9月に入っても猛暑が続き、自律神経の乱れからホメオスタシス(身体の恒常性)のバランスを崩している人が多数いると思われる。ホメオスタシスが乱れると、だるさや睡眠不調など心身の疲労に伴う“秋バテ”といわれる精神的・身体的疲労を感じることが多くなる。女性の7割が秋バテ、症状は心身の疲れと睡眠の不調株式会社ミカレアが実施した「女性の秋バテ調査」(対象:20代〜50代女性440人)によれば、厳しい残暑が続く中、秋バテを感じている人が7割にものぼる。「だるい」(70.6%)、「疲れが取れない」(67.6%)、「仕事や家事など、やる気が出ない」(48.5%)、「なんとなく憂うつ、気が重い」(45.5%)、といった不調が上位に入った。また「朝、なかなか起きられない」(30.4%)、「よく眠れない」(28.4%)など、睡眠に不調を感じている人も次に多くみられた。夏の酷暑で自律神経が酷使され、ホメオスタシスが乱れて“秋バテ”を招く外の暑さとエアコンの効いた室内の温度差など、夏は体温調整のため自律神経は酷使されてうまく働かなくなり、ホメオスタシスのバランスも乱れて心身に疲労が蓄積。だるさや倦怠感となってあらわれる。それが“秋バテ”と呼ばれる状態だ。人は眠ることでホメオスタシスの乱れをリセットする機能があるのだが、自律神経が乱れると睡眠の質が低下し、ホメオスタシスのバランスを元に戻すことができない。こうした状態が続くと心身を回復させようと、さらに自律神経に負荷がかかり、ホメオスタシスの乱れを悪化させて、さらに疲労が蓄積するという悪循環が続いてしまう。早めに自律神経の乱れを解消し、睡眠を改善することが大切だ。秋バテの解消には自律神経を整える食材を秋バテの改善方法について、「食」を通じた健康の維持・増進に詳しい和田政裕先生(城西大学薬学部医療栄養学科 教授)にきいた。和田教授によると、「疲れがたまった時、焼き肉やステーキ、うなぎなど精のつくものを食べてエネルギーを補給しようとする人は多いと思いますが、自律神経が乱れているときは消化や吸収など胃腸の機能が正常に働きません」とのこと。自律神経を整える働きのある、お酢、レモンなど酸味のある食品や、胃腸の調子を整え、心をおだやかにするなつめ、ハスの実やアーモンドも心を落ち着かせ、不眠に効果のある食材と言われているそうだ。また、健康食品のなかにはパラミロンEOD-1のように睡眠改善や自律神経を整えて疲労を軽減する機能性成分を含有しているものもあり、2、3か月続けて自分に合っているか確認すると良いのだそう。睡眠を改善し「精神的・身体的疲労感」を軽減する食品成分パラミロン EOD-1パラミロンは、微細藻類であるユーグレナのみが細胞内貯蔵物質として生成する高密度の不溶性食物繊維だ。「パラミロン EOD-1」とは、ユーグレナの中でも(株)神鋼環境ソリューションが特許を取得している新規株「ユーグレナ EOD-1株」に含まれるパラミロンのこと。体内で吸収されることなく腸管内の神経系・免疫系・内分泌系のセンサー細胞が集まる、いわゆる「腸ツボ」を押すことが特徴だ。実際にヒト試験によって精神的・身体的疲労感の軽減に効果があることがわかっている。秋バテを自覚している方は自律神経を整える食品に加えて、パラミロンのようなサプリメントが自分に合うかどうか試してみると良いかもしれない。【参考】※株式会社ミカレア企業webサイト
2022年09月07日からだの悩み多きアラフォー世代。なかでも “めぐり” に関する悩みが多いと言います。骨や筋肉の動きなどを通じてからだの「めぐり」とそのメカニズムを知り尽くす「john masters organics TOKYO」(ジョン・マスター・オーガニック トーキョー)のセラピスト 林里奈さんに、実際に施術をしていただき、「めぐり」を促すためのポイントを伺ってきました。めぐりキーワード1:「呼吸」―― クレンズの施術が始まる前に、お部屋に撒くルームスプレーの香りを選びますよね。同時に「呼吸の深さとリズム」も確認されて。「香りと呼吸の関係」も気になります。「呼吸」に意識を向けることで「めぐり」はよくなるのでしょうか?呼吸がどんなリズムかを確認することで、普段より少し呼吸を意識していただくという意図もあります。深い呼吸をすると、からだのめぐりはよくなります。