企画展「いきもののかたち ビュフェの“自然誌博物館”」が、静岡・クレマチスの丘のベルナール・ビュフェ美術館にて、2023年7月15日(土)から10月1日(日)まで開催される。ビュフェの目を通して生まれた“いきもののかたち”20世紀フランス具象画壇を代表する画家、ベルナール・ビュフェは、幼少期には虫が大好きな少年であった。画家を志したのも、自然科学の先生がビュフェの描いたトンボを褒めてくれたのがきっかけだという。そんな彼は、少年時代から好きだったトンボやチョウから、鳥、魚、カエルや哺乳類、骨格標本まで、様々な生きものを描いた。ビュフェが生きものを描く上で夢中になったのは、生きものたちの「かたち」。生きものを写実的に描くのではなく、それぞれのかたちの美しさ、おもしろさをビュフェならではの黒い線やデフォルメで誇張し、時には空想も交えて描き出した。企画展「いきもののかたち」では、そんな生きものたちのかたちに着目し描かれたユニークな作品の数々を紹介。さながら“自然誌博物館”と化した会場で、多彩な生きものの魅力と出会うことができる。ふじのくに地球環境史ミュージアムとのコラボもまた本展では、静岡県立の自然系博物館「ふじのくに地球環境史ミュージアム」とコラボレートし、様々な生きものたちの実物標本をビュフェの作品と共に展示。実物標本をじっくり観察し、ビュフェが生きものたちのどこに魅力を感じて描いたのか、新たな発見や驚きがありそうだ。展覧会概要企画展「いきもののかたち ビュフェの“自然誌博物館”」会期:2023年7月15日(土)~10月1日(日)会場:ベルナール・ビュフェ美術館 別館・企画展示室住所:静岡県駿東郡長泉町東野クレマチスの丘515-57開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:水・木曜日入館料:大人 1,200円(1,100円)、高校・大学生 600円(500円)、中学生以下 無料※( )内は20名以上の団体割引料金。この料金で同時開催中の「“ビュフェ・スタイル”とは何か?」を観覧可【問い合わせ先】ベルナール・ビュフェ美術館TEL:055-986-1300
2023年06月15日ジェラート ピケ(gelato pique)から、アルフォンス・ミュシャとのコラボレーションライン「サラ ベルナール ミュシャ バイ ジェラート ピケ(Sarah Bernhardt Mucha by gelato piqu)」の新作ルームウェアが登場。2023年5月12日(金)より全国のジェラート ピケ店舗ほかにて販売する。ジェラート ピケから“ミュシャ”のルームウェア新作ドラマティックなデザインで人気を博す、ジェラート ピケとアルフォンス・ミュシャとのコラボレーションライン。第4弾となる今回は、ミュシャにとりわけインスピレーションを与え続けた「ファム・ファタル」宿命の美神、大女優サラ・ベルナールをデザインの根源にし、身にまとった瞬間に優雅な気分になれるようなルームウェアを展開する。百合の花をモチーフにしたワンピース中でもひときわ目を引くのが、サラのトレードマークともいえる百合の花をそのままプリントしたワンピース。サラ・ベルナールの女性像に合わせて、袖は華やかなパフスリーブで仕立てている。フリルが揺れるカーディガンアールヌーボー時代を彷彿とさせるフリルがアイキャッチなカーディガンは、さらりと羽織るだけでワンランク上のおうち時間に。百合の花が咲くキャミソール&ショートパンツ百合が胸元に咲き誇るオリジナルレースのキャミソールと、程よいボリューム感のあるショートパンツには、宝石や植物を用いるミュシャの作風を彷彿とさせるラメ糸がきらめく。サラ・ベルナールがモチーフの小物類小物類のラインナップにも注目。サラ・ベルナールを大胆にあしらったハンドタオルに加えて、ラインストーンが煌めく百合を象ったヘアクリップ、星のチャームが揺れるポーチなどが登場する。【詳細】サラ ベルナール ミュシャ バイ ジェラート ピケ発売日:2023年5月12日(金)取り扱い店舗:全国のジェラート ピケ店舗およびジェラート ピケオンラインストア、ウサギオンライン、スタイルヴォーチェ※オンラインは0:00より販売開始。価格例:・リリー柄カップインワンピース 9,790円・リリー柄カップインキャミソール 8,580円・リリー柄ショートパンツ 7,920円・フリルロングカーディガン 9,790円・リリー柄シフォンポーチ 4,290円・ハンドタオル 1,430円・リリーヘアクリップ 4,400円
