株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023年3月18日に『孤独を楽しむ人、ダメになる人』(有川真由美著・税込1540円)を発売しました。厚生労働省「国民生活基礎調査」で単身世帯が全世帯に占める割合が約30%となり、過去最高が更新されました。コロナ禍を経てソロ活やテレワークも定着した今、「一人」は肩身の狭いものではなくなりました。働く女性のアドバイザー的存在である著者は、自分で自分を助け、幸せにするためには「孤独力」が必要だと考えています。本書は、この孤独力を磨く考え方や行動習慣を紹介する本です。有川真由美著『孤独を楽しむ人、ダメになる人』表紙孤独のお手本はスナフキン会社員に塾講師、ショップ店長など、有川真由美さんは数多くの転職経験をもっています。その経験を生かした著書『感情の整理ができる女は、うまくいく』『一緒にいると楽しい人、疲れる人』などは、働く女性を中心に読者を増やし続けているベストセラーです。有川さんの転機は恋人と別れ、会社も辞めた30代。リスペクトしているスナフキンをお手本に、「これからは一人旅をする感覚で、生きたいように生きよう」と決め、ソロライフを満喫しています。孤独がさびしいというのは、思い込みです。有川さんも「最初は慣れなくても、じきに慣れます」と、本書で断言しています。私にとって人生のいちばんの喜びは、やりたいことを楽しむこと。いま「やりたい」と思ったことはすぐさま、またはできるだけ早くやってしまいたい。なぜなら「時間がない」「お金がない」と言い訳をして先延ばしにしているうちに、それらは不可能なことになってしまいますから。そのことをはっきりと自覚したときから、私は気ままに動けるよう、「孤独であること」と「もたないこと」を選んできました。『孤独を楽しむ人、ダメになる人』本文より大切なのは「一人で幸せになれる」という感覚孤独感とは、一人でいるか、人と一緒にいるかにかかわらず、「自分は一人だ」と感じる心理状態のことです。どんな立場だとしても、「一人で幸せになれる」という感覚をつかんでいれば、孤独に支配されることはない、というのが著者の考え。本書は、人と一緒にいなければいけないという執着から心を解放するための提案やメッセージが満載です。◎「自分でなんとかする」の積み重ねは、“孤独力”になり、生きる筋力になっている◎一人なのが問題ではなく、そんなことを気にして伸び伸びと生きられないことが問題◎ほんとうの大人は、自分の気持ちを軸に動く◎「自分だけが孤独」ではなく、「だれもが孤独」なのです◎夜のさびしさは、朝には消えているから、夜は深刻に悩まないほうがいい◎〝孤独〞が魅力的に見えるか、さびしくてみじめに見えるかのちがいは、積極的に孤独を生きようとするか、仕方なく孤独かの姿勢によるものが大きい『孤独を楽しむ人、ダメになる人』について【著者プロフィール】有川真由美(ありかわ・まゆみ)鹿児島県姶良市出身。台湾国立高雄第一科技大学修士課程修了。作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの転職経験を生かし、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで執筆。著書に、ベストセラーとなった『一緒にいると楽しい人、疲れる人』『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』『50歳から花開く人、50歳で止まる人』『まんがでわかる 感情の整理ができる人は、うまくいく』(以上、PHP研究所)や、『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)、『「気にしない」女はすべてうまくいく』(秀和システム)等がある。【書誌情報】タイトル:孤独を楽しむ人、ダメになる人著者:有川真由美判型/頁数:四六判並製/232ページ税込価格:1,540円発売日:2023年3月18日ISBN:978-4-569-85434-2発行:株式会社PHP研究所孤独を楽しむ人、ダメになる人 | 有川 真由美著 | 書籍 | PHP研究所 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月23日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、初対面で酔っ払いの年下イケメン男性を部屋に連れ込み、男女の仲になった30歳女性。ある日、彼が突然姿を消して音信不通に…。三松先生が対処法を教えてくれます!信子(30)返信レスでお先真っ暗。いきなり消えた年下イケメン。【レスなひとびと】vol. 196信子は、社員数10名ほどのシステム会社で働くエンジニア。今日は渋谷横丁で職場の送迎会だった。信子は会社で唯一の女性社員。店を出た路地で4統括マネージャーの山本岳さんが、中田アキラさんの肩に腕を回して言う。「中田くん、そんなんじゃ愛しの信子さんに嫌われちゃうぞ」「ちょっ、先輩、やめてくださいよ…セクハラっすよ」中田アキラさんは、信子が好きらしい。でも、さえない雰囲気の中田さんを、信子は好きになれない。自分だって決してイケてるオンナではないけれど。「じゃあ、失礼します」山本さんたちが手を振る。「のぶちゃ〜んまた来週ね」のぶちゃんってなんだ、のぶちゃんって。提灯の下に立っている酔っ払い男性陣たちにうんざりしながら渋谷駅まで歩く。ときめく男性が職場にいないって残酷。途中のコンビニでミネラルウォーターを買い、店を出た時、若い男の子とぶつかった。「す、すみません…ぼく、酔っ払っちゃってて」足元もおぼつかない様子の彼。信子は勇気を出して、買ったばかりのミネラルウォーターを差し出した。彼が顔をあげる。端正な顔立ち。信子の好きな韓国の男性アイドルそっくりだ。彼は信子のジャケットの裾をつかんだまま座り込み、水を飲み始めた。しばらくして、口を開く。「ありがとう、お姉さん」。時刻は午前1時。渋谷にはまだまだ人がいるけれど、終電はなくなってしまった。「あの、私タクシーで帰ろうと思うんですけど、大丈夫ですか」「あ、そうですよね、すみません。実は僕…」彼の名前はショウジ。20歳。地元の専門学校を出て、東京の美容院へ就職が決まったばかり。今日は上京前に家探しに来たものの、家が決まらず。しかもひとりで飲み過ぎてしまったと言う。信子は思わず提案してしまう。しかも大胆な提案。「うちに泊まっていきますか」危ない危ない。こんな危ないことしたことない。頭の中の理性が「そんなことしちゃダメ」と警報を鳴らす。ゆきずりの男の人なんて、家に入れちゃダメに決まってる。でもイケメンなんだもん。玄関。組んでいた腕をほどいて、ショウジはキスをしてくる。お酒臭い。でも、顔がきれいだからいいや。わかってたはず。こうなることは。信子はあんまし経験がないので痛かったけれど、真っ暗なおかげで体型もバレず、いい感じで終わった。朝は彼にコーヒーを入れてあげた。無防備な寝顔がかわいい。ショウジの家が決まるまで…ということだったけれど、信子にとってこの生活は夢のよう。いつまでもいてほしくて、メンズの部屋着や下着までそろえた。仕事は早めに切り上げて、自炊にも力を入れて。でも、ある日、帰ったら…消えていた。信子は、震える手でLINEを送る。既読がつかない。1分1秒が長く感じる。眠れない。次の日も、その次の日も、彼のことが頭から離れない。仕事中、「LINE 既読つかない なぜ」「ブロック 確かめる方法」とググる。必死の形相だったのか、中田さんに恐る恐る聞かれる。「あの、クマがひどいですけど何かあったんですか?」なんちゅう聞き方するんだ。無神経男。もっといい聞き方、あるでしょうが。やっぱりショウジしかいないよ。お願い、返事して。ショウジとの未来しか考えられない。【三松さんからのコメント】信子さん、こんなことを聞きたくないかもしれませんが。彼はなりゆきで信子さんと数日過ごしただけなのです。家探し中で、ホテルに泊まるのもお金がかかるから、都合よく信子さんを頼った。“返信レス”がその証拠。ポジティブに「好みの男の子と数日過ごせてよかったな」と考えて、切り替える…のはなかなかむずかしいですよね。しかし、このままでは、健康や仕事に支障をきたすことになってしまいます。この出会いのせいで、もともと持っていたものを失ってしまうと、負のスパイラルに迷い込みます。中田さんにときめかないのであれば、自分から行きずりではない相手を探しに行きましょう。信子さんは自分のことを「イケてない」と言っていましたが、そのせいで恋愛に踏み出せないのであれば、まずは自分ステップアップからです。例えば、流行りの骨格診断やパーソナルカラー診断で、自分に似合うものを見つけてみるとか。動画で「@魅力的な笑顔」の作り方を研究するとか。ショウジさんとの出会いが、信子さんの考え方をギアチェンジさせてくれたと捉えるのが一番お得です。「“返信レス”の相手に悩むあなた。ネチネチ待ち続けるより、返信レスの理由を予測することから始めよう。あ、うちに飽きたのか。あ、新彼女できたのか。あ、別れたいんやな等々。大人視点で捉えると次のアクションに移りやすい」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©nikkimeel/Gettyimages文・三松真由美
2023年03月16日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、大学のサークル仲間と男友達の家に遊びに行った21歳女性。いつの間にか終電を逃してしまい…。三松先生が、絶対にしてはいけない「男友達の部屋での過ごし方」を教えてくれます!みなみ(21)帰るのがめんどくさくて終電を逃し、友達レスになっちまう【レスなひとびと】vol. 194みなみは大学3年生。今日は後期授業のテストも終わって、サークルの仲良しメンバー、柚たちと鍋パだ。5限が終わったあと食材を買い、みんなで寒い寒いと言いながら、一斗の家になだれ込んだ。「あ〜こたつ最高!」「あっ、柚ずるい。ちょっとこっち手伝えよ〜」家に到着後、すぐこたつに入る柚に、竜樹が文句を言う。一人暮らし用のちっちゃいキッチンで具材を切って、鍋パスタート。ほんわか学生の思い出つくり。よきよき。こたつに一度入っちゃうと、本当に出られない。飲みもの取りに行く時もジャンケンしちゃうくらい。たわいないおしゃべりしたり、スマホで人狼ゲームをやったりして、楽しい時間はあっというまに過ぎていく。「わたし明日バイトだから、そろそろ帰るわ」23時すぎ、柚がそういって帰り支度を始める。「あっ、おれも明日から実家帰るんだ。飛行機朝9時で」「みんな帰るなら、オレっちも帰るかなあ」柚、竜樹、陸は帰ることに。3人は近所だからいいよな。実家から通学中のみなみは、駅まで20分、そのあと電車で40分、最寄駅からまた15分。こんなに寒いのに、そんな移動イヤすぎるでしょ。一斗と一緒に3人を見送ったあと、しばらくこたつにいたら、酔いがジワっと回って眠くなってきた。「みなみ、どうすんの、終電なくなるよ」「あと5分…」結局うとうとしてたらマジで終電逃しちゃった。親には連絡すれば大丈夫だけど、これって一斗の家に泊まるってことだよね。「シャワー、使っていいよ。ジャージここ置いとくから」一斗に言われて、お風呂場でシャワーを浴びる。せまいユニットバスで思う。実家に帰ればあったかい湯船に浸かれたのに。しかも一斗、お風呂掃除してないから、なんかヌルヌルするし。変なことになっちゃったと思いながら、一斗が用意してくれた部屋着に着替える。「みなみベッドで寝ていいよ」「いやあ、悪いよ」「いいって」と言って、一斗がシャワーに行ったので、お言葉に甘えてベッドで就寝。でも気づいたら、一斗が「やっぱ寒い」とか言ってベッドに入ってきた。気まずすぎて、寝てるふり。でも、それをいいことに「みなみあったけえ」とか言いながら、お尻や胸をサワサワ。服のなかに手も入ってきて。ガバッと起きて「やめてよ!」と言えればいいんだけど、タイミングを逃しに逃してズルルルル。結果、なんとなくエッチしちゃった。翌日はインターン面接の予定があったのに、早朝に帰ってスーツ着てって考えると億劫すぎて、ブッチ。しかも、一斗は「昨日はごめん…」と気まずそう。みなみはもちろん、付き合う気なんかない。仲良しグループでいたかった。中途半端な感じになっちゃった。ああああ、あの時めんどくさがらずに、帰ればよかった。【三松さんからのコメント】「家に泊まる」=「してもいい」と勘違いする男性&「そんなつもりなかったのに」の女性、あるある過ぎる事例です。「そんなつもりなかったのに」と言いつつ、そうなるプレイを望んでるのならいいのですが(笑)、付き合いたくない、エッチしたくないのなら最低限、自分のことは自分で守ってちょうだいね。一斗さんも「あったけえ」と言いながら触ってくるあたり、みなみさんにその気がないと気づいている確信犯か。拒否されないなら大丈夫だと、都合よく解釈してしまっているのでしょう。交際する気がない男子の家からは、心を鬼にして帰るしかない!泊まるとややこしいことになる。帰るのが面倒になりそうだなって日は、鍋パはじまるまえにアラームかけちゃうとか。近くに住んでる女友達に泊めてもらうよう段取りしておく。他の策を練るのが賢い女です。遊びの時間をダラダラ延長できちゃうのも、学生の醍醐味ではありますが、翌日に面接がある時には帰らないとダメ。帰るのが面倒という弱い気持ちが、仲良しグループも、翌日の予定も、企業からの信用までもをゼロにしてしまう。ああ、もったいなさすぎです。性感染症うつされたりしたらもっと友情壊れますもん。「絶対するわけないじゃんと思う男友達の家に泊まってしてしまった女性は星の数。セーブできなくなるのが青春なのだ。あとから後悔することになるので、泊まっちゃだめよ。友達レスになっちまう」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©PhotoAlto/Frederic Cirou/Gettyimages三松真由美
2023年02月23日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、彼と同棲中の27歳女性。これまで彼とのケンカは一度もなかったが、年末年始、彼の実家に帰省するときに…!?三松先生が、長続きカップルにみる、ずっとラブラブでいられる秘訣を教えてくれます。奈々瀬(27)ケンカレスの仲良しカップルも要注意!年末年始にケンカ勃発ってよくあるぞ【レスなひとびと】vol. 191「ななちゃんたちは、普段ケンカする?同棲してたら家事のことでもめたりするっしょ」「えっ、あんまりしないな。一史くん、おおらかだし」「ななちゃんも穏やかだもんね〜。いいなぁ」友達と集まったときの定番「パートナーとケンカするかしないかトーク」。奈々瀬はいっつも「しない」と答える。だって、ほんとにしないから。友達との忘年会を終えて、今年のイベントも残すは「一史の実家に帰省すること」のみ。奈々瀬は、パートナーの実家に行くのは初めて。結婚を見据えて、少しでも一史の両親に気に入ってもらいたい。だから、師走の慌ただしい時期、合間を縫っていろいろと準備を進めてきた。おみやげを買ったり、よそいきのワンピースを新調したり、失礼のないようにマナーブックを読み返したり。そして迎えた、帰省の日。仕事納めのあと、17時の新幹線に乗り、19時半から一史の両親とディナーの予定だ。エンジニアの一史は、いつも在宅勤務。今日は忙しそうだ。一方、午後休を取ったななせは、美容院へ。今晩のディナーにそなえて、髪をトリートメントし、サラサラに整えてもらった。16時。準備万端整ったところで、一史がなんだかバタバタとしている。「大丈夫?16時に上がれるって、言ってたよね」「そうなんだけど、急に障害が起きちゃって」モニターに目を向けた状態でそういわれた。きっと緊急なんだろう。仕方ない、話しかけずに待とう。10分、20分と経ち、だんだん焦ってくる。これじゃあ、遅刻するじゃないか。ディナー、どうなるんだろう。予定変更するなら、早めにご両親に言ったほうがよくないか。…とそのとき、一史が「ふー」と一息つき、パソコンを閉じる。行けるのかな?と思ったら、今度はスマホをポチポチ。えっ、こっちは焦ってるのに、どうして?ご両親との挨拶のために、いろいろ準備して、髪もきれいにしてもらって。でも、遅刻したら全部無駄。印象最悪になっちゃうじゃん。我慢していた奈々瀬が、ぷっつん。「一史、もう今日は行くのやめよっか」「え?なんで?」「だって、まだ終わらないんでしょ」「え、このメール返したらいけるよ。だいじょぶだよ。親は待ってくれるよ」「だったら早く言ってよ。こっちは、どれだけ待てばいいのか、わかんなかったんだよ。このままじゃ遅刻だよ。遅刻するくらいなら、行きたくない!」「はぁ」一史のため息が聞こえて、どうしようもなくなって、ノートを投げつけ涙腺崩壊。なんで、このタイミングで喧嘩なんだ。最悪だよ。【三松さんからのコメント】クリスマスから年末年始は、ワクワク感と同時にパートナーとのケンカが増える時期でもあります。なぜかって?年末年始は特別感が漂います。忙しいながらも、過ごしかたに少なからず期待してしまうものだから。相手との距離を縮めたい、LOVEいっぱいで新年を迎えたい…的な思いが芽生える時期であります。今回のケースは奈々瀬さんが思い描いていた「一史さんの家族とのディナーイメージ」がある。それを一史さんが、台無しにしてしまいそうになった。結婚を意識する女性の繊細な気持ちを彼はわかってくれなかったという展開。仕事の都合であれば、不可抗力。大事なのは、相手の期待や思いに寄りそうことです。一史さんは奈々瀬さんの近くにいて、彼女がいろいろ準備をしてきていたのを知っているはず。まず「せっかく準備してくれていたのに、申し訳ない」という気持ちを伝えてくれればよかったのにね。いるんですよ。周りが見えない男性。彼女の気持ちを「おもんぱかる」ことが苦手な男性。奈々瀬さんは「行きたくない」ではなく、ご両親待たせるなんて不安という気持ちを素直に伝えて、遅刻した場合の挽回方法を一緒に考えてって言えばよかった。ゴネるより、甘えるのが正解。普段ケンカしなくても、緊急時に大ゲンカってことはアルアルなので、日頃からケンカ慣れしとくのもいいでしょう。しょうもないプチケンカのあとのエッチは燃えますからねえ。ケンカレスカップルが幸せとは言えません。反対されるとわかっていても意見を言うのは大事なこと。小さな衝突を乗り越える術を積んだカップルこそ最後に笑いあえるのです。「たまにケンカしようよ!相手を全否定するケンカじゃなくて、愛を感じさせるケンカ。で、そのあとエッチしてみろ。燃えるから」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©LightFieldStudios/Gettyimages文・三松真由美
