オシャレ上級者のコーディネートの秘訣を探るべく、コーデスナップドイツチームはベルリン・ファッションウィークの期間中に現地取材を敢行。会場でスナップしたトレンドセッターたちに「そのアイテム、どこで手に入れたの?」と聞いてみました。彼らのコーディネートから学べることが、たくさんあります!新たなスタイルを見つけるきっかけになるかも。アクセントカラーをブラウンで統一ファッションとビジネスを専攻する、学生のエレナさん。ユニークな立体裁断が特徴的なアップカミング・ブランド、Chany Mariaのロングコートを主役としたコーディネートを見せてくれました。襟元のファーと色がマッチしているハンドバッグはDieselのヴィンテージアイテム。Instagram:@elenamahue【着用アイテム】コート:Chany Mariaバッグ:Dieselのヴィンテージイヤリング:セカンドハンドネックレス:Vivienne Westwoodシューズ:セカンドハンド レイヤリングで着こなしに新風をどこか日本のギャル文化にも通じる、2000年代風のアイテムたちをフレッシュなスタイリングで着こなした、スタイリストのヨハネス・ヨルグさん。ベルリン発ブランド、Marcell Von BerlinのロングシャツドレスにCollusionのブレザースカートを重ねて、ユニークなバランス感を演出しています。Pradaのバッグはベージュをチョイス。Instagram:@johannesjorge【着用アイテム】レザートレンチコート:ASOSシャツドレス:Marcell Von Berlinスカート:Collusionバッグ:Pradaジュエリー:すべてRIMAシューズ:ZARA フォーマル×カジュアル素材をミックス(画像左)ファッションデザイナーのリオン・ブッシュさん。超ロング丈のスカーフでアクセントをつけるテクニックは真似してみたい。コーディネートをグッと格上げする、光沢のあるストレートパンツは自身が製作したとのこと!リオン・ブッシュさんInstagram:@lion_busch【着用アイテム】レザージャケット:ヴィンテージ。ロンドンで購入セーター:ヴィンテージスカーフ:Lion Buschパンツ:Lion Buschシューズ:PUMAバッグ:Prada(画像右)ポップなカラーのアイテムをクールに着こなした、スタイリストのクララ・ディマンスキさん。大きな襟が特徴的なブルーのコートはコペンハーゲン発ブランド、Baum und Pferdgarten。大胆なクリースがかっこいいジーンズはベルリン発の大人気ブランドOttolingerです。皆の視線を集めるマルチカラーのバッグはフリマアプリのVintedで見つけたそう。クララ・ディマンスキさんInstagram:@kommaclara【着用アイテム】コート:Baum und Pferdgartenベスト:XIMONLEEパンツ:Ottolingerバッグ:セカンドハンド。Vinted(フリマアプリ)で購入イヤリング:自作Photographer:Olena MindrinaSenior Writer:Yuko K
2024年04月14日先日ドイツの首都・ベルリンで開催されたファッションウィーク。期間中には街のいたるところでアイコニックな装いの人々たちとの出会いがありました。そんななか、私たちがぜひとも彼らに聞いてみたかったことがあります。「そのアイテム、どこで手に入れたの?」という質問。一際目を引くトレンドセッターたちのコーディネートは、古着をうまく取り入れていたり、異なるスタイルのアイテムをミックスしていたりと常にユニークなアイディアに溢れています。今回はそんな彼らのコーディネートの秘訣に迫るべく、全身のアイテムについて教えてもらいました!レイヤリングでつくる、縦長シルエット日本でも人気の高まりつつある北欧ブランド・ガニー(Ganni)のマキシドレスにブルーのプルオーバーを重ねた、ジャーナリストのファティマさん。ドレスの下にはさらにパンツをレイヤリングすることで、抜け感のある印象になります。Acne Studiosの特大ショルダーバッグがコーディネートに予想外のアクセントを与えています。Instagram:@njoyalatte【着用アイテム】プルオーバー:Given Berlinドレス:Ganniパンツ:セカンドハンドシューズ: Adidas眼鏡:Gucciバッグ:Acne Studios 一点カラーアイテムでスタイルをレベルアップファッションデザイナー、モデルかつダンサーのエラディオ・トレスさん。90年代風のシルエットをニュートラルな色使いで着こなす、洗練されたストリート・スタイルです。ポイントはなんといってもネオングリーンのミニバッグ!ポップな色使いで知られるベルリン発ブランド、Marcell Von Berlinのアイテムです。Instagram:@eladdiotorres_official【着用アイテム】ジャケット:Timberlandのヴィンテージニットベスト:OPUSシャツ:Levi’sパンツ:Levi’sシューズ:Nubikkバッグ:Marcell Von Berlin シルエットで魅せて。スタイリスト、デザイナーのパルミダ・ダレスタニさん(画像左)とモデルのグレタ・ソフィーさん(画像右)。デザイナーブランドと古着のミックスがお見事なパルミダさん。パールのあしらわれたアンティークバッグ、ボリューム感のあるファージャケットなどクラシックなアイテムを取り入れつつも全体のシルエットが今っぽい理由は、スカートのレイヤリング。ワイドパンツに透け感のあるチュールスカートをプラスした、絶妙なxバランス感が素敵です。Instagram:@parmidadarestani【着用アイテム】ファージャケット:Danny Reinkeトップ:ベルリンのヴィンテージショップ・Life is shortで購入チュールスカート:セカンドハンド。VINTED(ヨーロッパで大人気のフリマアプリ)で購入パンツ:Jil Sanderのヴィンテージ。VINTEDで購入シューズ:Pradaのヴィンテージ。VINTEDで購入バッグ:ベルリンのヴィンテージショップ・by Nettaで購入カラーリングが最高にクールなコーディネートを見せてくれた、モデルのグレタさん。トップとスカートには濃淡の異なるグレーを取り入れ、足元には珍しいカラーのタビブーツをチョイス。ロングスカートは話題のロンドン発ブランド、Isabella Vranaのもの。Instagram:@notgretasofie【着用アイテム】ジャケット:ヴィンテージトップ:&other storiesスカート:Isabella Vranaシューズ:Maison Margielaイヤリング:Bottega VenetaPhotographer:Olena MindrinaSenior Writer:Yuko K
2024年03月31日コーデスナップドイツチームがベルリン・ファッションウィーク開催中に会場でキャッチした、撮り下ろしスナップをお届けするこの企画。最終回も、会場でひときわ注目を集めていたファッション上級者たちが登場してくれます。日常とは一味違うスペシャルなスタイリングに目が離せません。これだからサングラスはやめられない!モノトーンコーデのポイントに淡い色合いのフレームサングラスをチョイスした、デジタルアートディレクターのシャネル・カー・イン・リャンさん(画像左)とデジタルエージェンシーのコンサルタント、マルコさん(画像右)。タイムレスなスタイルでありながらも個性を感じる着こなしです。Instagram:シャネル・カー・イン・リャンさん @chakahlia/ マルコさん@lagalantemarco お手本にしたい、とびきりクールなバランス感アーティスト、女優であり作家のフェニックスさんは、大流行中のアイテム・バイカージャケットにたっぷりギャザーの入ったハイウエストパンツを合わせたミックスコーデで登場。クロップド丈のジャケットとボリューム感のあるパンツでスタイルアップを叶えた、絶妙な着こなしテクニックです。Instagram:@phenix 儚いだけじゃない、芯のあるアティチュードボリューム満点のチュールドレス、ピンクのハートバッグとドリーミーな髪飾り。小さな女の子の夢をそのまま叶えたようなアイテムを強気なアイシャドウとウエスタン調のサイハイブーツで辛口に着こなす、詩人でライターのヴァレンチナ・ヴァポーさん。Instagram:@valentinavapaux ノーブルなスタイリングにキラリと光るアクセントをロイヤリティを感じるスタイリングの2人。ゴールドカラーをアクセントにオールブラックスタイルを着こなした歯科医師のノジャン・パルムンさん(画像左)とシルバーを基調とした小物使いがお見事な、デザイナーでスタイリストのユニークさん(画像右)。Instagram:ノジャン・パルムンさん@drnojanparmoun / ユニークさん @_younik_Photographer:Olena MindrinaSenior Writer:Yuko K
2024年03月10日世界のファッションウィークからスナップレポをお届け。今回は、主要各都市のコレクションウィークの先陣を切ったベルリン・ファッションウィークでキャッチした、オシャレ関係者たちの撮り下ろしスナップをお届けします。今回も、トレンドを取り入れつつユニークなスタイルを確立するファッション上級者が登場してくれます。彼らにインスピレーションを受けて、自由にファッションを楽しんで!ひねりのあるエレガントスタイル重たくなりがちなフォーマルスタイルを洗練された印象で着こなす、コンテンツクリエイターの3人。スタイルに取り入れる色味を揃えることが重要です。ニュートラルなカラーパレットで軽やかにロングドレスを着こなしたティナ・ハーゼさん(画像左)、帽子、ジャケット、シューズをブラックに統一することでドレスの美しい質感を際立たせたベラ・エマーさん(画像中央)、オールブラックコーデでスーツのシルエットを楽しむベルナ・ビルベイさん(画像右)。Instagram:ティナ・ハーゼさん@styleappetite / ベラ・エマーさん @bella.emar / ベルナ・ビルベイさん @bernabilbey 肌見せで叶える垢抜けオールブラックコーデフェミニンなオールブラックコーデのお手本を見せてくれた、ファッションマーケットプレイス・Moticaのファウンダー、ヴェルナー・マテュシックさん(画像左)とスタイリストのシャーロット・ポストさん(画像右)。一点肌見せで、シックでありながら抜け感のあるスタイルを実現しています。Instagram:ヴェルナー・マテュシックさん@wernersilinski/ シャーロット・ポストさん@charlottaaa小物使いで魅せるシンプルコーデフォトグラファーのキナ・ウィッカーさんもオールブラックコーデをエレガントに着こなしていました。ウエストマークのベルト、タイトヘアにスカーフでアクセントをつけるなどの小物使いがお見事。さりげなくイヤリングのストーンとネイルカラーがリンクしているところもフォッション上級者のテクニックです。Instagram:@cina_uicker 非日常の着こなし方フォーマルなスタイルの多いファッション・ウィークの会場で独特なオーラを放っていた、セレクトショップSTUDIO183のマーケティングヘッド、ウロシュ・クラムベルガーさん。ペイントされたトレンチコート、破れたセーターなど、グランジ感のあるアイテムをふんだんに取り入れたこの着こなしは徹底的に世界観が統一されているからこそ特別なものに。Instagram:@jjurgen1300Photographer:Olena MindrinaSenior Writer:Yuko K