2023年05月12日契約農家から仕入れた無農薬野菜をワインと一緒に貴重なワインの数々が楽しめるペアリングコース大人のデートが楽しめるスタイリッシュな空間契約農家から仕入れた無農薬野菜をワインと一緒に恵比寿駅から徒歩4分、隠れ家的な外観が目を引く【恵比寿アッカ】では、契約農家が有機質肥料で育てた野菜をたっぷり使った絶品イタリアンがワインと共にいただけます。ワインは、イタリア大使館公認の「イタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクール」で準優勝を果たした林氏が厳選しており、お酒が好きな方も楽しめるお店です。野菜を中心としたヘルシーなイタリアンが味わえる【恵比寿アッカ】貴重なワインの数々が楽しめるペアリングコース野菜を使った料理5皿にワインをあわせた『ペアリングコース』がおすすめ。なかなか入手できない貴重な銘柄を中心に、泡、白、橙、赤2杯、計5杯のワインを楽しめるコースで、エグゼクティヴソムリエが厳選したワインを存分に堪能できます。ワイン5杯と料理5皿のペアリングコース『デグスタツィオーネ』ここからは、おすすめの料理をご紹介します。『20種彩り野菜のサラダ』は、埼玉の「サンファーム高橋」直送、無農薬野菜を中心にした生野菜と温野菜、両方を合わせたボリュームのあるヘルシーメニューです。人気の自家製ハニーマスタードドレッシングでどうぞ。契約農家より入荷する無農薬野菜をたっぷりと『20種彩り野菜のサラダ』野菜を煮込み、旨みや甘みを引き出したグラタンは【恵比寿アッカ】のスペシャリテ。沢山の根菜を長時間じっくり煮込んだソースは、ワインとの相性も抜群の逸品です。クリーミーな味わい『旬の野菜のグラタン』大人のデートが楽しめるスタイリッシュな空間隠れ家的な雰囲気の店内は、コンクリートに囲まれたスタイリッシュな空間。ゆったりとワインを楽しみたいなら、カウンターの席がおすすめです。落ち着いて会話が楽しめるカウンター席はデートにぴったりコンクリートの無機質な空間に木の温もりを感じるテーブル席は、二人だけの落ち着いた時間が過ごせます。どこかホッとする仄明かりが照らす、シックで大人の空間です。美味しい料理とワイン、オシャレな空間が二人の気分を高める素材の持つ美味しさを活かした料理を味わいながら、ゆったりと優雅な時間を過ごせる【恵比寿アッカ】。記念日のお祝いにもぴったりな美味しい料理とワイン、落ち着いた大人のデートにふさわしい行きつけにしたくなる一軒です。料理人プロフィール:林 憲二さん様々な料理店で料理とワインの魅力を探求し、2009年独立。【高円寺アッカ】をオープンさせ人気店に。続いて中野、神楽坂、恵比寿と店舗を展開する。2019年にはイタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクール(イタリア大使館公認)にて準優勝を獲得。恵比寿アッカ【エリア】恵比寿【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】1000円【ディナー平均予算】6000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩4分
