吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。『自分だけの応援歌』を!久しぶりにNHKの朝ドラ『エール』を観ています。昭和を代表する作曲家、古関裕而氏の物語。戦前から戦後へ、日本人を励まし続けた歌とともに辿る物語は、純粋に音楽を生み出していくことの大切さを教えてくれます。古関裕而氏は早稲田大学の応援歌『紺碧の空』、プロ野球の応援歌、高校野球の『栄冠は君に輝く』、そして1964年の東京オリンピックの『オリンピックマーチ』など、多くの応援歌を作曲されました。改めてこれらの応援歌を聴いてみると、雲ひとつない青空のような真摯なさわやかさを感じます。その当時の日本人の、希望を見出しながら生きていく澄んだ精神を感じるのです。そう、私たちの人生にも応援歌があるといいです。大好きで聴いている音楽が、その人の応援歌になるのでしょう。元気を出したいとき、背中を押してもらいたいときの歌、いろいろあると思いますが、「これ!」という歌を決めるのです。10年前、手術を受けました。命に別状のない手術でしたが、やはりお腹を開けるのには少し怖さもありました。看護師さんが迎えに来る直前までヘッドフォンをして、大音量で繰り返し聴いていた歌があります。チャカ・カーンの『I‘m Every Woman』。「私はすべてを持っている女よ!」と、自分に叩き込むように何度も何度も聴きました。胸の奥から、わあーっとやる気を起こさせるように。怖さを蹴散らすように。そして気持ちが整い、盛り上がったところで「よっしゃ!」という気合いで手術室に向かいました。もう一曲、「落ち込んでいる場合じゃないぞー」と引っ張り上げてくれる歌があります。アンドレア・ボッチェリの歌う『大いなる世界』です。前半のオリエンタルなコード進行のメロディーが胸に響き、それからサビの大きな展開で一気に視界が開けていくような感があるのです。音楽は空気の震えです。その震えは私たちの体に響きます。この音楽が好き、元気が出る、と感じるのは、私たちが発している何かとその音楽が発している何かが合致した瞬間なのではないかと思います。単に、好みだけの問題ではなく。自分の体と心にフィットした音楽、モチベーションを上げてくれる音楽、泣ける音楽など、『持ち歌』のように持っているのはどうでしょう?歌の力をもっと活用できたらと思うのです。最近では、ストリーミングで気軽に多くの音楽を手に入れることができます。これは著作権で生活をしている私たちからすると困った時代になったのですが、それでも多くの人が音楽を楽しめるようになるのは素晴らしいこと。一人ひとりの元気が社会全体の元気につながるのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2020年07月05日2012年に発売された女優・川口春奈のファースト写真集『haruna』の電子版写真集が、きょう30日に発売される。ワニブックスでは、創業40周年を記念し、これまでに発売した写真集を電子化した「電子版写真集」を発売。6月30日には、川口春奈のファースト写真集『haruna』の電子版写真集をリリース。同写真集には、当時17歳の初々しさ残る表情が詰め込まれている。さらに7月7日に『haruna2』、7月14日に『haruna3』と続々と電子版リリースが決定している。そのほか、川島なお美 写真集『WOMAN』、中山美穂 写真集『SCENA』、大石恵 写真集『eternal』も、6月30日に電子版写真集として発売される。
2020年06月30日1993年に発売された川島なお美さんの写真集『WOMAN』の電子版写真集が、きょう30日に発売される。ワニブックスでは、創業40周年を記念し、これまでに発売した写真集を電子化した「電子版写真集」を発売。6月30日には、川島さんの『WOMAN』の電子版写真集をリリース。同写真集は、1993年に発売され、世間に衝撃を与えたヌード写真集で、累計55万部を突破し、写真集史に金字塔を打ち立てた作品だ。そのほか、中山美穂 写真集『SCENA』、川口春奈 ファースト写真集『haruna』、大石恵 写真集『eternal』も、同日に電子版写真集として発売される。
2020年06月30日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。ピンチが新しい日常を作る家にいる時間が長くなり、多くの人が家でできる楽しみを見出すようになりました。大掃除、『断捨離』に精を出し、お料理、レストランからのお取り寄せなどのお楽しみもありました。通常、テイクアウトなどしていないレストランが、お店と同じメニュー、また特別にお弁当などを提供しています。それも経営を存続させるひとつの方策、私たちにとっても楽しみなことです。食べることが唯一の楽しみになった3ヶ月、私も料理ばかりしていました。しまいこんでいた器を出しました。亡くなった母が集めた器、もったいなくて箱に入れたままにしていたのですが、使ってこそ器、楽しむのがいちばん。ぎゅうぎゅう詰めの食器棚を整理して、なんとか納めました。普通の焼き魚も、少しいいお皿にのせるだけで気持ちが上がります。若芽と胡瓜の酢の物も、古伊万里の小鉢にいれるだけでちょっと特別に見えました。インターネットでお料理屋さんの盛り付け方など参考にしながら、毎日の夕食がなんとなくごちそうに。いま、ここにあるものを使い、創意工夫次第で楽しみを見出せる。限られた中で、どれだけクリエイティブに日々を過ごせるかということが試されました。制限されたからこそ、知恵を出せたと言えるでしょう。家の中の楽しみということだけでなく、仕事の仕方、子どものこと、保育のことなど、これまでのやり方を変えなければならないとき、困った困ったと言っているだけではたち行かない現実があります。ピンチのときに活路を見出していく、ここは自身の底力が試されているところです。私も、大学の授業がオンラインになりました。まず、オンラインの仕組みを学び、クラスルームを作り、55人の学生の登録を手作業で。テキストを作り直し、パワーポイントでスライドを作るなど、通常の授業よりも何倍もの手間がかかりました。ところが実際にオンライン授業をしてみると、学生たちの学びが進んでいるような感じがします。少し考えさせる課題を出しているのですが、ほぼ全員がしっかりとした作品を書いてきます。クラス全体の雰囲気がどうなのかわからないのですが、少なくともひとりひとりのモチベーションは高くなっているのは確かです。これから、世の中がどのように変化していくかわからない中、この状況の中でどのように進化していくか考え、実践していくこと。創意工夫と、もっと楽しいことをできないかな、という気持ちが、新しい社会を作っていくきっかけになる。それはきっと、ひとりひとりの創造性と実行力という底力と、この日常から始まるのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2020年06月28日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。『見えない友達』と夢の中にいるような時間と(いつか大人になるのだから、急いで大きくならなくてもいいよ)幼い子どもたちを見ているとき、ふっとそんな言葉をかけたくなります。子どもにとっても、大人にとっても、「大きくなる」ことは喜び。ひとつひとつ、階段を昇るような成長を見守る。それは子育ての醍醐味でもありました。娘が4歳くらいまで、見えないお友達がいました。『もったん』と『いっちゃん』です。言葉を発するようになった頃からか、誰もいない空間に向かっておしゃべりをしているので、「誰とお話ししてるの?」と聞いてみました。「もったんといっちゃんと遊んでるの。ママ、見えないの?」と不思議そうな顔をします。ママには見えないなあ、というと、驚いた顔をして、「そこにいるよ。ねー」と、部屋の一隅に向かって笑いかけました。ときどき、「もったんといっちゃん、いま遊びに来てる?」と聞いてみました。「うん、来てるよ」「いま、そこに座ってる」と、頻繁にいる様子。幼稚園に通い始めた4歳の頃から、もったんといっちゃんが遊びにくる回数が少なくなったようでした。そして6歳になった頃には、もう来なくなったのです。同じように、娘の幼なじみの男の子には、『おーばい』という見えない友達がいました。二人で遊ぶときには、それぞれの見えない友達も一緒だったようです。『見えない友達』を精神医学用語で『イマジナリーフレンド』というそうです。人間関係を作ることに慣れていない子どもが、気持ちを共有したいときに『空想の友達』に話しかけるようになるそうです。この体験は豊かな創造性を育む上で大切なプロセスで、親は受け入れて見守ることが大切です。創造性こそ、生きることを豊かにする源ですから。幼稚園や保育園、そして学校に通うようになり、子どもたちは現実の人間関係の中に入っていく。子どもにとっては大きなチャレンジの始まりです。人との関わりが心を育てていく。そしてそれは、子どもたちの夢のような心の空間が薄らいでいく始まりでもあるのです。思い出してみると、この頃の子育ては、娘の夢のような心や感性を通して私も豊かな時間を過ごしました。絵本の読み聞かせをしながら、私も物語を一緒に味わいました。子育ては、やはり大変です。体、そして時には心も疲弊します。でも、あの頃の時間は何ものにも変えがたい宝物です。(いつか大人になるのだから、急いで大きくならなくてもいいよ)ときどき、自分にもそう言いたくなる時があります。心のどこかに、夢の中のような場所を。それは、大人になった私たちにとっても、シェルターのような場所になるのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2020年06月21日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。ハードロックを歌って体を強くする!体を強くする三つの方法。1.フルーツ、野菜をたくさん食べる。2.お風呂に入る。バスタブに浸かる。3.歌を歌う。今朝の番組の中で、免疫学者が指摘していたポイントです。新型コロナウイルスの予防法として手洗い、うがい、マスク、三密を避ける…などが提唱されています。なぜか食生活については触れられないことが多いのですが、何よりの予防は「体を強くする」ことに尽きます。そのために、食生活を見直し、よりよくしていくことは必須です。フルーツ、野菜を食べる。なぜ野菜か。食物繊維、ビタミンを摂ることはもちろんのこと、もっとも大切な目的は「血液をサラサラにする」ということです。そのために、野菜の中でも特にレタス、クレソン、セロリ、生の人参を多く摂ること。そして造血に効果的なビーツも、最近注目されている野菜です。食生活を見直す目的は、栄養のバランスをとることだけではありません。これからの食事は、「血液をサラサラにする」ということを意識することが肝要です。