トム ブラウンは、ミラノサローネ期間中の4月16日、パラッツィーナ・アッピアーニにてブランド初となるホームコレクションを発表し、160年の歴史を持つフレッテ(frette)とのコラボレーションをお披露目しました。Courtesy of THOM BROWNEトム ブラウンの初めてのミラノサローネでのプレゼンテーションは、ネオクラシックなパラッツィーナ・アッピアーニが会場となりました。会場内、ホールの中央に置かれたベッドはフレッテと作製した上質なコットンサテンの寝具で覆われ、ブランドのシグネチャーである4BARが細部にあしらわれています。ミッドセンチュリーのオフィスユニフォームをトム ブラウンのシグネチャーであるグレーで再解釈されたスーツを着て初めて、彼らは夢の世界へ旅立つ準備が整うのです。Courtesy of THOM BROWNE彼らが眠っている間、昼寝というありふれた行為と、ナポレオン時代の空間のシンメトリーな会場内との間に、不気味でありながらシンクロした関係が生まれました。今回のパフォーマンスとインスタレーションは、公共生活における服装の役割について観客に問いかけるものです。Courtesy of THOM BROWNE綿密な繊維の選定から伝統的なテキスタイル技術の応用に至るまで、完璧さへのこだわりを共有するトム ブラウンとフレッテは、この待望のコラボレーションのにおいて、卓越性への揺るぎないコミットメントを体現しています。トム ブラウン/Courtesy of THOM BROWNEお問い合わせ:トム ブラウン(トム ブラウン ジャパン)Tel 03 6712 6348
2024年04月20日2023年のミラノサローネ国際家具見本市においても、ディオール メゾンとフィリップ・スタルクはコラボレーションを継続し、クリスチャン・ ディオールという象徴的な人物にオマージュを捧げたアームチェア「ムッシュ ディオール」を発表しました。Courtesy of DIOR「アイコニックな『メダリオンチェア』に着想を得て、2022年に発表した『ミス ディオール』に続き、『ムッシュ ディオール』アームチェアで新たにコレクションを拡充することは、実に自然な流れに思われました」と、フィリップ・スタルクは語ります。最先端の技術を伴う卓越したサヴォワールフェールを象徴するこの傑出したクリエイションは、ポリッシュまたはラッカー仕上げのアルミニウムやエクリュのブークレファブリック、ピンク、ブラック、蛍光オレンジの「トワル ドゥ ジュイ」など、さまざまな素材とカラーで展開され、これまでメゾンのために製作されてきた中で最も充実したラインアップの家具のコレクションとなります。Courtesy of DIORディオールと国際的に著名なクリエイター、フィリップ・スタルクとの特別な対話によって実現されたこれらのクリエイションは、4月18日から23日まで、ミラノの中心部に建つ、パラッツォ チッテリオで展示されます。Courtesy of DIORディオールブティックではまもなくプレオーダーの受注を開始し、一部のディオールブティックでは2024年夏以降の店頭展開を予定しています。Courtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIOR@Dior#SaloneDelMobileお問い合わせ:クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年04月26日ロエベは、ミラノサローネ(正式名「 ミラノサローネ国際家具見本市」)にて、『LOEWE Chairs』と題したコレクションを発表しました。ミラノサローネ(正式名「ミラノサローネ国際家具見本市」)は、ロエベのクラフトに対する焦点を、工芸アートから日常のオブジェクトにまで拡張するものです。手仕事と人間の発明を、真に進歩的なツールとして育てるための、新しい表現方法を見出す機会となっています。今年のプロジェクトの主役は椅子。『LOEWE Chairs』と題し、4月18日から4月23日までパラッツォ・イジンバルディの中庭で開催されます。世界中の独創的な職人たちの手と、その目を通した織りや装飾の技術は、日常的で素朴なものを再構築し、世界にひとつだけのアイテムに変えていきます。この織物技術は新たな質感を生み出し、柔らかい彫刻的装飾が基本のフォルムをさらに広げる方法として探求されています。このプロジェクトでは、レザーやラフィアなどロエベが核としている素材から、サーマルブランケット(人工衛星に使用されている断熱性や耐熱性のある素材)の箔のようなまったく予想外のものまで、さまざまな素材の編み方を紹介しています。シアリング(毛足を刈り込んだ羊革)やフェルトも、椅子の一部を覆うカバーとして、手触りのいいソフトな質感を出すのに使われています。また色の使い方も意外性があり、素材の面白さを際立たせて作品に与える影響を最大化。最終的に装飾の見え方が一新しています。それぞれの作品は、職人、素材、物の間で行われる創造的な対話の結果です。質素なスティックチェアが、とどまるところを知らない織物装飾への出発点となるのです。「スティックチェア」という言葉は長い間農業従事者のものとみなされてきた、一見シンプルな構造と外見を持つ家庭用家具を指し、記録に残すほどのものではないと考えられてきました。