Iさん夫妻は東京都内で中古マンションを購入後、リノベーションして暮らしています。「雑誌やネットで見た施工例がおしゃれだったので」というnu(エヌ・ユー)リノベーションに依頼しました。また、物件探しから設計・施工まで、ワンストップでサポートしてもらえるところにも魅力を感じたといいます。購入したのは昭和59年築、専有面積66.08平米の物件です。広さや価格が希望通りで環境もよく、住みやすそうでした。リノベーションは1,200万円(税・設計料込み)で行いました。■ シンプルでナチュラルな北欧テイストに!北欧インテリアの特徴のひとつは、アクセントカラーを効果的に使うことです。I邸ではDK側の壁にブルーを使用しました。ディスプレイしたコーヒーグッズや北欧の雑貨が、ブルーの壁によく映えますね。リノベ前のLDと和室既存の間取りは3LDKで壁が多く、各部屋が薄暗かったそう。リノベではLDに隣接した和室を取り払って空間をひとつにまとめ、LDK一体型に変更しました。開放的で明るく、ぐんと広くなったLDK。床には、無垢で無塗装、幅広のオークフローリングをチョイスしました。北欧テイストにぴったりのナチュラルな雰囲気です。ソファーはイデー。ダイニングテーブルと椅子は、アアルトの代表作のひとつです。「買うならこれと、前から決めていました」(妻)。書斎コーナーのデスクや収納は、スウェーデンの建築家ニルス・ストリングがデザインした収納システム、string shelf(ストリング シェルフ)のパーツを組み合わせたものです。キッチンのバックカウンターはあとから変更しやすいように、無印良品の収納家具で構成しました。シンプルで北欧テイストにもフィットしています。「夫婦揃って植物を育てるのが好きなので、植物を飾りやすい空間にしたいとお願いしました」(妻)。インナーテラスをつくることは、nuリノベーションから提案されたそうです。LDKの一角をコンクリートブロックの腰壁とフレームで囲み、塩ビタイルを張りました。LDKの開放感や明るさは、リビングドアの大型ガラスを通して玄関側にも伝わります。■ 収納をたっぷり設けながら光と風を通す!玄関から見たリノベ前の様子リノベにあたって、いちばん叶えたかったというのが明るさです。「光が入ること、風が抜けることが基本。玄関に入ったときから明るい家がいいな、と思いました」(妻)。玄関にはもともと窓がありましたが、生かされていなかったのです。設計デザイナーの田村優樹さんが解決策として提案したのは、玄関土間と収納エリアとキッチンをオープンにつなげるプランでした。まず、玄関側にあった個室のひとつを土間とW.I.Cに変更。玄関窓を生かした土間は明るく、ゆとりのあるエントランス空間になりました。土間からW.I.Cへはそのまま入れるつくりです。靴を脱いだらW.I.Cでコートを脱ぎ、キッチンやリビングへ直行できます。W.I.Cは腰壁と内窓をパーティションに使ったセミオープンスタイルに。光を遮らない内窓効果で、住まい全体が明るくなりました。W.I.Cを抜けるとパントリー、さらにキッチンへと続きます。「動線がスムーズなので家事もしやすく、暮らしやすいです」と妻。ここは玄関窓とLD側の窓からの光と風の通り道でもあるため、ほどよい明るさが確保できました。パントリー内は奥行きの深い造作棚に収納グッズを組み合わせて整理整頓しています。洗面所はあえて隠さず、オープンなつくりにしました。「オープンにすることでいつもキレイにする習慣がつくし、ものが増えないからいいですね」(妻)。洗面所の背面にはトイレがあります。シンプルの極みのようなミニマムな個室空間に仕上げました。「住み心地はとてもいいです。明るくて暖かくて」(妻)。好きな植物や家具に囲まれた暮らしを楽しむ夫妻でした。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.28』も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工/nu(エヌ・ユー)リノベーション撮影/山田耕司
2018年12月27日夫の谷章生さんが設計事務所を設立するにあたり、仕事場を兼ねた住まいづくりを考えていた谷さん夫妻。もともと中古不動産の活用に興味があり、UR都市機構の築18年(取材時)の賃貸物件を気に入ってセルフリノベへの挑戦を決意。解体からスタートして、約3か月。工事費約90万円(税・材料費込み)で、素材にこだわったセルフリノベ空間を作りあげました。■ 勾配天井のLDKは解放感たっぷり間取りでこだわったのはLDKを広く取ること。もともと和室だった場所の天井を撤去したことで、LDKには勾配天井が出現しました。一番高いところで4mもあるというのは、最上階物件ならではの恩恵。そのおかげで、58平米とは思えないほどの開放的な空間を演出できています。リビングの壁は少しくすんだブルーが印象的。環境に配慮した珪藻土塗りで、色を混ぜて夫妻で仕上げたというオリジナルです。インテリアのアクセントになるうえ、空間にメリハリを生み出しています。リビングのシンプルなテレビ台の上には、お気に入りの雑貨を並べて賑やかに。国内外の旅先で買ったものも多いそう。そして、塗りムラがかえっていい味を出している、LDKのデスク側の珪藻土の壁。「手づくり感いっぱいですが、愛着が湧きます」と夫妻は笑って話してくれました。■ 環境や素材にこだわった床材やテーブル床材には、FSC(森林管理協議会)認定を受けた間伐材の檜を使用。「三重県の尾鷲(おわせ)まで行き、持続可能な森林づくりをしている速水林業を見学して、床材を注文しました」と谷さん。そこに合わせたのは、反りにくい足場板でつくった4mのダイニングテーブル。長〜いテーブルを生かして長〜い手巻き寿司をつくるホームパーティも楽しみました普段の食事はもちろん、打ち合わせやホームパーティの際にも活躍しているそう。また、そのテーブルに平行して、壁際にはデスクを造作してワークスペースに。ごくシンプルなデザインなので、デスク下は収納スペースとしても使えます。