2023年01月26日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、彼氏いない歴=年齢の31歳女性。意を決して結婚相談所に登録したところ…。三松先生が、最高のパートナーの見つけ方を教えてくれます!美月(31)恋愛レスな31年。母親がうるさいので結婚相談所に登録したけどさ【レスなひとびと】vol. 189「お姉ちゃん達も従姉妹の京夏ちゃんもみんな結婚したし、あとは美月だね」母親の小言にそろそろ飽き飽き。美月はもうすぐ31歳。そりゃ、昭和の時代は結婚してないと「モテない女」とヒソヒソ言われたかもしれんが。母親の言うこともわからんではないので、思い切って結婚相談所に登録した。入会料10万円は痛い。アプリで知人に焦ってると思われたり、ヤリモク男と既婚者にだまされるよりはいいと思って。紹介された人のなかから、美月と同じく金融系の仕事をしている33歳の“沢本正人さん”を選ぶ。派手じゃない塩顔だけど、まじめそう。顔合わせはカフェだった。「いやあ、美月さんみたいな人と出会えると思いませんでした」カフェの帰り道、正人さんが言う。美月は、そうだろうなーと思う。決して自意識過剰なタイプではないけれど、客観的に見て、目鼻立ちが整っているほうだ。それにくわえて、有名私大のW大卒。年収も800万円と、同世代の女性とくらべると、相当いい。「いえ、そんな。正人さんだって、相談所登録者の中ではトップだと思いますよ」そう、正人も優秀だ。国立大頂点ともいえるT大を出て、年に1,300万円稼いでいる。コミュニケーション能力も低くはない。「いやいや。美月さんみたいなきれいな人が、今まで誰とも付き合ったことがないって、びっくりしました」美月は、彼氏いない歴=年齢なのだ。男性に興味がないわけではない。好きな男性芸能人はいる。ただ、男性と手を握ったりキスをしたりしたいかというと…正直、したくない。でも、条件的にみて正人さんよりいい結婚相手候補は、なかなかいないだろう。交際の申し込みに対して、YESと返した。正人さんとのお付き合いはそこそこ順調なまま、3か月経過。母親も友達も、ほっとした顔で言う。母「正人さんみたいなエリートと結婚できたら安泰だよね」友「ハイエンド登録者いるのね。民間相談所にも。投資額の100倍戻った感じじゃない。いや10万倍の価値になるか。生涯年俸をシミュレーションしてみようよ」と。喉元まで出かかったひろゆきセリフ。「それってあなたの感想ですよね」。グッと堪えて笑顔をつくる。果たして、結婚は正しいのだろうか?まず、2週間に一度、予定をブロックされるのがしんどい。いつも通り、友達との旅行や習いごとを楽しみたい。デート中、隙をみて手を握ろうとして挙動不審の仕草もしんどい。ふたりっきりになると、キスをしてきそうでこわい。舌先入れられたら吐くかも。ディナーのあと、ホテルに誘われそうで嫌だ。ペニペニ君なんて入れられたら気絶するかも。さっき、正人さんからは「美月さんのバースデー、このホテルのディナー予約したよ!楽しみ」とLINEがきた。お泊まりになりそうで憂うつ。なんて言おうか悩んでいるうちに、1日2日と経っていき、ついには1週間。正人さんも気まずく思っているのか、特に様子を窺ってこない。このまま、自然消滅かもな。バースデーはまた家族と過ごすことになるけど。でもそのほうが、落ち着くかも。自分の記念日に吐いて気絶するなんて最悪じゃないか。【三松さんからのコメント】美月さん、ムリに恋愛しなくていいのです。周囲に流されちゃダメダメ。友達と出かけたり、習いごとをしたりするのが好きなのですよね。きっと仕事にコミットして、いい評価を得ているだろうし、週末も充実しているのでしょう。恋愛はマストではありません。恋愛レスな人生だって、満たされた人生になりうるはず。他の人の価値観で考えなくてよいのです。正人さんは、二人で過ごすイベントナイトを楽しみにしていたからこそ、残念だったかもしれません。結婚も視野に入れていたはず。でも、3か月間一緒にいたのなら、きっとわかってきたと思います。「美月さんは、触られるのを避けてるな。心の距離も縮まらないな」って。そこで理由があるのか踏み込んで聞いてきたら、関係はもすこし続いていたでしょう。美月さんのなかのOKとNGを、言語化して明確にできれば、対策や折衷案を見つけることもできるからです。だって彼は賢いから。もちろん、話した上で「折衷するのもムリ」となる場合もありますが。“お付き合い>結婚>幸せな家族”の流れが正しいわけではないのです。なんかのCMでありましたが。「そこに愛はあるんか」でしたっけ!あっ、お付き合いしているうちに湧いてくる愛もある。昭和のお見合い婚が証明してるじゃないですか。ただ、触れ合うのが嫌だと思うのは「生理的に無理」ってやつですので、今回はしょうがない。エリート(死語か…)でなくても「くっつきたい」とハートが叫ぶ相手を見つけるほうが将来安泰です。恋愛レスでも、自分が満たされていれば幸せになれます。不安な気持ちがあるのならば、まずは自分のなかの快・不快を見極めることから始めてみて。「恋愛レスのなおし方。なんかの拍子で腕が触れ合ったときキュンする相手こそ、良きパートナーになる。街に出よ。キュンを意識の最上位に置け」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Westend61/Gettyimages©Goran13/Gettyimages文・三松真由美
2023年01月12日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、イケメン彼と釣り合いを取るために整形希望の23歳女性。お金を貯めるべくバイトとパパ活に励むが…。三松先生が、長続きする恋愛の仕方を教えてくれます!くるみ(23)時間レスだからとにかくタイパを意識。でも彼氏にピリピリしてると言われたあ【レスなひとびと】vol. 188くるみはとにかく時間がない。来年の春までに、300万円ためなくちゃいけないからだ。平日の10時から18時までは会社仕事で、平日19時からと土日はパパ活。毎日仕事が終わったら、髪を巻いてメイクをして、ボディラインがクッキリ出る服に着替えて出かける。休む暇なく動いている。リモートOKな会社に入っておいて、本当によかった。くるみはアプリ制作会社の企画職。イマドキっぽい会社だけど、出なくてもいいような会議は、週に何回かある。ただただ画面の前に座っているのは、タイパが悪すぎ。だから、会議のONLINE画面をひらきながらも、カメラとマイクはオフ。ドラマの配信を倍速で流しつつ、パパたちからのLINEを返す。【くるみチャン、今週末はいそがしいかな?】【ひろまささん!連絡くれてうれしい 土曜日の14時から16時まで空いてるよ】とある交際クラブで見つけたパパたちは、お茶やごはんを一緒に食べると、2〜3時間で、1万円〜10万円のおこづかいをくれる。タイパ抜群。クリスマスシーズンは稼ぎ時だ。ボーナスや年末特有のムードで、おサイフの紐がゆるゆる。クリスマス当日はもちろん彼氏とデートだけど、イブやイブイブは、パパたちと2〜3時間刻みのスケジュールを組んである。目標は、2日間で40万円。なぜ春までに稼ごうとしてるかって?くるみには、すっごくかっこいい彼氏サトシがいるからだ。容姿に自信のないくるみは、最初告られた時「詐欺?」と思った。でも交際は順調に1年続き、次の夏、2年記念日のころに、一緒に岐阜の実家に来てほしいと言われた。サトシの実家。つまり親戚や昔からの友人に会うということ。今のままじゃ、絶対「釣り合ってない」って思われちゃう。そう思ったくるみは、ダウンタイムも見込んで、春頃に整形しようと決めたわけ。「ねえ、くるみ。最近ちょっとピリピリしてない?なんかあった?」スタバで、サトシがくるみの顔を覗き込んでくる。「えっ、そうかな」新作のキャラメルラテを飲みながら、パパからのLINEを返していたくるみはギクリとして顔を上げた。“デートでタイパを考えるのは違うでしょ”と自分でも思う。正直、こんなふうにスタバでまったりする2時間で3万円くらい稼げたかもしれないのに…と感じる自分が怖い。「クリスマスも当日しか会えないみたいだし。仕事がたいへんなの?」「いやいや、そんなことないよ。彼氏いない子たちにクリパの予定、無理やり入れられちゃったんだよ」そう返すものの、嘘はやっぱりうしろめたい。サトシもちょっと不満そう。でも、クリスマスの稼ぎ時を逃すのも損だ。ああ、もっと時間がほしい。お金がほしい。きれいな顔がほしい。【三松さんからのコメント】くるみさん、ちょっと的外れなタイムレス問題。彼に本当のことを言わずに、春まで関係がもつのでしょうか。というか、なんのための恋愛?彼と彼の周りの人に「きれいな自分」を見せるだけか。仮に春まで関係が続いたとしても、整形後のダウンタイムはどうする?そのタイミングでまたしばらく会えないとなると、不要な心配をかけるし、いきなりきれいになったくるみさんを見て、彼ははたして喜ぶか。順調に1年、交際しているのですよね。それって、ふたりの釣り合いがとれている、なによりの証拠じゃない。顔がきれいとかいう問題じゃないのでは。いろいろなカップルを見ています。総合的にみて同じ世界観、価値観でないと、長くは続かないように思います。どちらかが相手をリスペクトしながら釣り合うように頑張るカップルもいますが、切磋琢磨したほうが、両方成長していいじゃない。見かけよりも中身ってこと!くるみさんがそれでも整形をしたいのであれば彼にお伝えしてみたらどうか。一度相手に嘘をついてしまうと、嘘が連鎖する。だんだん本音が話せなくなってきて、不信感が生まれます。そして、もしサトシさんがパパ活と整形okだよの場合、これまた考えもの。彼女のパパ活を許す男は、ヒモ男に分類されます。時間がない原因は何?自分はまちがった時間の使い方をしていないか。ゴールで何を目指すかを話し合える男を彼氏にするのが正解です。ちなみに、わたくし、パパ側の方々とも話をしますが「その労力と精力とキャッシュを妻に使え」といいたくなるほどトホホの理由です。「パパ活やバイトで時間レスな皆さん、お金で買えないものに焦点を当てて考えてみて。お金以外で自分を美しくしてくれるものって何だ?ふっふっふ。いつかインスタライブでトークしましょう」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©SDI Productions/Gettyimages©Viktoriya Dikareva/Gettyimages文・三松真由美
2022年12月29日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、バイト仲間に想いを寄せる21歳女性。好きバレのリスクを考えて気持ちを伝えられないでいたが…。三松先生が、ポジティブ思考で本命彼女になれる方法を教えてくれます!由加(21)リスクレスで告白しなかったらバイト友達に先を越される【レスなひとびと】vol. 187「ねえ、彩香ちゃ〜ん。このまえ陸斗くんからこんなLINEきたんすけどっ!」コンビニで深夜バイトをしている彩香は、1個下の由加から、よくバックヤードで恋愛相談をされる。由加が想いを寄せる相手は、2つ年上の陸斗。バンド活動のかたわら、同じコンビニで働いている24歳だ。オーバーサイズのTシャツにくしゃくしゃの黒髪、色つきのサングラス。ちょっと遊び慣れた雰囲気が由加のまわりにはいないタイプで、一目ぼれだったそう。バックヤードで由加のスマホをのぞきこむ。陸斗から来ていたLINEは『来週の日曜日ってなにしてる?』だった。由加がどう返信したところで、用件は「シフト代わってほしい」というお願いだろう。案の定、上がりのときに彩香が聞くと「シフト交代のお願いだったようううう」とシュン顔。「『遊びのお誘いかと思って期待しちゃいました!笑』くらい返せばいいのに」ハンガーに制服をかけながら彩香が言う。「え〜!でもぉ、好きってバレちゃったら、気まずいじゃないすかぁ」と返してくる。由加は、今まで男性とお付き合いをしたことがなく、自分に自信がないらしい。別にそれはいいけれど、グダグダと進展させる気のない恋愛話をいつまでもしてくるのはやめてほしい。「アンタのグダ恋話に付き合ってらんない」と厳しい言葉が出そうになる。1週間後の夜、22時上がりの日。彩香はたまたま、陸斗と帰りが一緒になった。「まだ22時かぁ。彩香さんはこのあと、なにするんすか?」美容師みたいな質問をしてくる陸斗。話すことがないからとりあえず聞いたんだろうなと思いつつ。ふと、由加にしたアドバイスを思い出す。そしてイタズラしてみたくなる。小悪魔魂っていうやつ。「ウフっ。なにもないって言ったら、誘ってくれるんですか?」「えっ、その返し??まさかそんなふうに返してくると思わなかったな」と言いつつも、まんざらでもない様子の陸斗。結局、競合他社のコンビニでストロングゼロを買って、陸斗の部屋へ。おっ、そこそこ片付いてる。掃除好きのバンドマン。ギャップ燃え。「バンドやってると、追っかけの子がいるんじゃない?」「まったく無名だから、まだまだ。モテたいなあ」動画でロックのLIVEを流してお酒を飲んで、酔っ払ったついでにベロチュー。かなり仲よくなってしまった。サングラスはずしてる陸斗ってきれいな横顔。チャラい感じがないじゃないか。彼氏としては結構いいかも!稼ぎはないけど…。ディープなチュウしたってことは、ポジティブに考えると女としてナシではないよね。「陸斗くんって彼女いるの?」「いないよ」「よかった」「よかったってなに?」「え、陸斗くんいいなと思ったから、今度またデートして」とストレートに伝える。陸斗もうれしそうに「水族館行くか!イルカがジャンプするショー見たくね?」と彼氏顔。由加には悪いけど、行動したもんがちだよね。【三松さんからのコメント】彩香さんはどんどんアクションしていって、気持ちいいですね。これまで彼氏候補でなかった男性が、突如浮上してくるってことは恋愛対象が広がったってことです。その対象を広げる技をもっている。「いいひとがいない」「どこに行けば運命の人に会えるの」「マッチアプリはろくなひといない」と暗がりをさまよう、恋愛探し女性は彩香さんを見習おう。しかし由加さんは「私が陸斗くんを好きって知ってたのに、ひどい」となりますね。女子友はなくすかもしれない。まあ、恋って勝負要素を多分に含んでいるし、タイミングも味方するので、このパターンはよしとしましょう。好きバレのリスクをとらずに何もしなかったんだからこうなっても文句は言えない。「陸斗くんが好きなら、本人に真っ向から言え」。由加さんへのアドバイスは、好きなら好きってバレてもいいじゃない。好きという気持ちをわかってもらうことは全然リスクじゃない。むしろ、早めにバレちゃったほうが可能性が広がります。好意は、どんどん匂わせましょう。撃沈したら次を探す。時間は有限だ。とくに20代のモテる時期は。リスクを恐れず、ネクストステップを踏もう。好き好きオーラを感じて、相手がこちらを意識しはじめるなんてこともあるので。由加さんは、彩香さんを恨むより、自己反省をしてポジ志向の恋愛癖をつけてちょうだい。「好きバレリスクを考えてたら、恋愛負けしてしまう。リスクのない恋などないと肝に銘じて、行け行けGO」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Jamie Grill/Gettyimages文・三松真由美