血液は身体中の細胞に酸素、栄養を送るのですから、ここが健康を保つための要になるのです。血液の浄化を意識してみると…食べたいものと、食べるべきものが違うことに気づくのではないかと思います。ここは、本当につらいところですね。おいしいものは、heavyなものが多いですから。歌を歌う!これは呼吸器を鍛える効果、そして横隔膜を刺激することによって、腹部の血流がよくなるそうです。そしてなんとハードロックを歌うと、その効果がさらに上がるとのこと。おそらく、ただシャウトするだけではなく、ちゃんとした呼吸法をとりながらハードロックを歌うということでしょう。私が受けている声楽のレッスン、正しいポジションでの発声を15分するだけで、じんわりと汗をかきます。そして、歌曲のレッスンではさらに。確かに、歌っていると体全体を使っている感覚が、私のような初心者でもあります。ハードロックのハードルは高いですが、バラードでも丁寧に発声を意識しながら歌うと血流をよくする効果がありそうです。同時に歌も上達しそうですね。この数ヶ月、新型コロナウイルスについてのさまざまな報道にストレスを覚えている人も多いのではないでしょうか。そんな中、この三つの方法は、楽しみながらできそうなことばかりです。思いきりハードロックを歌ったら…ストレスも発散できますね。私は、『六本木心中』から始めたいと思います!※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2020年06月14日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。自分にとって『本当に大切なこと』を選択する時代に緊急事態宣言が段階的に解除となり、近くの小学校に子どもたちが戻ってきました。3月に入ってから、この小学校の入り口の花壇にはたくさんのチューリップが植えられ、また校舎に沿ってたくさんの種類の花が植えられていました。卒業生を見送り、そして新入生を迎えるはずだった花は、きれいに咲いて、大きく開いて、そして散って行きました。学校が再開された時には、すべてきれいに刈り取られていました。近所の私たちは散歩の途中でお花を楽しんだのですが、同時に目的を果たせないでいることのせつなさも感じました。農業、漁業、食品加工業者……。レストランやホテルが休業、催事やイベントが中止になったことで消費者の元に届かずに多くの食糧が廃棄処分になったことでしょう。Facebook上ではこのような生産者をサポートするグループが立ち上がり、多くの食品がリーズナブルな価格で販売されました。Facebookページの支援者の数は36万人。生産者を守り、経済を少しでも動かそうとボランティアで始まったプロジェクトが支えている生産者の数も大きなものになっています。私も無農薬の野菜や、魚などいくつか注文し、作った人の顔が見えることの安心感を知りました。緊急事態宣言が解かれ、夜の繁華街には人が戻ってきているようですが、さあ出かけよう!という気持ちにはなりにくいものです。6月末に研修のために10人ほどで地方へ行くことになっているのですが、ここで気持ちの揺れについて気づきがありました。いま、発表れている東京での感染者は減少している。行く先のエリアからも感染者は多く出ていない。行く場所は『密』にならない場所である。研修を秋にしてもいいのですが、そのときに状況がよくなっているという『保証』はない。行くのならば、落ち着きかけている『いま』がいいのではないか。このような判断をしているのですが、まだ怖い、仕事の職種の関係上、用心したい…という意見。そして、何か罪悪感のような思いがあることにも気づきました。なんの心配もなく行動できる時代ではなくなりました。不自由な時代なのかもしれません。その不自由さの中で、私たちは自分の本当の気持ち、本当にやりたいことを最優先するというフェーズに入ったのだと思います。たくさんの選択肢の中で、これまでもしかしたら自分にとっての『本当のもの』が後回しになっていたかもしれません。この数ヶ月、私たちは「身を守る」「自分を大切にする」ことを体験しました。そして、タイミングが重要であることも体験したのです。アフターコロナの日常は、決して悲観するものでなく、自分にとっての『本当のもの、本当のこと』を選択していく。ある意味、自分自身を生きる機会が与えられたのです。小学校の花壇のように、目的を果たせずに終わるということがないように。心して。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2020年06月07日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。新しい日常をおいしく、爽やかに日常が日常でなくなったこの3ヶ月。その間に新しい日常を私たちは試行錯誤しながら過ごしています。マスクをする、手洗いうがい、除菌を徹底する。いくつかの方策の中で最も悩ましいのが、人と距離をとるということではないでしょうか。緊急事態宣言が解かれた後の日常について、多くの報道番組などで取り上げられています。例えば、レストランなどでは横並びに。人と人の間にシールドを張る。そしてモニターを通して会話をしながら食事をする。また、劇場はソーシャルディスタンスをとり、2席空けて座る。すると、劇場はガラガラです。このような方策を、番組ではシリアスに取り上げます。さて、これを観ている人たちはどんな気持ちになるでしょう?不安にならないですか?もし不安を覚えたら、そこで我にかえりましょう。情報をまともに受け取らない。よく考えてみましょう。不安にさせられるような情報には要注意です。これが本当にこれからの日常になるのでしょうか?シールド越しに友達と食事をする?それが現実的な日常なのでしょうか。ソーシャルディスタンスがそのまま人間関係の距離にならないか。コミュニケーション、ぬくもりを伝え合うことで得られた安心感を、もう得ることはないのか。真夏、気温35℃近い日にマスクをしなければならない?アフターコロナの日常で最も大切なことは、自身の体を強くすることです。免疫力を高めること。体が強ければ、少しくらいのウイルスには対抗できます。今回、お亡くなりになった人たちの多くには、持病があったと言われています。さまざまな情報の中で、留意すべきはこの点です。では体を強くするためにはどうしたらいいのか。それは、食生活の改善です。人は、食べたものでできています。新鮮な野菜を多く食べ、血液をきれいにする。これが基本です。食生活を見直し、改善する点があれば改善する。目が食べたいものばかり食べず、体が求めているものを食べる。食に関する情報もさまざまですから、自分で学ぶことが大切です。調べて、学んで、深く合点がいった方法をとる。また体質は人それぞれです。消化力が弱い人、アレルギー体質の人…自分の体質を把握する。そして、自分に合った食事法を選ぶことが大切です。アフターコロナの時代、政治や経済も変化を求められるでしょう。食品添加物、農薬問題など、人の口に入るものについて厳格な基準を設けていかないと、病気を引き起こす原因になります。この変革は、小手先のシールド作戦よりも、大きな成果を上げると思うのです。新しい日常は、決して悲観するものではないし、そういう日常にしないよう一人ひとりが考えていくのです。まずは不安にさせる報道に疑問を持つこと。そして、サラダを山盛り、おいしく食べること。今、ここからできることばかりです!※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2020年05月31日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。今更ながら、ITの必要性を実感中久しぶりにスケジュール帳を開いてみました。4月、5月に予定していた会合、クラスはすべてキャンセル。週に一度の買い物、不要不急の用事で3回出かけた以外は家にこもっています。なんと57日間。単調な日々にもかかわらず、1日は瞬く間に過ぎていきます。特にどこかを片付けたとか、勉強がはかどったということはないのに、気づくと夕方になっている。これまでの日常よりも、この2ヶ月の時間の流れが速く感じるのは意外でした。音楽大学ではオンライン授業が始まりました。これまでインターネットといえばメールとSNSと調べもの、それとスライドを作るパワーポイント、音楽……このくらいはこなせていました。そこにオンラインでの授業、配信、それも学生がいるので失敗は避けなければなりません。サポートを受けながら何とかクラスルームを立ち上げましたが、自分のITリテラシーの低さを痛感しました。昨年だったか、小中学生にタブレット端末を配布するという話題が出ました。そのとき私は、子どもにタブレットを持たせてバーチャルの中で学ばせるのはどうなのかと、かなり疑問を持ちました。子どもは自然に多く触れ、人とのコミュニケーションの中からたくましく学びとる方がよいと。ところが、実際にこのような状態になったとき、学習を進めるためにはどうしてもインターネットの環境が必要になってくる。オンラインによる授業しか受けられないときに、パソコンもタブレットもスマホもありませんでは、どうしようもないのです。逆の言い方をすると、インターネット環境を整え、その使い方をしっかりと身につけたら、学ぶ機会が多くなり、多くの情報を得ることができるということです。新しい世界、可能性が広がります。もちろん、そのためにはインターネットの正しい使い方を学ぶことが前提となります。ネット上の情報は玉石混淆(ぎょくせきこんこう)ですから、見極める力も必要です。と同時に、インターネット上でのコミュニケーションの取り方、言葉の使い方、マナー……便利に使える反面、身につけることがたくさんあります。そしてそれは、子どもを指導する者にも求められることでもあります。顔が見えない、匿名性もある、クリック一つで大きなお金も動かせてしまえる世界。人と会わずに生きていこうと思えばできてしまう。このテクノロジーの進歩と、目に見えないウイルスで命を落とすこともある人間とどのように融合していけばいいのか。リモートワーク、オンライン授業のことを通して、今回のSTAY HOMEは考えさせられることが多くありました。この期間が終わった先に、これまでと同じ日常はないでしょう。経済も仕事も教育も、そして人とのコミュニケーション、心のあり方も、おそらく違ったものになっていくでしょう。その中で、私たちがより自分らしく、楽しく、世界をよりよい方向にしていくこと。これは、これからひとりひとりが担っていくことなのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2020年05月24日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。シニアのペットが教えてくれること8月で14歳になる我が家のトイプードルのラニ。