2021年04月26日戦後のフランスで一世を風靡した画家、ベルナール・ビュフェの回顧展「ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代」がBunkamura ザ・ミュージアムで2021年1月24日(日)まで開催されている。ビュフェ展 展示風景より1928年にフランスで生まれたビュフェは、硬質で太く鋭い輪郭線を特徴とする、ともすれば不穏な印象を与える画風で知られる。第二次世界大戦が終わりドイツからの占領から開放されたものの、これからの未来に不安と虚無感を抱えたフランス人の心を捉え、わずか19歳で最初の個展を開くに至る。展示風景より同時期、パリではサルトルの実存主義やカミュの不条理の思想が台頭していた。硬質なビュフェの画風は、それらの思想と呼応し、共感を覚える人々が続出、彼は若くして時代の寵児となったのだ。本展は、このビュフェの歩みを「時代」という言葉をキーワードに紐解いていく。ビュフェを取り巻く人物相関図パネルビュフェを語る上で欠かせない人物が、実業家にして文化人で、政治家とも密接なコネクションを持っていたピエール・ベルジェだった。社交的なベルジェは人付き合いが苦手なビュフェを様々な人々に紹介し、公私ともに手厚くサポートをしていた。19歳で個展を開けたのも彼の尽力にほかならない。しかし、妻となる女性、アナベルと出会ってしまったことでビュフェとベルジェとの関係は終焉を迎える。アナベルはモデルとしても活躍していた女性で、以降、彼はアナベルを対象として多くの作品を残すようになった。その後、ベルジェはイヴ・サン=ローラン青年と出会い、彼とともに世界的なファッションブランドを立ち上げている。挿絵本《人間の声》1957年 ドライポイントビュフェは人付き合いは苦手だったものの、ごく一部のクリエイターたちとは交流を持っていた。フランスの詩人、ジャン・コクトーのその一人。ビュフェは戯曲「人間の声」のための挿絵本を制作している。二人はかなり年が離れていたが、お互いを尊敬しあっていた。小説家のフランソワーズ・サガンもまた、ビュフェとアナベルの共通の友人であった。日本では、サガンの文庫本にビュフェの絵が表紙として起用されていたことでも知られている。ビュフェの作品を使ったサガンの文庫本展示風景よりビュフェの作品は、当時非常に注目を集めていたものの、抽象絵画が主流となりつつあったフランスの美術界では、具象絵画をひたむきに描き続けるビュフェの姿勢に批判が浴びせられることもあった。しかし、ビュフェは若干の画風の変遷はあったものの、生涯そのスタイルを貫いていく。1958年、大きな転機が訪れる。プライベートではビュフェはベルジェと別離し、アナベルと結婚。仕事においてはパリで開かれた大規模個展に10万人を動員。この大成功の年を境に、ビュフェはより力強い輪郭線を描くようになり、色彩は鮮やか、絵の具は厚塗り、カンヴァスのなかに激しさが増していく。描くモチーフも、植物や昆虫、動物などと拡大していった。展示風景より展示風景より表現を追求するビュフェは、彼の特徴であった輪郭線を廃し、写実的な絵画に取り組む時期もあった。個性的なビュフェの画風とは一線を画すこれらの作品からは、彼の卓越したデッサン力、構成力があることが見て取れる。ビュフェは1999年に自ら死を選ぶまで、自分の表現を貪欲に模索し続け、変遷を重ねていったのだ。展示風景より本店で展示されている作品は、すべてベルナール・ビュフェ美術館(静岡県三島市)が所蔵する80作品。ビュフェ美術館は、初期から晩年まで2000点を超えるビュフェ・コレクションを誇っている。このコレクションから厳選された作品でビュフェの人生を辿ることができる、非常に貴重な機会だ。力強い作品をぜひ見に行ってみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】11月21日(土)~2021年1月24日(日)、Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催※2021年1月9日(土)以降の土日祝日に限り、オンラインによる入場日時予約が必要となる。詳細は公式HPにて確認を
