市井の人々にまなざしを向けたふたりの写真家を紹介する『本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語』展が、6月16日(金)〜9月24日(日)、東京都写真美術館で開かれる。本橋成一は1940年東京生まれの写真家、映画監督。60年代から上野駅や築地魚河岸などに通いながら人々の営みを撮影。90年代にはチェルノブイリ原発事故の被災地を訪れ、そこに暮らし続ける人々と美しい風景を撮影した写真集とドキュメンタリー映画『ナージャの村』『アレクセイと泉』で、国内外で高い評価を受けている。一方、ロベール・ドアノーは1912年パリ生まれの写真家。自動車会社ルノー社のカメラマンなどを経て1939年からフリーで活動。以後、パリの街を歩き回り、庶民たちの日常を撮影した。そこには各界著名人のポートレートとも分け隔てない視線が感じられる。国際的な評価を受け、1994年82歳で没した。時代や地域の異なるふたりだが、炭鉱、サーカス、市場などのテーマで優れたルポルタージュを残しているところに共通点が見られる。また、本橋は幼少期に空襲に遭い、ドアノーは従軍するも結核で除隊し、以後レジスタンスに参加するなど、第二次世界大戦の混乱期を経験している。ふたりとも、そのような苦境の中でつつましくも懸命に生きる人々にたくましさや真の豊かさを見出し、失われゆく風景とともに写真に収めてきた。本橋は「写真や映像は、相手に対する想いとイマジネーションだ」と語り、ドアノーは「相手をこよなく愛してこそ、写真を撮ることが許されるのだ」という言葉を残している。これまで、このふたりの作家を並べて語ることはほとんどなかったのではないだろうか。しかし、世界各地で争いが絶えない現在、愛や優しさ、ユーモアを持って現実や社会と関わり続けてきたふたりの作品を通じて、人間にとって大切なこととは何か、改めて思い起こさせてくれるだろう。<開催情報>『本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語』会期:2023年6月16日(金)~9月24日(日)会場:東京都写真美術館2階展示室時間:10:00~18:00、木金は20:00まで(入館は閉館時間の30分前まで)休館日:月曜(祝日の場合は開館翌平日休)料金:一般800円、大学640円、高中・65歳以上400円公式サイト:
2023年06月14日演出家・野坂実が世界の名作ミステリーを舞台化していくプロジェクト「ノサカラボ」の最新公演『罠』の上演が決定した。原作はフランスの劇作家ロベール・トマが1960年に書き下ろした同名作。フランス・シャモニーを舞台に、6名の男女が“真実と嘘”をめぐる張り詰めた応酬を繰り広げる。二転三転するストーリー、そして衝撃のラスト……。息をもつかせぬ展開は、まるで観客への“挑戦状”のようだ。主演はジャニーズ事務所所属の原嘉孝。妻が失踪し憔悴するダニエル役を演じている。そして、妻を名乗る謎の女性を連れてくる神父を、同じくジャニーズ事務所所属の高田翔がミステリアスな雰囲気たっぷりに演じる。そんなふたりが稽古の合間をぬって、オンラインでの取材に応じ、意気込みや見どころを語った。お互いの印象は・・・「ダークなんです」(原)「原ちゃんはすごく元気」(高田)――それぞれが演じる役どころについて、どのように捉えていますか?原周りの嘘に翻ろうされる立ち位置で、体力も必要な役どころ。ミステリーに出演するのは初めてですし、役を演じることにプラスして、お客様にとっては、僕が視点になって物語が進んでいくのかなと。ですから、このシーンだったら、こう見せたいとか、シーンごとの役割を共演する皆さんと共有することが大切だと思っていますし、今の課題かなと。高田神父という役どころは、とても難しいですね。日本だと、どうしても身近な存在ではないので、そういったところも課題です。怪しい雰囲気もあるので、所作や動きは本当に緻密にやらないと。変に意味を与えてしまって「あれ?」と(観客の視点が)本筋から外れてしまうのが怖いなと。まだ、そのあたりの軸が定まっていないところもあって。原ニヤッとする笑顔が、信頼にも恐怖にも見えて。そこに翻ろうされています。――おふたりは今年に入り、多くの舞台で共演をしていますね。高田今年はずっと原ちゃんといるなって!(笑)原間違いない!高田『Endless SHOCK』でもずっと一緒でしたけど、また違った原ちゃんが見られるんじゃないですか。お客様の反応も含めて、本番がとにかく楽しみです。――これまで以上に、がっつり共演する機会となりますが、お互いの印象に変化や発見はありますか?原最初は怖かったですね。見えない部分というか、何を考えているのか分からないし、言葉に感情が乗っていない(笑)。ダークなんですよ!高田ダークな部分が多いのは、自分でも分かっています(笑)。原でも「こういう人なんだ」と認めちゃえば、もう怖くなくて、信頼できる仲間です。高田原ちゃんはすごく元気。体力がすごいです。持っているパワーや力強さ、心の躍動感が舞台で活き活きと表現される役者さんで、思わず見ちゃうというか、「あの役者さん、いいな」って。僕はそういう“活き活き”はそこまでないので、うらやましいです。意外と静かな面もあって、そういう部分も見せてくれるようになりましたし。原役柄について、とても深く考えていると思いました。立ち稽古から数日後には、ガラッと(芝居が)変わっていて。家で役を落とし込んで、しっかりとイメージをつかんで、稽古場に来てくださる。そこから僕も受け取るものがあって、演じやすいです。ワクワクが最後まで続くのが見どころ――今回、原さんは“座長”として本公演に臨むことになりますね。原いやあ、いつも通りですよ。稽古場の雰囲気は和気あいあいだし、兄貴(共演する的場浩司)も引っ張ってくださる。お水だけ差し入れしましたけど、後は作品と向き合うだけですよ。高田そうは言うけど、やっぱり座長だなと思うところもありますよ。苦しんでいる姿や、大変そうな表情は見せないですから、さすがだなと。原ずっと台詞に追われているだけで(笑)、5分休憩の和気あいあいの輪にも入れずにいるだけなんですけど。――野坂さん演出の舞台に立つのは原さんが2回目、高田さんが3回目となりますが、今回のお稽古で印象に残っている言葉や演出はありますか?原立ち姿を相談したときに、僕の癖として、スタンスが広いんですけど、もう少し狭めてもいいかもとおっしゃっていた。神経質な役柄なので、いつもの戦闘モードの“素”が出ちゃうよりも、そうしたほうが良いと。他にも背筋伸ばしたり、視覚的な情報のヒントをいただいた。高田能動的な部分と、そうでない部分の差をしっかり見せようと。