人気作家・伊坂幸太郎の同名小説を中村義洋監督が手がけ、4度目のタッグとなった映画『ポテチ』の完成披露試写会が17日に仙台で行われ、中村監督と主演の濱田岳が登壇した。完成披露試写会の模様『ポテチ』は仙台を舞台に、同じ年・同じ日に生まれた、空き巣を生業とする主人公と野球選手が織り成す“人と人との絆”を描いた作品。昨年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、被災地の仙台を勇気づけようと伊坂氏と中村監督が企画し、映画化に至ったという。“これまでと同じようにもう一度仙台で映画を”という想いを胸に、2006年『アヒルと鴨のコインロッカー』、2009年『ゴールデンスランバー』に続き3度目の仙台オールロケを敢行した中村監督は、舞台あいさつで「僕たちにできることは、今までと同じように真面目に仕事をやることだった」とコメントした。また、わずか8日間という短く、濃い撮影期間中に中村監督やスタッフを支えた、仙台のボランティアスタッフと市民エキストラ約1000人の“サポートメンバー”の中から、この日は数十名のメンバーがゲストとして登壇。中村監督は「サポートメンバー、エキストラの方の存在無くしては映画の完成は有り得なかった」と感謝の気持ちを述べると、サポートスタッフからは「通常ではプロの映画のスタッフが行う仕事を、私たちに任せてもらってやりがいがあった」との声があがった。中村監督、スタッフと仙台市民が一丸となって制作した本作は、4月7日(土)から仙台にて先行上映され、5月12日(土)から全国で公開される。『ポテチ』4月7日(土)仙台にて先行公開5月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開(C)2007伊坂幸太郎/新潮社(C)2012『ポテチ』製作委員会
2012年02月20日人気子役の鈴木福が3Dアニメーション映画『ハッピー フィート2 踊るペンギン レスキュー隊』の日本語吹き替え版で、劇場アニメの声優に初挑戦することになり、10月19日(水)に都内のスタジオで収録を行った。福くんは主人公の子ペンギン・エリック役。その父親であるマンブルを演じる劇団ひとりと共にスタジオに現れた福くんだったが、取材陣に囲まれての“初体験”に少々緊張した表情だ。それでも、いざ本番が始まると持ち前の役者魂を発揮し、ひとりさんとの“親子共演”は息ぴったり。ひとりさんも「本当に何をやっても器用にこなす。天才子役と言われる所以が分かる」と舌を巻くほどだ。一方、アフレコを終えた福くんは「難しかったです。画(映像)に声を合わせなくちゃいけないので」とやっと緊張が解けた様子。「ペンギンが踊ったり歌ったり、笑える面白いシーンもあるので、みんなに見てほしい」としっかりPRも忘れなかった。今回、子ペンギンを可愛く熱演した福くんだが、取材陣に好きな動物を問われると「リスザルです。可愛いところが好き」とニッコリ。実は、福くんとひとりさんは映画『ゴールデンスランバー』(堺雅人主演)で共演経験があり「さっきもわざわざ僕の楽屋に来てくれて、『あの時はお世話になりました』って挨拶してくれたんですよ」(ひとりさん)。この日は一緒にエレベーターにも乗ったと言い「福くんが『あっ、どうぞ』って僕を先に下ろしてくれたんですよ。普通、子供って自分がワァーって先に出ちゃうでしょ?本当にしっかりしている」と感心しきり。そんなひとりさんは本作で父親役に初挑戦。昨年9月には第一子となる女児が誕生しており、公私ともに“パパの顔”に。福くんの才能に圧倒されたのか「うちの娘は(子役の)才能はないんじゃないかな」と控えめだったが、「もしも10何年後もAKB48があったら…。自分の娘が上位に入れなかったら、親として悲しいですけど。じゃんけん?いやいや、実力で上を目指しますよ」と親バカな野心も垣間見せた。『ハッピー フィート2 踊るペンギン レスキュー隊』は11月26日(土)より全国にて公開。■関連作品:ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊 2011年11月26日より全国にて公開© 2011 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved■関連記事:鈴木福&劇団ひとりが『ハッピーフィート2』吹き替えで親子役に!『ハッピーフィート2』特報が到着!あの2人もボイスキャストで参加!?
2011年10月19日仙台在住の人気作家・伊坂幸太郎の短編小説「ポテチ」が、これまで伊坂作品の実写化を数多く手掛けてきた中村義洋監督の手で、濱田岳主演でオール仙台ロケにより映画化されることが決定!同じく、過去の伊坂作品の音楽を担当してきたミュージシャンの斉藤和義が音楽を担当することも明らかになった。現在も仙台在住であり、その作品の多くが仙台を舞台に展開する伊坂作品。これまでも『アヒルと鴨のコインロッカー』、『ゴールデンスランバー』などが映画化されてきた。中村監督は先述の2作に『フィッシュストーリー』を手がけてきたが今回、“伊坂×中村”組とも言えるおなじみのメンバーが集結!『アヒルと鴨…』をはじめ、中村作品の象徴とも言える濱田岳が主演を務め、『フィッシュストーリー』、『ゴールデンスランバー』に続き、斉藤和義が優しいメロディで物語に彩りを加える。原作は短編集「フィッシュストーリー」(新潮社刊)所収の一篇で、全く同じ日に同じ病院で生まれながらもスターのプロ野球選手と凡人という全く違う人生を送ることになった2人の男を中心に、目に見えない絆に結ばれた人々が、運命に翻弄されつつも生きていく姿を描く。3月11日の東日本大震災を受けて伊坂さんと中村監督は「いままでの恩返しとして、現在の仙台の姿を通してみなに勇気を与えて、復興の後押しをしたい」との思いから本作をオール仙台ロケで映画化することを決意。60分の中編映画として来年の春に公開される。「『ゴールデンスランバー』で映画化はやりきったという思いがあった」という中村監督だが、震災後の5月に伊坂さんから映画化の相談を受け「3.11以降、何度か救援物資の運搬などで東北に足を運ぶなかで、映画監督として元気を与える作品を送りたい、という気持ちが強くなっていたこと、そして過去の作品でお世話になった仙台という街にまだ御礼ができていなのでは、という想いもあり、『ポテチ』の映画化に取り掛かることに迷いはありませんでした」と経緯を説明。「気負うことなく、街で暮らす普通の人たちの生活、息遣いを作品の中で表現したいと思いますが、『撮影に来てくれるだけで嬉しい』と言っていただいている仙台のみなさんの気持ちに応えるためにも、いま現在の仙台の街並を映していきながら、仙台に限らず、映画を観た人すべてに、少しでも勇気を与えられるような作品にしたいと思います」と意気込みを語る。伊坂さんは「最近は、自分の小説が映画化されることに抵抗があったのですが、ただ、3月の大きな地震のあと、そういったこだわりが些末なことに感じられた瞬間がありました。不安な日々を過ごしている中、『中村さんが映画化した『ポテチ』を観たかったな』と思ったりもしました。数か月前、僕のほうから映画化のことを相談した際、中村さんからは『いいですね。やりましょう』とすぐに返事があったものの、まさかこんなに早く撮影に入るとは想像もしておらず、驚いています。きっと、多くの人たちが損得を抜きにして行動してくれた結果ではないかな、と想像します。曲を斉藤和義さんが作ってくれると分かったときには、本当に嬉しかったですし、キャストを少し聞いただけでも、胸が躍りました。完成が楽しみです」と期待を寄せる。仙台を「僕にとっては思い出深い場所」と語る濱田さんは、「またいつかみなさんが映画を観られる状況になったら、一分でも、一秒でも、あの日のことから離れて、心の底から楽しんでもらえる作品にしたいです」とクランクインに向けて思いを明かしてくれた。斉藤さんは震災後、いち早くチャリティーライブを実施し、秋には被災地でのツアーも控えるなど、被災地のために積極的に活動してきた。「このチームとの仕事は毎回『仕事』を忘れて修学旅行に行くような雰囲気なので、今回もとても楽しみにしています。仙台の“今”を監督がきっと素敵な画に撮ってくれると思います。それに負けないよう頑張ります」と気合十分。8月下旬にクランクインし、9月中旬のクランクアップを予定しており、それぞれの思いが作品としてどのような結晶になるのか。原作ファンならずとも楽しみなところだ。『ポテチ』は2012年春、全国にて公開予定。■関連作品:ポテチ 2012年春、全国にて公開
2011年08月17日“母”を描いた映画は数えきれないほど多くある。だが角田光代のベストセラーを映画化した『八日目の蝉』では“母親ではない者”、“母になれなかった者”の視点から「母とは?母性とは何か?」を問いかける。全ての女性に生みの親は存在するが、彼女たちはどのようにして母になるのか?そこにはどんな“資格”が必要なのか――?主要キャストのひとり、小池栄子が演じた千草はこの物語において、心に傷を負い、いまなお闇の中に生きる“当事者”であると同時に“傍観者”として主人公・恵理菜(井上真央)の旅路を見守る存在。小池さん自身は、この旅の中にどのような答えを見出したのか?「母と娘なのに“女同士”って言葉が浮かんでくる」不倫相手の娘を誘拐し、逃亡生活を送りながら我が子として育てる希和子(永作博美)。4年ののち、彼女は逮捕され娘は実の親の元に帰されるが、4年という歳月に隔てられた実の親子の距離が埋まることはなかった。やがて成長した彼女もまた妻子ある男性を愛し、子供を身ごもる。「愛の力のすごさ――」。小池さんはこの物語をそんな言葉で表現する。シンプルだが、そこに彼女の様々な思い…正解の見つからない答えがある。「生みの親か育ての親かっていう話になってくるんですが、愛情によって人は助けられるんだっていうことは、恵理菜を見て思った。恵理菜に会ったことで愛情を知った千草もまた新しい一歩が踏み出せるだろう、とも。印象的だったのが、希和子がラブホテルで、泣きわめいている赤ちゃんにおっぱいをあげようとするけど出ない、というシーン。あのシーン、赤ちゃんが泣き続け、どうにか泣きやませようとするのですが、どうすることもできないんです。私は子供がいないので、観てて余計にドキドキしちゃって。私が希和子の立場だったらどうするのかなって。どういう関係性の中で、より深い愛情が結ばれるか分からないな、と思いましたね」。希和子が映画の中で、血の繋がらない娘に愛情を注げば注ぐほど、現実の社会で毎日のように報じられる児童虐待など、実の親子の間でさえも起こる、目を覆いたくなるような事件について思いを馳せずにはいられない。小池さんも「どうしてそういうことが起きるのか?と答えは見つからないままに考えさせられた」と明かす。血の繋がりが絶対的な愛を保証するわけではないのだ。「そうなんですよね。きれいな言い方をすると“絶対的な愛”とか“無償の愛”という言葉が出てくるけど、そうとは言えないって思えてきます。森口さんと井上さんのシーン見てると、母と娘なのに“女同士”って言葉が浮かんでくる。娘に対して母が『愛してもらいたい』って泣くシーンはどちらが子供なのか分からなくなりますよね」。