「大パルコ人(4) マジロックオペラ『愛が世界を救います(ただし屁が出ます)』」が東京・パルコ劇場で2021年8月9日(月)から8月31日(火)まで、その後、大阪、仙台で上演される。作・演出は宮藤官九郎が務め、のん、村上虹郎らが出演する。宮藤官九郎の“大パルコ人”第4弾松尾スズキや宮藤官九郎、阿部サダヲなどが所属する「大人計画」とパルコが共同プロデュースする“大パルコ人”は、宮藤官九郎が作・演出を手掛けるオリジナルロックオペラシリーズだ。その第4弾となる「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」は、戦争で一度崩壊した2055年の渋谷が舞台。“世界を救う”という壮大なテーマを背負った若者たちが葛藤する物語を、怒髪天・上原子友康のオリジナル楽曲にのせて届ける。のん・村上虹郎らが出演キャストには、NHK朝ドラ『あまちゃん』以来の宮藤とのタッグとなるのん、映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』『孤狼の血 LEVEL2』の公開が控える村上虹郎、『TOKYO TRIBE』の主題歌を手掛け、出演も果たしたYOUNG DAIS、舞台『大地』や映画『みをつくし料理帖』などジャンルレスに活躍する藤井隆が名を連ねる。さらに、三宅弘城、少路勇介、よーかいくんといった“大パルコ人”に参加してきたレギュラーメンバーや、大人計画のメンバー・荒川良々、伊勢志摩も出演。また、作・演出を手掛ける宮藤官九郎は、ギター演奏でも舞台を盛り上げる。詳細大パルコ人(4) マジロックオペラ「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」期間・会場:・2021年8月9日(月)~8月31日(火) パルコ劇場・2021年9月4日(土)~9月12日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール・2021年9月15(水)~9月17日(金) 電力ホールキャスト:のん、村上虹郎、三宅弘城、荒川良々、伊勢志摩、少路勇介、よーかいくん、YOUNG DAIS宮藤官九郎、藤井隆作・演出:宮藤官九郎音楽:上原子友康(怒髪天)美術:小泉博康 照明:大島祐夫 音響:大木裕介 衣裳:伊賀大介 ヘアメイク:山﨑聡 振付:八反田リコ映像:横山翼/KENNY 音楽アドバイザー:益田トッシュ 歌唱指導:蔵田みどり ローディー:上甲陽仁演出助手:大堀光威 衣裳進行:戸田京子/梅田和加子/田邊千尋 舞台監督:榎太郎イラスト:おおひなたごう 宣伝写真:三浦憲治 宣伝美術:箭内道彦(風とロック) 宣伝:る・ひまわり制作助手:武藤香織 制作:北條智子/赤堀あづさ/横山郁美/藤原治 プロデューサー:長坂まき子/田中希世子制作協力:モチロン 企画:大人計画 プロデュース・製作:(株)パルコ/大人計画「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」<ストーリー>2055年。11年前の戦争(『R2C2~サイボーグなのでバンド辞めます!~』で描かれた)で一度崩壊した世界。人口は100分の1に減り、閑散とした街。東京、渋谷。復興活動は遅々として進まず、若者は労働意欲を無くし、廃墟と化したニューミヤシタパークには、浮浪児やホームレスがたむろし、兄弟のDJポリスが彼らを取り締まっていた。そんな渋谷に1人の少女が姿を現す。NONと名乗る少女は超能力の持ち主だった。彼女はテレパシーを使う事が出来た。自分の気持ちをうまく相手に伝えられない彼女は、Wi-Fiが飛んでいる場所に限り、言葉を発せずテレパシーで、相手に意志を伝える事ができる。ただし、弊害があった。その声は何故かダミ声のおっさんの声なのだ。祖父を探して渋谷にやってきたNONは、にじろーという浮浪児と出会う。にじろーもまた超能力者である。彼は予知能力の持ち主だった。それは『30秒後に起こることを完璧に予知できる』能力である。しかしやはり弊害があった。能力を使う時、どうしても屁が出てしまうのだ。しかし、NONに恋心を抱いたにじろーには、羞恥心が芽生え、屁が出なくなってしまう。そんな彼らの元に、カリスマ育メン・シティポップシンガーとその妻が、彼らを利用しようと近づいて来る。しかしそこにはとある陰謀が隠されていた。。。。