渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで『ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代』が開催中です。20世紀後半のフランスで活躍した画家の都内では10年ぶりとなる本展では、初期から晩年までの作品が集結。ナイーブな天才画家ビュフェの凄絶な人生とアートをご紹介!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 193『ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代』では、フランスの画家ベルナール・ビュフェ(1928‐1999)の油彩画を中心とした絵画作品約80点を紹介。展示されている作品は、すべて静岡県にあるベルナール・ビュフェ美術館のコレクションです。黒い線と暗いトーンで描かれたビュフェの具象画は、第二次世界大戦後の不安な時代の空気と共鳴し、フランスだけでなく世界の人々の心をつかみました。現在もコロナ禍で世の中が不安定になっていることから、彼の絵はまさに今の時代の空気にもあてはまり、鑑賞者の心に響きます。ナイーブなイケメン!ベルナール・ビュフェとは、どんな画家だったのでしょう。会場に写真が展示されていますが、かなりイケメンです。1928年にパリで生まれた彼は、ナチス・ドイツの占領下で名門エコール・デ・ボザール(国立高等美術学校)に通い、20歳で若手画家の登竜門といわれる「批評家賞」を受賞。その後、世界各地で個展が開かれます。ナイーブで非社交的だったビュフェは、当時パートナーだったピエール・ベルジェにマネージャー的な仕事をしてもらい、自身は絵画制作に専念。南仏プロヴァンスに滞在して、著名な小説家ジャン・ジオノや詩人ジャン・コクトーとも親交を深めていきます。ベルジェのサポートでビュフェは活躍の幅を広げていきましたが、1958年、彼と別れてファッションモデルで歌手のアナベルと結婚します。会場では、美しいアナベルをモデルにした作品も見ることができます。いっぽうベルジェは、若きデザイナーのイヴ・サン=ローランのパートナーとなり、ファッション界で活躍しました。上記画像は、ビュフェを取り巻く人々の相関図。『悲しみよこんにちは』で知られる小説家フランソワーズ・サガンとも交流がありました。必見!ピエロの絵20世紀半ば以降、美術界ではジャクソン・ポロックなどの抽象絵画が主流となっていきますが、ビュフェは人物や動物、建物などの具象画を描きつづけます。さらに1960年代に入ると、初期の地味な色調ではなく鮮やかな色を使った作品も増えていきます。そのなかのひとつ、展覧会のメインビジュアルにも使われている作品が《ピエロの顔》。真っ赤な背景に、シルクハットを被った男が描かれています。ベルナール・ビュフェ美術館の学芸員 雨宮千嘉さんによると、この絵は「画家自らピエロのメイクをして、自分の心を投影させて描いた」とのこと。楽しい道化師であるピエロのイメージとはほど遠く、見ていると少し不安になる絵です。雨宮さんの話では、この絵を見るために美術館を何度も訪れるファンもいるそうです。絵画は私の命…1973年に静岡のベルナール・ビュフェ美術館が開館し、1993年にはフランス政府からレジオン・ドヌール勲章を授与されるなど、経歴を見ると画家として幸せな人生を送っていたように思えますが、ビュフェは制作の苦悩を抱えていたようです。さらに、晩年になるとパーキンソン病を発症。絵筆をとることができなくなり、1999年、自ら死を選びました。最終章の解説には、「絵画は私の命です。これを取り上げられてしまったら生きていけないでしょう」という画家の重い言葉が記されています。展覧会は1月24日まで開催。お出かけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください。取材、文・田代わこInformation会期: ~2021/1/24(日)※1/16(土)・17(日)・23(土)・24(日)の4日間に限り【オンラインによる入場日時予約】が必要(当日予約枠に余裕がある場合、予約なしで入場可能)開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)会場:Bunkamuraザ・ミュージアム観覧料:一般¥1,600、高校・大学生:¥1,000、小・中学生:¥700※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しています。
