ミュージカル『この世界の片隅に』の製作発表が20日に都内で行われ、昆夏美、大原櫻子、海宝直人、村井良大、平野綾、桜井玲香、音月桂、上田一豪(脚本・演出)が登場。また楽曲を担当したアンジェラ・アキが映像でコメントを送った。同作はこうの史代氏による同名漫画のミュージカル化作。太平洋戦争下の広島県呉市に生きる人々の物語でありながら、つつましくも美しい日々とそこで暮らす人々が淡々と丁寧に描かれ、生きることの美しさが胸に迫る作品となっている。映画化、実写ドラマ化もされ、この度新たにミュージカルとして上演される。○■ミュージカル『この世界の片隅に』で音楽を担当したアンジェラ・アキ今回音楽を担当し、同作の楽曲を集めたアルバム 『この世界の片隅に』も発売するアンジェラは、アメリカの自宅スタジオからコメント映像を寄せた。「最初に上田さんの台本を読ませていただいた時に、もともと大好きだった原作の漫画の世界をこういう風に具体化するんだと、本当に感動したんです。読んだばかりなのに、目を閉じると舞台の上でどういうふうに繰り広げられていくのかがすごく見えてきて、自然にセリフとともに音も聞こえるぐらいすごくカラフルなわかりやすい台本だったんです」「そこから一つずつのシーン、曲に向き合いながら上田さんと細かいやり取りをして作り上げていって。実際ワークショップをして二十数人の方のお声とともに、客観的に聴けた時はもう本当に感動しました」とここまでの仕上がりを絶賛する。さらに「上田さんの脚本、本当にこの素晴らしい原作を舞台化する意味があるんだと強く思って、寄り添うような楽曲を作りたいなという気持ちで、このミュージカルに向き合いました」「全身全霊で込めて作りました。そして全身全霊を込めて、キャストのみんなと共に皆さんにお届けしたいと思うので、楽しみにしていてください」とメッセージを送った。脚本・演出の上田は「今回は私が台本を一通り書いた上で、皆さんと細かく打ち合わせをするところから始まりました」と説明。構成をもとにアンジェラが楽曲のメロディを作り、歌詞をアレンジ、デモを送るといった制作の流れがあったという。上田は「デモはご本人が歌を吹き込んでくれるのを、初めて聞くわけです。おおって思う。アンジェラ秋が歌ってる!と思うんでうsけど、日本語の細かいニュアンスだとか、楽曲的に必要なもの、何が1番伝えなきゃいけないことなのかというのを、お互いに細かく電話やメールでやりとりしながら、1曲ずつ丁寧に調整をかけていく形で、仕上がっていきました」と語った。実際に楽曲を聴いた昆は「なんて素敵な楽曲なんだろうと、心から思いました。アンジェラさんの作る、力強くも温かく寄り添うような楽曲が、この作品の世界観や温度感にぴったりハマるなと思いました」、大原は「学生時代から大好きで大ファンでもあるアーティストさんの一人だったので、曲を聴く前に『え、アンジェラさんが曲を作ってくださるんだ』とワクワクしてましたし、その上で楽曲聴かせていただいて、ワクワクを通り越してもうゾワゾワというか。本当に体の芯が震えるぐらい感動して、それから涙が出てきて、『絶対歌いたい』という思いがすごく強まりました」とそれぞれに思いを表す。海宝は「ポップスでずっと培っていらっしゃった感覚に、アメリカに留学して演劇の勉強をされていた演劇的な感覚との融合というか、今までのミュージカルとはちょっと違うカラーというか。日本を舞台にしてる作品も数多くない中で、すごく新しい感覚を受けた」と明かす。「とても美しくて繊細で、作品のみずみずしい感覚にマッチしている音楽だなと。お話する機会が何回かあったんですけれども、ワークショップでも俳優たちが表現したものや一豪さんが書いているものを受けてアグレッシブに作品に臨んでいらっしゃる言葉や姿を見ていて、表現する僕たち自身もしっかりと向き合って、演劇の中で音楽を表現しなければならないなと感じました」と気持ちを新たにした様子。また村井は「初めて聴いた時にとにかく『純粋だな』と思ったんです。本当にこの作品にぴったりな楽曲が、いきなり目の前に現れたので、完成形が正直見えちゃったというか。曲の力ってすごいなと思いましたし、アンジェラさんの語る優しい旋律、包み込んでくれるような楽曲が多くて、この歌を早く劇場で聴きたいなあとも思いながら。ダブルキャストだから『聴けるわ』と思いながら。素敵な楽曲です」と会場を笑わせていた。東京公演は日生劇場にて5月9日〜30日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月6日〜9日、岩手公演はトーサイクラシックホール岩手 大ホールにて6月15日〜16日、新潟公演は新潟県民会館 大ホールにて6月22日〜23日、愛知公演は御園座にて6月28日〜30日、長野公演はまつもと市民芸術館にて7月6日〜7日、茨城公演は水戸市民会館 グロービスホールにて7月13日〜14日、大阪公演はSkyシアターMBSにて7月18日〜21日、広島公演は呉信用金庫ホールにて7月27日〜28日。
2024年02月21日ミュージカル『この世界の片隅に』の製作発表が20日に都内で行われ、昆夏美、大原櫻子、海宝直人、村井良大、平野綾、桜井玲香、音月桂、上田一豪(脚本・演出)が登場した。同作はこうの史代氏による同名漫画のミュージカル化作。太平洋戦争下の広島県呉市に生きる人々の物語でありながら、つつましくも美しい日々とそこで暮らす人々が淡々と丁寧に描かれ、生きることの美しさが胸に迫る作品となっている。映画化、実写ドラマ化もされ、この度新たにミュージカルとして上演される。○■ミュージカル『この世界の片隅に』製作発表にキャスト陣が登場作品の好きなシーンについて聞かれると、大原は「一個に絞るのが難しいんですけど、すごくグッときたというか突き刺さったのが、すずがリンさん(平野/桜井)に『誰でも何か足らんくてもこの世界に居場所はそうそうのうなりゃせんのよ』と言われるシーン。この作品のテーマだなというか、すごくいい言葉だなと思って、胸に突き刺さりました」と回答。すると、昆も「今、さくちゃん(大原)の好きなシーンを聞いてびっくりしたんですけど、私も本当にそこがすごく印象に残っていて」と興奮。「居場所を見つけざるを得なかった彼女(リン)、が、ずっと居場所を探し続けているすずさんにかける言葉ということで、すずを演じると、そこが印象に残るのかなって。読者の皆様も、そして今回ご覧になる皆様も、すずが一貫して自分の本当の居場所を探すというところに、非常に重きを置いてご覧いただけるのではないかなと思っているので、とても印象に残りました。一緒で嬉しかった」と作品についての思いを確かめ合っていた。作品の魅力、周囲の反響について聞かれると、平野は「この作品はたくさんの方に愛されて、日本だけではなく世界中の方々からも注目されている作品で、しかもそれがストレートプレイではなくミュージカルであるというところが注目していただけるポイントだと思っているので、そういうところにもこだわりながら、進めていきたらいいなと思っています」と意気込む。桜井は何度もメディア化された同作について「今まで作品に関わってきていた方々とお会いする機会も何度かありまして『こんな素晴らしい作品に携わらせてもらえるのは本当に素敵なことだから頑張った方がいい』『リアルすぎてどうやって感情を受け止めたか言語化しにくい作品でもあるから、そういう役を演じることに悩んできたし、頑張って作ってきたけど、やった後にこの作品からかけがえのない財産をもらってきたから、あなたも頑張りなさい』という言葉を、いろんな方からかけていただいたので、しっかり頑張りたいと思います」と決意を表す。音月は「私は最近はミュージカルよりもストレートプレイに出演する機会が多かったので、この作品に出演が決まって情報解禁された時には、周りの方から『えっ、歌うの?』『久しぶりに歌うんだね』と言っていただいて。今回アンジェラ(・アキ)さんの楽曲のデモを聴いた時も、ざわざわと心が動いて心に響いたので、色々な方のお力を皆様の力をお借りしながら、この作品の良いスパイスになれたらいいなと思っております」と周囲の反響を明かしながら語った。○■Wキャストの印象は?すず役の昆&大原、周作役の海宝&村井に対し、Wキャストの印象について質問が及ぶと、村井は「海宝くんとは二度目まして。『これってどういうことなんだろうね』と思った独り言とかを、すぐ『これはね』と教えてくれるんですよ。ミュージカルについてなんでも知ってる人というイメージ」と表し、海宝は「そうだったっけ?」と驚く。逆に海宝は村井について「本当にお芝居に真摯な方という印象がすごく強くて。どなたから聞いたか忘れたんですけど『昔はすっごい尖ってたんだよ』という話を。『丸くなったんだよ』って」と暴露し、村井は爆笑。「そいつの名前を教えてください」という村井に、海宝は「後で裏でちょっと……」と答えていた。大原は「昆さんとは、ミュージカル『ミス・サイゴン』の稽古でずっと一緒で。その時はキム役で一緒に稽古させていただいてたんですけれども、ちょうどコロナ禍になってしまって、本番はご一緒できなかった」と振り返る。「役のこともそうですし、役以外での普段の体調面とかでもいろんなことを聞かせていただいて。喉のこととかも、気づいたら2時間ぐらい相談に乗ってもらったりして、本当に良いお姉ちゃんとのような存在です。お客さんとしてもミュージカル見に行かせていただいたりとかしていて、本当にかっこいいなと、客席からいつも見ているので、一緒にこの役を演じられるっていうのは、本当に本当に嬉しく思っています」と熱弁。昆は「さくちゃん(大原)とは、中止になっちゃったんですけど『ミス・サイゴン』の時にも同じ役、そして今回も同じ役ということで、とてもご縁を感じてます」と和気あいあいとした様子。「皆さんご存知だと思いますが、さくちゃんの人を幸せにするような可愛い笑顔がすずさんにぴったりだなと、同じ役をやらせていただくんですけど、客観的に思っています。いろいろなお話もこれからさらにできると思うので、すずさんを一緒に作っていけたらいいなと思っております」と期待する。また昆は、全国ツアーも行われる同作について、観客に「悲しくて辛いことですけど、戦争が当たり前の日常になってしまっていた中で、人とのつながりとか、ささやかな幸せを細かく丁寧に繊細に描いた作品なので、どうか皆様の心にまっすぐ届く作品になっていけばいいなと思っております」とメッセージを送った。東京公演は日生劇場にて5月9日〜30日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月6日〜9日、岩手公演はトーサイクラシックホール岩手 大ホールにて6月15日〜16日、新潟公演は新潟県民会館 大ホールにて6月22日〜23日、愛知公演は御園座にて6月28日〜30日、長野公演はまつもと市民芸術館にて7月6日〜7日、茨城公演は水戸市民会館 グロービスホールにて7月13日〜14日、大阪公演はSkyシアターMBSにて7月18日〜21日、広島公演は呉信用金庫ホールにて7月27日〜28日。
2024年02月21日道枝駿佑(なにわ男子)主演ドラマ「マルス-ゼロの革命-」第5話(2月20日放送)に、「KAT-TUN」の上田竜也が出演することが分かった。道枝さん演じる謎多きカリスマ転校生・美島零《ゼロ》に導かれた落ちこぼれ高校生たちが、7人で【マルス】という動画集団を結成し、悪事に手を染める大人たちに正義の鉄槌を下していく本作。上田さんが演じるのは、No.1ホストの円城雅。ホストに貢いでいるという同級生・真中凛(秋田汐梨)から寄せられた「推しに殺される、助けて」という依頼。【マルス】はしばしの活動休止を余儀なくされていたが、納得がいかない二瓶久高(井上祐貴)と桐山球児(泉澤祐希)は、凛の依頼を解決しようと雅のもとを訪ねる。売り掛け(ツケ)が払えないことで、パパ活を強いられ、それを断ったために暴行を受けた。そんな夜の世界を【マルス】の力で白日の下に晒そうとする2人だったが、思わぬ悲劇を招くことに。雅はまさにその悲劇への引き金を引く人物となっており、彼の恐ろしい行動が【マルス】の運命を大きく揺るがす。上田さんは今回のオファーについて「ちょうどLIVEの昼の部と夜の部の合間で、『時間がないので5分で(出演の可否を)決めてください』って言われたんです。役柄をざっと聞いたら、物語の重要な部分を担う役だったので、面白そうだなと思って、即決しました(笑)」とふり返る。道枝さんについては「これまでにもあまり接点がなくて…。すごく小さい頃のことは知っているんだけど、なにわ男子として活動してデビューしてからは『キラキラした子』というイメージでしたね。『マルス-ゼロの革命-』の現場は道枝くんをはじめ、皆さんがすごくイキイキとしてるなと感じ、それを体感できてうれしかったです」と印象を明かす。そして道枝さんは、上田さんの出演に「本当にびっくりしました(笑)。『マルス』に出演してくださるんだ!と嬉しかったです。上田くんとはこれまでドラマなどでご一緒したことはないのですが、“ロミオ役をやった”という共通点があります。ロミオの先輩ですが、さすがに今回のホストの役はピッタリでした!いや、ピッタリっていうのもなんか変か(笑)」とコメントしている。「マルス-ゼロの革命-」は毎週火曜日21時~テレビ朝日系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年02月16日約14年ぶりにソロコンサートを開催したKAT-TUNの上田竜也。「MOUSE PEACE 2024~我龍転生~」と題して、1月から北海道、愛知、大阪、福岡、東京と全国5都市のZeppにて公演。最終日、Zepp DiverCity TOKYOで行われた2月6日(火)の昼公演・セミファイナルステージの模様をお届けします。上田竜也14年ぶりのソロコンは、ファンとバンドメンバーへの愛情が伝わるピースフルな空間東京に大雪が降った翌日――。Zepp DiverCity TOKYOの会場内は、寒さはどこ吹く風。積もった雪も一瞬で解けそうなほど、始まる前から熱気に満ち溢れていた。館内の電源トラブルが発生し、定刻の14時を20分過ぎた頃にようやくスタート。開始の案内が告げられると、手拍子で「竜也」コールが巻き起こる。雷の音が鳴り響くと、客席の頭上には、全長6.5mもある巨大なドラゴンが登場。世界初の演出というドラゴンバルーンが縦横無尽に舞い踊る姿は、大迫力で圧巻な景色だ。一匹のドラゴンの化身が会場に降り立ったように上田さんが勢いよくポップアップで現れ、「お待たせしました~!最高に盛り上がって行こうぜ」と叫ぶ。1曲目は、上田さんが作詞を手掛けたハイテンションナンバー「ヤンキー片思い中」だ。ケンカでは負けないヤンキーの恋心を綴る楽曲では、サングラスを装着し、腕にはドラゴンのタトゥーペイント、衣装の背中にもゴールドのドラゴンが施されたワイルドなビジュアルを披露。ステージ中を動き回り、「お前が好きだよ」というフレーズを歌う場面で、バンドメンバーとグータッチ。最後は、サングラスを勢いよく外して、キメ顔を覗かせる。続いては、雪の日の切ない恋の別れを歌う「~again」。雪が降るこの季節にぴったりな楽曲をしっとりと歌い上げた後、スタンドマイクを前に色っぽく歌ったのは、2006年に上田さんが赤西仁さんと共作で作詞を手掛けた「BUTTERFLY」。情熱的なナンバーをバンドメンバーと顔を見合わせながらシャウトしていく。4曲駆け抜けたところで、「皆さん、お待たせいたしました。20分ほどですか。ちょっと電源が落ちましたね。すみません…!僕のジラしプレイではありません(笑)」と会場を笑わせる。続けて、「きっと神様が『MOUSE PEACE』を止めたくないと言っているのでしょう。…と言っても、このまま押すと2回目公演に支障が出てしまいます。まあ、そのことは一旦置いといて、昼公演をしっかりと楽しんで素晴らしい時間にできればいいなと思っていますので、皆さんよろしくお願いいたします」と、ユーモアたっぷりに挨拶。