「Sexy Zone」中島健人と「King & Prince」平野紫耀のW主演でおくる「未満警察 ミッドナイトランナー」の5話が7月25日放送。平野さん演じる一ノ瀬と中島さん演じる本間、2人の“友情”や、切ないラストに感動の声が集まっている。2人の警察学校の生徒を主人公に、“警官未満”な2人が難事件に巻き込まれ、仲間や刑事の力を借り、傷だらけになりながらも解決していく本格警察ドラマになっている本作。中島さんが理論重視の頭脳派タイプで真面目で実直な優等生タイプの本間快を、感情先行型でありあまる体力を持って武道経験者さえもいなしてしまう肉体派タイプの一ノ瀬次郎を平野さんがそれぞれ演じている。また伊勢谷友介、吉瀬美智子、原田泰造、中村ゆり、葉山奨之、傳谷英里香らが共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。出会いを求めてクラブにやってきた本間と一ノ瀬だが、その直前クラブで覚せい剤のガサ入れが行われ身柄を拘束されてしまう。警察署に連行され事情を聞かれることになる2人。無事身元の確認が取れるが、刑事の根本(渋江譲二)は「こいつらを見てないか?」と売人グループの写真を見せてくる。そこには一ノ瀬の幼なじみ・望月凛花(蓮佛美沙子)が写っていた。凛花は売人グループのリーダーだという。実は凛花は一ノ瀬の初恋の相手でもあり、交通事故で亡くなった実兄の恋人でもあった。一方、売人グループを捕まえるため刑事の丸橋(高橋努)と根本は警察学校を訪れ、教官の片野坂(伊勢谷友介)と助教の及川(吉瀬美智子)に、凛花と親しい一ノ瀬に潜入捜査をさせて売人グループのアジトを突き止めて欲しいと懇願。2人は潜入捜査のため凛花と接触する…というのが今回のストーリー。凛花は妊娠しており人生をやり直そうとしていた。そんな凛花をグループの手下・白木(桜田通)らが裏切る。しかも白木のバックには根本がついていた…衝撃を受ける凛花だが、一ノ瀬はそれを見抜いていた。根本から「思ってたより頭がいい」と言われた一ノ瀬は「頭がいいのは俺の友達だからな!」と言い返し、さらにその後本間が助けに来ると「めちゃくちゃ頭がいい俺の友達だぞ!」と叫んで“友達自慢”。これに「めちゃくちゃ頭良い俺の友達って言ってるジロちゃん素敵だよ」「頭いいのは俺じゃなくて俺の友達だからな!!!ってドヤ顔なジロちゃんかわいい」「ジロちゃんの叫びの後のカイくんのちょっと照れたような微笑みかわいい」などの声が続々。そして一ノ瀬は自らの手で凛花に手錠をかけることに…号泣する一ノ瀬の姿に「あ~5話神回だわ。ジロちゃんがやばい」「紫耀くんの泣き顔が美しすぎ」「最後のジロちゃん5歳児みたいな泣き方で可愛かった」といった反応も寄せられている。(笠緒)
2020年07月25日作家の林真理子さん(66)は、本誌連載『血流講座』でおなじみの順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生(59)と10年来の友人。そんな2人の対談では、新型コロナウイルス対策から、さまざまなダイエット法を試してきた林さんの悩みに、先生が適切な答えをーー。小林「作家としてお忙しい林さんですが、体調管理はどうされていますか」林「実は先生に教えていただいた食物繊維と乳酸菌を毎日取ることを続けてみたら、お肌の調子がよくなり、髪にもハリが。あとお通じも順調になったんです」小林「腸が健康になって、しっかり働いているようですね。体の隅々まで栄養が行き届いている証拠ですよ」林「ただ最近は、新型コロナウイルスの影響で、楽しみにしていた歌舞伎、オペラが中止で、大相撲は無観客に。私の講演会やイベントも全部、延期。講演で食べているわけではありませんが減収にはなるし、買い物ひとつでも、心ざわつくことが多くて……」小林「とにかく今の時期は正しい情報を知って、それを守ることが求められています。換気が悪くて狭い閉鎖空間で、大人数で集まらないこと。密閉、密集、密接の『3密』を避けることを徹底するのが大事ですね」林「コロナ対策もさることながら、小林先生に、相談があるんです。実は昨年から会食が重なり、暴飲暴食を続けていたら、女性としてどうかというレベルまで体重が増加。それから食事を我慢するなどすごく頑張ったのに毎日200グラムずつ増えていくので、体重を量るのをやめてしまいました。体重計が怖くて……」小林「食事に加えて、痩せ体質を作るには体を動かすことも重要ですが、林さんはどんな運動をされていますか?」林「週2回ジムに通って軽い筋トレやストレッチを中心にしていました」小林「今はジムにも行きづらいと思いますが、家でもいいので運動を続けることは大事です。林さんは仕事上、座りっぱなしが多いと思いますが、長時間座っている人ほどがん、糖尿病や心筋梗塞などのリスクが高くなることがわかっています。仕事の合間にウオーキングするのもオススメですよ」林「スーパーの帰りに遠回りしたり、用もないのに隣町まで歩いたりしています」小林「ウオーキングが流行していますが、正しい歩き方をしないでただ漫然と歩いているだけではあまり効果は期待できません。たとえば僕は、胸を張って腕を後ろにしっかり振り切ることを意識しています。腕を振ることで大股になるし、そうすることで、腸を支えている腸腰筋が動きます。腸の働きを促すだけでなく、美しい姿勢を維持できる。あと、階段の上り下りをするのが効果的な運動です」林「私も階段は意識して使うようにしています。地下鉄に乗るときもエスカレーターを使わずに階段を上り下りしていますが『おばちゃん頑張っている』と冷ややかな目で見られたら嫌だなと。考えすぎかもしれませんけど」小林「階段は無料のジムです。階段を見つけたらラッキーだと思うようにしてください」林「さっそくやってみます。とにかく今は免疫力を上げるのが大事ですからね」小林「林さんの近刊『綴る女』(中央公論社新社)を読ませてもらいましたが、宮尾登美子さんの波瀾万丈の人生に心躍らされたし、彼女の生きざまに感動しました。そのように心揺さぶられる感情によって、幸せホルモンといわれるセロトニンやドーパミンが分泌され、免疫力も上がると考えられています。今、自粛ムードが広まっている中、家で私の『グーパー体操』(『寝たきりでもできる!死ぬまでボケない小林式グーパー体操』〈光文社〉小林弘幸著)をするのもいいですが、読書もいいことだとあらためて思いました」林「家にこもってスマホをいじっていると鬱々した気分になりますからね。とくにSNSの情報にはデタラメが多くて……」小林「この新型コロナウイルスの流行もいずれ終息します。どんよりした気分で過ごすよりも少しでも、心を豊かにさせて、前向きに生きることが大事です」林「終息後には、テレワークが発達したり、働き方が改善されたりとさまざまな変化が起こるでしょうね。家族の触れ合いの大切さが見直されたりするのもいいことだと思います。先生とお会いしたら、元気な気分になれました」小林「こちらこそありがとうございました」「女性自身」2020年4月21日号 掲載