<チケット>■東京公演前売開始:2021年7月3日(土)10:00入場料金:11,000円(全席指定・税込)ヤング券(U-25チケット)6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換/「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)問い合わせ先:パルコステージ TEL 03-3477-5858(時間短縮営業中)■大阪公演前売り開始:2021年8月1日(日)10:00入場料金:11,500円(全席指定・税込)ヤング券(U-25チケット)=5,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換/チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)主催:サンライズプロモーション大阪問い合わせ先:キョードーインフォメーション TEL 0570-200-888(11:00~16:00/日祝休業)■仙台公演前売開始:2021年7月3日(土)10:00入場料金:11,000円(全席指定・税込)ヤング券(U-25チケット)=6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換/チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)主催:仙台放送/サンライズプロモーション東京/キョードー東北問い合わせ先:キョードー東北 TEL 022-217-7788 (時間短縮営業中)
2021年06月06日2019年NHK大河ドラマ抜擢でも話題の宮藤官九郎の新作舞台『サンバイザー兄弟』が11月13日に開幕した。大人計画とパルコが共同プロデュースする宮藤官九郎作・演出のオリジナルロックオペラのシリーズ第3弾。舞台は2033年の池袋、新しい年号は「素敵」。東池袋の歌のうまいヤクザ、サンバイザー兄弟の「兄弟愛」と「父娘愛」を、怒髪天・上原子友康のオリジナル楽曲にのせて描く。舞台『サンバイザー兄弟』チケット情報出演は“ロックオペラ”初参戦の瑛太、初舞台に挑むロック・バンド「怒髪天」ボーカル増子直純。同じくシリーズ初参戦の清野菜名、りょう他、レギュラーメンバー、三宅弘城、皆川猿時らの顔ぶれが揃う。開幕前には宮藤、瑛太、増子が以下のコメントを寄せた。◆ 作・演出・出演:宮藤官九郎今回は、ストーリーが「ブルースブラザーズ」を下敷きにしていて、「ブルースブラザーズ」を日本の池袋に置き換えた時に、根拠はないですけど“ヤクザ”で“サンバイザー”がいいんじゃないかなと思って書きました。他の事を考えながらでも、何も考えなくても楽しめる作品ですし、生LIVEのシーンが多いのでぜひ劇場で観て下さい。◆ 瑛太宮藤さんが書かれた作品(映画『なくもんか』)に出演した事はあったのですが、演出は初めてで稽古から楽しくて今日の初日を前にワクワクしています。出てくるキャラクター全員がバカで、こんなに面白い作品は観た事がありません。「これを観ないで何を観るんだ!」というくらい気合いが入っています!◆ 増子直純32年間バンドをやっていますが舞台は初めてで、安請合いをしてはいけないなと身にしみています。舞台は大人数でバンドを組み直してアルバムを作る感じで楽しいです。スカっとして笑える作品です!よろしく!!東京公演は12月4日(日)までサンシャイン劇場にて。その後大阪、仙台を巡演。
2016年11月17日宮藤官九郎さんが作・演出を手掛ける、抱腹絶倒のシリーズ『大パルコ人』に、清野菜名さんが参加する。「宮藤さんの作品って、笑いの着目点が本当にしょーもなくて、すごく愉快。そこにくすぐられるんです。以前にご一緒した現場でも、毎日が楽しすぎて、ずっと爆笑してたんで、今回も楽しみで仕方ないです」以前の現場とは宮藤さんの監督映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』。あれ?清野さん出てた?と思った方もいるはず。映画での、終始真っ赤な顔色の鬼メイクで中指をおっ立て過激に挑発しまくる邪子の姿と、目の前の清野さんとのギャップ…激しすぎます。「そうですよね。何も知らずに観に行った友達が、最後まで私だと気づかなかったくらいですし(笑)。でも、ああやって素顔が出ないほうが自分らしいというか、恥ずかしがらずにはっちゃけられるというか…」とはいえ、もともとティーン誌の専属モデル出身。正統派美少女として恋愛作品へのオファーもあるはず。「なんででしょう…。ちょっと変わった役が多いのは、きっと自分はそっちじゃないってことなんだと思います。いま映画で普通の女子高生をやっていますが、面白くやらなくて平気かなって心配になるくらい」多少戸惑いつつも、笑いに果敢に挑もうとするアグレッシブさが、宮藤作品と相性がいいのかも!?「1幕目だけ台本を読んだのですが、元気で何でもすぐ信じちゃう、いい意味でバカな役。