日本でもハートウォーミングなヒューマンコメディとしてスマッシュヒットを飛ばした映画『フル・モンティ』。この度、主人公ガズ役のロバート・カーライルをはじめ、6人のメインキャスト全員が再集結した新たなコメディドラマシリーズがディズニープラスのスターにて6月14日(水)より配信決定。少しも変わっていない(!?)オヤジたちの日本語版予告編も解禁となった。失業でお金に困った中年オヤジ6人がストリップショーで一攫千金を狙うという意表を突くストーリーで、1997年に英国で大ヒットとなり、英国アカデミー賞作品賞&主演男優賞(ロバート・カーライル)受賞、米アカデミー賞作曲賞を受賞した『フル・モンティ』。本シリーズは、映画の25年後の設定で、舞台は同じく英国のシェフィールド。工業は廃れ、医療、教育、雇用も崩壊しつつある状況下で、深い絆で結ばれている仲間たちが崖っぷちで生きる様子をユーモアたっぷりに描いていく。あれから25年、相変わらず珍騒動を繰り広げていた彼らだったが、ある悲劇に見舞われ、大切な友達のため再び一致団結することになる。今回解禁されたのは、25年の歳月を感じさせながらも、まだまだやる気満々のガズを筆頭に、お馴染みのキャストや新たな登場人物たちが映ったキービジュアル。同時に公開された予告編でも、25年経っても変わらず仲良さそうな仲間たちが映し出されているが、それぞれに問題を抱えているようで、ガズ自身もティーンエイジャーになった娘との関係に苦労している様子が見える。それでも「派手にやろう」「すごい復活になるぞ」というセリフが彼らの大活躍を予感させる。キャストには、息子の親権を取り戻そうと奮闘する主人公ガズ役に『トレインスポッティング』のロバート・カーライル、ガズの親友デイヴ役にはマーク・アディ。ガズの元上司で無理やりストリップに参加させられるジェラルド役のトム・ウィルキンソン。失業後に自殺未遂を起こすがガズに命を救われたロンパー役のスティーブ・ヒューイソン。ダンスが得意なホース役のポール・バーバー、ダンスは苦手でも仲間入りしたガイ役のヒューゴ・スピアーが勢ぞろい。さらにガズの息子ネイサン役のウィリアム・スネイプも再出演する。そして新たに加わるのは、主人公ガズのティーンエイジャーの娘デスティニー役に新星タリサ・ウィング、ロンパーの夫デニス役にはポール・クレイトン、ガズたちにアドバイスを受けるダレン役にマイルズ・ジャップ、才能あるグラフィティ・アーティスト役にアーノルド・オーチェンら。映画版オリジナルキャストたちと新旧アンサンブルを奏でていく。脚本は映画版でも脚本を担当し、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞脚色賞を受賞したサイモン・ビューフォイ。製作総指揮には映画版でも製作を担当し、英国アカデミー賞作品賞受賞、米アカデミー賞作品賞ノミネートの経歴をもつウベルト・パゾリーニ。なお、ディズニープラス スターではオリジナル映画『フル・モンティ』も配信中だ。「フル・モンティ」は6月14日(水)よりディズニープラス スターにて独占配信開始。(text:cinemacafe.net)
2023年05月19日映画「ジェームズ・ボンド」シリーズのテーマ曲「James Bond Theme」を作曲したモンティ・ノーマンさんが94歳で死去したと、オフィシャルサイト「montynorman.com」が次のように公表した。「2022年7月11日、短期間の闘病の末にモンティ・ノーマンが亡くなったことを悲しみと共にお知らせ致します」ノーマンさんは、プロデューサーのアルバート・“カビー”・ブロッコリにテーマ曲の制作を依頼され、完成した曲は1962年に米国で公開されたシリーズ第一作となる『007/ドクター・ノオ』で使用された。イントロの有名なリフは、上演に至らなかったミュージカル『ビスワス氏の家』のために書いたものの焼き直しで、シタールからエレクトリックギターに変更したことでスパイ映画の緊張感を効果的に演出している。このテーマ曲はその後、全てのシリーズで使われることとなった。ABC NEWSによると、ブロッコリが作曲家のジョン・バリーにテーマ曲の編曲を依頼し、演奏もジョン・バリーオーケストラが担当したため、世界的にバリーが作曲者だと長らく認識されていたという。1997年に英SUnday Times紙が、テーマ曲をバリーが作曲したとする記事を掲載し、これを不服としたノーマンさんは名誉毀損で提訴。2001年にノーマンさんが勝訴し、3万ポンドの損害賠償を勝ち取っている。
2022年07月12日山田孝之と賀来賢人が出演し、福田雄一が演出を手掛けたミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」のドキュメンタリー映像が5月31日(月)~6月6日(日)まで、Theatreliveにて配信されることが決定した。本作は、“コメディ界のビートルズ”と称されるイギリスの人気コメディ・グループ「モンティ・パイソン」の大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を基に作られたミュージカル作品。ドキュメンタリー映像では、ポスター撮影から大千穐楽までの241日をふり返っている。初めて衣装を着たときの様子から、あの奇跡の歌声が生まれた瞬間など、余すところなくまとめられている。また、山田さん扮するアーサー王とパッツィ(矢本悠馬)が出番前に毎回行なっていた“とある儀式”や、ニッの騎士や吉田(賀来さん)の大掛かりな変身の様子など、本邦初公開の貴重映像も見逃せない。そして、キャストからのコメントやインタビュー、座長・山田さんの公演中のとある1日にも密着している。視聴チケットは、5月27日(木)まで現在先行販売中。一般販売は5月28日(金)0時からスタートする。さらに、公演パンフレット未収録の写真を収めた豪華ビジュアルブックの販売も決定。付録として、配信版ドキュメンタリー映像の全編収録に加え、上演期間中のアフターイベントの模様など、配信版では見られない映像も格納された特典DVD映像が付いてくる。DVDでは小関裕太&三浦宏規&長谷川忍(シソンヌ)による副音声の解説も必聴だ。ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」のドキュメンタリー映像は5月31日(月)10時~6月6日(日)23時59分Theatreliveにて配信。ドキュメンタリーDVD付ビジュアルブックは5月28日(金)12時~6月10日(木)23時59分先行販売、以降は通常販売。(cinemacafe.net)
2021年05月26日「きかんしゃトーマス」シリーズの劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー!』(3月26日公開)で、日本から来た世界最速の超特急・ケンジ役を演じている俳優の賀来賢人にインタビュー。2児の父でもあるが、「仲間で協力することの大切さを教えてくれる『きかんしゃトーマス』は、子供たちにも伝わるといいなと思うテーマが詰まっている」と父親としても本作の魅力に惚れ惚れ。「遊びでも仕事でも、子供たちに『パパ、楽しそうだな』と思ってもらえるような生き方をしたい」という子育てのモットーや、俳優業に抱く“ワクワク感”を語ってくれた。「子どもが楽しめる作品に携わるのは大好き」未来の発明ショーのために、世界中の発明家たちがソドー島に大集合。トーマスがショーを盛り上げようと奮闘する中、思わぬ大騒動が巻き起こる様を描く。ケンジ役のオファーが舞い込み、賀来は「僕と顔が似ていたので、ケンジに親近感がわいて。これは受けなければと不思議な使命感もわいてきました」と楽しそうににっこり。2児の父親となり「子供向けの作品に触れる機会が増えた」そうで、「そういった作品を見ていると、小細工なしで、子供たちが100パーセント楽しめるような内容になっているなと感じるんです。エンタメとして、これほど素敵なものはないなと思う。だからこそ、子供も楽しめる作品に携わるのは大好きなんです」と喜びと共に飛び込んだ。『ライオン・キング』の主人公・シンバに続いて、賀来にとって2度目の声優業への挑戦。「声の仕事は、技術的にとても難しい。プロの方々のすごさを、いつも思い知らされています」と苦労もつきもののようだが、「今まで僕が演じた役柄の中で、一番の好青年」というケンジを演じるうえでは、「ケンジと同じ表情をしながら演じてみると、表情筋がリンクして、うまく雰囲気がつかめるような気がしました」とあらゆる学びがあったそう。実は役者としてさまざまなキャラクターに臨む際にも、賀来がもっとも大事にしているのが「声」なのだとか。「どんな役でも、まず台本を読んで『どういう声でいこうかな』と声から探し始めるんです。僕は柄本時生と仲が良いのですが、時生も親父さんから『その役の声を探せ』とずっと言われていたそうなんです。役作りの方法は人によってさまざまだと思いますが、僕は“声を探す”という作業が一番、時間がかかります。だからこそ、声の表現はとても大事だと思っているし、今回のような声のお仕事はとても勉強にもなります」と語る。子供とは対等な目線を意識「きちんと話すように」日本から、トーマスたちが暮らすソドー島にやって来た世界最速の超特急・ケンジ。劇中では、トーマスたちが彼を温かく迎える様子が描かれている。賀来は「仲間で協力することや、仲間を受け入れることの大切さを教えてくれる。しかも決して、押し付けがましくないんです。子供たちにも伝わるといいなと思うテーマが詰まっていると思います」と父親目線で感じる魅力について吐露。自身の子供にも、今回「きかんしゃトーマス」の映画に参加が叶ったことを伝えたそうだが、「『あ! そう!』みたいな反応でした(笑)。まだ僕が何の仕事をしているのかよくわかってないみたい」とのこと。「テレビを観ていて僕が出ていると、『パパだ、パパだ』と言っています。『パパは、お仕事でいろいろな人になって、“なになにごっこ”みたいなことをしているんだよ』と説明しても、やっぱりよくわからないみたいで。ただ、僕がツッパリだとはわかっているみたい(笑)」と『今日から俺は!!』で賀来が演じているツッパリ高校生・三橋と同一人物だということはわかっている様子。子供たちにたくさんのことを教えてくれる本シリーズだが、賀来が子育てにおいて大切にしていることとはどのようなものだろうか。「“きちんと話すこと”を心がけています。適当に話していると、それもすべて子供にはわかってしまうもの。子供扱いせずに、対等な目線で触れ合うことが大事なのかなと思っています」。さらに「子供って、見たことを真似してしまうから、自分を律するようになったかもしれません。“こういう人になりたい”という姿を見せられたら、すごくいいですよね。そういった意味では、遊びでも仕事でも、子供たちに『パパ、楽しそうだな』って思ってもらえるのが、一番かな。『パパ、つまらなそうだな』とは思われたくない。そのために常に、ワクワクしていたいです」と子供たちが、あらゆる原動力になっているようだ。コロナ禍で噛み締めた仲間との出会い、家族の大切さ映画やドラマ、舞台と、コメディからシリアスな作品まで、幅広く活躍している賀来。