既存のキッチンは面材だけをリフレッシュ。toolboxの味のあるオークの挽き板を張っています。コンロ回りの壁のタイル貼りもDIYで。そして、キッチン側のテーブルの下は、家電などの収納スペースに。床の端材と無印良品のケースを組み合わせてつくりました。「家電やカトラリーなど、よく使うけど生活感が出やすいものをしまっておけるので助かっています」と妻。■ クロスや塗装で既存のものをリフレッシュエントランスの右手にある収納は既存のもの。扉に個性的な柄のクロスを貼ってリフレッシュしました。また、床はフローリングの余りを裏返して使用し、変化をつけています。DIYでつくった棚に写真やグリーンを飾ることで、ゆとりを感じられるスペースに。コストダウンも兼ねて、味のある既存建具は塗装して再利用。リビング扉はガラス入りなので、LDKの光を廊下まで届けてくれます。「古いものはよく見るとかわいいデザインだったりしますよね。塗装したらかなり印象が変わりました」と妻。無垢のフローリングにもしっくり馴染んでいます。寝室は既存の間取りのまま、内装だけを変更。LDK同様、壁は珪藻土塗りで、一面だけ色を入れてアクセントに。リラックスできそうな優しいニュアンスのグリーンが、コンパクトな寝室に広がりを感じさせてくれます。「表面的な仕上げの変更だけでなく、空間や間取りを自分たちの手作業で再編集する取り組みが、もっと増えたらいいと思います。中古不動産の活用や建築材料の再活用は、持続可能な都市づくりにつながるし、これからの時代の暮らし方に最適だと思うんです」と、谷さんは力強く語ってくれました。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計SUMIT(スミト)撮影山田耕司
2018年12月24日Hさん夫妻は東京都荒川区内で中古マンションを購入。910万円(税・設計料込み)でリノベーション後、家族4人で暮らしています。当初は新築マンションの購入を考えていたそうで、夫妻は海外生活の経験もあることから、新居ではゆったりと暮らせる広さと開放的な間取りをイメージしていました。ところが、新築では希望の予算・間取りを叶える物件が見つからなかったといいます。そんななか手にしたリノベーション専門誌『リライフプラス』でリノベの自由度の高さを知り、方向転換することに。そして購入時、築10年(平成17年築)と築浅で、しかも専有面積100.42平米というゆとりのある中古物件を見つけたのです。既存の間取りは3LDK+和室でしたが、開放的な間取りはどう叶えたのでしょうか。■ ゲストも楽しめるアイランドキッチンを造作!リノベの設計は『リライフプラス』を見て「デザインにひかれていた」というブルースタジオに依頼しました。LDKでまず目をひくのはアイランドキッチンです。「以前の家は独立タイプのキッチンだったので、新居では家族やゲストと調理も会話も楽しめるキッチンにしたいと思いました」と妻。既存では半独立タイプだったキッチンの壁を取り払い、まずはLDKを開放的な一体型に。さらにキッチンの位置を動かすことで、オープンなアイランド型を実現しました。キッチンはステンレスの天板とラワン材を組み合わせ、長さ2500㎜×幅920㎜のワイドサイズで造作。このサイズならば、ゲストが多くても対応できますね。キッチンには「隠す収納」と、食器などを飾って楽しむ「見せる収納」の両方を設けています。以前から使っていたダイニングテーブルやチェストは、キッチンやフローリングの色に合わせて夫がDIY で塗装したそう。ダイニングキッチンの床は配管を通すためにリビングより一段高くしましたが、それが程よいアクセントにもなっています。さらにダイニングキッチンの床には天然石のブラックスレートを採用することで、LDK一体型の空間を緩やかにゾーニングしています。■ 既存を生かすことで高級材インドネシアチークを採用!リビングダイニングにあった収納は取り除き、空間を広げました。広くなったリビングの一角には、子ども用の勉強スペースも設けています。夫がいちばんこだわったのが、フローリング材。使用したのは世界的に有名な高級材・インドネシアチークです。「赤みのある深い色みと味わいのあるツヤ感が気に入って、これだけはコストをかけても使いたいと思いました」と夫妻。そこでリノベ費用が予算オーバーしないよう、浴室や洗面室などはそのまま生かすことにしました。生かせるものが多いのは、築浅物件ならではですね。設備だけでなく、扉も既存にシートを貼って再利用しています。トイレでは、既存の手洗い器付き収納カウンターを利用することでコストを抑えました。しかし、便器を交換した上で、壁の一部には「どうしても使いたかった」というサブウェイタイルを貼ることでHさんの満足度をいっそう高めています。■ 将来の住まい方も考えたプランに玄関の脇には、土間仕上げのシューズインクローゼットを新設しました。「家族全員で出かけるときにも、荷物を取ったり置いたりという動線がスムースで、とても気に入っています」と妻。玄関ホールに面する個室は収納を取り払い、親子4人で使う広い寝室にしました。寝室入り口のドアの横に設けた鏡は、将来取り外して、ドアにすることができるそう。いずれ寝室を2つの子ども部屋として使えるよう配慮したものです。現在、子どもたちが遊び部屋として使っているのはこの個室。子どもたちが成長したら、ここを主寝室として使う予定です。新築ではなく、中古物件を自分たちに合わせてリノベにしたからこそできた工夫といえるかもしれません。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.27」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計/ブルースタジオ撮影/水谷綾子