2022年12月22日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、リゾートバイト先で年上イケメンと知り合った21歳女性。ある夜、星空デートに誘われて…。三松先生が、接近してはいけない人の特徴を教えてくれます!花梨(21)バイト先でイケメンと星空鑑賞!いい感じと思ったら、まさか…を盗られてしまう【レスなひとびと】vol. 184花梨は大学生。来週は大学の文化祭だ。3年ぶりにリアル開催らしいけど、サークルに入っていない花梨は、やることナシ。休講中の1週間はヒマだから、旅行にでも行こうと思っていた。でも、ひとりで旅行もなあ…。そんなとき見つけたのが、「リゾートバイト」。観光地のホテルのレストランで住み込みで働くバイトだ。これなら、最後に観光もできるし、お金も稼げる、ひとりでも寂しくない!即座に申し込み&リモート面接。1週間後には、新幹線に乗って移動し、バイト先のホテルのレストランで説明を受けていた。「朝食はバイキングです。お客さまがいらっしゃったら『おはようございます』と挨拶をして、部屋のキーを受け取り、テーブルにご案内してください」仕事内容を説明してくれるのは、ちょっと年上のイケメンの前園さん。お金を稼ぎにきたつもりだったけど、こんな特典ありか。ラッキー。これから1週間一緒にいるんだから、なにかあるかもしれないよね。仕事はレストランのホール係。勤務時間は朝食時間帯の6時半〜10時半までと、夕食時間帯の17時〜21時だ。久しぶりの肉体労働は疲れるけれど、ホテルの温泉は入り放題だし、昼間は好きにしていていい。最高じゃん。3日目の夜の勤務の帰り道。従業員の宿舎に向かっていたとき、「花梨ちゃん!」と名前を呼ばれた。振り返ると、なんと前園さんだ。「お疲れさま。花梨ちゃん、仕事は慣れた?」「はい、おかげさまでだんだん慣れてきました」「さっき酔っぱらってるお客さんに絡まれてたよね。助けにいけなくてごめん」「いっ、いえ、そんな」前園さん、そんなところまで見てくれてるんだ。前園さんはここにきて3か月で、他の人よりベテランっていうのもあるだろうけど。やっぱりうれしい。花梨がちょっと、ぽーっとしていると。「ねえ、ちょっと道を逸れたところに星がきれいなところがあるんだ、見ていかない?」1メートル先も見えないくらい真っ暗な世界。前園さんに連れられて、ふたりで満天の星を眺めた。「き、きれいーーー」星座をあてっこしたりして、うっとりロマンチックナイト。流されてディープキス。そして軽い、おっぱいサワサワ。翌日からも、従業員食堂や勤務中、会うたびに目で合図。花梨の勤務日程が終わったら、ふたりで観光デートの約束もした。途中、スマホを水没させちゃった前園さんにお金を貸してあげたりもした。そして7日目、最終勤務日の朝。職場の仲間がザワついている。「えっ、前園さんが飛んだ?」口々に皆が騒ぐ。「なんか、今朝起きたら荷物ごとなくなってたらしいよ」「給料日のあとだもんな。なんか前園さんって、名前変えて転々としてるらしいよ」「借金やばくて追われてるっぽいね。SNSで検索したら黒噂、出てきたよ」前園さんが、消えた。花梨が貸してあげたお金と一緒に。バイト代をもらっても、これじゃあプラマイゼロ。てか、キスしたり胸さわらせたり、私ってバカじゃん。エッチしなくてよかったー…。【三松さんからのコメント】男女関係だけじゃなくて、人付き合いの基本の基。お金を貸すときは、あげてもいいと決断したときだけです。返してもらっても返してもらえなくても、胸がザワツク関係になるでしょ。リゾートバイト、ふだんとは違う環境、イケメンが自分だけ特別扱い。ドラマみたいな展開に、若い花梨さんが舞い上がってしまうのもわかります。でも、お金の貸し借りはダメ!「電話する用事があるならスマホ貸してあげるから」「パンくらいなら差し入れするから」など、お金を貸す以外の案を、投げかけてみましょう。こちらが貸したがらないのに意地でもお貸してもらう方向に持っていったら、あやしさマックス。スマホも実は水没なんてしていない可能性あり。前園さんに限らず、親の入院費とか、妹の学費など、弱みにつけこむ理由も要注意。お金を返すつもりが彼にあるのなら、きっとまた連絡がくるはず。ウワサが事実なのであれば、LINEはブロックされているはず。1週間ぶんのバイト代が消えてしまうのはツラいですが、人生の勉強代だと思って腹に落とそう。世の中には、よくない理由で他人に近づいてくる人もいるのです。「バイト代レスは人生勉強の学費だと思って。イケメンの甘い言葉に騙されるなよ。星降る夜は特にね!」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©xijian/Gettyimages文・三松真由美
2022年11月24日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、ウォーターサーバーの修理のバイトを始めた22歳男性。ある日、修理に訪れた先のアラフィフ人妻から、ママ活に誘われて…。三松先生のアドバイスは?蓮(22)ひょんなことからママ活!?仕事レスになってもいいかと軽く考えているけど【レスなひとびと】vol. 183「こんにちは。『谷霧の名水』です」インターホン越しに挨拶する蓮。22歳フリーター。もともとはヒョロリとした体型だったけれど、ウォーターサーバーの修理のバイトを始めてからは、重い工具やパーツを持ち運ぶからか、かなり筋肉がついた。端正な顔と相まって、最近では流行りの俳優Tに似ていると言われることもある。「ああ、『谷霧の名水』さん。今開けるわね」ロックを解除してくれたのは、アラフィフマダム。修理依頼のメールには「間宮香織」さんとある。ここは高級住宅街にあるタワーマンションだ。コンシェルジュのいるエントランスを抜けて、エレベーターに乗り、27階を押す。2702号室のチャイムを鳴らしてドアが開くや否や、白くて大きなプードルが飛びついてくる。「あらあら、ごめんなさいね。ダメでしょ、ジェリーちゃん」ふわふわの白スリッパに、膝丈のかわいらしいエプロンを身につけた香織さんが謝る。「い、いえ。大丈夫です。ウォーターサーバーはこちらですね。ちょっと見させてもらいます」ウォーターサーバーの部品を取り外し、修理開始。修理のあいだ、なぜか香織さんは舐めまわすようにこちらを見てくる。「どうかしましたか?」「ううん、お兄さんって、最近学園モノのドラマに出てるあの俳優さんに似てるなぁって。えーっと、Tくん」「いやいや、そんな、芸能人に似てるだなんて」「本当よ。すごくかっこいい。このあと何もないなら、誘いたくなっちゃうくらい」「いやあ」「よかったら、ここに連絡して。もちろん、その時間のぶんのお手当ては渡すから」そう言って香織さんは部屋を出ていった。これって、いわゆるママ活か?連絡したら、一体どうなるんだ。お茶するだけか。それともホテルに行く感じ?手当てって、いくらなんだ。ペット用カメラのレンズがグルンと動いて、蓮を写す。まずいまずい、旦那さんにバレたらアウトっしょ。そう思ったはずなのに。蓮は、興味本位で香織さんに連絡してしまっていた。年はかなり上だけどきれいだし、好みのタイプだったのもある。いい匂いがしたし。「蓮くん、連絡くれてうれしいわ。駅近くのカフェでお茶しましょう。お手当は、まずは0.5でどうかな?」0.5…。5000円ということだろうか。正直、今のバイトするよりも、香織さんとお茶して5000円もらうほうがずっといい。エッチまでしたら、いくらなんだろ。アラフィフ女性って、どんなカラダをしてるんだ。おっぱいがちょっとたれてるってほんとかな。見てみたいな。妄想膨らみまくり。もしバレたら、解雇はまちがいなし。しかし…仕事レスになったとしても、最近の蓮はモテる。また別の人を相手に「ママ活」すればいいっしょ。そんなふうに考え始める蓮であった。【三松さんからのコメント】まずい。こういう考えを持つと、アンハッピーを呼び寄せてしまう。これからの人生が水浸しになってもいいのか!蓮さん、バレて失うのは、仕事だけはありません。社会的信用もお金も。そして倫理観がぐらついていることを周囲に見透かされる。ひとが離れてゆくぞ。「ママ活」というポップな言葉がよくないですよね。客観的に見たら、不倫。夫に見つかったら、職場に通報されるだけではなく、裁判に持ち込まれる可能性だってある。しかも、相手は富裕層系。裁判にかかる費用なんて痛くもかゆくもなく、いい弁護士だってつけてくるでしょう。蓮さんの勝ち目はなし。香織さんと何をしているかにもよりますが、何百万円の慰謝料を請求されることだってありえる。そういうリスクを覚悟した上で行動をしてね。ただ「いろいろな人との疑似恋愛を楽しみたい」という憧れだけなら、ホストに転職して、てっぺん目指すほうがいいかもしれない。楽なほう、楽なほうに流されていくと、気づいたら取り返しのつかないことになってしまうのです。モテ男たち、気をつけて。「今より楽して稼げる仕事というフレーズには気をつけよう。一歩間違えると、永遠に仕事レスの情けないオトナになってしまう」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©monzenmachi/Gettyimages文・三松真由美
2022年11月17日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、SNSのファッション投稿がきっかけでアパレルブランドのディレクターを務める22歳女性。ひょんなことからある発言をして炎上してしまい…。三松先生が絶対に言ってはいけない、人を傷つけるNGワード、表現を教えてくれます。しおり(22)“整形レス”をよしとする調子こき女。「整形なんてありえない」と言ったら恋も炎上【レスなひとびと】vol. 181しおりはアパレルブランドのディレクター。もともと目指していたわけじゃなかったけれど、SNSで自撮りや服やアクセサリーをアップするうちに気がつけばこうなっていた。一般人ながら、写真をアップするたびにプチバズで、フォロワーは5.7万人。今日は新作のチェックのセットアップの写真を撮るため、彼氏の俊哉と汐留のイタリア街に来た。俊哉は、彼氏兼、しおりのカメラマン。ふだんのお出かけでも何気ないスナップを撮りまくってくれるし、新作お洋服が出るたびに撮影してくれるいいパートナーだ。「しおり、いいねー。めっちゃかわいい、いいよ。次ちょっとしゃがんで目線こっちちょうだい」イタリアっぽい雰囲気のあるビル街で、しゃがみこむ。少しだけ挑戦的な目で女優ぶったりする。街で撮影していると、いろんな人がこっちを見る。でも大丈夫。しおりは、見てくるどんな人よりも、自分が一番キレイだと自信があるんだから。帰宅後、俊哉に写真をリタッチしてもらって、次々アップしていく。みるみるコメントが増加。「かわいすぎ。しおりさんしか勝たん。絶対買います」「こんなふうになりたすぎる人生だった…」次々にポジティブコメント。丁寧にリプライをしていく。「ありがとう、ミチランちゃんも似合うと思うので、ぜひ」「あこがれだなんて、ありがたすぎる涙」などなど、いたって謙虚をよそおう戦略。でも、俊哉には本音をぽろり。「リプライしてきたこの子、ありえないくらい整形顔でびびる。見てよ、これ」「どれどれ。ああ、ちょっと不自然かもな」「いや〜、わたし整形とかせずのこの顔で、ほんっとよかった。正直、ずいぶん整形ってメジャーになったけど、それでもやっぱりちょっと引くよね。いや、肌のレーザーくらいだったらいいけどさ」「そうかもねぇ…」しおりにはずっとだまっていたけれど、俊哉は鼻をちょっと整形していた。しおりのことは好きだけど、時々ある「整形レス至上主義」な発言は、ちょっと…というかかなり傷ついていた。3か月後、結局一緒にいるのがつらくなった。しおりは、顔立ちのことで無意識にマウントを取る女なんだと今更ながら納得。残念な気持ちが膨らんできたのだ。置き手紙をして別れた。「僕の鼻」のこともちゃんと書いて。翌日、しおりのSNSをのぞいて俊哉は驚いた。なんとしおりが俊哉からの手紙をアップしている。「男で整形とかまじびびるわ」と投稿していたのだ!投稿は、批判をあびて大炎上。「ずっとあこがれてたけど、ファン辞めます」といったネガコメントがたくさんついて、アカウントにはまもなく鍵がかけられた。いつかは燃えると思っていたけれど、しおりのブランドは、もう終わりだ。【三松さんからのコメント】しおりさん、自分のお顔立ちを気に入っているのはいいのですが、心ない発言で、彼氏も仕事も信頼も一気に失ってしまいましたね。しおりさんにあこがれている人は「しおりさんみたいにキレイになりたい」「しおりさんを目指そう」っていう健気な気持ちでいたはず。ひとの気持ちを踏みにじるような発言、いけませんよ。人の見た目について、あれこれいうのは絶対NG。今の時代は特に。しおりさんと俊哉さんのように親しい間柄だったとしても、です。コンプレックスのある部分って、パートナーにすら秘密にしていることもあるでしょう。なにが、相手を傷つけるかわかりません。察してあげよう。疲れていたり、人間関係で大きな変化があったりすると、感情がたかぶって余計なことをSNSに書きがちです。一般のかたはインフルエンサーのように、炎上することはないけれど、信用を失ってしまうことは十分ある。感情に任せて投げた文面が、まわりにいる人を傷つけることがないか、万全の注意をしてくださいね。「整形でなりたい自分になってもいいじゃない!ひとの好み、容姿、癖、個性についてダメ出ししちゃだめよ。ただひとつ。彼とのエッチについてはダメなことはダメと言える関係を作ってくれ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Photographer, Basak Gurbuz Derman/Gettyimages文・三松真由美
2022年10月27日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、仕事にまい進し独身生活を謳歌している32歳女性。彼女の人生計画に結婚の二文字は現時点でないが、家庭を持ち子宝にも恵まれた双子の相方の姿を目の当たりにして…。三松先生が「年をとってからエライ目に遭う」生き方を教えてくれます!ユウカ(32歳)結婚願望レス、双子の相方から結婚しろと突っつかれるが【レスなひとびと】vol. 180ユウカとエリカは顔も性格も似ていない双子姉妹だ。エリカは20代で結婚して2人の子どものママ。インスタには平和な子育て三昧の日常をアップしている。そんな投稿を横目に見ながらユウカは「ありえない」とつぶやく。うちら二人とも就活がんばって、それぞれいい会社に就職したのに、エリカったら妊娠したとたん辞めるんだもん。ユウカは健康食品の通販会社で美容系チームをまかされ、ゼリーやジュースの開発にいそしんでいる。仕事が楽しくてしょうがない。自分がかかわった商品の売れ行きが伸びたり、顧客満足度が高いと上司から褒められる。仕事の結果で認められた日は必ず「ご褒美ワイン」で一人乾杯する。もちろんオーガニックワイン。恋愛経験は…ない。エッチ経験は大学1年のとき、ゼミの男子と合宿の勢いで1回ポッキリのお粗末な思い出。すぐに男を好きになり、泣かされているエリカを間近に見てきて反面教師にしていたから。「仕事だけが私を強くしてくれる」と小さな拳をいつも胸の中で握りしめて頑張っている。休日はラノベの世界にひたり、そこそこストレス発散している。つまり私の人生ムッチャ充実!と自分では納得。それなのに、ああそれなのに。たまに実家でエリカファミリーと接触すると虚しさがよぎる。愛くるしい姪っ子たち。孫を抱くときの至福の笑みの両親。エリカがキッチンで洗い物をしているときに駆けつけて「手伝うよ」とエリカの腰に手を回して、ニッコリ微笑むイケメン夫…。「子育てたいへーん」と言いながらも「ユウカも早くこっちの世界来たら?」とマウント取られてるような不穏な空気。なにゆえ、エリカに「フンッ!」と感じてしまう自分がいるのか。仕事でいい調子。ちゃんと稼げてるし、貯金も投資もしている。35歳で家を買う計画も順調。この前、エリカのマンションに行った時、エリカと喧嘩になってしまった。「ユウカ、エッチしてないでしょ。仕事できるってイキがってるけど、エッチしないとお股も心も砂漠化するんよ。ユウカ見てると怖いお局さまになりそうで心配。後輩にやさしく接してるん?」「はあ?ふざけんなよ。あんたが、男に泣かされまくってたから、あんたみたいになりたくないって思って生きてきたんよ。私のエッチの心配なんかせんでええわ」結婚なんかするもんか。仕事が私の一生の恋人なんだ。胸の中の砂時計。白い砂がサラサラと乾いた音を立てて落ちてゆく。【三松さんからのコメント】人口問題研究所の調査で「結婚願望なし」の割合は男性17.3%、女性14.6%で過去最高というニュースが流れてきました。さらに日本結婚推進協会のアラサー世代調査では、200人中、結婚願望があるひとは67%。つまり3割以上は結婚願望なしです。Z世代に関しても結婚を考えているひとは67.9%。既婚者を除いても2割強は結婚願望レス。2割強の未婚者が「結婚なんて考えてない」って事実、特に問題することか?はい。そのとおり。結婚するかしないかは自由です。お国としては少子化が進行するからまずいかもしれないが。しかし、人の心は移ろいやすいもの。今は「結婚願望レス」でも2年後にムチャいい男(女)が出現して「絶対結婚する!」とエンジン全開になることもある。結婚意識調査結果に一喜一憂する必要はありませぬ。ユウカさんも双子の相方と真逆の人生を歩んでいますが、この先の心境変化で大恋愛の可能性も想定内です。エリカさん夫婦がセックスレスになって離婚する将来も想定内。恋愛も結婚も離婚もセックスレスも、すべて視野に入れて『未来を生きる力』を今こそ蓄えていきましょうぞ。ただし、性に重きを置く私の意見としては「エッチはマスト」です。不倫やセフレは薦めないが、ひとりエッチでも女風でもいいので「おのれの性の自立」は絶対にしておかないと年をとってからエライ目に遭います。エリカさんの意見は一理ある。「結婚願望レスのみなさん、それは個人の未来設計なので問題なしですが、セックスレスはあかん!!!そこは挽回してくれ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Oliver Rossi/Gettyimages文・三松真由美