「昔は、仕事について、愚痴を言ってしまっていた時期もあります」と告白しつつ、「自分は何をやりたいんだろうと整理するようになったり、ワクワクすることも増えてきた」と仕事への充実感を明かす。「役者の仕事って、どんなに経験を積んだとしても、またゼロから新しいものを覚えて、新しい人たちと仕事をして、新しいものを作っていくことの繰り返し。しんどいこともあります」と苦笑い。「舞台をやらせていただくようになって、お客さんの反応を目の当たりにできるようになってからは、少し自分に自信が持てるようになったかもしれません。昨年は、舞台(ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』)に立たせていただくことができたんですが、“やれるかどうかわからない”という中でも、みんなで協力して、一生懸命に作り上げて、全公演やり切ったことも、とてもいい思い出になりました」と目を細め、「喜劇だったので、お客さんの笑顔を見ることもできました。僕自身、ものすごくそれに救われて。この仕事をやっている意味がわかりました」と力強く語る。コロナ禍で、「考え方がよりシンプルになった」とも。「本当に僕は仲間や先輩、そして出会いに恵まれているなとも思いました。働くということは、自分のためだけでなく、家族のためでもあるんだと改めて気づいた部分もあります。30代もワクワクすることを探しながら、表現の世界を楽しんでいきたいです」とさらに前を向いていた。■賀来賢人1989年7月3日生まれ、東京都出身。2007年、映画『神童』で俳優デビュー。2009年、映画『銀色の雨』で初主演を務める。ドラマ『半沢直樹』(TBS/2020年)、映画『今日から俺は!!劇場版』2020年、映画『新解釈・三國志』(2020年)など数々の作品で個性を発揮し、映画やドラマ、舞台と幅広く活躍している。2021年には、第45回エランドール賞新人賞を受賞。
2021年03月26日「はい、全員優勝ー!」と声高らかに、勝利のラッパを吹き鳴らしたくなる。主演の山田孝之“王様”を筆頭に、仕込みかアドリブか、キワキワ路線を攻めるでお馴染みの演出家・福田雄一がタッグを組んだミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が絶賛、大阪・オリックス劇場で開幕中だ。出演者が全30曲、生オーケストラの演奏で歌い踊る。お気楽なのに見応えたっぷり、聴きごたえ満点な約3時間が楽しめる。ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」featuring SPAM(R)の公演・チケット情報本作は、福田監督が敬愛する『コメディ界のビートルズ』こと、イギリスの人気コメディ・グループ“モンティ・パイソン”の大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を元にミュージカル化したもの。メンバーのエリック・アイドルが脚本・作詞を手掛け、2005年にブロードウェイ初演。奇抜な発想で本場の観客から爆笑をさらい、トニー賞14部門ノミネート、最優秀ミュージカル賞を含む3部門を受賞した、紛れもない名作だ。日本では福田演出で2012年初演、2015年再演を経て、この度キャストを一新し、6年ぶり3度目の上演が実現した。ヨーロッパの有名な物語『アーサー王と円卓の騎士』をモチーフにした……、あたりですでに瞼が重くなり始めた嬢ちゃん、坊ちゃん、歴史や古典が苦手でも大丈夫。「アーサー王が忠誠を誓った騎士たちと聖杯探しの旅に出る」と、順調に進めば5分程度(は言い過ぎにしても)で終わる単純な物語を約3時間の超大作たらしめる理由は、その大半がコントで構成されているから。しかも通常は台詞の変更が認められにくいブロードウェイ作品にあって、「笑いにこそ文化の違いが出やすい」とお察しのエリック・アイドル様から、アレンジ許可が下りているというから凄い。当然、日本の時事ネタ満載の本作は、言うなれば「福田雄一お笑いショー」。そう断言できるかは、ぜひ劇場で確認してほしい。主演の山田孝之はどんな小ネタもイケボと真顔で対応、その頑なさが笑いを誘う。新妻聖子はドーム級の声量で、頓珍漢な歌詞も一大ミュージカルソングに仕立てる凄技を連発。賀来賢人はそろそろ俳優兼芸人としても異論はなさそうなほどの尺を任され、しっかり期待に応える活躍ぶり。安心感では、お笑いコンビ「シソンヌ」の存在が頼もしい。じろうと長谷川忍のテンポ感が物語に弾みを付けるから、何事も「初めまして」な矢本悠馬、小関裕太、三浦宏規らと絡む場面は想像以上に見もの。予測不可能な緊張感が伝わり、違った意味で見応えがある。全編を通し、演者自身が作品を楽しんでいるのが伝わってくる。ライブ感溢れる演出で、笑う楽しさを味わわせてくれる。大阪公演は2月23日(火・祝)までオリックス劇場にて上演中。取材・文:石橋法子
2021年02月19日映画『銀魂』『新解釈・三國志』やドラマ『今日から俺は!!』『親バカ青春白書』などのヒット作で知られる映画監督にして、『ブロードウェイと銃弾』『プロデューサーズ』など数々の名作ミュージカルの日本版を手がけてきた演出家でもあるコメディ作家、福田雄一。それぞれに別のファンを持つ、彼のふたつの顔を結び付けることになるであろう舞台が、本日1月18日(月)に東京建物Brillia HALLで開幕。ミュージカル演出家としてのデビュー作(2012年初演)に、監督としての出世作「勇者ヨシヒコ」シリーズ(2011~16年放送)でヨシヒコを演じた山田孝之が主演する、『モンティ・パイソンのSPAMALOT』再々演だ。イギリスの伝説的コメディ集団モンティ・パイソンの大ヒット映画、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』を原作に、メンバーのひとりであるエリック・アイドルが自ら脚本と音楽を手がけてミュージカル化し、2005年にトニー賞を受賞した『SPAMALOT』。福田にとっては、この映画を元ネタとして「ヨシヒコ」を作り、そしてこの舞台版をブロードウェイで観たことがきっかけでミュージカル演出家となった、まさに因縁の作品だ。従来の翻訳作品にはなかった革新的な笑いで日本ミュージカル界に衝撃を与えた福田版『SPAMALOT』は、ユースケ・サンタマリア、池田成志、ムロツヨシら初演組を多く残したキャストにより2015年に再演。6年の時を経て、今回キャストを一新しての上演となる。山田が演じるのは、“元ネタ”であるが故に、ヨシヒコと似たところのあるアーサー王。池田の怪演が伝説と化しているランスロット役には、初演には別の役で出演していた賀来賢人が挑む。また、ミュージカル界のディーヴァ、新妻聖子が福田作品に初参戦することも大きな話題。そのほか、“福田組”常連の矢本悠馬とシソンヌ(じろう、長谷川忍)、ミュージカル界での活躍目覚ましい小関裕太と三浦宏規と、福田が「このミュージカルの笑いを作り出すのにこの上ないメンバー」と自信を見せる顔ぶれが揃った。最高の歌とダンスと笑いが一度に味わえる、コメディ好きもミュージカル好きも必見の舞台となりそうだ。文:町田麻子ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)劇作・脚本・作詞:エリック・アイドル演出:福田雄一(上演台本)出演:山田孝之 / 賀来賢人 / 小関裕太 / 三浦宏規 / 矢本悠馬 / じろう / 長谷川忍 / 新妻聖子坂元宏旬 / 高橋卓士 / 常住富大 / 広瀬斗史輝 / 横山敬 / 横山達夫 / 井上花菜 / 植村理乃 / 小山侑紀 / 竹内真里 / 永石千尋 / 森加織【東京公演】2021年1月18日(月)~2月14日(日)東京建物ブリリアホール【大阪公演】2021年2月18日(木)~2月23日(火・祝)会場:オリックス劇場【福岡公演】2021年2月26日(金)~2月28日(日)会場:福岡市民会館 大ホール
2021年01月18日ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』の公開ゲネプロが17日に東京建物 Brillia HALLで行われ、山田孝之、賀来賢人、小関裕太、三浦宏規、矢本悠馬、じろう(シソンヌ)、長谷川忍(シソンヌ)、新妻聖子、福田雄一(上演台本・演出)が登場した。同作は「コメディ界のビートルズ」と称されるイギリスの人気コメディ・グループ、モンティ・パイソンの大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を元に作られたミュージカル作品。モンティ・パイソンのメンバーであるエリック・アイドルが脚本と作詞を担当し、全世界で上演されている。ゲネプロの前に行われた直前取材では、主演の山田が「みんな色々あると思うけど、ここにいる時間くらいは嫌なことを忘れて笑ってもらうということを目標に稽古してきたので、僕らはそれをぶつけるだけ。本気で受け取ってもらえたらと思います」と語る。豪華なセットに生のオーケストラ、歌・ダンス満載でありながら、時事ネタパロディ、ミュージカルいじり満載の作品となった。東京公演は東京建物 Brillia HALLにて18日〜2月14日、大阪公演は大阪・オリックス劇場にて2月18日〜23日、福岡公演は福岡・福岡市民会館大ホールにて2月26日〜28日。
2021年01月18日ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』の開幕直前取材が17日に東京建物 Brillia HALLで行われ、山田孝之、賀来賢人、小関裕太、三浦宏規、矢本悠馬、じろう(シソンヌ)、長谷川忍(シソンヌ)、新妻聖子、福田雄一(上演台本・演出)が登場した。同作は「コメディ界のビートルズ」と称されるイギリスの人気コメディ・グループ、モンティ・パイソンの大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を元に作られたミュージカル作品。モンティ・パイソンのメンバーであるエリック・アイドルが脚本と作詞を担当し、全世界で上演されている。見所を聞かれた山田は「賀来賢人のお芝居です」と一言。賀来は「『は〜楽しかった』と思って、2時間後くらいには『で、なんだったんだろう』と思える、とても素敵なお芝居になってる」と自信を見せる。小関は「この作品が今年初めてになる人も多いと思うので、1発目として、笑いで始まる良い作品なんじゃないかなと思います。大爆笑とれるように頑張ります」と意気込み、三浦は「どのシーンも本当に面白いんですけど、僕が稽古場で何回も泣きそうになった新妻さんの歌唱シーン」と見所を挙げる。新妻は「とにかく皆様に笑顔になって帰っていただけるように頑張りたい」と語った。上演台本・演出の福田は「締めるところは締める、自由なところは自由に。この時点でセリフが決まってないところが何箇所かあるんです。ふわふわしています」と苦笑。その場で山田が「僕のM25は自由?」と尋ねると、福田は「あそこは自由!」と即答する一幕も。山田は改めて「みんな色々あると思うけど、ここにいる時間くらいは嫌なことを忘れて笑ってもらうということを目標に稽古してきたので、僕らはそれをぶつけるだけ。本気で受け取ってもらえたらと思います」とメッセージを送った。
