2017年に発表した漫画『大家さんと僕』(新潮社)で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した、芸人で漫画家の矢部太郎の初の大規模な展覧会が、東京・立川のPLAY! MUSEUMで、4月24日(水)から7月7日(日)まで開催される。1977年、絵本・紙芝居作家のやべみつのりを父として生まれた矢部太郎は、幼い頃から絵を描くことが好きだったという。1997 年にカラテカを結成し、吉本興業所属のお笑い芸人として活躍するが、『大家さんと僕』がシリーズ累計で120万部を突破し、漫画家としても高い評価を得た。その後は、父との幼少期の思い出を綴った『ぼくのお父さん』(新潮社)、人気者になりたい動物たちの楽屋での姿を描いた『楽屋のトナくん』(講談社)、認知症患者と家族の日常を描いた『マンガ ぼけ日和』(かんき出版)など、次々と作品を発表してきた。『楽屋のトナくん(1)』(講談社)2022年「はじめまして」より矢部の作品の特徴は一貫している。それは、鋭くも優しい芸人としての眼差しを活かしつつ、力の抜けた絵と言葉で大切なことをシンプルに伝えていく姿勢だ。登場人物の何気ない会話や行動のなかに、見過ごされがちな気持ちの揺れをすくいあげ、温かなユーモアでくるんで表現する作品からは、懸命に生きる人々に向けて「ありのままでいいよ」と静かに励ます思いやりが感じられる。矢部自身はその漫画について「読者と僕の『ふたり』の物語かもしれない」と語っているといい、展覧会タイトルの「ふたり」には、読者の一人ひとりが、そうした温かな眼差しをもつ矢部とその作品に親密に向き合うことを示唆しているようだ。『マンガ ぼけ日和』(かんき出版)2023年「お金盗ったでしょう?」より見どころのひとつは、『大家さんと僕』をテーマに、多彩な展示が行われること。大家さんが来場者の「帰宅」を迎えてくれるインスタレーションといった体験型展示に加え、同展のためにアクリル絵具で描き下ろした作品約100点の展示、紙芝居の上映、そして多くの人々の涙を誘った最終話の映像上映もある。また、幼少期に父・やべみつのりが描いた家族絵日記「たろうノート」や矢部が父の勧めで制作した「たろう新聞」の初公開や、幼い頃の暮らしぶりを体感できる映像インスタレーション、さらに最新作『プレゼントでできている』(新潮社)に関連した「番外編」の公開など、矢部の「原点」と「今」にもふれられる、盛りだくさんの内容も楽しみだ。父の家族絵日記「たろうノート」<開催概要>『ふたり矢部太郎展』会期:2024年4月24日(水)~7月7日(日)※会期中無休会場:PLAY! MUSEUM時間:10:00~17:00、土日祝は18:00まで(入場は閉館の30分前まで)料金:一般1,800円、大学1,200円、高校1,000円、中小600円※立川市民割あり※特典つき公式サイト:
2024年04月18日タレントの山口めろんが、漫画家の大石浩二氏と結婚することが13日、山口が所属する松竹芸能のホームページで発表された。ホームページでは「この度、弊社所属タレントの山口めろんが漫画家の大石浩二先生と結婚することになりましたので報告させていただきます。今後とも、山口めろんをよろしくお願いいたします」と伝えられた。山口の特技はピアノ(歴:27年)で、日本大学芸術学部の音楽学科ピアノコース卒業という経歴を誇る。ヤマハヤングピアノコンテスト金賞、2018年のフジテレビ系「芸能界特技王決定戦TEPPEN」ピアノ部門優勝などといった受賞歴がある。大石氏は熊本県出身のギャグ漫画家で、『いぬまるだしっ』などといった作品を誇る。13日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、山口との2ショット写真を添えて「天真爛漫で、優しく、元気で、大変ツッコミどころのある、まるで僕の作品に登場するキャラクターのような方です。漫画に登場するヒロインやヒーローは作家の理想像であることが多いのですが、まさに理想が具現化した方だな、とお付き合いを重ねるたびに実感しこの度結婚と至りました」と伝えていた。■山口めろんコメント全文いつも応援して下さってる皆様へ私事で恐縮ですが、この度、漫画家の大石浩二先生と結婚することになりましたのでご報告させて頂きます。もともと大石先生の漫画が大好きで、ずっと愛読していたのですが私主催のコンサートにお誘いしたのをきっかけに、仲良くなりました。お付き合いさせて頂いているうちに、面白くて可愛くてピュアな大石先生を一生守っていきたいと思うようになりました!これからは大石先生が描くギャグ漫画のような笑いの絶えない家庭を築いていきたいと思います。まだまだ未熟ですが、2人で力を合わせ、これまで以上に精進していきますのでこれからも温かく見守って頂けると幸いです。よろしくお願いしマスクメローン!山口めろん■大石浩二氏コメント全文いつも応援してくださる読者の皆様へ突然のご報告となりますが、この度、大石浩二はタレントの山口めろんさんと結婚することになりました。お相手の山口めろんさんは、出会う前からテレビやSNSなどを通して応援していたのですが、ご縁があっておつき合いさせていただきました。天真爛漫で、優しく、元気で、大変ツッコミどころのある、まるで僕の作品に登場するキャラクターのような方です。漫画に登場するヒロインやヒーローは作家の理想像であることが多いのですが、まさに理想が具現化した方だな、とお付き合いを重ねるたびに実感しこの度結婚と至りました。ギャグ漫画家に、こんなラブコメ漫画みたいなことがあっていいんでしょうか。これまで私たちを応援し、支えていただいた皆様に心から感謝すると共に、それぞれの活動がよりよいものになるようお互いを支え合い、漫画家として成長していきたいと思っていますので、これからも温かく見守っていただけたら嬉しいです。どうか今後ともご指導(主に画力、歌唱力)のほどよろしくお願いします。大石浩二
2024年04月13日2024年3月8日、漫画家の鳥山明さんが亡くなったことが分かりました。68歳でした。漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の代表作の1つといえる、『ドラゴンボール』をはじめ、多くの名作をこの世に生み出してきた、鳥山さん。人気ゲーム『ドラゴンクエスト』ではキャラクターデザインを担当しており、世界中でイラストレーターとしても高い評価を得ていました。日本の漫画界の巨匠・鳥山明さんが逝去この日、『週刊少年ジャンプ』はウェブサイトを更新し、鳥山さんの逝去を報告。鳥山さんのプロダクションである株式会社バード・スタジオによると、鳥山さんは同月1日、急性硬膜下血腫によって息を引き取ったといいます。同社は、全世界のファンに向けて、このように想いを明かしました。熱心に取り掛かっていた仕事もたくさんあり、まだまだ成し遂げたいこともあったはずで、残念でなりません。ただ、故人は漫画家としていくつもの作品を世に残して参りました。多くの世界中の方々に支持していただき、45年以上にわたる創作活動を続けることができました。これからも鳥山明唯一無二の作品世界が、末長く皆様に愛され続けることを切に願います。生前のご厚誼に深く感謝し、ここに謹んでお知らせいたします。集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトーより引用日本の漫画界をけん引するクリエイターとして、長年活躍してきた鳥山さん。あまりにも突然の旅立ちは、多くの人に衝撃を与えたようです。同じクリエイターとして鳥山さんに影響を受けたり、ともに作品を生み出してきたりした人たちが、追悼のコメントを寄せています。『ドラゴンクエスト』ゲームデザイナー・堀井雄二コメント本当に、あまりに突然な鳥山さんの訃報で、まだ信じられない気持ちでいっぱいです。鳥山さんとは、ボクが少年ジャンプのライターをやっていた頃からの知り合いで、担当編集者の鳥嶋さんの勧めもあり、ドラゴンクエストを立ち上げる時に、彼にゲームの絵を頼むことにしました。あれから37年余り、登場人物のキャラクターデザイン、モンスターデザイン、とても数えきれないほどの魅力的なキャラを描いていただきました。ドラゴンクエストの歴史は、鳥山さんのキャラデザインとともにありました。鳥山さん、故すぎやま先生は、ドラゴンクエストを長きに渡って作ってきた仲間でした。亡くなってしまうなんて‥‥。これ以上、なんて言えばいいのか言葉になりません。本当に、本当に、残念です。集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトーより引用漫画家・桂正和コメント力がぬけて気力が出ません。こんな事のコメントはしたくないですね。けど、何か書きます。書き出したら、言いたい事だらけなんで、めちゃくちゃ長文になりそうだけど、できるだけ、コンパクトにまとめます。ただ、気持ちがまとまらないので、乱文お許しを。思い返しても。大袈裟でなく、お宅に遊びに行った時、うちに泊まりに来てもらった時、遊びに出掛けた時、全部が楽しい思い出しかなくて、電話をする度に、疲れるほど笑ってました。面白い人だった。すけべで、可愛くて、毒舌で、謙虚で。本職の漫画では、合作とかもしたけど、あれも楽しかった。でも、99%漫画の話をした事はない付き合いでしたね。漫画家として、見てる風景、作家のレベルも違いすぎて、偉大さを意識した事が無かったです。わかってはいます。けど、本人と接する時は微塵もそれは感じなかった。人柄ですね。だから偉大な漫画家というより、今も友人としてとしか考えられない。去年の夏、私が手術をする前に、どこかで聞いたらしく、メールくれました。本当ーーに、メールなんて珍しく、心配そうに私の体を気遣う内容。40年来の付き合いだけど、鳥山さんから、あんなに優しくされたのは初めてだったかも。雪が降るかと思いましたよ。いつもは冗談か、くだらない話しかしないっすからね。なんすか、人の心配してる場合じゃないじゃん、全く。そのちょっと前だったか電話した時、その頃、色々具合が悪かった私は「多分先に逝くんで、お別れ会とかやってくださいね、鳥山さん仕切りで!あと、箔がつくからスピーチして下さいね!」と約束したのに、守ってもらえなかった。メールをくれた後、なんで電話しなかったのか、それが、すごく後悔です。もうくだらない話で長電話ができない事が、残念でしかたないです。話したい事が沢山溜まってます。