2018年12月18日長男の誕生をきっかけに、持ち家を考え始めたKさん夫妻。最初は新築マンションも検討しましたが、広さが十分にある安い中古を買って、自分たちらしくリノベーションをすることにしました。物件は慣れ親しんだ千葉県・浦安で購入。平成4 年築と古すぎず、専有面積は88平米と広く、小・中学校に近いのも魅力でした。リノベの設計・施工は、同じ浦安に拠点のあるSHUKEN Reに依頼しました。「この広さなら工事費は1000万円を超えるだろうと覚悟していました」(夫)。リノベでいちばん力が入ったのは、キッチンです。「既存のキッチンは壁で仕切られて閉鎖的な感じ。もっと開放的で、家族と会話できるレイアウトを希望しました」(妻)。■ 子育て世代にうれしい!リビングを見渡せるつくりSHUKEN Reの担当プランナーは、キッチンとダイニングの間の壁を取り払って一体とし、広いリビングを見渡せる対面式キッチンを提案しました。リノベ前のダイニング。左の壁奥がキッチン料理中でも、幼い長男の様子を見守ることができます。妻はアイシングクッキーづくりの講師でもあり、いずれレッスンを再開したいとの思いももっているそう。オープンキッチンであれば、自宅でも教えやすいですね。壁のモザイクタイルもステキです。システムキッチンは無垢の面材が目を引きます。キッチンまわりは掃除がしやすい材質をチョイス。床はフロアタイル、ガスコンロ近くの壁には白のキッチンパネルを採用しています。ワークトップにはステンレスを選びました。タフで表面温度が低いため、菓子の生地づくりに適しているそう。キズが目立ちにくいバイブレーション仕上げです。■ 印象的なタイルやクロスを使ってアクセントに!リノベ前のリビング間取りの大幅な変更は、キッチンのみです。それにもかかわらず、リノベ前とは印象が随分違いますよね。例えば、リビング。壁一面のみにネイビーのクロスを貼ってアクセントにしています。壁面のクロゼットは押し入れ仕様でしたが、衣類を掛けられるよう変更しました。その上で、扉も木の折れ戸に付け替えています。フローリングはフローリングドットコムのショールームで実物を見て、オーク無垢材を選びました。「節ありで色にバラつきがあるので割合安く、表情があっていいなと」(夫)。廊下の床は、リビングと同じオークの無垢材で統一しました。ドアはリビングのアクセントウォールと同様に、ブルーを選んでいます。室内ドアは、LIXILのヴィンティアシリーズです。トイレはタンクレスの便器に取り替えて空間のゆとりを確保しつつ、月の満ち欠けを描いたアクセントクロスを貼りました。洗面室も隣接するWICをフラットなクローゼットに変更して、広く快適に。壁面には名古屋モザイクの人気商品「コラベル」を貼りました。好みの色のパーセンテージを指定して、モザイクのパターンを決めたそうです。■ インナーサッシで寒さと結露対策もバッチリ!収納スペースもたっぷり確保しています。玄関収納は造作し、壁面の天井ギリギリまで使っています。寝室の既存WICは大きさが中途半端で使いにくかったため、引き戸付きの壁付けクローゼットに変更。ハンガーパイプを2本設置し、使い勝手も収納量も満足のいくものになりました。寝室からはバルコニーに出られて開放的ですが、北側のため、海から吹きつける強風で冬場は寒いそう。そこで、既存サッシの内側にインナーサッシを設置しました。寒さと結露の発生への備えも万全です。子ども室も北側に位置しており、寝室と同様にインナーサッシで断熱性を向上させています。「地元に根ざすSHUKEN Reさんならではの提案です」(妻)。ポイントを押さえたリノベが功を奏し、自分たち好みにガラリと雰囲気を変えながらも、リノベ費用は1,150万円(税・設計料込み)に。ほぼ想定内に収まりました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.27」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工/SHUKEN Re撮影/中村 晃
2018年11月20日愛犬・ぽっけちゃんとともに、愛知県名古屋市名東区のマンションに住むYさん夫妻。マンション探しを始めたのは結婚がきっかけでしたが、新築は好みに合わず、中古は外観や設備の古さが気になり、物件探しは難航したそうです。ようやく見つけたのは専有面積72.49平米、平成24年築という築浅で状態のよいマンション。名古屋で人気のリノベーション会社・エイトデザインに依頼して、夫妻の好みである「インダストリアル、ブルックリン、ロンドンのパブの3つを足した感じ」にリノベーションしました。リノベーションを担当したのは、思うような物件が見つからないときに出会い、家探しの相談などもするうちに意気投合したというエイトデザインの丹羽健太さんです。■ ファイナンシャルプランを作成して納得の予算に当初、Yさん夫婦が考えていた総予算は、物件と工事費込みで3,500万円ほどでした。しかし、エイトデザインの丹羽さんからは「無理して家を買うより、その後の生活を楽しく過ごすことの方が大切」とファイナンシャルプランの作成を勧められたそう。「今だけでなく、その後のお金の使い方まで考えることができてよかったです」と夫妻。マンションは2,700万円で購入できたので、650万円(税・設計料込み)をリノベの予算としました。リノベ前のLDKリノベ後のLDKリノベで最も力を入れたのはLDKです。本物のレンガの厚みを半分にして貼った、ブリックタイルの壁が目を引きます。本物ならではの風合いが、ロンドンのパブのような雰囲気を醸し出します。レンガの壁の上部に設けた滑り出し窓は、隣接するWICに光と風を届けるためのものです。夫がネットオークションで格安で手に入れた和建具に、鉄粉入りの塗装を施して造作しました。アンティーク材を使ったヘリンボーンに見える床は、実はビニールタイル。愛犬が走り回っても滑りにくいように取り入れたものです。オープン棚は足場板を長ネジでつないで造作しました。テレビとテレビ台を置く位置などにも配慮して、バランスよく設置されています。棚の上に飾られた小物にも、Yさん夫妻のセンスのよさがうかがえますね。■ 工事費650万円の理由は“間取り”と“既存”にあり!