「クイーン(QUEEN)」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描き日本でも大ヒット、現在も公開中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』のBlu-ray&DVDが、早くも4月17日(水)にリリースされる。昨年11月9日に日本でも公開され、観客動員数900万人超え、国内累計興行収入126億円(2019年3月現在)を突破、2018年公開作品興収ランキングNo.1を記録し、現在も絶賛公開中の本作。フレディ・マーキュリーの半生を描く本作で彼を演じたのは、ラミ・マレック。ビジュアルだけでなく、内面を秀逸に表現し、世界中から賞賛を浴び、アカデミー賞主演男優賞に輝いた。そして今回発表されたBlu-ray&DVDリリースで注目なのは、劇場では観られなかったライヴ・エイド完全版が豪華特典として収録されること。映画クライマックスでは、1985年7月13日に英米で同時開催された20世紀最大のチャリティ音楽イベント「ライヴ・エイド」が登場。英ロンドンのウェンブリー・スタジアムに登場した「クイーン」は、「ボヘミアン・ラプソディ」など計6曲を披露したが、映画で映し出されたのはそのうち4曲のパフォーマンス。今回のBlu-ray&DVDでは、そんな劇場版ではカットされた「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「愛という名の欲望」を追加した全6曲の“ライヴ・エイド完全版”を特別収録している。さらに、ウェンブリー・スタジアムの再現メイキングほか、キャストやブライアン・メイ&ロジャー・テイラーのインタビューなども収録。初回生産分には、日本オリジナル特典も封入される。『ボヘミアン・ラプソディ』Blu-ray&DVDは4月17日(水)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年04月05日映画『ボヘミアン・ラプソディ』これから観る人、もう1回…いや何回も観たい人!?に贈る、見どころ&トリビア対談。何回観ても飽きない&号泣のリピーター2人が、映画の魅力を語ります。©2018 Twentieth Century Fox語り合った人Y子ライター。音楽好きだがQUEENはほぼ通っておらず、映画で撃沈。箱推し。最近は「イッツ・レイト」が好き。映画は14回観賞。K美ITメディア勤務。母の影響で映画前から音楽は好きで、「マイ・ベスト・フレンド」がお気に入り。ディーキーのファン。映画は7回鑑賞。4人のわちゃわちゃ場面がチーム男子好きには響く?!Y子:主演のラミさん、アカデミー賞主演男優賞受賞、おめでとう~!!K美:編集賞、音響編集賞、録音賞もおめでとう~!!祝・4冠です。Y子:すごいね。ますます映画館が混んじゃうね。11月の頭に公開が始まって、早4か月半くらい。未だ映画館で観られるなんて、とんでもないことになってるよね…。K美:でも観ても観てもまだ観たいですよね。まず、冒頭に鳴り響くフォックスのファンファーレが、ブライアンとロジャーの新録したクイーン・バージョンのところで、とりあえず1回泣きません?Y子:泣く泣く。当然泣く。で、次のライブ・エイドの場面で、冒頭に“本物のライブ・エイド”の映像がちょっとだけ流れるじゃない?K美:ダイアナ妃が着席する映像のことですね。Y子:あそこに本物のロジャーとブライアンがいるのを確認し、いざ本編って感じ。2人ともカッコいい。K美:わかります!描かれているのが‘70~‘80年代なんですが、ファッションも音楽も、その空気感をすごく素敵に表現していて、そのあたりも私、好きです。Y子:うん。メンバーはもちろん、他の人のファッションもみんなかわいい。私、フレディが初めてクイーンとしてステージに立つとき、その少し前のシーンでママが着てた緑のチュニックみたいなのを着て出てくるところが結構好き。K美:着てましたね!!Y子:ママに「それ貸して」って言ったのかと思うとたまりません。2回目以降は、ストーリーの把握はできているから、そういう細かいところを観ていくのも楽しさだよね。K美:ホントそうですね。あと、4人のバンドならではのわちゃわちゃ感がたまらなくないですか?Y子:結成当初のレコーディングのワイワイした感じ、農場のリハーサルスタジオでのいざこざ…。バンドの青春って感じで、いいよね。いわゆる“チーム男子”好きの人だったら、絶対キュンとくると思う。K美:あとはやっぱりライブシーンですよね。話題になっているライブ・エイドはもちろん、若い頃のツアーのシーンも最高。Y子:私、この映画を映画館で観ると、爆音でPVを観てるみたいな感じが、ものすごく気持ちいいの。だからつい、音がいいといわれる映画館を探して行脚してしまい、14回。K美:先輩と行った、とある映画館の極音上映、素晴らしかったですよね。Y子:うん。何度でも行きたい。歌いながらの応援上映も楽しいしね。K美:「レディオ・ガ・ガ」の手拍子をしたの、忘れられません。Y子:史実とはエピソードの順番が入れ替わっていたりはするけれど、こうやってフレディの人生を見てみると、過去に彼が書いた歌の歌詞と人生が絶妙にリンクしていて、自分の未来を漠然と予感していたのかしら、と思ってしまったわ。K美:そう…。しかもどの曲も日本語の訳が最高&シーンに合ってて、そこも号泣してしまう理由です。Y子:あと、いろんなセリフにさりげなく曲のタイトルとか、歌詞の内容を匂わせたり、なかには過去のインタビューで言ってたことを引用しているのかな?と思わせるところもあって。脚本家さん、すごすぎる。K美:私の好きなディーキーの曲「永遠の翼」も、2か所でネタになってました。Y子:私がグッときたのは、映画の後半での仲直りのミーティングの場面。フレディが「年の割には悪くない4人だ」的なことを言うところがあるんだけど、ウェンブリーのライブのMCで同じようなことを言ってたの。そういうの他にもいろいろあるから、これからもっと探したいな。K美:あとやっぱり、演じた俳優のボーイズたち!特にディーキー役のマゼロさんはアメリカ人だから、あのイギリス英語は苦労したんだろうな…。それを思うと泣けます。Y子:ブライアンとロジャーはしょっちゅう撮影現場に行って、いろいろと指導してたみたいね。インスタにそのへんの情報がたくさん上がってるから、探してみると楽しいかも。K美:そうですね。でもやっぱり、一番カタルシスがあるのはライブ・エイドのシーンですよね。Y子:あれ、観客の映像はCG、声援は一人一人録音して、それを使って歓声に仕上げたとかなんとか。K美:すごい…。そりゃアカデミーの音響編集賞獲りますわ。映画館でもまだ観たいけど、早くブルーレイを買って自分の家でも観たいです。Y子:わーい!ボラプ観賞会しよう。楽しみすぎる!『ボヘミアン・ラプソディ』世界的人気のバンド・QUEENのボーカルで、45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いたドラマ。伝説のイベント「ライブ・エイド」でのパフォーマンスシーンは圧巻。現在もまだ映画館で絶賛上映中です!※『anan』2019年4月3日号より。(by anan編集部)
2019年04月02日伝説のバンド「クイーン」のリードボーカル、フレディ・マーキュリーの生き様を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』が、興行収入127億円を突破! 1999年公開の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の記録を超えたことが分かった。日本では社会現象となる大ヒットが続いている本作。昨年11月9日(金)の日本公開から21週目に入り、3月31日(日)までに動員922万250人、興行収入127億3,928万5,680円を達成。これにより、127億円を記録した『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年7月10日公開・20世紀フォックス配給)を上回り、日本映画歴代興行収入ランキング第17位に躍り出た(興行通信社調べ)。20世紀フォックス映画配給作品としては、『タイタニック』の262億円(日本歴代興収2位)、『アバター』の156億円(同10位)に次ぐ第3位。また、公開21週目にして前週の週末動員対比111.2%を記録し、異例の右肩上がりの記録を樹立。新時代・令和を前に、まだまだ快進撃が続いている。なお、3月31日(日)までの世界興行収入は8億9,633万ドル(約996億円)に達している。『ボヘミアン・ラプソディ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年04月01日映画『ボヘミアン・ラプソディ』を10回も観たというほど、QUEENを愛する高見沢俊彦さん。QUEENのサウンドの素晴らしさを知り尽くした高見沢さんに、音楽の魅力を伺いました。70年代、ロックに夢中の学生生活を送っていた高見沢さん。クイーンと出合ったのは大学1年生のときで、周囲にいたグラムロック好きの女の子に、“これいいよ”と薦められたのがきっかけだったそう。「当時デヴィッド・ボウイやT・レックスといった、メイクをする男性ミュージシャン、いわゆるビジュアル系のはしりみたいな“グラムロック”というムーブメントがあったんです。ただレッド・ツェッペリンなどのハードロック好きだった僕としては、音が軽くて物足りなかった。そんな不満を持っていたところに登場したのがクイーンです。“なんだよ女王かよ、やめてくれよ”なんて言いながら聴いてみたところ、音はハードで僕好みだし、ルックスも全員華やかでカッコいい。そこから一気にハマっちゃいました。当時男くさいバンドが多い中に、スッと現れたビジュアル系でしたね。特にドラムのロジャー・テイラーとギターのブライアン・メイは、よく言われますが本当に少女マンガの中から出てきたような雰囲気で。フレディはどちらかというと、いかつい印象だった気がします」クイーンの音楽の魅力の一つに、非常にメロディアスであることが挙げられます。「いわゆるハードロックはブルースから派生したものが多いんですが、クイーンの音楽は、もちろんブルース由来の曲もありますが、そうではないものが多い。フレディが幼い頃ピアノを習ってたことや、クラシックやオペラが好きだったことが、クイーンの曲のメロディアスさに大きく影響を与えているんだと思います。クラシックってメロディの宝庫なんですが、美メロのサビに行くまでに何十分もかかったりしますよね。フレディの作る曲は、クラシックのメロディアスな部分と、オペラのダイナミックさの良いところだけ抽出して、ロックの中に組み込んだ。そこがまず、すごいところです」次に注目したいのは、コーラス。クイーンは、リードボーカルを取れるほどの歌唱力の持ち主が、4人中3人を占めるという実力派。「3人とも、とてつもなく歌が上手いので、コーラスが分厚くなる。