2024年02月25日開催中の第74回ベルリン国際映画祭にて、日本でも公開中の映画『夜明けのすべて』が新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集め、強い個性や多様性のある物語に注目する【フォーラム部門】に選出。2月21日(水)夜にインターナショナルプレミア上映が行われ、ベルリン国際映画祭に初参加となる松村北斗、上白石萌音、自身の長編監督作品全てが同映画祭に招待されている三宅唱監督が舞台挨拶やQ&Aなどに登壇した。その日は昼間からそれぞれ現地でのメディア取材に応じた松村さん、上白石さん、三宅監督はインターナショナルプレミアを前にZoo Palastにあるレッドカーペットへ。松村北斗、昨年は参加できず「リベンジの気持ちもあります!」シックで艶やかなジャケット衣裳を纏った松村さんは「日本の東京の小さな街で撮影した映画なので、渡航してようやくこの(ベルリンの)街の風景を見て、やっと今世界に届いているんだと感動し始めています」と噛みしめながらコメント。さらに、昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、2年連続の招待となったが昨年松村さんは参加できなかったため、「リベンジの気持ちもあります!」と意気込みを語った。エレガントな黒いドレス姿を披露した上白石さんは、「まさか、人生の中で参加できると思っていなかった場所に、自分が大好きで大切に思っている作品を通して来ることができたのは何より嬉しいです」と、世界三大映画祭の1つという大きな舞台に参加できる心境を嬉々として話した。そのまま、映画祭メイン会場のBerlinale Palastに移動した一同。煌びやかなネオンのロゴと映画祭のシンボルとなる熊のマーク、そしてミラーボールが照らす会場は多くの一般参加者たちで活気づいており、現地の空気感を肌で感じた様子。インターナショナルプレミア上映の会場は18世紀末に建造され、話題作のみが上映される劇場Delphi Filmpalastで、選出発表時のSNS反響を受け、キャパシティの大きな劇場での上映実施が急遽決定するという人気ぶり。上映会には、国籍・年齢・性別問わず多くの観客が足を運び、670席の会場が満席に。すでに熱気に満ちあふれる中、行われた上映前舞台挨拶では、松村さんと上白石さんは冒頭、「Guten Abend!=こんばんは」とドイツ語で会場に呼びかけ、続けて流ちょうな英語で挨拶した。「生理の話を男性とはしづらい」状況が変わるきっかけになれば本編上映後には、会場中に大きな歓声と称賛の拍手が響き渡り、同席していた監督キャストらも拍手で讃えられた。熱気冷めやらぬ中、松村さん、上白石さん、三宅監督はそのままQ&Aに登壇し、時間が許す限り観客から寄せられた質問に回答した。PMSやパニック障害というそれぞれの“生きづらさ”抱えた男女を演じた松村さんと上白石さん。「これらのテーマに関心を持ったからこの映画に参加したのか」という質問に対して、「この映画を通して全てを知ることは不可能だけれど、一歩、半歩でもその症状に対して寄り添ってくれたらいいな、という思いは強く持ちながら演じていました」と松村さん。また、上白石さんは「まず初めにお聞きしたいんですが…」と切り出し、「日本では女性の生理の話を男性とはしづらいのですが、それはこちらも一緒ですか?」と問いかける。会場から「そうでもない」という反応を受けると、「日本もそうなるといいな、そういうきっかけにこの映画がなればいいな、と思っています」と満面の笑みで語っていた。三宅監督も感激「2人を友達みたいに愛して観てくれていた」プレミア上映終了後の囲み取材では、映画を観た観客の反応について「想像以上だった」と振り返った3人。三宅監督は「上映後、お客さんから力強い拍手をいただき感激しましたし、2人のキャラクター(山添くんと藤沢さん)を友達みたいに愛して観てくれていたんだと感じました」と胸いっぱいの様子でコメント。松村さんは「人生のしんどいことも笑えることも、お客さんが一緒になって感じてくれている空気が伝わってきました」と語り、上白石さんは「会場の反応が鮮やかで本当にびっくりしました」とふり返る。初めてベルリン国際映画祭に参加したと両人だが、「お客さんの観方がすごくプロだなと思い、大変心地よかったです」と松村さん。上白石さんは「国籍や人種が違う色々な方がいましたが、みんな同じところで笑ったり、張り詰めたりしていて、文化や言葉を超えた共通の何かがあるんだな、と感じました」と新鮮な体験をしみじみとかみ締めた。Q&Aについては、「もっとこの映画のことを知りたいんだな、という質問ばかりで、さらにこの映画への自信が湧きました」と松村さんが言うと、上白石さんも「たくさん手が挙がっていて嬉しかったですし、本当にみんなに愛されている映画祭なんだと感じました」とコメントした。2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、一昨年の『ケイコ目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)に続き、監督作品が3回目のベルリン国際映画祭選出となる三宅監督。「過去2作より今作の方が、“日本”というものを客観的に見る経験になった気がします。この映画がPMSやパニック障害、あるいはそれ以外のいろんな苦しみを抱えながら生きている人たちの物語でありつつも、同時に登場人物たちは“日本”という目に見えない縛りの中で生きているな、ということを、海外の方の反応を見たからこそ感じた部分はありました」と新たな発見もあったことを明かしている。『夜明けのすべて』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:夜明けのすべて 2024年2月9日より全国にて公開©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
2024年02月22日――Coltは16年間に渡りベルリン国際映画祭を支え、 映画祭のデジタル・インフラを支える幅広いサービスを提供――注:本リリースはドイツにおいて2024年2月13日(火)に発表されたリリースの和訳版です。(ドイツベルリン、2024年2月13日発)– デジタル・インフラストラクチャ企業であるColtテクノロジーサービス(本社:英国ロンドン、代表:ケリー・ギルダー(Keri Gilder), CEO、以下Colt)は本日、2024年2月15日から25日まで、第74回ベルリン国際映画祭のデジタル・シネマ・パートナーに再び就任し、揺るぎないサポートを拡大することを発表しました。世界最大の一般向け映画祭であるベルリン国際映画祭は、19の会場に30万人以上の観客を集め、10日間で2,000以上の映画上映が繰り広げられます。ほぼ全ての映画がデジタル上映されるようになった現在、Coltの堅牢なファイバー・ネットワークは、各上映に必要なデータをシームレスに配信します。このネットワークは、Coltの安全なネットワーク・ハブ、及び映画祭のサーバと相互接続され、ベルリン国際映画祭の鼓動するデジタル心臓部として機能し、全ての人にシームレスで魅惑的な映画体験を保証します。2009年以来、Coltはベルリン国際映画祭の揺るぎないパートナーとして、映画祭の技術インフラを支える包括的な一連のサービスを提供しています。放送品質のデータ伝送からシームレスなインターネット・アクセスまで、Coltの専門性は、全ての海外からの参加者に、シームレスで思い出に残る体験を保証するために役立っています。過去16年間に渡り、Coltはベルリン国際映画祭とデジタルの世界をつなぎ、映画データのシームレスな伝送と配信を保証する重要な役割を果たしています。デジタル・シネマの技術的進歩に加え、Coltはベルリン国際映画祭において、量子技術を用いた暗号化のような、独自のファイバー・ネットワークの革新も推進しています。ベルリン国際映画祭の「デジタル心臓部」に関する最も重要な事実とは以下のようなものです。本映画祭の為に、Coltは合計200ファイバーキロのネットワーク容量を提供しています。•ポツダム広場にあるベルリン国際映画祭事務局は、Coltのネットワーク・ノードに2本の10Gbit/秒回線で接続されている。•映画祭のメイン会場は、10Gビット/秒と1Gビット/秒の回線で構成される,星型ネットワークでネットワーク・ノードに接続されている。•このネットワークは、ベルリン国際映画祭の期間中、およそ1ペタバイトのデータを処理する。•また、このネットワークは、オープニング・ガラや名誉熊賞、金熊賞の授賞式を他の会場に生中継する為にも使用される。•ベルリン国際映画祭に出品された全ての作品は、標準化されたデジタル・フォーマットに変換され、ベルリン国際映画祭のストレージ・クラスタに保存される。•映画スタジオは、10ギガビットのインターネット接続を介して、ベルリン国際映画祭のサーバに直接作品をアップロードすることが出来、ハリウッドからベルリンまで映画データのパッケージが移動するのに20分ほどかかる為、貴重な時間を節約することが出来る。Coltは、映画祭のネットワークがシームレスに機能するよう、ベルリン国際映画祭と緊密に協力しています。この協力関係は企画段階から始まり、Coltは毎年の映画祭特有のニーズに合わせてインフラをカスタマイズし、イベント期間中も支援を継続します。「私達の技術は、世界中の映画製作者や映画ファンにベルリン国際映画祭での特別な体験を提供する上で重要な役割を果たしています。これは単にネットワーク接続を提供するだけではありません。それは、卓越した顧客体験の提供、積極的なサービス姿勢、パートナーの専門知識と経験に対する揺るぎない信頼という、共通のコミットメントを伴うものです。ベルリン国際映画祭の技術チームとの長年の協力関係を通じ、我々はこうした資質を培ってきました。ベルリン国際映画祭とのパートナーシップは、我々の顧客サービスとパートナーシップへのアプローチの礎である "特別なつながり "を育むことへの我々の献身を例証するものです。」と、Coltテクノロジーサービスの中欧・東欧地域セールス・ディレクター、ステファン・ワンケ氏(Mr. Stephan Wanke)は語っています。ベルリン国際映画祭のマネージング・ディレクターであるマリエット・リッセンベーク氏(Ms. Mariette Rissenbeek)は、「Coltの揺るぎないサポートと最先端のテクノロジーは、ベルリン国際映画祭をデジタルの驚異へと変貌させ、現代の映画祭の展望における革新の道標へと形成する上で大きな役割を果たしました。彼らの揺るぎないパートナーシップに深く感謝します。」と述べています。***Coltについて;Coltは、顧客企業のビジネスを成功に導く、「想像を超えたつながり(Extraordinary Connections)」を提供する、グローバルなデジタル・インフラ提供企業です。優秀な人材と同じ志を持つパートナーに支えられ、デジタル・ユニバースの力をどこでも、いつでも、そしてあらゆる方法でお客様に届けるという目的を持って行動しています。1992年にロンドンで創業、’City of London(Telecommunications)‘の伝統と共に成長し、今では世界40カ国、80オフィスに従業員6,000人を抱える企業となっています。Coltの顧客は、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、北米最大のビジネス拠点にまたがる230都市32,000の商用ビル、50以上のメトロポリタン・エリア・ネットワーク、230のPoPを接続する広範なデジタル・インフラストラクチャから恩恵を得ています。株式非公開企業であるColtは、最も財務健全性の高い企業の一社でもあります。