大物プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが、おもちゃのベイブレードをテーマにした実写映画を製作することがわかった。スタジオは『トランスフォーマー』シリーズをヒットさせたパラマウント。まだ脚本執筆の段階だが、この映画もすでにシリーズ化を視野に入れているようだ。タカラが開発したベイブレードは、ハスブロなど別の会社によってライセンス製造され、世界中で人気を集めている。ブラッカイマーの最近作は、『バッドボーイズフォー・ライフ』。次回公開作は、コロナのせいで公開が何度も延期になった『トップガン マーヴェリック』。文=猿渡由紀
2022年02月25日男の子が大好きなベイブレードは、場所も取るしなかなか扱いにくいですよね。我が家の小1の息子が、ベイブレードの定位置を決めたことで、おもちゃに対する意識が大きく変わったことを例に挙げながら、おもちゃの収納やおもちゃとの付き合い方について、書いてみたいと思います。■ 大好きなベイブレードがいつの間にか…小1の息子はまだリビングで遊びます。けれどリビングは、ほかの家族にとっても心地よく寛げる空間として整えておきたいので、「リビングに置いていいおもちゃは、この棚に収まるだけね」と約束。息子といっしょにおもちゃを選びました。がんばって厳選してくれた息子ですが、ネックとなったのがベイブレードのスタジアム。とても大きく、これを1つ置くために、その分おもちゃを減らさなければなりません。1度は、それでいいと納得した息子でしたが、やはりどうしてもほかのおもちゃを置くために気づくとスタジアムは床に放り出されているのでした。通る家族の足にぶつかることも多く、その姿は、とても「たいせつなおもちゃ」には見えませんでした。■ ベイブレードの定位置を決めたことで大きな変化が!そこで、プラスチック製で軽いスタジアムに紐をつけて、フックに掛けて収納にしてみました。すると急に「なんだか邪魔なスタジアム」ではなくなり、息子も「たいせつ」に扱うようになったのです。これ自体はちょっとした工夫なのですが、ジャストフィットする指定席を設けたことで、使いやすく、片づけやすいおもちゃ棚になり、1日の終わりには子ども自身がリセットすることができています。そして、お気に入りのおもちゃを自分で管理できるようになった息子は、新しいカテゴリーのおもちゃをそんなに欲しがらなくなりました。フィギュアの箱、ベイブレードの箱などそれぞれのボックスにはまだ余裕があるので、そこに入れられるものに関しては相変わらずおねだりしてきますが、新たに置き場所を作らなければならないものは必要ないようです。また新しいことに興味が移った時には、全体量は増えないように、今ある物の処分から考えて、本当に必要かどうかを決めてもらおうと思っています。■ クローゼットのストレスが気づかせてくれたことyukiotoko / PIXTA(ピクスタ)17年前に、現在高校3年生の長女の子育てを始めた時から、今、小1の次男に至るまで、4人の子どもを育てながら常に迷いの種だった「おもちゃ」。おもちゃを買って欲しい子どもの気持ちもわかりますし、買ってあげた時の嬉しそうな顔を見るのは、親ならだれでも感じたことのある幸せな瞬間だと思います。そうやって、ついつい増えていくおもちゃが、おもちゃ箱から溢れ、家が雑然としてくんですよね。また、仕事や家事で忙しい時期に、大人のクローゼットが乱れていったことがありました。引き出しに詰め込んだTシャツはしわが付いて、着る気になりませんでした。Svetavo / PIXTA(ピクスタ)クローゼットは服で溢れているのに、着るものが足りないように感じて、買い足し、物が増え、さらにうまく管理できなくなっていく衣類には愛着を感じられず、イベントの時にはまた新しい服が欲しくなる。このままじゃダメだと思い、服の量を〝管理できる量〟に減らし、使いやすく収めなおし、満足度の高い状態が完成した時に、子どものおもちゃも同じことが言えるのではないかと感じました。hiropixx / PIXTA(ピクスタ)今あるもので満足するには、お気に入りを、ずっとお気に入りとして大切にできるように収めておかなければ、と。そこで、「わかりやすい」「つかいやすい」をテーマに、おもちゃの見直しをおこなうことにしました。たくさんの失敗も繰り返してきた今、大人も、子どもも、物への満足度は「量」ではなく「愛着」なのだろうと感じるこの頃です。物があふれ、物に振り回されがちな時代だからこそ、手に入れた物の管理の方法については丁寧に考えて、ささやかな工夫をしていけたらいいなと思います。ライフオーガナイザー®森下敦子