2020年12月01日リラックスしながら料理を楽しめる優しい空間スペシャリテを持たず、常に新鮮で独創的な料理を提供優雅にくつろぐ大人の女子会利用にもぴったりリラックスしながら料理を楽しめる優しい空間金沢の主要観光地の近くでありながら、お店の周辺はとても静かで落ち着いた環境金沢の食の宝庫として知られる「近江町市場」から徒歩5分ほど。大通りから少し入った静かな環境にある【ベルナール】は、本格的なフルコースを楽しむためのフレンチレストランです。ミシュランガイド北陸版でも一つ星に輝いた名店で、吟味した季節食材と独創的なアレンジで魅せるコースを味わえます。優しい色味のインテリアがゲストの緊張をほぐしてくれる。グループ使いもOKミシュランの星付き店という敷居の高さについ身構えてしまいそうですが、店内は肩肘はらずに憩える雰囲気がたっぷりの優しい空間になっています。ゆったりしたテーブル配置、淡い色合いのインテリアが、自然体で楽しめる味覚の旅に誘ってくれます。マダムの気配りとサービスも評判が高いです。あえてスペシャリテを持たず、常に新鮮で独創的な料理を提供『白ソイバチメのポワレカボチャとセップ茸』お店の顔となるスペシャリテをあえて持たずに、季節ごとに新しい料理を考案しているのがお店の特徴。常に1か月半ほどで変わる『おまかせコース』を提供しています。ランチは1種・ディナーは2種のコースがあり、アミューズからメイン、デセールに至るまで、驚きと笑顔、幸せな余韻がきれいに響き合う充実したコース内容になっています。アミューズ一例『小鰯のベニエ ベルベンヌ風味~・赤イカのチュイル・ゴールドラッシュのポタージュ』旬食材で彩るアミューズ。写真は一例で、北陸産小鰯に自家製ハーブの爽やかな衣をまとわせて揚げたベニエ、赤イカのチュイル、自家製白エビパウダーなどで隠し味をきかせた甘いトウモロコシの温製ポタージュです。食材の組み合わせと調理のセンスに加え、盛り付けの美しさにも思わず目を奪われます。夏の皿の例旬魚の多彩な魅力を表現『鮎のバリエーションきゅうりとスイカ』鮎の多彩な魅力を伝えるために、香ばしく焼き上げた身、丸く成形してしっとりと仕上げた優しい食感の一片、内臓の旨みがつまる鮎のリエットを一皿に。加賀の太きゅうりと半乾燥スイカで、季節の香りをプラスしています。主食材に多彩な素材を組み合わせることで、繊細かつ複雑な一皿を構成しています。デセールの一例驚きと感動はデザートまで続く『梨とコーヒー柑橘の香り』デセールの趣向とパーツの多い複雑味のある仕上げも【ベルナール】の愉しみ。梨とコーヒー豆の風味を仲良く重ねた一皿は、夏0初秋のデセール。コーヒー豆シロップに梨を漬けてからつくる梨のゼリー、梨のマリネが圧巻です。季節食材と独創的なアレンジで魅せるコースは、特別な日を祝うシーンにおすすめ。優雅にくつろぐ大人の女子会利用にもぴったり大人の贅沢なランチ利用にも最適。女性客を虜にするデセールも大人気です。ランチの予約は、12時または12時半からの受付で対応お昼時は女性客の多さが目立つ【ベルナール】。そのわけは、季節のフレンチを満喫しながらゆっくり語らう大人の女子会の場としても人気が高いからなのです。金沢への女子旅の思い出に訪れるのも素敵ですね。金沢という土地を活かしながら最高の料理を提供しつつ、自然体で楽しめる雰囲気も魅力のフレンチレストラン【ベルナール】。季節感あふれるフレンチを味わうために、四季折々足繁く通いたくなります。わざわざフレンチを食べる目的だけの旅、というのもオツかもしれませんね。料理人プロフィール:牛山 隆之さん1977年、金沢市出身。金沢のフランス料理店で経験を積んだ後、28歳で渡仏。フランス南西部の街ジュランソンにあるミシュラン二つ星店で研鑽を重ね、帰国後の2009年に今の店を創業。2016年にミシュランの星付き店になるなど、渾身の皿で魅了する。※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。ベルナール【エリア】近江町市場【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】8000円【ディナー平均予算】20000円