それはクイーン最大の強みと言ってもいいかもしれません。特にロジャーが担当するハイトーンのコーラスが素晴らしい。彼はフレディより高い声が出せるんですよ。どの曲を聴いても、歌の上手さが如実に表れているバンドです」そしてもう一つ高見沢さんが挙げるキーワードに、“ゴージャス”というものがあります。「サウンドの面でいうと、ギターのブライアン・メイの奏でるギターの音ですね。クイーンはレコードを作る際、録音を何度も重ねていくプロセスをとることで有名で、ブライアンのギターも何回も何回もダビングを重ねてハーモニーを作っているんです。それは通称“ギター・オーケストレーション”と呼ばれているんですが、それによって音に厚みが出て、豪華になります。ブライアン・メイの、唯一無二の音の作り方ですね」ということで、映画を観てクイーンに開眼した初心者が、どのアルバムから聴くといいのかを、指南してもらうことに。「個人的にはベストから入るのがおすすめです。ベストの中で最も良くできていると思うのが『ジュエルズ』。これは初期から後期まで、バランスよく名曲が入っているので、非常におすすめ。これを聴いてクイーンの楽曲が好きになったら、次は2枚目のアルバム『クイーンII』を聴いてほしいですね。アルバムのB面、CDでいうと6曲目から12曲目までが“サイド・ブラック”と呼ばれていて、すべてフレディが作った曲なんですが、ハードロックあり組曲あり、コーラスもふんだん。特に聴いてほしいのは、6曲目の『オウガ・バトル』という曲。“人食い鬼の闘い”っていう強烈な邦題が付いているんですが(笑)、曲の構造が凝っていて、ものすごくカッコいいです。その後は、まあ『オペラ座の夜』はいずれ聴くと思うし、突然ディスコになっちゃった『ホット・スペース』とかもおもしろいけれども、フレディが亡くなった後にリリースされた『メイド・イン・ヘヴン』をぜひ。フレディ亡き後、残された歌声に合わせて3人がサウンドを作り、完成されたアルバムで、有名な『ボーン・トゥ・ラヴ・ユー』も入っています。この曲は元はフレディのソロ曲だったんだけど、クイーンサウンドでリメイクしたことで、すごくカッコよくなった。また『ウィンターズ・テイル』という曲は、フレディが生前最後に作った曲。聴くたびにじわっときます」クイーンが’73年にデビューし、45年。再び音楽が評価され、若い世代にも人気が出ているのが嬉しい、と高見沢さん。「映画を通じ、クイーンがこんなバンドだったんだと知ってからさらに音楽を聴くと、より胸に響くものがあるんだと思いますね」ジュエルズ/JEWELS(2004年)‘04年に『ボーン・トゥ・ラヴ・ユー』がドラマで主題歌になり、QUEENブームが再来。そのときに出たこのアルバムは、100万枚の大ヒットに。‘13年に高音質で復活再発売。¥2,700*税込み(ユニバーサル ミュージック)クイーンII/QueenII(1974年)ブライアン・メイによる優美で美しい“サイド・ホワイト”と、フレディの曲が詰まった激しく妖艶な“サイド・ブラック”。白と黒というコンセプトで作られたハードロック色が強い一枚。¥2,700*税込み(ユニバーサル ミュージック)メイド・イン・ヘヴン/Made in Heaven(1995年)フレディが死の間際まで録音していたテープなど、残された音源を3人が4年かけて仕上げた、オリジナル最終作。ジャケットはスイスはモントルーのレマン湖にあるフレディの銅像。¥2,700*税込み(ユニバーサル ミュージック)たかみざわ・としひこ1954年生まれ、埼玉県出身。THE ALFEEのボーカル&ギタリスト。THE ALFEEのアルバム『Last Run!』(ユニバーサル ミュージック)が発売中。※『anan』2019年4月3日号より。(by anan編集部)
2019年03月31日映画『ボヘミアン・ラプソディ』の公式コラボカフェが3日間限定でオープン。2019年4月5日(金)から7日(日)までTOWER RECORDS CAFE 表参道店にて開催する。2018年に公開され社会現象を巻き起すほどの大ヒットを記録した映画『ボヘミアン・ラプソディ』。期間中は、大画面での特別カット映像上映会を毎日開催するほか、スペシャルカフェメニューの提供や、衣装展示、限定グッズの販売などを行う。映画の感動をもう一度味わってみて。スペシャルセットには、特製BLTサンドとミルクレープとベリーのケーキプレート、マンゴーアイスティーを楽しめる。ケーキには、鍵盤を描いてピアノに見立て、フレディのシルエットと映画のロゴをあしらった。アイスティーはイエローとパープルのグラデーションが映画の世界観を彷彿とさせる。限定グッズには、Tシャツやマグカップを展開する。名セリフをプリントしたTシャツや、名曲"WE WILL ROCK YOU"の文字を配したマグカップなど、クイーン好きにはたまらないデザインに仕上げた。【詳細】「ボヘミアン・ラプソディ」コラボカフェ会期:2019年4月5日(金)~4月7日(日)会場:TOWER RECORDS CAFE 表参道店住所:東京都渋谷区神宮前6-3-9 井門原宿ビル2F営業時間:11:-00~22:00 ※本イベントの閉店時間は21:40■入場時間・11:00~12:30・12:50~14:20・14:40~16:10・16:30~18:00・18:20~19:50・20:10~21:40※90分の時間指定、完全入れ替え制。※各日ごとに入場整理券を配布。※整理券は午前9時30分より配布を開始。※整理券は各日先着順となります。なくなり次第終了。■限定グッズ発売日:4月5日(金)販売店舗:渋谷店、新宿店、TOWER RECORDS CAFE表参道店、タワレコードオンライン価格例:・We’re All Legends T-shirt 4,500円+税 (1人5点まで)・Crest Logo Tour ’75 Mug 2,000円+税 (1人5点まで)
2019年03月30日映画『ボヘミアン・ラプソディ』のヒットで、再びその存在と音楽が輝いているバンド、QUEEN。時代を超える彼らの魅力を、anan的に読み解きます。1970’s1枚のドラマー募集カードが、QUEENの歴史の始まりだった。‘68年、ギタリストのブライアンが大学に貼ったドラマー募集告知をきっかけに、ロジャーが参加、ブライアンの友人・ティムと3人でSMILEを結成。翌年ティムが美大の友人であるフレディをリハーサルに連れてきたことで、3人が知り合う。‘70年ティムが脱退。SMILEのファンだったフレディが「僕に歌わせて!」と懇願しバンドに参加、同年フレディがQUEENと命名。なかなかベースが定着しない中、‘71年2月にベースのジョンが正式参加。’73年アルバム『戦慄の王女』で英国デビューするもさほどブレイクはせず。‘74年シングル『キラー・クイーン』が全英2位になり、注目度が上昇。米国ツアーの後‘75年4月に初来日。日本武道館などで公演し大喝采を浴びる。同年‘11月、「ボヘミアン・ラプソディ」収録のアルバム『オペラ座の夜』で初の全英1位。‘79年にはシングル『愛という名の欲望』で念願の全米1位を獲得。名実ともに世界のバンドに。1980’s世界の頂点を極め、迷走の後、見事にカムバック。‘80年6月にアルバム『ザ・ゲーム』を発売、全英・米で1位。‘81年には南米ツアーを敢行。ブラジルで2日間で25万人を動員し世界の頂点に君臨した。‘82年のアルバム『ホット・スペース』は、これまでとは異なる音楽性だったため商業的に失敗。その年に半年間のバンド休止を宣言。この頃ジョン以外のメンバーはソロ活動を開始。‘84年にアルバム『ザ・ワークス』で全英2位になるが、解散説が出始める。‘85年最後の日本公演の後7月にライブ・エイドに出演、人気が再燃。以降アルバムは出されるものの、‘89年にフレディがライブ休止宣言をしたため、HIV疑惑が囁かれ始める。’90年を最後にフレディが公式の場から姿を消し、翌年‘91年11月に自宅で息を引き取る。‘92年にフレディ追悼コンサートを開催。‘97年以降ジョンは事実上の引退だが、ブライアンとロジャーはアダム・ランバートなど新たなボーカルとともに音楽活動を続けている。『ミュージック・ライフ』元編集長・東郷かおる子さんに聞くQUEENの素顔、そしてその魅力。最初にライブを観たのは‘73年のニューヨークです。フレディがひらひらの衣装で出てきて、手にはマニキュア、顔にはメイク!びっくりしましたが、すごくキレイでしたね。演奏もとても良かったので、これは日本の女の子たちにウケるだろうと思いました。初めて4人揃って会ったのは‘75年4月の初来日時。最初の印象は、かわいい男の子たちだな、と。しかも脚が長くてまあハンサム。ありていな言葉ですが、4人全員とても品が良い。喋る英語は内容も発音もとてもノーブルだし、身のこなしや人と接するときの態度がとてもジェントル。4人とも高学歴で非常に知的な人たちでした。当時のロックミュージシャンは汗臭く男くさい人たちばかりでしたから、それはそれは異色でしたね。羽田空港で、1000人以上の女の子たちに出迎えられてもみくちゃにされたのは有名な話ですが、コンサートも、女の子がバッタバッタと失神するほど大熱狂。後日ブライアンとロジャーに聞いたところ、この日本公演は「とても学んだことが多かった」そうで、「それまでは観客を楽しませるために、ただ一生懸命演奏をしていたけれど、日本の公演で、観客と自分たちが有機的になることで雰囲気が生まれる、ということを初めて実感した」と言ってました。そのときは大人気ゆえにホテルに缶詰め状態だったのですが、ブライアンとロジャーはホテルを抜け出し、隣にある東京タワーに行って「わーい」とかやってたらしいんです。でも修学旅行生に見つかっちゃって大騒ぎ!ボディガードの人にものすごく怒られたそうで、「もうしません」って一生懸命謝ったそうです(笑)。とうごう・かおるこ音楽誌『ミュージック・ライフ』元編集長、音楽ジャーナリスト。著書『クイーンと過ごした輝ける日々』(シンコーミュージック)が、新章を追加し発売中。参考文献:『クイーン 果てしなき伝説』ジャッキー・ガン&ジム・ジェンキンズ著/東郷かおる子訳(扶桑社)、『ミュージック・ライフ1977年8月号臨時増刊号 華麗なるクイーン』(シンコーミュージック)、『フレディ・マーキュリー 孤独な道化』レスリー・アン・ジョーンズ著/岩木貴子訳(ヤマハミュージックメディア)、『クイーンの真実』ピーター・ヒンス著/迫田はつみ訳(シンコーミュージック)、『フレディ・マーキュリーと私』ジム・ハットン著/島田陽子訳(ロッキング・オン)※『anan』2019年4月3日号より。写真・中島慶子(書籍)(by anan編集部)