いろんな話があるんです。興味のない話は、いつものように、うわの空に聞いてもらってもいいんで、もう一度話したいです。私の、また連絡くださいとのメールの返事に、軽くOKって書いてあったのが最後なんて、ダメです。心底辛いです。集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトーより引用漫画家・尾田栄一郎コメントあまりに早すぎます。空いた穴があまりに大きすぎます。もう二度と会えないと思うと、悲しみが押し寄せてきます。子供の頃から憧れすぎていて初めて名前呼んで貰えた日の事も覚えています。我々に「友達」という言葉を使ってくれた日の帰り道岸本さんと盛大にはしゃいだ日も懐かしいです。最後に交わした会話も覚えています。漫画なんて読むとバカになるという時代からバトンを受け取り大人も子供も漫画を読んで楽しむという時代を作った一人でもあり漫画ってこんな事もできるんだ世界に行けるんだ、という夢を見せてくれました。突き進むヒーローを見ているようでした。漫画家に限らずあらゆる業界で活躍するクリエイター達の少年時代にドラゴンボール連載当時の興奮と感動が根付いているでしょう。その存在は、大樹です。同じ舞台に立った僕ら世代の漫画家にとって鳥山作品は近づく程により大きな存在と気づかされました。怖いくらいに。でもまた、飄々としたご本人に会えるとただ嬉しい。僕らは血液レベルで鳥山先生が大好きだから。鳥山先生の残された創造性豊かな世界に敬意と感謝を込めて、心よりご冥福をお祈りいたします。天国が先生の想い描いた通りの愉快な世界でありますように。集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトーより引用漫画家・岸本斉史コメント突然のことで何をどう書けばよいのか正直わかりません。ただ今は鳥山先生にいつか聞いて欲しかった事、想いをお伝えさせて頂きたく思います。小学生低学年でDr.スランプ、高学年でドラゴンボールとずっと先生の漫画と一緒に育ち、生活の一部で先生の漫画が隣にあるのが当たり前でした。嫌なことがあっても毎週のドラゴンボールがそれを忘れさせてくれました。何もなかった田舎少年の僕にとってそれは救いでした。本当にドラゴンボールが楽しすぎたからです!大学生のときです。突然、僕の生活に長年当たり前にあったそのドラゴンボールが終わりました。とてつもない喪失感に襲われ何を楽しみにすればいいのか分からなくなりました。でもそれは同時にドラゴンボールを生み出してくれた先生の偉大さを心から知る事ができるきっかけでもありました。僕も先生のような作品を作りたい!先生のようになりたい!と、先生の後を追いかけるように漫画家を目指すうちにその喪失感もなくなっていきました。漫画作りが楽しかったからです。先生を追いかける事で新しい楽しみを見つける事が出来ました。先生はいつも僕の指針でした。憧れでした。先生にはご迷惑かもしれませんが勝手に感謝しています。僕にとってはまさに救いの神であり、漫画の神様でした。初めてお会いした時、緊張し過ぎて一言も喋れませんでした。ですが手塚賞の審査会で何度もお会いするうち話せるようになりました。ドラゴンボールチルドレンとして尾田さんと2人して子供に戻りまるで競争するかのようにいかにドラゴンボールが面白かったのかをはしゃいで話した時、まんざらでもない様子で少し恥ずかしそうな笑顔をされていたのが忘れられません。今、先生のご訃報を受けたばかりです。ドラゴンボールが終わった時以上のとてつもない喪失感に襲われ...まだこの心の穴にどう対処すればよいのか分かりません。今は大好きなドラゴンボールも読めません。先生へお伝えしたいこの文章もまともに書けている気がしません。世界中の皆んながまだまだ先生の作品を楽しみにしていました。もし本当にドラゴンボールの願いが1つ叶うなら...すみません...それはわがままな事なのかもしれませんが、悲しいです先生。鳥山明先生、45年もの間たくさんの楽しい作品をありがとうございました。そして本当にお疲れ様でした。残された家族のみなさまにおかれましては今はまだ深くご傷心のことと思われます。ご自愛くださいませ。鳥山明先生の安らかな眠りをお祈り申し上げます。集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトーより引用追悼のコメントから伝わってくるのは、鳥山さんへの尊敬の念や親愛。同じクリエイターとして、そして1人の人間として、鳥山さんには人を引き付ける魅力があったのでしょう。令和の時代になってもなお、『ドラゴンボール』をはじめ、鳥山さんの作品は全世界で愛されています。今後も長きにわたって、人々に笑顔を届け続けるに違いありません。鳥山さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2024年03月08日2月17日に放送された人気番組『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ系)に、ある大物漫画家が突如登場し、SNSで話題となっている。『ぶらり途中下車の旅』は毎回、様々な著名人が電車を利用した旅を行い、途中下車した駅で散策するという旅番組。17日の放送回では俳優の風間トオル(61)が旅人となり、横須賀線を巡っていた。品川をスタートした風間は、武蔵小杉、大船、鎌倉、逗子という順序で横須賀線の各駅を旅することに。その後、田浦で下車し、山のほうへ向かうと、レトロな家の前にある広場でオリジナルの土器を焼いている人たちに遭遇した。そして土器を焼いている陶芸家・薬王寺太一氏に話を聞くと、実はそこは昭和の市営住宅をリフォームしたアーティスト村だということが発覚した。風間が「アーティスト村ってことは、他にもアーティストのかたがいらっしゃるんですか」というと、薬王寺氏は「そうですね。今いらしてるのが、漫画家で、今小説を執筆されているかた」と返答。さらに風間が「拝見することはできないですよね」というと、薬王寺氏は「多分、大丈夫だと思います」と言った。そこで村のなかのある家を訪ねると、大物漫画家の姿がーー。それは、折原みと氏(60)だ。折原氏は’85年に少女漫画家としてデビューし、人気作を連発。また小説家としても活躍し、’90年に刊行した小説『時の輝き』(講談社X文庫)は100万部のベストセラーに。同作は’95年、高橋由美子(50)と山本耕史(47)を主演に迎え映画化もされている。手がけた作品は200冊以上という、まさに大御所である折原氏。そんな折原氏は飼い犬のゴールデンレトリバーと共に登場し、挨拶すると、風間を自宅に招き入れた。シックなトーンの内装について「自分で塗ったりとか」「近所の人とか友達とかが、みんなで塗ったりとかして」と笑顔を交えながら話した折原氏。さらに風間が机に見やると、描きかけのイラストがあり、折原氏は「今プロットを考えている小説の主人公っぽい」と述べた。また風間が「なんで、わざわざここなんですか」とアーティスト村にいる理由を尋ねると、「私、逗子に住んでいるんですけど、鎌倉の小説と、逗子が舞台の小説と、葉山が舞台の小説を今まで書いてきて。『次は横須賀だ』と思って、舞台が。で、横須賀で何か拠点がないかなという風に取材したりとかして、探してる時に、ここを見つけたんですよ」と説明。続けて「『うわ、ここ良い』って思って。すごい昭和な感じするじゃないですか。で、直談判して。ここにアトリエをお借りすることになったんです」と語った。最後は、飼い犬と共に風間を見送った折原氏。その姿をテレビで見かけることは非常に稀であるため、出演シーンは大きな話題に。Xでは驚きの声が上がっている。《待って待って待ってぶらり途中下車の旅見てたらいきなり折原みとさん出てきたんだけど?!あの折原みとさん??!》《ぶらり旅折原みとさん出てきて普通に「折原みとさん!!????」ってひっくりがえった声出た》《ぶらり途中下車の旅 突然折原みとさん登場 急な大御所でびっくり》《「漫画とか小説とか書いてる人もいますよ」で出てきたのが折原みと!!そんな軽いノリで超大御所を…!?》
2024年02月19日2024年2月9日、漫画家の丸川トモヒロさんが虚血性心疾患のため亡くなっていたことが分かりました。53歳でした。丸川さんは、同年1月25日に息を引き取ったとのこと。株式会社KADOKAWAが発行している、月刊漫画雑誌『月刊少年エース』と『ヤングエース』がX(Twitter)アカウントで伝えています。【丸川トモヒロ先生 ご逝去のお報せ】「成恵の世界」「魔砲少女四号ちゃん」の作者・丸川トモヒロ先生が、2024年1月25日に虚血性心疾患のため、ご逝去されました。心温まる物語を描き続けていただいた丸川トモヒロ先生に感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。2024年2月9日… pic.twitter.com/T0qioDdTHc — 少年エース (@shonen_Ace) February 9, 2024 丸川さんは『月刊少年エース』で漫画『成恵の世界』を、『ヤングエース』で『魔砲少女四号ちゃん』を連載した後、新作を構想中だったとか。編集部は「心温まる物語を描き続けていただいた丸川トモヒロ先生に感謝を捧げるとともに、その早すぎる逝去を悼み、心よりご冥福をお祈り申し上げます」とつづっています。丸川さんの逝去には、作品を愛読していたファンからも悲しみの声が上がりました。・『成恵の世界』が大好きでした。ご冥福をお祈りいたします。・天国に行くには早すぎます…。・『成恵の世界』『魔砲少女四号ちゃん』ともに読んでいました。ショックです。丸川さんの作品により、心を動かされた読者はたくさんいるはず。きっと、丸川さんが描いた物語は今後も人々の心の中で生き続けることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2024年02月09日2024年1月29日に報じられた、漫画家である芦原妃名子(あしはら・ひなこ)さんの急逝。芦原さんは同月28日から行方不明になり、翌29日、栃木県内で亡くなっているのを発見されたといいます。亡くなる数日前には、2023年にドラマ化された自著『セクシー田中さん』の制作上の事情について、X(Twitter)で明かしていた、芦原さん。行方をくらませた日の昼、Xに「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と書き残し、これまでの投稿のほとんどを削除していました。