現在公開中のディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。ギターの天才少年ミゲルが死者の国を舞台に繰り広げる冒険ファンタジーで、家族のつながりというテーマを温かく描いた感動作。そんな本作の見どころの一つは、登場するキュートなキャラクターたち。今回編集部では、カリフォルニア・エメリーヴィルにあるピクサー・アニメーション・スタジオに現地取材し、お茶目なミゲルの相棒犬「ダンテ」のキャラクターを制作したニック・ロザリオ(ディレクティング・アニメーター)にキャラクターの製作過程を伺った。■主人公・ミゲルの相棒犬「ダンテ」間抜けでお茶目な性格だが、いつもミゲルのそばにいて見守っている野良犬「ダンテ」。ミゲルとともに死者の国へ冒険に出る相棒犬で、『カールじいさんの空飛ぶ家』や『ボルト』『わんわん物語』など2Dアニメーション作品からもインスピレーションを受けてキャラクターが作られた。モデルはメキシコ/中央アメリカ原産の「ショロ犬」ダンテのモデルとなった犬種は、アステカの神のショロトルとアステカ語で犬を意味するイッゥツゥイントリを合わせたショロイッツクゥイントリ(通称「ショロ犬」)。メキシコと中央アメリカ原産でそのルーツは3,500万年前まで遡ると言われているそう。メキシコでは古くからショロ犬は死者をこの世からあの世に導くガイドの役目も果たすとも言われている。短編「ダンテのランチ」キャラクターデザインは数多くのデッサンを描きながら、アートワークによって少しずつ固めていくそう。そしてマペットといわれる粘土の造形を作り、キャラクターを立体的に捉えながら、大きさやバランスが仔細に決定される。そしてダンテの個性の描き方についてニック氏に動画を使って解説してもらった。ニック・ロザリオ(以下NR):製作の初期段階で私たちはオンラインで公開されたちょっとした短編を作っています。「Dante’s Lunch(ダンテのランチ)」というものです。これがダンテを固めるための素晴らしいテストになりました。NR:私たちは彼の個性をここからさらに発展させています。正直言うと、最初は上手く行っていませんでした。そこで私たちはタイミングやポーズをもっと強調することにしました。バナナの皮に気づいて振り落とすのではなく、皮が勝手に落ちて彼が「あれ?いまのは何?」となるというわけです。NR:この短編を作って私たちがさらに学んだことは、彼の目と眉部分の形状を単純化させるべきだということでした。彼は感情の幅や深みがあまり大きくないキャラクターなのだから、内面で考えていることの表現をもっと制限することを目指すことにしたのです。ダンテには毛が(ほとんど)無いNR:ダンテのボディには軽く毛の房があるだけです。散在しているというか、針金的というか、正直言ってちょっと気味の悪い感じです。しかし、これで彼がキュートに見える理由は、彼は野良犬だからです。NR:彼の皮膚にはコブがあり、色素沈着の斑点があり、引っかき傷があり、また光沢の輝きがあります。そこには実に多くのディテールが描かれています。キャラクターを毛皮で覆うのとはわけが違うのです。NR:ダンテのディテールについてもう少し詳しくお話ししましょう。ダンテは野良犬なので、これまでそれ相応の格闘にも巻き込まれてきました。また、彼についての仕様書によると、一方の耳には小さな裂傷があり、もう一方の耳は折れているとされていました。舌の動きは『ファインディング・ドリー』のハンクを意識?NR:そしてショロ犬は歯が抜けやすいのです。歯が抜け落ちている犬を描くとしたら、どう描くことになるのか?舌が常に口の外に垂れている犬を描くということですね(笑)。幸運にも、私たちの最近の映画のひとつで、これとよく似たものが必要とされたキャラクターが存在しました。そのキャラクターとは『ファインディング・ドリー』のハンクです。ダンテの舌もこれと似たような動きをすることになるだろうと私は思いました。NR:犬は普通に見ているだけで、ものすごく楽しい存在ですからね。ダンテは大人のサイズの体を持った子犬なので、リーは彼の動きをとてもだらしなくすることを求めていました。ダンテは計算して行動することはまったくないので、急に動いたり転んだりばかりしている。