2019年03月29日先週から中国で『ボヘミアン・ラプソディ』の公開が始まった。検閲により、ラミ・マレック演じるフレディ・マーキュリーのセクシャリティが表現されたシーンがカットされているという。時間にして2分~3分ほどではあるが、クイーンのファンのペン・ヤンツィさんが「AP通信」に語ったところによれば「カットシーンは映画の内容に大きく影響している」とのこと。カットされたのは、フレディが恋人メアリーに自分のセクシャリティについてカミングアウトするシーン、フレディとポール・プレンター(アレン・リーチ)のキスシーン、「I Want To Break Free」のMVの撮影で女装しているシーンなど。ペンさんは昨年10月、イギリスを旅行していたときに現地で『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞。いたく感動し、このたび母国の中国でも公開になったということで再び映画館に足を運んだ。LGBTの活動家でもあるというペンさんは、検閲版『ボヘミアン・ラプソディ』を観てガッカリしたそうだ。「この映画は、フレディの自分さがしの物語だと思うんです。彼のセクシャリティは自分が何者かということを知るための大事な部分なのに…」。鑑賞前にネットでフレディの伝記を読んで予習したというスー・レイさんは、「アメリカやイギリスのドラマの影響もあって、いまはすごくオープンな時代。カットは必要なかった。みんな、(カットしなくても)理解し、受け入れたと思う」と語っている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年03月28日『キングスマン』シリーズのタロン・エガートンと、『ボヘミアン・ラプソディ』を最後まで仕上げたデクスター・フレッチャー監督というタッグで、エルトン・ジョンの半生を描く話題のミュージカル超大作『ROCKETMAN』(原題)。本日3月25日、エルトン・ジョンの誕生日に合わせ、邦題『ロケットマン』として公開されることが決まった。音楽界の最高峰グラミー賞を5度受賞し、「ローリング・ストーン誌」が選ぶ「歴史上最も偉大なアーティスト100組」にも選ばれ、「僕の歌は君の歌(Your Song)」や「キャンドル・イン・ザ・ウィンド(Candle in the Wind)」「愛を感じて(Can You Feel the Love Tonight)」、そしてタイトルにもなっている「ロケットマン(Rocket Man)」など、シングルとアルバムの総売上は全世界で3億枚を越える伝説的ミュージシャン、シンガーソングライターのエルトン・ジョンの半生を描く本作。世代を超えて愛された音楽史に残るカリスマ、エルトン・ジョン”を演じるのは、『キングスマン』シリーズのエグジー役で世界的人気を誇る、タロン・エガートン。大ヒットアニメーション『SING/シング』でエルトン・ジョンの「アイム・スティル・スタンディング(I’m Still Standing)」を披露し、その甘い美声で観客を虜にしたことも記憶に新しいタロンだが、今作では過酷なボイストレーニングを経て、劇中でのエルトン・ジョンの楽曲を吹き替えなしで歌いきるという、さらなる熱演ぶりを見せている。そして、数々の名曲をエルトンと共作した創作上のパートナーであったバーニー・トーピン役には、『リヴァプール、最後の恋』『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベル。エルトンの母シーラ役には、『ジュラシック・ワールド』シリーズで知られるブライス・ダラス・ハワード。エルトンのマネージャーで、後に「クイーン」を見出した敏腕音楽プロデューサー、ジョン・リードには「ゲーム・オブ・スローンズ」『シンデレラ』のリチャード・マッデンといった実力派キャストが集結。監督には、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『キック・アス』などで俳優として活躍する傍ら、近年はミュージカル映画『サンシャイン歌声が響く街』、タロン主演『イーグル・ジャンプ』監督などマルチに活躍するデクスター・フレッチャー。先日、日本の音楽・ミュージカル映画歴代興収NO.1となった『ボヘミアン・ラプソディ』では製作総指揮を務め、ブライアン・シンガー降板後には監督を代行し、作品を最後まで完成させたことでも話題を呼んだ。脚本は、『リトル・ダンサー』で第73回アカデミー賞脚本賞にノミネートされたリー・ホール。製作には、タロンとも相性抜群の『キングスマン』シリーズの監督マシュー・ヴォーン。エルトン・ジョン自身も製作として参加し、心を震わせる数々の名曲の使用が実現している。『ロケットマン』は2019年公開決定(全米5月21日公開)。(text:cinemacafe.net)
2019年03月25日「爆音映画祭 in 109シネマズ名古屋」が、2019年3月29日(金)から4月4日(木)まで、109シネマズ名古屋で開催される。2004年にスタートした「爆音映画祭」は、映画館にライブ・コンサート向けの大規模かつ高品質な音響機器をセッティングし、ハイクオリティな爆音と共に映画を上映するイベント。これまで全国各地で企画されているが、109シネマズ名古屋では4回目の開催となる。今回の注目作は、2019年2月に開催された第91回アカデミー賞において主演男優賞、音響編集賞、録音賞、編集賞の最多4部門での受賞を果たした『ボヘミアン・ラプソディ』。伝説のロックバンド「クイーン」の名曲を爆音と共に楽しんでほしい。また長編アニメーション賞を受賞し、“スパイダーマン映画史上最高傑作”と呼び声の高い『スパイダーマン:スパイダーバース』(日本語吹替版)も「爆音映画祭」に初登場する。ほかにも、「爆音映画祭」の常連『ラ・ラ・ランド』や、『グレイテスト・ショーマン』『レ・ミゼラブル』『アニー』といったミュージカル映画をはじめ、ウルトラバイオレンスリベンジホラー『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』や『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『シン・ゴジラ』など全15作が上映される。新旧織り交ぜた作品ラインナップは、仕掛け人の樋口泰人が「これぞ“爆音”で堪能してほしい」と考えるこだわりのセレクト。各上映作品は、迫力のあるシーンはよりダイナミックに、緊張感のあるシーンはよりきめ細やかになるよう、それぞれに適した音響調整がなされており、ベストな音響環境で作品を堪能することが可能だ。【開催概要】「爆音映画祭 in 109シネマズ名古屋」開催期間:2019年3月29日(金)~4月4日(木)会場:109シネマズ名古屋(愛知県名古屋市中村区平池町4丁目60-14 マーケットスクエアささしま 2F)料金:1作品一律 1,800円(税込) ※エグゼクティブシートは 2,500円(税込)チケット発売:・109シネマズ名古屋 WEB販売 3月1日(金)0:00(=2月28日(木)24:00)~ チケット購入サイト:・109シネマズ名古屋 劇場窓口販売 3月1日(金)劇場営業開始時間より(但し各回、残席がある場合のみ)<上映作品>ボヘミアン・ラプソディ、レ・ミゼラブル、グレイテスト・ショーマン、ラ・ラ・ランド、バーレスク、ANNIE/アニー[初] 、君の名前で僕を呼んで、バジュランギおじさんと、小さな迷子[初] 、シン・ゴジラ、マッドマックス 怒りのデス・ロード、マンディ 地獄のロード・ウォリアー[初]、遊星からの物体X<デジタル・リマスター版>、スパイダーマン:スパイダーバース<日本語吹替版>[初]、パプリカ、ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow[初]
2019年03月02日2018年公開の映画興行収入1位となっている話題の映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、2019年2月25日(月)発表のアカデミー賞で4冠を獲得しました。それに伴い、全国の劇場では続々と応援上映を開催。作品に没入する、新しい映画体験をしてみませんか。映画『ボヘミアン・ラプソディ』とは?出典:PRTIMES(映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、アメリカの伝説的ロックバンド「Queen(クイーン)」のボーカル「フレディ・マーキュリー」の伝記を描いた作品です。2018年11月の公開以来、7週間で累計観客動員数400万人、興行収入55億円を突破。世代を超えて支持を受け、現在も観客動員数を伸ばし続けています。「ライヴ・エイド」の再現シーンが話題に!出典:PRTIMES(「Queen」の圧巻のパフォーマンスが伝説となっているチャリティーコンサート「ライヴ・エイド」のライブシーンを、劇中で完全再現。バンドのパフォーマンスはもちろん、アンプやペダル、ペプシのカップ、タバコの吸い殻や灰皿まで“完璧に再現”されていることで話題となっています。『ボヘミアン・ラプソディ』がアカデミー賞最多4冠!出典:PRTIMES(映画界最大の祭典、アカデミー賞の発表・授賞式が2019年2月25日(日本時間)に、アメリカで開催されました。『ボヘミアン・ラプソディ』は作品賞を逃したものの、「主演男優賞(ラミ・マレックさん)・音響編集賞・録音賞・編集賞」の最多4冠を達成。ノミネートされた5部門のうち、4部門を制覇しました。胸熱!『ボヘミアン・ラプソディ』の応援上映を開催出典:PRTIMES(『ボヘミアン・ラプソディ』のアカデミー賞4冠を記念して、全国の一部映画館にて応援上映を展開。拍手・手拍子・発声・コスプレが自由な環境で、劇場内が一体となってライブさながらの盛りあがりを見せています。応援上映を開催している劇場をいますぐチェック!応援上映を体験したQueenファンがSNSでコメント『ボヘミアン・ラプソディ』の応援上映に実際に訪れた方が、会場の盛り上がりを報告するツイートを投稿し、ツイッターも大盛り上がり。『ボヘミアン・ラプソディ』の応援上映は、何度も足を運ぶリピーターも多いのだそうです。“ボヘミアンラプソディ、応援上映というものに初めて行ったけどライブ会場にいるような感覚になって思った以上に入り込めて最高だったーリピートしてる人が多いのも分かる応援上映でもう一度見たい☺︎”出典:“人生初の応援上映で何をすればいいのか全然分からなかったけど 会場の皆とズンズンチャしたりエーオ!!したりするのは死ぬほど楽しかったです #ボヘミアン・ラプソディ #応援上映”出典:“昨日は、成田HUMAXシネマズで行われた、ボヘミアン・ラプソディIMAX応援上映に行って来ました!!ライブシーンではスタンディングOKということで、とっても盛り上がりました!!何度観てもやっぱり涙が出てきてしまって、涙を拭いながら頂いたサイリウムを振り回して応援しました(笑)。”出典:『ボヘミアン・ラプソディ』でQueenを身近に感じて出典:PRTIMES(『ボヘミアン・ラプソディ』の応援上映は、「Queen」を知らない世代でも身近に感じられる、ファンにとってはたまらないイベントになるはず。ぜひ熱気に包まれた劇場で「Queen」の魅力を再発見してみてくださいね。©2018 Twentieth Century Fox Film.