みなさん無意識な状態では“呼吸がかなり浅い”方が多いようなので、呼吸を少しでも深く誘導するためにルームスプレーで好きな香りでお部屋を満たすことをおすすめしています。セラピストは、呼吸を合わせることでお客様の精神的なバランスを感じることができます。エネルギーや動作のバランスがお客様と一体化するので、深いリラックス効果が得られるようになるんですね。筋肉の細かなこわばりや緊張もセラピストは感じやすくなるので、「呼吸」はセラピストたちにおいても重要なキーワードになっています。めぐりキーワード2:「温め」―― 「めぐり」に欠かせないキーワードのひとつに「温め」があります。林さんも「体を温める際に首の後ろを温める方が多いけれど、実際は “顎から首にかけてのゾーン” をよくマッサージするほうが効果的」と言われてましたが…。顎の下から首のラインを温めることで、腰の筋肉を緩めて腸をリラックスさせる効果が期待できます。ワーキングママである松浦さんは、重い荷物を持つ習慣があることで肩と背中の筋肉が発達しています。同時にお子さんを抱っこすることで腕に大きな負荷がかかっていて、それを支えるために腰に圧がかかり腰が弱くなっています。真面目でストイックな性分なのかもしれないと感じました。だからこそ、腸をリラックスさせて副交感神経を優位にしてあげる、ホッとひと息つく時間になればいいな、との思いで顎下から首を温めるアドバイスをさせていただきました。 めぐりキーワード3:「見えない部分」―― 施術中「背骨(特に腰の近く)が湾曲しているので、左足を右足より少し前に出すイメージで歩くと良い」とアドバイスを受けました。自分では「見えない部分」でしたが意識するようになり、少しずつ体調が変化してきました。いま抱えているからだの問題の根本はどこから来ているのか、ご自身が感じている不調の箇所と実際起きている不調の箇所が異なることが多いですね。いくら鏡の前で念入りにチェックしても自分自身では気づきにくい部分、それゆえにいつの間にかめぐりが停滞してしまっている部分、特に40代前後になると積み重なった負荷をそのまま(気づかないまま)に過ごされているかたも少なくないのです。サロンではお客様の中に眠っているホメオスタシス(自分で健康を保とうとする力)を可能な限り呼び起こす施術を目指しています。みなさん、生活において気づかぬうちに生まれたクセはいくつか持ってらっしゃるので、できるだけご自身では「見えない部分」「気づきにくいこと」に、より注力するように心がけています。めぐりキーワード4:「インナーケア」―― 施術後にご用意くださるコールドプレスジュース。サロンの施術と組み合わせることで得られる「からだのメリット」とはなんでしょうか?コールドプレスジュースは繊維が取り除かれているため、本来消化に使われてしまうエネルギーが疲労回復や良質な睡眠にも充てられるので、施術後は特におすすめの組み合わせです。クレンズサロンでマッサージを受けて身体の流れやめぐりを整えたら、今度はインナーケアできるコールドプレスジュースで、内臓機能も整えて休ませてあげたいですね。 めぐりキーワード5:「力を抜こう」―― 「実はこうするだけで “めぐり” がよくなる!」といった、ワンポイントアドバイスをいただけますか?まず、力を抜きましょう。眉間の力を緩めて、歯の食いしばりもほどきます。足の指も、グーパーグーパー(できるだけ自力で開いたり閉じたり)つま先まで意識を届かせて。そして、指を頭の上で組んだらグーっと大きく伸びてみましょう。毎日、就寝する前に、疲れたと感じた時に数分間。たったこれだけなので、覚えておくと少しずつ効果を感じられると思います。何事にも一生懸命で、忙しくタフなのがアラフォー世代だと思います。品のある美しさが備わり、物の選び方もより丁寧に。その一方で、上手に力を抜けない人が多いのもこの世代。ガチガチに構えていてはめぐるものも “めぐり” ません。マッサージだって効果半減。力を抜いて、要らない感情ごと解放してください。精神の安定と “めぐり” にも大きな関係があるのです。あとは、時にはサロンに足を運ぶ贅沢も取り入れていただけるとベストです。取材協力 / お問い合わせ:john masters organics TOKYO東京都渋谷区神宮前5-1-6イルパラッツィーノ表参道1F03-6433-529811時~21時(日・祝は20時まで)不定休
2016年02月09日