そう言われた瞬間は「能動的って何ですか?難しい単語が出てきて、野坂さんっぽいな」と思いましたけど(笑)。神父としてじゃなく、一個人としての感情もしっかり出していけたら、いいかもしれないなとおっしゃっていました。――二転三転する展開は、演技ファンはもちろん、普段あまり演劇に触れない観客も楽しめそうですね。原本当にワクワクして見てもらえると思います。特にミステリー好きな人なら、生の空気でそれが感じられるから、面白いと思いますよ。伏線が多いんで、2回目なら「あっ、だからこう言っていたんだ」といった発見もあるはず。キャスト6人全員の言葉を信じようと思えば信じられるし、嘘だと思えばそうだとも思える。そんなワクワクが最後まで続くのが見どころですね。高田もちろん、お芝居好きな人は絶対好きになってもらえるはずです。自分も普通に(観客として)見たいもん!自分の出演シーンで言えば、一幕の後半に向けて、大きな展開があって、そこで僕のアクションが結構関与しているんですよ。きっとビックリすると思うので、そこは見逃さないでほしいですね。心理戦なので、見る人によって見え方も違うでしょうし、どんな波風が吹いて、結末を迎えるのか楽しんでいただければ。原(一幕の後半という言葉に反応し)えっ、休憩あるの?良かった!ずっとしゃべりっ放しで、水が飲めないと思っていた(笑)。どこに水を仕込もうか考えていたんですよ。取材・文:内田涼<公演情報>ノサカラボ『罠』■東京公演:10月22日(土)〜10月30日(日)ニッショーホール(12回)■大阪公演:11月2日(水)・3日(木・祝) 松下IMPホール(3回)演出:野坂実原作:ロベール・トマ【出演】原嘉孝麻央侑希高田翔横島亘(劇団民藝)釈由美子的場浩司公式サイト:
2022年10月13日あの「伝説のうどん」が復活…!?昨年9月、讃岐うどん専門店「丸亀製麺」と株式会社TOKIO 松岡昌宏さんが共同開発し、クセになる旨さで大人気商品となった「トマたまカレーうどん」が、このたび待望の復活!さらに今年は「トマたまカレーうどん」をパワーアップさせた、まろやかさとコクがたまらない「とろける4種のチーズトマたまカレーうどん」も新登場するとのこと。いったいどんなお味なのか…? 親子で週一は通う「丸亀製麺大好き!」な編集部K子が、ひと足先に試食してきました!香りと辛さ、まろやかさがクセになる!話題の「トマたまカレーうどん」「トマたまカレーうどん」(ひと口ごはん付)(温)(並)690円、(大)810円、(得)930円 ※すべて税込価格昨年、販売開始から1カ月で、あっという間に100万食を売り上げたという「トマたまカレーうどん」。人気の秘密は、素材を活かした香りと辛さ、トマトと溶き卵の程よい酸味とまろやかさ! 丸亀製麺ならではの “打ち立て・もちもちちゅるん ” なコシのある麺との一体感が、もうたまりません!汁をすすると最初に感じるのは奥深いコク。続いてカレーだしに溶け込んだトマトの酸味と野菜の甘さがやってきます。後からやってくるのは爽やかな辛さ。一度食べたらやみつきになる一品です。「トマたまカレーうどん」オリジナルの紙エプロンも登場! ※一部店舗での展開ですおろししょうがやにんにく、カイエンペッパーなどで香りと辛さを実現した手の込んだ仕込みや、カレーとの相性抜群なもちもち・つるっとした打ち立て麺との絡みがこだわりポイント。さらに昨年SNSで好評だった「ひと口ごはん」が今年も登場! カレーの最後の一滴まで楽しめるひと口ごはんが店内限定で発売されます。<編集部K子も食べてみた!>最初に広がるのはだしのコク深さ。卵の甘みもしっかり感じられ、最後に駆け抜ける辛味がより一層美味しく感じられます。もちもちの麺とカレーだしがよく絡み、文句なしに美味しい一杯でした! 残ったカレーはごはんにかけてカレーライスにしても、ごはんと混ぜてリゾット風にしてもよし。\ 試してみて! おいしいアレンジ /<お店でトライ!>・えび天をプラス、カレーと絡めるとなんとエビチリ風!・だしソースをプラス、コクが増して和風の味変に!<おうちでトライ!>・パクチーを添えて、ライムを絞るとエスニック風!・オリーブオイルをたらすとアラビアータ風!・パルメザンチーズやマヨネーズも合う!厳選とろ~りチーズがたまらない!「とろける4種のチーズトマたまカレーうどん」「とろける4種のチーズトマたまカレーうどん」(ひと口ごはん付)(温)(並)790円、(大)910円、(得)1,030円 ※すべて税込価格厳選されたゴーダ・レッドチェダー・モッツァレラ・パルメザンの4種のチーズを独自にブレンド。まろやかさとコクと芳醇なチーズの香りで、辛いものが苦手な方にも、チーズ好きの方にも大満足いただける一杯に。約20種類のチーズの中から、丸亀製麺と株式会社TOKIO 松岡さんが何度も試作を繰り返し、4種類のチーズに厳選したそう。幾重にも重なるチーズの香りを楽しみながら、トマたまカレーと打ち立て麺に絡めて一体感を楽しむことができます。さらに、丸亀製麺からの新提案として、「追いチー」が登場! 創業以来、トッピングにチーズが追加されるのは初めてとのこと。「とろける4種のチーズトマたまカレーうどん」だけでなく、「明太釜玉うどん」などお気に入りのうどんにトッピングするのもおすすめです。<編集部K子も食べてみた!>まずチーズが麺に絡む絡む! もっちもちの麺がよりもちもちに。口に入れると鼻に広がるチーズの香り。濃厚なチーズとうどん、そしてカレー。完璧です。卵の甘み・トマトの酸味がチーズのおかげでよりマイルドに混ざりあっています。辛さもマイルドになっているので、追いチーズなどをすれば子どもも食べられそうです!\ 試してみて! おいしいアレンジ /<お店でトライ!>・追いチー×追いチー。Wチーズで濃厚さアップ「トマたまカレーうどん」復活にかける「想い」とはこの「トマたまカレーうどん」、2021年4月にスタートした「うどんで日本を元気にプロジェクト」の一環として、株式会社TOKIOの松岡さんと丸亀製麺の共同開発により誕生しました。「丸亀製麺」のうどんへのこだわりと、松岡さんならではのアイディアや知識が混ざりあい、オリジナリティあふれる一杯に。「いま、大変な思いをされている方々を少しでも笑顔で元気にしたい」という想いから誕生したという「トマたまカレーうどん」「とろける4種のチーズトマたまカレーうどん」、どちらも販売は2022年4月26日(火)から。50日間の期間限定メニューとなるのでどうぞお見逃しなく。試食会でも「美味しい~!」と絶賛の嵐だった“味変アレンジ” もぜひ味わってみてくださいね。\無料試食イベントを開催! /さらにおいしくなった「トマたまカレーうどん」販売を記念して2日間限定の「トマたまカレーうどん」無料ひと口試食イベント(600食限定)が開催されます。丸亀製麺と株式会社TOKIO城島社長と一緒に制作したオリジナルキッチンカーが目印。打ち立て・茹でたて、ひと口サイズの「トマたまカレーうどん」をぜひご堪能ください!日時:2022年4月23日(土)・24日(日) 11時00分〜14時00分会場:下北線路街 空き地(イベントスペース) 世田谷区北沢2-33-12アクセス:小田急線「下北沢駅」東口より徒歩4分、北沢交番西側※1日600食限定。なくなり次第終了となります。※混雑が予想される場合、整理券を配布する場合があります。※無料でどなたでもご来場いただけます。お問い合わせ:丸亀製麺