最古の記録は、10世紀のウェールズの王であるハウエル・ザーの時代に残されています。スティックチェアの形はさまざまですが、共通するのはその構造で、背もたれと直立した脚部のスティックが、通常は楔(くさび)で座面に固定されています。これらのスティックは、本プロジェクトが目指している創造的な織物装飾の着想源となるものです。今回は30脚のスティックチェアに装飾が施されました。そのうち22脚はアンティークのオリジナルで、残りの8脚はイギリスのスティックチェア専門のアトリエで新たに製作されたものです。ベルギーのヴィンセント・シェパード社が製作した8脚のロイドルームチェアは、椅子の機能的・装飾的価値をめぐる本プロジェクトの総括となるものです。ロイドルームとは、丈夫な織物の風合いを出す独特の方法。第一次世界大戦中の1917年にアメリカで起業したマーシャル・バーンズ・ロイド氏が、紙を巻きつけたワイヤーを、機械で大きなシートに織る技術を発明したのが始まりといわれています。当初はベビーカー用として開発されたロイドルームは、籐よりも耐久性に優れていることがわかり、やがて屋外での使用に適した革新的な織地として家具に応用されていきました。1992年、ヴィンセント・シェパードが特許を取得し、織物技術とラタン曲げの伝統で有名なインドネシアのチルボンに工場を設立しました。ロエベのロイドルームチェアは、天然繊維とレザーで作られています。キノコをモチーフにしたペイントが施され、すべてロイドルームの技法で織られており、ロエベにおけるバスケット工芸の可能性をさらに広げていくものです。チェアはすべて販売されます。また、チェアの素材や技法にインスパイアされたバッグやレザーグッズも期間限定で販売します。#LOEWE #LOEWEsalone
2023年04月19日6月7日から12日までミラノ市内にて開催中の「ミラノサローネ国際家具見本市2022」。ルイ・ヴィトンも、インテリアコレクションである「オブジェ・ノマド コレクション」の新作展示を含む様々なプロジェクトを展開しています。誕生10周年を迎えた「オブジェ・ノマド」を展示するのは、ミラノのランドマークの1つである「ガラージュ・トラヴェルシ」。ウィンドウにはカンパーナ兄弟の「コクーン」やアトリエ・オイのチェア「ドールズ」、バーバー&オズガビーの「ベル・ランプ」が展示されています。会場入口には、トロピカルフラワーを想わせるデザインが座る人を優しく包み込むカンパーナ兄弟の「ブルボ」が登場。「ベル・ランプ」の様々なバージョン違いも登場し、来場者を場内へと誘います。会場内は、ネイビーやパープルを基調とした空間に、色とりどりの「オブジェ・ノマド コレクション」が勢揃い。こちらのエリアには、カンパーナ兄弟が手がけ、ブラジルの結婚式や子供たちのパーティで出されるお菓子の名前を冠したソファ「ボンボカ」の新バージョンの他、昨年発表されたカンパーナ兄弟によるプーフ「メレンゲ」や、ザネラート/ボルトットが手掛けた「ランタン」、フランク・チョウがデザインを手掛け、中国・雲南省の棚田の重なりと、アリゾナ州アンテロープ・キャニオンの自然が造り出したフォルムからインスピレーションを得たアームチェア&ソファ「シグネチャー」などがそろいます。こちらのエリアの真ん中に位置するのは、アトリエ・オイが手がけた新作「ベルト・ラウンジチェア」と「ベルト・サイドスツール」。帯状の上質なルイ・ヴィトンのレザーとメタルフレームを組み合わせた定番の「ベルト・チェア」にインスパイアされた本作は、フレーム部分に木材をあしらいリラックス感あふれるムードに。奥には、サイズの異なる9個のアボカド型ピースで構成され、16個の磨き上げられた真鍮製留め具でひとまとめにされたカンパーナ兄弟による「アグアカテ」が存在感を放ちます。ミラノサローネ期間中、ルイ・ヴィトンが毎回行っているノマディックな建築物の展示――今年は、1972年に建築家のミシェル・ユドリジエとM.ローマがスタジオ・ロシェルの依頼で設計した「ノヴァ・ハウス」を展示しています。2つのベッドルーム、リビング、キッチン、バスルームを含む45平方メートル の「ノヴァ・ハウス」は、スチールフレームを特製のアルミ合金薄板180枚で覆った卵型の驚くべき居住空間です。さらに今年ならではのハイライトとして、ルイ・ヴィトンのフラワーショップとブックストアも開催。フラワーショップでは、アトリエ・オイが手掛け、4つの異なるシェイプにカッティングしたレザーを組み合わせた「オリガミ・フラワー」が、そしてブックストアでは、メゾンのDNAである「旅」を表現した「シティ・ガイド」や「トラベルブック」などの出版物が販売されています。ミラノサローネ国際家具見本市2022におけるルイ・ヴィトンの各プロジェクトは6月12日まで展開中です。ルイ・ヴィトン オブジェ・ノマド コレクション エキシビション期間: 6月8日(水)-12日(日)開館時間:10:00-20:00住所:via Bagutta 2, 20121 Milanルイ・ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」という精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。詳細は、ルイ・ヴィトン 公式サイト www.louisvuitton.com をご覧ください。【お問合せ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854