2022年10月20日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、ドラマみたいな出会いを経てハイスペック彼と交際中の24歳女性。いつものように濃厚デートを楽しむが、彼から突然別れを切り出されて…。三松先生が指摘する、彼女の問題点とは?早紀(24)うまくいってたハズの彼から急に「冷めた」って。それって教養レスなせいかもじゃん【レスなひとびと】vol. 179カフェ店員の早紀には、3つ上の彼氏がいる。カフェが入っている高層ビルの25階で働くリンジ。ネイビーのスーツとブラックコーヒーがよく似合う自慢の彼氏。出会いはドラマみたいだった。「よくお店にくるあの人、かっこいいよね〜!」とお店のみんなでウワサしていたら、ある日、彼が早紀にコッソリ連絡先を渡してきたのだ。リンジは早紀に一目ぼれだと言う。どストライクのタイプだって。毎日ちゃんとメイクして出勤しておいてよかった!付き合って3か月の今日は、リンジと代々木公園でピクニックデート。ミニスカート&ふわふわニットのコーデと、ロングの花柄ワンピースとで迷って、リンジにLINE。「今日のデートの服、どっちがいいかなあ?」「どっちもかわいい。でも今日は寝転がったりするだろうから、ロングワンピのほうがいいんじゃない?」「うーん、でもミニのほうが可愛くない?やっぱミニにしよ」結局、ミニのコーデで代々木公園へ。スタバで秋限定のマロンのフラペチーノとホットティー、根菜サラダラップとマドレーヌを買って、持ってきたレジャーシートの上でおしゃべり。「紅茶にマドレーヌひたして食べてみようかな」と言い出すリンジ。「えっ何言ってんの!ばーか!やめなよ、おいしくないよ」と言って笑った。時々ちょっとよくわからない冗談も言うけれど、それを差し引いてもリンジはかっこよくてやさしい。寝転がるときは、スカートが短いのを心配して、自分が着ていたジャケットをかけてくれたし。少し寒くなってきたので、リンジのマンションへ。後ろから抱きつかれて、夕寝。でもまだ眠くなくて、スマホをいじいじ。ふと画面に映った二人がいい感じで、寝ている光景。自撮りしとこう。幸せすぎる自分を自慢したくなる。「ハダカのイケメンに抱きしめられているアタシ、いい感じ」と思って、インスタのストーリーに勢い余って投稿。すると、後ろでリンジがモゾモゾ。リンジがスマホを見ていたのだ。はぁ、と大きなため息が聞こえて、腕がほどかれる。「やっぱり早紀といると疲れるわ。ありえないことするね。ずっと思ってたけど。今日で終わり」え?なんで?なんで?わたしたち、うまくいってるよね?【三松さんからのコメント】せっかくお互い一目ぼれという運命的な出会いを果たしたにもかかわらず、もったいない。早紀さんが気づいていないだけで、リンジさんをけっこううんざりさせてしまっていたんです。洋服はTPOをふまえるべきだし、紅茶とマドレーヌはプルーストの『失われた時を求めて』やフランス人の習慣の話をしていたのかもしれません。そしてSNSに無許可で恋人のハダカを乗せるのは100%マナー違反。一つひとつは小さいことですが、積み重なった時のストレスは相当だったでしょう。「これがずっと続くとなるとしんどいな」と別れを切り出されるのもうなずけます。いくら惹かれあっても、教養や常識感の差が大きすぎると長く一緒にはいられない。教養とは、相手の気持ちを想像する力も含まれる。知らないことがあったとしても、相手の発言の意図をたずねるなどすれば、歩み寄っていけるはず。今の時代、わかんないことはスマホくんが秒で答えてくれるしね。相手に追いつきたくて、本を読んだり、ニュースを深読みしたりする原動力が湧くとなおさらいいです。NewsPicsにコメント入れたくなったりして。「教養」と聞いてドキッとしたみなさん。読書の秋、まず腰を据えて本や漫画を読み、いろいろな登場人物の気持ちに思いを馳せるのはいかがでしょう。「お勉強苦手でも、賢い彼ができたら彼のステージに合わせるようギアチェンジすればよし。恋の効果はおそるべし。学習意欲を目覚めさせてくれる」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©PhotoAlto/Frederic Cirou/Gettyimages文・三松真由美
2022年10月13日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、マッチングアプリで彼女を作ろうと試みるも、ことごとく撃沈している26歳男性。モテないのはお金のせい、と嘆くが…。三松先生が恋愛成就に絶対必要なことと、ラブラブが長続きする秘訣を教えてくれます!達也(26)年中お金レス。モテないのはお金がないせいかよ【レスなひとびと】vol. 17826歳の達也は、有料マッチングアプリを始めて半年。すぐ彼女を作って退会してやる、と思っていたものの思う通りにいかない。確かに、これといってアピールポイントがない。身長も学力もルックスも平均値、いや、平均よりちょっと下かも。だからこそ、マッチした女性とはうまくいくよう努力している。旬の店を予約してちゃんとおごっている。正直、デートのたびに1万円ほどの出費はきつい。月の手取り20万円の達也には、月2回のデートがやっとだ。アプリの利用料だってバカにならない。サブスクシステムなんて誰が作ったんだ。くっそー、いくらお金を積めば彼女できる?土曜日「二度目ましてデート」の杏子ちゃんに会う。杏子ちゃんは、胸下で切り替えのチェックのワンピースを着てきた。大きな胸が強調されていて、かなりエロい。こんな服着てくるってことは、もしかして向こうもその気ありか。ドクンドクドクンと鼓動と共に熱味を帯びるアソコをなんとか肘で抑え込み、買っておいたプレゼントを渡す。「初めましてデート」がいい感じだったから、もう一押しするための戦略プレゼント。「杏子ちゃん、このまえ欲しいって言ってた、『ジョー マローン』の香水。お店で試してみたら、ほんとに杏子ちゃんのイメージにぴったりで。つけてほしいなって思って」「えっありがとう!ほしかったんだけど、ちょっと高くてしぶってたから、すごくうれしい。大事に使うね」めちゃくちゃ喜んでくれて、大成功。1万円投資してよかった…と思いきや。会話が進むなかでわかった。杏子ちゃんの誕生日は再来週だと。ど、どうしよう、これよりいいプレゼント、準備しないと。ミスった。ついにきた、杏子ちゃんの誕生日デート。でも、家賃がヤバすぎて、予約できたのは地元のチェーンの焼き鳥屋さん。ひとまず用意した2000円くらいの入浴剤セットを渡す。杏子ちゃんのワンピースは、この前よりさらにかわいいツイードのミニワンピ。髪型もフワッフワ。地元焼き鳥屋さんなんて似合わない都会系ファッション。マジかわいい。でも「かわいい」なんて恥ずかしくて言えない。「こんな安いお店でごめん、家賃がギリギリで」も言いたい。でも、言ったらお金ないのがバレる。帰り際、杏子ちゃんは言った。「やっぱ達也くんにとって私、そんな大事な存在じゃないよね。無理して誕生日、一緒にいてくれてありがとね。じゃ、また」あっさり改札に消えていった。しかも小走りで振り向きもせず。杏子ちゃんの背中が「時間無駄にしたわ。ムカつく」と言ってるように見えた。ああ、杏子ちゃん。俺にお金がないせいで、引き止められなかった。撃沈。来月もアプリにお金を引き落とされる。【三松さんからのコメント】達也さん。「お金があればモテる」と勘違いしていますね。そりゃあ、ないよりはあったほうがいいけど。でも、お金がなくても彼女ができてるメンズもいっぱいいるでしょう。大事なのはお金の使いかた。額じゃない。「あなたのことを気にかけていますよ」「大切に思っていますよ」という姿勢をどれだけ相手にアピれるかです。金欠ウィークであれば、散歩デートでもいい。ブランケットを持ち歩き、ベンチで肌寒そうにしている彼女にそっと差し出す。自販機であったかいココアを買ってくる。ベンチに横並びで座って、盛り上がる話題を惜しみなく出してゆく。女性がほっこりして、キャラキャラ笑ってくれれば勝算あり。財力以外にも、アピールできるってことに気づいて。「体力あるから、会いたいって言ってくれたらすぐ走って行くよ」でもいいし。「筋トレしてるからお姫さま抱っこ10分できるよ」と言って、公園で王子様になってみてもいい。「料理得意だから、安い食材でフルコース作らせて」だったり。「整体士になりたいくらいだから肩こりの女性には、1時間無料で肩揉みするよ」でもいい。そして、何より大事なのは言葉がけ!達也さんのデート内容だったとしても、ハートフルな言葉さえあれば結果は変わっていたかもしれない。「かわいいね。その服似合ってる」の一言はもちろん、「杏子ちゃんを喜ばせたくって、無理して香水買って昼飯抜きで1週間過ごした。体脂肪減ってラッキー」とか笑かす。「今日、焼き鳥屋さんになった理由を暴露するね」と物語を作るのも面白い。素直に明るくぶっちゃける。そんな男性が好きな女性はたくさんいます。逆におごってくれるかもしれないよ。稼ぎが少ないことは、いずればれる。最初無理すると、嘘で固めた関係になり、破綻しやすいのです。そうそう、私の知り合い男子は、都心から電車で1時間エリアに住んでいるのに「白金在住港区男子」と最初のデートで嘘ついてしまい、無理無理の冷や汗展開になってあえなく撃沈。変なプライドを持たず「真実の俺」を知ってもらおう。「喜ばせたい気持ちはずっとある。だって好きだから」と直球投げるほうが潔くて高感度アップ。「お金レス男子は結婚対象外と思う女性はもちろんいる。でもね、今はショボいけど、彼が頭角現して稼げる男になるよう成長させてみせるというアゲマン志向女子のほうが、結婚してからはラブが持続する傾向あり」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©DjelicS/Gettyimages©The Good Brigade/Gettyimages文・三松真由美
2022年09月29日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、復縁したいと密かに思っていた元彼に、ある日突然呼び出された25歳女性。彼女を待ち受けていたのは…?三松先生が別れて大正解の男性の特徴と、大人女性のあるべき姿を教えてくれます!玖瑠実(23)元彼の結婚報告に、なぜか喪失感。「元彼レス」なんて言葉あるのか?【レスなひとびと】vol. 177金木犀の香りがして、ちょっと思い出してしまった。3年前付き合っていた秀治のこと。専門学校時代、よく授業後にバイクで迎えにきてくれた秀治。寒くないように、玖瑠実用の上着とレッグウォーマーをいつも持ってきてくれてたっけ。なんだか少女漫画みたいでよかったな…なんて。その夜、玖瑠実はある夢を見た。秀治とめちゃくちゃエッチなキスをする夢。煙草の匂いがするキス。尾崎の歌の歌詞みたいなボロボロのアパートの軋むベッドの上で。「ねえ玖瑠実、口開けて、舌出して」「ん…っ」妙にリアルで、翌朝はちょっぴりやましい気持ち。でもスマホを見たら、そんな気持ちはふっとんだ。なんと、秀治からLINEが来ているではないか。「玖瑠実、今日ちょっと会えない?話したいことあってさ」別れてから一度も会ってないのに、一体今頃何の話?その日、仕事は全然手につかない。PCの前でボー…。だって、あんな夢を見たあとで、秀治から連絡がくるんだもん。しかも会いたいって。タイミングよすぎる。復縁の香りプンプン。ちょっぴり期待。19時。待ち合わせの荻窪のカフェ。「おー、玖瑠実。元気だった?」はっちゃけた笑顔。低音ボイス。懐かしくて思わず顔がほころぶ。「うん、元気だったよ」ソーダを飲みながら最近の仕事の話やら、共通の友達のウワサ話やら。会話は弾み、なかなか本題に入らない。もう、早く言いたいことがあるなら言ってよ。玖瑠実はしびれを切らして尋ねた。「ねえ、そんで話したいことって?」「えーっと」と口ごもったあと、彼はスルっと早口で言う。「来月、結婚することになったんだ」えっ。思考停止状態のまま、反射的に返す。「そうなんだ、おめでとう」そのあと、落ち着いてから「どこで会った人?」「どんな人?」と相手の情報を聞き出すも、なんだかすごく喪失感。いったん別れた元カレなんだから、今さら喪失感ってのもおかしな話だが。なんで別れたかって思い出してみる。お互いバイトに熱心で、すれ違いが多かったからだ。たいした理由じゃないから、よけい悔しい。復縁したいとずっと思ってた。秀治の目が見れなくなって、会話も途切れ、解散の流れに。こんな気持ちになるのは、一体なぜだ。玖瑠実にはまだシン彼氏ができてないのに、先に結婚しちゃうからか。玖瑠実と付き合っていたときには、結婚の話なんて、一度も出なかった。玖瑠実と比べて、ずっときれいで聡明な女性なのだろうか。ああ、なんだか自信もなくなってくる。帰り道、秀治からLINEがくる。「今日はありがと。ってか、今度は3人で会おうよ。玖瑠実の話を彼女にしたら、会いたいってうるさくてさ」「会うか!バカ!」なんだかバカにされた気分。【三松さんからのコメント】元カレの結婚にモヤる女性、玖瑠実さん。嫌いになって別れたわけでないなら、そりゃ寂しいですね。未練の有無にかかわらず、一度は愛した人。自分より先の結婚報告に傷つくのは、自然なことです。ショックを受けている自分に驚くかもしれませんが、気にしなくって大丈夫。そして、自信をなくす必要もナシ!元カレの結婚相手と自分を比べて、落ち込んじゃだめ。結婚はタイミング。玖瑠実さんのほうが劣っているなんてことはないので安心して。思考停止状態でも「おめでとう」と言えたから立派じゃないですか。そこで、ソーダを彼の頭にぶっかけて「うちより先に結婚すんなよ!」と叫ぶ見苦しい状況は避けたい。とは言えですよ、呼び出してまで結婚報告をする秀治さんもどうなのか。報告したいだけなら、LINEで済む話。もしかしたら、秀治さんのほうに「結婚前に元カノともう一回やっとくか」なんて下心があったのかもしれない。そして、挙げ句の果てに「彼女と会ってほしい」。これはないわ。会ったところで玖瑠実さんに何のメリットがあるのか。婚約者に元カノの話をするのも残念な男です。やっぱり自分の都合しか考えていないダメ男です。逃した魚は全然大きくない。秀治さんとは別れて正解というのが私のジャッジ。元彼レスで、落ち込む必要ナシです。次、いきましょう。次!「元彼レスという言葉はありません。元彼にシン彼女ができようが結婚しようが、喪失感なんて感じるなかれ。祝福の余裕をかますのが大人のオンナ完成形」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©DjelicS/Gettyimages文・三松真由美
2022年09月22日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、仕事漬けの日々で心身ともに疲労困憊の25歳女性。見かねた彼が提案してくれたのは…?三松先生が「休むこと」の重要性と、忙しくてもできる新しい休息方法を教えてくれます!チヨリ(25)休暇レスで体も心もくたくたに。ワーケーションでリフレッシュ!【レスなひとびと】vol. 176(うー、肩こりヤバいし、目がショボショボする…)チヨリの仕事はプログラマー。目を酷使するし、首と背中がガチゴチ。最近は特にいそがしく休みもとれない。彼氏の涼馬とも、近所でのゴハンデートが限界だ。エッチなんてまったくできてないし。涼馬は締め切りをかかえるチヨリを気遣って、その件には触れない。在宅勤務終了後、目がショボショボなのに、またスマホを見てしまう。明日は1日お休みだけど、1日じゃ遠出もできない。結局家で、終わらなかったぶんの仕事をしたり、YouTubeを見たりして過ごすんだ。(こんなに仕事ばっかりの毎日、嫌だ〜〜〜!でも、仕事全然終わらないし。てか間に合うのか?納期迫ってるぞ)翌週、涼馬からLINEが送られてきた。「ねえ、ちよちゃん。在宅勤務なんだったら、気分変えてワーケーションしてみない?うちの会社は手当出るんだよ」添付されているURLを開くと、オーシャンビューのお部屋の写真!広いデスクとWi-Fi、プチ露天風呂もついている。夜はふたりで一緒に入って、海を眺めながらまったりできそうだ。「行きたい!」うちは手当出ないけど、1日くらいならいいだろう。1か月後、早朝6時。車で涼馬が迎えにきてくれた。パソコンと1泊分の着替えを入れて、出発。普通の平日なのに、旅行みたいでワクワク。3時間後には到着し、いつも通り9時半に始業。部屋は、ほっこり落ち着く無垢の木の内装で、海を感じさせるロイヤルブルーのカーテンやソファがすてき。そして何より、窓からはホンモノの海。仕事の合間に顔を上げるだけで、癒される…。何より仕事がはかどる。気分変わると、脳がスッキリするみたい。「お昼は海鮮丼、テイクアウトしてくるよ」ランチは、涼馬が車で買ってきてくれた海鮮丼。海を見ながら食べれば、たった1時間の昼休みが最高のリフレッシュタイムになった。午後は超集中して、あんまり顔も上げなかったけれど、なんとか21時に終業。納期に間に合いそう。21時に終わったら、ふだんはどこにも行けない。でも、今日はお部屋の露天風呂で涼馬と乾杯できるんだ。「ちよちゃん、肩凝ってるでしょ。ちょっとこっちきて、マッサージしてあげる」湯船のなかで、涼馬がチヨリの後ろに回って、肩を揉み始める。温泉のとろっとした湯質と相まって、なんだかちょっとエッチ。仕事でガチガチだった心とカラダがほぐれるにつれて、久しぶりにそういう気分になってきた。涼馬が満面の笑みで後ろから抱きついてくる。「うれしい。チヨちゃん、最近ずっと仕事がんばりすぎてて、心ここにあらずだったから。リラックスした顔、久しぶりに見られて安心した。大好き」「わたしも大好き。今日は連れてきてくれて、ありがとね」リフレッシュできたし、仕事できたし。気分転換って大事なのね。【三松さんからのコメント】チヨリさんは、仕事のことで頭がいっぱい。そうなると急に「休みをとって旅行に行こう」なんて発想はできない。そこでワーケーション!がんばりやさんな彼女を理解して、上手に日常からエスケープさせてあげられた涼馬さん、すばらしい彼ね。在宅勤務=家が職場。コロナで外出を控えなくちゃの現状もありますが、休日もずっと家にこもりきりだと、気持ちの切り替えもしづらいですよね。たまには、自然に触れて心と体を休めることも大切。仕事モードが切り替わって、パートナーとのコミュニケーション&スキンシップも楽しめるようになります。チヨリさんはこれを機に、ワーケーションと旅行をくっつけて、勇気を出して有休申請をしたそうです。みなさんのなかには、夏季休暇が取れるはずなのに、まだ申請していない人もいるのでは?休みナシで働くと、やっぱり無理がたたって、回復に時間がかかることになってしまいます。仕事の効率も落ちます。「休暇レスで、疲労困憊のあなた。休暇レスはセックスレスを牽引する。セクシー気分を思い出すためにも休暇を取ろう」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Tim Robberts/Gettyimages文・三松真由美