そこから「ちょっと声出してみますか。もう散々声出しやったからな。1階、行けるかい? 2階、行けるかい? 真ん中、行けるかい?」と、男らしく呼びかけ、「そこ行けるか!」とピンポイントで1階の1部の席を指さすと、大きな声が会場に響き渡り、「素晴らしい。1人でも声を出せる勇気、素晴らしいでございます(笑)。今日の声も期待ができますね」とご機嫌だ。そこから一緒にずっと走り続けてきたバンドメンバーを紹介。ドラムのメンバーなら「皆さんの感情のコントロールはドラムによってコントロールされていると言ってもおかしくありません。やっぱりドラムってすごく上がるからね、感情が。俺はよく1曲目の『ヤンキー片思い中』で(ドラマーと)目を合わせているんですけど、ドラムが乗れば乗るほど、こっちのテンションも上がっていく。感情をコントロールするのが、ドラムだと思っているんで、皆さんうちのコントローラーをよろしくお願いします」など、1人1人丁寧に愛情たっぷりにからんでいく様子から、仲間を大切にする上田さんの想いが溢れまくり。自分の紹介では、「MOUSE PEACEの大魔王、上田竜也でございます」と名乗り、「もう今日で終わりですけどもね、このメンバーでやってまいりました。わかる、わかる。君たちよりも俺たちの方がさみしい気持ちなんで」と観客と会話しながら、「楽しい時間を過ごして、皆さんを夢の世界へご案内したいと思います」と「Lollipop」へ。噴き出し花火のスパークラーが熱く燃え上がる中、ダンサーを従えて激しくダンス。今回のステージは、“上田竜也の歴史全てを詰め込む”という内容になっており、ロックからバラード、幅広いジャンルで多彩な表情を魅せつけた。上田さんがこれまで手掛けた作詞曲の披露も盛りだくさん。2007年に作詞した「Lost」は、愛の喪失感を歌うディープな曲で、色っぽく衣装をはだけさせながら、鍛え上げられた肉体美をアピール。“モンスターメイク”と上田さんが呼んでいた真っ赤なルージュをオーバーリップに仕上げたメイクが目を引く姿で歌ったのは、「MONSTER NIGHT」。ロングのヘアウィッグにファーが付いたモンスター衣装でうさぎのダンサーやフランケンシュタインのダンサーたちと歌い踊り、ポップでファンタジックな世界へ突入。どこからともなく甘いお菓子の香りがすると思いきや、「皆さん、『MONSTER NIGHT』という曲でチョコレートの匂い、感じました?この機材、すごくお金がかかっているので、皆さんに感じていただいて何よりでございます(笑)」と上田発信で仕掛けられた煙が香り付きだった種明かしをしていた。MCでは、1月6日からスタートしたZeppツアーを「こんなに濃厚な1か月ももう終わり」と振り返り、「濃厚で楽しい思い出をたくさん作らせていただいて。そして、この東京へ戻ってきたというわけでございます。あっという間だったなぁ」と名残惜しそう。そこから、初期の上田さんソロツアー「MOUSE PEACE」からギターを担当するまさみさんの話に。劇場アニメ『耳をすませば』でヒロインの雫が「カントリー・ロード」を歌う場面で、最初は「私、絶対に無理、無理…!」と遠慮していたのに歌い出したら、堂々と声を張り上げる可愛らしさを説明するまさみさん。上田さんは、この話が大好きで何回も聞いているそうで、「俺、この話聞いてから、もう1回、観直したのよ。雫の野郎、歌うまでは無理、無理って言っていたのに手まで叩き始めちゃって(笑)。皆さん、ちょっと観直してみてください」と、力説するひとコマも。上田さんがモンスターメイクを落とす間、まさみさんが上田さんに代わってトークを繰り広げる場面も。前日の公演では、堂本光一さん、越岡裕貴さんが見学に訪れ、MCでトークに参加。その後に上田さんから「じゃあ、まさみ頼むね」って1人でトークを頼まれたそうで「ヤバない?阪神対巨人観た後、草野球を観るみたいな感じやん(笑)」と焦った話を披露しつつ、“上田竜也の理解度チェック”と題した小テストを出題。「とある夏の日、私とターボーさん(上田さん)とバーベキューしておりました。私は、ウインナーが焼けたなと思って食べようとしました。そしたらターボーさんが、『あ、まさみ。ちょっと待って!』と、この後なんと言ったでしょうか」というお題。正解は「まさみ、あと、8秒待って」だったそうで、食べたら、「8秒前より美味しいよな」と。ここで上田さんがステージに戻ってきて、「はちきれそうではちきれないくらいが旨い!」と、独自の見解を語っていた。「目の前にピアノがあるので、ぜひちょっと弾いていきたいんですけど、弾く曲名は、『カンタービレ』でございます。皆さんは歌詞が出るので、カラオケとして歌ってください。意外と難しいです。最後にラップも待ち構えています。きっとSNS等で知って、練習してきているでしょう?」と、会場を見渡す。「音楽室でピアノを弾いている男を、ちょっと盗み見るみたいな感じにしていただければ、気にせずに俺も弾けるんで」と前置きがあった後でピアノ演奏タイム。ファンの歌声に「綺麗な歌声でございます!」と気持ち良さそうに歌うファンに特大の花丸をつけていた。MC明けに「いいタイミングで雪が降ってくれました。つまり、何を歌うかわかりますね? 僕が初めて作詞作曲した曲ですね。あれは、もう20何年前の話かな」と、前フリをしてから歌ったのは、「Love in snow」。ピアノの美しい調べから始まったこの曲は、雪景色の情景が思い浮かぶような繊細なラブバラードだ。ライブ後半のKAT-TUNブロックでは、中丸雄一さんのソロ曲「WHITE WORLD」や亀梨和也さんのソロ曲「1582」もメンバーへのリスペクトを込めて熱唱。殺陣パフォーマンスを織り交ぜた華麗なダンスで舞い、ラストは、人差し指を唇にあてるポーズで会場を湧かせた。他にもKAT-TUNの大ヒット曲「Keep the faith」と「RESCUE」を歌う場面も。「RESCUE」ではラップパートで中丸雄一さんがステージ上に飛び入り参加のサプライズ。ふたりで背中合わせになって歌う場面もあり、この日最大の割れんばかりの大歓声が…!歌い終わると中丸さんが「『MOUSE PEACE』最終日、おめでとうございま~す! 素晴らしい。いや、ずっともちろん拝見させてもらってましたけど…エモい!! 自分の学生時代とかもひっくるめて振り返って来れて良かった。いや~、よく頑張ってるよ」と大絶賛。「中丸くんがMCに来たら、もう中丸くんに全部任せるっていうのが定例なんで…」と話を振る上田さんに「わかりました。でも、あれですよね、色々諸事情でトラブルがあって、ちょっと押しているから、ここは早く切り上げないと(笑)」と中丸さん。「そしたら、ごめんなさい。夜公演、押させていただきます」と、他愛もない、微笑ましいやりとりが続く。そして、「(単独)いつぶりっすか? 結構、空きましたよね」と中丸さんが聞くと「14年ぶりぐらいかな」と上田さん。バンドメンバーとの連帯感を見た中丸さんは、「14年ぶりっていう感じじゃないからね。なぜかね、上田くんの14年前のライブの時、バンドメンバーオーディションに立ち会って…」と14年前を振り返る。「俺がこうやってサングラスかけて、偉そうに入って来たら、中丸がマネージャーみたいに『すいません』って(笑)」と、当時の思い出話に花が咲くふたりに会場は爆笑。中丸さんは個人のYouTubeを開設した宣伝でステージに登場することになり、「だったら、ボイパやってくれよ」ということになったという本日の流れを説明しつつ、「2階のほうで、ちょっと拝見させてもらいましたけど。めちゃくちゃ声が出てますよね」と褒めると、上田さんは満足気に「とにかくファンの子の熱量がすごい!」と嬉しそう。中丸さんは、トレーナーにスウェットパンツというカジュアルな私服で登場したため、「あれだな~。一応、ゲストで出させてもらっているから、なんか衣装着させてくれよ(笑)」と冗談交じりにボヤく姿からもふたりの仲の良さが伝わってくる。今回のツアーでは、櫻井翔さんと共同制作した新曲「ギリスト!」と「光射す方へ」も披露。「ギリスト!」は櫻井さんとの絆や仲間の大切さが込められた曲で、「光射す方へ」は、ファンの皆さんとの関係をテーマに作った曲だという。ライブでのファンとのコール&レスポンスを意識した曲ということで、事前にこの2曲について上田さんからレクチャーが。「コール&レスポンスの後にぶん回せと言いますので、皆さん永遠にぶん回して下さい。ある意味、耐久勝負でございます(笑)」とお願いがあった通り、会場が一体になってタオルを回し、クラップでひとつに。ラスト曲は、美しく甘いボーカルが印象的だった「愛の華」。ピンクと白の照明が照らされる中、スモークの煙が幻想的な雰囲気を生み出す。アンコール後の挨拶では、「皆さん、ありがとうございました。このライブというものはいいものですね。この環境で皆さんと一緒に、声を出して、同じ熱量で、同じ一体感で、時を過ごすというのは、何事にも変えられなものだと毎日、毎日思いながら過ごしています。この公演は1月頭から始まって1か月ほどでしたが、本当に全公演を皆さんと、共に同じ景色、そして同じ熱量を感じることができて、本当に幸せでした」と感慨深げな表情に。最後に上田さんが「マウス」と叫ぶと、全員で「ピース!」と叫んで、幕を閉じたコンサート。バンドを軸に視覚、聴覚を刺激するこだわりの演出が施されたステージは、14年ぶりのブランクを感じさせないアットホームな空間で愛が溢れていた。写真・小池理恵、取材、文・福田恵子
2024年02月09日大学在学中から劇団TipTapを旗揚げし、オリジナルミュージカルを届け続けている演出家・上田一豪。東宝 演劇部に所属し、『四月は君の嘘』『ミュージカル のだめカンタービレ』『この世界の片隅に』といった人気コミックのミュージカル化作品、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル 』(演出スーパーバイザー)、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『トッツィー』といった大劇場の翻訳ミュージカルなど、演出作は多岐にわたる。2月7〜12日にかけては、2015年に初演した後に再演を重ねたミュージカル『Play a Life』を東京・銀座 博品館劇場で上演。同作は2017年にラジオドラマ化され、2021年のコロナ禍では文化庁収益強化事業のモデル作品として4K映像でのライブ配信、2023年3月にはフジテレビ初の本格ミュージカルドラマとして制作され上田が自ら監督を務めるなど、形を変えて上演され続けてきた。今回は、「日本のオリジナルミュージカル」についての思いや課題、今後の発展のために望むことについて話を聞いた。○日本と海外、ミュージカルをとりまく環境の違いは?――「日本のオリジナルミュージカルを作る」という動きが近年盛り上がっているように思います。“日本のオリジナルミュージカル”についてどう思っていますか?“日本のオリジナルミュージカル”というジャンルがあるような気がしますけど、そもそもこちらに入ってくる翻訳ミュージカルだって、基本的には海外の方たちが0から作ったオリジナルミュージカルで、たまたまそれを輸入したり再演出したりするという違いなのかな、とは思います。0から1にするっていう意味においては、一緒なのかなと。ただ、自分が日本語で書くミュージカルについては、感性的な部分や世界観、日本のカルチャーに沿ったものにしたいとは心がけています。ミュージカルの場合は特に言語と音楽の関係があるのが難しくて、日本語はどちらかというと平板なので、音楽になりにくいんです。英語だと、喋っている抑揚が音楽やリズムになるんだけど、日本語を西洋音楽に乗せていく難しさは大きく、どう不自然に聴こえないものにするか、意識して作る必要があります。――いろんな演劇があると思うんですけど、特にミュージカルは音楽や感情の表現が、日本語や日本のカルチャーと馴染みづらかったりするのでしょうか?最近まで「ミュージカルは突然歌うから気持ち悪い」なんて言われていましたし(笑)。アメリカやイギリスなどは音楽とともに育つ環境があって、日本とは違うところなのかなと思います。小学校の授業で普通にミュージカルをやることもあるし、キリスト教の方なら小さな頃から「ページェント」というイベントで、人前で歌ったり踊ったりしている。日本でもかなり抵抗が薄くなってきているとはいえ、難しい問題だとは思います。“日本のオリジナルミュージカル”というと気負ってしまったり、和の要素を入れようとするところもあるかもしれませんが、個人的には海外の人が観ても「普通のミュージカルじゃん」と思ってもらえるものにしたいという気持ちはあります。自分が観て育ったミュージカルの方程式みたいなものにのっとりつつ、より日本人が咀嚼しやすい内容にするというのが、自分なりにやっていることです。オリジナル作品に関しても、現代を舞台にした作品などの場合は、あまり固有名詞で名前をつけないようにしていて、それは観ている方と地続きでいたいという思いがあるんです。「〇〇」という登場人物の話ではなく、「自分にもあり得るのかな」と感じていただけたら、と。――日本では「ミュージカル専門の演出家」といった方の数が少ないような印象もあります。海外の演出家の方との違いなど感じることはありますか?日本の場合は演出家になる道が特殊というか、あまりシステマティックじゃないし、ミュージカルにおいて特に難しい状況は感じます。本来は音楽やダンスなどに造詣がないと演出するのも難しいとは思うんですけど、周りのクリエイティブスタッフが充実していたらそれなりの形になるのが、ミュージカル演出の強さでもあるし、難しさでもあるかもしれません。状況は作品によってまちまちで、演出家のスタイルによっても変わるし、僕個人は音楽やダンス、セットや転換においてもある程度コントロールしたいタイプです。海外の演出家でも、「このシーンはこのテンポで、この言葉の時に音色はこう」と音楽にこだわるタイプもいれば、歌のところは歌唱指導の方にお任せしていて、お芝居のところだけを作るタイプもいますし。ただ日本の場合は、そもそも譜面を読める人があまりいない、といった環境などもあるかもしれません。――なんとなく日本のミュージカルと翻訳ミュージカルとで、芝居のテンポ感なども違うのかな、と感じることもあるんですが、それって何が作用するんでしょうか…?音楽に左右されることが多いのかなと思います。歌の入り方について大きく分類すると、「歌の間は時が止まる」「歌の間に時が進む」と、2つのパターンがあって。古典的なミュージカルは、例えば「この人が好きだ」といった一つのモチーフで時間が止まってしまうことが多い。でも今のミュージカルは、モダンな音楽とお芝居が有機的に絡み合って、歌の中で物語が進んでいく。日本人はそういったミュージカルを作るのが上手じゃなかった時代があったと思うんですが、最近は変わってきているのではないかと。音楽とお芝居を丁寧に計算して作らなきゃいけないので、とても難しい作業ではあります。それから、いわゆる翻訳ミュージカルは、「ミュージカルじゃなきゃいけない理由」がある作品が多いように感じます。例えば『ネクスト・トゥ・ノーマル』や『キューティー・ブロンド』も、物語の中に実生活から外れる瞬間があって、その瞬間の感情の高まりがすごいから歌う、ということが計算されている。逆にそうではない作品についても、そういう部分を見つけ、俳優さんと「なぜそこで歌うのか」と共有するようにしています。――例えば、今回の『Play a Life』でこだわりがあらわれているのはどういったシーンですか?どの作品においてもなんですが、どうしても自分で脚本を書いてお届けする時には、“人が生きて死ぬこと”について感じたことや、自分なりに見つけた答えを表したくて描いていることが多いんです。それから、俳優が芝居の中で“嘘”をつかないで舞台上に居られるようにすること。物語と音楽のディレクションによって、ナチュラルに心が動いて、舞台上で起きていることが作られたものにならないように。