2020年04月10日作家の林真理子さん(66)は、本誌連載『血流講座』でおなじみの順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生(59)と10年来の友人。そんな2人の対談では、さまざまなダイエット法や美容法を試してきた林さんの悩みに、先生が適切な答えをーー。小林「作家としてお忙しい林さんですが、体調管理はどうされていますか」林「先生に教えていただいた食物繊維と乳酸菌を毎日取ることを続けてみたら、お肌の調子がよくなり、髪にもハリが。あとお通じも順調になったんです」小林「腸が健康になって、しっかり働いているようですね。体の隅々まで栄養が行き届いている証拠ですよ」林「小林先生に、相談があるんです。実は昨年から会食が重なり、暴飲暴食を続けていたら、女性としてどうかというレベルまで体重が増加。それから食事を我慢するなどすごく頑張ったのに毎日200グラムずつ増えていくので、体重を量るのをやめてしまいました。体重計が怖くて……」小林「最近、新型コロナウイルスの影響で、自宅にいることが多くて運動不足になりがちですから、体重のコントロールが難しいですよね。でも体重計には毎朝、乗ったほうがいいですよ。体重の増減は健康のバロメーター。僕は、朝の体重を、その日どのくらい食べたらいいかの指針にしています」林「でも先生、これまでお金をかけていろんなダイエット法を試してきたのに、いまだに200グラムに一喜一憂する人生って何だろうと思って“もう太ってもいいや”と。ちょうど週刊誌に『60歳を超えたら痩せてはいけない』というような記事があり、ラッキーと思いながら食べ続けていました」小林「たしかに60歳を過ぎたら、無理に痩せる必要はありません。過剰なダイエットは栄養のバランスを悪化させ、さまざまな病気を招く要因になります。とはいえ肥満は万病のもとです。“痩せ体質”になることが重要です」林「クローゼットにあるスカートの8割が入らなくなってしまったんです。ウエストゴムのスカートしかはけなくなって悲しくなりました。お洋服が大好きだったのに、お店に行っても楽しくない。人と会うのも嫌になり……」小林「ストレスは肥満を加速させますからね。あと、今の時期は、新型コロナウイルスの感染予防にもつながるので免疫力を上げましょう。そのカギを握るのは腸で、体の免疫細胞の70%が存在しています。腸内環境を整えるためには、食事と運動、そして睡眠の質が大事。しかも腸内環境を整えると“痩せ体質”になるのです」林「免疫力を上げるだけでなく痩せ体質を作るなんて、腸は本当にすごいですね」小林「そうなんです」林「先生に教わった食物繊維と乳酸菌を取るようになってから、おなかがスッキリして調子がいいです」小林「日本人の食物繊維摂取量は戦前の3分の1まで減少。食物繊維を取ると腸内環境が整い、腸のぜん動運動が活発になります。このまま続ければ、痩せる体質になります」林「でも実は、昨日も会食がありましたが、私が食べることが好きなのを知っているから、みんなが『食べなよ、食べなよ』と勧めてきます。結局つい食べすぎてしまって……。自分が招待しているときは『ダイエットしているから』と言えますが、ご接待だとお食事を残すのは気が引けますからね」小林「断れないならば、食事は夜9時までに終わらせたほうがいいですね。就寝まで3時間あればなおいいです。夜10時以降は腸のぜん動運動をつかさどる副交感神経が高まる時間帯。それまでに食事を終えることで、起きている間に消化を終わらせて太りにくくなります」林「つい食べすぎてしまった場合はどうですか」小林「うーん……、1週間単位で考えてみたらいいでしょう。会食があるときはその前後で食事量を減らして、1週間トータルで食べすぎなければいいのです。ドカ食いもたまになら問題ありません。僕は脂こってりラーメンが好きで、ときどき無性に食べたくなりますが、そういう日は、その前の食事を小さなサラダだけにしています」林「そうなんですね。では、朝ごはんには何を食べればいいんでしょうか?朝食は取らないほうが痩せる、という人もいるし……」小林「朝食は必ず取るようにしてください。食事の時間を空けすぎると、腸にストレスがかかり肥満の原因に。僕は忙しくても、バナナやヨーグルトなど何か口に入れています。あとはみそ汁を必ず飲むようにしています」林「私もおみそ汁が大好きです。とくに卵を落としたものは小さいときから好きで、そこに長ねぎを入れたのをよく飲んでいます」小林「そこにしめじやえのきなど水溶性食物繊維が豊富なきのこ類を入れたみそ汁を、朝の習慣にしてみてください。具を多くすることで、満腹感を得られますよ。あとは朝食のメニューに納豆を加えるといいでしょうね、納豆菌は腸内の善玉菌を活性化させますが、腸にずっとすみ着くわけではありません。毎日少しずつ食べ続けることがポイントです」林「納豆を食べると、どうしても白いご飯が食べたくなりますね。風邪をひいて何も口にしたくないときでも、おかゆと梅干しだけは食べたくなる。やっぱりご飯なんです。先生のご本によれば、1日3杯までのご飯なら大丈夫ということですが……」小林「問題ありませんね。糖質オフがはやっていますが、糖質も重要な栄養素。大事なのは3食を規則正しく食べること。1日の食事量の比率を朝、昼、晩で5:2:3にするのがいいでしょう」林「旅館の朝食のようにすればいいんですね。毎食、そこまではできませんが、朝の生活は習慣化しやすいから、体にいいものを積極的に取りたいです」「女性自身」2020年4月21日号 掲載
2020年04月10日“ananを後ろから開かせる女”という異名はいまだ健在。林真理子さんが書くエッセイは35年を経ても、新しく、そして斬新!今や親子2代でのファンも多いのです。ananパンダを愛し、そして愛された林真理子さんの“奇跡の軌跡”とは?2020年3月に50周年を迎えるananの歴史のうち、35年に渡ってエッセイを寄稿してくださっている林真理子さんにお話を伺いました。anan50周年おめでとうございます。エッセイも35年。私のような年齢で長いことananに出していただけるなんて、本当にありがたいことだと思います。田舎から東京に出てきた私は、ananが特集するファッションを必死に追いかけ、カタカナ職業に憧れていました。先日、週刊誌の対談でお会いした女優の土屋太鳳ちゃんが、お母さんが若くて地方にいた頃、ananの私のエッセイを読み、都会ってこんなにすごいんだ。都会にはこんなものがあるんだと思っていた、とお母さまからの手紙を代読してくださいました。昔の私と同じだったんですね。今は学生さんもOLさんも、皆さん本当におしゃれ。若い女性たちのメイクのうまいこと!昔は雑誌が新しいものや斬新なものを見つけ出し、それをいち早く発信し、読者の方々が好みに合わせて拾い集めるといった感じでした。でも今は同じフィールドに集い、編集者も読者もお互いに情報を発信し、ボールを投げ合うような時代ですね。私は今の読者の方々とはすでにカルチャーが違うと思うし、好奇心がなかなか同じ方向に向かないけど、ananでエッセイを書いていて学ぶこともいっぱいあります。ジャニーズの新しい素敵な方を知ったり、新しいブランドの服も(サイズが許す限り)買うし、エステや“痩せる”と噂のお店にもなるべく足を運ぶようにしています。ananといえば、なんといってもグラビアページの美しさ。旬の俳優さんやタレントさんをキャッチして作る表紙。実用記事でさえ、おしゃれに作っているし、コラムを書く人もよく選んでいるなあといつも感心しています。今は美容室でもiPadで雑誌を読ませるところがあるそうですが、私はなぜかデジタルの文字が、全然記憶に残らないんです。読者の皆さんも本や雑誌から遠ざからず、ネットで誰かが発信したものだけを信じるのではなく、知りたいことにはお金を出して、自分の足で見に行くべきだと思います。美容もおしゃれも上手ですが、もうワンランク上を目指し、もっともっと雑誌が発信するものを見て、楽しみながら学んでほしい。ananにも「これがトレンドなんだ」というものを、これからも作り出してほしい。私も好奇心を奮い立たせ、皆さんと一緒にもう少し走っていこうと思います。ananとの10の思い出1、おしゃれなブランドは、ananが教えてくれました。ananは昔からハイブランドより、ジャパンブランドを大切にする媒体でした。コム デ ギャルソンやワイズ、DCブランドの全盛期も支えていたと思います。私もワイズはよく着ていました。ギャルソンは恐れ多くて……。ファッションブランドのプレスの方やスタイリストはとてもキラキラとかっこよくて、私なんぞ近づけませんでした。2、夜の原稿執筆は、編集部のライター部屋で。連載を書き始めた当初は、完全に夜型の執筆だったんですが、真夜中にひとりで原稿を書くほど孤独で寂しいものはありません。そこで夜な夜な訪れていたのがanan編集部。仲良しのライター・トミちゃんや遅くまで仕事をする編集者がたくさんいて、寂しくなく仕事をすることができました。みんな、仲間に入れてくれてありがとうね。3、マガジンハウスの2大イケメンが私の担当に。