警察は今後、死因や経緯について調査を進めるとのことです。芦原妃名子さん逝去受け、小学館がコメントを発表逝去が報じられた翌30日、株式会社小学館(以下、小学館)がウェブサイトを更新。芦原さんは1994年に同社の漫画雑誌『別冊少女コミック』でデビューして以来、『砂時計』や『Piece』『Bread & Butter』など、数多くの作品を小学館で刊行してきました。小学館は、芦原さんの訃報を受け、このように想いを明かしています。漫画家の芦原妃名子先生が、逝去されました。『砂時計』で第50回、『Piece』で第58回小学館漫画賞を受賞され、2017 年からは7年にわたり「姉系プチコミック」で『セクシー田中さん』をご執筆いただいておりました。先生の生前の多大なご功績に敬意と感謝を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。先生が遺された素晴らしい作品の数々が、これからも多くの皆様に読み続けられることを心から願っております。小学館ーより引用長きにわたって、小学館の作家として活躍してきた芦原さん。あまりにも突然の逝去に、小学館側も深い悲しみに暮れているようです。同社は、多くの人の心を揺さぶった芦原さんの作品を称賛し、「今後も、多くの人に読まれるような作品であってほしい」と、漫画家に対する最大の敬意を示しました。作品は、多くの漫画家にとって我が子同然に大切なもの。作品がより多くの人に届くことは、芦原さんの望みでもあるはずです。訃報に対し、ネットからは「芦原さんの作品が大好きです」という声が相次ぎました。今後も芦原さんの作品は、たくさんの人の心に響くことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年01月30日株式会社8million(所在地:東京都渋谷区宇田川町)はWeb漫画家で実業家でもある、やしろあずき監修のインナービューティサプリ「DETORULER(デトルーラ)」(企画・製造:stand by株式会社)を2023年12月23日(土)にAmazonで発売することをお知らせいたします。■商品内容DETORULER(デトルーラ)DETORULER画像商品仕様 :アルミパウチ(W90×H144mm) 打錠15粒入り(1日1~3粒目安)配合成分 :トルラ酵母、カルニチン、NMN、シスチン、ヒアルロン酸、コラーゲン等の美容成分希望小売価格 :1,400円(税込)商品コンセプト :「内側からキレイをサポート」商品キャッチコピー:「秋葉原産まれ港区育ち」「飲む白玉」■開発経緯半年で自宅トレーニングで18kg痩せた。X(旧Twitter)にて公開していたやしろあずき氏。ダイエットサプリ作ったら売れる自信があると、某製造企画プロデューサーに相談。ダイエット成功のやしろあずき研究しているやしろあずき電子顕微鏡をいじるやしろあずき846を目指すやしろあずき仕様確認するやしろあずき「サプリはあくまでも栄養補助食品なので。あと、サプリで痩せたわけじゃないよね」と回答され撃沈。そこから1年の時が経過。やしろ氏はお酒を受け付けない体質で、飲まざるを得ない状況に辟易「二日酔いが、とにかくつらい」と悩んでいるところ、再度某製造プロデューサーに相談。西麻布、六本木、銀座界隈では美容向けの商品が、実は「二日酔いに良い」とされている仕組みを聞き、トルラ酵母に含まれるグルタチオンに目を付け商品化へ。■販売公式サイト Amazon ◆やしろあずき 来歴やしろあずき(1989年5月6日生まれ)は、日本の漫画家・実業家・タレント。神奈川県横浜市出身、東京都中野区在住。自分の漫画事業を法人化し代表取締役を務める他、複数の会社を経営している。やしろあずきキャラ公式ブログ : X(旧Twitter): 漫画家として 2014年動画投稿サイトVineに投稿された、セフィロスの人形で遊んでいるところを母親に見つかるという動画はリアルタイムランキングで一時、再生回数世界1位を獲得する。誕生日にAmazonのほしい物リストにて、フォロワーからプレゼントをもらおうと画策していたところ欲しいものだけだと嫌らしい感じになるので三角コーンをリストに入れて以来、三角コーンが大量に届けられることになる。数多の炎上を経て、現在に至る。■監修・やしろあずきのコメント皆様こんにちは三角コーンの人、やしろあずきです。知らない人はKindleで無料なので読んでください。二日酔いに悩む全ての酒クズの為に作っていたサプリが…いつの間にか美容サプリと聞いてびっくりしています。商品名も厨二っぽいネーミングにしたかったのですが、とんとん拍子に決められました。一応パッケージに三角コーンが入っているのが救いです。あ、いいコメントもしておきます。「私が証明です」(`・ω・´)キリッ【会社概要】社名 : 株式会社8million代表 : 代表取締役 福原 慶匡本社所在地: 東京都渋谷区宇田川町 パークコートシブヤザタワーURL : 設立年 : 2017年資本金 : 1,000,000円事業内容 : エンターテイメントコンテンツプロデュース業 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月22日オリジナル&輸入Tシャツを販売するオルタナティヴクロージングを運営する有限会社ソニックグルーヴ(所在地:東京都中野区、代表:濱野 重成)は、漫画家の喜国雅彦氏( / )とのコラボレーションで同社Tシャツブランド「オルタナティヴクロージング」のギターガールシリーズの新作Tシャツを12月16日に発売した。( )今回は、惜しくも2024年解体となる中野のランドマーク「中野サンプラザ」と所縁の深いアーティスト「マイケル・シェンカー」コスプレのギターガールとオルタナティヴクロージングのマスコットキャラ「うさメタル」と「スカルにゃんこ」をモチーフに喜国雅彦氏による描きおろしデザインでリリース!フロント■開発背景予てからギャグ漫画家の喜国雅彦氏の作品でヘヴィメタル雑誌「BURRN!」連載の「ROCKOMANGA!」や週刊ヤングサンデー連載の「三丁目防衛軍」のファンであったオルタナティヴクロージング代表でデザイナーの濱野が共通の知人を介して喜国雅彦氏と直接知り合い、今回のオルタナティヴクロージングとのコラボレーションが実現した。■商品の特徴オルタナティヴクロージングのある中野のランドマークで2024年解体が決定した「中野サンプラザ」と所縁の深いアーティスト「マイケル・シェンカー」コスプレのギターガールとオルタナティヴクロージングのマスコット「うさメタル」と「スカルにゃんこ」をモチーフに喜国雅彦氏が描きおろしたオリジナルデザイン。■商品概要商品名 :喜国雅彦コラボ「ギターガール」Tシャツ価格 :¥3,900(税込)サイズ :XS/S/M/L/XL/XXLカラー :ブラック素材 :綿100%(6.2オンスヘヴィーウェイト)■会社概要商号 :オルタナティヴクロージング会社名 :有限会社ソニックグルーヴ代表者 :代表取締役 濱野 重成所在地 :〒164-0001 東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F設立 :1999年7月事業内容:アパレル雑貨輸入販売資本金 :500万円URL :オルタナティヴクロージング( ):有限会社ソニックグルーヴ( ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月19日幼少期に手塚治虫の漫画を読みふけったことが漫画家になる原点だったという浦沢直樹さん。手塚漫画をリメイクした『PLUTO』に込めた想いに迫ります。子どもたちに希望のある未来を示すのが我々の役目だと思う。Netflixオリジナルとして制作されたアニメ『PLUTO』は、『鉄腕アトム』に収められた「地上最大のロボット」というエピソードを下敷きにして浦沢直樹さんが新しいストーリーに仕上げた一作。誰もが知る手塚治虫さんの代表作をリメイクするにあたっては、少し意外な経緯があったのだとか。「手塚先生の『鉄腕アトム』では2003年4月7日にアトムが誕生するんです。それで現実にその日が迫った時期に、手塚プロダクションから漫画界を挙げてアトムの誕生を祝うような企画を考えたいというお話をいただいて。そこで僕が勢い余って大それたことを言っちゃったんですよ。『手塚作品をオマージュしたイラストを描いたりするのもいいけど、「地上最大のロボット」のリメイクに真正面から挑むような気骨のある漫画家はいないもんかね』って。そしたら周りの編集者に『そんなの自分がやればいいじゃん』ってツッコまれてしまったんです。いやいやいや…と思って。僕は5歳のころからこの作品とともに生きてきましたから、ものすごいものを背負い込んでしまったなと(笑)」実際に手塚プロダクションからGOサインが出た際には「プレッシャーで全身に蕁麻疹が出た」と当時を振り返った。「地上最大のロボット」は浦沢さんにとってそれほど大きな存在だったのだ。「生まれて初めてこんなに切ない話を読んだという感覚になったんですよね。子どものころにはっきり意味が理解できる物語って、いわゆる“正義と悪”の図式になっていて勧善懲悪なものが多い。でも『鉄腕アトム』は悪者として登場するキャラクターにも心があるし、敵に勝っても嬉しくない、戦いなんて無意味だと問いかけてくる。当時は『なんなんだこれは』と理解が追いつかなくて、なにか重いものを投げかけられた感覚だけがあった。でもわからなかったからこそ、人生を懸けて追いかけていくものになったんです」リメイクが発表されると、世間からは「なんで私が『地上最大のロボット』を一番好きだと知ってるんですか?」というリアクションをもらうこともあったという。「そこで初めて、この物語を愛している人がたくさんいることに気づきました。当時はSNSのようなつながりがありませんでしたから、みんながひとりでこの作品への想いを温めていたんですね」『鉄腕アトム』の連載開始からおよそ70年が経つ現在もそうして読み継がれていることについて、「おそらく、手塚作品はわかりやすい勧善懲悪ではないぶん、難しいんですよ。でもだからこそタイムレスな魅力があるんです」と語る浦沢さん。そこには革新的な漫画表現に加え、人間の愚かさや争うことの虚しさを一貫して描いてきた手塚作品の強度がうかがえる。