間取りで大きく変更したのは、リビングの隣にあった和室をWICにした点です。ふたりとも洋服が大好きなので、ゆとりのあるWICは必須でした。壁の一部を抜くことで、奥の寝室との行き来をしやすくしてあります。リノベ工事費が650万円に抑えられたのは、WIC以外で大きな間取り変更をしていないのが理由のひとつです。2つの洋室にも手をつけず、コストを抑えました。さらに、水回りはなるべく既存を利用しています。築浅の物件と巡り合えたおかげですね。既存を利用したとはいえ、どの空間からもYさん夫妻らしさがにじみ出ています。キッチン扉は塗装し、カウンターの腰壁には鉄板を張って大きめのボルトで留めてイメージを一新しました。キッチン上部にはラフな質感の足場板で吊り戸棚を造作しました。アイアンバーとワイングラスを吊る金物は施主支給品です。リノベ前の廊下各居室の建具も既存を塗装して再利用しています。トイレの建具だけは黒板塗装を施して、アクセントにしました。玄関は床をモルタルで仕上げ、収納の扉を塗装しただけですが、印象は大きく変わりました。洗面化粧台は機能的で使いやすかったため、既存のままです。ユニットバスは表面を削ってコーティングを施し、新品同様に生まれ変わりました。トイレは取り換えましたが、なんと夫の知人から「引っ越し祝いに」と贈られたものだとか。LDKのドアは造作しました。ガラス面にはリノベーション完成を記念して、夫妻が大切にしているもの、をテーマにしたサインが入っています。取材は第一子が誕生する前に行われました。今はいっそう賑やかで、楽しい空間になっていることでしょう。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.27』も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工/エイトデザイン撮影/田部雅生
2018年11月14日「80平米以上」という条件で物件探しをしたという松田さん夫妻。購入したのは築25年、広さは約93平米の家。マンション自体が大規模修繕を終えたばかりで、外壁や窓が新しくなっていたことも決め手となりました。リノベーションはエイトデザインに依頼し、工事費1,000万円台(税・設計料込み)でキッチンが中心にあるカフェのような住まいを実現させました。■ 家の中心にカウンターキッチンを置いてカフェ風にタイル張りの大きなキッチンが中心にあるカフェのようなLDKは、間口が広いことで実現できました。ダイニングは対面式のカウンターがまさにカフェ風。天板がヘリボーンのカウンターはエイトデザインの家具ブランド「HACHIKAGU」のオリジナルです。来客時は2つを中央に移動してテーブルとして使うのだそう。リビングからキッチン&ダイニングを見たところ。左手は和室をなくして新たに設けた収納スペースです。その手前のスペースには既存の大きな梁を利用して、間接照明を設置しました。キッチンから水回りへつながる回遊動線も確保されていて、家事はラクラク。キッチンはL字型に配したことで、作業スペースも収納スペースもたっぷり確保できました。下部の収納は扉を設けず、使いやすさを重視。リビングからは死角になるスペースに冷蔵庫や電子レンジを置くという工夫も。そしてキッチン背面には、見せる収納を楽しむスペースが。お気に入りの食器や味わいのあるキッチングッズで楽しく演出しています。下部はカーテンで隠す収納にしました。また、照明器具のコードを吊している黒いスチールパイプには、エアプランツやフクロウのオブジェを飾り、ハードな雰囲気をやわらげています。■ 収納を工夫して空間をより広く!ダイニングの壁面には、既存の梁の下に飾り棚を設置。空間にゆとりがあるからこそ、松田さん夫妻の希望だった“見せる収納”を楽しむスペースが生まれ、グリーンや雑貨を並べて楽むことができています。上部から吊されたテラリウムもおしゃれ。飾り棚の横には味わいのあるトグルスイッチプレートを設置。ウォールステッカーが楽しさを演出しています。ダイニングの背面は、大きなウォークインクロゼットがあります。右手の壁面側にはハンガーパイプを設置。左手の壁にはアイアンバーを3段取り付けてバッグ類を吊して収納しています。■ 個室はシンプルに仕上げてコストダウン2つあった和室のひとつを子ども室に一新。床はタイルカーペットに変更し、壁と天井のクロスを張り替えてシンプルに仕上げました。約6畳の広さがあるので、大きな車型テントをおいてものびのびと遊べます。北側のバルコニーに面した寝室には、ブルーのカーペットタイルを採用しました。こちらはリビングに隣接する予備室。どちらの個室も仕上げを新しくしただけで空間は既存のまま。個室のコストを抑えた分、LDKのリノベを充実させました。ドアやクロゼットの扉も既存を塗装し直して使用しています。■ オープン棚がひろびろ玄関のポイント玄関を広くしたいという要望に応え、土間部分を広げて壁面にオープンな棚を設置。ワイドな棚とダクトが印象的な玄関になりました。「以前はベビーカーを置いたらいっぱいになってしまったけれど、土間が広いし棚も大きいのですっきりして快適です」と妻。正面のLDKへのドアは新たに製作したもの。ガラス入りなので視線が抜けて空間の広がりが感じられ、光も伝わってきます。ドアの木枠はほかの部屋に合わせてネイビーで統一しました。水回りは白でまとめてスッキリと。洗濯機をキッチン側に出したことで、洗面室は広いスペースを確保することができました。また、トイレは壁の一部をイエローに塗って明るい雰囲気を演出。「家でご飯を食べているだけで、お店にいるように楽しいので、あまり外に出掛けなくなりました。」と夫。2歳の長男もひろびろ空間を元気に走り回っており、家族みんなが楽しめる住まいが実現できたようです。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.19」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工エイトデザイン撮影中村風詩人