2022年06月11日© Adrien Dirand2022年のミラノサローネ国際家具見本市に向けて、ディオール メゾンは国際的に著名なクリエイターであるフィリップ・スタルクを招き、ムッシュ ディオールが愛したルイ16世様式の象徴である「メダリオンチェア」の再解釈を行いました。フィリップ・スタルクがデザインしたこのチェアは、大胆なエレガンスを宿した、ある種の女性らしさへのオマージュとして、「ミス ディオール」と名付けられました。「ミニマムへの情熱」に突き動かされた彼は、この有名な椅子の構造を極限まで洗練させ、そのシルエットのシンプルさを追求しました。イタリア製のこの作品は、フィリップ・スタルクが「メダリオンチェア」が体現する伝説を探求し、3つの特別なモデル*を通じてその真髄と中枢を明らかにしたいという願いを反映しています。このエレガントな作品はアートへと昇華され、ポリッシュやサテン仕上げのブラッククロム、ピンクコッパー、ゴールドなど、さまざまな色調で展開されます。メゾンの時代を超越したユニークなコラボレーションの展示は、2022年6月7日から12日までの期間、ミラノのパラッツォ チッテリオにて披露されます。*「ミス ディオール」チェアには、アームレストのないモデル、2つまたは1つのアームレストを備えたモデルが展開されます。オフィシャルタグ : @DIORハッシュタグ : #DIOR #ディオール #SalonedelMobile【お問合せ先】クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年06月09日デンマークのテキスタイルブランド・クヴァドラ(Kvadrat)が、16年4月にミラノサローネで発表した、デザイナー皆川 明によるテキスタイルコレクション「Akira Minagawa for Kvadrat」及び、インスタレーション「FOREST COMES HOME.」を10月26日から11月7日まで、東京・南青山にあるクヴァドラショールームにて特別展示する。クヴァドラは、多くのインテリアブランドや世界の美術館、ホテルなどが家具の張り地やカーテン、ラグ等で採用しているテキスタイルブランドであり、これまでに様々な分野で活躍するデザイナーたちとテキスタイルを開発してきた。16年4月のミラノサローネでは、「ミナ ペルホネン」のデザイナーとしてよく知られる皆川明とコラボレーションしている。同展では、皆川明の手掛ける繊細かつ深みのあるテキスタイルを展示。「FOREST COMES HOME.」=“森が家にやってくる”と名付けられたインスタレーションは、自然と暮らしの共存をテーマにはかない夢のような展示となっている。【イベント情報】「Akira Minagawa for Kvadrat in Tokyo」会場:Kvadratショールーム住所:東京都港区南青山3-4-6 AOYAMA 364 #103会期:10月26日~11月7日時間:9:00~18:00
2016年10月22日AGC旭硝子は、イタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク 2016」(ミラノサローネ)に出展すると発表した。場所はSuperスタジオ・ピュー内ギャラリー(トルトーナ地区)。出展期間は4月12日~4月17日(12日~15日は業界関係者のみ)。同社は、建築、自動車、ディスプレイ用ガラスを中心に製造、販売を行う企業で、ミラノサローネへの出展は、昨年に引き続き2回目の出展となる。今年の出展では、「Amorphous」(アモルファス)をテーマに、主にスマートフォンやタブレット PCなどのカバーガラスとして使われている同社開発の「薄板化学強化ガラス」約5,000枚を用いて、約10億倍に拡大したガラスの分子構造「アモルファス」をインスタレーションで体感できる空間を約250平米のスペースに展開。角度によって色彩が移り変わるガラスや光の像を映すガラス、鏡のように自分を映しながらも向こうの景色も見せるガラスなど、最先端技術によるさまざまな加工が施されたガラスが展示されるという。なお、同スペースの空間デザインはデザインファーム「NOSIGNER」(ノザイナー)が、ライティングデザインは照明デザイナー・岡安泉氏が手がける。
2016年03月30日アイシン精機は、イタリア・ミラノで開催される世界的なデザインの祭典「ミラノデザインウィーク 2016」(ミラノサローネ)に出展すると発表した。出展期間は4月12日~4月17日。同社は、自動車の外装品から住生活商品(ミシンやベッドなど)にいたる分野においてデザインに力を入れている企業で、ミラノサローネへの出展は、2014年の初出展以来、3度目となる。今回の出展テーマの「Imagine New Days」は、「これからの人の暮らしを考えていこう」というデザインプロジェクトであり、同社の技術のルーツのひとつともいえるミシンによって、人の創造性をカタチにする"ものづくりの楽しさ"と"自然と共にある豊かな暮らし"が提案されるということだ。また、会場では同社製の家庭用ミシン「OEKAKI50」を使用し、テキスタイルデザイナー鈴木マサル氏により、絵を描くように自由に刺繍をしたテキスタイルが展示される。「お絵かき」ステッチされたテキスタイルで構成された空間では、揺らめく自然の情景の中を散策するような体感ができるとのこと。加えて、ミシンから同社の主力自動車部品まで、多くの製品を動かす要となる部品のひとつである「ギア」を使用して、デザインエンジニア吉本英樹氏により、ギアと光で木漏れ日のような煌びやかな空間が創り出されるということだ。なお、ミラノサローネは毎年4月、イタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典。今年は4月12日~4月17日の6日間にわたり開催される。正式名称は「Salone del Mobile.Milano」。