35年もの間、私の連載担当者っていったい何人いたんでしょう。なかでもおなじみのテツオさんと、その大学の同級生の林良二さんはマガハ2大イケメンで思い出深いです。あのふたりが笑いながら話す姿を見るのが、目の保養でした。もちろん、女性の編集者もいましたよ。今の担当は、私のエッセイによく登場する女性のシタラちゃんです。4、バーやレストラン、トレンドの店は編集者たちと。テツオさん、バブルの頃はエッセイのネタにと、いろいろなお店に連れていってくれてありがとう。六本木のINGOとか、芝浦のインクスティックとか、トレンドの店に連れていってくれたのはananの編集者の方々。――当時、バーでお酒を飲みながら、30分ぐらい集中してエッセイを書き上げる林さんは、本当にお見事でした。byテツオ5、あの頃は気軽に誘えた、大物プロデューサーA氏。ananで何度も座談会をご一緒した、作詞家の秋元康さんと漫画家の柴門ふみさんと私。AKB48の生みの親と呼ばれ、今や恐れ多いほど大物の秋元さんですが、昔「ジュリアナ東京に行ったことがない」という私と柴門さんを哀れんで、終業後におばちゃんがモップをかけているジュリアナにわざわざ連れていってくれたこともありましたっけ。6、ananを読みながら、さまざまなダイエットにも挑戦。私が取り組むさまざまなダイエットや美容法が、年齢が離れている読者からも共感を呼ぶと編集長のキタワキさんは言ってくれます。そう、連載を書いた35年間はダイエットの記録といってもいいほど。あまりにいろいろ試みるせいか、どれだけのダイエットドリンクが編集部に届いたことか。これからも試せる方法はなんでもチャレンジします。7、トレンドキーワードは、私もananで学びました。私は昔から流行に疎かったんで、ananでレッグウォーマーの流行を知り、すぐに買いに走る下流の女の子でした。ジャージー素材の服が流行り、ananで見たらとてもかっこいい!それもすぐに試したんですが、どこから見てもトレーニング中の運動部。でもメイクもトレンドもおしゃれも、すべてananの誌面から学んだんです。8、パンダの原稿用紙にずっと憧れていました。昔、編集部の人たちは原稿を書くのに、ananパンダの絵が印刷された原稿用紙を使っていました。それを最初に見たのは地下鉄の中。つり革につかまっていたら、目の前に座っていた女性がとつぜん膝の上に原稿用紙を広げて、何かを書き始めたんです。なんてかわいい原稿用紙なの!と、当時コピーライターだった私は心から憧れました。9、撮影時のケータリングは、昔からいろいろ工夫してくれた。ananの撮影では、ケータリングがとにかく豪華でした。予算が厳しい今でも、食いしん坊の私のためにと担当者の皆さんはおいしいお菓子やお弁当を用意してくださいますが、当時はカービングを施したフルーツや見たことがない、食べたことがないお菓子がずらっと並んでいて。マガジンハウスは、昔から食べ物は豪勢で、こだわっていましたね。10、夜中の東銀座は私の遊び場。あの頃は麻雀もしたんですよ。マガジンハウスがある東銀座といえば歌舞伎座も有名です。私は歌舞伎が好きなので、観に行っては幕間の休憩時間にマガジンハウスの会議室をお借りしてエッセイのイラストや原稿を書くことも。昔はたいてい夜中に原稿を書きに行っていたんで、書き終わると麻雀に交ぜていただくこともありました。今思うと、あの頃は体力があり、元気でしたね。はやし・まりこ1954年、山梨県に生まれる。コピーライターとして活躍後、エッセイスト、作家に。第94回直木賞を受賞。著書『西郷どん!』は’18年NHKの大河ドラマに。※『anan』2020年3月11日号より。写真・天日恵美子スタイリスト・平澤雅佐恵ヘア&メイク・面下伸一(FACCIA)取材、文・今井 恵(by anan編集部)
2020年03月04日世界中で読み継がれ、愛され続けている一大ロマン小説『風と共に去りぬ』。このたび林真理子さんが、ヒロインのスカーレット・オハラの一人称でこの名作の新訳に挑戦。その第1巻が刊行された。「私がはじめて『風と共に去りぬ』を読んだのは中学2年生の時。世の中のどこかに、こんなに華やかで波瀾万丈な人生があるんだって、憧れたものでした」アメリカの南北戦争前夜。南部の大農園〈タラ〉に暮らすスカーレットは、深い緑の瞳で周囲を魅了する最強のモテ女。周囲の女子からはやっかまれるが、スカーレットも彼女たちを馬鹿にしている。「昔はスカーレットってわがままで思慮が浅いなって思ったけれど、読み返して驚いたのが、物語の始まりで彼女はまだ16歳なんですよね。それなら仕方がない。それに、いちばん自分の悪口を言っていた女の子に復讐して、恋人をとっちゃうところなんかは小気味いいですし(笑)」その勝ち気で自己中心的な性格が、やがて激動の時代を生き抜いていくパワーになっていく。「悪女というより、そうせざるを得なかったんでしょうね。なんとなくワガママを言うのではなく、悪口を言われたから鼻を明かしてやるとか、生き抜くため我を通すとか、行動に明確な理由があるから憎めない。1930年代によくこんな現代的で魅力的な女性を書いたと思います」モテテクを知り抜くスカーレットだが、密かに好意を寄せていた文学青年アシュレが結婚すると知って動揺。しかも相手はダサいと見下していたメラニーだ。彼らの結婚を阻止しようと画策するスカーレットに近づくのは、ちょっと悪い匂いのする謎の男レット・バトラー。「中学生の頃はレットに憧れましたね。お金持ちで、色気があって、いつでも助けてくれるなんて最高。大人になってからは、優柔不断だけれども真面目で知的なアシュレもいいなとは思いましたが」やがて戦争が勃発。男たちは戦地へ赴き、女たちの生活は一変していく。2巻目以降は「血湧き肉躍る展開になります」と林さん。「当時エリートだった大学生や、お金持ちのお気楽な兄弟たちが戦地へ送られ、惨めに死んでいく。それが戦争なんだという描き方も上手いですよね。スカーレットたち主要人物だけでなく、他の人たちの人生や哲学も丁寧に描かれて読ませます」今後、あの名場面やこの名場面、大嫌いなメラニーとの関係の変化が、スカーレットの軽快な口調でどう再現されていくのか楽しみになる。原作タイトルには、南部の文化や風習の終焉という意味合いも。そこにはもちろん、奴隷制度も含まれる。「スカーレットにしてみたら、奴隷にも食べ物を与えて優しく扱っているのになんで悪く言われなきゃいけないの、という。その思想こそが間違いなんだけれど、ただ、そういう時代だったんだとも分かりますよね。現代ではその価値観が批判されることもありますが、今の基準に合わせて古典を矮小化することはないと思っています」むしろ、そうした価値観の変化を知るためにも有効な一冊といえる。「今はネットのニュースを読んで世の中を知った気になれるけれど、でも本を読むと、世の中はもっと広くて、いろんな人生があって、いろんな人がいるって分かる。そして、それらを一番教えてくれるのが、『風と共に去りぬ』。これを読んで、もっともっと恋や冒険に憧れを持ってもらえたら嬉しいですね」『私はスカーレット』I南部の大農園の娘、スカーレットは最強のモテ女。だが恋する相手は別の女性と結婚、戦争も勃発して…。一大ロマンの幕開け。小学館文庫第1巻600円はやし・まりこ1954年、山梨県生まれ。’82年に『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーに。’86年に『最終便に間に合えば』で直木賞など、多数の文学賞を受賞。小誌巻末のエッセイ「美女入門」を連載中。※『anan』2019年12月11日号より。写真・天日恵美子(林さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年12月04日『淵に立つ』の深田晃司監督オリジナル映画『よこがお』より、この度本作で初共演となった筒井真理子と池松壮亮の本編冒頭映像が到着した。本作は、無実の加害者に仕立てあげられた女・市子が、自分を見捨てた人生に復讐するため、自由奔放な“リサ”へと姿を変えてある計画を実行するという、女の哀しくも危険な復讐を描く極上のヒューマン・サスペンス。