2019年03月01日『パシフィック・リム』『キング・アーサー』の人気スター、チャーリー・ハナムと大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』で本年度アカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックの最旬スターがタッグを組んだ『パピヨン』の公開日が、6月21日(金)に決定。併せて、日本版ビジュアルがお披露目された。本作は、作家アンリ・シャリエールの壮絶な実体験を基にした終身刑囚“パピヨン”の13年に及ぶ命をかけた脱獄劇。この世界的なベストセラー自伝小説は1973年、『猿の惑星』などの名匠フランクリン・J・シャフナー監督と、ハリウッドの異端児と呼ばれた脚本家ダルトン・トランボのタッグにより映画化され、パピヨン役スティーヴ・マックイーンの鬼気迫る熱演と、ダスティン・ホフマン演じる偽札作りの天才ドガとの熱い友情は多くの人々の共感と感動を呼び大ヒットを記録した。■「ブラザー、やり抜こう!」名コンビ誕生はチャーリー・ハナムの口説きから今回、公開になったメインビジュアルは、そんなパピヨンとドガが並んだ1973年版のポスターにオマージュを捧げつつ、よりスタイリッシュにアップデート。パピヨンを演じたチャーリー・ハナムは『パシフィック・リム』続編のオファーを断り、本作を優先させたという。「僕は(本作の)マイケル・ノアー監督の大ファンで、ずっと一緒に仕事をする機会を熱望していた。それに、『パピヨン』は僕の青春時代にとって、非常に重要な作品だったんだ」と語る。製作陣にとってもチャーリーは、より原作のキャラクターに近い若い“パピヨン”像だったという。また、ドガ役には当初からラミ・マレックが候補のトップに挙がっていたが、彼の多忙なスケジュールのため、一時は出演が危ぶまれたという。チャーリーは「僕にとってラミ以外の選択肢はなかった。彼がドガを演じるというアイデアに固執するようになり、いよいよラミの出演が不可能な状況になりそうになった時、彼に電話をかけ、『ブラザー、やり抜こう!この映画を俺たちで実現させるんだ!』と言ったんだ。その時、僕らはお互いをよく知らなかったし、彼にとってはある種のプレッシャーだったと思う。でも、ありがたいことにラミは僕を受け入れてくれたんだ」と明かしている。■ラミ・マレック、「この物語のリメイクは非常に刺激的になる」ラミにとっても73年のオリジナル映画は思い出深い作品だった。「『パピヨン』は僕に強い影響を与えた作品だったので、この物語のリメイクは非常に刺激的になると感じたんだ。新たな解釈をするには、十分な時が経っている。僕はホフマンの解釈するルイ・ドガが好きだ。そして僕は、このキャラクターをもう少し尖らせ、脆さを抑えた。ドガを演じることは本当に楽しいことだった」とふり返っている。そんなふたりに、ノアー監督は「彼らはお互いの素晴らしさを引き出しあった。それが今回の映画化において、私が最も誇りに思うことの一つです」と息の合った“脱獄コンビ”ぶりを語っている。なお、本作の公開に先駆け、日本では長らく絶版だった原作本が河出書房新社より4月に文庫本で復刊予定。絶望の淵に追いやられても、決して自由と希望を諦めない男たちの姿に、今度は胸を熱くすることになりそうだ。『パピヨン』は6月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パピヨン(2018) 2019年6月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開予定© 2017 Papillon Movie Finance LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2019年02月28日『ボヘミアン・ラプソディ』が今年度のアカデミー賞で、最多となる4冠を達成した。クイーンを題材にした同作は、24日にロサンゼルスのドルビーシアターで開催された同授賞式で、故フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックの主演男優賞をはじめ、編集賞、音響編集賞、録音賞を受賞した。ラミは、受賞スピーチの中で「いつか、こんなことが起きるんだと幼い頃の自分に伝えたらどんな感じだろうと考えるのですが、カーリーヘアーの小さな頭は、吹き飛んでしまうほど驚くことでしょう」と喜びを表現した。そして、「当時は、自分のアイデンティティに悩んでしました。自分が何者かに悩み、自分の声を見つけようとしている人なら誰もだと思うのですが。自分らしく人生を生き抜いた移民のゲイ男性を描いたこの映画が作られ、そして僕らがその映画とストーリーをこうして祝福しているという事実は、僕らは皆このような物語を待ち望んでいたという証拠なのです」と熱弁。「僕はエジプト移民の息子で、アメリカ人としては1世になります。そんな僕の物語の1ページがここで今つづられているのです。この瞬間を思い描いてくれた皆さんに感謝せずにいられません。これは残りの人生の宝物になることでしょう」と語った。『ボヘミアン・ラプソディ』に続いては、『ROMA/ローマ』や『ブラックパンサー』、『グリーンブック』がそれぞれ3部門を制す結果となっている。30年ぶりに司会者抜きで開催された今年度の授賞式は、アダム・ランバートとクイーンの演奏で幕を開けたほか、レディー・ガガとブラッドリー・クーパー、ベット・ミドラー、ジェニファー・ハドソンなどがパフォーマンスを披露した。また各部門のプレゼンターとして、ジュリア・ロバーツやダニエル・クレイグ、ゲイリー・オールドマン、アリソン・ジャネイ、サム・ロックウェル、フランシス・マクドーマンド、ジェニファー・ロペス、クリス・エヴァンスらが壇上に上った。(C)BANG Media International
2019年02月26日「第91回アカデミー賞」の授賞式が25日(現地時間24日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催され、『ボヘミアン・ラプソディ』(公開中)が最多4冠を達成した。『ボヘミアン・ラプソディ』は、クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーの生き様を描いた映画。主演男優賞(ラミ・マレック)をはじめ、編集賞、音響編集賞、録音賞の4部門を受賞した。作品賞に輝いたのは『グリーンブック』。天才黒人ピアニストが、粗野なイタリア系用心棒を雇い、黒人専用ガイドブック“グリーンブック”を頼りに、あえて差別の色濃い南部へコンサート・ツアーへ繰り出す物語で、同作は助演男優賞(マハーシャラ・アリ)と脚本賞も受賞し、3部門を獲得した。監督賞は『ROMA/ローマ』のアルフォンソ・キュアロンが獲得。同作は、外国語映画賞、撮影賞と3部門の受賞となった。○第91回アカデミー賞 受賞結果一覧作品賞:『グリーンブック』監督賞:アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』主演男優賞:ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』主演女優賞:オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』助演男優賞:マハーシャラ・アリ『グリーンブック』助演女優賞:レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』外国語映画賞:『ROMA/ローマ』製作国:メキシコ脚本賞:『グリーンブック』脚色賞:『ブラック・クランズマン』撮影賞:『ROMA/ローマ』編集賞:『ボヘミアン・ラプソディ』美術賞:『ブラックパンサー』衣装デザイン賞:『ブラックパンサー』メイク・ヘアスタイリング賞:『バイス』作曲賞:『ブラックパンサー』歌曲賞:「Shallow」『アリー/スター誕生』録音賞:『ボヘミアン・ラプソディ』音響編集賞:『ボヘミアン・ラプソディ』視覚効果賞:『ファースト・マン』長編アニメ映画賞:『スパイダーマン:スパイダーバース』長編ドキュメンタリー:『フリー・ソロ(原題)』短編ドキュメンタリー賞:『ピリオド羽ばたく女性たち』短編アニメ映画賞:『Bao』短編実写映画賞:『スキン(原題)』WOWOWプライムでは、2月25日21時から同授賞式の字幕版を放送。
2019年02月25日第91回アカデミー賞授賞式が2月25日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、日本でも大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』が主演男優賞をはじめ、最多4部門を受賞し、今年の“チャンピオン”に躍り出た。世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカリストで、1991年に45歳で亡くなったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。移民であり、性的少数者であるフレディの激動の半生同様、本作も監督の降板劇など、完成まで多難な道のりを歩んだ。公開直後、批評家の評判はイマイチだったが、映画ファンは熱狂的に迎え入れ、一大旋風を巻き起こしたことはご存知の通り。ここ日本でも、洋画の音楽映画としては異例の興収116億円を突破し、いまも記録を更新中だ。そんな『ボヘミアン・ラプソディ』は、フレディを“完コピ”したラミ・マレックが主演男優賞をはじめ、編集賞、録音賞と音響編集賞の最多4冠に輝く快進撃!難航した映画製作をふり返ると、やはり編集の力は評価されて当然だと思えるし、迫力のライブシーンを生み出したサウンド面の技術者たちに光が当たったことも喜ばしい。本作は一見、オーソドックスな伝記ものかもしれないが、根底にあるのは、マイノリティが抱える葛藤と苦闘だった。つまり、近年のアカデミー賞でやっと注目され始めた多様性のエッセンスが随所に散りばめられた、現代的な作品だったのだ。そのことにいち早く気づいたのが、批評家ではなく、ファンだった…という点は、クイーンのブレイク伝説にも重なるものがあるだろう。とにかく、まだまだ盛り上がりが収まらない予感の『ボヘミアン・ラプソディ』。特に現在も劇場上映が続く日本では、どこまで興収を伸ばすか注目される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年02月25日「第91回アカデミー賞」の授賞式が25日(現地時間24日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが主演男優賞を受賞した。同作で、クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが受賞。スピーチでは「信じられない。みなさん大好きです。すべてに感謝です」と喜びを爆発させた。主演男優賞は、ラミ・マレックのほか、『バイス』のクリスチャン・ベイル、『アリー/スター誕生』のブラッドリー・クーパー、『永遠の門 ゴッホの見た未来』のウィレム・デフォー、『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセンがノミネートされていた。WOWOWプライムでは、2月25日21時から「第91回アカデミー賞」授賞式の字幕版を放送。(C)2018 Twentieth Century Fox
2019年02月25日第91回アカデミー賞授賞式が2月25日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックがアカデミー賞主演男優賞に輝いた。本作でフレディを演じたラミ・マレックは、アカデミー賞の行方を占う前哨戦の1つ、第76回ゴールデン・グローブ賞でも主演男優賞を受賞している。役作りのため、体重を約20キロ激増させたクリスチャン・ベイルが有力視されていたが、ラミはアカデミー賞初ノミネートにして、有力候補を抑えての受賞を果たした。■『ボヘミアン・ラプソディ』とは?伝説のバンド「クイーン」のリードボーカル、フレディ・マーキュリーの生き様を描いた本作。日本でも大ヒットを記録し、日本国内興行収入116.6億円を突破(2019年2月18日時点)。2018年に公開された作品の興行収入ランキング第1位にも輝いた。本作のクライマックスで登場するライヴ・エイドは、1985年7月13日に英米で同時開催された20世紀最大のチャリティ音楽イベント。英ロンドンのウェンブリー・スタジアムに登場した「クイーン」は「ボヘミアン・ラプソディ」など計6曲を披露、映画ではそのうち4曲のパフォーマンスが登場し、舞台装置やピアノの上のカップまで完全再現されたことが話題となった。受賞コメント「オー・マイ・ゴッド!今日はお母さんが来ているんだ、どこにいるかな?このとても特別な瞬間に感謝しています。僕にチャンスを与え、こうしてアカデミー賞に導いてくれた(プロデューサーの)グレアム・キング、20世紀フォックスのみんな、そしてクイーンの皆さん、どうもありがとう。こんなレガシー的な作品に、関わることができて感謝します。もちろん、優秀なスタッフなしに、僕はここに立つことができなかった。これは性的少数者であり、移民だった主人公が自分らしく生きたストーリーです。僕自身、エジプト系の移民です。こうしたストーリーを皆さんと共有できたことに感謝したいです」。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年02月25日日本時間2月25日に行われる「2019 アカデミー賞」の授賞式。世界中で大ヒットし、日本でも大ヒット中のクイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』だが、現地の状況はかんばしくないようで……。アカデミー賞で『ボヘミアン・ラプソディ』が嫌われる理由を、ハリウッド情報に詳しい、映画ライター・よしひろまさみちさんと、LA在住の映画ライター・猿渡由紀さんが語ってくれた。よしひろ「『ボヘミアン・ラプソディ』は、日本では昨年の興行トップだった『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』を抜き去り、現在も114億円を突破して記録更新中です(2月15日現在)。アメリカでの成績はどうでした?」猿渡「こちらでもヒットしていますよ。製作費が5,000万ドルレベルなのに、北米だけで2億ドルも稼いだから大・大成功です。この映画は、北米以外のほうがヒットしていますよね。総興収8億ドルのうち北米は2億。音楽映画としては『アリー/スター誕生』のほうが北米では評価は高いです」よしひろ「そもそも製作段階で『ボヘミアン・ラプソディ』は暗礁に乗り上げる一歩手前だったとか。いろいろ受難続きだっただけに、これだけヒットすれば十分って感じ?」猿渡「ほんとに奇跡と言っていい話だと思います。しかもアカデミー賞主要部門まで候補入りですから」よしひろ「でも、アメリカやイギリスでの批評家筋の評価はよくないですよね」猿渡「そうです。まさに私も思っていることなんですけど、いいところしか描きたがらずツッコミが弱いことや、事実と若干違っていて、これまた自分たちのいいような話にしたがっているところに批判がありますね。『ラミ・マレックの演技以外は見るところがない』とまで言っている人もいます」よしひろ「完全同意!前哨戦の全米製作者組合賞に候補入り、全米俳優組合賞はラミが受賞しましたが、これはどうしてでしょう」猿渡「全米製作者組合賞の候補入りは、納得なんです。なぜなら、あんなトラブル続きの映画を完成~ヒットさせたのは、間違いなくプロデューサーの力ですから」よしひろ「ホント、崩壊寸前の現場&クイーンの2人をよく束ねたと思いますよ。しかも、出るわ出るわのブライアン・シンガー監督のゴシップ(少年への性的虐待疑惑など)」猿渡「ゴシップ記事のせいで受賞の可能性が減るのか!!とショックを受けている日本のファンは多いようですが、監督の問題行動は『#MeToo』運動の前からありましたし、監督降板もそれが影響していたから、今さら誰も驚いてないんですよ」よしひろ「あの記事で左右されるようなもんじゃないですよね」猿渡「逆に、あの記事が何かの影響を及ぼすとするなら、主演男優賞でラミへの同情票が集まること。現に全米俳優組合賞がそうでしたが、俳優組合に所属する俳優たちならなおさら、ひどい監督に耐えてあそこまでやったことを評価すると思いますよ」よしひろ「しかも、あの受賞後、ラミがついにシンガーと合わなかったことをポロリとこぼしましたしね」猿渡「ラミは業界内の受けもいいし、今回は(主演男優賞を)ラミにとらせてあげていいと思う空気があると思います」