2016年03月30日シチズンは、イタリア・ミラノ市で開催される、世界最大規模のデザインの祭典「ミラノサローネ」(ミラノデザインウィーク)に出展し、建築家・田根剛氏(DGT.)と共にインスタレーションを実施すると発表した。同社のミラノサローネへの出展は、2014年の初出展以来、2度目となる。今回は、パリを拠点に活躍する建築家・田根剛氏(DGT.)とともに、「時」をテーマとしたインスタレーションを実施するという。ちなみに、前回の出展時にも田根氏による「光」と「時」をテーマにしたインスタレーションを展開し、同年のミラノデザインアワード2部門、ロンドン・インターナショナル・アワーズ(LIA)2015などを受賞したほか、東京都・青山のスパイラルで開催された凱旋展では、来場者が7万人を超えるなど話題を集めた。なお、ミラノサローネは毎年4月、イタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典。今年は4月12日~17日の6日間にわたり開催される。正式名称は「Salone del Mobile.Milano」。
2016年01月28日アイウェアブランド「JINS」が、4月にイタリア・ミラノで開催された世界最大規模のデザインの祭典・MILANO SALONE(ミラノサローネ)内の「TOKYO DESIGN WEEK 2015」に出展。同ブランドが手掛ける新世代ウェアラブルデバイス「JINS MEME」を用いて、日本ならではの“禅”の世界観を表現したブースを展開した。今回、ミラノサローネに持ち込まれた作品は「MIND UNIVERSE」。グラフィックデザイナーの佐藤卓が監修を務めたのを始め、気鋭のクリエイティブ集団「ライゾマティクス」やテクノ系サウンドアーティスト「EVALA」など日本を代表するデザイナー、クリエイターが一同に集結し、「JINS MEME」のユニークデータである“集中度”を活用したデジタル・インスタレーションを完成させた。実際のブースでは、“禅”の世界観を体現するために静謐な空間を再現。昔からの「目は口ほどにものを言う」という諺にも例えられるように、数多くの身体情報を反映するといわれる“目の動き”のデータを元に、独自の映像表現により体験者の“心の揺らぎ”を可視化するというもの。日常から隔離された白一色の空間の中で、刻一刻と変化する体験者の集中度の変化を“水面を走るさざ波”や“波のうねり”として、3Dワイヤーフレームを駆使して表現。可視化することにより拡張された五感を通じ、体験者の内なる宇宙(MIND UNIVERSE)を目の前に再現してみせた。監修を務めた佐藤氏は、「MIND UNIVERSE」のコンセプトについて「『心の波の可視化』です。精神を集中していただくミニマルな和の空間で、JINS MEMEが読み取った自分の情報が、波の動きに変換され、それを自分で体験していただくという試みです」と解説。さらに、「JINS MEMEは、やはり可視化されて面白いということが、体験してすぐに分かりました。つまり、可視化されて初めて人のためになる、ということです。そこにグラフィカルな表現の可能性を感じることができました。この可能性は、今回のような方法以外にも無限にあると思います」とも。制作を務めた「ライゾマティックス」の齋藤精一氏も「JINS MEME」の可能性に大いに惹かれたようで、「このインスタレーションは、企画から考えると3ヶ月くらいかけてつくっています。僕らもJINS MEMEの研究開発に関わって、最初にいろいろ計算はするわけです。でも実際にかけてみて一斉にデータが出てきた瞬間に、『ここまでデータが採れるんだ』と、ウェアラブルデバイスが新しい境地に行った感がすごくありました。こういう木で言うところの“幹”になり得るようなデバイスが出てくることはなかなかないと思います」と興奮気味のよう。さらに、「MIND UNIVERSE」で表現したかったことをこんな言葉で語ってくれた。「“自分が世界を作り出している”感をどれだけ簡単に視覚的なプレゼンテーションに変換するかに注力をしました。『波』での表現方法は、佐藤卓さんのインスピレーションで提案されたアイデアで、白い世界の中に黒のワイヤーフレームだけというミニマムな表現でできたら面白いんじゃないかと。卓さんがサーフィンをやる方なのでその影響もあるのかもしれませんが、例えばサーフィンで波を待っていると、地球が生きているような感覚を感じられるじゃないですか。これは僕の拡大解釈かもしれませんが、人間って何らかの形で地球にフィードバックしていると思うのです。例えば息を吐いて二酸化炭素を出すとか。それが最終的に波になって帰ってくるというか、地球と繋がれている感じを体験してもらえるような作品になったかと思います」と。