今回到着した映像は、美容院で筒井さん演じるヒロイン・市子と池松さん演じる和道が会話を交わすシーン。リサと名乗る市子は、「どこかでお会いした気がするんですけれど」と言う和道に対し、「いえ、初めてです」と答え、自分の身の上話を続ける――。いたってよくある美容院での会話にみえるが、市子が和道をじっと見つめる意味ありげな横顔からは、このあとの物語の波乱を予感させるかのよう。深田監督は、市子(リサ)と基子、2人の女性の間で揺れ動く美容師を演じた池松さんについて「和道役は、筒井さんと『演技力でも釣り合いながら対峙できる俳優さんでなければ』と思って池松さんにお願いしました」と起用理由を明かし、さらに「脚本ではもっとチャラい美容師役でしたが、20代後半とは思えない落ち着きぶりの池松さんが演じることで、ニュアンスが変わっていきました」とコメントしている。『よこがお』は7月26日(金)より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:よこがお 2019年7月26日より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2019 YOKOGAO FILM PARTNERS & COMME DES CINEMAS
2019年07月24日2016年『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した深田晃司監督が、再び実力派女優・筒井真理子とタッグを組んだ新作『よこがお』が完成。併せて、筒井さん演じるヒロインの横顔が印象的なポスタービジュアルが公開された。本作は、運命を受け入れ、ふたたび歩み続けるまでの絶望と希望を描くヒューマンサスペンス。ある事件をきっかけに、“無実の加害者”へと転落した女。身に覚えのないことで不利な状況に陥り、気がつくと日常が崩壊し始めていた。誰にでも起こりうるかもしれない人生の不条理に、人はどう立ち向かえるのか…。世界が注目した『淵に立つ』監督×主演女優がタッグ『淵に立つ』でカンヌ映画祭をはじめ、世界から注目を集めた若き鬼才・深田晃司監督が自身オリジナル脚本で挑む問題作。ヒロインには、“演技者としての天才的なセンスを持つ”と監督が絶賛する女優・筒井真理子を再び起用、筒井さんは市子/リサという異なる横顔をもつヒロインを演じる。さらに、彼女の運命を握る怖ろしくも愛おしい“闖入者”(ちんにゅうしゃ)、基子と和道を市川実日子と池松壮亮が演じる。今回解禁となったポスタービジュアルには、映画を彩る3人の登場人物の“よこがお”ポートレイトがレイアウト。ところどころに施された、絵の具の染みのような跡が不穏さを感じさせる。タイトルの“よこがお”とは、その半身は見えていても反対側の姿は見えない状態であること。「一度には見ることのできない人間の複雑な多様性を描きたかった」という深田監督の思いから付けられている。また、ひと際大きく使われているのは、筒井さんが演じるヒロイン、市子/リサという異なる2つのよこがおを持つ1人の女性の横顔。この写真について、深田監督は「『よこがお』の全てを雄弁に物語っている」と絶賛。どこか無防備で危うげな表情に対し「ある女のささやかな復讐。」というコピーがかかり、どんなドラマが彼女を待ち受けているのか期待させる。そして市川さんが演じる基子、池松さんが演じる和道との2ショットは、ヒロインの過去と現在のとあるシーンを切り取ったもの。復讐を心に誓った彼女の過去とは何なのか?彼女の復讐の計画はどうなるのか?引き続き注目していて。『よこがお』は7月26日(金)より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:よこがお 2019年夏、全国にて公開予定© 2019「よこがお」製作委員会
2019年04月03日朝吹真理子さん7年ぶりの新刊だ。「『きことわ』を書き終わって、次回作の打ち合わせをするときには、『TIMELESS』という言葉はもう浮かんでいました。同時に、酒井抱一の『秋草鶉図』の中に不思議な距離感で並んでいる男女のイメージもあったのですが。そこがどこなのか、いつのことなのかがわからない。自分で紡いだ言葉を何度も読むことにより、次の1行が押し出されていく感覚で小説を書いているので、3~4行書いては戻って書き直すの繰り返し。6年そんな感じでした」誰かを愛しいと思ったことのない女性〈うみ〉は、高校の元同級生で被爆者の子孫であることを恐れている〈アミ〉と、恋愛感情も性的な関係もないままに結婚する。やがてふたりは交配し、生まれてきた子どもをアオと名付けた。その後アミは姿を消す。アオは、うみや祖母の芽衣子、血のつながらない姉のこよみ、うみや芽衣子の仕事関係の知り合いで奈良に住む桃さんや初子さんらと交流しながら17歳になっていた。江戸時代に江姫が火葬された場所から、南海トラフ地震が起きた2035年まで、浮かび上がっては沈んでいく、たくさんの人生と記憶と出来事。その物語構造は、朝吹さんが好きだという俵屋宗達の水墨画「蓮池水禽図」のイメージと重なる。「蓮の花が咲いて枯れるまでの時間の流れ、つまり違う時間に起きた場面を、同じ絵の空間の中に配置する“異時同図法”という手法で描かれているんです」2部構成をとる本書は、前半はうみの、後半はアオの語りで進む。風変わりな家族のサーガのようでいて、むしろ実に人間的な、温かな寄り添い合いにも見えるのだ。「うみは現代社会のルールでは薄情に映るかもしれませんが、人間の縁を血縁だとかでは縛らない人。生まれ変わるならクラゲになりたいと言ううみの心情を私なりに察すると(笑)、こんな家族のかたちも自然な流れだったように思うんです。クラゲは自分の力で泳ぐのではなく大きい海流に乗って漂うだけ。なんとなく吹き寄せられて集まり、また離れてもいい。その流れの中で交配の時期なら生殖し、個体としてはいずれ死ぬ。それはクラゲに限らず、やわらかな肉体をもった生き物の“ほがらかな宿命”という気がするんです」『TIMELESS』小説は、自分の中から湧き上がる感情やテーマを探すというより「これまで作られてきた芸術作品への応答のような気持ち」で書く、と朝吹さん。新潮社1500円あさぶき・まりこ作家。2011年「きことわ」で芥川賞受賞。エルメスの展覧会と連動し、物語「彼女と」を書き下ろす。ご希望の方は全国のエルメスブティックへ。なくなり次第終了。※『anan』2018年8月15・22日号より。写真・土佐麻理子(朝吹さん)大嶋千尋(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年08月17日ルミネの2018年春のシーズンビジュアルが公開された。尾形真理子×蜷川実花のビジュアルシリーズ2012年から写真家の蜷川実花と実力派コピーライターの尾形真理子がタッグを組み、生み出してきたルミネのビジュアル。「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」「運命を狂わせるほどの恋を、女は忘れられる。」「恋は奇跡。愛は意思。」「未来を信じてなきゃ服なんて買えない。」など、女心と洋服をかけ合わせた、ぐっとくるキャッチコピーと鮮やかな写真が組み合わさり毎回反響を呼んできた。「わたしの上にある空は、何度でも晴れる。」今回のビジュアルには、「わたしの上にある空は、何度でも晴れる。」のキャッチコピーが書かれた。起用されたのは、若手モデルの八木莉可子。力強い眼差しで立つ彼女の頭上には、晴れ渡る青空が広がっており、無数のかもめが飛んでいる。様々なことが新しく始まる春の季節に向けて、未知なる世界へと翼を広げる女性たちへ、「自分らしさ」をパワーアップできるようにという思いを込めた世界観となっている。特別な短編小説もさらに今回、尾形真理子がルミネのためだけに、短編小説『One piece of a woman』を執筆。2018年の春から、夏、秋、冬と、4回にわたりシーズンごとに公開されていく。第1回目となる春は、『こちらはカモメ』を2月15日(木)に特設サイトにて公開する。