逆説的だが、2人の“母”の姿から、子供から教えられることの大きさにも気づかされる。「子供を産んだ友人たちもよく言いますね。『子供から学ぶ』、『子供から自分を見つめ直す』って。それを聞くと、子供ほしいなって思うんですけど(笑)」。監督、井上さんと共に作り上げていった“変化”千草という役に関して「脚本を読んで一番感情移入できなかった人物だった」と明かした上で、それこそ彼女との“距離”を監督(成島出)と井上さんと共に、少しずつ縮めていったという。「監督はとにかく、自分で納得しない限りは絶対にOKを出さない。現場で『その音が違う』、『それは千草じゃない』といった具合で一音ずつ作っていきましたね。何が正解か分からないけど、あれだけ監督が時間をかけて『OK』を出したからにはできているはずだ、と(笑)」。一方で、旅を通じて千草が遂げていく“変化”に関しては「自然に受け入れられた」とも。「井上さんと2人きりで、順撮りで撮影を進めていく中で『2人は何かから解放されなくちゃいけない』、『8日目を生きた私たちは何を見るんだろう?』という気持ちで小豆島にも行けました。監督がうまくそういう追い込み方をしてくれたとも思います。最初は恵理菜のお姉ちゃんのようで、途中で逆転して、最後には恵理菜が母親で私を引っ張るような…そういう力関係が自然と出来上がっていきました」。本作に限らず、人間の内面――できることなら隠し通したいと思うような、決してきれいとは言えない“中身”がえぐり出されるような役柄を演じることが多いように思えるが…。「惹かれますね(笑)。私、結構ビビりなので、実際に過激なことやってみたくても周りの目や評価が気になって、イマイチ飛び出せなかったりするんです。そういう自分にコンプレックスを持ってもいたので、役で飛び出せるのは気持ちいいです。でも、時には純粋なラブストーリーをやってみたいという気持ちもありますよ。周りには『いつも目をひんむいて、武器持ってるね』と言われるので(苦笑)」。今後、仕事をしてみたい監督は?というこちらの問いに、中村義洋監督(『ゴールデンスランバー』、『ちょんまげぷりん』)の名を挙げ「こうやって口に出して、願って、祈り続ければいつか叶うと信じているから」と笑顔で語る小池さん。八日目を生きた蝉ではないが、これからその視線の先にどんな新しい景色を捉えるのだろうか――。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会■関連記事:中島美嘉が復帰後初の歌声披露、井上真央は感激の涙三池崇史監督、永作博美の授乳シーンに思わず興奮!?「オレが演出したかった」井上真央×永作博美 実力派女優が共演『八日目の蟬』試写会に25組50名様ご招待難題や事情を抱えた世の女性たちへ『八日目の蝉』成島出監督が花束のエール!井上真央が新境地に挑む『八日目の蟬』完成披露試写会に10組20名様ご招待
2011年04月26日全国のDVD&ブルーレイレンタル店および販売店の店員1,734人が「いちばんオススメしたい大好きな作品」を投票する「第1回ビデオ屋さん大賞」の結果が発表され、細田守監督によるアニメーション映画『サマーウォーズ』が栄えある大賞に輝いた。書店員の投票によって選出され、いまや既存の文学賞以上の影響力を持つに至った「本屋大賞」に続けとばかり、近年、「マンガ大賞」、「映画館大賞」など“現場”の視点で消費者にオススメするという形の賞が生み出されてきたが、またひとつ新たなアワードが創設!また、ビデオ屋さん大賞のイメージキャラクター(画像)のデザインをリリー・フランキーが手がける。確かな目を持ったプロが仕入れを行い、お客さんに素敵な出会いを提供するビデオ屋さん。数万タイトルの在庫に囲まれ、日々、消費者のニーズに最前線で触れている彼らが「何ならタダで見てほしい」と思うのはどの作品なのか?それを形にすべく、四半世紀の歴史を持つビデオレンタル店向け業界誌「ビデオ・インサイダー・ジャパン」と、DVD販売店向け業界誌「DVDナビゲーター」(キネマ旬報発行)が実行委員会を組織。2010年にリリースされたDVD&ブルーレイ45,000タイトルを対象に、全国の店員1,734人が10ポイント投票制――つまり、1作品に10ポイント投票するもよし、1ポイントずつを10作品にふり分けるもよし、という形式で票を投じ、その総獲得ポイントで順位を決定した。1位に輝いた『サマーウォーズ』は、総投票者数247人で798点を獲得!「オリジナル脚本で描かれたスケールのデカさにやられました。ラストへ向けての盛り上がりがハンパなく、何回観ても一緒に叫びたくなる。『こい!』」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社中国支店 映像バイヤー)、「3日に1度は必ず見てます!」(文苑堂TSUTAYA熊野店)など全国の店員から熱いコメントと票を集めた。同作の細田守監督からは「栄えある『第1回ビデオ屋さん大賞』を頂戴し、大変嬉しく思います。『サマーウォーズ』は世界的な危機に対して、日本の家族、親戚が戦う物語です。このアニメーション映画も、多くのスタッフの家族的繋がりによって作られました。改めて、この映画を共に支えてくれた多くのスタッフ、また日本中のビデオ屋さんに足を運んで頂いたファンのみなさまに感謝致します」という喜びのコメントが到着した。第2位には1位と僅差の237人の票が投じられ、775点を獲得した『トイ・ストーリー3』がランクイン。3位には221人による637点を集めた『アバタ―』。以下、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』、『インセプション』と続いた。上位10位のうち、先述の『サマーウォーズ』、『トイ・ストーリー3』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に8位の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』を加えた計4作品がアニメーション作品。洋画が4作で、邦画では共に堺雅人が主演を務める『ゴールデンスランバー』(7位)、『南極料理人』(9位)の2作がトップ10入りを果たした。また、ひとり10ポイント投票制という独自のルールを生かし、各作品の得点をその作品に投じた人数(投票者数)で割った数値、すなわち、その作品のひとりあたりの平均得点を“偏愛濃度”として換算。この偏愛濃度の全体の平均数値は2.39となっており、数値が多ければ大きいほど、この作品を一途に愛する人が多く、少なければ少ないほど、より多くの人がマイベスト10に入れた、みんなが大好きな普遍的に愛される作品という目安となる。ちなみに『サマーウォーズ』は、798点÷247人で偏愛濃度3.23とやや高めといったところ。トップ10に入った作品では第10位の『オーケストラ!』が投票者数74人に対して得点は303点で偏愛濃度4.09と圧倒的な高さを見せた。ほかには各部門ごとの特別賞も決定!未公開洋画・OV部門では、脱獄犯と刑事の間で繰り広げられる12ラウンドに及ぶ緊迫の脅迫ゲームを描いた『12ラウンド』が受賞したほか『バック・トゥ・ザ・フューチャー 25thアニバーサリー Blu-ray BOX』が初BD化部門賞を獲得した。ベスト10作品を順番に借りて楽しむもよし。また、偏愛作品に賭けるか、安心して見られる「みんな大好き」作品を見るかなど楽しみ方はいろいろ。玄人好みでもあり、一般のお客さんのニーズにもしっかりと対応。「NO MORE ガッカリ!」を謳った頼れるDVD&ブルーレイガイドの誕生は、今後も大きな話題を呼びそうだ。第1回 ビデオ屋さん大賞※()内の数字は左から得点数、投票者数、偏愛濃度1位:『サマーウォーズ』(798/247/3.23)2位:『トイ・ストーリー3』(775/237/3.27)3位:『アバター』(637/221/2.88)4位:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』(475/137/3.47)5位:『インセプション』(432/137/3.15)6位:『第9地区』(405/197/2.06)7位:『ゴールデンスランバー』(403/148/2.72)8位:『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(340/111/3.06)9位:『南極料理人』(322/91/3.54)10位:『オーケストラ!』(303/74/4.09)※公式サイト内で上位100作品を発表特別賞未公開洋画・OV部門:『12ラウンド』TVA・OVA部門:「けいおん!!」海外TVドラマ部門:「FRINGE/フリンジ」アジアTVドラマ部門:「三国志 Three Kingdoms」国内TVドラマ部門:「モテキ」バラエティ部門:「LONDONHEARTS」初BD化部門:『バック・トゥ・ザ・フューチャー 25thアニバーサリー Blu-ray BOX』公式サイト:■関連作品:バック・トゥ・ザ・フューチャー 1985年12月より公開バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 1989年12月より公開バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 1990年7月より公開オーケストラ! 2010年4月17日よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2009 Focus Features LLC. All Rights Reserved南極料理人 2009年8月8日よりテアトル新宿にて先行公開、22日より全国にて公開ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会第9地区 2010年4月10日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 District 9 Ltd All Rights Reserved.インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 2009年6月27日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© カラーアバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedトイ・ストーリー3 2010年7月10日より全国にて公開© DISNEY/PIXARサマーウォーズ 2009年8月1日より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2009 SUMMER WARS FILM PARTNERS■関連記事:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、『バットマン』新作で悪役に挑戦テキサス州で開催のメディア見本市にE・ペイジらが出席。震災への義援金募集も実施大震災に見舞われた日本に、セレブたちが続々とメッセージを送信『カーズ2』本編前の短編で『トイ・ストーリー3』の“その後”の物語を上映!『ナルニア』初登場1位!オスカー4冠『英国王のスピーチ』も異例の大ヒットスタート
