゴリー・ガドゥボワ誇り高い宮廷料理人。自慢の創作料理が貴族たちの反感を買い、公爵から解雇を言い渡されるが、ルイーズや息子に支えられ、料理人としての誇りを取り戻していく。主人公を演じるのは、『グッバイ・ゴダール!』『オフィサー・アンド・スパイ』のグレゴリー・ガドゥボワ。グレゴリー・ガドゥボワは撮影中、役柄になりきって料理を作り、その美味しい料理を残さずに平らげていたという。その熱心さは、料理監修者たちが口を揃えて「グレゴリー・ガドゥボワは特に熱心で、料理の楽しさを覚え、自分で用意した料理を全て食べていました」と話すほど。さらに、プロの料理人の手さばきを再現するために、自宅でも料理の練習に打ち込むなど、徹底した役作りの上でマンスロンの演技に臨んだ。■ルイーズ...イザベル・カレマンスロンに弟子入りする謎の女性。マンスロンは「弟子は不要」と断り続けるも、ルイーズの熱意に押されて希望を受け入れる。ルイーズはやがて、マンスロンと共に、料理で公爵と対決することに。『記憶の森』でセザール賞主演女優を受賞したイザベル・カレが演じる。■公爵...バンジャマン・ラベルネ■マンスロンの息子...ロレンゾ・ルフェーブル監督はエリック・ベナール監督は、フランスで長きにわたって脚本家として活躍するエリック・ベナール。映画『デリシュ!』は長編第7作目、初の時代劇となる。<映画『デリシュ!』あらすじ>1789年、フランス革命前夜。誇り高い宮廷料理人のマンスロンは、公爵主催の食事会で渾身の料理を振る舞う。しかし、自慢の創作料理「デリシュ」にジャガイモを使ったことが貴族たちの反感を買い、公爵から解雇されてしまう。失意を抱えたマンスロンは息子を連れて実家に戻る。ある日、料理を学びたいという謎めいた女性ルイーズが現れる。弟子は不要と断り続けるが、熱意に押されて彼女の希望を受け入れるのだった。やがて、マンスロンは美味しい料理を作る喜びを再発見していく。そして、ルイーズの助けとの息子の協力を得て、世界で初めて一般人のために開かれたレストランを開く。店はたちまち評判となり、公爵にその存在を知られてしまう…。【詳細】映画『デリシュ!』公開日:2022年9月2日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー出演:グレゴリー・ガドゥボワ、イザベル・カレ、バンジャマン・ラベルネ、ギヨーム・ドゥ・トンケデックプロデューサー:クリストフ・ロシニョン & フィリップ・ボエファール監督:エリック・ベナール脚本:エリック・ベナール、ニコラ・ブークリエフ撮影:ジャン=マリー・ドルージュ音楽:クリストフ・ジュリアン2020/フランス・ベルギー/フランス語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/112分 原題:DÉLICIEUX
2022年07月15日ウディ・アレンが全フランス人キャストで次の映画を作ることがわかった。言語はフランス語になる。危険なロマンチックスリラーで、『マッチポイント』のような感じの作品になるとのことだ。主要なキャストはほぼ決まっており、撮影は9月にパリでスタートする。アレンはこれまでにもパリ、バルセロナ、ロンドン、ローマなどヨーロッパで映画を撮影してきたが、これらの映画で主要キャストはアメリカ人だった。オール外国人キャストで外国語の映画は初の挑戦だ。今作はアレンの50本目の映画。これが最後の映画になるかもしれないともアレンは述べている。文=猿渡由紀