2022年04月21日代表作《パリ市庁舎前のキス》で世界的に有名となった写真家ロベール・ドアノー。ありふれた日常から愛すべき瞬間を切り取ってきた彼は「イメージの釣り人」と呼ばれ、没後25年以上が経った今も人々を魅了し続けている。「写真家ドアノー/音楽/パリ」は、パリを舞台に多くの傑作を生み出したドアノーの作品の中でも、音楽シーンを題材に構成した初の試み。1930年代から’90年代にかけて撮影された、日本初公開作品を含む約200点の作品群はまさに必見だ。展覧会は、彼の孫で映画監督でもあるクレモンティーヌ・ドルディルの監修により、8章で展開される。第1章では“街角”がテーマに。ある時、下町のビストロや酒場でシャンソンを歌ったり演奏したりする流しの女性に出会い、すっかり魅了されたドアノー。数日間、店から店へと移動し、彼女に密着・撮影した。彼が生活の雑踏へ足を踏み入れたことで残された音楽家の写真からは、その楽しげな音色が聞こえてきそう。また、夜のパリ左岸でワルツを踊るカップルや、バレエ『カルメン』の衣装合わせの様子から窺えるのは、彼が音楽にまつわる様々な場所に足を運んでいたということ。そうして出会い、多大な影響を受けてきたアーティストたちの、素の魅力溢れるポートレートにも注目したい。海外旅行もままならない、そんな今だからこそ、ドアノーの写真を通してパリの街角へ旅に出かけてみるのはいかが。Who’s Robert Doisneau?ルノーのカメラマンを経てフリーに。1994年に亡くなるまで、ファッションはもちろん、若い世代のジャケット撮影なども積極的に手がけた。ロベール・ドアノー《パリ祭のラストワルツ》パリ 1949年7月14日 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contactロベール・ドアノー《流しのピエレット・ドリオン》パリ 1953年2月 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contactロベール・ドアノー《ロベール・ドアノーのセルフポートレート》ヴィルジュイフ 1949年 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact「写真家ドアノー/音楽/パリ」Bunkamura ザ・ミュージアム東京都渋谷区道玄坂2-24-12月5日(金)~3月31日(水)10時~18時(金・土曜~21時予定、変更の場合あり。入館は閉館30分前まで)会期中無休一般1500円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2021年2月3日号より。(by anan編集部)
2021年02月02日巨匠ロベール・ブレッソン監督の映画『少女ムシェット』が、4Kリストア・デジタルリマスター版で復活。2020年10月30日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開される。一人の少女の悲運な運命を描いた名作『少女ムシェット』は、一人の少女の悲運な運命をまざまざと描いた作品。厳格なフレーミング、俳優たちの演技を最小限に抑制することで、冷酷さを隠し持つ現実世界を表現した。中でも鮮烈な印象を残すラストシーンは、多くの観客や監督たちを魅了し、映画史に残る名場面として今もなお語り継がれている。絶望の淵にたちながらも反抗心を秘めた少女ムシェットは、この映画のために抜擢されたナディーヌ・ノルティエが演じている。ストーリー重病に苦しむ母と、酒に溺れ暴力を振るう父。自分が面倒を見るしかない赤ん坊を抱え、14歳のムシェットは、貧しい生活のなか、ひたすら孤独な日々を過ごしていた。家でも学校でも居場所のないムシェットは、森の中に逃げ込むが、突然の嵐で道に迷ってしまう。やがて森をうろつく密猟者のアルセーヌと遭遇したムシェットは、その夜、彼に強姦される。翌朝帰宅した少女は、母親の死去という悲劇に見舞われる。いつものように牛乳をもらいに出かけたムシェットは、ただ一人、村はずれの池に向かう…。ロベール・ブレッソン監督作『バルタザールどこへ行く』も同時公開なお公開同日より、ロベール・ブレッソンが遺した名作映画『バルタザールどこへ行く』も全国公開。4Kリストアのデジタルリマスター版で、スクリーンに蘇る。【詳細】『少女ムシェット』公開日:2020年10月30日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開※一部の劇場を除き、上映は 4K リストア・デジタルリマスター版から変換された2K上映となる。監督:ロベール・ブレッソン脚本:ロベール・ブレッソン出演:ナディーヌ・ノルティエ、ジャン=クロード・ギルベール、マリー・カルディナル、ポール・エベール、ジャン・ヴィムネ、マリー・ジュジーニ原作:ジョルジュ・ベルナノス「新ムシェット物語」配給:コピアポア・フィルム+lesfugitives