2020年09月17日フランスの女優、サラ・ベルナールの世界を多面的に紹介する展覧会『パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華サラ・ベルナールの世界展』が、12月7日(土)〜2020年1月31日(金)まで渋谷区立松濤美術館にて開催される。サラ・ベルーナル(1844〜1923)は、19世紀半ばから20世紀初頭にかけて活動したフランス出身の女優。1862年に国立劇場コメディ=フランセーズでデビューし、ヴィクトール・ユゴーの戯曲などで演技を高く評価され、国際的にも人気を博した女優として知られている。サラ・ベルナールが他の女優と一線を画すのは、その活躍が女優業に留まらなかったところだ。自らの一座を立ち上げて劇場経営に携わったほか、著作の出版や、彫刻作品の制作を行うなど、生涯にわたって多彩な才能を開花させた。また、サラは同時代のアーティストたちにインスピレーションを与えるミューズでもあった。当時無名だった画家のアルフォンス・ミュシャや、新進気鋭の宝飾デザイナーのルネ・ラリックらのパトロンとなり、自身の公演ポスターや装飾品の制作を依頼。のちにアール・ヌーヴォーの旗手となるアーティストたちが大成する素地を作っただけでなく、そのデザイン成立にも深く関わったという。同展では、そんなサラの人生を、当時の貴重な写真や肖像画、舞台衣装や装飾品のほか、ミュシャやラリックの作品を通して紹介。「ベル・エポック(良き時代/美しき時代)」と呼ばれる華やかな時代の中、新しい芸術と社会を切り拓いたサラ・ベルナールの知られざる世界を存分に堪能できる。【開催情報】『パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華サラ・ベルナールの世界展』12月7日(土)〜2020年1月31日(金)まで渋谷区立松濤美術館にて開催【関連リンク】 渋谷区立松濤美術館( /target=) C.W.ダウニー《街着姿のサラ・ベルナール》1902年個人蔵ルイーズ・アベマ《サラ・ベルナール》1909年エタンプ市美術館蔵デザイン:アルフォンス・ミュシャ/制作:ルネ・ラリック《舞台用冠ユリ》1895年箱根ラリック美術館蔵アルフレッド・クラレー《白粉「ディアファーヌ」》1890年頃ダニエル・ラドゥイユ・コレクションアルフォンス・ミュシャ《ジスモンダアメリカツアー版》 1895年リボリアンティークス蔵ジャック・ドゥーセ《イブニングドレス》19世紀末個人蔵
2019年12月07日「サラ・ベルナールの世界展」が、2019年11月4日(月・休)まで横須賀美術館にて、2019年12月7日(土)から2020年1月31日(金)まで渋谷区立松濤美術館にて開催される。アール・ヌーヴォーの大女優サラ・ベルナール「サラ・ベルナールの世界展」では、19世紀末から20世紀初頭、新芸術様式「アール・ヌーヴォー」が広まっていく中で、演劇・ 芸術・ファッションで人々を魅了していた大女優サラ・ベルナールに着目。サラ・ベルナールに関する大々的な展覧会が開かれるのは、日本初となる。会場には、女優だけでなくプロデューサーとしても活躍した、大女優サラ・ベルナールの「舞台」を軸に、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックやアルフォンス・ミュシャ、ルネ・ラリックなど、サラと同時代に活躍した芸術家の作品が集結。舞台を華やかに彩った衣裳のドレスややティアラなどの装飾品も展示される。ミュシャやラリックの才能を発掘1894年、当時無名の画家だったミュシャに、サラ主演の劇曲『ジスモンダ』のポスター制作を依頼すると、ミュシャは装飾的で華やかなポスターを制作。そのポスターが人気を呼び、すぐにミュシャは「アール・ヌーヴォー」を代表するアーティストとなった。また、ミュシャと同年に生まれたラリックも、サラ・ベルナールに才能を見出された1人。1894年、サラの舞台装飾をきっかけに、プライベートのアクセサリーも手掛け、ジュエリー作家としての活路を見出す。ラリックは、1900年のパリ万博ではグランプリを受賞し、「アール・ヌーヴォー」を牽引した。【詳細】パリ世紀末 ベル・エポックに咲いた華サラ・ベルナールの世界展■横須賀美術館会期:2019年9月14日(土)~11月4日(月・休)住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1観覧料:一般900(720)円、高大・65歳以上 700(560)円、中学生以下無料。