2011年03月22日みなさん、こんにちは!そろそろ年末の映画シーズンが近づいてきましたね。今年は私の80年代映画のお気に入りのひとつ、『ミスター・アーサー』(’81)のリメイク作がクリスマスシーズンに全米公開されます!オリジナルではご存知の通り、往年の名俳優にして名コメディアンのダドリー・ムーアが主役を演じていますが、今回のリメイク版では近年人気沸騰中で、人気歌手ケイティ・ペリーの婚約者としても知られるイギリス出身の俳優、ラッセル・ブランドが主役に抜擢されています!そして、クリスマスシーズンに私が楽しみにしているもうひとつの作品は、『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズ最新作、『Little Fockers』(原題)です。本作は12月22日に全米公開され、ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ、バーブラ・ストライサンド、ブライス・ダナー、オーウェン・ウィルソンらオリジナルキャストが引き続き出演し、今回から新たにローラ・ダーン、ハーヴェイ・カイテル、ジェシカ・アルバらが加わります。先ごろ、ジェシカ・アルバは本作で自身が演じる役柄について、ベン・スティラー演じるグレッグ・フォッカーを追いかける、“ちょっとおかしな”製薬販売のセールスウーマンだと報道陣に語りました。ジェシカ曰く、彼女が登場するシーンのほとんどがベンとの共演だったため、撮影中にまじめな顔をしていることが一番大きな課題だったそう。しかし、撮影については「私の演じたキャラクターはとてもオープンで自由な性格、そして完全にクレイジーだったので楽しく、とても自由に演じることができた」と続けました。今回の『Little Fockers』の脚本には当初、本シリーズでおなじみのダスティン・ホフマン(実は本シリーズで私のいちばんのお気に入り!)は一切登場していませんでした。しかし、いざクランクアップしてみると予定より低コストで撮影を終えることができたため、まだお金の余裕があると判断したプロデューサー陣はこのオスカー俳優の起用を決意したわけです。たった数シーンのダスティンの出演料はなんと1,000万ドルだそう!さて、ここでラッセル・ブランドと婚約者の人気歌手ケイティ・ペリーの話題に戻りましょう。最新のゴシップによると、2人は今週末にインドで結婚式を挙げる予定だそう!結婚パーティは6日間にわたって開催され、結婚披露宴はアーシュラム(ヒンドゥー教の修行所)で行われる予定です。75〜100人のゲストがプライベート・ジェットで招待されており、ケイティの親友であるリアーナ(彼女はラスベガスでケイティの独身最後のパーティも主催します)も結婚式に出席するみたい。そしてゲストは全員、インドで有数のリゾートに宿泊するそうですよ。うわさが事実ならラッセルとケイティは10月19日の夜にインドに向けてヒースロー空港を発つところを目撃されているとのこと。そして公式なウェディング・セレモニーが土曜日にジャイプールにあるランバー・パレスで行われる予定で…。実はこの場所、新年にラッセルがケイティにプロポーズしたのと同じ場所。なんてロマンティックなんでしょう!(text:Lisle Wilkerson)© Fame Pictures/AFLO■関連作品:マチェーテ 2010年11月6日より新宿バルト9ほか全国にて公開■関連記事:リンジー・ローハン、保釈直後に10代のホームレスたちの施設を訪問
2010年10月22日「“当たり役”そういう捉えられ方があっても自分の中身が急成長するわけじゃない。じっくりゆっくりやるしかないです」──2007年のNHKドラマ「ハゲタカ」の主演に抜擢され、以後、映画版『ハゲタカ』(’09)、『笑う警官』(’09)、『ゴールデンスランバー』(’10)といった骨太な社会派作品が立て続き、かと思えば『スイートリトルライズ』(’10)のような恋愛ものもこなし、現在はNHK大河ドラマ「龍馬伝」のキーパーソン・武市半平太を演じている。ここ数年で俳優・大森南朋の名前が大きく羽ばたいたのは明らかだが、「じっくりゆっくり」という言葉が物語るように、彼がこれまでに出演してきた映画は70本以上、ドラマも合わせると100本以上、その積み重ねの結果がいまの大森南朋を創り上げている。そこで、大森南朋の名前を羽ばたかせるきっかけとなった主演作『ハゲタカ』について、改めてふり返ってもらった。鷲津の人間らしさが好き「ドラマ『ハゲタカ』のオファーが来たときにまず思ったのは、本当に自分が主役でいいのかということ。いろいろな役を演じてきたけれど、自分が主役で数字が取れると思っていなかったし、何よりも鷲津政彦のようなタイプを演じるイメージがその頃の僕には全くなく、どちらかというとぼんやりした青年、そんな役が多かった(笑)。だから、こんなふうに話題になるとは夢にも思っていなかったんです」と語る表情は、なんとも色っぽく、やわらかく、穏やかで、確かに『ハゲタカ』の鷲津のイメージとはほど遠い。けれど、いまでは鷲津のイメージが大森南朋のイメージ・キャラクターとなり、その定着したイメージを壊していくのが「楽しいです」と、いたずらっぽく笑う。そして、企業買収の天才・鷲津を演じるにあたっては、金融業界について学ぶことはもちろん、ファンドマネージャーとして働いている人の話を聞いたりしたそうだが、途中気づいたのは知識を詰め込むよりも鷲津という男のドラマに重きを置くことだった。「僕がどんなに金融の勉強をしたところで『ハゲタカ』のドラマ自体は変わらない気がして、人間ドラマを掘り下げる方がいいのかもしれないと思ったんです。けれど、毎回渡されるドラマの台本は(金融の専門用語を含めて)台詞が多くて(笑)。でも、その台詞をかみ砕いていく作業が鷲津というキャラクターの構築に繋がったと思います」。そこから大森さんが受け取った鷲津の男としての魅力は「自分の信念を持って生きているところ」だと分析を続ける。「鷲津は辛い思いをして負けかけたけれど、自分を奮い立たせてニューヨークへ行き、確信を得て日本に戻ってくる。けれど、それでもまた迷ってしまうんです。そういう人間の儚い感じというか、鷲津の人間らしさが好きなんです。まあ、ときどき強引なところもあるけれど(笑)。ドラマ、映画ともに鷲津を演じるうえで常に心に留めていたことは、やっぱり彼が背負っているものの大きさでした。悲しみを背負いながらどこまで自分が信じる正義を貫けるかということに尽きると思う。その鷲津像を大友監督と共有できたからこそ、あのドラマが出来上がったんだと思います」。次はラブコメに挑戦してみたい!?ドラマ「ハゲタカ」でタッグを組んだ大友啓史監督とは、その後の映画版『ハゲタカ』、大河ドラマ「龍馬伝」と続いていくわけだが、「言葉がなくても分かり合える監督と出会えたことが嬉しい」と、信頼できる監督との出会いがもたらした喜びは相当大きかったようだ。さらに、鷲津像をつかむヒントも現場で監督がさりげなく与えてくれたとエピソードを明かす。「大友監督は、たまにカットをかけないことがあるんです。芝居はひと通り終わっているはずなのに、ずーっとカメラを回しっぱなしにしていることがあって。何か意図があると思うからこちらも止めずに演じてはいるけれど、そのシーンは決して使われることはないんです(苦笑)。でも、その時間、その空間から感じ取るものは確実にあって、その感じたものが自然と役に反映されていたんじゃないかなと」。この大森さんの言葉から連想したのは、ジョニー・デップとティム・バートン監督の関係。彼らが互いを尊敬し合い、何度となくタッグを組み、ヒット作を連発するように、大森南朋と大友啓史監督も『ハゲタカ』、「龍馬伝」に続く作品を今後も生み出すような気が…。だからこそ聞いておきたい。「ハゲタカ」の鷲津政彦のイメージが強く定着したいま、次はどんな役柄で殻を破りたいのか。「ラブコメ…かな(笑)。実は最近、ちょうどその話をしていたんです。アメリカのB級映画のレベルなんだけど、ちゃんと筋立った脚本で、最後に感動させてくれるラブコメが日本にもあっていいよねと。ハリウッド映画なのにそれほどお金をかけていない映画というのか。そんな映画を作れたら日本映画界はもっと面白くなると思う。だから次はラブコメに挑戦してみたいです(笑)」。大森さんのラブコメ進出も気になるが、「えっ、あの大森南朋がラブコメ!?」というギャップを存分に味わうためにも『ハゲタカ』の鷲津役は必見!(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)日本映画専門チャンネル(スカパー!・ケーブルTV・ひかりTV他で放送中)で5月9日(日)ほかドラマ版と映画版の『ハゲタカ』を完全放送日本映画専門チャンネル公式サイト:■関連作品:ハゲタカ 2009年6月6日より全国東宝系にて公開© 2009 映画「ハゲタカ」製作委員会■関連記事:大森南朋『スイートリトルライズ』インタビュー揺れる男心「恋は一過性のもの」国内賞レースも本格化『ヴィヨンの妻』『沈まぬ太陽』など日本アカデミー賞最多受賞五月病?ならばコレを観よ! vol.1デキル男たちの“攻め”『ハゲタカ』“ハゲタカ”大森南朋、セリフの多さに悲鳴柴田恭兵は「あぶない刑事」気分で演技?数々の賞に輝く傑作ドラマ待望の映画化!『ハゲタカ』試写会に25組50名様をご招待
2010年05月07日若い女性からの熱い支持を集める錦戸亮が、映画初出演&初主演にして、“パティシエになる侍”という異色のキャラクターを演じる『ちょんまげぷりん』。2月6日にクランクインした本作が、約1か月弱の撮影を終え、無事にクランクアップ!錦戸さん本人の喜びのコメントが届いた。錦戸さんが演じるのは、180年前の江戸から現代にタイムスリップした侍、木島安兵衛。シングルマザーの家庭に転がり込んだ彼が、ひょんなきっかけで、お菓子作りの手腕を発揮し、瞬く間に超人気パティシエになってしまう…という奇想天外な物語だ。今回、この難しい役どころを、『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ゴールデンスランバー』など数々のヒット作を手がける中村義洋監督の演出のもと、体当たりで演じた錦戸さん。撮影が進むにつれ、侍ならではの「〜でござる」という言葉遣いも板につき、劇中のお菓子を作るシーンも吹き替えなしで全て錦戸さん本人が演じ上げた。本作の劇場公開はしばらく先だが、イケメンによる“一刀入魂”のお菓子作りという話題は、とりわけホワイトデー直前のこの時期、世の女子のハートをわしづかみにしそう。大役を終えた錦戸さんは、「『やりきった!』という感じです。シングルマザーのひろ子と一緒に過ごしていく中でパティシエになる、というお話で、所作やお菓子作りなど色々練習しました。撮影が全部終わってホッとしています。どの年齢の人が観ても、色々な楽しみ方ができる映画だと思います」と自信のコメント。そして、まもなく迎えるホワイトデーに向けて、「もうすぐホワイトデーですが…、男性のみなさん、よろしければプリンなんかをプレゼントしてみたらいいのではないでしょうか。。」と世の男子にギフトの提案も。男の手作りスウィートという新たなスタイルのホワイトデーもありかも?『ちょんまげぷりん』は今夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。■関連作品:ちょんまげぷりん 2010年夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開© 2010 J Storm Inc.■関連記事:錦戸亮がちょんまげで映画デビュー!パティシエで侍、その名も『ちょんまげぷりん』