2022年09月15日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、月経痛が酷い31歳女性。さんざん悩んでピルを服用し始めた彼女に、彼が言った衝撃的なセリフとは…。三松先生が、付き合うと後悔するダメ彼の特徴を教えてくれます。みつほ(31歳)月経痛レスなカラダを手に入れたのは、自分のためなのに!【レスなひとびと】vol. 174「は〜。なんで毎月出血するんだ。ほんっと、憂うつになる」トイレでみつほはため息をつく。なんで望みもしないのに毎月毎月、血が出てくるんだろ。腹痛も腰痛も頭痛もひどいし、気分は落ち込む。下着の洗濯も大変だし、寝る時シーツ汚したこともあるし。デートのとき、臭いも気になるし。本当に嫌なことしかない。<生理なくす>や<子宮いらない>と検索もしたこともある。あまりに生理痛がつらいので、ピルをもらおうと婦人科に行き検査を受けた。検査結果に異常はなかったけれど、血圧の関係で血栓のリスクが高く、普通のピルは処方できないと言われる。どうしようもないのか…とため息。そのあと比較的血栓のリスクが低い「ミニピル」というのがあると説明を受けた。服用で、生理がなくなる人もいるのだという。処方してもらえるピルは病院によっていろいろあるらしいけれど。みつほは速攻で決断。「それにします」さっそく、服用開始。最初こそ不正出血があったが、しばらくすると、嘘みたいに生理痛はなくなった。もともと自分のカラダの管理は自分でしたいタイプ。だから彼氏の淳には、ピルを服用しはじめたことを言うつもりがなかった。でもある日、あまりにもうれしくて、言ってしまった。「最近ピル飲み始めたら、生理がなくなってさ。いや、ほんと楽だわ」「えっ、そうなんだ、知らなかった」最初こそ淳はそう言ったものの。数日後、淳の家。抱き合っていると、淳がみつほの顔色をうかがうようにして、聞いてきた。「ねえ、ピル飲み始めたってことは、付けないでしていいってこと?俺、うれしい」その瞬間、なんだか目の前の淳がめちゃくちゃアホな生き物に見えてしまった。みつほは、毎月の憂うつに真剣に悩み、それを少しでも軽減するためにピルを服用しはじめた。それなのに淳は、みつほがピルを飲み始めたのをラッキーだと思っている。そのうえ、なかば自分のためだと喜んでいるように見える。散々悩んで、勉強して、クリニックを検索して。しかもミニピルは規則正しく飲まないとと釘を刺された。手間をかけて、お金を払って、飲む時間を気にするストレスも増えた…なにも考えていない淳がそれに“タダ乗り”しようとしてくる。なんなんだ、こいつは一体。最初の「えっ、そうなんだ、知らなかった」は百歩譲って許す。ピルについて、知識として知らなかったのかもしれないから。でも、そのあと数日あったはずだ。ピルについて調べる時間だってある。本当にみつほのことを大切に思っているのであれば、そうするだろう。そして、次のデートで話題にあげるならば、まず「なぜピルを飲み始めたのか」と聞くべきじゃないか。「あんたのためじゃないから」驚くほど、冷たい声が出た。服を着て、淳の家を出る。一瞬で彼氏レスになった。でも、淳みたいな彼氏なら、いないほうがしあわせなんじゃね?【三松さんからのコメント】みつほさん、別れて正解です。花まる選択肢。パートナーとは、お互いが笑顔で健康でいられるよう意思疎通しておくのが理想よ。相手のカラダ、健康状態、メンタルのことを気にかけず、自分のメリットばかりを考える淳さんとは、付き合い続けてもいずれ疲れてしまうでしょう。日本では、ピルを服用している女性は全体の2.9パーセントと言われています。おそらく増えていくことでしょう。フェムテックの波が到来してきています。フェムテックとは、女性の健康とテクノロジーをかけ合わせた言葉で、女性特有の悩み、まさに月経痛やPMS、妊娠、SEXのトラブルについて改善予防しようとする環境を整えようという動き。男性の皆さんは、月経痛や不妊問題、ピルについての基礎的なことを知っておく必要があります。月経があまりにつらいときは、ガマンせず婦人科を受診してください。みつほさんは幸い、異常がありませんでしたが、病気が見つかって治療や手術をした女性の話はたくさん聞いています。自分のカラダなのに、思うようにいかないことは多いですよね。痛みや、ブルーな気分はコントロールできないものです。きちんと向き合って、どうにか改善しようとするみつほさんは素敵です。次に出会う人は、そんなみつほさんをきちんと大切にする、フェムテックのことも一緒に学んでくれる素敵なパートナーでありますように!三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©EmirMemedovski/Gettyimages文・三松真由美
2022年08月25日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、ノルマを達成できず苦悩する23歳歌舞伎町ホスト。考えた末、会社員と偽り、マッチングアプリで女性と会い…。三松先生がマッチングアプリの実態を教えてくれます!尚彦(23歳)名前レスなら何しても平気っしょ!と思っていたら、仕事レスに【レスなひとびと】vol. 172尚彦は歌舞伎町のホストだ。コロナ真っ最中のときはマジやばかったが、最近は持ち直してきたところ。「やっべ、これじゃ売り掛けぶん回収できないじゃん」お客さんのカナからの「来月まで支払い待って」のLINEを見て、焦った声でつぶやく。「来月はバースデーイベントあるし。集客ノルマ、守れなきゃ罰金じゃんよ。新規も呼ばなきゃやばいって」何時間も頭をひねって考えた末、いいことを思いつく。まず会社員を装い、マッチングアプリに登録。マッチした女性とデート。仲良くなったところで、「実はちょっと家族が病気でお金なくて。副業でホストしてるんだよね」とホストクラブに誘う。一見手間がかかりそうだけど、マッチングアプリで女性を探す時に、ハマってくれそうな人に絞ると案外イケる。ちょっと寂しがりっぽかったり、アイドル好きだったりで、趣味にガンガンお金を使うタイプが狙い目だ。源氏名は“夕暮ナギサ”。本名は尚彦だから、LINEの登録名はN。マッチングアプリでは直人と名乗って、数名の女の子を狙う。プロフィールなんて「一緒に楽しい時間を過ごしたいです」と書いておけばOK。職業柄、飲みものがなくなる前に注文を聞いたり、ドアをあけてあげたり、女の子がいなくなるまでしっかり見送ったりを当たりまえにするから、簡単にモテた。楽勝楽勝。店にお客さんは増え、これならしばらくは安心して過ごせる。ある日、先輩から変なツイートを見せられた。「このNって奴、ナギサじゃね?」と。見てみると、アプリからホストクラブに誘導した女性のうちのひとり、*Mika*とのLINEのトーク履歴が晒されている。<マッチアプリにいる、このNって男には要注意。会社員のふりして近づいてくるけど、実はナギサって名前でホストしてる。仲良くなると、頻繁に店に誘ってくる。女を金づるとしか思っていない最悪クソ男>「うっ。まあ、もうミカは切るんで、大丈夫です」と先輩には言ったものの。ツイートはバズり、やがてこんなリプライが。<え!この直人って人、アタシも会いました!めっちゃ美形だし、おしぼり三角に折り出すし、なんか怪しいとは思ってたんですけど。笑〇〇って店の、夕暮ナギサですよね?>やば、店名まで書かれてる。宣材写真やアプリ、LINEのアイコンまで晒されてるし。「ナギサ、ちょっといい?」翌日の閉店後、店長に呼ばれる。「こういうこと書かれちゃうと、お店のイメージも下がるし迷惑なんだよ。マナー違反だろ。罰金わかってるな。お客さんが来てモメはじめたら困るし、今週木曜で辞めて、別の店に移ってくれ」せっかくいい方法思いついたと思ってたのに、罰金&退店なんて。マジかよ。【三松さんからのコメント】マッチングアプリにホストがいるケース、増えているらしいんです。アプリはまりの女性達からたくさん聞いてます。もともとホスト好きで「仲良くなりたい」「付き合いたい」と思っているのならよいのですが。普通の一般人彼氏が欲しいかたは要注意。職業が「エンタメ系」で、「だいたい新宿にいます」と話していて、夜型の生活をしていたら、疑ってみるべし。一度仲良くなってしまうと、どうしても恋愛発展を期待してしまうものですが、冷静さを忘れないで。そして尚彦さん、名前が仮名であれば、何をしたっていいわけではないぞ。もちろん、仕事では多少の“オトナ嘘”も必要かもしれません。ただ、アプリには真剣に恋人探しをしている人もいます。いずれ修羅場になることは避けられない。呼んだ女性がたまたま一緒のタイミングで店に来てしまったり、真剣交際を迫られごまかしきれなくなったりと。その場を乗り切ってボトル入れてもらっても、神様はお見通し。尚彦さんもお客さんも隠し事なく笑顔でいるほうが、長期的に見て信頼で稼げるはず。飲食接待のお仕事もSDGsを意識しなくちゃ!「アプリでまじめに彼氏探しをする女性達をバカにすんなよ。周囲からの信頼レスで、一生クソ男のレッテル貼られるぜ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©PeopleImages/Gettyimages文・三松真由美
2022年08月11日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、彼から、彼の同僚を交えて河原バーベキューを提案された26歳女性。敏感肌で日焼けが怖い彼女はどう答えれば?三松さんが彼からもっと愛されるコツを教えてくれます!朱莉(26歳)日焼けレスでいたいけれど、彼氏からアウトドアのお誘いが!【レスなひとびと】vol. 171「朱莉ちゃん。今度、会社の同僚が河原でバーベキューしようって言ってるんだけど、どうかな?」付き合い始めたばかりの晴喜からの誘い。提示された日は丸1日空いていた。とっさにこう言ってしまった。「え〜!ちょっと予定、確認するね」バーベキューが嫌なわけではない。朱莉は敏感肌で日焼けが苦手。日光に当たりすぎるとすぐ赤くなり、ひりついてしまう。それに将来、シミやシワになるのも怖い。母親は56歳でシミだらけ。ガチにコンシーラー塗りたくるのを見ている。「ママみたいにはなりたくない!」今までのデートは曇りや雨の日だったり、仕事終わりの夜だから気にしたことはなかった。だから、突然のアウトドア誘いにとまどっていた。河原でバーベキュー。日差しを遮るものなど…ない。だからって、つばの広すぎる帽子やサングラス、UVカットパーカーの完全防備でいくのはどうだろう。晴喜の会社の人も来るというのに、ドン引きされそう。女優気取りのめんどくさい女だって思われたくない。でも、日焼けは困る。10年後、母みたいにシワシミだらけになっていたら「ぶさいく」って思われちゃう。晴喜とは、結婚してからも「きれいだね」って言われていたい。一度、日当たりのいい晴喜の部屋でエッチ突入になったことが。その時は控えめに「ねえ、カーテン閉めて」と言った。たぶん、晴喜は恥ずかしいからだと思っただろう。「ん、そうだね。朱莉ちゃんのカラダ、明るいところでよく見たいけどな」と言って、すぐに閉めてくれた。晴喜には一切話していないけれど、朱莉の家の窓はUVカットフィルムを貼り、遮光1級のカーテンがついている。夏は毎日入念に日焼け止めを塗り、日傘をさし、ビルの影を選んで歩く。電車やバスでは日の当たらない席に座る徹底ぶり。晴喜は「朱莉ちゃんの肌、白くてすべすべで好きだな」と言ってくれたけど、そういう努力の上に成り立ってるもの。でも、話しても伝わんないだろうな。以前お付き合いしていた人との別れの経緯はこうだ。「神経質な女だな」とか「気にしすぎで俺までつまんなくなってくる」とか。最後には「その帽子、つば広すぎで魔女みたいじゃね?」とか。いちいちつっかかってくるのに疲れて、別れた。正直、河原でのバーベキューはかなり楽しそう。会社の人に紹介してもらえるのも、すっごくうれしい。晴喜とは、いっぱい思い出を作りたい。でも、お肌が赤くて痛くなるよーー。【三松さんからのコメント】朱莉さん、かわいい悩みに見えますが、敏感肌のかたにとっては最上級の悩みですね。アウトドアセックスできないし。彼と結婚を考えてるなら、避けて通ることのできない話です。きっといずれは、ピーカンの沖縄に旅行をしたり、新居のカーテンを選んだりします。何度か晴天デートを断わることが続いたら晴喜さんも「あれ、嫌われているのかな」とか「会社の人に紹介されるのは嫌だったかな」などと、誤解してしまう。そんな悲しい行き違いで、仲が壊れてしまうのはもったいない!正直に伝えることについては、苦い思い出があるかもしれません。でも、もし晴喜さんが「真剣に付き合いたい」と思っているなら元カレの時のようにはならないはず。現に朱莉さんを会社の人に紹介したいと言っているくらいなので、真剣交際の可能性は大でしょう。それに、日焼けすると肌トラブルになるのは体質で、変えようのないこと。朱莉さんのことを大事に思っているのであれば、理解し、一緒に工夫をしてくれるはず。「晴喜くんに肌すべすべで好みだと思われ続けていたいこと」や「日差しは超苦手だけど、一緒にいたい気持ちはすごくあること」をマジ顔で伝えてみて。「日焼けレスの敏感肌女の皆さん、私は夜しか活動しないわとかまし続けてみてください。ミステリアスなバンパイア美女と思われて意外にモテるかも…」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Tara Moore/Gettyimages©Aja Koska/Gettyimages文・三松真由美