「リメイクするうえでは、『鉄腕アトム』は素晴らしかったと単に懐古主義に陥るんじゃなくて、この作品が問いかけたメッセージが今もなお有効であることを伝えたいと思っていました。もしかすると、1964年に『地上最大のロボット』が発表されて以降、2023年の今が一番、この物語の適合する時代かもしれない。それは逆に問題でもありますよね。反戦の願いを込めた話は、人類がいろんなことを克服して、いつか古びたものになるべきだから」手塚さんが『鉄腕アトム』ならびに「地上最大のロボット」で描き、『PLUTO』へと受け継がれた想い。それは、いつの時代も人と人は争うけれど、そこに根本的な解決はないということ。ならば、人の残酷さや憎しみを持つ心はどのように行き場所を見つけるのか、というもの。「今の世界の都市の風景を見ると、私たちは手塚治虫が願いを込めて描いた未来像を一生懸命実現しようとしてる気もするんです。我々はそうした希望のようなものを描かないといけないと。子どもたちが目指したいと思う未来を提示するのが、漫画家の役目でもあるのだと思います」浦沢さんがそうした大きなものを背負って『PLUTO』を作り上げていく作業は大変な面も多かったというが、全8巻の濃密な物語を読むと見事に浦沢さんの作風になっているのがわかる。しかし、企画がスタートした当初は原作の『鉄腕アトム』を踏襲した絵柄を提案したこともあったのだそう。「やっぱり手塚先生の絵に自分が手を加えるなんてあり得ないと思っていたので、原作の権利を持つ手塚眞さん(手塚治虫さんの長男)に提案したプロットは、原作のアトムの絵のまんまだったんです。しかしそれに対して眞さんは『ぜひ浦沢さんの絵で描いてほしい』と言ってくれた。自分の絵で描き出すと、やっぱり自分の漫画になっていくんですよね」“自分の漫画になる”というのはどういう感覚だったのだろう?「もちろん骨子としての『地上最大のロボット』のストーリー展開は絶対に守らないといけないんだけど、決まったラストに向けてならどこまでも脇道に逸れていいという気持ちでいました。前半に登場するノース2号のエピソードなんかに関して言えば、改めて原作を読み返して『あれ?こんなに短かったっけ?』と思ったくらいで。子どものころに読んだ記憶のなかではもっとたくさんシーンがあったのに、見返してみたらないんですよ。要するに僕が勝手に妄想してたってことで。だから『PLUTO』は、コマとコマの間で自分が妄想していたことを全部入れてみたような作品なんです。5歳で初めて読んだときから自分の頭の中で作り上げられた行間をそのまま描いたって感じですよね」浦沢さんはいつも、創作のある過程で「キャラクターが勝手に動き出す」瞬間を経験するのだという。浦沢作品に限らず1巻目と5巻目でキャラクターの顔が変化するような漫画もあるが、それは浦沢さんによれば「物語の中でキャラクターがどんどん未知のことを経験していくことで、育つから」なのだとか。「描いてると、演技プランをどんどんキャラクターが言ってくるんです。『ここで泣きましょうか?泣き方はこんな感じがいいんじゃないですか?』って。それに従って描いていくので、そうなってくると本当楽しいんですよ」浦沢作品におけるキャラクターの「表情」はいつも繊細だが、勝手に動き出していたと考えると興味深い。今回のアニメでも、表情は注目ポイントのひとつ。「漫画とは喜怒哀楽をシンプルに表現するものだと思われているかもしれませんが、僕はその間にある数え切れない表情を描こうとしてきたんですよね。実は『PLUTO』の主人公であるゲジヒトって、ドイツ語で“表情”を意味するんです。そんな名前を付けた当時の手塚先生はすごいという話なんですが(笑)。ロボットを人間に近づける際にも顔の動きはすごく大事な要素で、アトムのような高性能な人型ロボットは表情も人間に似せる必要がある。だからこの作品では、ロボットを描くときも人間を描くときと同じように感情の機微を表現しようとしました。なんともいえない表情をするのが人間らしい証しですからね」完成したアニメを見た際には、原作者の性というべきか「脳が全部に反応しちゃって、まだ一気見できてないんです」と話す浦沢さん。「あそこまで動くとね、アニメではこうやるのか!とすごく感慨深いですよ」と興奮を露わにする。今の世に投げかけられる「地上最大のロボット」と『PLUTO』の物語は新しい視聴者にどう受け止められるだろうか。「手塚先生は『鉄腕アトム』を通して、“AIは感情を理解できるのか”といったテーマも描いていて。それは今考えるとすごく先を行ってますよね。ただ、当時から技術の進歩に対してそんなに無邪気ではなくて、『大丈夫か?』という感覚で物事を見てる。僕も“進歩”って言葉は非常に怪しいと思っていて、視点を変えると退化していることもありうるわけですよね。目の前にある二次元の情報に近づきすぎるのではなく、時にはちょっと目を離して物事を対象化して見てみることも大事だと思う。もし今回のアニメを見てから漫画の『PLUTO』、手塚先生の『地上最大のロボット』へとさかのぼって見ていただけることがあれば、そうしたパースペクティブな視点を体感してもらえるのかなと思っています。現在から距離を置いて歴史の奥行きを知ることは、ものすごい刺激になると思うんですよね」【手塚治虫】数々の名作を残し今も読み継がれる「漫画の神様」。『鉄腕アトム』をはじめ、『ジャングル大帝』『火の鳥』『ブラック・ジャック』など今も世界中で多くの人に読み継がれている傑作を生み出し、「漫画の神様」とも呼ばれる存在。映画のような大胆なコマ割りや時間・空間の新しい表現を開拓し、漫画を芸術の域にまで押し上げた立役者でもある。“生命の尊厳”をテーマに掲げた作風を含め、後進にも多大な影響を及ぼしている。【浦沢直樹】漫画界の第一線で幅広いジャンルを描き続ける天才。1983年にデビューして以降、女子柔道を描いた『YAWARA!』や天才脳外科医を主人公に据えた『MONSTER』などの漫画を次々と発表。前者ではコメディタッチでスポーツと青春を描いた一方、後者では重厚な社会問題をテーマにサスペンスドラマを編み、こうした相反する作風を巧みに使い分けて多くの人を魅了してきた。長い時間軸で物語を展開するのも特徴のひとつ。『PLUTO』世界最高水準のロボットが次々に破壊される事件が発生し、刑事ロボットのゲジヒトやアトムも標的に。10月26日よりNetflixにて世界配信。©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会※『anan』2023年10月4日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)取材、文・原 航平(by anan編集部)
2023年10月26日昨今、日本でも人気の高い北欧。しかし、そのブームの立役者として知られる漫画家の投稿が物議を醸している。9月20日、フィンランド移住を志す顛末を綴ったコミックエッセイ『北欧こじらせ日記』の著者として知られ、昨年春から実際に移住している漫画家のchika氏が、週末北欧部という自身のX(旧Twitter)アカウントに12コマの漫画を投稿。夏の数カ月間だけ、タイからフィンランドに派遣され、森でベリー類を摘む「ベリーピッカー」と呼ばれる人たちについて描かれており、そのほとんどの人が母国で農業を営んでおり、ベリーを摘める時期が終わると国に戻って米の収穫をするという。また、人によってはタイで15年分にあたる年収を稼ぐ人もいることが説明されていた。chika氏が紹介した「ベリーピッカー」だが、実は大きな問題も一部で指摘されている。全国紙国際部の記者は言う。「タイのある放送局は、出稼ぎでフィンランドを訪れる労働者たちは観光ビザで入国するため、社会保障や法律で守られない環境下で、早朝から夕方まで働かされたり、休みもとれなかったりする劣悪な環境のなかで働いている人もいると報じていますさらに、斡旋業者への手数料や現地での滞在コストなどが高額かつ自腹な上に、提示された給料を支払われないケースもあるといいます。フィンランドのタイ領事館は、悪質な斡旋業者にひっかからないよう注意を呼びかけているそうです」そうした背景もあるため、「ベリーピッカー」を紹介した投稿に対し、SNS上では批判が殺到することに。《ベリーピッカーのやつ、記事まで読んだらしっかり人身売買の事とかも認識してて、知りながらもこんな可愛いお仕事素敵だね漫画に仕上げちゃうんだなぁと思った》《ベリーピッカーが話題だけど、物価の安い国から季節労働者を呼んでやらせるような仕事が「楽して稼げる」仕事なわけないよそもそも。どこの国でもそれは同じ》《タイ人ベリーピッカーは、フィンランドとタイで人身売買として国際問題になっている案件です。リンク先には漫画の五コマ目があり、ご本人はそれを把握しているようですが、美談のように切り取り発信するのは間違った認識を広めるのでやめて欲しいです》これらの批判を受け、9月24日にchika氏はXに謝罪文を掲載。《9月20日公開のベリーピッカーに関する記事について、多くの方から実態と異なるとのご指摘を頂き、該当記事の投稿およびウェブサイトの記事を削除し非公開にさせていただきました》とし、《公開した内容により多くの方の誤解を招いてしまったこと、深くお詫び申し上げます》と陳謝していた。