まるで友達と会っている時の自分みたいで、仕事場でしかご一緒してないのに宮藤さんに見透かされている気がしました。あまりにバカで衝撃的なシーンもありますけど、戸惑いよりどうやろうかっていう期待のほうが大きいです。お芝居している時、相手と見えない感情のぶつかり合いができる瞬間がときどきあるんですよ。どんな役でもどんな作品でも、それができた時が今すごく楽しいんです」◇せいの・なな1994年生まれ、愛知県出身。'14年の映画『TOKYO TRIBE』で注目され、『ウロボロス』や『コウノドリ』など、数々のドラマに出演。10月公開の映画『金メダル男』にも出演。ブラウス¥16,000(Antigravite TEL:03・3461・2807)◇かつて“サンバイザー兄弟”として恐れられた兄(増子直純)と弟(瑛太)。逮捕されていた兄が恩赦で釈放され、組を立て直すためにふたりはバンドを組むことになり…。11月13日(日)~12月4日(日)池袋・サンシャイン劇場作・演出・出演/宮藤官九郎音楽/上原子友康(怒髪天)出演/瑛太、増子直純(怒髪天)、三宅弘城、皆川猿時、清野菜名、少路勇介、よーかいくん、篠原悠伸、上川周作、りょうS席9500円A席8500円ヤング券5500円(25歳以下対象、要証明書)すべて税込みパルコ・ステージ・インフォメーション TEL:03・3477・585812月8日~18日に大阪、21日~23日に仙台公演あり。※『anan』2016年10月5日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・末吉久美子ヘア&メイク・細野裕之(PUA NA PU)インタビュー、文・望月リサ
2016年09月28日理化学研究所(理研)は3月23日、形に揺らぎのある糖鎖を特定のタンパク質「レクチン」と結合させて固定することにより、折れ曲がった状態の糖鎖構造を原子レベルで可視化することに成功したと発表した。同成果は、理研 グローバル研究クラスタ糖鎖構造生物学研究チーム 山口芳樹チームリーダー、長江雅倫研究員らの研究グループによるもので、3月14日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。糖鎖は主に細胞の表面に存在している生体分子で、その多くは細胞膜に埋め込まれたタンパク質や脂質に結合し、細胞同士や細胞の外から内への情報伝達、タンパク質の品質管理・機能調節など、生体内における重要な役割を果たしている。また、一般に柔軟な構造をしており、ひとつの糖鎖がいくつもの形をとるという"揺らぎ"があることが知られている。しかし糖鎖の形は非常に速い速度で相互に変換しており、糖鎖の個々の形を実験的に正確に捉えることはこれまで困難だった。そこで同研究グループは今回、揺らぎのある糖鎖を特定のレクチンと結合させることにより、揺らぎを止めた状態の糖鎖構造の可視化を試みた。糖鎖のモデルとしては、これまで折れ曲がった構造をとると予想されていた「バイセクト型糖鎖」を採用。レクチンは、バイセクト型糖鎖に結合する互いに無関係な2種類、「Calsepaレクチン」と「E4-PHAレクチン」を使用した。まずバイセクト型糖鎖と各レクチンとの複合体を作製して、X線結晶構造解析を行った結果、どちらのレクチン-糖鎖複合体においても、糖鎖の2本の枝のうちの1本の「1-6アーム」と「1-3アーム」が反対の向きを向いた折れ曲がり構造をしていることがわかった。また、糖鎖の折れ曲がり構造が水溶液中でも存在することを確認するために、溶液NMR法を適用しその立体構造を調べたところ、水溶液中においてもバイセクト型糖鎖はCalsepaレクチンとの結合時に折れ曲がり構造をとることが確認された。同研究グループは今回の成果について、糖鎖とタンパク質の相互作用原理や、糖鎖がタンパク質を調節するメカニズムの理解につながることが期待できるとしている。
2016年03月23日理化学研究所(理研)は2月1日、フッ素原子を持つ医薬品から分子プローブを簡便かつ迅速に合成する新しい手法を開発したと発表した。同成果は、同研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター 生命機能動的イメージング部門イメージング化学研究グループ 分子標的化学研究チーム 丹羽節 研究員、落合秀紀 特別研究員、細谷孝充 チームリーダー、渡辺恭良 グループディレクターらの研究グループによるもので、11月18日付けの米科学誌「Journal of the American Chemical Society」に掲載された。医薬品を開発する際には、医薬品の候補となる分子が生体内のどの場所で、どの分子と相互作用するかを調べるため、人工的に機能を付与した「分子プローブ」が用いられることがある。