2021年01月07日1.『悲しみよこんにちは』フランソワーズ・サガンフランスを代表する作家・サガンが18歳のときに出版したデビュー作。世界的なベストセラーとなりました。18歳のヒロイン・セシルが、ひと夏のヴァカンスで大人の女性へと変わってゆくさまが、衝撃的なラストへ向かって描かれています。本作のテーマは「悲しみよ、こんにちは」というタイトルに集約されています。大人になることは、孤独や虚無、そして悲しみを受け容れること。その悲しみにむかって「こんにちは」と言えることが、大人の女性になる、ということなのかもしれません。2.『マチネの終わりに』平野 啓一郎芥川賞作家・平野啓一郎氏による、映画化もされた恋愛小説です。天才クラシックギタリストの蒔野は、コンサート後の楽屋でジャーナリストとして活躍する洋子と出会います。蒔野は婚約者のいる洋子に惹かれ、洋子もまた蒔野に運命を感じます。東京・ニューヨーク・パリ・イラクを舞台に展開する大人のドラマは、まさに上質なクラシックのマチネ=演奏会を聞いているかのよう。本作のテーマは、本当に愛した人との恋愛の行方です。惹かれ合いながら、すれ違いや誤解によって結ばれることのない蒔野と洋子は、物語の中で、たった三回しか会っていません。大人だからこそ、若い頃のように大きく踏み出すことができない。でも、真実の愛や運命は信じたい。それこそ、DRESS世代が最も共感できるポイントかもしれません。福山雅治さん、石田ゆり子さん主演の映画も素晴らしくて、筆者は映画館で二回観ました。3.『マディソン郡の橋』ロバート・ジェームズ・ウォラークリント・イーストウッドとメリル・ストリープが主演し、映画版が大ヒットした本作。アメリカ・アイオワ州の片田舎で出会った主婦と、中年のカメラマンのたった四日間の恋物語です。結婚15年目で、毎日変わらない日々を送っていた農場の主婦・フランチェスカは、夫と子どもがでかけ、四日間ひとりで過ごすことになります。そこへ道をたずねてきたのが、カメラマンのロバート。ふたりは惹かれ合い、四日間の濃密な日々を過ごしますが……。出会うタイミングが違っただけで結ばれることのできなかったふたり。でも、そのタイミングでなければ出会うことはなかった。誰の人生にも起こりうる濃密な時間が、クライマックスで永遠の愛に昇華されます。長い人生、いつか起こるかもしれない情熱的な恋愛について、想いをはせてみてはいかがでしょうか?4.『源氏物語』紫式部平安時代に書かれた源氏物語が、世界最古の小説であり、恋愛小説であるということを、ご存知でしたか? それ以前も『古事記』や『伊勢物語』などがありますが、いずれも作者は不明。ひとりの作者が書いた本としては、『源氏物語』が最も古い物語なのです。ご存知の通り『源氏物語』は、イケメン貴族・光源氏の、魅力的な女性たちとの恋愛と、政治的謀略や権力闘争などが描かれます。あらためて読むと『源氏物語』の中に、恋愛ドラマや映画で描かれる要素はすべて含まれています。仕事や目の前のことに追われ、恋愛から遠ざかってしまっている……という人にぜひ、世界最古の物語小説が恋愛小説であったことの意味を、味わっていただきたいと思います。5.『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ2019年、アメリカで一番売れた本。アメリカ南東部の湿地帯で、家族に捨てられ、湿地帯でひとり生きる少女カイヤ。彼女が愛したふたりの男性と、壮大な自然の摂理の中で生きることの意味。分厚い本ですが、冒頭からひきこまれ、あっという間に読み終えてしまいます。物語は、カイヤと関係をもった男性の死体が、湿地帯で見つかるというシーンから始まります。ミステリーのような展開と、孤独な少女が自然とともにたくましく成長してゆく物語は、衝撃的な結末へとかけぬけてゆきます。人との関わりをもたなかったカイヤが、恋愛におけるさまざまな感情を、自然の摂理と重ね合わせて理解しようとするシーンに、深く考えさせれます。情報と人工物に囲まれてしまった私たちは、本来「動物」である自分たちの恋愛について、どれくらい理解できているのだろうか……ということを考えながら本を閉じました。■大人の恋愛小説に女性の人生が詰まっている映画やドラマ、マンガと違い、小説は言葉を通して、自分が主人公になったかのような気持ちで、別世界を疑似体験できます。恋愛小説こそ、大人の女性にって、最も必要な本かもしれませんね。
2021年01月02日戦後のフランスで一世を風靡した画家、ベルナール・ビュフェの回顧展「ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代」がBunkamura ザ・ミュージアムで2021年1月24日(日)まで開催されている。ビュフェ展 展示風景より1928年にフランスで生まれたビュフェは、硬質で太く鋭い輪郭線を特徴とする、ともすれば不穏な印象を与える画風で知られる。第二次世界大戦が終わりドイツからの占領から開放されたものの、これからの未来に不安と虚無感を抱えたフランス人の心を捉え、わずか19歳で最初の個展を開くに至る。展示風景より同時期、パリではサルトルの実存主義やカミュの不条理の思想が台頭していた。