俳優さんが自然にそこにいて言葉を発しているように見えるものにしたいと、いつも思っています。大劇場で1,800人を相手にする時には、大きな動きが必要になることもあるけど、『Play a Life』のような作品では、生身の人間がそこにいる、特別じゃない人の物語にしようと思って作っています。だから「歌うことがおしゃべりの延長線上にある」というルールは作っています。○演劇業界に感じる変化と今後望むことは――ちょっと大きな話になりますが、劇団を旗揚げされてから約20年の中で、日本のミュージカル界の変化は感じていますか?昔は「ミュージカルを観に行く」といった時にほとんど選択肢がなかったけど、今は同時期にたくさん作品がかかっているわけで、お客様もクリエイター人口も増えました。とはいえ、そこまで増えていない……という現状も感じます。本来だったらもっと時間と予算を当てて大きい作品ができるんだろうけど、日本の環境ではロングラン公演ができないから、短い間にたくさん作品を上演することになるし、キャストを観に来る文化だからこその難しさも感じます。ただ、ミュージカルではないけどロングランしている『ハリー・ポッターと呪いの子』といった作品もありますし、今後の変化があるのかは、気になっています。やっぱり「作品を育てたい」という気持ちがあって、ロングランはできなくても、『Play a Life』のように何年かおきにちょっとずつでも上演を続けることができれば、誰かには届くのかな。そうやって作品を知ってる人が増えていけば、面白いのではないかと。――より母数が増えていくためには、といったことも考えられたりしますか?今はチケット代もどんどん上がる傾向にありますが、本来の演劇って何か満たされない人が観て、「ああよかったな」「明日もがんばろう」と思える力があるもので、そういう方に届けるのが社会的使命だと思っているんです。裕福な方しか観られないような作品が本当に増えてきちゃったから、あまり多くのお金を娯楽に費やせない人でも安い席で観られるような幅の広さ、懐の深さを演劇業界が持てるようになってくれば、パイが広がるし上演期間も増えるだろうとは、考えます。僕の地元は九州で、学校の演劇鑑賞会もそんなに熱心なものではなかったんですけど、この間オーディションをしていたら「高校の演劇鑑賞会で舞台を観て、オーディションに来ました」という子がいて。小さい頃や、多感な時期にいい作品を観ることができるのは、すごくいいことだなと思いました。これから世界を見つけていく人が、素晴らしい演劇作品に出会える機会が増えれば増えるだけ業界が豊かになっていくんじゃないかと思います。もちろん既存のお客様に支えられている世界で、そこに作品を届けながらも、新しい若者たちにも届くように注力していかなきゃいけないなと思っています。――実は平日マチネ(昼公演)が人気という話も聞きますね。そうなんですよ! 学生の頃は「やっぱり金ソワ(金曜日のソワレ=夜公演)が売れるよね」と思っていたのに、商業の仕事になったら「昼間に来るんだ!」と。自分たちも年が上になってきているから、ライフステージによっても観劇スタイルが変わることがわかりますし、特に女性はずっと観に来てくれていた方でも「子育てで観劇なんて行ける状態じゃない」と言われたら、その通りで。1番心が疲れる世代だと思うのに、なかなかそこに届けられない。だからこそ、配信といった形などでも、ちょっとでも救えるものがあればいいなと思っております。■上田一豪1984年8月18日生まれ、熊本県出身。2006年、早稲田大学在学中に劇団TipTapを旗揚げし、2007年より東宝 演劇部に所属、2012年には文化庁在外研修員としてNYに1年間留学する。近年の主な演出作に『笑う男』『フリーダ・カーロ -折れた支柱-』(22年)、『星の数ほど夜を数えて』『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』(23年 ※演出スーパーバイザー)、『トッツィー』(24年)、上演待機作に『この世界の片隅に』(24年5月〜)、『四月は君の嘘』(25年8月〜)などがある。
2024年02月07日ミュージカル『Play a Life』の稽古場取材会が23日に都内で行われ、相葉裕樹、松原凜子、豊原江理佳、上田一豪(作・演出)が登場した。同作は作・演出:上田一豪、作曲:小澤時史によるオリジナル・ミュージカル。映画『いまを生きる』(1989年)をきっかけに恋に落ち結婚した夫婦と、妻の教え子だった教育実習生が「いまを生きる」をテーマに、歌で物語を紡いでいく。東宝演劇部所属の演出家として知られる上田一豪の主宰する劇団TipTapが2015年に初演した後に再演を重ね、2017年にはラジオドラマ化、2021年のコロナ禍では文化庁収益強化事業のモデル作品として8K映像でのライブ配信など様々な形で上演された。2023年2月にはフジテレビ初の本格ミュージカルドラマとして、上田が自ら監督を務め、 映像作品として放送されている。○■ミュージカル『Play a Life』稽古場取材会今回は黒猫チームの相葉、松原、豊原がM1〜3までを稽古。実は稽古2日目ということで、キャスト陣もそわそわした様子。曲が終わるごとに「間違えた〜」等と声が飛び交い、演出の上田が「(前日の稽古も含めて)人生で2回目だから!」と励ましながら進んでいく。教育実習生役の豊原が教室で自己紹介するシーンでは「2年間、あっ違います! 2週間よろしくお願いします!」と豪快な言い間違いのハプニングで、稽古場は笑いに包まれ、和やかな雰囲気を見せていた。夫役の相葉は「本稽古2日目となりました。ミザンスをつけていただいている段階で、かなりハイペースで。とはいえ、稽古期間がそもそも2週間しかないということもあって、ヒリヒリハラハラしている状態ではあります」と苦笑。妻役の松原は「愛される作品をやるにあたって、何名もの方が“妻”を演じられてきたわけですが、私をキャスティングしていただいた意味をしっかり考えて、私にしか出せない味を出したいし、それを今模索しているところです」と意気込む。相葉との夫婦役についても「長年連れそった、落ち着いた雰囲気が出せる重要だと思ってるので、その辺りも短い稽古期間で頑張っていかないと」と語った。「毎日頭がパンクしそうなくらい」という教育実習生役の豊原は、「シンプルだけどすごく難しいし、答えがないからこそみんな考えたり向き合ったりするような作品だなと思って、自分の中の形と、作品への思いを掘り下げていきたいなと思ってるんですけど、今はまだそれどころではない。みなさん覚えるのが早く、自分も揉まれさせていただいて……揉んでいただいて」と独特の表現で、相葉も「からあげみたいですね」とツッコミ。また上田は「2015年に初演されて、小さな40席くらいしかお客様がない劇場からスタートした作品ですが、こうしていろんな人に観ていただいて。素晴らしい出演者の皆さんを観ていただくのが楽しみです。今までたくさんの方が演じてますけど、必ずその人にしかできない作品になる」と太鼓判を押す。再演を重ねているが「全くやったことのない人でやるのが久しぶりなので、すごく新鮮に作り直せるのかな。いつになく新しいチャレンジをやれている感じがするので、また新しいそれぞれの『Play a Life』ができるのかなと思っています」と期待した。最後に相葉は「『Play a Life』という題名に、今を生きるというテーマが入ってるんですけど、改めてとても難しいことだと感じています。悲しみや苦しみを背負ってそれぞれ生きてると思うんですけど、過去に囚われたりする瞬間って誰しもある。この作品を通して、自分自身が人生の主人公だよと、改めて感じてらえるような作品になるんじゃないかなと。大事な方と観ていただいて、作品の話を共有しあったりする時間も尊いものだなと思います」とメッセージ。上田は「限定の特定の方々じゃなくて、たくさんの人の糧になるものが作りたいと思って書かれた作品なので、何かしら生きるかけらみたいなものを皆さんと劇場で共有して、観たあとにちょっとだけあたたかい気持ちになっていただけたら。それぞれが自分の人生を投影できる部分があると思います」と同作について語った。上演は東京・博品館劇場にて2月7日〜12日。白猫チームには佐藤隆紀(LE VELVETS)、平川めぐみ、屋比久知奈が出演する。
2024年01月23日ミュージカル『Endless SHOCK』製作発表が20日に都内で行われ、堂本光一、佐藤勝利(Sexy Zone)、中山優馬、上田竜也(KAT-TUN)、中村麗乃(乃木坂46)、綺咲愛里、前田美波里、島田歌穂が出席した。○■KinKi Kidsの堂本剛、KAT-TUNの中丸雄一が立て続けに結婚発表11日に、KinKi Kidsのメンバーの堂本剛がももいろクローバーZの百田夏菜子との結婚を発表したことについて、堂本光一は「博多の公演(1月4日〜15日 ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』)をやっていまして、電話で聞きました」と明かす。「面白いですけど、お互いに電話番号を知らないので。お話したいということだったので、向こうに俺の電話番号を教えていいよと言った次の日、マネージャーにかかってきて、僕の部屋に持ってきました。『教えていい』って言ったのにね。そんな2人なんですよ」と笑顔を浮かべた。剛・百田の付き合いについては「いや知らないです。びっくりしました」と驚いたそう。剛の作る詞に変化があったかと聞かれると「……知らない」とまったく思いもよらなかったようで、「彼の場合は、詞とか仕事にそういうことを入れるタイプではないなと思ってますけどね。僕もそうですけど、詞にしても曲にしても、そこに向き合うだけというタイプかなと思ってます」と否定した。電話で結婚を知らされた時の様子については「単刀直入でした。(マネージャーから)代わってすぐくらいに。『えっ!?』とびっくりしましたね」と述懐。結婚祝いについては「いつするんですか? その辺、探り入れたいと思います」と意欲を見せた。また、16日にはKAT-TUNのメンバーである中丸雄一が元日本テレビアナウンサー・笹崎里菜さんとの結婚を発表。上田は「メンバー同士、プライベートなことなので俺は言わないですけど、皆さんが聞いたちょっと前くらいですかね」と、結婚の予定を聞かされた時期について明かす。「お祝いはもちろん何か考えさせていただきますよ」と言うと、光一が「何あげんの? 相談しようか?」と持ち掛ける。さらにA.B.C-Zの塚田僚一が、テレビ番組で「ラーメン店で中丸と上田が結婚の話をしていたのではないか」と暴露していたことに話が及ぶと、「塚田が? 塚田がそう言ってたと。あいつぶっ殺そうかな!? なんだあいつ」と怒りモードに。詳細については「まあ、塚田が言うんだったら。俺の口からは言えませんが」と言葉を濁した。レポーターが「光一さん、いつ結婚するんですか?」と尋ねると、光一は「それ、マリハラ(マリッジハラスメント)って言うんですよ」とバッサリ。婚姻届の証人については「してない」(光一)、「証人? わからないですけど、してないです」(上田)と否定していた。
2024年01月21日ミュージカル『Endless SHOCK』製作発表が20日に都内で行われ、堂本光一、佐藤勝利(Sexy Zone)、中山優馬、上田竜也(KAT-TUN)、中村麗乃(乃木坂46)、綺咲愛里、前田美波里、島田歌穂が出席した。同作は2000年よりミュージカル『MILLENNIUM SHOCK』として開幕したシリーズで、2005年より堂本自身が脚本や演出にも参加した『Endless SHOCK』シリーズとして、内容を刷新しながら上演している。ニューヨーク・ブロードウェイを舞台に、ショーへの信念を持ち続けるコウイチ(堂本光一)とカンパニーの姿を描く。2024年は4・5月の帝国劇場(本編・エターナル編同時上演)を皮切りに、7月~8月に梅田芸術劇場(本編のみ)、9月博多座(本編のみ)、そして11月に再度帝国劇場(本編のみ)と、過去に例のない期間の全国ツアーを予定し、2024年に1度幕を下ろす。○■『Endless SHOCK』ライバル役の佐藤勝利・中山優馬・上田竜也『SHOCK』にライバル役として出演してきた上田は、『SHOCK』から受けた影響について「すごすぎて次の舞台が不安になる。『これで大丈夫なんだろうか、この舞台は』ということはめちゃくちゃありますね。良くも悪くもSHOCK病というか」と表す。「これすごい不思議なもので、自分の心に根づいちゃって。俺、プライベートでも『SHOCK』鼻歌で歌ってるんですよ!」と訴えると、堂本は「大好きだね!」とツッコむ。佐藤も「僕は初めてエンタメに触れたのが『Endless SHOCK』だったので、すごく衝撃を受けて。こうなりたいなとも思いましたし、“SHOCK病”の一つかもしれないですけど、光一くんくらいできないと、辿り着かなきゃと。目標が高すぎるなと思ったところはあります。自分たちのライブをやったりすると、あんまり踊ってない時とか、大丈夫かなと思ったりとか」と同意し、「文字通り衝撃を受けた」と表した。中山は「僕もやっぱりファンとして劇場で客席から観せていただいていて、出たい出たいと何度も言ってたら実現する日が来て、出させていただいたんんですけど、参加させていただくと『楽しかったのに』と思うくらい過酷で、『命を削る』ということなんだと実感する日々だったので、基準というか舞台作品を作るのって困難で大変なんだぞと、改めて理解させていただいた作品だと思います」と語る。「『SHOCK』のライバル役は今までも様々な先輩方が演じてきた役なので、それを自分がやらせていただくのはありがたいなという思いと同時に、当たり前の日々はないぞというのを思わせてくれる、1回1回を大事に向き合っていかないといけないと改めて思わされる存在です」と説明した。堂本はそれぞれについて「優馬は関西人特有というか、しゃべると飄々としてるように聞こえるじゃないですか。だけどいざ本番になると『ここまで熱を持ってやるんだ』『急に空気変わったな』みたいなずるいことがある。関西人独特の雰囲気ですね。内(博貴)なんかもそうだし、錦戸(亮)も同じタイプ」と表現。自身も関西人であることを指摘されると「そうですよ、私もずるいです」と開き直っていた。佐藤に対しては「勝利はすごく素直。その素直さがそのまま役に反映されていて、とにかくガムシャラ。若さゆえに突っ走ってしまう素直さが物悲しさを生むところが勝利の良いところだと思います」、上田に対しては「こういうやつで、本当に勘違いされやすいタイプでもあるじゃないですか。実際1度触れてみるとこんなに熱いのかと。正しいと思ったことには突き進んでいくタイプなので、それが役にマッチしているところなんですよね。思いを任せられる、信頼のおけるやつですね」と語っていた。