Coltは業界を牽引する優れた顧客体験の提供に注力し、顧客企業の革新を、自身の価値観や顧客企業、パートナー、人類、及び地球への責任を以て支援します。詳細については、www.colt.net/ja/をご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月16日本場ならではのクリスマスマーケットを楽しんだり、歴史的に重要な「ベルリンの壁」を観光したり、魅力あふれるドイツの首都・ベルリン。「ヨーロッパは物価が高いんじゃ……」と思われがちですが、実はドイツのスーパーでは食品が意外と安く購入できます!そこで今回は、ベルリンのスーパーで見つけたお土産を4つご紹介。グミをはじめ、みんなにシェアしたくなるおいしいお菓子がたくさんありました!■1.高級な味わい。チョコレートがコーティングされた「マジパン」会社用のきちんとしたお土産としておすすめの高見えお菓子がNiedereggerの「Marzipan Klassiker-Variationen(8個入り、€3.79)」。「マジパン(マルチパン)」はドイツの名物で、砂糖とアーモンドを合わせたもの。ミルクチョコレート味やダークチョコレート味などさまざまな種類がスーパーには並んでいて、こちらはエスプレッソ味・オレンジ味・パイナップル味・ピスタチオ味の4種類がセットになっています。高級感のある包み紙の中に入っているのは、チョコレートでコーティングされたマジパン。マジパンといえば日本ではケーキの飾り付けとして使われていることが多く、私は「あんまりおいしくないもの」として認識していましたが、これはまったくの別物と言いたくなる完成度の高いお菓子!ほんのりお酒の入った大人な風味で、アーモンドの粒々感が絶妙なおいしさでした。■2.創業200年を超えるメーカーが作る、懐かしのお菓子1821年にドイツ東部のライプツィヒで創業した、歴史あるお菓子メーカー「Zetti」。ベルリンの人が「懐かしい」と感じる有名なお菓子が「Bambina(€1.19)」です。1950年代に人気を博したものの一時製造がストップされ、1998年に復活を果たしています!見た目はチョコレートですが、食べてみると中はローストしたヘーゼルナッツとバターキャラメルが合わさったフィリング!栄養バーのように満足感があり、仕事で集中したい時の栄養補給にもぴったりです。1本200円以下なので、まとめて購入できちゃいますよ。■3.ドイツはグミ天国!Katjesのヴィーガングミにも注目ドイツで有名なお菓子といえば、ゴールドベアでおなじみの「HARIBO」。私の行った大型スーパーでは写真のようにHARIBOコーナーが大充実で、日本では見かけないフレーバーも含めたくさんの種類から選べました。もはやドイツはグミ好きの天国!HARIBOだけではなく、アラサー女子におすすめのグミメーカーが「Katjes(カッチェス)」。動物性ゼラチンやパームオイルを使用していない、ヴィーガングミのメーカーです。Katjesは一部日本で売っている場所もありますが、€1以下で買えちゃう安さが本場ならでは!Katjesも多彩なフレーバーから選ぶことができ、一押しは「Wunder-land Sauer(€0.99)」。星やユニコーンの形をしたかわいすぎるグミが、たっぷり175gも入っています。フレーバーはラズベリーやライムなど5種類。甘酸っぱくフルーティーなヴィーガングミ、とってもおいしかったです。■4.簡単!ベルリン名物「カリーブルスト」が作れる素一人暮らしの友人や料理好きの同僚へのお土産としてうってつけの、Maggi「Frisch & Fix dazu」シリーズ。Maggiはスイス発の世界中で愛される食品メーカーですが、「Currywrurst(€1.09)」、「Jäger-Sahne-Schnitzel(€1.09)」などドイツ料理を簡単に作れる素がベルリンのスーパーに売っていました!特に「Currywrurst(カリーブルスト)」はベルリンの名物。粉を水に溶かして、焼いたソーセージと和えるだけで完成です。ケチャップの甘さと、ほんのりカレーのスパイシーな味わいは、本場で食べたカリーブルストと同じ味!ドイツ名物のビールにもぴったりです。今回ご紹介したお土産は、すべてベルリンで多店舗展開している大型スーパー「Kaufland(カーフランド)」で購入したもの。ほかにもチョコレート、ポテトチップス、お茶などたくさんの商品が想像よりも安く購入できました。海外のスーパーでお買い物を楽しみたい人には、ドイツ旅行おすすめですよ!※€1.00=158.34円(2024年1月5日現在)(撮影・取材・文:小浜みゆ)
2024年01月20日SixTONESの松村北斗と女優の上白石萌音がW主演を務める、映画『夜明けのすべて』(2月9日公開)が「第74回ベルリン国際映画祭」フォーラム部門に正式出品されることが17日、明らかになった。○■松村北斗、『すずめの戸締まり』に続き2年連続で「ベルリン国際映画祭」に参加ドイツ・ベルリンで毎年2月に開催されるベルリン映画祭は、カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつ。日本の映画人では巨匠・黒澤明監督や山田洋次監督をはじめ、2021年に『ドライブ・マイ・カー』で世界的評価を得た濱口竜介監督の『偶然と想像』が銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞、行定勲監督が『パレード』(10)、『リバース・エッジ』(18)にてパノラマ部門 国際批評家連盟賞を、荻上直子監督が『彼らが本気で編むときは、』(17)でパノラマ部門 テディ賞審査員特別賞を受賞するなど、名だたる映画監督たちが評価されてきた。同作を手掛ける三宅唱監督は、2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、昨年の『ケイコ 目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)以来2年連続3回目の同映画祭選出となり、自身の長編監督作品が全てベルリン映画祭に招待されていることになる。同作が選出されたフォーラム部門は、新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集めた部門で、強い個性や多様性のある物語が選出。“生きづらさ”を抱えた2人の男女の特別な関係性を描いた同作が、国境を越えてどのような視点をもって評価されていくのか、注目が集まる。さらに、松村は昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』(22)が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、今年で2年連続の招待となる。松村は『すずめの戸締まり』でアニメ界のアカデミー賞とされる「第51回アニー賞」声優賞(映画部門)へのノミネートを果たしたばかりで脚光を浴びている。また合わせて、同作のロング予告も公開された。コメントは以下の通り。○■三宅唱監督『夜明けのすべて』原作者である瀬尾まいこさんに感謝申し上げます。そして、すべての俳優、すべてのスタッフの美しい仕事を誇りに思います。ベルリンを皮切りとして世界中のさまざまな人々に『夜明けのすべて』を無事に届けられるよう、またどんな反応があったかお知らせできるよう、引き続き大切に進めていきます。国内外問わずさまざまな状況下を生きるみなさんが心穏やかに映画を愉しめるような世の中に少しでもなることを心より願っています。○■松村北斗この歴史あるベルリン映画祭への参加が決まった事を『夜明けのすべて』チームの一員としても松村北斗個人としても本当に誇りに思います。この映画は大きな世界の小さな街の話です。誰もが生きづらさを感じる今に、生きることが少し楽になる願いを込めた映画です。そんな映画が世界に届く事を本当に幸せに思います。世界中の誰しもが自分なりの生きづらさを抱えていると思います。そんな方々に願いを込めながら参加したいと思います。○■上白石萌音映画の一員として、そしてこの映画を好きないち観客として、とても嬉しいです。描かれているのは、世界のどこで暮らしていても感じ得る心の機微です。作品の温もりが海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています。○■原作・瀬尾まいこ氏ベルリン映画祭への正式出品、本当におめでとうございます。三宅監督、スタッフの皆さん、出演者の方々が丁寧に、小説を温かく深い世界にして下さったことに感謝しています。私たちの生きている今の世界を離れることなく、すぐそばにいてくれる見た人の心をそっと照らしてくれるこの素敵な映画を、海外の方にも見ていただけると思うと嬉しいです。○■Berlinale Forumディレクター・Barbara Wurm氏男性はパニック障害を抱え、女性は極度のPMSに悩まされている。彼らの会社は社員にとんでもないものを提供する。というとそのようには聞こえないかもしれないが、実は小津安二郎の世界そのものなのだ。ここの人々は気配りができ、気づかないうちにお互いに良いことをしている。私も、私のチームも皆この作品が大好きって、もう言ったかしら?【編集部MEMO】映画『夜明けのすべて』は、瀬尾まいこ氏による同名小説の実写化作。月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を患い、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っている山添が、職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく姿を描いている。NHK 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で夫婦役を演じた松村北斗と上白石萌音が、映画初共演でW主演を務める。(C)瀬尾まいこ/2024『夜明けのすべて』製作委員会