2010年03月12日「そろそろしっとりとした恋愛ものをやりたいと思って…」。目を細めながらそんなふうに『スイートリトルライズ』との出会いを語る大森南朋。たしかに、『ハゲタカ』、『笑う警官』、『ゴールデンスランバー』など、近年出演した作品は社会派ものが目立つ。殻を破りたいと思うのは役者として当然のことだ。そこで、今現在“色気のある格好いい大人の男”として女性を魅了し続けている大森南朋の魅力に、さらには恋愛観に迫ってみた。近づけないのか、それとも近づかないのか本人曰く、今回演じる聡という男は「甘えん坊で優柔不断な軽い男」。穏やかな妻・瑠璃子(中谷美紀)と積極的な後輩・しほ(池脇千鶴)の間で揺れ動く役どころで、そんな「男の心の揺れを表現したいと思った」のだと言う。「現場でも瑠璃子としほ、どっちがタイプか?という話題はよく出ていましたけど、生意気承知で言うならば、瑠璃子としほの両方を持ち合わせている女性が理想です。ただ、しほのような元気のある女性もいいけれど、僕自身は瑠璃子のようなちょっと面倒に思われがちな女性も嫌いじゃないかもしれないです(笑)」と、照れながら本音をちらつかせる。聡と瑠璃子の夫婦については「夫婦なんだけれどギリギリ夫婦に見えるか見えないか、近づけないのかそれとも近づかないのか、という距離感。それが監督の狙いでもあったと思うんです」。常に“距離”を意識し、タイプの異なる2人の女性それぞれが与えてくれる空間も楽しんだそう。「池脇さんとのシーンを前半に、中谷さんとのシーンを後半に撮っていたので、違う映画を撮っている感覚だったことも面白かった。特に朝食のシーンでの聡と瑠璃子の間合の取り方は、演じていて楽しかったです。ただ、理解し難かったのは、部屋に鍵をかけてゲームをしている聡の心理。たとえ倦怠期でもそれは失礼なんじゃないかな、と。もしも大好きな女性が聡のように鍵をかける女性だったら、やめた方がいいって注意します、きっと(笑)」と言うように、聡は同じ家に住みながらも自分の部屋にこもり、鍵をかけ、携帯でやりとりするような男。その姿から観客は孤独を感じ、孤独について考えるだろう。ちなみに、大森さん自身は「誰からもメールが来ない日が2日間続いたら孤独を感じる」と、意外な一面も明るみに!愛はずっと続いていくものであってほしいそして、最後にこんな質問を投げかけてみた。聡と瑠璃子はお互いの愛を確かめるために恋をし、それぞれが恋と愛の答えを出しているようにも捉えられる──大森さん、愛と恋の違いって何ですか?「難しい質問ですね…」と悩みながらも「恋は一過性のものだけれど、愛はずっと続いていくものであってほしい。なんて、上手いこと言っちゃったかな(笑)」。こんなコメントをさらりと口にしてしまうなんて、やはり格好良すぎる。(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)特集『スイートリトルライズ』FEATURE INTERVIEW 中谷美紀×大森南朋■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 「スイートリトルライズ」製作委員会笑う警官 2009年11月14日より全国にて公開© 2009『笑う警官』製作委員会ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会ハゲタカ 2009年6月6日より全国東宝系にて公開© 2009 映画「ハゲタカ」製作委員会■関連記事:『スイートリトルライズ』中谷美紀インタビュー夫以外の人に心奪われていく気持ち…恋愛脚本家が見せる、乙女な素顔狗飼恭子×大森美香“大人の恋愛”トークショー『スイートリトルライズ』矢崎監督インタビュー「映画は理解するのではなく感じる物」中尾彬夫妻、30年前の結婚3年目をふり返り「仕事してた記憶しかない…」【読者レビューをウォッチ】『アバター』旋風に負けず、邦画勢に高ポイント続々
2010年03月09日相武紗季、水川あさみ、小雪、優香、長谷川京子という豪華女優陣の共演で話題を集めているドラマ「女たちは二度遊ぶ」が、3月1日(月)より携帯専用放送局「BeeTV」にて配信される。このほど、安室奈美恵による主題歌「The Meaning Of Us」のミュージックビデオを本作の監督を務めた行定勲が全面監修した“「女たちは二度遊ぶ」スペシャルバージョン”が完成し、現在BeeTVにて期間限定で配信されている。本作は、芥川賞作家・吉田修一の手による切ないラブストーリーを映像化したもので、『GO』、『世界の中心で、愛をさけぶ』など小説の映像化の名手として知られ、つい先ごろ、同じく吉田さんの人気小説を映画化した『パレード』(公開中)でベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した行定監督がメガホンをとった。相武さんら旬の女優5人が、男性の記憶に鮮明に刻まれる“忘れられない女たち”を演じ、5つの印象的なエピソードが紡がれるオムニバス作品になっている。行定監督のラブコールを受け、本作の主題歌として安室さんの起用が決定。そのスペシャルバージョンのミュージックビデオには先述の5人の女優が出演するドラマの映像が使用されている。この「The Meaning Of Us」は、昨年12月に発売され、アジア5か国のCDチャートで1位獲得という、日本人女性アーティスト初の快挙を成し遂げたオリジナルアルバム「PAST<FUTURE」に収録されている楽曲で、久しぶりのバラード曲としてファンの中でも人気の高い一曲。オリジナルのミュージックビデオでは、引っ越し直前の部屋の中で、移りゆく時の流れと共に変化していった2人の想いを安室さんが一人、切なくも力強く歌うという構成になっていた。今回の行定監督の監修によるスペシャルバージョンでは、それぞれのドラマの見どころとなるシーンを繋ぎつつ、女性が愛する人との間に紡ぎだした愛情、哀愁、不安、歓喜、別離など忘れられない記憶を描き出している。“愛されるより、忘れられない女になる”というコピーの通り、「どしゃぶりの女」(相武紗季)、「自己破産の女」(水川あさみ)、「夢の女」(小雪)、「平日公休の女」(優香)、「つまらない女」(長谷川京子)という5人の忘れることのできない、“引力”を持った女たちの物語が綴られるが、不思議に人を惹きつける“引力”を備えているのは安室さんも同様!まずはスペシャルバージョンのミュージックビデオをチェック!「女たちは二度遊ぶ」はBeeTVにて3月1日(月)より配信開始。BeeTV「女たちは二度遊ぶ」公式サイト■関連作品:パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:日本映画が健闘した第60回ベルリン国際映画祭藤原竜也「自由にさせてくれた監督の力量」ベルリン批評家連盟賞受賞の喜び林遣都藤原竜也の芝居も携帯電話の登録名も「イカ」一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』
2010年02月26日第60回ベルリン国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞した映画『パレード』の初日舞台挨拶が2月20日(土)、シネクイント渋谷で行われ、主演の藤原竜也、小出恵介、香里奈らが受賞の喜びを語った。コンペ、パノラマ、フォーラムの各部門から1作品に贈られる賞で、同作はパノラマ部門54作品から選出。映画祭での上映にあわせて単身ベルリンに出向き、20日未明に朗報を日本で受け取った行定勲監督は「現代の日本の若者の人間関係を描いた、ただでさえ複雑なテーマであるにもかかわらず、ヨーロッパで受け入れられ評価されたことが、意外ではありますが、非常に嬉しいです」とコメント。藤原さんは「このメンバーと一番いいタイミングで仕事をさせてもらった。難しい役でしたが自由にさせてもらったので、監督の力量だと思います」と監督へ感謝の弁を述べた。キャスト陣は一様に華やいだ表情で貫地谷しほりは「撮影自体、すごく楽しかったので、楽しんだことが結果につながったと思う」。香里奈さんも「まだ受賞の実感がないですが、スタッフ、キャストみんなで一丸となってがんばったから」と喜びをかみしめた。林遣都は「昨日の夜、ネットとか見ちゃって眠れませんでした」と興奮しつつ「このメンバーでもう会えなくなるのかな」と寂しがって見せた。一方、この日は小出さんの26歳の誕生日で、翌21日(日)が香里奈さんの同じく26歳の誕生日。特製パレードケーキで祝福され、単身でベルリンへ出向いた行定勲監督から「灰皿(小出さん)と食卓で塩とか入れるやつね(香里奈)」とプレゼントを手渡された小出さんは「誕生日、いいタイミングだな、毎回。大体、仕事です。去年はインドに行っていて」と満足げ。香里奈さんも「ホント、嬉しいのと申し訳ないのとでいっぱい」と恐縮しながら喜んだ。行定監督は藤原さんら5人にもベルリンみやげをプレゼント。「ベルリナーレっていう芸術祭の一環で映画祭が行われているから、それね」とベルリナーレのロゴ入りTシャツをひとりひとりに手渡していた。同作は、3月22日に香港で発表される第4回アジア・フィルム・アワードで、最高賞にあたる作品賞のノミネート6作品にも選ばれている。2LDKのマンションで共同生活を送る若者5人の姿を通じ、現代の若者に潜むモラトリアムに迫る群像劇。『パレード』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:第60回ベルリン国際映画祭 [映画祭]パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:レオナルド・ディカプリオ、ベルリンでのワールド・プレミアで「ダンケシェーン!」林遣都藤原竜也の芝居も携帯電話の登録名も「イカ」一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』現代の若者の内に宿る“モラトリアム”『パレード』試写会に10組20名様ご招待