2021年01月17日芸能事務所アミューズが、オフィシャルYouTubeチャンネルにて新たなオリジナル動画コンテンツ「BUKATSU(部活)」を始動させることが決定。初回は、若手俳優の小関裕太に密着した模様となっており、さきほど公開された。今回の動画コンテンツでは、アミューズに所属する音楽アーティスト、俳優、文化人、アスリートたちが、ここでしか見られない、見せられない姿を見せていく。本日公開された記念すべき第1回は、“帰宅部”と称し、1月18日(月)から上演予定のミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」featuring SPAM(R)に出演する小関さんのミュージカル稽古中の帰宅に密着。舞台の稽古場から“帰宅中”の限りなくオフに近い小関さんの姿を赤裸々に公開している。秘密のルーティーンや幼少期の話など、プラベートな話題が満載、また今回のミュージカルの演出を担う福田雄一の素顔も語られる。そんな小関さんの帰宅部は全3回となっており、異常な私生活のこだわりや新情報(!?)も明かされる予定だ。なお、桜田通や三吉彩花の回も公開待機中。2人も帰宅部として、帰宅中の様子が公開される。Netflix「今際の国のアリス」で共演した2人ならではのクロストークに注目。「BUKATSU」動画はアミューズオフィシャルYouTubeチャンネルにて不定期更新予定。(cinemacafe.net)
2021年01月17日ブロードウェイのヒットミュージカル『モンティ・パイソンのSPALAMOT』の映画化を、パラマウントが手がけることになった。この映画化は20世紀フォックスで進められていたが、フォックスがディズニーに買収されて以来、保留になっていたもの。製作準備はかなり進んでおり、監督には舞台劇のコレオグラファー、ケイシー・ニコロウが決まっている。舞台版は、ミュージカル部門と演出家部門でトニー賞を受賞している。舞台劇は1975年のコメディ映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』にもとづくもの。監督はテリー・ギリアムとテリー・ジョーンズ、出演はギリアム、ジョン・クリーズ、グレアム・チャップマンらだった。文=猿渡由紀
2021年01月07日まずは定番のロングランものから見ていくと、日本初演が1967年の『屋根の上のヴァイオリン弾き』が2月に、1987年の『レ・ミゼラブル』が5月に、2002年の『モーツァルト!』が4月に開幕。それぞれブロードウェイ、ロンドン、ウィーンで産声を上げたのちに日本に定着した名作中の名作で、そもそも折り紙付きの作品クオリティとともに、上演のたびに投入される新キャストがもたらす新風によっても人気を維持してきた。『屋根の上のヴァイオリン弾き』(2/6~3/1東京・日生劇場 ほか)今回も、何年も観続けてきている作品ファンにとっての注目はやはり、「屋根ヴァイ」の凰稀かなめやブラザートム、「レミゼ」の生田絵梨花や六角精児ら新キャスト。一方で今回は、連続テレビ小説『エール』で一躍全国区となった、吉原光夫(2011年より『レ・ミゼラブル』に主演)、山崎育三郎と古川雄大(山崎は2010年、古川は2018年より『モーツァルト!』に主演)を目当てに、初めて足を運ぶ観客も増えるのではないだろうか。いわゆる“朝ドラ効果”のミュージカル界への波及に期待したい。『パレード』(1/15~31東京芸術劇場 プレイハウス、2/4~8大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティほか)『マリー・アントワネット』(1/28~2/21東京・東急シアターオーブ、3/2~11大阪・梅田芸術劇場メインホール)前回の上演から間を空けずしての再演となり、“定番予備軍”の様相を呈しているのが、有名な冤罪事件を題材にした社会派ミュージカル『パレード』(1月)、革命の嵐の中で起こった悲恋を壮大なスケールで描く『マリー・アントワネット』(1~2月)、ふたりの俳優が一台のピアノのみと綴るスリリングな『スリル・ミー』(4月)、名作漫画の世界をミュージカル界のトップ俳優たちが立体化する『王家の紋章』(8月)などなど。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)(1/18~2/14東京建物ブリリアホール、2/18~23大阪・オリックス劇場ほか)また再演もので言えば、福田雄一演出の爆笑コメディ『モンティ・パイソンのSPAMALOT』(1月)の6年ぶり、ハリウッド映画化も話題のラップ・ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』(春)の7年ぶり、井上ひさし作の傑作和製ミュージカル『日本人のへそ』(3月)の10年ぶり、さらには古典的名作『オリバー!』(9~11月)の実に30年ぶりの“復活”にも要注目。『~SPAMALOT』の山田孝之、『~へそ』の井上芳雄、『オリバー!』の市村正親ら新キャストは、果たしてどんな2021年版を見せてくれるだろうか。Broadway Musical『The PROM』Produced by 地球ゴージャス(3/10~4/13東京・TBS赤坂ACTシアター、2/18~23大阪・フェスティバルホール)新作に目を向けると、トニー賞こそ獲っていないがブロードウェイで大きな話題を呼んだ、“隠れた名作”の翻訳上演が多いのが今年の特徴。目玉は何と言っても劇団四季の『アナと雪の女王』(6月~)で、映画が社会現象級ヒットとなった2013年以来の“レリゴー旋風”が再び巻き起こることは間違いない。また、無条件で楽しい“ザ・ブロードウェイ・ミュージカル”に、地球ゴージャスが初の海外作品として挑む『The PROM』(3~5月)も期待大。ミュージカル『アリージャンス~忠誠~』(3/12~3/28東京国際フォーラム、4/17・18愛知県芸術劇場大ホールほか)柚希礼音主演の『IF / THEN』(1月)と高畑充希主演の『ウェイトレス』(3月)は、どちらも現代女性の生き方がテーマとなっている作品。そして濱田めぐみ主演の『アリージャンス~忠誠~』(3月)は、第二次世界大戦下、強制収容所に入れられた日系人家族の実話を描く。毛色はそれぞれ異なるが、いずれも日本で、日本人が、日本語で演じることで、ブロードウェイ版とはまた違った共感ポイントが生まれそうで楽しみな新作たちだ。ミュージカル『イリュージョニスト』(1/18~29東京・日生劇場)ミュージカル『17 AGAIN』(5/16~6/6東京建物ブリリアホール、6/11~13兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールほか)翻訳上演ではなく“世界初演”となる日本オリジナルの新作では、日英米合作の『イリュージョニスト』(1月)、今井翼主演の『ゴヤ―GOYA―』(4~5月)、竹内涼真が初舞台にして初ミュージカルに挑む『17 AGAIN』(5~6月)、すでに宝塚では上演されているが男女混合キャスト版としては初演となる『ポーの一族』(1~2月)などがラインナップ中。この中から、いずれ海外でも上演されるような名作が生まれるかもしれない。ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』(1/11~1/26梅田芸術劇場メインホール、2/3~17東京国際フォーラム ホールCほか)ほかにも『ゴースト』『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』『BARNUM』『ブロードウェイと銃弾』『メリリー・ウィー・ロール・アロング』『日本の歴史』『エニシング・ゴーズ』など、観逃がせないミュージカルが目白押しの2021年。現時点では発表されていない作品も、きっとまだまだあるだろう。今はとにかく、すべての作品が無事に開幕し、無事に千穐楽を迎えられることを祈るばかり。そして“無事”が当たり前でなくなった今だからこそ、一つひとつのミュージカルを大切に鑑賞したい。文:町田麻子※最新の公演情報は各公演公式サイトにてご確認ください。
2021年01月03日こんな状況なので、大勢の俳優やスタッフを集めて撮影するのは難しい状況でした。そこで、なるべく人が集まらない場所で、換気や消毒に気をつけながら少しずつ撮っていくことになりました。6月に撮影を再開してから11月に終了するまでの5カ月間、みんな“気疲れ”は避けられなかったですね。ーーNetflixの’19年国内総再生回数1位を記録した話題ドラマ『全裸監督』の新シリーズを撮り終えたばかりの山田孝之(37)。山田は主人公で“アダルトビデオの帝王”と呼ばれた村西とおる氏を演じている。山田は役作りのため“逆ダイエット”に励んだという。前作では8キロ増量しました。今回はもう少しウエートを上げて撮影に臨みたかったのですが間に合わず、撮影しながら太っていくことになりました。最終的には10キロぐらいでしょうか。どうやって太るか?ふだんの生活とは逆に、太りやすいものを選んで食べるんです。ピザ、ハンバーグ、カツカレー……、たまに食べるとおいしいですけど、そればかりを食べ続けるのはさすがにツライです。いまは撮影が終わったので、来年1月の舞台に向け、体重を落としているところです。わりと好きなのですが、“粗食”を心がけて、自然に落としていっています。今朝は、雑穀玄米に味噌汁、梅干しなどでした。炊事の担当は決まっていないので、昨日は自分でお米を炊きました。ーー現在は、来年1月から東京・大阪・福岡で上演予定のミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』の舞台稽古中だという。上演台本・演出を手がけるのは福田雄一氏だ。『モンティ〜』のオファーを福田監督から頂いたのは、’18年でした。当時は“’18年から’21年まで4年連続でいっしょに舞台をやりましょう”という話になっていたんです。福田監督とはミュージカルについての考え方が一致している部分があります。たとえば、“ミュージカルを見ることへのハードルを下げたい”という気持ち。僕のように映像をメインとしている俳優を起用することで、新しいお客さんに来てもらい、『こういうミュージカルもあるんだ』と、知ってもらうことです。僕もその考え方に賛同しています。またミュージカルに挑戦することで、“本物のプロの方たちにレッスンしてもらえる”というメリットもあります。ふだんから自主的にボイストレーニングに通えばいいのですが、なかなか僕は怠慢なもので。ミュージカルの仕事をやれば、稽古をしつつ、“強制的”にプロからレッスンを受ける時間を作れるので。少しずつですがうまくはなってきている実感があります。ーー’99年、15歳のときに俳優デビューを果たしてからすでに21年。近年では俳優のみならず、プロデューサーや監督など活動の幅を広げている。竹中直人・齊藤工と3人で共同監督を務めた映画『ゾッキ』も’21年春に公開予定。山田は初めての長編映画の監督を経験することになった。原作の漫画が「最高!」なんです。だからどんな形でも映画化に携わりたいと考えていました。