2023年09月26日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。前回の話に引き続き、女性の訪問に動揺する彼氏のエピソードを紹介します。彼氏と同棲している家に、知らない女性が訪ねてきた様子。女性の正体に、主人公は衝撃を受けるのです…。あなたが誰よどういうこと…?二股をかけてたってこと!?彼氏の本命は…これ以上話しても意味がない…あなたたちおかしいよ!!家に訪ねてきたのは、彼氏の本命の彼女だったなんて…。二股をしていた挙句、2人揃って挑発的な態度をとる姿にイラッとしてしまいますね。浮気をせずに、恋人のことを大事にしてほしいものです…。作画:蒼本皓生原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年09月12日2023年8月16日、漫画家の佐野菜見さんが、ガンのため同月5日に亡くなったことが分かりました。36歳でした。佐野さんは、2010年に漫画『ノンシュガーコーヒー』でデビュー。以降、アニメ化となった『坂本ですが?』や『ミギとダリ』などの作品で人気を博しています。2023年7月には『ミギとダリ』のアニメ化も発表されていました。株式会社KADOKAWAが発行している漫画誌『ハルタ』のSNSアカウントでは、佐野さんのご家族と編集部からの言葉が公開されています。【読者の皆様へ】漫画家の佐野菜見さんが8月5日に逝去されました。『坂本ですが?』『ミギとダリ』など素晴らしい漫画を描いてくれたことに感謝すると共に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。読者の皆様へ、佐野さんのご家族と編集部からの言葉をお伝えします。ご一読いただければ幸いです。 pic.twitter.com/5qqXUfqKp5 — ハルタ (@hartamanga) August 16, 2023 編集部からの文書によると、佐野さんは『ミギとダリ』の連載を終えてから、アニメの監修をこなしながら、新作の打ち合わせをしていたとのこと。佐野さんのことを「とにかく漫画に真っ直ぐ」で「面白い漫画を描くため、漫画家として成長するための努力をできる人」だとつづっています。佐野さんの作品『坂本ですが?』『ミギとダリ』は多くの人を笑顔にしてきました。この先も多くの人に笑っていただけると幸いです。10月からは『ミギとダリ』のアニメの放送も始まります。佐野さんはアニメの出来の良さにとても喜んでいました。こちらも楽しんで頂けると嬉しいです。@hartamangaーより引用また、ご家族からのメッセージには、佐野さんの遺書に書かれていた言葉も添えられていました。ファンの皆様へ娘の菜見は進行の早い癌により闘病1か月と言う早さで8月5日に旅立ちました。ご愛読いただきましてありがとうございました。「この人生は楽しい人生だったわさ私はこれから多分もっと自由な世界にいってきます…アバヨ」(遺書より抜粋)@hartamangaーより引用佐野さんの作品に親しんできたファンからは、訃報に際し、さまざまなメッセージが寄せられています。・佐野さんの漫画が最高に大好きです。ご冥福をお祈りします。・『坂本ですが?』に、たくさん笑わせていただきました。ありがとうございます。・佐野さんの漫画を友人に「読んでくれ!」と勧めてまわった覚えがあります。・面白くて素敵な漫画をありがとうございました。多くの人を楽しませてきた佐野さんの作品は、これからもたくさんの人を笑顔にし、愛され続けることでしょう。佐野さんのご冥福を心よりお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年08月16日大人気漫画シリーズ、今回はえとらちゃんは見た!さんの「実家に帰ると売家になっていた話」を紹介します。就職活動に失敗して実家に引きこもっていた主人公。優しい両親は責めることもなく見守っていてくれたのですが、主人公にとっては逆にプレッシャーでした。罪悪感にさいなまれた主人公は自分を変えるために、家を出て仕事を始めたのですが…。社長から親のところに顔を出してこいと言われた主人公。まだ一人前ではないからと気兼ねしていたのですが…。土曜日に…出典:モナ・リザの戯言主人公が見たのは…出典:モナ・リザの戯言売りに出された実家出典:モナ・リザの戯言一体どうなってる?出典:モナ・リザの戯言両親に連絡をすると…出典:モナ・リザの戯言番号は使われておらず…出典:モナ・リザの戯言混乱する主人公出典:モナ・リザの戯言もしかしたら…出典:モナ・リザの戯言縁を切られても仕方ない…?出典:モナ・リザの戯言主人公は叔母に連絡することに出典:モナ・リザの戯言実家に帰った主人公でしたが、そこは売り家になっていました。すぐさま両親に連絡をした主人公。しかし両親の電話番号はすでに使用されていませんでした。縁を切られたかもしれないと思う主人公でしたが、叔母に電話をかけることにしたのです…。イラスト:エトラちゃんは見た!※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年08月11日株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ(本社:東京都港区、代表取締役:大竹 健)は、イラストレーターや漫画家、アニメーター、デザイナーのビジネスを様々な角度からサポートし、展開していくクリエイターレーベル『UNI』(読み方:ウニ)を2023年6月28日(水)に開始いたします。『UNI』は、クリエイターエージェント業務のほか、クリエイターの営業サポート、そして公式ファンアートオンラインストア「MashRoom Cafe」や、ショートコミックサイト「キャラコミWalker」上での活動支援などを行い、様々な角度からクリエイターをサポートしてまいります。今後さらにクリエイターと連携したビジネスを拡充予定です。クリエイターレーベル『UNI』: 『UNI』ロゴ■クリエイターレーベル『UNI』才能を世界へイラストレーターや漫画家、アニメーター、デザイナーのビジネスをサポートし、展開するクリエイターレーベル。「自分の作品を世の中に発表したい」「企業広告や商品デザインを手掛けたい」「自分の作品を商品化したい」「海外進出に興味がある」など、クリエイターの夢やビジネスを様々な角度からサポートしていきます。また有能なクリエイターとマッチングしたい企業の皆様のご要望にもお応えします。<名前の由来>(1)ウニ(雲丹)トゲがある > 際立ったオリジナリティ高級な食材 > クオリティの高い作品(2)UNI-個性の輝きを持ったクリエイター(Unique)と協力し(Unite)、海外(Universal)で活躍するキャラクターを発信していく■『UNI』の主な事業<クリエイターエージェント業務>著作権管理や営業、イベント運営など様々なビジネス面のサポートを行います。【契約クリエイター】つむぱぱ#GIFの伊豆見いじまさおりおひげのポン ※中国大陸及び香港のみのエージェントです。<営業サポート>様々な企業への営業活動を代行することで、クリエイタービジネスをサポート。企業とのマッチングから進行管理までの一式を請け負います。また企業の希望に応じたクリエイターのリストアップからコンタクト業務も行います。※営業サポートはクリエイターとのエージェント契約等は結んでおりません。<公式ファンアートオンラインストア「MashRoom Cafe」>ファンアート(二次創作)を、権利元の承認を得て、公式にアイテムとして販売・購入できるサイト。現在、YOASOBIとMAISONdesとのコラボレーションを展開中。オリジナルアートの販売も可能です。サイトURL: MashRoom Cafe ロゴYOASOBIファンアートグッズ例MAISONdesMAISONdesの楽曲、楽曲のMUSIC VIDEO・アートワークのファンアートを募集中<ショートコミックサイト「キャラコミWalker」>株式会社KADOKAWAが運営する「ウォーカープラス」に、ショートコミック連載の特設サイト「キャラコミWalker」がオープン。ここでしか読むことのできないキャラクターのオリジナルコミックを、毎週木曜更新で続々と配信中。サイトURL: キャラコミWalker バナー(C) KADOKAWA /ウォーカープラスキャラコミWalker 作品例現在、9作品を連載中 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月28日皆さんは、夫に不信感を抱いたことはありますか?今回は「夫のスマホが親友の家のwifiに繋がった話」を紹介します。イラスト:かお@漫画家かお@漫画家さんのInstagram夫のスマホが親友の家のwifiに繋がった話大学のゼミの同期である夫と結婚した主人公。ある日、同じゼミ仲間の親友の新居に2人で遊びに行きました。すると、ふと見た夫のスマホが親友の家のwifiに接続済みになっていたのです。2人は最近会っていないと言いますが、主人公は不信感を抱きます。そして後日、結婚記念日の予定について夫に相談した主人公。しかし夫は結婚記念日のことを覚えていない様子でした。さらに、その日は京都に出張だと言います。ショックを受ける主人公ですが…。怒り出す夫出典:Instagram夫は「仕事だからしかたないだろ!」と怒り出しました。そして結婚記念日当日、夫は京都へと行ってしまったのでした。結婚記念日大切な記念日を一緒にお祝いしてもらえないのはショックですよね…。主人公の気持ちを思うと切なくなるエピソードでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年06月19日皆さんは夫の行動に不信感を抱いたことはありますか? 今回は「モラハラ夫が妹と浮気してました」を紹介します。イラスト:かお@漫画家かお@漫画家さんのInstagram妹と浮気をしている?モラハラな夫に我慢をしながらも、結婚生活を送っていた主人公。ある日、妹との会話に違和感を覚え、妹と夫が浮気をしているのではないかと嫌な予感が芽生えます。そんな疑惑を抱えている主人公の横に、夫がスマホを無造作に置いてお風呂に入っていきました。スマホを確認したくなった主人公ですが、バレたら怒られると思いとどまります。不審な行動に深まる疑惑出典:Instagramすると夫が慌てた様子で部屋に戻ってきて、スマホを手に取りお風呂へ戻っていきました。夫の不審な行動に主人公は「やっぱり浮気をしているからではないか」と思うと同時に、離婚の文字が頭をよぎります。その後、証拠を集め、夫と妹が浮気しているのではという疑問は確信に。主人公は2人に復讐することを決意するのでした。 怪しい行動浮気を疑っている中で、夫がスマホを肌身離さず過ごす様子を不審に思う主人公。泣き寝入りすることなく、夫と妹に復讐を決意した主人公にスカッとしたエピソードでした!※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年06月17日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。今回は、夫のイラッとエピソードを紹介します。仕事に取り組む土曜日家のことが心配家へ帰ると…目の前には驚きの光景が!片付けをしないまま…リビングも悲惨な状態に夫と息子が帰宅夫に子どもを預けている間は、仕事中でも家のことが気になってしまいますよね。女性の心配は的中…。なぜ夫はこのタイミングで夕飯の買い出しに行ったのでしょうか。