2024年01月17日永瀬正敏、浅野忠信、佐藤浩市、白本彩奈出演映画『箱男』が「第74回ベルリン国際映画祭」のBerlinale Special(ベルリナーレ・スペシャル)部門に正式招待され、ワールドプレミアを迎えることが決定した。「箱男」、それは人間が望む最終形態、すべてから完全に解き放たれた存在。ダンボールを頭からすっぽりと被り、都市を徘徊し、覗き窓から一方的に世界を覗き、ひたすら妄想をノートに記述する。カメラマンである“わたし”(永瀬正敏)は、街で偶然目にした箱男に心を奪われ、自らもダンボールをかぶり、のぞき窓を開け、ついにその一歩を踏み出すことに。しかし、本物の「箱男」になる道は険しく、数々の試練と危険が襲いかかる。“わたし”をつけ狙い「箱男」の存在を乗っ取ろうとするニセ医者(浅野忠信)、すべてを操り「箱男」を完全犯罪に利用しようと企む軍医(佐藤浩市)“わたし”を誘惑する謎の女・葉子(白本彩奈)――。本作は、世界二十数か国に翻訳され、熱狂的な読者を世界中に持つ作家・安部公房の同名小説の映画化。1973年に発表した代表作のひとつとなっている本作は、「人間の自己の存在証明を放棄した先にあるものとは何か?」をテーマに、その幻惑的な手法と難解な内容のため、映像化は困難とされてきた。幾度かヨーロッパやハリウッドの監督が映画化を試みたが、安部公房サイドから許諾が下りず、企画が立ち上がっては消えるなどを繰り返していた中、安部さん本人から直接映画化を託されたのは、『狂い咲きサンダーロード』で衝撃的なデビューを飾った石井岳龍(当時は石井聰亙)。そして1997年に製作が決定し、ドイツ・ハンブルグで撮影を行うべくドイツの地に降り立ったが、不運にもクランクイン前日に撮影が突如頓挫、幻の企画となった。それから27年。安部公房生誕100年にあたる2024年、ついに『箱男』を実現させた。主演は、27年前と同じ永瀬正敏。同じく出演予定だった佐藤浩市も参加。永瀬さんは「27年前、ドイツ・ハンブルグでクランクイン直前に、志し半ばでほぼ切れかけた“思いの糸”が、こうして紡がれた事が何より嬉しいです。そして再びドイツの地、ベルリン国際映画祭に特別招待していただけた事、大変光栄ですし、ある意味奇跡です。石井岳龍監督の『箱男』に対しての壮大なるロマンと“思いの糸”の強さが、世界中の沢山の方々の心の中に共鳴する事を願うばかりです」と思いを明かす。佐藤さんは「時を経て新しく創られた『箱男』がドイツベルリンに呼ばれる。27年前とは多少形を変えた作品とはいえ,箱の中からの『箱男』の目線は当時も今も変わりません」とコメント。さらに、世界的に活躍する浅野忠信が集結。また、数百人のオーディションにより、白本彩奈が抜擢され加わる。浅野さんは「とてもやり甲斐のある役を徹底的に楽しんで演じられたのでドイツでどう観てもらえるのか今から楽しみです!」と話し、白本さんも「私自身がミックスであることで、子供の頃から、お芝居と作品を通して世界の架け橋となることが目標でした。そんな中、ベルリン国際映画祭にお招きいただいたことは大変喜ばしく、同時に高揚感に包まれています。全ては誰よりもエネルギーを帯びてそこにいて下さった監督とチームの結晶であり、改めてその一員となれたことを本当に誇りに思います」と語っている。『箱男』は2024年公開予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:箱男 2024年公開予定ⓒ2024 The Box Man Film Partners
2024年01月15日世界の各地から、現地取材班がファッションアイコンの最新スタイルをお届けします。コーデスナップドイツチームがベルリンで撮り下ろしのストリートスナップ連載の最終回。第4回目である今回は今季のマストバイアイテムのひとつである、レザーを取り入れた着こなしに注目しておしゃれ上級者のベルリナーたちにお気に入りコーデを紹介してもらいました。リラックス・ストリートの主役にレザージャケットをオンレザージャケットにフーディーとスニーカーを組み合わせてストリートなムードの着こなしに。タイトなトップスとバギーシルエットのジーンズのバランス感が今っぽいスタイリングです。Instagram:@chiara.amie【着用アイテム】レザージャケット: Emporio Armani Jeansフーディー:不明シャツ: Zaraインナー:Ralph Laurenジーンズ:Zaraシューズ:Nike(Jordan 4 Retro Sand)―スタイルのテーマは?私らしいスタイルとは「リラックスしている」ことだと思います。コーディネートを組むときも、着ていて心地良いと感じられるかどうかを一番大切にしています。―あなたのスタイルのインスピレーションは?充分に時間をかけて自分のクローゼットを見つめることが私にとってもっともコーディネートのインスピレーションに繋がると思っています。それがうまくいかないときはPinterestを見ることもありますが、基本的にはいつも自分の過去のスタイリングを見直して、それらをどうやったらさらによくできるかを考えています。なので、自分自身にインスピレーションを受けているとも言えるかもしれませんね。―お気に入りのベルリンのファッションストアは?ほとんどの場合、オンラインで買い物しています。でも、シェーネベルク地区のKaDeWe(デザイナーズブランドを取り扱う老舗デパート)はいいところだと思うし、クロイツベルク地区のセレクトショップ・Voo Storeのラインナップはかっこいいと思います。レザーをとびきりクールに着こなすモノトーンコーデマスキュリンなワイシャツにビスチェを重ねてユニークなシルエットを楽しむ、スタイリストのダイアナさん。潔いモノトーンコーデを引き立たせるタイトなヘアと赤リップが印象的です。Instagram:@dicsiona【着用アイテム】スーツ、コルセット、レザーコート:私が生まれたウクライナ・ペレヤースラウのヴィンテージショップで購入したものです。ローカルの人々は「アルタ川の近く」と呼ぶエリアにある、小さなショップたちで見つけました。シャツ:難民の支援施設からもらってきたものバッグ:ベルリン・マウアーパークのフリーマーケットで購入リング:ベルリン・マウアーパークのフリーマーケットで購入シューズ:キーウ・リスナ駅近くのフリーマーケットで購入全身で20ユーロくらいです。―スタイルのテーマは?かつては大袈裟でセクシーな着こなしをするのが好きでした。私はそのスタイルを「攻撃的なセクシュアリティ」と表現していたのですが、最近はもっとクラシックでミニマルなものを取り入れるようになりましたね。今日の服装は私がこれまで着ていたワードローブを今の気分に合わせて変化させたスタイルです。―あなたのスタイルのインスピレーションは?誰かにインスパイアされることはなく、いつもアイテムを見て自分がそれをどのようにスタイリングできるのかを考えています。それゆえにアイテムそのものが私にインスピレーションを与えてくれます。私はさまざまな時代、スタイル、ムードが好きでなので何かひとつのスタイルには当てはまらないです。自分を使って実験することが好きだし、髪型も定期的に変えています。でも道を行き交う人々の服装を見ることは好きですね。特に60歳以上の人たちとホームレスの人たち。彼らがもっともオーセンティックだと思っています。―お気に入りのベルリンのファッションストアは?ベルリンではフリーマーケットでアイテムを見つけることが多いです。大衆向けの商業的な文化はあんまり好きではなくて、お気に入りのブランドも特にはありません。私はスタイリストなので仕事のためにブランドやショーをチェックしていますが、それらは私自身のスタイルには影響していないです。自分のスタイルに費やすお金をミニマルに抑えることは私のルールですね。たまに私がセカンドハンドショップで購入したアイテムに似たものを仕事で訪れたモールやショップで見かけることがあります。私は新しいトレンドを予測することが得意なのかもしれませんね。これまで多くのウクライナのブランドと仕事をしてきました。彼らの服は好きだし、彼らとどうやって働くのかもわかっていますが、自分自身のスタイルには異なるアプローチをしています。異素材ミックスでプレイフルなスタイリングを楽しんでレザーのストレートパンツにファー、エナメルといった遊び心のある素材をミックスした上級者コーデ。色使いに統一感を持たせることがポイントです。Instagram:@chez.amelie【着用アイテム】フェイクファージャケット:Gantパンツ:Jaded Londonバッグ:Ottolinger x Pumaシューズ:Maison Margiela―スタイルのテーマは?黒やニュートラルカラーのものを着ることが多いですが、少しひねりのあるディティールと遊び心をプラスしてコーディネートを楽しむことが好きです。ちょっとパンクだったりゴスっぽい要素をスタイルやアクセサリーに取り入れたり。小さなディティールですが、それらがムードを盛り上げてくれるのです。―あなたのスタイルのインスピレーションは?いつも音楽からインスパイアされています。自分の好きなバンドやアーティストの雰囲気を取り入れることもあります。例えばアブリル・ラヴィーンの曲『スケーターボーイ』が流行った頃はまさに彼女そのものみたいな格好をしていました。また最近では雑誌からも多くのインスピレーションをもらっています。基本的にSNSはあまり参考にしないようにしていますね。―お気に入りのベルリンのファッションストアは?Wsiura, Voo Store, Darklands, Pineapple Factory Gallery, Avgvst Jewelry, Andreas Murkudisです。甘辛ミックスコーデで予想を裏切るレザーの着こなしにロマンチックでフェミニンな雰囲気のスタイリングにレザージャケットを合わせた甘辛ミックスコーデを見せてくれたヤロスラワさん。「見せすぎない露出」で着こなしに抜け感が生まれます。Instagram:@woman_ya【着用アイテム】トップス:Zaraスカート:Mriaストッキング:SHUR SHURネックレス:友達からのもらいものその他のアイテム:すべてウクライナのヴィンテージショップで購入―スタイルのテーマは?これはセクシュアリティ、ドラマチックな要素、エレガンス、ダークネスと子供っぽい遊び心がミックスされたスタイルです。なにか一つのカテゴリーに振り分けることはできないのです。私はいつもちょっと風変わりなスタイリングをしています。ときにはもっと、ときには控えめに。それが好きなのです。―あなたのスタイルのインスピレーションは?私のインスピレーションはスピーカーから無作為に流れる音楽です。音楽を聴きながらただ鏡の前に立って、スタイリングを試せるだけ試す。アイテムを足し続けてみたり、マンネリ化した着こなしのディティールを変えてみたりします。一見すると時代遅れで単純かつ面白くないアイテムを今まで見たことないような形で着こなしたいという強い思いが、私のインスピレーションになっています。―お気に入りのベルリンのファッションストアは?ファッションストアではありませんが、ベルリンでは人々が道端に置いた「ご自由にお持ち帰りください」のなかに面白いアイテムがあるので、そういうものをチェックすることが好きです。また友達(のクローゼット)から着なくなったものをもらうことも好きです。 Photographer:Olena MindrinaSenior Writer:Yuko K
2023年12月02日とてもおいしい食べ物を口にした時、「ほっぺたが落ちそう」と表現することがあります。いうまでもないですが、頬が落ちるというのは、実際にはあり得ないこと。ですが、そのくらい衝撃を受けたという、もののたとえです。絶品料理を口にしたヨハヌン(yohayoha.7)さんも衝撃を受けたのですが、別のイメージが浮かんだようで…。『世界一うまいケバブ食べた結果』ある日、ヨハヌンさんがドイツのベルリンを訪れた時のこと。「世界一おいしい」といわれるケバブの存在を聞きつけ、列に並ぶこと2時間…。ボリューミーなケバブサンドを口に運んだ、ヨハヌンさん。おいしさのあまり、イマジネーションが爆発!宇宙人に連れ去られ、何やら頭に直接差し込まれた後、ケバブの話をしていた昔の自分を見たようです。「見た目のわりに、あんまりおいしくない気がしない?別にもう食べなくてもいいかな~みたいな」次の瞬間、ヨハヌンさんは、過去の自分に右ストレートをお見舞い!何か考えを改めた時、「過去の自分にいい聞かせたい」などと表現することがありますが、ヨハヌンさんの場合は、口より先に手が出てしまったようです。ちなみに、当時食べたケバブはこちら。ヨハヌンさんによると「食後30分ほど、余韻に浸っていました」というほど、ボリュームと味付けに満足していたのだとか。まさかの展開を見せた漫画と、見るからにおいしそうなケバブには、さまざまなコメントが届きました。・2時間列に並んで、食後30分も余韻に浸れるって、すごいですね。食べてみたい!・まさに、『飛ぶほどおいしいケバブ』…食レポの表現が天才的すぎます!・こんなに具だくさんなケバブは、見たことがない。おいしそう!・真顔でアタック!唐突な劇画調に吹きました!ヨハヌンさんの漫画の後半は、もちろん想像上の出来事。ですが、今の自分とは考え方が180度違う、過去の自分の姿を見た時、みなさんならどうするでしょうか…![文・構成/grape編集部]