僕はプロデューサーとしてサポートさせていただきたかったのですが、“どうしても監督で”というオファーで……。自分は監督に向いていないと思っていたので躊躇しましたが、最終的には兼任という形にしました。向いていないと思う理由ですか?監督って現場で中心に立たなければいけないし、出演者やスタッフを引っ張っていったり、たとえ先が見えていない状況でも突っ走らなければいけないんです。でも僕は度胸がないので……(笑)。突っ走っている人たちをサポートするほうが性に合っていると思います。たとえば、道でロケ撮影を行う場合は一時的に車の通行を止めさせてもらうことがあります。度胸がある監督であれば、「もう1回!」と何度も撮り直しができるのでしょうが、僕の場合は車の通行を止めてもらっているという申し訳なさばかり感じてしまうんです。まぁ、やってみるとメチャメチャ楽しかったのですが、気疲れはしましたね。「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月04日福田雄一さんの上演台本・演出によって日本でも大人気となったミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が主演に山田孝之さん、共演に賀来賢人さんらを迎えて来年1月に帰ってきます。ここでは、ロビン卿役で出演する小関裕太さんに、舞台の醍醐味や作品への意気込みをお聞きしました。僕らの仕事は現場でいかに戦うか。それが必要な場面ほど奮い立つんです。前回福田さんとご一緒させていただいたドラマが、すごく自由度が高くて楽しかったんです。「思いついたらやっていいよ」というリラックスした空気で、「ここ回っていいですか?」って勝手にターンさせてもらったりして(笑)。あの時の感覚を思い出すと、今回もいろんなことがやれる気がしていてワクワクします。子役からやっているという環境もあって、アドリブ芝居が好きなんです。舞台で予期せぬハプニングが起きた時に、上手くアドリブで繋げられた時がすごく嬉しかったりして。僕らの仕事って現場でいかに戦うかですし、そういう場面ほど奮い立つんですよね。ただ、10代の頃はコメディに苦手意識がありました。人の気持ちを汲み取ろうとしすぎて空回りするほうで、「なんでやねん!」ひとつも上手くツッコめない。それを変えてくれたのが、重岡大毅くんと矢本悠馬くんです。関西人のおふたりが時間を割いてツッコミの練習をしてくださって、そこから積極的に行けるようになったし、コメディへの抵抗もなくなりました。その悠馬くんとの共演も楽しみですね。今回の作品って、歌の技術が高ければ高いほど笑えると思うんです。これまでなかなか自分の思い描く声が出せずにいたんですが、少し前にあったCD収録の最中に、歌声がすごく変わりました。いろいろ試してはいたんですが、ある瞬間、過去に歌の先生や演出家の方に言われてきたことが一気に繋がったんですよね。この延長線上に、僕の憧れる“上手くて面白い”があるはずだと思って臨みたいです。大切にしている言葉印象に残っているのは、19歳の時に、お世話になっているメイクさんからもらった言葉です。当時、NYに行きたいけれど、ダンスを学ぶとかお芝居を学ぶとかの理由もないし…って、踏み出せずにいたんです。そしたら、「理由を探してから行くんじゃなく、行った先に理由があるんだよ」って言われて。思い切って行ったNYで、ブロードウェイの舞台に衝撃を受けて、明確な自分の目標が見えたんです。いまもその時の言葉は大切にしています。こせき・ゆうた1995年6月8日生まれ。東京都出身。近作に、主演ドラマ『死亡フラグが立ちました!』、ドラマ『オートリバースの恋』、映画『シグナル100』など。出演する映画『みをつくし料理帖』は10月16日公開予定。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)とは?2021年1月より、東京、大阪、福岡で上演。ナンセンスな笑いで人気を博したイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソン。彼らが手掛けた映画を、メンバーのひとりエリック・アイドルらが自ら“パクって”ミュージカルを制作。’05年にトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した作品で、日本では福田雄一さんの上演台本・演出により’12年、’15年に上演。今回が再々演となる。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2020年09月22日福田雄一さんの上演台本・演出によって’12年、’15年に上演した『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が、主演に山田孝之さんを迎えて帰ってきます。同作にランスロット卿役で出演する賀来賢人さんが、作品にかける意気込みについて話します。どこまで自分の笑いが通用するか、挑戦し甲斐のある役をいただけて嬉しいです。数年前、福田さんと、もし『SPAMALOT』を再演したらっていう話が出た時に、「やるならランスロットがやりたい」って言っていたんです。初演では、ランスロット役の(池田)成志さんがとんでもなく面白くて、完全に劇場を支配している印象がありました。その時の僕は、舞台の経験もほぼなく、まだ喜劇っていうものが何かもわかってない状態。さして考えもせずに本番に出たら、みんなはドッカンドッカンウケているのに自分だけウケなくて、すごくショックを受けました。でも何が違うのかもわからない。先輩たちに教えてもらうと、ひと呼吸空けるとかほんのちょっとのことなんですよね。その通りやってみると、ウケたりする。笑いって偶然できるものじゃなく技術なんだと知って、その難しさと面白さにもっと挑戦してみたいと思うきっかけになりました。いまは、お客さんとの勝負という感覚です。日本人って笑いに厳しい方が多い気がするんですよ。劇場で斜に構えて観ている人がいますけど、そういうお客さんを意地でも笑わせたいし、それが達成できた時の気持ちよさはあります。ランスロットは作品に欠かせない存在ですし、どこまで自分の笑いが通用するか、挑戦し甲斐のある役をいただけて嬉しいです。終始ずーっとくだらなくて、そこに素敵な楽曲があって、ベタベタなボケだけじゃなく、ナンセンスとかシュールとかいろんな笑いが入った作品。ミュージカルを知らない人、むしろ苦手意識がある人こそ、面白い作品なんじゃないかと思います。大切にしている言葉20代の頃は、落ち込んだり悩んだりした時にウルフルズさんの「笑えれば」という曲をよく聴いていました。よく行くお店で流してもらったりしていたんですが、「とにかく笑えれば 最後に笑えれば」という歌詞に励まされて、救われたことが何度もあります。いまも落ち込むことはありますけれど、家族がいますし、それだけで救われることが多いです。家に帰れば自然と気持ちが切り替わるし、ひとりで抱え込むこともなくなりました。かく・けんと1989年7月3日生まれ。東京都出身。主演映画『今日から俺は!!劇場版』が大ヒット公開中。12月11日公開の映画『新解釈・三國志』にも出演。放送中のドラマ『半沢直樹』への出演も話題に。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)とは?2021年1月より、東京、大阪、福岡で上演。ナンセンスな笑いで人気を博したイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソン。彼らが手掛けた映画を、メンバーのひとりエリック・アイドルらが自ら“パクって”ミュージカルを制作。’05年にトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した作品で、日本では福田雄一さんの上演台本・演出により’12年、’15年に上演。今回が再々演となる。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2020年09月21日福田雄一さんが手掛ける超人気演目が、来年1月、新キャストで帰ってくる!2021年1月から上演予定のミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』に主演する俳優の山田孝之さんに、舞台のお話プラス自身が「大切にしている言葉」についてお聞きしました。どうせやるなら無謀なほうがいいと思って始めたのがミュージカルへの挑戦でした。数年前に福田さんからいくつかミュージカルのお話をいただいた時に、「福田さんがこれは山田でやりたい、というものを選んでくださったらやります」ってお答えしたんです。今回のオファーもその流れでいただいたんですが、あんなに面白い作品をやれるならぜひ、という感じでした。ただ、これまでアーサー王を演じていたユースケ・サンタマリアさんとは全然違うタイプだけに、一体僕にどんなアーサー王をやらせようとしているのかに興味があります。扮装からメイクまで作り込んだ舞台は初めてだし、何より、モンティ・パイソン自体、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズにも影響を与えた作品。実際、モンティ・パイソンのネタも入ってますしね。そもそもミュージカルは、福田さんとやった2014年の『フル・モンティ』が初なんですよ。舞台自体も初めてでしたが、どうせやるなら歌とか踊りとかできないことだらけの無謀なほうがいいと思って始めた挑戦でした。実際、やっている最中は必死でわからないけれど、舞台が終わって数か月後にカラオケに行くと、ちょっと上手くなっているのがわかる。今回が4作目ですが、微々たるものでも成長できている気がします。芝居はコメディに限らず、怒る場面も泣く場面も大事なのはすべて間で、それさえわかれば難しさはそんなにないんです。ただ、これまでやってきた時代劇、ラブストーリー、社会派ドラマ、ナレーションの仕事を含め、経験してきたものすべてが出せる場がコメディ。いままでに得たものを発揮していきたいですね。大切にしている言葉いま自分のなかで大事にしてるのは、生きていく上でも仕事を選ぶ上でも「自分がワクワクすることを選ぶ」ということ。そうじゃないと、心が死んでしまうと思って。ただ、30代に入ってからここまで、そうやっていろんなことを突っ走ってやってきたけど、走れば走るほど新しいことに興味が湧いてきちゃうんですよ。この調子でいくと体がもたないんで、最近はほどほどに。たまには止まって冷静になる時間を作らないとって思っています。やまだ・たかゆき1983年10月20日生まれ。鹿児島県出身。出演映画『新解釈・三國志』は12月11日公開。近年は、俳優業のほか、作品の企画・プロデュースなど活躍の幅を広げている。長編初監督となる映画『ゾッキ』は’21年公開。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)とは?2021年1月より、東京、大阪、福岡で上演。ナンセンスな笑いで人気を博したイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソン。彼らが手掛けた映画を、メンバーのひとりエリック・アイドルらが自ら“パクって”ミュージカルを制作。’05年にトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した作品で、日本では福田雄一さんの上演台本・演出により’12年、’15年に上演。今回が再々演となる。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2020年09月16日ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が来年の1月に主演・山田孝之さんで上演!ガラハッド卿を演じる三浦宏規さんが舞台への意気込みを語ります。考えすぎると縮こまってしまうので、今回もあまり構えず楽しんで向かいたいです。こんな真っ正面のコメディは初めてで、まさか自分にお声がけいただけるとは思ってなかっただけに驚きました。福田(雄一)さんの作品は、お客さんとしてすごく好きで観ていましたし、シンプルに嬉しくもあって。でも、賀来(賢人)さんがガラハッド卿を演じられた時の公演の資料用映像を拝見したら、本当に自分にこれがやれるのかいなという不安も生まれてきてしまって、いまはよくわからない気持ちです。ガラハッド卿は…アホな二枚目(笑)。舞台でアドリブ芝居をやった経験はあるけれど、福田作品には独特のテイストを感じるんですよね。僕、三重県出身で言葉は関西弁みたいになってますけど、笑いに関しては“ザ・人並み”。吉本新喜劇は毎週観てましたけど…すでに共演の方にアドリブを振られて、あたふたしている自分の姿が目に見えます。でも、三重を背負ってますからね、ちゃんと面白いよってところを見せられたらと思っています。山田さんとか賀来さんとか、周りに百戦錬磨の方がたくさんいらっしゃるので、稽古場でみなさんのお芝居を見て参考にさせていただきたいです。ありがたいことに、最近ミュージカル作品に呼んでいただくことが増えています。ダンスはずっとやってきましたけれど、歌は苦手で技術的にもまだまだで、いま頑張らせていただいている最中。プレッシャーでウォ~ッてなった時期もありましたけど、いい意味で肩の力が抜けてきたかな。考えすぎると縮こまってしまうのでよくないなって。だから今回も、あまり構えず楽しんで向かいたいですね。大切にしている言葉去年、いろんな作品が重なって結構忙しくて、しんどい時期があったんです。体調を崩したりもして…。その時に親から連絡があって「無理しないで」って言われたんです。その言葉がすごく染みたんですよね。自分はすでに頑張っているのに、周りから「頑張って」って言われるとキツイ時ってありますよね。優しい言葉をかけられたことで、逆に、心配かけてもうたなって反省したし、もっと頑張らなくちゃって、すごく励まされました。みうら・ひろき1999年3月24日生まれ。三重県出身。5歳より始めたクラシックバレエで数々のコンクールに入賞した経験を持つ。ミュージカル『刀剣乱舞』で人気を博し、昨年には『レ・ミゼラブル』でマリウス役も務めた。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)とは?2021年1月より、東京、大阪、福岡で上演。ナンセンスな笑いで人気を博したイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソン。彼らが手掛けた映画を、メンバーのひとりエリック・アイドルらが自ら“パクって”ミュージカルを制作。’05年にトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した作品で、日本では福田雄一さんの上演台本・演出により’12年、’15年に上演。今回が再々演となる。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2020年09月14日累計発行部数170万部を突破した金田一蓮十郎の同名漫画を、松村北斗(SixTONES)と森七菜のW主演で映画化する『ライアー×ライアー』に、小関裕太と堀田真由が出演することが決定。併せて、キャストコメントが解禁となった。今回第2弾キャストとして発表されたのは、NHKドラマ「半分、青い。」や『春待つ僕ら』に出演するほか、来年はミュージカル「『モンティ・パイソンの SPAMALOT』featuringSPAM」の出演も控える小関裕太。本作では、お城好きの優しい文化系男子・烏丸真士役を務め、湊がかつて片思いをしていた憧れの存在であり、偶然の再会によって急接近する注目のキャラクターを持ち前の爽やかさで魅力たっぷりに演じる。そして、雑誌「non-no」の専属モデルとして活躍する傍ら、『かぐや様は告らせたい-天才たちの恋愛頭脳戦-』や「恋はつづくよどこまでも」など話題作への出演が後を絶たない堀田真由。本作では、湊の親友・野口真樹役を務め、前代未聞の三角関係に戸惑う湊の相談に乗る、姉のように頼もしいキャラクターを大人っぽい雰囲気と愛らしさで演じる。■キャストコメント小関裕太(烏丸真士役)ちょっとしたウソが、また小さなウソを呼んで、そのウソたちが恋に変わっていく。原作を拝読した時、その美しいシチュエーションがとっても魅力的で面白くて心惹かれ、ぜひ参加させていただきたいと思いました。実は最近、自分のお芝居の中で、言い放った「嘘」の言葉とその裏に隠されている本当の気持ちについて考えさせられる事が多くなっていたので、題名ともなっている「嘘」を描くこの作品にとても運命を感じます。僕が演じさせていただく烏丸くんは、人の気持ちに寄り添える優しい心の持ち主なので、丁寧に温かみを持って参加させていただきました。人を気遣っての優しい嘘や、はたまた気遣っていたはずなのに実は傷付けてしまっている嘘。いろんな嘘がこの映画の中に隠れています。登場人物たちの色んな視点から観て映画館で楽しんでいただきたいです。堀田真由(野口真樹役)物語が動きだすきっかけを作るしっかり者のお姉さん野口真樹を演じさせて頂きました。彼女の紡ぎ出す言葉は説得力があり、こんなにも愛がある人が近くにいたらどんなにいいだろうと撮影中その人間性にとても惹かれました。本作はキュンとする可愛らしい部分は勿論のこと、生きていく上で守りたい大切にしたい大事な気持ちを教えてくれる作品です。森七菜さんとは2度目の共演で心を委ねながらお芝居をさせて頂きました。2人の息ぴったりな掛け合いも是非お楽しみに!『ライアー×ライアー』は2021年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年09月11日山田孝之、賀来賢人ら豪華共演による福田雄一演出ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」が2021年1月に上演、そのメインビジュアルが解禁となった。本作は、“コメディ界のビートルズ”と称されるイギリスの人気コメディ・グループ「モンティ・パイソン」の大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を基に作られたミュージカル作品。「モンティ・パイソン」のメンバーであるエリック・アイドルが脚本と作詞を担当し、全世界で上演されている。ヨーロッパの有名な物語「アーサー王と円卓の騎士」をモチーフにしたギャグほか、数々の人気ブロードウェイ・ミュージカルのパロディが随所に登場。名シーンや“いわゆるミュージカル”っぽい大げさな歌、セリフ、ストーリー展開をパロディ、あらゆるタブーまでもギャグにしてしまう。2005年ブロードウェイでの初演時には、アメリカの演劇・ミュージカル界で最も権威ある賞「トニー賞」14部門ノミネート、そして最優秀ミュージカル賞含む3部門を受賞した。日本では2012年に初演、2015年に再演を果たし、来る2021年1月、キャストを一新して再び上演する。主演のアーサー王役・山田孝之、ランスロット卿役・賀来賢人、パッツィ役・矢本悠馬、歴史学者役やハーバート王子役ほか複数の役を演じるお笑いコンビ「シソンヌ」じろうとベディヴィア卿役・長谷川忍ら“福田組”常連陣。さらに福田ミュージカル作品には初登場の面々も。湖の貴婦人役を演じる日本ミュージカル界を牽引する新妻聖子、ロビン卿役・小関裕太、ガラハッド卿役・三浦宏規といった各界の実力派俳優陣が豪華集結し、まさに“聖杯を探す旅に出る”、この物語を切り取ったかのようなメインビジュアルが完成。優しく見守る湖の貴婦人と、観る者を物語へと誘う案内人の歴史学者に見送られ荒野を進み行く騎士たちの旅が、いかなる珍道中になるか…ストーリーそのものを表すビジュアル。もう1点、「モンティ・パイソン」が活躍した70年代のイギリスを彷彿とさせるサブビジュアルも同時公開されている。ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」featuring SPAM(R)公演は、2021年1月18日(月)~2月14日(日)東京・東京建物BrilliaHALL、2月18日(木)~21日(日)大阪・オリックス劇場、2月26日(金)~28日(日)福岡・福岡市民会館大ホールにて上演。(text:cinemacafe.net)
2020年08月27日“おうち時間”が増えたこの期間、みんなはどんな映画/ドラマ作品を見ているのか?“おうち時間”がもっと楽しくなるように、シネマカフェでは自宅での過ごし方や最近観た作品についてのアンケート取材を実施!今回は栗原類さんに回答いただきました。――最近観た作品は何ですか?『死刑台のエレベーター』『ムーラン・ルージュ』『夢のチョコレート工場』『ロッキー・ホラー・ショー』『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』――おすすめポイントを教えてください。5つともサントラが素晴らしいので映画を見ると同時に劇中の曲もじっくり聴きながら鑑賞しています。特に『ナイトメア』は吹替も英語版も両方歌がいいので、結構ループをしています。――これから観たいと思っている作品は?モンティ・パイソンは昔からTVシリーズは見ていたのですが、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』、『ライフ・オブ・ブライアン』等の映画は見ていないのでこれを機に見ようと思っています。――栗原類さんのおうちの過ごし方を教えてください。今回のように家にいる期間が増えたので朝は家の中で軽く運動をしたり、ひとつのお話をつくる、いわゆる執筆に挑戦しています。【栗原類 出演情報】ドラマ:NTVシンドラ「正しいロックバンドの作り方」放送中映画:『とんかつDJアゲ太郎』公開日未定SNS:Twitter(@Louis_Kurihara)Instagram(@louis_kurihara)(text:cinemacafe.net)