2020年09月14日巨匠ロベール・ブレッソン監督の映画『バルタザールどこへ行く』が、4Kリストア・デジタルリマスター版で復活。2020年10月30日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開される。映画史に残る最高傑作がスクリーンに復活1966年公開の『バルタザールどこへ行く』は、フランス映画界の巨匠ロベール・ブレッソン監督の代表作として映画史に輝く最高傑作だ。ロベール・ブレッソンが長年映画化を望んだ本作は、聖なるロバ“バルタザール”をめぐる現代の寓話。ドストエフスキーの長編小説「白痴」の挿話から着想し、一匹のロバ“バルタザール”と少女マリーの数奇な運命を繊細に描いている。純粋さから悪の道へと堕ちていく少女マリーを演じたのは、当時17歳のアンヌ・ヴィアゼムスキー。初の映画出演作となった本作を皮切りに、『中国女』など、ゴダール作品への出演を重ねていくこととなる。ストーリー小さな農村で、農園主のジャックと幼なじみのマリーは、生まれたばかりのロバに「バルタザール」と名づけ可愛がる。だが年月が経ち、「バルタザール」は別の飼い主のもとへ。やがて逃げ出した「バルタザール」は、美しく成長したマリーと再会し、まるで愛し合う恋人のように慰め合う。だが運命は、「バルタザール」にもマリーにもあまりにも過酷な試練を与えていく。マリーの両親は誇り高さゆえに没落し、マリーは不良少年ジェラールに拐かされ悪徳の道に落ちていく。「バルタザール」もまたマリーの元を引き離され、次々と人手に渡っていく…。ロベール・ブレッソン監督作『少女ムシェット』も同時公開なお、公開同日より、一人の少女の悲運な運命をまざまざと描いた映画『少女ムシェット』も全国公開。ロベール・ブレッソンが遺した名作が、4Kリストアのデジタルリマスター版でスクリーンに蘇る。【詳細】『バルタザールどこへ行く』公開日:2020年10月30日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開※一部の劇場を除き、上映は 4K リストア・デジタルリマスター版から変換された2K上映となる。監督:ロベール・ブレッソン脚本:ロベール・ブレッソン出演:アンヌ・ヴィアゼムスキー、フランソワ・ラファルジュ、フィリップ・アスラン、ナタリー・ジョワイヨー、ヴァルター・グリーン、ジャン=クロード・ギルベール、ピエール・クロソフスキー、ロバのバルタザール配給:コピアポア・フィルム+lesfugitives
2020年09月14日劇団NLT『オウムとにわとり』が9月2日より、赤坂RED/THEATERで開幕する。『オウムとにわとり』は、映画『罠』や『8人の女たち』で知られるフランスの劇作家、ロベール・トマの作品。おしゃべりが好きなことから「オウムおばさん」と呼ばれているアリスは、パリの公証人事務所で働いている。ある日、彼女の目の前で上司・ロシェが背中にナイフを刺され、倒れてしまう。通報ののち、気絶してしまったアリスが目を覚ますと、ロシェの死体は消えていたーー。アリスを中心に、刑事や公証人事務所の面々の軽妙な会話によって、それぞれが抱えていたロシェへの思いが明らかになっていく。劇団NLTといえば、1960年代の発足以来50年以上、コメディを中心に上演してきた団体。1975年に『オウムとにわとり』を日本で初めて上演したのも彼ら。今作はまさに、この団体の原点とも言えるブールヴァール劇(大衆娯楽演劇、風俗喜劇)だ。コロナ禍であらゆる芝居の上演が難しくなっていく中、NLTは3月末まで細心の注意を払って公演(NLTダッシュ公演『病める時も健やかなる時も』)を続けた。また、緊急事態宣言以降は過去作品の配信を行ったり、所属する若手俳優たちを中心にオンライン演劇に挑戦したりと、演劇の灯を絶やさないよう活動を続けている。そんなNLTが、半年ぶりの公演で彼らの原点、真骨頂ともいえるブールヴァール作品を上演する。長きにわたってコメディを上演してきた彼らにとっては「いつもどおり」であるとも言えるが、同時に特別な公演でもあるだろう。だからこそ、私たち観客はただ目の前で繰り広げられる丁々発止のやりとりを、死体が消えるところからはじまる上質なサスペンスを、アリスを演じる木村有里の「オウムおばさん」ぶりをめいっぱい楽しみたい。文:釣木文恵
2020年09月02日20世紀を代表する写真家、ロベール・ドアノーの作品約75点を紹介する『何必館コレクションロベール・ドアノー展パリからのまなざし』が、2月1日よりスタート。3月15日(日)までそごう美術館にて開催されている。時代を超えて愛され続ける写真家、ロベール・ドアノー(1912〜1994)。パリの雑踏の中の恋人たちをとらえた《市役所前のキス》は、誰でも一度は目にしたことがあるはず。パリ郊外の町に生まれたドアノーは、石版画を学んだのち、18歳の頃より本格的に写真を開始。雑誌『ヴォーグ』や『ライフ』などの仕事を行う一方、パリの街をくまなく歩き回り、その日常をユーモアと愛情を持って写し出した。その卓越した観察眼により、パリとパリの人々の撮影に生涯を捧げたという。同展は、機械(カメラ)ではなく、あくまで人間を感じさせるドアノーの作品を「恋人」「街路」「子供達」「酒場」「芸術家」といった5つのセクションにわけ、オリジナルプリント約75点で展観するもの。会場では「アトリエ・ロベール・ドアノー」を訪ね、撮影した写真や娘たちへのインタビュー映像が紹介されるほか、毎土曜の午後3時からは、ドキュメンタリー映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒』の上映も行われる。ドアノーの世界を多角的に探る同展で、改めて彼の作品とパリの魅力を感じてみてはいかがだろうか。【開催情報】『何必館コレクションロベール・ドアノー展パリからのまなざし』 2月1日〜3月15日(日)そごう美術館にて開催【関連リンク】 そごう美術館()《パピヨンの子供》1945年何必館・京都現代美術館蔵《ピカソのパン》1952年何必館・京都現代美術館蔵
2020年02月02日「鼓童×ロベール・ルパージュ」製作記者発表会太鼓芸能集団・鼓童が パフォーマンスを行い、ロベール・ルパージュが演出を手掛けるNEW BEAT VISION PROJECT「鼓童×ロベール・ルパージュ<NOVA>」の世界初演・全国巡演が2020年5月にスタートする。その製作発表会見が行われた。【チケット情報はこちら】本プロジェクトは、1981年にベルリン芸術祭でデビューし50か国6500回以上の公演を行う太鼓芸能集団・鼓童と、シルク・ドゥ・ソレイユ「トーテム」などを手掛け“映像の魔術師”と呼ばれるロベール・ルパージュがコラボレーションし、日本文化と最先端ビジュアルテクノロジーが融合する、これまでにない“視聴体感芸術”を生み出すというもの。会見では、まず鼓童の母体である北前船の代表・青木孝夫が本作について「鼓童の音、映像、お客様の想像力、その三位一体でつくりあげる、今までに観たことのない、感じたことのないような視聴体感芸術をお届けできると確信しています」と挨拶。演出のロベール・ルパージュと、音楽を担当する住吉佑太(鼓童)によるクロストークでは、住吉が「本作に限らず、私たち鼓童が舞台で表現したいものは“人の本能に訴えかける何か”です。今回はそこにロベールさんによるテクノロジーを使った演出を掛け合わせ、作品をつくっています。