お腹が弱く、ときどき動物病院に駆け込むことはありましたが、シニアと言われる年になってからも元気で生きる気力にあふれている感がありました。2.33、片手でひょいと抱えられる大きさ。すばしっこく走り回るその姿は、パピーの頃と変わらないように思えていました。しかし、最近になり次のフェーズに入ったように見えます。耳が遠くなってきたこと、目がうっすらと白くなったこと。こほこほっと咳なのか、吐きそうになっているのか、そんな症状が時おり見えます。歩くのもゆっくりになってきました。それらが一時的な体調の崩れならいいのですが、どうもそんな感じではない。ラニ自身がこの自分の急激な変化に戸惑っているような感があるのです。もっと早く歩けたのに、どうしたのだろう。すぐに疲れてしまうのはどうして?そんな戸惑いが伝わってくるのです。(ママ、どうしよう)と言いたげな目で私をじーっと見ている姿に、せつなくなります。そして、戸惑うと同時に、自分の変化を受け入れようとしているようにも見えるのです。私もまた、そんなラニの変化に戸惑っています。受け入れたくないほど、悲しい。でも私自身がラニの変化、老化を受け入れることは、私自身が年を重ねていくことを覚悟することにつながることなのだ……。このことに気づいたとき、胸の奥からせつなくあたたかい思いがあふれて、泣きました。ラニが自分の体を通して私に伝えている……無償の愛のあり方を教えてくれているのです。体を持って「生きる」ということを伝える……4年前に亡くなった母は、自分の体を通して教えてくれました。脳梗塞で倒れ意識がなかったとき、何本もの管をつけた母が光に包まれているように見えたのを思い出しました。よく見なさい。これが生きるということよ。母の圧倒的な愛がそこにありました。強い覚悟がそこにありました。犬は、人間に無償の愛を与えてくれます。人間がかわいがる以上に、愛することの無垢を教えてくれます。ラニもまた、母のように生きることの意味を、体を通して伝えているのです。私もその愛を全身で受け止めたいと、もふもふの小さな背中をなでながら思うのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2020年05月17日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。「意識の高さ」で乗り越える!肌寒かったり、暖かかったり。雨が降り、強い風が吹き。1日、2日ごとに変わるお天気に体調管理がしんどい時期です。3月から4月の天気の変化に、つくづく「冬から春になる大変さ」を思います。冬の間、植物たちは冷たい土の中で春への準備をし続けています。そしてほぼほぼ暦通りに芽を出し、花を咲かせ、新葉を芽吹かせます。私たち人間が知らない間に冬の厳しさに耐え、その厳しさを成長の糧として、自然は開花の春を迎えるのです。人生にも春夏秋冬があります。それを一生の流れとして見ることもあれば、そのときどきの状況を表すこともあります。人間関係や仕事などで落ち込む時期もあるし、何をしても順調に進む時期、人生にはそのようなリズムがあります。困難な中にあるとき、それはまさに冬の時期のようです。寒さをしのぐために厚着をし、コートを着る。暖房をつけて、お風呂で体を温める。言ってみれば、困難のときにできることを考えて対処する。具体的に行動します。それでも、本格的な『春』はなかなか来ない。油断をすれば寒さがぶり返す。雨風に晒される……。これまで、私にもそのような時期が何回もありました。30代の初めの頃の『冬のトンネル』を抜け出すのに4年ほどかかりました。その間に、自分を変えるためのありとあらゆることをしました。セミナーや講演会を聞き、本を読み、イルカと泳いだり、パワースポットをめぐったり。でも、心底、変わることはできなかった。言ってみれば、これは寒さをしのぐために厚着をしているようなもの。その場を楽になる対症療法でしかなかったのです。自然は、厳しい寒さの中で眠っているわけではありません。春を迎えるため、芽吹くために必要な養分を蓄えています。冷たい土の中での静かな営みが、春を迎えるためには必要なのです。人との接触を減らす、不要な外出はしない。手洗い、うがいを徹底する。マスクをする。ゴーグルをする……。具体的にできることをする。これは対症療法的ですね。と同時に、この厳しい状況の中、私たちはもっと強くならなければなりません。自然界のように、この状況の厳しさを養分、糧にする強さを持たなければ乗り越えられないのです。危機意識とともに必要なのは、意識の高さです。絶対に不要な外出をしないという心の強さです。私たちも自然の一部、その自然の法則に倣っていまは怺えましょう。本格的な春、そして晴れ晴れとした夏を迎えるために!※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2020年04月26日“どんでん返しの帝王”という異名を持つ、中山七里のミステリー小説『護られなかった者たちへ』(NHK出版)が主演・佐藤健で映画化することが決定した。同作品は、2011年3月11日の東日本大震災で被害を受けた宮城県を舞台に描くヒューマンミステリー。物語では、震災の9年後に全身を縛られたまま放置され、餓死させられるという悲惨な殺人事件が宮城県の都市部で発生する。捜査上に浮かび上がったのは、放火・傷害事件で逮捕され、刑期を終えて出所したばかりの利根という男。そんな利根を、宮城県警の刑事・笘篠は被害者から一つの共通項を見つけ出し、追い詰めていく。そこには切なく、衝撃の真実が隠されていた。事件の容疑者である利根を演じるのは、数々のドラマ・映画で主演を務める佐藤健。2010年の映画『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』で佐藤と共演した阿部寛が、利根を追う刑事・笘篠役に抜擢された。他にも、ヒロイン役に清原果耶、倍賞美津子や吉岡秀隆、林遣都といった豪華キャスト陣が脇を固める。監督を務めるのは、代表作に『64-ロクヨン‐前編/後編』や『8年越しの花嫁 奇跡の実話』を持つ瀬々敬久。脚本は、『永遠の0』を手がけた林民夫が担当した。今回の発表に合わせて、キャスト陣がコメントをよせている。●コメント佐藤健: 生活保護というシステムの裏に潜む人々の様々な思い、その中でも途方もないやるせなさ、悲しみ、どこへ向ければいいかわからぬ憤り、怒りをぶつけていくことがこの作品での自分の役割だと思っています。魅力的なキャストの皆様、そして再び瀬々監督とご一緒できることを大変嬉しく思います。 監督とは前回2カ月の岡山ロケを共にしましたが、今回の舞台は宮城です。またしばらく瀬々組の濃厚な映画の世界に浸ってきます。阿部寛:瀬々監督と数年ぶりにご一緒しますが、監督ならではの、リアリティと素朴な人間の感情が入り混じる現場に身をゆだねようと思います。不可解な連続殺人事件を追いかける刑事役となりますが、今までとは一味違う刑事像となる予感と期待があり、撮影現場に入る事が今から楽しみです。 今回の物語の舞台は宮城県を中心とした東北地方になりますが、東日本大震災のみならず、日本各地で発生している天災を風化させないためにも、物語を通して記憶と想いを繋げていければと思います。『護られなかった者たちへ』2020年公開
2020年03月28日第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた、現在公開中のポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』が、昨日1月27日までで興行収入10億円を突破したことが分かった。韓国では動員1,000万人を突破、フランス動員も170万人を突破、全米でも昨年の外国映画興行収入第1位、歴代興行収入でも現在第7位と、各国で動員記録を塗り替える大ヒットとなっている本作。ゴールデングローブ賞を筆頭に、すでに各国で140以上もの映画賞を受賞と、賞レースを賑わせる本作が、日本では1月10日(金)より上映がスタート。休日はもちろん、平日までも全国的に満席が続出する爆発的大ヒットスタートを切った本作は、SNS上でも「震えるほどすばらしい映画!」「見終えてすぐに立ち上がれなかった!」「こんな映画体験今までにした事がない」などと絶賛の声が相次いでいる。そして、週を追う度に勢いは増し、3週目の土日の動員数と興行収入は、先週比120%を記録。今回興行収入10億円超えが発表されたが、韓国映画が10億円を超えるのは、中山美穂主演の『サヨナライツカ』(’10)以来となり、10年ぶり。なお、製作も主演も韓国人が務めた韓国映画では、『私の頭の中の消しゴム』(’05)以来、15年ぶりの快挙だ。また現在、上映回数や席数を増やす劇場もあり、上映劇場も緊急拡大中だという。『パラサイト 半地下の家族』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年01月28日歌手で俳優の福山雅治が17日、都内で行われた映画『ラストレター』初日舞台あいさつに出席し、撮影現場で起こった珍事件を明かした。本作は『Love Letter』や『スワロウテイル』などで知られる岩井俊二監督のオリジナル作品で、岩井監督の出身地でもある宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女の恋愛とそれぞれの心の再生と成長を描く。イベントには福山のほか、女優の松たか子、広瀬すず、森七菜、岩井俊二監督が登壇した。撮影を振り返る中、「(共演の)中山(美穂)さんは本当に良い人というか、心が美しい人と思ったエピソードがありまして」と切り出した福山。飲食店街の路地裏でのロケがあり、そこの待機場所がカラオケ居酒屋の付近だったという。福山は当時を、「僕らが撮影しているということにそこのお客さんの方々が気づき、全然違う歌を歌っていたんですけどそのうち、中山美穂さんの名曲『You’re My Only Shinin’ Star』を歌いだして」と思い返し、「ご本人が近くにいて。どういう気持ちでそれを歌っているか分からなかったんですけど、中山さんも苦笑いで。そしたら、今度は僕の『桜坂』を歌いだして。どういう気持ちのメッセージなんだと!」とツッコミを入れて笑いを誘う。「撮影中だったこともありちょっとイライラしてきたんですけど、今度は中山さんの『WAKU WAKUさせて』を……。それが終わったら、また僕の歌」と2人の歌が繰り返されたようで、「僕はちょっとイライラしていたんですけど、中山さんは朗らかな笑顔でそれを聴いていらっしゃって、本当に良い人だと思いました」と回顧。あらためて当時の状況を振り返ると「僕は相当イライラしましたけどね」と苦笑し、「中山さんはすべてを受け止めて、女神だと思いました」と人柄を絶賛していた。