しかし、医薬品やその候補分子に新たな機能を付与する化学変換には、複雑な化学反応や長い合成時間が必要な場合があり、これまでに多彩な機能を持つ分子プローブが開発されてきたが、報告された合成手法の多くはほかの分子の化学変換に応用できていなかった。今回、同研究グループは、既存の医薬品の多くがフッ素を含むことに着目し、フッ素を反応性の高いホウ素に置き換えた後に、さまざまな機能を持つ原子や官能基を導入する方法を着想した。しかし、フッ素を分子につなぎとめている炭素-フッ素結合は、反応性が低い化学結合のため、フッ素の化学変換は困難が予想される。そこで、古くから炭素-フッ素結合を切断するために用いられるニッケル錯体と、近年ホウ素化反応によく利用される銅錯体に着目。触媒としてニッケルと銅の2種類の錯体を同時に用いる手法を試みたところ、最高収率99%という極めて高い効率で、フッ素をホウ素に置き換える化学反応の開発に成功した。さらに同研究グループは、今回開発した化学反応を用いて、高脂血症治療薬「スタチン」のひとつである「フルバスタチン」の誘導体を医薬品のモデル化合物として、分子プローブの簡便な合成を行った。フルバスタチンはひとつのフッ素原子(フッ素19)を持つが、実験の結果、効率よくフッ素をホウ素に置き換えることができた。さらに、2014年にイギリスの研究グループが報告した手法を得られた分子に用いることで、このホウ素をフッ素18へ置き換えることができた。つまり、わずか2つの化学変換で、医薬品の持つフッ素19をフッ素18に置き換えたPETプローブを合成できたことになる。また、光親和性標識プローブとして標的タンパク質の同定に利用できる可能性があるアジド基を持つ分子の合成にも成功。さらに、ホウ素を芳香環や酸素原子、ヨウ素原子に変換することにも成功し、さまざまなフルバスタチンの誘導体を簡便に合成できることを示した。同手法を利用することで、入手が容易な医薬品から簡便に分子プローブを合成できるようになり、創薬研究や生命科学研究の進展が加速することが期待できるという。
2016年02月01日セイコーエプソンは11月4日、通信ネットワークおよび産業分野向けに、高安定・小型の原子発振器「AO6860LAN」を開発したと発表した。原子発振器は、原子の固有周波数を基準とした正確な発振器で、従来の水晶を用いた発振器と比べると一般的には2桁以上高い精度が得られる。主に、通信インフラ機器や放送機器、産業機器、計測器などに用いられる。同製品は、内製のレーザー素子VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)および専用ICを独自設計することで、同社従来機種(1,200cc)と同等の長期周波数安定度を維持しながら、体積比1/16(75cc)の小型化を実現。また、制御システムの最適化により消費電力も従来比1/6に抑えた。同開発の成果は、2015年11月4日英国エジンバラにて行われる「ITSF(International Telecom Sync Forum)」で発表される。量産開始は2016年を予定しているという。
2015年11月04日Applied Materials(AMAT)は7月13日(米国時間)、原子レベルの精密加工を実現する新型チャンバを搭載した次世代エッチング装置「Applied Centris Sym3」を発表した。同装置は、同社のこれまでのノウハウと精密除去技術における専門知識をもとに、新たな設計構造を採用して開発されたもの。エッチングチャンバは、独自のTrue Symmetry技術を採用しており、複数の調整制御によってプロセス全体の均一性を原子レベルで最適化することを可能とした。また、チップ内のパターニング均一性を阻害する要因として問題視されるようになってきたエッチング副生成物の制御と除去として、副生成物の再付着を低減することで、微細化の制約となるラインエッジラフネス、パターンローディング、欠陥の課題を克服することを可能としたとする。また、プラットフォーム上に設置される6つのエッチングチャンバと2つのプラズマ洗浄チャンバには、システムインテリジェンスソフトウェアが搭載されており、各チャンバ間の全プロセスを精密にマッチングさせることで、高い再現性と高い生産性を可能にするとしている。
