木材の仕上げにどんな塗料を選べばいいか、DIY好きには悩ましい問題です。代表選手といえる木部用塗料は、ワトコオイル、オスモカラー、ブライワックスの3種。基本的な特徴と違いについて、DIYの建材やパーツ、リノベなどのアイデアが見つかるショールーム「toolbox」のスタッフに聞きました。■ toolboxのミキシングバーで木部用塗料を体験ワトコオイル、オスモカラー、ブライワックスといえば、どれも木材の質感を残して自然な風合いに仕上げることができる塗料です。でも「それぞれにどんな特徴があってどこがちがうのか」はプロに聞かなければ、なかなかわからないと思います。そこで、訪れたのが昨年リニューアルした東京・目白にあるtoolboxのショールーム。こちらには木部用のオイル塗料やワックスを素材サンプルに実際に塗って試すことができる「ミキシングバー」という専用コーナーがあるのです。スタッフの佐古加奈子さんのレクチャーを受けながら、ワトコオイル、オスモカラー、ブライワックスの3種を塗りくらべさせていただきました。3種の塗料にはそれぞれ独自のカラーバリエーションがありますが、なるべく色味をそろえるためにクリアー/ナチュラル系の色でくらべてみることにしました。■ ワトコオイルはサラサラなので初心者でも簡単に塗れるまずはワトコオイル(WATCO OIL)の「ナチュラル」から。ワトコオイルは、スポイトで移せるくらいのサラサラとした質感が特徴です。塗装にはハケを使います。容器のフチで余分な塗料を落としてから塗りましょう。スーッと伸びていき、とても塗りやすいです。光を当ててみて少し塗料が多い箇所があれば、布で余分な塗料をふき取るとよいそうです。スタッフの佐古さんが「ワトコオイルは木枠や建具の細かい部分を塗るのに便利です」とおっしゃっていましたが、今回試した3種のなかでは、いちばん塗りやすいと感じました。ただし、3種の塗料のなかでは乾くまでの時間が長く、完全乾燥までに24時間以上が必要です。塗装後の使用は翌日以降がいいでしょう。ワトコオイルは小さめの缶もあるので気軽に入手できるのもポイントです。■ ワトコオイルは異なる色を混ぜて自分だけの色が作れるここで少し脱線して、ワトコオイルの特徴である「調色」についてもご紹介しましょう。toolboxのショールームでは色ごとに瓶に入れられて並べられており、さまざまな組み合わせを実際に試すことができます。このコーナーが「ミキシングバー」と名付けられているゆえんです。今回は、スタッフの佐古さんおすすめの「通称:ラワン色」を作ってもらいました。混ぜるのは、赤みが強い「チェリー」とスタンダードな茶色の「ミディアムウォルナット」。これらを1:1で混ぜて、赤みがかった茶色を調色します。塗装した木材サンプルがこちら。左が「チェリー」、真ん中が調色した「ラワン色」、右が「ミディアムウォルナット」です。赤みがかったブラウンはちょうど両者の中間の色。最近、あまり出回ることのない昔のラワン材の色をイメージしているそうです。こんなふうに自分だけの色を調色できるのはワトコオイルならではの特徴なのです。■ オスモカラーは防汚・撥水性や安全性が魅力さて、比較に戻って次はオスモカラー(OSMO COLOR)の「フロアクリアー 3分つや」を試します。本来は缶に入っていますが、今回はサンプルパウチから容器に入れます。ごらんのとおり、先ほどのワトコオイルとくらべると、白濁してドロリとしています。ハケの毛先にちょこんと塗料をつけます。つけすぎに注意。粘度が高いぶん、塗装の際にはムラができないように気をつける必要があります。ワトコオイルとくらべると、筆にやや抵抗を感じ、若干塗りにくい印象です。塗料の粘度が高いこともあり、細かい木目の中に塗料が入っていきにくいこともあります。ときどきハケを立ててあげたりすると、塗り残しができにくいかなと思いました。色合いとしてはワトコオイルと大きなちがいはなさそうですが、「オスモフロアクリアーは防汚と撥水の性能に長けているので床におすすめです」とは佐古さんの言葉。