2024年01月21日「『時をかけるな、恋人たち』公式シナリオブック」が12月25日(月)に発売される。現在放送中の吉岡里帆主演「時をかけるな、恋人たち」は、ヨーロッパ企画・上田誠のオリジナル脚本で贈るタイムパトロール・ラブコメディー。時間SFならではの華麗な伏線回収、現代人と未来人のコミカルなやり取りなど、上田誠ワールドを存分に楽しめるタイムパトロール・ラブコメディーをシナリオで完全再現。上田さん初のシナリオブックとなる。毎回、多彩なゲストを迎えて展開されるストーリーは、映像だけでなく、活字で再度確認したくなる仕掛けが満載。上田さんによるドラマ中のタイムトラベル解説や、直筆のあとがきなども掲載される。ほかにも、スタッフのスペシャル対談、吉岡さんと永山瑛太のインタビューも収録。セブンネットショッピングでは、購入者特典も用意されている。「『時をかけるな、恋人たち』公式シナリオブック」商品情報発売日:2023年12月25日(月)※一部、発売日が異なる地域がございます定価:2,200円発行:東京ニュース通信社「時をかけるな、恋人たち」は毎週火曜日23時~カンテレ・フジテレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年12月03日2023年12月31日(日)、東京国際フォーラム ホール A にて、『カウントダウン ミュージカルコンサート 2023-2024』が開催される。甲斐翔真、木下晴香、sara、東啓介、平間壮一、三浦宏規、森崎ウィン、屋比久知奈、そして海宝直人と、次世代のミュージカルスターが集結し、これまで出演した作品から厳選したナンバーや本公演だけのスペシャルコラボを披露する予定だ。構成・演出を手掛けるのは、自身の劇団活動をはじめ、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』『グリース』『ネクスト・トゥ・ノーマル』、ミュージカル『のだめカンタービレ』など、数多くの作品を手掛ける上田一豪。今回、出演する森崎と上田に単独インタビューを実施。コンサートに懸ける思いのほか、2023年の振り返りや2024年の抱負などを語ってもらった。ミュージカルコンサートとして、満足度の高いナンバーをお届けしたいーー今回のカウントダウンコンサートの構想を明かせる範囲で教えてください。上田いやはや、僕も『カウントダウン ミュージカルコンサート』を演出する人生になると思ってなかったので......。森崎初めてですか?上田うん、コンサートはあるけど、カウントダウンコンサートは初めてですね! 1年のお尻にやるコンサートは何がいいのかなといろいろ考えましたが......日本は最近たくさんミュージカルが上演されるようになったけど、1年をまとめるイベントがないじゃないですか。海外だとトニー賞などのショーレースがあるので、この1年にあった出来事を1回振り返る日があるわけですが、日本にはそれがない。せっかくやるのなら、この2023年をわーっと走馬灯のように振り返ることができる作品になったら面白いかなと思って。そんな構成を今考えています。ーーということは、今年上演されたミュージカルが次々と出てくるような......?上田そうそう。今年上演されたミュージカルをぐちゃぐちゃと圧縮して、メドレーでやりたいなと思っています。あとは「この人にこの曲を歌ってもらいたい」と僕が勝手に思っている曲を歌ってもらいます。ミュージカルコンサートとしてきちんと満足度の高いナンバーをお届けしたいと思っているのでね。そのふたつの軸で構成したいなと思ってます。ーー22時開演ですが、年末のカウントダウンの瞬間はどんな演出を?上田メドレーのお尻がちょうどカウントダウンにぴったりハマったらいいなと思っています。まぁ、演奏する人たちと歌う人たちはその何分何秒に合わせないといけないので大変だと思うんですけども(笑)ーー森崎さんはこの構想を聞いてどう思われますか?森崎カウントダウンで、ミュージカルで、 しかも上田一豪さんの演出で。僕にとってはすべてが嬉しいことだし、てんこ盛りなイベントになるのではないかなと思っています。リアルなカウントダウンに合わせるというチャレンジングなこともありますけど、普段の公演でも何分以内に収めなくてはいけないという調整をしてきているわけですから、そこはもう演出家を信じて、僕らはついていくだけ。コンサートなので、何ヶ月もみんなで稽古をするというよりは、自主練も含めて各自が準備する要素も多いと思うんですけども、ミュージカルかどうかに関わらず、カウントダウンライブは一度やってみたかったんです。大晦日にライブのお仕事で、リアルに皆さんと年を跨ぐのは今回が初。本当に嬉しいです。ーー共演者の皆さんについてはいかがですか?森崎三浦宏規くんは1回ご一緒していますし(※2023年『シブヤデマタアイマショウ』)、海宝直人くんとも『恋するブロードウェイ♪ vol.2』(2013)でご一緒してぶり。海宝くんは昔から群を抜いていたけれど、今や大スターですからね。そんな面々とできることも本当に嬉しいです。とはいえ、僕は僕らしくいられることが1番かなとは思っていて。臆することなく今まで通りにやってきたことをやればいいかなと思ってます。ーー「次世代を担う若きミュージカルスター」と言われることについてはどうですか?森崎その一員として見てくださるのは有難いですよ。......でも、どこまでが若手なんですかね?(笑)上田確かに線引きは難しいよね。 もうひとつ上の層があって、彼らではなく、これから真ん中になっていく人たちというぐらいに思っているけれど。森崎なるほど。まぁそれでも嬉しいですよ。本当にいいんですか? と思っています(笑)上田ウィンくんに関しては、グルーヴを持ってミュージカルの世界に飛び込んできてくれたことが、僕としてはめちゃくちゃ嬉しくて! どうしてもミュージカルの世界ってーーみんな歌が上手だし好きなんだけどーー、本当に音楽を味わって歌える人は少ないんですよね。だから、ちゃんと音楽に染まっている人が演じてくれてる姿を観たときに、すごいなと思ったんです。これからウィンくんのような人がいろいろな役をやってくれたら、この日本のミュージカルも変わっていく気がする。だからご一緒できるのは僕としてもすごく楽しいし、嬉しいです。森崎ありがとうございます。僕は正直、上田さんの作品は『星の数ほど夜を数えて』しか観たことないんですけど、その1本がもう良すぎて! 本当に感動しました。いつかご一緒したいなと強く思っていました。芝居の作品ではないから、数ヶ月かけてみんなで作り上げることはないかもしれないけれど、こういうコンサートって、お客さんとしても手軽に楽しめるし、僕ら的にも名刺交換の場みたいな感覚があって......! 自由で楽しくて、初めてお会いする方でも「いつか作品でご一緒したらよろしくお願いします」と言える(笑)上田みんなで一堂に会してね。ちょっとお祭りみたいな感じだよね。いろいろ叶った2023年。「こんな素敵なことがあるんだ」(森崎)ーーおふたりともグローバルに活動をされていますが、これからの日本のミュージカルについてどんな展望を描いていますか?上田僕はずっと自分でミュージカルを書いてきました。お仕事では翻訳ものをやることが多くて、海外のクリエイターの人とお仕事もするようになって思うんですけど、日本と海外を比べると、規模とか予算とか時間とかは全然違うんだけど、作っている人は同じ人間なんですよね。だから同じ材料があれば、多分僕らでも同じようなことができるはず。予算とか時間とかを一気に増やすことは正直難しいと思うんですけど......僕たちにできることは、ただただ良い作品を作り続けること。良い本であったり、良い音楽だったりを作って、ちゃんと発信すること。これに尽きる気がしています。(所属する)東宝も海外で作品を上演することを少しずつ視野に入れ始めていますし、「英語ではないミュージカルはいかがなものか」という時代も変わり始めています。我々もつくる側の人間なのだという意識を持って、これからもいい作品に携わっていきたいですね。森崎僕はミュージカル映像を作ることをずっと目標にしています。というのは、僕は根っからの舞台人でもないですし、映像からこの世界に入っているから。その中間にいる僕にしかできないことって、そういうことなのかなと思っているんです。もちろんナマの舞台の良さもあるんですけども、映像作品は世界中からアクセスできる時代じゃないですか。日本の代表的なミュージカル映像作品をつくって、いろいろな映像のプラットフォームに流していけたら、すごくいいなと思う。そういうプロジェクトに自分がちゃんと携われる人間でありたいなと思っていますし、そういう動きが当たり前になって、日本の普通のドラマだけではなくて、日本のミュージカル作品が並んでいて「あとはみんな好みで観てね!」ぐらい広がれば......もっともっと面白くなると思うんです。ーー2023年を振り返っていきたいと思います。おふたりともいろいろなことをやられてきたので、それぞれの作品というよりは、全体感を伺いたいです。上田私、2022年がめちゃくちゃ忙しかったので、それに比べたら23年は余裕があるな〜と思いながら22年の暮れを迎えたんですね。いや、しかし、振り返るとびっくりするほど忙しかった(笑)森崎隙間なくどんどんお仕事が入ってきたんですね(笑)上田本当に。まぁめちゃくちゃ忙しかったけど、充実はしてましたね。忙しいとなかなか劇団公演ができないんですけど、今年は3回もやれたので。森崎いろいろ飛び込んできたお仕事をちゃんと受けてくださるのがすごいなぁ。自分を追い込んで、追い込んでいくタイプですよね? すごくクリエイター魂を感じますし、格好いいです。一緒にいて興奮します。……僕はいろいろ叶った1年だったなと思います。2、3年前に自分が思い描いていた絵に沿って、ちょっとずつ何かを掴んでいる気がして。大きな作品に俳優として出演できることも、いろいろな役をいただくことも嬉しいんですけど、僕はもっとクリエイティブに作品をつくりたいし、俳優やアーティストという枠にとどまらず、エンターテイナーとしていたい。そういう意味で、去年とは全然いるステージが違うし、見ている景色、考えていることもどんどん変わってきている実感がある。見失うこともたくさんありますけど、とにかく楽しいっす。ほんとに楽しいです。苦しくてもなんとか踏ん張って、なんとか続けていけば、こんな素敵なことがあるんだなと感じます。ーーいろいろと叶った1年。素敵ですね。森崎はい。まだ全然叶いきったとは思ってないですよ? きっと死ぬまで叶わないんじゃないかな。次から次へと出てくるから。その状況が今は楽しいですね。一生のうちでなかなか経験できない、特別な時間ーーでは、2024年の抱負ややりたいことは?上田24年は23年よりも忙しくないと思っていますけど......どこかにまとまったお休みの期間があるといいな。海外に行ったり、ひたすらに本を読んだり、自分にインプットする時間を確保したいです。1週間ぐらいはもらえるかな......(笑)。森崎その1週間、いつですか?上田2月か12月か......。森崎じゃ、そこに合わせてなんかちょっと考えます(笑)。上田分かりました、相談してください。こうやって予定がつまっていく!(笑)森崎僕は来年は国内外問わず、旅をしたいな。よく「グローバルにやっていますよね」と言われるんですけど、僕はその言葉自体もなくなればいいなと思っています。東京から大阪に行くぐらいの感覚で、世界をフィールドに活躍したいと思っているから。自分でできることも増えてきたので、いろいろと紐付けて活動する1年にしたいですね。ーーおふたりにとっての原点となるミュージカル作品はありますか?上田タップから入ったので、幼少期は『雨に歌えば』が本当に好きでした。大人になってからは『next to normal』という作品に出会って、「ミュージカルでもこういうことが表現できるんだ」と思ったんです。それまでもミュージカルが大好きでしたが、人の心に本当の意味で触れる作品に出会ったことはなかった。『next to normal』で「こんなに人の心に触れていいんだ」と思って、だいぶ価値観が変わりましたね。森崎僕の場合は子どもの頃はミュージカルではなく、歌がずっと身近にありました。ミャンマーに住んでいるおばあちゃんが歌が好きで、洋楽をメインに聞きながら育ってきたんです。ミュージカルとの出会いは、『ウエスト・サイド・ストーリー』。日本でのオーディションを受けたときに「あ、歌えない」と思ったんですよね。ミュージカルはピッチが合ってれば、音を取れればいいわけじゃないんだということを知ったという感じかな。『ジェイミー』をやって、次に出会った『ピピン』もある意味原点だと思います。舞台上で表現することを限界まで追い込んだ作品で、演者としてどこまで捧げられるか毎日問われているような感覚で、すごくやりがいを感じたし、これからもミュージカルに携わりたいと思えたから。自分の中では大きな転換だったのかなとは思います。ーーコンサートを楽しみにされている方、またクルー(※森崎さんのファンの愛称)の皆さんに一言お願いします!上田多分日本で初めてやることですし、僕らにとっても皆さんにとっても一生のうちでなかなか経験できない、特別な時間だと思うんです。一緒にワクワクしながら年を越せるように頑張りますので、ぜひお祭りだと思って来ていただければなと思っております!森崎とりあえず、来い(笑)上田あはは、クルーに向けてだからね!(笑)森崎はい(笑)。ナマでカウントダウンライブができる幸せがありますよね。ひとつピリオドを打って、次のスタートラインに立つ瞬間を一緒に迎えるなんて、上田さんの仰る通り、そうそうできることではない。僕らと一緒に、新たなスタートを切るのはどうですか?上田いいね。一緒に始めましょう、2024年を!取材・文:五月女菜穂撮影:石阪大輔<公演情報>『カウントダウン ミュージカルコンサート 2023-2024』構成・演出:上田一豪音楽監督:大貫祐一郎出演:甲斐翔真、木下晴香、sara、東啓介、平間壮一、三浦宏規、森崎ウィン、屋比久知奈(50音順)/海宝直人2023年12月31日(日)会場:東京・東京国際フォーラム ホールA開場21:00 / 開演22:00チケット情報:公式サイト:
2023年11月27日植木豪の演出作品『BREAK FREE STARS』が、ダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」の木村慧人、「7ORDER」の阿部顕嵐を始めとする多彩なキャストで上演されることが決まった。植木の演出によるノンバーバルダンス作品『BREAK FREE』(2018年)を基に、新たな“ダンスパフォーマンスステージ”に生まれ変わった『BREAK FREE STARS』。本作は、HIPHOPを禁じられた街で囚人となったヒップホップスターたちと、それを取り締まる刑務官たちの対立と葛藤が描かれた作品である。主人公・アース/囚人番号44らを取り締まる刑務官・ソーマを演じる阿部に話を聞いた。「豪くんにとって大事な作品に出演させていただけることがすごく光栄」だと話す、阿部。「豪くん」とは、阿部が出演していた『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageシリーズで演出として共にシリーズを支えてきた植木豪のことである。「ヒプマイ」公演終了後に「顕嵐がいてくれて良かった」と言ってくれたというエピソードからも、ふたりの信頼関係の厚さが伝わる。ヒップホップが禁じられた世界で、アースたちと対立するソーマ役を演じることについいて阿部は、「お客様から見て『嫌なやつ』だと思ってもらえるように立ち回ることが今回の大きなテーマのひとつ。彼の過去などはっきりと描かれていない部分も多いので、そこを想像してもらえるように演じなくてはいけない。セリフのない部分での表現が舞台で伝わるように、お客様の視線をコントロールして自分に向けることも必要」と分析する。まず台本を通して読み、作品としての構造とその中での自身の役の立ち位置などを読み解いてから役づくりを考えるという阿部の、論理的かつ自身の感性も大切にしたアプローチに期待したい。本作でフィーチャーされているヒップホップについては、「抑圧された社会に銃などではなく歌やラップ、踊りで自分を表現して訴えかけるものだから、反骨精神や一人ひとりのアイデンティティが重要。僕自身、自分のアイデンティティや自分が表現できることは何かを考えるようになった」と語る。共演者には面識のあるメンバーも多く、「本当にいい人たちで、居心地が良い。いかに作品を良くしていくかをみんなで考えながら挑みたい」という。作中には、自身のダンススキルを発揮する場面もある。「自分を出すべきところとそうではないところ、引き算を意識して臨もうと思っています。この作品でヒップホップのパワーにふれて、『次の日からこれを始めてみようか』とか、お客様が前向きになれるきっかけが作れたら嬉しいですね」と意気込む。IHIステージアラウンド東京の360度ステージをヒップホップのパワーが席巻する公演は、10月23日(月)~11月5日(日)まで。取材・文:金井まゆみ撮影:石阪大輔<公演情報>『BREAK FREE STARS』演出:植木豪脚本:亀田真二郎/大西雄仁出演:木村慧人(FANTASTICS)後藤 大・高橋駿一・松田昇大・吉岡 佑・宇佐卓真・Toyotaka・HILOMU・RYO・高野渉聖SHINSUKEDoltonKIMUTAKUKENTAGeN神谷亮太河島樹来阿部顕嵐2023年10月23日(月)~11月5日(日)会場:IHIステージアラウンド東京チケット情報:
2023年10月12日演出・植木豪によるダンスパフォーマンスステージ『BREAK FREE STARS』が上演されることが24日、明らかになった。同作は、2018年に世界最大の演劇祭「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」にて日本人初の「アジア芸術アワード・ベストパフォーマンス賞」を受賞した植木演出のノンバーバルダンス作品「BREAK FREE」を原作に、亀田真二郎、大西雄仁が舞台作品として新たに脚本を書き下ろしたオリジナルの“ダンスパフォーマンスステージ”。HIPHOPを禁じられた街で囚人となったヒップホップスターたちと、それを取り締まる刑務官たちの対立と葛藤を描くエンターテインメントショーとなる。田中マッシュによるオリジナル楽曲に乗せ、植木豪が得意とするダンス×映像×照明を駆使し物語を展開していく。出演は、今注目のダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」で活躍する木村慧人、「7ORDER」のボーカルをはじめ、映画・ドラマ・舞台と幅広い作品で活躍する阿部顕嵐。さらに2.5次元作品をはじめ様々な舞台で活躍を見せる後藤大、高橋駿一、松田昇大、吉岡佑、宇佐卓真、今作が舞台初出演となる高野渉聖、ステージをハイクオリティなダンスで演出するダンスアーティストToyotaka、HILOMU、RYOなど、実力派で多彩なキャストたちが揃った。上演はIHIステージアラウンド東京にて、10月23日〜11月5日。(C)『BREAK FREE STARS』製作委員会
2023年08月24日8月11日(金・祝) より新宿FACEで上演されるミュージカル『ALTAR BOYZ 2023』のアフタートークショーに、東山義久と植木豪が出演することが決定した。『ALTAR BOYZ』は、2004年にニューヨークの47丁目劇場(Puerto Rican Traveling Theater)で初演された作品。ライブ感満載のこのミュージカルは日本でも2009年に初演され、キャストと組み合わせを変えながら再演を重ねている。今回は【Team GOLD】【Team SPARK】、そして新たに編成された【Team SAPPHIRE】の3チーム制となる。日本版オリジナルキャストである東山と植木は、今回Co-Producerとして名を連ねている。東山は8月13日(日) 13時公演、植木は8月14日(月) 19時公演のアフタートークショーに登場する。そのほか、演出を務める玉野和紀の登場回や、【Team SAPPHIRE】のメンバーと【Team GOLD】の大山真志を迎えてのトークなどが予定されている。また、『ALTAR BOYZ 2023』合同スペシャル公演が、9月2日(土)・3日(日) に恵比寿ザ・ガーデンホールで上演されることが発表された。本公演には3チームのキャストに加え、廣瀬真平と大音智海が出演する予定で、第9回目の『ALTAR BOYZ』を締めくくるに相応しい、集大成と言える2日間となりそうだ。■東山義久 コメントALTAR BOYZ 2023、開催おめでとうございます!今までを継承しつつも、新たなメンバーで新しいALTAR BOYZを創っていって欲しい。皆んな!!ALTAR GIRLZと素敵な時間をー!!■植木 豪 コメントALTAR BOYZアフタートークショーに出演させていただきます!募る想いを話せる事と大好きなALTAR GIRLZ の皆さんに会えるのがとても楽しみです!!!新しいチームもたくさん応援させていただきます。是非ともよろしくお願いします。■廣瀬真平 コメント長く愛されるALTAR BOYZの世界に今回もまた、関わらせて頂けることに嬉しく感謝しております。僕の言葉に全力で命と光を込め、皆様と共に最高の時間を過ごしたいと思います。■大音智海 コメントキリスト教系ボーカルグループ、ALTAR BOYZ のアブラハムとして東京に降臨します!ユダヤ人の彼と共に、皆様の魂を清めにきました。救いを求めるそこのあなた、僕らの歌とダンスを浴びに是非恵比寿へ。神のご加護があらんことを!■演出・玉野和紀 コメントいよいよ開幕のALTAR BOYZ 2023!声出し解禁となった今、MUSICAL でありながらLIVEパフォーマンスの際立った作品は待ちに待った舞台だと思います。どうぞ会場にお越しになって大いに盛り上がって下さい!そしてそして合同公演は本公演と違ってお祭り騒ぎの3チームが登場します。各チームが入れ替わりながら、そして時には3チームでガッツリのパフォーマンスは必見です!どうぞお楽しみに!<公演情報>『ALTAR BOYZ 2023』8月11日(金・祝)〜29日(火) 新宿FACE『ALTAR BOYZ 2023』ロゴ作:ケビン・デル・アギラ作詞・作曲:ゲイリー・アドラー&マイケル・パトリック・ウォーカー演出:玉野和紀台本・翻訳:北丸雄二Co-Producer:東山義久/植木 豪【出演】Team GOLD:大山真志 / 若松渓太 / 松浦司 / 石川新太 / 常川藍里Team SPARK:鍵本輝(Lead) / 米原幸佑 / 和田泰右 / 川原一馬 / 若松渓太Team SAPPHIRE:中山優貴 / 大野瑞生 / 中本大賀(円神) / 司波光星 / Rayshy【アフタートークショー】8月13日(日) 13:00【Team SAPPHIRE】ゲスト:玉野和紀、東山義久8月14日(月) 19:00【Team GOLD】ゲスト:植木豪8月17日(木) 19:00【Team GOLD】ゲスト:玉野和紀8月18日(金) 19:00【Team SPARK】ゲスト:玉野和紀8月19日(土) 13:00【Team SAPPHIRE】ゲスト:大山真志8月20日(日) 13:00【Team SPARK】※【Team SPARK】メンバーによるトークショーとなります。チケット料金:10,000円★Team SAPPHIRE プレビュー公演(8月12日(土) 17:00公演):9,500円※別途1ドリンク500円※全席指定・税込※未就学児童入場不可『ALTAR BOYZ 2023』合同スペシャル公演9月2日(土)・3日(日) 恵比寿ザ・ガーデンホール【出演】Team GOLD:大山真志 / 若松渓太 / 石川新太 / 常川藍里 / 廣瀬真平Team SPARK:鍵本輝(Lead) / 米原幸佑 / 川原一馬 / 若松渓太 / 大音智海Team SAPPHIRE:中山優貴 / 大野瑞生 / 中本大賀(円神) / 司波光星 / Rayshy※松浦司、和田泰右は合同スペシャル公演に出演いたしません。チケット料金:11,000円一般発売日:8月26日(土) 10:00〜チケット情報:公式サイト:
2023年08月10日特別企画「上田薫展」が、香川の高松市美術館にて、2023年7月15日(土)から9月18日(月・祝)まで開催される。“瞬間”を鮮やかに描き出す上田薫上田薫は、ある瞬間を捉えた写真をもとに、対象を精巧に描き出す独自の写実表現で知られるアーティストだ。なま玉子が割れる瞬間を描いた作品をはじめ、スプーン上のゼリーやジャム、アイスクリーム、透明な泡やしゃぼん玉を拡大したものなど、スーパーリアリズムの手法で描かれた作品は、子どもから大人まで幅広い世代を魅了し続けている。企画展「上田薫展」では、モチーフを拡大し超写実的に描いた油彩画約50点のほか、未公開の作品を含む初期から現在までの作品を展示。上田の描くことへの飽くなき興味と挑戦を感じつつ、瞬間を鮮やかに描いた上田薫の世界観を楽しむことができる。また、東京藝術大学で油彩を学び、卒業後は抽象画家としてキャリアをスタートした上田。会場では、本展開催にあたりアトリエを調査する中で見つかった、在学時に教授の梅原龍三郎のクラス課題で描いたデッサンや、卒業後抽象画家として作風を模索していた時代に描いたスケッチや習作など、未公開作品の展示を通して、スーパーリアリズムの手法を確立する以前の上田の活動も紹介する。最新作や現在の活動さらに、高齢になり油彩画を手掛けることは叶わなくなった上田が、現在も描き続けている色鉛筆や鉛筆によるスケッチやイラストも展示。加えて、上田が初期作品と久しぶりの対面を果たした際の様子などを映像で紹介予定だ。展覧会概要高松市美術館開館35周年記念特別展「上田薫展」会期:2023年7月15日(土)~9月18日(月・祝)会場:高松市美術館 2階展示室住所:香川県高松市紺屋町10-4開館時間:9:30~17:00(ただし金曜日、土曜日は19:00閉館 / 入室は閉館30分前まで)休館日:月曜日(ただし7月17日(月・祝)、9月18日(月・祝)開館、7月18日(火)休館)入場料:一般 1,200円(960円)、大学生 600円(480円)、高校生以下 無料※( )内は前売り、20名以上の団体料金※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳所持者は入場無料※前売券は、高松市美術館1 階受付、高松市役所生協、ゆめタウン高松サービスセンター、宮脇書店本店及び南本店にて7月14日(金)まで販売(詳細な販売開始時期は各店舗に要問合せ)※8月5日(土)の「美術館の日」は、高松市美術館の誕生日を祝し、誰でも観覧料無料■同時開催特別企画「小川信治展Better Half回帰の手法」会期:2023年7月15日(土)〜9月18日(祝・月)会場:・高松市美術館 2階展示ロビー、1階図書コーナー住所:香川県高松市紺屋町10-4・ブランチギャラリー(高松丸亀町商店街内)住所:香川県丸亀町13-2 新生銀行跡施設※ブランチギャラリーでの展示は7月22日(土)から入場料:無料【問い合わせ先】高松市美術館TEL:087-823-1711
2023年06月26日映画『リバー、流れないでよ』が、2023年6月23日(金)より全国で順次公開される。上田誠率いる劇団ヨーロッパ企画のタイムループコメディ映画『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半タイムマシンブルース』の脚本や、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』日本語吹替版脚本を手掛ける上田誠。映画『リバー、流れないでよ』は、そんな上田が率いる劇団ヨーロッパ企画制作によるタイムループコメディだ。物語の舞台となるのは、京の奥座敷と呼ばれる貴船。劇中では、繰り返す2分間のループから抜け出せなくなってしまった人々の混乱が描かれる。登場人物ミコト…藤谷理子京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居。別館裏の貴船川のほとりに佇んでいたところを女将に呼ばて仕事へと戻る。しかしその2分後、なぜか再び先ほどと同じく貴船川を前に佇んでいる。タク…鳥越裕貴料理人見習い。番頭…永野宗典料理長…角田貴志エイジ…酒井善史ノミヤ…諏訪雅クスミ…石田剛太スギヤマ…中川晴樹漁師…土佐和成チノ…早織ヒサメ…久保史緒里(乃木坂46)キミ…本上まなみオバタ…近藤芳正海外映画祭に出品なお、映画『リバー、流れないでよ』は、第27回FANTASIA映画祭CHEVAL NOIR コンペティションと、第22回ヌーシャテル国際ファンタステック映画祭に出品される。映画『リバー、流れないでよ』あらすじ京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居のミコトは、別館裏の貴船川のほとりに佇んでいた。女将に呼ばれ仕事へと戻ったが、その2分後、なぜか再び先ほどと同じく貴船川を前にしている。しかも「ループ」しているのは、ミコトだけではないようだ。ずっと熱くならない熱燗、なくならない〆の雑炊、永遠に出られない風呂場……番頭や仲居、料理人、宿泊客たちもみな異変を感じ始めていた。2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまう。そして、それぞれの“記憶”だけは引き継がれ、連続している。そのループから抜け出したい人、とどまりたい人……それぞれの感情は乱れ始め、それに合わせるように雪が降ったりやんだり、貴船の世界線が少しずつバグを起こす。力を合わせ原因究明に臨む皆を見つつ、ミコトは一人複雑な思いを抱えていた―――。【作品詳細】映画『リバー、流れないでよ』公開日:2023年6月23日(金)出演者:藤谷理子、永野宗典、角田貴志、酒井善史、諏訪雅、石田剛太、中川晴樹、土佐和成、鳥越裕貴、早織、久保史緒里、本上まなみ、近藤芳正原案:上田誠脚本:上田誠監督:山口淳太編集:山口淳太主題歌:くるり「Smile」(Victor Entertainment / SPEEDSTAR RECORDS)
2023年06月01日上田竜也(KAT-TUN)が主演を務める舞台『After Life』の全キャストが発表された。『After Life』は“人にとって思い出とは何か?”という普遍的なテーマを描き、1998年にカナダ、1999年に日本で公開された是枝裕和監督の映画『ワンダフルライフ』を、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の脚本を手がけたジャック・ソーンが舞台化した作品。2021年6月にロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターで初演を迎え、話題となった。上田は、死者が新たな世界へ旅立つ際に持っていく、たったひとつの大切な思い出を探す手伝いをするガイド役の中で、淡々と仕事をこなすガイドの「2番」役に挑戦する。そして共演者には、ガイド役の中でリーダー的存在の「5番」役を相島一之、妙に勘が鋭いガイドの「1番」役を野波麻帆が演じる。さらにガイドされる側として、思い出を探そうとしない「オバフェミ・テイラー」役で味方良介、自分の生涯に特徴がないと語り思い出をなかなか選べない「ヒロカズ・モチヅキ」役で大鷹明良、そして自分の思い出を探すことよりも飼い猫の心配をする91歳の「ベアトリス・キリック」役で高橋惠子が出演する。演出は、ストレートプレイのみならず、数々のミュージカルや音楽劇も手掛けてきた奇才・河原雅彦が担当。人が死んでから新たな世界へたどりつくまでの7日間というファンタジックな世界を創り上げる。本作は7月から8月にかけて東京・新国立劇場 中劇場、大阪・森ノ宮ピロティホール、福岡・キャナルシティ劇場で上演される。■相島一之 コメントこの作品は、日本の映画、それも名作が海外で舞台化されて、評価され、今度は日本で上演することがすごく珍しいことですし、その日本初演に出演できることがとても光栄です。演出の河原さんとご一緒するのも15年ぶりなのですが、大鷹(明良)さんや高橋(惠子)さんらベテランの方とご一緒できることも、そして主演の上田竜也さんとは初めての共演ですが、すごく嬉しいですし、ドキドキワクワク楽しみでなりません。河原さんはどんなアイデアで演出してくださるのか、どのように作品が仕上がっていくのかまだ可能性を秘めた段階ですが、稽古を楽しみながら、作品の理解を深めて頑張りたいと思います。ぜひ皆さま劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。