※11月3日は無料観覧日※()内は20名以上の団体料金(前売りは9月13日まで)※市内在住または在学の高校生は無料※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳持参者と付添1名は無料※前売り券は美術館受付、横須賀芸術劇場チケットセンター(横須賀芸術劇場1階、横須賀中央駅モアーズシティ1階)で販売。■渋谷区立松濤美術館会期:2019年12月7日(土)~2020年1月31日(金)※会期中展示替えあり。住所:東京都渋谷区松濤2-14-14入館料:一般 500(400)円、大学生 400(320)円、高校生・60歳以上 250(200)円、小中学生 100(80)円※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料※土・日曜日、祝休日は小中学生無料※毎週金曜日は渋谷区民無料※障がい者及び付添の方1名は無料休館日:月曜日(ただし、1月13日は開館)、12月29日(日)~1月3日(金)、1月14日(火)
2019年10月20日静岡県にあるベルナール・ビュフェ美術館では、開館45周年企画展「絵画と想像力 ベルナール・ビュフェと丸木位里・俊」を3月17日から6月12日まで開催する。同美術館の創設者・岡野喜一郎がビュフェの作品と出会ったのは第二次世界大戦の荒廃が残る1953年。戦争によって深く傷ついた人々を虚飾なく描き出し、戦後フランス美術史の出発点となったビュフェの表現は、復員兵であった岡野の心に深く刻まれた。本展は1950年代にフランスと日本で戦争の記憶を描き、社会現象ともいえる反響を生み出したビュフェと、丸木位里・俊の交錯に注目。絵画のもつ想像力を感じ取り、共有する場となるだろう。丸木位里・俊 《原爆の図 第三部 水》 1950 紙本淡彩(原爆の図丸木美術館蔵)(左隻)丸木位里・俊は、原爆投下後の広島を見た経験をもとに1950年から《原爆の図》の共同制作を開始。洋画の俊が堅牢なデッサンで人物を描き、これを押し流すように位里が水墨を重ねていくという、二人の激しいぶつかり合いの中で生みだされた作品は日本画と洋画、前衛と伝統といった美術史の枠組みではとらえきれない力で、現在もなお私たちに強く訴えかける。戦争がもたらした痛み、絶望、人間性の喪失などを、想像力によって絵画に表した三者の作品。彼らの作品が発表当時に共感と反感を呼び、また後の世代にとっても戦争の惨禍を追体験させるものであり続けるのは、三者の絵画が見る人の想像力をかきたて、心を揺さぶる力を持つからではないだろうか。ベルナール・ビュフェ 《キリストの受難:笞刑》 1951 油彩、カンヴァスまた、3月18日には原爆の図丸木美術館学芸員で、国内外での丸木作品の紹介にも尽力している岡村幸宣氏と、神奈川県立近代美術館の館長であり、戦中・戦後の日本近代美術に関する展示を多数手がけてきた水沢勉氏による特別対談を開催。丸木夫妻の作品を中心とした、戦後の国内外の美術について語る。【展覧会情報】絵画と想像力 ベルナール・ビュフェと丸木位里・俊会期:3月17日〜6月12日会場:ベルナール・ビュフェ美術館住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57時間:3月 10:00〜17:00、4月〜6月 10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)料金:大人1,000円 高・大学生500円 中学生以下無料休館日:水曜日(5月2日は開館、祝日の場合は翌日休み)【イベント情報】オープニングイベント 特別対談「絵画-現実と想像 丸木位里・俊とその時代」岡村幸宣(原爆の図丸木美術館 学芸員)×水沢勉(神奈川県立近代美術館 館長)日時:3月18日会場:クレマチスの丘ホール時間:14:15〜15:45(13:30開場)定員:200名(要予約)参加費無料
2018年01月27日