2019年02月24日伝説のバンド「クイーン」のリードボーカル、フレディ・マーキュリーの生き様を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』が、日本国内興行収入116.6億円を突破。2016年公開洋画第1位に輝いた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を上回ったことが分かった。昨年11月9日(金)に公開された『ボヘミアン・ラプソディ』は、15週目となる2月17日(日)までの累積動員は843万9,426人、累積興行収入は116億6888万9,280円に。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年12月18日公開)の累計興行収入116億3,000万円を超える記録となり、日本での歴代興収21位となる快挙となった(興行通信社調べ)。また、20世紀フォックス映画配給作品としても『タイタニック』(日本歴代興収2位)の262億円、『アバター』(同10位)の156億円、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(同17位)の127億円に次ぐ成績に。世界興行収入は8億5,390万ドル(約935億円)に達し、現在49か国にて公開中で、各国で好調な興行を続けている。日本は全米に次ぐ世界No.2の興行収入を上げており、この日本の成績に世界から「Japan is Back!」と驚嘆の声があがっている。日本時間2月25日(月)に発表される第91回アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞(ラミ・マレック)、編集賞、音響編集賞、録音賞の5部門にノミネートされており、授賞式には音楽総指揮を務めた「クイーン」のブライアン・メイやロジャー・テイラー、ラミら“ボラプ”ボーイズたちも出席するようで、世界中から熱い注目を集めている。『ボヘミアン・ラプソディ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年02月18日『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットにより、クイーンに対する若い世代への認知が高まる昨今。クイーンについてもっと知りたいという要望に応える、新たなドキュメンタリー映画『クイーンヒストリー1973-1980』が2019年3月1日(金)よりアップリンク吉祥寺、2019年3月16日(土)よりアップリンク渋谷にて公開となる。『ボヘミアン・ラプソディ』で紹介されなかった楽曲に秘められたエピソードを紐解く伝説のロックバンド「クイーン」のリード・ヴォーカルを務めたフレディ・マーキュリーにスポットを当て、その華やかな成功と波乱万丈の人生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』。ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門の作品賞及び主演男優賞(ラミ・マレック)を受賞し、第91回アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞(ラミ・マレック)、編集賞(ジョン・オットマン)、音響編集賞、録音賞の5部門にノミネートされている。2018年最大のヒット作のひとつだ。そんな同作の記録的大ヒットを受けて公開となる『クイーンヒストリー1973-1980』では、『ボヘミアン・ラプソディ』で紹介されなかった革新的な作品の数々に秘められたエピソードと、当時の音楽シーンを、クイーンを熟知する有識者たちと共に年代順に紐解いていく。また、作品内では「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」「愛という名の欲望」など代表曲のライブ、スタジオ・パフォーマンス、貴重なフレディ・マーキュリーのインタビュー映像も続々と公開される。なお、監督は『ボブ・ディラン/我が道は変る』『ブライアン・ウィルソン/ソングライター』シリーズ等、音楽ドキュメンタリー映画の第一人者であるロブ・ジョンストーンが務めた。【詳細】クイーンヒストリー1973-1980公開日/会場:2019年3月1日(金) アップリンク吉祥寺(武蔵野市吉祥寺本町1-5−1)2019年3月16日(土) アップリンク渋谷(渋谷区宇田川町37-18)出演:フレディ・マーキュリー、マルコム・ドーム、サイモン・ブラドリー、ポール・ガンバッチーニ製作:トム・アルジェント監督:ロブ・ジョンストーン(c)CHROME DREAMS MEDIA 2005. ALL RIGHTS IN THIS DVD VIDEO ARE RESERVED■主な登場曲「炎のロックン・ロール」「キラー・クイーン」「ボヘミアン・ラプソディ」「愛にすべてを」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」「バイシクル・レース」「ドント・ストップ・ミー・ナウ」「愛という名の欲望」「地獄へ道づれ」他
2019年02月16日『ボヘミアン・ラプソディ』で改めて注目されている「クイーン」のみならず、“女王”をはじめとする英国王室は、ここ日本でもその一挙手一投足が注目の的。そのうえ、今冬から春にかけ、映画界ではアカデミー賞候補作にもなった“英国の映画”がとにかく熱い。ジュディ・デンチからオリヴィア・コールマン、シアーシャ・ローナン&マーゴット・ロビーまで、豪華女優たちが演じる4人のクイーンがスクリーンに連続でお目見えする!平成最後の映画界は“英国”がとにかく熱い!興行収入100億円超え、2018年公開作品NO.1と特大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』。「クイーン」を生んだ英国を抜き、日本が世界興行(全米を除く)のトップとなっている。また、J.K.ローリングが生み出した「ハリー・ポッター魔法ワールド」の最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。3週連続の週末ランキングNo.1獲得は、2018年公開の洋画実写の中では唯一。そして『ボラプ』同様、全米を除く世界興行でお膝元・英国を抜いて日本が世界第1位に。『ハリポタ』『ファンタビ』を合わせたシリーズ10作品で累計興収1兆円を超えたことも話題となった。とりわけ『ファンタビ』は「USJ」のウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターの変わらぬ人気ぶりもあり、「ハリー・ポッター魔法ワールド」シリーズに初めて触れた、新たな第二次魔法ワールド世代が誕生していることが一役買っている。新しい世代といえば、まさにいま、現代に生きる大人と子どもたちのために新たにスクリーンに蘇る『メリー・ポピンズ リターンズ』にも注目だ。1964年、英国の児童文学作家P.L.トラヴァースの小説を基にした前作『メリー・ポピンズ』はアカデミー賞13部門ノミネート&5部門受賞を誇る名作。映画『ウォルト・ディズニーの約束』でも描かれたように、ディズニーがそのヒロイン像に惚れ込み、映像化を熱望した。新たなメリー・ポピンズをクールかつ、エレガントに演じるエミリー・ブラントに、ベン・ウィショー、コリン・ファースなど人気と実力を併せ持つ英国俳優・女優たちが出演。同じくロンドンを舞台に、前作へのリスペクトたっぷりに観るも楽しい歌とダンスで魅了する。特にクライマックスでは、“ロンドンの顔”というべきビッグ・ベンが重要な役割を担っており、英国ファンとしては見逃せない。そんな中、にわかに英国ファンをザワつかせているのが、スクリーンに相次いで登場する4人の女王たちだ。『ヴィクトリア女王 最期の秘密』ジュディ・デンチが再び女王に!知られざる真実描く18歳で英国女王となり、63年にわたり君臨したヴィクトリア女王。映画『ヴィクトリア女王 最期の秘密』(公開中)では、2010年になって初めて明らかになった、女王の晩年を輝かせた真実の物語が描かれている。1887年、ヴィクトリア女王即位50周年記念式典。記念金貨の贈呈役に選ばれたインドの若者アブドゥルは、「お顔を見るな」と散々言われていたのに、つい女王に視線を向けてしまう。式典にすっかり疲れ切っていた女王も顔を上げ、ふと目が合った2人。すると、女王はそれまでの疲弊が一気に吹っ飛んだかのように、柔和な笑みを見せる。以来、最愛の夫アルバート公と従僕ジョン・ブラウンを亡くしてから長年心を閉ざしてきたヴィクトリア女王はアブドゥルを重用、「ムンシ」(先生)と呼んでインドの文化や言語を学び、心を許すようになっていく。しかし、女王と植民地のインドから来た従者との友情は、やがて英国王室を大きく揺るがすことに。ヴィクトリアの玄孫にあたる現女王エリザベス2世から“デイム”の称号を受けたジュディ・デンチが、ジョン・ブラウンとの愛を描いた『Queen Victoria 至上の恋』(97)に続き、約20年ぶりにヴィクトリア女王を演じる、という時制的マッチングも妙。ジュディはその最晩年を、ときに恋する乙女のように、ときに女王の威厳を持って熱演する。メガホンを取ったのは『クィーン』『あなたを抱きしめる日まで』のスティーヴン・フリアーズ監督。さらに脚本は『リトル・ダンサー』のリー・ホール、撮影は『英国王のスピーチ』のダニー・コーエン、衣装は『クィーン』のコンソラータ・ボイル、音楽は『007 スカイフォール』のトーマス・ニューマンが担当するなど、スタッフも豪華。本作で初めて撮影が許された、実際にヴィクトリア女王が愛したワイト島にある離宮「オズボーン・ハウス」はもちろん、史実をもとに再現された華やかな衣装や小物も見どころ。ちなみに、アルバート公との熱愛の日々を描いた『ヴィクトリア女王世紀の愛』(09)では、エミリー・ブラントが若きヴィクトリアを演じている。▼主な受賞歴第90回アカデミー賞衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネート第75回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)ノミネート『女王陛下のお気に入り』アン女王の寵愛をめぐる、幼なじみvs新参者のバトル本年度の映画賞レースを牽引する1作『女王陛下のお気に入り』(2月15日公開)は、ヴィクトリア朝からさかのぼること約100年、18世紀初めの英国王室が舞台。オリヴィア・コールマン、レイチェル・ワイズ、エマ・ストーンはいずれもアカデミー賞にノミネートされており、3女優の演技バトルは見もの。17人もの我が子を早産や死産などで失い、自身も痛風持ちのアン女王(オリヴィア・コールマン)は、幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)だけが頼り。レディ・サラは、フランスとの間で続く戦争にも口を出すほど絶大な権力を振るっている。そんな中、やってきたのはサラの従妹で、没落貴族の“元レディ”・アビゲイル(エマ・ストーン)。何とか上流階級に返り咲きたいアビゲイルは、レディ・サラとアン女王に取り入るうちに、2人の重大な秘密を知ってしまう。そこで彼女が選んだ道は、その秘密を“自分なりに”、最大限に利用することだった。アン女王はたちまちアビゲイルに夢中になり、側近に大抜擢。一方、レディ・サラは次第に窮地に立たされていく。ここに、戦争反対派のハーリー(ニコラス・ホルト)やアビゲイルに恋した貴族のマシャム大佐(ジョー・アルウィン)が絡んでいく。『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』と、独特の映像世界で失笑と苦笑の微妙なラインのシュールな物語を構築してきたギリシアの鬼才ヨルゴス・ランティモスが手掛ける本作。英国宮廷を舞台にしてもなお、徹底された美意識と撮影手法により、まるで宮廷が迷宮と化したかのような異様さを醸し出す。数々の名作英国宮廷ものを楽しんできた人にとっても、新鮮な驚きがあるはずだ。ちなみに、レイチェルが演じたレディ・サラことサラ・チャーチルは、昨年ゲイリー・オールドマンが演じたチャーチル首相や、ダイアナ元妃の先祖。▼主な受賞歴第91回アカデミー賞作品賞・監督賞・主演女優賞・助演女優賞ほか最多10ノミネート第72回英国アカデミー賞作品賞・監督賞・主演女優賞・助演女優賞ほか最多12ノミネート第76回ゴールデン・グローブ賞 主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)受賞(オリヴィア・コールマン)第75回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞・女優賞(オリヴィア・コールマン)W受賞『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』シアーシャvsマーゴット、因縁のふたりの女王にアン女王から、さらにさかのぼって16世紀。『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』(3月15日公開)では、スコットランド女王にしてフランス王妃となるも、夫の死により帰郷したメアリー・スチュアートを『レディ・バード』『ブルックリン』のシアーシャ・ローナン、「私は国家と結婚した」との言葉を遺し、生涯独身を貫いたイングランド女王エリザベス1世を『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のマーゴット・ロビーが演じる。メアリー・スチュアートとエリザベスは従姉妹関係にありながら、カトリック(旧教)とプロテスタント(新教)の宗教対立が激化していた時代に、君主であるからこそ対照的な生き方を選ばざるを得なかった女王だ。18歳で未亡人となってスコットランドに戻ってきたメアリーだが、故郷にはカトリックである彼女の居場所はなかった。そんな中で、遠戚でもあるダーンリー卿(ジャック・ロウデン)と結婚し、世継ぎとなるジェームズを出産、それを強みにエリザベスに揺さぶりをかけていく。そんなメアリーをどうしても演じたくて、企画から5年待ったというシアーシャほど、このたくましさを表現できる女優はいないだろう。一方のエリザベスも、ヘンリー8世とアン・ブーリンとの間に生まれた庶子という脆弱な自身の立場を、これ以上揺るがしたくはない。寵臣ロバート・ダドリー(ジョー・アルウィン)の存在があっても、女王であり続けるために女性であることを諦めていく。そんなイングランド女王を演じたマーゴットは『エリザベス』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』の衣装・メイクチームのもと大変身し、圧巻の存在感を発揮する。史実には明記されていないが、終盤、このふたりはかなりドラマチックな形で対面を果たす。シアーシャとマーゴットも3週間の撮影の最後に、メイクアップや衣装を身につけた状態で初めて対面したそうで、双方とも忘れがたい経験となったことを明かしている。ちなみに、エリザベス死後にスコットランド王にしてイングランド王となったメアリー・スチュアートの息子ジェームズ1世は、現在まで続く英国王室の祖。現女王はメアリーの子孫でもある。▼主な受賞歴第91回アカデミー賞衣装デザイン賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネート第72回英国アカデミー賞助演女優賞(マーゴット・ロビー)・衣装デザイン賞ほか3ノミネート第22回ハリウッド映画賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞(text:Reiko Uehara)■関連作品:ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 2018年11月23日より全国にて公開©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.メリー・ポピンズ リターンズ 2019年2月1日より全国にて公開Ⓒ2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox女王陛下のお気に入り 2019年2月15日より全国にて公開(C)2018 Twentieth Century Foxふたりの女王 メアリーとエリザベス 2019年3月15日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2018 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ヴィクトリア女王 最期の秘密 2019年1月25日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2017 FOCUS FEATURES LLC.
