動物をモチーフとした彫刻で知られる現代彫刻家、三沢厚彦の個展『三沢厚彦ANIMALS/Multi-dimensions(アニマルズ/マルチ・ディメンションズ)』が、6月10日(土)〜9月10日(日)、千葉市美術館で開催される。1961年京都生まれの三沢は、自然の中で遊び、仏像や寺社に親しむ幼少期を過ごすうちに彫刻家を志すようになる。東京藝術大学及び同大学院で彫刻を学び、1990年代には流木などを寄せ集めて作品を制作。2000年代から、動物を樟(くすのき)で彫り、油絵具で着彩する「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズを手がけ、評価を得ている。身近な犬や猫から、トラ、クマ、ライオンなどを経て、近年では空想上の生き物である麒麟やキメラといった複数の動物を組み合わせる表現にも発展。動物の等身大あるいは少し大きなサイズで作られており、静かな表情でありながらも、どことなく愛らしさやユーモアも感じさせる。また、彫刻だけでなく絵画も手がけている。2007年から各地の美術館で発表が続いているが、美術館のみならず、林の中、街の中など置かれる場所によっても表情が違って見えるのも「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズの興味深いところだ。そこには、作品と空間の関係に対する作家独自の感覚が発揮されている。今回の展覧会では、「多次元」をテーマに、大谷幸夫設計による千葉市美術館全体を会場として、90年代の初期未発表作から最新作まで200点を超える絵画と彫刻作品を展示するほか、会場で作家が新作を制作するというから楽しみだ。美術館全体を巡りながら、様々な場所で動物たちと遭遇することになる。会期中には作家自身によるギャラリートークやワークショップのほか、ミュージシャンで画家でもある山本精一のライブもあるのでイベントもチェックしてから出かけよう。<開催情報>『三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions』会期:2023年6月10日(土)~9月10日(日)会場:千葉市美術館時間:10:00~18:00、金土は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)休室日:6月12日(月)、19日(月)、26日(月)、7月3日(月)、10日(月)、18日(火)、8月7日(月)、21日(月)、9月4日(月) ※7月3日(月)、8月7日(月)、9月4日(月)は全館休館料金:一般1,200円、大学生700円公式サイト:
2023年06月05日青森県と三沢空港振興会(事務局:三沢市政策調整課)、株式会社goen°(本社:東京都渋谷区、代表取締役:森本千絵)は、「りんご提灯ジャック」を2023年2月2日(木)から3月中旬まで実施します。本展示は、りんごやこけしなどの青森を代表する数々の名産を模した、大小さまざまなねぷたが三沢空港内全体を鮮やかに彩るもので、これは現在暫定的に1日4便に増便されている羽田=三沢線の4便化定着を目指し、三沢空港ならびに青森県への観光誘客プロモーション施策として開催されます。三沢空港「りんご提灯ジャック」青森県内で太平洋側に近い南部エリアは三沢空港からのアクセスが良好で、壮大な滝と美しい清流の流れが織りなす渓谷美「奥入瀬渓流」、周囲の長さ約46km・最深部の深さは327mと日本3位の深さを誇る「十和田湖」などの雄大な自然、3年ぶりに開催される国重要無形民俗文化財「八戸えんぶり」、冬季限定の「三沢ほっき丼」など地域の魅力あふれる観光コンテンツをお楽しみいただけます。これら魅力あふれる青森へ、より多くの方に訪れて欲しいという願いを込め、三沢市出身のアートディレクター・森本千絵氏(goen°)のプロデュースによる、100個あまりのりんご提灯や180cmのこけし灯篭、八幡馬などの変わり種ねぷたで三沢空港内全体を華やかに装飾。「訪れた人をめいっぱいの青森でお迎えする」をコンセプトに、歓迎ムードあふれる空間を演出します。あわせて、青森県のもう一つの空の玄関口・青森空港内に設置されている大型ステンドグラス「青の森 へ」(森本千絵氏原画・監修/2021年2月24日設置)をモチーフとした透過シートで、三沢空港内のガラス壁面や階段などのラッピング装飾を行い、両空港が手をとり合い一丸となって青森観光を盛り上げていきます。展示初日、現在トライアル運行されている10:30羽田発=11:55三沢着の便をご利用の方には、森本氏による本展示のイメージスケッチが描かれたオリジナルポストカードを配布します。本展示は制限エリア外にも設置(一部を除く)されますので、飛行機に搭乗されない方もご覧いただけます。また、首都圏では3月より、美しく彩られた三沢空港の様子をクリエイティブに用いた交通広告を実施予定です。■実施概要実施期間:2023年2月2日~2023年3月中旬実施場所:三沢空港 出発ロビー・到着ロビー・階段・1階通路・到着手荷物受取所(制限エリア) ほか開館時間:8:00~20:00内容 :りんご提灯ジャック、ステンドグラス「青の森 へ」壁面ラッピング ほか<森本千絵氏による「りんご提灯ジャック」イメージスケッチ>森本千絵氏による「りんご提灯ジャック」イメージスケッチ<青森空港ステンドグラス「青の森 へ」>青森空港ステンドグラス「青の森 へ」青森県の豊かな自然や文化が凝縮して表現された、色鮮やかな大型ステンドグラス作品です。設置場所 :青森空港旅客ターミナルビル1階 チケットロビー原画・監修:森本千絵企画 :公益財団法人日本交通文化協会製作 :クレアーレ熱海ゆがわら工房助成 :一般財団法人日本宝くじ協会<森本千絵氏 コメント>青森県ではこれまでに沢山の素晴らしいご縁をいただいてきました。三沢観光大使に任命いただいたり、東奥文化選奨までいただけたことに感謝をし、コミュニケーションデザインで青森県の皆さまに恩返しをしたいという想いを常に抱いてきました。この青森への想いを胸に、八戸市のマチニワ「水の樹」、みんなの本「八戸レビュウ」、近年では青森空港ステンドグラス「青の森 へ」、津軽圏域14市町村への「ツガル ツナガル」と題したJR観光キャンペーン「十四津軽」のロゴデザインなど多くに関わらせていただきましたが、この度、ついに念願が叶い、生まれ故郷である三沢の活性化に関わる機会をいただきました。私は三沢基地そばのテーラーで幼少期を過ごしており、大人になった今でも航空機の音を聞くと不思議と落ち着きます。そして青森に来るときはいつも、また必ず帰るという気持ちで基地のそばに立ち寄ります。この三沢への想いを込め、大切な三沢空港を彩らせていただきます。三沢空港は基地の方や仕事関係の方が日常的に利用されることの多い空港ですが、その周りにはたくさんの自然、工芸、食、人々という多くの宝があります。青森空港においては「青の森 へ」のステンドグラスで皆様を歓迎する光を創らせていただきましたが、三沢空港は、星野リゾート 青森屋、青森県立三沢航空科学館、三沢市寺山修司記念館、そして、奥入瀬、十和田湖への入り口として、多くの観光の皆様を楽しく迎えられる空間にしたいと思います。三沢空港が、青森らしい彩りで情熱を持って皆様を歓迎いたします。空港から始まる物語を楽しみにしていてください。ぜひ多くの皆さまに楽しんでいただけることを願っています。森本千絵追伸これまで青森県で出会ってきたご縁の総力により、実現することができたと思っております。素晴らしいねぷたや林檎灯籠をご提供くださった星野リゾート 青森屋さま、可愛らしく華やかなこけし灯籠をご提供くださった森勇一さま、そしてこのご縁を繋いでくださった八戸、弘前などの大切な仲間の皆さんに心から感謝いたします。