2018年02月04日西郷隆盛が主人公の’18年NHK大河ドラマ『西郷どん』が、いよいよ7日にスタート。原作者である林真理子さんと脚本家の中園ミホさんは、これまでに幾度となくタッグを組み、ヒット作を世に送り出してきた名コンビだ。 林さんと中園さんは日大芸術学部の先輩・後輩の間柄で、プライベートでも旅行に行くほどの仲。そんな2人が、大河ドラマ『西郷どん』の舞台裏や出演者について語り合ってくれた。 林「この前、スタジオ収録を見学させていただいたんだけど、西郷隆盛を演じる鈴木亮平さんにはもう、西郷さんが“降りてきている”みたいだった」 中園「そう!それに鈴木さん、お会いするごとに体形が変わられていてびっくりします。スーツのサイズがどんどん上がっているんですって!」 林「彼のスゴさの1つは、体形を自在に操れるところよね。ヤセたり、太ったり、鍛えたり。私は主役が鈴木亮平さんに決まったと聞いたとき『わっ、いいな』と思いました。若いころの西郷さんは精悍で、鈴木さんにぴったりですもの。ただ、『目は細いな』と思ったけど(笑)」 中園「西郷さんは眼光の鋭い大きな目ですからね(笑)」 林「でも、本当に西郷さんそのものになっている。鈴木さんは言葉もすでに、ネイティブの薩摩弁に近いですよね」 中園「鹿児島出身の俳優さんと飲みに行くときも『薩摩弁でお願いします』と頼んでいるんですって。勉強熱心な方で、クランクイン前に1人で鹿児島と奄美大島、沖永良部島まで取材旅行なさっている」 ドラマ前半の舞台は薩摩藩。見どころの1つは、鹿児島ロケで描かれる若き日の西郷、大久保利通らの熱い友情シーンだ。 林「今回は歴代大河のなかでも特に豪華キャストなんじゃないかと思います。これだけそろえられるなんて、NHKさんと脚本家の力はスゴイ!」 中園「いえ、私の力ではないんですが。キャストは、原作にぴったりの方々が続々と決定したのでスゴイですよね。特に島津斉彬役の渡辺謙さんは、林さんの願いがかなったかたちですね」 林「そう、“謙さま”にやっていただけて本当にうれしい!まだ連載中だった‘16年4月に、ニューヨークで渡辺謙さんが主演するブロードウエーミュージカル『王様と私』を拝見したの。このとき“斉彬は謙さまがいいなぁ”と思ったのよ。まだ大河になるなんてぜんぜん決まってなかったのに、なんでかしら」 カリスマ的な魅力を持つ藩主・島津斉彬に見いだされた西郷。今作では2人の師弟関係も丁寧に描かれる。 中園「『斉彬は謙さま!』っていう林さんの願望を聞いてはいたので、私も『そうなるといいなあ』と思っていましたが……。本当に謙さんに決まったのは、林さんの念じゃない?」 林「『王様と私』を見に行くとき、お土産を何にしようか奥さまの南果歩さんにうかがったら『ゼリーが好き』と。それで、セロファンで包まれた、千疋屋のいちばんいいやつ(編集部注・超高級品の『自家製くりぬきゼリー』6個入り)を日本で買って持っていったの」 中園「生グレープフルーツに入っているやつ?あれを飛行機で!?」 林「そう。でも、賞味期限が1~2日しかなくて、着いたら期限が切れちゃっていたの。どうしようと思ったけれど、あとから日付変更線を越えていることに気がついて(笑)」 中園「ゼリーが日本時間だったのね。アメリカでは、まだセーフ(笑)」 林「そう、ギリギリ間に合ってよかったわ(笑)」
2018年01月14日「私は真理ちゃんなんかより、もっとすごい作家になっていたかもしれないよ」。作家・林真理子さん(63)の母・みよ治さん(享年101)は、そう漏らしたという。作家になれなかった母の、作家になった娘への、どれほどの思いが込められているだろうか。だが、2人は、生き方において“よきライバル”だったに違いない――。 「母が亡くなって1カ月たったんですけど、なんだか実感がなくて。うちの弟とも『どうしてだろうね』と、話しているんですけど……」 そう林真理子さんは現在の心境を語る。これまで、エッセイのみならず、インタビューなどでも、母と娘のさまざまなエピソードは幾度となく披露されてきた。みよ治さんをモデルにした小説『本を読む女』もある。林さんにとって、かけがえのない、敬愛する母だった。 みよ治さんは大正4(1915)年9月1日、山梨市で生まれた。実家は「清水屋」という菓子店で、7人きょうだいの6番目。尋常小学校5年のとき、児童文学誌『赤い鳥』に、「猿芝居」と題した作文が掲載され、学校どころか、県をあげて評判となる。「第二の樋口一葉」とまでうたわれた才女だった。 「文学少女だった母は、3年制の女子大で文学をやりたかったんです。作家になりたかったという夢もあって」(林さん・以下同) 女に教育は必要ないとされた時代、「女子大はアカの巣だから」と、女学校の校長に反対され、大学を断念。だが山梨で女学校を出た後、東京の、現在の女子大に相当する女子専門学校(女専)に進学する。当時の山梨では希有なことだった。 「母が通ったのは、今の東京家政学院大学です。千代田区三番町にあり、エレベーターもあって、『源氏物語大成』を編纂した池田亀鑑先生や東京女子医学専門学校を創設した吉岡彌生先生など、すばらしい先生方もいて、すごくいい学校だったようです」 卒業後は福島県相馬の中村女学校(相馬高校の前身)で教師になり、その後、同郷の知人で、出版社・旺文社を起こした赤尾好夫氏を頼って、上京する。当時の彼女の口癖は、「結婚なんて嫌さ」。旺文社の事務員になったみよ治さんは、自立したキャリアウーマンの草分けだった。 「ただ、30歳近くて未婚の女の人なんて、当時はもう変人のような扱いで。母は、結局、赤尾さんの勧めで、父と、お見合い結婚したんです」 父・林孝之輔さんは、見合い当時は銀行勤務だったが、満州の国策会社に入れば、2度目の徴兵は回避できるという噂を信じ、結婚まもない昭和19(’44)年、夫婦で満州に渡る。だが、満州に渡って半年で2度目の赤紙が来た。 「出征した父は、その後9年間も行方しれずになるんです」 終戦は山梨で迎えた。 「終戦後すぐ、母は上京して、赤尾邸に住み込みました。赤尾さんは、アメリカの偉い人たちを招いてパーティを開き、母も楽しくやっていたようです。しかも、姉妹のような仲のよかった赤尾さんの妹さんは、すごいお金持ちの奥様で、人脈も広くて。あのまま東京で暮らしていたら、母は自分で会社を起こしたかもしれないし、作家になっていたかもしれません」 しかし、みよ治さんには試練が待っていた。長兄が結核で亡くなり、山梨に呼び戻されたのだ。 「仕方なく山梨に戻った母は、伯母と一緒に、兄の子ども3人を育てていく。そのとき、菓子店の間口を借りて、自分の蔵書を売るところから、林書房を始めるんです。東京の神田まで、かつぎ屋をやって、本を仕入れて満員列車で帰ってくる。昭和23(’48)年ごろかな。太宰治の『斜陽』を、電車を待ちながらホームで読んで泣いたと、話していました」 その下りは『本を読む女』のエンディングになっている。 「母は、『本当はこんなところにいるべきじゃない』と、終始、言っていました。じゃあ、“いるべき場所”ってどこなんだろうって思っていたのが、私の妄想、創作の原点。つまり、私の原点には、母の“こんなはずじゃなかった人生”があったんです」 その妄想が、後に小説家として花開くことになる。昭和57(’82)年11月、林さんはエッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』で、作家デビュー。4年後、「最終便に間に合えば」「京都まで」で、直木賞を受賞する。このとき、みよ治さんはこんな手紙を娘に送っている。 《真理ちゃんのおかげで、幸福です。よく頑張ったわね。ありがとう》 「私がいま、自由に楽しく生きていることは、母のために、母ができなかった人生の第2ラウンドを、私が闘っている感じがあるのかもしれません。あんなに頭のいい人だったのに、戦前の価値観や道徳が母を縛ってしまった。時代が違うとはいえ、それはやっぱりかわいそうだったなと思います」