2019年06月05日「ベイブレード」というおもちゃをご存じですか? タカラトミーから発売している現代版ベーゴマで、コミックやアニメ、ゲームイベントと連動している小学生男子に人気のおもちゃです。大型ショッピングモールやスーパーで不定期に行われているベイブレード大会。小学生限定のこのイベントに、ベイブレードが大好きな息子に付き合って筆者も参加してみると、そこにはママに理解できない男子ならではの驚きの世界が存在していました。■日曜の朝、近所のベイブレード大会に行ってみたある日曜日、朝から戦隊ヒーローや仮面ライダーを一通り見終わった息子が一言。「今日、ベイブレード大会があるんだよね」聞くと、近所のスーパーで小学生限定のベイブレード大会が開かれるとのこと。今、彼の頭の大部分を占めているベイブレードの大会に参加したいというので、物珍しさもあり、一緒に行くことにしました。ここでベイブレードと言っているのは、2015年から始まった『ベイブレードバースト』。その前に、2001 年〜2002年の第一世代『爆転シュート ベイブレード』、 2008年からの第二世代『メタルファイト ベイブレード』があり、今回の『ベイブレードバースト』は第三世代となります。大会30分前に行くと、スーパーの入り口近くに設営された会場はすでに大勢の小学生男子とその親で黒山の人だかり。整理券を受け取り、くじ引きで対戦相手が決められていきます。息子は早々に初戦敗退しましたが、「じゃあ、帰ろうか」と言ってもなかなかその場を動こうとしません。勝ち抜いていく子たちの熱い戦いを見たいというのもありますが、大会とは別に、すぐそばでまた“別の大会”も始まっていたのです。誰かが専用スタジアム(ベイブレードを戦わせるための台)を持ってきており、これから戦う子、もう負けてしまった子が集まって、練習試合を始めているのです。その人だかりにいつの間にか混じり、ニコニコしながら練習試合をジッと見つめている息子。手には、自慢のベイブレード。すると、その中の一人の男の子が「お前、何持ってんの?」と息子に話しかけてきて、「それ強いの?」「じゃあ、戦おうぜ!」と、いつの間にか仲間入り。そのやりとりに、「ここは、『ポケットモンスター』や『ワンピース』の世界なの!?」と、小学生男子のコミュニケーション力、社会性に驚かされた母でした。みなさんのお子さんも、公園ですごく仲良さそうに遊んでいるから、てっきり以前からの友達かと思ったら、たまたま意気投合しただけの名前も知らない子だったということはありませんか?(うちはよくあります)女の子の場合は、仲良くなってもたいてい1対1か少人数なのに対し、共通の遊びがあれば、男の子は集団で急速に仲良くなるというのが、驚きと共に尊敬の念さえ抱きます。 ■熱くなっているのは子どもだけじゃない! “かつての小学生男子”たちベイブレードを通して、熱くなるのは子どもだけではありません。それを取り巻く大人たち、特に男性の熱気は、子ども以上かもしれません。準決勝からは『3on3』というルールが導入され、3種類のベイブレードを使っての戦いとなります。そこで、子どものセコンドを務めるのが、パパたち。大量のベイブレードを持参して、子どもと一緒に作戦を練り、「いいぞ!」「おしい!」と試合中のかけ声も忘れません。さらに、パパ以上に生き生きとしているのが、大会を仕切っているスーパーの店員さん。この時、審判をやっていたのは、20代後半くらいの若め男子店員さんと、40歳前後のおもちゃ売場責任者風の2人でした。試合に挑む子どもたちのベイブレードを見て、「そうくるか〜」と心の声がもれてしまったり、判定の難しい勝敗を店員さん2人で熱く協議したり、子ども以上に楽しんでいる様子がヒシヒシと伝わってきました。年齢から推察するに、もしかしたらベイブレード第一世代の時に熱狂した過去があるのかも?その光景を見ながら、昔から不思議だったことの答えがわかったような気がしました。それは、「共通の趣味があれば、男性は初対面の人とでも、何時間でも一緒に楽しめる」説です。例えば、ゴルフ。ほとんど話したことがない相手でも、「ゴルフ行きませんか?」という話にのってくるのって、男性ではありませんか? 例えば、マージャン店や将棋クラブ。ふらりと一人で入るのは、たいてい男性ではありませんか? 女性は敬遠しがちなシチュエーションですが、男性は抵抗ない人が多い気がします。それは、小さい頃からのこういった男子特有のコミュニティー作りから生まれたものなのかもしれません。■男だけの世界に、美しく強いヒロイン光臨!そのベイブレード大会で一人際立っていたのが、長いロングヘアにショートパンツ、ブーツといういで立ちの美少女です。そこも熱心なお父さんがセコンドについていましたが、何しろ強い。男の子たちをバッタバッタと倒していくのです。そのうえ、男の子たちに混ざることなく、孤高のたたずまい。彼女はナウシカかもののけ姫か? 見事、彼女は3位に輝き、表彰台に上ったわけです。まるで、ジブリ映画に登場するような美しく強いヒロイン登場で、母は思わず息子そっちのけで見とれてしまいました。大会の帰り道、試しに息子に「強いお姉ちゃんいたね。ベイブレード大会では珍しいの?」と質問してみたら、「いや、別の大会でもいたよ。たいてい女の子は一人くらいだけど」とのこと。大会中はまったく興味なさそうだったのに、意外に女子のことも見ている息子に「男子だな~」と複雑な気持ちの母でした。 いまだに少年漫画誌で発行部数第1位を誇る週刊少年ジャンプ。その三大テーマといえば、「友情、努力、勝利」ですが、小学生男子が大好物としているこの3つが、ベイブレード大会にはありました。意外に高い息子のコミュニケーション能力や社交性に気づき、男子特有のコミュニティー形成過程が垣間見れたベイブレード大会。思いつきで参加したイベントでしたが、男子を理解しながら育てるうえで、何かしらヒントが得られたかも…と感じました。「そういうのはパパにお任せ!」と思っているママも、ぜひ一度、見に行くことをおすすめします。 ・ベイブレードバースト公式ホームページ
2017年09月16日