塗装サンプルで面白い実験をして見せてくれました。塗装後に水をたらしてみました。しっかりと水をはじいているのがわかります。2分ほど待ってふき取りましたが、跡は残りませんでした。一方、ワトコオイルを塗ったサンプルで、同じように水をたらして2分待ってふき取ると…水を垂らした箇所がほんの少し跡になっているのがわかりますか?ダイニングの床のような場所なら、オスモフロアを選ぶほうがいいかもしれせん。また、オスモカラーは自然塗料としての安全性にも定評があります。佐古さんによれば「自然由来の成分からできた塗料は他にもありますが、オスモカラーは安全性をしっかり検証しているので安心です」。子ども用の家具や木のおもちゃなんかを塗るのにも良さそうですね。■ ブライワックスは磨いてツヤを出すのがポイント3番目に試すのはブライワックス(BRIWAX)の「クリアー」です。固まったハチミツのようなワックスは、先の2つのオイル系塗料とはかなり見た目が異なります。佐古さんによると「木の中に浸透するオイルとちがい、ワックスは表面にもとどまって油膜を張ってくれる」のが特徴なんだそうです。半固形状なのでハケではなく、ウエス(不要になった綿Tシャツなどで可)に塗料をつけて木材に塗り込んで塗装します。木目に沿って延ばしていきましょう。固形ですが、思ったよりムラはできにくいです。先ほどのワトコオイルやオスモカラーにくらべて濡れ色が薄めで、よりナチュラルな色づき。ついでに、個人的に気になっていた「チーク」も試させてもらいました。「クリアー」とは異なり、しっかりとした茶色がつきました。さて、ブライワックスはここからが大事。タワシを使って、表面をゴシゴシと磨くのです。すると、美しいツヤが出てきます。左:チーク/右:クリアー(ともにタワシで磨いた後)これがブライワックスの魅力。ただし「ツヤが出しやすい反面、強くこすると色移りすることもあるので、床材には向いていません」とのこと。長所は短所でもあるんですね。■ 3つの塗料の長所&短所のまとめ最後に、塗装後の木材をならべてみました。左からブライワックス、ワトコオイル、オスモカラーです。同じ木材に塗りくらべてみると、塗装方法や道具、仕上がりのちがいがはっきりわかり、ぐっと理解が深まりました。あらためてそれぞれのメリット&デメリットを簡単にまとめてみます。【ワトコオイル】長所:サラサラで塗りやすい、色を混ぜられる、少量から買える短所:撥水性が弱い、完全乾燥までに24時間以上が必要【オスモカラー】長所:防汚と撥水に優れている、安全性も検証済み短所:少量では買えない、塗り方にコツがいる【ブライワックス】長所:磨くことでツヤが出る、乾燥時間が短い短所:強くこすると色移りする、広い面積だと磨いて仕上げるのが大変初心者は、これらの特徴を理解して自分に合った塗料を選ぶのが大事でしょう。でも、デメリットを受け入れれば、あえての塗料選びもOK。たとえば、佐古さんはご自宅のキッチンカウンターにワトコオイルを塗っているそうですが、水濡れによる色落ちはあまり気にせず、ラフに使っているんだとか。■ 塗料を選ぶ前にミキシングバーで体験してみるべし言われてみれば、ツヤや質感、汚れなどは、人によって感じ方が異なるもの。ぶっつけ本番ではなく、事前にサンプルで試すのが断然おすすめです。今回ご紹介したtoolboxのミキシングバーでは、塗料の特徴に精通したスタッフが相談にのってくれるので、気になったことをどんどん質問しながら塗料を試すことができます。自前の木材の持ち込みもOKだそうですから、サンプル持参で訪れるのもいいですね。toolboxでは床材も豊富にラインナップしていますから、それらのサンプルを選んでその場で塗ってみるというのもアリです。ワトコオイル、オスモカラー、ブライワックスのちがいをぜひご自分の目で感じてみてください。【toolboxショールーム】東京都新宿区下落合3-14-16営業時間火~土曜 13時~17時(日・月曜・祝日 定休)