2020年01月18日『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』『花とアリス』など、数々の名作を世に送り出してきた映画監督・岩井俊二による最新作、『ラストレター』が現在公開中。現代のネット時代にはほとんど見られなくなった“文通”を主題とした、淡く切ないラブストーリーだ。本作は、20年以上ものキャリアの中で、巧みにその時代を切り取りながら、多様な愛の形を表現してきた岩井が、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いたオリジナルストーリー。“文通”とあって、名作『Love Letter』を感じさせる世界観の作品でもある。この映画の主人公・岸辺野裕里を演じるのは、松たか子だ。自身初主演映画の『四月物語』以来約21年ぶりの岩井監督作品への出演となり、映画では『小さいおうち』以来、約5年ぶりの主演を務めている。そして裕里の姉・未咲の高校生時代と、未咲の娘(裕里の姪)である遠野鮎美という“母娘”を一人二役で演じるのは広瀬すず。若くしてすでに数々の名匠と共に作品を世に送り出してきた彼女が、ついに岩井組への初参加を果たすことになった。さらに、同級生であった未咲に恋をし、再会を願って同窓会に参加。ひょんなことから裕里と文通を始めることになる乙坂鏡史郎役に福山雅治が扮している。岩井が「この役は福山雅治しかいない」と出演を熱望したことから待望の岩井組初参加が実現したようだ。その他、神木隆之介が高校生時代の鏡史郎役を務め、福山との二人一役を演じ、『天気の子』の森七菜が、松演じる裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里の二役を演じ、新人ならではの瑞々しさで作品を彩っている。さらには、庵野秀明、水越けいこ、小室等といったユニークかつ岩井組ならではのキャスティングが実現。また、『Love Letter』の主演コンビである中山美穂と豊川悦司が、ふたり揃って出演している。邦画ファン垂涎の再タッグが、松をはじめ超豪華キャストに加わり、岩井監督と共に、新たな“文通物語”を紡ぎ出しているのだ。今の時代だからこそ、こんな時代だからこそ、“手紙”だからこそ届く想いがある……のかもしれない。そんな珠玉のラブストーリーを、ぜひとも劇場で目撃し、堪能していただきたい。『ラストレター』公開中
2020年01月18日「“家族”を扱うドラマという点で、この年齢にして大変興味深い作品だと思いました。現代社会は家族の形が多様化していて、私自身、さまざまな家族観があっていいと思っています」そう話すのは、『連続ドラマW 彼らを見ればわかること』(WOWOWプライムにて毎週土曜22時、1月11日放送スタート。第1話無料放送)で主演を務める中山美穂(49)。同じマンションに住む3つの家族が抱える事情を描く今作で、再婚相手と一人息子を家族に持つレディコミ漫画家の百々子を演じる。「彼女は自分の信念というものをきちんと持っている女性。一人で頑張って生きてきた人の強さがあります。私自身も強いと思いますが、私と百々子では強さの種類が違うかもしれません(笑)」中山自身の強さの理由を尋ねると、こう続けた。「この年齢になると恐いものがないというか、ジタバタしない(笑)。いい感じで自由で、自分らしくいられるのがいいのかなあ」’85年にデビューして以来、トップアイドルの道を突き進んだ10代、20代。32歳で結婚した後は一時期仕事を控えていたが、12年前に本格復帰。昔との違いは?「“等身大”を求められなくなって、いただく役も幅広くなりました。どんな作品であれ、どんなポジションであれ、これまでと違うキャラクターの役をいただける瞬間はうれしいです」また、若いころは私生活でも役を引きずることが多く、それが嫌だったと振り返る。「役になりきることが演じることだと思い込んでいたんです。自宅でも衣装を着て過ごしたり、しゃべり方も変えたりして。それに比べて今は、現場が終わればパンと切り替わります(笑)。そういう意味でも、昔より演じることが楽しいですね」’20年は本作を皮切りに映画『ラストレター』(1月17日公開)にも出演、と実に精力的だ。人生において仕事とは?「作品として後に残るものだから作り続けたいものです。そして、それをずっと重ねていくことで、そのときそのときの私が残っている。うれしいし、ありがたいことだと思います。だから、プライベートの写真はいっさいいらないの(笑)」シンプルな考え方が潔い。今年50歳を迎えるが心境にも「変化はない」ときっぱり。「私、人からいつも『絶対、誰よりも長生きする』って言われるんです。困ったものなんだけど。だから、この先もたくさん時間があるわけで、50歳になるからって、考えても仕方ないなあと思って(笑)」健康法などはあるのだろうか。「とくになくて。運動もやらないし、私って本当つまらない(笑)。でも、最近はたまにラジオ体操をします。気がついたときに音楽なしで。舞台をやっていたときに毎回ウオーミングアップでやっていたら癖になっちゃって。ちゃんとやると結構、体にいいですよ。体を伸ばしながらオ〜とか言っちゃう(笑)」今、やりたいことは手芸とも。「編み物や刺しゅうのように無心で指先を動かすことが大好きなんです。昔は、撮影期間中でもセーターを1枚編んでいました。でも、目や肩にくるし、もっと時間ができてからでいいのかなあ(笑)」最後に、同世代の女性たちへ元気になる言葉をお願いした。「笑うってすごくいいと思う。いつも笑っていられるように心がければ、体も心も元気になりますよ!」「女性自身」2020年1月21日号 掲載
2020年01月11日令和初のお正月となる2020年。映画界では、年明け1月6日(月)に第77回ゴールデングローブ賞(※以下GG賞)・結果発表、1月13日(月)深夜に第92回アカデミー賞・ノミネート作品発表、そして1月15日(水)に日本アカデミー賞・優秀賞&新人俳優賞発表と、ワクワクするアワードがめじろ押し。これらの発表と並走し、見ごたえアリの秀作が相次ぎ公開予定となっている。そこで今回は新春を華やかに彩る話題作の中から、洋画/邦画に関係なく「注目の人間ドラマ」を5本ピックアップ。2020年の“映画初め”は、人間ドラマでいこう。(※アワード日程、全て日本時間)スピード&体制に挑んだ男たちの挑戦の実話『フォードvsフェラーリ』マット・デイモンとクリスチャン・ベールがW主演する伝記ドラマ『フォードvsフェラーリ』(1月10日公開)。モータースポーツ界の覇者、フェラーリに挑んだ男たちの挑戦を実話ベースで描いている。企業買収の交渉決裂によって確執を生んだフォードとフェラーリは、後に伝説となった1966年のル・マン24時間耐久レースで激しいバトルを展開する。フォード側で指揮をとるのはスポーツカー製造会社「シェルビー・アメリカン」を率いるキャロル・シェルビー(デイモン)。かつてアストン・マーティンに乗り、アメリカ人として初めてル・マンを制して脚光を浴びたものの、持病の心臓疾患によって引退を余儀なくされた元レーサーだ。そしてハンドルを握るのは、口は悪いが腕はピカ一のイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(ベール)。経営する自動車修理工場が資金不足で差し押さえられ、愛する家族のために無謀とも言える挑戦のフロントラインに立ち、最速を目指す――。“スピードの限界”と同時に“フォードの大企業体質”という2つの壁に立ち向かうことになったシェルビーとマイルズ。レースへの情熱を軸に強い信頼関係で結ばれた、2人の胸アツの友情は必見!加えて、当時を再現したル・マン会場を舞台に、時速200マイル(約320km)で疾駆するレーシングカーの臨場感あふれるダイナミックな映像も堪能して欲しい。本作でベールはGG賞(主演男優賞)にノミネートされている。その結果にも乞うご期待!高台の豪邸は、最高の就職先…?『パラサイト 半地下の家族』第72回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、GG賞(外国語映画賞&脚本賞)2部門ノミネート、アカデミー賞(国際長編映画賞)候補10作入りが発表されている本作。韓国の名優ソン・ガンホが出演する『パラサイト 半地下の家族』(1月10日)は、サスペンス、アクション、ユーモア…全ての感情を揺さぶる超一級のエンターテインメントだ。過去に度々事業で失敗している父ギテク(ガンホ)、元アスリートの母チュンスク、浪人生の長男ギウ、美大志望の長女ギジョンのキム一家は全員失業中だ。ある日、仕事が見つからないとボヤいていたギウは、エリート大学に通う友人から “ご令嬢の家庭教師”のピンチヒッターを頼まれる。もともとキム一家が暮らしていたのは携帯の電波もトイレの水圧も弱い “半地下住宅”。今回の就職先であるIT企業の経営者パク・ドンイクの自宅は高台の大豪邸で、受験経験だけは豊富なギウはパク家の妻&娘の信頼を獲得していく。貧しいキム一家と裕福なパク一家。本来なら交わることのない彼らの人生が交差した時、生じるのは亀裂か共生への兆しか? 『殺人の追憶』で世界を震撼させた若き才能ポン・ジュノ監督が、ウィットに富んだ語り口で “二極化”と“不平等”を活写した本作。激しくもつれあう悲喜劇がもたらす衝撃にご注意あれ!岩井ワールド全開の初恋と成長の物語『ラストレター』『ラストレター』(1月17日公開)は、『Love Letter』『スワロウテイル』の岩井俊二監督が、松たか子、広瀬すず、庵野秀明、森七菜、神木隆之介、福山雅治ら超豪華キャストの共演でつむぐ珠玉のラブストーリーだ。亡くなった姉の訃報を知らせるために出かけた同窓会で、姉と勘違いされてしまう妹・裕里(松たか子)。そこでかつての初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)と再会した裕里は、姉のふりをして鏡史郎と文通を始める。やがて鏡史郎の手紙は亡き姉の娘・鮎美(広瀬すず)の手に渡り、行き交う手紙を媒介に青春時代の淡い恋の思い出が鮮やかに甦ってくるのだが、その回想シーンの姉妹役を現代パートの姉妹それぞれの娘役である広瀬すずと森七菜が演じることで、ある種の非現実感が生まれ、作品にファンタジックな趣を与えている。「手紙」「初恋」「成長」をテーマとする本作は、同じく「手紙」がキーアイテムとなる中山美穂が2役にふんした1995年公開の名作『Love Letter』をほうふつとさせる。その作品で主要人物を演じた中山さん、豊川悦司も今回意外な役柄で登場。強烈なインパクトを放っているのでこちらもお楽しみに!ワイティティ監督が空想のヒトラーに『ジョジョ・ラビット』第二次世界大戦下のドイツを舞台に、10歳の少年ジョジョの奮闘をコミカルに描く社会派ドラマ『ジョジョ・ラビット』(1月17日公開)。GG賞(作品賞&主演男優賞)2部門にノミネート、近年、アカデミー賞に最も近いと言われているトロント国際映画祭(観客賞)を受賞した注目作だ。