硬質なビュフェの画風は、それらの思想と呼応し、共感を覚える人々が続出、彼は若くして時代の寵児となったのだ。本展は、このビュフェの歩みを「時代」という言葉をキーワードに紐解いていく。ビュフェを取り巻く人物相関図パネルビュフェを語る上で欠かせない人物が、実業家にして文化人で、政治家とも密接なコネクションを持っていたピエール・ベルジェだった。社交的なベルジェは人付き合いが苦手なビュフェを様々な人々に紹介し、公私ともに手厚くサポートをしていた。19歳で個展を開けたのも彼の尽力にほかならない。しかし、妻となる女性、アナベルと出会ってしまったことでビュフェとベルジェとの関係は終焉を迎える。アナベルはモデルとしても活躍していた女性で、以降、彼はアナベルを対象として多くの作品を残すようになった。その後、ベルジェはイヴ・サン=ローラン青年と出会い、彼とともに世界的なファッションブランドを立ち上げている。挿絵本《人間の声》1957年 ドライポイントビュフェは人付き合いは苦手だったものの、ごく一部のクリエイターたちとは交流を持っていた。フランスの詩人、ジャン・コクトーのその一人。ビュフェは戯曲「人間の声」のための挿絵本を制作している。二人はかなり年が離れていたが、お互いを尊敬しあっていた。小説家のフランソワーズ・サガンもまた、ビュフェとアナベルの共通の友人であった。日本では、サガンの文庫本にビュフェの絵が表紙として起用されていたことでも知られている。ビュフェの作品を使ったサガンの文庫本展示風景よりビュフェの作品は、当時非常に注目を集めていたものの、抽象絵画が主流となりつつあったフランスの美術界では、具象絵画をひたむきに描き続けるビュフェの姿勢に批判が浴びせられることもあった。しかし、ビュフェは若干の画風の変遷はあったものの、生涯そのスタイルを貫いていく。1958年、大きな転機が訪れる。プライベートではビュフェはベルジェと別離し、アナベルと結婚。仕事においてはパリで開かれた大規模個展に10万人を動員。この大成功の年を境に、ビュフェはより力強い輪郭線を描くようになり、色彩は鮮やか、絵の具は厚塗り、カンヴァスのなかに激しさが増していく。描くモチーフも、植物や昆虫、動物などと拡大していった。展示風景より展示風景より表現を追求するビュフェは、彼の特徴であった輪郭線を廃し、写実的な絵画に取り組む時期もあった。個性的なビュフェの画風とは一線を画すこれらの作品からは、彼の卓越したデッサン力、構成力があることが見て取れる。ビュフェは1999年に自ら死を選ぶまで、自分の表現を貪欲に模索し続け、変遷を重ねていったのだ。展示風景より本店で展示されている作品は、すべてベルナール・ビュフェ美術館(静岡県三島市)が所蔵する80作品。ビュフェ美術館は、初期から晩年まで2000点を超えるビュフェ・コレクションを誇っている。このコレクションから厳選された作品でビュフェの人生を辿ることができる、非常に貴重な機会だ。力強い作品をぜひ見に行ってみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】11月21日(土)~2021年1月24日(日)、Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催※2021年1月9日(土)以降の土日祝日に限り、オンラインによる入場日時予約が必要となる。詳細は公式HPにて確認を
2020年12月01日『ジョゼと虎と魚たち』の劇場アニメーション映画が、2020年12月25日(金)に公開。車いすのジョゼと大学生・恒夫の純愛ラブストーリー芥川賞作家・田辺聖子の代表作である『ジョゼと虎と魚たち』は、2003年に妻夫木聡×池脇千鶴主演で実写映画化されたことで注目を集めた人気作。車いすのジョゼと、どこにでもいる大学生の恒夫を主人公に、2人の恋の行方を喜びや痛みを交えて瑞々しく描きだした物語は、国内のみならず海外においても高い評価を得た。監督にタムラコータロー今回そんな人気作の劇場アニメ版を手掛けるのは、『おおかみこどもの雨と雪』の助監督や、『ノラガミ』シリーズで監督を務めたタムラコータロー。アニメ映画においては、本作で初監督デビューを飾る。豪華クリエイター勢が集結また脚本は『ストロボ・エッジ』の桑村さや香、キャラクターデザインは『妖狐×僕 SS』『クジラの子らは砂上に歌う』の飯塚晴子が務めるほか、アニメーション制作は『鋼の錬金術師』や『僕のヒーローアカデミア』など人気作を手掛けるボンズが担当。キャラクター原案は、岡田麿里原作「荒ぶる季節の乙女どもよ。」の作画や、テレビドラマ化もされた「それでも僕は君が好き」も手掛けた絵本奈央が務める。絵本は「ダ・ヴィンチ」2月号より連載開始となるコミカライズ版も手掛ける。登場キャラクター『ジョゼと虎と魚たち』の物語を彩る登場人物を紹介。『ソニック・ザ・ムービー』でも主人公の声優を務めた人気俳優・中川大志や、『宇宙でいちばんあかるい屋根』の主演映画公開も控えている清原果耶など、キャラクターに命を吹き込む豪華キャストにも注目だ。