“可視化”というグラフィカルな部分を2人が語る一方で、サウンドアーティストとして参加した「EVALA」氏も新たな可能性に行き合ったのだとか。「今回のテーマが『禅』なので、静けさのための音響デザインというのを一番意識しました。決して音がなくなれば“静か”なのではなくて、静けさを表現する音響というのがポイントでした。静けさと集中度というのはすごく隣接した関係なんです。集中度や眠気というパラメータによって、そのときの空間の雰囲気が変わっていくのです。JINS MEME自体から上がってくる数値は、データであって情報ではないんですね。簡単に言うと、今回のインスタレーションでは目で“演奏”をしているわけです。音が目の動きについてくるんです。自分の生体情報と集中度、眠気で空間の響きが変わってくるので、これを使えば、新しい環境音楽の生成装置となり得るんじゃないかと音楽家として思います」。現地での体験者は「まるで自分の心を読まれているようでした」と、己の内側ーーまさに“MIND UNIVERSE”を覗き見ることを可能とした今回の作品。日本が魅せる、IT×パーソナライズの最先端に海外の観客も興味津々だった。
2015年05月11日毎年4月上旬が近づくと、日本の住宅設備メーカーや自動車会社などが、「国際家具見本市『ミラノサローネ』に出展」するという情報を目にすることが多くなる。また、日本の著名デザイナーが、大手家具メーカーとコラボレーションして同イベントに作品を出展する、という情報も発信される。では、ミラノサローネというこのイベントについて、知っている人は(インテリア業界関係者以外に)どの程度いるだろうか?どうしても有名どころの出展がクローズアップされるため、報道だけを見ると大手メーカーのためだけの催しに映る面もあるかもしれない。筆者もまた、今回実際にその舞台となったイタリア・ミラノを訪れるまでは、そうした印象を持っていた。しかし、実際に見て回ってみると、若手クリエイターやクリエイター予備軍にこそ参加してもらいたい、世界中のさまざまな作り手が一堂に集う「デザインの祭典」だと感じられた。本稿では、今年(2015年)の「ミラノサローネ」(4月14日~19日開催)における業界関係者/プレス公開期間に現地取材した写真を交え、この大規模なイベントの概要を説明していきたい。○「家具見本市」の域を超えたデザインの祭典「ミラノサローネ」というのは通称であり、正式名称は「Salone del Mobile.Milano」。業界見本市というと、日本であれば東京ビッグサイトや幕張メッセなどの展示会場で行われるのが一般的だが、日本のそれとはスケールが全く異なる。展示会場は非常に広大で、会場構成が似ている東京ビッグサイトの東ホール全館と比較した場合、約2.8倍の広さの設備をすべて使って展示を行うと言えば、その規模は伝わるだろうか。「ミラノサローネ」はこの展示会場での催しを指す単語だが、それに加え、ミラノ市街地の各地域でもこの催事にあわせ、同時多発的にイベントが行われるのが特徴だ。必然的に、一通り見て回ろうとすると1日、2日では到底時間が足りなくなるため、会期は6日前後と長く取られている。■祭りの中心地「ロー・フィエラ・ミラノ」この祭典の中心は、ミラノ郊外にあるRho Fiera Milanoという展示会場。先述の通り、非常に大きな建物だ。空間を悠々と使い縦横無尽に張り巡らされた網のような支柱や外壁が非常に印象的で、展示物を見る前から圧倒される。ここでは主に、「国際家具見本市」と銘打たれた通りの、世界的な家具メーカーによる新作発表が行われる。本会場での展示の一部は隔年ごとにテーマを入れ替えており、奇数年は照明見本市「エウロルーチェ」およびオフィス見本市「Workplace 3.0/サローネウフィーチョ」を実施。今年(2015年)はこちらに該当する。逆に、偶数年はキッチン見本市「エウロクチーナ」とバスルーム見本市「サローネバーニョ」が行われる。会期の多くは業界関係者のみ入場できるいわば「ビジネスデー」なのだが、日本の展示会よりもかなりリラックスした雰囲気。長く延びた通路の両脇にはカフェやジェラート屋などが軒を連ね、この催しのために足を運んだ人々が現地の味を楽しむことも十分可能となっていて、人々は歩き疲れた足を休めがてら食事を楽しんでいた。また、会期最終日とその前日は一般開放されるほか、35歳未満のデザイナー・建築家・学生が出展する若手の登竜門「サローネサテリテ」は入場無料。こちらは見本市ではなく、世界に打って出る気概を持つ世界のクリエイターの作品を一覧できる発表の場で、コンテストも実施される。■存在感を増す"周辺"「フォーリ・サローネ」ロー・フィエラ・ミラノでの展示と同時期に、ミラノ市街地で行われる各種イベントの総称が「フォーリ・サローネ」。直訳すれば「サローネの外側」となる。高額の出展費用とさまざまな縛りがあるロー・フィエラ・ミラノでの出展を嫌った地元メーカーが、同会場の外で展示を行ったのが始まりと言われている。ミラノの中心街で大手家具メーカーのショールームも多いブレラ地区や、運河エリアに接しているトルトーナ地区、斬新な展示により急速に存在感を示しているランブラーテ地区など、エリアごとに特色を出して競い合っている。近年は家具というカテゴリにとらわれず、世界各国の著名企業が、企業のブランドイメージ向上やデザイン面の訴求のために参加する色合いが強まってきている。