■三沢空港三沢空港所在地 : 〒033-0022 青森県三沢市大字三沢字下タ沢83-198公式サイト: ■「りんご提灯ジャック」プロモーション プロデュース森本千絵(もりもと ちえ)アートディレクター・コミュニケーションディレクター/武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科客員教授森本千絵氏青森県三沢市生まれ。武蔵野美術大学卒。1999年博報堂入社。2007年株式会社goen°設立。博報堂在籍時から、広告のグラフィックやCM制作のほか、商品企画、パッケージデザインなどを幅広く担当。特にMr.Children、ゆず、松任谷由実、Official髭男dismなどミュージシャンのアートワークやMVの制作が多く、また是枝裕和、三谷幸喜ら映画/演劇系の宣伝美術なども手がける。社名のgoen°は「ご縁」から来ており、人や商品との出会いを大切にし、そして新しく創り出したいという想いが込められた。人や商品を最大限に魅力化するのが目的であり、案件ごとにアプローチが変わるのは自然なことだとする社風のため、アウトプットするメディアや作風、規模等は様々である。現在は広告の企画演出、商品開発、装丁、映画・舞台の美術、地域再生プロジェクト、教育デザイン、動物園や保育園の空間ディレクションなど、業態や領域にとらわれずにあらゆる形のコミュニケーションデザインを行っている。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月30日現代木彫を代表する作家のひとり三沢厚彦。動物をモチーフにした「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズの展覧会『三沢厚彦 ANIMALS IN ABENO HARUKAS』が、あべのハルカス美術館で11月21日(土)から2021年1月17日(日)まで開催される。「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズは、イヌやネコなどの身近な動物から、クマやゾウなどの大型動物、麒麟といった想像上のいきものまで、バラエティ豊かな動物がモチーフの木彫作品だ。三沢は、樟(くすのき)のかたまりからほぼ等身大サイズで彫り出し、油絵具で着彩して、この動物たちを生み出している。これまで全国30ヶ所近くでアニマルズの展覧会が開かれてきた。その作品は独特の味わいや存在感で、子供から大人まで幅広い人気を得ている。親しみやすさがある一方で、動物と人間、都市と自然との関係性など、作品を通して、見ている私たちに考えさせられることも多い。あべのハルカス美術館の展覧会では、その立地を生かした企画が魅力的だ。普段は壁で隠れている展示室の窓を一部露出し、アニマルズと地上80メートルの外の景色を一緒に見られる空間が現れる。なんとそこは、撮影可能。昼と夜では異なる阿倍野のまちを背景に、アニマルズと一緒にパチリ!なんて、素敵すぎ!展覧会場には、アニマルズの初期作品から、できたてホヤホヤの1トンを超える新作まで、彫刻作品が約70点、ドローイングや油彩が約40点並ぶ。三沢厚彦というひとりのアーティストが、2000年から制作をはじめたというその思いや生きざまも知ることができる、貴重な展覧会に行ってみよう。【開催情報】『三沢厚彦 ANIMALS IN ABENO HARUKAS』11月21日(土)~2021年1月17日(日)、あべのハルカス美術館にて開催【関連リンク】あべのハルカス美術館《Animal 2018-01》 2018 樟、油彩 撮影/大沼ショージ©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery《コロイドトンプ(ウマグマ)》 1995 木を主としたミクストメディア 撮影/三沢厚彦富山県美術館での展示©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery《Animal 2016-01》 2016 樟、油彩 撮影/渡邉郁弘©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery《Cat 2010-05》 2010 樟、油彩 撮影/大島拓也京都芸術センターでの展示©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery《Animal 2012-01》 2012 樟、油彩 撮影/加藤健©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery《春の祭典》 2016 パネル、アクリル、色鉛筆©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery
2020年11月12日とらや(TORAYA)から、酒粕入りの特製羊羹「満寿の露(ますのつゆ)」が登場。東京ミッドタウン店で2020年1月11日(土)より先行販売された後、1月12日(日)から2月上旬まで数量限定で発売される。とらやの新作和菓子「満寿の露」は、富山の桝田酒造店が手掛ける日本酒「満寿泉 純米大吟醸 寿 Platina(ますいずみ だいぎんじょう ことぶき プラチナ)」の酒粕を使用した羊羹だ。「山田錦」を使用した「満寿泉 純米大吟醸 寿 Platina」は、桝田酒造店でも最高ランクの日本酒。酒の味わいをクリアにするために、酒粕が酒自体に溶け込まないよう、やさしく搾っている。そのため酒粕に日本酒の成分が多く残っているのが特徴だ。「満寿の露」にはこの酒粕を数か月熟成させ、深い味わいに仕上げてから使用。酒粕入りの白煉(ねり)羊羹に、黒煉羊羹、日本酒のきらめきをイメージした透明な白琥珀(こはく)羹を合わせた。【詳細】とらや 酒粕入羊羹「満寿の露」販売期間:2020年1月12日(日)~2月上旬 無くなり次第終了。※東京ミッドタウン店のみ1月11日(土)先行販売。販売価格:2,160円(税込)※取り扱いのない店舗もある。
2019年12月07日●優勝と最下位を経験した監督時代プロ野球ラジオ中継の代名詞であるニッポン放送『ショウアップナイター』。この番組に解説者として出演する、ヤクルトスワローズの元監督・真中満氏は、解説者として意識するのは「仕事をしに行かない」ことだと語る。その理由は何なのか。また、2015年のドラフト会議で起こしてしまった「ガッツポーズ事件」の真相などについても話した。○■監督就任のオファーに「やりがいを感じた」――真中さんは現役引退後、コーチ経験を経て、監督に就任されました。当時、2年連続で最下位というチーム状況でしたが、オファーをもらった時はどう思いましたか。チームは低迷していましたけど、2軍でも指導者をやらせてもらったので、チームの中では選手の能力を一番把握しているんじゃないかという思いがありましたし、やりがいを感じました。ただ、優勝すると冒頭に宣言したものの、そこまではなかなか難しいかなと思っていました(笑)。でも、彼らの個性を活かせれば、ある程度は戦えるかなと考えていましたね。――とはいえ、2015年の就任1年目にいきなりリーグ優勝しましたね。選手1人1人がキャリアハイを目指してやった結果、みんながそれなりの数字が出たし、やっぱりチームって勝っていくと乗れるので、優勝までいけたのかなと。僕やコーチ陣も洗脳じゃないけど、「勝てるぞ、勝てるぞ」とみんなでうまく盛り上げていけたので、選手たちもその気になってプレーできたのかなと感じます。――しかし翌16年は5位、17年は最下位に沈み、この年限りで監督を辞任されました。やっぱり選手層の問題もあるし、優勝する年はどうしても無理する部分が多いんですよ、特にピッチャーは。常勝チームは選手層も厚いけど、最下位から優勝したチームですので、いろいろと無理した部分があったと思います。昨年のヤクルトも2位でしたが、今年はなかなか勝てていないですよね。