2022年07月06日夢枕獏のベストセラー小説を谷口ジローが漫画化した『神々の山嶺』が、フランスでアニメーション映画化。日本では、2022年7月8日(金)より公開される。夢枕獏×谷口ジローの傑作『神々の山嶺』原作となる小説『神々の山嶺』は、作家・夢枕獏によるベストセラー。1924年に世界初のエベレスト登頂を目指し、頂上付近で姿を消した登山家ジョージ・マロリーの謎を起点に描かれる、山岳冒険ミステリーだ。小説『神々の山嶺』は、1998年に第11回柴田錬三郎賞を受賞した。また、同作を谷口ジローが漫画化。漫画版『神々の山嶺』も2001年に、第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・優秀賞を受賞しており、いずれも作者の代表作として、現在も愛され続ける作品だ。尚、2016年には映画『エヴェレスト 神々の山嶺』として実写映画化もされている。フランスでアニメ化、実写では再現不可能な登山シーンを映像にそんな『神々の山嶺』がフランスでアニメ化。「登山家マロリーはエベレスト初登頂に成功したのか?」という登山史上最大の謎に迫りながら、孤高のクライマー・羽生と、彼を追うカメラマン・深町が、不可能とされる冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む姿を描く。大ヒットアニメーション映画『ウルフウォーカー』の製作チームが、実写では再現不可能な命がけの登攀シーンを、限界までリアルを追求し圧巻の映像で表現。フランスでは300超の劇場で上映され、13万人超動員の大ヒットを記録した。漫画版を手がけた漫画家・谷口ジローはフランスでも人気を誇り、その人気はフランス文化省から芸術文化勲章シュヴァリエ章を授与されるほど。「漫画界の小津安二郎」とも称されている。フランスアニメ界からの熱烈なオファーにより、漫画「神々の山嶺」のアニメ映画化が決定すると、谷口自身も二度渡仏して製作に参画した。アニメが完成するまで、7年にわたる歳月がかけられている。尚、原作者の作家・夢枕獏は、映画『神々の山嶺』公開に向け、「二度観れば二度、三度観れば三度のあらたな感動がある。これはそういう映画だ。谷口ジローにこれを観せたかった」とコメントを寄せた。〈映画『神々の山嶺』あらすじ〉「登山家マロリーがエベレスト初登頂を成し遂げたかもしれない」といういまだ未解決の謎。その謎が解明されれば歴史が変わることになる。カメラマンの深町誠は、ネパールで何年も前に消えたとされる孤高のクライマー・羽生丈二が、マロリーのカメラを手に去っていく姿を目撃。深町は、羽生を見つけ出し謎を突き止めることを決心。彼の行方を追う。日本限定の吹き替え版、堀内賢雄ら豪華声優キャスト映画『神々の山嶺』は、凱旋上映となる日本でのみ、豪華声優陣の吹き替え版が上映される。主人公の1人・深町誠の声を担当するのは、堀内賢雄。ブラッド・ピッドの吹き替えや「機動戦士ガンダム ZZ」「ポケットモンスター」といったアニメ作品にも参加している。また、孤高のクライマー羽生丈二の声は、「攻殻機動隊」「ブラック・ジャック」などのアニメから、世界的人気ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズのスネークなどで知られる大塚明夫が務める。〈登場人物/吹替キャスト〉・深町誠(堀内賢雄)…カメラマン。登山家マロリーの謎を追う。・羽生丈二(大塚明夫)…孤高のクライマー。前人未踏の冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む。・文太郎(逢坂良太)…羽生の後輩であり、登山仲間。・涼子(今井麻美)…文太郎の姉。羽生の行方の手がかりを握る。第74回カンヌ国際映画祭で正式上映アニメーション映画『神々の山嶺』は、第74回カンヌ国際映画祭で正式上映。アニメだからこそ描くことのできる驚異的なスケールに観客や批評家たちが息を呑み絶賛し、第47回セザール賞ではアニメーション映画賞受賞を果たした。【詳細】映画『神々の山嶺』公開日:2022年7月8日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開監督:パトリック・インバート原作:『神々の山嶺』作・夢枕獏、画・谷口ジロー(集英社刊)〈日本語吹替キャスト〉出演:堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美配給:ロングライド、東京テアトル2021年/94分/フランス、ルクセンブルク/仏語/1.85ビスタ/5.1ch/原題:LE SOMMET DES DIEUX/吹替翻訳:光瀬憲子