2020年05月31日川下大洋・三上市朗・後藤ひろひとが大阪で活動してきたユニット「大田王」が、東京では初となる公演「TOKYO大田王 2020~THAT’S GOING TOO FAR ~」を、4月2日(水)から赤坂レッドシアターにて上演する。川下、三上、後藤に話を聞いた。【チケット情報はこちら】三上が「僕らは元々、イギリスのコメディグループ『モンティ・パイソン』とか、アメリカのコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』で育ってきた世代で。僕自身、今でも海外のコメディアンに憧れているところがあるのですが、そういうことをやりたくて始めたユニットです」という「大田王」。’96年に川下大洋と三上市朗が「田王」として活動スタートし、翌年、後藤ひろひとも加わったコントオムニバス公演のユニットだ。川下が「コントと言ってもあくまで演劇の一貫。その中でパワーのある笑いが生まれます。これだけ舞台で遊べるんだ、というものを観ていただけると思いますよ」と話すように、所謂お笑い芸人のコントとは違う笑いが生み出される公演だ。後藤が「『大田王やるよ』って言われると毎回ちょっとうんざりするんだけど(笑)、会っちゃうと楽しくてしょうがないんだよな」と笑う3人は、もう30年ほどの付き合い。作品づくりは3人全員でやるといい、「本番2週間前に集まって、『さあ、なにしよう』というところから始めます。それぞれが台本も書くし、演出もします」(後藤)。モチーフになるのは、『スター・トレック』や『スター・ウォーズ』など誰もが知る映画作品。その作品選びの基準は三上で、「三上の『あのコスプレをしたい』がスタートです(笑)。熱意がすごいんですよ」(川下)。今回のモチーフは『男はつらいよ』だが、それも三上が「寅さんの恰好ってできそうでしないじゃないですか」と熱く語る。劇場で観る三上からはちょっとイメージできない姿だ。長く大阪での上演にこだわってきたが、東京での公演を望む熱い声も多く、今回の上演に至った。初めての東京公演だが「どれだけ期待してもらっても、それより上のものをお見せします!」(後藤)とキッパリ。ちなみに「僕らは汚い笑いの取り方はしないですよ」(三上)と、カッコいい大人たちの掌で転がされる、楽しい時間になりそうだ。三人に加え石丸謙二郎(青年座)、多田野曜平(テアトル・エコー)、久保田浩(遊気舎)ら個性豊かな面々が集い、「早めに来ていただくと、楽しいことが待っているかもしれません」(川下)という本作は、4月2日(水)から5日(日)まで東京・赤坂レッドシアターにて上演。取材・文:中川實穗
2020年03月13日21日夜(現地時間)、「モンティ・パイソン」のメンバーとして活躍したテリー・ジョーンズが亡くなった。「モンティ・パイソン」のほかのメンバーがそれぞれお悔やみの言葉を送っている。テリー・ギリアム監督はツイッターでジョーンズを追悼。「彼はものすごくいたずらっ子だった…寂しいよ。テリーは、人生を夢中に生きた。才能にあふれていて、絶えず探求心を持って、古いしきたりに囚われず、公正な議論好きで怒りっぽく、でもとんでもないくらいおもしろくて、心が広くて、やさしい人間だった」とツイッターでジョーンズの人柄を称えた。続けて「しょっちゅうイライラさせるやつでもあったよ。彼ほどいい友だちは望めないだろう。さようなら、テル」と皮肉も効かせながら別れを悲しんだ。マイケル・ペイリンも「昔からの友だちだから、寂しくなるよ。ぼくの人生の大部分を、テリーと共有できたことはすごく幸運だ」とツイートした。ジョン・クリーズは「あれだけの才能と終わりなき熱意の持ち主が、こんなふうに穏やかに去っていくとは不思議なものだ。彼が達成した多くの事柄で、ぼくにとって最高の贈り物は、彼が監督した『ライフ・オブ・ブライアン』だな。完璧だよ。2人が(あの世に)行って、あと4人」と、1989年に亡くなったメンバーのグレアム・チャップマンを思い出させた。エリック・アイドルは「彼がぼくたちに与えてくれた、楽しいことだけを思いだそう」とツイートし、「1963年にエジンバラ・フェスティバルのステージで見た彼が最高だった」と回想し、「笑いやおもしろい瞬間をステージの上でも外でも分け合った」と懐かしんだ。(Hiromi Kaku)
2020年01月23日デイリーアイテムを秋冬らしいアニマル柄にアップデートするのは、ムダのない買い物と言えるはず♪ なかでも流行のヒョウ柄とパイソン柄は、取り入れやすい小物がおすすめ。ママコーデに欠かせない「GU」なら、2,990円以下で手に入るんです! コーデのアクセントになる、ヒョウ柄&パイソン柄の小物をご紹介します♪ ヒョウ柄は甘めを選んでマイルドに♡選び方を間違えると、コーデが一気にケバくなりがちなヒョウ柄アイテム。人付き合いの多いママは、ガーリーな形や淡い色味を狙うのがおすすめです。 ラウンドバレエシューズ商品名:ラウンドバレエシューズ価格:1,490円(税抜き)サイズ:S、M、L、XLカラー:ブラック、レッド、ベージュ、ブルー、80、82 ママの定番バレエシューズも、ヒョウ柄(80)でマンネリコーデが一新します。ポイント使いでもインパクトは十分あるので、優しげなラウンドトゥをチョイス♪ 大判ストール商品名:ソフトリッチストール(レオパード)価格:1,490円(税抜き)カラー:ブラック、ベージュ 面積が大きめのストールは、淡い色味でさりげなくヒョウ柄を効かせてみて。ママ自身が羽織るのはもちろん、外出先でベビーやキッズの防寒対策にもなる優れものです。肌ざわりが良く、チクチクしないのもポイント。 ウエストバッグ商品名:フェイクファーウエストバッグ+E価格:1,990円(税抜き)カラー:オフホワイト、ブラック、80 ファーの毛足が長く、ヒョウ柄(80)がリッチな印象。ウエストバッグは貴重品だけ持って公園で子どもと追いかけっこ!なんてときにも重宝します。マチ幅が5.5cmあり、スマホに財布、家や車の鍵もすっぽり収まります♪ パイソン柄は辛口派ママのベストバイ!ハードなパイソン柄は、ベルトや靴で少量取り入れるだけで今っぽくなります。高見えする柄アイテムが2,990円(税抜き)以下で手に入るなんて、GU様様♪ ベルト商品名:メタルループベルト 価格:990円(税抜き)カラー:ブラック、ブラウン、80、81 ウエストマークが流行っている今、パイソン柄(81)のベルトはベーシックなママコーデのアクセントとして大活躍! 無地のパンツはもちろん、ワンピースやオーバーサイズのトップスに合わせるだけで、スタイリッシュに♡ 太すぎず細すぎない適度な幅で使いやすく、ゴールドのループが上品な印象を与えてくれます。 ポインテッドシューズ商品名:マシュマロポインテッドフラットシューズ価格:1,990円(税抜き)サイズ:22.0cm、22.5cm、23.0cm、23.5cm、24.0cm、24.5cm、25.0 cm、25.5cmカラー:グレー、ブラック、ワイン、ブラウン、ブルー、81※22.0cm・25.5cmサイズは、オンラインストアのみでの販売です 足元のひとクセで、カジュアルなママコーデがピリッと印象チェンジ♪ 靴は視線から外れやすいので、インパクト強めなパイソン柄(81)でもコーデ全体で見れば主張が控えめ! ぺたんこ靴なら歩きやすく、低反発クッションで疲れにくいのもうれしい。 サイドゴアブーツ商品名:サイドゴアブーツ 価格:2,990円(税抜き)サイズ:XS、S、M、L、XL、XXLカラー:ブラック、ダークブラウン、81、82※XS・XXLサイズは、オンラインストアのみでの販売です スニーカーによるカジュアル旋風が落ち着いて、秋冬の足元はエレガントな空気が満載です。パイソン柄(81)もブラウンベースならファッションになじみやすく、柄モノ初心者のママにうってつけ。シンプルコーデにちょっぴりパンチをプラスできますよ♡ 「GU」アイテムで流行を上手に取り入れて、お金をかけずにおしゃれを楽しんでみませんか♪ ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 取材・文/松野久美
2019年10月21日ジェフリーキャンベル(Jeffrey Campbell)から“パイソン柄”の厚底ソールシューズが、2019年8月16日(金)より登場。ジェフリーキャンベル ラフォーレ原宿店、なんばパークス店ほかで発売される。ジェフリーキャンベルの新作は“パイソン柄”を主役にした、パンチの効いたデザインシューズだ。「バイカラーレースアップシューズ」は、人気のシャークソールを取り入れた厚底シューズ。秋の訪れを告げる温かみのあるスエードをメイン素材として使用し、パイソン柄をコンビネーションさせた。スエードはシックなネイビー、パイソン柄もブルーベースにすることで統一感をアップ。アクセントに取り入れたキラリと光るシルバーカラーもポイントだ。ボリュームのある14cmヒールの「タンクソールショートブーツ」は、全面にパイソン柄を取り入れた。インパクトのあるデザインだが、丸みのある木型や足に沿う筒回りで女性らしさを演出している。なお、ソールにはグリップ力、耐久性のあるタンクソールを採用している。【詳細】ジェフリーキャンベル新作シューズ発売日:2019年8月16日(金)・バイカラーレースアップシューズ 21,000円+税サイズ:35~39(約22.5cm~24.5cm)・タンクソールショートブーツ 22,000円+税サイズ:35~39(約22.5cm~24.5cm)取り扱い店舗:・ジェフリーキャンベル ラフォーレ原宿店TEL:03-6434-0335・ジェフリーキャンベル なんばパークス店TEL:06-6599-8131・ジェフリーキャンベルオフィシャルオンラインストア
2019年08月12日近年、破竹の勢いを見せる賀来賢人。『斉木楠雄のΨ難』(17)や、映画化が決定した連ドラ『今日から俺は!!』などの福田雄一監督作や、現在WOWOWで放映中のドラマ『アフロ田中』など、攻めに攻めた出演作が支持され、俳優としてのフィールドが一層広がってきた。そして、ディズニーの同名アニメーションの“超実写版”『ライオン・キング』(8月9日公開)では、主人公のライオン、シンバのプレミアム吹替版キャストを務める。偉大な王ムファサの息子、シンバの冒険を描く傑作アニメーションが、『アイアンマン』(08)、『ジャングル・ブック』(16)を手がけたジョン・ファヴロー監督によってどう進化し、賀来は歌と演技にどんな思いを込めたのか? また、父親でもある賀来が、本作で描かれる親子の絆と、壮大な“サークル・オブ・ライフ”というテーマにどう向き合ったのか。賀来が単独インタビューで答えてくれた。○■歌唱シーンも“芝居”として「歌に表現を」――今回、シンバ役を演じてみていかがでしたか?やはり“超実写版”の映像にすごく助けられました。普段の芝居とは全然違うし、自分には声優の技術もないけど、映像を観ていくうちに、自分もあの世界観に入り込んでいけたんです。どんどん役とリンクしていき、シンバと一緒に生きていたというか、ちゃんとキャラクターに息を吹き込めた気はしました。今思えば、すごく不思議な体験でした。――「愛を感じて」や「ハクナ・マタタ」など、歌のシーンは本作の見せ場の1つです。歌うにあたり、ボイストレーニングをされたりしたのですか?いえ、特にやっていません。以前ミュージカルをやった時も「お前はしなくていい」と言われたので。それは歌が上手いか下手かということではなく、型にハマってしまうとかえって良くないからだと思います。そもそも今までちゃんとしたボイトレはしたことがなくて。