2015年07月15日東芝と国際廃炉研究開発機構(IRID)は6月30日、福島第一原子力発電所(福島第一原発)2号機の原子炉格納容器内の状況を把握する調査のための小型ロボットを開発したと発表した。福島第一原発 2号機は、燃料デブリの取り出し手順や工法の検討に向けた燃料デブリの分布状況の確認が必要となっており、同ロボットは、今後の原子炉格納容器底部付近の調査に向けた容器内のプラットホーム上の落下物や損傷の有無、状態などの確認のほか、原子炉格納容器底部付近へのアクセスルートの状態を確認することを目的として開発された。機体サイズは長さ約54cm、幅約9cm、高さ約9cmながら、CCDカメラを2台、LEDライト(カメラ内蔵用12灯×2台+単体1台)、放射線量計を1台、温度計を1台搭載。有線ケーブルによる遠隔操作に対応し、直径約10cm程度のパイプの中を通り抜けて格納容器内に進入する予定だという。また、走行中に倒れた場合でも、自力で復帰することが可能な機構も取り入れられているという。なお、同ロボットは操作訓練が7月に実施され、8月中の現場投入が計画されている。
2015年07月01日分子科学研究所(IMS)は4月14日、β-カロテンが優れた金属捕捉機能をもつことを発見し、2個のβ-カロテン分子が最大で10個の金属原子を挟み込み、サヤエンドウのような形状をもつ分子を形成することを実証したと発表した。同成果は、IMSの村橋哲郎 教授(現 東京工業大学大学院理工学研究科 教授)およびIMSの柳井毅 准教授らの研究グループによるもの。詳細は「Nature Communications」に掲載された。天然に広く分布している有機色素の一種であるカロテン類は、特異なπ-共役構造を持っており、その構造に基づいてさまざまな機能を発現することが知られているが、金属捕捉機能については、よくわかっていないというのが現状である。今回、研究グループはカロテン分子が連続した炭素-炭素二重結合を用いて多数の金属原子を捕捉する可能性に着眼し、実験と理論の両面での実証を行ったという。その結果、2つのβ-カロテン分子が、10個の金属原子を連結させながら挟み込み、安定なサヤエンドウ状の化合物を形成することが可能であることを発見したという。また、この反応は可視光の照射下で促進されることも確認したという。さらに、この化合物は複数の金属原子を出し入れする性質を持つことも発見。実際にパラジウム原子と白金原子がβ-カロテンに挟み込まれた化合物も合成できることを確認したほか、β-カロテン分子の間に挟まれた金属原子の数が変わると色が大きく変化する性質を持つことも確認し、理論的な計算からこの要因を解明したとする。なお研究グループでは、今回の成果について、カロテン類の機能性金属クラスター触媒や材料の開発などといった新たな化学利用につながる可能性が示されたとコメントしている。
2015年04月16日日立製作所は2月18日、最先端研究開発支援プログラム「原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡の開発とその応用」において、1.2MVの加速電圧を備えた「原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡」を開発し、世界最高の分解能(点分解能)となる43pm(ピコメートル)を達成したと発表した。詳細は、米国科学誌「Applied Physics Letters」のオンライン版に掲載された。同社は、2010年3月から国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」の助成を受け、原子レベルでの電磁場観察を可能とする「原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡」の開発を行ってきた。同装置では分解能を最大限に向上させるために、加速電圧を1.2MVとすることで、電子線の波長を短くし、さらに球面収差補正器の搭載をはじめとする数々の技術開発を行ったという。具体的には、光学顕微鏡では凸レンズと凹レンズを組み合わせて球面収差を補正し、焦点ぼけをなくした上で、試料構造の拡大像を観察するが、電子レンズを用いる電子顕微鏡では、これまで凹レンズの機能を出すことができなかったため、長い間、球面収差により分解能の向上が阻まれてきた。近年、この球面収差を補正する装置の開発が進められてきたが、球面収差補正器の性能を引き出すには、搭載される電子顕微鏡本体に高い安定性が求められるため、大型の超高圧電子顕微鏡には搭載できなかった。今回、1.2MVのエネルギーのばらつきを抑えた電子ビームや高安定電界放出電子銃などの実現により、電子顕微鏡装置全般において安定性を大幅に高め、超高圧電子顕微鏡に球面収差補正器の搭載を可能にした。このうち、電子ビームはエネルギーがバラつくと焦点ぼけを生じてしまうため、高い分解能を得るには、安定した電圧で加速することが不可欠である。