もちろん連覇を目指してやっていたんですけど、上手く回りませんでした。○■指導のテーマが「自主性」だった理由――ヤクルトについては、ケガ人の多さから、ネット上では「ヤ戦病院」と言われることもあります。でもケガ人の多さは、どこのチームも同じぐらいだと思います。ただ、ヤクルトの場合は選手層が薄いので、ケガ人が出ると目立ちますよね。強いチームはケガ人が出ても、それをカバーする選手が出てきて、ズームアップされないんだけど。――ところで、真中さんがコーチ、監督時代に、指導するうえで気をつけていたことはなんですか。TPOですね。時間や場所、タイミングを非常に大事にしました。あとは選手1人1人、性格も違いますし、受け入れ方も違うので、その選手にあったアプローチをすることを気をつけていました。――真中さんが過去に出版された本などを拝見すると、指導のテーマとして「自主性」を掲げていたのが印象的でした。やっぱり自分で考えずに言われたことをやっているだけの選手は、進歩しないです。壁にぶつかったときに人のせいにしますよ。自分で考えてやったことって、仮にプロで成功しなくても納得できるかなという思いもあるので。もちろん指導者はアドバイスしますが、押し付けじゃなくて「こういうときは俺らはこうやってきたよ」「こういう方法でスランプがなおったことがあるぞ」とか、どちらといえばそういう伝え方ですよね。言われたことをやってスランプ脱出しても、また同じ状況になったときに「どうやったっけ?」となるんですよ。自分で考えたことはそのまま財産になるので、自主性のある選手を育てたかったんです。――そうなんですね。指示を仰いでばかりの選手はどうしてもとっさの判断力が鈍ります。練習から自分で考えることで判断能力がつくんですよ。僕も現役のときを振り返って、じゃあコーチからなにを教わったかと考えると、「なに言われたかな?」というレベルですよ、正直。ということは、そんなに聞いてないんですよ(笑)。やっぱり、自分で考えて打破したことが一番実になっています。――優勝と最下位の両方を経験した、監督時代の3年間を振り返ってみていかがですか。人間はいろんな経験をしていた方が強いのかなと思うので、ファンの皆様にはこれだけ負けてしまって申し訳ないという気持ちはありますが、僕自身は本当に良い人生経験をさせてもらったなと。今後、なにをやるかは分からないけど、肥やしになればいいですね。●「ガッツポーズ事件」の真相――そして、真中さんの監督時代といえば、ドラフト会議での「ガッツポーズ事件」が印象的です。あの日はすごい運勢が良くて、いろんなものを調べても12球団で最強の運勢だったんですよ。当日は参拝もして、万全の状態でドラフトに臨みました。下馬評では高山(俊)選手の一本釣りで、指名する他チームはないという情報が入ってきていて、「そりゃそうだろうな。運勢こんなに良いし」と。でも、阪神が手を挙げて、金本(知憲)監督とくじを引くことになったんです。とはいえ、僕の中では「金本監督、かわいそうにな。俺はこんなに運勢良いのに。他に行けばいいのに」と思っていました。――そしてくじを引いたわけですね。「引いてやる」という以上に「もう引いてる」ぐらいの気持ちで挑み、チラッと見えたNPBのマークに反応してしまいました(笑)。交渉権獲得のマークがなければ外れなので、結果的には外れを当たりと間違えてしまったわけです。完全にかかり気味だったのが、要因ですね。――その後、いろんなところでネタにされていますよね。おかげで本当にいろんな仕事もいただけますし、さっきの「いろんな経験をしていた方が強い」じゃないですけど、良い経験をさせてもらいました(笑)。○■恩師・野村克也氏の持論に反論「固定観念ですよね」――ところで、入団当時の監督は名将・野村克也さんでした。野村さんはどんな方だったんですか。野球のことはもちろん、「プロ野球選手たるもの」といった野球以外の哲学的なことも教えられました。「ファンあってのプロ野球選手であり、ファンのおかげでお前たちの給料が出るし、成り立っている」というお話をよくされていました。"野球バカ"にはなるなと、非常に良い教育を受けたと感じます。――グラウンドでの指導や戦術などは、どんな感じだったんですか。野村さんは管理野球のイメージがありますけど、意外とのびのびプレーはやらせてもらいました。野村監督時代は2番が多くて、「2番だから初球は見逃そう」「ランナーを進めよう」とかいろいろ考えていたんですけど、野村さんは「どんどん初球から打てよ。お前なんかは追い込まれたら打てないんだから、ボール球からくるわけないだろう」と。その辺は意外とシンプルでやりやすい環境でした。僕はプレーしながら、窮屈な印象はなかったです。――野村さんといえば、「外野手出身監督に名将はいない」とよく言っています。真中さんは外野手出身ですが、いかがですか。そこについては、僕は完全に否定しますね。そもそも野村さんは僕らに「固定観念は悪だ」と常に言っていたのに、それは固定観念ですよね(笑)。外野手でもバッテリーや内野に興味を持ち、自分がやってなかったからこそ研究して突き詰める部分もあると思うので。"外野手"とひとくくりにしてしまうのは、どうなのかなと。――真中さんが解説者として意識していることはなんですか。「仕事をしに行かない」ということです。解説で仕事をしに行く感覚でいると、余計なこともしゃべってしまい、中継の邪魔になるなと。視聴者の方は、僕らの解説よりもプレーが見たいわけですし、なんでこういうプレーが起きたのか説明するのが僕らの仕事。だから僕の主観、僕がどう思ったかという意見はいらないと思っています。もちろん自分の意見を言うときもありますが、そこは意識していますね。――「ショウアップナイター」リスナーに対して、ここに注目したら野球がもっと楽しくなる、という点はありますか。野球で一番難しいのは投手の継投だと思います。どのくらいの疲労蓄積があるのかなど、現場のコーチ、監督しか分からないことも多いんですよ。でも、そういったことを意識して、「どのタイミングで投手を代えるのか」という点に注目して見ると、すごく面白いと思います。■真中満1971年1月6日生まれ。宇都宮学園高校から日本大学を経て、1993年ドラフト3位でヤクルト・スワローズに入団。外野手として活躍し、3度のリーグ優勝&日本一に貢献した。2008年限りで現役引退。引退後はヤクルトの2軍打撃コーチ、2軍監督、1軍チーフ打撃コーチを務め、2015年シーズンから監督就任。就任1年目にリーグ優勝に導いた。2017年限りで監督を辞任し、現在は野球解説者などとして活動中。
2019年08月08日女はお金がかかるもの。特に、美容代って無限大。数ある美容代の中でも、もっとも削りやすいのって、「コスメ代」じゃない?だけど、自己満だからこそ!コスメにかけるお金を惜しみたくない理由があるのです。コスメにお金をかけるのは”自己満の極み”であるファッションのように本人を見ただけではトータル価格がわからない女がお金を投資したいものと言えば、「見た目」と「美容」。コスメ以外でもザッと並べただけで、服装飾品である服やバッグ・靴、それに、美容院やエステ、食事などが浮かびます。そして、服やバッグ・靴は、見た目でブランドや生地の質感が素人目でもわかるため、おしゃれさんなら絶対に外せない部分。ファストファッションを上手に活用する方でも、毛玉がついたり破れたりした服は、さすがに処分することでしょう。また、パサパサの髪や根元の地毛色が目立つ髪、白髪もやっぱり目で見てわかるから、定期的に美容院に通うこともやめられない。こうなってくると、いくら働いても収入と支出のバランスが取れないため、贅沢美容であるエステがまず節約対象になり、食事は自炊で美容と節約の両立を目指すことに。さらにはコスメにかける予算も減らすことになるのでは?だって!!コスメはファッションや髪と違って、プチプラかデパコスかのどちらを使っているかなど、化粧顔を見ただけではプロでも判断できないはず。