空想上の友人“アドルフ”に励まされながら、立派な兵士になることを夢見るジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)。しかし素顔は命令されてもウサギを殺すことができない心優しき少年だ。本作は第二次世界大戦下においてナチス政権が青少年集団「ヒトラーユーゲント」で子どもを教化し、戦場へと送り込んだ史実を、戦争の悲惨さと共にジョジョの視点からシニカルな笑いで描いている。そんなジョジョが、自宅の屋根裏に潜んでいたユダヤ人少女と出会い、ほのかな恋心とともに成長していく姿は爽やかな感動を呼ぶだろう。メガホンをとったのは『マイティ・ソーバトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ。監督のみならず、ジョジョのイマジナリーフレンドであるヒトラーをコミカルかつ過激に演じているのでご注目あれ!田中圭がおしゃれな花屋さんに!『mellow』そして最後は田中圭主演、『愛がなんだ』の今泉力哉監督による恋愛群像エンターテインメント『mellow』(1月17日公開)。街で一番おしゃれな花屋と昔ながらのラーメン店を舞台に、少しだけ不器用な人々の様々な片想いが今泉監督のオリジナルストーリーで描かれる。お客様の“相手を想う心”も込めて花束を作る花屋「mellow」の夏目誠一(田中さん)。その店の常連客は近所に住む中学生や人妻などで、夏目の周辺で繰り広げられる、まっすぐでちょっとヘンテコな恋模様にホッコリとさせられる。田中さんは、独身・彼女ナシ「花が恋人」の夏目を好演。その陽だまりのような穏やかなほほ笑みには、登場人物ならずともキュンキュンさせられる。そして夏目が毎日のように通うラーメン屋の先代&二代目店主・木帆(岡崎紗絵)との思いやりにあふれる関係は観る者の胸に温かい燈を灯すことだろう。タイトルになった“mellow”とは、芳醇な果物や円熟した人柄など、物事がまろやかになっている状態のこと。その言葉通り、愛と優しさに満ちた味わい深い本作が物語る、夏目の想いを見届けよう。今回紹介した作品は、熱き友情、社会風刺、恋愛などテイストは異なれど、それぞれのフィールドでひたむきに生きる人々を活写した作品ばかり。そんな登場人物たちの一生懸命な姿を観れば、2020年を充実した年にするヒントが見つかるかもしれません。《text:足立美由紀》(text:Miyuki Adachi)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会フォードvsフェラーリ 2020年1月10日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporationパラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainmentmellow 2020年1月17日より新宿バルト9、イオンシネマ シアタス調布ほか全国にて公開©2020「mellow」製作委員会
2020年01月03日NHK総合「SONGS」の12月7日(土)放送回に、歌手で女優の中山美穂が初登場。デビュー35年目を迎えた今年、20年ぶりに本格的な音楽活動を再開した中山さんが、往年の名曲から最新曲までをスタジオで披露する。1985年に「C」で歌手デビューすると、主演映画の主題歌となった「BE-BOP-HIGHSCHOOL」やCMソングとして大ヒットした「色・ホワイトブレンド」。自身役で出演したドラマのテーマ曲「派手!!!」などで当時のアイドル界をリード。同世代のアイドルたちが続々と転身を図るなか、歌手と女優を並行するスタイルを続け90年代に入ると「世界中の誰よりきっと」に「ただ泣きたくなるの」とミリオンヒットを送り出した中山さん。女優としても「君の瞳に恋してる!」や木村拓哉と共演した「眠れる森」などのドラマをはじめ、岩井俊二監督作『Love Letter』では各映画祭で主演女優賞を受賞するなどその演技力も高く評価されてきた。80、90年代の日本の音楽シーン、ドラマ、映画界を牽引した中山さんは、2002年から海外に生活拠点を移し音楽活動から遠ざかっていたが、ここ数年は再び女優としての活動を再開。そして今年20年ぶりに本格的に音楽活動も再開させた。今回中山さんは“歌手・中山美穂”の思い出がたくさん詰まった中野サンプラザを訪れ、デビュー当時のとまどいや、歌手と女優の両立の仕方、再び多くの人に歌を届けたいと思った理由など音楽に対する胸の内を語る。スタジオでは竹内まりやが提供し、CM楽曲としても話題になった「色・ホワイトブレンド」、自身の歌手人生に大きな影響を与えたという1988年のヒット曲「You’re My Only Shinin’Star」を披露するほか、中山さん自らが作詞した20年ぶりとなる新曲「時計草」をテレビ初パフォーマンス。「音楽が唯一の救いだった」と語る中山さんの歌手としての喜びや秘めた思いが詰まった「SONGS」は、12月7日(土)23時~NHK総合で放送。(笠緒)
2019年12月07日岩井俊二監督×主演・松たか子がタッグを組んだ映画『ラストレター』の公開を記念して、過去作を放送・配信する「岩井俊二映画祭」が開催決定。岩井監督編集の特別映像も到着した。今回の映画祭は、岩井俊二監督の過去作(監督・脚本・プロデュース・出演作品)を、日本映画専門チャンネル、WOWOWシネマ、KDDI(auスマートパスプレミアム・ビデオパス)、ひかりTV、日本映画NET、GYAO!にて順次オンエアするというもの。『ラストレター』でもその世界観が感じられるという中山美穂と豊川悦司が出演する『Love Letter』(’95)をはじめ、松さん初主演映画となった『四月物語』(’98)、岩井監督が原作から脚本・監督・音楽・撮影・編集・プロデュースと1人6役を務め、全編英語で綴られた『ヴァンパイア』(’11)。北川悦吏子が『ハルフウェイ』以来となる岩井監督とのタッグを組んだ、中山美穂×向井理主演『新しい靴を買わなくちゃ』(’12)。市原隼人、蒼井優、大沢たかお、高橋一生らが出演するカルト的人気を誇る青春映画『リリイ・シュシュのすべて』(’01)。そして黒木華主演、綾野剛、Coccoらも出演する『リップヴァンウィンクルの花嫁』(’16)などがラインアップされている。さらに、本企画のために岩井監督自身が過去作品で構成したマッシュアップ映像を制作。今回このショートバージョンの映像が公開された。「岩井俊二映画祭」は日本映画専門チャンネル、WOWOW、KDDI(auスマートパスプレミアム・ビデオパス)、ひかりTV、日本映画NET、GYAO!にて開催。『ラストレター』は2020年1月17日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2019年12月03日中山美穂&木村多江&大島優子が初共演するWOWOW「連続ドラマW彼らを見ればわかること」が2020年1月11日(土)より放送決定。彼女たちに翻弄される3人の夫役に生瀬勝久&長野博&上地雄輔が決定し、3組の夫婦の幸せそうな姿とその裏に抱えるそれぞれの“事情”が表裏一体で表現されたポスタービジュアル&特報映像が解禁された。同じマンションに住む3人の女性と3つの家族、それぞれが抱える“事情”と“欲望”が入り乱れる、大人のためのドラマとなる本作。離婚や、離婚経験者の再婚、血縁関係のない親子や兄弟姉妹がいるステップ・ファミリーをはじめ、核家族、大家族、単親家族、DINKsなど様々な家族のあり方が生まれ、“家族”という言葉の意味が多様化。そんな現代社会の家族像を、オリジナル脚本によりリアルに投影させていく。生瀬勝久、冷静で器用な“よき夫”“よき父”の反面…主人公・百々子(中山美穂)の夫・内田櫂斗役を演じるのは生瀬勝久。飲食業で会社を急成長させてきた敏腕経営者で、百々子と息子の柊司にとっては“よき夫”“よき父”である反面、その女性関係の派手さは社内でもうわさになるほど。冷静かつ器用に家庭と仕事を両立させてきたが、次第に思いもよらぬ百々子の過去を知ることになる。生瀬さん自身は櫂斗に、「女性に対する考え方などが独特で共感できる部分が少ない役ですが、敏腕経営者でもあるので『焦ったり・困ったり・喜んだり』などの感情を相手に見透かされるような男にならないように意識して演じています」とコメント、「撮影現場で深川(栄洋)監督から丁寧で具体的な演出をしていただき、さらに人物像を膨らませて作り込んでいっています」と明かす。長野博、WOWOWドラマ初出演!“イマ妻”大島優子と“モト妻”中山美穂と隣同士また、百々子と同じマンションに引越してくる流美(大島優子)の夫であり、百々子の元夫でもある鴨居葉介役を演じるのは長野博。実直な介護士として評判もよく、年下の新妻・流美との新婚生活も順調に歩んでいた矢先、思いがけず元妻と同じマンションで暮らすことに。“イマ妻”と“モト妻”が頻繁に顔を合わせる状況に戸惑い、揺れ動く。「幾つもの家庭の形があり、それぞれに何かを抱えていて、それが日常的にありそうで無さそうな色々な出来事に揉まれる事で色んな感情が生まれ、また違った形の物が見え、人って変わっていくんだなと感じました」と、脚本について語る長野さん。「引っ越したマンションで、偶然20年前に別れた元妻と再会し、隣人同士となってしまった葉介が色々と起こる出来事にどう向き合って接していくのか。その中で色々な形の優しさみたいなものが垣間見えるように演じられることが出来たら」と意気込みを語る。上地雄輔、完璧な専業“主夫”ながら木村多江とセックスレスに…そして、百々子と同じマンションに住む瑞希(木村多江)の夫・富澤一太役を演じるのは上地雄輔。家事全般を完璧にこなす専業“主夫”で、2人の子どもの父。結婚から20年以上経っても瑞希へ変わらず愛情を注ぎ続けるが、瑞希は一太に男性的な魅力を感じなくなり、セックスレス状態。一太は虎視眈々とその“機会”を伺っているが…。上地さんは「一人一人のキャラクターの立場や気持ちに共感できるドラマになるのでは」とコメント、演じるのは“完璧”な専業主夫だが、「きちんと彼の欠点や足りない部分も表現したいと思って演じています。瑞希が感じている『物足りなさ』含めて彼のキャラクターを伝えられたら、と思います」と語っている。この3組の夫婦を演じる俳優陣の共演は、中山さんと生瀬さんが約2年ぶり、木村さんと上地さんは約20年ぶりとなる。また大島さんと長野さんは本作が初共演。さらに、舞台やバラエティ番組などで活躍の場を広げてきた長野さんは、WOWOWドラマに初出演となる。同じマンションに住む3つの家族の、単なるご近所付き合いではすまされない様相を描きつつ、彼らを通して、新しい“結婚観、夫婦観、家族観”を問いかける。「連続ドラマW彼らを見ればわかること」は2020年1月11(土)より毎週土曜22時~WOWOWプライムにてスタート(全8話)※第1話無料放送。(text:cinemacafe.net)