2010年02月20日アカデミー賞へのノミネーションがさらに拍車をかける形で、国内興収100億円を突破したジェームズ・キャメロン監督作『アバター』が不動の観客動員ランキング1位を維持する中、現在公開中の映画で健闘を見せているのが1月公開の邦画勢。そのヒットの理由とは?シネマカフェの映画体感型サイト「シネマライブ!」に投稿された読者レビューから見えてくる、映画の感想、採点、そして評論家の意見とはひと味違う、“本当の”満足度とは?観客の視点でウォッチ!小説・漫画の映画化が主流となればやはり、原作と映像の比較が論議の的となるが、その中で高い評価を集めているのは、伊坂幸太郎×中村義洋監督による『ゴールデンスランバー』。主演の堺雅人の演技を絶賛する声が多いが、伊坂氏ならではの伏線の効いた構成にプラス評価を与えている人も顕著に見られ、「アクションもあるけど、それだけじゃなく、深いところに焦点が。とても見ごたえのある作品」という声も。一方で、結末に対する評価は分かれるところ。平均ポイントは5点満点中、3.9点とかなりの高水準。同じく邦画で、こちらは女性の共感を集め、興収7.8億円(20日間)というスマッシュヒットとなっているのが中山美穂主演の『サヨナライツカ』。「(中山さん扮する)沓子みたいな女性になりたい!」、「中山さんが登場するたびに、同じ女性なのにドキドキしてしまいました」と中山さんの美貌、沓子というキャラクターへの羨望の声が多い一方で、西島秀俊扮する豊の妻で、耐え忍ぶ女性・光子(石田ゆり子)への共感も少なくない。『ゴールデンスランバー』と同様に本作も小説を原作とするが、こちらは映画を観た後で「原作も読みたい」という意見が目立つのが特徴。この2作に続く高いポイントを集めているのが、先日動員100万人を突破した山田洋次監督作『おとうと』。“家族愛”というテーマに共鳴する人が多かったのか、「じんわりと感動した」、「余韻が残る感動」という感想が多数寄せられた。また、さすが吉永小百合と笑福亭鶴瓶の演技力とコンビ力の高さを指摘する声も目立ち、平均ポイントは3.6点。一方、洋画勢で多くのレビュー数を獲得しているのは、先述の『アバター』とクリント・イーストウッド監督作『インビクタス/負けざる者たち』。とにかく3D映像で鑑賞することがオススメとされる前者に対し、後者ではメッセージ性の充実とモーガン・フリーマンの演技力を高く評価する声が多数。両作品ともに3月のオスカーにも絡んでおり、日本の観客の評価と受賞結果を比べてみるのも面白いかも。みんなの映画レビューをチェック!シネマライブ!レビュー・ラウンジ映画体験型サイト シネマライブ!■関連作品:サヨナライツカ 2010年1月23日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開© 2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved.おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedインビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.■関連記事:決戦を前に意外にも和気あいあい。オスカー候補者が勢ぞろいの昼食会開催M・フリーマン×M・デイモン『インビクタス』インタビュー信頼と尊敬の到達点バッシングにも“不屈”内藤大助「ネルソン・マンデラと比べれば俺なんかまだまだ」堺雅人バレンタインデーは「ただ冬の寒い一日」日本でも大台『アバター』国内興収100億円突破!『タイタニック』より32日早く
2010年02月17日映画『パレード』の主演キャスト陣、藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介が2月14日(日)、東京・有楽町の野外広場、日比谷パティオで行われたイベントで、約25メートルのレッドカーペット上のパレードと軽妙トークでファン約1,000人を沸かせた。同作は、今月11日からドイツで開催中の第60回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されており17日に公式上映されるが、現地入りするのは行定勲監督のみ。リムジンで乗りつけ、約25メートルのカーペットを闊歩し“ベルリン気分”を味わった小出さんは「ベルリン映画祭はすごいですね、でも今日は日本の方が多い。“ベルリン語”を覚えてきたけど日本語で大丈夫ですね」。ベルリンお披露目を控えた心境を「僕、作品の冒頭、部屋で股間を触るシーンがあるんですけど、日本の男ってみんなこうなんだって思われたら嫌だな。海外用の演技をしておけばよかった」となどと冗舌。藤原さんから「普段から触ってるけどね」と突っ込まれると、「落ち着かなくなるとね、こう…」と言いながら自身の尻を撫でてみせ「こういうもんですね」とボケ倒した。林さんを見つめてはニヤリとする仕草を繰り返していた藤原さんは「リムジンに乗っていたとき、遣都くんが『僕はTBSで1人で主演をしたことがある。なのになんでリムジンは(5人一緒で)1人じゃないんだ』って」と“口撃”し、以前の同作イベントでも語られたイカ天そばエピソードについて再度触れ、「何て呼んでいたっけ、俺のこと?」と詰問。「イカです」と答える林さんを笑顔でにらみつつ「イカ天そばをおごってもらってから『イカみたいだね』って。芝居もイカだって。携帯で俺のこと、何て登録しているの?って聞いたら『イカ』で」と“口撃”激化。言い返した方が…と司会者から促された林さんは「いや、本当のことなんで…」とモジモジ。「僕、小出くんに初めて会ったとき、史上最強の自由人だと思ったんですけど、ここに同じレベルの人がさらに3人いる」と評し、また藤原さんからにらまれていた。小出さんも、会場からひときわ大きな声で「竜也くん〜!」と叫ぶ、幼い男の子の声が聞こえると「イカって呼べば振り向くのに」と悪ノリし、次にその言葉通り「イカ〜」と聞こえてくると「イカって呼んでるって」とニンマリ。藤原さんは上半身をのけぞらせて笑い、手を振って声援に応えた。映画『パレード』は2月20日(土)渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』現代の若者の内に宿る“モラトリアム”『パレード』試写会に10組20名様ご招待誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント林遣都がイカ天ソバをおごって藤原竜也を“イカ”呼ばわり?『パレード』Xmas試写
2010年02月14日俳優の堺雅人が2月11日(木・祝)、東京・渋東シネタワーで主演映画『ゴールデンスランバー』の大ヒット御礼舞台挨拶を行い、海外の映画祭へ初参加となるベルリン国際映画祭での上映を控えた心境を語った。同映画祭はドイツで11日から21日までドイツ・ベルリンで開催。同作が正式招待されたパノラマ部門は幅色いジャンルから良質な作品にフォーカスを当てた選出で、観客賞、国際批評家連盟賞、ザルツゲーバー賞の対象。19日の公式上映に合わせて現地入りする予定で、世界三大映画祭での海外映画祭デビューとなるが「まったく実感が沸いてなくて、すっごく寒いと聞いているので上着を探しているところです。ティーチインや舞台挨拶とかやると思いますが、何を話すとかまったく考えていません。寒さ対策と何を食べようか、ばかりで」とマイペース。と、言いつつも「(ドイツの)みなさんと一緒にこの作品を観るのが楽しみ。どこでどんな反応があったかをメモして中村義洋監督に伝えないといけませんから」と話し「ほかの日本映画も出品されるので、あちらでいろいろ話したり、他の国の人とも話せたらいいなと思います」と胸を高鳴らせていた。一方、この日は事前にとったファンの質問に答えるファンサービスも。地球滅亡を控えた最後の日に何をして、何を食べる?の問いに、「掃除かな?部屋を片付けます。最後の晩餐は冷蔵庫の余りもので一品作らないと。きれいにして死なないと」とやはりマイペース。バレンタインデーが近いとあって、チョコにまつわる思い出について聞かれると、「僕にとって2月14日はただ冬の寒い一日でした、こういう仕事を始めるまでは。元々チョコは好きですが、年のせいか食べると吹き出物が出るようになったので25を過ぎた頃から食べないようにしています。とても好きなのに残念なのですが…」と寂しげな表情。満場の女性ファンをホッとさせて(?)いた。『ゴールデンスランバー』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!堺雅人、絶叫エピソード告白「スキー場の奥に消えた」『ゴールデンスランバー』濱田岳×中村義洋監督次回はコメディでまさかの共演?【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!
2010年02月11日大人気アイドルグループ、NEWSおよび関ジャニ∞の一員として多くの女性ファンの支持を集め、一方で「ラスト・フレンズ」や「流星の絆」などの話題のドラマではその演技力に高い評価を受ける錦戸亮が何とちょんまげ姿に大変身!お侍がパティシエになってしまう、という奇想天外な物語を描いた、その名も『ちょんまげぷりん』の製作がこのほど決定。『チーム・バチスタの栄光』や先頃公開された『ゴールデンスランバー』などのヒットメーカー、中村義洋監督とのタッグで映画初出演を果たす。満を持しての映画初出演にして初主演を飾る錦戸さんが演じるのは、180年前の江戸から現代にタイムスリップしてきたお侍、木島安兵衛(きじまやすべえ)。行くあてもなく、母一人子一人の一家に居候する安兵衛だが、ある日、その家の息子のために作ったプリンがきっかけで、あっと言う間に超人気パティシエになってしまう…という、奇想天外な物語だ。シングルマザーのひろ子には、幅広い分野で活躍する、ともさかりえが扮する。クランクインは2月6日(土)。お侍の所作やお菓子作りを猛勉強中だという錦戸さんは、撮影に向けて「前からご一緒させていただきたいと思っていた中村監督やともさかりえさんとお仕事させていただけることになり、クランクインがとても楽しみです。温かいお話なので、安兵衛という役を丁寧に演じていきたいです」と意気込みを語る。劇中では、安兵衛と母子のやり取りが中心となるが、共演のともさかさんは、「3人のチグハグなかわいさを出せればいいなと思います。ファンタジー要素の多いお話なのですが、実際トライしてみると違和感がないので、たくさんの人に楽しんでいただける作品になると思います」と自信をうかがわせるコメント。そして、3年前から企画を温めていたという中村監督は、「気合が入っています。錦戸くんは精悍さの中にも甘さがあり、俳優としての底力を感じるので、それをうまくフィルムに収められればと思います。我々現代人が忘れてしまっている大切なことの数々を、江戸時代のお侍さんが気づかせてくれる人間ドラマです。出来上がりを楽しみにしてください」と並々ならぬ気合を感じさせる。原作は、“スーパー主夫エンタテインメント”とも呼ばれる小説「ふしぎの国の安兵衛」(著者:荒木源/小学館刊)。映画化に際して「ちょんまげぷりん」に改題し、2月5日(金)に文庫本も発売される。一見無茶な設定とは裏腹に、男らしく、誠実で思いやりのある人柄と、家事を完璧にこなす安兵衛は、世の女性にとってまさに理想の男性像となるかも?また、劇中に次から次へと登場するケーキやプリンなども、お菓子好きの多い女子にはたまらないはず。『ちょんまげぷりん』は今夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。■関連作品:ちょんまげぷりん 2010年夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開© 2010 J Storm Inc.