その一方で、若手クリエイターたちの自発的な展示も各所で盛り上がりを見せている。ロー・フィエラ・ミラノのような画一的な出展条件は設けられていないため、どのような立場の人であっても参加するチャンスのある間口の広さや、展示の自由度の高さを感じることができるだろう。そんな現状を受け、近年の市街各地のイベントの総称については、「ロー・フィエラ・ミラノ」を中心と見た通称である「フォーリ・サローネ」ではなく、「ミラノデザインウィーク」が用いられている。そして、一部の家具メーカーを除いた日本企業は、ほぼこの「ミラノデザインウィーク」の方に出展している。○気鋭のデザインが咲き乱れる刺激的な6日間遠いヨーロッパでの催しであるため、日本までその空気感はなかなか伝わってこないが、ひとつ強調したいのは、国内の展示会とはまったく雰囲気が異なるということだ。特に、入場自由の展示には一般参加者、デザイン学校の学生とおぼしき若者や親子連れなどの地元住民が多く訪れるなど、毎年恒例の「お祭り」としての色合いが非常に濃い。企業ブースであっても、自分たちの伝えたいことを一方的に発信するのではなく、参加者を楽しませる工夫や斬新な表現を盛り込んだ展示によって実現するものばかりで、ここが国内展示会との最大の相違点といえる。日本企業の出展ブースであっても、ミラノサローネへの参加時と、国内展示会でのそれではまったく傾向が異なっていた。これは、新たなクリエイティブの発露を抵抗なく楽しむミラノという土地の空気がそうさせるのだろう。この空気を求め、各国から企業・クリエイターが数多く集まっているのだと実感した。同祭典の期間における「主役」が「内(ロー・フィエラ・ミラノ)」と「外(フォーリ・サローネ/ミラノデザインウィーク)」のどちらであるか。また、どちらが中心で、どちらが周辺であるかという区別は、もはや意味をなさないと言えそうだ。どちらにも先進的なデザインは存在し、多大な刺激を受けられるのは間違いない。
2015年04月21日ミラノサローネ国際家具見本市で、「フェンディ(FENDI)」のアイコン「バッグ バグズ」とカンパーナ兄弟がコラボしたアート作品「アームチェア・オブ・サウザンド・アイズ」が発表された。フェルディナンド・カンパーナとウンベルト・カンパーナの兄弟は、ブラジル出身ならではの感性を生かした色彩、ミクスチャー、創造的なカオス、シンプルなアウトプットを個性とする家具デザイナー。“変容”と“再改革”をコンセプトとしながら、これまでに身近な素材にレアリティを与えるような作品を発表してきた。また98年にはニューヨークのMOMAで初の国際展を開催。07年にはマルセイユ国立バレエ・メタモルフォーゼ・ショーのセットやコスチュームを、08年にはミュージカル「ピーターとオオカミ」の背景を手掛けた。これらの活動が評価され、08年にはデザイン・マイアミから「デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞」を、12年には「デザイナーズ・オブ・ザ・イヤー・メゾン&オブジェ」賞を受賞している。今回発表された作品の制作にあたり、フェンディの工房では職人たちが様々なサイズ、色、表情の「バッグ バグズ」を作成。鮮やかに着色されたヤギ、モンゴリアンラム、ムートン、ラビットなど、多彩なファーを使用し、100点を超えるバリエーションを生み出した。その一方でカンパーナ兄弟は、自身の代表作「バンケット・チェア」を、金メッキ真鍮によって加工。分解したバッグ バグズを一つひとつ手作業で縫い付け、世界に一つだけのユニークなアームチェアへと再構築している。今回のコラボについて、ウンベルト・カンパーナは「バッグ バグズ、つまり、フェンディのあの小さなモンスターチャームを初めて目にしたとき、キャッチ―な椅子を作るのにぴったりだと思いました」と話している。一方、フェンディのクリエイティブディレクター、シルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)は「カンパーナ兄弟のことは数年前から知っていて、ずっと関心をよせていました。私達には創造性を追求する情熱と、ブラジルへの愛という共通点があります。それは私にとって、バッグ バグズのインスピレーションの源にもなりました」とコメントした。
2015年04月20日コス(COS)が、ニューヨークで活動する建築現代アーティストの「スナーキテクチャー(Snarkitecture)」とコラボレーションし、ミラノサローネでインスタレーションを発表した。スナーキテクチャーはアレックス・ムストネン(Alex Mustonen)とダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)によるユニット。“重要でないものを排除し、見る人が体験することによって得られるものを重視する”というコンセプトの元、アートと建築の間を行き来しながら、様々な空間・オブジェを発表してきた。14年には「カルバン・クライン(Calvin Klein)」とコラボし、ニューヨーク・マディソンアベニューにある旗艦店のウインドーディスプレイを手掛けている。COSにとってミラノサローネへは4回目の出展となる本作は、“驚き(WONDER)”“リラックス(RELAX)”“探検(EXPLORE)”という三つの要素を観る者に提供することがコンセプト。