2023年09月02日ドイツのトレンド発信地、ベルリンではパリ・ミラノでの時期に合わせてファッションウィークが開催されます。ファッション業界の一大イベントである二都市のファッションウィークには知名度では劣りますが、ベルリンでのFWもファッショニスタの注目するところ。今回はベルリンで開催された2024年春夏コレクションのランウェイショーをいくつかピックアップして紹介していきます。ウクライナ発のブランド、Bobkovaウクライナ出身のデザイナーKristina Bobkovaによるカジュアルウェアのファッションブランド、Bobkova。タイムレスかつシチュエーションに左右されない衣服をテーマに日本のカット製法を用いて服づくりをしています。今回のショーではセラミックアーティストのJeva Smithをチームに加え、ベルリンの中心ミッテ地区にあるクラウンプリンス宮殿の庭園にてロマンチックなコレクションを魅せました。個性的なパターンとネクストチャプター、ODEEH遊び心のあるモチーフと個性的なパターンで作られるルックが特徴のOtto DrögslerとJörg EhrlichのブランドODEEH。今回「The Next Chapter」と称されたコレクションではショーのオープニングとクロージングにオールホワイトのルックを登場させる大胆な構成。スパンコール生地のスカートも度々登場しトレンドを押さえつつも、ODEEHらしい多様なパターンのプリントは健在です。フェミニズムを発信する、NAMILIA今回のベルリンファッションウィークで最も話題を呼んだと言っても過言ではない、Nan LiとEmilia Pfohlによるフェミニズムを掲げ活動するブランドNAMILIA。新コレクションを作るにあたりモチーフとなったキーワードはセックスワーカー・トロフィーワイフ・シュガーベイビーなどと、それらを取り巻くステレオタイプな性差別についてです。ベルリンで発表するに相応しい挑発的なルックの数々は、デザイナー二人のファッションに対する信念と社会への問題提起を感じさせます。Writer: Yuca
2023年08月27日ベルリンからコーデスナップニュースにレポートしているYucaです。いまファッショントレンドもSDGsがビッグワード。特に環境意識の高いヨーロッパ市場では、SDGsなデザインなデザインやブランドコンセプトは、ファンを作るのに、いまやマストな要件になっています。今年開催されたベルリンファッションウィークでも、その傾向はくっきり。今回はその中でも、所属するブランドの約40%がアップサイクルデザイナー達で構成されたファッション&デザインスタジオ「Studio 183」によるアップサイクルエキシビジョン「500KG CO2」についてレポートして、いまのSDGsファッショントレンドを垣間見たいと思います。ファッションと環境問題この展示だけでなくファッションウィークでのショーやイベント、エキシビジョンにて環境問題をテーマに作品作りをするデザイナーは増えています。ものづくりに関わるデザイナーやアーティストたちにとって、制作で出る廃棄物については解決しなければならない大きな問題の一つです。Studio 183は今回、そんな問題解決の一つとしてアップサイクルをテーマにエキシビジョンを開催しました。co-creationコレクションこちらはデジタルファッション・アップサイクリングデザイナーのManon Beretti Prenantによるコレクション展示です。5人のインフルエンサー達のプレラブドクローズを新しい服へと作り替えた作品。プレラブドとはpre-loved(前に愛されていた)の意、つまり誰かが大事に着ていたセカンドハンズクローズの別称のことです。それぞれの服にはそれぞれの物語を持っています。5人のインフルエンサー達の好みや体型、スタイル、テキスタイルの相性などを考え、Manonはそれぞれのルックへと生まれ変わらせました。コレクション展示の隣にある体験スペース。ここではそれぞれのルックのテンプレートデータに、会場内にあるプレラブドクローズを組み合わせてバーチャル上で実際に服を作る体験ができました。左右にあるラックから好きなテクスチャー・柄を考えながら3、4着選びタブレットで写真を撮ります。こちらが友人が実際に体験し出来上がった一着。今回の展示では完成したルックのデータをメールに送ってもらうことができます。将来的にはバーチャル・フィジカル共に販売できるようにしたいそう。サステナブル素材のスニーカーFelipe Fialloによるバイオグロウン素材を用いて3Dプリンターで出力されたスニーカーのコレクションです。彼はサステナブルをテーマにしたスニーカーブランドを持っており、昨年はバーチャル内でのファッションショーにてサステナブルスニーカーのコレクション発表を行いました。ManonとFelipeのコレクションは「500KG CO2」の展示会場内にあるVR STATIONのバーチャルランウェイでも見ることができました。仮想空間での作品発表という形は今回のファッションウィークに限らず近年よく目にするようになってきています。また大きなブランドはフィジカルな場で発表できるけど小さなブランドは露出の機会が少ない、というようなインディーズやメジャーという枠にとらわれず、方法の一つとして仮想空間内での表現が確立されつつあるように感じます。Writer: Yuca
2023年07月11日サンローランは2024年メンズサマーコレクションをモダニズムの傑作であるベルリンの現代美術館「新ナショナルギャラリー」にて発表しました。Courtesy of SAINT LAURENTモダニズムの傑作であり、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが手掛けた最後の大規模なプロジェクトであるベルリンの「新ナショナルギャラリー」。ガラスとスチールからなる芸術的な神殿は、古典主義をそぎ落としながらもその要素を確実に残し、1968 年のオープン当時と同様に、今なお斬新に感じられます。この象徴的なパビリオンは、アンソニー・ヴァカレロがサンローランの本質的なテーマを、現代の生活に適した姿勢と気軽さで再構築する舞台としてふさわしいものです。Courtesy of SAINT LAURENT2024 年春夏コレクションでは、昨今のサンローランコレクションで検討されたアイデアが再提案され、進化しています。最も重要なのは、マスキュリンとフェミニンという 2 つの要素の自由な相互作用です。前回のウィメンズコレクションを彷彿とさせるアイテムが新たな構成で登場し、進化するサンローランのワードローブのオープンエンドな多様性を示しています。シャープでありながら、予想外の軽快さを帯びるシルエット。ゆとりのある上半身とハイウエストのフルートパンツが登場します。肩が誇張されたテーラードジャケット、片方の肩がむき出しにされたブラウスなどは、ブランドの過去への想いが込められています。Courtesy of SAINT LAURENT簡潔なドレープと再配置された水玉やヒョウ柄は、馴染みのモチーフにタイムリーな個性を与え、自信に満ちたミックスストライプは、従来の調和という概念を覆します。メンズウェアの文脈において、モスリンのようなクチュールファブリックは、伝統的な意味合いを失います。サンローランのタキシードには、ボディをすっぽりと覆うサテンのタンクトップを合わせ、一見クラシックに見えながらも、よく見ると先進的であることがわかります。Courtesy of SAINT LAURENTアンソニー・ヴァカレロによる会場セットも、先見性のある建築を際立たせます。ダークなカーテンの滑らかさが、建物の特徴的なグリッドフレームとの対話を生み出します。また、夕暮れ時に街の中心から昇る太陽のように一筋の明るい光が空間に溢れ、再生と季節の連続性を表しています。Courtesy of SAINT LAURENTCourtesy of SAINT LAURENT#サンローラン #Saintlaurent #yslサンローラン クライアントサービスTEL 0120-95-2746
2023年06月14日ドキュメンタリー映画『アダマン号に乗って』が2023年4月28日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開される。ベルリン国際映画祭“金熊賞”受賞作品ニコラ・フィリベール監督によるドキュメンタリー映画『アダマン号に乗って』は、第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で最高賞“金熊賞”に輝いた、日仏共同製作によるドキュメンタリー映画。監督を務めたのは、世界的ヒット映画『ぼくの好きな先生』で知られる現代ドキュメンタリーの名匠、ニコラ・フィリベールだ。舞台はデイケアセンター「アダマン号」映画『アダマン号に乗って』の舞台は、フランス・パリの中心地、セーヌ川に浮かぶ木造建築の船「アダマン号」。精神疾患のある人々を迎え入れているデイケアセンターだ。運営するのは、精神科医療の世界で起こる“質の低下”や“非人間化”の波にできる限り抵抗しようとするチーム。絵画を制作したり、ダンスを踊ったり、ピアノを弾いたり…あらゆる文化活動を通じて患者の支えとなる時間と空間を提供し、社会と再びつながりを持てるようサポートしている。そんな患者もスタッフも区別なく、誰しもにとって生き生きと魅力的な場所「アダマン号」について、多様性が叫ばれる以前から多様な存在や価値が共にあることを優しい眼差しで映し続けてきたニコラ・フィリベールは“奇跡”だと表現する。第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で唯一のドキュメンタリーであり、これまで金熊賞の名誉に輝いた数少ないドキュメンタリーの一つ『アダマン号に乗って』。ぜひこの機会に、劇場で鑑賞してみてはいかがだろう。【作品詳細】映画『アダマン号に乗って』公開日:2023年4月28日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開監督:ニコラ・フィリベール2022年/フランス・日本/フランス語/109分/アメリカンビスタ/カラー/原題:Sur L’Adamant/日本語字幕:原田りえ
2023年03月20日ブルガリのアンバサダーであり女優のアン・ハサウェイ(Anne Hathaway)が第73回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として選ばれた“She Came to Me”のプレミアにてハイジュエリーのイヤリングを、同作品の記者会見ではセルペンティのリングとビー・ゼロワンのリングを着用しました。GETTY IMAGES着用商品イヤリングPT x DIAGETTY IMAGES着用商品セルペンティ ヴァイパーリングWG x DIAセルペンティリングWG x エメラルド x DIAセルペンティリングWG x サファイア x DIAビー・ゼロワンリングWG x DIAお問い合わせ先:ブルガリ ジャパン03-6362-0100
2023年02月20日2023年2月16日から26日まで開催される第73回ベルリン国際映画祭で、スティーヴン・スピルバーグ監督が金熊名誉賞を受賞することが決定した。「素晴らしいキャリアを持つスティーヴン・スピルバーグ監督は、世界中の何世代もの観客を魅了してきただけでなく、夢の工場としての『シネマ』に新しい意味を与えました。ティーンエイジャーのいつまでも変わらぬ魔法の世界の中でも、歴史が永遠に刻んだ現実の中でも、彼の映画は私たちの感情を満たしてくれる面となり、別の次元へと連れ出します」と同映画祭のディレクターコンビが公式HPで声明を発表した。また、プレスリリース内でスピルバーグ監督について「キャリアを通じて計19回アカデミー賞にノミネートされ、現在までに3度オスカー像を手にしている。史上最も成功した映画監督」と説明。金熊名誉賞は1982年に創設されたベルリン国際映画祭の名誉賞で、映画界に大きな貢献をした業界人に贈られる。これまでの受賞者にはジェームズ・スチュワート、アレック・ギネス、オリヴァー・ストーン、ウィレム・デフォー、ヘレン・ミレン、イザベル・ユペールらがいる。授賞式にてスピルバーグ監督の最新作『The Fabelmans』(原題)が上映されるという。(賀来比呂美)