鈴川恒夫(CV:中川大志)大阪の大学に通う 4 年生。メキシコに生息する魚に魅せられ、海洋生物学を専攻している。卒業後に留学するべく、ダイビングショップをはじめいくつものバイトを掛け持ち中。ジョゼと出会い、彼女の祖母からあるバイトを頼まれることになる。ジョゼいわく、「タダ飯食いに上がり込んで来たんや」。ジョゼ(CV:清原果耶)愛読書にちなんで、自らを「ジョゼ」と名乗る。祖母とふたり暮らしで、車椅子で生活している。好きなことは本を読むことと絵を描くこと。ほとんどを家の中で過ごしているため外の世界への憧れが強く、魚のように好きな場所へ泳いでゆく空想に浸っている 。可愛らしい見た目と裏腹に口が悪い。恒夫いわく、「フワフワしたカッコしてるクセ、口を開くとチクチクチクチク。アマクサクラゲかよ!」。主人公をとりまく登場人物二ノ宮舞(CV:宮本侑芽)恒夫がバイトしているダイビングショップの後輩。魚の水中写真を撮ることが好き。恒夫に想いを寄せているが打ち明けられずにいる。松浦隼人(CV:興津和幸)恒夫と同い年のバイト先の友人。お調子者でノリがいい。舞の恒夫に対する気持ちに気づいている。岸本花菜(CV:Lynn)ジョゼが恒夫と共に訪れた図書館の司書。フランソワーズ・サガンが好きで、初めて出会ったジョゼと小説の話で意気投合する。山村チヅ(CV:松寺千恵美)ジョゼの祖母。何かと頑固で「外は恐ろしい猛獣ばかり」が口癖。他人を避け長い間二人だけで暮らしていた。西田店長(CV:見取り図・盛山晋太郎)恒夫がバイトしているダイビングショップの店長駅員(CV:見取り図・リリー)ストーリー趣味の本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。海洋生 学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが…。詳細アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』公開日:2020年12月25日(金)※当初2020年夏に公開予定だったが延期となった。原作:田辺聖子監督:タムラコータロー脚本:桑村さや香キャスト:中川大志、清原果耶、宮本侑芽、興津和幸、Lynn、松寺千恵美、盛山晋太郎、リリーキャラクター原案:絵本奈央キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子コンセプトデザイン:loundraw(FLAT STUDIO)主題歌:Eve「蒼のワルツ」(TOY’S FACTORY)アニメーション制作:ボンズ配給:松竹/KADOKAWA製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会
2019年12月06日日々の暮らしに、日本のものづくりの技術を 毎日使うものを先入観なしに観察し、そこにものづくりの契機とヒントとインスピレーションを見つけていく。『Postalco』のアイテムは、そんなアイデアのもとに生まれています。そもそもの始まりは書類入れとノートブックでしたが、そこから革の財布、レインウェア、ペン、キーホルダー、バッグなど、独自の考え方をさまざまなアイテムに応用していったことで、定番ブランドとして多くの人に愛されるようになりました。 「日々の暮らしに日本のものづくりの技術を活かせる途を見つけ出すこと」は、ブランドのテーマのひとつ。性別、年齢、国籍を問わずに愛されるプロダクトは、長く使われることを想定して作られています。「生活すること」を軽くみず、そこにこそ驚きや発見の喜び、楽しさを見つけようとする。そんな姿勢に貫かれたブランドだからこそ、毎日使いたくなる魅力に溢れているんです。 Sagan Opera Bag Red ¥72,900 ふたつのポケットを内包したクラッチバッグ 「サガンオペラバッグ」は、一見シンプルなクラッチバッグですが、実は大きく開くふたつのポケットを内包した一風変わったデザイン。本体が翼のように開き、荷物の出し入れがしやすい機能的なバッグなのです。フラットな印象のフォルムですが、物を入れても型崩れしにくい工夫がしてあり、握りやすいしっかりとしたハンドルも嬉しい。『Postalco』のジオロジーゴートスキンに、カーフスキンとビッグスキンのライニングを採用。外ポケットのなかにはカードを小分けに収納できるようになっているので、お財布いらずです。オリジナルのジッパープルはひとつひとつ真鍮の塊から削り出したものを使用しているそう。日本製の魅力的なスモールバッグです。 Sagan Opera Bag Black, Navy 各¥72,900 インスピレーションのもとはフランソワーズ・サガン 「サガンオペラバッグ」の名称は、18歳で『悲しみよこんにちは』を発表し、世界を驚かせた作家フランソワーズ・サガンから。