それに、割れたコスメや汚いケース・ツールを使っていても、それがバレることもありません。そう、つまり。コスメにお金をかけるかかけないかって、「自己満」なのです。このように、他者にバレないからこそ、コスメ代をいくら節約しても、ファッションにお金をかけることで「セレブ風」を装えるし、髪をきれいに保つことで「美人」にも見せられます。だけど、それでもお金をかけることに意味がある!それが「コスメ」です。1番節約できるけど!それでもお金をかけたい理由とは?!①プチプラでもOK!!「単体価格」ではなく「買替頻度」が大事使用期限や衛生面を守ることは美の基本「コスメ代を節約しない」とは、「単価5,000円以上のデパコスを購入しろ」という意味ではありません。むしろ、プチプラコスメでOK!!だって、最新では非常に質が高いドラッグストアコスメに溢れているのですから!ケチってはならないのは、単価ではなく、買い替えの頻度です。コスメには、使用期限があるのをご存知でしょう。個体差はありますが、購入から2年、開封から1年程度で品質が低下します。また、使用方法によってはそれよりも早く劣化してしまうことも。「いつ買ったか記憶にないコスメ」を、なくならないからと永久に使用しているのは、菌を顔に塗りつけているだけの可能性もあるので、絶対にしてはなりません。②質感トレンドは数年ごとに変化する最新コスメを使えばノーテクニックでトレンド顔にメイクのトレンドって、数年で驚くほど変わるもの。それらを全て追っていたら大変だし、なによりトレンドメイクが100%似合うかどうかはわかりません。だけど、「時代遅れ」な顔にもなりたくないですよね?そんなとき、「ココさえ抑えておけば大丈夫」なのが「質感」です。ツヤ・マット・グリッター・・・など、メイクの質感トレンドだけでも追うと、一気に今風に。それは「今年発売されたコスメ」を購入して使うだけでクリアできるだめ、誰でもノーテクニックで大丈夫。③コスメは下着と同じで“見えない”おしゃれふとしたときに女レベルの差が出る普段見える顔や服、脚にだけ気合を入れて、下着がヨレヨレ・むだ毛がひどい・お腹やお尻がだらしない・・・女性って、同性として恥ずかしく感じるもの。コスメも、それらと同じ「見えないおしゃれ」の一環なのです。ふとした瞬間に、女性のコスメポーチって目が行きます。そんなとき、粉々になっていたり、汚れ・破損が目立ったりするコスメを使っている人のことって、ガサツに感じませんか?④基本的に“消耗品”だから使うことで効果が見える”ケチケチ”ではなく”がっつり”使うのが「美」への道コスメは消耗品であることが大前提。当たり前に、使うたび減っていきます。スキンケアにしてもメイクアップにしても、それぞれ“適量”があるのに、それ以下の量を、ケチケチ使用していては、100%の効果を得られません。ケチることなくがっつり使用し、そして底が見えたら買い換える。この投資こそ、「美」の基本。見えないからこそお金をかけてナンボでしょ!!がっつり消耗&自分なりの最高コスメを使えば美人オーラだだ漏れ「使うコスメの単価を上げる」、「プチプラをデパコスにする」と言った投資も、もちろん自分の気分を上げてくれるし、年齢や女性としてのレベルアップに合わせてブランドを上げていくのもとってもおすすめ。だけど、勘違いしないで欲しいのは、「コスメにお金をかける」とは「プチプラコスメを使わない」という意味ではないということ。普段人に見せることがないアイテムだからこそ、手を抜くことやキャラじゃないデザインに手を出すことができるのが「コスメ」です。だけど、せっかく女に生まれたからには、「見えないところの手抜き」だけは止めませんか?自己満だけど、自分なりの最高コスメを毎日適量使えば、それだけで、美人オーラが内から溢れてくるはず。コスメは、女を綺麗にする魔法をかけてくれる、とっても便利な道具です。
2018年02月16日ろびこの人気漫画を原作に、菅田将暉と土屋太鳳をW主演に迎え、月川翔監督(『君の膵臓をたべたい』ほか)がメガホンを取った映画『となりの怪物くん』。この度、本作の特報映像が到着。あわせて、古川雄輝、山田裕貴、浜辺美波ら注目の若手俳優たちの出演が明らかになった。■第二弾キャスト発表!今回新たに発表されたのは7名。菅田さん演じる吉田春の兄・優山役を演じるのは、日韓合作主演映画『風の色』や注目作『曇天に笑う』の公開が控え、Netflix版「僕だけがいない街」では主人公を演じる古川雄輝。春の幼なじみで、後に春のライバルになる・山口賢二(通称:ヤマケン)役を、『HiGH&LOW』『闇金ドッグス』シリーズの山田裕貴。超絶美少女だが訳あって男子が大嫌い・夏目あさ子役を、モデルであり『伊藤くん A to E』『一礼して、キス』にも出演するなど女優としても活躍の幅を広げる池田エライザ。土屋さん演じる雫への思いを知りながらも、次第に春に惹かれていく大島千づる役を、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「咲-Saki-」『君の膵臓をたべたい』の浜辺美波。春と雫のクラスメイトで、誰とでも仲良くなる明るくさわやかな性格の野球部員・佐々原宗平(通称:ササヤン)役を、『honey』や現在放送中のドラマ「陸王」にも出演する佐野岳。みんなを見守る春の従兄・三沢満善(通称:みっちゃん)役に速水もこみち。そして、佐野史郎も出演することが決定した。古川さんは、「原作を読んだときに感じた、優山特有の雰囲気を出せればと思って役作りをして撮影に挑みました。撮影現場も温かい雰囲気で、楽しく撮影させていただきました」と撮影をふり返り、「春と雫の恋愛模様はもちろんのこと、彼らを取り囲むユニークなキャラクターを原作と同様、みんなで生き生きと演じたのでそこも楽しみに観ていただきたいです!」と見どころをコメント。また、以前から原作を読んでいたと言う浜辺さんは、「現場でその世界観や実際に動いているキャラクターたちにいつもワクワクしていました」と話し、自身が演じたキャラクターについては、「素直で必死な子。演じていてより大好きになったキャラクターです。人を想いながら学生生活を過ごしていくなかでの人間関係や、掛け合いがとても面白い作品になっていると思います」と語っている。■菅田将暉&土屋太鳳初共演作の映像がついに解禁あわせて公開された特報映像では、制服を身に着けた春と雫、また今回発表されたキャスト陣も登場。さらに、春と雫が顔を近づけて見つめ合うドキドキのシーンのほか、春が雨の中走る場面など、物語の展開が気になるシーンが収められている。■キャストコメント(全文掲載)菅田将暉(吉田春役)ピュアすぎる春と雫だからこそ、社会から浮いて見えてしまうという物語の構図がとてもいまらしい漫画だと思いました。春は、すごく素直で、人との関わり方の中で大事な何かが欠けているキャラクターですが、一方で何かを埋めるためにふるまう笑顔が印象的です。それは、もしかしたら本来必要ないものかもしれない。そこに春の可愛さと哀しさを感じながら演じました。そして土屋さん演じる雫を、春というキャラクターがどれだけ笑顔にできるか、笑わせられるかを意識しました。土屋さんはまっすぐで素敵な方で、素直な部分がすごく雫と合っていました。一瞬の美が詰まっていて、まさに「青春」な作品になっていると思います。土屋太鳳(水谷雫役)「自分は、社会の中でどう生きていけばよいのだろう」「大切な人に、どうすれば本当の自分を伝えることが出来るのだろう」…原作が描く様々なテーマは私自身が抱える疑問でもあって、読めば読むほど言葉が心に刺さります。この深く繊細な世界を果たして表現出来るのか、その挑戦はやはり難しく、撮影は永遠に続く迷路のようでもあり、また一瞬の出来事のようでもありましたが、何よりも印象的だったのは、菅田さんの春が、あまりにも春だったこと。