2017年08月19日東京・墨田区内のスーパーで「弁当とお茶を万引きした」と報じられた石原真理子(53)。現場になったのは、多くの乗降客が利用するターミナル、錦糸町駅前にあるスーパー。事件をスクープした『みんなのニュース』(フジテレビ系)によると、石原が弁当とペットボトルを手にしたまま、レジを通らず外に出ようとしたという。 都内の都営住宅に、石原の83歳になる母親が住んでいる。母親のもとを訪ねると、快く玄関の扉を開けてくれた。高血圧の持病があると話す母親は、今年3月末から入院生活を送っていた。石原の万引き報道があった7月26日に、ようやく退院したのだと言う。 「病院から帰ってきて、上の娘(石原の姉)とテレビを見ていたら(ニュースが流れて)『エーッ』って。でも、ビックリして上の娘が(石原に)電話したら笑っていましたよ。『どういうことなの』って言ったら、『誤解されちゃった』って。買うかどうか迷っていたら、(商品を)どこかに入れたとかそういうことではないのに、万引きと思われたんですよ。娘が怒ったら、店員は『すいませんでした』って謝ったんですって。警察も“なーんだ、そういうことか”って、そのまま帰ったそうですよ」 石原から聞いている話は、ニュースで報じられている事実とはずいぶん違うようだ。石原の母親によると、現在、彼女は別の場所で暮らしているという。石原が芸能界の表舞台から消えて数年が経つ。彼女はどうやって日々の糧を得ているのか。 ――いまの石原さんに、定期収入はあるんでしょうか。 「ああ、本を書いているんですよ。エッセイ書いたり、いろいろ。また出ると思いますけど。いつかはわかりません」 ――やはりお金に困っているのではと思ってしまいます。 「全然!それはないです。万引きと間違われたのだって、有名人だからですよ。有名人というのはつらいの。本当につらい。お店もどこだったのか、私、知らないけど……。六本木じゃないわよね?えっ、錦糸町?」 しきりに“セレブ”を強調して、娘の健在ぶりを強調した。いまの石原に“いい人”はいないのか。母親に聞くと「いない、いない」と即答した。 「本を書くほうに頭がいっていますから、男性とは付き合っていません。もう、懲りたんじゃない?(笑)」 ――近々会う予定は? 「しょっちゅう会いますけど。とにかく、今回のことはまったく“ない”ことですから。逆にスーパーを訴えてやろうかなと思っていますよ」 これ以上、石原が苦しむ姿は見たくないが――。
2017年08月01日ダウンタウンの松本人志(53)が7月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。万引き疑惑が報じられている女優の石原真理子(53)についてコメントした。 松本は、石原が万引きしたとされるものが“お弁当”と“お茶”であることに言及。「お腹が空いていたんでしょう」と話し、「お腹が減ったから弁当を盗るってさ、もう、“おさるさん”やん。この人は、53歳になってとうとう“おさるさん”になったんやな」と、コメントした。 いっぽう、コメンテーターのモーリー・ロバートソン(54)は、“セカンド・チャンス”の必要性を主張。有名ブランドの洋服を万引きした女優のウィノナ・ライダー(45)や、薬物問題での逮捕を繰り返した俳優のロバート・ダウニー・ジュニア(52)が、復帰後に華々しい活躍を遂げたことを指摘した。これに松本は、「わかるんですけど、(ウィノナ・ライダー)がドレスを盗んだのと(石原は)はちょっと違う」と、違和感を示していた。 同騒動の第一報は、フジテレビが26日に放送した「みんなのニュース」だ。同番組によると、石原は22日に都内で万引き行為を行ったとして通報され、任意の事情聴取を受けた。動機は「お腹が空いていた」と供述しているという。 一部スポーツ紙では石原の母親のコメントを掲載しており、「パンとご飯、どちらを買おうか迷っていたところ勘違いされた」「店を告訴する」といった石原の主張を報じている。 当の石原は29日にブログを更新し、「これはすでに終了している事柄であり逮捕もありません」「悪質な印象操作での誤報」と、一連の報道に対し怒りをあらわにしている。
2017年07月30日東京・墨田区内のコンビニエンスストアで万引したとして石原真理子(53)が窃盗の疑いで警視庁本所署に任意で取り調べを受けていると、7月26日放送のフジテレビ系「みんなのニュース」が報じた。 石原が弁当1つとペットボトルのお茶を持って会計せず店を出ようとしたところ、気づいた店員が110番通報。駆けつけた警察官に連行された。石原は取り調べに対して「お弁当とペットボトルのお茶を万引したことに間違いない」と容疑を認めているという。 「考えごとをしようとしてうっかり店を出てしまったなら同情もできるでしょうが、本人自身が万引を認めてしまっています。数年前には海外の事業に失敗して母親と築40年以上のアパートで暮らしていたとの報道も出ていました」(芸能デスク) 石原といえば、かつてはドラマ「ふぞろいの林檎たち」(TBS系)などに出演。端麗な容姿に似合わぬその突飛な発言から“ぷっつん女優”とも呼ばれていた。その後は渡米するなど芸能活動を休止している時期もあったが、06年に本格的な芸能活動を再開。そして過去の赤裸々な男性関係などをつづった著書「ふぞろいな秘密」(双葉社)を発売。センセーショナルな内容で話題になり、翌年には石原が監督をつとめた映画版が公開されていた。 「業界内でも有名な敏腕出版プロデューサーが手がけて大々的プロモーションを行い、20万部のベストセラーとなりました。石原さんもそのプロデューサーに絶大な信頼を置いていました」(出版業界関係者) 09年2月には「ふぞろいな秘密」でもかつての破局の顛末をつづった玉置浩二(58)との電撃婚約を発表。そこまでは、石原もそれなりに仕事をこなしていたのだが……。 「09年8月、石原さんは『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の人気コーナー『ビストロSMAP』に出演。そこで『ふぞろいな秘密』について『かいつまんで話すと、私は書いてない』と発言したのです。版元は即座に『事実無根』と石原の発言を否定。フジに謝罪を要求する大問題に発展しまいました。以後、石原さんにオファーがなくなってしまったのです」(民放キー局のバラエティー班スタッフ) もともと演技力は評価が高かった石原だけに、もうひと花咲かせてほしいものだ。
2017年07月27日ある日突然、17歳だった自分が25年の歳月を“スキップ”してしまったら……北村薫の小説『スキップ』が演劇集団キャラメルボックスの成井豊の作・演出により13年ぶりに舞台化され、4月26日にサンシャイン劇場で初日を迎えた。昭和40年初頭、女子高生としてごく普通の生活を送っていた一ノ瀬真理子。体育祭を終えて帰宅し、自分の部屋でお気に入りのレコードをかけながらついうとうとしてしまう……次に彼女が目覚めた時、そこは見知らぬ場所だった。目の前に現れた同い年ほどの少女は、自分はあなたの娘で、真理子は今42歳だという……。この舞台では、真理子を2人1役で演じるのが最大の特徴だろう。17歳の真理子を演じるのは乃木坂46を卒業後、本格的な舞台は初挑戦となる深川麻衣。実は稽古前は「レコードのかけかたもわからなかった」という彼女だが、蓋を開けてみれば彼女の初々しさと芯の通った存在感が、「昭和の時代の女子高生」によく合う。そして、42歳の真理子を演じるのは霧矢大夢。外見は42歳、しかし中身は女子高生という難しい役どころを、深川が演じる“17歳の真理子”と時には入れ替わり、時に同時に演じてゆく。いつしかこのふたりがすんなりと同一人物に見えてくるのは、舞台作品ならではの魅力だ。人生が“スキップ”する……一見SF的な設定だが、この作品の肝はそこではない。突然日常を壊され、さまざまなものを失った真理子。彼女は最初こそ動揺するものの、やがて「夫、娘を持ち、高校の国語教師である桜木真理子」という自分の状況を受け入れる。そして夫と娘の助けを借りながら、かつての真理子の役割を果たすことを選択する。それは努力と、何よりも勇気が必要な行動のはずだ。しかし彼女の選択がすんなりと腑に落ちるのは、ふたりの女優の演じる姿から「真理子」という人はそういう人だ、という説得力が溢れるからだろう。また、日常を壊されたのは真理子だけではない。夫は“42歳の”妻を、娘は“42歳の”母を失う。彼らは戸惑いつつもまたそれを受け入れ、17歳の真理子の支えとなる。その優しさと強さに救われる気分になる観客も多いはずだ。そしてそれも、42歳の真理子が、彼女の年月の中で積み上げてきたもののひとつ。観ているうちに気付かされる。真理子ほどの数奇な境遇でなくても、未来がどうなるかわからず、不確定の出来事が起こっていくのは私たちも同じ。何が起こるかわからない日常もまた、「冒険」なのだと。新しいものごとが始まってゆくこの季節に、背中を押してくれるようなそんな作品だ。公演は5月5日(金・祝)まで、池袋サンシャイン劇場で上演される。前売券は予定枚数終了。当日券は各公演日の前日に電話予約を受付。詳細は公式サイトに掲載( )。取材・文:川口有紀