2020年03月20日最近、自宅で仕事をする機会が増えてきた筆者。そこで欲しくなったのが「ワークデスク」。「木製・安定感・低価格」を条件に市販のワークデスクをリサーチしてみましたが、予算内で納得のいくものはなかなか見つからず……。そこで、ニトリのカラボをベースにして、手抜きDIYしてみることにしました。■ ニトリのカラボをベースにして低コスト+安定感を実現!天板はしっかりとした無垢材を使用しているのでぬくもりがあり、化粧合板のデスクと違って使い込むほどに味が出るのが魅力です。手抜きDIYなので不器用な筆者でも簡単に作ることができました。今回は、デスクのベース部分にサイズ展開豊富なニトリのカラーボックスを使用しました。使用したのはニトリの「カラボA4-2段(DBR)/幅約41.9×奥行29.8×高さ71.8cm」(価格/999円・税込)。ベースに市販の商品を使えば、複雑な工程が要らず、簡単に低予算でつくることができます。この他、近くのホームセンターで天板用…1×4のSPF材5本(長さはお好みで。今回は182cmをそのまま使用)天板連結用…1×3のSPF材1本(44cm×2本にカット)カラーボックスに貼り付ける表板…ベニヤ板1枚(厚さ2.5mm)を購入しました。ベニヤ板は以下の通りホームセンターでカットします。カラボ横&背面貼り付け用/42cm×72cm 2枚+30cm×72cm 2枚縁取り用/5cm×72cm 4枚+5cm×20cm 4枚※機械の誤差で3mm程度短くなる場合があるので、やや大きめにカットし、必要に応じて紙やすりで調整します。木材費用は、上記でざっと2,000円程度。カラーボックスを含めても4,000円程度でした。その他、木ねじ(3cmくらい)10本、釘12本、木工用ボンド、強力両面テープ(5m程度)、お好みに応じて塗装用品(木材用ワックスや水性塗料)を使います。■ 天板と表板を組み立てる天板は裏面に1×3のSPF材をあて、木ねじで留めていきます。下にカラーボックスが入るので留める位置は端から30cm程のところです。カラーボックス横に貼る表板(ベニヤ板)には、縁取り用の木材1と2を両面テープで貼り付けておきます。■ 天板はブライワックス+白でアンティーク風の塗装に今回、天板(SPF材)の塗装は木材用のワックス(ブライワックス/色:ジャコビアン)の上から、水性のホワイトをムラが出るように重ね塗りしました。ベニヤ板の仕上げは、ワックスのみです。なお、ワックスを塗布する際はニトリの「厚手台ふきん(30枚)」(価格/399円・税込)を使用しました。使い捨てできるのでDIYでも扱いやすく、厚みがあり作業がしやすかったです。ワックス+水性塗料でアンティーク風の塗装なら塗りムラが味になるのでDIY初心者の方にもオススメです。乾いた後、適当にフォークなどでひっかくと使い込んだ風合いに。ざらつきが気になる部分は紙やすりをかけました。■ カラボに表板をつけてアンティーク風に見せる次に、カラーボックスの背面と横面(デスク正面)にベニヤ板を取り付けます。背面は木工用ボンドで貼り付けた後、釘で四隅と中央の計6か所固定しました。カラボ横面には強力両面テープでベニヤ板をしっかりと圧着します。■ セッティングするアンティーク風に塗装した天板をカラーボックスの上に載せて完成です!今回、右側のカラーボックスには、ダイソーのプラボックス大を3つ入れました。収納力も抜群です。近くで見るとこんな感じです。■ コスト以外の魅力も!DIY家具ならではの魅力を実感makaron* / PIXTA(ピクスタ)使用するうちに傷がついても、それが味となって木ならではの風合いが出てくるのは嬉しい限り。さらに、いずれデスクが不要になった際にも天板を板壁や別の家具を作るのに使うことができたり、カラーボックスだけで使うこともできるという良さもあります。「DIYって面倒くさそう……」と思うかもしれませんが、やってみると想像以上に簡単ですし、コスト以外にもたくさんのメリットを感じることができると思います。ぜひトライしてみてください!