2022年07月28日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、イケメンでもないのに彼女が絶えない29歳男性。三松先生が、彼がモテる理由と、好きな人と距離が縮まる会話テクを教えてくれます!宗太郎(29歳)イケメンでもないのにモテオ。その理由は〇〇レス!?【レスなひとびと】vol. 161宗太郎は、特にイケメンってわけじゃない。ちょっと生え際は怪しいし、ずんぐり系。人気お笑い芸人の彼に似てる。「宗太郎ってなんかイイよね。一緒にいると落ち着くし」それが同僚からの評価だ。男女問わず人気者。社内の後輩と別れたかと思えば、友人の紹介からまたお付き合いがはじまったりと、彼女が絶えない。同僚のマイも、宗太郎をいいなと思っている女性のひとりだ。マイにも同棲中の彼氏はいるけど、最近マンネリ気味でなんだかなあの日々。残業で宗太郎とふたりっきりになったときは、ちょっとだけ意識してしまう。近くに寄ると、お花の柔軟剤のいい香りなんかもして。フラワー男じゃん!でも、香りがいいだけじゃない。なんか……イイ。一体なんで?「なんかイイ」の正体が気になってくる。「宗太郎、まだ仕事していくの?」「マイこそ。最近帰り遅くないか」「来週さ、例の大きなプレゼンがあって」「ああ、そうだよね。ほんと、マイの準備を怠らないところ、すごいよ。俺なんかもう、今日は煮詰まっちゃって」「え、じゃあさ、ちょっと飲みに行かない?わたしも実は少し気分転換したくて」「ああ、いいよ。一通だけメール返してからいくから、待ってて」とナチュラルにサシ飲みチャンスをゲット。「いや〜〜〜〜、でもほんっと、最近彼にストレスしか感じてないもんっ。遅くに帰ってきて、がんばってごはん作っても、当たり前みたいに食べて、片付けもしないし」ここで、彼氏の話を出さないで、がっつり狙いにいけばいいものの。そうできないのが、素直なマイ。乾杯の生ビールですぐに酔っ払って、彼氏の愚痴のオンパレード。大体のメンズはこういう時「マイも何も言わないからだよ」とか「もう作らなきゃイイじゃん」とか返してくる。でも、宗太郎は違った。「会社でもきちんとしてるなとは思ってたけど、家でもそうなんだね。ほんと、がんばり屋さんで心配になっちゃうくらいだよ」と全然マイのことを否定しない。さっきの「最近帰り遅くない?」もそうだけど、いつもちゃんと見てるよ感がすごい。そのあと、メイク落とさないで寝ちゃう話とか、ひとりだとフライパンから直でごはん食べちゃう話とか、どんどん話しても全然否定してこない。「いいじゃん、いいじゃん!そういうほうがいいわ。マンガみたいでかわいいしー」と返ってくる。果ては、学生時代のピンサロバイト歴まで、うっかり話してしまっ…た。宗太郎は否定せず、全肯定。「そうだったの」と驚きつつも、ひいたそぶりはまったく見せず、「マイが出てきたら、おれ、ちょっと…通っちゃうかも。あ、これセクハラ発言?社会的抹殺ワード?」と口元に笑みをうかべて視線をそらす。なんだ、この絶妙な返し。否定言葉レスで全肯定しつつも、時々見せる男の子っぽさ。こりゃ、みんな好きになるわけだ。うっかり終電を逃したふりをするマイであった。GOGO!マイ。【三松さんからのコメント】かっちょいいってわけでもないのに、なぜかモテる男、います。います。そういうメンズは女性の愚痴やオチのないグダ話を否定せず聞いて、相槌打ってくれませんか。今回の宗太郎さんだってそう。否定レスです。「女性が悩みを話すとき、解決策がほしいのではなく、ただ聞いてほしいだけ」という恋愛理論は聞きますよね。なぜ聞いてほしいだけなのかというと、解決策の提示には少なからず「否定」が入るから。「お前がダメだ」という雰囲気が入り込むと、思わず気分落ちして、壁を作りたくなる。一方、宗太郎さんといる時は否定されない。そう思うといつのまにか心を許して、気づいたらあれもこれも話している。本音をさらけ出したくなる相手は、恋の対象になりやすい。他の人といるよりも居心地がよいのは間違いありませんから。その上で、ただの友達ではなく「異性として見ていますよ」というスタンス。男と女を意識したセリフは、馴れ合いカップルになると消滅してしまうのです。相手との距離を縮めるには、まずは否定せず、「どんなあなたでも受け止めます」という姿勢が大事。今日からだって真似できます。「否定レス男が周りに見つからない場合、オノレが否定レス女になるのだ!あっという間にモテ女。試してみよ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Westend61/Gettyimages©blackCAT/Gettyimages文・三松真由美
2022年06月16日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、彼氏がいるものの、愛されているという実感がわかないという28歳女性。ある日、女友達と軽い気持ちで相席屋へ行き、酔った挙句に…。三松先生が、プロポーズを待つ女性がしてはいけないことを教えてくれます!ゆりな(28歳)友達の結婚式後のある行動で、信用レスる【レスなひとびと】vol. 159「は〜。愛佳の結婚式、めっちゃよかったね」「彼の手紙、ほんと泣いた。サプライズで手紙読んでくれるとか、愛佳めっちゃ愛されてんじゃん」友人、愛佳の結婚式の帰り。横浜駅を歩きながら、同じく友人のレオナと感動を分かち合う。だけど内心、ちょっと嫉妬してる。あんなに愛してくれるひとと結婚できるなんていいな、いいな。うらやましいな。ゆりなにだって、彼氏はいる。でも、プロポーズするする詐欺で、なかなかしてくれないし、愛されてる実感だってわかない。「ねえ、このあと相席屋寄ってかない?」レオナの提案に心が揺れる。彼氏はいるけど、結婚するかどうかもわからない。まあ、相席屋くらいならいいでしょ、ということで承諾した。Uターンして駅構内を出て繁華街へ。相席屋、女性は無料だし、唐揚げやポテトなどのフードは食べ放題。ソファに沈み込めば、ヒールで疲れた足も少し癒される。入ってきたのは、同い年くらいの男性ふたり組。「えっ、めっちゃかわいいじゃん」の声に、愛佳への嫉妬や彼氏へのイライラが、ちょっとだけおさまる。ほら、私だって普通にかわいいんだよ。普通にモテる女の子なんだよって彼氏に見せつけてやりたい。私のこともっと大事にしなくちゃ、どこか行っちゃうよって。酔いも手伝って、話は盛り上がり、相手のふたりとはかなり打ち解けた。途中、テキーラを頼んでベタに山手線ゲームをしたり、王様ゲームをしたり。学生時代に戻ったようなノリで楽しい。もう、かなり酔っ払ってきちゃって。朝目覚めると、なんとホテル。相手の男性からは「用事あるから先に部屋出るね。楽しかった、また遊ぼ」とLINEが入っている。え、全然覚えてないし。レオナは、どこにいったんだろ。彼氏から、電話もかかってきてる。やば、帰んなきゃ。始発で帰宅し、彼氏には「ごめん、疲れて寝ちゃってた」と返信。日曜日は、二日酔いで頭クラクラ。一日中寝ていた。去年からピルを飲んでるので妊娠のリスクがないのが救い。…いや、救われてなんかなかった。週明け。彼がムッとして言う。「ねえ、ゆりな。会社の後輩が、ゆりなとホテル行ったって言ってるんだけど、どういうこと?」「え」一昨日の人、彼氏と同じ会社だった???「仕事が落ち着いてきたから、遅くなっちゃったけど、月末にでもプロポーズしようと準備してたのに。やっぱ、もうなし。別れよ」えっ。ええ〜〜〜!!!【三松さんからのコメント】ゆりなさん、やっちまいました。危ない、危ない。妊娠もだけど、性感染症も危ない。というか、ビッチの噂たつのも危ない。一度信用をなくすと、修復はむずかしいものです。幸せそうな友人を見て自分と比べたり、思い通りにことが運ばないときは心のバランスが崩れて、いつもしない行動を起こしがち。本来ならだまされないような人にだまされたり、変な買いものをしたり。やっちまった行動のせいで、冷静な自分に戻りきれなくなってしまうことって、けっこうあります。なにかしでかしそうなメンタルのときは、自分で警報を鳴らすこと。スイーツでも食べて、好きな音楽でも聴いてひと息つきましょう。女性はマルチタスクが向いていて、男性はシングルタスク向いている、という説があります。「仕事が忙しくてプロポーズできない」という男性からの声はよく聞いています。「落ち着いたら私にコミットしてくれる」と信用して待つことも、時には必要。もちろん、期限はつけていいと思いますが。ゆりなさんのように、相手と彼氏が知り合いだった…なんてケースは稀ですが、性感染症がうつることで浮気が発覚するケースはすっごくたくさん相談を受けています。「信用レスは命取り。不満と不安を抱えているときは大酒飲むな。したくもない男とやっちまうことになる」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©lucky-sky/Gettyimages文・三松真由美
2022年05月26日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、恋愛も結婚も願望がない30歳女性。とはいえ、たまにデートして相手をキュンとさせて、願わくばワンナイトラブしたい気持ちはある。ある日もそのつもりでマッチングアプリを使用したが…。三松先生が絶対にしてはいけないマッチングアプリの使い方を教えてくれます!梨沙(30歳)結婚願望レスだけど、ワンタイムエッチがしたくなる【レスなひとびと】vol. 158ソロで満たせるオンナの楽しみってなんだ。たくさんありそう。おしゃれ、メイク、SNSの盛り投稿、セルフプレジャー…。梨沙は、在宅勤務になって1年。在宅スタイルにすっかり慣れてきた。下地と眉毛とリップだけのメイクも楽ちんだ。でも、楽ちんさに反比例して下がってきている気がする。最低限の女性マナー。腕の毛はフサフサだし、なんなら口元にはうっすらヒゲのようなものが見えている。危ない危ない。これじゃ、おっさんまっしぐらだ。梨沙には‟ほったらかし”にとやかく言ってくる相手がいない。今の時代、そんなこと言ってくるほうがアウトだし。結婚願望も、彼氏が欲しい欲望もないし。というものの、時々思いっきりおしゃれをして、デートをしたくなる。恋愛対象として見られ、「きゅん」とされる瞬間。生まれてきてよかった!を楽しんでいる実感が得られるのだ。「今晩、ごはん行ける人いませんか?」マッチングアプリの‟ひとこと画面”を更新して、待つこと5分。瞬速でに何人かから、メッセージが届く。今夜は、デート決定だ。よっし、気合い入れよう。シャワーを浴びて、バスルームで全身の産毛を剃る。バラの香りのボディローションを塗り塗り。お肌がツルリンでお花の香りだと、なんか嬉しくなる。入浴後、パックを貼り付けたままセルフエステ。絞ったら水が出そうな肌に仕上げ、髪は丁寧にブロー。夜にぴったりなラメ入りのアイシャドウとスモーキーレッドのリップ。デートは、仕込みが一番楽しい。待ち合わせは神楽坂のひっそりとしたバーだった。「はじめまして、竜樹さんですか?梨沙です」石畳に立っていた竜樹さんに、後ろから声をかけ、顔をのぞき込む。竜樹が「あっ、かわいい」という嬉し恥ずかしの表情をする。そういうときってわかるのよね。気分バク上がり。「梨沙さん、今日は何してたの?」「今日は普通に仕事です。ずっと在宅で、たまには誰かとごはん食べたくなっちゃって」話の相槌の打ちかたや、うなずきかた。髪をかき上げるタイミングや、目を見つめるタイミング。ひとつ一つを慎重に計算。魅力的って思ってもらえるのは本当に気持ちがいい。やがて、おひらき。竜樹さんに「近所だし、家まで送ります」と言われるもワンデイデートのつもり。家を知られるのはちょっと都合が悪い。「ちょっと歩きませんか」と提案し、散歩に持ち込む。これが、長い長い。いったい何分歩くんだ。もしかして…と思うと、予感は的中。「梨沙さん、急ですが、僕と付き合いませんか?」うっ。言われてしまった。付き合う気持ちなんかこっちはない。ワンエッチで充分だけどな。「ちょっと考えさせてくださーい」と言い、そそくさと帰宅。断りのLINEを考えながら、罪悪感でいっぱいに。ああ、めいっぱい楽しむ夜になるはずが。エッチできずに終わってもうたああ。【三松さんからのコメント】おしゃれしてデートに出掛けて、誰かを「きゅん」とさせたくなる気持ち、ありますね。特に付き合いたいわけじゃなくて、「モテ」を感じたいんですよね。在宅勤務や飲み会自粛が増えた昨今。人と会う機会も減ってしまい、偶発する「きゅん」は減少気味。わざわざ機会を作らないとモテチャンスなしの状況になってしまう。しかし!相手は選ぼう。梨沙さんのように「付き合う気はないけど、たまには誰かとごはんを食べたい、ワンタイムエッチくらいならやってよし」ならば、プロフィールにそう書いてしまうのが大吉。同じような人とマッチすれば、今回のようなガチ申し込み案件が起きづらくなるはずです。こっちがライトな付き合いを求めてるのに、あちらがガチ交際希望だと、お別れにも労力がいるし、ストーカーなどのアクシデントにつながりやすい。自分のモテ欲、ワンタイムエッチ欲を満たすためだけに相手を使うのはNG。きっと痛い目を見ます。バチがあたる。相手からいろいろと期待されてしまい、最後に苦しくなるのは自分です。「結婚したくないのはOKだけど、モテキュン具合を試すのにマッチアプリを使うな。男を小馬鹿にするとえらいめに遭うぞ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Peter Cade/Gettyimages文・三松真由美
2022年05月19日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、2年前、コロナ禍を理由に挙式をせずに結婚した33歳男性。最近、妻から本当は式を挙げたかったと泣かれて…。三松先生が、このようなケースの「正解」を教えてくれます!アキト(33歳)コロナを言い訳に、結婚式レスでラッキー!と思っていたら、いまさら泣かれる【レスなひとびと】vol. 157「やっぱり結婚式、挙げたかったし。まわりの子は、みんなしてたのに」コロナによる結婚式中止から、2年。いつものように夕飯を終え、ふたり仲良くソファで缶チュー晩酌をしていたときだった。もともと目立つことや、人付き合いが得意じゃないアキト。七海に言ってはいないが、結婚式中止はむしろラッキーだと思っていた。そりゃあ、打ち合わせや準備にかけた時間や、10%のキャンセル料は痛かったけど。使わなかったお金で、家具はだいぶいいものを揃えられたし、貯金にもなった。そもそも七海だって納得していたはずだ。「わたしたちの結婚式で、もし陽性者が出て、万が一のことがあったら罪悪感でいっぱいの思い出になっちゃうよね」と。だから2年後の今になって、まさか「挙げたかった」なんて言われると思わなかった。ふたりで納得して、中止を決めたはずなのに。反論したい気持ちをぐっとこらえて、七海の肩を抱き寄せる。「だよな。コロナのせいで、ほんと残念だったよな」とりあえず寄り添って慰めて、ベッドでエッチして、寝かせちゃおう。七海とはとても仲がいいけれど、彼女は眠いと悲観的になるタイプ。今日も、仕事が忙しかったと聞いたし、きっと眠いのだろう。「ベッドでゆっくりしよう」と肩を抱いたまま、一緒に立ち上がろうとしたそのとき。「アキトはいっつもそうじゃん。コロナコロナって、すぐ仕方ないことにしちゃってさ。ほんとは式、やりたくなかったんでしょ」「いや、そんなこと」「アキトがなんとなく億劫そうだから、もう一度式の予定立てようよって、言い出せなかった。友達の結婚式に行く話をするたびに、自分たちの話になったら嫌だからって、すぐ話題変えようとするし。ひどいよ、ずっと憧れだったのに。アキトのせいでできなくて」え、俺のせい?しかも憧れだったなんて、聞いてないよ。ソファに座ったまま、泣き始めてしまった七海。うまくごまかせそうにない。今さら何を言うんだ…と思うけど、それを言ったら100%怒られる。ここでの正解って、なに?明日は仕事で朝も早いし、ああもう、おれだけがガマンすればいいの。この事態、どう収めるよ。【三松さんからのコメント】この2年間で増えた「結婚式しなくても愛は不滅だ問題」。結婚前のカップルにとってもたいへんな2年間でした。「今さら」とアキトさんは言いますが。七海さんは、ずっともやもやしたものを抱えていたのでしょう。友人の結婚式に行ったり、SNSでステキなドレスを見たりするたびになんだか胸がざわついて、苦しくなり、それがついに爆発してしまった。オンナ心あるある。また、当時は七海さん自身も、自分の結婚への夢がここまでのものと、気づけていなかったのかもしれません。結婚式は、なにも新婚カップルだけがするものではありません。結婚から数年経って、「あらためまして」な結婚式をしたっていいのです。もちろん節約して小さめバージョンで親と親友だけ呼ぶ的なものでも充分。私など、3回も結婚式をしたうえに、旅行するたびにカジュアル版ウエディングドレスを持参して、”なんちゃって結婚式”の写真を撮るという強欲なバブル女でございます。世の中の状況、お金、お互いの家族の事情、子どものこと。結婚式にはさまざまなことが絡んできます。入籍の時だけがベストタイミングではありません。いつどこでどんなスタイルでしてもよし。なんにせよ、不満が出たときにはぐらかしてしまうのはよくない。大事な話をしている途中で、エッチに持ち込むのもNG。「ないがしろにされた」と感じてしまうでしょう。アキトさん、この際「人付き合いが苦手」でも「両親がちょっと面倒なタイプ」でも逃げてはいかん。「七海の本当の気持ちが知りたい」と伝え、七海さんが何にすねているか、何に憧れているのか、一度ゆっくり話し合うこと。「両親に感謝を伝えたい」ならば、一緒に旅行するのもいいでしょう。「ドレスを着て写真を撮りたい」ならば、フォトウェディングだっていいでしょう。そのとき感じていることを伝え合い、すりあわせていくのが、うまくいく夫婦の条件です。「新宿地下街にお安いロングドレス売ってるお店あるよ。白いドレスとスーツで、花束持って新緑の公園を歩いてみよ。周りにおめでとうって声かけてもらえるから」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Zinkevych/Gettyimages文・三松真由美