2018年10月25日ヴィンテージ感のある素材や古いものが好きなSさん夫妻でしたが、以前住んでいた40㎡の賃貸マンションでは好きな家具をなかなか置けませんでした。いずれ住み替えようと資金作りを進めていたとき、すぐ近所で売りに出たマンションを気に入って購入し、リノベーションしました。下見の段階から相談していたnu(エヌ・ユー)リノベーションに依頼し、工事費1,100万円(税・設計料込み)で大好きな家具を思う存分置ける住まいを手に入れました。■ ヴィンテージ感をたっぷり取り入れたLDK「古いものにこだわっているわけではなくて、好きなデザインや素材感で選ぶと、結果的に古いものになるんです」と話すのは夫。ステンレス仕様のキッチンにはヴィンテージ感のあるギャラップのダイニングテーブルを合わせ、歳月を経た素材と新しいものをうまく調和させました。ダイニングの古いランプは「セローテアンティークス」で購入したもの。Sさん夫妻が厳選したモノだけが並ぶキッチンのオープン棚は、足場板を使用してラフな雰囲気に統一しました。「モノをしまい込むのは好きではないので、みんな出して、飾って楽しんでいます」と妻は話します。LDKと玄関ホールはスチール+ガラス製のオリジナルドアで仕切っています。配管を内蔵した柱は、絵や文字が書ける黒板塗装仕上げに。また、キッチンカウンターに設けた飾り棚には、古いカメラやシェーカーボックスなどが並んでいます。LDKのなかでひときわ存在感を放っている美しい食器棚は、リノベ工事中にネットで見つけて購入したもので、おそらくミッドセンチュリーのものだそう。同じくネットで購入したシェルフは、フレームがアンティークなのですが、強度に不安があったため棚板3枚を取り替えて使っています。東京蚤の市で購入したというブルーグリーンの古いトランクをローテーブル代わりに。窓際の壁には大小の額に収めた家族写真などが並び、リビングを彩っています。■ ゆとりある玄関から子ども室への動線玄関は拡張して広々とした空間に仕上げ、LDKとの間にはオリジナルドアをつけました。照明はダイニングのランプに似ていますが、こちらは新品。玄関の横には大容量のウォークインクローゼットと、さらにその奥にはもともと洋室だった約3畳の細長い子ども室。ウォークインクローゼットは建具ではなく、カーテンを取り付けることで出入りしやすくしました。■ 水まわりはLDKの一角に配置バスルームがあるのはなんとLDKの一角。洗濯機置き場もこちらにあります。洗面台は玄関ホールとキッチンの間に設置。帰宅して、手を洗ってLDKへ、という合理的な動線です。トイレは収納棚をつくらず、ネット状のボックスを取りつけて、トイレットペーパーのストックなどを収納しています。入居後も好きなアンティークショップのウェブサイトをこまめにチェックしているというSさん夫妻。実際に店に足を運ぶこともあれば、ネット通販を利用することもあるといいます。好きなものへの情熱と、情報に敏感なアンテナと、ブレない選択眼でセンスのよい生活空間をつくり出していました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.18」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工nu(エヌ・ユー)リノベーション撮影中村風詩人
2018年10月22日住んでいた賃貸マンションが手狭になってきたことから、マイホーム購入を検討し始めたSさん夫妻。できるだけ広いところで開放的に暮らしたいという思いを持ちながら内見をし、窓から敷地内の緑が見える約83平米のマンションを購入しました。リノベーションをするならここ、と思っていたブルースタジオに依頼。「TOKYO*STANDARD」というセレクト型のサービスを利用して、工事費1,070万円(税・設計料込み)で海外のリゾートコテージのような空間を手に入れました。■ 家族の気配を感じられるワンルームリノベ「ひろびろとした場所で開放的に暮らしたい」という夫妻の要望を聞いたブルースタジオの石井健さんは、東西の窓を生かしたワンルームのプランを提案しました。「僕らは海外旅行も好きで、海外のホテルのような暮らしにあこがれていました。意識したのはチェンマイにあるhoshihana village のコテージ」と夫。東西に伸びる部屋の真ん中に位置するのはダイニングスペース。2つ並べて吊したインダストリアルな雰囲気の照明がアクセントになっています。ふたりとも料理が好きというSさん夫妻。並んで作業することができるよう横に長いスタイルに。「見せるキッチンにしたい」と、キッチンにこだわった夫妻はステンレスの業務用キッチンを特注しました。キッチンのすぐ横にはベランダに面した大きな窓。敷地がゆったりとしていて、大きな木が多いという贅沢な環境です。目線の高さからはほぼ緑しか見えないので、ここが都内のマンションであるということをつい忘れてしまいそう。ベランダとは真反対の東側は、もともとは2つの個室が並んでいた寝室スペース。右側のオープン収納には夫の服を、新設した大型クロゼットの中には妻の服を収めています。■ 開放的なひろびろスペースにするたくさんの工夫西側の窓際にはインナーテラスを設けました。様々なグリーンを集めて育てることも、ふたりの共通の趣味。当初は梁の圧迫感を軽減するためにつくったインナーテラスでしたが、このスペースがあるおかげで真冬も植物の管理がしやすくなり一石二鳥とのこと。海外のバスルームで使われているようなヘキサゴンタイルを敷き詰めて、レトロで懐かしい雰囲気のインナーテラスに仕上げています。水まわりを1か所に集めたことで生まれたスペースを活用してできたのが、こちらのデスクコーナー。この部分だけ天井に無垢材を使用したことで、ほどよいこもり感が生まれました。オープン棚とデスクは、夫がDIYで製作しました。玄関をひろびろさせる工夫はシューズクロゼットに。土間続きのシューズクロゼットには、靴のほかにも旅行用のスーツケースなど、大きなものも収納しています。