2022年05月15日重厚感とモダンさを兼ね備えた上質な空間日本とフランスの食材が見事に融合落ち着いた個室で極上のワインを重厚感とモダンさを兼ね備えた上質な空間【フランス料理 レ セゾン】は帝国ホテルが誇るメインダイニングJR有楽町駅から徒歩5分の地に立つ、帝国ホテル。超一流のレストランが集うホテル内で、随一の品格を誇るメインダイニングが【フランス料理 レ セゾン】です。フランスの伝統に日本らしさを取り入れた、現代のフランス料理が味わえる至福の空間。大切な人との語らいや、素敵な思い出を紡ぐ場にふさわしいお店です。さまざまなシーンを華やかに演出するモダンな店内2005年にフランソワ・ル・グリによって内装が一新され、上品な華やかさが光る洗練された空間に。重厚感とモダンさを兼ね備えながらもリラックスできる雰囲気は、接待や記念日など、どんなシーンでも間違いなく特別な時間を演出してくれます。日本とフランスの食材が見事に融合フランス・シャンパーニュ地方の三つ星レストラン【レ クレイエール】で料理長を務めたティエリー・ヴォワザン氏が来日し、2005年から【フランス料理 レ セゾン】のシェフに就任。クラシックなレシピをもとに、日本ならではの季節感や食材を融合させ、ここでしか味わえない新しいフランス料理を生み出しています。その中から、【フランス料理 レ セゾン】を代表する3品をご紹介します!『鱧とジロール すだち』日本の食材・ハモを使った新感覚の一皿『鱧とジロール すだち』フランス料理のクラシックな組み合わせ“魚ときのこ”を、日本ならではの食材・ハモで表現した一皿。ハモは日本料理同様に骨切りし、皮目から焼いてふっくらと仕上げています。ハモときのこのだしをベースに、すだちの果汁を加えたほどよい酸味のソースとのハーモニーも絶妙です。(※季節により提供のない時期があります)『トリュフのパイ包み焼き』ナイフを入れた瞬間立ち上る香りがたまらない『トリュフのパイ包み焼き』シェフのヴォワザン氏が師事したフランスの三つ星シェフ、ジェラール・ボワイエ氏直伝の贅沢な一品。フォアグラを塗ったトリュフを丸ごとパイで包み、軽く焼き上げています。黒トリュフをたっぷり加えたソースペリグーとともにいただくと、さらに幸せな気分になれるでしょう。ぜひ、アラカルトでご注文を。『マスのアラミニッツ』富士のマスを使ったオリジナルメニュー『マスのアラミニッツ』フランス・シャンパーニュ地方の三つ星レストラン【レ クレイエール】のスペシャリテ、『スモークサーモンのアラミニッツ』を日本風にアレンジ。サーモンを富士のマスに置き換え、1分ほどさっと燻してスモークし、キャビアクリーム、みかんのチャツネ、クミンのビネグレッドを添えました。(※季節により提供のない時期があります)落ち着いた個室で極上のワインを13カ国600種類のワインを最高の状態で提供600種のワインのうち、422種がフランス産。なかでも87銘柄から選べる、シャンパーニュの品揃えは圧巻です。ワインに詳しくなくても、ソムリエが料理や好みに合うワインを提案してくれるのでご安心を。グラス一杯から頼めるので、気軽に相談してください。どんなシーンでも安心して使える個室も完備より落ち着いて食事を楽しめるよう、2~12人まで利用できる個室を完備。通常のコースメニューはもちろん、杉本東京料理長が一日一組をもてなすオートクチュールコース「アンティミテ」も開催されます。家族のお祝い事や、大切な接待などにもオススメです。店名が示す通り、季節感を大切にしている【フランス料理 レ セゾン】。季節ごとの素材がもつおいしさを最大限に引き出すため、トリュフなどフランスから取り寄せるものもあれば、日本ならではの食材を用いることも。600種類を超えるワインと合わせ、これぞフランス料理という極上の味を、存分に堪能してください。