そのふたつは真逆の存在のようですが、テクノロジーが入ることで逆に生身の人間が浮き彫りになっていく、より強くお客様に伝わっていくものを作りたいと思っています」、ロベールは「かねてから私は鼓童の作品づくりに感心していました。厳しさと規律の中に身を置きながら鍛錬されている。鼓童のステージは、音だけでなく動きや身体、そしてそこから発するエネルギーまでもが表現されています。今回は“音”と“イメージ”のインタラクティブな作品ですが、それだけでなく、その“動き”も取り入れています」と語った。その後、「音を見る(サイマティクス)」をテーマにしたライブパフォーマンスを初お披露目。住吉が「サイマティクスという事象をただ再現するのではなく、自然の中から生まれる音、文明の中から聞こえてくる音、自分たちの鼓動の音、魂の音、そういったものがすべて可視化できるかどうかが鍵になってくるのではないかと思っています」と語った通り、映像と音をただ掛け合わせるのとは違う、鼓童の太鼓、そしてその奥にある本質的な魅力が、テクノロジーによって可視化されるような、これまでにない表現が印象的。“音を見る”面白さを体験できるパフォーマンスとなっていた。鼓童×ロベール・ルパージュ<NOVA>は2020年5月23日(土)から31日(日)まで東京・東京建物 Brillia HALLにて上演。12月15日(日)の一般発売に先駆け、12月2日(月)11:00まで先行抽選申込受付中。取材・文・撮影:中川實穗
2019年11月14日加藤和樹が主演を務める『罠』が、7月13日に東京・かめあリリオホールにて開幕した。【チケット情報はこちら】本作は、フランスの劇作家ロベール・トマによるサスペンス劇。新婚3ヶ月の夫ダニエル(加藤)は行方不明になった妻エリザベートを待っていたが、戻ってきた妻(白石美帆)は全くの“別人”で――。2009年版では加藤が舞台初主演を務め、翌2010年には深作健太の舞台初演出作品として再演された本作。今回も深作が演出を手がけ、加藤は7年ぶり3度目のダニエル役挑戦となる。7年ぶりに同役を演じる心境を問われた加藤は、6人の男女による騙し合いが連続する内容に、当時を「人間不信に陥った」と振り返った。だが今回、深作と改めて作品について語ったエピソードを披露。「より深めていく部分と、新たに参加されるキャストの方々と新しいものを作るという気持ちで稽古に臨むことができました」と胸を張る。深作は見どころを聞かれ、「会話劇はキャラクターの作り込み方がカギになる」と前提した上で「今回はひとりひとりが裏の裏、表にまで何層も厚みのある人物像を作り上げました。6人が織りなすドライブ感を楽しんでください」とアピール。8年ぶりに同役に臨む白石も「深作さんが核となる部分の解釈を掘り下げてくださいました。ダニエルに対するエリザベートの愛も、五感を通じてより広がった気がします」と自信を覗かせた。ステージ上には、夫婦がバカンスで訪問している山荘が。その一室を舞台に、偽妻の登場に苛立ちを隠せないダニエルをはじめ、真実を求めるカンタン警部(筒井道隆)、エリザベートと付き添いのマクマシン神父(渡部秀)、絵描きのメルルーシュ(山口馬木也)、看護師のベルトン(初風緑)が代わる代わる登場し、緊迫感に満ちた心理戦を展開した。加藤は、圧倒的な現実に憔悴しきったダニエルを好演。次第に服装が乱れていき、シャツは胸元がはだけるほど。頭からストールをかぶり、虚ろな表情で夢遊病のように室内をさまようかと思えば、突然狂ったように叫び出すひと幕も。ダニエルを翻弄するエリザベート役の白石は、時に悠然と、時に朗らかな笑みを浮かべ、周囲に自身を“妻”と認めさせる工作を行う。一方でピストルや毒薬に向き合う、凍りついた表情にも注目だ。本作は今後、7月15日(土)・16日(日)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、8月8日(火)から15日(火)まで東京・サンシャイン劇場に巡演する。取材・文:岡山朋代
2017年07月18日20世紀を象徴するフランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの人生と創作に迫る、初のドキュメンタリー映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』が、2017年4月22日(土)より東京都写真美術館ホールとユーロスペースにて公開。順次、全国でも上映される。ロベール・ドアノー、その名は知らなくとも「パリ市庁舎前のキス」という写真を目にしたことのある人は少なくないだろう。1950年にアメリカの雑誌「LIFE」の依頼で撮影され、1980年代にポスターとして発売されると世界中に広まった。この写真が撮られた当時のパリでは、恋人たちが街中でキスすることなど珍しい時代であったという。ドアノーの演出によって生まれたこの一枚は、誰もが憧れる恋人たちの都・パリのイメージを創り上げていった。生涯を通してドアノーは、“パリの日常”をとらえた数々の名作をのこしていくこととなる。街角に潜む“瞬間のドラマ”を職人技で釣り上げ、ときには演出によって“人生の真実”をより深く表現した。しかし、彼の独自の写真哲学による撮影現場はあまり知られてこなかった。本作は、撮影風景やインタビューなどの当時の貴重な資料映像や、親交のあった著名人による証言により、写真家ロベール・ドアノーのすべてに迫る、初のドキュメンタリー映画。今では世界でもっとも有名な写真のひとつとなった「パリ市庁舎前のキス」の知られざる撮影秘話も明かされる。さらに、ピカソ、フランソワーズ・サガン、ロマン・ポランスキー、サビーヌ・アゼマ、イザベル・ユペールなど、ドアノーが撮った同時代を代表する著名人のポートフォリオ作品も楽しめる。監督は、ドアノーの孫娘であるクレモンティーヌ・ドルディル。家族だからこその視点で、優しさにあふれた祖父、撮影にこだわりぬく写真家の両面を描き出し、愛とユーモアに溢れたドアノーの写真家人生を浮き彫りにする。【概要】映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』公開日:2017年4月22日(土)劇場:東京都写真美術館ホール、ユーロスペースほか全国順次公開監督:クレモンティーヌ・ドルディル出演:ロベール・ドアノー/ダニエル・ペナック/サビーヌ・アゼマ/ジャン・クロード・カリエール/堀江敏幸制作:2016 年/フランス/フランス語/アメリカンビスタ/80分原題:ROBERT DOISNEAU: THROUGH THE LENS字幕翻訳:星加久実/字幕監修:佐藤正子/配給:ブロードメディア・スタジオ©2016/Day For Productions/ARTE France/INA ©Atelier Robert Doisneau