2019年03月18日DIYの達人からプロにまで愛される《BRIWAX(ブライワックス)》。アンティークなインテリア好きなら、ぜひ欲しいアイテムですよね。でも、必要な道具は多めですし、DIY初心者にはちょっと敷居が高いように感じてしまうかも……そこで、LIMIAスタッフがブライワックスに初挑戦してみました!果たしてその結果は……選んだのは人気のトルエンフリー・ジャコビアンです♪はじめての《ブライワックス》に選んだカラーは、男前インテリア派に人気の「ジャコビアン」です。《ブライワックス》には、「オリジナル」と「トルエンフリー」があり、そのどちらにもジャコビアン色はあります。ニオイが少ない、という点を考えてトルエンフリーをチョイスしました。価格は、Amazonで2,420円(送料別・2018年12月4日現在)でした。《ブライワックス》を塗るのは、〔セリア〕のティッシュケース。素材は天然木で、このままでも100円とは思えない素敵な感じです。まずは下準備をします♪ブライワックスを仕上げるのに必要な材料をそろえました。下地を作る180番・240番・400番のサンドペーパー、ワックスを塗るスポンジ、磨き用の亀の子タワシとウエス(布)です。近所の道具屋さんで1枚40円で購入したサンドペーパーには、裏面に番手が書いてありました。100均でもサンドペーパーは売っていますよ♪まずは目の荒い180番のサンドペーパーで磨きます。一見、表面がつるつるに見えるティッシュケースですが、磨いてみるとザラザラとしているのがわかります。次は240番のサンドペーパーで、木の表面をさらに滑らかにします。仕上げには400番のサンドペーパーを使いました。人によっては、240番まででも十分、という考えもあるようです。でも初体験ですから、基本に忠実にやってみました♪指でなぞっても、表面がツルツルに感じるくらいまでになれば大丈夫だと思います。いよいよ《ブライワックス》を塗ってみます!ブライワックスは20℃で液体になります。このときの部屋の温度がちょうど20℃くらいでした。トルエンフリーを選んだのでニオイは少ないはずですが、自動車のオイルのようなニオイはします。窓を開けて、換気しながら作業しましょうね。スポンジ(100均のもので十分だと思います)にブライワックスを少量付けます。木目に沿って塗り広げていきます。ブライワックスが一般的な油性塗料と違うのは、スーッと素材になじんでいくことです。想像以上の塗りやすさに、ファンが多いのも頷けました。サイド部分も塗り広げます。「ちょっと塗りすぎたな」と思った部分は、スポンジの使っていない部分で引き伸ばしました。ペイントとは違い、そういったフォローができるのもブライワックスのいいところですね。また、多少ムラになってしまっても後で磨きの工程がありますし、「味」にもなると思います。本当に簡単に塗れました。油性のペイントよりよほど楽です。ティッシュケースの底の板は見えない部分ですが、サイドの一部分が見えるため、そこだけにブライワックスを塗っておきました。この状態で、30分ほど乾燥させます。表面を磨きます!30分後、亀の子タワシでゴシゴシと磨きました。「表面にツヤが出る」とのことですが、「本当かな?」と半信半疑になりながら……。でも、磨き終えると、本当に艶が出てきました!ちなみに、《ブライワックス》磨きに亀の子タワシは定番のようですが、結構タワシがバラバラと散りました。個人的には、次にやるなら靴磨きに使うブラシを使おうかな……と思いました。最後にウエスで磨き込みを入れます。《ブライワックス》はその性質上、完全に乾燥しても強く摩擦がかかると(椅子のような使い方ですね)色移りします。この工程には、色移りの防止の効果もありそうです。ウエスで磨くと、このように《ブライワックス》が付着しました。この作業の後に手で触ってみましたが、色移りはしませんでした。そして、完成しました♪はじめての《ブライワックス》体験としては、満足の行く男前な仕上がりになりました!アンティークな雰囲気を醸し出しつつ、ほんのわずかに光沢を帯びています。右のティッシュケースは、《ブライワックス》を塗る前の状態です。まるで違う商品に見えます。今回は、《ブライワックス》の体験レポートをお届けしました。感想としては、初心者でも問題なく使える「スグレモノ」です。道具は多少必要ですが、《ブライワックス》はたっぷり入っています(ティッシュケースを塗るのに缶の20分の1も使いませんでした)から残った道具も使いまわしができます。男前インテリア好きなら、一家にひと缶、《ブライワックス》があっても損はないと思いますよ♪