そこで今回、電子ビームを加速する電圧の安定度を高めるため、ノイズが少なくかつ温度変化に対して電気抵抗の変化が起こりにくい抵抗器、ノイズフィルタ機能を有する高電圧伝達用のケーブル、安定度の高い高電圧制御回路などを開発し、従来装置の安定度を約70%上回る、安定度3×10-7の1.2MV超高圧電源システムを開発した。これにより、1.2MeVの高いエネルギーを持ちながら、そのばらつきを0.54eVに抑えた電子ビームを得ることができた。さらに、従来の電子顕微鏡に使われていた電界放出電子銃は、電子を引き出すための電圧(引き出し電圧)をかけて電子放出を開始後、時間とともに放出電子電流が減少していくため、1日に1~2回は電子の引き出し電圧を調整しながら使用する必要があった。しかし、引き出し電圧を調整するたびに電子ビームの軌道がわずかに変化するため、最適条件で球面収差補正器の効果を得ることが難しくなる。今回、電子銃内部の電子が放出される部分の真空度を、従来比約100倍となる3×10-10パスカルという極高真空にする技術を開発し、10時間以上にわたり、無調整で電子ビームを安定して放出できるようにした。これによって、1日の観察の間、球面収差補正器の条件を再調整することなく最良の性能を維持できるようになった。この他、原子レベルの観察を行うためには、電子ビームや観察する試料に対する振動、音響、磁場などの外部からの乱れ要因を、極限まで抑える必要がある。これらの乱れ要因を抑制するために、電子顕微鏡専用の頑強な建屋を建設し、音響に対しては建屋室内に吸音材の貼り付け、および精密な室温制御を行い、さらに、磁場に対しては、磁気シールドの機能を有するパーマロイという特殊な合金で電子顕微鏡装置の周囲を覆ったという。なお、同装置の性能を評価するため、どのくらい微細な構造をカメラに伝達できるかを示す情報伝達性能を、タングステンの単結晶を試料に用いて検証した。その結果、球面収差を補正した状態で世界最高の分解能となる43pmの結晶構造情報を伝達できることを確認した。また、同装置によって撮影したGaN結晶の顕微鏡像において44pm間隔のGa原子を分離して観察できることも確認した。同社では、これらの性能は、開発した電子顕微鏡が、試料の構造や電磁場を原子レベルで観察・計測できることを示すものであるとコメントしている。
2015年02月19日物質・材料研究機構(NIMS)と東京大学は12月11日、シリコン表面上に形成した原子レベル厚さの超伝導体において、原子1個分の高さの段差(原子ステップ)が超伝導電流の流れを制御するジョセフソン接合として働くことを発見したと発表した。同成果は、NIMS 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の吉澤俊介ポスドク研究員、内橋隆MANA研究者、中山知信主任研究者、川上拓人ポスドク研究員、古月暁主任研究者、東京大学 物性研究所のKim Howonポスドク研究員、長谷川幸雄准教授らによるもの。詳細は、米国物理学会誌「Physical Review Letters」にEditors’ Suggestionとして近日中に掲載される予定。最近発見されたシリコン表面上の原子層超伝導体は、究極の微小サイズである原子スケール厚さの超伝導ナノデバイスを実現する可能性を秘めている。しかし、デバイス作製のためには、超伝導演算素子において不可欠な要素であるジョセフソン接合を作製する必要があり、その方法は未解決のままだった。今回、研究グループは、走査トンネル顕微鏡を用いた実験と微視的な理論計算によって、原子層超伝導体の原子ステップに超伝導量子渦の一種であるジョセフソン量子渦という特殊な超伝導状態が発生することを発見した。そして、これにより、原子ステップがジョセフソン接合として働くことを明らかにした。この結果は、原子層超伝導体を用いると、従来の超伝導素子では個々に作製していたジョセフソン接合を自己組織化的に速く大量に作製できることも意味しているという。今後、この成果を利用して、原子レベルの厚さしかないジョセフソン素子を創製し、超伝導デバイスへの応用を目指す。また、電力応用が期待される高温超伝導体では、ジョセフソン量子渦が重要な働きをすることが知られている。今回の成果は、高温超伝導体の超伝導特性の解明にも寄与することが期待されるとコメントしている。