作画:ポン子原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年06月01日アイドルグループ『KAT-TUN』の中丸雄一さんが、青年コミック誌『月刊アフタヌーン』で、長年の夢だった漫画家デビューを果たします。これまでボイスパーカッション、イラスト制作、動画編集などクリエイティブな才能を発揮してきた中丸さん。2020年には、ジャニーズグループが幅広い社会貢献・支援活動を目的に設立したプロジェクト『Johnny’s Smile Up ! Project』内で、『ステイホーム4コマ』を執筆し、本格的に漫画制作に取り組み始めました。地道な努力を積み上げて3年、ついに『月刊アフタヌーン』2023年8月号にて短期集中連載をスタートさせることになったのです!中丸雄一念願の漫画家デビュー記念すべき漫画家デビュー作のタイトルは、『山田君のざわめく時間』。細かいことがやたらと気になり、さまざまなことに内心「ざわめいて」しまう青年、山田雄一(やまだおいち)の日常を、中丸さんらしいウィットとユーモア、そして独自の視点で描く日常系ショートストーリーとなっているのだとか。念願の漫画家デビューを果たした心境を、中丸さんはこう語っています。長年の夢である「漫画家になる」の一歩目を踏み出すことが、ようやくこの度決まりました。 中学時に一度は諦めた夢でしたが、様々な経験値が増えた今なら叶えられるのではと考え、本格的に目指してからは約7年かかりました。もう執念です。 気に入っていただけるように心を込めて描きました。まじで人生の一部を注ぎました。読んでもらえたら嬉しいです。アイドルの多忙なスケジュールの合間を縫って、自分の夢を追い続けてきた中丸さん。「もう執念です」という言葉からは、7年間の道のりが決して容易ではなかったことがうかがえます。努力と執念で夢を叶えた中丸さんに、SNSでは多くのファンから祝福のコメントが寄せられました!・中丸先生、漫画家デビューおめでとうございます!・長年の夢を叶えるために、忙しい中コツコツと作業していたこと、尊敬します。・諦めない気持ちの大切さを教えてくれてありがとう。・よっっっ!!大先生!!今後は漫画家としても、持ち前のユーモアと明るさで多くの人に元気を与えるでしょう。『漫画家・中丸雄一』の活躍に期待したいですね![文・構成/grape編集部]
2023年05月26日数々のダイエットに挑戦してはリバウンドしてきたアラサー漫画家あんじゅ先生。そんなあんじゅ先生の前に現れたズボラストレッチの伝道師・深井さんは「運動はするな!寝たままでいい!」と豪語。今回はあんじゅ先生の世界一ゆるいダイエット生活に密着しました。ズボラストレッチで脚やせ!【万年ダイエッター漫画家あんじゅ先生のこれが最後のダイエット〜ズボラストレッチで寝ながらスリム美人になりたい〜】#3次回更新をお楽しみに!Profile若林杏樹(あんじゅ先生)漫画家、ニックネームは「あんじゅ先生」。 新卒から5年間勤めた大学職員を退職して漫画家へ。 難解なことを面白く、わかりやすく漫画にすること得意とする。体型は下半身にコンプレックスを持ち、ダイエットは少し痩せてリバウンドを繰り返す。年齢を重ねるごとに気になる箇所が増えて行く日々。今回の連載でダイエット人生にピリオドを打つ!深井裕樹YouTube「ズボラストレッチ」登録者138万人。「週に1回でも習慣化」を合言葉に、カンタンで誰でも続けられるストレッチを紹介し、爆発的な支持を得る。業界最大手ストレッチ専門店9年勤務、月間個人売上1位を複数回記録。日本テレビ「ヒルナンデス!」テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」出演。女性誌LDK毎月連載中。経営者としてSNSマーケティング事業、広報PR事業も行なっている。漫画・若林杏樹
2023年04月28日数々のダイエットに挑戦してはリバウンドしてきたアラサー漫画家あんじゅ先生。そんなあんじゅ先生の前に現れたズボラストレッチの伝道師・深井さんは「運動はするな!寝たままでいい!」と豪語。今回は運動なしでも痩せられるズボラすぎるストレッチの全貌が明かされます。ズボラストレッチで脚やせ!【万年ダイエッター漫画家あんじゅ先生のこれが最後のダイエット〜ズボラストレッチで寝ながらスリム美人になりたい〜】#2次回更新をお楽しみに!Profile若林杏樹(あんじゅ先生)漫画家、ニックネームは「あんじゅ先生」。 新卒から5年間勤めた大学職員を退職して漫画家へ。 難解なことを面白く、わかりやすく漫画にすること得意とする。体型は下半身にコンプレックスを持ち、ダイエットは少し痩せてリバウンドを繰り返す。年齢を重ねるごとに気になる箇所が増えて行く日々。今回の連載でダイエット人生にピリオドを打つ!深井裕樹YouTube「ズボラストレッチ」登録者138万人。「週に1回でも習慣化」を合言葉に、カンタンで誰でも続けられるストレッチを紹介し、爆発的な支持を得る。業界最大手ストレッチ専門店9年勤務、月間個人売上1位を複数回記録。日本テレビ「ヒルナンデス!」テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」出演。女性誌LDK毎月連載中。経営者としてSNSマーケティング事業、広報PR事業も行なっている。漫画・若林杏樹
2023年04月14日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。今回は、子どもと一緒に初めて義実家に帰省した女性からのエピソードを紹介します。なかなか寝つけず…「びえええええ!!」義父が大激怒!?それ以来、義実家には宿泊しないことに…初めての場所に宿泊するのは、誰にとってもストレスがかかるものです。それは赤ちゃんも例外ではないでしょう。眠れなくて怒りたくなる義父の気持ちもわかりますが……。作画:ささきさやーん原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年04月07日「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」など、アニメ化もされた多くの人気漫画で知られる漫画家・松本零士さんが、2023年2月13日午前11時、急性心不全のために都内病院にて逝去。享年85。株式会社零時社からは「星の海に旅立ちました」と発表され、SNSには悲しみの声が広がっている。零時社からは、「漫画家松本零士が、星の海に旅立ちました。漫画家として物語を描き続けることに思いを馳せ駆け抜けた、幸せな人生だったと思います。『遠く時の輪の接する処で、また巡り会える』と松本は常々申しておりました。私たちもその言葉を信じ、その日を楽しみにしています」との同社代表である長女・松本摩紀子さんのコメントが到着。2019年11月に、「宇宙海賊キャプテンハーロック」のイタリアでのテレビ放送40周年記念で訪れたイタリア・トリノにて倒れたと報道されたが、帰国後は回復。最近体調を崩され、年齢を考慮して入院されていたという。告別式は近親者のみですでに執り行われている。喪主は妻で漫画家の牧美也子さん。供花・弔電については後日開催予定のお別れの会にて受け付ける。なお、お別れの会詳細はまだ未定とのこと。「銀河鉄道999」(c)松本零士/零時社・東映アニメーション松本先生は1938年1月25日生まれ、福岡県久留米市出身。6歳の頃から絵を描き始め、9歳で運命的な本(『新寶島』『月世界紳士』いずれも著者は手塚治虫氏)との出会いをきっかけに漫画を描き始める。15歳の時に投稿作「蜜蜂の冒険」が「漫画少年」にて受賞掲載され、商業誌デビュー。実質的な漫画家デビューは1957年「少女」掲載の「黒い花びら」で、しばらくは少女漫画誌での執筆が続いた後、1968年代に入り「漫画ゴラク」に「セクサロイド」を発表。以降、少年・青年漫画のジャンルで活躍するようになった。1975年、「宇宙戦艦ヤマト」にて星雲賞、78年に「銀河鉄道999」「戦場まんがシリーズ」にて第23回小学館漫画賞、同年に“一連のSFシリーズ”にて第7回日本漫画家協会特別賞を受賞。2001年に紫綬褒章受章、2010年に旭日小綬章受章。2012年にはフランス芸術文化勲章「シュバリエ」を受章した。「銀河鉄道999」(c)松本零士/零時社・東映アニメーションSNSには「影響を受けました」「多くの事を学ばせていただきました」「鉄郎の冒険にワクワクしメーテルに憧れた」といったファンの声や、「銀河鉄道で行ってしまわれた」「イスカンダルへと旅立たれたのでしょう」など、松本先生の作品の世界観に寄せながら偲ぶ声も寄せられている。(text:cinemacafe.net)
2023年02月20日2023年2月20日、漫画家の松本零士さんが、同月13日に亡くなったことが分かりました。85歳でした。松本さんのプロダクションである、株式会社零時社のTwitterアカウントによると、松本さんは都内の病院で亡くなり、告別式は近親者のみですでに執り行ったとのこと。なお、お別れの会については『詳細未定』となっています。零時社からのお知らせです漫画家松本零士が2023年2月13日都内病院にて星の海に旅立ちましたこれまで応援くださいましたファンの皆様本当にありがとうございました「遠く時の輪の接する処でまた巡り会える」と松本は常々申しておりました私たちもその言葉を信じその日を楽しみにしています pic.twitter.com/4II0ioA2JH— ミーくん@零時社/松本零士 (@leijisha) February 20, 2023 松本さんは漫画雑誌『週刊少年キング』で漫画『銀河鉄道999』を連載するほか、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(読売テレビ系)ではスタッフとして参加するなど、SF作品を中心に活躍していました。松本さんの訃報に、SNSでは「たくさんの名作を生み出してくださり、ありがとうございました」「松本先生の漫画は人生の一部です」「夢をありがとう」など、別れを惜しむとともに感謝の念を伝える声が上がっています。松本さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年02月20日2023年1月2日、漫画家の桜多吾作(おうた・ごさく)さんが亡くなっていたことが分かりました。74歳でした。月刊雑誌『てれびくん』はTwitterアカウントで、2022年12月12日に桜多さんが亡くなったことを明かしています。