今回も「ハクナ・マタタ」は、とにかく楽に楽しく歌ってほしいと、「愛を感じて」は愛と喜び、葛藤やどこか自信がないところを表現してほしいと言われました。――これまでに何本かミュージカルに出演されていますが、その経験が生かされたわけですね。そうだと思います。結局は芝居なので、歌というよりは言葉、詩ですね。もちろん音はちゃんと確認しますが、歌+アルファをすごく意識しました。正直、僕より歌が上手い人はいくらでもいるから、自分ができることってなんだろうかと考えると、やはり芝居の部分で、歌に表現をのせるということなのかなと。でも実はミュージカルで、芝居と歌を連結させる部分に、以前は違和感を抱いていました。――それはどういう違和感でしょうか?歌いながら芝居をする、また、芝居をやってそこから歌うという行為が、ミュージカルに慣れてなかった頃は、どこか違和感を感じてしまって。――そこをどんなふうに打開していったのですか?歌を1回言葉にして稽古をし、そのあとで歌っていくと、徐々に歌いながら芝居をするという作業に体が慣れていったんです。今はちゃんと意味をくみ取り、台詞のように歌うという解釈でやればいいとわかったので、そういう違和感は全くないです。○■ムファサとシンバの親子関係は理想「自分もそうなれたら」――“超実写版”の映像を観た感想も聞かせてください。圧倒されました。「え!? これって現地で撮影しました?」と錯覚するようなクオリティの高さでした。それを観ているうちに、どんどん世界観に入りこんでいって、気づいたら終わっていました。――確かに、本物の動物たちと見紛うような映像でした。『ジャングル・ブック』を観た時も、これならなんでもできるなと思いました。エンターテインメントの幅を一気にドーンと広げてくれた作品でしたが、今回の『ライオン・キング』は人すら出てこない。こうなると今後、役者はいらないんじゃないか?と思ったりして、ある種の危機感も覚えました。――ムファサとシンバという父と息子の絆についてはどう思いましたか?僕はうらやましかったです。「僕たち親友だよね」というシンバの台詞があるんですが、子どもがいる身としてはぐっときました。そう言えてしまうシンバと、「そうだよ」と言えるムファサ。でも、ちゃんと叱るところは叱って、褒めるところは褒めて、一緒に遊んで笑い合う。その関係性がすごく理想的で、健全だなと感じ、自分もそうなれたらいいなと思いました。お互いにリスペクトしている点も感じたので、すごくいいなと。ぜんぜん泣くシーンじゃないのに、僕はすごく泣きそうになりました。やっぱり『ライオン・キング』は、観る人によって感動するポイントは違うんだろうなと思います。――生き物すべてがつながっているという“サークル・オブ・ライフ”というテーマも深いです。本当にみんながつながっているし、誰もが1人では生きていけない。周りがいてこその自分だと、シンバを見て思いました。そして仲間がいて、どんどん自分が強くもなっていく。そういうテーマをちゃんとエンタメとして昇華し、観ている人にさり気なく伝えてくれるところが、この作品のすごさだなと。得るものが多い教材みたいな作品だけど、やっぱりエンタメなんです。○■結婚が分岐点に「やるしかない! と腹をくくれた」――『今日から俺は!!』で一気にお茶の間の人気を博しましたが、キャリアの分岐点となった作品や時期はありますか?スイッチが入ったという意味で言うと、僕は結婚して変わりました。家庭を持ったことで責任感や焦りを感じつつ、そこからわりと怖いものがなくなり、やるしかない! と腹をくくれたんです。もちろん今までもやる気はありましたが、エンジンがかかりきってなかったのかもしれないです。――『斉木楠雄のΨ難』や、『今日から俺は!!』などの振り切った演技で注目されましたが、これまでも舞台『スマートモテリーマン講座』やミュージカル『モンティ・パイソンのスパマロット』などのはっちゃけたコメディ作品に出演されてきました。コメディは以前から好きで、やっていて楽しいです。もちろんハジけ具合は監督にもよりますが。実はこれまでにも舞台ではいろんな役をやってきたつもりだし、僕は特にその時間が長かったと思います。また、ミュージカルをやっていたから、今回『ライオン・キング』のシンバ役をいただけたのではないかなと思うので、いろんなことをやってきて良かったなと改めて感じました。――最後に、本作をこれから観る方々へメッセージをお願いします。『ライオン・キング』は、家族や友人にも胸を張ってお届けできる出演作だと思っています。自分が好きなディズニー作品で、しかもシンバの声をやれたことは、すごく誇らしいですし、やっぱり周りの方からの反響も大きいです。本作はまさに“キング・オブ・エンターテインメント”なので、たくさんの方々に観て楽しんでいただきたいです。■プロフィール賀来賢人(かく・けんと)1989年7月3日生まれ、東京都出身の俳優。2007年に『神童』で映画デビュー。ドラマの主な出演作はNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』(14)や『Nのために』(14)、『スーパーサラリーマン左江内氏』(17)、映画化も決定した『今日から俺は!!』(18)、『アフロ田中』(19)、10月には主演を務める『ニッポンノワール‐刑事Yの反乱‐』が待機中。映画は『斉木楠雄のΨ難』(17)や『ちはやふる -結び-』(18)などで、『最高の人生の見つけ方』(10月11日公開)、『AI崩壊』(2020年1月31日公開)が待機中場面写真 (C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年08月09日福田雄一監督率いる“福田組”には多数の常連俳優がいる。「福田組の風神・雷神」と自他ともに認めるムロツヨシ&佐藤二朗は代表的存在だが、俳優・賀来賢人も、舞台・ドラマ・映画と幅広いジャンルの福田監督作品に出演し、強い個性を発揮している一人だ。特に最新作『斉木楠雄のΨ難』で演じた、硬派なヤンキーながらその事実をひた隠しにしている高校生・窪谷須亜蓮は劇中、強烈な爪痕を残すほどのインパクトを与えた。スマートで端正なマスクを備えたイケメン俳優が果敢に挑む「コメディ」という表現──そこには彼の熱い思いがあるようだ。■思い描いていたものと全然違った俳優人生俳優業をはじめてから約10年の歳月が流れたが「最初に思い描いていた現実とは、全然違いますね。いまごろは土地4個ぐらい持っているつもりでしたから(笑)」と爽やかな表情で語った賀来さん。それでも「良い出会いに恵まれて地道にやってきた印象はあります。そのなかでコメディというやりたいジャンルも明確になってきたし、苦手分野も減ってきて、ちょっとずついろいろな筋肉がついてきた実感はあります」と現在の状況を冷静に分析する。賀来さんが“やりたい”と感じたコメディ。笑いがあるからこそ、そのほかのヒューマンな感情が生きる。理想はアダム・サンドラーやジム・キャリーのようにコメディを演じつつも、感情に訴える演技に深みがある俳優だという。その意味では、福田監督作品への出演は、賀来さんにとって非常に大きな出来事だった。「コメディにこだわりを持たれている方ですし、福田監督は『もっともっと』という欲が強いので、どうにかして現場では監督を笑わせようという気持ちが強くなります。監督が笑ってくれれば合格という思いで臨むのですが、ご一緒する回数を重ねるごとにハードルは上がるので、恐怖心は増します」と常に向上心を持って臨まなければいけない現場が、賀来さんのコメディ俳優としての筋肉を増大させているという。■最初からバケモノばかりの現場こうした恐怖心は最初の出会いからあったようだ。「初めてご一緒したのが『スマートモテリーマン講座』という舞台だったのですが、いきなりヤスケン(安田顕)さんとの共演で、そのあとの『モンティ・パイソンのスパマロット』でも、ユースケ(・サンタマリア)さんや、池田成志さん、皆川猿時さんら“演劇モンスター”の方々との芝居だったんです。そんなバケモノたちと一緒にやるにも関わらず、自分のなかでは胸を借りるのではなく、同列でやるんだという意気込みもあったので、恐怖心とプレッシャーはすごかったんです」。厳しいプレッシャーのなか場数を踏むことにより、賀来さんのコメディ適性は開花し、数々の作品で印象に残る演技を披露していく。ドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」で演じた池杉、通称“ウィケ杉”は、視聴者に強烈なインパクトを与えた。「これまでもコメディをずっとやって来たのですが、舞台だけではなく、映像でもしっかり表現できたのは自分のなかでも大きかったです」と“賀来=コメディができる俳優”という認識を多くの人に広めた。■負けたくない――貪欲に笑いを追求する姿勢そんななか、前述したように映画『斉木楠雄のΨ難』では、賀来さん演じる窪谷須亜蓮は、圧倒的な存在感を示す。「福田監督からは『ヤンキーと普通の人とのギャップをうまく作りたい』という話をされていたので、最初に怒っているときの顔をやってみたんです。そうしたら採用してくださったので、そこをベースに誇張していきました」とキャラクター造形について語った賀来さん。また、強烈なキャラクターを作り出した背景には、共演者たちの存在も大きかったという。「基本的に共演者はみんな仲間ですが、モチベーション的には“誰よりも自分がおもしろくやってやる!”という気持ちで作品に臨んでいるので負けたくないですね」と貪欲に笑いを追求する姿勢をみせつつも、初の福田組となる主演の山崎賢人に対しては「すごく朴訥とした俳優さんです。良い意味で癖がなく、真面目で作品に対して熱い思いがある。彼のこと嫌いな人はいないだろうなと思うぐらい、好青年でみんな好きになっちゃいますよね」と絶賛するなど、ほかの俳優へのリスペクトは忘れない。■橋本環奈はずっと見続けたい女優さんさらに、福田組2度目の参戦となった橋本環奈については「実は福田監督から『橋本環奈というとんでもなくヤバい逸材を見つけたらから、賢人も見てくれ』と言われていたんです。監督は普段そういうことをあまり言わない人なので、すごく楽しみだったのですが、出来上がった作品を観て『あそこまでしっかりコメディを成立させられるのはすごいな』と思いました。今後も福田作品で見続けたい女優さんですね」と刺激になったことを明かす。「ノンストップで笑いが起きて、しかもそれを90分にまとめ1本の話に成立させているという、他に類をみない作品が出来上がりました」と賀来さんは本作の見どころを語ると「コメディって映像で表現すると監督によっておもしろさの種類がまったく変わってくると思うのですが、その意味で僕は福田監督には絶対的な信頼があるので、これからもご一緒させてもらえるようにしっかり頑張っていきたいです」と気を引き締めていた。(text: Masakazu Isobe/photo:You Ishii)