エレガンスを鮮やかにドレスダウンしてみせた彼女がインスピレーションになったそうです。その永遠の洗練されたスタイルと、フランソワーズ・サガンの直感的で鋭い観察力をリスペクトしたコレクション。もし未読なら、ぜひ一度読んでみてください。 スムースな牛革のフラットトート&ショルダーバッグ Flat Tote Small 各¥27,810 財布、携帯、鍵、小さいノートやタブレット端末など、必要最低限のものが収納できて、空っぽになるとトルティーヤのようにペタンコになるフラットバッグ。『Postalco』ならではのフラットな形に、三つ折りのハンドルが心地いいアイテムです。素材にはスムースな牛革と軽くしなやかなライトハンマーナイロンを使用。旅行先でのセカンドバッグや、普段使いにぴったりなきちんとしたスモールトートは、ひとつ持っておくととても便利です。 Flat Shoulder Bag Small 各¥38,880 フラットバッグのショルダータイプは、肩にかけたり、たすき掛けにしたり、クラッチバッグにもなる使い勝手のいいアイテム。ジッパー付きなので安心して使えます。ストラップの長さは91cmから111cmまで調節可能なので、自分仕様にアレンジしてみてください。 「平べったいものって、なんだか気になります。パンは今のようにフワフワになる前は、ペッタンコでした。世界中、おなじような歴史があります。インドのナン、地中海のピタ、デンマークのクラッカー、メキシコのトウモロコシのトルティーヤなど、どの大陸にもどの文明にも、ペッタンコパンの伝統があって、その数はざっと120を超えます。平べったいトルティーヤですが、たっぷりとした知恵の集積があってのこと、見かけは薄っぺらですが栄養もあるし、おいしさもとびきり。原始的だけど、洗練されてる、いや、それどころかペッタンコは未来的でさえあります。テクノロジーも、どんどん薄く、平べったくなりつつあります。フラットということは、扱いがラクで、本質的だということでもあるのです。 これこそが、フラットバッグ」(HPより)。 遊び心と、伝統と、使いやすい工夫がたっぷり詰めこまれた『Postalco』のミニバッグ。ただ可愛いだけじゃない、さまざまな哲学が背景にあるのが魅力です。長く使っていけるマイ・スタンダードを探している人は、ぜひ『Postalco』のバッグを使ってみてください。きっと今までにない驚きや発見に出会い、そして良いものを使うことの楽しさを実感できるはずです。 Postalco03-6262-6338postalco.net text:坂崎麻結
2018年12月31日■「自分歴」の長い大人になってからが、おしゃれの本番かつて小説家フランソワーズ・サガンが来日したとき、「日本のテレビには子どもばかり出ているけど、日本の大人たちは子どもを見るのが好きなのかしら?」と言った、というエピソードがあります。フランスでは、たとえ金持ちの子でも若者が高価な服を買う自由など与えられないのが普通で、フランス人のお得意のエレガンスは大人だけに許されるもの。「若い」ことが至上の価値で、「若く見える」が褒め言葉の日本の価値観は、彼女の目には不思議なものに映ったことでしょう。私にも、岩のような肩パットが入り、なめらかなシープスキンの1枚革で作った高価なスーツを着て、肩で風を切って歩いていた恥ずかしい20代のときがありました。シープスキンの1枚革なんて、お肌の色がまろやかになり、風格が出てくるマダムだからこそ似合うもの。自分にふさわしいものを見極められないのはお子ちゃまです。なぜなら自分が何者なのかがわかっていないからです。どの角度から見た顔が一番美しいのか、さりげなく服でカバーすべき体型の弱点はどこなのか、どのくらいの食事や運動が健康に過ごせる適量なのかーー。自分との付き合いが長い女性だからこそ、自分のことを一番よく知っている。それこそが大人の女性の魅力です。経済力も伴い要領の良さも身につけ、さてここからが大人のおしゃれの本番。■変身番組の不思議。自分不在のおしゃれは大人ではない「あなたをおしゃれに変身!」などというテレビ番組があまり好きではありません。パワフルな女性社長がトレンドのカラーフレアスカートなどを着ても、それがポジションにふさわしく、自身の個性を際立たせるファッションとは言えないと思うからです。1年365日の服装をスタイリストにお願いするのでない限り、住む家を自分で決めるのと同じく、自分のクローゼットの中身は自分で決めるべき。人に丸投げなんてできません。また、もしも今あなたが、「プチプラの服を大量に買っては、大量に断捨離して後悔」を繰り返しているとしたら、そろそろ本気でクローゼットを見直さなければならない時期です。今あなたのクローゼットの中にある服は、あなたが過去に選択してきたあなた自身。それが好きになれないということはこれまでの自分を認めてあげられないのと同じだから。