2019年02月11日『マッドマックス怒りのデス・ロード』から『ボヘミアン・ラプソディ』まで、ジャンルを超えて映画を“体感”させてくれる4DXシアターが定着しつつある中、4DX効果をこれでもかとアピールするのがDCヒーロー超大作『アクアマン』だ。『アクアマン』は、海底人の母と地上人の父との間に生まれた海底王国アトランティスの王子で、異なる父を持つ弟で地上の制圧をもくろむオーシャンマスターと、激しいバトルを繰り広げる。すでに『ジャスティス・リーグ』で紹介済みのアクアマンの豪快キャラの痛快さと、色鮮やかな生き物が生息するこだわりの海中の描写が見ものとなっている。すでに4DXでは『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』や『MEGザ・モンスター』など、“海”を舞台にした作品を多く手がけており、水絡みの描写は4DXファンに大好評をもって迎えられてきた。『アクアマン』では、これまでの経験で培ってきた“水”の表現を出し惜しみすることなく披露しまくっており、客席に降り注ぐ水の量も、従来比でハンパなく多いのが特徴だ。アクアマンが、オーシャンマスターが率いる大軍勢と激突するクライマックスシーンでは、ありとあらゆる海の生物たちが入り乱れる壮絶な海中戦闘アクションが展開する。「これぞ4DX!」と呼びたくなる前代未聞の映画体験が怒涛のごとく押し寄せ、観客は椅子からずり落ちないように必死になること間違いなし。慌ただしいといえば慌ただしいのだが、それがやたらと楽しく感じられるのは、映画『アクアマン』の賑やかな魅力のおかげだと言える。『アクアマン』はすでに全世界で大ヒットしており、4DX上映も2018年の4DX全世界興行成績でも『ジュラシック・ワールド/炎の王国』と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に次ぐ第三位にラインクインしている。日本での4DX上映は世界でも最後になるが、本年度は4DXグローバル動員が200万人を突破すると言われており、日本での『アクアマン』4DX上映がワールドレコードを生み出す可能性が高い。『アクアマン』を4DXシアターで観ることで、あなたも前代未聞の記録越えに立ち会えるかも知れない。『アクアマン』2月8日(金)より全国公開関連リンク『アクアマン』4DX特集()取材・文:村山 章
2019年02月07日スナイデル(SNIDEL)から、映画『ボヘミアン・ラプソディ』公開を記念した、伝説のロックバンド「クイーン(QUEEN)」とのフューチャリングコレクション第2弾が登場。2019年3月1日(金)より、スナイデル全店および公式オンラインストアにて販売される。映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、「クイーン」のリード・ヴォーカルを務めたフレディ・マーキュリーにスポットを当てた伝記映画。フレディ・マーキュリーの生き様を28の名曲と共に描いた作品で、ヒットを飛ばしている。第76回ゴールデン・グローブ賞では映画ドラマ部門の最優秀作品賞を受賞。フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックは最優秀主演男優賞を受賞している。第1弾は即完売となるほど人気を博した「クイーン」とのフューチャリングコレクション。第2弾には、ニットドレス、スウェットドレス、スウェットトップス、デニムスカート、シャツドレス、Tシャツ、ショルダーバッグと、バリエーション豊富なラインナップが揃う。ウエストを強調したフェミニンなシルエットのニットワンピースには、首もとに「クイーン」のロゴを添えて。チュールを重ねたスウェットトップスは、バックスタイルにグラフィックを大胆に配している。ダメージ加工を施したデニムスカートは、「クイーン」のロゴを並べた生地やラッフルをつなぎ合わせたかのようなリメイク風のデザインが魅力だ。ロックテイストのTシャツは、まるでツアーTシャツを彷彿とさせる仕上がりとなっている。【詳細】スナイデル クイーン フューチャリングコレクション第2弾発売日:2019年3月1日(金)展開店舗:スナイデル全店、スナイデル公式オンラインストア・SNIDEL feat. QUEEN KNIT DRESS 12,000円+税・SNIDEL feat. QUEEN SWEAT 16,000円+税・SNIDEL feat. QUEEN SKIRT 17,000円+税・SNIDEL feat. QUEEN T-SHIRT 7,000円+税
2019年02月04日お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーが29日、都内で行われた映画『ボヘミアン・ラプソディ』(公開中)の“胸アツ”スペシャル応援上映~天国のフレディにAY-OH!~に、クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーに扮して登場した。興行収入100億円突破、アカデミー賞5部門ノミネートと勢いに乗っている本作は、フレディ・マーキュリーの生き様を描いた映画。話題沸騰の応援上映をパワーアップさせたこの日のスペシャル応援上映では、本作で描かれた伝説のコンサート「ライヴ・エイド」の感動を再現すべく、本編ラスト21分でスタンディング応援がOKに。本作を何度も見て感動したというバービーも、フレディをリスペクトしているお笑い芸人の“スベリー・マーキュリー”ことスベリー杉田、リップ・シンク・パフォーマーのフレイディとともにイベントに参加した。バービーは、王冠をかぶってマントをまとい、胸毛も再現してフレディになりきり。ステージ中央で豪快にマントを脱ぎ捨て、背中全開のセクシー衣装になると、フレディのように「エーオ! エーーーオ!」と観客とのコール&レスポンスを楽しんだ。司会者から胸毛をツッコまれると「見て! もっと見て!」とアピール。また、大胆に露出した衣装に「セクシー」と声をかけられた。本作で印象に残っているシーンを聞かれると、レコーディングでクイーンのドラマー、ロジャー・テイラーが「もっといけ! もっといけ!」とメンバーに要求するシーンを挙げ、「稽古をめちゃめちゃビシビシつけられている自分に重なりました。相方にビシビシ言われているときとかぶっちゃって、バンドも芸人も一緒なんだなって思いました」と語った。また、ゲスト3人と観客430人が一緒に、名曲「We Will Rock You」に合わせて足踏みと手拍子で盛り上がる場面もあり、会場は一体感に包まれた。
2019年01月29日ゴールデン・グローブ賞で2冠に輝き、アカデミー賞では5部門にノミネートされた『ボヘミアン・ラプソディ』。日本でも興行収入100億円を突破、世界中で再ブームを巻き起こしている「クイーン」の貴重なライブ映像3本を、WOWOWで特集放送することになった。1973年にデビューし、これまで「伝説のチャンピオン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「愛という名の欲望」など多くの傑作を生み、『ボヘミアン・ラプソディ』公開後は新たな世代のファンを獲得している「クイーン」。偉大なるロックバンドの、歴史的ライブ3本をWOWOWにて放送する。■フレディ最後の雄姿!「クイーン ライブ・アット・ウェンブリー・スタジアム 1986」数ある「クイーン」のライブ映像の中でも最も高い人気を誇る1986年の英ウェンブリー・スタジアム公演を放送。メディアからの酷評を覆し、高度な音楽性とフレディのカリスマ的人気でロック・シーンの頂点にまで上り詰めた1970年代に比べ、やや陰りがうかがえた80年代前半のクイーンだったが、映画でも描かれた1985年7月の「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスで見事復活。再び世界をとりこにし、翌1986年に発表したアルバム「カインド・オブ・マジック」を携えて行なった“マジック・ツアー”は200万人以上を動員する大成功となった。その中でもハイライトとなったのが、「ライブ・エイド」の会場でもあるロンドン、ウェンブリー・スタジアム2デイズ。計15万人が熱狂したライブの2日目の演奏の模様をお届けする。その後、フレディがエイズに罹患したため、これがオリジナルメンバー4人が揃って行なった最後のツアーとなってしまっただけに見逃せない!3月3日(日)17時30分~WOWOWプライムにて、7日(木)21時10分~WOWOWライブにて放送。■「ボヘミアン・ラプソディ」大ヒット中の黄金期「クイーン オデオン座の夜 ~ハマースミス 1975」オペラとロックを組み合わせた、約6分間にも及ぶ名曲「ボヘミアン・ラプソディ」が初の全英チャート1位を獲得し、その後9週連続で首位を独走する中、続けて発表されたアルバム「オペラ座の夜」も初の全英1位となり、本国イギリスでも大ブレイクを果たした「クイーン」。彼らが1975年のクリスマス・イヴにウエスト・ロンドンにある有名なホール、ハマースミス・オデオン(現在の名称はイベンティム・アポロ)で行なったコンサートを収録した歴史的ライブ映像を放送。「オペラ座の夜」の大ヒットでイギリス中が沸く中、若き「クイーン」の4人が繰り広げたエネルギッシュなライブは必見!この約8か月前の4月19日に東京・日本武道館で熱狂の初来日公演を行い、その後、全国各地で公演した彼らの姿を記憶しているファンには特にオススメ。3月7日(木)20時~WOWOWライブにて放送。■“サマソニ”に降臨!「クイーン+アダム・ランバート LIVE from SUMMER SONIC 2014」上記の1986年のツアーを最後にレコーディングだけの活動に移行した「クイーン」だが、かねてから闘病中だったフレディが1991年11月24日に死去。1997年にはベースのジョン・ディーコンがバンドを離れ、「クイーン」はブライアン・メイとロジャー・テイラーの2人体制に。そんな彼らに「フリー」や「バッド・カンパニー」で一世を風靡したポール・ロジャースが加わり、ツアーを成功させたのは2005年のこと。さらに、ポールに替わってアダム・ランバートをボーカリストに迎え、「クイーン+アダム・ランバート」として活動開始。2014年8月には来日して「サマーソニック」に参戦し、ヘッドライナーとして千葉・QVCマリンフィールドを熱狂させた。その模様は当時WOWOWでも放送されたが、今回は初めて全曲放送が実現。強い絆で結ばれた彼らの日本のファンに向けた熱演をお見逃しなく。3月7日(木)22時30分~WOWOWライブにて放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月27日クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーの生き様を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、第91回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、音響編集賞、録音賞、編集賞の5部門でノミネートされた。アカデミー賞の前哨戦となるゴールデン・グローブ賞では、クイーン本人も、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック自身も驚いた、最優秀作品賞(ドラマ部門)と最優秀主演男優賞(ラミ・マレック)をダブル受賞。世界中の映画ファン、クイーンファンを歓喜させ、同時に、公開当初には賛否両論だった映画批評家たちをもうならせる大躍進となった。日本では公開11週目にして週末ランキング2位をキープ。2018年映画興収入ランキングNo.1の記録を更新、衰え知らずの興行を続けている。(C)2018 Twentieth Century Fox