2010年02月03日寒いこの季節に、身も心もほかほかに温めつつ、一度入ったらなかなか出ることができないという、恐るべき“魔力”を発揮するこたつ。一人でゆったり温まるのもいいけれど、誰かと一緒にワイワイとしゃべりながらのんびり過ごすのが冬の楽しみ、という人も多いのでは?では、あなたが一緒にこたつでミカンを食べたい俳優は誰?「MTV」による映画情報番組「MTV SCREEN」とシネマカフェのコラボレーションでお届けする「cinemaFAN-KING」では、話題の映画および俳優をピックアップして、テーマに沿って投票してもらい、ランキングで映画ファンの“リアル”を勝手に決定する。1月に募集した投票テーマ「こたつで一緒にミカンを食べたい俳優」の結果を大発表!全得票数のおよそ半分を獲得するという圧倒的な強さを見せつけ、見事「こたつで一緒にミカン」KINGに輝いたのは、先頃、主演作『ゴールデンスランバー』が公開されたばかりの堺雅人。皮肉なことに劇中では、こたつに入る余裕などこれっぽっちもなく、ひたすらに逃げて、逃げて、逃げまくるという役柄を演じたのだが…。「のほほんと一緒におしゃべりをしたいです」(20代・女性)、「こたつとミカンとあの笑顔…癒されそう!」(30代・女性)など、堺さんの持つ雰囲気やイメージを暖かいこたつと結び付けた声が多く寄せられた。偶然にも、映画公開前に行われたプレミア試写会の舞台挨拶で堺さんは、この冬ようやく念願のこたつを手に入れたことを告白。「心地良くまどろんでます」と笑顔で語っていた。そのこたつで一緒に温まりたい!第2位に入ったのは『猿ロック THE MOVIE』の市原隼人。「話が面白そう!」(20代・女性)、「ミカン食べながら一緒にトランプして大盛り上がりできそう」(30代・女性)など、こちらは元気いっぱいの市原さんの魅力を推す声が多く見られた。僅差の3位には『パレード』の公開が控える藤原竜也。「寒がりに見えるから一緒にヌクヌクしたい」(30代・女性)、「横でうたた寝してほしい」(30代・女性)などなど女性ファンから数々の“願望”が届いた。ちなみに、候補者リストにはハリウッド俳優も名を連ねたが、票は伸びず…。4位にオーランド・ブルーム(『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』)、5位にロバート・ダウニーJr.(『シャーロック・ホームズ』)という結果になった。「こたつに入ってる姿が想像できない」という非常に全うな意見も…。確かに、彼らがこたつに入ってミカンをむいていたら、相当シュール!ある意味面白いかも?今回の投票では、こたつと共にミカンというアイテムもポイントに。それぞれ投票した俳優に「ミカンをむいてほしい」「むいてあげたい」という声も数多く寄せられた。笑顔でミカンを差し出してくれそうなのは誰か?はたまた、ミカンをむくときに白い繊維の部分を几帳面にむきそうなのは誰か?まだまだ寒い日は続きそう。あなたは誰と一緒に温まりたい?こたつでみかんを一緒に食べたい俳優は?1位:堺雅人(『ゴールデンスランバー』)2位:市原隼人(『猿ロック THE MOVIE』)3位:藤原竜也(『パレード』)4位:オーランド・ブルーム(『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』)5位:ロバート・ダウニーjr.(『シャーロック・ホームズ』)「cinemaFAN-KING」とはシネマカフェとMTVのコラボレーションによる読者投票企画。シネマカフェのページ上で、月ごとにテーマを提示し、あらかじめ挙げられている候補者から一人を選ぶか、もしくはフリーアンサー枠に記入する形式で投票を実施している。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会猿ロック THE MOVIE 2010年2月27日より公開© 2010「猿ロック」製作委員会シャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDニューヨーク,アイ ラブ ユー 2010年2月27日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© NY5,LLC-All Rights Reserved.■関連記事:堺雅人、絶叫エピソード告白「スキー場の奥に消えた」『ゴールデンスランバー』濱田岳×中村義洋監督次回はコメディでまさかの共演?オーランド・ブルーム、『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作出演をきっぱり否定【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』J・ロウにレイチェル・ワイズハリウッドで活躍の英国スターが母国の演劇賞受賞
2010年02月01日映画『ゴールデンスランバー』の初日舞台挨拶が1月30日(土)、東京・TOHOシネマズ日劇2で行われ、主演の堺雅人、共演の竹内結子、中村義洋監督らが出席した。人気作家・伊坂幸太郎の同名小説を原作に、首相暗殺犯に仕立て上げられた男の2日間にわたる逃亡をめぐる人間ドラマ。堺さんは鑑賞後の観客の大きな拍手に「温かい熱気に迎えられ、興奮し安心しています」と繊細な笑顔。「この作品は客観的に観ることができない、初めてのこと。出来上がった初めて観たとき、ああ、この日は暑かったな、とか、アルバムをめくるような気持ちになった。ジャンル分けしづらく、こういう物語として観るしかない」と思い入れタップリに語った。劇中の展開にちなみ司会者が、信頼があだになったエピソードを質問。堺は「スキーが全然できないんですが上手な役をやることになり、滑る場面で受け止めてくれるスタッフを信頼して滑ったら、受け止めてくれなくて、『あーっ』って叫びながらスキー場の奥に消えていきました」と苦い経験を披露。竹内さんは「今回、監督に役作りはいらない、素のままでいいと言われましたが、現場に入り、監督が『晴子(竹内さん)は上昇志向の強い女』と言ったのを聞いて、それって私? 人間的によろしくない? って」と中村監督に“詰問”。「覚えていませんが、真逆だと思う。もっと上昇志向を持った方がいいというか…」と釈明を受け、楽しげに笑っていた。一方で、共演の劇団ひとりは「私事ですが、おととい、アバなんとかという映画(ジェームズ・キャメロン監督の3D映画『アバター』)を観ようとしてうっかり2Dの劇場に行ってしまい、何も飛び出てこなかった。この映画(『ゴールデンスランバー』)は劇場を選ばず、どこでみても面白い」と珍PRを展開。共演陣と観客を笑わせていた。『ゴールデンスランバー』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:『ゴールデンスランバー』濱田岳×中村義洋監督次回はコメディでまさかの共演?【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント
2010年01月30日これだけの力があるのだから、もっと目立ってもいいのでは?そんなふうに感じてしまうほど、中村義洋監督は謙虚な人だ。映像化不可能と言われた伊坂幸太郎の原作を映画化した『アヒルと鴨のコインロッカー』で注目を浴び、『チーム・バチスタの栄光』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』など話題の原作の映画化をヒットに導いてきた実力の持ち主だが、本人はあまり自分を出したがらない。いつも口にするのは、「求められたことに応えているだけ」「観客が映画を楽しんでくれればそれでいい」。その言葉どおり、面白い原作を、原作の良さを残したまま映画らしくパッケージし観客を満足させてくれる。中村義洋監督とはそういう監督だ。そして、新作の『ゴールデンスランバー』は『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』に続く伊坂幸太郎の原作の映画化である。今回は中村監督が手掛ける伊坂作品に必ずキャスティングされる若手俳優・濱田岳と共に話を聞いた。本作は、主人公・青柳(堺雅人)が首相暗殺の罪を着せられ逃亡するミステリー。映画化するにあたって「キャスティングにはじっくり時間をかけました」と、監督は言う。けれど、濱田岳の演じる“黒いパーカーの男”というキャラクターに関しては、なんと原作の段階からすでに決まっていたというから驚きだ。「そうなんです。伊坂さんはもともと“黒いパーカーの男”を太った男として考えていたらしんですけど、『アヒルと鴨…』を観て書き替えた。小柄でおでこが広くて…という濱田岳ふうにね。ただ、僕が原作を読んでいるとき、伊坂さんが“黒いパーカーの男”のモデルを濱田岳にしていることを知らなくて。でも、読みながら、もしかしたら濱田岳なんじゃないかな、と思いましたね」。原作の段階からラブコールを受けていた濱田さんが演じるのは、指名手配中の殺人鬼“黒いパーカーの男”。これまでの俳優・濱田岳からは想像の付かない役柄だ。「『アヒルと鴨…』で伊坂さんと対談をしたときに、伊坂さんから今後やりたい役はどんな役?と聞かれて──人がやりたがらないような役、たとえば殺人鬼とかやってみたいですねって言っていたんです。それが直接関係あったのかは分からないですけど、伊坂さんが僕をイメージしてくれたというのは役者冥利に尽きます。物語を進めていくポジションも初めてでした」と、真面目に質問に応える濱田さんの隣で「原作で当て書きされているけれど、映画では濱田岳を使わないっていうのも面白いかなと思ったんですけどね(笑)」と、茶々を入れる中村監督。この2人、かなり仲がいいようだ。3度目のタッグだからというだけではない“同じ空気感”を持っているような……。実際、何かにつけて笑いのツボが一緒で、些細なネタで話が盛り上がるのだとか。笑いのツボが同じなら2人でコメディをやってみては?と、投げかけると「コメディやるなら僕出ますね。監督は別の誰かにやってもらってね」とノリノリ。濱田さんもキャッキャッと笑っている。この2人、本当に相性がいいうえ、仕事に対するスタンスも似ている。「濱田くんは基本的に将来を考えていない、戦略がない、受けたものに対してその時その時の最大の力を出す人なんです。僕はそれはもの凄くいいことだと思っていて。だから、現場では本当は目立ちたがり屋のギラギラした俳優なんだという設定でからかうんですよ(笑)」。監督のお気に入りであり、完璧にいじられキャラの濱田さんだが、映画の中では堺雅人の演じる青柳をぐいぐい引っ張っていく役どころ。もちろん、演技派俳優のひとりとして引っ張りだこの堺雅人との共演は、濱田さんにとって刺激的な現場となった。「堺さんはイメージ通りではあったんですけど、ロックな感じというか、格好いいと思いましたね。自信満々に“僕は愛想笑いには自信があるんだ”と言ったり、“運動オンチで運動ができないんだよ”って言っていたのに、舞台ではもの凄い殺陣をやっていたり、なんかもの凄く格好いいなと」。中村監督×濱田岳と同様に、中村監督×堺雅人のタッグも『ジャージの二人』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』に続く3度目。これまでに築き上げられてきたそれぞれの信頼関係が『ゴールデンスランバー』で融合したとも言える。また、堺さんと濱田さんは意外なところで繋がっていると中村監督。「普通の市民の宅配ドライバーが巻き込まれるという設定だけれど、実は青柳のような人間はなかなかいないんです。僕はそんな彼の純粋さが大好きなんですけど、撮影の途中で“おや?”っと思ったことがあって。『アヒルと鴨…』で濱田くんが演じた椎名という青年の十数年後が青柳なんだなと。あの役(椎名)は僕がとても尊敬している役。純粋さとか、人から自分がどう見られるか考えないところとかね。だから『ゴールデンスランバー』のもうひとつの見方として、もしも主人公・青柳と同じ立場になったときに“あなたは、あれほど人に助けてもらえますか?”と問いかけたい。でも、僕だったらたぶん助けてもらえないと思うんだよなぁ(笑)」。そう自信なさそうに笑う姿がなんとも監督らしい。ハリウッド的スケールを持った原作をどう映画化したのかも確かに見どころだが、「純粋さ」「信頼関係」「生きること、生き延びること」を核に据え、温かな感情を抱かせてくれる『ゴールデンスランバー』は、まさに現代人の心の隙間を埋めてくれる作品。濱田岳の言葉を借りるなら「ラストシーンは妙にほっとする」──その感動をぜひスクリーンで味わってほしい。