■何を買わないか、その潔さがスタイルのある女性を作るでは、「スタイルを持った大人の女性のクローゼット」は、どんなふうに作ればいいのでしょう。私は16年間ファッション業界で仕事をし、おしゃれな女性をたくさん見てきて気づいたことがあります。それは「スタイルがあって素敵だな」と感じるベテラン社員ほどあまり服を買わないということ。セールにも行きません。そして「同じ型の色違いが整然と並んでいるクローゼット」を持っています。なぜなら彼女たちは若い頃から膨大な数の服に接してきて、どんな服が自分を魅力的に見せるかを熟知し、そうでない服を潔く切り捨てているからです。何を買うかより何を買わないか。いかに不要な服を買わないかが大切。その潔さこそが、スタイルのある女性への近道です。私が考案したオリジナルメソッド「クローゼットマップの法則」では、以下の3タイプの服を買わないことをポイントにしています。(1)靴(ライフスタイル)に合わない服を買わない(2)体型に合わない服を買わない(3)快適さとときめきがない服を買わないハイヒールを履いて一時的に脚長さんに変身できたとしても、その方が1日外回りをする営業職だったりしたら、そのファッションは生活には根づきません。試しにあなたの靴箱にある靴を、5センチヒール、スニーカー、先の尖ったペタンコ靴……などと種類ごとに並べてみてください。あなたが一番たくさん持っている靴が、毎日を快適に過ごせるタイプの靴ではないでしょうか。そして、靴とボトムスには相性があります。例えばひざ下から足首までをできるだけ見せたくない方が、タイトスカートにスニーカーを合わせるのは厳しいですよね。まずはあなたの「よく履く靴×よく履くボトムス」の組み合わせは何か?を分析してみましょう。■自分を素敵に見せる組み合わせを絞り込む●1番多い組み合わせ=「ワイドパンツ×スニーカー」●2番目に多い組み合わせ=「フレアスカート×3センチハイヒール」こんなふうに数種類の組み合わせに絞れたら、あとは簡単。それ以外の型のボトムスを買わないようにするだけです。実は毎日のコーディネートに悩む方ほど、さまざまな型のボトムスやトップスを持ちすぎていて、毎回違う組み合わせをしようと四苦八苦していることが多いのです。靴とボトムスの組み合わせがある程度絞り込めれば、トレンドだからといってむやみに服が増えることはなくなりますし、スタイルがいつも一定の、軸のあるおしゃれが完成します。また、服の枚数に上限を設けることも重要です。標準的な180センチ幅程度のクローゼットひとり分に収納できる適切な服の枚数は50枚程度。それ以上増やすと、服がぎゅうぎゅう詰めになって取り出しにくいし、すべての服が見渡せる状態にしておかないと、忘れたまま着ない服が多くなるからです。本当に必要な服だけを厳選して持ち、ていねいに着尽くして処分する。そうした姿勢でいることもまた、大人の女性が素敵に見せるのではないでしょうか。このような大人のおしゃれとクローゼット作りのノウハウが1冊にまとまった本を書きました。『「いつでもおしゃれ」を実現できる幸せなクローゼットの育て方』(ディスカヴァー・トウェンティワン)私が長いアパレル人生で見てきた大人女性のお悩みポイントにお答えし、3つのステップで誰もが「いつでもおしゃれ」を実現できる方法です。(1)いつでもおしゃれを実現できる「クローゼットマップの法則」(2)重力に逆らう「美シルエットの法則」(3)誰でも色使いの達人になれる「3/4色法則」毎朝クローゼットを開けたとき、心がウキウキときめくような、大人のクローゼットを作ってみたい方は、ぜひお手にとっていただけたら嬉しいです。
2018年04月15日女優・真木よう子が、フジテレビ7月クールの木曜劇場「セシルのもくろみ」で主演を務めることがこのほど決定。真木さんのほかにも豪華女優陣が集結し、ファッション雑誌業界を舞台に専業主婦・独身・共働き・シングルマザーなど様々な立場の女性たちがぶつかり合いながらも幸せを探していく女性たちの物語を描いていく。本ドラマは、ファッション誌「STORY」で2008年から2010年にかけて連載され、多くの共感を呼んだ唯川恵の同名小説。運命のいたずらで読者モデルとなった女性が、一流のモデルとして成功の階段を駆け上っていく物語だ。タイトルにある“セシル”とは、フランスの小説家フランソワーズ・サガンの名作「悲しみよこんにちは」の主人公・セシルが由来。原作では、かわいい顔をして恐ろしい“もくろみ”をもった少女が抱く女性の悩み、葛藤、思惑など女性自身の中に潜む“オンナ”という意味で使われている。また、劇中では作家などの文化人やスポーツ選手ら様々な分野で活躍する実在の女性たちが複数出演し、ドラマのテーマである“女性としての生き方”、“人から幸せそうに見られることの虚栄心”など、視聴者へ問いかけ投げ掛けるシーンが登場する。今回主演の真木さんが演じるのは、金型仕上げ工の夫と中学1年生の息子との3人暮らしの生活をしている、“美”から遠ざかっていた専業主婦・宮地奈央役。