2019年01月23日伝説のバンド「クイーン」のリードボーカルとして、常識を次々と打ち破り世界を変えたフレディ・マーキュリーの生き様を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』が公開10週目に入り、興行収入94億円を突破、2018年に公開された作品の興行収入ランキング第1位となった。2018年11月9日より日本公開された本作。10週目となった1月12~13日の週末は469スクリーンで動員27万2,344人、興行収入3億9,785万円に到達。この数字は先週末より118%上回る前代未聞の右肩上がり興行となった。さらに3連休の14日(月・祝)までの累計動員は683万6,433人、累計興行収入は94億3,739万円に。これで、92.3億円をあげた邦画ランキングNo.1『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』を抜き、2018年公開邦画・洋画興行収入合わせた年間総合ランキング第1位に躍り出た。IMAXでの日本歴代興行収入ランキングでも『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『アバター』を上回り歴代1位となり、まだまだ「クイーン」旋風が続いている。『ボヘミアン・ラプソディ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月15日“胸アツ”応援上映も大好評を得て、社会現象と化している映画『ボヘミアン・ラプソディ』。アメリカやカナダなどでも一部劇場で、応援上映と同様に歌詞の字幕が表示され、一緒に歌える“SingAlong ”上映が1月11日(現地時間)から開始、早くも好評を博しているようだ。もちろん日本でも、この1月12~14日の3連休は、スタンディングOKでまさにライブ感覚で楽しめるシネマシティ立川の極音上映や成田HUMAXシネマズのIMAX上映がチケット争奪戦に。大阪のMOVIX堺では“『ボヘミアン・ラプソディ』しか上映しない”爆音映画祭が開催されるなど、観客を巻き込んだ上映形態の進化に「マジで最高すぎた!」「臨場感すごい」「ライブと同じだ」「本当にウェンブリースタジアムにいるよう」などなど、興奮の声が止まらない。やはり本作の醍醐味は、宣伝文句にもなっている“ラスト21分”、フレディの半生が見事に集約され、興奮と感動がピークに達するライヴ・エイドだ。本格化する映画賞レースを控え、ライヴ・エイドで惜しくもカットになった楽曲やそのメイキング映像、さらには日本公演の未公開シーンなどお宝映像が続々と公開されている。ライヴ・エイドの“本物”比較動画が公開『ボヘミアン・ラプソディ』は『ナイト ミュージアム』シリーズや「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレックが「クイーン」のリードボーカル、フレディ・マーキュリーを演じた音楽伝記映画。ゴールデン・グローブ賞に輝いたラミをはじめ、ギターのブライアン・メイをグウィリム・リー、ベースのジョン・ディーコンをジョー・マッゼロ、ドラムのロジャー・テイラーをベン・ハーディがそれぞれ好演しており、“ボラプ”ボーイズとして人気を博している。本作のクライマックスで登場するライヴ・エイドは、1985年7月13日に英米で同時開催された20世紀最大のチャリティ音楽イベント。日本を含む世界150か国に衛星中継され、19億人が視聴したという。英ロンドンのウェンブリー・スタジアムに登場した「クイーン」は「ボヘミアン・ラプソディ」など計6曲を披露、映画ではそのうち4曲のパフォーマンスが登場し、舞台装置やピアノの上のカップまで完全再現されたことが話題となった。そんな中、先日、アメリカの20世紀FOXの公式YouTubeにて公開されたのが、劇中では惜しくもカットされた2曲のパフォーマンスの映像。ラミら“ボラプ”ボーイズが撮影をふり返るとともに、“ドンドンパッ”のリズムで知られる「We Will Rock You」を、リアル「クイーン」による実際の映像と比較できるものとなっている。もう1曲はフレディもギターを奏でる「Crazy Little Thing Called Love」(愛という名の欲望)。後ろのジョン・ディーコン役ジョーの細かい動きにも注目。ドラムのロジャーによるファン感涙の「Ready,Freddie(レディ、フレディ)」のかけ声もバッチリと入っている。タイトル曲である「ボヘミアン・ラプソディ」や応援上映で格段に熱が込もる「レディオ・ガガ」から、上記の2曲も入った“ライヴ・エイド完全版”は本作のブルーレイ&DVDの特典映像となる可能性が高い。監督“途中降板”のブライアン・シンガーも蔵出し映像連発『ボヘミアン・ラプソディ』がゴールデン・グローブ賞を受賞した日、本作を途中降板したが監督としてクレジットされているブライアン・シンガー(誰も謝辞は述べなかったが…)が「クイーン」が女装姿で登場する「I Want to Break Free」(自由への旅立ち)MVシーンのセットの画像とともに「すごく光栄です。ありがとう」とコメント。さらには、巨大なステージを空軍基地内に完全再現して撮影されたライヴ・エイドの舞台裏をとらえたメイキング映像を度々投稿している。中には、ライヴ・エイド入場から「ボヘミアン・ラプソディ」の冒頭までが収められたファーストショット、ファーストテイクという貴重なものも。傍らでカメラを手に見守るブライアン・メイ本人の姿もとらえているが、ファンからは「まるで参観日のよう」との微笑ましい声が。気合いを入れるように飛び跳ねるラミの姿も映っている。一方、こちらはプロダクション・デザインを担当したアーロン・ヘイが投稿した「レディオ・ガガ」のリハーサルの模様。「2017年9月、ライヴ・エイドセットでのリハーサル初日」とあり、ラミたちは私服で参加。リハーサルから高い完成度を見せている。また、1975年4月の武道館での日本初公演以降、1985年5月まで計6回、50もの公演を行った「クイーン」。特にフレディは日本の美術品や骨董品などをプライベートで買いに訪れたというほどの親日ぶり。劇中には自宅で過ごすフレディが着物のようなガウンを着ているシーンや、ミュンヘンの邸宅に金閣寺のお札が映り込むシーンなど、日本ゆかりのものも多々。本編では惜しくもカットされてしまったが、日本公演のライブシーンもブライアン・シンガーがチョイ出し。ブライアン・メイ作詞&作曲によるアコースティックな名曲「’39」をパフォーマンスする4人の姿を確認できる。さらにジョー・マッゼロも以前、この“日本公演”の画像を投稿していたことがある。日本ではまだまだ絶賛公開中の本作。これらのメイキング映像を見ているだけでも胸が高鳴るだけに、映像ソフトで蘇る数々のライブシーンも楽しみに待ちたいところだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月15日「爆音映画祭 in ユナイテッド・シネマアクアシティお台場」が、2020年2月5日(水)から2月11日(火・祝)まで、東京・お台場のユナイテッド・シネマアクアシティお台場にて開催される。「爆音映画祭」8度目のお台場開催2004年にスタートした「爆音映画祭」は、映画館にライブ・コンサート向けの大規模かつ高品質な音響機器をセッティングし、文字通り爆音かつ高品質な音と共に映画を上映するイベント。これまで全国各地で企画されているが、ユナイテッド・シネマアクアシティお台場では2019年10月に続く8度目の開催となる。ミュージカルの名作を映画化『キャッツ』が初登場今回は、映画『キャッツ』が初登場。世界累計観客動員数8100万人を記録する大ヒットミュージカルを映画化した話題作だ。壮大なスケールで描かれるミュージカルの世界観を、爆音で楽しめる。レディー・ガガの『アリー/スター誕生』、『ボヘミアン・ラプソディ』また、レディー・ガガが初主演を務めた『アリー/スター誕生』も初登場。さらに、『ボヘミアン・ラプソディ』や『グレイテスト・ショーマン』『バーレスク』『ブルース・ブラザース』など、音楽をテーマにした名曲揃いの映画の数々を高品質な音響で上映する。ライブさながらの上映やシークレット作品もその他、『ジョン・ウィック:パラベラム』『プロメア』といった作品が登場。『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』は全回ライブのように楽しめる“マジLOVEライブ上映”で上映される。また、“爆音の醍醐味”を凝縮したシークレット作品にも注目だ。迫力あるシーンはよりダイナミックに、緊張感あるシーンはよりきめ細やかに新旧織り交ぜた上映作品は、仕掛け人の樋口泰人が「これぞ“爆音”で堪能してほしいと」と考えるこだわりのセレクション。各上映作品には、迫力のあるシーンはよりダイナミックに、緊張感のあるシーンはよりきめ細やかになるよう、それぞれに適した音響調整がなされており、ベストな音響環境で作品が堪能出来るという。開催概要「爆音映画祭 in ユナイテッド・シネマアクアシティお台場」開催期間:2020年2月5日(水)~2月11日(火・祝)開催場所:ユナイテッド・シネマアクアシティお台場住所:東京都港区台場1-7-1 アクアシティお台場内<チケット>料金:爆音上映 2,000円(税込)、マジLOVEライブ上映 2,000円(税込)、爆音絶叫上映/爆音応炎上映 2,200円(税込)発売日:・ユナイテッド・シネマアクアシティお台場WEB販売1月15日(水) AM0:00〜(にて販売・ユナイテッド・シネマアクアシティお台場劇場窓口販売1月15日(水) 劇場営業開始時間9:00より(但し各回、残席がある場合のみ)キャッツ[初]、アリー/スター誕生[初]、ボヘミアン・ラプソディ、グレイテスト・ショーマン、バーレスク、ブルース・ブラザース、ジョン・ウィック:パラベラム、T-34 レジェンド・オブ・ウォー[初]、ガールズ&パンツァー 劇場版、プロメア、劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE キングダム、シークレット作品[初/シークレット作品につき、タイトル非公表]