2022年11月24日ベルリン国立ベルクグリューン美術館が所蔵する20世紀美術の名品が紹介される展覧会『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』が、国立西洋美術館で10月8日(土)に開幕した。ドイツからやってきた97点の作品のうち、76点が日本初公開となる注目の展覧会だ。ドイツ生まれの美術商、ハインツ・ベルクグリューン(1914〜2007)は、パリで画廊を経営する傍ら、自分の気にいった作品を集め、世界有数の個人コレクションを作り上げていた。彼のコレクションを収蔵・展示しているのがベルリン国立ベルクグリューン美術館だ。同展はベルクグリューンが重点的に収集していたピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティを中心に、国立美術館所蔵の作品や資料も合わせて展示するものだ。見どころは、なんといっても第一級のピカソコレクションが鑑賞できる点だ。ベルクグリューンは画家本人とも交流を深め、コレクションを拡大させてきた。同展出品作も約半数がピカソの作品で、日本初公開の作品は35点に及ぶ。また、展覧会を構成する全7章のうち、3つの章がピカソを紹介する内容となっている。ベルググリューン画廊展覧会カタログ国立西洋美術館研究資料センター蔵1章「セザンヌ──近代芸術家たちの師」では、ポール・セザンヌに着目する。ベルクグリューンは、1990年代までセザンヌをはじめとするポスト印象派の画家たちの作品をコレクションしていた。晩年、コレクションの対象を20世紀美術に特化するために売却されたものの、20世紀美術の祖となるセザンヌの数点の作品は最後まで留められていたという。《セザンヌ夫人の肖像》もベルクグリューンが手放さなかった作品の一つ。実は、この作品をジャコメッティはかつて模写していた。同展では2つの作品を並べることで、画家同士の個性に着目することができる。セザンヌ夫人の顔立ちは若干面長になっているところにジャコメッティの特長が現れている。左:ポール・セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像》1885〜86年頃油彩・キャンヴァスベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託右 アルベルト・ジャコメッティ《左:セザンヌの模写―セザンヌ夫人の肖像、右:レンブラントの模写ー窓辺で描く自画像》1956年国立西洋美術館蔵(皆川清彦氏より寄贈)続く2章から4章まではピカソにスポットを当てた章となる。2章「ピカソとブラック──新しい造形言語の創造」では、青の時代に描いた親友の肖像画《ジャウメ・サバルテスの肖像》や、バラ色の時代に好んで描いたアルルカンを描いた《座るアルルカン》など、ピカソのその当時の特徴がよくわかる作品を揃え、キュビスムに向かうピカソを追っていく。2章「ピカソとブラック──新しい造形言語の創造」展示風景続く3章「両大戦間のピカソ― 古典主義とその破壊」では、第一次世界大戦末期から1920年代初頭にかけて古典主義に回帰していったピカソが、シュルレアリストたちの刺激を受け、画風をさらに変化していく過程について、素描を中心にたどっていく。3章「両大戦間のピカソ― 古典主義とその破壊」展示風景4章「両大戦間のピカソ──女性のイメージ」では、1936年に描かれた《緑色のマニキュアをつけたドラ・マール》、1939年に作られた《黄色のセーター》、1942年制作の《大きな横たわる裸婦》と、2つの世界大戦の間で激しく変遷を重ねたピカソの女性像について着目していく。4章「両大戦間のピカソ──女性のイメージ」展示風景5章、6章ではクレーとマティスを紹介展覧会の後半は、クレーやマティスの作品を紹介していく。5章「クレーの宇宙」では、ベルクグリューン美術館が所蔵する約70点のパウル・クレーの作品のうち34点を展示する。作品ごとにタッチやモチーフを大きく変えるクレーの作品は、ピカソからも大きく影響を受けているという。5章「クレーの宇宙」展示風景左:パウル・クレー《植物と窓のある静物》1927年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託右:パウル・クレー《ネクロポリス》1929年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵左:パウル・クレー《暗い扉のある部屋の透視図法》1921年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵右:パウル・クレー《夢の都市》1921年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵ベルクグリューンはマティスの蒐集も非常に重要視した。6章「マティス──安息と活力」では躍動感や生命力に満ち溢れたマティスの作品を見ていく。デッサンや油絵、晩年の切り絵など、その展示作品はバラエティ豊かだ。6章「マティス──安息と活力」展示風景左:アンリ・マティス《レースの襟の絵馬》1915年国立西洋美術館蔵右:アンリ・マティス《家に住まう沈黙》1947年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵左:アンリ・マティス《雑誌『ヴェルヴ』第4巻13号の表紙図案》1943年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託中央:アンリ・マティス《植物的要素》1947年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵右:アンリ・マティス《ドラゴン》1943-44年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託最終章となる7章「空間の中の人物像―第二次大戦後のピカソ、マティス、ジャコメッティ」では、第二次世界大戦後に評価を確立したピカソとマティス、そしてこの時代に円熟期を迎えることとなったジャコメッティの作品で空間を構成する。ベルクグリューンが直接交流を持った3人の作品が一堂に会する空間を体験することで、彼の追求した美がどのようなものかを感じ取れるはずだ。7章「空間の中の人物像 ― 第二次大戦後のピカソ、マティス、ジャコメッティ」展示風景より左:アンリ・マティス《ロンドン、テートギャラリ−の展覧会(1953年)のためのポスター図案》1952年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵 右:アンリ・マティス《縄跳びをする青い裸婦》1952年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵ベルクグリューンの審美眼で選びぬかれた良作ばかりが並ぶ同展は、日本初公開の作品も多く、新しい発見と感動に満ちている。芸術の秋にぜひ訪れてみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日)、国立西洋美術館にて開催()
2022年10月12日『~ベルリン便り~ メンデルスゾーンが聴きたい』が2022年9月10日(土)にサントリーホール ブルーローズ(東京都港区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて7月10日(日)より発売開始です。カンフェティで7月10日(月)よりチケット発売開始 公式ホームページwww.shin-en.jp公演概要『~ベルリン便り~ メンデルスゾーンが聴きたい』公演日:2022年9月10日(土)14:00開演会場:サントリーホール ブルーローズ(東京都港区)■曲目メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ へ長調 Q. 26チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op. 58『無言歌集』より(ピアノソロ)ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op. 49■出演者ヴァイオリン:石原悠企チェロ:藤原秀章ピアノ:野上真梨子石原悠企藤原秀章©Kei Uesugi野上真梨子■チケット料金S席:5,000円A席:4,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月22日ドイツ映画『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』が、2022年6月10日(金)より公開される。主演はトム・シリング。ナチス台頭前夜、青年の恋と戸惑いを描く映画『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』は、2021年のベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、ドイツ映画賞では最多10部門ノミネート主要3部門を受賞した注目作品。ナチスの足音が聞こえてくる1931年のベルリンを舞台に、⻘年ファビアンの恋と惑いの⽇々を描いた。エーリヒ・ケストナー“唯一の大人向け長編小説”を映画化原作は、『エーミールと探偵たち』『点⼦ちゃんとアントン』『⾶ぶ教室』『ふたりのロッテ』などで知られ、⽇本でも多くのファンを持つ児童⽂学の⼤家エーリヒ・ケストナー。彼による唯⼀の⼤⼈向け⻑編⼩説『ファビアン あるモラリストの物語』を実写映画化した。<映画『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』>舞台は1931年のベルリン。出⼝のない不況は⼈々の⼼に空虚な隙間をつくり、ひたひたと迫るナチスの⾜⾳が聞こえてくる。作家を志してベルリンにやってきたファビアンは、時代の中でどこへ⾏くべきか惑い、⽴ち尽くしていた。⼥優を夢⾒るコルネリアとの恋。ただ⼀⼈の「親友」ラブーデの破滅。やがてコルネリアは⼥優への階段を登るためファビアンの元を離れ、次第に⼆⼈の関係は崩壊していく…。主演はトム・シリング■主人公・ファビアン...トム・シリング作家を志してベルリンにやってきた青年。コルネリアと恋に落ちる。主演を務めるのは、『コーヒーをめぐる冒険』でドイツ映画賞主演男優賞はじめ数々の賞を獲得し、その後もスリラー映画『ピエロがお前を嘲笑う』や『ある画家の数奇な運命』の主演で注⽬を浴び続けているドイツ映画界のスター、トム・シリング。■ヒロイン・コルネリア...ザスキア・ローゼンダール⼥優を夢⾒るヒロイン。『さよなら、アドルフ』で主演を務めた⼈気⼥優ザスキア・ローゼンダールが、『ある画家の数奇な運命』以来、トム・シリングと2度⽬の共演を果たす。監督は日本初登場ドミニク・グラフ監督は、映画『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』が日本初公開作となるドイツの名匠、ドミニク・グラフ。刺激的な映像のコラージュや、往年のベルリンの美しさを際⽴てる濃密な描写などを駆使し、原作が持つ世界観を見事に映像化した。【詳細】映画『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』公開日:2022年6月10日(金)監督:ドミニク・グラフ出演:トム・シリング、ザスキア・ローゼンダール英題:Fabian - Going to the Dogs原作:エーリヒ・ケストナー「ファビアン あるモラリストの物語」(みすず書房)2021年|ドイツ|178分|スタンダード|字幕:吉川美奈子|配給:ムヴィオラ