しかしある日、人気女性ファッション誌「ヴァニティ」の編集デスクにたまたま読者モデルとしてスカウトされたことから、生活が一変。これまで読んだこともなかったファッション誌の世界に足を踏み入れることになる…という役どころ。真木さんは、「自身がやりたい仕事に挑む野心。愛する我が子を笑顔で幸せにしたい親心。これを両立させるが故に発生する、苦悩、葛藤。本(台本)には非常に共感いたしました。しかしながら、私はこの作品を通し、男女関わらず、本当に美しく格好の良い人間とはどういった姿勢で己の道を歩んでいくのか。その様な姿を多くの方に微力ながらもお見せできればと思っております」とコメントしている。また、奈央の憧れにして最大のライバルとなる「ヴァニティ」のカバーモデルで、女性のすべての要素を兼ね備えたパーフェクトな女性・浜口由華子役を吉瀬美智子、「ヴァニティ」のライターとして半信半疑で読者モデルの奈央とタッグを組むことになる沖田江里役を伊藤歩、奈央をスカウトし、ファッション業界へと引き込む「ヴァニティ」の編集部デスク・黒沢洵子役を板谷由夏、「ヴァニティ」の元No.2モデルで、現在はテレビコメンテーターとして活躍する個性の強い安永舞子役を長谷川京子と豪華女優陣が扮する。吉瀬さんは、「リアリティーのあるお話に期待感が膨らみました。モデル・雑誌業界の裏側が描かれ、モデル経験者としても楽しみです」と話し、経験を生かして演じていきたいとコメント。豪華共演陣との撮影にいかまら楽しみと期待を抱く伊藤さんは、「恋愛やキャリアが崖っぷちであっても、好きな仕事や信念は貫き通す。そんな沖田江里の諦めない情熱をこの夏!精一杯演じ切りたいと思います!」と意気込み、板谷さんは「女たちのこころを知りたい!と欲を出す夏になりそうです。欲深く役を満喫したいです」と語り、後半戦の“鍵を握る役”を演じる長谷川さんは、「私自身どのように皆さんと絡んでいくのか楽しみであり、また、作品のラストスパートを一気に加速させる起爆剤になれたら良いなと思います」と話している。木曜劇場「セシルのもくろみ」は7月より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年05月24日20世紀を象徴するフランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの人生と創作に迫る、初のドキュメンタリー映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』が、2017年4月22日(土)より東京都写真美術館ホールとユーロスペースにて公開。順次、全国でも上映される。ロベール・ドアノー、その名は知らなくとも「パリ市庁舎前のキス」という写真を目にしたことのある人は少なくないだろう。1950年にアメリカの雑誌「LIFE」の依頼で撮影され、1980年代にポスターとして発売されると世界中に広まった。この写真が撮られた当時のパリでは、恋人たちが街中でキスすることなど珍しい時代であったという。ドアノーの演出によって生まれたこの一枚は、誰もが憧れる恋人たちの都・パリのイメージを創り上げていった。生涯を通してドアノーは、“パリの日常”をとらえた数々の名作をのこしていくこととなる。街角に潜む“瞬間のドラマ”を職人技で釣り上げ、ときには演出によって“人生の真実”をより深く表現した。しかし、彼の独自の写真哲学による撮影現場はあまり知られてこなかった。本作は、撮影風景やインタビューなどの当時の貴重な資料映像や、親交のあった著名人による証言により、写真家ロベール・ドアノーのすべてに迫る、初のドキュメンタリー映画。今では世界でもっとも有名な写真のひとつとなった「パリ市庁舎前のキス」の知られざる撮影秘話も明かされる。さらに、ピカソ、フランソワーズ・サガン、ロマン・ポランスキー、サビーヌ・アゼマ、イザベル・ユペールなど、ドアノーが撮った同時代を代表する著名人のポートフォリオ作品も楽しめる。監督は、ドアノーの孫娘であるクレモンティーヌ・ドルディル。家族だからこその視点で、優しさにあふれた祖父、撮影にこだわりぬく写真家の両面を描き出し、愛とユーモアに溢れたドアノーの写真家人生を浮き彫りにする。【概要】映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』公開日:2017年4月22日(土)劇場:東京都写真美術館ホール、ユーロスペースほか全国順次公開監督:クレモンティーヌ・ドルディル出演:ロベール・ドアノー/ダニエル・ペナック/サビーヌ・アゼマ/ジャン・クロード・カリエール/堀江敏幸制作:2016 年/フランス/フランス語/アメリカンビスタ/80分原題:ROBERT DOISNEAU: THROUGH THE LENS字幕翻訳:星加久実/字幕監修:佐藤正子/配給:ブロードメディア・スタジオ©2016/Day For Productions/ARTE France/INA ©Atelier Robert Doisneau