今まで固体を掘削し、洞窟を作って来たが、透明な素材を無数の帯状にカットし、それを天井から吊り下げることで別のアプローチから洞窟を完成させた。今回の展示についてスナーキテクチャーは「私達はこのインスタレーションを多くの方々に体験していただけることを楽しみにしています。最後に通る空間は静けさと驚きの要素を持っており、それを見ることで再度来場していただけることを願っています。変化し続ける空間や動く光によって、見る度に違った体験をしていただけることと思います」と話している。一方、COSメンズデザインの責任者であるマーティン・アンダーソンは「デザイン界全体からインスピレーションを得ている私達のようなブランドにとって、アートや建築との融合を計ってくれるクリエーターとのコラボレーションは、とてもエキサイティングで新鮮に感じました」とコメント。また、ウィメンズデザインの責任者であるカリン・グスタフソンは「COSのアイテムを使用しなくても、スナーキテクチャーは独特のシンプルさと思いもよらない表現方法によって、ブランドの世界観を見事に表現してくれました」と話している。
2015年04月17日博報堂は、イタリア・ミラノ市で開催される世界最大規模のデザインの祭典「ミラノサローネ」(ミラノデザインウィーク)の「TOKYO DESIGNERS WEEK in MILANO 2015」に、ソーシャルデザインプロジェクト「issue+design」とともに出展し、防災と教育に関わる3つのソーシャルデザインプロジェクトを紹介すると発表した。今回、ミラノサローネにおいて博報堂が紹介するのは、以下の3つのソーシャルデザインプロジェクトだ。1点目は、地震や津波などで被害のある地域に赴くボランティアの力を最大限活用し、被災者同氏の助け合い行動を生むために開発された"自分ができることの宣言"を促す震災復興支援ツール「できますゼッケン」(Ability Bib)。2010年度に実施された「避難所+design」を通して東日本大震災支援ツールとして開発され、気仙沼市、釜石市、石巻市など数多くの被災地で活用されたということだ。また、2点目は、スマートフォンをかざすと、動物が避難経路を示してくれるARアプリ「ココクル?Zoo」(Koko Kuru? Zoo)。津波の高さなど災害の規模が動物の種類・大きさと比例するようになっており、どのくらいの規模の災害がその場所に差し迫っているか、どちらの方向に逃げるべきかを動物が誘導してくれるという。そして3点目が、新しい体験を創造する「モノづくり」の視点から開発された「WRITE MORE: 勉強したくなる机」(WRITE MORE)。筆記音を増幅して書き手に伝えることで、聴覚を刺激し、学習の作業効率や継続意欲を高める新しい体験と価値を提供するとしている。なお、「TOKYO DESIGNERS WEEK in MILANO 2015」とは、ミラノサローネにて開催される、最先端のクリエイティブの展示イベント。"TOKYO「江戸×原宿」"というテーマには、「KawaiiからCool、江戸から東京までCreativeとTechnologyとさまざまな要素が融合し、混沌と秩序が入り乱れる"いま"の東京を表現」するという意味あいが込められているという。会場はイタリア ミラノ トルトーナ地区ほか。開催日程は4月14日~4月19日。
2015年04月06日毎年4月、イタリアのミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典「ミラノサローネ」が今年も開催される。昨年は、シチズン時計株式会社が初出展を果たし、現地コンペティションで2冠に輝くという快挙を成し遂げたことでも話題になったが、今年も新たな日本企業がこの大舞台にチャレンジする。その企業とは、建築、自動車、ディスプレイ用ガラスを中心に製造、販売を行うAGC旭硝子だ。「ミラノサローネ」へは初参加となる。出展のテーマは「GLACIER FORMATION(グレイシア・フォーメイション)」。透明なガラスへの映像投影を可能にしたガラススクリーンの新製品「Glascene™(グラシーン)」をメインに用いて、従来のデジタルサイネージの概念とは異なる、ガラスによる「情報と空間の新しい関係」を提案する。約200平方メートルの会場に、高さ約3mの「Glascene™(グラシーン)」を緻密かつダイナミックに配置することで、ガラスの質感、そしてガラスならではの透過と反射という特性を織り交ぜた新たな映像空間を演出する。クリエーションには、3組の日本人クリエイターを起用。空間デザインは、昨年デザインオフィスを共同設立した、建築家の川島範久氏と佐藤桂火氏(アーテンバーク)、演出、テクニカルディレクションには、様々な舞台や企画展で映像・照明・音響演出を手がける遠藤豊氏(ルフトツーク)、映像デザインは、アートディレクターとして活動する勅使河原一雅氏(クビビ)が担当する。AGC旭硝子では、ミラノサローネを皮切りに、情報のインターフェイスとしてガラスを用いるメディアガラスの分野において、「Glascene™(グラシーン)」と、同じく新製品で、5月にイタリアで開幕するミラノ国際博覧会では、日本館展示セクションのシーン5で「メディアテーブル」として採用された「infoverre™(インフォべール)」をさまざまな形で提案していく。情報のインターフェイスとしてのガラスの可能性を見せてくれるAGC旭硝子 ミラノサローネ2015「GLACIER FORMATION」。技術とデザインによるクリエーションが、私たちの身近な未来を変えていく。そんなデザインの胎動を感じることができる。(text:Miwa Ogata)