2017年04月27日霧矢大夢、深川麻衣がダブル主演する舞台『スキップ』の前売チケットが2月25日に発売開始され、1時間で全ステージが完売。そこで、急遽追加公演が決定した。舞台『スキップ』チケット情報直木賞受賞作家、北村薫の名作『スキップ』をキャラメルボックスの成井豊が脚本・演出を手掛け、4月26日(水)から5月5日(金・祝)まで東京・サンシャイン劇場で上演する。本作は2004年、成井により初舞台化され好評を博した舞台で、13年ぶりの上演。主人公の一ノ瀬真理子がうたた寝から目を覚ますと25年後、夫と娘がいる高校教師になっていたというストーリー。大人になった真理子を霧矢、高校生の真理子を深川が演じる。なお深川は今作が舞台初主演となる。追加公演は4月30日(日)午後5時と5月4日(木)午後5時の2回で、前売チケットは3月25日(土)午前10時から発売開始する。◆成井豊(脚本・演出)コメントプロデューサーから「成井さん、追加公演します」と言われて、ビックリしました。喜びと同時に、それだけたくさんの人が期待しているのだなと、強いプレッシャーを感じました。でも、大丈夫。霧矢大夢さんや深川麻衣さんなど、すばらしいキャストが集まってくれたし、何より原作の北村薫さんの小説『スキップ』はとびっきりおもしろい。必ずや、見に来た人すべての心に深く残る、美しく温かい芝居にします。
2017年02月28日直木賞受賞作家、北村薫原作の小説を舞台化した『スキップ』が、13年の時を経て、今春、サンシャイン劇場での上演が決定した。高校2年の主人公、一ノ瀬真理子がある日、うたた寝から目を覚ますと25年後の夫と娘がいる高校教師になっていたという設定で、大人になった真理子役を霧矢大夢が演じることは既に発表されていたが、今回、17歳の真理子役に、元乃木坂46の深川麻衣が決定したと発表された。なお、深川は舞台初主演で霧矢とのダブル主演となる。舞台『スキップ』チケット情報その他のキャストは、真理子の娘・美也子役をキャラメルボックスの木村玲衣、密かに真理子に思いを寄せる新田役を碓井将大のほか、柿喰う客の深谷由梨香、長濱慎、範宙遊泳の熊川ふみ、キャラメルボックスの原田樹里らの出演が決定している。全キャスト発表に伴い、メインヴィジュアルの公開と原作の北村薫、主演の霧矢大夢、深川麻衣よりコメントが寄せられた。■北村薫(原作者)コメント前回の公演は新聞の劇評でも絶賛されました。しかし、世評以上に、観客の方々が舞台にぐいぐいと引き込まれ心をふるわせていたことが記憶にあざやかです。もう一度観たいと願っていました。夢がかなって本当にうれしいです。■霧矢大夢コメントこの作品は、ある日、高校生だった真理子が、目覚めると突然大人になっている。しかも高校教師という立場になっている、というストーリーです。気が付くと夫がいて、娘もいる。見た目は大人なんだけど、中身は17歳。その現実を自分なりに受け入れて、健気に、ピュアに、その状況に立ち向かっていく。そんな一生懸命な真理子を表現したいなと思っています。演出の成井豊さんとも初めてですし、キャラメルボックスのエネルギッシュなお芝居に刺激を受けて、自分なりの真理子像を作っていきたいと思います。■深川麻衣コメント今回の舞台『スキップ』では、主人公の一ノ瀬真理子役を、霧矢大夢さんと一人二役ではなく、二人一役で演じさせて頂くということで、どんな風になるのかとても楽しみにしています。稽古はこれからですが、脚本を読ませて頂いて、面白くなること間違いないと確信しています。大きな役で、個人的にはもの凄く緊張しているのですが、みなさんと力を合わせて、毎日の稽古を励んでいきたいと思います。ぜひぜひ観に来てください。■NAPPOS PRODUCE『スキップ』原作:北村薫『スキップ』(新潮文庫刊)脚本・演出:成井豊(キャラメルボックス)2017年4月26日(水)~5月5日(金・祝)サンシャイン劇場(東京・池袋)出演:霧矢大夢深川麻衣岡田達也粟根まこと木村玲衣碓井将大深谷由梨香長濱慎熊川ふみ原田樹里関根翔太石森美咲大滝真実山崎雄也元木諒チケット一般発売:2月25日(土)
2017年01月23日2004年、キャラメルボックスの成井豊により、舞台化された北村薫原作の『スキップ』が13年の時を経て、来春、サンシャイン劇場で上演される。物語の主人公・一ノ瀬真理子は高校2年の17歳。ある日、うたた寝から目を覚ますと25年後、夫と娘がいる高校教師になっていた……。直木賞受賞作家、北村薫の名作を舞台化した本作では、大人になった真理子と高校生の真理子がダブル主演となり、ひとりの人物を二人の女優が演じる趣向もみどころのひとつ。その「大人の真理子役」を霧矢大夢が演じる。公演は4月27日(水)から東京・サンシャイン劇場にて上演。高校生の真理子役ほか、詳細は公式サイト等で順次発表予定。■NAPPOS PRODUCE『スキップ』2017年4月27日(水)~5月5日(金・祝)サンシャイン劇場(東京都)原作:北村薫『スキップ』(新潮文庫刊)脚本・演出:成井豊(キャラメルボックス)出演:霧矢大夢、ほか
2016年12月28日林真理子の伝説的な不倫小説を映像化する金曜ナイトドラマ「不機嫌な果実」が29日(金)から放送開始される。本作は林さんが1996年に発表した同名小説が原作。発刊当時単行本の帯に記された「夫以外の男とのセックスは、どうしてこんなに楽しいのだろうか。」というフレーズが衝撃を呼び翌年にはドラマ化、映画化され大きな話題となった。今回は約20年ぶりのドラマ化となる。物語は結婚して5年になる32歳の人妻・水越麻也子を主人公に、自分を女として見てくれない夫に不満を募らせ、つまらない日常と冷え切った心を満たしたくれる男を求め悶々とする麻也子が情熱的な音楽評論家・工藤通彦と出会い、心奪われ、本能のままに禁断の恋に溺れていくというもの。29日(金)放送の第1話では、誕生日に夫の水越航一から珍しく食事に誘われるものの、その誕生会は姑・綾子をまじえた地獄のようなもので、さらに自分が“キープ”していたつもりだった弁護士・南田典雄は若い女と結婚。屈辱的な展開に愕然とし「間違いない。私はやっぱり、ものすごく損をしたのだ…」と確信する麻也子が、大学時代の友人・竹田久美が離婚で手にした慰謝料で開店したワインバーでピアノ演奏をしていた工藤通彦と出会うところから2人の“不倫”の始まりが描かれる。今回主人公の水越麻也子を演じるのは栗山千明。栗山さんがテレビ朝日のドラマに出演するのは、今回と同じ金曜ナイトドラマ枠で2010年に放送された「熱海の捜査官」以来6年ぶりとなり、テレビ朝日で主演を飾るのは今作が初となる。今回の役どころについて「女性ならではの揺れ動く心情を表現する役を演じるのは今回が初めてで、どんな自分が飛び出すか分からない。かつて見たことのない栗山千明をお見せできるかと思います!」とコメントしている栗山さん。