それは私たちが学んで行き着いたことでした。協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月29日エステーの芳香剤「消臭力」のCMで、"消臭力ソング"を歌っていた少年・ミゲル君が、19歳になって同社のCMに再登場することが19日、明らかになった。きょう19日(21:00~)に放送されるフジテレビ系月9ドラマ『海月姫』内を皮切りに、全国で放送される。ミゲル君は、2011年の東日本大震災直後、画面からこちらに向かって「ショウシュウリキ~♪」と高らかに歌い上げるCMで話題になったポルトガル人の少年。1755年に地震と津波で約6万人が亡くなった街・リスボンを背景に歌う姿が印象的で、その後、T.M.Revolution・西川貴教と共演したCMは、好感度1位(2011年8月度調査、CM総合研究所)を記録した。その後、ミゲル君が出演するCMが流れなくなり、同社には「ミゲルはどこに住んでいるの?」「何をしているの?」「何歳になったの?」など、質問が寄せられていたという。そこで、その疑問を解き明かすべく、今回7本のCMを制作した。あれから7年が経って19歳になった青年・ミゲルが出演するのは、新製品の芳香剤「SHALDAN BOTANICAL」のCM。ミゲルが南フランスの街並みを背に植物に囲まれたガーデンで、南フランスの香りをオススメする内容となっている。果たして、あの天使のような美声は、声変わりしてしまったのか…。ミゲルは「7年前の消臭力CMは僕にとって生まれて初めてのCMで、またこうして出演できることをうれしく思っています」と喜びをコメント。「自分のできる限りの頑張りを出し切りました。僕を信じてCMを楽しんでもらえたらうれしいです」と、すっかり大人の発言もできるようになっている。そんなミゲルは、2015年にポルトガルの地元・セトゥーバルで単独コンサートを開催しており、現在は、ポルトガルで学業に励む傍ら、楽曲制作など精力的に活動している。
2018年03月19日スティーブン・スピルバーグ監督の名作『E.T.』のブルーレイが11月2日(金)に日本発売されることを記念して、本作の応援隊長に就任したミゲルくんが歌う本作のメインテーマ歌詞付きバージョンのPVが公開された。ミゲルくんが歌う本作のメインテーマ歌詞付きバージョンのPV今回、ミゲルくんが歌うのは、ジョン・ウィリアムズが作曲した本作のメインテーマに日本語詞をつけたもの。今回のブルーレイ発売のために米国ユニバーサル・スタジオから特例で許諾が出たバージョンで、ウィリアムズのインストルメンタルの映画主題曲に歌詞を加える許可が出たのは、1978年の子門真人『スター・ウォーズのテーマ』以来、34年ぶりになるという。PVは今年8月に都内で撮影された映像とレコーディング風景、映画本編の名シーンを組み合わせたもの。ミゲルくんは「有名な『E.T.』の主題歌が歌えて、とてもうれしいです。ララララ~と歌う部分が難しかったです。撮影は高い建物の屋上だったので、太陽がとてもまぶしかったけど眺めが良くて、とても楽しかったです。スカイツリーも映っています。みなさんもぜひ見てみてください」とコメントを寄せている。『E.T.』は、アメリカの田舎町で暮らす孤独なエリオット少年と、宇宙からやってきた不思議な生き物(E.T.=The Extra Terrestrial)の友情を描いた名作。本作を最高の形で残すために、スピルバーグ監督とユニバーサル映画のデジタル・チームがタッグを組んで初公開された1982年のオリジナルバージョンをデジタル・リマスターし、音声も7.1ch化が行われている。また、日本版では7.1chのオリジナル音声、5.1hの日本語版に加えて、浪川大輔がエリオットの声を演じ、1991年に日本テレビで放映された“金曜ロードショー放映バージョン”を2.0chで収録している。ブルーレイ『E.T.』コレクターズ・エディション11月2日(金)発売ブルーレイ+DVD(デジタルコピー機能付き) 2枚組仕様価格:4190円(税込)発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
2012年10月19日