2019年02月05日最近は、ブライワックスやワトコオイルなど、木材の質感や手触りがきちんと残る自然な仕上がりが人気を集めています。ショップに行けば、さまざまなブランドからさまざまな種類が発売されています。気のきいたお店なら、実際の木材に着色した色見本も展示されているでしょう。しかし、それらを見るにつけ、いつも疑問に思います。「自分が選んだ木材に塗っても、同じ仕上がりになるんだろうか?」後ほど説明しますが、ひとくちに木材といってもオークと杉では色の入り方がまったく異なります。しかも、同じ木のなかでも、違いがあったりもします。ですから、仕上がりのイメージを正確につかむには、自分が選んだ木材のサンプルを用意して塗ってみるのが大事なのです。そこで、今回と次回の2回にわたって「オスモ&エーデル」社のショールーム体験記をお届けします。■ とにかく試してみないとわからないのが木材塗装手っ取り早いやり方は、気になる塗料をいくつか買って試してみることでしょう。でも、DIY好きな方ならご存じのとおり、ワックスやオイルはどれも高価。1缶2,000円~3,000円するものも多く、とてもじゃないですが、複数買って試すなんてできません。といっても、お試しなしにいきなりぶっつけ本番で色を選ぶのも心配。ああ、ほんのちょっぴりでいいから塗料のサンプルを試し塗りする方法ってないんだろうか……。■ ショールームでは持参した木材を試し塗りできるんです!悩んでいた僕がたまたま出会ったのが、「オスモカラー」でした。冒頭に挙げたブライワックスやワトコオイルとならび、木材を自然に仕上げる塗料の代表選手のひとつです。オスモカラーの特長は、自然の植物油と植物ワックスをベースにしていること。有害な物質が含まれておらず、赤ちゃんがなめたりしても安全なので、小さいお子さんのいる方も安心して使えます。性能面でいえば、ほかのワックスやオイルとくらべると、耐久性と撥水性(水はじき)が良いのも特長です。床のような耐久性を求められる場所や、キッチンまわりで使用しても、色移りの心配がありません。ショールームでは、これらの特長を体感できるのはもちろん、持参した木材を好みのオスモカラーで塗り、実際の仕上がりを確かめることができるんです。これなんですよ!僕が求めていたのは!驚かされたのが、予想以上に「かゆいところに手が届く」充実のサービス。現在リノベーション中の物件で使用する木材の仕上げに悩んでいた僕にとって、とても助けになりました。フローリングをはじめとする木材の仕上げに迷っている方にも参考になると思います。早速、自分が検討していたフローリング材のサンプルを取り寄せて、ショールームに向かう準備をすることにしました。僕が選んだ床材はこちら。ユカハリ・タイル ひのき コグチユカハリ・タイル ひのき(左)/すぎ(右)「西粟倉・森の学校」のオンラインショップで見つけました。なかでも気に入ったのが、あえて木口方向にカットし年輪の模様を見せる「コグチ」というヒノキのタイルなのですが、実はこの商品の表面にはすでにオスモカラーの「エキストラクリアー」が塗装されています。よく見ると、表面に塗装されているのがわかりますこれが、僕がオスモカラーに関心を持つきっかけでした。このままの状態でもきれいですが、できれば少し茶色の色をつけたいと思います。でも、「すでにクリア塗装済みの床に色なんてつけられるの?」という疑問も。そこで、「オスモ&エーデル」に電話で問い合わせてみました。オスモカラーは基本的に無塗装の木材に塗るのが推奨されるそうですが、ショールームで試し塗りをしてみることができるというのです。