その野性溢れる優しい背中を追いながら、雫として生きた日々でした。力不足ではありますが、この作品を扉として何を伝えるべきかを意識して挑みました。受け取っていただけたらと願っております。山田裕貴(山口賢二役)原作でも本当に魅力的なキャラクターであるヤマケンを演じるプレッシャーは、それは凄かったんですが、映画のヤマケンもいいぞと言ってもらえるように演じたつもりです。現場も和気あいあいと楽しく過ごすことができました。様々な恋愛と青春の形が原作にも出ているし、それがちゃんと映画にも出ていると思います。登場キャラクターの誰に感情移入できるか是非、楽しんでください!池田エライザ(夏目あさ子役)夏目の可愛いらしいところと、意地を張っている部分は、私の中にもある部分だったので、夏目を通じて私自身のことを考えるきっかけにもなりました。同世代が多かったこともあって、現場の空気感が本当に良くて、楽しい撮影の毎日でした。キャラクターのひとりひとりが生き生きとしていて、悩んでいて、その部分を月川監督には丁寧に切り取っていただいたので、映画を観た方に対して、何かの答えになっている作品になったと思います。佐野岳(佐々原宗平役)原作を読んで、ササヤンは縁の下の力持ちキャラだと思っていたので、その感じが出せればと思って演じました。同世代の方が多く、現場もすごく楽しく過ごすことができました。僕自身、少女漫画原作の作品はあまり経験がないのですが、ほかの作品とは少しテイストの違う、恋愛要素だけではない、人と人とのつながりを大事にした作品になっていると思います。どうぞご期待ください!速水もこみち(三沢満善役)若手の俳優陣を見守る役どころは、いままで演じたことがなかったのですが、新鮮でしたし、楽しめました。周りのキャラクターたちの成長を見守ることができ、撮影もとても楽しかったです。セットも大がかりでありながら細部にまでこだわったセットになっていて、その中で心置きなく演技に集中できました。観ていただく方は、それぞれのキャラクターに共感できる部分が多いと思いますし、それだけ見どころの多い作品になっていると思います。『となりの怪物くん』は2018年4月27日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2017年11月15日「キットカット」シリーズから、富山の銘酒「満寿泉」を使用した新味「キットカット 日本酒 満寿泉」が登場。2017年9月中旬より順次、全国の土産店などで発売される。2016年2月の発売以降、海外・国内問わずお土産の定番として親しまれている「日本酒」味。今回は、日本酒の魅力を知り尽くす中田英寿とコラボレーションし、既存の「日本酒」味を一新。日本酒ファンによる投票のもと、100種の銘柄から選んだ富山の銘酒「満寿泉」を使用した新「キットカット 日本酒」が、新たにラインナップに加わる。1年以上の年月をかけて中田英寿と共に開発された「キットカット 日本酒 満寿泉」は、「満寿泉 からくち」のキレのある辛口をイメージして制作。ホワイトチョコレートで包み込むことで、口の中に広がる芳醇な香りと、上品ですっきりした後味、 チョコレートの優しい甘みを楽しめるとう。また、中田英寿監修によるパッケージも、日本の伝統色である朱色を背景に純白の布で覆われた日本酒の瓶を配置することで、その高い品質を表現。日本酒のことをより多くの人に知ってもらいたい、との想いから、側面には日本酒の豆知識を記載するなどの遊び心も取り入れられている。【商品情報】「キットカット ミニ 日本酒 満寿泉」発売時期:2017年9月中旬価格:700円+税内容量:9枚発売地域:全国のお土産店など【問い合わせ先】ネスレお客様相談室フリーダイヤルTEL:0120-00-5916 (受付時間 24時間年中無休)
2017年09月14日今回の「やさしいママのひみつ」は、アウトドアクリエイターズユニット『CAMMOC(キャンモック)』の代表を務める、三沢真実さん。4歳の男の子を持つ、ママキャンパーです。三沢真実さん息子さん:有禮(ありのり)くん 4歳アウトドアクリエイターズユニット、デザインキャンプ『CAMMOC』代表。アートディレクター・プロデューサー。「キャンプのある暮らし」をコンセプトに、初心者でも手ぶらで気軽に参加できる、キャンプイベントを企画運営。また、アウトドアをテーマとした、パーティープランニングや装飾、店舗やインテリアアドバイスなども行っている。 instagram: @mamimisawa 、Facebook: @cammoc 三沢さんが、自然と触れ合いながらたどり着いた、肩肘張らない子育てとは? 笑顔で子どもと接するための、秘訣を伺いました。■ごはんを作るのも食べるのも、いつも一緒まず、三沢さんの平均的な1日のスケジュールを見てみましょう。5:00 : 起床、メールや家事を済ませる7:30 : 有禮くん起床、一緒に朝食9:00 : 保育園へ見送り。ミーティング、パソコン作業、備品作りなど18:00 : 保育園へお迎え、買い物、夕食づくりを一緒に夕食20:00 : 一緒に遊ぶ21:00 : お風呂22:00 : 二人で就寝 三沢さんは有禮くんと一緒に過ごす時間を、何より大切にしているのだそう。「保育園に預けているので、一緒にいる時間が短く、お互いに一緒にいたいと思っているんですよね。だから、帰ってきて私一人でごはんを作り、その間待っていてもらうよりも、一緒にごはんを作って食べれば、その時間も一緒にいられるし楽しいと思ったんです。保育園帰りにそのまま一緒に買い物に行って、ごはんも一緒に作ります」有禮くんは、野菜を切るのもお手のもの。なんと、2歳のときからマイ包丁を持っているのだそう。「お手伝いというと、私が主導ですることを手伝ってもらうという感じになると思いますが、私と子どもが一緒に食べるごはんを一緒に作る、一緒に使ったところを一緒に掃除する。それは子どもにも必要なことだから、一緒にするというような感覚でやっています。私自身は、母がなんでもやってくれていたから、あまりお手伝いをしてこなかったのですが、大人になってからもやってもらうのが癖になっていて、反省することも多いんです。自分で自分の生活を楽しみながらすることが、当たり前に思えるような関係でいたいなと思うんですよね」一緒に作ると、どうしても夕食の時間も遅くなってしまうといいますが、食後も30分は一緒に遊ぶ時間を作っているのだそう。寝る時間も遅くなる分、朝はゆっくり。無理なく、2人の時間を楽しんでいるといいます。■五感を研ぎ澄ませてくれる、キャンプの魅力ママキャンパーとして、年間50泊以上キャンプに出かけるという、三沢さんの最初のキャンプ体験は、小学1年生から6年間入っていたガールスカウト。自然の中で遊んだり、何もないところから何かを作り上げる楽しさを十分に味わったといいます。「ガールスカウトのキャンプは訓練的で、飾りつけもないし、過酷でしたが、そのときの経験が活きていると思います。ガールスカウトを辞めてからは、キャンプに行っていなかったのですが、一緒に『CAMMOC』の代表をやっている三宅に誘われて、久しぶりに行ったのがきっかけで、はまりました」「彼女のキャンプは、ガールスカウトでやっていたような、鉄骨テントにただ寝袋だけ敷くようなものではなく、居心地のいい空間を使って、おいしいごはんを作るというもの。『こんなキャンプがあるんだ!』って、衝撃的で。そこから毎月のように一緒にキャンプをするようになりました。今年で活動は6年目。息子のキャンプデビューは0歳1ヶ月でした。ほぼ泊まりなので、必ず一緒ですね」 初めは、仲間同士でキャンプを楽しんでいたという三沢さん。そのなかの3人で、“これをイベントにして、もっと色々な人に来てもらいたい”と話すようになったのだそう。「フェイスブックのページを作り、お客様を呼ぶようになったんです。お客様には最小限の荷物で来てもらって、一緒にテントを建て、料理をしたり、ものづくりをして、キャンプ体験をしていただく。