■野波麻帆 コメント最後に舞台に立ったのは、ちょうど新型コロナウィルス流行直前の2018年秋。ようやくあの頃と同じようにマスクを外してお稽古が出来る、大好きな舞台にやっと!やっと立てるのではなかろうかと思い始めていた矢先、この公演のお話をいただきました。演出は、初舞台の演出家でもあり私の舞台人生の中で1番関わりが深い、大大大好きな河原雅彦さん。上田くんはとても頼りがいがあるし、素敵な共演者の方々に囲まれ、素晴らしい時間を過ごしたいと思っています。ああ、楽しみ!!■味方良介 コメントお話をいただき、喜んで台本を読みました。作品の持つ力に度肝を抜かれましたが、演出は信頼する河原さん!無知な20代前半にご一緒させていただき、密かに河原さんの脳の一部を揺らせる存在になりたいと願っていたので、今その挑戦ができます。主演の上田さんはナチュラルとアンナチュラルを生きる唯一無二の存在!ご一緒できることが嬉しいです。『After Life』という作品が皆様の一番の思い出になりますよう。■大鷹明良 コメント『After Life』に参加できます事、とても嬉しく思っております。 <七日間で思い出をひとつ選ぶ。そしてその思い出を持って次へ進む>「思い出をひとつ選ぶ」とは、自分の人生って一体何だったのかと問い、答えを出す、という事では?だとすれば、まずこれは大難題です。そして「次へ進む」とは、果たして一体何処へ向かって進むのか?これもまた大難題です。そうなると、これはもう、真正面から、真摯に、この大難題たちに向き合うしかありません。それとも、逃げ出すか……皆様、お楽しみに。■高橋惠子 コメント自分の顔や首のシワが気になり、落ち込みそうになっても年齢なんて関係ない~と心の中で叫んでいた時、今回の91歳という役のオファーがありました。まるで神さまからの挑戦状のようにーー。作品の内容もこの世の3次元を超えた設定で興味深いものでした。演出の河原さんとは今回が3度目で、とても信頼しています。きっとまた私の見たこともない私を引き出してくれるでしょう。上田竜也さんとは初めてですが、今からとても楽しみです!稽古場でたくさん恥をかいたり汗を流したり、真っさらな気持ちでこの作品に向かって行きたいと思います。皆さま劇場でお待ちしております!楽しみにしていてください。<公演情報>『After Life』作:ジャック・ソーン演出:河原雅彦出演:上田竜也 相島一之 野波麻帆 味方良介 森準人 大崎凛 斎藤瑠希 大鷹明良 高橋惠子東京公演:7月8日(土) ~18日(火) 新国立劇場 中劇場大阪公演:7月21日(金) ~27日(木) 森ノ宮ピロティホール福岡公演:8月2日(水) ~4日(金) キャナルシティ劇場関連リンク公式サイト::
2023年05月25日KAT-TUNの上田竜也が主演を務める舞台『After Life』が、7月から東京・新国立劇場 中劇場で上演されることが10日、わかった。同作は、“人にとって思い出とは何か?”という普遍的なテーマを描き、1998年にカナダ、1999年に日本で公開された是枝裕和監督の映画『ワンダフルライフ』を、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の脚本を手掛けたジャック・ソーンが舞台化。2021年にイギリス・ロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターで初演を迎え、話題を集めた。日本初上演となる今回、音楽活動のみならずドラマ、舞台、バラエティ番組など幅広く活躍する上田を主演に起用。演出はストレートプレイのみならず、数々のミュージカルや音楽劇も手掛けてきた奇才・河原雅彦氏が担当する。コメントは以下の通り。■上田竜也約2年ぶりの舞台。また1からチームで作品作りを出来ることを嬉しく思います。今まで演じた役は生死に関わる役が多かったのですが今回もガッツリ関わってるという事で……(笑)。とてもワクワクしています。KAT-TUNのツアーが終わりその後にまたすぐ皆様に会えるのを楽しみにしています。■河原雅彦これまで扱ってきた題材の中で一番深淵なテーマな気が……。アンビエントな空気感を持った作品ですし、独特ですね。なんせこれの前に演出した舞台が元気一杯のファミリーミュージカルですから。相変わらず振り幅大きいことになってますが、ま、いつも通り今回集まってくれた仲間達と真摯にやってみたいと思います。
2023年04月10日永井豪・石川賢原作の『ゲッターロボ』が初の実写映画化。2025年春に公開予定だ。永井豪・石川賢の“元祖”巨大ロボット作品『ゲッターロボ』『ゲッターロボ』は、永井豪と石川賢により『週刊少年サンデー』に連載された漫画であり、1974年から1975年にかけてフジテレビ系で放送されたアニメ作品。変形や合体といった要素を組み込んだ、巨大ロボット作品の“元祖”であり金字塔ともいえるシリーズだ。尚、テレビアニメ版では低年齢層も鑑賞できる、勧善懲悪のストーリーをメインとしていたが、石川賢の連載では、バイオレンスでハードな展開となっているのが特徴で、アニメ・マンガともに現在も熱狂的ファンに支持されている。漫画版をベースに初の実写映画化そんな『ゲッターロボ』が、50周年の節目に際し初の実写映画化。実写映画『ゲッターロボ』では、永井豪・石川賢が手がけた漫画版『ゲッターロボ』の持つアウトロー、バイオレンス、アクション満載のストーリーを、現代的にアレンジしたストーリーが展開される。プロデューサー・監督・脚本は『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』『キャット・シット・ワン』『ブレイブストーム』『ZVP (座頭市 VS プレデター)』等を手掛けた岡部淳也が担当する。【作品詳細】実写映画『ゲッターロボ』公開時期:2025年春 予定原作:永井豪・石川賢プロデューサー:岡部淳也監督:岡部淳也脚本:岡部淳也、太田垣康男、田畑由秋脚本協力:田畑由秋撮影:古谷巧メカデザイン&イメージボード:Skan Srisuwanサウンド:Michael Verta※パイロット映像&映画完成までの過程で、デザイン、ストーリーの方向性、スタッフは、修正、変更が行われる場合有り。
2023年04月07日広瀬すずが探偵助手のアンナ、櫻井翔が自称天才探偵の風真を演じる現在公開中の『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』より、櫻井さんと上田竜也(KAT-TUN)のオフショットが到着した。個性豊かなキャラクターの再集結が話題となった本作で、風真と上田さん演じる職人気質な道具屋・星憲章のテンポの良い相性抜群なやりとりは、本作を盛り上げるエッセンスのひとつ。日頃から櫻井さんを“兄貴”と慕う上田さん。今回の夢の再共演は、早くも話題に。黄金の縁取りがアクセントとなった黒の衣装に全身を包み登場したレッドカーペットイベントでは、櫻井さんに「すごいKAT-TUNだな、かっこいいなって思いました」と褒められ、満面の笑みを浮かべていた上田さん。大阪で行われた舞台挨拶に登壇した櫻井さんは、上田さんから部屋のインテリアについて聞かれたという撮影裏話を語り、「上田くんは見かけによらず、いろんな人とコミュニケーションを取るんですよ。僕はそれを遠くから微笑ましく見ていました」と本人不在の中でもエピソードを話すなど、櫻井さんも上田さんを目にかけている様子が伺えた。また、ラジオ番組に出演した本作の監督・入江悠は、星の役柄が人見知りだったため、ドラマシリーズではあまり相手の目を見られない役作りをしていたというエピソードを話したが、続けて「ドラマを10話やったので、そろそろもう少し櫻井さんの顔を見ていいですかね?」と上田さんから直談判があったと、緻密な役作りのアップデートについて明かす。そんな上田さんの役作りや櫻井さん自身との信頼関係の上に成り立つ空気感、そして、ドラマシリーズでは自室に籠っていることの多かった星が、映画では外に飛び出し、アクションシーンにも挑戦しているということで、「星の新しい魅力が出てきた」と入江監督は太鼓判を押している。『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:映画 ネメシス 黄金螺旋の謎 2023年3月31日より全国にて公開©2023映画「ネメシス」製作委員会
2023年04月07日Amazon Original番組『風雲!たけし城』(4月下旬より全世界順次配信)に、バナナマン、上田晋也(くりぃむしちゅー)、渡辺直美、市川猿之助が出演することが10日、発表された。さらに、ビートたけしをはじめとするキャストのキャラクタービジュアルも公開された。80年代に空前のブームを巻き起こし、海外でも熱狂的なファンを生んだ視聴者参加型アトラクションバラエティ番組『風雲!たけし城』が34年ぶりにPrime Videoで復活する。水に浮かんだ偽石を見分けながら対岸まで渡る“竜神池”や、回転しながら進む大きなキノコにしがみ付きゴールを目指す“キノコでポン!”など、お馴染みのゲームがさらにスケールアップして登場。さらに豪華新ゲームも加わり、挑戦者たちが攻撃軍として、果敢に数々の”無理ゲー”に体当たりで挑む。総勢300人以上の挑戦者たちを迎え撃つ“たけし城”城主ビートたけしの家老・家臣としてバナナマンの設楽統と日村勇紀が出演。たけし城を守る配下の3つ城の城主に、くりぃむしちゅーの上田晋也、渡辺直美、市川猿之助が決定した。公開されたキャラクタービジュアルでは、復活を遂げた伝説の“殿”ビートたけしに加え、たけし軍の設楽、日村、上田、渡辺、猿之助、攻撃隊長の谷隼人、木村昴の闘争心溢れる姿が映し出されている。数々の伝説的なお笑い番組を生み出し、お笑い界のトップに君臨するビートたけしは「『風雲!たけし城』はバラエティの基本が詰まっている。人間のやることで一番面白いのは、かなり高度なことに挑戦して失敗すること。あまり深く考えずに楽しんでほしいです」と番組の面白さについて語る。“新たなたけし城の名参謀”として難攻不落のゲームを支配する家老を務めた設楽は「昔から『風雲!たけし城』を見ていたので、出演が決まってうれしかったですね。“おさむ城”をやりたいって言っていたくらい好きでしたから。復活するだけでも嬉しいのですが、それに出られるという。いいのかな?と思いました」、“たけし城のマスコットキャラクター”の家臣を務めた日村は「他の番組の復活とは違いますよね。学生の頃は見ていて『楽しそうで羨ましいな』と思っていました。皆の憧れの番組だったので復活が信じられないですし、そこに出演できるというのも不思議な感じでした」と心境を語った。各エピソード約100人にわたる挑戦者たちを迎え撃つのは、たけし城の配下である城主たち。第一の城の城主で“チェーンソーをぶん回す狂気の城主”を務めた上田は以前から「本作に出演したい」と公言しており、「出演したいと言ってみるものですね。言った次の日にはオファーが来ましたから(笑) 高校時代に家に帰って見ていた番組なので、令和版の一部に参加させていただくことができて一つ念願が叶った気持ちになりました」とコメント。第二の城の城主“バイブス高めのゴージャス姫”の渡辺も「『たけし城』復活の噂は聞いていましたが、まさか自分が城主に選ばれるとは思いませんでした。他の城主メンバーもいかついじゃないですか(笑)そんな中で、私でいいんですか?と、びっくりしました。『風雲!たけし城』は歴史のある番組で、ずっと世界中で愛されている番組なので、そんな作品に出演できるのはうれしいです」と喜ぶ。第三の城の城主で、“白の甲冑の二刀流城主”の猿之助は「SASUKEの元になった凄い番組です。昔を知っている方には懐かしいし、ある種スポーツ番組としても見れるし、一番大事なのはお笑いとして見られることが大きいと思います。偶然から生まれる仕込みのないお笑いです。是非ご覧下さい」と番組を楽しみにしている人たちへメッセージを送った。たけし城陥落を目指し、挑戦者たちと共に攻め入る攻撃隊長には、谷隼人と木村昴が出演。昭和版に続き“34年ぶりの攻撃隊長”となった谷は「『風雲!たけし城』は特別な作品なので、何役でもいいから番組に関わりたいと思っていました。攻撃隊長は挑戦者たちの士気を上げる役割があるので、この年では厳しいかなと思っていたのですが、再び隊長役に選ばれて気合いが入りましたね」、“平成生まれの新・攻撃隊長”を務めた木村は「作品を見直して攻撃隊長がいかに大事な役割か分かりました。だからこそ選ばれて光栄でしたし、プレッシャーも感じました。当時を知る視聴者の方には谷さんの姿を見て熱くなっていただき、若い世代には新隊長として私が『たけし城』を広めていきたいです」と語った。(c)2023 Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved
2023年03月10日《イベント終わったから質問やるわ》3月6日、インスタグラムのストーリーズにこう投稿したのはKAT-TUNの上田竜也(39)。ストーリーズに搭載されている質問機能を用い、ファンからの質問を募ったが、その回答が話題を呼んでいる。レギュラー出演する『炎の体育会TV』(TBS系)で格闘技に挑戦したり、「ジャニーズ陸上部」と題したジャニーズJr.の陸上対決をキャプテンとして率いたりと、“熱血キャラ”として知られる上田。また、嵐の櫻井翔(41)を“アニキ”と呼んで慕うほか、ボクシングジム通いなどもファンの間では知られており、“ワイルド”な印象も強い。そんなイメージからか、この日ファンからは次のような質問が寄せられた。《ラウールの倒し方教えて》後輩グループ・Snow Manのラウール(19)に関する質問。これに対し上田は次のように回答した。《身長高えからなミゾに右ストレート入れて苦しんで屈んだ瞬間顔面に飛び膝蹴りかな》身長190cmというラウールの特性に合わせた必勝法を明かすと、続いて、Kis-My-Ft2の玉森裕太(32)の倒し方についても、《警戒心強そうだから後ろからそーっと近づいていきなりのジャーマンスープレックスかな》と、またも玉森の性格を分析した上での倒し方を持っているようだ。先輩である岡田准一(42)に対しても容赦はしない。《岡田准一の倒し方教えて》という質問に対し、《離れてからのショットガンで1発かな》と回答。上田と同じく格闘技好きで、カリやジークンドーのインストラクター資格も持つ岡田については、あえて近接戦闘を挑まず武器で対抗するという戦法のようだ。また、「セクシーサンキュー」の決め台詞の王子様キャラで知られるSexy Zone・中島健人(28)について聞かれると、《セクシーサンキューでカッコつけた瞬間腕掴んで腕ひしぎ十字固め》とユーモラスに回答していた。「KinKi Kidsの堂本光一さん(44)については、光一さんが主演を務める舞台『Endless SHOCK』の名シーンであるワイヤーでのフライングシーンに合わせ《フライングのワイヤーに切れ目いれとく》と回答。King&Princeの平野紫耀さん(26)は肉体美がファンの間でも有名ですが、《腹筋すごいよね~見してよ~なんて言ってフレンドリーに近づいてそのまま思いっきり腹筋噛みついて痛がってうずくまってるところをサッカーボールキック》と、平野さんの特徴を分析して倒し方を説明していました」(スポーツ紙記者)2月14日にインスタグラムを開設したばかりの上田だが、武闘派ぶりを遺憾なく発揮する投稿にSNS上でも反響が続々と寄せられた。《上田くんのインスタのストーリーのラウールの倒し方怖すぎてwwwwwwwww》《岡田准一だけ素手で倒すの諦めてて草》《岡田くんにだけショットガン使うとか肉弾戦しないの色々分かってておもろすぎる》《セクシーサンキュー想像して声出た》