天井が高いので、夫のサーフボードも立て掛けられました。建具は設けず、リブ材でほどよく目隠しを。■ 海外のホテルをイメージしたサニタリールーム「海外のホテルのようなサニタリールームにしたい」という夫妻の要望から、壁と洗面台にサブウェイタイルを取り入れ、洗練された雰囲気に。背の高い夫に合わせて洗面台は少し高めに設置しました。土間を抜けて玄関を上がったすぐの場所にあるトイレ。ドアノブも海外のホテルをイメージして真鍮製をセレクトしています。サニタリールームと同様にトイレの壁も一部をサブウェイタイル仕上げに。白を基調としながら、味わいのある素材を取り入れたS邸。広いワンルームでありながら、素材感も楽しめる家に仕上がりました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.19」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計ブルースタジオ撮影中村風詩人
2018年10月17日都内の賃貸マンションに住んでいた頃から、ヴィンテージ家具や雑貨を集めていたTさん夫妻。出産を機に引っ越しを考え、「もともとリノベに興味があった」という夫は学生時代の先輩である、リノベる。の古久保拓也さんに相談。参加したイベントでデザイナーとして紹介されたのが、幼馴染の高津さんだったという縁もあり、リノベる。に物件探しから依頼。東急東横線沿線に希望の間取りの物件を見つけて1,380万円で購入し、工事費850万円(税・設計料込み)で武骨さもありながらあたたかい空間を手に入れました。■ 床レベルを上げた寝室のあるLDKオークの無垢材を張った床や一部板張りにした壁など、ヴィンテージな雰囲気のLDK。リビングに入ったときによりほっとできるようにと、玄関からリビングに入るまでの廊下、洗面脱衣所などは壁の塗装を光沢仕上げにするなど無機質な印象にし、コントラストをつけています。廊下のニッチには、気に入って買ったものの設置場所に困っていたアンティークのフレームシェルフがピッタリとはまりました。グリーンや小さな雑貨などをセンス良くディスプレイして楽しんでいます。T邸は専有面積が約50平米とコンパクト。LDKはできるだけ広く見せたいというTさんご夫妻の要望から、高津さんはリビングに高さ1mほどの壁をパーティションのように置いて、その奥を寝室にするプランを提案しました。床レベルを50cm上げ、床下には大容量の収納をつくって収納不足を解消。途中まで立ち上げた壁で空間を仕切り、寝室側は本棚にしました。その壁に沿わせるように、LDK側には作業テーブルを設置。グラフィックデザイナーである夫が仕事を持ち帰って、こちらで作業することもあるそうです。オレンジのボビーワゴンが差し色に。ダイニングキッチンの個性を際立たせている二重になったフレームタイプのダクトレールには、様々なものを吊り下げて楽しんでいます。存在感のあるデッキランプは、アンティークショップの「アンティスティック」で購入したもの。キッチンの棚に置いているのは、買い物カゴ!また、ダイニングのローテーブルにはトランクを利用。丸い小さな鉢は、綿棒の入れ物とセメントで夫が自作したそう。■ LDKを広く取った分、他はスペースを有効活用玄関は床をモルタルで仕上げ、大きな姿見を設置しました。その横に取り付けた照明は、工事現場仕様のものだそう。玄関からリビングに続く廊下横には大型のウォークインクローゼットがあり、夫妻の洋服などをまとめて収納しています。また、トイレと洗面脱衣所、洗濯機置き場は一か所にまとめて、スペースを有効活用しました。■ ヴィンテージ雑貨や家具が似合う空間に板張りにした壁に飾られているのは、アンティスティックで見つけたフランスの教材ポスター。不思議とこの空間にマッチしています。リノベをするにあたっての要望のひとつは、洋服のパタンナーであり、犬専用の帽子ブランド「I.M.GALLERY」を手掛ける妻の作業部屋の確保でした。長いテーブルが置ける日当たりのいいリビング、手持ちのヴィンテージ家具や雑貨が似合う空間、という要望も叶ったTさん夫妻のリノベ。住み始めてからも少しずつ小物を増やしたりグリーンを買い足したりしながら空間づくりを楽しんでいるそうです。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.18」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工リノベる。撮影遠藤 宏
2018年10月15日リノベーションの際、限られた空間をできるだけ広く使うために、ワンルームにするのは王道の手法です。でも「実際のところ、ワンルームは暮らしにくいのでは?」という疑問の声も。部屋をワンルームに作り変えて快適に暮らしている人の住まいは、一体どのようになっているのでしょうか。個性豊かで創意工夫をこらした「ワンルーム」の実例を4つまとめてご紹介します!■ プライベートスペースの配慮もあるワンルームの家神奈川県川崎市に住むTさん一家は、双子の姉妹を持つ4人家族。築25年の庭付きの木造2階建てを1,800万円(外構工事費、設計料、消費税は別)かけてリノベーションし、1階を夫の希望で「トンネルのようなワンルーム」にしました。LDKを南北に細長いワンルームにする一方で、2階はプライベートスペースとしてドアを増設。中学生の娘たちがのびのび過ごせるように配慮しました。ワンルームは家族の顔が見えてコミュニケーションが深まる空間ですが、子どもが成長して自立心が芽生える年頃になると個室の必要性も高まります。家族それぞれの希望をかなえた家が完成し、みんな大満足の様子です!詳しくは記事をチェック!プライベートスペースの配慮もあるワンルームの家■ ワンルームの収納問題にもう悩まない!松下さん夫妻は、渋谷区富ヶ谷に建つ築18年のマンションをリノベーション。1998年築で、専有面積が42平米とコンパクトな空間を広々使うため、壁を撤去してワンルームにしました。