2019年01月14日公開10週目を控えてなお、熱狂が続く『ボヘミアン・ラプソディ』。公開9週目となる2019年最初の週末興行収入ランキングでは1位に返り咲き、累計動員数612万人、累計興行収入84.5億円を突破(1月6日現在)。その直後、ハリウッドで行われたゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門作品賞とラミ・マレックの主演男優賞の2冠を達成した。とはいえ「最大のサプライズ」といわれた今回の受賞。これまでの全米各地の映画批評家賞では大概スルーされていただけに、ハリウッド外国人記者クラブ(HFPA)が選んだこの結果は、確かに大逆転といえる。公開前や公開直後から評論家による賛否両論が巻き起こり、史実に準じていないことやLGBTQ描写などが批判されたが、いざ公開されるや観客から熱く支持されて世界中で大ヒット。ここへ来て映画賞でもグンと存在感を増してきたのは、まさに「クイーン」らしいという声が上がっている。映画でも描かれる“大衆に愛された”「クイーン」映画『ボヘミアン・ラプソディ』は「クイーン」のギタリストであるブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーを音楽総指揮に迎え、『ナイト ミュージアム』シリーズや「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレックが45歳という若さで亡くなったリードボーカル、フレディ・マーキュリーを演じた音楽伝記映画。現時点で世界累計興行収入は7億4393万ドル(Box office Mojo調べ)と同ジャンル史上最高の大ヒット。そして彼らの母国イギリスの興行収入(6,287万ドル/約70億円)を超え、全米を除く世界興収でトップ(7,501万ドル/84.5億円)となったのが、ここ日本だ。この勢いのままに100億円突破が確実視されている。大反響を巻き起こしている要因について、配給元の20世紀フォックス映画マーケティング本部の柳島尚美さんは「当初は『クイーン』世代といわれる40代・50代の男性層が中心でしたが、次第に女性や『クイーン』を知らない若い世代が増え、サントラも爆発的に売れ、<第3次クイーンブーム到来>という社会現象に」なっていったと語る。「一度は耳にしたことのある『クイーン』の楽曲への興味から始まり、物語に感動し、心に響くラスト21分に興奮・感涙し、それをSNSに書き込み、口コミで広がっていきました」。劇中には、タイトル曲である「ボヘミアン・ラプソディ」は約6分もあったことから、当時のヒット戦略に不可欠なラジオでは長すぎて流せない、シングルカットなんてできるか!とレコード会社社長レイ・フォスター(マイク・マイヤーズ)から猛反対を受けるシーンが登場する。その際に意見を聞かれた、後に「クイーン」のマネージャーとなるジム・“マイアミ”・ビーチ(トム・ホランダー)は、最後には「大衆法廷が判断する」という言い方で応じている。誰が何と言おうと、曲を聴いた市井の人たちがどう感じるか、それに尽きるというのだ。「意味不明」と音楽業界からこき下ろされた楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」は、1975年10月に発売されると全英チャートで9週連続No.1を獲得。フレディ死去後に再リリースされた際にも1位となった。また、本作公開後の昨年12月には、“世界で最もストリーミング再生された20世紀の楽曲”という称号も受けることに。先日のゴールデン・グローブ賞受賞を祝し、英国バッキンガム宮殿の衛兵交代式でも「ボヘミアン・ラプソディ」が演奏されたという。批評家からは酷評されても、大衆の心を熱く揺さぶり、支持される楽曲と「クイーン」というバンド。それがまさに映画そのものの評価とも重なった。Twitter上では「クイーンはデビューしたときからそうだった」「(映画が)大衆法廷で勝利したところもクイーンと同じ」と語られ、人気に後押しされる形で結果的に批評家が認めざるを得なくなる現象を「クイーン現象と名付けたい」との声までも。ライヴエイドのラストを飾る「伝説のチャンピオン(We Are the Champions)」の“We”とは、俺たち「クイーン」だけではない、毎日を迷いながら懸命に生きる人々全てに向けたものであると、映画を観た人ならば気づくだろう。これぞ、本作が“胸アツ”といわれる証だ。両親が夢中になった「クイーン」に子世代がハマるさらに柳島さんは、「音楽の力、オリジナル音源が使われライヴさながらの臨場感で盛り上がる、そしてフレディ・マーキュリーの“自分らしく”生きる様に魅せられたこと、さらに<クイーン旋風>を全メディアで大々的に取り上げて頂いたことで、リピーターを生み、世代を超えた幅広い客層が劇場に殺到、異次元の右肩上がり興行で大ヒットになりました」と分析する。「クイーン」は音楽の教科書で取り上げられていることもあり、劇場には10代の観客も。年末年始の休暇に“親子鑑賞”してきたという声もTwitter上には相次いだ。「生前のフレディを観たかった」「親世代がめっちゃ羨ましい」といった声を発する若年層は、アイドルやアーティストを追いかける自分たちと同じように、実は日本公演に行ったことがある、実際のライヴエイドを正座して見た…などなど、かつてロック少女やロック少年だった両親の知られざる(?)姿を、映画を通じて目の当たりにする。「泣けたね」「観て良かった」そんな親子の会話も、劇場を後にするときに聞こえてくる。そんな『ボヘミアン・ラプソディ』は並外れた才能を持つフレディの孤独と苦悩に共感が高まる最中に、ライヴエイド(+エンドロール)で一気にその感情が昇華されていくのが最大の魅力。自分は何者なのか、自分を批判する者や貶める者に対してどうあるべきか、守るべき大切なことは何なのか、スクリーンの中の“伝説の存在”に観客はいつの間にか自分自身を重ねていく。それに、フレディや「クイーン」についてより深く知りたいと思ったときに、YouTubeはもちろん、ストリーミング音楽配信サービスや「クイーン」世代の投稿などで気軽に探れるのも現在ならでは。最近では英語字幕が表示される応援上映もあってか、改めて名曲の歌詞への関心も高まっており、2月には「クイーン詩集 完全版 PREMIUM EDITION」が限定発売されるとか。さらに言うなら、伝説的なミュージシャンである主人公が容姿にコンプレックスを抱えた、難民出身者でLGBTQ当事者である映画を家族で鑑賞する意義も大きいだろう。“ボラプ”ボーイズ、ラミ&ルーシーのリアル交際にも応援上映!?親子といえば、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞に輝いたラミ・マレックに、ブライアンやロジャーが(“マイアミ”も)晴れ舞台に立った我が子を見るように目を細めている姿が印象的だった。柳島さんが言うように様々なメディアで取り上げられたこともあり、大衆は在りし日のフレディがいる「クイーン」、ブライアンとロジャーで活動する現在の「クイーン」、そして映画の中の「クイーン」とそれぞれに魅了されているようだ。とりわけ、フレディになり切ったラミをはじめ、若き日のブライアンに瓜ふたつ、長身イケメンのグウィリム・リー、少々気の短いモテ男ロジャーを演じた最年少のベン・ハーディ、穏やかな性格でメンバーの喧嘩を収める達人ジョン・ディーコンを演じたジョー・マッゼロの「クイーン」キャスト陣は、SNS上で交わされるやりとりやイベント裏の仲良しぶりから“ボラプ”ボーイズとして人気を集めている。かけ離れたルックスを演技力で見事にカバーしたラミは、『ナイト ミュージアム』シリーズのアクメンラーとして全作に出演し、「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」の天才ハッカー役でエミー賞にも輝いた実力派。『007』新作で悪役を演じる話も出ている。また、英国のTVシリーズ「もう一人のバーナビー警部」「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」などに出演しているグウィリムは、188cmという長身もあり、ウィッグと衣装を身につけた彼を見たブライアン本人が「鏡を見ているよう」と語ったほどの激似ぶり。ジョーは『ジュラシック・パーク』シリーズや『マイ・フレンド・フォーエバー』でもお馴染み。一時は学業に専念し、大学卒業後『ソーシャル・ネットワーク』などに出演、ラミとは第二次世界大戦を描いた「ザ・パシフィック」で壮絶な共演をして以来、10年来の友人という。そして、2016年の『X-MEN:アポカリプス』で映画デビューし、今年は『オンリー・ザ・ブレイブ』『メアリーの総て』と公開作が続いたベンは、10歳近く年下ということもあり、ボーイズのイジられキャラらしい。ひとりだけ来日がかなわなかった際には、ボーイズがベンの等身大パネルを連れて応援上映の舞台挨拶や都内各地を回り、競うようにSNSにアップしたことが話題に。このころからボーイズに夢中になる人が増殖し始めた。中でも面白いのはジョーのSNSで、ラミが受賞スピーチで「君たちにタックルする」と語れば「準備しておくよ」とコメントしたり、ベンの誕生日にはプーさんの装いで日本でカラオケした(歌うのは「クイーン」でなくプリンス…)様子をアップしたりと、とにかくサービス精神(?)が旺盛。その意味でもファンを楽しませている。さらに、フレディの元恋人で、生涯にわたって親友となったメアリー・オースティンを演じたルーシー・ボイントン。『シング・ストリート 未来へのうた』でも魅力的なヒロインを好演したが、いまやハリウッドの“イットガール”と言っていい彼女は、本作での共演をきっかけにラミと実生活でも交際スタート。1月3日には、ラミがブレイクスルー・パフォーマンス賞を受賞したパームスプリングス国際映画祭のスピーチで「僕の味方であり、親友であり、愛する人」とルーシーに感謝し、交際をついに公にしたばかり。さりげないカップルコーデも好感度が高く、ゴールデン・グローブ賞後のパーティでも仲睦まじい様子が伝えられ、「この2人かわいすぎる」「応援しちゃう」から「推しと推しが物語の外に出ても愛しあっているの感無量」との声も。英国作品賞など計7部門にノミネートされた英国アカデミー賞ほか、ラミは米・放送映画批評家協会賞(クリティック・チョイス・アワード)、全米映画俳優組合(SAG)賞などにもノミネートされているが、ゴールデン・グローブ賞2冠から「アカデミー賞ノミネートが濃厚になり、まだまだ勢いは止まりません。The Show Must Go On!」と柳島さん。音楽、物語、キャスト…全方位から応援したくなる胸アツな映画はどこまでいくのか、注目していてほしい。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月11日『ボヘミアン・ラプソディ』で主役のフレディ・マーキュリーを演じ、日曜日(現地時間)に見事ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)を獲得したラミ・マレック。授賞式後のアフターパーティーでは『ボヘミアン・ラプソディ』で共演したルーシー・ボイントンとハグ&キスして順調交際をうかがわせ、公私ともに絶好調だ。今後は、俳優としてその名を知らしめた「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」のファイナルシーズンの撮影を控えているが、あの大作映画の悪役として候補に挙がっているといううわさも。その作品は、ダニエル・クレイグ主演、『007』最新作の『Bond 25』(原題)。「Entertainment Weekly」誌がうわさの真相をラミに聞いてみると、「どうなるか分からないなぁ…」と言葉を濁しながらも「(『007』の)悪役を演じられたら最高だよね。俳優としての夢だし、ぼく自身の夢でもある」と悪役を希望していることを明かした。また、「これまで演じてきた役は、全部最高だった。どうだろう…口を閉じておくことにするよ!」と、悪役のオファーが来ていることを肯定も否定もしないスタンスを取り、「では悪役のオファーがもし来たら?」という問いに「間違いなくイエスと言う」と答えた。(Hiromi Kaku)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月08日