8月15日、米テキサス州で、リベンジポルノの被害に遭ったとして元交際相手を訴えていた女性が和解金12億ドル(約1750億円)を勝ち取った。CBS NEWSなどが報じている。裁判資料には「D.L.」というイニシャルで記載されている女性は、昨年4月にかつて交際していたマークス・ジャマール・ジャクソンを相手取り訴訟を起こした。ジャクソンは交際中に入手したD.L.の“親密な“画像を、「困らせ、苦しめ、屈辱を与え、公に恥をかかせる目的で」ソーシャルメディアやアダルトサイトにアップロードしたという。’16年にスタートした2人の交際は’21年に破局。New York Timesは裁判資料の中身について報じており、ジャクソンから被害者への最後のメッセージには「君は残りの人生をインターネットから自分自身を消去するために費やし、さらにそれは失敗するだろう」と脅迫めいた一文があったという。またジャクソンは、写真を投稿する際にD.L.の雇用主や通っているジムをタグ付けし、彼女の関係者の目に触れるよう図っていた。D.L.の代理人弁護士を務めているブラッドフォード・ギルデ氏は、「和解金を全額回収できる可能性は低いが、この補償的評決はD.L.の名誉を回復させるものである。“画像による性的虐待=リベンジポルノ”の被害者にとって、これは象徴的な勝利だ」と判決後に発表した声明で述べた。
2023年08月16日*画像はイメージです:嫌がらせや復讐のために、性的な関係にあった人の裸や性行為中などの写真を公開するリベンジポルノ。2014年には通称リベンジポルノ被害防止法の『私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律』が成立したものの、全警察に寄せられる相談件数は毎年増加を続けているそうです。このリベンジポルノ、被害を未然に防ぐにはまずは撮影させないことが第一。しかし、撮影されてしまった場合はデータを消去させるしかありません。それを相手が聞き入れくれなかったら……?ともえ法律事務所の寺林智栄弁護士に伺いました。 ■スマホ破壊はNG、データ消去はOK!交際相手と別れる際、交際中に撮った性的な写真の消去を求めたがどうしても聞き入れてもらえなかった。そこで、相手からスマホ・デジカメやSDカードなどのデータ記憶装置を奪い取り破壊した。これは罪に問われますか?(寺林弁護士)「相手が告訴すれば、器物損壊の罪の問われることになります。」どんな事情があっても、人の持ち物を破壊すれば犯罪となるのですのですね。では機械ではなく、データを消去するだけではどうでしょうか?これも器物損壊罪ですか?(寺林弁護士)「それは犯罪行為には該当しないと考えられます。」器物損壊罪は、『他人の物を損壊し、又は傷害』が成立の要件。データはこれに当たらないと考えられます。『一定の重要な文書又は電磁的記録を物理的に破壊するなどの方法で使用不能にする行為』として文書等毀棄罪に当たるのではないかと思われますが、こちらは対象となるのが『公務所の用に供する』あるいは『権利又は義務に関する』データとされているため、私的な写真は該当しません。なので、データを消去するだけでは犯罪行為とならないのです。 ■一番の予防は撮影させないことリベンジポルノを防ぐため相手のデータを消去するのはセーフということがわかりましたが、できればそのような強引なやり方はしたくないもの。他にどのような手立てをとればよいでしょうか?(寺林弁護士)「基本的には、公開に至る前に法的手段をとることは困難だと思います。合意の上で写真を撮っているからです。ただ、消去を依頼した際に半ば脅されたり、消去の交換条件として苦痛なことを強いられたりしたような場合には、これを理由に慰謝料請求などを行い、圧力をかけるという方法はあり得ると思います。」当たり前ですが、写真を撮らせてしまったらその写真は撮影者の所有物。撮影者が他に晒すことなく私的に使用する限りは、被写体となった者にはどうすることもできそうにありません。やはりリベンジポルノの一番の予防は、流出した際に困る写真を撮影させないことなのです。 *取材協力弁護士:寺林智栄(ともえ法律事務所。離婚・男女トラブル、労働トラブル、交通事故、借金問題、遺産相続、詐欺被害、消費者被害、刑事事件などを扱う)*取材・文:フリーライター 岡本まーこ(大学卒業後、様々なアルバイトを経てフリーライターに。