2014年12月15日米Lam Researchは7月7日(米国時間)、原子層堆積(ALD)関連製品ラインに、原子層エッチング(ALE)を追加したと発表した。機構サイズの縮小や、次世代デバイスアーキテクチャの導入が進む中で、製造におけるプロセス変動の制御はさらに困難になっている。次世代の要件を考慮すると、もうすぐ機構寸法の許容度は原子数個分並みになると見られる。同時に、デバイスのアスペクト比は増大を続け、トポグラフィはさらに複雑になっている。この先進的な構造の要件に、従来のプラズマエッチングおよび蒸着プロセスは対応できないため、新しいアプローチが必要となる。ALEとALDは、一度にいくつかの原子層で蒸着と除去を行うマルチステッププロセスのサイクルを使用して、正確に制御するソリューションを提供する。課題は、コスト要件の厳しくなる製造環境に、これらのプロセスが適合するように、生産性を向上させることである。コンダクタエッチングシステム「2300 Kiyo F Series」上の新ALE機能は、生産の採算が見込め、次世代ウェハプロセスを可能にする原子スケールの変動制御を行う。具体的には、リアクタ内の高速ガススイッチングと先進プラズマ技法を活用し、スループットを大幅に向上させている。一方で、ダイナミックRFバイアルは、高いアスペクト比(深く狭い)の機構で素材の除去に必要な指向性エッチングを可能にする。さらに、対称的なチャンバ設計、先進静電チャック技術、および独立プロセスチューニング機構などによって実現される優れた均一性と回復可能性を、引き続き提供する。また、ALE機能は、同社の誘電体膜ALD用VECTOR ALD Oxide製品、およびタングステン金属膜ALD用ALTUSシステムとともに活用され、各原子が重要となる原子スケールのチップ製造への、業界シフトをサポートするとしている。
2014年07月10日宮藤官九郎が作・演出を手がける舞台「大パルコ人2 バカロックオペラバカ『高校中パニック!小激突!!』」が11月24日、東京・渋谷のPARCO劇場で開幕。初日本番前には、出演もする宮藤を筆頭に、佐藤隆太、勝地涼、永山絢斗、川島海荷、三宅弘城、皆川猿時、少路勇介、よーかいくん、坂井真紀、綾小路翔らキャストが会見を行った。大人計画とPARCO劇場が共同プロデュースする、宮藤作・演出のオリジナルロックオペラシリーズ“大パルコ人”の第2弾。向井秀徳、横山剣(クレイジーケンバンド)、上原子友康(怒髪天)ら宮藤と親交のあるミュージシャンが全楽曲を書き下ろし。近未来の渋谷を舞台に、不良高校「聖ファイヤーバード高校(通称ヤバ高)」と「グレッチ工業高校(グレ工)」の抗争を描く。派手な学ラン姿で登場した宮藤は「なめられないために、こんな格好をしているのではありません。こういう役で出ます。今回は未来の渋谷にはヤンキーしかいないというお芝居を作りました」と説明。地方公演を含めると「60回ぐらい公演するらしんですけど、今のところできる気がしません」と宮藤らしいコメントも。かつては幼なじみの親友同士で、それぞれヤバ高、グレ工に進学し敵味方に別れてしまうムカデとカゼギミ役に、宮藤作品ではおなじみ、佐藤隆太、勝地涼。「思いきりバカを演じたい。バカは風邪をひかないというので風邪は大丈夫。ケガのないよう最後まで突っ走る」(佐藤)、「僕は宮藤さんの作品ではバカな役が多いが、今回はタイトルに負けないぐらい、バカをふりきって演じたい」(勝地)と意気込みを話す。永山絢斗、川島海荷、綾小路翔は今回が初舞台。新米熱血教師の駒田、通称小回り先生を演じる永山は「初めての舞台でわからないこともたくさんあるが、間違いを怖れず思い切りできたら」、準ミスヤバ高の地下之チカを演じる川島は「舞台は映像と違って自由な部分が多いくて、毎日楽しくやらせていただいてます。60回の公演、1回1回の公演を楽しんで、毎回違うものにしていけるよう頑張りたい」とコメント。楽曲提供もしている綾小路はグレ工の不良グループ“ゴキブリ連合”のリーダー、宮益坂わたる役。「自分は以前週刊誌に偏差値39と載ったことがありますが、今回は偏差値15。これから1か月、渋谷の偏差値を下げていきたい」と気合を入れた。そのほか、ヤバ高のマドンナ・ウィスパー先生役に坂井真紀。詰め物の胸を強調しながら「私、バスト92センチ、A・B・C・D・E・F……Gカップの役でございます。できれば一生このままでいたい」と笑いを誘った。東京公演は12月29日(日)まで。その後、2014年1月4日(土)・5日(日)に宮城・仙台サンプラザホール、1月11日(土)から19日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、1月24日(金)から1月26日(日)まで愛知・ 刈谷市総合文化センター 大ホールで公演。