2017年01月16日あなたは「最高の恋」を経験したことがありますか?恋に溺れたことはあるでしょうか。「これがきっと最後の恋・・・」と切なく甘く、涙と共に吐息を漏らしながら呟いてしまうような恋とはどんなものなのか。スマートで平和な楽しい恋もいいけれど、一生に一度くらいは恋に溺れて、痛みと共に自分の中の「女性性」を高めてみませんか?今回は山口路子著『恋に溺れて女になる』より、最高の恋を経験した歴史的人物や著名人の残した言葉から、彼女達の美しさとその美しさの元となった「最高の恋」をご紹介します。■1.シモーヌ・ド・ボーヴォワール(哲学者・作家)フランスの哲学者であり作家でもあったシモーヌ・ド・ボーヴォワールの言葉が、山口さんの著書ではこう紹介されています。「私の人生の最大の成功はサルトルであった」サルトルとはやはり哲学者・作家で、彼女と五十年以上にも渡って親密な関係を続けたそうです。「ボーヴォワールは、古い慣習にとらわれた社会に反抗し、本を書くということに対して情熱を持っていました。(中略)彼女が自分の内にある情熱をおさえ込むことをせず、諦めず、それをなんとか実現しようとしていたからこそ、サルトルと出逢えたのではないでしょうか。」お互いを高め合える関係。そんな相手に出会うには、まず自分の中の情熱と可能性を諦めないという強い意志が必要なのですね。自分を諦めてしまっている人に、高みに上げてくれる人は現れない。そう考えるとボーヴォワールの残した言葉にも納得です。■2.エディット・ピアフ(シャンソン歌手)「あたしにとってこの世で大切なものは、もうあなたの他には何もないわ。あたしの声に、命に、あたしの瞳にかけて、このことをあなたに誓うわ」彼女の恋の歌にはそのせつなさが、人を好きになる悦びが満ちています。ピアフの言葉にも、恋の歌にも「駆け引き」なんてものは存在しません。それだけ人を愛せるということに恐ろしさをも感じる程です。駆け引きなど出来なくなるくらい、相手を愛し、愛される。恋に溺れて虜になる。その覚悟を持てたとき、あなたはピアフのような悦びと切なさを味わうことが出来るはずです。そしてピアフのような美しい表現力を身に付けることが出来るでしょう。■3.与謝野晶子(歌人)「最初のころの恋愛関係のままでいくなんて、ありえないのだから、常に新しい風を二人の間に送りこみましょう。新たな関係性を築いていくことが大切。それが愛の創作です」与謝野晶子は「愛の継続」について重要なヒントを語ってくれています。どんなにのめり込み、溺れるような恋だったとしても、それは永遠には続かない。でもそこに相手への強い想いがあれば、愛に昇華することができるということですね。ふたりの関係をマンネリ化させないために本当に必要なことは、自分の出し惜しみなどではなく、新な自分の創造なのかもしれません。そうすればおのずと二人の関係にも新しい風が入り込んできます。■4.フランソワーズ・サガン(作家)「愛することはただ『大好き』ということだけではありません。特に理解することです。理解するというのは見逃すこと・・・・・・余計な口出しをしないことです」彼の気持ちを理解したい、と思う女性は多くいると思います。そんな想いからつい、彼に余計な口出しをしてしまうこともあるのではないでしょうか。辞書で「理解」を引いてみると、「相手の立場や気持ちをくみとること」という一文がありました。それを可能にするのは「想像力」です。大好きであるが故に、つい彼にあなたの意見や希望を押し付けてしまってはいませんか?本来は、あなたの想像力を目一杯使って、「彼はこういう人だからしょうがないわ」と自分とは違う考えを持ち行動する彼を「見逃す」ことこそが重要なんですね。■5.テリー・マクラミン(作家)「私は、ただ誰かにきつく抱きしめられて、よくやったねって言って欲しいだけなの。でもそれは、息子でもママでも女友達でもダメなの」この言葉に共感する方は多いのではないでしょうか。先生でも上司でも家族でも友人でもなく、「たった一人の大切な人」からの、心に響くメッセージ。それはあなたをとても幸せな気持ちにさせてくれますよね。もしかしたらそれは「運命の相手」の言葉だから胸に響くのかもしれません。あなたを幸せな気持ちにさせる魔法の言葉は、彼にしか使えない。それを感じることが出来たら、あなたは「最高の恋」に溺れ始めているのかもしれませんよ。■おわりに溺れるような恋は、怖いことだとも思います。だけど確実に、あなたの人間としての深みを育ててくれるはずです。何故なら恋愛程、他者のことを深く考え、傷つき幸せを感じることはないのですから。一生に一度くらいは、是非溺れるような恋を体験してみて欲しいと思います。その経験はきっと、あなたに重要なことを教えてくれるはずですよ。(水月紗綾/ハウコレ)
2013年05月25日