2022年04月10日昨年のベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、ドイツ映画賞では最多10部門ノミネート主要3部門を受賞するなど、大きな話題を呼んだ『さよなら、ベルリンまたはファビアンの選択について』が6月10日(金)より公開。予告編と場面写真が解禁となった。原作は、「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」などで知られる児童文学の大家エーリヒ・ケストナーが書いた唯一の大人向け長編小説にして最高傑作と謳われる「ファビアンあるモラリストの物語」。1931年ベルリン。作家を志してベルリンにやってきたファビアンだったが、目的のない毎日を繰り返すばかり。女優を夢見るコルネリアとの恋、ただ1人の「親友」ラブーデの破滅。ナチスの台頭前夜、世界が大きく変わる予感と不安の中で、青年ファビアンの「これからどこへ歩き出せばいいのか」という焦燥は、現代の若者にも重なりそうだ。このたび解禁された予告編は、現代のベルリンのハイデルベルガー・プラッツ駅から1931年のベルリンへと観客を連れていく移動ショットから始まり、トム・シリング演じる作家志望の青年ファビアンの堕落した毎日、失業、将来への不安や惑い、コルネリアとの恋、親友ラブーデとの関係などが映し出されていく。ナチスの台頭を感じさせる軍靴の響きが強い印象を残すとともに、一部を8ミリフィルムカメラ「スーパー8」で撮ったというざらついた質感、華やかなのにどこか閉塞的で頽廃的な当時のベルリンの風景にも目を奪われる映像となった。また、場面写真には、ファビアンが恋人や親友と共に過ごす青春の瑞々しい瞬間など、『ある画家の数奇な運命』でも共演した、主演のトム・シリングと恋人を演じるザスキア・ローゼンダールの魅力あふれるショットも解禁された。『さよなら、ベルリンまたはファビアンの選択について』は6月10日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について 2022年6月10日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2021 LUPA FILM / DCM Pictures / ZDF / Arte
2022年04月06日『ある画家の数奇な運命』のトム・シリング主演、E・ケストナー原作の話題作『Fabian-Going to the Dogs』が、『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』の邦題で、6月10日(金)より公開されることが決定した。舞台は1931年のベルリン。出口のない不況は人々の心に空虚な隙間をつくり、ひたひたと迫るナチスの足音が聞こえてくる。作家を志してベルリンにやってきたファビアンは、時代の中でどこへ行くべきか惑い、立ち尽くしていた。女優を夢見るコルネリアとの恋。ただ一人の「親友」ラブーデの破滅。やがてコルネリアは女優への階段を登るためファビアンの元を離れ、次第に2人の関係は崩壊していく…。原作は、「エーミールと探偵たち」「点子ちゃんとアントン」「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」などで知られ、日本でも多くのファンを持つ児童文学の大家エーリヒ・ケストナーが書いた唯一の大人向け長編小説「ファビアン あるモラリストの物語」(みすず書房刊)。昨年のベルリン国際映画祭でも絶賛され、ドイツ映画賞最多ノミネート主要3部門受賞した注目作だ。監督は、本作が本邦初公開作となるドミニク・グラフ監督。刺激的な映像のコラージュや、往年のベルリンの美しさを際立てる濃密な描写などを縦横無尽に駆使し、原作の世界観を見事に再現した。主演は、『コーヒーをめぐる冒険』でドイツ映画賞主演男優賞はじめ数々の賞を獲得し、その後も大ヒットスリラー『ピエロがお前を嘲笑う』や『ある画家の数奇な運命』の主演で注目を浴びたドイツ映画界のトップスター、トム・シリング。ヒロインは、『さよなら、アドルフ』に主演し、その可憐な姿で大きな注目を集めたドイツの人気女優ザスキア・ローゼンダール。2人は、『ある画家の数奇な運命』に続き2度目の共演となる。併せて解禁された日本版ポスタービジュアルでは、「僕はどこへ?」のキャッチコピーと戸惑いの表情を浮かべる主人公ファビアンの姿が印象的な1枚。背景には、ナチスの象徴である“ハーケンクロイツ”、燃やされる本など、ファビアンを取り囲む時代を象徴する写真が並んでいる。右か左か、前か後ろか、一体どこへ行くべきなのか…。ナチス台頭の前夜、空虚な時代の一人の青年の恋と惑いは、まさに現代と重なる物語だろう。90年前の小説が「今、この世界」の映画になったことが感じられる、今年度最注目のドイツ映画だ。『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』は6月10日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年03月24日マリー・ボイマー(Marie Bäumer)ドイツの女優 マリー・ボイマーは、ベルリナーレ・パラストにて行われた第72回ベルリン国際映画祭にて、ポメラートのジュエリーをまとい登場しました。着用したジュエリー「ファンティーナ」は、レスポンシブルゴールドにホワイトダイヤモンドがほどこされています。「ファンティーナ」コレクション「ファンティーナ」は、現代に生きる力強い女性たちにインスパイアされたゴールドジュエリーコレクションです。彼女たちの強さとモダンなセンスが、ミラネーゼジュエラーによる卓越した革新的デザインと金細工技術により表現されています。作品にはローズゴールドのみのもの、さらにエレガントな雰囲気を高めるダイヤモンドがあしらわれたものがあります。「イコニカ」コレクションセンシュアルな「イコニカ」コレクションは、ポメラートに息づく金細工技術の伝統を体現しています。シンプルでありながらエレガントで上質なピースは、様々な重ね着けを楽しむことができ、数多くのシーンで活躍します。「イコニカ」コレクションはローズゴールドのみのもの、またはダイヤモンドがあしらわれたものに分かれています。「ファンティーナ」イヤリング : K18RG×ダイヤモンド 154万円(税込)リング K18RG (左から) 「イコニカ」 39万6,000円、「ファンティーナ」 40万7,000円(税込)企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年02月15日民音は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のマレーネ・イトウが中心となり結成した、ピアノ五重奏団「ブルーム・クインテット」を招聘し、日独交流160周年の記念となる公演を開催します。「ブルーム・クインテット」は、ベルリン・フィルの弦楽器奏者4名とピアニストのオズガー・アイディンによるピアノ五重奏団です。今回の公演では、ピアノ五重奏の曲だけでなく、ピアノ三重奏、弦楽四重奏と、様々な編成で、室内楽の名曲を中心にお届けします。【公演日程】2021年11月23日(火)14:00大牟田文化会館11月24日(水)18:30久留米シティプラザ ザ・グランドホール11月25日(木)19:00熊本県立劇場 コンサートホール11月26日(金)19:00レクザムホール(香川県県民ホール) 大ホール11月27日(土)14:00愛知県芸術劇場 コンサートホール11月30日(火)19:00兵庫県立芸術文化センターKOBELCO 大ホール12月1日 (水)19:00京都コンサートホール 大ホール12月3日(金)19:00イイヅカコスモスコモン12月4日(土)18:30アルカスSASEBO 大ホール12月6日(月)19:00東京芸術劇場 コンサートホール12月7日(火)19:00よこすか芸術劇場チケットは以下のURLから購入できます。 【チケット料金】6,000円(税込)(会場、ランクによって異なりますので、上記のURLからご確認ください)【予定曲目】F. シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調「四重奏断章」 D.703W. A. モーツァルト:ピアノ三重奏曲第5番ホ長調Op.15-2, K.542C. ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調Op.10A. ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番イ長調Op.81, B.155※予定曲目は変更になる場合がございます。予めご了承ください。♦ブルーム・クインテットベルリン・フィルに在籍するマレーネ・イトウ(ヴァイオリン、ベルリン・フィル第2ヴァイオリン首席奏者)、アンジェロ・デ・レオ(ヴァイオリン)、清水直子(ヴィオラ、ベルリン・フィルヴィオラ首席奏者)、シュテファン・コンツ(チェロ)の4名に、五嶋みどりのリサイタルのパートナーであるオズガー・アイディン(ピアノ)が加わったクインテット。アンサンブルの名前は、音楽、人間性、幸福の開花(咲く)を意味し、クインテットの音楽を通し、平和の文化に貢献し、人々の心に美しい花が咲くことを心より願ってつけられた。チケット購入はこちらから : 主催:MIN-ON後援:ドイツ連邦共和国大使館(東京・横須賀公演)ドイツ連邦共和国総領事館(大牟田・久留米・熊本・高松・名古屋・西宮・京都・飯塚・佐世保公演)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ピアノ五重奏団「ブルーム・クインテット」 | 民主音楽協会(民音) : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月08日来年のベルリン国際映画祭の審査員長に、M・ナイト・シャマランが決まった。ホラーを得意とするハリウッドの監督がヨーロッパの映画祭の審査員長に選ばれるのは、珍しいこと。しかし、映画祭事務所とシャマランは、インディーズ出身で独自の作品を作り続けてきた彼がこの役目を務めるのはふさわしいと考えているようだ。来年のベルリン映画祭は、2月10日から20日にかけて開催される。シャマランの最近作は、この夏公開された『オールド』。次回作は2023年公開予定の『Knock at the Cabin』。文=猿渡由紀