2013年11月25日10月30日(水)に東京・ShibuyaO-EASTで開催される音楽イベント「NACK5×BMG”QuarterParty”」にTHEGOLDENWETFINGERSの出演が決定した。ラジオ局NACK5と音楽プロダクションBADMUSICGROUPがともに今年25周年を迎えるということで企画された同イベント。これまで、thepillows、DOES、そして怒髪天の増子直純と上原子友康、TheBirthdayのヒライハルキとクハラカズユキの4人で結成されたバンド「YAN’Z」の出演が発表されていた。今回、新たにチバユウスケ、中村達也、イマイアキノブによるバンド「THEGOLDENWETFINGERS」の出演が決定したことで、更にイベントに厚みが増した格好だ。また同イベントは、メインステージのほかに怒髪天の坂詰克彦を中心にパフォーマンスが展開されるサブステージ「坂SUNSTAGE」もあり、メインステージ以外でも楽しめそうだ。チケットは発売中。■NACK5×BMG”QuarterParty”日時:10月30日(水)開場18:00/開演19:00会場:ShibuyaO-EAST(東京都)料金:オールスタンディング4000円(ドリンク代別)出演:YAN’Z / THE GOLDEN WET FINGERS / DOES / the pillows / 坂詰克彦 / TELEZUME, / SHIMIZUME? / 他
2013年09月25日ファーストリテイリングが展開する「UT」はこのほど、ロック、カントリー&ウエスタン、ジャズ、R&B、パンクなど、さまざまな音楽に革命を起こしてきた楽器メーカー「FENDER」とのコラボレーションTシャツを発表した。同Tシャツには、「FENDER」の過去のプロダクトや広告からイメージされたデザインが全8柄で登場する。価格は1,500円。27日よりユニクロ銀座店にて先行販売、ユニクロのその他主要8店舗およびオンラインストアでは9月3日より販売する。また、ユニクロ銀座店では今月27日より、コラボTシャツ発売記念「スペシャルイベント」を開催。コラボTシャツを同店で1枚購入につき、スピードくじを1回引くことができ、「アタリ」が出れば、9月10・11日にユニクロ銀座店で行われるスペシャルイベントに参加できるとのこと。イベントゲストは、10日がTAXMAN(THE BAWDIES)&上原子友康(怒髪天)、11日がSCANDALとなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月21日ファーストリテイリングが展開する「UT」はこのほど、ロック、カントリー&ウエスタン、ジャズ、R&B、パンクなど、さまざまな音楽に革命を起こしてきた楽器メーカー「FENDER」とのコラボレーションTシャツを発表した。同Tシャツには、「FENDER」の過去のプロダクトや広告からイメージされたデザインが全8柄で登場する。価格は1,500円。27日よりユニクロ銀座店にて先行販売、ユニクロのその他主要8店舗およびオンラインストアでは9月3日より販売する。また、ユニクロ銀座店では今月27日より、コラボTシャツ発売記念「スペシャルイベント」を開催。コラボTシャツを同店で1枚購入につき、スピードくじを1回引くことができ、「アタリ」が出れば、9月10・11日にユニクロ銀座店で行われるスペシャルイベントに参加できるとのこと。イベントゲストは、10日がTAXMAN(THE BAWDIES)&上原子友康(怒髪天)、11日がSCANDALとなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月21日8月に宮城・エコキャンプみちのくで開催されるロックフェスティバル「ARABAKI ROCK FEST.11」の前夜祭イベント「荒吐宵祭『GO!! ARABAKI11 GO!!』」の開催が決定した。「ARABAKI ROCK FEST.11」チケット情報出演アーティストは、猪苗代湖ズ、ABKサクセション、川崎中学校ブラスバンド部、曽我部恵一BAND、JUN SKY WALKER(S)、MONGOL800の6組。ABKサクセションは、増子直純(怒髪天/Vo)、大木温之(Theピーズ/Vo&Ba)、上原子友康(怒髪天/Gt)、フジイケンジ(The Birthday/Gt)、クハラカズユキ(The Birthday/Dr)、奥野真哉(ソウル・フラワー・ユニオン/Key)のメンバー構成され、ARABAKI ROCK FESで幾多の伝説的ステージを繰り広げた故・忌野清志郎に敬意を表し、RCサクセションの楽曲のカバーを披露する。荒吐宵祭『GO!! ARABAKI11 GO!!』は、8月26日(金)に宮城・エコキャンプみちのく 磐越ステージで開催。チケットの一般発売は、7月30日(土)10:00より開始となる。また「ARABAKI ROCK FEST.11」本公演は、8月27日(土)・28(日)に、宮城・エコキャンプみちのくで開催。チケットは発売中。
2011年07月29日