富司純子とシム・ウンギョンがW主演を務める映画『椿の庭』が、10月開催の「第42回モスクワ国際映画祭」アウト・オブ・コンペティション部門へ正式出品されることが決定。延期されていた公開時期も来年4月に決定したことが分かった。椿が咲き誇る一軒の家に住む絹子(富司さん)と絹子の娘の忘れ形見である渚(シム・ウンギョン)、そしてそこを訪れる人々の1年間を描く本作。今回正式出品が決定した世界四大映画祭の1つ、モスクワ国際映画祭は、1935年に創設された世界的にも由緒ある国際映画祭。これまで日本からも幅広い世代の監督の作品が出品されてきた。今年は開催時期を例年より大きく後ろ倒しし、10月1日(木)から8日(木)まで開催される。本作の主演を務めた富司さんは「公開決定、モスクワ国際映画祭出品に嬉しく思っております。フィルム撮影でのカメラアングル、自然光での照明、すべてが美しく素晴らしい映像です。国内外一人でも多くの方にご覧頂き、愛されることを祈っております」と喜び、シム・ウンギョンも「来年の始まりを『椿の庭』と共に出来ることが、感慨深いです。皆さんにとって、安らぎの時間になりますように願っております」と話す。写真界の巨匠で本作の監督を務めた上田義彦は、公開延期当初はとてもショックを受けたと言い、「世界中がコロナ禍の渦中で喘いでいる状況を目の当たりにして、これは致し方のないこととして胸に収めておりましたが、この程、来年4月に再度公開が決まり、また、時を同じくしてモスクワ国際映画祭に出品が決まり、とても嬉しく想っております」と心境を明かし、出演した鈴木京香は「ぜひ沢山の方々に観ていただきたいと思っています」とコメントを寄せた。『椿の庭』は2021年4月、シネスイッチ銀座ほかにて順次公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:椿の庭 近日公開©2020 “The garden of Camellia” Film Partners
2020年09月04日劇団EXILEのメンバーが総出演した、SABU監督の映画『jam』が25日(現地時間)、モスクワ国際映画祭でロシア批評家協会賞を受賞した。同作は、EXILE HIROプロデュースによる、鬼才・SABU監督の最新作で、劇団EXILEが総出演する。ファンの一人・雅子(筒井真理子)に付きまとわれている場末のアイドル演歌歌手・ヒロシ(青柳)、大切な彼女が瀕死の重傷を負ってしまい“善いこと”貯金をすれば彼女の意識が戻るのではないかと信じるタケル(町田)、刑務所からシャバに戻りやくざに復讐を仕掛けるテツオ(鈴木)、3人の人生が交錯する。世界四大映画祭(カンヌ、ベルリン、 ヴェネチア、モスクワ)の1つ、モスクワ国際映画祭の正式コンペティション部門に正式出品された同作。ロシア批評家協会賞の受賞は日本人監督初であり、世界各国からの問い合わせが一気に増えているという。日本の公開(2018年12月1日)以降も、台湾、イタリア、中国、北米などの映画祭から熱烈オファーにより、今後も映画祭巡業していく予定。現在開催中の ヨーロッパ最大のアジア映画祭であるウディネ・ファーイースト映画祭では、1,200人の観衆が集まりスタンディング・オベーションの中、映画祭ディレクターであるサブリナ・バラチェッティが 「”SABU”というジャンルでしかくくれない本作、次に何が起こるか わからないサプライズが最後まで続き、世界共通でエキサイトする作品」とコメントを残した。世界最古のエンタメ業界紙ハリウッド・ レポーターも「何が起こるかわからない、ストーリー展開。こんな自由で緻密なオリジナル映画が作られる日本映画界、まだまだ今後が楽しみ」とコメントするなど、注目を受けている。6月19日に、Blu-ray&DVDが発売予定。
2019年04月30日JALグループは1月20日、2016年度の国際線・国内線の路線便数計画を発表。国際線は成田=モスクワ線を増便するほか、11月13日に起きたパリ同時多発テロの影響で1月12日より運休となっていた成田=パリ線に関して3月15日まで運休期間を延長するとともに、同便を3月27日からスケジュール変更する。国際線については、週3便で運航している成田=モスクワ線を、4~6月は週1便増便して4便体制、7~10月は週5便体制とする。また、「ひとクラス上の最高品質」をテーマにした「SKY SUITE」機材による運航路線を拡大するとともに、プレミアムエコノミーサービスを実施する路線を増やす。国内線については、「ひとつ先のスタンダード」をテーマとしている「JAL SKY NEXT」サービスを羽田発着路線を中心に拡大展開し、季節需要に適合した運航を実施する。また、「クラスJ」を設定した新機材・エンブラエル190型機を伊丹=鹿児島線をはじめ順次展開し、大阪発着路線でも快適性の向上を図る。なお、2014年度に配分された「羽田空港政策コンテスト枠」で運航している羽田=山形線は、国土交通省より2016年度以降、3年間の羽田発着枠延長配分を受けたことから、1日2便運航を継続する。そのほかの地方路線については、2014年度から再開している季節運航路線を2015年度と同規模にて運航する。また一部路線については、プロペラ機材からリージョナルジェット機材へ変更する。沖縄圏域の離島間運航では、貨物室を従来機に比べ2.5倍以上に拡張したボンバルディアDHC-8-400型機のカーゴ・コンビ仕様を定期路線に就航させる。