2019年11月18日11月12日(火)今夜放送のトークバラエティ番組「グータンヌーボ2」では、奈緒と金澤美穂がロケゲストとして登場。番組MCの西野七瀬を含め、ドラマ「あなたの番です」の出演者3人が再会を果たす。本番組は、女優・長谷川京子、フリーアナウンサー・田中みな実、モデル・滝沢カレン、元「乃木坂46」の西野さんがMCを務める、深夜に放送中のガールズトークバラエティー。今夜は、“あな番”こと原田知世×田中圭主演の話題ドラマ「あなたの番です」で注目を集めた西野さん(黒島沙和役)、奈緒さん(尾野幹葉役)、金澤さん(シンイー役)の3人が登場。ロケ前、西野さんは「3人で会ってるときに喋り尽くしちゃってて、今日話すこと無いかもしれない」と心配するほど仲の良い3人。番組では、女優を始めたきっかけからトークは展開し、進学校に通っていたという奈緒さんは、ほかの生徒と違う進路を希望して苦労した際のエピソード、数々のオーディションを経験した金澤さんと奈緒さんが一風変わった朝ドラオーディションについて語る。さらに、「あなたの番です」で初めてのキスシーンを経験したという金澤さん。「(恋人役と)どうしてる?お茶とかして仲良くなったりする?」と金澤さんから質問されると、奈緒さんは「(恋人役の)プライベートを知らないようにする。結婚してて、お子さんがいて、SNSに上げている方もいるから見ないようにする。チラついちゃうから」と回答。また、西野さんは「(恋人役を)ちゃんと好きになったりする?」と若手女優2人に迫ったり、「TSUTAYAに行きたい!」「スーパーに行きたい!」など3人が理想のデートを語ったり、息の合った仲良しトークが展開される。「グータンヌーボ2」は毎週火曜日深夜0時25分~関西ローカルにて放送中。※毎週水曜日10時~Amazon Prime Video、カンテレドーガ、TVerほかにて配信予定(cinemacafe.net)
2019年11月12日松たか子主演、川村元気が企画・プロデュースを担い、岩井俊二が監督を務める映画『ラストレター』。この度、『Love Letter』(‘95)で繊細な演技力と圧倒的な存在感で人々を魅了した中山美穂と豊川悦司が、再び2人揃って岩井監督作品に出演することが明らかになった。これまで数々の名作を世に送り出してきた岩井監督。本作は、20年以上ものキャリアの中で巧みにその時代を切り取りながら様々な愛の形を表現し、いずれも熱狂的なファンを生み出してきた岩井監督が、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描くオリジナルストーリー。主演の松さんのほかにも、広瀬すず、福山雅治、神木隆之介と豪華俳優陣が集結した本作だが、今回新キャストとして、各映画賞を総なめにし、世界でも絶賛された『Love Letter』に出演した中山さんと豊川さんの参加が決定。豊川さんが松さん演じる裕里の姉・未咲の元恋人・阿藤を、阿藤の同居人・サカエを中山さんが演じ、未咲の過去に絡む、本作において非常に重要なパートを担う。中山さんは『Love Letter』以降、岩井俊二プロデュース作品『新しい靴を買わなくちゃ』(’12)でタッグを組んで以来となるが、岩井作品へ出演するのは、中山さん、豊川さん共に24年ぶり、2人の共演も映画作品では24年ぶりとなる。「お元気ですか?」の名ゼリフがブームになった『Love Letter』公開から約四半世紀。今回の出演は、岩井監督からのオファーで実現。2人共に、岩井監督から声をかけてもらったことに喜び、二つ返事で出演を快諾したという。中山さんは「いつかまた豊川さんとの共演はもちろんのこと、岩井監督作品に出演できたらいいなと思っていたので、今回声をかけていただき、とても嬉しかったです」と今回の参加を喜び、「豊川さんとは、今回共演シーンは少ないのですが、それでも今までの二人の歴史があるので、短い共演シーンの中でも積み重ねてきた何かがスクリーンには映っているのではないかと思います」とコメント。また、豊川さんも「中山さんとまたこうして二人で出演できてとても嬉しい」と喜び、「中山さんは、冷凍保存されてきたみたいで(笑)、全然変わっていないです。もう少しご一緒にお芝居をしたかったです。それは、また次回に。20年後といわず来年くらいにでもご一緒したいですね」と中山さんとの再共演を願った。そして岩井監督は、2人との撮影をふり返り「撮影は夏の盛りの仙台でしたが、なにかそこが冬の小樽で外は雪が降ってるような気分になりました。『ラストレター』と『ラブレター』が地続きの同じ世界の物語に一瞬思えました」と語っている。ほかにも、裕里の父母役として鈴木慶一、木内みどりが出演する。『ラストレター』は2020年1月17日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2019年10月30日ゲストの悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける人気法律バラエティ「行列のできる法律相談所」の10月27日(日)オンエア回に、女優の中山美穂をはじめ山崎育三郎、佳久創、吉柳咲良らがゲスト出演。今回はゲストが出会った“ヤバい人”をテーマにお届けする。今回はMCを後藤輝基と市來玲奈アナウンサーが担当し、ダレノガレ明美、東野幸治、渡部建、磯野貴理子らもゲスト出演。「あの人ヤバいんです!」スペシャルと題し、ゲストが挙げる“ヤバい人”たちのエピソードを披露していく。今回ゲストとして登場する中山さんは、なんと2012年9月放送の「アナザースカイ」以来実に7年ぶりの日本テレビのバラエティ番組出演。1985年歌手、女優としてデビューすると一躍人気となり、アイドル歌手としてヒット曲を連発する一方、「ママはアイドル」「君の瞳に恋してる!」などのドラマで女優としても人気に。その後も『Love Letter』『東京日和』などで女優として着実な実績を重ね、最近ではドラマ「黄昏流星群」や『愛唄 -約束のナクヒト-』などに出演。そんな中山さんが思うヤバい人とは一体誰か!?また「プリシラ」や「エリザベート」などの舞台から映画、ドラマと幅広く活躍。来年の連続テレビ小説「エール」への出演も控えている山崎さんが会いたかったという、即興ソングが“ヤバい”人気の虹色侍も登場。さらに元ラガーマンでこの夏の日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』でも圧巻のプレイ姿を披露。いま注目度急上昇中の佳久さんおススメのトリオ芸人Kとは?ホリプロタレントスカウトキャラバンで歴代最年少グランプリを受賞。大ヒット中の映画『天気の子』では声優も務めている吉柳さんは先輩俳優・竹内涼真の“ヤバさ”を明かす。今夜のゲスト、中山さんの映画最新作となる『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は全国にて公開中。「大人計画」の主宰・松尾スズキが監督・脚本・主演を務めた同作は、愛妻がSNSに投稿した浮気写真を見て激怒した主人公が、「全財産を使って“いいね!”の数だけ女を抱く」という、あまりにバカバカしい計画を思いつくという常軌を逸したドタバタコメディ。中山さんは主人公・海馬五郎の妻・綾子役で出演。中山さんのコメディエンヌぶりにも注目だ。「行列のできる法律相談所」は10月27日(日)21時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年10月27日オダギリジョー、麻生久美子ら前作メンバーに吉岡里帆、磯村勇斗らも加わった「時効警察はじめました」の第3話が10月25日オンエア。ゲスト出演した中山美穂と別所哲也にかつての共演作を連想する視聴者や、結木滉星の出演に沸く視聴者からの声が上がっている。本作は時効になった事件を“趣味”で捜査する男・霧山修一朗と名(迷)助手・三日月しずかが共に未解決事件を捜査していく、シュールな脱力コメディーミステリー。オダギリさんが霧山役で、麻生さんがしずか役でそれぞれ出演。総武署の刑事課新人刑事・彩雲真空役で吉岡さんが、鑑識課の若きエース・又来康知役で磯村さんが今作から参加するほか、前作から引き続き課長の熊本役で岩松了、康知の母・又来役でふせえり、サネイエ役で江口のりこ、刑事課のエース・十文字疾風役で豊原功補、蜂須賀役で緋田康人、鑑識課の諸沢役で光石研が出演。ナレーターの由紀さおりも続投する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。霧山はある日“婚活の女神”と呼ばれる凄腕婚活アドバイザー・琴吹町子(中山さん)に関する話に興味を抱く。町子のセミナーのプレミアム会員はほぼ全員が結婚しているのだが、唯一結婚できなかった女性が結婚できなかった理由、それは殺されたためだった。この時効事件を捜査することにした霧山。事件は25年前、新たに結婚が決まった3人の女性会員とその婚約者たちを祝うバーベキューパーティーの最中に発生。被害者の後藤紗良(安藤聖)が遺体となって発見されたのだが、紗良の当時の婚約者・城崎公彦(別所さん)はいま、町子と夫婦になっていた。町子に話を聞こうとした霧山は、逆に町子からデートに誘われる。手を握られ、恋人候補に立候補したいと告げられた霧山は、町子から時効捜査の趣味を止めたらどうかと提案され、あっさり趣味をテニスに変えてしまう…というのが今回もおはなし。視聴者からはゲスト出演した中山さんと別所さんに「別所哲也、中山美穂、波の数だけ抱きしめて ですか!」「あら、波の数だけ抱きしめて だわ」など、2人がかつて共演した映画『波の数だけ抱きしめて』を連想した視聴者からの投稿が。中山さんの美しさに「小悪魔モードミポリンに堕とされた」などの声も。また町子と城崎の息子役で「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」などへの出演で注目される結木滉星が出演。「動悸がやばいんだけど高校生役結木滉星」など、高校生役の結木さんに反応した投稿も多数。さらに見つめ合った霧山と十文字が“恋の魔法”にかかってしまうラストに「まさかのBLエンド!」といった感想も送られていた。(笠緒)