(text:Rie Shintani)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年01月29日映画を宣伝するにあたって「ベストセラー小説の映画化」という言葉のならびは少なからず注目される要素だろう。けれど原作が面白ければ面白いほど映画化のハードルは当然高くなり、観客にとってがっかりな結果を招くことも多い。まもなく公開される『ゴールデンスランバー』と『パレード』もベストセラーを映画化した話題作。この2作はどうなのか?中村義洋監督、行定勲監督という日本映画界をリードするヒットメイカーの2人が挑んだ作品を比べてみたい。まずは『ゴールデンスランバー』。伊坂幸太郎作品はとにかく映像化の対象になることが多く、中村監督にとっては『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』に続く3度目の伊坂作品の映画化。物語は堺雅人演じる宅配ドライバーの青柳が身に覚えのない首相暗殺の犯人にされ、ひたすら逃亡するというサスペンス。原作者が「ハリウッド的なエンターテイメントを目指した」というだけあって、爆破シーンあり逃走劇ありの大作に仕上がっている。けれど、アメリカ映画であれば激しい逃走シーンが見どころとなるところを、なぜ青柳は追われているのか?ではなく、なぜ青柳は逃げられるのか?という人間の純粋さや生きることに焦点をあてているのがこの作品の面白さ。肉体的な強さゆえに生き延びたのではなく、人として純粋だから生き延びた──この描き方は中村監督ならではと言えるだろう。行定勲監督が映画化を望んだのは吉田修一の小説「パレード」。伊坂幸太郎ほどではないが、大沢たかお&中谷美紀主演の『7月24日通りのクリスマス』など映像化は多く、今年は本作のほかに妻夫木聡の主演で『悪人』も公開予定の人気作家だ。本作『パレード』の舞台は、何の接点もない若者たちがルームシェアする2LDKのマンション。先輩の彼女の恋をしてしまった大学生、人気俳優と付き合っているフリーター、酒癖の悪いイラストレーター、映画会社に勤めるジョギングを欠かさない男、謎の金髪の美少年…といった輩がひとつ屋根の下で暮らしている設定とくれば、男女のお気楽な恋愛事情のドラマか?と思われがち。しかし、この映画で描かれるのは人間の本質、人間の孤独、理解と矛盾、そして犯罪──意外にもダークなテーマが潜み、派手な仕掛けはないが、要所要所でドキッ、ゾクッとさせられる。また、行定監督が「キャスティングそのものが演出かもしれない」と言うように、主役級の若手俳優5人の共演も見どころだ。この2本のベストセラー小説の映画化は、あなたを満足させる?それとも落胆させる?(text:Rie Shintani)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:現代の若者の内に宿る“モラトリアム”『パレード』試写会に10組20名様ご招待2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年01月28日毎年、国内外で数多くの若手俳優が進出したかと思えば、ベテラン実力派・大御所勢も負けじと新境地に挑戦したりと、ファンは好きな俳優からは片時も目が離せないもの。昨年は、俳優・歌手活動に大忙しだった大人気グループ・嵐の大躍進や、ここ数年来のお笑い人気、さらに国民的な人気を博した子役・加藤清史郎くんの人気沸騰など様々に話題となったが、さて2010年は?シネマカフェでは、読者に向けて国内外を問わず「2010年、最も活躍すると思う俳優は?」というアンケートを実施。その結果やいかに…?堂々の1位に輝いたのは、年齢を重ねるごとに男の色気を増している、不動のトップ俳優ジョニー・デップ。先日発表された「ピープルズ・チョイス・アワード」でも全米No.1の人気を証明したが、日本での人気も健在!特に今年はティム・バートン監督とのタッグ作『アリス・イン・ワンダーランド』に期待を寄せるコメントが多く届いており、「どんな役柄でも変幻自在、素晴らしい演技を見せてくれる」(57歳・女性)という声はもちろん、男性からも「(『アリス…』の)帽子屋は楽しみすぎます!」(18歳・男性)との声も。2位につけたのは、抜群の演技力で邦画の若手俳優陣の中でもピカイチの評価を受ける、松山ケンイチ。昨年は『カムイ外伝』、『ウルトラミラクルラブストーリー』など毛色の全く違う作品で新境地を開いた彼だが、今年は何と言っても村上春樹原作の『ノルウェイの森』への主演が広い世代でかなり注目を集めている様子。ジョニー同様すでに十分な人気を得ているが「『ノルウェイの森』でさらにブレイクしそうです!」(31歳・女性)とさらなる活躍を期待する声も。3位には、こちらも『告白』、『雷桜』など待機作が多く控える、岡田将生。その美貌だけでなく演技力にも定評があり、「少年から青年へ変わる彼に注目します」(43歳・女性)といった応援の声が寄せられた。続いて4位には、大河ドラマ「龍馬伝」に絶賛主演中の福山雅治。TVドラマへの出演は「ガリレオ」以来となるだけに期待値は引き続き高い様子。そして、5位には同じく大河ドラマにて一躍脚光を浴び、全国区に人気が飛び火した堺雅人。まもなく公開される『ゴールデンスランバー』を始め、各方面での活躍が期待されるひとりだ。大河ドラマと言えば、先述の加藤清史郎も例にもれず、「話題性以上の実力があると思う」(31歳・女性)、「こども店長の快進撃は2010年も続くと思う」(23歳・女性)との太鼓判を押す声も。さて、2010年あなたが注目する俳優は?「2010年、最も活躍すると思う俳優は?」1位:ジョニー・デップ2位:松山ケンイチ3位:岡田将生4位:福山雅治5位:堺雅人シネマカフェ厳選2010年心動かす映画50本■関連作品:アリス・イン・ワンダーランド 2010年4月17日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.ノルウェイの森 2010年秋、全国東宝系にて公開告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ雷桜 2010年秋、全国東宝系にて公開ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!今年は洋画復権?『アバター』に続け!大物監督話題作が続々公開2010年前半戦誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」初日は約2,200人集客、100分待ちの大盛況J・デップ着用の衣裳も!『アリス』世界展
2010年01月19日2008年の本屋大賞に輝いた、伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『ゴールデンスランバー』の完成披露試写会が1月18日(月)に開催され、主演の堺雅人を始め、共演の竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、貫地谷しほり、濱田岳、渋川清彦、そして監督の中村義洋という豪華メンバーが集結した。舞台挨拶では、逃亡劇である映画の内容や、タイトルが意味する“黄金のまどろみ”に引っ掛けて「逃げ出したくなる状況」「思わずまどろむ瞬間とそのときのイメージカラーは?」といった質問が投げかけられ、個性的な俳優陣からユニークな答えが返ってきて会場は盛り上がりを見せた。イベント開始直後、“仙台運送”と書かれたトラックが会場に横付けされた。運転しているのは、劇中でも宅配ドライバーの役を演じている渋川さん。制服姿の渋川さんが運転席から降り立ち、荷台を開けると“ゴールデンスランバー”と書かれたダンボールが。次の瞬間、このダンボールの壁を突き破ってスモークと共に堺さんらが登場し、会場は歓声に包まれた。壇上に上がった堺さんはオール仙台ロケで撮影された本作を「仙台の人々と一緒に作り上げた映画です」とアピール。ちなみに、堺さんの“まどろみの瞬間と色”はと言うと「冬になるたびに悩んでいたのですが、今年ついにコタツを買ってしまいました。心地良くまどろんでます(笑)。だからコタツの遠赤外線の赤ですね」とのこと。貫地谷さんもこれに「私も今年、コタツを買いました!オレンジ色ですね」と同調。これにさらに横から口を挟んだのは香川さん。「床暖房ヤバイよ!これ点けたらおれは5分でまどろむね。色は赤やオレンジを超えてピンク」と寒い夕刻のイベントとあって“暖房トーク”で盛り上がった。厚着の登壇陣の中で、竹内さんは一人だけ薄着で寒そう!「一人だけスカスカの格好で…。堺さんは手袋して、香川さんは毛皮巻いて、吉岡さんはフリース着てるのに…」と周りを見渡して苦笑していた。そんな竹内さんのまどろみの瞬間は「美容院でシャンプーしてもらってるとき」だそう。もうひとつのお題「逃げ出したくなること」について、携帯電話のメールにまつわる恥ずかしい過去の体験を披露してくれたのは、吉岡さんと中村監督。吉岡さんは「当時、好きだった女性に愛のメールを送ろうとして、男友達に送ってしまいまして…。その後、一週間ほど口をきいてもらえませんでしたね。逃げ出したいと言うより、消えてしまいたくなりました」と告白。すると中村監督も「全く同じ!(幼い口調で)『ちょっと遅くなります。でもちゃんと帰りますよ〜』みたいなラブラブなメールを間違って、竹内さんのマネージャーさんに送ってしまいました。すぐに『このことは忘れてください』とメールしたら、次にお会いしたとき、一言もそのことに触れずにいてくださいました」と感謝(?)していたが、竹内さんは初めて知る事実にびっくりした様子だった。自身の役柄について「ロックな男を演じました」とビシッと決めた渋川さんだが、逃げ出したくなることについては「僕はお腹が弱いので、大事な場面でお腹痛くなったら逃げ出したくなります」とやや弱気なコメント。これに香川さんが「いまは大丈夫なの?」と繰り返し、会場の笑いを誘った。劇団ひとりさんは映画の出来映えについて「最近は何でも3Dにすればいいだろうという風潮がありますが、本当に面白い作品は2Dでも飛び出すんです!」と熱弁。さらに舞台挨拶では「僕は自分の評判を気にして、時々、自分の名前をインターネットで検索するんです。今日も検索してきたんですが、あるブログで、この舞台挨拶に来るという人が『堺さんや竹内さん来るかな?劇団ひとりだけだったらサイアク〜』って書いてました!この中に犯人がいるはずです!!」と怒りを露わにし、これには客席のみならず共演者も笑い転げていた。濱田さんは、“まどろみ”の質問に悩んだ挙句、「僕はトイレに行きたいとなかなか言い出せなくて…。我慢してオシッコした瞬間はまどろみますね」と少し恥ずかしそうにコメント。すかさず周囲、というか香川さんが「色は?」と畳み掛けると濱田さんは「その前に飲んだ飲み物によりますね」と珍妙なコメント。堺さんや香川さんから「飲んだものがそのまま出るのか!」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。貫地谷さんは撮影について聞かれ「私は1日だけだったんですが楽しかったです。みなさんと“ウニ祭り”をして、すごくおいしかったです!」と笑顔を見せたが、ここでも香川さんが横から滑り込み、「おれ知らないよ…」とブツブツ。堺さん曰く「愉快な仲間たちとワイワイ作りました」という撮影現場そのままのにぎやかな舞台挨拶となった。『ゴールデンスランバー』は1月30日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(東京)に25組50名様をご招待堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(北海道)に10組20名様をご招待