2016年01月21日高良健吾&尾野真千子が出演する『そこのみにて輝く』の呉美保監督最新作『きみはいい子』が、6月19日~26日(現地時間)にて開催された「第37回モスクワ国際映画祭」にて、NETPAC賞(The Network for the Promotion of Asian Cinema / 最優秀アジア映画賞)を受賞したことが明らかとなった。まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野(高良健吾)。近所のママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去をもつ雅美(尾野真千子)。他人と会話をかわすのは、登下校の途中で挨拶をしてくれる名前も知らない小学生のみ、最近感じはじめた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ(喜多道枝)。とあるひとつの街に暮らし、さまざまな局面で交差しながら生きているおとなと子どもたち。悩みや問題を抱えて生きる彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし、小さな一歩を踏み出す姿を、真摯にそして丁寧に映し出す再生と希望の物語。前作『そこのみにて光輝く』で、モントリオール世界映画祭最優秀監督賞をはじめキネマ旬報ベストテン監督賞など、あわせて41もの映画賞に輝いた呉監督が、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞第4位に輝いた中脇初枝の名著を映画化した本作。虐待やいじめ、独居老人といった現代社会における子どもと大人の問題を描きながらも、「ひとがひとを愛するということ」を真摯に、丁寧に紡ぎあげている。モスクワ国際映画祭には、呉監督とエグゼクティブ・プロデューサーの川村英己が参加し、23日に現地で会見を実施。本作のテーマについて質問を受けた監督は「これは世界の誰にでも当てはまるテーマなんじゃないかと思っている。ひとつでも救いになったり、何かの一歩になるきっかけになれば」とコメントしている。監督の言葉を示す通り、翌24日の公式上映終了後には呉監督のもとに大勢の観客が駆け寄り、「この映画を世界中のひとたちに観てほしい!」、「これは世界中、どこの国にでも当てはまる」と、本作のテーマに深く共感する感想を興奮気味に伝えていたそう。呉監督をはじめキャストの高良さん、尾野さんは27日に開催される本作の初日舞台挨拶に参加予定だ。『きみはいい子』は6月27日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:きみはいい子 2015年6月27日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「きみはいい子」製作委員会
2015年06月26日『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』の山下敦弘監督が、「関ジャニ∞」の渋谷すばる、二階堂ふみを主演に迎えた音楽映画『味園ユニバース』が、モスクワ国際映画祭で上映されることが決定した。渋谷さんの単独初主演ながら、日本国内では興行収入2億5千万円を超えるスマッシュヒットを記録した本作は、現時点で世界11か国、12の映画祭での上映が決定しており、各国で高い評価を得ている。本作を観た海外メディアは「この年の日本映画の中で最も人々の感情に訴えかける映画だ」と高評価。今回上映が決まったモスクワ映画祭は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと並び、世界4大映画祭のひとつ。本作は、同映画祭の中でも最も歴史があり、世界で注目を受ける優れた作品が上映される人気部門のひとつである「8 1/2 films部門」に出品されることが決定している。今回の出品決定を受けて、渋谷さん、二階堂さん、山下監督からコメントが届いている。■渋谷すばる「世界中の人が見てくれているなんて、嘘みたいです(笑)。実感が沸きませんが、自分だけでなく、監督を中心にみんなで作った作品なので、嬉しいですね。いままで音楽という道にこだわって仕事をしてきましたが、本作への出演が、音楽以外のフィールドにも自分の視野を広げる良い機会になり、ほかのことにも挑戦したいと思うようになりました」■二階堂ふみ「『味園ユニバース』という作品が沢山の方々に見て頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます」■山下敦弘「ロシアでの上映というのが自分の監督した映画としては初めてなので、どう受け入れられるのか、少しドキドキしていますが、とにかく、渋谷くん・二階堂・赤犬が一人でも多くの人たちに観てもらえる事が、とても嬉しいです」『味園ユニバース』は8月19日(水)よりDVD&ブルーレイ発売開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:味園ユニバース 2015年2月14日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2015『味園ユニバース』製作委員会