2017年01月16日“フランスのヒッチコック”と呼ばれ、映画『8人の女たち』の原作戯曲でも知られる劇作家・脚本家のロベール・トマ。推理劇のようなスリリングな物語と小粋な会話、散りばめられた笑いに、あっと驚くどんでん返し。そんな彼の作風をたっぷりと味わえる舞台『一人二役』が、東京・北千住のシアター1010で幕を開けた(以降、全国で巡演中)。主人公の女性資産家フランソワーズに扮する大地真央と家政婦ルイーズ役の森公美子は、言わずとしれたミュージカル界のスター。だがストレートプレイである本作では、コメディの才能を存分に発揮、息の合ったコンビぶりを見せている。舞台『一人二役』チケット情報1960年代、パリ郊外の屋敷。膨大な遺産を相続して暮らすフランソワーズ(大地)は、半年ほど前に知り合ったリシャール(益岡徹)と結婚したばかりだ。しかし彼が酒と賭博に明け暮れる浪費家と知り、今では穏便に離婚する方法を探っていた。そんなある日、気のいい家政婦のルイーズ(森)の元に、恋人のミシェルから手紙が届く。ミシェルがリシャールに瓜ふたつの弟で、彼の罪を背負わされて投獄されていることを知ったフランソワーズは、ある計画を思いつき……。洗練された物腰の、有産階級の女性が主人公であることが多いトマの作品。本作でもその設定は同様で、古き良き時代の女優のような装いが大地にピタリとはまり、まずは目を楽しませてくれる。だがルイーズと結託してからが、本作での大地の真骨頂。小気味いい会話の応酬と芝居の妙とで、観客を笑いの渦に巻き込んでゆく。一方の森も、女主人にちゃっかりと報酬を要求する憎めない家政婦役がまさに適役。キャラクターの異なる大地とのやりとりも楽しく、終盤まで目が離せない存在だ。また、最初からリシャールとミシェルの“一人二役”の益岡は、早い役替わりもこなし大健闘。同じ長髪のまま、野性味あふれるラテン男と内気な文学青年のようなたたずまいとを演じ分けてみせた。リシャールの賭博仲間サルトーニ役の山崎一、警察署長役のおかやまはじめら、手練のキャスト陣も舞台を盛り上げる。初日前の囲み会見では、大地と森、益岡が登場。「ハラハラしながら笑って、途中に何度も謎解きがあり、最後はさらに大どんでん返し。説明できるのはここまでなので(笑)、ぜひ実際に観ていただきたいですね」と大地が語れば、益岡も「劇場でお客様に助けて(観て)いただいて、完成する作品」と同意。森も「騙して騙して、騙されて……ですね。一度観た方はネットには結末を書かないでください(笑)」と語り、大地と益岡の笑いを誘っていた。なお東京・シアタークリエでの公演中は、アフタートークショーも決定。肩の力を抜いて楽しめる、上質な娯楽作。世知辛い昨今だからこそ楽しみたい、貴重な1本である。公演は10月22日(土)から11月8日(火)まで東京・シアタークリエにて。その後、大阪・新歌舞伎座ほか、全国を巡演。取材・文佐藤さくら
2016年10月12日フランスのシューズメゾン、ロベール クレジュリー(Robert Clergerie)の期間限定ストアが伊勢丹新宿店にオープン。期間は2016年9月14日(水)から20日(火)まで。フランス国内で作られるロベール クレジュリーのシューズは、高品質な素材のみを使用。存在感あふれるデザインは、時代に左右されない美しさを放っている。またシューズひとつひとつには、女性の名前が付けられ、これまで数々の“ミューズ”が誕生してきた。今回の期間限定ストアでは、同ブランド創立35周年を記念して発表された「ロエル コレクション」が展開される。世界で一般初公開となる11足を販売。アバンギャルドなデザインや異素材ミックス、鮮やかなカラーパレットが魅力のコレクションとなっている。ほかにも店内では、2016年秋コレクションの新作シューズや特別なカプセルコレクションが登場。コレクションの予約者には、イニシャルを施す刻印サービスも提供される。【詳細】ロベール クレジュリー 期間限定ストア期間:2016年9月14日(水)〜20日(火)場所:伊勢丹新宿店本館 2階=婦人靴/プロモーション住所:東京都新宿区新宿3-14-1TEL:03-3352-1111
2016年09月09日テレビなどでも紹介され、新調味料として話題の「トマ味噌」。トマ味噌には健康や美肌に役立つ働きが満載。レシピや活用法についてもご紹介します。■新調味料のトマ味噌は美容にも最適「トマ味噌」はその名の通り、トマト+味噌を組み合わせた調味料。意外な組み合わせだと感じる人も多いと思いますが、洋風だけでなく、汁物などにも応用できる万能調味料なのです。食欲のない暑い日でも酸味があって食べやすく、今の時期にもおすすめです。トマトには抗酸化物質であるリコピンが含まれています。紫外線などから肌を守り、美肌へ導いてくれます。発酵食品である味噌には、整腸作用があり、腸内環境を整えてくれるため、こちらも美肌に役立ちます。健康的にきれいになりたい人こそ、毎日取り入れたいのがこのトマ味噌なのです。トマ味噌は市販品もありますが、自宅にトマトケチャップと味噌があれば簡単に作ることができます。■トマ味噌の作り方<材料>トマトケチャップ 大さじ2味噌 大さじ2作り方は、それぞれの材料をまぜるだけ。味はお好みで調整してください。次に、トマ味噌の簡単な活用方法をご紹介しましょう。 ■トマ味噌そうめん<材料 2人分>そうめん 3束トマみそ 大さじ2めんつゆ(市販のもの) 適量ねぎ お好みで<作り方>1、そうめんをゆでて、ざるにあけておく。2、めんつゆをお椀に入れて、トマ味噌を溶かす。3、ねぎを散らして、つけながらいただく。<ポイント>大きなお皿にそうめんを入れて、ぶっかけ風にしてもおいしいです。そのほか、麻婆豆腐に入れたり、パスタソースに使ったり、スティックサラダのディップにしたり、とアレンジしだいで幅広い料理に使えます。常備しておくと、忙しい日の一品に役立ちそうですね。高城あすか(OFFICE-SANGA)