収納不足の問題をクリアするため採用したのは、ローボード収納です。部屋の真ん中に大容量の収納を設置しましたが、高さを抑えたローボードのため、ワンルームとしてのつながりは保たれています。ベッドコーナーには、壁面に「見せる衣装収納」を設置。ショップのようにディスプレイ感覚でおしゃれに服を掛けられます。収納がたくさんあるのに、生活感が出ないテクニック満載のワンルームです!詳しくは記事をチェック!ワンルームの収納問題にもう悩まない!■ 愛犬と楽しく暮らせるワンルーム東京都江東区のOさんご夫妻の相棒は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル犬のモカです。元気いっぱいのペットも、ワンルームなら自由に走り回れて運動不足になる心配がありませんね。Oさん宅は66平米で、ワンルームの一角にロフトを設けています。ロフト下部は収納に、上部はベッドコーナーになっています。隠したいものを見えにくくする設計で、視線を上手にカット。これなら急にゲストが来ても慌てなくてすみます。愛犬のスペースやグッズの配置にも工夫があり、とっても参考になりますよ!詳しくは記事をチェック!愛犬と楽しく暮らせるワンルーム■ 3LDKをワンルームにして叶えた「どこにいても心地いい家」大和さんご夫妻は3LDKのマンションをフルリノベーションし、ワンルームに作り変えました。住みやすさや理想の住まいを追求し、玄関土間と縁側を設置。玄関スペースからリビングまでワンルームとして見事に一体化しています。空間の仕切りはオープン棚を置いて、リビング、ダイニング、書斎兼収納、子どものおもちゃ置き場兼遊び場などを緩やかに区切っています。部屋を隅々まで見渡せるのに、集中したいときは個室感覚で過ごせるというのがステキですね。まさに、ワンルームだからこそ叶えられた「どこにいても心地いい家」ではないでしょうか。今すぐ真似したい暮らしのアイデアがいっぱい!ぜひチェックしてみてくださいね。詳しくは記事をチェック!3LDKをワンルームにして叶えた「どこにいても心地いい家」
2018年10月07日マンションのLDKはリビングとダイニングが縦に並んで配置された「縦長LDK」と、リビングとダイニングが横に並んで配置された「横長LDK」の2パターンが主流です。そして、マンションの購入やリノベーションを考えたとき、家族が一緒に過ごす時間の長いLDKの間取りは、最も重視したい部分ですよね。今回は「縦長LDK」の特徴と、どのような家族に向いているのかをご紹介します。■ 自由度が高い?「縦長LDK」のメリット3つ「縦長LDK」は、このような間取りです。まずはメリットを確認していきましょう。メリット1. インテリアのレイアウトの自由度が高い縦長リビングは、壁面が広いのが特徴のひとつ。そのため、収納や家具などを自由に配置しやすいのがメリットです。プラナ / PIXTA(ピクスタ)壁を飾ったり、インテリアのレイアウトを考えたりと、趣味や暮らし方に合わせて模様替えしやすいのは魅力ですよね。メリット2. リビング横の居室が使いやすい縦長リビングの場合、リビングの横の居室も、ベランダに面して採光が十分にあることが多いです。そのため、居室にエアコンを設置することも容易で、リビングとは独立した個室として活用することもできます。子ども部屋や書斎、寝室など、リビングと隔てて使用したい場合に使いやすいのではないでしょうか。また、リビング横の居室との仕切りが、大きく開口できる襖や引き戸の場合は、部屋をつなげて広い横長のリビングとして使うこともできます。子どもが幼く、家族そろって過ごす時間の長い時期は、リビングを広げてゆったりと使用し、子どもが成長して個室が必要になったときは隔てるなど、柔軟に使いかたを変更できるのはメリットです。メリット3. LDK全体が見渡しやすいキッチン・ダイニング・リビングが縦に並ぶ配置になるので、どこにいても他の家族の様子を見渡しやすくなります。xiangtao / PIXTA(ピクスタ)キッチンにいながら、リビングやダイニングにいる家族と語り合ったり、食事をしながらテレビを視聴したりと、フレキシブルな使いかたができます。■ 採光が不十分?「縦長LDK」のデメリット3つ次に、縦長LDKのデメリットを見ていきましょう。デメリット1. キッチンが暗い縦長LDKの場合、キッチンは窓から遠くなるので自然光が届きにくく、暗くなりがちです。キッチンを使うときは、日中でも照明をつける必要があるかもしれません。デメリット2.キッチンやダイニングから眺望がない窓が遠くなるので、キッチンやダイニングから窓からの景色を楽しむことは難しいかもしれません。イグのマスタ / PIXTA(ピクスタ)眺望が魅力的な立地のマンションの場合はもったいないかもしれませんね。デメリット3.リビングとダイニングが混在しやすいリビングとダイニングの家具が縦に並ぶことで、その境目を隔てにくくなります。プラナ / PIXTA(ピクスタ)食事をするスペースとくつろぐスペースをしっかり分けたい方には、使いにくい間取りになります。■ 「縦長LDK」はこんな家族に向いている!失敗しない間取り選びとは?模様替えが好きとか、飾り付けを楽しみたいという場合は、壁面が多い縦長LDKがオススメです。また「寝室、子ども部屋、書斎など、独立した部屋は、将来的に最大で何部屋必要になるのか?」を、考えてみるのもいいかもしれません。同じ3LDKでも、縦長LDKの場合は、採光の取れない部屋ができにくく、3部屋とも個室として十分使えるのではないでしょうか。逆に、居室の数は少なくても良くて、開放的なリビング・ダイニングを楽しみたいとか、キッチンやダイニングからも自然光や眺望を楽しみたいという場合は、縦長LDKでは後悔することになるかもしれません。いかがでしたか?「縦長LDK」は家具の配置がしやすかったり、採光面にある居室の使い勝手がよかったり、LDK全体が見渡しやすかったり、というメリットがありますが、ダイニングやキッチンからの眺望や採光などがとりにくいというデメリットもご紹介しました。縦長LDKがどんな方に向いているか、イメージしていただけたのではないでしょうか。ちなみに、「横長LDK」の特徴と将来のリフォームに向けて確認しておくべきことについては、「リノベのために知っておきたい!「横長LDK」のメリット・デメリット」で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。「整える」ほど丁寧じゃなく「トノエル」くらいがちょうどいい。整理収納アドバイザーのトノエルでした。