キャンプをしてみたいけど、きっかけや道具がないという方の、入り口になりたいと思って始めました。活動をしていくなかで、ショッピングモールでディスプレイをしたり、取材を受けたりというキャンプ以外の機会も増えてきて、キャンプに行ってみたいと思ったこともなかった人たちにも、“楽しそう、行ってみたい”と思ってもらえるきっかけになりたいと思うようになりました」キャンプの飾りつけは、すべて自作。庭で木をのこぎりで切ったり、ペンキを塗ったりして、できるだけ手作りを心がけています。「始めた頃は、ペーパーアイテムや使い捨てのものも使っていたのですが、数も多いし、毎回1回だけで終わることに違和感を感じるようになりました。何度も使えるものを作ったり、植物は切り花よりも自宅で育てている鉢植えを使うようにしています。楽しみながら育てたものや、庭に咲いている花を持って行ったり。イベントのテーマに合わせて選抜して、一緒に出勤する仲間のような感覚ですね」ウェディングやベビーシャワーなど、いろいろな種類のキャンプイベントをするなかで、三沢さんが出産を機に始めたのが、小さいお子さんがいるママに向けた「ママキャンプ」です。「キッズキャンプのような、子どもを楽しませるキャンプはたくさんあるのですが、親が引率で行く場合も、子どもが遊んでいるのを暑いなか待っている場合が多いんですよね。私はお母さんが心から楽しんで笑顔でいると、子どももその空間を楽しいと思えると思うので、ママのためのリラックスキャンプというものを企画しています」キャンプは生活になくてはならないもの、と語る三沢さん。有禮くんが生まれてから、さらに良さを実感しているのだそう。「まず、子どもの五感が鋭くなりますね。キャンプ中、できるだけ空の色の話や、天気の移り変わり、『鳥の声が聞こえるね』などと話しながら過ごすようにしていますが、日頃もそういうことに目が止まるようになりました。『お母さん、夕日がきれいだよ』って言うようになったり、感情が豊かに育っているなと実感します。それから、私が虫にめっぽう強くなりました。息子は苦手だったのですが、私が全然動じないので、だんだん平気になってきて。汚れなども気にならなくなってきました(笑)」■気軽に楽しむキャンプのすすめキャンプに行ってみたいけど、二の足を踏んでしまう人にとって、どんな準備をしたらいいのかわからない、という悩みがあります。そこで三沢さんに、キャンプに行くときの服装や持ち物について伺いました。「私はアウトドアのものや、キャンプっぽいものはあえて着ないようにしています。もちろん、焚き火にあたっても火の粉が気にならないような丈夫な素材や、短いスカートではなく、動きやすい服装というのが大前提です。でも、それ以外は特に着なくてはいけないものはないし、普段の服とキャンプに着ていく服との境目をなくしたいと思っているので、家の中でもキャンプに行くときも、同じような服を着ています。自分が一番楽で、過ごしやすい服装や持ち物で始めてもらえたら、楽しく続けられると思います」これからの夏に向けて、特に必要なものは、虫除け、日焼け止め、帽子、水分の4点。「安全と体調管理さえしっかりしていたら、あとは何でもいいくらい。夜はぐんと涼しくなりますが、そうなると蚊もたくさん出てきます。私は虫除けキャンドルと蚊取り線香で対策をしています。天然素材で作られた、蚊が好まないアロマの香りのものを選ぶと過ごしやすいですね」また、最初に揃えておきたい寝袋。『CAMMOC』で使用している、おすすめの寝袋を季節に合わせて教えていただきました。「寝袋は、季節や用途に合わせ、さまざまなラインナップが出ているので、キャンプに行く時期や場所に合わせて選ぶといいですね。夏の暑い時期のみに使用するなら、薄くて軽くいウォッシャブルの寝袋が使い勝手がいいです。『 CAPTAIN STAG (キャプテンスタッグ)』の封筒型の寝袋は、ジッパーを開ければ布団のようにも使え、寝袋で眠るのが初めての方でも使いやすいです。冬の初めの頃まで使え、フワフワの素材が気持ち良く、ウォッシャブルな『 Coleman (コールマン)』の寝袋も、同じく封筒型で小さいお子さまと親子での使用もおすすめ。国内生産で、こだわりの羽毛を使った『 NANGA (ナンガ)』の高品質の寝袋は、真冬でも暖かく、永久保証付きなので長く安心して使うことができます」 初めて、子どもと一緒にキャンプしたいという人にアドバイスは?「とにかく無理しないこと。コテージ泊でもいいから、外でごはんを食べるなど、少しだけ野外を楽しめばいいんです。無理しないでできることをするのがいいと思います。よく『おしゃれなキャンプができない』と言われるのですが、私を含め、飾りつけをしている人は、それが好きで、お昼寝時間を削ってでもやりたいからやっているだけなので、自分で楽しめることをすればいい。必要なものは一式レンタル出来るキャンプ場もあるので、『寝袋よりもランタンを持っている方が、テンションが上がる』というのであれば、ランタンから揃えてみては?」■環境への影響を考えたもの選び日々、自然と触れ合う三沢さんは、次第に使うものを選ぶようになったのだそう。「キャンプをするようになってから、体質や考え方が変わってきました。最初のうちは、自分の使っているものが環境にどう影響するか、すごく気になって、環境を壊さないようなものとか、体にいいものを意識しながら、口コミや評判を見ながら選んでいました。そのうちに、体が自然と覚えてきて、何を使ったらいいか、体が何を喜ぶのか、すごく敏感になってきて、選べるようになってきたと思います。それが、ちょうど出産の時期とも重なって、子どもが生まれたときに、化学物質や添加物はできるだけ体に取り入れないようにしたいなと思うようになりました」使い捨てのものをできるだけ使わないほか、洗剤も環境にいいものを選びたいという三沢さんに、“人と地球にやさしい”「ヤシノミシリーズ」を使っていただきました。「食器用洗剤は、洗浄力が高いものだと、少しでも洗い残しがあって体の中に入るとしたら、どんなに怖いことなんだろうと思います。これまでは、すごい油汚れや香りの強いもの以外は、おばあちゃんが作ってくれたたわしと、お湯だけで洗っていたんです。何でもピカピカに洗わなくても、合成洗剤が体に入るよりいいのではないかと思いますね。」「『ヤシノミ洗剤』は、そんな私にぴったり。肌に刺激もなく、香りもないし、やさしく落ちるから、洗い物をしていても気持ちがいい。1回で洗いきれなかったら2回洗えばいいんですよね。これは使い続けたいです」これまでは、香りが苦手で、柔軟剤は使っていなかったという三沢さん。「キャンプに着ていけるものを日常使いしているので、ザブザブ洗えて清潔にできれば十分だと思っていますが、『ヤシノミ洗たく洗剤』と『ヤシノミ柔軟剤』は、無香料で自然由来。気分に合わせて、アロマなどで自分の好きな香りをプラスして楽しむこともできるので、うれしいですね。環境に負荷がないところまで配慮されているので、理想的だなと思います」「今使っている洗剤から変えても、違和感なく続けられそう。布団を洗うときや、冬の衣類はふんわりしていると気持ちがいいので、柔軟剤を使いたいですね」■感謝や謝罪は言葉にして、きちんと伝えるニコニコとやさしい笑顔で、有禮くんに接する三沢さんにも、イライラすることがあるのだそう。「仕事が忙しいと、そのことしか考えられなくなってしまって、イライラしてしまうんですよね。そんなときに、子どもにいろいろ言われたりすると、心にもないことを言ってしまって、反省することも多々あります。あっと気がついたときは、すぐに謝る。『あのときはごめんね』『今ごめんね』と、必ず言葉にして伝えるようにして、ぎゅっと抱きしめます」「寝る前に『今日はこれが楽しかったね』など、1日のことを話すのですが、すぐに謝れなかったときは『このときはこうでごめんね』『ありがとうね』と言ってから寝るようにしています。