料理人プロフィール:ティエリー・ヴォワザンさんフランス・シャンパーニュ地方の名店【ボワイエ・レ・クレイエール】のオーナー、ジェラール・ボワイエ氏に師事し、その後【レ クレイエール】のシェフに就任。2005年1月より、帝国ホテル 東京【フランス料理 レセゾン】のシェフを務める。食材の四季を大切にし、卓越したセンスで織り成す料理は高い評価を得ている。フランス料理レセゾン【エリア】新橋/汐留【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】8500円【ディナー平均予算】21000円【アクセス】有楽町駅 徒歩5分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2022年04月14日グルメイベント「2022 伊勢丹フランス展」が、2022年4月6日(水)から4月11日(月)まで、伊勢丹新宿店 本館6階 催物場にて限定開催される。フランスのおいしいグルメ集結「伊勢丹フランス展」「伊勢丹フランス展」は、フランスのおいしいパンやスイーツが勢ぞろいするグルメイベント。産地の個性が楽しめるワインや、手土産にもぴったりな焼き菓子、自宅ごはんをレベルアップさせてくれる調味料など、フランスの魅力がいっぱい詰まったアイテムが展開される。イートインで味わう出来立てスイーツ中でもイチオシは、会場でしか味わえないイートインの出来立てグルメ。イートインコーナーには、<ラボラトワール ローブ ショウコ ヒラセ><エンメ><スフレ コウジ オオサワ><セイスト>の店舗が参加し、各店自慢のデザートを提案する。<ラボラトワールローブ ショウコ ヒラセ>の「柑橘とハーブのバシュラン」は、ハーブソルベと軽やかな味わいのクレームダンジュを合わせたデザート。さまざまな柑橘を散りばめることで、風味豊かに仕上げている。<スフレ コウジ オオサワ>からは、山椒でアクセントを効かせた「山椒とショコラのスフ」が登場。ショコラのソースや実山椒のエスプーマなどを添えているので、自分好みに“味変”して楽しめる。日本初上陸<ミトロンベーカリー>のレモンパネトーネまた、販売コーナーでは、日本初上陸スイーツを含む、こだわりのメニューを展開。ミシュラン3つ星のレストラン「ミラズール」が手掛ける、ミトロンベーカリーの「レモンパネトーネ」は、中でも日本初登場の注目品。上質なレモンピールを贅沢に練り込んで焼き上げた、“しっとりふわふわ”の焼き菓子・パネトーネは、一度味わうとやみつきに。店舗を持たない<セイスト>のクッキー缶店舗を持たないチョコレートブランドと知られる<セイスト>からは、アマゾンカカオ、フランス産小麦、マダガスカル産のバニラなど、厳選食材を使用した「クッキー缶」が数量限定で発売される。他にも、<レ・ジニシエ>のパンやフランス菓子、<セイスト>と日本酒ブランド・鷹の目(TAKANOME)がコラボレーションしたボンボンショコラや和テイストパフェなどがラインナップする。【詳細】「2022 伊勢丹フランス展」開催期間:2022年4月6日(水)~4月11日(月) 10:00~20:00※イートイン営業時間:10:30~、イートインラストオーダー 各⽇終了30分前。※最終日18:00終了。会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場住所:東京都新宿区新宿3-14-1<メニュー例>■イートイン「サロン・デュ・デセール」・<ラボラトワールローブ ショウコ ヒラセ>柑橘とハーブのバシュラン 各日30点限り1,870円・<スフレ コウジ オオサワ>山椒とショコラのスフレ 各日40点限り2,420円※4月6日(水)〜4月8日(金)・<セイスト×鷹の目>苺とTAKANOME 4,400円※2022年4月9日(土)~11日(月)■販売アイテム・<ミトロンベーカリー>レモンパネトーネ 100点限り 9,396円・<セイスト>Journey 200点限り 3,240円※4月6日(水)〜4月8日(金)