漫画家の桜多吾作先生が昨年12月12日に74歳で逝去されたそうです70年代から #マジンガーZ #グレートマジンガー 等アニメコミカライズや #釣りバカ大将 #マッハSOS 等で活躍。てれびくんでも #グロイザーX (アニメ原作も担当) #月光騎士 等を連載しました謹んで哀悼の意を表します #桜多吾作 先生 pic.twitter.com/sbXP5XReBn — てれびくん【公式】 (@Televi_Kun) January 2, 2023 桜多さんは、アニメ『マジンガーZ』『グレートマジンガー』の漫画化に関わったほか、『釣りバカ大将』といった作品を手がけてきました。長年、上記をはじめとする作品を読んできたファンから、悲しみの声が上がっています。・ショックです…。桜多さんのコミカライズ作品が大好きでした。・子供の頃、よく『釣りバカ大将』を読んでいただけに、訃報に驚きです。・これからも桜多さんの作品を大切に読み続けようと思います。今後も桜多さんの作品は、人々の心に残り続けていくことでしょう。桜多さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年01月02日2023年1月1日、声優の諏訪彩花さんが結婚を発表しました。気になるお相手は、なんと漫画『ランウェイで笑って』などの作者である、漫画家の猪ノ谷言葉さん!同作は2020年にアニメ化されており、諏訪さんは新沼文世役として出演をしていました。声優と漫画家という、クリエイティブな仕事に就く人同士の結婚となり、多くの人から驚く声が上がっています。諏訪さんは自身のTwitterアカウントで結婚を明かし、結婚への想いを明かしています。この出逢いを大切に、これからますますいい表現者となれるよう、人として、役者として、日々成長していきたいと思っています。いつも優しく見守り支えて下さる皆さまに、これからも感謝の気持ちを伝えていけるよう、素敵なものを届けられるよう、自分らしく活動に励んでいきたいです!最後に、今の私があるのは、これまで私を見つけて、出会って、支えて下さった皆さまのおかげです。心から感謝の気持ちでいっぱいです。これからもどうか末永くよろしくお願い致します!@Suwa_Ayakaーより引用明けましておめでとうございます昨年も素敵なお仕事と沢山巡り会えてとても幸せな一年を過ごすことができました。皆さまに感謝感謝です!!!そして、そんな大切な皆さまに私からご報告があります♀️✨ pic.twitter.com/hlLYkCAs7W — 諏訪彩花 (@Suwa_Ayaka) January 1, 2023 また、猪ノ谷さんは、自身のTwiterアカウントで2人の似顔絵を描いたイラストを投稿。幸せそうにほほ笑む諏訪さんと、猪ノ谷さんの自画像が肩に乗った新郎の絵からは、2人の幸福が伝わってきます。私事ではありますが、声優の諏訪彩花さんと結婚することとなりました。これからも面白い漫画を描けるよう、より一層努めてまいりますので今後とも応援よろしくお願いします! pic.twitter.com/9XVjVatque — 猪ノ谷言葉 (@inoya5108) January 1, 2023 2023年元旦早々の、おめでたい発表。これから始まる1年は、猪ノ谷さんと諏訪さんにとって忘れられないものになるはずです。今後も2人は、多くの人に笑顔を届ける仕事として、活躍することでしょう。ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年01月01日漫画家が社長で、社員も漫画家。経理も漫画家。イベント企画、キャラ&グッズ制作、電子書籍出版などなど、漫画に関わるいろいろなことを行うちょっとエキセントリックな会社、『株式会社エートゥシー・プロダクション』 (所在地:東京都江戸川区、代表/漫画家:佐佐木あつし)は、プロ・アマ不問、様々なクリエイターを対象にした公募展示「ワルプルギスの夜~魔女と使い魔の芸術祭~」の開催のための資金調達をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて開始しました。「CAMPFIRE」クラウドファンディングサイト サムネイル■『ワルプルギスの夜』とはタイトルの『ワルプルギスの夜』という言葉は、近年アニメやゲームの作品の影響もあり、認知も飛躍的に高まりました。『ワルプルギスの夜』とは『ハロウィン』や『イースター』などの代表される海外のイベントの一つで、毎年4月30日から5月1日にかけて中欧や北欧で行われている季節祭です。魔女たちがドイツ北部のブロッケン山に集まり、1年に1度の大宴会(サバト)を開いて乱痴気騒ぎを引き起こす日だと言われてきました。当イベントは、そんな魔女たちの集会のように、様々なジャンルのクリエイターが集まり、ファンの皆様へ、多種多様な作品と、『魔法』のような楽しい時間を提供する、お祭りのような展示会を開催することが目的です。テーマ将来的には、大規模な定期イベントに発展させていきたいと考えております。『魔女の召喚者』として魔女が集まるために必要な力をご支援いただきたく存じます。「CAMPFIRE」クラウドファンディングサイト ■開発背景漫画家・イラストレーターといった絵描きだけでなく●コスプレイヤー ●VTuber ●写真家 ●立体造形師 ●影絵作家 ●書家といった、様々なクリエイターが一堂に会し、ファンの皆様と触れ合える企画展を開催するべく、今回初めてクラウドファンディングに挑戦いたしました。<会場イメージ>会場イメージ1会場イメージ2まだ見ぬ新進気鋭のクリエイターと作品を誰よりも早く見出せるチャンスです!さらに、会場では作品の展示だけではなく原画やグッズなどの物販、有名作家と直に触れ合えるオフ会、参加作家の皆様のサイン会など、イベント内企画も検討中です!会場イメージ3ぜひ、ワルプルギスの夜『最初の支援者』としてご支援ください!■特徴豪華クリエイターが招待作家として参加確定!審査員参加クリエイター【兎味ペロリナ】特別審査員/オフ会/展示会ゲスト【漫画家/渡辺道明】特別審査員/展示【漫画家/佐佐木あつし】展示/物販/似顔絵イベント【漫画家/さちみりほ】展示/物販【人形作家/sakuramochi】展示/物販【漫画家/つかお】展示/物販/似顔絵イベント【コスプレイヤー/アイダユキコ】展示/物販/メインビジュアル/展示会キャスト【漫画家/のんた丸孝】展示/物販(委託参加)【漫画家/結月さくら】展示/物販【漫画家/柳生柳】展示/物販【漫画家/ホタテユウキ】展示/物販招待作家の『魔女』をテーマにした作品が展示&物販されます!支援者は『魔女の召喚者』として作品図録にお名前を掲載。お名前の掲載はリターン購入者のみの特典です!クリエイターの皆様から『オフ会に一緒に参加してファンの方と語らいたい』『直筆色紙の販売をしたい』『似顔絵色紙サービスをやりたい』『チェキサービスイベントがしたい』~と、クラウドファンディング達成後の様々なイベント案をいただいており、運営も熱意充分です!ご支援・ご協力をお願いいたします。■リターンについて2,200円:★リターン限定★メモリアルフォトブック(一般販売はしません)2,700円(送料無料):★早割り★限定数20★ワルプルギスの夜作品図録(10%オフ)6,000円(送料込):★限定数10★ワルプルギスの夜作品図録(参加作家全員サイン入り)6,000円(送料込):★限定数10★【アイダユキコ】額装撮り下ろし魔女コスプレ写真(サイン入り)55,555円:★企業様向け★限定数4★ワルプルギスの夜:広告掲載権ワルプルギスの夜作品図録(電子版含む)にA4サイズ1ページ広告掲載(フルカラー)+展示期間中ギャラリー内に広告掲載(A4縦サイズパネル予定)+図録献本1冊インフルエンサー・有名クリエイターの皆様にも多数参加のいただきますので、大きな宣伝効果が見込めるかと思います。★今回、クラウドファンディング達成した場合制作される『ワルプルギスの夜作品図録』は展示会後、電子書籍版も配信されます。最初の支援者として、有名クリエイターとともに名前を掲載できます。図録イメージ■プロジェクト概要プロジェクト名: ワルプルギスの夜~魔女と使い魔の芸術祭~プロアマ不問の公募展示会を開催したい!期間 : 2022年12月1日(木)0:00~2023年1月29日(日)23:59URL : ■展示日程4/30・5/1を絡めた 5~10日間 (予定)■場所東京都内山手線圏内予定渋谷・原宿・吉祥寺・押上など想定中■企画『魔女』・『ワルプルギスの夜』をテーマとした作品の公募展示即売会SNSを利用し、プロ・アマの垣根を越えた多様なクリエイターの発表の場を創りたい。■会社概要商号 : 株式会社エートゥシー・プロダクション代表者 : 代表取締役 佐々木厚志所在地 : 東京都小平市上水本町2丁目16-8営業所 : 東京都江戸川区東葛西2-11-3 アミーユハウス301設立 : 2011年12月9日事業内容: 各種イベントの企画、制作、実施広告代理店業務,書籍、雑誌等の出版および販売などURL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社エートゥシー・プロダクションTEL : 03-6808-2669MAIL: info@atoc-pro.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月01日独特のファンタジーと特徴ある猫のキャラクター、そして宮沢賢治作品の漫画化で知られる漫画家・ますむらひろし。『銀河鉄道の夜』を題材とした現在進行中の大作漫画全4巻のうち、既刊の2巻を「前編」として紹介する展覧会が、東京の八王子市夢美術館で、2023年1月28日(土) から3月26日(日) まで開催される。1952年、山形県米沢市に生まれたますむらひろしは、東京のデザイン学校で学び、1973年に初めて描いた漫画『霧にむせぶ夜』で第5回手塚賞準入選をはたす。心の安息地であるアタゴオルを舞台に、猫のヒデヨシと個性豊かな仲間たちが繰り広げる空想世界の物語「アタゴオル」シリーズで有名だが、この初期の代表作は、詩人で童話作家の宮沢賢治が提唱した心の中の理想郷「イーハトーブ」の精神を、ますむら独自の感性で展開させたものだという。『風の又三郎』や『グスコーブドリの伝記』など、宮沢賢治の数々の物語を漫画化してきたますむらは、なかでもひときわ謎めいた名作『銀河鉄道の夜』には1980年代から2度にわたって取り組み、1985年には映画の原案も提供している。