2017年10月23日人気ギャグ漫画を実写映画化した『斉木楠雄のΨ難』の福田雄一監督が10月19日(木)、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見を行い、笑いのルーツやキャスティング秘話、海外進出への意欲を語った。原作は「週刊少年ジャンプ」で連載されている麻生周一氏の人気ギャグ漫画。超能力のせいで、次々と災難に巻き込まれる高校生・斉木楠雄(山崎賢人)の日常をコミカルに描く。頭についた制御装置が外れて、超能力のコントロールを失った楠雄は、壁ドンをしただけで校舎を崩壊させ、同級生は次々と石化。ついには地球滅亡の大ピンチを招いてしまう。この夏公開された『銀魂』が日本のみならず、中国でも大ヒットを記録したが「基本的に興行的なことは興味なくて…、中国での数字も知らない」。それでも「本当はアメリカでヒットしてほしいんですよ」と本音を明かし、「ずっとアメリカで仕事がしたくて。もう何年も前から『サタデー・ナイト・ライブ』のコント作家がやりたいと言っているんです。本当に、バカの一つ覚えですけど、その願いだけは実現させたい」と海外進出に思いをはせた。その理由は福田監督の持ち味である、独特なコメディセンスの源泉が人気の米コメディ『裸の銃を持つ男』シリーズ、イギリスのコント集団「モンティ・パイソン」などにあるから。「自分の笑いが日本だけじゃなくて、世界的なものであってほしいという希望があって。見てもらえば、わかるのにって思いがずっとあります」(福田監督)。会見では、某大物プロデューサーによるセクハラ問題で大いに揺れているハリウッドについて、福田監督が「いま、ハリウッド大変なんですか?」と外国人記者に“逆質問”する場面も。会場は笑いに包まれたが、海外に目を向ける福田監督にとっては、マジ質問だったのかも?また、キャスティングに話題が及ぶと「ほぼ妻がやっています。業界にいたわけでもない、ただの主婦なんですが、天才なんです!」と告白。『銀魂』のキャスティングは「80%ぐらい妻の提案」だといい、『斉木楠雄のΨ難』の主演に山崎さんを推したのも、福田監督の妻だったのだとか。「僕は操り人形のように仕事をしている」と満更でもない表情を浮かべる福田監督だった。『斉木楠雄のΨ難』は10月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月20日2000年にクランクインするも、度重なる災難に見舞われ何度も製作中止・延期になってきたテリー・ギリアム監督作の『ドン・キホーテを殺した男』。2002年にはドキュメンタリー映画『ロスト・イン・ラ・マンチャ』が製作され、『ドン・キホーテを殺した男』の製作がなぜ行き詰ってしまったのかという顛末が描かれている。製作初期段階ではジャン・ロシュフォールやジョニー・デップがキャストに名を連ねていたが、昨年キャストを一新し、モンティ・パイソンのマイケル・ペイリンと『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライバーを中心に据え撮影を再開することが発表されていた。そして今日、ギリアム監督自らが『ドン・キホーテを殺した男』の撮影が終わったことをFacebookの公式ページで報告した。「長い間、音沙汰なしでごめんね。トラックのパッキングで忙しくて。これから家に帰るよ。17年の時を経て、ついに『ドン・キホーテを殺した男』の撮影が完了したんだ。すべてのチーム、そして信じてくれた人たちに感謝している」。監督のFacebookは2月28日(現地時間)から更新が途絶えていたが、同作の製作に専念していたようだ。(Hiromi Kaku)
2017年06月05日タレントのタモリが、30日(22:00~24:00)に放送されるニッポン放送のラジオ番組『タモリのオールナイトニッポンGOLD Song&BOSS スペシャル』のパーソナリティを担当することが16日、明らかになった。昨年に続き、今年も年末の同番組に登場するタモリ。このほど行われた収録のオープニングトークでは、32年間にわたって放送されてきたフジテレビ系『笑っていいとも!』が終了してから、「勤務体制」が変わって忙しくなったそうで、今年は東京にいない日も多く、「新人時代を思い出しています」と語る。東京12チャンネル(現・テレビ東京)の『チャンネル泥棒!快感ギャグ番組! 空飛ぶモンティ・パイソン』がデビューだと言われるタモリは、2016年が芸能生活40周年というメモリアルイヤーのはずだが、アシスタントの能町みね子に「メモリアルイヤーとかお嫌いなんですよね?」と聞かれると「そうなんだよ」と即答。そのデビュー間もない頃、今年亡くなった永六輔から「顔に特徴がないから」とサングラスをかけるようになった経緯を明かす。当時あったサングラスをかけてテレビに出ることへの批判に対して、永は「タモリはサングラスをかけてるから良いんだ」とかばってくれたそうで、タモリは「永さんがいなかったら、NHKには出られなかった」と感謝する。収録後、インタビューに応じたタモリは「みねちゃん(能町)とは知り合いだから、今年も楽しかったね。安心して話せるからね」と本番もリラックして臨んだ様子。芸能ニュースが豊作だった1年だったが、「興味がなくて全然知らないんだよなあ…」と疎いようで、『いいとも!』レギュラーだったピース・綾部祐二の渡米発表も知らず、「何を勘違いしているのかな(笑) 1日も早く帰って来い!」と呼びかけた。
2016年12月16日トム・ハーディが一人二役で、20世紀の英国犯罪史上、もっとも有名な犯罪者と言われる双子のクレイ兄弟を見事に演じ分けた『レジェンド 狂気の美学』。このほど、各国で絶賛を受けたハーディの演技力やクレイ兄弟の実像について、ブライアン・ヘルゲランド監督やキャスト陣が語る特別映像が解禁となった。60年代、“スウィンギン・ロンドン”の裏社会で“伝説”と呼ばれた双子のギャングスター、クレイ兄弟。その実話を基に描かれる本作は、『マットマックス 怒りのデス・ロード』以降も出演作が次々と公開され、『レヴェナント:蘇えりし者』ではアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされたトム・ハーディが一人二役で熱演。また、『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』のエミリー・ブラウニング、『キングスマン』のタロン・エガートンら注目の若手ほか、デヴィッド・シューリスやポール・べタニー、クリストファー・エクルストンなど英国の実力派俳優が脇を固めている。今回解禁となったのは、クレイ兄弟についての特別映像だ。英国では「ギャングと言えばクレイ兄弟」と言われるほど誰もが知る存在という彼らは、「モンティ・パイソン」もスケッチのネタにし、関連書籍はこれまでに数十冊出版。TV シリーズ「ホワイトチャペル」シーズン2の題材になり、映画やドキュメンタリーなどの映像化も数知れず。いまでも露店やネットショップでは、彼らの顔写真をプリントアウトしたTシャツやグッズが売られており、ロンドンではクレイ兄弟ゆかりの地を巡るツアーも毎週3回実施されている。「クレイ兄弟ファンクラブ」もあるそうで、彼らは犯罪者、実在の人物という枠を超え、カルチャーアイコンとして定着している。本映像では、クレイ兄弟を一人二役で演じたハーディの撮影中の様子も垣間見ることができるほか、兄レジナルドの恋人フランシスを演じたブラウニング、2人を執念深く追うニッパー・リード刑事を演じたエクルストン、そしてヘルゲランド監督ほかスタッフらが、それぞれクレイ兄弟を語っている。兄レジナルドと弟ロナルドのキャラクターの違いや、ギャングスターとして成功した理由と時代背景など“クレイ兄弟入門編”と言えるような話から、本国でもほとんど認知されていないレジナルドの恋人フランシスの存在まで、まさに映画本編が気になる作り。特に、兄弟の関係者らにもインタビューしたという監督と製作スタッフが、兄レジナルドと後に結婚したフランシスが、本作で語り部の役割も果たしていることに言及。ギャングを題材にした映画ではかなり珍しい、女性の視点から物語が語られる理由を知ることができる。『レジェンド 狂気の美学』は6月18日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月03日「なんやねん、これ?!」と、観客の半分を怒って帰らせたいと豪語する舞台。作・演出にKERAことケラリーノ・サンドロヴィッチ、主演・古田新太の通称“フルケラ企画”が、2007年「犯さん哉」、2011年「奥様お尻をどうぞ」に続く第3弾を上演。モンティ・パイソンの笑いを愛するふたりがタッグを組んだ、極めつけのナンセンス企画だ。そのくだらなさ、その不謹慎さ、最上級の「なんやねん、これ!(怒or笑)」な舞台は、今の日本の演劇界で唯一無二。このシリーズが今回で打ち止めになると言う。共演は成海璃子、賀来賢人、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、犬山イヌコ、山西惇。シリーズ最後(?)を飾るにふさわしい、最強のメンバーが結集した。劇団☆新感線「乱鶯」の舞台で来阪した、古田新太を直撃取材!「ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~」チケット情報「『犯さん哉』で、あ、お客さんはここまでひどいことやると帰るんだなっていうことがわかり、『奥様お尻をどうぞ』でも非常に怒ってる人たちがいたりして、ある程度の成果は上げられたんじゃないかなと(笑)」。初演から10年近く経ち、3本やって「もういいか」と打ち止めにすると言う。そもそも、芝居らしい芝居にフラストレーションをためたKERAと古田が「せっかくふたりでやってるのに、なんでナンセンスやってないんだ?」というところからスタートした企画。前2回、古田はKERAと話し合ってお題を出したものの「全部ないがしろになったんで(笑)。だから今回はKERAさんに丸投げ。注文は、イリポン(入江雅人)がいっぱい出たらいいな、ぐらい。それは、ボクが見たいからです(笑)」。タイトルの“ヒトラー”は、多分出てこないだろうと思われる。「出てきても、そこか!見たいな感じだと思う。で、後半はグダグダになる予定(笑)」と古田。この企画は社会派ではありません、念のため。「この世の中で、ふざけちゃダメなことってないと思ってるんですよ。やっちゃいけないことが一番おもしろい。葬式の屁ほど、おもしろいもんはないですからね(笑)。不謹慎という言葉は、知らない(笑)」なわけで。3回目、しかもこれで打ち止めとなると「なんやねん、それ?!」度は、さらにアップするに違いない。「凶暴ではありたいと思いますね。みんなが微笑んで帰れるような作品にはしたくないと思ってるんで(笑)。誰かを傷つけたりとか、そういう気持ちで臨みたい。お客さんの半分ぐらいが怒ってくれたらうれしいです。でも、3分の1の人たちには『メッチャおもしろかった』って言ってほしいです。こんだけ達者な人たちがデタラメやるの、なかなか観れないと思うから、観といた方がいいと思いますよ」。公演は、7月24日(日)から8月21日(日)まで東京・本多劇場、8月27日(土)・28日(日)福岡・北九州芸術劇場 中劇場、9月1日(木)から4日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、9月10日(土)・11日(日)新潟・新潟市民芸術文化会館 劇場にて上演。取材・文:高橋晴代
2016年04月15日