2021年10月20日エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)のアイコニックな「ベルリン(Berlin)」バッグシリーズより、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS) リミテッド・エディションが登場。2021年8月6日(金)から、ユナイテッドアローズ 原宿本店、六本木ヒルズ店、横浜店、ルクア大阪 ウィメンズストアにて数量限定発売される。余剰バッグをアップサイクル、限定仕様の「ベルリン」バッグエムエム 6 メゾン マルジェラの「ベルリン」バッグは、メゾンのアイコンバッグ。長さの異なる3種類のストラップによって、ハンドバッグとしてだけでなくショルダーバッグとしても使うことができ、デザイン性と実用性を兼ね備えている。今回登場するリミテッド・エディションの「ベルリン」バッグには、アップサイクルのコンセプトを反映させた限定デザインを採用。エムエム6 メゾン マルジェラ 2021年春夏コレクションで展開された「ベルリン」シリーズの余剰となったバッグをリサイクルし、パーツを繋ぎ合わせて新たなピースに仕上げた。異なる生地を組み合わせることで生まれる、グラフィカルな表情が魅力だ。キャンバス、ブリーチデニム、エコレザーなど様々なファブリックを使用したアップサイクル「ベルリン」バッグは全5型を用意。それぞれ数量限定で展開される。【詳細】エムエム6 メゾン マルジェラ「ベルリン」バッグ リミテッド・エディション発売日:2021年8月6日(金)〈数量限定発売〉展開店舗:ユナイテッドアローズ 原宿本店/六本木ヒルズ店/横浜店/ルクア大阪 ウィメンズストア/ユナイテッドアローズ オンラインストア※店舗によって、展開のない型もあり。価格:40,700円【問い合わせ先】ユナイテッドアローズ 原宿本店TEL:03-3479-8180
2021年08月14日3月に発表された第71回ベルリン国際映画祭で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した『偶然と想像』(英題:Wheel of Fortune and Fantasy)の濱口竜介監督。この度、ようやく現地で開催された授賞式に濱口監督が出席、古川琴音や中島歩、玄理らキャスト陣やスタッフへの感謝を語った。現地時間6月13日19時30分から「Open Air Cinema Museumsinsel」で行われた、ベルリン国際映画祭のレッドカーペットと授賞式。本年度のベルリン映画祭は3月に受賞結果が発表されていたが、新型コロナウィルスの影響を受け、授賞式は6月に実施となっていた。授賞式では、ドキュメンタリー作品『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』の監督で、ベネチア映画祭初、ドキュメンタリー作品で金獅子賞を受賞したジャンフランコ・ロージ監督がプレゼンター。本作品について、「普通なら対話や言葉が終わる地点から、この映画の対話はむしろ始まるのです。そこからが本作の真骨頂であり、あまりに深く掘り下げるので、観客は驚きと困惑の中で自問することになります。『どこまで掘り下げるんだ?』と。濱口の言葉は物質であり、音楽であり、素材なのです。最初は、白い壁の部屋に男と女、ときには2人の女が立っているだけの、ほとんどマイナーなものに見えます。そして、場面が進むにつれて、このシンプルな部屋の中に、自分もそこに含まれるような全宇宙が、彼らともに立ち現れてくるような気がしてくるのです」とコメントし、濱口監督を紹介した。まず「ありがとう」とドイツ語で挨拶した後、濱口監督は日本語で「外は多少寒いということはわかっているのですが、ここに来られなかったキャスト・スタッフの名前を伝えさせていただきます」とし、「古川琴音さん、中島歩さん、玄理さん、渋川清彦さん、森郁月さん、甲斐翔真さん、占部房子さん、河井青葉さんキャストの皆さんです。ありがとうございました。皆さんがこの物語を信頼してくださったので、今このような素晴らしい賞をいただくことができています」と感謝。「そしてここには来られていないスタッフ、撮影の飯岡幸子さん、演出・制作チームの高野徹さん、大美賀均さん、深田隆之さん、音チームの城野直樹さん、黄永昌さん、鈴木昭彦さん、衣装の碓井章訓さん、美術の布部雅人さん、ソ・ヒョンソンさん、メイクの須見有樹子さん、そしてプロデューサーの高田聡さん、本当にありがとうございました」と述べた後、「名前ばかり伝えてすみません。でも本当にこのメンバーがチームのほぼ全員です。とても小さなチームで映画を作りました。この人たちこそがこの映画です。心から感謝を述べたいと思います」と感謝を重ねる。「同じことが映画祭にも言えると思います、難しい状況の中、オンラインでの上映ではありましたが3月から心遣いと温かみを感じながら(参加していました)。カルロ・シャトリアン(ベルリン映画祭のディレクター)とそのチーム、そして素晴らしい審査員の皆様にお礼を申し上げます、ありがとうございました。ありがとうベルリン!」と映画祭にも感謝の言葉を語り、大きな拍手を浴びていた。本作は、タイトル通り「偶然」と「想像」をテーマにした3話オムニバスから成る濱口監督初の短編集。脚本はすべて濱口監督自身が手掛け、撮影は3話ともに『うたうひと』『ひかりの歌』の飯岡幸子が務めた。第一話には古川琴音、中島歩、玄理、第二話には渋川清彦、森郁月、甲斐翔真、第三話には占部房子、河井青葉が出演している。『偶然と想像』は12月、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年06月14日ドイツ・ベルリンのアイウェアブランド「クボラム(KUBORAUM)」から新作サングラス「H92 GOLD」が、2021年6月4日(金)よりドーバー ストリート マーケット ギンザにて発売される。「クボラム」は、ドイツ・ベルリンを拠点とするアイウェアブランド。トレンドに左右されず、身に着ける人の個性を際立たせるユニークなアイテムを展開している。今回登場する新作「H92 GOLD」は、「クボラム」の「H92」と呼ばれるモデルをベースにした限定アイテム。最大の特徴は、金色に輝くレンズ。世界で1社のみが所有している高度な技術特許により、レンズのトップフラット面に24Kゴールドを蒸着し完成させている。フレーム部分には、アセテートとハンマーを使い手作業で形成されたメタルを使用。その周りにクリア素材のフレームを組み合わせ、ユニークなシルエットに仕上げている。なお、本アイテムは、日本ではドーバー ストリート マーケット ギンザのみで発売されるので、気になる人はチェックしてみて。【詳細】「H92 GOLD」発売日:2021年6月4日(金)販売店舗:ドーバー ストリート マーケット ギンザ価格:152,900円(税込)【問い合わせ先】ドーバー ストリート マーケット ギンザTEL:03-6228-5080
2021年05月31日第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、ドイツ映画賞では作品賞はじめ5部門を受賞した映画『ベルリン・アレクサンダープラッツ』から予告編が解禁された。本作は、1920年代に出版された現代ドイツ文学の金字塔「ベルリン・アレクサンダー広場」を、新進気鋭の才能溢れるブルハン・クルバニ監督が不法移民の黒人青年を主人公に貧困・人種・難民の問題として、スタイリッシュな映像美で描いた衝撃作。予告編では、難民として必死にもがきながら善人になることを誓う主人公・フランシスの懸命な姿と、彼に忍び寄るダークな魅力をもつ“悪魔”のような男・ラインホルトが対比的に描かれる。フランシスとミーツェは友人を通して出会い引き寄せられるが、ミーツェがフランシスに“愛”を与え求める一方で、ラインホルトの魔の手が2人の背後に迫っていく。そんな本作で監督・共同脚本を手掛けたブルハン・クルバニから、5月20日(木)からのオンライン上映に先駆けてコメントが到着。原作の「ベルリン・アレクサンダー広場」を読んで育ったと語るクルバニ監督は、アフガニスタン難民の2世。「ベルリンに引っ越したとき、近くの公園には金持ちも黒人もいて、ただ麻薬のコミュニティは黒人の難民がほとんどでした。格差を目の当たりにし、僕は彼らに焦点を当てた物語を作りたいと考え、頭の中で難民の物語とフランツ・ビーバーコップ(『ベルリン・アレクサンダー広場』の主人公)の物語が重なりました」と明かす。「自慢のチームと役者たちが作った、旅をするような映画」と紹介しながら、「本作はドイツ人社会と難民の話で、そこには闇が存在する。しかし結末には希望の見える話になっています。楽しんでください」とコメントを寄せている。『ベルリン・アレクサンダープラッツ』は5月20日(木)よりMIRAIL(ミレール)、Amazon Prime Video、U-NEXTにてオンライン上映。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルリン・アレクサンダープラッツ 2021年5月20日よりMIRAIL、AmazonPrimeVideo、U-NEXTにて配信© Frédéric Batier, Sommerhaus Filmproduktion
2021年05月07日ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞した『東ベルリンから来た女』や、『あの日のように抱きしめて』『未来を乗り換えた男』などで知られるドイツの名匠クリスティアン・ペッツォルト監督の最新作『Undine』が邦題『水を抱く女』として、2021年3月26日(金)より公開が決定した。■天才たちを惹きつけた魅惑的な“水の精”の神話がモチーフドイツの激動の歴史を描き続けてきたペッツォルト監督の新作は、「愛する男に裏切られたとき、その男を殺して水に戻る」という宿命を背負った美しき“水の精・ウンディーネ(オンディーヌ)”の神話がモチーフ。この魅惑的な神話は、古くから多くのアーティストたちにインスピレーションを与えてきた。アンデルセンは童話「人魚姫」を書き上げ、チャイコフスキーはオペラ、ドビュッシーは楽曲を創作した。また、ゲーテが「ドイツの真珠」と絶賛したロマン派のフリードリヒ・フーケが発表した傑作小説「ウンディーネ」は、現代でも読み継がれている。近年、再評価されている三島由紀夫の「仮面の告白」にも登場している。■ベルリン国際映画祭&ヨーロッパ映画賞で女優賞神秘的なウンディーネを妖艶に演じたのは、フランソワ・オゾン監督『婚約者の友人』や、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督『ある画家の数奇な運命』などの注目作に出演している若き実力派パウラ・ベーア。本作でベルリン国際映画祭とヨーロッパ映画賞にて女優賞受賞という快挙を成し遂げた。心優しい潜水作業員のクリストフ役にはダンサーや振付師としても活躍する『希望の灯り』のフランツ・ロゴフスキ。この主演のふたりは、ペッツォルト監督の前作『未来を乗り換えた男』にも出演しており、稀有な才能の親密な再タッグが、濃密な映像世界へと観客を誘引。 ベルリンでは銀熊賞(女優賞)と国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞をW受賞した。■ストーリーベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネ。彼女はアレクサンダー広場に隣接する小さなアパートで暮らし、博物館でガイドとして働いている。恋人のヨハネスが別の女性に心移りし、悲嘆にくれていたウンディーネの前に、愛情深い潜水作業員のクリストフが現れる。数奇な運命に導かれるように、激しく惹かれ合うふたり。幸せで無垢な新しい愛を大切に育むも、彼女が必死に何かから逃れようとしているような違和感をクリストフが感じとったとき、ウンディーネは再び自分の宿命と直面することになる…。『水を抱く女』は2021年3月26日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年12月24日