2022年05月12日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、マッチングアプリで知り合った彼と良い仲になった28歳女性。だが、彼は既婚者だったと発覚し…。三松先生が、相手の男性が既婚者かどうか、見分けるポイントを教えてくれます!ほのか(28歳)指輪レスで気づかなかった!さわやか彼氏は妻持ちマチアプ登録者【レスなひとびと】vol. 156「いや、めっちゃ気ィ合うと思わない?はじめて会った気がしないんだけど」初デートの帰り道、颯に言われてうれしかった。ほのかも、同じように思っていたから。マチアプで出会った颯。話してみると、笑いのツボも、食べものの趣味もぴったり。恋愛話も仕事話もはずんだ。好意を持っているもの同士の「仲良くなりたい」という気持ちも相まって、3時間の居酒屋デートはあっというま。夜風が心地よくほのかのおでこを撫で、これからはじまるであろう颯との恋に、胸が高鳴る。トクトクトク。長くてすべっとした颯の指が、ほのかの指に絡んでくる。人気のない道に差し掛かった時、腕を引かれてキス。悪くないキスの味。「ほのかのこと、好きになっちゃった」言ったあと、照れて笑う笑顔がかわいくて、キュンする。ちょっと慣れてない感じもまたイイ。ああ、今日がこんなにステキな夜になるなんて!電車に乗って即、女友達にLINE。「今日の人、超よかった!ひとつ年下で、有名私大を出て、大企業で働いて、そのあと起業してる人なんだけど。全然威張ってる感じとかなくて、笑顔がかわいくて。話も合うし、いいとこだらけ。さっき好きって言われちゃった!」「えーまじ!ほのか大勝利じゃん!結婚できたら、流行りのIT社長の妻だね」「ふふ〜」人生、転機ってあるものだなあ。お顔磨きに、自分磨き、がんばってきてよかった。すごいぞ。私。翌日の夜、颯からLINEが来た。「ねえ、ほのか。23時くらいから電話できる?」「んー。なになに?」絶対、告白だ。にやついて電話を待ち、話を聞く。「言いづらいんだけど、おれ、会社立ち上げたばっかりって話したじゃん。社員もいて、今すごく大事な時期なんだ。だから、恋愛とかしてる場合じゃないと思う。ほのかは、おれじゃないほうが絶対いい」「え?」「正直、『女の子とメシ行って息抜きしたいな』くらいの気持ちでマッチングアプリ始めて。初回でこんなに好きになる子に会うなんて、自分でも驚いてる」「え、え、じゃあさ。会える時いつでもいいから、ごはんだけでもいいから、これからも気軽に会おうよ」思わず、強がってしまう。「おれはうれしいけど…。ほのか、いいの?30歳までに結婚したいって言ってたじゃん」「うん、いいの」いいの、と答えたほのかだけど、思っていた。会っているうちに、今より好きになってくれるはず。そうしたら、きっと付き合うことになる。陥落させてみせる。しかし、甘かった。女友達からのメール。「ねえ、颯くんとFacebookつながってみたらさ、奥さんいるっぽい。大学とか企業とかはほんとっぽいけど」うぐ?さわやかでかわいい笑顔と、結婚指輪レスにだまされてた?「おれじゃないほうが絶対いい」って、そーゆーことなのか。【三松さんからのコメント】聞きます、聞きます!多方面からマチアプあるあるのお話、聞いてます。マッチングアプリに出没する既婚者は星の数。本当、厄介ですよね。ちょっと年上で、遊び慣れているヤンチャ系なら警戒もするけど。かわいい笑顔の年下男子が、まさか結婚してるなんて、思いもしませんよね。2年以内の結婚を目指しているのであれば、時間は有限。既婚者かどうか、見分けるポイントは、この話のなかにもありそう。まず、ひとつめ。いい感じで両思いなのであれば、ホテルや、家に誘ってくる可能性大。そうしない理由として「実家暮らしだからなあ。一人暮らしだったら、絶対誘ってたわ」などと言っていませんでしたか?経済的に自立している男性が、実家暮らし。なにか事情があると考えてよいでしょう。ふたつめは、電話のタイミング。時間を指定しないと話せないのは、家に人がいるから。もちろん、相手の予定への配慮とも考えられますが、電話がいつも外からだった場合には、ちょっと怪しい。とは言え、マッチした相手を疑ってばかりもNGですよ。デートを楽しみながら「このひと嘘つきじゃないかな」とじっくり見つめる観察眼を持つこと。マッチングアプリに登録する既婚者はバチが当たります。妻バレで修羅場になった相談をわたくしは、よーく受けています。「指輪レスに気をつけて。最近は妻に“僕、指輪あるとPC操作気になるからはずしておくね。でも心にはばっちり指輪はめてるからね。アイシテルヨ”ってなこと言ってる登録男もいるのさ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Tim Robberts/Gettyimages文・三松真由美
2022年04月28日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、最近ツイてないことだらけの29歳女性。友人に紹介されて占い師のもとへ…。三松先生が恋も人生も好転する方法を教えてくれます!日歩里(29歳)運気レスで占い師に頼るが【レスなひとびと】vol. 155友達のミミ子とキャラメルラテを飲みながら女子トーク。ミミ子となら永遠にしゃべっていられるほど、話がはずむ。ファション、好きなタレント、意識高い系勉強会、職場のグチ、そして恋バナ。日歩里の部屋でも、街のカフェでも、ヒカリエのソファでもどこでも、グダグダ話しまくる。居心地がいい女子友。今日の日歩里は、ションボリ気味だ。最近ついてない。実家の猫が行方不明。クレカをなくしていったん止めてめんどくさいことに。仕事でヘマして3日間残業続きでお肌にブツブツ。そして、決定的なガッカリは、3か月前にどちらからともなく別れた彼氏の恭一に、早々と彼女ができたこと。「もしかして二股だったんじゃないか疑惑」で、心がジンジン痛む。そんなことをミミ子に訴えていた。「だよね。つらいよね。社会が悪いよね」といつも共感スタイルでうなずいてくれるミミ子が心地よかったのに、今日はなんか違う。「日歩里、そろそろ甘え体質直して、自立せんと幸せになれんよ」「は?」「人生うまくいかんのは、自分のせいじゃないっていっつも言ってるよね。ひとのせいにしてる。30代は謙虚にならんと、いい男も出てこんわ」「ちょ、説教?やめてよ」「私も30からの10年で自分立て直そうと思って、ねえちゃんに教えてもらった葉山の占い師んとこ行ったのさ。マギーさんっていうの。マギーさんに、占ってもらって生き方変えることにした!」「あやしいーーー。占い師に言われて、説教されても響かないよ。信じない信じない」「誰かに押してもらいたんでしょ。背中。日歩里も占ってもらいなよ。ドーンって押してくれるから」一人暮らしの部屋に戻るとコンタクトを買ったローンの催促状が届いていた。インスタを覗くと元彼とnew彼女のラブ投稿。絶望的だ。20代しめくくりがこんな悪運続きなんて。ミミ子にもらった葉山のマギーさんに電話して予約を取った。紫のブラウスを着たマギーさんがカードをめくりながら、言うことはオール当たり。“なんでわかるんだろう?まじ本物?”のモードになり、ついついのめりこむ。「次に出会う男性があなたの運気をガラリと変えてくれます。そのひとに抱かれることで、あなたの怠け癖も不満癖も消滅します」「ヒェ~。そんな浄化男、どこにいるの。はやく会いたいよう」「他者の利益を考えながら粛々と生きているとかならず出現します」抽象的でイマイチわからんアドバイスだが、日歩里はその日からむっちゃ他人に親切にすることにした。面倒仕事も率先して引受け、ずる休みしない。今までしてた自分だけラクする卑怯な行いをしないように。元彼のインスタも妬まず、「幸せになってよかったね」とエールを送る。ミミ子にも愚痴を言わず、「マギーさん、なんか信頼できるわ、ありがと」と感謝の姿勢を見せる。ついでにプチプレゼントも渡す。てな感じで過ごしていたら…出現した!!「日歩里さん、こんど、渋谷市場で飲みませんか」日歩里の会社に営業に来ていた取引先企業の山本くん。何度か立ち話して、「仕事できそうないい男」とリストに入れていた彼。「なんか、最近、楽しそうじゃないですか。いい笑顔だなって思って」渋谷市場からのお付き合いの始まり始まり。その日から日歩里は、いいことが起きるようになったと実感している。マギーさん、そして親友ミミ子、ありがとう。ミミ子にお礼を言うと、ミミ子がハグしてくれた。実家の猫も戻ってきて、あとは30代を謙虚に生きるのみ。【三松さんからのコメント】プラセボ効果っていうのがあるんですよ。お薬で有効成分が入ってないけど「入ってる」ことにして飲んでもらうと効き目が出るってやつです。心理的に、いいことを思い込むと、いい方に向かう。日歩里さんは、占いは怪しいと思っても、頼ってしまうほど弱ってたんですね。でも、ミミちゃんのディレクションで、いい方向にマインドが向いた。これはよかった。弱い心に付け入る悪徳ビジネスもあるので用心しなければなりませぬ。ミミちゃんが、いい役割を果たしくれました。研究論文があるものしか信じないという人々もいますが、結果オーライで運気上昇になるのなら、占いも浄化男も信じてよいですね。要は自分次第。落ち込みをいったん止めたいと願うなら、パンチがある「背中押し」の役を他者に求めるのはアリです。でもね、壺を買ったり、毎週占いに通ったりはダメですよ。あくまでも「背中押し」のきっかけにしてください。「運気レスで自暴自棄になったとき、背中を押してくれるモノを見つけよう。占いだけじゃなく、旅でも、瞑想でもいいね」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©urbazon/Gettyimages文・三松真由美
2022年04月25日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、24歳セクキャバ嬢。やりたいことはあるけれど、先延ばしするばかりで貯金もできぬ日々。焦燥感を覚え自暴自棄になる彼女に三松先生は…?澪(24歳)意志力レスでだらだら先延ばし。そんなんで夢を叶えるなんて無理っしょ【レスなひとびと】vol. 153嘘…今月のカードの請求、25万円!? 澪はカード会社からのメールを見て、真っ青になる。先月は19万円だった。そろそろ、ホントに貯金しなくちゃマズいことに。福岡のセクキャバで働く澪は、いつか上京するのを夢見て5年。24歳。20代前半が終わる焦燥感があるにもかかわらず、貯金額12,000円。食事は毎日のように外食。出勤は間に合わないからほぼタクシー。築14年1Kの家賃と、スマホ代を払ったらもう、収支はマイナスになるだろう。と言っても正直、全然計算もしてないからどのくらいマズいのかもわかってない。計算は大の苦手。収支という言葉もよくわからず使っている。「たけしー。なにしてるん? 澪の今月のカードの請求、ヤバめやーん」「いや、おれもヤバめ。来月からモヤシ生活決まり」彼氏のたけしと電話をしながら、出勤準備。「あん、内藤さん、ダメっ…」「こんなにエッチな格好してるほうがイケナイんよ」澪はシースルーのベビードールを着て、内藤さんの上にまたがっている。ああ、いつまでこんなことしてるんだろ。ほんとはパパでも見つけて、とっととキャバ辞めて東京で暮らすはずだったのに。5年もたっとるやん。午前1時過ぎに自宅に帰ったあとは、SNSやYoutubeを見ながらお菓子を食べるのが日課だ。ポコチャで人気ライバーの配信を観ながら、たけしにLINE。「澪もポコチャとかやろうかなー。やればお金たまるかもしんないな」「それ、ええなあ。やってみ。投げたるし」「でも人気ある子は、みんなかわいいもんね。澪はもうちょっとクリニックでお直ししてからかな」「えー、そう? 今もかわいいやん。ってかお直しでまたお金なくなるやろ」ゆるい会話。きっと、たけしも家でゴロゴロしているのだろう。大丈夫、彼だって毎日進歩のない日々。そう思うことで安心を得ようとしている。だらだらとスマホをいじっているうちに、また寝落ち。「ヤバい、もう18時じゃん!」急いでシャワーを浴びて、間に合わないからタクシー出社。お金貯まるわけないし。タクシーのなかで開いたInstagramの投稿に、ショックを受ける。【勢いで上京してきちゃいましたー。 貯金が減ったのはぴえんだけど、ほんと来てよかった!】お店で働いていた3つ下のぴえん系、琴音ちゃんが、いつのまにか上京。最近入ってきたばかりだと思っていたのに。おそらく写真は歌舞伎町。きれいに巻いたツインテールをして、MCMのリュックを背負う彼女がまぶしい。なんか…苦しい。「ねーたけし、毎日寝てばっかりいて苦しくならんの?こんな人生でええん?」八つ当たりのLINEを送って、タクシーを降りる。【三松さんからのコメント】ダメダメなように見えますが、澪さんみたいなあせる気持ちって誰しも抱いたことがあるのではないかと。「やらなきゃいけないけど、なかなか始められない」「〇〇をしていれば、うまくいったかも」「今日もなにもできなかった」「お金たまらん」つうか「何から始めるん?」。そういう日が続くと胸の奥のほうがズーンと苦しくなりますね。ひとつ、誰にでもできる簡単な解決方法。それは、己のダメだと思うことを意識に上げること。ぐちゃぐちゃのまま、何がダメなん?と考えても全然先には進まない。まずは「整える」。澪さんは、上京のためにお金がいるーと言いますが、具体的にはいつまでにいくら必要なのか。日々の生活で、いくら使っているのか。いくらあれば、東京で暮らせるのか。いや、東京の職の相場賃金、家賃も綿密に調べないとエライ目に遭います。東京に住んだはいいけど、お金に困って危ないお店で働いてしまうと一生を台無しにしかねない。最終目標と現状を整えるのです。サウナに行くだけではここまでは整わないからね。机の上で書き出して整える。まず日々のやることルールを決めるという簡単なことから始めてみてね。1日いくらだったら使ってOKとか。朝の20分は部屋とお風呂の掃除するとか。今日は職探しに5時間かけるとか。今日はライブアプリのプロフィール登録するとか。スモールステップでいいのです。ずるずるだらだらのループから、抜け出して。それから、お付き合いしている相手は自分の鏡ともいいます。相手に不満を抱いて八つ当たりしそうになったら、まずは自分に不満がないか、要チェックです。「意思力レスでグダグダしてると気づいたあなた。意志貫通力は磨けばパワーアップする。今日やることを3つ決めて完遂してみろ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©JGI/Jamie Grill/Gettyimages文・三松真由美
2022年03月31日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、仕事に自分磨きに忙しい32歳バリキャリ独身女性。久しぶりの同窓会に意気込んで参加するも、友人の所帯じみた姿を見て…。三松さんが、他人を見て自分の幸せが揺らいだ時の対処法を教えてくれます!希子(32歳)「なりたい私」のはずなのに、未来のビジョンレスで迷子になりそう【レスなひとびと】vol. 151休日の午前中はジムでのトレーニング。エアロバイクを漕ぎながら汗噴出!努力の甲斐あって縦割り腹筋の引き締まったボディライン。今日は渋谷の映える店で大学時代のサークル仲間との同窓会だ。卒業して10年。ここ5年は誰にも会っていない。久しぶりに会う友人たちに「仕事中毒でオバちゃん化した」なんて思われないよう気合を入れたメイク。もともとネイルもまつ毛も月イチでメンテしている。常にばっちりなワタシ。頑張って働いてて本当によかったと思う。自分投資へのお金があるからなんでもできる!「希子、久しぶりー」「わ〜みんな久しぶりだね」笑顔であいさつを返すが、目がついマユリに引き寄せられてしまう。マユリ。希子と同じく四国から有名私大にやってきて、垢抜けようと必死でがんばった同志だ。就職も協力しあって二人とも大手メーカーからの内定をもぎとった。当然、マユリは第一線で働いていると思ったのだが。目の前のマユリは、メイクもせず、髪をひとつに束ねてなんだか地味。じっと見つめてしまった。「おばさんっぽくなってびっくりしたでしょ」マユリが、困ったような顔で笑う。「ええっ、そんなことないない…」急いで言い訳。「4年前に結婚したって話はしたよね。今は1歳と3歳の息子がいて。毎日あわただしくってさ」そういえば、そうだった。仕事が忙しくって「今度詳しく聞かせて」と言ったきり、近況を聞けていなかった。「夫は茨城の人で、地元で空手の先生をしているの。時間はあるから家のこともしてくれるし、地元だから義理の両親もいるし、なんとかなってるって感じかな。とはいえ、第一線で働くのは諦めたけどね…」ポツポツ話すマユリは、10年前と違って野暮ったい。地元量販店で買ったかのような服。それなのになんだか自信がある笑顔。なんだ、あのハッピー感は。帰宅後。部屋でミニワインを飲み直しながら、彼氏の直哉と電話。「同窓会どうだった?」「いや、当時仲良くしてたマユリがね、マイルドヤンキー旦那と結婚して、急に所帯染みちゃっててさ」「そうか。でも、人の夫を悪く言っちゃダメだってー」それとなく、咎められてしまう。お仕事邁進中の直哉は結婚なんて遠い先のことのように考えている。希子はさりげなく「プロポーズしてよ」視線を送っているが、「僕たち、今の会社でキャリアアップしたらもっといい企業から誘われるよ」と仕事のステージでの昇進の話ばかり。満ち足りた生活をしているはずなのに、垣間見えた他人の生活と自信に気持ちが揺さぶられてしまう。それが、マユリだったからこそよけいに。「仕事と結婚の両立ってむずかしいのかな」希子には未来のビジョンが、見えない。「あああ、このままでいいのかな」“生涯未婚率増加中”のwebニュースを読みながら、頭を振る希子であった。【三松さんからのコメント】他人の幸せを見て、自分の幸せがゆらぐ。‟同窓会あるある”ですね。SNS上で見えるリア充は「盛ってるっしょ」「毎日こんなことしてるわけない」と斜め目線で見る人もいるでしょうが、リアル対面は、醸し出す空気感と表情の変化がクッキリわかりますからね。「幸せな人は、ハッピー満載の空気をアウターで羽織っている」と言っても過言ではない。なんなら、肩の上に天使が飛んでないか?とハッピー感はんぱない。メイクとか流行りの服とか関係なく、し・あ・わ・せ。一度の人生、同時にすべては選べない。どっちを選べば幸せかなんて、自分で決めるものだから。希子さんは、ふと見えた「子どもがいる家庭」にひっぱられ、それが目指すべき幸せかもしれないと思ったのか。「洗練されたバリキャリへの憧れ」が、いつのまにかガンコなこだわりになり、身動きが取りづらくなってしまっているのか。結婚しても夫婦でバッリバリ働き続け、二人だけの幸せにひたるカップルもいるじゃない。産後も、うまく家事代行や保育園に頼りつつ、そのまま仕事を続けるひとがスタンダードになっているし。幸せの形はさまざま。かなえる方法もさまざま。まわりに惑わされてはダメです。地元友達マユリさんは希子さんの人生の分岐点に立つ「ミチシルベ」。大事にしよう、地元友達。「ビジョンレスで、迷子の気分のあなた。ミチシルベを探してみよう。それは友達なのか、本なのか、趣味の場なのかわからない。ミチシルベはどこだと意識していれば見えてきます」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Nomadsoul1/Gettyimages文・三松真由美