2015年06月12日中村蒼が主演する『春子超常現象研究所』が、第37回モスクワ国際映画祭「Official Out of Competition」部門で上映されることがこのほど決定した。長編デビュー作『さまよう小指』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014で最高賞、シネガーアワードを受賞した竹葉リサ監督の最新作である『春子超常現象研究所』。ある日突然、心と体を持ってしまったテレビ男と春子、そしてそれを取り巻く個性あふれるキャラクターたちが騒動を巻き起こす異色のコメディーだ。主演のテレビ男を演じる中村蒼は、『東京難民』『トワイライトささらさや』や、NHK大河ドラマ「八重の桜」、TBS連続ドラマ「アリスの棘」、テレビ東京スペシャルドラマ「永遠の0」など、数多くの話題作に出演。さらに、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015ではニューウェーブ賞を受賞し、最も注目されている若手演技派俳優のひとり。今年は既に7月と10月に「本棚食堂」の続編、10月には映画の続編ドラマ「図書館戦争BOOK OF MEMORIES」へ出演することが決定している。ヒロインである春子を演じるのは、「第7回ミスTGC」で準グランプリに輝き、女性ファッション誌「non-no」の専属モデルを経て、現在トップモデル、女優として活躍する野崎萌香。ほかにも、女芸人として活躍する一方女優としてもキャリアを重ねる青木さやかや、タレント・歌手であり俳優としても活躍するブラザートムなど、個性的なキャストが名を連ねる。また本作の衣装を、アイドルグループ「でんぱ組.inc」の衣装を手掛け、東京・パリ・ミラノの3都市でコレクションを発表するMikio Sakabeが担当。日本のアニメ・マンガの要素を取り入れ、東京ファッションシーンの新鋭デザイナーとして注目を集める彼女が、映画の衣装監督を務めるのは今回が初であり、ファッション界から早くも注目されはじめている。また、今回の決定にあてて、中村さんと竹葉監督からコメントが届いている。<中村蒼>『春子超常現象研究所』モスクワ国際映画祭で上映です! まさかこんなことになるとは! まさに超常現象!!監督!スタッフの皆さん ! おめでとうございますー!!<竹葉リサ>モスクワ映画祭といえば、世界四大映画祭。「四」という数字って、カルト的でこの作品にあっていてとても光栄です。「春子超常現象研究所」は、ロッテルダム国際映画祭、香港国際映画祭、そのほか、北米の映画祭をこの春まわってきました。それぞれ国によってリアクションが様々で、独特な会場のネルギーを感じる事ができ毎回毎回、楽しくてイキそうでした。中村蒼さんのお芝居に対する評価の高さが万国共通だったとか、野崎萌香さんのありえない可愛さは人種を問わなかったとか、現地で熱狂的なファンの方々に囲まれて、各国のカルトな波動をミシミシとうけた2015年春でした。様々な文化圏で「トリッピーな映画」として愛されはじめている「春子超常現象研究所」ですが、天下のボリジョイサーカスや猫のサーカス、アバンギャルドポエムが盛んなロシアで、コアなファンをクリティカルヒットしてこようと思います!未知なる文化圏へ。ピロシキ食べて、たのも~う!!正統派イケメンを封印した中村さんが演じるテレビ男や、女性監督ならではのポップな演出や小道具が見どころの本作。今年のロッテルダム映画祭でも絶賛された本作に、モスクワの観客がどんな反応を示すか、大いに期待がかかる。(text:cinemacafe.net)
2015年06月09日国立モスクワ音楽劇場バレエが5月20日(木)から24日(日)まで、『エスメラルダ』『白鳥の湖』を上演する。公演に先駆けて19日に行われたリハーサルの現場に潜入した。国立モスクワ音楽劇場バレエ チケット情報リハーサル開始前。イーゴリ・ゼレンスキー芸術監督が、バレエ団スーパーバイザーのアンドレイ・ウヴァーロフと、オケピットの前で立ち話をしている。舞台上には、本番の衣裳の下にレッスン着をつけたダンサーたち。踊りの確認に余念がない。ほどなくゼレンスキーがマイクでスタートを告げ、ウヴァーロフとともに客席に着くと、オケピットの指揮者がタクトを振り下ろし、リハーサルが始まった。セーヌ川を描いた幕と共に、これから始まる激動のドラマを示唆するように、力強い音楽が流れる。幕が上がると、小さな女の子を抱きかかえた母親がよろよろと登場し、聖母子像のふもとで眠り込む。するとジプシーたちが現れ、女の子を連れ去ってしまう。目を覚ました母は半狂乱で娘を探しまわるが見つからない。像に向かって振り上げかけた拳を自ら下ろし、悲嘆に暮れる母。この場面こそ全ての発端だ。女の子は成長して、タイトルロールのエスメラルダとなる。