2015年04月03日アイシン精機は、イタリア・ミラノで4月14日~19日に開催される世界的なデザインの祭典「ミラノデザインウィーク2015」(ミラノサローネ)に出展し、「Imagine New Days」をテーマに最新のセンサー技術によるパーソナルモビリティの紹介や幻想的なインスタレーションを行うことを発表した。会場は、ミラノ・トルトーナ地区の「スーパースタジオ・ピュウ ラウンジ」。同社のミラノデザインウィークへの出展は、昨年に続き2回目の出展となる。今年の出展テーマ「Imagine New Days」は、「これからの人の暮らしを考えていこう」というデザインプロジェクトだ。同社の技術者/デザイナーと世界的に活躍するクリエイターとのコラボレーションによる2種類のパーソナルモビリティを紹介するほか、幻想的なインスタレーションを展開する。ミラノと東京を拠点に活動するデザインユニット「伊藤節+伊藤志信」とのコラボでは、同社の高度なセンサー技術を採用し、公共空間と室内空間という2つの異なる側面から「移動」にアプローチし、心と身体から暮らしを豊かにするための新たな可能性を提案する。一方、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター"fuRo"とのコラボによって開発された、3輪構成、1人乗りの電動小型モビリティ「ILY-A」を紹介するということだ。また、アーティストのクワクボリョウタにより、自動車部品とロボットアームを用いて幻想的な空間を作り上げ、同社の創造力を表現するインスタレーションを展開するという。なお「ミラノデザインウィーク」は、イタリア・ミラノにて毎年4月に開催される、世界最大規模のデザインの祭典「インターナショナル・サローネ・デル・モービレ(ミラノ国際家具見本市)」の略称(「ミラノサローネ」とも呼ばれる)。昨年は1,300以上の企業・団体が出展し、国内外から約31万2千人の来場者が訪れるなど、最先端のデザインやインテリアが集まる国際的なイベントとして、世界の注目を集めている。54回となる今年は4月14日~19日に開催される。
2015年03月25日ABLE & PARTNERS TOKYO DESIGN WEEKとデザインアソシエーションは、イタリア・ミラノで行われる国際家具見本市「ミラノサローネ」に参加し、イベント「ABLE&PARTNERS TOKYO DESIGN WEEK in MILANO 2015」を開催すると発表した。出展日程は4月14日~4月19日 10:00~20:00。会場はイタリア ミラノ トルトーナ地区 Padiglione Visconti (Via Tortona 5)。同社のミラノサローネ参加は、2014年に続き2度目。昨年は9万人以上の来場者を記録したという。今年のメインテーマは、TOKYO「江戸と原宿」で、「KawaiiからCool、江戸から東京までCreativeとTechnologyとさまざまな要素が融合し、混沌と秩序が入り乱れる"いま"の東京を表現」するという意味あいが込められている。キービジュアルはフォトグラファーにレスリー・キー、アートディレクターに増田セバスチャン、ヘアメイクに冨田ノボルといった有名クリエイター同士のコラボレーションによって制作された。また、Kawaiiの伝道師・増田セバスチャンによるアートインスタレーション「TOKYO GIRL’S ROOM by CHINTAI」、中田英寿氏がプロデュースする日本酒バー、ロス・ラブグローブら世界のトップクリエイターが浮世絵に挑戦した「Homage to UKIYOE by そごう西武」、グエナエル・ニコラ、浅葉克己らが参加する北斎漫画にインスパイアされたアート展「北斎漫画インスパイア展 in Milano by そごう西武」、ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」をはじめとした日本の最先端メディアアートの展示などのコンテンツを展開する。
2015年03月25日「トッズ(TOD’S)」はミラノサローネに合わせて、日本のデザインスタジオ「ネンド(nendo)」とコラボレーションしたメンズデッキシューズの新作「エンベロープ・ボートシューズ」を発表。それに伴い、スピガ通りにあるショップのウインドーディスプレイをnendoが手掛け、「エンベロープ・ボートシューズ」のコンセプトを道行く人にビジュアルで伝えていた。通りに面したエントランスを挟んで左右二つのウインドーを使ったディスプレイは、“タイトストリング”で封をするレザーの書類封筒が郵便受けから飛びだし、その中から出てきた紙の上にエンベロープ・ボートシューズが乗って飛んでいくというストーリー仕立て。ウインドーのコンセプトについてnendoを率いる佐藤オオキ氏は「大切な手紙を包んで遠くまで運び、人に喜びを届ける『封筒』から着想した。足を大切に包んで遠くまで運んでくれるように、喜びを届けてくれるシューズとなってほしいと表現した」という。手紙が途中からシューズに変身して飛んで行ってしまうような軽やかな演出だった。
2014年05月06日