■ 木材ごとの着色サンプルで色選びもバッチリということで、新宿のショールームにやってきました。オスモカラーで仕上げられたさまざまな種類の木材が目を引きます。聞けば、「オスモ&エーデル」では、オスモカラー以外にフローリングも扱っているそうです。床材を決めていない場合でも、フローリング選びから相談することもできますね。さて、まずは担当の方からオスモカラーについて説明をしてもらいます。「オスモカラー」とひとことで言っても、内装用だけでも種類はかなり豊富で、どれを選んだらいいかわかりません。でもショールームなら、そんな疑問も解消。自分の持参した木材を見せたり、主な使用目的を伝えたりすることで、最適な塗料を教えてもらうことができます。今回、僕がすすめられたのは、「ウッドワックス」と「フロアクリアー」の重ね塗り。最初に「ウッドワックス」を塗ることで木材に色をつけ、その上から「フロアクリアー」を塗って耐久性を上げるというやり方です。問題は、どんな色に仕上げるかですね。こちらのショールームには、木材の種類ごとに各色のサンプルが用意されています。「木材の種類×色数」なので、サンプルだけでもかなりの数になります。こうして眺めてみても、同じ色で塗っても木材の種類によって仕上がりの色合いが異なるのがわかります。僕が持参したのは「ヒノキ」と「スギ」なので、その着色サンプルを出していただきました。こちらが「スギ」に「ウッドワックス」で着色したサンプル。こちらが「ヒノキ」。そうなんです、これが見たかったんですよ!DIYショップなどにもオスモカラーの着色サンプルは置いてありますが、おそらく「ヒノキ」のサンプルを置いてあるところはないんじゃないでしょうか。やはり同じ木材で色選びができると安心です。カラーバリエーションは、ナチュラルやブラウンの定番はもちろん、ブラックやグレーのような個性的な色も用意されています。これを見ただけでも、すでに仕上がりのイメージがわいてきます。自分が思い描いていた色に近い色は、「オーク」「パイン」「チーク」の3色でしょうか。次回は、この3色を持参した木材に着色してみたいと思います。取材協力オスモ&エーデル【新宿ショールーム】東京都新宿区西新宿1-20-2 ホウライビル11F電話番号03-6279-4971営業時間10:00~17:30※土のみ 10:00~15:00 (予約制)休館日日・祝日・年末年始・お盆
2018年04月30日ブライワックスとは木工用の塗料の一種で、DIYのさまざまな場面で活躍してくれるアイテムです。木の板なども、ブライワックスで一気にかっこいい仕上がりにすることができます。そこで今回は、ブライワックスを使ったDIYアイデアのまとめをご紹介します。みなさんも、お気に入りの色のブライワックスを見つけてDIYを楽しんでみてはいかがでしょうか?2色のブライワックスですのこがおしゃれなミニテーブルに大変身最初にご紹介するのは、あこ*さんのミニテーブルのアイデアです。あこ*さんのアイデアをもっと見る完成したすのこテーブルがこちらです。《ブライワックス》の色合いがなんとも男前な仕上がりです。【材料】・積み重ね収納棚……1個・すのこ………………2個・結束バンド…………3本あこ*さんが使用したのは、こちらの収納棚です。この収納棚を黒のラッカースプレーで塗装していきます。次に、2枚のすのこのうち1枚を解体し、ヤスリで少し角を丸くしておきましょう。解体したすのこには《ブライワックス》の「ウォルナット」、そのままのすのこには「ラスティックパイン」をそれぞれ塗装します。解体していないすのこと、積み重ね収納棚を結束バンドで固定します。写真のように、3カ所をしっかりと固定してくださいね。固定したすのこのすきまに、ウォルナットで塗装したほうのすのこを差し込んで木工用ボンドでしっかりとめていきます。お好みのステンシルやスタンプでデコレーションしたら、出来上がりです!▼あこ*さんのアイデアはこちら▼結束バンドで簡単!100均商品3つで使えるすのこミニテーブルブライワックスを使うことで男前なキーボックスに引き続き、あこ*さんのアイデアをご紹介します。