麻也子役でみせる新境地に期待が高まる。そして麻也子の不倫相手である工藤通彦を演じるのは市原隼人。市原さんはテレビ朝日の連続ドラマ初出演にして栗山さんとも初共演。今までにない組み合わせのなか「皆さんの目を釘付けにして、時間を止めてしまうような表現を模索していきたい」と闘志を燃やす市原さんが全身全霊で表現する通彦の情熱と男の身勝手さにも注目したい。そして麻也子の夫・水越航一を演じるのは「SMAP」の稲垣吾郎。ドラマ「信長のシェフ」の明智光秀役や映画『十三人の刺客』の悪役まで高い演技力であらゆる役柄をこなす稲垣さんが、超潔癖&極度のマザコンという“夫”を今回熱演。「ここ最近は生活感のない役が続いたこともあり(笑)、人間のリアルな気持ちを演じるのがすごく楽しみ。面白いキャラクターにして、ドラマ全体をかき混ぜていきたい!」と意気込みを語る稲垣さんの“ダメ夫”ぶりも目が離せない。また栗山さん、市原さん、稲垣さんのほか、麻也子の最初の不倫相手である敏腕広告マン・野村健吾に成宮寛貴。麻也子の大学時代からの友人・竹田久美には高梨臨。麻也子の大学時代からの友人・遠山玲子を演じるのは数々のエロティックな発言が話題を振りまいている橋本マナミ。さらに萬田久子や、六角精児、光石研ら豪華なキャストが顔をそろえた。ドラマ「不機嫌な果実」は29日(金)23時15分~テレビ朝日系で放送(※一部地域を除く)。(笠緒)
2016年04月29日ジェット ニューヨーク(JET NEW YORK)が今春、日本のクリエイティブチームにジョンリンクス(jonnlynx)を手がける林真理子をディレクターとして迎え、新たなスタートに先駆けたウェブサイト(www.jet-newyork.com)をオープンした。ジェット ニューヨークは、2015春夏にスタートしたワールドが手掛けるカジュアルウエアブランド・ジェット(JET)の新ライン。今回オープンするウェブサイトでは、多様な情報が行き交う現代において、メディアから自分が得るべきエッセンスを抽出し、自立した毎日であろうというマインドを持つ女性たちにヒト・モノ・コトを発信していく。また、ウェブサイトのオープンにあたり、ネットショッピングでもアイテムの展開をスタートする。
2016年03月17日成海璃子と池松壮亮、さらに斎藤工、「non-no」モデルの遠藤新菜という豪華若手キャストで、恋愛小説の大家にして直木賞受賞作家・小池真理子が過ごした多感な時代を記した半自叙伝的小説「無伴奏」が、映画化されることが決まった。日本中が混沌としていた 1969年、杜の都・仙台。多感な女子高生・響子(成海璃子)は、制服廃止闘争委員会を結成し、学園紛争を行っていた。そんな中、同級生のレイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然に出会ったのは、大学生の渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)。この喫茶店では、好きな音楽をリクエストできるのか、バッヘルベルのカノンをリクエストする渉。響子は席が隣り合わせになったそんな渉に興味を抱き、逢うたびに強く惹かれていく。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく響子。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、想像すらできない出来事により、どうすることもできない衝撃的な結末に巻き込まれていく…。高度経済成長期、高揚する時代と青春がもたらす、耽美でせつない世界が描かれるこの 小説は、1990年の出版以来、「恋」「欲望」と並ぶ小池さんの「恋三部作」として、高い人気と評価を得ている。主人公の野間響子には、『極道大戦争』『ストレイヤーズ・クロニクル』と話題作が続く成海璃子。これまで、どちらかといえば、清楚で爽やかなイメージが強かった成海さんが、本作では一転、初めてともいえる好きな人への熱い想いを抱える響子役で、女子高生から大人へと成長する女の性を繊細かつ体当たりの演技で表現。また、その響子が心底のめり込む恋の相手・堂本渉には、演技力に定評があり、今後の活躍にますます注目が集まる若き実力派・池松壮亮。昨年、『愛の渦』『ぼくたちの家族』『海を感じる時』『紙の月』などの作品で映画賞7冠を達成した彼の実力は、何かを背負って生きている、どこか儚さのある青年・渉役でも存分に発揮されている。さらに、渉の友人・関祐之介には、斎藤工。世の女性たちのハートを射止め続ける斎藤さんは、本作では一瞬の表情に妖艶さを放つ、どこか翳りのある青年を演じる。その恋人・高宮エマには、「non-no」モデルとして活躍中の遠藤新菜。彼女はバッサリと短いセシルカット (映画『悲しみよこんにちは』のヒロイン、セシルを演じたジーン・セバーグのベリーショート)にし、新人女優ながらも快活で意志の強いエマを堂々と演じ切った。メガホンを取ったのは、『スイートリトルライズ』『太陽の坐る場所』の矢崎仁司。日本大学芸術学部映画学科在学中に、初の長編作品『風たちの午後』(’80) で監督デビューを果たし、国内外から評価を受けている気鋭監督だ。原作の小池さんは、「時代背景の何もかもが、繊細に丁寧に描かれていて、私自身がスクリーンの中のどこかに隠れ、あの時代を生き直しているような感覚を味わいました」と感無量のコメント。「矢崎監督と私は同世代。監督と原作者の、あの時代に向けた特別の想いが混ざり合って、またとない化学変化を起こしたのかもしれません。『無伴奏』の店内も完璧に再現されました。俳優さんたちの、役になりきった瑞々しい演技。近年稀にみる映像美の数々。どれをとりあげても、この映画にかかわったすべての方々の無垢な情熱が感じられます」と絶賛の声を寄せている。以下、キャストコメント【成海璃子】響子は作中で起こる全てのことを背負って生きていく役なので、覚悟を決めて背負おうと思いました。 完成作品をまだ客観的に観ることは出来ませんでしたが、この現場に参加して良かったと、心から思いました。たくさんの方に観ていただきたいです。【池松壮亮】この作品のお話しをいただいたとき、矢崎さん渾身の作品がまわってきたなと思いました。こちらがやりたいと思ってやれるような監督ではないので、飛び込んでみようと思いました。渉を演じるにあたり、特にありませんが強いて言えば、どの時代にもいる強さも弱さも持つ普通の男の生き様を見せられればと思いました。成海さんとは初共演ですが、とても面白かったです。沢山救われましたし、戦友のような存在です。完成した映画は、 強度のある、深みのある矢崎映画となっていて、ひとまず、ほっとしております。『無伴奏』は2016年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月25日元山梨放送で現在フリーの中込真理子アナウンサー(29)が8日、自身のブログで第1子となる男児出産を報告。愛息子の写真を添え「私の王子様デス」「想像以上に可愛いぃぃぃぃです」と喜びをつづっている。佐伯桃子アナ、第1子女児出産「ようやく会うことができました!!」中込アナは「赤ちゃんに!赤ちゃんに!ついに赤ちゃんに会えましたょー」と喜び爆発で報告。「仏サマみたいな顔してます(笑)私の王子様デス」と早くも親バカ全開の様子で「どんな顔してる?どんなお手てしてる?ってずーっと想像してましたけどホンモノは想像以上に可愛いぃぃぃぃです」と写真を添えた。産後疲れがあったという中込アナだが「赤ちゃんが泣いてると『どうしたんだ?!』と気になってしまってついついせわしく動いている自分がいて母親ってこうゆうことなんだとシミジミシミジミ~」とつづると「見守っていただきありがとうございますこれからも育児の様子ブログで報告させていただきますね!!」と結んでいる。中込アナは大学在学中にミス横浜国立大学などを受賞。2007年に山梨放送入社し、2012年にフリーに転身。昨年8月にブログを通じて一般男性との結婚と妊娠を発表していた。
2015年01月08日