2022年04月04日フランス人の男子大学生とLINEでやり取りをしている、うえはらけいた(@ueharakeita)さん。うえはらさんは、この大学生と日本語でやりとりを行っています。大学生は、日本語の勉強に熱心なようで、礼儀正しい言葉を使い、うえはらさんと会話をしていました。ある日、この大学生から「日本語をもっと勉強したいので、日常的な言葉でもいいですか」と提案が。うえはらさんが、「いいよ!」と提案を快諾すると…。フランス人の男子大学生(フランス在住)と日本語でLINEしてるんだけど「日本語の勉強したいので、もう少し日常的な話し言葉でもいいですか」って言われて「いいよ!」って返したら、それ以降めちゃフランクになった pic.twitter.com/aYnXEl4VsY — うえはらけいた|漫画家 (@ueharakeita) March 30, 2022 大学生は、「うえはら、元気?」と、親友に声をかけるような言葉で、話しかけてくれたのです!その後も、大学生はフランクな言葉で会話を続けてくれているとのこと。クスッと笑ってしまう、大学生のメッセージにさまざまな声が寄せられています。・なんか、心をわしづかみにされた!すごく嬉しいですね!・日本語って、敬語から友達同士の会話まで、かなり細かいグラデーションがあるんだなと改めて思った!・笑った!『友達』と『知り合い』の間の微妙なニュアンスって、確かに難しいよな。・漢字も正しく使っていて、純粋にすごいわ。勉強する姿勢に尊敬!ちなみに、その後「けいたでいいよ!」と伝えた、うえはらさん。大学生は「けいた」と名前で呼んでくれるようになったそうです。うえはらさんとのやりとりによって、大学生の日本語力はメキメキと上がっていくでしょうね![文・構成/grape編集部]
2022年04月01日4月6日~4月11日 、「2022 伊勢丹フランス展」を開催します。パティシエによるアシェットデセールの競演。世界で活躍する日本人によるフレンチやパン。ご自宅での食事やおやつの時間を格上げしてくれる惣菜や食材、調味料、お菓子、産地の個性が楽しめるワイン。そしてお洒落な生活雑貨たち。この春もフランスの魅力がいっぱいの一週間がやってきます。「2022 伊勢丹フランス展」一般会期:4月6日(水)~4月11日(月) 各日午前10時~午後8時[最終日午後6時終了]イートイン営業時間:午前10時30分~ イートインラストオーダー:各日終了30分前会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場目の前で作られる芸術的皿盛りデザート「アシェットデセール」を愉しめる大型集合イートイン「サロン・デュ・デセール」<ラボラトワール ローブ ショウコ ヒラセ>、<エンメ>、<スフレ コウジ オオサワ>(4月6日(水)~4月8日(金))、<セイスト>(4月9日(土)~4月11日(月))、大人気の4店のアシェットデセールやパフェが競演する集合イートインが初登場。フルオープンキッチンでのパティシエたちの技にも魅了されます。■<ラボラトワール ローブ ショウコ ヒラセ>【イートイン】<ラボラトワールローブ ショウコ ヒラセ>柑橘とハーブのバシュラン 各日30点限り 1,870円(1人前/日本製)メレンゲのカップの中には、清々しく豊かな香りのハーブソルベと、軽やかな味わいのクレームダンジュを合わせました。オレンジワインの2種類のジュレと、旬のさまざまな柑橘を散りばめた、爽やかな味わいの一品です。■4月6日(水)~4月8日(金)限定<スフレ コウジ オオサワ>【イートイン】<スフレ コウジ オオサワ>山椒とショコラのスフレ 各日40点限り 2,420円(1人前/日本製)ショコラのスフレに山椒を加え、アクセントのある味に仕上げました。ショコラのソースやアングレーズソース、実山椒のエスプーマで、いろいろな味の変化を。花わさびのアイスとともに。フランス・ボルドーで活躍する実力派シェフの技が光るイートイン<レクスキ>ボルドーワインとともに、和の要素を取り入れたフランス料理と、世界に誇る日本のサービス「おもてなし」を提供している<レクスキ>のイートインが登場します。