続いて舞台は10数年後、祭りで賑わうノートルダム寺院前の広場に。この場面の特徴は、大勢のダンサーたちが、ひとまとまりの群舞としてではなく、町の人々として一人一人独立した演技や踊りを展開すること。演技理論として演劇界・映画界に大きな影響を与えている “スタニスラフキー・システム”と縁の深いバレエ団ならではと言えるかもしれない。東京文化会館大ホールの舞台全体にパリの広場の活気を再現するべく、バレエマスターのミハイル・クラピーヴィンが客席と舞台を行き来し、ダンサーたちの動きや立ち位置を細かく指示。一方、バレエミストレスのマルガリータ・ドロズドーワは客席最前列から、主にソリストたちを指導する。さらに、指揮者がダンサーに曲のカウントを確かめるなど、最終調整に取り組むバレエ団の白熱した空気が伝わって来た。広場で踊る美しいヒロイン、エスメラルダに、聖職者ながら欲望をぎらつかせるフロロが目をつけ、せむし男カジモドに命じて誘拐させようとするが、フェビュス隊長がこれを阻止し、フェビュスとエスメラルダは恋に落ちる。エスメラルダとフェビュスをメインで踊っていたのは、20日昼のキャスト、オクサーナ・カルダシュとイワン・ミハリョフだったが、袖の近くで同日夜に踊るナターリヤ・ソーモワとゲオルギー・スミレフスキも振りを確認。同じ動きをする彼らを見比べることで、体型や踊りの質、タイミングの取り方などが全く違うことが、改めてよくわかる。どちらの活躍も楽しみだ。堅牢・重厚な美術に、ダンサーたちの躍動する身体が映える、モスクワ音楽劇場バレエの舞台。そのドラマティックな世界にどっぷりと浸かりたい。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2015年05月20日俳優の高良健吾と女優の尾野真千子が主演する、呉美保監督作『きみはいい子』(6月27日公開)が、6月19日から26日まで開催される第37回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門に、日本映画では唯一出品されることが19日、わかった。同映画祭は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと並ぶ世界四大映画祭の1つとして知られ、ロシアのモスクワで開かれている。近年では、2013年に『さよなら渓谷』(大森立嗣監督)が審査員特別賞を、そして昨年は『私の男』(熊切和嘉監督)が金賞、最優秀男優賞を浅野忠信が受賞。呉監督は、前作『そこのみにて光輝く』でのモントリオール世界映画祭最優秀監督賞に続いての国際映画祭での受賞となるか、注目が集まる。呉監督は今回の選出を受け、「日本の、どこにでもある町の、どこにでもいる人を描きながら、この映画はもしかしたら、世界のどこかのだれかにも通じるのではと、その『だれか』にこそ見てもらえたらと、こっそり思っていました」と明かす。そして、「日本での公開直前に、モスクワでのコンペ上映だなんて、ワクワクさせてもらえることに心から感謝です」とコメントを寄せた。本作は、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞4位に輝いた同名小説(著:中脇初枝)が原作。子供にまつわる現代の問題をはらみながらも人が人を愛することについて描き、高良は問題に真っ向から立ち向かえない新米教師、尾野は自身も同様の経験をしているにもかかわらず子どもに手をあげてしまう母親を演じる。(C)2015「きみはいい子」製作委員会
2015年05月19日6月19日~26日に開催される第37回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門に、『そこのみにて輝く』の呉美保監督最新作『きみはいい子』が、日本で唯一の出品作品に選出されたことが、このほど明らかとなった。まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野(高良健吾)。近所のママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去をもつ雅美(尾野真千子)。他人と会話をかわすのは、登下校の途中で挨拶をしてくれる名前も知らない小学生のみ、最近感じはじめた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ(喜多道枝)。とあるひとつの街に暮らし、さまざまな局面で交差しながら生きているおとなと子どもたち。悩みや問題を抱えて生きる彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし、小さな一歩を踏み出す姿を、真摯にそして丁寧に映し出す再生と希望の物語。綾野剛を主演に迎えた『そこのみにて光輝く』で、モントリオール世界映画祭最優秀監督賞を始めキネマ旬報ベストテン監督賞など昨年度の日本映画賞を総なめにした呉美保監督が、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞第4位に輝いた中脇初枝の名著を映画化する『きみはいい子』。