2010年01月19日堺雅人は止まらない――。2009年、最も多忙だった俳優の一人であることに間違いはないが、“ブレイク”などという安っぽい言葉は当てはまらない。2008年は、言わずと知れたNHK大河ドラマ「篤姫」に加え、公開された映画が3本(『アフタースクール』、『クライマーズ・ハイ』、『ジャージの二人』)。2009年はさらに増えて、実写映画4本に連続ドラマ2本(「トライアングル」、「官僚たちの夏」)。加えて秋には2年ぶりとなる舞台出演で、劇団☆新感線の「蛮勇鬼」にも参加。“ブレイク”などではなく文字通り、作品にとって“欠かすことができない男”として、唯一無二の存在感を発揮している。2009年もそれぞれの作品で、印象的な役柄を演じてきた彼が、もう一作、その“声”によって登場人物に生命を与えているのが、ナビゲーターを兼ねて参加しているアニメーション・シリーズ「青い文学」。太宰治に坂口安吾、夏目漱石といった文豪の作品に新たな解釈、脚色を加え、小畑健、許斐剛ら人気漫画家のキャラクター原案によるアニメーションで人気を博した。中でも好評だった太宰の代表作「人間失格」がこのほど映画化。かくして『ジェネラル・ルージュの凱旋』、『ラッシュライフ』、『南極料理人』、『クヒオ大佐』に続く、彼の2009年最後となる5本目の映画出演作となり、現在も公開中だ。堺さんがTVシリーズでナビゲーションおよび声優を務めたのは「人間失格」(太宰)、「桜の森の満開の下」(坂口安吾)、「こゝろ」(夏目漱石)、「走れメロス」(太宰)、「蜘蛛の糸」、「地獄変」(共に芥川龍之介)の5作。堺さんは、「今回、このテレビアニメのシリーズで近代文学と再会することができました」と感想を語り、これら、近代文学の名作を読むということについて、こう説く。「これらの作品は、読む人によって、また同じ人でも読む時期によって、まったく違う表情をみせてくれるものだと思うんです。だから多分、解釈や楽しみ方に“正解”がない。むしろ誤解をおそれず、自分が感じたことを素直に表現することが大切なのかな、とも思います」。映画化もされた人気漫画「DEATH NOTE」や週刊少年ジャンプで連載中の「バクマン。」の作画で知られる小畑健と堺雅人。現代を生きる2人のクリエイターを介して、太宰の傑作「人間失格」もまた、堺さんの言葉通り、新たな解釈の下で生まれ変わった。「『人間失格』は、小畑さんのキャラクター原案のおかげもあり、非常に魅力的な作品になりました。それはおそらく、たえず時代と格闘している現代の作家が、自分の責任のもとで近代の文豪の作品を解釈しようとしたからだと思います。今回の作品に参加できたこと、非常にうれしく思っています。僕自身がそうであったように、皆さんが太宰治に“再会”するきっかけになれば、さらにうれしく思います」。太宰の自伝であり遺書でもあると言われる「人間失格」。『ジェネラル・ルージュの凱旋』でのニヒルかつ正義感あふれるニ枚目医師・速水や『南極料理人』のほんわかとした笑みを湛えた西村とはひと味違った、葉蔵(=太宰)の“冷たい狂気”とでも言うべき響き――『人間失格』の堺雅人の“声”にぜひ耳を傾けてほしい。■関連作品:人間失格 ディレクターズカット版 2009年12月12日よりシネ・リーブル池袋、12月19日よりテアトル梅田にて公開© 「青い文学」製作委員会アフタースクール 2008年5月24日よりシネクイントほか全国にて公開© 2008「アフタースクール」製作委員会クライマーズ・ハイ 2008年7月5日より丸の内TOEI1ほか全国にて公開© 「クライマーズ・ハイ」フィルム・パートナーズジェネラル・ルージュの凱旋 2009年3月7日より全国東宝系にて公開© 2009 映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」製作委員会ジャージの二人 2008年7月19日より恵比寿ガーデンシネマ、新宿ガーデンシネマほか全国にて公開© 2008「ジャージの二人」製作委員会ラッシュライフ 2009年6月13日より新宿バルト9にて公開© 2009「ラッシュライフ」製作委員会南極料理人 2009年8月8日よりテアトル新宿にて先行公開、22日より全国にて公開クヒオ大佐 2009年10月10日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2009『クヒオ大佐』製作委員会ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会武士の家計簿 2010年公開予定■関連記事:国内賞レースも本格化『ヴィヨンの妻』『沈まぬ太陽』など日本アカデミー賞最多受賞堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(東京)に25組50名様をご招待堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(北海道)に10組20名様をご招待報知映画賞『沈まぬ太陽』に栄冠!渡辺謙、瑛太、松たか子、岡田将生ら受賞堺雅人、詐欺師の次は倹約家、将軍から下級武士へ!時代劇で仲間由紀恵と夫婦役
2010年01月04日この若さで“個性派俳優”と称される役者も珍しい。濱田岳、21歳。先頃DVDがリリースされた『鴨川ホルモー』では、主人公の親友でエキセントリックな帰国子女の京大生・高村を好演。劇中、現代劇にもかかわらずチョンマゲ姿を披露し、なんと織田信長(のモノマネ)まで演じている。「『人間五十年』の舞いまで満喫しちゃいました」と屈託なく笑う一方で、「人前で演技するのがいまだに恥ずかしい」とも。個性派俳優であればあるほど、その素顔が気になるところ。この『鴨川ホルモー』を始め、映画、ドラマへの出演が続く濱田さんに話を聞いた。「一般に“役作り”と言われるものがよく分かんないんです」。そう語りつつ、役柄へのアプローチについて濱田さんはこう語る。「演じる役柄がどんな人間であれ、多かれ少なかれ僕の中にあるものなんですよ。高村のようなぶっ飛んだ部分も、根暗な部分も。自分の心の中のそういう部分を見つけて拡大していく、それが僕の第一の仕事ですかね。だから、語弊があるかもしれないけど、殺人者の役をやるとしたら、自分の中にほんの少しだとしてもあるであろう、そういう要素を探すことから始めると思います。きっとそれは誰にでもあるものだと思うし。今回の高村役ですか?そうだなぁ…僕もマイペースなヤツですね(笑)。それを過剰に表現するとああいう、空気を読めなくて押し付けがましい男が完成するんです!」それにしても、本作で見せるチョンマゲ、絶叫、ハイテンションは凄まじい…。だが、本人は至って真面目に「今回はチョンマゲがライバルでした」と言う。「チョンマゲなんて誰がつけたって面白いに決まってるんですよ。そこを、これは濱田岳じゃなきゃって言わせたいので何かしなくちゃいけなかった。ヅラにおごらず!いいライバル関係でした(笑)」。翻って、素の濱田岳はどんな人間?「あぁ、気の小さい男ですよ。とにかく何やるのも恥ずかしい(苦笑)。じゃあ、俳優やめちまえって話ですが、現場が楽しいんです。その楽しさゆえに続けているような感じですね。10歳でこの世界に入って、大人の世界に放り込まれて、相手にされて…この楽しさに味をしめたんですね。1か月くらいの撮影の中でいろんな人と一緒になって、役職は違えどプロの集団で、同じものを作ってるけどライバル関係とはまた違って。現場の空気がとにかく好きなんです」。では、「演じる」「違う人間になりきる」という部分に対しての楽しさは?と尋ねると、照れくさそうにかぶりを振る。「いや、そこを意識すると、恥ずかしくて出来ない!自分でモニターチェックもしないんですよ。それを意識しないでやって来たのがいまにつながってるのかな…」。本作を始め、少しエキセントリックな役、正統派の主人公とはひと味違う役柄を演じることが多いが、それについて本人はどう感じているのだろうか?「特に最近感じるのが、脇役の醍醐味。それに気づいたからこそ怖さも感じます。いまはこのポジションが面白くて仕方がないですね。今回も、ただの学生群像劇というだけではないコメディが求められていた。そこで僕が自爆覚悟で突っ込めば、みんなのテンションも思い切り上がるんですよ。だってみんな負けたくないでしょ?こんなチョンマゲなんかに(笑)」。さらに、今後、やってみたい役を聞いてみると、こんな過激な言葉も。「みんながやりたがらない役がいいですね。変態とか殺人者とか。僕がやると、みんなが観て『何だこいつは?逮捕しろ!』って言うような。『こいつにだけは殺されたくない』っていう殺人犯を演じたいです」。目標としている俳優を尋ねると、こんな答えが返ってきた。「小心者だから、目標は作らないようにしています。素敵な俳優さんはごまんといますが、気が弱いので、目標にすると二番煎じにしかならなくなる。それじゃ寂しいし、“自分”でいたいなと思います」。恥ずかしがり屋で小心者と称しつつ、飄々とそう語る姿からは常人離れした精神力の強さが垣間見えるが…。「のんきだから、何とかなるって思ってるんですよ。焦りもないですね…いまだにこの仕事で食べていけると思ってなくて、大検を取ろうとしたりしてますし。まあ自分ののんきさも結構好きですよ」。最後の写真撮影の際に、原作小説は読んだか?と尋ねると「薦められると読みたくなくなるんですよ」とポツリ。「でも、『ホルモー六景』(※『鴨川ホルモー』のスピンオフ的な続編小説)は読みました。面白かったですよ。(主人公の)安倍は山田くんを想像しながら読みましたね」とのこと。では、小説内の高村に関しては自分の姿を想像する?「しないです!無理!そんなの恥ずかしいよ!」『今度は愛妻家』、『ゴールデンスランバー』と出演作が続くが、ますますの名演、怪演を期待したい!『鴨川ホルモー』[DVD]発売元:ポニーキャニオン価格:4,935円(税抜)発売中■関連作品:鴨川ホルモー 2009年4月18日より全国にて公開© 2009 「鴨川ホルモー」フィルムパートナーズ■関連記事:大作を脅かす本命ヒットとなるか?『スラムドッグ$ミリオネア』満席続出スタート!いじめか!斉藤祥太の印象聞かれ山田孝之「実は双子」、栗山千明「見分けつかない」山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」オニを操る小悪魔(?)芦名星「真っ直ぐゆえに嫌われる女の子ってある意味素敵」『鴨川ホルモー』ダンスコンテスト開催!パパイヤ&本木監督、セクシー衣裳にニヤリ
2009年12月04日伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『ゴールデンスランバー』で、斉藤和義が自身初の映画音楽監督を務め、主題歌であり物語の鍵を握るビートルズの名曲「Golden Slumbers」を自らカバーすることが発表された。原作は2007年に発表され、翌年の「本屋大賞」および「山本周五郎賞」を受賞したサスペンス。堺雅人、竹内結子をキャストに迎え、首相暗殺の濡れ衣を着せられた一般市民の男の逃亡劇を描く。斉藤さんは音楽監督という立場で、主題歌、エンディングテーマだけでなく劇中の全ての音楽を担当しているが、エンディングテーマの「幸福な朝食、退屈な夕食」を巡っては、伊坂さんとの“奇縁”が明らかに。伊坂さんはこの曲を聴いて、会社勤めを辞めて作家一本でやっていく決意を固めたということで、斉藤さんのファンであることを公言している。ちなみに、斉藤さんは、本作と同じく伊坂さん×中村義洋監督のコンビによる『フィッシュストーリー』でも、劇中のパンクバンドが演奏する楽曲をプロデュースしており、伊坂作品で音楽に携わるのはこれが2度目。斉藤さんは今回の音楽監督という仕事について「映画の規模も大きいと聞いてたし、出演者のみなさんも豪華だし、責任重大だって感じましたね。サントラってずっとやってみたいと思ってたことだから、声を掛けてもらったときは『いいんですか!?』って思ったけど、ぜひぜひってことでやらせていただきました。まだラフの段階の映像を見ながら、監督とイメージのすり合わせをしてスタジオに入り、一人でやってみたりバンドを集めてジャムってみたり。監督もレコーディングに立ち会ってくれて、その場でどんどん決まっていく感じですごくやりやすかったですね。なんせ、映像を見ながら演奏するってのも初めてだったので、おもしろかったっす」とコメント。主演の堺さんは「ビートルズの原盤『アビー・ロード』では、メドレーのなかの橋わたしのようなつかわれ方をしているこの曲ですが、斉藤さんの歌をきいて、独立した曲として人を感動させる力をもっているのだなとおもいました」と“斉藤版”「Golden Slumbers」の感想を語ってくれた。「黄金のまどろみ」と直訳されるこの「Golden Slumbers」、原作小説の中で描かれるスリルや郷愁といった様々な要素を見事に彩り、重要な役割を果たしているが、映画では、観客の心にどのように響きわたるのか?『ゴールデンスランバー』は1月30日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:堺雅人&竹内結子、『ジェネラル・ルージュ』の次は伊坂作品で恋人役!
2009年11月11日