【イートイン】<レクスキ>「ボルドーの春を味わう」レクスキシェフおすすめコース 5,500円(前菜:白アスパラとコンテチーズのパートブリック包み、メイン:バザス牛サーロインステーキ フリットメゾン/1人前/日本製)フランス・ボルドーで活躍する実力派シェフの技が光るスペシャルコース。ボルドーの豊かな食材の魅力を余すところなく引き出した料理を会場で再現。本場ボルドーの味をご堪能いただけます。フランスで活躍するパティシエールとブーランジェのパンやフランス伝統菓子 <レ・ジニシエ>品田麻衣×<Mei Narusawa>成澤芽衣フランスで活躍するパティシエ・品田麻衣氏とブーランジェ・成澤芽衣氏が、フランスで出会ったことをきっかけに誕生した<レ・ジニシエ>。2017年、フランスで最も権威のあるバゲットトラディションコンクールで、日本人として、また女性として、初優勝を飾った成澤氏のレシピを忠実に再現し、品田氏がていねいに粉から仕込み、焼き上げています。<レ・ジニシエ>×<Mei Narusawa>上:バゲットトラディション 各日200点限り 371円(1個/日本製)左:クロワッサン・オ・ブール 各日100点限り 368円(1個/日本製)右:サンドイッチ・ジャンボン・カマンベール・アブリコ 各日30点限り 1,210円(1個/日本製)2017年フランスのバゲットトラディションコンクールで優勝したレシピそのままに、小麦・塩・水などのすべての材料をフランス産にこだわり、伝統的な製法で作っている「バゲットトラディション」に、ノルマンディ製の香り高いバターをたっぷり使用し、幾重にも折り込んだ「クロワッサン・オ・ブール」。フランス産小麦100%使用のバゲットに、カマンベールチーズ、御茶ノ水のワインビストロ「レピック」の佐藤紘子シェフ特製ロースハムを挟み、アクセントにドライアプリコットを入れて、優しい味に仕上げた「サンドイッチ・ジャンボン・カマンベール・アブリコ」。品田氏と成澤氏のお互いを信頼し、深いリスペクトから生まれた美味しさです。<ミトロンベーカリー>の日本初上陸のレモンパネトーネイタリアとフランスの国境に位置する、レモンが名産のコートダジュールの小さな町マントンにあるレストラン「Mirazur(ミラズール)」。世界各国のガストロノミストたちが世界最高峰と称賛するレストランで、フランス版「ミシュラン2019」で三つ星、2019年版「世界のベストレストラン50」で1位、2020年版「世界のベストシェフ100」で1位と、世界のガストロノミー界の三冠を獲得。2019年~2020年に行われた「COOK JAPAN PROJECT」にも参加。<ミトロンベーカリー>は、その「ミラズール」が2020年にオープンしたベーカリーです。<ミトロンベーカリー>レモンパネトーネ 100点限り 9,396円(500g/フランス製)<ミトロンベーカリー>のシェフブーランジェ・福田大輔氏が、2021年フランスパネトーネ選手権クリエイティブ部門で優勝した際の受賞作品。新鮮で上質なレモンピールを贅沢に使用した、爽やかな味わいのレモンコンフィをふんだんに練り込んだ、しっとりふわふわのパネトーネです。店舗を持たないチョコレートブランド<セイスト>のクッキー缶世界大会優勝ショコラティエで、アルノーラエール日本初出展店舗のシェフを務めた瀧島誠士氏が2021年に立ち上げた店舗を持たないブランド<セイスト>。日本の食材にフォーカスした風味豊かなショコラをお届けしています。<セイスト>Journey 200点限り 3,240円(日本製) ※4月6日(水)~4月8日(金)限りの販売※4月9日(土)~4月11日(月)はイートイン出店になります。奇をてらわずに美味しさを突き詰めたクッキーは、静岡の朝霧乳業で大切に作られたバターをはじめ、風味豊かなアマゾンカカオ、フランス産小麦、マダガスカル産のバニラなど、選びぬいた食材を使い、丁寧に作りあげています。会場では、ワイン銘醸地の多彩なワインも豊富にご紹介いたします。