裁判傍聴にハマり裁判所に通っていた経験がある。「法廷ライターまーこと裁判所へ行こう!」(エンターブレイン)、「法廷ライターまーこは見た!漫画裁判傍聴記」(かもがわ出版)。)リベンジポルノ予防のためデータを破壊するのは有罪?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。リベンジポルノ予防のためデータを破壊するのは有罪?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年04月04日彼氏に送った自分のエッチな画像、それはやがて女性自身を傷つける凶器になり得ます。元彼に裸の画像をネットで流されたなど、リベンジポルノは情報社会である現代の大きな問題になっています。そんな被害に遭わないためには、彼氏とどんな付き合い方をすればいいのでしょうか?彼氏が流さなくても流れるリベンジポルノ自体は元彼による仕業でしょうが、それ以外のパターンで画像が流出することもあります。それはウイルス感染で、彼氏のPCがウイルスに侵されることで、PC内の画像が流れてしまうこともあるのです。この事実は、裸の写メの要求を断る際に使えます。「ウイルスで流出する可能性もあるから送れない」、こう言えば、彼氏を疑う表現にはならないですからね。ここで「そんなことにはならない」と言われたら、「職場でウイルス感染して情報が流れた人がいる」など、架空の話を作ってしまえばいいでしょう。Skypeも要注意遠距離恋愛の場合にありがちなのが、スカイプを使ったエッチなビデオ通話です。写メと違ってお互いが見えていますし、PCに保存しているわけでもないため、ビデオ通話なら大丈夫と思いがちです。しかし、スカイプのビデオ通話も後にそれが流れてしまう可能性があります。と言うのも、中にはPCの画面を録画できるソフトがあるからです。もし彼氏がそれを使えば、スカイプ中のあなたの姿も録画できてしまうのです。断り文句として使える表現エッチな写メを要求された時、本当は断りたくても断りきれない女性もいます。リベンジポルノの心配をすることは、彼氏を信用していないと受け取られる可能性もあり、断れば彼氏を不快な気分にさせてしまうのではないか?…そんなふうに思ってしまうからです。そこで、彼氏を不快にさせないおススメの断り文句を挙げておきます。1. あなたは信用できるけど、ウイルスによる流出が心配2.エッチなことは会った時にしたい3.いくら彼氏でもオカズにされるのは嫌これらの断り文句なら、いずれの彼氏のリベンジポルノを警戒しているわけではなく、全く別の理由で否定したことになります。このため、彼氏も疑われた気分にならないのです。リベンジポルノは確かに怖いことですが、自分が裸の写メを送ることをしなければ、少なくともあなたが被害に遭うことはありません。ちなみに、被害に遭った女性に多い意見は、「嫌だったけど断りきれなかった」というものです。嫌なことは嫌と言うべきですし、それを無理強いする彼氏がいたとしたら、とてもその女性のことを愛しているとは思えません。それでも断るのが悪いと言うなら、その時はここで紹介したおススメの断り文句を使ってください。
2016年09月08日米Googleは19日(現地時間)、リベンジポルノ被害者向けに、同意のない性的画像や写真などをGoogle検索結果から削除する要請するフォームを、数週間のうちに設置すると公式ブログで発表した。リベンジポルノとは、別れた恋人や配偶者などに対する報復のため、相手のわいせつな写真や映像をインターネットで不特定多数に向け公開する行為および、その画像。同社は、検索はWebの全てを反映すべきものであるという哲学を持っているが、リベンジポルノは非常に個人的なものであり、かつ感情的なダメージが大きく、主に女性の品位を落としめるものであると説明。今後、(Webに公開された)同意のないヌード写真や露骨な性的画像について、Google検索結果から排除してほしいというユーザーからの要請を尊重するとした。同社は数週間のうちに、要請フォームへのリンクを付けて公式ブログを更新し、同フォームで被害者からの削除要請を受け付ける。同社は、リベンジポルノの根本的な解決にはならないが、この施策が解決の手助けになることを望むとコメントしている。
2015年06月22日