2019年10月26日ウィル・スミス主演の近未来アクションエンターテイメント超大作『ジェミニマン』(10月25日公開)で、実写映画での日本語吹替版声優に初挑戦した菅野美穂。声を当てたのは、メアリー・エリザベス・ウィンステッド演じる潜入捜査官・ダニー役だ。ウィル演じる伝説的スナイパーのヘンリーと共に巨大な陰謀に立ち向かうという役どころで、男前なヒロイン像が、菅野にしっくりハマっている。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマー製作で、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(12)のアン・リー監督がメガホンをとった本作。主人公のヘンリーを狙うのは、なんと“若い自分自身”のクローンなのだ。つまりスクリーンでは、現在のウィルVS若いウィルが死闘を繰り広げるというトリッキーな物語となっていて、ウィルが魅せるダイナミックなアクションにもシビれる!――まずは、本作の設定を聞いたときの感想から聞かせてください。若い自分と現在の自分が闘うという設定がすごくユニークだと思いました。ウィル自身、お子さんがいらっしゃるので、若い頃の自分を演じる息子さんと共演するというやり方もあったとは思いますが、それをCGでやるという時代になったんだなと。今後、私もCGの若い自分と共演することもできるということですね。すごく新しい映画の体験ができたと思いました。――ウィルのアクションも、実にダイナミックで、度肝を抜かれました。よくこんなアクションを思いつくなあと感心しましたし、そのエキサイティングなシーンを、ウィル自身が演じている点もすごいなと思いました。私は小さい頃からウィルの映画を観てきましたが、ずっとトップスターで、まだ50代なんですね。ちょうど『アラジン』(19)を観たあとだったので、次はどんな作品に出演されたのかなと思っていましたが、今回の作品でもまた新境地を開拓されていました。――アニメーションのアフレコは「ベイマックス」シリーズなどでも経験されていますが、実写映画の吹替えは初となりましたね。声の演技は得意ではないのですが、その分、得るものも大きいという気持ちがあります。またアニメーションとの吹替えとは全然違い、難しかったけど、とても興味深かったです。――演じたダニーの印象を聞かせてください。私よりもはるかに肝がすわっていて、佇まいもりりしいキャリアウーマンという印象です。でも、どこか人を油断させるような何かを持っていて、メイクもほぼすっぴんだし、Tシャツにパーカーで、話していてもとてもフラットな印象の女性でした。ウィル演じるヘンリーは、そこに安らぎを感じたのかなとも思いました。――今回、ウィルVSウィルの闘いが繰り広げられますが、実際に映像を見て、いかがでしたか?ウィルとウィルがヘッドロックをしたりするのですが、その時点でもう勝ちですよね。こういう設定をよく思いついたなと感心しました。俳優としては、年をとったり若返ったりする場合、特殊メイクを施して、衣装やウィッグをつけたりしてきましたが、今回はCGで本当にナチュラルに若くなっていました。これこそ、本物の魔法で、すごい時代になったなと思いました。また、映像としてのセンセーショナルさだけではなく、若い自分と今の自分が向き合うという葛藤も描かれます。若ければ迷いや葛藤があるし、現在の自分も孤独を感じていたりもします。どっちがいいと、ひと言では言えないですが、人生を問いかけるような作品になっているのではないかと。――現在、二児の母でもある菅野さんですが、作品選びにおいて変化などはありましたか?まずは大前提として「この役を菅野美穂にやらせてみたい」と、選んでオファーをいただけること自体がありがたいと思っています。今はまだ子どもが小さいので、以前のように身軽には飛び込めないのですが、かといって慎重にもなりすぎず、でも、どこかで挑戦したいという思いもあります。今は、そこのバランスを探っているところです。――母親になっての心境の変化などは、役作りに投影されたりするのでしょうか?そういう人生経験が、役にも還元できたらいいなという気持ちはもちろんあります。でも、お子さんがいらっしゃらない偉大な女優さんもいらっしゃるから、自分はもしかしたら、演じるという意味において、何かを失った部分もあるのではないか、と考えてしまったりもします。でも、育児は待ったナシですから、やっていくしかないです。子どもが生まれるまでは、自分であることを求められる仕事だと思っていましたが、今は逆に、社会性をすごく求められている気がします。それは、自分が苦手で先送りしていたことでもあり、まさにその壁にぶち当たったりしています。でも、逆に言えば、今まで自分に足りなかったことを身につけている最中なのかなとも思っています。――菅野さんは、映画やドラマ、バラエティ番組など、すべてにおいて全力投球してきたという印象を受けますが。そうですね。私は、がむしゃらにやることしかできないというか、私にできることがあるとすれば、そこだけなんです。だから、子どもにも「お母さんも必死にやっているんだから、あなたたちも一生懸命取り組みなさい」と、見せることしかできなくて。でも、もしかしたらそれでいいのかもしれない。そういう意味では、何ごとにおいても、とにかく一生懸命にやっていきたいと思っています。■プロフィール菅野美穂(かんの・みほ)1977年8月22日生まれ、埼玉県出身の女優。1993年にドラマ『ツインズ教師』で女優デビュー。1995年、NHK連続テレビ小説『走らんか!』のヒロインを務め、ドラマ『イグアナの娘』(96)や『君の手がささやいている』シリーズで注目される。映画は、『化粧師 KEWAISHI』(02)、『Dolls』(02)、『パーマネント野ばら』(10)、『ジーン・ワルツ』(11)、『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』(12)、『奇跡のリンゴ』(13)などに出演
2019年10月25日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の金澤美穂さんです。中国人にも完璧になりきる細やかな演技で視聴者を魅了!ドラマ『あなたの番です』で演じた中国人留学生シンイー役が話題に!「街中で中国の方の話し方や仕草を観察しました。私が日本人だと思っていない方も多く、役者として嬉しいですね」。12年のキャリアで個性豊かな役を演じてきた。「コメディ色が強い役が多かったので、女性らしい色気のある役や、スポーツが好きなので体を動かす役も挑戦したいです。もし今後も中国の方を演じる機会があれば、さらに研究します(笑)」。休日はリラックス。「スマホをオフにしたり散歩したり。断捨離にもハマり中」おばあちゃんから譲り受けた大切な指輪。20歳のときにもらってからほぼ毎日、お守りのように身につけています。顔はめパネルで顔芸を披露しています!SNS用に撮り溜めています。連写で撮ると、素の表情が出てイイ感じ!伊勢神宮のお香からパワーをもらってます。深呼吸しやすくなって、癒し効果絶大。ぐっすり眠れるようになりました。かなざわ・みほ1994年生まれ。2007年TBS系愛の劇場『愛のうた!』で女優デビュー。ドラマ『あなたの番です』ではシンイー役を熱演。最近、Twitter(@miho_kanazawa)も開始!※『anan』2019年10月23日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2019年10月21日おとな向け映画ガイド今週は公開ラッシュ! オススメはこの4作品。ぴあ編集部 坂口英明19/10/21(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開の作品は、なんと31本。最近ではみたことのない本数です。全国100スクリーン以上で拡大上映されるのは『ジェミニマン』1本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が30本です。この中から厳選して、おとなの映画ファンにオススメしたい4作をご紹介します。3本は、CG技術が突出したエンタテインメント作品。4本目は、それとは真逆、体を張ったといいますか、R18の日本製コメディ映画であります。『ジェミニマン』ウィル・スミスが「二役」を演じています。51歳の「史上最強のスナイパー」、ま、これは当たり前。もう一役は23歳の「クローン」です。若い方は、特殊メイクではなく、実際にスミスが演じた上でCG処理をし、新しいキャラクターを作り出したとのこと。まさに映像上のクローンです。それが全然不自然じゃない。これまで観たCGは何か違和感を覚えたものですが、それがありません。恐竜たちがスクリーンせましと駆け回った『ジュラシック・パーク』以来の映像革命。いよいよそういう時代になったかと驚嘆しました。スミスが扮するスナイパー(狙撃手)の、ゴルゴ13のような凄腕ぶりが冒頭にでてきます。このエピソードだけでも見応えがあります。ちょっとしたミスがあり、職人肌の彼は引退を決めるのですが、政府の秘密組織から追われることに。知りすぎた奴は消せ、というわけです。最初に送りこまれたスナイパーが、若い彼自身のクローン。政府は、彼の並外れた殺傷能力に目をつけ、こっそりDNAを採取し、軍事用クローン人間を秘密裏に完成させていたのでした。不思議な感覚でしょうね。姿かたちは若い頃と同じ。食などの嗜好、くせ、思考回路も同じ、すごい奴が目の前にいるんです。監督は巨匠アン・リー。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどのヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマーが製作を担当しています。彼が採用したのは、最新鋭のCGだけではなく、最も立体感のある3D技術(3D+in HFR)です。普通の映画のコマ数の2.5倍。この臨場感はこれまで経験したことのないもの。この映画こそ、3Dで観るべき作品です。『ロボット2.0』いやあ、こってりしています。ギトギトのラーメンのようなくせになる魅力。強烈な男くささいっぱいのおじさんロボットが大暴れした、あのインド映画『ロボット』の続編です。タイトルバックから異常な長さです。日本のホンダとか、協力企業のクレジットだって最初にバーンと出します。舞台はたぶん近未来のインド。町から突然、スマホが消える。通話している途中で、何者かに吸い寄せられるように空中高くどんどん飛んでいくのです。当然パニック状態。今やスマホなしでは生活が成り立ちません。しかもスマホは合体し、怪鳥となって町の破壊を始めます。政府にこの怪事件解決の協力を求められたロボット工学の専門家バシー博士は、チッティを復活させるしかないと助言するのですが……。チッティ、前作で暴走の限りを尽くしたロボット。確か解体を命じられ、自らの手で分解。博物館に展示されていたはず。それが博士の力で蘇り、超弩級の破壊アクションがまた、始まります。やや現代的なテーマも背景にあり、悪漢がやっつけられるのを一方的に楽しめませんが、着想がすごい。これでもかとクライマックスがずっと続くし、もちろん歌と踊りも盛り盛り入って145分。おかわりはいりません。満腹まちがいなしです。『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』久しぶりの戦争痛快アクションです。