また、ソムリエによるワインセミナー(有料/予約制)や 毎日異なるテーマで楽しめるバーカウンターご用意。日替わりで地方ごとのワインが楽しめる有料試飲バーで、産地ごとの個性を存分に味わっていただけます。特設サイトで詳細をチェック!※価格はすべて税込です。※イベントの内容は、都合により変更または中止となる場合がございます。予めご了承ください。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年03月31日企画上映「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」が2022年3月15日(火)から3月27日(日)まで東京・国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZUにて開催される。120年以上にわたるフランス女性監督の歴史を辿る上映イベント企画上映「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」は、28作品(14プログラム)で120年以上にわたるフランス女性監督の歴史を辿る上映イベント。映画最初期の監督であるアリス・ギイが発表した『催眠術師の家で』や、ジャクリーヌ・オードリーが女性の同性愛を正面から描いた『オリヴィア』、ヌーヴェルヴァーグの先駆となったアニエス・ヴァルダの代表作『冬の旅』、『燃ゆる女の肖像』などで知られる注目監督のひとりセリーヌ・シアマの『ガールフッド』、ソフィー・ルトゥルヌールによる『奥様は妊娠中』などが上映される。また、フランス・サイレント映画期を代表する“スター”ミュジドラが監督・主演した『ドン・カルロスのために』や『太陽と影』、フランソワ・トリュフォーによる映画など数多くの作品で主演を務めたジャンヌ・モローの監督作『ジャンヌ・モローの思春期』など、スターとしても活躍した女性監督たちの作品も登場。シューベルトの有名歌曲『魔王』を映画化した作品もさらに、ゲーテの詩をもとにしたシューベルトの有名歌曲『魔王』を、マリー=ルイズ・イリブが映画化した『魔王』など、魅力的な音楽が彩りを添えるフランス映画も鑑賞できる。サイレント映画の生伴奏付上映やトークも開催なお、期間中は、サイレント映画の生伴奏付上映やトークも開催。シネマテーク・フランセーズが復元したサイレント映画『スペインの祭』と『太陽と影』では、湯浅ジョウイチと鈴木真紀子による生伴奏を楽しめる。【詳細】企画上映「フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡」開催期間:2022年3月15日(火)~3月27日(日)会期中の休館日:月曜日会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]住所:東京都中央区京橋3-7-6■前売指定席券発売日:2022年3月8日(火)以降、毎週火曜日10:00より、チケットぴあにて翌週(火~日)上映回の前売指定席券(全席指定席)を販売。[Pコード:551-949]料金:一般 520円、高校・大学生・65歳以上 310円、小・中学生 100円、障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児 無料料金(生伴奏付上映):一般 1,050円、高校・大学生・65歳以上 840円、小・中学生 600円、障害者(付添者は原則1名まで)・未就学児 無料(※手数料のみかかる)、キャンパスメンバーズ 教職員 500円、キャンパスメンバーズ 学生 400円※前売指定席券のみ販売。会場でのチケットの販売はなし。※障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズも入場には前売指定席券が必要。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年03月17日