100均のキーボックスを、男前で味のあるインテリアにDIYしていますよ。あこ*さんのアイデアをもっと見る完成したのがこちらのキーボックスです。程よく寂れたような塗装が印象的な一品に仕上がっていますね。【材料】・インテリア木製ウォールボックス……4個・半円形ノブ………………………………2個・ミニフック(6P)………………………2個・ナンバープレート………………………適量・蝶番22mm………………………………2個・コルクシート……………………………1枚・木片………………………………………(A-1)2本(A-3)1本・ブライワックス…………………………適量最初に、木片を12.5cmにカットしていきます。A-1は16本、A-3は8本とそれぞれカットしたら、《ブライワックス》で塗装していきましょう。あこ*さんは、「ジャコビアン」「ラスティックパイン」「ウォルナット」の3種類を使ったそう。ペイント後に軽く汚し加工も行ったそうです。A-1を4本、A-3を2本一組にして、木工用ボンドとタッカーで留めていきます。コルクシートをボックスの大きさに合わせてカットしたら、ボンドで付けます。フタの部分に半円形ノブとナンバープレートを留めて、好きなステンシルやスタンプでデコレーションしましょう。フタとボックスを蝶番でつなげ、ミニフックを取り付けて出来上がりです!▼あこ*さんのアイデアはこちら▼【100均リメイク】ちょっぴり男前なキーボックスの作り方ブライワックスで簡単リメイクDIY!見せるグッズに大変身次にご紹介するのは、miumiuさんのDIYアイデアです。miumiuさんのアイデアをもっと見るさんの作品のひとつが、こちらの薬箱です。《ブライワックス》を塗り、留め具と取っ手を付け加えただけでインテリア感あふれる作品に!【材料】・ブライワックス……適量・空き箱………………1個・留め具………………適量・取っ手………………1個薬箱に変身する前の空き箱です。もとはおせち料理を入れていた箱だったそう。仕切りがたくさんあるので、お薬を入れておくのにぴったりな素材ですね。このように小物やフェイクグリーンを入れて、ディスプレイボックスとして活用するのも手です。miumiuさんは他にも、100均一木製のトレイやペンスタンドなどを《ブライワックス》や転写シールでDIYしています。興味のある方は、そういったアイデアも参考にしてみてくださいね♪▼miumiuさんのアイデアはこちら▼ブライワックスで簡単リメイク!100均や捨てるはずの木箱などが見せて使えるグッズに大変身ブライワックスでディスプレイスタンドもかっこよく!最後に、RH+さんのディスプレイスタンドのアイデアをご紹介します。RH+さんのアイデアをもっと見る完成したディスプレイスタンドがこちらです。小物雑貨を飾っておくと、それだけでフォトジェニックな印象のアイテムになりますね♪【材料】・イーゼル………………2個・フレーム付き黒板……1個・ブライワックス………適量・ビス……………………適量最初に、黒板のフレームを留めている金具とイーゼルの金具を外します。その後、木の部分をチューダーオークの《ブライワックス》で塗装していきましょう。イーゼルの棚部分に黒板のフレームを乗せ、その下から穴を空けてビスで固定します。同じように左右をビスで固定したら、図のようにイーゼルに天板ができます。その後、イーゼルの後ろ脚を上げて、木工ボンドで固定していきましょう。ディスプレイスタンドの出来上がりです!▼RH+さんのアイデアはこちら▼製作費300円!100均だけで作る メッセージ付きディスプレイスタンド☆まとめすのこやベニヤ板などのシンプルな素材も、《ブライワックス》があれば一気に味のあるアイテムに変身します。そこにステンシルやスタンプ、ステッカーなどを加えれば、自分だけの男前なアイテムを簡単に作ることができますよ。この機会にぜひ、《ブライワックス》を活用したDIYに挑戦してみてくださいね!ブライワックスのアイデアをもっと見るのアイデアをもっと見る
2017年09月19日