しかもロシア製。ナチスの戦車軍団に立ち向かう、ロシアの命知らずの男たちと、戦車T-34の物語です。第2次大戦中。食料運搬の軍務から人材不足で戦車長を任されたロシア軍将校が1台のT-34で敵の機甲師団に大善戦。しかし捕虜となってしまいます。彼の活躍を覚えていたナチスの隊長は、自軍の戦車隊の訓練演習のため、彼とその部下たちに、標的となって、砲弾を持たずただ逃げまわる役を命じます。戦場で回収されたT-34が与えられ、演習が始まるのですが……。チャンバラや西部劇などのテイストです。敵はナチスですが、相手の武勇を認めるサムライのような軍人。こいつと戦ってみたい、的なスピリットを持っています。対するロシア軍将校も、スティーブ・マックィーンのような不敵な男。それに応え、戦車を自在にあやつり、まるでガンファイトのように戦います。彼は彼で、なんとかこのチャンスに大脱走を、と企てていたのです。大戦後保存されていたロシアの戦車T-34の実物が撮影に使われています。そこから発射される大きな砲弾が、まるで『マトリックス』の銃弾のように、スローモーションで弾道を描きます。VFX(視覚効果)は、『バーフバリ 王の帰還』を手がけたFilm Direction FXを筆頭にロシアのチームが担当。戦車が片輪走行し、ドリフト旋回、まるで生き物のように動き回ります。カメラは戦車内部にも取り付けられ、これもリアリティある映像を生み出しています。四の五の言わず楽しんでくれ、というロシアン・エンタテインメントです。『108~海馬五郎の復讐と冒険~』昔風にいうと艶笑コメディというやつですが、これがすこぶる面白いのです。「大人計画」松尾スズキの監督・脚本・主演作。松尾扮する人気脚本家 海馬五郎が妻の浮気を知り、その復讐に108人の女性を抱くことを考えつく、といった破天荒な話。この手の日本映画はディテールなどがたいてい寒く、のれないのですが、さすが、松尾スズキ。小さなセリフや細かい演出が面白いんです。50代夫婦の危機とか、親のこと、仕事のこと、そのあたりのリアリティも感じられます。決して「やりまくり」映画というだけではありません。海馬がいま手掛けている舞台は、ミュージカル『踊る精神科病院』。そのオーディションに落ちた女優から「これ多分奥さんですよね」と突きつけられたSNS。それは自分の知らない妻のアカウントで、コンテンポラリーダンサーと浮気しているという告白がつづられていたのです。友人から離婚すると資産の半分は妻に渡すことになると聞き、逆上した海馬は、妻がダンサーのおっかけで旅行にでかけている間に、貯金1000万円を女で使い切ると宣言します。妻役は中山美穂です。海馬の妹で、イタリアンレストランのオーナーシェフに坂井真紀、友人役に秋山菜津子、劇団ハイバイの岩井秀人。特に、秋山さんは海馬のセフレ、という役どころ。紀伊国屋演劇賞を2度もとったことをひけらかす女優役です。実際に数々の演劇賞を受賞したベテラン。楽しんでやっている感じですが、素敵です。すごいシーンもあり、まさに体張ってます。
2019年10月21日中山美穂&木村多江&大島優子が初競演を果たすWOWOWの「連続ドラマW彼らを見ればわかること」が、2020年1月に放送スタートすることになった。日本における離婚率は30%とおよそ2分間に1組の夫婦が離婚している。反面、離婚経験者の約80%は再婚を望み、実際の再婚率は64%に達していて“セカンド・マリッジ”や、血縁関係のない親子や兄弟姉妹関係を内包している家族“ステップ・ファミリー”が増加。さらに核家族、大家族、単親家族、DINKs(ディンクス)など多様な家族のあり方が生まれ、いまや“家族”という言葉の持つ意味も変化してきている。そんな現代社会の家族像をリアルに投影していくのが本作。オリジナル脚本を、丁寧かつ大胆な女性心理の描写に定評のある小説家・沢木まひろ(『二十歳の君がいた世界』ほか)が書き下ろした。監督には映画『神様のカルテ』やドラマ「偽装の夫婦」の深川栄洋を迎え、新しい“結婚観、夫婦観、そして、家族観”を問いかける大人のドラマに挑む。主演を務めるのは、松尾スズキ監督・脚本・主演『108~海馬五郎の復讐と冒険~』が公開される中山美穂。再婚相手との家庭の“妻”で“母”であり、官能作品で絶大な人気を誇るレディコミ漫画家としての顔も持つ内田百々子役を演じる。また、百々子と同じマンションに住む友人で、夫に家事全般を任せるキャリアウーマンの富澤瑞希役には、「あなたの番です」も記憶に新しい木村多江。そして、百々子が別れた夫の“イマ妻”で、百々子と同じマンションに引越してくる看護師の鴨居流美役には、朝ドラ「スカーレット」で好演を見せる大島優子。三者三様の事情を抱えた現代女性を演じる3人の女優の初顔合わせは必見。なお、3人の家族や関わる登場人物たちを演じるキャストは追って発表されるという。中山さんは「家族の形は様々ですが、いくつかの家庭を描いたドラマは、久しぶりなのではないかと思ったのですがどうでしょう?昭和の時代には確かよくあったような」とコメント。演じる主人公・百々子役について、「子供の頃からの夢を仕事に持ち、ただひたすらに作品に向き合い苦悩している彼女。そして仕事を離れるとキッパリ妻と母になる。それは当たり前のことかもしれませんが、そんな二面性を面白がれたらいいな」と語り、「瑞希や流美との女性同士の会話が、リアルなやりとりに見えるようになったらいいですね」と期待を込めている。また、木村さんは瑞希という役柄に、「とても魅力的な女性なので、どうしたらチャーミングに見えるか悩み続けています。瑞希を見ると苦笑しつつ、人間くさくて、応援したくなる、そんな女性になれば、と思っています」とコメント。「登場人物たちの滑稽で愛おしい日常を、動物園を見るように楽しんでいただけたら」と、意味深なメッセージを送る。大島さんは、「現代の結婚や家庭を築くことがリアルに表現されていて、それを重く捉えるのではなく、新しい視点で受け止め発信できる作品」と語り、「家族って一人一人が創り上げ育み、できあがるものだと思うので、この作品を通じて共演者の方々と一緒にどのような家族の形を創れるのか楽しみ」と明かす。「(演じる)流美の心の強さと柔軟さには感服します。夫との関係、中山美穂さん演じる百々子との関係、他キャストの潤滑油として、ストーリーの展開に存在できるように演じたい」と意気込みを寄せている。「連続ドラマW彼らを見ればわかること」は2020年1月、毎週土曜22時~WOWOWプライムにてスタート(全8話)※第1話無料放送。(text:cinemacafe.net)
2019年10月19日映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『フッド:ザ・ビギニング』です。時代考証をふっ飛ばす、アクション快作。お杉:有名なキャラクターの原点を描きたくなるのが、エンターテインメント業界クリエイターの性?何度も映画化されてきたロビン・フッドの原点に、タロン・エガートン主演で迫っちゃうよ。製作はなんと、レオナルド・ディカプリオです。B子:十字軍に徴兵された若き領主ロビンが、強欲な州長官に闘いを挑むアクション快作。領主様がいかにして、義賊ロビン・フッドになったかを斬新なアプローチで描いてる。お杉:いつの時代の話なんだって思うくらいに、衣装もアクションも現代的よね。序盤に十字軍の狙撃兵が醸し出す緊張感なんて、『プライベート・ライアン』顔負けだった。B子:アクション映画好きには、たまりませんな。ロビンが戦場で運命的な出会いを果たすジョンを師匠代わりに、戦士の訓練を積むシーンは『ロッキー』っぽい。監督が映画オタクなのかもしれないね。お杉:それでいて、シェイクスピア劇みたいな薫りもすれば、ヤングアダルト系SF映画みたいな空気感もある。マリアンをめぐる三角関係まであるし、盛りだくさん!B子:盛りだくさんといえば、キャストもね。州長官役のベン・メンデルソーンは邪悪さを漂わせ、恋敵役のジェイミー・ドーナンは野心と愛のはざまで揺れ動く男心を滲ませる。ただし、イケメン2人に熱愛されるマリアン役のイヴ・ヒューソンに関しては疑問の余地ありなんだよね。お杉:あら、悪い男好きとしては、メンデルソーン様の後ろ姿だけで萌え萌えよ。ヘアスタイルとか衣装デザインとか、時代考証は一切無視して楽しんでください。だって、それが製作サイドの狙いなんだから。B子:ロビン・フッド自体がおとぎ話みたいなものよ。民間伝承は時代とともに変わるもの。2019年版は、これでいいのよ!『フッド:ザ・ビギニング』監督/オットー・バサースト出演/タロン・エガートン、ジェイミー・フォックス、ジェイミー・ドーナンほか10月18日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。©2018 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.お杉とB子ハロウィーンはリアルじゃなくて、ゲームで楽しむ。非課金派だけど、ポケコロやマイリトルドールのイベントが楽しみ(お杉)中山美穂が熱演する『108~海馬五郎の復讐と冒険~』(10月25日公開)。松尾スズキのファンじゃなくとも爆笑必至ですよ。(B子)※『anan』2019年10月23日号より。(by anan編集部)池田エライザさんのヘルシービューティのヒミツ
2019年10月18日10月11日スタートのオダギリジョー(43)主演ドラマ「時効警察はじめました」(テレビ朝日系)に、主役級の役者陣12人がゲスト出演すると発表された。オダギリ扮する風変わりな警察官・霧山修一朗が、時効になった事件を趣味で捜査するというコメディーミステリー。06年と07年に放送され、今回が12年ぶりの新シリーズ放送となる。発表された豪華ゲストたちの顔ぶれは女優陣が中山美穂(49)、小雪(42)、寺島しのぶ(46)、二階堂ふみ(25)、檀れい(48)、趣里(29)、中島美嘉(36)。俳優陣が向井理(37)、柳葉敏郎(58)、別所哲也(54)、松重豊(56)、染谷将太(27)。全員が同作初出演で、それぞれの役柄や出演回については今後発表されるという。全話平均の視聴率は06年の「時効警察」が10.1%、07年の「帰ってきた時効警察」は12.0%を記録。今作は前2作と同じ金曜午後11時15分から「金曜ナイトドラマ」枠の放送。だが多くのファンが待ち望んでいたとあって、異例の高視聴率が期待されているという。「芸能人の中にも『時効警察』は多く、これだけの大物ゲストが実現したのもそれだけ心待ちにしている人が多いことの現れでしょう。このところ、同枠の視聴率はなかなか2ケタを獲得することが難しくなっています。8%台だとかなりの高視聴率ですが、『その数字を軽々と上回るかもしれないと』と局内でも期待が高まっています」(テレビ朝日関係者)ただでさえ人気の同シリーズ。豪華ゲストたち投入による“効果”に注目が集まりそうだ。
2019年10月07日