一人の人間として、きちんと向き合いたいですね。子どもとの関係を通して、自分の弱いところ、ダメなところにも気づかされています。私の場合は、子どもの前だと素直に謝ることができるんです」子どもにも一対一の関係で接し、きちんと謝ることができるのが、三沢さんのやさしさの秘訣。「自然のなかで自然体で過ごす心地よさを知っていることが、子育てと子どもにいい影響を及ぼしてくれているんじゃないかなと思います。キャンプをしながら自然体でいること、そして私自身がリラックスすることで、自然と肩肘張らない子育てができるような気がします。細かいことは気にならなくなるので、家でもあまり『それはダメ、あれはダメ』とならず、大らかになれますね。外と中の境目なく暮らすことを目指しているので、食器も落としてもいいものを使ったり、神経質にならないで大丈夫です」「うちではスマホ動画は見せないようにしているので、その代わりに、別のことで楽しめることをいつも探すようにしています。お客様で、『動画を見せないで1日過ごせたことが一度もなかったのに、キャンプで動画を見せないで過ごせたことに感動した』って言ってくださった方がいて。キャンプを通して楽しい子供との過ごし方の発見や、やってみたら意外と出来るという自信に繋がり子育てを楽しめるきっかけになったら嬉しいと思います」取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2017年07月26日かわいすぎて大人気! りんご饅頭きれいな青森の空のような色に真っ赤なりんごが描かれたパッケージを開けると、中にはピンク色のこれまたかわいいりんごのお饅頭が。青森屋のオリジナル商品で、もちっとした皮に中身はりんごジュース入りの白餡が入って、やさしい甘さのおいしいお饅頭です。温泉の安らぎをお家でも味わえる入浴剤青森屋の内湯にもふんだんに使われているヒバ。とっても木のよい香りがして心が落ち着きます。この入浴材を自宅の湯に浮かべれば、そんな清々しい香りが楽しめます青森ヒバには、抗菌、防カビ、防臭の効果もあるそう。ピンク&りんご型にキュン♡日用使いの素朴な器が多い八戸焼。そんな風合いを生かして出来たピンクのりんごの器は青森屋オリジナル。ウェルカムドリンクが、この器で出てきます。手のひらに収まるかわいいサイズでとちょっとアクセサリーを入れたり、カップとして意外にもいろいろ使えそう。1,080円。取材・文/小野アムスデン道子店舗情報店名:星野リゾート 青森屋TEL・予約:0570-073-022住所:〒033-8688 青森県三沢市字古間木山56
2016年09月26日名古屋港水族館(愛知県名古屋市)では8月2日、ベルーガ(シロイルカ)の「ミライ」が満3歳の誕生日を迎えた。○飼育の難しいベルーガの赤ちゃんが満3歳にベルーガは、哺乳綱クジラ目イッカク科シロイルカ属の海生哺乳類で、大きく丸く膨らんだ「頭」が特徴。この日、3歳の誕生日を迎えたのは、2012年8月2日生まれのオスの「ミライ」。母「グレイ」、父「ホドイ」の間に誕生し、体重は、生まれたときの60kgから300kgになった。"ザ・マイペース"で堂々としており、少々のことでは動じない肝っ玉の持ち主だが、実は繊細なことが最近わかってきたという。同館では、2004年に日本で初めてべルーガの出産に成功。その後2007年に2頭、2010年に1頭、2012年に1頭、べルーガの赤ちゃんが誕生した。しかしながらべルーガの赤ちゃんが順調に育つのはとても難しく、現在生きているのは、2007年に産まれた「ナナ」と2012年に生まれた「ミライ」の2頭のみとなる。「ナナ」は水族館産まれのべルーガとして、日本での最長飼育記録を月々更新中。「ミライ」はそれに続く、"未来"を期待されている。
2015年08月10日ヤフーは5月20日、インターネットオークションサービス「ヤフオク!」にて、これまで「18際以上」としていた参加資格を「満15歳以上」へ引き下げることを発表した。これにより、新たに対象となる15歳~17歳のユーザーは、「一部カテゴリの利用制限」や「利用金額の制限」「保護者の同意取得」を条件に、ヤフオク!を利用した入札と落札が可能となる。同社によると、法令や社会通念などに基づき、15歳~17歳のユーザーは「アダルト」や「自動車車体」「不動産」「酒類」「ナイフ、エアガンなど危険商品」といったカテゴリの商品へ入札不可となるほか、「アダルト」カテゴリにおいては、アクセス自体も制限される。また、1カ月の利用限度額は、入札を行った日付をもとに各月の合計利用金額を集計し、上限5万円まで。一回の取引で5万円を超える入札や、落札できた場合に月内の利用金額が5万円を超えることになる入札も制限されるため、月内の利用状況が分かるよう、マイオークション画面には合計利用金額・利用可能残額が表示される。加えて、今回の引き下げに伴い、同社はガイドラインを改訂し、18歳以上を含む未成年ユーザーを対象に、入札決定画面にて保護者の同意取得を促すアラートを強調して掲出していく考え。15歳~17歳のユーザーは今後、入札など行う際に、保護者などの法定代理人の同意を得る必要がある。なお、「ヤフオク!」は、安心・安全への取り組みとして、15歳~17歳のユーザーに向けた "読みたくなる" 利用案内ページの設置や、高校生・高専生を対象とした「ヤフオク!ワークショップ」の開催などを検討していくという。
2015年05月20日井の頭自然文化園では3月17日、アムールヤマネコの「ユズキ」が満1歳の誕生日を迎えた。○アムールヤマネコの「ユズキ」くん、満1歳に「ユズキ」は2014年3月17日、国内初の人工授精で誕生したアムールヤマネコ(ベンガルヤマネコ)の男の子。母親は「ミズキ」、父親は「イチゴ」で、いずれも井の頭自然文化園生まれとなる。実はこの日、「ユズキ」が1歳となることをスタッフは失念しており、あわてていつもより多めのお肉を与え、誕生日を祝ったという。アムールヤマネコは、同園 ヤマネコ舎にて展示中となる。同園の所在地は、東京都武蔵野市御殿山1-17-6。
2015年03月20日チューリッヒ保険(以下チューリッヒ)は4日、満65歳からのシニア傷害保険「チューリッヒ・ケアプラン」について、新たにインターネットでの資料請求の受付を始めた。「チューリッヒ・ケアプラン」は、日本の人口の約4人に1人が65歳以上という状況(2014年9月15日現在の人口推計)をうけて、満65歳から満79歳までの人が契約でき、90歳まで継続可能なシニア傷害保険だという。補償は、国内・海外を問わず、ケガによる入院・手術を対象にしており、月々990円の保険料から加入できる。(月払保険料990円、1280円、1720円からコースを選ぶ。夫婦で申込みの場合は1980円、2560円、3440円のコースがある)。特に、加齢に伴い発生しやすくなるといわれる骨折・脱臼によって入院した場合は、骨折一時金を上乗せ補償する。また、入院中のホームヘルパーや清掃代行サービスの利用に備えて、家事代行費用の補償も用意しているという。契約は、本人のみだけなく、夫婦での申込みも可能で、夫婦の場合には配偶者の年齢による引受制限はない。このたびチューリッヒは、同商品の資料請求をインターネットで行えるように利便性を高め、本人はもちろん、65歳以上の両親のために、インターネット上の情報と併せてパンフレットも取り寄せたいと考える顧客のニーズにも応えることができるようにしたとしている。チューリッヒは今後も引続き、「ケア」の精神と「イノベーション」の発想に基づき、顧客にとってより価値のある魅力的な商品やサービスの提供に努めていくとしている。