2018年10月07日同じ広さでも、間取りによって住み心地はずいぶん変わりますよね。そのうえ、間取りの変更は気軽にはできないので、失敗したくないものです。リビングとダイニングが横に並んで配置された「横長LDK」と、リビングとダイニングが縦に並んで配置された「縦長LDK」。しばらく住んでみないと、どんな使い勝手か想像しにくいのではないでしょうか。今回は「横長LDK」の特徴と、将来のリノベーションを見越して確認したいポイントをご紹介します。■ 開放的で明るい!「横長LDK」のメリット3つ「横長LDK」は、このような間取りです。まずはメリットを確認していきましょう。メリット1. LDK全体に自然光が入るので明るいTATSU / PIXTA(ピクスタ)横長リビングの最大の特徴は、採光面に大きな窓があることです。キッチンから窓までの距離も近く、自然光が入りやすい、明るく開放感のあるLDKは魅力的ですよね。眺望に優れたマンションの場合は、窓からの景色を楽しみながら、食事をしたりキッチンに立ったりできるのはうれしいですよね。メリット2. リビングとダイニングをしっかり分けられるcassis / PIXTA(ピクスタ)リビングとダイニングの家具を、横に分けて配置できるので、食事をするスペースとくつろぐスペースが混在しにくく、きちんと分けることができます。メリット3. 居室とつなげて広々と使えるkou / PIXTA(ピクスタ)LDKに面した居室が、大きく開口できる襖や引き戸で隔てられていることが多く、部屋をつなげて広いリビングとして使うこともできます。子どもが幼く、LDKから目の届く場所でお昼寝をさせたり、遊ばせたりしたい場合は、キッズスペースとしても使い勝手が良いのではないでしょうか。■ 使いこなし方が難しい!「横長LDK」のデメリット3つ次に、「横長LDK」のデメリットを見ていきましょう。デメリット1. インテリアのレイアウトの自由度が低いABC / PIXTA(ピクスタ)横長リビングは窓が大きく、壁面が少ないため、家具や収納の配置がしにくいのが特徴です。一度家具を設置したら、固定化しやすいのではないでしょうか。壁を飾ったり、模様替えをしたりと、趣味や生活の変化を楽しみたい方には、少し物足りないかもしれませんね。デメリット2. 居室を独立させて使用しにくい横長リビングに面した居室は、窓からの距離があるうえ窓のない部屋になるので、戸を閉めれば、暗く通風もありません。エアコンを設置できないことも多く、子ども部屋や寝室、書斎など、独立した居室としては使用しにくいのではないでしょうか。しかし、このような角部屋であれば、問題はありません。デメリット3. LDK全体が見渡しにくいTATSU / PIXTA(ピクスタ)キッチン・ダイニング・リビングが一直線に配置されているわけではないので、縦長リビングに比較すると、全体を見渡しにくい配置になっています。■ 縦長、横長どっちを選ぶ?それぞれに、特徴のある縦長リビングと横長リビング。どのように選んだらいいのでしょうか。窓からの眺望や採光を、LDKから存分に楽しみたい場合は、横長LDKがオススメです。ABC / PIXTA(ピクスタ)横長LDKの場合、リビングに面した居室の使いかたが最大のポイント。戸を閉めると採光の取れない居室を、どのように使用したいか?将来にわたって考えておきましょう。「寝室、子ども部屋、書斎など、独立した部屋は、将来的に最大で何部屋必要になるのか?」を考えてみるのもいいかもしれませんね。■ 将来のリフォームを見越して確認したいポイント3つ長く住む間に、家族構成や生活スタイルの変化に伴って、間取りを変更するためにリフォームする可能性もありますよね。そんなときのために確認しておきたいポイントを3つご紹介します。確認ポイント1. 壁の構造マンションの壁の構造を確認しておきましょう。基本的に耐力壁と呼ばれる壁は撤去できません。ノックした時に、軽い音がする壁は取り除ける可能性が高いようですが、素人では判断ができないことも多いようです。低層マンションや、古いマンションは専有部分に耐力壁があることも多く、特に注意が必要です。梁の位置なども含めて、将来的な間取り変更の不具合にならないか、事前に専門家に確認しておきましょう。確認ポイント2. 水まわりの位置水まわりの位置は問題ありませんか?水まわりの移動は、配管や電気関係の移動を伴うために費用がかさみます。廊下や水まわりを隔てた部屋は、合体することができないので、将来的に部屋やLDKを合体する可能性がある場合は、水まわりの位置を確認しておきましょう。ABC / PIXTA(ピクスタ)確認ポイント3.マンションの管理規約マンションの管理規約で、床材などに禁止や制限がないか確認しておきましょう。階下への騒音問題を防ぐために、カーペットや畳からフローリングへの変更ができないなど、独自の規約を定めているマンションも多くあります。壁を取り除いて部屋をつなげられたのに、床材を揃えられなくて、ちぐはぐになってしまったら残念ですよね。いかがでしたか?「横長LDK」は、眺望や自然光が楽しめるというメリットがありますが、LDKに面した居室は独立した部屋として使用しにくいなどのデメリットもご紹介しました。横長LDKがどんな方に向いているか、イメージしていただけたのではないでしょうか。「整える」ほど丁寧じゃなく「トノエル」くらいがちょうどいい。整理収納アドバイザーのトノエルでした。
2018年10月01日