こうした一連の功績により、2001年には宮沢賢治学会イーハトーブ賞も受賞した。そのますむらが、新たな研究成果も踏まえて取り組んでいるのが、『銀河鉄道の夜』の3度目の漫画化となる最新作『銀河鉄道の夜・四次稿編』。全4巻で約600頁に及ぶ大作だ。その制作の経過を紹介する今回の展覧会は、第1巻・第2巻の漫画の生原稿と創作資料、メモ、ラフスケッチなどを展示し、さらに深みを増したますむらひろしの『銀河鉄道の夜』の世界を明らかにするもの。信仰と大地とともに生きた宮沢賢治と、独特の猫のキャラクターで詩情を生み出すますむらひろしのふたりの世界観が交錯し、新たに編まれた美しくも切ない物語を、ぜひ会場で原画とともに堪能したい。なお、2月18日(土) にはますむらひろしの講演会、2月5日(日) と3月11日(土) にはサイン会も予定されている。応募方法については、美術館の公式サイトで確認を。ますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より(C)ますむらひろしますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より(C)ますむらひろしますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より(C)ますむらひろしますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より(C)ますむらひろしますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より(C)ますむらひろしますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より(C)ますむらひろし<開催情報>『ますむらひろしの銀河鉄道の夜―前編』会期:2023年1月28日(土)〜3月26日(日)会場:八王子市夢美術館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)休館日:月曜料金:一般 700円/学生・65歳以上 350円公式サイト:
2022年12月29日竹中直人が監督を務める、浅野いにお原作映画『零落』の本予告編とポスタービジュアルが公開された。今回公開された映像では、斎藤工扮する漫画家・深澤が、長期連載を終え、原稿を前にするもペンを動かすことができない様子からスタートし、堕ちゆく姿が描かれる。妻(MEGUMI)からは若手漫画家を勧められ、人気漫画家・牧浦かりん(安達祐実)やアシスタントからも口を出され、不満を抱えながら鬱屈した空虚な毎日を過ごしていたある日、風俗嬢のちふゆ(趣里)と出会う…。本作の主題歌は、「ドレスコーズ」志磨遼平が書き下ろした「ドレミ」に決定。深澤のアンニュイな心象風景が目に浮かぶような、哀愁漂うバラードを歌い上げる。また志磨さんは、本編にフリーライター役で出演もする。「ドレミ」と劇中歌使用の「スーパー、スーパーサッド」のオリジナル音源を収録した7inchレコードのリリースも決定し、映画内で流れる「スーパー、スーパーサッド(劇中ラジオ edit)」を聴くことができるダウンロードコードが封入される予定だ。「ドレミ」またポスタービジュアルは、孤独と向き合う覚悟を抱えた深澤が、朝焼けの海辺に佇む一枚。海の波と朝焼けのグラデーションの色合いが、彼の繊細な気持ちの機微を表し、下部には個性的な女性たちの姿も。キャッチコピーでは、主人公と女性からのセリフで相入れない男女の関係が表現されている。さらに追加キャストとして、深澤の大学時代の友人・山石役で吉沢悠、加賀役で菅原永二、平野役で黒田大輔が参加。佐々木史帆演じる風俗嬢・まりめっこは、制服姿で登場するゆんぼ(信江勇)とはまた違った個性的なキャラクターのため、登場シーンに注目。フリーライター(志磨さん)と共に深澤にインタビューする編集者の塚田役・安井順平は「マンガ愛」を語り、さらに深澤の怒りを買う。宮崎香蓮は深澤のファンでSNSでもメッセージのやりとりするアカリを演じる。さらに竹中監督作品らしく、しりあがり寿、大橋裕之といったバラエティ豊かな著名人が多数出演する。『零落』は2023年3月17日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。配信シングル「ドレミ」は2023年2月10日(金)0時~(9日24時)より各音楽配信サービスにて配信開始。「ドレミ」7inchレコードは2023年3月8日(水)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:零落 2023年3月17日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2023 浅野いにお・⼩学館/「零落」製作委員会
2022年12月26日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。11月のゲストは、数々の名作を描いてきた、漫画家の一条ゆかりさん。漫画家という仕事、また素晴らしい作品の裏にはどんな秘密があるのでしょうか?第4回目をお届けします。漫画家にとって大事なのは、タフであること。高校3年生のとき、雑誌『りぼん』の新人賞の授賞式で、私は東京へ。着いた日の夜、編集者さんが「牧美也子先生(漫画家)が修羅場で、今から行くけれど、行く?」と言うので、連れていってもらいました。牧先生の生原稿に感動していたところ、ご主人の松本零士さん(『銀河鉄道999』などの漫画家)が話し相手になってくださって。今思うととんでもなく贅沢な時間よね(笑)。そのとき松本さんが私に、「心臓は丈夫?漫画家にとって一番大事なのは心臓だよ」とおっしゃった。おそらく、タフじゃないとやっていけないということを伝えてくださったんでしょう。実際それを実感したのは、本格的に上京した日。大雪で電車もタクシーもいなくて、仕方ないので東京駅から集英社まで雪の中歩いたの。そしたらなんとその日は日曜日で、集英社はお休みよ(笑)。さらに仕方がないから御茶ノ水のアパートまで歩いて、部屋に入ってさめざめ泣きました。あれは辛かった(笑)。魅力的なキャラの誕生は、人間観察の賜物。よく“役が乗り移る”と言われる役者さんがいますが、私が漫画を描く感覚はそれに近いかもしれません。サブキャラも含めて、その人になりきって描いていく。なので、人の行動原理が知りたくて仕方がないんです。ちなみに漫画は、主人公だけでは成立しません。いかにサブキャラにリアリティがあるかが重要。そこに厚みを持たせるためには、いろんな人間を知る必要があります。私は“私を不愉快にする人”に特に興味があって。一般的には、嫌いな人に出会ったら離れると思いますが、私の場合は逆。「なんでこんなに嫌なんだろう?」と、その理由を知りたくなって、どんどん深掘りしちゃう。そういうとき、つくづく自分は漫画家だなぁと思います。私もキャラに乗り移って描きはしますが、距離感は意外とドライですね。痛い目に遭うことになる登場人物に対しても、「あなたの視野が狭いからそうなったんです、自業自得ですよ」と思いながら描いてました(笑)。いちじょう・ゆかり漫画家。1949年生まれ、岡山県出身。代表作に『デザイナー』『有閑倶楽部』『プライド』など。今年エッセイ集『不倫、それは峠の茶屋に似ているたるんだ心に一喝!!一条ゆかりの金言集』(すべて集英社)を発売。※『anan』2022年12月7日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年12月04日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。11月のゲストは『有閑倶楽部』などでおなじみの一条ゆかりさん。第2回目は、漫画家を目指した理由についてのお話と、デビュー当時がどんな時代だったのか、語ってくれました。自分で自分を養う。それが自立であり、自由です。16歳のときに単行本に漫画が掲載されたのが、私の漫画家としての第一歩。本当に本当に嬉しくて、毎日その単行本を持ち歩き、食事のときも開いては眺め、寝るときは枕元に置き…。思い出すと涙が出ちゃう。人生で一番嬉しい出来事だったと思います。私が漫画家になったのは、自由が欲しかったから。貧乏な家で、そのうえ親は「漫画なんて描くな、バカになる」という環境だったんですが、でも親に養われているわけだから、ある意味仕方がない状況ですよね。だから私は、自分で自分を養い、自由を手に入れ、好きなことをして生きていきたかった。本質的な意味では、誰かに養われている状況では、自由は手に入らないんです。なので私は、とにかく早く自立をしたかったんですね。そんなこともあり、私の漫画のテーマは“女性の自立”です。なので、『有閑倶楽部』のような学園コメディを描くなんて、デビュー当時はまったく想像できませんでした…。目の前に火炎瓶が?!デビュー当時の思い出。高校時代、男女10人ほどの仲良しグループがあって、毎日集まってはいろんな話をしていました。当時は学生運動真っ盛り。頭の良かった男の子たちが「マルクス主義が…」とか熱く語る横で、「そんなの机上の空論!」と論破しながら漫画を描く、そんな高校生でした(笑)。ゆえに、当然社会派の漫画を描こうとは思いませんでしたし、兄がいたこともあり“男の現実”を日々目にしていたので、「男子に憧れる…」的なお話を描く気にもなれず。結果、貧乏だった自分が絶対体験できなかった、妄想の世界が題材になりました。ちなみに私は高校卒業後に上京し、雑誌『りぼん』で連載を始めました。当時がどんな時代だったか。あるとき集英社主催の少女漫画家バス旅行があり、その帰り、新宿駅から家に帰ろうと歩いている途中、後ろから何かが降ってきた…と思ったら、目の前の交番に火炎瓶が投げ込まれ、爆発!!ananの読者さんは想像できないですよね…(苦笑)。いちじょう・ゆかり漫画家。1949年生まれ、岡山県出身。代表作に『デザイナー』『有閑倶楽部』『プライド』など。今年エッセイ集『不倫、それは峠の茶屋に似ているたるんだ心に一喝!!一条ゆかりの金言集』(すべて集英社)を発売。※『anan』2022年11月23日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年11月19日