2023年03月07日STEAM教育事業を運営する文科省推進STEAM教育のAtelierSugar(教室:長野県上田市、主宰:佐藤 理花、以下「当教室」)は、当教室が導入運営するヒューマンアカデミージュニアのロボット教室より、年少さんから学べるスタートコースとなる「プレプライマリーコース」を2月中に開講いたします。数学や科学分野に強くなる空間認識力が大きく伸びるのは3~5歳までです。「プレプライマリーコース」の開講で、従来よりも早いタイミングから受講することが可能となります。ヒューマンアカデミージュニアSTE”AMスクールロボット制作に興味を持つ子どもたちのすそ野を広げるべく、従来のコースよりも組み立て手順を大幅にシンプル化し、難易度を下げながらも、「自分が作ったロボットが動く」という“驚きと感動”が味わえる内容です。また、男女問わず幼児が興味を持ちやすいよう、「ブランコ」「おすし屋さん」のように子どもたちに身近で、作ってみたいと思えるテーマを厳選しました。【本件のポイント】●ロボティクスの時代を見据え、より低年齢のお子さまにもロボットづくりの楽しさを提供するため開講●男女問わず幼児が取り組みやすいような、組み立てやすく、身近なテーマのラインナップ●レベルが上がると上位コースではタブレットでのプログラミングでロボットを制御するなど、学びが深化【本件の概要】AIとの共存は当たり前となり、生活のあらゆるところでいろいろな形の「ロボット」を目にすることは今や珍しくなくなりました。小中高でのプログラミング必修化や、大学入学共通テストでの「情報」科目の追加など、IT学習の重要性がますます高まっています。これらの環境変化を受け、今を生きる子どもたちが大人になる10年後、20年後を見据えて、「すべての子どもたちにとってロボティクスの基礎知識(ロボットの作りをハード面・ソフト面の両方から理解していること)として、ロボットを動かすしくみに触れる原体験を持っていることはとても重要」と考え、“どんな子どもたちにとってもSTEAM教育を楽しくスタートできるように”との願いをこめ、新たに開発されたのが、ロボット教室の「プレプライマリーコース」です。■プレプライマリーコース概要対象 :年少~年長生受講期間 :1年間※プレプライマリーコース修了後は上位コースへ進級。プライマリー・ベーシック・ミドル・アドバンスの全8年間のコースを用意授業サイクル:隔週、90分受講費 :[入会時]入会金(税込11,000円)及び専用キットの購入が必要(税込31,350円)[月額]授業料(税込10,340円)とテキスト教材費(税込550円)※他コースと共通プレプライマリーロボット■プレプライマリーコースの特長(1) 必要以上につまずかせないSTEAM教育では試行錯誤や失敗はむしろ大いにすべきと考えていますが、幼児の段階では「できた」「得意だ」「楽しい」を積み重ねることが何よりの学習意欲につながると考え、子どもたちのやる気を必要以上にくじかないよう、「ひと手順ずつていねいに」「文字無しでわかる」シンプルかつわかりやすいテキストを用意しています。(2) 楽しみながら理解が深められる決まった手順でロボットを組み立てたら、次は子どもたちが創造力を発揮して、さらに改造や遊びを広げてほしいと願っています。幼児でも簡単に組み立てられる工作や装飾用のシールなど、子どもたちの創作意欲をかきたてるよう工夫した付録や、発展ページを用意しています。遊びの中で、ロボットの仕組みに気付いたり、観察力を高められる内容です。(3) 幼児を惹きつけるラインナップロボット作例の設計は、従来コース同様、ロボットクリエイター高橋 智隆先生のオリジナル。男女問わず幼児が興味を持ちやすいよう、「ブランコ」「おすし屋さん」のように子どもたちに身近で、作ってみたいと思えるテーマを厳選しています。プレプライマリーテキスト■「ロボット教室」とは当教室が導入する「ヒューマンアカデミージュニアSTE”AMスクール ロボット教室」は、ロボットクリエイターの高橋 智隆氏をアドバイザーに迎え、2009年6月にスタート(当教室は2015年9月~導入)。未就学児(5~6歳)から中学生を対象に全国で展開し、教室数は約1,600教室、在籍生徒数は26,000名を超える日本最大規模のロボットプログラミング教室です(※2022年8月末時点)。5歳から中学生までお子さまの年齢に合わせたさまざまなコースをご用意しており、「プライマリーコース」「ベーシックコース」では、動くロボットを自ら作り上げ、試行錯誤を繰り返しながら構造や動きの仕組みを学びます。「ミドルコース」「アドバンスコース」では、さらにマイコンブロックやセンサーが追加。専用タブレットを用いたビジュアルプログラミングでより複雑な動きを実現します。さらに上級コースのロボット博士養成講座「ロボティクスプロフェッサーコース」は2014年4月から開講されており、「アドバンスコース」修了者または小学校高学年~中学生が対象。千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(fuRo)所長・古田 貴之先生監修による、C言語をベースにしたプログラミング言語を使ったより高度なロボット製作を行う、本格的なコースです。この他、科学実験教室のサイエンスゲーツ・タブレット学習での算数数学教室のヒューマス・絵画造形教室と多岐にわたりコース展開しています。■事業概要文科省推進STEAM教育のAtelierSugar代表者 : 佐藤 理花所在地 : 長野県上田市天神2-1-18 清水テナント1FURL(LP): 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月15日株式会社オレンジページ(東京都港区)は、人気料理家・上田淳子さんの「これから」の暮らしとレシピを一冊にまとめた『今さら、再びの夫婦二人暮らし』を1月20日(金)に発売します。『今さら、再びの夫婦二人暮らし』コロナ渦で増えた「夫」の在宅勤務でこれまで培ってきた自分のペースが乱され、子どもたちの独立で日々の暮らしの軸だった子育てがなくなったとき、この先の〈夫婦二人〉の生活をあらためて現実的に考えさせられた上田さん。夫(妻)相棒化計画、家事シェア、5分アペロ……。本書では、上田さんが実行した小さな改革の数々、夫婦の大きな決断、そして二人に起こった変化の様子を、夫の本音や子どもたちへのインタビューも交えながらリアルに綴りました。また、「副菜以上、主菜未満」の3品献立、季節の野菜のおいしい食べ方、夫が本当に作りたい料理など、〈夫婦二人〉にちょうどいいレシピも収録しています。「妻と再び向き合う!?その日は少し待ちどおしく、かなりの部分恐ろしい。間違いないのは一つだけ、その日が確実にやってくること。正面から向き合うしかありません。」(夫・上田恭弘)【Pick up!】 “5分アペロ”から始まる、夫婦二人の食事スタイルフランスでは、夕食の前に飲みながらかるくつまみ、会話を楽しむことを「アペロ」と呼びます。これが上田家の新習慣に!料理中の妻に夫がビールをついで自分も飲み、でき上がった料理や前日の残りをつまみながらおしゃべり。料理が完成したら夫に運んでもらってテーブルに移動する……会話が増え、夫婦でたわいのない話ができるようになり、お互いの新しい一面の発見にも。5分アペロ:キッチンで飲み、食べはじめるのが定番スタイルになりつつある。テーブルよりも話がはずむ。25年ぶりの引っ越しで「なるべく物を置かない」がコンセプトのリビング、ダイニングを実現。掃除もしやすく。副菜以上、主菜未満の3品献立。1品はガッツリ、2品はあっさり系のおかずで夫婦二人とも満足!夫が作りたいのはチャーハンなどの「名のある料理」。覚えてほしいポイントをしぼったレシピで紹介。■上田 淳子料理研究家。神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校卒業後、同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのホテルやパン店、フランスのミシュランの星つきレストラン、シャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)などで約3年間料理修行を積む。帰国後、シェフパティシエを経て、料理研究家として独立。自宅で料理教室を主宰するほか、雑誌やテレビ、広告などで活躍。ワインに合う日本食の提案イベントや、双子の母としての経験を生かした子どもの食育についての活動も行う。確かな技術とわかりやすい教え方に定評がある。近著に『フランス人が愛するチーズ、バター、クリーム。』(誠文堂新光社)、『55歳からの新しい食卓』(Gakken)など多数。Instagram: 『今さら、再びの夫婦二人暮らし』2023年1月20日(金)発売1650円(税込)A5版、アジロ綴じ、カバー付き、総ページ148ページ ■もくじ1章二人の新たな住まい私のキッチンから二人のキッチンへ/「シェフじゃなくて、主婦だね!」にキレてから/妻の基地、夫の基地etc.2章妻と夫の家事シェア夫婦間では伝え方が10割!?/見えない家事を見える化する/ジャンケンで決める家事もあっていい!etc.3章会話を生むごはん“5分アペロ”から始まる、わが家の食事スタイル/二人にぴったりのリメイクごはん/名のある“夫めし”etc.~なかなか聞けない夫の本音コメント、長男次男への一問一答も掲載~<このリリースに関するお問い合わせ先>〒108-0073東京都港区三田1-4-28三田国際ビル16F株式会社オレンジページ広報担当遠藤 press@orangepage.co.jp 20230119今さら、再びの夫婦二人暮らし.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月19日2023年2~3月に上演される全国共同制作オペラ《道化師》《田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)》の制作会見が都内で開かれ、演出の上田久美子と出演者らが抱負を語った。2022年に宝塚歌劇団を電撃退団した上田が初めて手がけるオペラ。「上流階級や神話の世界を描くことが多かったオペラの世界で、人間の真実を描いて驚かせようという意気込みを持って、あえて貧困層や農村の人々を主役にしたのが(19世紀末から20世紀初頭の)ヴェリズモ・オペラ。その意図をどうやれば現代の日本のお客様に提供できるだろう。当時のイタリアも今の日本も、貧富の差、階級差は大きな問題。とはいえ日本の町を歩いていても、あまりそのようには見えない。かなり不可視なもの。普段オペラの世界ではなかなか見ることのない、その現代社会の現実を、オペラの中に重ねて見せることができないかと考えました」(上田)舞台を現代の日本(関西)に設定。すべての役を歌手とダンサーが対になって演じるのが最大のポイントだ。文楽に着想を得たという。つまり歌手たちが人形浄瑠璃の語り(太夫)、ダンサーが人形という関係だ。「歌手たちが役の心情を歌い、ダンサーたちが日本人の日常的な格好で表現する。そうすることで普遍的な人間の感情が重なり、昔も今も同じような社会の問題を抱え続けているということが見えてくる。当時のイタリアと現代の日本が重ね合わさった、重ね絵のようなものを作りたいと思っています」(上田)人形であるダンサーたちには、加美男(カニオ)、寧々(ネッダ)、護男(トゥリッドゥ)、聖子(サントゥッツァ)といった、いわば「分身」の役名が与えられる。分身は演技だけはない。通常の字幕とは別に、「人形」たちの心情を表す関西弁の字幕も投映される。出演者の一人で、上田作品をよく知る宝塚出身の蘭乃はなはこう表現した。「上田さんの作品にはいつも、私たちが普段見たくなくてフタをしていることを、無理矢理フタをこじ開けて突きつけてくるようなヒリヒリ感がある」ヒリヒリする新しいオペラ。楽しみだ。とはいえ、「オペラの醍醐味は音楽」と言い切る上田。すべては、初めてオペラを観る聴衆でも楽しめるようにと、情報を補うための工夫だ。音楽より演出を優先させるようなことはきっとない。安心。全国共同制作オペラは2023年2月3日(金)・5日(日)東京芸術劇場、3月3日(金)・5日(日)愛知県芸術劇場で。(宮本明)
2022年12月08日志尊淳が『HiGH&LOW THE WORST』にて演じていた“殺しの軍団”鳳仙学園の頭・上田佐智雄役で、続編『HiGH&LOW THE WORST X』に特別出演することが分かった。志尊さんが再び演じるのは、鳳仙学園を統率する最強の頭・上田佐智雄。見かけは細身だが、パワー、スピード、テクニック、判断力の全てを兼ね備え、その実力は鳳仙史上随一とも噂される人物。前作では、川村壱馬演じる鬼邪高校の花岡楓士雄と共闘し、牙斗螺(キドラ)をぶっ潰すなど、拳の強さは折り紙付き。すでに小田島有剣(塩野瑛久)、沢村正次(葵揚)、仁川英明(小柳心)、志田健三“通称・シダケン”(荒井敦史)の鳳仙四天王と、2年の徳山門司“通称・モンジ”(堀夏喜)、サバカン(坂口涼太郎)の登場は明らかにされていたが、志尊さんの出演情報が解禁されないことを受け、前作ファンから「志尊淳いないのか…ショック。」「佐智雄はどこにいった!?」といった嘆きの声も上がっていたが、ついに、満を持して解禁。絶対的な頭・佐智雄の参戦によって、鳳仙学園はどのような戦いを見せてくれるのか。前作よりもパワーアップした鳳仙学園のプライドをかけた熱き闘いからも目が離せない。『HiGH&LOW THE WORST X』は9月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HiGH&LOW THE WORST X 2022年9月9日より公開©2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 ©髙橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX
2022年08月24日芥川賞受賞作『ニムロッド』などで、塔というモチーフを描いてきた上田岳弘さん。その集大成的大作が『キュー』であり、そして新作『引力の欠落』は、彼が新しいフェーズに入ったといえる一作だ。空虚に生きる女性が体験する、奇妙な一夜と人類の真実とは。「次は何をテーマに書くか考えた時、“穴”というものが浮かびました」主人公は財務責任者としていくつもの企業の上場に携わり、一生困らない大金を稼いだ女性・行先馨(ゆきさきかおる)。しかし彼女は虚無感を抱えている。「今は何をして人生の成功とするか分かりにくい。それはこの時代の資本主義の行き詰まりに似ている。そうした状況を活写しつつ自分が最後に何を書くのか興味がありました」ある夜、馨は謎めいた弁護士マミヤに、高級ペントハウスに招待される。そこにいたのは始皇帝と名乗る男や、水からガソリンを精製した本多維富(これとみ)と名乗る男など奇妙な人々。彼らは世界を支える9つの柱がそれぞれ肉体を持った存在だという。一体どういうことなのか。「僕の小説はデビュー作の『太陽』の頃から、真面目にとらえれば壮大なSFになるし、そうでなければ単なるホラ話になるんですよね(笑)。今回は9つの柱が世界を支えているという僕のSFビジョンを、リアリズム小説に収めるために人間として登場させました」柱はおのおの、「運命」「効率」「斥力」「引力」「遠方」「祈り」などといった要素を担当する。「9つの要素の中では最初に引力を思いつきました。引力があれば斥力もあるだろうし、たとえば錬金術などは、小説自体が錬金術といわれていることからひらめいたもの。本多維富は日本海軍を騙した実在の詐欺師で、いつか小説に出したいと思っていました。遠方については、僕がこの小説を書いた際の一番の収穫」という遠方の柱は、現在ロケット開発など宇宙系のスタートアップに関わっている。「これまでの小説では、人類が地球から出ていかないまま煮詰まったらどういう精神状態になるかという思考実験をしていました。今回、遠方担当を登場させたことで、人類は宇宙に行くと方向転換したんです」ペントハウスでポーカーに興じる彼らだが、その場に「引力」の柱はいない。上田さんは小学生の頃、引力がなければ物質はバラバラになる、という発想から「引力」=「寂しさ」だと考えていたという。「いまだ変わらずそれで小説を書いているんですよね(笑)。ただ、寂しさはもう役割を終えたと感じています。満たされない思いはなくならないけれど、寂しさを解消しようと自家中毒を起こし、自殺などが起きている。これからは寂しさを紛らわす方法を探るのではなく、一人で穴を掘って勝手に進んでいいですよ、と提案したほうが優しく響くんじゃないかという気がします」作中、〈現代人は目的中毒〉という言葉も出てくる。しかし人生は、努力して目的を達成すれば幸せになるとは限らない。「正解や成功、到達点というものは存在しないんだと一回了承した上で、自分は何を譲って何を取るのかを考えていかなければいけない」そうした事実を改めて突き付けられた時、馨の心に芽生える思いとは。この最終場面まで書ききった上田さん自身にとって、“一人で穴を掘る”とはどういうことだろう。「とにかく今は小説を書きまくっています。その一瞬一瞬の集まりが、生きている実感に繋がるような気がしています」現在は、意外にもストレートな恋愛小説を執筆中。こちらも楽しみだ。『引力の欠落』大金を稼ぎながらも空虚さを抱く行先馨は、奇妙な招待を受け、世界を支える9つの要素を担うと語る人々と出会う。AlexaとGoogle、セロトニンなど現代的モチーフをちりばめた壮大な一夜の物語。KADOKAWA2090円うえだ・たかひろ作家。2013年、新潮新人賞の「太陽」にてデビュー。’15年「私の恋人」で三島賞、’18年『塔と重力』で芸術選奨新人賞、’19年「ニムロッド」で芥川賞、’22年「旅のない」で川端賞受賞。※『anan』2022年6月15日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年06月13日ブロードウェイの作曲家フランク・ワイルドホーン(作曲)とジェイソン・ハウランド(編曲)が音楽を、今や日本ミュージカル界の星と言っていい上田一豪が訳詞・演出を、数々の人気ドラマを世に送り出してきた坂口理子が脚本を手掛け、同名の大ヒット漫画をミュージカル化した『四月は君の嘘』。日米の才能がタッグを組む世界初演作として大きな注目を集めながら、開幕を目前にして全公演が中止となったあの日から2年、ようやく初日を迎える運びとなり、5月6日と7日にゲネプロが行われた。テレビアニメや実写映画にもなっているとあって、ストーリーは既に広く知られているところだが、「〇〇の話」と端的にまとめることは意外と難しいことに改めて気付く。高校生活を描く学園ドラマであると同時に、生死の絡む恋愛劇でもあり、また音楽家の卵たちの青春群像劇であり、もちろん主人公・有馬公生の成長物語でもあり……。そんな重層的な、しかし「複雑」といった印象とは無縁のむしろ「普遍的」なストーリーを、輝くばかりの名曲の数々と抑制の効いた演出が爽やかにまとめ上げる。特に音楽は、いわゆる“お持ち帰りチューン”がこんなにも揃ったミュージカルはなかなかないと、心が弾むとともに唸らされる出色の素晴らしさだ。左から)寺西拓人、生田絵梨花、唯月ふうか、木村達成そんな爽やかな舞台に、さらにキラキラと音がするような彩りをもたらしているのがキャスト陣。公生役のふたりは、根っから繊細であるが故に守ってあげたくなる小関裕太、根にはむしろ多少のSっ気があるが今は自暴自棄になっているが故に放っておけない木村達成、といった具合に味わいは異なるが、どちらもしっかり主人公然とした佇まいを見せていたことが印象的。かをりという強烈なヒロインを擁していても、これはあくまで公生の物語であるという輪郭を、ふたりの真摯な演技がくっきりと浮かび上がらせる。左から)小関裕太、唯月ふうか左から)寺西拓人、木村達成、唯月ふうか公生の幼馴染・澤部椿役の唯月ふうかは、せつない恋心を宿して明るく振舞う姿が、その線の細い歌声も手伝って観る者の共感を誘う。同じく幼馴染の渡亮太役のふたりも、一見チャラいがまっすぐで友達思いな水田航生、お調子者っぽい一面も覗かせる軽妙さが光った寺西拓人と、学園きってのモテ男をそれぞれに好演。そしてそんなハマリ役ぞろいのキャストの中でも、とりわけ見事だったのが宮園かをり役の生田絵梨花だ。生田絵梨花生まれ持った可憐な容姿と歌声はもうそれだけで、強烈な言動の裏に抱えきれないほどの想いを秘めたかをりを体現するに十分。その上その優れたバランス感覚で、二次元世界のヒロインを、ミュージカル版ならではのキャラクターとして的確に立ち上げてみせた。取材・文:町田麻子写真提供/東宝演劇部「1人でも多くの方に“色”が生まれますように」小関裕太、木村達成、生田絵梨花ら開幕時キャストコメント全文【小関裕太コメント】いよいよ初日が迎えられます。劇場に入り、ステージに立ち、開幕に向かってて最終チェックをしながら今思い返すのは、開幕することなく中止になってしまった2020の景色。強い喪失感を抱いたあの日を、ステージの上で思い出していました。様々なメッセージが込められている今作ですが、この2年の想いもまたこの作品に通ずるものがあります。全力で演じ切りたいと思います。この作品を通じて1人でも多くの方に“色”が生まれますように。【木村達成コメント】ようやくこの日を迎えることが出来てとても嬉しいです。稽古から新しいものを1から作ることの楽しさと難しさを改めて体感しました。苦しみの中に愛を見つけ出す公生を作るのはとても簡単なことではありませんでしたが、このカンパニーに助けられ、愛を喜びに変える公生を作れたと思います。さあ! 走り出そう! 旅に出よう!【生田絵梨花コメント】公演中止から2年。ようやく幕が開きます!!とても緊張している今ですが、あの頃の情勢や周りの大切な人たちを思い浮かべると、熱いエネルギーが込み上げてきます。カンパニーの仲間、お客さま、この作品に関わってくださる全ての皆さまが、一人で背負わず、共にこの瞬間を生きられるよう、精一杯務めたいと思います。皆さまの目に映る世界がカラフルに色づきますように!【唯月ふうかコメント】中止を乗り越え2年の月日を経て、こうして初日を迎えられることが何よりも嬉しいです!お客様が加わり、「四月は君の嘘」がよりカラフルに色づく瞬間がとても楽しみです。ふっと背中を押してくれたり、人生を更に豊かにしてくれる言葉がこの作品には溢れています。 ほんの少しでも、観て下さった方の活力になりますように。2年貯えてきたエネルギーを放出させて、作品をキラキラと輝かせられるように、私も全力で青春します!【水田航生コメント】新作を作る楽しさと大変さ、そして悔しかった2年前の想いを、稽古中からカンパニー全員で共有してきました。日生劇場にて、待ちに待っていた「開幕」を出来る事が本当に嬉しく思います!ミュージカル「四月は君の嘘」の作品が持つ、今この時の輝き、尊さ、彩りを、青春の音に乗せて、お客様にお届け出来るよう、心豊かに演じていきます!アゲイン!!【寺西拓人コメント】渡亮太役を演じさせていただきます、寺西拓人です。一度中止になり、ずっと心のどこかにあったこの作品が、2年の時を経て上演できること、心から嬉しく思います。この2年という期間が、僕らにとって、そして皆様にとっても無駄じゃなかったと思っていただけるよう、真摯に努めたいと思います。この作品を通して、なにか1つでも持ち帰っていただけるものがあれば嬉しいです。劇場でお待ちしております!ミュージカル『四月は君の嘘』東京公演は5月29日(日)まで日生劇場にて。その後、6月4日(土)から7月3日(日)まで、群馬・愛知・兵庫・富山・福岡に巡演。上演時間は約2時間50分(休憩あり)。写真提供/東宝演劇部
2022年05月09日パルコ・プロデュース2022『2020』に出演する高橋一生が、企画から携わる本作への想いを語った。芥川賞作家・上田岳弘が作を、白井晃が構成・演出を手がける本作は、「2020年」を起点に人類の歴史や世界の終わりを綴る、高橋の一人舞台。上田文学の魅力を「同じテーマを書き続ける小説家の方が好きな僕にとって“人類の個と全を、過去と未来にわたって描く”作風がドンピシャでした」と述べる高橋は、デビュー作『太陽』(2013年)から彼の小説を愛読している。「人間の行き着く先はどこか、行き止まりになってしまうとしたらどんな状況か、まるで予言するかのような作品を上田さんは書いているんです」──。自身が共鳴する上田文学のおもしろさを「日ごろ小説を読まない方にも知って欲しい」と感じた高橋は、『4 four』(2012年)、『マーキュリー・ファー』(2015 年)、『レディエント・バーミン』(2016年)などで一緒に作品を立ち上げた白井であれば「僕の気持ちをわかってくださりそう」と信頼を寄せ、二人を引き合わせた。「作品が現実とリンクしていくさまを目の当たりにして、予言めいたタイミングで上演された『マーキュリー・ファー』のようなことがまた起きるのかもしれません、今回のタイトルからして」と笑う。劇中で、高橋は「クロマニヨン人」「赤ちゃん工場の工場主」「最高製品を売る男」「最後の人間」といった登場人物に扮する。自身の役どころを「お客さんと、人類の過去と未来を繋ぐようなキャラクター」と紹介しつつ、「打ち合わせで僕が上田さんにお話しした言葉が台本に盛り込まれていたので“高橋一生そのまま”と思ってもらってよいかもしれません」「役と自分、どちらかわからなくなってしまう瞬間を皆さんの前でお見せすることになりそう」と言及した。さらに「劇場にお客さんを入れるところからお芝居が始まっていて、アトラクション的に“体感”できる作品」と続き、「そのアトラクションを楽しむように観てもらい、たとえ局所的であったとしても皆さんの中に少しでも残り続けるものになったら、つくり手として励みになります」「そのために、まずは自分たちがおもしろいと思える作品をつくれたら」とコメントした。公演は、7月7日(木)~31日(日)に東京・PARCO劇場にて。その後、8月6日(土)・7日(日)に福岡・キャナルシティ劇場、11日(木・祝)に京都・京都劇場、18日(木)〜21日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールと巡演する。東京公演のチケットは、5月14日(土)より一般発売。取材・文:岡山朋代
2022年04月22日東京混声合唱団コンサート・シリーズ『合唱の輪Vol.7 上田真樹の世界』が2022年7月1日(金)に杉並公会堂大ホール(東京都杉並区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて4月18日(月)より発売開始です。カンフェティで4月18日(月)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 東京混声合唱団の人気シリーズ「合唱の輪」が今年も開催!人気作曲家・上田真樹の世界をプロならではの演奏で描き出します。【演奏予定曲】上田真樹:男声合唱組曲「そのあと」上田真樹:混声合唱組曲「花と風と」上田真樹:心に花を咲かせよう上田真樹:未来行きの切符上田真樹:無宗教レクイエム「鎮魂十二頌」より公演概要東京混声合唱団コンサート・シリーズ『合唱の輪Vol.7 上田真樹の世界』公演日:2022年7月1日(金)18:15開場/19:00開演会場:杉並公会堂大ホール(東京都杉並区上荻1-23-15)■出演者コンサートプロデュース: 上田真樹 / 指揮: 水戸博之 / ピアノ: 鈴木慎崇 / 東京混声合唱団■スタッフ主催: 東京混声合唱団 / 共催: 杉並公会堂((株)京王設備サービス) / 後援: 全日本合唱連盟、杉並区■タイムテーブル7月1日(金)19:00開演※開場は、開演の45分前■チケット料金一般:3,000円学生:1,500円(全席指定・税込)■団体概要東京混声合唱団1956年に創設された日本を代表するプロ合唱団。コンサートの開催を演奏活動の中心に置き、広範な分野の合唱作品の開拓と普及に取り組んでいる。東京、大阪での定期演奏会を核とし、海外公演を含む年間の活動は150回を数える。レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた250曲を超える作品群をはじめ、内外の古典から現代作品までと全合唱分野を網羅している。サントリー音楽賞、中島健蔵音楽賞、文化庁芸術祭大賞などを受賞。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月15日舞台『2020』が2022年7月7日(木)から31日(日)まで東京・パルコ劇場にて上演され、その後、福岡、京都、大阪公演が行われる。作は上田岳弘、構成・演出は白井晃、出演は高橋一生が担当。東京公演のチケットは5月14日(土)より一般発売される。高橋一生の一人芝居、上田岳弘が書下ろし舞台『2020』は、高橋一生が芥川賞作家・上田岳弘に書下ろしを提案したことで実現した作品。2020年を起点に〈人類の誕生〉から〈世界の終わり〉までを、“クロマニヨン人”や“赤ちゃん工場の工場主”“最高製品を売る男”“最後の人間”に扮する高橋一生の一人芝居で描き出す。構成・演出に白井晃構成・演出は、これまで高橋一生と『4 four』や『マーキュリー・ファー』、『レディエント・バーミン』でタッグを組んできた白井晃が担当。映像・音楽・ダンスを取り入れながら、現代人の心の葛藤を浮き彫りにしていく。公演概要パルコ・プロデュース2022『2020』作:上田岳弘構成・演出:白井晃出演:高橋一生ダンサー:橋本ロマンス■東京公演公演日程:2022年7月7日(木)~31日(日)会場:パルコ劇場住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ8階入場料金(全席指定):11,000円、グッドプライス 10,000円、U-25チケット 6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書※コピー・画像不可、原本のみ有効、当日指定席券引換/「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)※未就学児入場不可一般チケット発売日:2022年5月14日(土)チケット取扱い:パルコステージ、チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス※各プレイガイドでのチケット取扱いは先行販売、一般発売ともWebのみ問い合わせ先:パルコステージTEL:03-3477-5858(時間短縮営業中)■福岡公演公演日程:2022年8月6日(土)~7日(日)会場:キャナルシティ劇場住所:福岡県福岡市博多区住吉1-2-1入場料金(全席指定):10,000円、U 25チケット 5.000円(当日座席指定、要身分証明)※未就学児入場不可問い合わせ先:ピクニックチケットセンターTEL:050-3539-8330(平日12:00~15:00)■京都公演公演日程:2022年8月11日(木・祝)会場:京都劇場住所:京都府京都市下京区 京都駅ビル内入場料金(全席指定):S席 11,500円、A席 10,500円※未就学児入場不可問い合わせ先:キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888(11:00~16:00/日祝休業)■大阪公演公演日程:2022年8月18日(木)~8月21日(日)会場:森ノ宮ピロティホール住所:大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5入場料金(全席指定):S席 11,500円、A席 10,500円※未就学児入場不可問い合わせ先:キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888(11:00~16:00/日祝休業)
2022年04月11日