マスコミ試写会では「号泣しました」「今年のナンバーワン!」「家族をつくりたくなりました」などといったと感動と称賛の声が沸き、詩人の谷川俊太郎やジャーナリストの増田ユリヤといった各界著名人からも絶賛の声が上がるなど、大きな注目を集めている。モスクワ国際映画祭では、近年日本からの出品作品として2013年に『さよなら渓谷』(大森立嗣監督)が審査員特別賞、昨年は『私の男』(熊切和嘉監督)が金賞、最優秀男優賞(浅野忠信)を受賞している。今回の出品決定にあてて、呉監督は「日本の、どこにでもある町の、どこにでもいる人を描きながら、この映画はもしかしたら、世界のどこかのだれかにも通じるのではと、その“だれ”かにこそ見てもらえたらと、こっそり思っていました。モスクワ映画祭コンペティション部門への出品が決まったとお聞きし、そんなわたしの願いが早くも通じたようで、とってもうれしいです。日本での公開直前に、モスクワでのコンペ上映だなんて、ワクワクさせてもらえることに心から感謝です」とコメントしている。ディスコミュニケーションが叫ばれる現代社会における子どもとおとなの問題を描きながらも、「ひとがひとを愛するということ」を真摯に、丁寧に紡ぎあげた本作。今回の出品で、呉美保監督にとっては前作『そこのみにて光輝く』に続く国際映画祭での受賞となるか、大きな期待がかかる。『きみはいい子』は、6月27日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:きみはいい子 2015年6月27日より、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「きみはいい子」製作委員会
2015年05月19日マツダは25日、8月29日から9月9日の期間に開催される『2012年モスクワモーターショー』(Moscow International Automobile Salon 2012)にて、5年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「Mazda6」(日本名 : マツダ アテンザ)のセダンモデルを世界初公開すると発表した。同車は、ダイナミック性能、環境・安全性能、デザインなどすべての領域において、同社の技術とこだわりの粋を尽くしたという、新生マツダを体現するフラッグシップモデル。CDセグメントのクルマに求められる品格、様式、質感、快適性を備えながら、あらゆる領域でマツダDNAの核心「意のままに軽快に操る歓び」を追求したとのこと。また、同車は「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動-Soul of Motion」を全面採用した新世代商品の第二弾であり、同社独自の減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」(アイ・イーループ)搭載第一弾でもある。今回モスクワモーターショーに展示する新型Mazda6(ロシア仕様車)セダンモデルは、直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」と6速オートマチックトランスミッション「SKYACTIV-Drive」を搭載する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月25日ロシアが生んだ世界的ヴィオラ奏者、指揮者のユーリ・バシュメットが、2008年度グラミー賞に輝いた弦楽オーケストラ、モスクワ・ソロイスツを率いて来日。5月28日(月)に一夜限りの公演を東京オペラシティで開催する。「ユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ」の公演情報数々の国際音楽コンクールで優勝し、タイムズ紙(ロンドン)から「疑いもなく、世界で最も偉大な音楽家のひとり」と評されたバシュメット。ソロ楽器としてスポットを浴びることが少なかったヴィオラの魅力を世界に広め、彼の登場以前と以後で、ヴィオラという楽器の在り方が変わったといわれるほど。現代のクラシック音楽界における影響は計り知れない。これまで毎年のように日本を訪れ、多くの友人との親交を深めてきたというバシュメット。昨年の東日本大震災発生後、多くの海外アーティストの日本公演がキャンセルとなる中、モスクワ・ソロイスツを率い、予定通り5月にツアーを実施。その際「この苦難を乗り越えようと、勇気と誇りを胸に闘う日本の人々を見て、日本を愛する気持ちを、これまで以上に強くした」とメッセージを寄せている。今回のコンサートは、上海、北京、シンガポール、東京を巡るアジアツアーのファイナル。国際的に活躍するソプラノ歌手・森麻季もソリストとして参加。収益金の一部は東日本大震災の被災地支援のために寄付され、東北の復興に役立てられる予定だ。ユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ チャリティコンサートは、5月28日(月)に東京オペラシティ コンサートホールで開催。チケットは発売中。
2012年05月18日