2016年09月03日フランスの国民的写真家・ロベール・ドアノーの写真展「ロベール・ドアノーと時代の肖像 -喜びは永遠に残る」が、9月15日から17年1月17日まで静岡県のベルナール・ビュフェ美術館にて開催される。ロベール・ドアノーは、日常の小さなドラマを絶妙に捉え、“イメージの釣り人”と評されるフランスの国民的写真家。パリの恋人たちや子どもたちの豊かな表情、ユーモアや風刺の効いた街頭の一場面など、人間に対する無限の愛情と好奇心に満ちた写真作品の数々を生み出している。また、ロベール・ドアノーを語る上で欠かせないのがポートレート。鋭い洞察力と観察眼に裏打ちされた芸術家のポートレート群は、ロベール・ドアノー自身の見る喜びを見事に体現した作品となっている。同展では、アルベルト・ジャコメッティ、ピカソといった画家や彫刻家をはじめ、イヴ・サン=ローランなどのデザイナーや作家、思想家、舞踊家、美術批評家など、あらゆる分野の“時代の肖像”約70点を展示。未公開作品を含むこれらのポートレートを通して、当時の文化的背景を探ると同時に、ロベール・ドアノーによる写真表現の真髄を紹介する。また、遺族が設立したアトリエ・ロベール・ドアノーで管理されている膨大な作品の中から精選した代表作30点も展示される他、ロベール・ドアノーの憧憬する小説家、ジャン・ジオノへのオマージュとも言える作品「ある羊飼いの物語」も登場する。【展覧会情報】「ロベール・ドアノーと時代の肖像 -喜びは永遠に残る」会場:ベルナール・ビュフェ美術館住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57会期:9月15日~17年1月17日時間:10:00~17:00(11月~1月は16:30まで、入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,000円、高大生500円、中学生以下無料休館日:水曜日(祝日の場合は翌日休)、12月26日~17年1月6日
2016年08月03日日本を代表するコメディエンヌ・大地真央が主演を務めるサスペンス・コメディ『一人二役~殺したいほどジュテーム~』が10月に上演される。その製作発表が8月1日に都内で行われ、大地、森公美子、益岡徹、上演台本・演出を手がける福島三郎が登壇した。舞台『一人二役~殺したいほどジュテーム~』チケット情報本作は、“笑いとサスペンス、そして幕切れのどんでん返し”が特徴の作風で、フランスのヒッチコックと称されるロベール・トマが原作のサスペンス喜劇。1970年にパリで初演された。伯父の莫大な財産を相続したフランソワーズ(大地)は、結婚したばかりのリシャール(益岡)が実は財産目当ての乱暴な放蕩者であると分かり、離婚を考え始める。ある日、家政婦のルイーズ(森)の恋人がリシャールと瓜ふたつの弟・ミシェル(益岡/二役)だと知り、彼を利用して離婚の手続きをしようと謀る。ところがミシェルは兄と正反対な臆病者で――。果たしてフランソワーズの逆転劇は成功するのか?会見で大地は、自身がロベール・トマの作品は2作品目、森、益岡、福島との共演も2作品目であることに触れ、「2、2、2、2、って続いて、猫好きの私としては『にゃん、にゃん、にゃん、にゃん』って感じで、とっても縁起がいい作品になるんじゃないかと期待しております」と笑顔で挨拶。福島が演出プランに関して「みなさんコメディに関しては、放っておいてもおもしろいことをやってくださる方々。気をつけるとしたら、シリアスにいかないといけないところでどうしてもダジャレを言ってしまう真央さんが…(笑)」と話す通り、会見中にも大地は自身の役がスイス人だという話から「なんでも“スイス”イといく」とダジャレを言うなどし、会場を盛り上げた。また、「ストレートプレイですが、大地さんと森さんが出演するので、不自然じゃない形で歌のシーンを入れたい」(福島)と、大地と森によるデュエット曲があることも明らかに。大地の大ファンである森は喜びをあらわにした。森は「今、大人がやるお芝居が少なくなっているような気がして。(本作は)今年一番じゃないかと思うくらい平均年齢が高いお芝居になっておりますが(笑)、がんばらせていただきたい!」と抱負を、益岡は「(物語の)最後は、アゴがはずれるような、『これありか!?』という印象を持ちました。稽古に入るのも、お客様に観てもらうのも楽しみ」と話した。舞台『一人二役~殺したいほどジュテーム~』は、10月7日(金)から10日(月・祝)まで東京・THEATRE1010にて。その後、12月まで全国15会場で上演。取材・文:中川實穗
2016年08月02日ここ数年さまざまな“調味料”がトレンドになっているが、今年新たに注目の調味料が登場した。トマトと味噌を組み合わせて作る『トマみそ』だ。どの家庭にもあるトマトケチャップと味噌を1:1の割合で混ぜるだけ。そのまま味噌代わりとして使うのはもちろん、野菜やおつまみにディップ感覚でつけたり、味噌汁や炒め物の味付けに使ったりと、幅広く応用ができる。このトマみそはどのくらい需要があるのか。それを探るべく、トレンド総研は20~50代の主婦500名を対象に「一般生活者の『料理』に対する意識や実態」を調査した。94%の主婦が「料理の味付け」に苦戦!はじめに、主婦たちに「料理において重要だと思うポイント」をヒアリング。最も多かった回答は「味付け」が94%でダントツのトップ。具体的には「味がワンパターンになりがちである」「味がキマらないことがある」「塩分が気になることがある」などの回答が上位にあがった。いつもの醤油や味噌で味付けしたパターンよりも、新鮮な味を楽しむことができるトマみそ。トマトケチャップに含まれるグルタミン酸によって、普通の味噌で味付けした場合と比べて「うま味」をアップさせることもできる。トマみそは主婦の悩みを解決するアイテムとなってくれそうだ。うま味をアップさせながら塩分をセーブ!トマみその大きな魅力の一つが、減塩効果も期待できるということ。和食料理は味噌や醤油など塩分が強い調味料を使うことも多いため、塩分過多になりがち。しかしトマみそは、普通の味噌を単体で使った場合と比べ、塩分をセーブすることができる。トマトケチャップは、味噌や醤油に比べて塩分が少ない調味料。市販味噌の100gあたりの食塩相当量が「約10g~12g」なのに対して、トマみそは「約3g~4g」。いつもの味噌を半分トマみそに置き換えるだけでも減塩につながる。今回の調査でも、「食材のうま味をアップさせながら、塩分がおさえられる調味料があれば、使ってみたいと思いますか?」と聞いたところ、89%が「そう思う」と回答している。野菜や冷奴につけたり、和食メニューの味付けにも活躍『トマみそ』はさまざまな料理への応用がきく調味料。「そのまま味噌代わりに、野菜や冷奴につけて食べてもおいしいですし、和食メニューの味付けにおいても活躍。玉ねぎやじゃがいもと一緒にお味噌汁にしたり、肉や野菜と一緒に炒めたりと、幅広く活用できます。」と、料理研究家の小川聖子先生も太鼓判を押している。手軽に作れて、料理のうま味もアップ。さらに健康効果も期待できるトマみそ。今年のトレンド調味料になるかも?