2022年03月17日株式会社三松(所在地:東京都渋谷区)の「Fashion Consulting Room(ファッションコンサルティングルーム)」がメガネブランド「Zoff(ゾフ)」を運営する株式会社インターメスティック(本社:東京都港区)の新商品「Zoff SMART -My color-」をパーソナルカラーに合わせ、監修いたしました。「Fashion Consulting Room」は豊富な販売経験と、骨格診断やパーソナルカラー診断等の高度な専門資格を有するアナリストが在籍するコンサルティングチームです。大手衣料品ブランドや百貨店等のイベント開催、販売員教育、Webサイト監修等を実施し、評価をいただいております。【Fashion Consulting Roomホームページ】 <Zoff SMART -My color->あなたはイエベ?ブルべ?パーソナルカラーを基にしたメガネを開発「Zoff SMART -My color-」が新登場!2022年3月4日(金)より販売開始Zoff SMART -My color-【商品名】 Zoff SMART -My color-(ゾフ・スマート マイカラー)【種類】 6型 各4色展開 全24種類【発売日】 2022年3月4日(金)【価格】 11,100円(税込・セットレンズ代込)【特設ページ】 【一般のお客様のお問い合わせ先】ゾフ・カスタマーサポート0120-013-883(平日11時~18時)メガネブランド「Zoff」との業務内容は、新商品「Zoff SMART -My color-」のパーソナルカラーに合わせた商品提案の監修です。イエローベース・ブルーベースに分けられるパーソナルカラーの診断チャートを作成し、商品をセレクトいたしました。パーソナルカラー診断チャートイエローベース・ブルーベース商品例<会社概要>会社名 :株式会社三松創業 :昭和7年9月(1932年)設立 :昭和23年2月(1948年)資本金 :1億円(資本準備金含む)本社 :東京都渋谷区千駄ヶ谷3-60-5 オー・アール・ディ原宿ビル3階事業内容:着物、ドレスを中心にハイグレード・ハイクオリティなファッションをトータルで提案・創造する総合ファッション企業営業店 :グループ68店舗(2021年11月24日現在) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月07日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、派手婚を夢見る名古屋出身の26歳女性。彼と彼の同僚たちとの飲み会に参加した時のこと、泥酔した彼が…!三松先生が男性がドン引きする本命女性の行動を教えてくれます!愛菜(26歳)広告代理店で働く彼から念願のプロポーズ。でも、演出レスでブーたれる【レスなひとびと】vol. 149昔は、名古屋の結婚式といえば派手でした。とにかく華やかな式に、豪華な嫁入り道具。もちろんいまでも、地域に関わらず、派手婚に憧れるひとはいます。名古屋出身の愛菜は、派手婚志望の26歳。広告代理店で働く彼氏の宗介とは交際3年。きっともうすぐゴールインだと信じて疑わない。プロポーズだって、きっとすごい演出をしてくれるはず。今日は、宗介の同僚たちと汐留で飲み会。広告代理店、ということでメンツは派手だ。「会社の同僚に紹介してくれるなんて、そろそろだな」なんて思いつつ。愛菜も名古屋時代の華やかな友達を誘ってやってきた。ファッションは、ボディコンシャスなレースワンピに肩掛けカーディガン。デコルテには、宗介にもらったヴァンクリのペンダントが誇らしげに輝いている。さすが広告代理店ということで、皆さん、盛り上げ上手。場はすぐにあたたまった。愛菜はほっとしてお手洗いに立ち、リップを塗り直した。席に戻ろうとした、そのとき。「愛菜」「えっ、あ、宗介!酔ってるの?」気心の知れた仲間と飲んだせいか、ベロベロに泥酔状態の宗介。お手洗いに向かう狭い通路で、ダランともたれかかってくる。「愛菜〜」「ちょ、ちょっと、宗介」8センチのピンヒールで、身長180センチもある大柄な宗介の体を支えるのは、ちょっとつらい。よろける愛菜の向こうの壁に、宗介は両手をついて。泥酔しながらも目を見て言った。「ねえ愛菜。結婚しよう」えっ、こんなところで?プププ…。喜びより先に浮かんだのは、シチュエーションへの不満。結婚式は派手に、もちろん式につながるプロポーズだって派手に、華やかにと思っていた。ましてや広告代理店に勤める宗介。しっかり演出してくれるものだと。「とりあえず、席戻ろ」まずは受け流して、聞かなかったことに。宗介の手を取り、席に戻る。宗介が元気ないので一次会で撤退。ああ、もっと宗介の同僚と話したかったんだけどな。タクシーで宗介の自宅へ。「飲みすぎたんだね、しょうがない、今日はこのまま寝よっか」と明るくフォローする愛菜に衝撃の一言。「違うよ、さっき愛菜がプロポーズを受け流すからだ。本当は酔ってなくて、酔ったフリだった。勇気出して言ったのに。めちゃくちゃプライド傷ついた。もう、愛菜の愛を信じられない。ほんとはクールだったんだよな」え、ええーっ!?酔ったふりのプロポーズ?計算しすぎだろ。たった、あれだけのことでこれまでの3年が。驚く愛菜。泥酔のプロポーズ、一体、どうしたらよかったの。【三松さんからのコメント】「たった、あれだけのこと」とあなどるべからず。男女の仲が悪化する原因のひとつに「まともに取り合わないこと」があります。多いのは、真剣に話しているのに相手はスマホを見て空返事ばっかり、という相談。今回はスマホではないけれど。愛菜さんは「理想のプロポーズではないから」という理由で、宗介さんの話を受け流してしまいました。宗介さんは、やっとの思いで言ったとのこと。確かに、泥酔した(ふりの)状態でのプロポーズは理想ではないかもしれません。でも、いかなる状況でもうれしい気持ちは伝えたほうがよかったですね。プロポーズの思い出は、いつでも上書き可能なんです。「何度でもプロポーズして」って笑い合えるのが一番。あとで「好きな人に108本の薔薇の花でプロポーズされるのが夢だったんだ。宗介にしてもらえたらすっごくうれしいんだけど」と伝えて、ロマンチックなやつをしてもらえばいいのです。相手に期待しすぎない。自分で伝える。「プロポーズの自立」をしていい時代なのです。大事なのは、エブリタイム相手に真剣に向き合い、関係を崩さないこと。信頼関係さえあれば、理想のプロポーズだって、ウェディングだって、一緒に作り上げることができます。結婚式関連の準備でモメるカップルはほんとうに多い。ひとりで理想をふくらませて頑なに突っ走るのはNG。「演出レスでもいいじゃない。一緒にいられることを喜ぶ‟ベーシックな幸せ”を忘れないで」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Milos Dimic/Gettyimages文・三松真由美
2022年02月24日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、ネットカフェでバイト中の22歳女性。ある日、バイト仲間の男性からサウナに誘われて…。三松先生が、男性が本命視したくなる女性の特徴を教えてくれます!玲(22歳)先入観レスでサブカルイケメン、ゲット!【レスなひとびと】vol. 147就活も卒論も終わって、バイト漬けの日々を送る玲。ネットカフェでのバイトは忙しくもないし、暇なときは裏で少女マンガが読めていい。「ふーっ、お疲れ!」今日は夜勤だった。院生をしているバイト仲間の拓也と帰りが一緒になる。拓也は、いわゆるサブカル男子。古着に60年代音楽にマンガ、そしてサウナが好きらしい。「このあと、サウナ寄って帰るわ」「わ、いいですね!最近ほんと増えましたよね、サウナー」「ってゆうか僕、流行る前からサウナ好きだったし。めっちゃいいよ」「そうなんですか?今度行ってみようかな」「えっ、じゃあ今日一緒にくる?クーポンあげるよ」「え、はやっ!」と思ったがなんか胸がワクワクしたので行ってみることにした。まわりの友達は、「今さら『サウナハット買う』とか『整った〜』とか言うの、狙いすぎてて嫌だ」とか言うけど。何事も先入観を持たず、気軽にチャレンジしてみるのが玲のいいところだ。ちなみに、メイクポーチも持ってないけど。まあいっか。拓也からサウナの楽しみ方を聞いて、いざ女性エリアで実践。な、なるほど、これが整うってことかあああああ!未知の感覚に、思わずうっとり。ホクホクのすっぴん肌で脱衣所をあとにすると、先に共有ラウンジに出てきてた拓也がケロケロ笑った。「すっぴん、幼ねえなあ」「ちょっと、笑わないでよ」冷たいほうじ茶を飲みながら拗ねる。「いや、かわいいなと思って」不覚にもドッキュン。不意打ちじゃないか。そのあと、サウナの感想を伝えたり、おすすめの少年マンガも教えてもらったりしながら打ち解けた。次の勤務日。また玲と拓也は同じ夜勤シフトに入っていた。拓也に教えてもらった少年マンガをちょこちょこ読みつつ、仕事に励む。普段は恋愛モノの少女マンガしか読まないんだけど、せっかくのおすすめだもん。そして午前3時ごろ、シャワールームの清掃をしていたら。「わっ!」後ろから、急に抱きつかれる。拓也だ。シャワールームで急にふたりきり。「ねえ、かわいすぎるんだけど、玲ちゃんって」「えっなに、なに…」急な展開に戸惑う。でも、悪くないじゃない。「普通にサウナ楽しんでくれたり、おすすめしたマンガ読んでくれてたり、うれしい、ってか素直でかわいすぎる、もう無理」抱きしめられながらそんなことを言われて。はずかしい。先週読んだ恋愛マンガの主人公と自分がかぶる。「だって、サウナは初体験で気持ちよかったし、マンガは拓也さんの話を聞いて、マジ面白そうだと思ったんだもん」「ほら、そういうとこ。ほんとかわいい、ねえ、キスしたら嫌?」「ううん、うれしい」「素直でよろしい」大きな手で頭を支えられて、キス。ああ、はずかしいけど、うれしすぎるよ。【三松さんからのコメント】みんなが眠っている時間に働いて、明け方に帰るのって、なんだか非日常って感じでドラマチック。いつもと違うドキドキのハプニングも、起きやすいこと間違いナシ。私もマンネリカップルには「時間と場所を変えて会ってみろ」とよくアドバイスします。玲さんは、変な先入観を持たずに、斜め目線で見ないで、なんでもチャレンジしてみるところがすばらしい。相手からすると、自分のおすすめを素直に試して、しかも楽しんでくれる人には好感を持たずにはいられません。玲さんの、素直に受け入れてくれるナチュラルな魅力。拓也さん、まんまと射抜かれましたね。サウナはブームになってしばらく経ちますが、実はデートにもおすすめのスポット。サウナ自体は男女が分かれていますが、リラクゼーションスペースや岩盤浴で一緒に過ごせます。なにより、リラックスした状態で過ごせるから、一歩踏み込んだ話がしやすいのです。身も心も素になってしまえば、飾ったり隠し事をしたりする気も起きづらい。拓也さんも、ついついポロッと「かわいい」の言葉が出ていました。そして、人は素を出し合える人を「居心地がいい」と感じるもの。距離をグッと縮めたい人がいたら、サウナデートに誘ってみては。サウナシュランを見たり、サウナイベントに出かければ、ニュータイプの王子さまが存在するはずだ。「先入観にとらわれず、ブロックをはずせば別世界に住む彼氏がやってくる!カラダも心も裸になって本音を出し合える仲に発展するよ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Marco Baass/Gettyimages文・三松真由美
2022年02月10日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、1歳と3歳を育児中の32歳女性。家族4人、仲睦まじく暮らしていたが、6年ぶりの同窓会で第一線で働き続ける女友達と再会し…。三松先生が、ありきたりな幸せ像に固執しない、しなやかに生きるコツを教えてくれます!まゆり(32歳)やさしい夫とかわいい子ども。でも女友達と比べるとキラキラレスで自己嫌悪【レスなひとびと】vol. 146「みんな久しぶり!」希子は相変わらずキラキラオーラできれいだった。大学を卒業して10年。今日は6年ぶりの同窓会だ。対して、まゆりのファッションは食材の買い物ついでにイオンで調達した流行に関係ないワンピース。1歳と3歳の息子がいるまゆりは、ふだんワンピースなんて着ない。洗濯しやすい子育て着。希子と同じく金融系でバリバリ働いていた独身時代は、休日にエストネーションでショッピングを楽しみ、トレンドファッションに身を包んでいたけれど。会社から電車で64分の夫の家で息子二人を育てながら、フルタイム勤務で稼ぐのはやっぱりラクじゃなかった。昨日の夜に塗ったばかりのはずなのに、すでにハゲかけのネイルが惨めっぽい。指先を隠すようにして、急いで言い訳。「おばさんっぽくなってびっくりしたでしょ」「ええっ、そんなことないない、相変わらずまゆりはきれいだなあって」そう返してくれた希子だけど。内心は思っているんだろうなあ。落ちぶれたって。情けなくなってくる。SNSで見ている。希子は今も変わらず、第一線で働き続け、休日はお金をふんだんに使って優雅に過ごしていることを。まゆりの暮らしは地味だ。在宅ワークのまゆりの稼ぎは少ないし、夫の良介の稼ぎもたいしたことない。子どもの将来に備えて貯金に励む今、せいぜい月イチの外食がお楽しみ。美容院は4か月に1回。「希子はずっと美人でうらやましいよ」「すぐお腹出ちゃうから、必死でジム通いだよ」「私なんてジムに通うお金も気力もなくて、8kg太ったよ」自虐で乗り切るしかない。家が遠いので、早めに帰路についた。郊外の自宅へ戻る電車で、窓ガラスに映った自分をあらためて見る。イケてないヘアスタイルにパツパツの二の腕。なさけないな。美容活動したいけど、忙しいしな。「ただいま」「まゆり、おかえり!楽しめた?」良介の出迎えに、ぱっと心が明るくなる。ワンオペながら、洗濯物まできれいに畳まれている。すごい。やはり良介は生活能力と体力のある男なのだ。良介は、いわゆる地元で生きている男。学歴はまゆりより下。まわりからは「どうして彼と?」と言われたが、理由はじゅうぶんすぎるほどある。空手の先生をしているからか、礼儀正しい。とても面倒見がよく、おおらか。絶対にまゆりをとがめたりしない。今日だって、快く送り出してくれた。良介に感謝しつつ、ふたりの息子の寝顔を見に寝室へ。平和でかわいいふたりの寝顔。後ろから抱きついてきた良介と顔を見合わせて微笑む。キラキラ感はないけれど、希子には負けないほど幸せなんだ。【三松さんからのコメント】人とは違うモノサシを持ち、責任を持って選択する。実はなかなかできることじゃありません。特にキャリア、結婚、出産に関する重大決定は。まゆりさん、地味な毎日を送っていると思いこんでいますが、度胸と人生設計力がありすばらしい。ライフステージによって充実感を持つ事柄は変わるもの。結婚前は恋愛にのめり込むひともいるでしょ。30代でマンション買おうと決めたらそのために貯蓄や投資することで充実感を感じるひともいる。子どもが小さいうちは仕事を辞めて子育てに邁進するひともいる。ありきたりな幸せ像に固執せず、各々のタイミングで何が幸せなのか考え抜くこと。それが、しなやかに生きるコツです。最近は“レジリエントな生き方”なんて、かっこよく言えますね。回復できる、耐えてゆける!良介さんとは違うかもしれませんが、情に厚いマイルドヤンキーさんをパートナーにするのもあり!災害時でも守ってくれるタフな男は日本の各地に存在します。家の近所で働く男性には時間の余裕がありますし、家族思いの人が多い。友達のネットワークも豊富で、困った時の助け合いは当たりまえ。地元じゃ負け知らずです。義理の両親に頼れることが多く、子育てに向いているパートナーになるでしょう。いずれ子どもが育っていくと幸せ像も変わります。新しい迷いが生まれることも。しなやかに柔軟に動けば「結果オーライ!」と笑えます。「外見がキラキラレスでも関係ない。心がHAPPYなら全てよし。着飾るキラキラとは違うキラキラを感じ取ってくれる男こそ運命の王子さまなのだ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©Mikael Vaisanen/Gettyimages文・三松真由美
2022年01月27日