2015年02月05日十和田観光電鉄は鉄道営業最終日の31日、十和田市~三沢間で特別ダイヤによる運行を実施し、三沢駅21時0分発の鉄道営業最終列車を運転する。最終列車への乗車に必要な「乗車整理券」の配布はすでに終了している。同社は今月14日、国土交通大臣宛に鉄道事業廃止繰上届出書を提出しており、十和田市~三沢間(14.7km)の廃止予定日が2013年1月31日から2012年4月1日に変更されている。電車の最終運行日となる3月31日は、多くの利用者が見込まれることから特別ダイヤでの運転に。十和田市駅を6時5分に発車する電車を皮切りに、十和田市~三沢間で16往復を運転。日中はほぼ1時間に1本の電車が走る。鉄道営業最終列車は三沢駅を21時0分に発車し、十和田市駅まで直行(途中駅での乗降はなし)。十和田市駅には21時31分到着予定で、これをもって十鉄電車の鉄道営業は終了となる。なお、営業最終日の列車運行に関して、「当日は大変な混雑が予想されます。電車の運行時間が大幅に遅延する場合がございますので、お時間に余裕をもってご乗車ください。混雑のためご乗車できない場合もございますので、あらかじめご了承ください」(十和田観光電鉄)と呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月31日十和田観光電鉄(青森県)は27日、十和田市~三沢間電車の営業運転を3月31日で終了すると正式に報告した。翌4月1日より、十和田市中心街から十和田市駅、三沢駅を経由し、三沢市中心街までの路線バスの運行を開始する。同社は電車の営業運転終了に関して、利用者の減少に加え、老朽化した設備の更新に多額の投資が必要であることを挙げた。「89年の永きに渡り、沿線住民の方をはじめ多くの方にご乗車頂きましてありがとうございました」と発表している。4月1日からは、十鉄バスによる鉄道代替の路線バスが運転されることに。鉄道路線に沿った経路を走行しながら、十和田市と三沢市の中心部を結ぶ予定。正式な運行区間や時刻、運賃などは決まり次第発表するとのこと。これにともない、有効期限が4月1日以降の電車定期券に関して、未使用日数分(4月1日以降)の払い戻しを行う。なお、電車の定期券・回数券ともに代替バスでは利用できない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月28日映画やドラマで静かに、しかし確かな存在感を感じさせたかと思えば、一転、舞台の上ではこれが同一人物かと見まがうようなコミカルな一面を見せる。吹越満とは何とも不思議な俳優だ。その奇妙な(失礼!)佇まいはインタビューで対峙してもやはり、変わらない。そんな彼が主演を務める映画『冷たい熱帯魚』がまもなく公開となる。メガホンを握ったのは、日本の映画監督の中でも数少ない“鬼才”という形容が似合う監督・園子温。吹越さんは堕ちて、堕ちて、ひたすら堕ちる、救いようのない主人公・社本を演じている。園子温vs吹越満――。タッグを組むのは今回で3度目、主演としては初めてとなったが、吹越さんはこの強烈極まりない作品に何を感じ、どのような思いで臨んだのか――?「楽しかった。現場で監督が一番面白い存在だったから(笑)」監督自身の経験と、90年代に起きた愛犬家殺人事件やほかの猟奇事件からインスパイアされて製作されたという本作。小さな熱帯魚屋を営む主人公が、ある出会いをきっかけに、たったひとつの“破滅”という名の道を進んでいく姿が映し出される。「ひと言で言うと楽しい」とは園組の撮影の印象。3度も組むぐらいだから当然、と思いきやその内容は映画さながらなかなか激しいようだ。「撮影は3週間ぐらいかな。おそらくは十分な時間がない中で、クランクイン前には1週間のリハーサルがあって、クランクインの日は朝から深夜、2日目が朝から次の日の朝まで…24時間以上か。いや、もうウワァって始まりだったんですが、なぜかホントに最後まで全然イヤじゃなかった。それは監督の人柄もあるのかな?やっぱり面白いね、監督が現場で一番面白い存在だっていうのは(笑)」。吹越さんから見た園監督というのは…?「作品の感じから、何となくどういう人か分かる気がするでしょ?でも、結構きちんとしてる。作品からすると意外なくらいね(笑)。酒癖が悪いってのは本当で(笑)、でもそれを認識してるから、ちゃんとお酒を飲まない時間を作って…ってそりゃそうか、大人だし(苦笑)。で、何より監督本人が言うのが『役者のお芝居を撮りたい』ということ。美術も照明も音もカメラもアングルももちろん必要で大切なんだけど、一番大切なのは役者の芝居だと謳ってる。だから、ずっと大切に“見られていた”という感覚はありますよ」。一見、人のよさそうな同業者の村田(でんでん)の恐るべき“裏”の顔を目の当たりにしつつも、抗うことすらできずに絶望へと引きずり込まれていく社本。この2人の関係を吹越さんはこう語る。「村田はものすごい悪だけど、いま考えると社本にも裏があって、『みんなによく思われたい』とか『責任を負いたくない』とか考えて、何とか取り繕うとしてもそれが全部悪い方向に行っちゃう。そういう人間だからこそ、村田は社本のことを狙ってたのかな、というのが僕の解釈。分かりやすい悪人が村田なら、社本は問題になる人間ですね。村田を見ながら僕も『そっちの方が良いなぁ』って思ってましたもん。『お前が考えてる地球はツルっとした丸い石だろう?おれが考えてるのはゴツゴツした岩だ』なんてセリフとしてかっこいいしね(笑)。やってることはひどいけど、すごい人間だなぁって」。「この映画に出て思ったのは“作りモノなめんなよ!”ってこと(笑)」まさに、吹越さんが引用したセリフではないが、破滅への一本道をスルスルと堕ちつつも、要所要所でグサリと突き刺さる何か――単に猟奇殺人事件を映画化したのではない、あえて言うなら“異物感”をこの映画の物語は感じさせる。「観てる側が『こう進む』と思ってるところをカクっと外して、また『こうかな?』と思うとカクっ、カクって全部外していく。それは裏を返せば実は、全部あっているということなんですね。昔、知り合いでビートルズの曲を聴いて、ジョンが歌ってるのか、ポールなのかが分かるっていうヤツがいて。試しにこれはジョン、これはポールってやってみたら、全部外れてた、ということがあったんだけど(笑)。それは、全部聞き分けてたってことなんだよね。それと同じで、園さんは全部“ちゃんと”外してるんですよ。それがエンターテイメントだな、と思います。“事実は小説より奇なり”って言うけど、逆にこの映画に出て思ったのは“作りモノなめんなよ!”ってこと(笑)」。そこで“絶妙”という言葉しか思い当たらない演技を見せている吹越さんもやはり、エンターテイナーだろう。もうすぐ46歳。不惑の40代も半ばを過ぎて、自らをどのように見つめているのか。その言葉は興味深い。「(観客が自分を)ダメというよりは良いと思ってくれているのかなぁ…でも、それを真に受けて自信を持ってよいものかなぁ…?という感じでしょうか(笑)。『俺、良い演技したよね』って言ってもいいかな…と思わなくもないような…と言うのは冗談ですが(笑)。ひとつ、自分で思っているのは『俳優になりたい』ということ。俳優になりたいんですよ、僕(笑)。そのためにこうやって映画やTVや舞台で仕事してるのかな。“良い俳優になりたい”というのでも“俳優を続けたい”でもなくて、あくまでも俳優になりたい。いつなれるのか分からないけれど、このままこうして続けていればなれるのかな…と思って仕事してます。その俳優になりたいって気持ちがなくなったら終わりですよ」。そう言って笑うこの男は“いま”一体何者なのか?もしかしたら、この映画を観たらもっとそんな謎が深くなるかもしれない――。■関連作品:冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU■関連記事:三池崇史×園子温×吹越満がほろ酔い&タバコ片手に過激発言で映画界をメッタ斬り!鬼才・園子温監督最新作『冷たい熱帯魚』試写会に25組50名様ご招待満島ひかり主演の未公開作も上映!園子温監督作品の特集上映開催決定
2011年01月21日