2016年04月20日画家・ロベール・クートラス(Robert Coutelas)の画業を集成した2冊組の大型作品集『Robert Coutelas 1930-1985 ロベール・クートラス作品集 ある画家の仕事』の出版を記念した展示会「小部屋のクートラス」が、東京・恵比寿にあるナディッフ ギャラリー(NADiff Gallery)でスタートした。ロベール・クートラスは、1930年にパリに生まれ1985年に急逝したフランス人画家。厚めのボール紙にゼラチンで下地を作り、お尻を突き出した子供や炎の中の聖母子、ギロチン場で断罪される人、股間からのぞく顔など奇怪でユーモラスな図像を描いた、“カルト”とも呼ばれる小作品群「僕の夜 “Mes Nuits”」をはじめ、頭部や動物を象ったテラコッタの彫刻、グァッシュで描かれた多くの肖像画作品「僕のご先祖さま “Mes Ancetres”」などの作品を発表している。3月12日に発売された作品集『Robert Coutelas 1930-1985 ロベール・クートラス作品集 ある画家の仕事』では、カルト、グァッシュの他、ロベールが生前売ることも散逸させることも望まなかった油彩の“リザーブ”と呼ばれる作品群をすべて収録。膨大に残されたデッサンやドローイングなども網羅した他、1999年にジャンヌ・マトション財団に寄贈された作品など主要な作品がほぼ全て詰め込まれた。今回開催される展示会では、同作品集の紹介をするとともに、パリのヴォージラールの小部屋から生まれ出たカルト作品や、グァッシュ、テラコッタ作品の一部などを展示。また、ロベール・クートラスの作品を長きにわたり撮影してきた写真家の平地勲氏による写真も併せて展示される。期間は5月8日まで。【展覧会情報】ロベール・クートラス展「小部屋のクートラス」―『ロベール・クートラス作品集 ある画家の仕事』刊行記念展―会場:NADiff Gallery 住所:東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T B1F会期:4月1日~5月8日時間:12:00~20:00休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)※5月2日は営業入場無料【書籍情報】『Robert Coutelas 1930-1985 ロベール・クートラス作品集 ある画家の仕事』寄稿:小川洋子発刊:ECRIT上製・函入・二冊組/600ページ/303×215mm発売日:2016年3月12日価格:3万円
2016年04月01日イートアンドは24日、トマトラーメン専門店「太陽のトマト麺」新宿東宝ビル店限定で「太陽の濃厚海老トマつけ麺」を販売開始した。○5つのトッピングで、味の変化を何通りも楽しめる同商品は、鶏パイタンスープに魚介のだし、アメリケーヌソース(甲殻類の出汁)、トマトソース、生クリームなどを合わせた、マイルドな味わいの"濃厚えびだしトマトつけ麺"。しなやかでつるりとした喉ごしの麺と風味豊かにからみ合う仕上がりとした。5つのトッピングで基本形から味の変化を何通りも楽しめるという。トッピングはセットになっており、炙り鶏チャーシュー、炙りカマンベールチーズ、特製焼き豆板醤のトマト辛いジャン(アジア風)、野菜ミックスフリット、ジェノベソースの5種となる。販売店舗は、東京都新宿区・太陽のトマト麺 新宿東宝ビル店。ディナー限定での販売となる。価格は980円(税込)。
2015年06月25日(画像はプレスリリースより)大人気の「かけトマ」初夏をむかえ、日中の陽射しはかなり強くなってきました。夏バテとまではいかなくても、夕方になるとグッタリとしてしまうことも出てきたのはないでしょうか。この季節の夕食は、さっぱりとしたものが食べたくなります。さらに美容にいいものとなれば、女性にはうれしい限りです。5月12日、トレンド総研は「かけトマ」に関するレポートを発表しました。現在レシピブログでも人気が集中している「かけトマ」。その人気の理由に迫ります。女性に人気のトマトビタミンやリコピンが豊富なトマトは、言わずと知れた美容食材。2012年に京都大学が発表した研究結果においても、脂肪燃焼に関して効果があると報告されました。また、見た目の鮮やかさ、どんな食材とも相性が良い使いやすさから、トマトは女性を中心に人気を集めています。大ヒットの秘密は?そんな風潮をうけて、2013年にカゴメから発売された「かけトマ」は大ヒット商品に。一時は生産が追いつかず、供給がストップするほどの人気商品となりました。トマトソースとは違い、かけるだけでいい手軽さがうけた他、さっぱりとした味わいが食欲を刺激してくれます。また、お肉料理をあわせるとヘルシーに食べられるということで、カロリーを気にする女性にはピッタリです。女性の味方であるトマト。あなたも「かけトマ」で、美味しく美しさを手に入れてみてはいかがでしょうか。【参考】トレンド総研レポートトレンド総研プレスリリース
2014年05月16日加賀まりこ、大地真央ら8女優が競演する舞台『8人の女たち』の製作発表が、10月13日、都内で行われ、加賀、大地のほか、浅野温子、荻野目慶子、戸田恵子、マイコ、牧瀬里穂、南沢奈央、上演台本・演出を担当するG2が登壇した。本作は1961年にフランスのロベール・トマにより書かれた戯曲で、近年では2002年のフランソワ・オゾン監督による映画版でも知られる。今回、演出するG2は1961年のトマの戯曲をもとに現代にも合うよう上演台本も手がける。物語は郊外の屋敷が舞台。屋敷の主人・マルセルが背中にナイフを刺され、殺されると、屋敷の中にいる8人の女性は、誰が犯人かお互い探り出して……。G2は「ビッグな女優さんを起用したい」とオーダーしたというが、その願い通りの顔ぶれとなった。主人マルセルの妹・ピエレット役の浅野は出演動機を「加賀さんが出演されると聞いて、何も考えずにやらせてください!と言った」と語り、快活な笑い声で場を和ませた。その浅野と相対する大地はマルセルの妻・ギャビー役。映画版ではカトリーヌ・ドヌーブが演じた役だが先日パリでドヌーブに遭遇し、彼女に同じ役を演じる思いを伝えると「彼女に『グッドラック!』と言われた。よーし!と、気合い入っています」と意気込んだ。ギャビーの妹・オーギュスティーヌ役の戸田は「意気込みは意気込まないこと」と語り、笑いを誘ったのち「(大地)真央さんの妹で、加賀さんがお母さん。こんな役2度とない」とコメント。ふたりの母親・マミー役の加賀は「まさか、こんな大きな娘がふたりいる母親をやるとはねえ。この芝居は8人全員が主役。1/8になるつもりで、皆と面白い芝居を作っていきたい」と貫禄充分だった。一方、若手3女優と荻野目は緊張と驚きを口にした。新入りメイド・ルイーズ役の牧瀬は顔合わせで臆し、「(舞台を)やらない後悔より、やって体当たりでぶつかって粉々に散る方がいいや!」と妙に実感のこもった感想で会場を笑わせた。またギャビーの次女・カトリーヌ役の南沢も緊張感が極度に達し「今朝、鼻血が出た」とコメント。ギャビーの長女・シュゾン役のマイコは初舞台。「あまりにすごいキャリアの先輩方で、私、出ちゃいけない人だな、と思っていました」と恐縮していた。そして荻野目は古参のメイド、マダム・シャネル役。映画版ではふくよかな黒人女性が演じている役で、プロデューサーに起用理由を訊くと「(存在が)怪しいから」と返されたと語り、当惑しながらも役を楽しんでいるようだった。加賀と戸田が「ここは(まるで)少年とオジサンの集まり」と語るざっくばらんな男前女優たちの舞台『8人の女たち』は、12月9日(金)から25日(日)までル テアトル銀座by PARCO、1月7日(土)から9日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、1月13日(金)・14日(土)まで愛知県産業労働センター大ホールにて上演。愛知公演のチケットは10月29日(土)一般発売。その他の公演は一部を除き発売中。
2011年10月14日